JP2000263474A - 多点支持ジャッキ群におけるワークの配置確認方法及びこれに用いるジャッキ - Google Patents

多点支持ジャッキ群におけるワークの配置確認方法及びこれに用いるジャッキ

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JP2000263474A
JP2000263474A JP11075365A JP7536599A JP2000263474A JP 2000263474 A JP2000263474 A JP 2000263474A JP 11075365 A JP11075365 A JP 11075365A JP 7536599 A JP7536599 A JP 7536599A JP 2000263474 A JP2000263474 A JP 2000263474A
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jack
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JP11075365A
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Koji Murakami
幸司 村上
Akira Kumakura
晃 熊倉
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Toyo Giken Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Toyo Giken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークが所定の位置に配置されているか否か
を極めて簡単に検出することができ、作業の安全性を高
めることのできる多点支持ジャッキ群におけるワークの
配置確認方法を提供する。 【解決手段】 頂部においてワークW1を支持する昇降
部材4とこの昇降部材を昇降駆動する駆動手段とを備え
た複数のジャッキ4を基盤上に縦横に配列して構成され
る多点支持ジャッキ群101におけるワークの配置確認
方法であって、1又は2以上のジャッキの昇降部材4を
最大延出高さまで上昇させることにより、各ジャッキの
上方におけるワークW1の不存在を確認する一方、上記
昇降部材が途中停止させられることによりワークW1の
存在を確認する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、多点支持ジャッ
キ群におけるワークの配置確認方法及びこれに用いるジ
ャッキに関する。
【0002】
【従来の技術】船舶の外板等の三次元形状のワークを加
工する際、たとえば、特開平7・112333号公報に
記載されているようなジャキを縦横に配列した多点支持
ジャッキ群が用いられる。
【0003】上記のようなジャッキ群を構成する各ジャ
ッキは、基盤上に固定される支持部材と、この支持部材
に昇降可能に保持される昇降部材と、この昇降部材を昇
降させる駆動手段とを備えて構成されている。
【0004】上記昇降部材は、所定の範囲で昇降できる
ように上記支持部材に支持されており、上記昇降部材の
最低下降高さ位置と最大延出高さ位置おいてリミットス
イッチ等によって自動的に停止するように構成されてい
る。
【0005】三次元ワークを配置するには、ワークの配
置領域における各ジャッキの昇降部材を、三次元形状を
したワークの各支持点に対応した高さに上昇させ、その
後クレーン等によってワークをジャッキ群上に載置す
る。上記昇降部材の高さは、コンピーュータによって駆
動制御されることが多い。
【0006】一方、ワークはクレーンで吊り上げられて
移送されるとともに、作業者の目視によって上記ジャッ
キ群の所定の位置に位置決め載置される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】造船所等においては、
数十〜数百のジャッキを縦横に配列して構成される多点
支持ジャッキ群に、複数のワークを支持して作業が行わ
れる。
【0008】したがって、作業の完了したワークから順
に、多点支持ジャッキ群からの次の工程に移行させると
ともに、新たなワークが多点支持ジャッキ群上に配置さ
れる。したがって、ワークを入れ換えるごとに、新たな
ワークに対応した領域の複数のジャッキの昇降部材を所
定の高さに設定し直す必要がある。
【0009】ところが、上記ワークの入れ換え作業は、
クレーンを用いて作業者の目視によっておこなわれる一
方、各ジャッキの昇降動作はコンピュータによって駆動
制御されているため、作業者の連絡ミス等があるとワー
クが配置されているにもかかわらず、ジャッキの昇降部
材が駆動される恐れがある。
【0010】一方、コンピュータを操作する者が、ジャ
ッキ群を目視して確認しながら操作することも考えられ
るが、上述したような広大な領域に跨がって配置される
多数のジャッキをコンピュータを操作しながら確認する
のは困難である。
【0011】上記問題を解決するため、昇降部材の頂部
にワークとの接触を検出するセンサ等を設けることもで
きる。ところが、多点支持ジャッキ群上に位置決め配置
されたワークには溶接加工等が行われるため、環境が劣
悪でありセンサ等を設けると故障が発生する恐れが高
い。
【0012】本願発明は、上述の事情のもとで考え出さ
れたものであって、上記従来の問題を解決し、ワークが
所定の位置に配置されているか否かを極めて簡単に検出
することができ、作業の安全性を高めることのできる多
点支持ジャッキ群におけるワークの配置確認方法及びこ
れに用いるジャッキを提供することをその課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願発明は、頂部におい
てワークを支持する昇降部材とこの昇降部材を昇降駆動
する駆動手段とを備えた複数のジャッキを基盤上に縦横
に配列して構成される多点支持ジャッキ群におけるワー
クの配置確認方法であって、1又は2以上のジャッキの
昇降部材を最大延出高さまで上昇させることにより、各
ジャッキの上方におけるワークの不存在を確認する一
方、上記昇降部材が途中停止させられることによりワー
クの存在を確認するものである。
【0014】本願発明は、多点支持ジャッキ群を構成す
る一般的なジャッキを利用して、ワークの配置を確認し
ようとするものである。
【0015】通常、モータ等の駆動手段によって昇降さ
せられる昇降部材を備えるジャッキには、最大延出高さ
位置に到達すると自動的に停止する停止手段が設けられ
ているとともに、昇降部材に過負荷が作用した場合にも
上記駆動手段を強制的に停止させる停止手段が設けられ
ている。
【0016】本願発明は、上記停止手段の機能を利用し
てワークの配置の有無を確認し、ジャッキ群上へのワー
クの移載作業等をより安全確実に行うことのできる方法
を提供するものである。
【0017】昇降部材が最大延出高さまで上昇できるこ
とは、上記ジャッキの上方にワークが存在しないことを
意味している。したがって、上記昇降部材が最大延出高
さまで上昇したことを検出することにより、ワークの不
存在を容易に確認することができる。
【0018】上記駆動手段が最大延出高さにおいて停止
したことは、リミットスイッチ等の停止手段の作動を検
出することによって容易に検出することができる。ま
た、駆動手段を構成するモータ等にもオーバーロードの
際に強制停止させる過負荷停止手段が設けられており、
この過負荷停止手段の作動を検出することにより、昇降
部材が強制停止したことを容易に検出することができ
る。
【0019】上述した方法を利用して所定の支持領域か
らワークを撤去したことを確認するには、、たとえば、
上記ワークを支持していた1又は2以上のジャッキを最
大延出高さまで上昇させればよい。これにより、きわめ
て簡単にワークの不存在を確認することが可能となり、
次のワークを配置予定領域に配置してもよいとの確認を
得ることができる。
【0020】一方、上記昇降部材が途中で強制停止させ
られたとき、上記ジャッキの上方に、ワークが存在して
いることを意味する。このため、上記ジャッキを含む領
域に、新たなワークを載置できないことを確認できる。
【0021】作業者の目視による確認に加えて、上記ジ
ャッキの昇降部材を用いてワークの配置を確認すること
により、ジャッキ群中のワークの有無を確実に判断する
ことが可能となり、安全性が格段に高まる。
【0022】また、従来のジャッキの自動停止機能を利
用して、ワークの配置を確認することができるため、設
備コストが大きく増加することもない。
【0023】しかも、昇降部材の頂部に接触センサ等を
用いることなく構成できるため、溶接作業等が行われる
劣悪な環境であっても故障等が生じる恐れもない。
【0024】ワークの配置を確認するために駆動するジ
ャッキの数は特に限定されることはない。たとえば、請
求項2に記載した発明のように、ワークの配置領域にお
ける中央点近傍のジャッキの昇降部材を上昇させること
により上記ワークの配置を確認することができる。
【0025】中央点近傍のジャッキの昇降部材のみを上
昇させれば、ワーク不存在を確実に判断できる。また、
万一、次の行程に移行すべきワークが手違い等によって
配置されていても、中央部のジャッキの昇降部材のみか
ら作用する力では、ワークの支持が不安定になることも
ない。
【0026】さらに、請求項3に記載した発明のよう
に、ワークの配置予定領域周縁部のジャッキの昇降部材
を上昇させることにより、ジャッキ群上の複数のワーク
の配置干渉を検出することも可能になる。
【0027】通常、複数のワークを多点支持ジャッキ群
に同時に支持しながら作業が行われる。隣り合うワーク
の間の隙間が小さくなると、ワークの寸法誤差あるいは
配置誤差等によって新たなワークを載置するときに、既
に支持しているワークと干渉する場合も考えられる。
【0028】したがって、配置予定領域周縁部のジャッ
キを最大延出高さまで上昇させることにより、新たなワ
ークの配置領域が空であることを確認でき、新たなワー
クを載置する場合の安全性が格段に高まる。
【0029】本願の請求項4に記載した発明は、上記昇
降部材が最大延出高さに到達したとき、リミットスイッ
チによって駆動手段を停止させるとともに、このリミッ
トスイッチの作動によってよってワークの不存在を確認
する一方、上記昇降部材が途中で強制停止させられたと
き、過負荷停止手段によって上記駆動手段を停止させる
とともに、上記過負荷停止手段の作動によってワークの
存在を確認するものである。
【0030】昇降部材が最大延出高さに到達したときリ
ミットスイッチを作動させて駆動手段を停止させるよう
に構成したジャッキにおいては、上記リミットスイッチ
の作動接点等を利用して昇降部材が最大延出高さまで上
昇したことを検出することができる。また、モータ等の
駆動手段に設けられる過負荷停止手段にも停止信号を発
生する接点が設けられているため、この接点信号によっ
て駆動手段の停止を検出できる。したがって、これら停
止信号を検知することにより、ワークの有無を容易に確
認できる。
【0031】請求項5に記載した発明は、基盤上に固定
されるベース部材と、このベース部材に昇降可能に支持
される昇降部材と、上記昇降部材を昇降駆動する駆動手
段とを備えるジャッキであって、上記昇降部材が最大延
出高さに上昇したとき上記駆動手段を停止させる最大延
出高さ停止手段と、上記最大延出高さ停止手段の作動を
検出してワークの不存在確認信号を発生するワーク不存
在検出手段と、上記昇降部材が上記最大延出高さに到達
するまでの中途位置において上昇を妨げられたとき上記
駆動手段を強制的に停止させる中途位置停止手段と、上
記中途位置停止手段の作動を検出してワークの存在確認
信号を発生するワーク存在検出手段とを備えて構成され
る。
【0032】上記最大延出高さ停止手段の構成は特に限
定されることはなく、たとえば、請求項6に記載した発
明のように、リミットスイッチを採用することができ
る。また、フィードバック制御を行う場合等にあって
は、昇降部材の位置検出手段を上記最大延出高さ停止手
段として採用するとともに、最大延出高さに達した際の
出力をワークの不存在確認信号として利用できる。
【0033】また、上記中途位置停止手段も特に限定さ
れることはないが、たとえば、請求項6に記載した発明
のように、昇降部材が強制停止させられたときに、モー
タ等のオーバーロードを検出して停止させる過負荷検出
装置を採用できる。また、モータに供給される電流等の
変化を検出することにより、強制停止を検出することも
できる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本願発明に係る実施の形態
を図に基づいて具体的に説明する。
【0035】図1及び図2に本願発明に係るジャッキの
外観図を示す。これらの図に示すように、ジャッキ1
は、基盤B上にに固定されるベース部材2と、このベー
ス部材2に着脱可能に連結される支持部材3と、この支
持部材3に昇降可能に支持される昇降部材4と、上記支
持部材3の上端部に設けられる駆動機構5とを備えて構
成される。図1は、上記昇降部材4を最大延出高さまで
延出させた状態を表している。一方、図2は、上記昇降
部材4を最低下降高さ(原点)まで下降させて支持部材
3内に収納した状態を表している。
【0036】図3に支持部材3の下端部ないしベース部
材2の軸線に沿う断面を示す。上記ベース部材2は、方
形プレート6に円筒状部材7を4枚の支持脚8を介して
垂直に立設して構成されている。上記円筒状部材7の上
端部には、上記支持部材3を位置決め支持するための調
整スリーブ9が溶接により装着されている。
【0037】上記支持部材3は、円筒状本体11と、こ
の円筒状本体11の内部空間に支持されるねじ軸12
と、上記円筒状本体11の外周中間部に溶接された支持
リング13とを備える。上記支持部材3は、その下端部
が上記円筒状部材7の基端16の内周部に嵌合支持され
る一方、上記支持リング13の当たり面15が上記調整
スリーブ9の当たり面14に当接支持されることによ
り、上記ベース部材2に着脱可能に連結される。
【0038】上記ねじ軸12は、外周部に台形ねじを形
成した円筒状に形成されており、下端部が円筒状本体1
1の底部にねじ10を用いて固定されている。上記ねじ
軸12の外周と円筒状本体11の内周との間には、上記
昇降部材4を収容する筒状空間が形成されている。
【0039】上記昇降部材4は、図1及び図4に示すよ
うに、円筒状の軸部21と、上記軸部21の上端部に設
けられる先端金具22と、下端部内周に設けられるねじ
部23とを備える。また、軸部21の外面を覆うように
蛇腹状のカバー24が設けられている。上記軸部21の
外周面には、軸方向に延びる一対の係合溝25,25
が、軸芯を挟んで対向するように形成されている。
【0040】図5は、駆動機構5を露出させた状態の平
面図である。図4及び図5に示すように、上記駆動機構
5は、上記支持部材3の上端部にベアリング31を介し
て回転可能に保持されるリングギヤ32と、このリング
ギヤ32の側部に配置されて上記リングギヤ32と噛合
する駆動ギヤ33と、この駆動ギヤ33を駆動するモー
タ34とを備える。上記ベアリング31、上記リングギ
ヤ32及び上記駆動ギヤ33は、上記支持部材3の上端
部に形成されたギヤケース35に収容されている。一
方、上記モータ34は、支持材3の側部に設けたハウジ
ング26内に収容されている。
【0041】上記リングギヤ32は、開口部27に昇降
部材4を挿入した状態で支持されている。上記リングギ
ヤ32の内周縁には、上記昇降部材4の係合溝25,2
5に係合する一対の滑りキー36,36が軸芯を挟む対
向位置に設けられており、上記昇降部材4が、軸方向の
相対動を許容されつつ軸周りに相対回転不可能に挿入さ
れている。
【0042】本実施の形態に係る上記モータ34は、イ
ンダクションモータを採用するとともに、図1に示すよ
うに、軸39の下端部にロータリーエンコーダ38を装
着しすることにより、回転速度、回転位置を検出できる
ように構成している。また、上記昇降部材の昇降が妨げ
られて大きな負荷が作用したとき、上記モータの作動を
停止するとともに強制停止信号を出力する過負荷停止装
置を内蔵している。上記強制停止信号は、配線Lを介し
て図示しない中央制御装置に伝達される。
【0043】上記モータ34を回転させると、上記駆動
ギヤ33を介してリングギヤ32が回転させられる。上
記リングギヤ32は、上記昇降部材4に対して相対回転
不可能に嵌め込まれているため、リングギヤ32の回転
とともに上記昇降部材4が回転させられる。上記昇降部
材4の下端部に設けたねじ部23がねじ軸12に螺合さ
せられているため、回転に応じて昇降部材4が上下方向
に昇降させられる。
【0044】なお、図4において符号55で示す部材
は、ワークから過度の荷重が作用して、モータ34の駆
動力で昇降部材4を昇降させることができなくなった場
合(かみこみ状態)に、駆動機構を強制的に作動させる
ためのかみこみ解除レバーである。通常は、上記解除レ
バー55は装着されておらず、開口部54に図示しない
カバーが装着されている。
【0045】図3及び図4に示すように、本実施の形態
では、ねじ軸12の内部空間の上下端部に、昇降部材4
の最大延出高さ及び最低下降高さを規制するリミットス
イッチ61,62を設けている。上記リミットスイッチ
61,62の作動棹63,64は、上記ねじ軸12の外
周壁に設けた窓開口65,66から突出させられてい
る。上記ねじ軸12に螺合して螺進退するねじ部23が
上記窓開口65,66の位置までくると、上記ねじ部2
3の内周部が上記作動棹63,64に当接してリミット
スイッチ61,62を作動させるように構成している。
上記リミットスイッチ61,62をねじ軸12の内部に
設けることにより、埃等の影響が少なくなり、作動の信
頼性を高めることができる。
【0046】上記各リミットスイッチ61,62が作動
すると、モータ34に供給される電力が遮断されて昇降
部材が停止する。同時に、図示しない中央制御装置に停
止信号が出力される。
【0047】以下、上述したジャキを配列して構成され
る多点支持ジャッキ群におけるワークの配置確認方法を
図6から図11によって説明する。
【0048】これらの図に示すように、上述のジャッキ
1を、14本×21列に1m間隔を開けて、基盤B上に
縦横に配列することにより、多点支持ジャッキ群101
が構成されている。
【0049】本実施の形態に係る上記多点支持ジャッキ
群101には、二つのワークW1,W2を支持させてい
る。図7に示すように、ワークW1,W2の配置領域の
下方に位置するジャッキの昇降部材がワークの支持点に
対応した高さまで上昇させられ、その頂部をワークW
1,W2下面に当接させることにより、ワークW1,W
2を支持している。一方、上記ワークW1,W2を支持
していないジャッキの昇降部材は、最低下降高さに位置
させられている。
【0050】ワークW1の作業が完了して、図10に示
す新たなワークW3を多点支持ジャッキ群101に配置
する場合、まず、図8に示すように図示しないクレーン
でワークW1を吊り上げる。このときは、上記ワークW
1を支持していた各ジャッキの各昇降部材は上記ワーク
W1を支持していた高さに保持されている。
【0051】上記状態で、上記ワークW1の配置領域の
中央近傍のジャッキJ1の昇降部材4を最大延出高さま
で上昇させる。上記昇降部材4が最大延出高さまで上昇
すると、図4に示すように、リミットスイッチ61が作
動させられてモータ34が停止させられる。上記リミッ
トスイッチ61の作動信号は図示しない中央制御装置に
出力され、ワークW1がクレーンによって吊り上げられ
て撤去され、多点支持ジャッキ群101上に存在しない
ことが確認される。
【0052】上記ワークの不存在を確認した後、図9に
示すように、ワークW1を支持していたすべてのジャッ
キの昇降部材を下降させて最低下降高さに復帰させる。
そして、図10に示すように、新たなワークW3に対応
したデータに基づいて、配置予定領域のジャッキの昇降
部材が所定の高さまで上昇させられる。その後、新たな
ワークW3をジャッキ群101の上記領域上に載置する
ことにより、ワークW1とW3の入れ換えが完了する。
【0053】万一、図8の想像線で示すように、ワーク
W1が未だジャッキ群101上に配置されている場合、
中央近傍のジャッキJ1の昇降部材4の上昇がワークW
1によって妨げられる。すると、図4に示すモータ34
の過負荷停止装置が作動してモータの作動を停止させる
とともに、過負荷停止信号を中央制御装置に出力し、ワ
ークW1が多点支持ジャッキ群101上に存在している
ことが判明する。
【0054】これにより、ワークW1を支持した状態で
ジャッキの昇降部材を下降させる恐れがなくなり、安全
性が格段に向上する。
【0055】また、中央部近傍のジャッキJ1の昇降部
材を上昇させるだけであるので、この昇降部材がワーク
W1に当接しても、ワークW1の支持が不安定になるこ
とはない。
【0056】本実施の形態では、加工の完了したワーク
W1が多点支持ジャッキ群101から撤去されたことを
中央制御装置によって直接確認することができる。この
ため、撤去作業を行った作業者からの撤去情報と合わせ
ることにより、ワークの入れ換え作業を安全確実に行う
ことができる。
【0057】しかも、昇降部材を最大延出高さで停止さ
せるリミットスイッチ61及びモータ34の過負荷停止
装置を利用して、ワークの配置を確認できるため、設備
コストが大きく増大することはない。
【0058】また、昇降部材の頂部に接触センサ等を設
ける必要がないため、故障の恐れもなく、ジャッキ及び
制御機構を簡単に構成することができる。
【0059】図11に本願発明の他の実施の形態を示
す。
【0060】この実施の形態は、ワークW1を支持して
いたジャッキの昇降部材4を、図9に示す最低下降高さ
に復帰させた後、新たなワーク3の配置領域の周縁部に
位置するジャッキJ2の昇降部材4を最大延出高さまで
上昇させることにより、ワークW3の配置予定領域が他
のワークW3等と干渉していないことを確認するもので
ある。
【0061】たとえば、ワークW2の配置誤差や寸法誤
差により、ワークW3の周縁部を支持するジャッキJ2
の上方にワークW2の縁部が重なっている場合も考えら
れる。この場合、ワークW3を所定の配置予定領域に配
置できないことになり、ワークW3の配置領域を再度検
討する必要が生じる。
【0062】もちろん、上記ワークの有無の確認は、作
業者の目視によっても行われ、作業者の情報と中央制御
装置による情報とを合わせてワークW3の載置作業を開
始する。これにより、ワークの入れ換え作業をより安全
確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】昇降部材を最大延出位置まで延出させた状態を
表す正面図である。
【図2】昇降部材を支持部材内に収納した状態を表す側
面図である。
【図3】ジッャキの下部の構造を示す軸断面図である。
【図4】駆動機構の構造を示す軸断面図である。
【図5】駆動機構の構造を示す平面図である。
【図6】本願発明に係る多点支持ジャッキ群の平面図で
ある。
【図7】図6における VII−VII 線に沿う断面図であ
る。
【図8】ワークを撤去した状態を示す説明図である。
【図9】ジャッキの昇降部材を最低下降高さに戻した状
態を表す図である。
【図10】新たなワークを配置する際の各ジャッキの状
態を表す図である。
【図11】他の実施の形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ジャッキ 2 ベース部材 3 支持部材 4 昇降部材 5 駆動機構 101 多点支持ジャッキ群 W1 ワーク W2 ワーク W3 ワーク B 基盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊倉 晃 大阪府高石市高砂3丁目35番地 東洋技研 株式会社内 Fターム(参考) 3C012 BD02 3C016 BA04 BA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頂部においてワークを支持する昇降部材
    とこの昇降部材を昇降駆動する駆動手段とを備える複数
    のジャッキを基盤上に縦横に配列して構成される多点支
    持ジャッキ群におけるワークの配置確認方法であって、 1又は2以上のジャッキの上記昇降部材を最大延出高さ
    まで上昇させることにより、各ジャッキの上方における
    ワークの不存在を確認する一方、 上記昇降部材が途中停止させられることによりワークの
    存在を確認する、多点支持ジャッキ群におけるワークの
    配置確認方法。
  2. 【請求項2】 ワークの配置領域における中央点近傍の
    ジャッキの昇降部材を上昇させることにより上記ワーク
    の配置を確認する、請求項1に記載の多点支持ジャッキ
    群におけるワークの配置確認方法。
  3. 【請求項3】 ワークの配置予定領域周縁部のジャッキ
    の昇降部材を上昇させることにより、多点支持ジャッキ
    群上の複数のワークの配置干渉を検出する、請求項1又
    は請求項2のいずれかに記載の多点支持ジャッキ群にお
    けるワークの配置確認方法。
  4. 【請求項4】 上記昇降部材が最大延出高さに到達した
    とき、リミットスイッチによって上記駆動手段を停止さ
    せるとともに、このリミットスイッチの作動によってワ
    ークの不存在を確認する一方、 上記昇降部材が途中で強制停止させられたとき、過負荷
    停止手段によって上記駆動手段を停止させるとともに、
    上記過負荷停止手段の作動によってワークの存在を確認
    する、請求項1から請求項3のいずれかに記載の多点支
    持ジャッキ群におけるワークの配置確認方法。
  5. 【請求項5】 基盤上に固定されるベース部材と、この
    ベース部材に昇降可能に支持される昇降部材と、上記昇
    降部材を昇降駆動する駆動手段とを備えるジャッキであ
    って、 上記昇降部材が最大延出高さに上昇したとき上記駆動手
    段を停止させる最大延出高さ停止手段と、 上記最大延出高さ停止手段の作動を検出してワークの不
    存在確認信号を発生するワーク不存在検出手段と、 上記昇降部材が上記最大延出高さに到達するまでの中途
    位置において上昇を妨げられたとき上記駆動手段を強制
    的に停止させる中途位置停止手段と、 上記中途位置停止手段の作動を検出してワークの存在確
    認信号を発生するワーク存在検出手段とを備える、ジャ
    ッキ。
  6. 【請求項6】上記最大延出高さ停止手段が、上記昇降部
    材が最大延出高さに達したときに作動するリミットスイ
    ッチであるとともに、このリミットスイッチの作動出力
    をワークの不存在確認信号とする一方、 上記中途位置停止手段が、上記駆動手段の過負荷停止装
    置であるとともに、この過負荷停止装置の作動出力をワ
    ークの存在確認信号とする、請求項5に記載のジャッ
    キ。
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