JP2000264208A - 車両交通システム - Google Patents

車両交通システム

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JP2000264208A
JP2000264208A JP11067146A JP6714699A JP2000264208A JP 2000264208 A JP2000264208 A JP 2000264208A JP 11067146 A JP11067146 A JP 11067146A JP 6714699 A JP6714699 A JP 6714699A JP 2000264208 A JP2000264208 A JP 2000264208A
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vehicle
traffic
vehicles
station
passing
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JP11067146A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Ogawa
真一郎 小川
Takaaki Ueno
高明 上野
Michitaka Kanayama
道王 金山
Shinichiro Nakazawa
新一郎 中沢
Masashi Mizukoshi
雅司 水越
Keiji Aoki
啓二 青木
Masahiko Shinagawa
昌彦 品川
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Toshiba Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】駅部(都市)間を単線方式の専用路線で構築
し、建設コストを低減させる一方、管制制御システムで
運行ダイヤを作成し、この運行ダイヤにより双方向運転
を可能として輸送効率を向上させ、自由度の高い高密度
運転が可能な車両交通システムを提供するにある。 【解決手段】この車両交通システム10は都市間を専用
路線で結ぶ都市間交通と、都市内エリアを一般走行させ
る都市内交通とを併せ持つシステムである。車両交通シ
ステム10は都市間を結ぶ単線方式の専用路線11と、
この専用路線11に都市毎に設けられた駅部13と、専
用路線11の駅部13間に所要の間隔をおいて設けられ
たすれ違い部14と、このすれ違い部14および駅部1
3に設けられ、走行車両と制御情報の授受をスポット通
信で行う非接触式の通信手段19と、走行車両に進路指
令・出発指令の管制制御をスポット通信を介して行なう
管制制御システム15とを備える。管制制御システム1
5は走行車両20の運行制御、運行計画および運転監視
を車両とのスポット通信で行なうものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は都市間を専用路線で
結ぶ都市間交通と都市内エリアでは一般路線を走行させ
る都市内交通とを併せ持つ車両交通システムに係り、特
に車両の運行ダイヤを作成する管制制御システムを備え
た車両交通システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の車両交通システムに
は、特開平2−189267号公報に開示された車両の
走行制御装置がある。この車両走行制御装置は、軌道上
に連続的に設定された複数の閉塞区間毎に列車を検知
し、その列車に後続する列車の走行を制御するようにし
たものである。
【0003】この車両走行制御装置は、ある閉塞区間へ
の列車の進入信号および閉塞区間からの進出信号に基づ
いて、単一の閉塞区間に複数の列車が共存しないように
閉塞制御運転で走行制御し、列車の安全走行を確保して
いる。
【0004】従来の車両交通システムは軌道上を列車が
安全に走行できるように閉塞制御で走行制御するもので
あるが、列車は一般に機械的にハード連結された複数の
車両によって構成されている。
【0005】複数の車両が機械的にハード連結された列
車では、乗客の増減に応じて適宜車両を増減させること
が困難であり、車両の増減操作に多くの時間と労力を必
要とする。また、車両の増減を可能なように列車を走行
させる軌道の敷設は、列車の全長が長いため、種々大き
な制約を受ける。
【0006】車両の増減問題を解決するために、複数の
車両が機械的にハード連結されずに、電子的にソフト連
結させた車両群が提案されている。この車両群を走行さ
せれば、車両の増減を容易にかつ短時間で行なうことが
でき、しかも軌道を敷設する上での制約が小さく抑えら
れるメリットがある。
【0007】また、列車の安全性確保の面では閉塞制御
運転という概念は非常に効果的であり、鉄道やモノレー
ルの車両交通システムに採用されている。しかし、閉塞
制御運転方法では、列車の高密度運転を試みても、高密
度運転効果の度合が閉塞区間の長さに依存されてしまう
問題がある。特に、単線方式の軌道の場合には、高密度
運転問題は閉塞区間の長さにより大きな影響を受ける。
【0008】対向車両が存在しない場合にも、従来の車
両交通システムでは、図23に示すように、閉塞区間以
上に車両相互を接近させて走行させることはできなかっ
た。例えば閉塞区間3にいる車両aは、前方の車両(先
行車両)bが閉塞区間4に存在する場合には、先行車両
bが閉塞区間4を抜けるまで閉塞区間3で待機し続けな
ければならず、閉塞区間4に進むことが許可されない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両交通システ
ムを用いて複数の車両がソフト連結された車両群に閉塞
制御運転をそのまま適用しようとする場合、車両群の閉
塞区間への進入に当って不都合な事態が生じる。車両群
を構成する先頭車両がある閉塞区間に進入すると、閉塞
制御運転のために車両群と同じ隊列を組む後続車両が上
記閉塞区間内に進入することができず、車両群内の車両
と車両が切り離されてしまうという不都合が生じる。こ
のため、従来の車両交通システムでは、複数の車両がソ
フト連結された車両群を軌道上で適切に走行させること
が困難であった。
【0010】さらに、従来の車両交通システムにおい
て、軌道が単線である場合、単線方式の軌道上を走行す
る車両のすれ違いは、駅(ステーション)部のみで行な
われ、軌道上を走行する車両(列車)は、予め作成され
た運行ダイヤに従って運転される。このため、車両の運
転間隔は駅間距離によって制約され、高密度運転を行な
うことができなかったり、運行ダイヤをダイナミックに
作成することができず、車両運転に柔軟性を持たせ、自
由度の高い運転を行なうことができなかった。
【0011】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、駅部(都市)間を結ぶ専用路線を単線方式で
構築して建設コストの軽減を図る一方、管制制御システ
ムで運行ダイヤを作成し、この運行ダイヤに基づいて単
線方式でも双方向運転を可能にし、輸送効率を向上さ
せ、自由度の高い高密度運転が可能な車両交通システム
を提供するにある。
【0012】本発明の他の目的は、車両同士をソフト連
結した自動隊列走行運転を専用路線で行ない、隊列車両
の増減あるいは車両交換を駅部で車両毎個別にかつ自由
に行ない得るようにした車両交通システムを提供するに
ある。
【0013】本発明の別の目的は、専用路線の駅部およ
びすれ違い部で同じ編成の隊列車両同士のすれ違い制御
を基本閉塞制御方式でノンストップ運転で行なうことが
でき、待ち時間の少ない車両運転制御を効率的に行なう
車両交通システムを提供するにある。
【0014】本発明のさらに別の目的は、専用路線を走
行する隊列車両に最適走行ダイヤを管制制御システムで
ダイナミックに作成し、車両や隊列車両を効率よく円滑
かつスムーズに走行させ、すれ違い部や駅部ですれ違い
可能な走行運転制御ができる車両交通システムを提供す
るにある。
【0015】さらにまた、本発明の別の目的は、専用路
線と一般路線の相互乗り入れを駅部で自由に行なうこと
ができ、専用路線を走行する隊列車両に乗り入れ車両を
合流させても閉塞制御を壊すことなく走行可能な車両交
通システムを提供するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両交通シ
ステムは、上述した課題を解決するために、請求項1に
記載したように、都市間を結ぶ単線方式の専用路線と、
この専用路線に都市毎に設けられた駅部と、上記専用路
線の駅部間に所要の間隔をおいて設けられたすれ違い部
と、このすれ違い部および駅部にそれぞれ設けられ、走
行車両と制御情報の授受をスポット通信で行う非接触式
の通信手段と、上記走行車両に進路指令・出発指令の管
制制御を通信手段を介して行なう管制制御システムとを
備え、管制制御システムは走行車両の運行制御、運行計
画および運転監視を車両とのスポット通信で行なうよう
にしたものである。
【0017】さらに、請求項2に係る車両交通システム
は、上述した課題を解決するために、管制制御システム
は、走行車両と次にすれ違い予定の対向車両との間の通
信タイミングにずれが生じたとき、各車両が次にそれぞ
れ到達する駅部あるいはすれ違い部の到達可能時刻を予
め推定して計算し、その時刻ですれ違い制御を行なうよ
うに構成したものである。
【0018】請求項3に係る車両交通システムは、上述
した課題を解決するために、管制制御システムは、走行
車両にスポット通信ですれ違い情報と同時に現在時刻を
送信し、単線方式の専用路線を双方向走行する車両同士
を駅部またはすれ違い部ですれ違い制御させたものであ
る。
【0019】請求項4に係る車両交通システムは、上述
した課題を解決するために、管制制御システムは、走行
車両と次にすれ違い予定の車両とが次の駅部あるいはす
れ違い部を通過する予定時刻を車両平均速度あるいは路
線データを盛り込んだ運転曲線方式から推測して計算
し、計算された到着可能時刻をすれ違い可能な駅部ある
いはすれ違い部毎に比較評価し、最適なすれ違い部ある
いは駅部を選択してすれ違い制御させたものである。
【0020】請求項5に係る車両交通システムは、上述
した課題を解決するために、管制制御システムは、交通
量の最も多い状態を基準とした仮想ダイヤを作成し、専
用路線に入る車両に、仮想ダイヤが空いているか否かを
確認して空席部分の仮想ダイヤを埋め、仮想ダイヤ通り
の走行ですれ違い制御を行なうものである。
【0021】請求項6に係る車両交通システムは、上述
した課題を解決するために、管制制御システムは、単線
方式の専用路線を走行する車両の運行ダイヤを走行車両
毎あるいはソフト連結された車両群毎にダイナミックに
作成し、ダイナミック作成の運行ダイヤに従って走行車
両あるいは車両群同士を駅部あるいはすれ違い部ですれ
違い制御させたものである。
【0022】請求項7に係る車両交通システムは、上述
した課題を解決するために、管制制御システムは、単線
方式の専用路線上を同一編成認識番号を有する1台以上
の車両を、隊列を組ませて自動隊列走行運転させる一
方、隊列を組む同一編成認識番号の車両群には、編成毎
に同じ時刻を送信し、管制制御システムは同一編成の隊
列を組む車両群の先頭車両だけに現在時刻を付与したも
のである。
【0023】請求項8に係る車両交通システムは、上述
した課題を解決するために、前記専用路線は駅部で都市
内エリアの一般路線と立体的に接続され、一般路線を走
行して来た車両が駅部で専用路線走行中の車両と合流す
る際、管制制御システムは、専用路線の走行車両と同じ
すれ違い時刻と同じ編成認識番号を合流車両に付与し、
次のすれ違い位置あるいは駅部までの間に専用路線を走
行する先行車両と同じ隊列を編成するように設定された
ものである。
【0024】請求項9に係る車両交通システムは、上述
した課題を解決するために、前記専用路線は駅部に本線
から分岐される側線を備え、専用路線を隊列を組んで走
行してきた編成車両から解放車両が分岐して側線に解放
される際、管制制御システムは分岐点の手前で解放車両
と残りの編成車両の間に、解放車両がノンストップで側
線側に進路を取ることができる解放距離を確保させるよ
うに設定したものである。
【0025】請求項10に係る車両交通システムは、上
述した課題を解決するために、隊列を組む車両群の構成
車両を個別に車両停止させる場合、同じ編成の隊列を組
む車両群の最大車両数と等しい非接触式の通信手段を駅
部またはすれ違い部にスポット通信可能にそれぞれ設
け、管制制御システムから車両群を構成する各車両に車
両認識番号と車両停止指令を送信させることにより、車
両は自車車両認識番号と車両停止指令を受信して所定位
置に停止せしめられるものである。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明に係る車両交通システムの
一実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0027】図1は本発明に係る車両交通システムの第
1実施形態を示すもので、インフラ施設を模式的に表わ
したシステム構成図である。車両交通システム10は、
市・町・村・郡等の都市A,B,C,D間を専用路線と
して鉄道等の軌条ではなく、専用道路11で結ぶ都市間
交通と都市内エリアでは一般路線としての一般道路12
を走行させる都市内交通とを併せ持つインテリジェント
・マルチモード・トランジットシステム(Intell
igent Multi−Mode Transit
System:以下、IMTSと略称する。)である。
この車両交通システム10は都市A,B,C,D間を専
用道路11で結ぶ新交通システムで、車両はバス同様に
定められた定期路線(不定期路線でもよい。)を走行す
る交通機関である。例えば中規模輸送能力を持つ交通機
関である。
【0028】この車両交通システム10では、専用道路
11を電子的にソフト連結した車両が同じ編成の隊列を
組んで走行し、都市内エリアの一般道路12では運転手
によるマニュアル運転を基本とし、インタチェンジに相
当する駅部13で専用道路11は一般道路12に立体的
に接続される。車両は専用道路11では複数の車両(車
両は1台でも可)が隊列をなして走行する自動隊列走行
(プラトーン走行)運転とし、都市内エリアでは運転手
によるマニュアル運転とし、乗客(あるいは荷物)を目
的地まで効率よく輸送する新しい交通システムである。
【0029】専用道路11を隊列を組んで走行する車両
は、車両毎に行き先が個別に決定され、各車両は目的都
市の駅部13に到着後、マニュアル運転に切り換えられ
て都市の一般道路(路線)12を走行し、乗客(荷物)
を目的地まで輸送させるようになっている。
【0030】図1に示された車両交通システム10にお
けるインフラ施設において、専用道路11は単線(一車
線)方式で建設費の軽減を図る一方、駅部13,13間
に車両あるいは車両群のすれ違いを可能とするすれ違い
部14が適宜間隔をおいて設けられ、高密度輸送を可能
としている。専用道路11は新たに建設する単線路以外
に、高速道路の一車線を利用したものであっても、既設
の軌道(軌条)を利用したものでもよい。専用道路11
を走行する車両あるいは車両群は駅部13およびすれ違
い部14で速度を落とすことなくノンストップすれ違い
ができるように双方向運転される。駅部13,13間の
間隔は例えば1km〜十数kmであり、駅部13間に形成さ
れるすれ違い部14の長さは、基本的には隊列を組む最
大の車両数と車両の最高速度との兼ね合いで決定され
る。
【0031】車両交通システム10におけるIMTS
は、図2に示すように、地上側に設置される地上側シス
テムとしての管制制御システム15および走行制御シス
テム16と、車両側に搭載される車両制御システム17
とを有する。管制制御システム15は、予め計画された
もしくはダイナミックに作成された運転計画に基づいて
車両による編成の割付けと、編成された隊列を組む車両
群の次駅部12あるいは到着時刻を作成するようになっ
ている。
【0032】管制制御システム15は、車両の運行計
画、車両の監視(位置監視、編成車両監視)、運行制御
(出発指令、進路指令、車両増結指令)の管制制御を行
なうようになっている。
【0033】管制制御システム15は路線全体を中央の
管理センターで管理しており、専用道路11全線の各走
行車両位置および都市を走行中の車両を把握し、乗客の
待ち時間の少ない車両運行制御を行なうようになってい
る。全車両の運行状態は中央の管制センターに備えられ
た運転表示画面上に表示され、監視できるようになって
いる。駅部13およびすれ違い部14からの車両出発の
走行制御は保安制御と呼ばれ、管制センターに設けられ
た走行制御装置39で制御される。
【0034】また、管制制御システム15は車両毎の性
能を把握して車両の運行ダイヤを例えばダイナミックに
作成し、車両をスムーズに走行させるシステムであり、
走行制御システム16に通信LAN18を介して接続さ
れる。管制制御システム15から出された進路指令、出
発指令は走行制御システム16に伝えられ、この保安制
御システムである走行制御システム16は車両および車
両編成の位置から車両の安全な走行区間が確保できるこ
とを確認し、車両にその指令を非接触式通信手段として
の路車間通信機を介してスポット通信で伝えるようにな
っている。
【0035】走行制御システム16は、全ての車両位
置、路線状態を把握して車両の安全走行を確保する形で
停止・出発などの保安制御指示を行ない、車両同士の衝
突を回避する車両の走行制御を行なうもので、車両に搭
載された車両制御システム17と路車間通信機19を介
して通信可能に接続される。
【0036】車両制御システム17は走行制御システム
16から受信した制御情報に従って車両の停止制御を行
ない、専用道路11を自動隊列走行(プラトーン走行)
運転させる制御を行なうものである。車両制御システム
17と管制制御システム15とは無線通信可能に構成さ
れる。
【0037】車両交通システム10に用いられる車両2
0は、バス等の自動車を基本にエンジンや電動モータ等
の動力源を搭載した車両であり、この車両20に車両制
御システム17が図3に示すように搭載される。車両2
0は自動操舵可能でかつ運転手によるマニュアル操舵可
能な車両であり、自動操舵は専用道路11のみで行なわ
れ、一般道路12では基本的にマニュアル操作により運
転される。
【0038】車両制御システム17は車両同士の衝突を
回避する車両保安制御装置23と、隊列を組む前方車両
を認識し、監視する先行車両認識センサとしての前方監
視レーダ24と、車両20の走行位置を検出する位置検
出センサとしての磁気センサ25と、車両20側と地上
側との路車間通信をスポット的に行なう車両側路車間通
信機26とを備える。車両側路車間通信機26は車両2
9に付設された制御コイルとしての車両側通信コイルで
構成される。
【0039】車両制御システム17における車両保安制
御装置23は、図4に示すように、車両情報管理手段2
8および車両走行制御手段29を備える。車両情報管理
手段28は、隊列を組む車両群の編成認識番号(編成I
D)、車両認識番号(車両ID)、隊列中の順番、車両
の進行方向、車両の性能状態等の車両情報管理機能と、
自動運転および手動(マニュアル)運転を選択する運転
モードの選択機能とを有する。車両走行制御手段29
は、車両20の速度制御、隊列を組み車両間の間隔制
御、非常停止を含む停止パターン作成、専用道路11へ
の合流および専用道路11からの分岐処理および自動操
舵処理等を伴う車両走行制御機能を備える。
【0040】また、管制制御システム15は、車両20
の性能および車両の増減量ニーズを把握して車両の運行
ダイヤを予め計画したり、あるいはダイナミックに作成
し、車両20をスムーズに走行させるシステムである。
管制制御システム15は、車両20を運行させる運行ダ
イヤを例えばダイナミックに作成する運行計画作成手段
31と、専用道路11や一般道路12上を走行する車両
20の在線状況を監視する運行管理手段32と、車両2
0の運行実績を監視し、運行状態を画面表示する運行監
視手段33と、現在時刻を管理する時刻管理手段34
と、車両20のトラブルや事故等のイベント履歴を管理
するシステム保守手段35とを備える。
【0041】管制制御システム15における運行計画作
成手段31は隊列を組む車両数や編成ID割付けを行な
う編成組成指令を指示したり、隊列を組む車両の駅間通
過順序を決定したり、駅部13で隊列を組む車両群から
特定車両の流出指示や次駅到着時刻を与えたり、オペレ
ータの指示を操作入力させる運行計画機能を備えてい
る。この運行計画作成手段31は専用道路11および一
般道路12に存在する全ての車両20の在線状況を管理
する運行管理手段32および車両20の運行実績を監視
する運行監視手段33からの車両在線状況の管理および
監視信号を入力して、車両あるいは隊列を組む車両群の
運行ダイヤを動的に作成可能に構成している。管制制御
システム15は、運行管理手段32および運行監視手段
33からの車両存線状況の管理および監視信号に基づい
て運行ダイヤを動的に作成する運行計画作成手段31を
備える。
【0042】管制制御システム15からの管制制御信号
は管制情報入出力装置37を介して走行制御システム1
6に送られる。
【0043】走行制御システム16は、走行制御装置3
9を備え、この走行制御装置39に隊列を組む車両の進
路を制御する進路制御手段40と、自動走行車両を緊急
停止させる異常処理手段41と、専用道路11を走行す
る車両20を追跡し、在線状況を管理する在線管理手段
42と、車両交通システム10あるいは走行制御システ
ム16のシステム管理を行なうシステム管理手段43と
を備え、光LAN等の通信制御装置44を介して路車間
通信機19にスポット通信にて走行制御信号が出力され
る。
【0044】走行制御システム16における進路制御手
段40は、車両同士の衝突を防止する保安制御として閉
塞制御運転を行ったり、専用道路11への合流や流入あ
るいは専用道路11から一般道路12への流出を制御し
たり、駅部13からの出発や駅部13での停止指令を出
力する進路制御機能を備える。
【0045】また、システム管理手段43は、システム
全体の起動を管理したり、システム構成機器の動作チェ
ック、車両20の在線チェック、時刻管理等のシステム
管理機能を備える。
【0046】さらに、通信制御装置44は、図3に示す
ように、広域LAN(FDDI)45に走行制御入出力
装置46を介して接続される地域LANとしての光NE
T47を備え、この光NET47上に設置されたリモー
ト入出力装置48を介して地上側の路車間通信機49に
走行制御信号がスポット通信にて出力される。地上側路
車間通信機49は専用道路11の駅部13およびすれ違
い部14に埋設された制御情報伝送装置、あるいは信号
通信・管制通信用制御コイルとしてのループコイルで構
成される。ループコイル49は原則的に駅部13および
すれ違い部14だけに埋設され、原則として専用路線全
体に亘る連続通信アルゴリズムを構成していない。
【0047】走行制御システム16の通信制御装置44
は、路車間通信機19に、送信データ識別コード、ルー
プコイル認識番号(ループコイルID);次駅認識番号
(次駅ID)、次駅到着時刻、現在時刻;隊列を組む車
両群の編成ID、車両ID、隊列内順番、車両進行方
向;駅部13からの出発・停止指令;駅部13から一般
道路12への流出指令等が出力され、専用道路11をプ
ラトーン走行する車両群の先頭車両や個々の車両20の
車両制御システム17に入力される。
【0048】一方、車両制御システム17側からは、路
車間通信機19のループコイル49を介して走行制御シ
ステム16の通信制御装置44に隊列を組む車両ID、
編成ID、運転モード(自動運転、マニュアル運転の区
別)、車両状態が入力される。
【0049】さらに、車両交通システム10のインフラ
施設を構成する専用道路11には、車両を自動操舵させ
るための磁気ネイル50が全線に一定間隔で連続的に埋
設されている。磁気ネイル50は例えば永久磁石製でS
極磁気ネイル51とN極磁気ネイル52が交互に配設さ
れる。路面に埋め込まれた磁気ネイル50により車両2
0の走行方向を制御し、隊列を組む車両群の自動操舵運
転ができるようになっている。磁気ネイル51は車両2
0の絶対位置補正用の地上子を構成している。専用道路
11に埋設される制御情報伝送装置としてのループコイ
ル49は、駅部13およびすれ違い部14に複数個、例
えば隊列を組む車両群の最大車両数に対応させて設けて
もよい。ループコイル49は専用道路11の側方やガイ
ドレールに設けてもよい。
【0050】また、車両交通システム10は、図5に示
すように、専用路線としての専用道路11のすれ違い部
14の流入(進入)側および流出(進出)側に車両検知
装置53,54がそれぞれ設けられる。車両検知装置5
3,54はすれ違い部14の上り線および下り線用に車
両限界検知コイルとしてそれぞれ設けられ、車両検知装
置53,54で車両20の通過を検出している。駅部1
3もすれ違い部14と同様に車両検知装置53,54が
車両20の流入側および流出側に設けられる。そして、
車両20への「停止」、「出発」などの制御指示は、走
行制御システム16から制御情報伝送装置(ループコイ
ル)49を経て車両20側にスポット通信にて送信さ
れ、隊列を組む車両群の車両同士の衝突は、車載された
前方監視レーダ24によって防止される。
【0051】この車両交通システム10では、車両20
と走行制御システム16および管制制御システム15と
の間の情報(出発指令、進路指令、車両ID等)授受は
駅部13およびすれ違い部14で路車間通信機19を介
してスポット通信にて行なわれ、従来の連続通信アルゴ
リズムと基本的に相違する。地上システムを構成する管
制制御システム15および走行制御システム16と車両
20の間における車両運行制御のための通信は原則とし
てループコイル49を介してループ通信で行なわれる。
但し、車両20側に非常時の乗務員や乗客との通話手段
が用意される。通話手段としてPHSや携帯電話が備え
られる。
【0052】次に、車両交通システム10の具体的な対
象路線例を示す。
【0053】図6は、3つの都市A,B,Cを専用路線
としての専用道路11によって接続した例である。専用
道路11は建設コスト低減のために単線(一車線)方式
とし、基本的に都市毎の1箇所以上に駅部13が設けら
れる。駅部間に適当な間隔ですれ違い部14が輸送効率
を考慮に入れて設けられ、単線方式の専用道路11でも
双方向運転が行なわれるようになっている。専用道路1
1上の車両は例えば80km〜150km/hの速度で走行
し、すれ違い部14や駅部13で速度を落とすことなく
すれ違い可能とし、待ち時間の少ない車両運行制御を行
なう。
【0054】また、都市Bの駅部13には側線としての
待避線56が設けられ、各駅停車の車両あるいは車両群
を急行車両あるいは車両群が追い越すように設定した運
用も可能である。待避線56はすれ違い部14に設ける
ようにしてもよい。
【0055】この車両交通システム10は、車両同士の
衝突を防止するために、専用路線としての専用道路11
を図7に示すように所要の区間毎に閉塞区間1…nに区
切って閉塞制御運転している。閉塞制御運転ではある定
められた区間、例えば閉塞区間3に進入した車両あるい
は隊列を組む車両群がその閉塞区間3から進出しなけれ
ば、閉塞区間3に別の車両あるいは車両群を進入させな
い運転方法である。ここでは、定められた一定区間3を
ある編成車両のみに占有させることを「閉塞」と呼び、
その一定区間を閉塞区間として「一定の区間内はある一
編成の運転車両あるいは車両群のみを許可し、他の編成
車両あるいは車両群が上記区間に進入することがないよ
うに構成した区間」と定義する。
【0056】図7では、閉塞区間1…nは駅部やすれ違
い部14における車両流入側および流出側の車両検知装
置(車両支障限界検知コイル)53,54間、および駅
部やすれ違い部14の車両流出側車両検知装置54と隣
り合うすれ違い部14や駅部の車両流入側車両検知装置
53の間をユニットとして形成される。
【0057】閉塞区間は、駅部やすれ違い部14の車両
流出側車両検知装置54から隣り合う先のすれ違い部1
4や駅部の車両流出側車両検知装置54までをユニット
として破線で示すように形成してもよい。この場合に
は、閉塞区間a〜eは例えば上り用閉塞区間a,c,e
と下り用閉塞区間b,dとに区画される。
【0058】この車両交通システム10においては、専
用道路11上を走行する車両20を高密度運転させるた
めに、駅部13,13間にすれ違い部14を設けて閉塞
区間の長さを短くしている。
【0059】また、この車両交通システム10では、機
械的なハード連結ではなく電子的にソフト連結(機械的
非接触連結)された複数の車両20で同じ編成の隊列を
組んだ自動隊列走行(プラトーン走行)運転ができるよ
うに、複数の車両20を一つの編成車両として取り扱う
ことで、1つの閉塞区間に編成を同じくする複数の車両
20が進入可能に構成される。
【0060】複数の車両20が1つの編成車両(隊列)
を構成して自動隊列走行運転ができるように、専用道路
11を走行する車両20に車両認識番号(車両ID)と
は別に編成認識番号(編成ID)が管制制御システム1
5から割り付けられ、同じ方向に走行する複数の車両2
0が同じ編成の隊列を組んで1つの閉塞区間に進入し得
るようになっている。管制制御システム15から割り付
けられる編成IDは車両に予め割り付けても、一般道路
から専用道路11に入る駅部13でダイナミックに割り
付けるようにしてもよい。
【0061】すなわち、図8(A)に示すように、閉塞
区間3を走行する車両20の編成IDが閉塞区間4を走
行する前方車両20の編成IDと同じであれば、前方車
両20の存在の有無に拘らず、次の閉塞区間4に自由に
進入させることができる。そして、図8(B)に示すよ
うに、1つの閉塞区間4内を複数の車両(車両群)2
0,20が同じ編成を成して隊列走行運転をすることが
できる。編成を組む車両群において車両相互の衝突防止
は各車両20に搭載した前方監視レーダ24と編成車両
に個々の車両間相互通信によって確保される。
【0062】一つの編成(隊列)を組む最大車両数は、
図8(C)に示すように専用道路11の路線形状や運用
状態によって種々異なる。専用道路11を走行する車両
20は必ずしも同じ編成を組む必要がなく、1台だけで
単独走行も可能である。また、編成を組む最大車両数は
例えば数台から10台程度、好ましくは4・5台程度に
設定される。
【0063】また、専用道路11の駅部13において、
図9(A),(B)および(C)に示すように、前方を
走行する車両20と同じ編成IDを車両20に割り付け
ることにより、この車両20は専用道路11内に直ちに
進入して前方走行車両20を追いかけて追いつかせ、前
方走行車両20と合流せしめられ、同じ編成の隊列を組
んで走行させることができる。図9(A),(B)およ
び(C)は駅部13において、一般道路を走行してきた
車両20あるいは待機中の車両20に前方走行車両20
と同じ編成IDを管制制御システム15により割り付
け、専用道路11内に進入させた路線例をそれぞれ示
す。駅部13の路線形状は図9(A),(B)および
(C)に依存せず、様々な路線形状が考えれる。
【0064】都市(市・町・村等)内から専用道路11
に入る車両20は駅部13から進入する。車両20の進
入タイミングは管制制御システム15が判断し、保安制
御装置を兼ねる走行制御システム16に進入(出発)指
示を出力する。走行制御システム16は駅部13で進入
待機する車両20に対して、安全確認をした上で駅部1
3のループコイル(制御情報伝送装置)49を介して車
両20に出発指示を出力する。
【0065】また、この車両交通システム10において
は、図10(A)に示すように、専用路線としての専用
道路11を走行する車両20は駅部13やすれ違い部1
4の流入側車両検知装置53で車両認識番号(車両I
D)が検出され、検出された車両IDは走行制御システ
ム16に入力されて管理される。走行制御システム16
で管理された車両ID番号を路車間通信機19の制御情
報伝送装置(ループコイル)49を介して車両側に送る
ことで、車両20に搭載された車両IDと比較され、車
両情報管理され、許可されていない車両の通行を禁止さ
せることができる。
【0066】車両IDは走行制御システム16の走行制
御装置39で管理され、次の閉塞区間への車両の「出発
/停止」指示と併せて、上記車両IDが制御情報伝送装
置49を介して車両20側にスポット通信にて伝達され
る。
【0067】機器故障等の何らかの理由により、車両2
0側が認識している車両IDと、制御情報伝送装置49
を経て走行制御システム16側からスポット通信で送ら
れてくる車両IDが一致しない場合には、図10(B)
に示すように車両20は次の閉塞区間に移動しないで停
止される。
【0068】さらに、車両交通システム10はシステム
立上げ時(起動時)や再起動時には、走行制御システム
16のシステム管理手段43(図4参照)から在線チェ
ック信号が全制御情報伝送装置49を介して車両20側
に出力され、全車両20の呼掛けが行なわれ、図11に
示すように、全車両20の所在が確認される。車両20
は故障しない限り専用路線である専用道路内では制御情
報伝送装置49あるいは流出側車両検知装置54以外の
場所で停車することは有り得ない。
【0069】専用道路11以外、例えば車庫などに格納
されている車両20については、広域無線などの無線通
信手段(図示せず)を用いて車両所在が確認され、全て
の車両20の所在が確認された状態から車両交通システ
ム10が起動され、安全が確保される。
【0070】この車両交通システム10は駅部13の入
口から専用道路11に車両が進入し、専用道路11の出
口から一般道路12へ進出する。したがって、専用道路
11内に存在する全車両数は、図12に示すように、駅
部13の出入口の進入・進出車両をカウントすることに
より管理できる。この車両数管理に基づき、専用道路1
1内を走行する車両数と車両検知装置53,54で検知
された車両IDからの確認車両数が不一致の場合には、
システム異常が生じたと判断し、車両交通システム10
を停止させ、安全性の確保を図っている。
【0071】さらに、この車両交通システム10におい
ては、隊列を組んで走行する車両群の中に、図13に示
すように急行車両20aと普通車両20bとが混在する
場合には、走行中に普通車両20bの編成IDを変更さ
せることにより、より効率の良い運転が可能となる。
【0072】図13(A)で示された車両交通システム
10では、車両20aが急行車両で車両20bが普通車
両の場合を示し、車両20aと車両20bは同じ編成I
Dで隊列を組んで走行している。
【0073】この場合、車両20bに対してX駅停止の
指令を管制制御システム15により走行制御システム1
6を介して車両20bに送信する。車両20bへのX駅
停止の指令は、X駅より手前側の駅部あるいはすれ違い
部14で出すことにより、X駅の駅部13で車両20b
のみを待避線56に引き込み、この待避線56に停止さ
せることができる。その際、急行車両20aは停車させ
ずに直進させることが可能である。
【0074】普通車両20bが待避線56に入ったこと
を流入側車両検知装置53で検知された時点で、管制制
御システム15から新しい編成IDが付与され、車両2
0bの編成IDは変更される。その際、急行車両20a
の編成車両数は、この時点で2両編成から図13(B)
で示すように1両編成に変更される。
【0075】待避線56は待避している車両20bに後
続車両20の編成IDを付すことにより、車両20bと
後続車両20とを同じ編成の隊列を組ませて走行させる
ことができる。その場合、車両20bの後に車両20を
走行させることも、車両20を先に走行させて車両20
bを後続させる運用も可能である。車両20bと車両2
0が同じ隊列を編成するか否かの判断は、管制制御シス
テム15が作成する運用計画によって判断される。
【0076】また、後続車両20が急行車両の場合、車
両20の編成IDを車両20aの編成IDに変更させる
ことにより、待避線56に停車している車両20bを追
い越して先行車両20aに車両20を追従させ、車両2
0aと車両20が同じ編成の隊列を組んで自動隊列走行
運転させることもできる。この車両交通システム10で
は、専用道路11を同じ方向に走行する車両20a,2
0b,20の編成IDを走行途中で変更させることによ
り、効率の良い走行制御運転を行なうことができる。
【0077】次に、専用路線としての専用道路11を走
行する車両が、駅部13等の分岐部58にさしかかり、
分岐部58で進路選択する場合を図14を用いて説明す
る。
【0078】専用道路11を走行する車両は、管制制御
システム15の運行計画作成手段31(図4参照)の運
行計画指示により、分岐部58における車両進路が選択
指令され、車両は指令された進路に車両自身の自動操舵
制御で進行できるようになっている。
【0079】専用道路11には図14に示すように、車
両操舵制御手段としての磁気ネイル50が一定の等間隔
をおいて埋設されている。磁気ネイル50はS極磁気ネ
イル51とN極磁気ネイル52が専用道路11に交互に
配置される。一方、分岐部58では本線道路60側に例
えばN極磁気ネイル52だけが、分岐道路61側に例え
ば本線道路60と異なるS極磁気ネイル51だけが所定
の間隔をおいて埋設される。磁気ネイル50のN極とS
極は逆であってもよい。
【0080】一方、車両は管制制御システム15から走
行制御システム16を経てループコイルの制御情報伝送
装置49により進行方向情報(磁気ネイルの極)を受信
する。例えば進行方向情報が分岐道路61であるA方向
が選択されると、車両はS極磁気ネイル51に沿って進
行し、本線道路60のB方向が選択されるとN極磁気ネ
イル52に沿って進行し、車両の分岐部58における進
路制御が行なわれる。車両の分岐部58における進路制
御は、車両に搭載された車両制御システム17の車両走
行制御手段29により行なわれる。
【0081】また、車両の車両制御システム17には、
専用道路11の道路データ、例えばすれ違い部14、駅
部13、ループコイル49、道路の勾配やカーブ状態等
の絶対位置情報が記憶されている。そして、車両は専用
道路11の路面に埋め込まれた地上子、例えば磁気ネイ
ルから受信する絶対位置情報と車両の走行距離メータで
あるパルスジェネレータの距離カウントにより、車両自
体の現在位置が正確に把握される。
【0082】専用道路11を走行する車両20の現在位
置が正確に把握できるため、車両20は自律走行制御に
より自動運転される。専用道路11の道路データおよび
車両20の現在位置情報から、車両20は管制制御シス
テム15で指示された時刻に指示された地点に到達でき
る自律走行制御が行なわれる。指示された時刻の推測は
走行車両の平均速度から推測しても、あるいは、運転曲
線方式を採用して推測してもよい。
【0083】車両20は図15に示したようにすれ違い
部14または駅部13への走行到着位置と到着時刻情報
を管制制御システム15からループコイルである制御情
報伝送装置49を介してスポット通信により受け取る。
【0084】車両20a,20bは自車の現在位置a,
bと走行到達位置A,Bの差から走行予定距離A−a,
B−bを計算し、車両20a,20b毎の速度制御を平
均速度から行って指定時刻に指定位置に到着する自律走
行制御が行なわれる。この車両20a,20bの自律走
行制御運転によりすれ違い部14または駅部13では単
線方式の専用道路11であってもノンストップ走行です
れ違い走行、すなわち双方向走行させることができる。
【0085】その際、時刻は、管制制御システム15か
ら各車両20a,20bに対してループコイルを介した
スポット通信により送信され、車両20a,20bは時
刻が定期的に更生される。
【0086】車両交通システム10の地上システムとし
ての管制制御システム15は、単線方式の専用道路11
を用いても、駅部13やすれ違い部14で車両同士ある
いは車両群同士がスムーズにすれ違う双方向運転ができ
るようにしたものである。
【0087】この管制制御システム15は無ダイヤ走行
であっても、計画ダイヤ(運行ダイヤ)走行であって
も、すれ違い部14や駅部13で車両あるいは車両群同
士がスムーズにすれ違う双方向運転を可能にしたもので
ある。
【0088】〈無ダイヤ走行〉予め運行ダイヤが設定さ
れていない無ダイヤ走行でも、車両または車両群同士を
すれ違い部14や駅部13でスムーズにすれ違い制御さ
せるために、管制制御システム15からスポット通信に
て走行制御される。図16において、自車両20aが制
御されるタイミングと、すれ違う相手車両20bが制御
を受けるタイミングと違っても、次のすれ違い部14ま
たは駅部13の位置とその時刻の判定を可能とするため
に、次の制御が行なわれる。
【0089】自車両20aがスポット通信にて制御され
るタイミングになったら、直近の対向車両20bとの間
にあるすれ違い部14(または駅部13)の全てを対象
にし、最適すれ違い部14(または駅部13)を探す操
作が行なわれ、最適すれ違い部14が「次のすれ違い
部」として採用される。
【0090】最適すれ違い部14(または駅部13)を
探す操作は、「車両(または車両群)20a,20bの
双方が到達可能で、かつすれ違い時刻が最も良好な評価
関数値を得る」ことが条件となり、この条件で見つかっ
たすれ違い時刻を制御情報として管制制御システム15
から各車両20a,20bにスポット通信で伝達され
る。
【0091】ここで、最適すれ違い部14(または駅部
13)を探す操作に用いた2つの条件を満足するか否か
の判定には、以下の判定方法のいずれかが用いられる。
【0092】第1の判定方法;「車両の種別−発すれ違
い位置−着すれ違い位置」の3つのパラメータによる3
次元到達可能時間表を作成し、この到達可能時間表を参
照する方式。
【0093】第2の判定方法;車両性能と路線(道路)
データの物理曲線から運転曲線を作成し、この運転曲線
から到達可能時刻を求める方式。
【0094】また、車両20a,20bと地上側システ
ムである管制制御システム15とは制御コイルとしての
ループコイル49を用いたスポット通信にて制御情報の
やりとりが行なわれるために、自車両20aが制御タイ
ミングになったとき、すれ違い対象の他車両20bの位
置は分からないが、他車両20bに対して最後に送信さ
れたすれ違い時刻を記憶しておくことにより、他車両2
0bが現地点から最初に遭遇するすれ違い部14へ到達
する時刻を推定することは可能である。このため、専用
道路11を走行する各車両の運行ダイヤを管制制御シス
テム15にてダイナミックに作成することができ、無ダ
イヤ走行であっても、走行車両をすれ違い部14や駅部
13ですれ違わせる双方向運転を行なうことができる。
【0095】〈実際の運用例〉無ダイヤ走行における双
方向運転の実際の運用は次のようにして行なわれる。
【0096】図16において、専用路線としての専用道
路11のすれ違い部または駅部をそれぞれすれ違い部1
4a,14b,14c,14dとして差別化する。
【0097】自車両20aがスポット通信にて制御され
るすれ違い部14aに到着した状態にあり、すれ違い予
定の対向車両20bはすれ違い部14dに到着していな
い状態を想定する。この自車両20aと他車両20bの
到達可能なすれ違い部あるいは駅部は3箇所のすれ違い
部14b,14c,14dである。この3つのすれ違い
部14b,14c,14dの中ですれ違い時刻が最も高
い(近い)評価関数値を得ることができるすれ違い地点
(すれ違い部)を求める。このすれ違い地点は、3次元
到達可能時間表または運転曲線計算により計算したすれ
違い時刻から求める。
【0098】まず自車両20aから計算すると、車両種
別と現在のすれ違い部14aから、3つのすれ違い部1
4b,14c,14dに到着する到達可能時刻(到着予
定時刻)が求まる。また他車両20bも車両種別と次の
すれ違い部14dの到着時刻から3つのすれ違い部14
d,14c,14bに到着する到着可能時刻が求まる。
【0099】この求まった到着可能時刻をすれ違い部1
4b,14c,14d毎に評価関数により比較(例え
ば、最も時刻の近似目標とした交通量に範囲している
等)評価し、最も良好なすれ違い部を車両20aと車両
20bのすれ違い部とする。こうすることで目的とした
交通量に合致したすれ違い制御をスムーズかつ円滑に行
なうことができる。
【0100】〈計画ダイヤ走行〉車両交通システム10
において、車両の運行ダイヤを作成する手法には、仮想
ダイヤ方式と輸送量指定ダイヤ方式とがある。
【0101】仮想ダイヤ方式;車両の運行方針に従って
仮想ダイヤ(バーチャルダイヤ)を予め作成しておき、
路線内の車両編成は上記仮想ダイヤに合致するように走
行制御を行なうものであり、IMTSの計画ダイヤに適
した方式である。
【0102】輸送量指定ダイヤ方式;車両の運行ダイヤ
を計画する際、編成車両数で運転間隔のみを指定する。
実際の走行時には、計画ダイヤ通り運行されるようにダ
イナミック(動的)に計画を作成する。IGTSの動的
運行ダイヤに適したものである。
【0103】ここに、IGTSはインテリジェント・ガ
イドウェイ・トランジットシステム(Intellig
ent Guideway Transit Syst
em)のことをいう。
【0104】〈プラトーン走行運転〉また、車両交通シ
ステム10は専用道路11を同一の編成の車両毎に隊列
を組む自動隊列走行運転(プラトーン走行運転)が行な
われる。プラトーン走行している複数車両に到着時刻を
与える際には、隊列を組む同じ編成の各車両に対して1
つの到達時刻を与える。すなわち、同じ編成の隊列を組
む車両群の例えば先頭車両にのみ到達時刻を与える。
【0105】同じ編成の隊列を組む車両群に1つの到達
時刻を与えることにより、車両群を構成する個々の車両
に到達時刻を送信する必要がない。構成車両毎個々に到
達時刻を送信するのに較べ、情報量を減らすことがで
き、非接触式通信手段としての路車間通信機19等の簡
素化が可能となる。
【0106】同じ到達時刻がスポット通信により与えら
れた車両群の個々の構成車両は、自車両が編成を組む車
両群の何両目かを常時把握することによって、自車両の
到達時刻を補正することが可能である。
【0107】車両交通システム10は、駅部13で専用
道路11に乗り入れ、専用道路11を走行する車両20
に合流させることができる。車両を駅部13で合流させ
る場合には、合流車両に被合流車両(本線走行車両)の
編成IDと同じ編成IDが付与され、専用道路11を走
行している被合流車両と同じ到着時刻を制御データとし
て駅部13の合流部出発位置に設けた制御コイル等の送
信機器によって合流車両に送信させる。合流車両に被合
流車両の編成IDと同じ編成IDを付与し、同じ到着時
刻を付与することにより、合流して新たに編成を生成さ
せる際の車両間の位置制御が簡単化される。
【0108】さらに、この車両交通システム10では、
各車両に管制制御システム15からスポット通信により
絶対時刻が制御パラメータとして付与されるために、路
線全体の各車両が持っている時計を絶対時刻に正確に合
致させなければならない。このため、中央の管制制御シ
ステム15の現在時刻を路線全体の各車両にスポット通
信により制御情報として送信して時刻補正を行ない、各
車両の時計を全路線に亘って正確に一致させるようにな
っている。
【0109】また、同じ編成で隊列を組む車両群の各構
成車両毎に車両停止位置を個別に指示する必要がある場
合には、車両停止位置毎に個別に路車間通信機19を設
ける。その際、路車間通信機19で車両の「停止」「発
進」の信号を単純に出力すると、停止対象でない車両も
停止したり、そのま走行したり、発進するために、「停
止」信号出力の際には、停止対象車両IDを併せて出力
する。
【0110】また、通信不能時の安全のために、車両に
非接触式の通信手段である路車間通信機19が配置され
ている場所を記憶させておき、その位置に来たとき、停
止、進行、発進信号を問わず、信号検知ができない場合
には、自動的に車両停止制御を行うプログラムを持たせ
て安全性を確保している。
【0111】一方、車両交通システム10を仮想ダイヤ
方式で車両運行させる目的は、管理線区内に出現する編
成車両の出現時刻に不確定要素が多い場合でも、予め計
画した交通量とすれ違いを確保するためである。仮想的
にダイヤを作成しておき、管理線区内にそのダイヤとマ
ッチする編成車両があればその車両に仮想ダイヤを割り
当てる。また、複数の車両がマッチする場合はマッチす
る複数車両をひとまとめにして編成を作るよう制御を行
う。
【0112】例えば、仮想ダイヤ(バーチャルダイヤ)
では、管理線区内に編成車両を検知した場合、その位置
によって、以下のように追跡が開始される。図17に示
すように、1駅にて右回り車両を検知した場合、編成ダ
イヤ(バーチャルダイヤ)のの部分とマッチングが取
れるため、起動直後に車両は出発制御を受ける。
【0113】また、1駅にて左回り車両を検知した場
合、編成ダイヤのの部分とマッチングが取れるため、
開始1分後に車両は出発制御を受ける。計画ダイヤモー
ド起動時に2駅にて右回り車両を検知し、他の場所に車
両が無い場合、編成ダイヤのの部分とマッチングが取
れるため、開始3分後に車両は出発制御を受ける。それ
までは編成が割り当てられないままダイヤが経過するこ
とになる仮想ダイヤ運転が行なわれる。
【0114】〈走行制御システムにおける閉塞制御運
転〉次に、車両交通システム10の保安制御システムと
しての走行制御システムによる閉塞制御運転例を図18
を参照して説明する。
【0115】図18は単線すれ違い制御を行なう車両交
通システム10の基本的な閉塞制御運転方式を示すもの
である。
【0116】車両交通システム10は専用道路11の閉
塞区間a,b,c,dが流出側車両検知装置54間に設
定された例を示す。専用道路11上を走行する車両はす
れ違い部14または駅部13ですれ違い可能に双方向運
転される。すれ違い部14(駅部13)の分岐部両側に
流入側および流出側車両検知装置53,54がそれぞれ
設置され、これらの車両検知装置53,54で車両の通
過が確認される。専用道路11の例えば上り方向は閉塞
区間a,cに区切られ、下り方向は閉塞区間b,dに区
切られる。
【0117】専用道路11の上り、下りの閉塞区間a,
c:b,dは図18に示すように区画されるが、車両へ
の停止/走行許可のスポット通信はすれ違い部14また
は駅部13に敷設された制御コイルとしてのループコイ
ル49を介して行なわれる。上り車両がある閉塞区間a
のすれ違い部14に進入したとき、次の閉塞区間cへの
走行は管制制御システム15からスポット通信による走
行許可指令による走行許可指令を受けて行なわれ、この
走行許可指令により上り車両は次の閉塞区間cに進入せ
しめられる。既に他の車両に優先権がある場合、例えば
下り車両が閉塞区間bを走行している場合には走行不許
可となり、上り車両は閉塞区間aの停止通信機(ループ
コイル49)上で停止信号を受信し、停止する。
【0118】その際、停止信号を発信する路車間通信機
のループコイル49は、車両に停止/発進信号以外に許
可車両IDを送信し、許可車両IDと一致する車両ID
(車両認識番号)の車両だけの走行を許容し、車両通過
検知等で通信エラー等の検知が可能となり、車両走行の
信頼性が向上する。
【0119】また、駅部13で専用道路11に乗り入
れ、本線走行車両と隊列を組む場合には、図19に示す
車両合流の閉塞制御が行なわれる。
【0120】この車両合流時には、隊列を組んで走行す
る本線走行車両20a,20bの後端車両20bが駅部
13のすれ違い領域先端を通過したことを、流出側車両
検知装置54が検出した後、合流部分の合流車両停止/
発車指示通信装置60により発車の指示が行なわれる。
この場合、本線走行車両20a,20bと隊列を組む車
両20cには同じ編成IDが付与され、先行する本線走
行車両20a,20bの後尾に付けて先行車両20a,
20bの隊列に加わり、同じ編成の車両群20a,20
b,20cとしてプラトーン走行される。
【0121】〈車両交通システムにおけるすれ違い制御
運転〉車両交通システム10の保安制御システムには走
行制御システム16があり、この走行制御システム16
により管制制御システム15から運転指令によりすれ違
い制御運転が閉塞制御方式を保持して行われる。このす
れ違い制御運転例を図20を参照して説明する。
【0122】走行車両は、単線方式の専用道路11を走
行し、駅部13またはすれ違い部14でノンストップす
れ違い制御運転される。このとき、車両同士が安全にす
れ違うために、すれ違い部14(または駅部13)の全
長は、走行車両のすれ違い速度、編成を組む最大車両
数、ソフト連結される車両間間隔を考慮し、すれ違い余
裕時間Tを見て定められる。すれ違い余裕時間Tとは対
向する車両(編成車両)が速度Vですれ違う場合、どち
らか早い車両(編成車両)が車両流入側車両支障限界検
知コイル(車両検知装置)53を通過後、他方の車両
(編成車両)がその車両流入側車両支障限界検知コイル
(車両検知装置)53を通過すればよい時間をいう。符
号54も車両検知装置としての車両流出側の車両支障限
界コイルである。
【0123】一般に、すれ違い余裕時間Tは、
【数1】
【0124】具体的には、一例としてすれ違い部14の
全長Lが400m、支障限界距離l が20mのすれ違
い部14を、最大編成長70mの車両同士がすれ違い速
度V(60km/h)ですれ違う場合を想定すると、こ
のときのすれ違い余裕時間Tは、
【数2】 となる。
【0125】走行車両の車両長が10mでソフト連結さ
れる車両間隔が10mであるとすると、編成を組む車両
は最大4台で編成長が70mとなる。ソフト連結される
車両間隔は、物理的には30cm程度まで制御可能であ
り、数十cmから数百m程度の中からソフト連結される
車両間隔が適宜定められる。また、車両の最大編成長K
は制御情報伝送装置49としてのループコイルの長さに
より決定され、最大編成長Kが70mの場合、ループコ
イル49の敷設長さは少なくとも70mが必要となる。
【0126】ループコイル49は編成の全車両長を充分
にカバーする長さとし、編成の構成車両IC確認、編成
速度が限界検知コイル53を介して保安制御システムで
ある走行制御システム16により指示速度以下となるよ
うに速度制御される(図21参照)。
【0127】また、進出側限界制御コイル54は、非常
制動信号を走行車両20に送信し、走行車両20を進出
側限界制御コイル54の領域内に停止させる場合があ
る。例えば、図20において、編成車両20同士がすれ
違う場合において、すれ違い編成の最後尾車両が進入側
限界検知コイル(BBI)53を通過していない場合、
進出側限界検知コイル(AEI)54は車両に対して非
常制動信号を進出側限界コイル(AEI)54から送信
し、このコイルの範囲内に保安制御により停止させる。
すれ違い編成の最後尾車両が進入側限界検知コイル(B
BI)53を通過したことを走行制御システム(保安制
御システム)が確認すると、進出側限界検知コイル(A
EI)54から出発指令信号が車両20に送られ、車両
20が起動して再び走行せしめられる。このため、進出
側限界検知コイル(AEI)54の長さLは、進入側限
界検知コイル(AAI)53より長い。一般には、限界
検知コイル54の長さLは、
【数3】L≧(車両速度)/(7.2・減速度) で表わされる。
【0128】例えば車両速度を40km/h、減速度を
5km/h/s、空走時間を1sec とすると、進出
側限界検知コイル53の長さは55m以上となる。車両
がすれ違い部14または駅部13で停車する場合には、
ループコイル49上を原則とする。
【0129】〈車両交通システムにおけるフェールセー
フ制御運転〉この車両交通システムにおいて、専用道路
11上で編成を組んで走行する車両には、 1.編成を組む車両間の間隔制御 2.編成を組む車両同士の追突防止制御 3.編成を組む車両同士のすれ違い制御 4.編成車両の増結制御 がフェールセーフ制御運転により行なわれる。
【0130】具体的には、編成を組む車両間の間隔制御
および車両同士の追突防止制御は、車両20に搭載され
たレーダによる間隔制御運転にて行われる。
【0131】また、編成を組む車両同士のすれ違い制御
および車両増結制御は、保安制御システムである走行制
御システム16とループコイル49を用いて行われ、保
安制御システムによるすれ違い制御と増結車両出発制御
運転である。編成車両の増結制御には、保安制御システ
ムによる増結車両出発制御と車両に搭載されたレーダに
よる間隔制御運転が併用される。
【0132】〈車両交通システムにおける解放制御運
転〉車両走行システムの専用道路11上を編成を組んで
走行する車両は、管制制御システム15により駅部31
で特定の車両が編成を組む残りの編成車両から解放され
る。
【0133】編成を組んで走行する車両A,Bから解放
車両Bが切り離されて解放する場合を図22を参照して
説明する。
【0134】解放車両Bが最後尾車両の場合、管制制御
システム15からの運行指令により解放車両Bを駅部1
3の分岐点前方で減速させ、解放車両Bと先行する編成
車両Aとの間に解放距離Dを確保する。この解放距離
は解放車両Bがノンストップでスムーズに側線に入
る距離である。すなわち、解放距離Dは編成車両Aが
分岐点を通って本線側の車両流入側通過検知装置である
車両支障限界検知コイル53を通過しても、解放車両B
が側線側に進路をとることができる時間を確保できる距
離である。
【0135】解放車両Bが先頭車両である場合には、待
避線を兼ねる側線側に車両支障限界検知コイルを図22
と同様に設け、先頭の解放車両Bと後方の編成車両Aと
の間に分岐点前方で解放距離Dを確保し、分岐点で先
頭車両を切り離して解放させる。
【0136】解放車両Bが中間車両である場合には、中
間の解放車両Bとその前後の編成車両との間に分岐点手
前で解放距離を確保して、中間の解放車両Bを分岐で解
放させ、側線に案内することができる。
【0137】いずれにしても、編成車両A,Bから特定
の車両Bを解放させる場合には、解放車両Bと残りの編
成車両Aとの間に解放距離Dが管制制御システム15
からの運行指令により分岐点の手前で確保され、分岐点
で解放車両Bだけが本線側に残る編成車両Aから切り離
されて側線側に解放される。
【0138】なお、本発明に係る車両交通システムにお
いては、車両としてバス等の自動車を想定した例を説明
したが、必ずしも自動車に限定されない。専用路線を同
じ編成のソフト連結車両が隊列を組んで自動走行し、一
般路線では個々の車両毎にマニュアル運転されるもので
あればよい。
【0139】また、専用路線は必ずしも単線方式に限定
されず、輸送需要の多い大都市間の専用路線を部分的に
複線方式を採用し、輸送需要に対応させるようにしても
よい。
【0140】
【発明の効果】以上に述べたように本発明に係る車両交
通システムにおいては、都市間を結ぶ単線方式の専用路
線と、この専用路線に都市毎に設けられた駅部と、上記
専用路線の駅部間に所要の間隔をおいて設けられたすれ
違い部と、このすれ違い部および駅部に設けられ、走行
車両と制御情報の授受をスポット通信で行う非接触式の
通信手段と、上記走行車両に進路指令・出発指令の管制
制御を通信手段を介して行なう管制制御システムとを備
え、管制制御システムは走行車両の運行制御、運行計画
および運転監視を車両とのスポット通信で行なうように
したので、建設コストの軽減が図れる一方、単線方式の
専用路線の駅部間にすれ違い部を設け、単線方式であっ
ても高密度な双方向運転を行なうことができ、さらに、
管制制御システムはすれ違い部および駅部に設けられた
通信手段によるスポット通信で走行車両との通信が行な
われ、専用路線全体に連続通信アルゴリズムを敷設する
必要がなく、通信手段の設置が簡素化される。
【0141】また、本発明に係る車両交通システムは、
管制制御システムからスポット通信で車両側に送信され
る制御情報で管制制御され、単線方式の専用路線の駅部
あるいはすれ違い部で双方向に進行する車両あるいは車
両群同士をすれ違い制御させて双方向運転させることが
でき、通信タイミングがずれても、車両あるいは車両群
同士を駅部あるいはすれ違い部で確実にすれ違わせるこ
とができる。
【0142】さらにまた、本発明に係る車両交通システ
ムは、管制制御システムからの制御情報ですれ違う可能
性のある車両あるいは車両群同士に現在時刻をスポット
通信による送信で時刻合せ制御を行なったので、単線す
れ違いにおけるすれ違い制御の精度を向上させることが
できる。
【0143】また、本発明に係る車両交通システムにお
いては、管制制御システムで最も交通量の多い仮想ダイ
ヤを作成しておき、専用路線に入る車両に仮想ダイヤの
空きの有無を確認して仮想ダイヤの空き部分にダイナミ
ックに割り付けることで、仮想ダイヤ通りに走行させ、
単線すれ違いを簡単に実施させることができる。
【0144】さらに、本発明に係る車両交通システムで
は専用路線を走行する車両または車両群に、駅部あるい
はすれ違い部到着時点で管制制御システムにより運行ダ
イヤをダイナミックに作成し、走行車両または車両群毎
に効率的な運転を行なって単線すれ違い制御を行なうこ
とができる。
【0145】一方、本発明に係る車両交通システムは、
同じ編成の隊列を組む車両群の構成車両毎にすれ違い時
刻を送信せず、同じ隊列を組む車両群を1つの編成車両
として同じ時刻を送信して送信データ量を減少させ、通
信手段の簡素化を図ることができる。
【0146】さらに、本発明に係る車両交通システム
は、本線走行中の車両に一般道路からの車両を合流させ
る際、管制制御システムにより本線走行車両と同じすれ
違い時刻を合流車両に与えることにより、合流車両に無
理な急加速を付与しなくても次のすれ違い部または駅部
までの間にプラトーン状態に入れるようにすればよく、
隊列の編成が容易である一方、長い合流加速部分を作ら
なくてもよく経済的である。
【0147】また、隊列を組んで走行する編成車両から
特定の車両を解放させる場合には、解放車両と残りの編
成車両との間に、解放車両がノンストップで駅部の側線
側に進路をとることができる解放距離を分岐点手前で確
保したので、解放車両を編成車両からスムーズに分岐さ
せて駅部の側線側に案内することができる。
【0148】さらに、本発明に係る車両交通システムに
おいては、駅部あるいはすれ違い部に隊列を組む最大車
両数に相当する通信手段を個別に設け、隊列車両を個別
に駅部あるいはすれ違い部に停止可能に構成したので、
通信故障や車両位置検知故障に対しても隊列車両を個別
にかつ確実に停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両交通システムの一実施形態を
示すシステム構成図。
【図2】本発明の車両交通システムを構成するIMTS
の概要図。
【図3】本発明に係る車両交通システムを構成するIM
TSの全体的な概要図。
【図4】本発明に係る車両交通システムに組み込まれる
管制制御システムと走行制御システム(保安制御システ
ム)と車両制御システムとの相対的な関係を示す説明
図。
【図5】本発明に係る車両交通システムの概略的なシス
テム構成を示す図。
【図6】本発明に係る車両交通システムを備えた対象路
線例を示す図。
【図7】本発明に係る車両交通システムに用いられる専
用路線としての専用道路の閉塞区間を例示した図。
【図8】(A),(B)および(C)は本発明に係る車
両交通システムを用いて車両を閉塞制御運転させた一例
を示す特徴図。
【図9】(A),(B)および(C)は本発明に係る車
両交通システムにおいて、専用路線に合流される車両を
路線毎に示す図。
【図10】(A),(B)は本発明に係る車両交通シス
テムにおける通過許可(進行許可)車両ID送信例を時
系列的に示した図。
【図11】本発明に係る車両交通システムにおいてシス
テム起動時(再起動時)の在線チェック例を示す図。
【図12】本発明に係る車両交通システムにおいて専用
路線内の車両数チェック例を示す図。
【図13】(A),(B)は本発明に係る車両交通シス
テムにおいて同じ編成の隊列走行からの車両切り離し例
を時系列的に示す図。
【図14】本発明に係る車両交通システムにおいて、分
岐部の車両進路制御例を示す説明図。
【図15】本発明に係る車両交通システムにおいて、車
両の定時走行制御例を示す説明図。
【図16】本発明に係る車両交通システムにおいて、無
ダイヤ走行時の車両同士のすれ違い制御例を示す説明
図。
【図17】本発明に係る車両交通システムにおいて、車
両編成制御を行なうバーチャルダイヤを示す図。
【図18】本発明に係る車両交通システムにおいて、基
本閉塞制御方式で単体すれ違い制御例を説明する図。
【図19】本発明に係る車両交通システムにおいて、車
両合流時の閉塞制御例を示す説明図。
【図20】本発明に係る車両交通システムにおける車両
のすれ違い運転例を示す説明図。
【図21】本発明に係る車両交通システムにおける車両
の保安制御例を示す説明図。
【図22】本発明に係る車両交通システムにおいて、車
両の解放制御例を示す説明図。
【図23】鉄道に採用された従来の交通システムを示す
構成図。
【符号の説明】
10 車両交通システム 11 専用道路(専用路線) 12 一般道路(一般路線) 13 駅部(インターチェンジ) 14 すれ違い部 15 管制制御システム 16 走行制御システム 17 車両制御システム 18 通信LAN 19 路車間通信機(非接触式通信手段) 20 車両 23 車両保安制御装置 24 前方監視レーダ(先行車両認識センサ) 25 磁気センサ(位置検出センサ) 26 車両側路車間通信機(車両側通信コイル) 28 車両情報管理手段 29 車両走行制御手段 30 運行計画作成手段 32 運行管理手段 33 運行監視手段 34 時刻管理手段 35 システム保守手段 37 管制情報入出力装置 39 走行制御装置 40 進路制御手段 41 異常処理手段 42 在線管理手段 43 システム管理手段 44 通信制御装置 45 走行制御用広域LAN(FDDI) 46 走行制御入出力装置(走行制御I/D) 47 光LAN 48 リモート入出力装置(R−I/O) 49 地上側路車間通信機(制御情報伝送装置、ループ
コイル) 50 磁気ネイル 51 S極磁気ネイル 52 N極磁気ネイル 53,54 車両検知装置 56 待避線 60 停止/発車指示通信装置 61 本線 62 待機線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 高明 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 金山 道王 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 中沢 新一郎 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 水越 雅司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 青木 啓二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 品川 昌彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 5H180 AA06 AA16 AA27 BB02 BB04 CC14 CC17 CC24 EE06 EE07 FF13 FF17 HH19 JJ28 LL04 LL09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 都市間を結ぶ単線方式の専用路線と、こ
    の専用路線に都市毎に設けられた駅部と、上記専用路線
    の駅部間に所要の間隔をおいて設けられたすれ違い部
    と、このすれ違い部および駅部にそれぞれ設けられ、走
    行車両と制御情報の授受をスポット通信で行う非接触式
    の通信手段と、上記走行車両に進路指令・出発指令の管
    制制御を通信手段を介して行なう管制制御システムとを
    備え、管制制御システムは走行車両の運行制御、運行計
    画および運転監視を車両とのスポット通信で行なうよう
    にしたことを特徴とする車両交通システム。
  2. 【請求項2】 管制制御システムは、走行車両と次にす
    れ違い予定の対向車両との間の通信タイミングにずれが
    生じたとき、各車両が次にそれぞれ到達する駅部あるい
    はすれ違い部の到達可能時刻を予め推定して計算し、そ
    の時刻ですれ違い制御を行なうように構成した請求項1
    記載の車両交通システム。
  3. 【請求項3】 管制制御システムは、走行車両にスポッ
    ト通信ですれ違い情報と同時に現在時刻を送信し、単線
    方式の専用路線を双方向走行する車両同士を駅部または
    すれ違い部ですれ違い制御させた請求項2記載の車両交
    通システム。
  4. 【請求項4】 管制制御システムは、走行車両と次にす
    れ違い予定の車両とが次の駅部あるいはすれ違い部を通
    過する予定時刻を車両平均速度あるいは路線データを盛
    り込んだ運転曲線方式から推測して計算し、計算された
    到着可能時刻をすれ違い可能な駅部あるいはすれ違い部
    毎に比較評価し、最適なすれ違い部あるいは駅部を選択
    してすれ違い制御させた請求項2記載の車両交通システ
    ム。
  5. 【請求項5】 管制制御システムは、交通量の最も多い
    状態を基準とした仮想ダイヤを作成し、専用路線に入る
    車両に、仮想ダイヤが空いているか否かを確認して空席
    部分の仮想ダイヤを埋め、仮想ダイヤ通りの走行ですれ
    違い制御を行なう請求項2記載の車両交通システム。
  6. 【請求項6】 管制制御システムは、単線方式の専用路
    線を走行する車両の運行ダイヤを走行車両毎あるいはソ
    フト連結された車両群毎にダイナミックに作成し、ダイ
    ナミック作成の運行ダイヤに従って走行車両あるいは車
    両群同士を駅部あるいはすれ違い部ですれ違い制御させ
    た請求項2記載の車両交通システム。
  7. 【請求項7】 管制制御システムは、単線方式の専用路
    線上を同一編成認識番号を有する1台以上の車両を、隊
    列を組ませて自動隊列走行運転させる一方、隊列を組む
    同一編成認識番号の車両群には、編成毎に同じ時刻を送
    信し、管制制御システムは同一編成の隊列を組む車両群
    の先頭車両だけに現在時刻を付与した請求項2記載の車
    両交通システム。
  8. 【請求項8】 前記専用路線は駅部で都市内エリアの一
    般路線と立体的に接続され、一般路線を走行して来た車
    両が駅部で専用路線走行中の車両と合流する際、管制制
    御システムは、専用路線の走行車両と同じすれ違い時刻
    と同じ編成認識番号を合流車両に付与し、次のすれ違い
    位置あるいは駅部までの間に専用路線を走行する先行車
    両と同じ隊列を編成するように設定された請求項1記載
    の車両交通システム。
  9. 【請求項9】 前記専用路線は駅部に本線から分岐され
    る側線を備え、専用路線を隊列を組んで走行してきた編
    成車両から解放車両が分岐して側線に解放される際、管
    制制御システムは分岐点の手前で解放車両と残りの編成
    車両の間に、解放車両がノンストップで側線側に進路を
    取ることができる解放距離を確保させるように設定した
    請求項1記載の車両交通システム。
  10. 【請求項10】 隊列を組む車両群の構成車両を個別に
    車両停止させる場合、同じ隊列を組む最大車両数の編成
    車両の編成長をカバーする長さの非接触式の通信手段を
    駅部またはすれ違い部にスポット通信可能にそれぞれ設
    け、管制制御システムから車両群を構成する各車両に車
    両認識番号と車両停止指令を送信させることにより、車
    両は自車車両認識番号と車両停止指令を受信して所定位
    置に停止せしめられる請求項1または8記載の車両交通
    システム。
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