JP2000261622A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2000261622A
JP2000261622A JP11062865A JP6286599A JP2000261622A JP 2000261622 A JP2000261622 A JP 2000261622A JP 11062865 A JP11062865 A JP 11062865A JP 6286599 A JP6286599 A JP 6286599A JP 2000261622 A JP2000261622 A JP 2000261622A
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JP11062865A
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Hiroshi Kusumoto
弘 楠本
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歪画像と部分ピンとボケの原因となる光軸の
ずれを短時間で調整できるようにする。 【解決手段】 キャリッジ26に凹部36〜38を設
け、取付部材34に孔39〜41を設けて、所定の凹部
36〜38と孔孔39〜41とを第一留め具35によっ
て留めることにより支持部材28に対してキャリッジ2
6を位置決めし、第一留め具35によって留める凹部3
6〜38と孔孔39〜41とを変えることによりキャリ
ッジ26の摺動方向に対するキャリッジ26の角度を変
えるようにした。これによって、第一留め具35によっ
て留める凹部36〜38と孔孔39〜41とを変える作
業のみで短時間で光軸のずれ調整することができる。ま
た、キャリッジ26に凹部36〜38を設け、取付部材
34に孔孔39〜41を設けた構造であるため、部品点
数を増加させずに光軸のずれを調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静止型の画像読取
装置、詳しくは、原稿走査部における光軸のずれを調整
する機構を備えるデジタル読取方式の画像読取装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読取用の光学系を備えるキャ
リッジを支持部材上で摺動自在に設け、このキャリッジ
を摺動させることにより原稿台に載置した原稿を読み取
るようにした画像読取装置がある。
【0003】画像読取装置では、画像を正確に読み取る
ため、読み取った画像のレジストやスキャンラインの傾
きであるスキューを合わせる必要がある。レジストの調
整は、光学的な精度が許容範囲内であれば、主走査、副
走査ともに読取タイミングをずらすことにより行うこと
ができ、最後の微調整はソフトにより対応できる。一
方、スキューはキャリッジの摺動方向とキャリッジとが
正確に直角でない限り正確な画像が得られず、ソフト的
には補正できない。このため、キャリッジの摺動方向に
対するキャリッジの傾き調整には、高い精度が要求され
る。
【0004】キャリッジの摺動方向とキャリッジとが正
確に直角でない場合、光軸のずれが生じて読み取った画
像に歪と部分ピントボケが発生してしまう。このため、
光軸のずれを調整するために、支持部材に当接する摺動
面が円弧状に設けられた摺動部材により、キャリッジを
支持部材上に支持するようにした画像読取装置が特開平
9−93389号公報に開示されている。この発明で
は、支持部材に当接する摺動面の位置を変えることによ
り摺動部材を傾けて、摺動部材に支持されているキャリ
ッジの支持部材に対する角度を調整することによって光
軸のずれを調整する。また、支持部材の所定の位置に画
像歪調整用治具を設け、この画像歪調整用治具にキャリ
ッジを突き当てることによって支持部材に対するキャリ
ッジの位置決めを行うようにした画像読取装置が、特開
平6−62173号公報に開示されている。この発明で
は、キャリッジを画像歪調整用治具に突き当てて常に所
定の位置に位置決めすることによって光軸のずれを調整
する。さらに、光学系の保持角度を固定したキャリッジ
を所定の位置で支持部材に取り付け、光源からの光路長
を常に一定にするようにした画像読取装置が特開平7−
322017号公報に開示されている。この発明では、
キャリッジの取り付け角度にばらつきが生じたり、光軸
の調整精度が低い場合でも、光軸の高さおよび光路長が
常に一定になるため光軸のずれが生じず、読み取った画
像に歪や部分ピントボケが生じない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平9−
93389号公報に開示されている発明は、読み取った
画像を確認しながら支持部材に当接する摺動面の位置を
変えて試行錯誤的に光軸を調整するため、キャリッジを
正しい位置に調整するまでに何回も調整作業を行わなく
てはならず、調整に時間がかかってしまうという問題が
ある。調整に時間がかかってしまうことにより、調整作
業効率が低くなるという不都合が生じる。
【0006】また、特開平6−62173号公報に開示
されている発明は、キャリッジの位置決めを行う画像歪
調整用治具を支持部材に固定しているため、キャリッジ
を画像歪調整用治具に突き当ててキャリッジの支持部材
に対する位置決めを行っても、支持部材の歪や装置全体
としての歪等から発生した光軸のずれを調整するには限
度がある。このため、調整精度が低くなってしまうとい
う問題がある。さらに、特開平7−322017号公報
に開示されている発明は、キャリッジをキャリッジに設
けた位置決め基準部で支持部材に取り付けて取り付け角
度による光軸のずれに対応するような構造になっている
が、支持部材の歪や装置全体としての歪等から発生した
光軸のずれに対しては調整範囲に限界がある。このた
め、調整精度が低くなってしまうという問題もある。調
整精度が低くなってしまうと、例えば、CAD図面の出
力等の非常に高精度の調整が要求される場合に、光軸の
調整がしきれず読み取った画像に歪みが生じてしまうと
いう不都合がある。
【0007】本発明は、歪画像と部分ピンとボケの原因
となる光軸のずれを短時間で調整できるようにすること
を目的とする。
【0008】本発明は、種々の調整精度に対応できるよ
うにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の画
像読取装置は、画像読取用の光学系を備えるキャリッジ
と、前記キャリッジを下支えする支持部材と、前記キャ
リッジを前記支持部材上で摺動自在に移動するキャリッ
ジ摺動手段の所定の位置に取り付けられた取付部材と、
前記キャリッジに設けられた一以上の凹部と、前記取付
部材に設けられた一以上の孔と、前記凹部と前記孔とを
第一留め具によって留めることにより前記支持部材に対
して前記キャリッジを位置決めする第一のキャリッジ位
置決め手段と、を備える。
【0010】したがって、第一のキャリッジ位置決め手
段は、キャリッジに設けられた凹部と取付部材に設けら
れた孔とを第一留め具によって留めることにより、支持
部材に対してキャリッジを位置決めする。そして、第一
留め具によって留める凹部と孔とを変えることにより支
持部材に対するキャリッジの位置を変化させ、キャリッ
ジの摺動方向に対するキャリッジの角度を調整すること
によって光軸のずれを調整する。
【0011】請求項2記載の発明の画像読取装置は、画
像読取用の光学系を備えるキャリッジと、前記キャリッ
ジを下支えする支持部材と、前記キャリッジを前記支持
部材上で摺動自在に移動するキャリッジ摺動手段の所定
の位置に取り付けられた取付部材と、前記キャリッジに
設けられた凹部と、前記取付部材に設けられて前記キャ
リッジの摺動方向を長手方向とする長孔と、前記凹部と
前記長孔とを第二留め具によって留めることにより前記
支持部材に対して前記キャリッジを位置決めする第二の
キャリッジ位置決め手段と、を備える。
【0012】したがって、第二のキャリッジ位置決め手
段は、キャリッジに設けられた凹部と取付部材に設けら
れた長孔とを第二留め具によって留めることにより、支
持部材に対してキャリッジを位置決めする。そして、長
孔での第二留め具が留める位置を変えることにより支持
部材に対するキャリッジの位置を変化させ、キャリッジ
の摺動方向に対するキャリッジの角度を調整することに
よって光軸のずれを調整する。
【0013】請求項3記載の発明の画像読取装置は、請
求項2記載の画像読取装置において、前記キャリッジあ
るいは前記取り付け部材のいずれか一方に前記キャリッ
ジの摺動方向に沿って目盛りを設け、他方に基準位置を
示す基準表示印を設けた。
【0014】したがって、第二留め具が留める長孔の位
置を変えることによる支持部材に対するキャリッジの位
置の変化を、基準表示印が示す目盛りの変化によって表
示する。
【0015】請求項4記載の発明の画像読取装置は、請
求項項1記載の発明において、前記取付部材を前記キャ
リッジの両端に設け、前記凹部を前記キャリッジの両端
に設けて、前記第一のキャリッジ位置決め手段によって
前記キャリッジの両端を前記支持部材に対して位置決め
するようにした。
【0016】したがって、キャリッジの両端で第一留め
具により留める凹部と孔とを変えることによって支持部
材に対するキャリッジの位置を変化させ、キャリッジの
摺動方向に対するキャリッジの角度を調整する幅を広く
する。
【0017】請求項5記載の発明の画像読取装置は、請
求項2または3記載の発明において、前記取付部材を前
記キャリッジの両端に設け、前記凹部を前記キャリッジ
の両端に設けて、前記第二のキャリッジ位置決め手段に
よって前記キャリッジの両端を前記支持部材に対して位
置決めするようにした。
【0018】したがって、キャリッジの両端で長孔での
第二留め具が留める位置を変えることにより支持部材に
対するキャリッジの位置を変化させ、キャリッジの摺動
方向に対するキャリッジの角度を調整する幅を広くす
る。
【0019】請求項6記載の発明の画像読取装置は、画
像読取用の光学系を備えるキャリッジと、前記キャリッ
ジを下支えする支持部材と、前記キャリッジの両端に設
けられ、前記キャリッジを前記支持部材上で摺動自在に
移動するキャリッジ摺動手段の所定の位置に取り付けら
れた取付部材と、前記キャリッジの一端に設けられた一
以上の凹部と、前記キャリッジの一端の前記取付部材に
設けられた一以上の孔と、前記キャリッジの一端に設け
られた前記凹部と前記孔とを第一留め具によって留める
ことにより前記支持部材に対して前記キャリッジの一端
を位置決めする第一のキャリッジ位置決め手段と、前記
キャリッジの他端に設けられた凹部と、前記キャリッジ
の他端の前記取付部材に設けられて前記キャリッジの摺
動方向を長手方向とする長孔と、前記キャリッジの他端
に設けられた前記凹部と前記長孔とを第二留め具によっ
て留めることにより前記支持部材に対して前記キャリッ
ジの他端を位置決めする第二のキャリッジ位置決め手段
と、を備える。
【0020】したがって、第一のキャリッジ位置決め手
段は、第一留め具によって凹部と孔とを留めることによ
りキャリッジの一端を位置決めし、第二のキャリッジ位
置決め手段は、キャリッジの他端に設けられた凹部と取
付部材に設けられた長孔とを第二留め具によって留める
ことにより、支持部材に対してキャリッジの他端を位置
決めする。第一のキャリッジ位置決め手段は第一留め具
によって留める凹部と孔とを変えることにより支持部材
に対するキャリッジの位置を変化させ、第二のキャリッ
ジ位置決め手段は長孔での第二留め具が留める位置を変
えて支持部材に対するキャリッジの位置を変化させてキ
ャリッジの摺動方向に対するキャリッジの角度を調整す
ることによって光軸のずれを調整する。これによって、
キャリッジの両端で異なる方法で支持部材に対するキャ
リッジの位置を変化させ、キャリッジの摺動方向に対す
るキャリッジの角度を調整する幅を広くする。また、キ
ャリッジに第一のキャリッジ位置決め手段と第二のキャ
リッジ位置決め手段とを設けたことにより、用途に応じ
た光軸のずれの調整を行うことができる。
【0021】請求項7記載の発明の画像読取装置は、請
求項4記載の発明において、前記キャリッジの一端に設
けられた少なくとも一つの前記凹部を前記キャリッジの
他端に設けられた前記凹部の前記支持部材に対する位置
と異なる位置に設け、前記第一留め具が留める前記凹部
と前記孔とを変えることによる前記キャリッジの前記支
持部材に対する位置の変化量が前記キャリッジの一端と
他端とで異なるようにした。
【0022】したがって、第一留め具が留める凹部と孔
とを変えることによる支持部材に対するキャリッジの位
置の変化量がキャリッジの一端と他端とで異なるため、
第一キャリッジの摺動方向に対するキャリッジの角度を
調整する幅が広くなり広い範囲で光軸のずれに対応する
ことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図4に基づいて説明する。本実施の形態の画像読
取装置は、画像形成装置の上部に設けられている。
【0024】図1は、画像読取装置を備える画像形成装
置を示す縦断側面図である。筐体としての本体ケース1
には、画像が形成されるシート材を積層保持する給紙ト
レイ2、画像形成後のシート材を排紙する排紙スタッカ
部3、原稿を載置するコンタクトガラス4およびそのカ
バー5が設けられている。本体ケース1内の下部には、
給紙トレイ2から画像形成動作によりシート材に画像を
形成する画像形成部6を経由し、加熱ローラ7と加圧ロ
ーラ8とを備える定着部9を経由して排紙スタッカ部3
へ至るシート材搬送路10が設けられている。本体ケー
ス1内の上部には、コンタクトガラス4上に載置した原
稿画像を読み取って画像形成部6へ露光するスキャナ部
11が設けられている。
【0025】画像形成部6では、スキャナ部11で読み
取った画像を感光体13に露光することで、帯電器12
により一様に帯電した感光体13の表面に静電的な潜像
を形成し、現像器14により帯電したトナーを潜像に付
着してトナー像を形成し、形成したトナー像を転写器1
5によりシート材に転写する画像形成動作を行う。ま
た、画像形成部6では、トナー像をシート材に転写した
後の感光体13の表面の電荷を除電器16によって一掃
し、感光体13の表面に残存するトナーをクリーナー1
7によって除去して、次の画像形成動作に備える。
【0026】定着部9では、トナー像を転写したシート
材を加熱ローラ7と加圧ローラ8との間を搬送すること
によって、トナー像をシート材に定着させる。
【0027】スキャナ部11では、発光体18と反射板
19とで構成される光源21から発光した光をコンタク
トガラス4に照射し、原稿からの戻り光を第一ミラー2
2、第二ミラー23、第三ミラー24で順次反射し、レ
ンズ20を通過した反射光を平面鏡25で反射して感光
体13に露光する。そして、露光した部分の感光体13
の表面の電荷を変化させることにより、感光体13上に
潜像を形成する。光源21、第一ミラー22、第二ミラ
ー23、第三ミラー24、レンズ20および平面鏡25
により光学系が構成されている。このうち、光源21と
第一ミラー22とはキャリッジとしての第一キャリッジ
26に設けられ、第二ミラー23と第三ミラー24とは
第二キャリッジ27に設けられている(図2参照)。第一
キャリッジ26と第二キャリッジ27とは、コンタクト
ガラス4の下を矢印の方向へ2:1の速度で摺動自在に
移動する。レンズ20および平面鏡25は本体ケース1
に位置を固定して設けられている。これらによって、コ
ンタクトガラス4上の原稿画像を感光体13に露光可能
にしている。
【0028】図2は、第一キャリッジと第二キャリッジ
とを示す縦断側面図である。第一キャリッジ26および
第二キャリッジ27は、本体ケース1内に設けられた支
持部材としてのレール28の上に支持されている。この
レール28は、コンタクトガラス4の下で、第一キャリ
ッジ26および第二キャリッジ27の摺動方向に延出し
ている。レール28には、上向きに開口する第一キャリ
ッジ基準位置決め孔29と第二キャリッジ位置決め孔3
0とが設けられている。第一キャリッジ26のレール2
8と重なる部分には、第一キャリッジ基準位置決め孔2
9と同径の基準位置決め孔31が設けられている。第一
キャリッジ基準位置決め孔29と基準位置決め孔31と
が重なる位置に第一キャリッジ26を設定することによ
り、レール28に対する第一キャリッジ26の位置決め
を行う。第二キャリッジ27のレール28と重なる部分
には、第二キャリッジ位置決め孔30と同径の位置決め
孔32が設けられている。第二キャリッジ位置決め孔3
0と位置決め孔32とが重なる位置に第二キャリッジ2
7を設定することにより、レール28に対する第二キャ
リッジ27の位置決めを行う。第一キャリッジ26およ
び第二キャリッジ27をレール28に対して位置決めす
る際には、基準位置決め孔31と第一キャリッジ基準位
置決め孔29および位置決め孔32と第二キャリッジ位
置決め孔30とを、それぞれ同径の図示しないピンで一
時的に留めることによって重ねるようにしてもよい。
【0029】図3は、第一キャリッジを示す斜視図であ
る。第一キャリッジ26の両端上方には、レール28に
対して平行な方向に延出するキャリッジ摺動手段として
のワイヤ33が設けられている。このワイヤ33は、図
示しないモータによって駆動され、レールに対して平行
な方向に移動自在に移動する。ワイヤの所定の位置に
は、取付部材としての取付板34が設けられている。取
付板34と第一キャリッジ26とを、第一留め具として
のネジ35によって留めている(図4参照)。これにより
モータの駆動力をワイヤ33に伝達し、ワイヤ33を駆
動することにより第一キャリッジ26がレール28に平
行な方向に摺動する。
【0030】図4は、第一キャリッジと取付板との留め
部を示す平面図である。同図は、基準位置決め孔31と
第一キャリッジ基準位置決め孔29とを重ね合わせ、第
一キャリッジ26が基準位置に設定されている状態を示
している。第一キャリッジ26には、凹部としての雌ネ
ジ36、37、38が設けられている。取付板34に
は、孔としての留め孔39、40、41が設けられてい
る。ここに、第一のキャリッジ位置決め手段としての第
一位置決め部42が構成されている。第一位置決め部4
2では、所定の雌ネジと留め孔とをネジ35によって留
めることでレール28に対して第一キャリッジ26を位
置決めする。
【0031】第一キャリッジ26が基準位置に設定され
ている状態では、雌ネジ36と留め孔39とが重なって
いる。また、第一キャリッジ26が基準位置に設定され
ている状態では、雌ネジ37と留め孔40および雌ネジ
38と留め孔41とは、互いに反対方向へ位置ずれして
いる。
【0032】このような構成において、シート材に形成
された画像に歪が生じた場合に、光軸のずれを調整して
歪画像を補正する作業について説明する。まず、第一キ
ャリッジ26の一端に設けられた第一位置決め部42の
ネジ35を外し、第一キャリッジ26を所定の位置へス
ライドさせ、雌ネジ37と留め孔40とを重ね合わせネ
ジ35で留める。取付板34がワイヤ33の所定の位置
に取付けられているため、ネジ35が留める雌ネジと留
め孔とを変えて取付板34と第一キャリッジ26との位
置関係を変えることで、レール28に対する第一キャリ
ッジ26の一端の位置が変化し、第一キャリッジ26の
摺動方向に対する第一キャリッジ26の角度が変化す
る。つまり、第一キャリッジ26の摺動方向に対する第
一キャリッジ26の角度を変化させることにより、第一
キャリッジ26の摺動方向に対するキャリッジの角度を
変化させて、光軸のずれを調整する。第一キャリッジ2
6の摺動方向に対するキャリッジの角度を変えること
は、ネジ35によって留める雌ネジと留め孔とを変える
作業のみで行うことができるため、短時間で光軸のずれ
を調整することができる。また、第一キャリッジ26に
雌ネジ36、37、38を設け、取付板34に留め孔3
9、40、41を設けただけの構造であるため、部品点
数を増加させずに光軸のずれを調整することができる。
【0033】なお、図5に示すように、第一キャリッジ
26の一端と他端とでレール28に対する雌ネジの位置
を変えることで、ネジ35が留める雌ネジと留め孔とを
変えた際の、レール28に対する第一キャリッジ26の
位置の変化量が第一キャリッジ26の一端と他端とで異
なるようにしてもよい。これによって、第一キャリッジ
26の摺動方向に対するキャリッジの角度を調整する幅
が広くなり、広い範囲で光軸のずれに対応することがで
きる。
【0034】本発明の第二の実施の形態を図6に基づい
て説明する。第一の実施の形態と同一部分は、同一符号
で示し、説明も省略する。
【0035】図6は、第二の実施の形態の第一キャリッ
ジと取付板との留め部を示す平面図である。同図は、第
一キャリッジ26が基準位置に設定されている状態を示
している。第一キャリッジ26には、凹部としての雌ネ
ジ43が設けられている。取付板34には、第一キャリ
ッジ26の摺動にともなって雌ネジ43が移動する軌道
上に、第一キャリッジ26の摺動方向を長手方向とする
長孔44が設けられている。この長孔44と雌ネジ43
とを重ね合わせ、第二留め具としてのネジ45により留
めることによって、レール28に対して第一キャリッジ
26を位置決めする。ここに、第二のキャリッジ位置決
め手段としての第二位置決め部46が構成されている。
また、第一キャリッジ26には、第一キャリッジ26の
摺動方向に沿った目盛り47が設けられている。この目
盛り47に重なる位置に設けられた取付板34の端部に
は、基準表示印48が設けられている。
【0036】このような構成において、光軸のずれを調
整して歪画像を補正する作業について説明する。まず、
第一キャリッジ26の一端に設けられた第二位置決め部
46のネジ45を緩め、第一キャリッジ26を所定位置
へスライドさせてネジ45で留める。取付板34がワイ
ヤ33の所定の位置に取付けられているため、長孔44
でのネジ45の位置を変えて取付板34と第一キャリッ
ジ26との位置関係を変えることで、レール28に対す
る第一キャリッジ26の一端の位置が変化し、第一キャ
リッジ26の摺動方向に対する第一キャリッジ26の角
度が変化する。つまり、第一キャリッジ26の摺動方向
に対する第一キャリッジ26の角度を変化させることに
より、第一キャリッジ26の摺動方向に対するキャリッ
ジの角度を変化させて、光軸のずれを調整する。長楕円
形状に設けた長孔44の範囲内で第一キャリッジ26の
摺動方向に対するキャリッジの角度を無段階に調整する
ことができるため、微調整が可能になり、高精度の調整
に対応することができる。また、第一キャリッジ26の
摺動方向に沿って目盛り47が設けられているため、光
軸のずれの調整幅を確認でき、光軸のずれを短時間で調
整することができる。さらに、第二位置決め部46で
は、第一キャリッジ26に雌ネジ43を設け、取付板3
4に長孔44を設けただけの構造であるため、部品点数
を増加させずに光軸のずれを調整することができる。
【0037】なお、第二キャリッジ位置決め部46は、
光軸のずれを調整する際に、ネジ45を外さずにネジ4
5を緩めるだけで第一キャリッジ26をスライドさせる
ことができるため、光軸のずれを調整する際の、操作性
を向上させるとともにネジ45の紛失を防止することが
できる。
【0038】本実施の第三の実施の形態を図7に基づい
て説明する。第一ないし第二の実施の形態と同一部分
は、同一符号で示し、説明も省略する。
【0039】図7は、第三の実施の形態の第一キャリッ
ジと取付板との留め部を示す平面図である。第一キャリ
ッジ26の一端には第一位置決め部42が設けられ、他
端には第二位置決め部46が設けられている。
【0040】このような構成において、例えば生産工程
等の短期間で製品を規格内に収めることが要求される場
合には、第一位置決め部42のネジ35を外して、雌ネ
ジ37と留め孔40とを重ね合わせてネジ35で留め、
第一キャリッジ26の摺動方向に対する第一キャリッジ
26の角度を変えて光軸のずれを調整する。そして、例
えば市場等で高精度な調整が必要な場合には、調整幅を
無段階に変えることができる第二位置決め部46のネジ
を緩め、目盛り47と基準表示印48とによって調整幅
を確認しながら第一キャリッジ26を長孔の範囲内で所
定の位置にスライドさせてネジで留め、第一キャリッジ
26の摺動方向に対する第一キャリッジ26の角度を変
えて光軸のずれの微調整を行う。これによって、第一位
置決め部42により光軸のずれを短時間で調整して作業
効率を向上させ、第二位置決め部46により光軸のずれ
の調整を高精度にさせて、異なった種々の目的に対応す
ることができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明の画像読取装置は、
第一のキャリッジ位置決め手段によりキャリッジに設け
られた凹部と取付部材に設けられた孔とを第一留め具に
よって留めることにより支持部材に対してキャリッジを
位置決めし、第一留め具によって留める凹部と孔とを変
えることにより支持部材に対するキャリッジの位置を変
化させ、キャリッジの摺動方向に対するキャリッジの角
度を調整するようにしたので、第一留め具で留める凹部
と孔とを変える作業だけで光軸のずれを短時間で調整す
ることができる。また、第一のキャリッジ位置決め手段
は、キャリッジに凹部を設けて取付部材に孔を設けた構
造であるため、キャリッジの摺動方向に対するキャリッ
ジ角度を調整する際に専用の治具等が不要であり、部品
点数を増加させずに光軸のずれを調整することができ
る。
【0042】請求項2記載の発明の画像読取装置は、第
二のキャリッジ位置決め手段によりキャリッジに設けら
れた凹部と取付部材に設けられた長孔とを第二留め具に
よって留めることにより、支持部材に対してキャリッジ
を位置決めし、長孔での第二留め具が留める位置を変え
て支持部材に対するキャリッジの位置を変化させ、キャ
リッジの摺動方向に対するキャリッジの角度を調整する
ようにしたので、長孔での第二留め具が留める位置を変
える作業のみで光軸のずれを短時間で調整することがで
きる。また、第二のキャリッジ位置決め手段は、キャリ
ッジに凹部を設けて取付部材に長孔を設けた構造である
ため、キャリッジの摺動方向に対するキャリッジ角度を
調整する際に専用の治具等が不要であり、部品点数を増
加させずに光軸のずれを調整することができる。
【0043】請求項3記載の発明の画像読取装置は、請
求項2記載の画像読取装置において、キャリッジあるい
は取り付け部材のいずれか一方にキャリッジの摺動方向
に沿って目盛りを設け、他方に基準位置を示す基準表示
印を設けて、長孔での第二留め具が留める位置を変える
ことによる支持部材に対するキャリッジの位置の変化
を、基準表示印が示す目盛りの変化によって表示するよ
うにしたので、支持部材に対するキャリッジの位置の変
化が目視により確認できる。これによって、高精度の調
整が要求される場合においても短時間で光軸のずれを調
整することができ、調整作業の効率を向上させることが
できる。
【0044】請求項4記載の発明の画像読取装置は、請
求項項1記載の発明において、取付部材をキャリッジの
両端に設け、キャリッジの両端で第一留め具により留め
る凹部と孔とを変えることによって支持部材に対するキ
ャリッジの位置を変化させて、キャリッジの摺動方向に
対するキャリッジの角度を調整する幅が広くなるように
したので、請求項1記載の発明の効果に加えて、光軸の
ずれに対して広い範囲で対応することができる。
【0045】請求項5記載の発明の画像読取装置は、請
求項2または3記載の発明において、取付部材を前記キ
ャリッジの両端に設け、キャリッジの両端で第二留め具
が留める長孔の位置を変えることによって支持部材に対
するキャリッジの位置を変化させて、キャリッジの摺動
方向に対するキャリッジの角度を調整する幅が広くなる
ようにしたので、請求項2記載の発明の効果に加えて、
光軸のずれに対して広い範囲で対応することができる。
【0046】請求項6記載の発明の画像読取装置は、キ
ャリッジの一端に第一のキャリッジ位置決め手段を設
け、キャリッジの他端に第二のキャリッジ位置決め手段
を設け、キャリッジの両端で異なる方法によって支持部
材に対するキャリッジの位置を変化させるようにしたの
で、用途に応じて第一のキャリッジ位置決め手段あるい
は第二のキャリッジ位置決め手段によりキャリッジの摺
動方向に対するキャリッジの角度を変化させて光軸のず
れを調整することができる。
【0047】請求項7記載の発明の画像読取装置は、請
求項4記載の発明において、キャリッジの一端に設けら
れた少なくとも一つの凹部をキャリッジの他端に設けら
れた凹部の支持部材に対する位置と異なる位置に設け
て、第一留め具が留める凹部と孔とを変えることによる
支持部材に対するキャリッジの位置の変化量がキャリッ
ジの一端と他端とで異なるようにしたので、第一キャリ
ッジの摺動方向に対するキャリッジの角度を調整する幅
が広くなり広い範囲で光軸のずれに対応することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像読取装置を備える画像形成装置を示す縦断
側面図である。
【図2】第一キャリッジおよび第二キャリッジを示す縦
断側面図である。
【図3】第一キャリッジを示す斜視図である。
【図4】第一キャリッジと取付板との留め部を示す平面
図である。
【図5】第一位置決め部の他の実施の形態を示す平面図
である。
【図6】第二の実施の形態の第一キャリッジと取付板と
の留め部を示す平面図である。
【図7】第三の実施の形態の第一キャリッジと取付板と
の留め部を示す平面図である。
【符号の説明】
20〜25 光学系 26 キャリッジ 28 支持部材 33 キャリッジ摺動手段 34 取付部材 35 第一留め具 36、37、38、43 凹部 39、40、41 孔 42 第一のキャリッジ位置決め手段 44 長孔 45 第二留め具 46 第二のキャリッジ位置決め手段 47 目盛り 48 基準表示印

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像読取用の光学系を備えるキャリッジ
    と、 前記キャリッジを下支えする支持部材と、 前記キャリッジを前記支持部材上で摺動自在に移動する
    キャリッジ摺動手段の所定の位置に取り付けられた取付
    部材と、 前記キャリッジに設けられた一以上の凹部と、 前記取付部材に設けられた一以上の孔と、 前記凹部と前記孔とを第一留め具によって留めることに
    より前記支持部材に対して前記キャリッジを位置決めす
    る第一のキャリッジ位置決め手段と、 を備える画像読取装置。
  2. 【請求項2】 画像読取用の光学系を備えるキャリッジ
    と、 前記キャリッジを下支えする支持部材と、 前記キャリッジを前記支持部材上で摺動自在に移動する
    キャリッジ摺動手段の所定の位置に取り付けられた取付
    部材と、 前記キャリッジに設けられた凹部と、 前記取付部材に設けられて前記キャリッジの摺動方向を
    長手方向とする長孔と、 前記凹部と前記長孔とを第二留め具によって留めること
    により前記支持部材に対して前記キャリッジを位置決め
    する第二のキャリッジ位置決め手段と、 を備える画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記キャリッジあるいは前記取り付け部
    材のいずれか一方に前記キャリッジの摺動方向に沿って
    目盛りを設け、他方に基準位置を示す基準表示印を設け
    た請求項2記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記取付部材を前記キャリッジの両端に
    設け、前記凹部を前記キャリッジの両端に設けて、前記
    第一のキャリッジ位置決め手段によって前記キャリッジ
    の両端を前記支持部材に対して位置決めするようにした
    請求項1記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記取付部材を前記キャリッジの両端に
    設け、前記凹部を前記キャリッジの両端に設けて、前記
    第二のキャリッジ位置決め手段によって前記キャリッジ
    の両端を前記支持部材に対して位置決めするようにした
    請求項2または3記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 画像読取用の光学系を備えるキャリッジ
    と、 前記キャリッジを下支えする支持部材と、 前記キャリッジの両端に設けられ、前記キャリッジを前
    記支持部材上で摺動自在に移動するキャリッジ摺動手段
    の所定の位置に取り付けられた取付部材と、 前記キャリッジの一端に設けられた一以上の凹部と、 前記キャリッジの一端の前記取付部材に設けられた一以
    上の孔と、 前記キャリッジの一端に設けられた前記凹部と前記孔と
    を第一留め具によって留めることにより前記支持部材に
    対して前記キャリッジの一端を位置決めする第一のキャ
    リッジ位置決め手段と、 前記キャリッジの他端に設けられた凹部と、 前記キャリッジの他端の前記取付部材に設けられて前記
    キャリッジの摺動方向を長手方向とする長孔と、 前記キャリッジの他端に設けられた前記凹部と前記長孔
    とを第二留め具によって留めることにより前記支持部材
    に対して前記キャリッジの他端を位置決めする第二のキ
    ャリッジ位置決め手段と、 を備える画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記キャリッジの一端に設けられた少な
    くとも一つの前記凹部を前記キャリッジの他端に設けら
    れた前記凹部の前記支持部材に対する位置と異なる位置
    に設け、前記第一留め具が留める前記凹部と前記孔とを
    変えることによる前記キャリッジの前記支持部材に対す
    る位置の変化量が前記キャリッジの一端と他端とで異な
    るようにした請求項4記載の画像読取装置。
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