JP2000261366A - 通信環境適応化方法及び無線通信装置並びに通信環境適応化処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

通信環境適応化方法及び無線通信装置並びに通信環境適応化処理プログラムを記録した記録媒体

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JP2000261366A
JP2000261366A JP11062009A JP6200999A JP2000261366A JP 2000261366 A JP2000261366 A JP 2000261366A JP 11062009 A JP11062009 A JP 11062009A JP 6200999 A JP6200999 A JP 6200999A JP 2000261366 A JP2000261366 A JP 2000261366A
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    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Abstract

(57)【要約】 【課題】電波法による免許の不要な微弱電波を用いた通
信を行う際、高品質な通信を低コストおよび低消費電力
で可能とする。 【解決手段】アンテナ1を介して信号の送受信を行うと
共に、通信環境下における信号強度を出力可能な信号送
受信部2と、信号の送信時には送信すべき信号をスペク
トラム拡散処理し、信号の受信時には受信した信号を逆
拡散処理するスペクトラム拡散処理部3と、信号送受信
部2から得られた信号強度に基づいて雑音レベルを求
め、その雑音レベルによって拡散率を設定する制御部4
とを有する。そして、自己が受信側である場合には、制
御部4で設定された拡散率を送信側に通知し、自己が送
信側である場合には、受信側から通知された拡散率によ
って前記スペクトラム拡散処理部3による拡散処理を行
って送信すべきデータを受信側に送る。また、制御部4
は拡散率に応じて、信号送受信部2に存在する所定のフ
ィルタの帯域制御も行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微弱電波体として
特に電波法による免許の不要な微弱電波を用い、スペク
トラム拡散通信方式を用いた通信システムの通信環境適
応化方法及び無線通信装置並びに通信環境適応化処理プ
ログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】微弱電波を利用した無線通信機器は、た
とえば、キーレスエントリやドアオープナ、携帯電話の
受信機(身につけるために本体とは別に用意されている
バイブレータなど)など様々存在する。これらは、30
0MHz帯の周波数を用い、ASK(Amplitude Shift
Keying)やFSK(Frequency Shift Keying)でキャリ
ア変調され、占有帯域は狭く伝送レートも数Kbps程
度である。
【0003】このような300MHz帯の周波数の微弱
電波を用いた通信機器は、それを使用するユーザはもと
より製造する側も電波法による免許が不要であるため、
日常に使われる比較的安価な機器に広く使用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の通信機器は、使用する電波が微弱であることから通信
を行う上で様々な問題もある。たとえば、微弱電波は電
波法によりその出力が決められており、電界強度の規定
としては発信装置の空中線から3メートルの地点で50
0uV/m以下でなくてはならないと定められている
(300MHz付近)。
【0005】このような規制があるために、電波が届き
にくく、また、ノイズに埋もれて良好な通信が行えない
などの問題点も多い。
【0006】たとえば、先に述べた携帯電話機の着信機
を例に取れば、この着信機を身に付け、携帯電話機本体
をかばんの中に入れておくというようなことがよく行わ
れる。このような場合、携帯電話機本体が他の電話機か
らの信号を着信したとき、その携帯電話機から着信機に
対して着信信号を発しても、着信機の位置によっては電
波が届きにくいことがある。
【0007】また、最近では、パーソナルコンピュータ
(パソコンという)を利用して無線データ通信を手軽に
行いたいという要求も多い。このような無線データ通信
を行う際の通信環境は一般にはよいとはいえない場合が
多く、ノイズ対策を行う必要がある。
【0008】これに適応するための1つの方法として、
スペクトラム拡散通信方式を採用することが考えられ
る。現実にスペクトラム拡散通信方式を用いたLSIを
搭載した無線LANカードが存在するが、これは価格も
高く、消費電力も大きいので、徹底的な低コスト化が要
求され、しかも、消費電力も極力小さくする必要がある
通信システムには採用できないのが現状である。
【0009】そこで、本発明は電波法による免許の不要
な微弱電波を用いる通信システムにおいて、低コスト、
低消費電力で通信環境に対する適応化を可能とし、この
種の微弱電波を利用する安価な通信システムで高品質な
通信を可能とすることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の通信環境適応化方法は、通信環境下のノ
イズレベルを検出し、検出されたノイズレベルに基づい
て、当該通信環境に適応化した無線通信を可能とするス
ペクトラム拡散通信方式を用いた通信システムの通信環
境適応化方法であって、受信待機時に自己の機器の存在
する通信環境下におけるノイズレベルを検出し、受信側
では、そのノイズレベルに基づいた前記スペクトラム拡
散通信方式における拡散率を設定し、その拡散率を送信
側に通知し、送信側では、受信側から通知された拡散率
によるスペクトラム拡散処理を行って送信すべきデータ
を受信側に送るようにしている。
【0011】また、本発明の無線通信装置は、通信環境
下のノイズレベルを検出し、検出されたノイズレベルに
基づいて、当該通信環境に適応化した無線通信を可能と
するスペクトラム拡散通信方式を用いた無線通信装置で
あって、アンテナを介して信号の送受信を行うととも
に、自己の機器の存在する通信環境下における信号強度
を出力可能な信号送受信部と、信号の送信時には送信す
べき信号をスペクトラム拡散処理し、信号の受信時には
受信した信号を逆拡散処理するスペクトラム拡散処理部
と、前記信号送受信部から得られた信号強度に基づいて
その環境下のノイズレベルを求め、このノイズレベルに
基づき、前記スペクトラム拡散処理部における拡散率を
決定する処理を行う制御部とを有し、受信待機時に自己
の機器の存在する通信環境下におけるノイズレベルを検
出し、受信側では、そのノイズレベルに基づいた前記ス
ペクトラム拡散通信方式における拡散率を設定し、その
拡散率を送信側に通知し、送信側では、受信側から通知
された拡散率によるスペクトラム拡散処理を行って送信
すべきデータを受信側に送るようにしている。
【0012】また、本発明の通信環境適応化処理プログ
ラムを記録した記録媒体は、通信環境下のノイズレベル
を検出し、検出されたノイズレベルに基づいて、当該通
信環境に適応化した無線通信を可能とするスペクトラム
拡散通信方式を用いた通信システムの通信環境適応化処
理プログラムを記録した記録媒体であって、その処理プ
ログラムは、受信待機時に自己の機器の存在する通信環
境下におけるノイズレベルを検出する手順と、自己の機
器が受信側である場合には、前記検出されたノイズレベ
ルに基づいたスペクトラム拡散通信方式における拡散率
を設定する手順と、その拡散率を送信側に通知する手順
と、自己の機器が送信側である場合には、前記受信側か
ら通知された拡散率によるスペクトラム拡散処理を行う
手順と、この拡散処理されたデータを前記受信側に送る
手順とを含むものである。
【0013】これら各発明において使用する無線媒体
は、電波法による免許の不要な微弱電波である。
【0014】また、自己の機器が受信側である場合に
は、自己の機器における信号送受信部の受信系回路に存
在するフィルタの帯域を、その時点のノイズレベルに基
づいて決定された拡散率に応じて設定するようにしてい
る。
【0015】また、自己の機器が送信側である場合に
は、前記受信側からの拡散率の通知を受けると、自己の
機器における信号送受信部の送信系回路に存在するフィ
ルタの帯域を、前記受信側から通知された拡散率に応じ
て設定するようにしている。
【0016】本発明は、電波法による免許の不要な微弱
電波を用いた通信システムに好適な発明である。その基
本的な動作は、自己の機器の存在する通信環境下におけ
るノイズレベルを検出し、そのノイズレベルに基づいた
スペクトラム拡散の拡散率を設定する。そして、自己の
機器が受信側である場合には、その拡散率を送信側に通
知し、自己の機器が送信側である場合には、受信側から
通知された拡散率によるスペクトラム拡散処理を行って
送信すべきデータを受信側に送る。
【0017】このスペクトラム拡散方式による通信は、
ノイズの多い通信環境下においてもノイズの影響を受け
にくい高品質な通信が可能となることが特徴であり、拡
散率を高くすれば、より一層、ノイズの影響を除去する
ことができる。しかし、このスペクトラム拡散処理を行
う場合、拡散率を上げるにはそれだけパワーが必要であ
り、消費電力も大きくなる。
【0018】これに対処するために、本発明では、通信
環境下におけるノイズレベルによって、拡散率を変化さ
せるようにして、消費電力が増大するのを極力抑えるよ
うにしている。すなわち、受信側のノイズレベルの小さ
いときは拡散率を小さくしてデータ通信を行い、ノイズ
レベルの大きい時は高い拡散率での通信を行うようにし
ている。
【0019】これによって、通信環境に左右されやすい
微弱電波による通信を行う際、通信環境が良好で、電波
の伝搬状態が安定している場合には、拡散率を小さく
(最良の場合は拡散率を「1」とすることも可)すると
いうように、通信環境が良好であれば拡散率を最小限と
するようにしているので、拡散処理を行うための電力消
費を極力抑えることができる。また、通信環境が悪い場
合には、それに応じた拡散率を設定することで、通信環
境が悪くても高品質な通信が可能となるので、電波法に
よる免許の不要な微弱電波による通信における大きな課
題、すなわち、悪い通信環境での通信に弱いという課題
を克服できる。
【0020】また、本発明は前述したように、電波法に
よる免許の不要な微弱電波を用いた通信システムに適用
されることを前提としている。このような微弱電波によ
る通信システムは、それを使用するユーザ側は勿論、そ
の機器を製造するメーカ側においても免許が不要である
ので、特に低コスト化が要求されるような通信機器に適
用されることで大きな効果を得ることができる。
【0021】また、そのときのノイズの状態に応じて拡
散率を設定する際、自己の機器が受信側である場合、そ
の信号送受信(RF:Radio Frequency)部の受信系側
回路に存在するフィルタの帯域をその時の拡散率に応じ
て設定するようにしている。これは、フィルタの帯域が
高い拡散率に合わせて広く設定された固定的な帯域であ
ると、送信側から拡散率が低い信号が送られてきた場
合、その拡散率の低い信号に対しては効率の悪いフィル
タ動作となる。したがって、自己の機器で決定した拡散
率に応じて、フィルタの帯域を最適な帯域に設定する処
理を行う。これによって、効率的なフィルタ動作が可能
となる。
【0022】また、自己の機器が送信側である場合は、
受信側からの拡散率の通知を受けると、その拡散率に応
じて、自己の信号送受信(RF:Radio Frequency)部
の送信系に存在するフィルタ(ローパスフィルタ)の帯
域を最適な帯域に設定する。これによれば、受信側のノ
イズレベルに合わせた拡散率での拡散処理が行われた信
号に対し、その拡散率に応じた帯域を設定することがで
き、効率のよいフィルタ動作を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。なお、この実施の形態で説明する内容は、
本発明の通信環境適応化方法および無線通信装置につい
ての説明であるとともに、本発明の通信環境適応化処理
プログラムを記録した記録媒体における通信環境適応化
処理プログラムの具体的な処理内容をも含むものであ
る。
【0024】図1は本発明の無線通信装置の実施の形態
を説明するブロック図であり、大きく分けると、送受信
用のアンテナ1が接続された信号送受信部2、スペクト
ラム拡散(逆拡散)処理を行うスペクトラム拡散処理部
3、全体の制御を行う制御部(CPU)4、インターフ
ェース部5などから構成されている。このインターフェ
ース部5にパソコンなどの機器が接続される。
【0025】信号送受信部2は一般にはRF( Radio F
requency)と呼ばれている部分で、その詳細については
後述するが、本発明を実現する上での概略動作として
は、信号の送受信に必要な通常の動作の他に、この無線
通信装置の置かれている現在の通信環境下における通信
環境データとしての信号強度を、RSSI情報として制
御部4に送る。また、制御部4からの指示によって電源
供給制御、信号送受信制御、PLL制御(送受信周波数
設定制御など)、フィルタの帯域制御などがなされる。
なお、これらの制御のうちフィルタの帯域制御について
は後に説明する。
【0026】図2は信号送受信部2の概略構成を示すも
のであり、アンテナ1に接続されたフィルタF1、送受
信切替スイッチsw1、受信系回路21、送信系回路2
2とを有した構成となっている。送受信切替スイッチs
w1は、1本のアンテナを送受信で共用するために、こ
の無線通信装置が受信動作を行う際は、端子t1に切り
替わり、送信動作を行う際は、端子t2に切り替わる。
【0027】受信系回路21は、ダイレクトコンバージ
ョン方式のICが用いられ、このダイレクトコンバージ
ョン方式のICは、アンプA1、周波数変換を行うミキ
サMX1,MX2、アンプA3,A4、フィルタF2,
F3、D型フリップフロップDFなどからなる。このダ
イレクトコンバージョン方式では、ある拡散率でスペク
トラム拡散された信号(たとえば300MHzを中心に
拡散された信号)を一気にベースバンドに変換した信号
としてミキサMX1,MX2から取り出すことができ
る。
【0028】これらミキサMX1,MX2からは、それ
ぞれ90度位相のずれた信号が取り出され、これらの信
号は、フィルタF2,F3を通過してD型フリップフロ
ップDFに与えられる。このとき、ミキサMX1からの
信号をデータ端子Dに与え、ミキサMX2からの信号を
クロック端子Tに与える。
【0029】このD型フリップフロップDFから出力さ
れるデータは、所定の拡散率でスペクトラム拡散された
データであり、このデータはスペクトラム拡散処理部3
に送られ、逆拡散される。
【0030】ミキサMX1,MX2が周波数変換をする
ための局部発振器には、発振器OSの無変調発振信号を
利用する。
【0031】また、前述した通信環境データ(信号強度
データ)は、受信系回路21が制御部4により定期的に
起動されることによって検出され、その検出結果をRS
SI情報として制御部4に送る。この場合、アンプA2
からの信号強度データを制御部4に送る。制御部4で
は、この信号強度データに基づいてその時点のノイズレ
ベルを求め、そのノイズレベルによって様々な制御を行
うが、これについては後述する。
【0032】一方、この信号送受信回路2における送信
系回路22は、フィルタ(ローパスフィルタ)F4、発
振器OS、送受信切替スイッチsw2、パワーアンプA
4などから構成されている。送受信切替スイッチsw2
は、この通信装置が受信動作を行う際は、端子t1に切
り替わり、送信動作を行う際は、端子t2に切り替わ
る。これによって、受信時または送信時に応じた発振動
作がなされる。
【0033】また、制御部4は、この無線通信装置全体
の制御を行うものであるが、本発明を説明する上で必要
な制御としては、前述したように、信号送受信部2に対
する電源供給制御、信号送受信制御、、PLL制御、フ
ィルタの帯域制御などの他、信号送受信部2からの信号
強度データに基づいて、その時点のノイズレベルを求
め、そのノイズレベルに応じた拡散率を決定し、それに
よって、スペクトラム拡散処理部3に対して拡散率の指
定を行う。勿論、これら以外にもスペクトラム拡散方式
による通信を行う上で必要な様々な制御を行う。
【0034】次に、スペクトラム拡散処理部3について
説明する。図3はスペクトラム拡散処理部3の概略構成
を示すもので、受信系回路31と送信系回路32とで構
成され、さらに、両者に共通の拡散符号発生器33を有
した構成となっている。
【0035】受信系回路31は、図2で示されD型フリ
ップフロップDFの出力が与えられるA/D変換器3
4、逆拡散処理部35、復調処理部36などを有してい
る。
【0036】送信系回路32は、変調処理部37、拡散
処理部38、D/A変換器39などを有した構成となっ
ている。このD/A変換器39の出力は、図2で示した
信号送受信部2における受信系回路22のローパスフィ
ルタF4に入力される。
【0037】また、拡散符号発生器33は、制御部4の
指示によって拡散処理部38に対しては拡散符号を与え
るもので、これによって、拡散処理部38では、送信す
べき信号にその拡散符号を掛け合わせて所定の拡散率と
した信号を生成する。同様に、逆拡散処理部35に対し
ては、送信されてきた信号に与えられた拡散符号と同じ
拡散符号を与えるもので、これによって、逆拡散処理部
35では、送られてきた信号に対しその拡散符号を掛け
て元の信号に戻す。
【0038】なお、以上説明した図2の信号送受信部
2、図3のスペクトラム拡散処理部3の構成は、本発明
を説明する上で必要な構成要素のみについて示したが、
実際には、これらの構成要素以外にも様々な構成要素が
存在する。また、それぞれの処理動作についても本発明
に関する説明のみであったが実際には通信装置として様
々な処理を行うものである。
【0039】ところで、本発明の無線通信装置は、自己
の機器の存在する通信環境下におけるノイズレベルを検
出する。すなわち、信号送受信部2のアンプA2からの
信号強度データを制御部4が受けて、その時点のノイズ
レベルを検出する。そして、自己が受信側である場合に
は、そのノイズレベルに基づいて、前記スペクトラム拡
散処理部3の拡散率を設定し、その拡散率を送信側に通
知する。そして、送信側では、受信側から通知された拡
散率によるスペクトラム拡散処理を行って、送信すべき
データを受信側に送るようにしている。このとき、信号
処理部2に存在するフィルタの帯域の制御も行う。この
フィルタの帯域制御について以下に説明する。
【0040】今、自己が受信側である場合には、ミキサ
MX1.MX2によってベースバンドに変換された信号
は、アンプA2,A3で増幅されたのち、フィルタF
2,F3を通過するが、このとき、フィルタF2,F3
は、制御部4で決定した拡散率に応じて、その帯域を設
定するようにした方が効率的なフィルタ動作が行える。
つまり、フィルタF1,F2の帯域が固定であって、高
い拡散率に合わせた広い帯域としておくと、拡散率が低
い場合、広い帯域でのフィルタ動作では効率のよいフィ
ルタ動作が行えない。これは、最終的に受信信号の信号
品質を劣化させることになり、受信感度低下の原因にな
る。そこで、本発明では、このフィルタF2,F3のフ
ィルタ帯域を制御できるようにしている。
【0041】このフィルタF1.F2のフィルタ帯域の
制御は制御部4によって行う。この制御は、現在のノイ
ズレベルによって決定された拡散率に基づいて、フィル
タF2,F3に対し、フィルタ帯域の指定を行う。つま
り、拡散率に応じて、フィルタのカットオフ周波数を可
変とし、たとえば、拡散率が低く狭い帯域の信号に対し
ては、カットオフ周波数を低くするというような処理を
行う。
【0042】また、自己が送信側である場合には、信号
送受信部2の送信系回路22に設けられたフィルタ(ロ
ーパスフィルタ)F4に対し、送信すべき信号の拡散率
(受信側から通知された拡散率)に基づいて、そのフィ
ルタ帯域を自己の制御部4によって設定される。
【0043】次に本発明の具体的な処理例を図4及び図
5のフローチャートを参照しながら説明する。なお、こ
こでの説明においては、図6のような通信システムを想
定する。つまり、一方の通信機器50側は本発明による
無線通信装置51にパソコン61が接続され、他方の通
信機器60側も本発明による無線通信装置52とパソコ
ン62が接続された構成となっており、これら各通信機
器50,60の無線通信装置51、52は、これまで説
明した構成(図1から図3参照)となっているものとす
る。そして、ここでは、説明の都合上、通信機器50を
送信側、通信機器60を受信側として説明する。
【0044】図4は送信側の処理手順を示すフローチャ
ート、図5は受信側の処理手順を示すフローチャートで
あり、これらの両方を参照しながら説明する。まず、送
信側では、通信を行うかどうかを判断し(ステップs
1)、通信を行わなければ受信待機状態となる(ステッ
プs2)。この受信待機状態というのは受信モードであ
り、他機(この場合は、通信機器60)からの信号を待
つ状態である。
【0045】今、ここでは、通信機器50が通信機器6
0に対して通信を行うものとする。この通信を行うに際
して、初期設定パケットを生成し(ステップs3)、そ
れを送信する(ステップs4)。そして、受信側からの
ACKパケットを待つ。
【0046】一方、受信側では、受信待機状態にあり
(ステップs21)、その受信待機状態においてノイズ
レベルの検出を行う(ステップs22)。このノイズレ
ベルが予め設定したしきい値以下か否かを調べ(ステッ
プs23)、しきい値より大きければ、通信不能と判断
して(ステップs24)、ステップs21の受信待機状
態に戻る。
【0047】また、ノイズレベルがしきい値以下であれ
ば、通信可能と判断して、そのノイズレベルに応じた拡
散率を決定する(ステップs25)。この拡散率の決定
は、たとえば、ノイズレベルを幾つかの段階にわけて、
それぞれの段階ごとのノイズレベルにそれぞれ拡散率を
対応づけしたノイズレベル・拡散率対応テーブルを用意
しておき、そのときのノイズレベルに対してはどの拡散
率とするかを決めるようにすることができる。なお、こ
のステップs22からステップs25までの一連の処理
は、制御部4が信号送受信部2からのRSSIデータと
しての信号強度データを受け取って行う。
【0048】そして、送信側から送られてきた初期設定
パケットを受信すると(ステップs26)、通信が継続
可能かどうかを判断する(ステップs27)。この初期
設定パケットは、通信を確率させるためのパケットであ
り、受信側で確実に受信できるように、通信速度を低速
(50bps程度)とし、その拡散率を1000(50
kcps)程度として送る。このような設定とすること
により、ノイズの影響を受けにくく、受信側で受信され
る確率を高くすることができる。なお、この初期設定パ
ケットのデータ構成は、図7(a)に示すように、プリ
アンブルPA、送信元アドレスAD1、送信先アドレス
AD2、空き領域Eなどから構成されている。
【0049】図5のフローチャートに説明が戻って、前
述のステップs27では、通信が継続可能かどうかの判
定を行うが、これは、ステップs25において決定され
た拡散率が余りにも大きな値であって、拡散率をその値
に設定することが現実には無理であるような場合であ
り、このような場合には、それ以上の通信の継続は不可
能と判断する。この場合、応答パケット(ACKパケッ
ト)の拡散率記入欄にたとえば「x」を記入して(ステ
ップs28)、そのACKパケットを送信側に送り(ス
テップs29)、ステップs21の受信待機状態に戻
る。
【0050】一方、ステップs25によって決定された
拡散率が適当な値であって、通信が継続可能であると判
断した場合には、その拡散率をACKパケットの拡散率
記入欄に記入するとともに、図2で示したフィルタF
2,F3のフィルタ帯域をその拡散率に応じた帯域に設
定する(ステップs30,s31)。そして、そのAC
Kパケットを送信側に送る(ステップs32)。
【0051】このACKパケットのデータ構成は、図7
(b)に示すように、プリアンブルPA、送信元アドレ
スAD1、送信先アドレスAD2、拡散率Sなどから構
成されている。この拡散率Sには、拡散率があまりにも
大きく通信不可能であると場合には、前述したように、
「x」が記入され、拡散率が適当な値である場合には、
その拡散率が記入される。
【0052】一方、送信側では、図4に示されるよう
に、ACKパケットが受信できたか否かを調べ(ステッ
プs5)、ACKパケットが受信できなければ、ACK
パケット待ちを行い(ステップs6)、予め定められた
ある一定時間内にACKパケットが受信できたかどうか
を判断する(ステップs7)。そして、一定時間経過し
てもACKパケットが受信できなければ通信不能とみな
し(ステップs8)、ステップs1に戻る。
【0053】また、ステップs5またはステップs7に
おいてACKパケットが受信できた場合には、ACKパ
ケットに記述されている拡散率にしたがって拡散符号を
セットするとともに、信号送受信部2における送信系の
フィルタ(ローパスフィルタ)F4のフィルタ帯域をA
CKパケットに記述されている拡散率に応じて設定する
(ステップs9)。ここでの拡散符号のセットというの
は、図3で示された拡散符号発生器33によって拡散処
理部38に拡散符号が与えられることであり、これによ
り所定の拡散率が設定される。
【0054】これらの設定ができたかどうか調べて(ス
テップs10)、設定できなかった場合は、通信不能と
みなして(ステップs8)、ステップs1に戻る。ま
た、設定できた場合には、データパケットの送出を行う
(ステップs11)。このデータパケットは、図7
(c)に示すように、プリアンブルPA、送信元アドレ
スAD1、送信先アドレスAD2、データDTから構成
されている。
【0055】一方、このとき受信側では、前述したよう
に、自己の機器の置かれている通信環境におけるノイズ
レベルに応じた拡散率が既に求められていて、その拡散
率に応じて信号送受信部の受信系のフィルタF2,F3
のフィルタ帯域が最適な帯域に設定された受信待機状態
となっている。
【0056】この状態で、送信側から送られてきたデー
タパケットを受信すると(ステップs33)、受信終了
したことを示すACKパケット(受信終了ACKパケッ
ト)を送信側に返し(ステップs34)、ステップs2
1に戻る。
【0057】このとき送信側では、受信終了ACKパケ
ット(以下、単にACKパケットという)の受信待機状
態にあり、そのACKパケットを受信できたか否かを判
定し(ステップs12)、ACKパケットが受信できな
ければ、ACKパケット待ちを行い(ステップs1
3)、予め定められたある一定時間内にACKパケット
が受信できたかどうかを判断する(ステップs14)。
そして、一定時間経過してもACKパケットが受信でき
なければ通信不能とみなし(ステップs15)、ステッ
プs1に戻る。
【0058】また、ステップs12またはステップs1
4によってACKパケットが受信された場合には通信終
了となる。
【0059】以上が送信側および受信側で行われる一連
の処理である。このように、受信側では、自己の置かれ
ている通信環境におけるノイズレベルを検出し、そのノ
イズレベルに応じた拡散率を設定する。たとえば、ノイ
ズレベルが非常に小さく、きわめて良好な通信環境であ
ると判断すれば、拡散率は「1」(拡散を行わない状
態)とし、ノイズレベルが大きく劣悪な通信環境である
と判断すれば、それに応じた拡散率を設定し、その拡散
率を送信側に通知する。このノイズレベルと拡散率の関
係は、予め対応テーブルを作成しておいて、その対応テ
ーブルによって、どの雑音レベルのときはどのような拡
散率とするかを決定するということが可能である。な
お、このとき、信号送受信部2の受信系回路のフィルタ
F2,F3のフィルタ帯域もその拡散率に合わせて最適
な帯域に設定しておく。
【0060】一方、送信側では、受信側から通知された
拡散率にしたがって自己のスペクトラム拡散処理部3で
の拡散処理を行って、データパケットを受信側に送信す
るようにしている。なお、このとき、信号送受信部2の
送信系回路に設けられているフィルタ(ローパスフィル
タ)F4のフィルタ帯域をその時の拡散率に応じて最適
な帯域に設定する。
【0061】このような処理を行うことにより、通信環
境に左右されやすい微弱電波による通信を行う際、通信
環境が良好で電波の伝搬状態が安定している場合には、
拡散率を小さく(最良の場合は拡散率を「1」とするこ
とも可)し、通信環境が悪い場合にはそれに応じた拡散
率の設定を行ういうように、通信環境によって拡散率を
設定するようにしているので、拡散処理を行うための電
力消費を極力抑えることができる。また、通信環境が多
少悪くても通信が可能となるので、電波法による免許の
不要な微弱電波による通信を行う場合の大きな課題であ
る悪い通信環境での通信に弱いという点を克服できる。
【0062】なお、図4および図5で示された処理手順
での説明では、図6で示される通信機器50,60に対
し、一方を送信側と他方を受信側として考えたが、これ
らの通信機器50,60は、送信側と受信側の両方を取
ることができるもので、通信環境におけるノイズレベル
の検出は、それぞれの受信待機状態時において、定期的
に検出するようになっている。
【0063】このノイズレベル検出は、それぞれの通信
機器50,60におけるそれぞれの制御部(図1におけ
る制御部4)が、定期的にそれぞれの信号送受信部(図
1における信号送受信部2)を起動して、その時点にお
ける信号強度を測定し、それに基づいてノイズレベルを
検出する。そして、自己の機器が受信側となったとき
は、その時点におけるノイズレベルに基づいて拡散率を
決定するようにして、その拡散率を送信側に送る。
【0064】なお、本発明は以上説明した実施の形態に
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能となるものである。また、以上説
明した本発明の処理を行う通信環境適応化処理プログラ
ムは、フロッピィディスク、光ディスク、ハードディス
クなどの記録媒体に記録させておくことができ、本発明
はその記録媒体をも含むものである。また、ネットワー
クから処理プログラムを得るようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、電波法
による免許の不要な微弱電波を用いた通信システムに好
適な発明であり、通信方式としてノイズの影響を受けに
くいスペクトラム拡散通信方式を用いている。その基本
的な動作は、自己の機器の存在する通信環境下における
ノイズレベルを検出し、そのノイズレベルに基づいたス
ペクトラム拡散の拡散率を設定する。そして、自己の機
器が受信側である場合には、その拡散率を送信側に通知
し、送信側では、受信側から通知された拡散率によるス
ペクトラム拡散処理を行って送信すべきデータを受信側
に送る。
【0066】このように、本発明では、通信環境下にお
けるノイズレベルによって、拡散率を変化させるように
して、消費電力が増大するのを極力抑えるようにしてい
る。すなわち、受信側のノイズレベルの小さいときは拡
散率を小さくしてデータ通信を行い、ノイズレベルの大
きい時は高い拡散率での通信を行うようにしている。
【0067】これによって、通信環境に左右されやすい
微弱電波による通信を行う際、通信環境が良好で、電波
の伝搬状態が安定している場合には、拡散率を小さく
(最良の場合は拡散率を「1」とすることも可)すると
いうように、通信環境が良好であれば拡散率を最小限と
するようにしているので、拡散処理を行うための電力消
費を極力抑えることができる。また、通信環境が悪い場
合には、それに応じた拡散率を設定することで、通信環
境が悪くても高品質な通信が可能となる。これによっ
て、電波法による免許の不要な微弱電波による通信にお
ける大きな課題、すなわち、悪い通信環境での通信に弱
いという課題を克服できる。
【0068】また、本発明は前述したように、電波法に
よる免許の不要な微弱電波を用いた通信システムに適用
されることを前提としている。このような微弱電波によ
る通信システムは、それを使用するユーザ側は勿論、そ
の機器を製造するメーカ側に置いても免許が不要である
ので、特に低コスト化が要求されるような通信機器に適
用されることで大きな効果を得ることができる。
【0069】また、そのときのノイズの状態に応じて拡
散率を設定する際、自己の機器が受信側である場合、そ
の信号送受信(RF)部の受信系側に存在するフィルタ
の帯域をその時の拡散率に応じて設定するようにしてい
る。これは、フィルタの帯域が高い拡散率に合わせて広
く設定された固定的な帯域であると、送信側から拡散率
が低い信号が送られてきた場合、その拡散率の低い信号
に対するフィルタ動作を行う行う場合、効率の悪い動作
となる。したがって、自己の機器で設定した拡散率に応
じて、フィルタの帯域を最適な帯域に設定する処理を行
う。これによって、効率的なフィルタ動作が可能とな
る。
【0070】また、自己の機器が送信側である場合は、
受信側からの拡散率の通知を受けると、その拡散率に応
じて、自己の信号送受信(RF)部の送信系に存在する
フィルタ(ローパスフィルタ)の帯域を最適な帯域に設
定する。これによれば、受信側のノイズレベルに合わせ
た拡散率での拡散処理を行った信号に対し、その拡散率
に応じた帯域を設定することができ、効率のよいフィル
タ動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線通信装置の概略を説明するブロッ
ク図である。
【図2】図1で示された信号送受信部の構成を示す図で
ある。
【図3】図1で示されたスペクトラム拡散処理部の構成
を概略的に示す図である。
【図4】本発明の処理手順を説明するフローチャートで
あり、自己の無線通信装置が受信側である場合の処理手
順を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の処理手順を説明するフローチャートで
あり、自己の無線通信装置が送信側である場合の処理手
順を説明するフローチャートである。
【図6】図5及び図6の処理手順を説明するために用い
た通信システムの一例を示す図である。
【図7】送信側と受信側で用いられる各種パケットを説
明する図であり、(a)は初期設定パケット、(b)は
ACKパケット、(c)はデータパケットを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 信号送受信部 3 スペクトラム拡散処理部 4 制御部 5 インタフェース部 21 信号処理部2の受信系回路 22 信号処理部2の送信系回路 31 スペクトラム拡散処理部の受信系回路 32 スペクトラム拡散処理部の送信系回路 33 拡散符号発生器 A1,A2,A3,A4 アンプ F1,F2,F3,F4 フィルタ MX1,MX2 ミキサ DF D型フリップフロップ OS 発振器 sw1,sw2 送受信切替スイッチ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信環境下のノイズレベルを検出し、検
    出されたノイズレベルに基づいて、当該通信環境に適応
    化した無線通信を可能とするスペクトラム拡散通信方式
    を用いた通信システムの通信環境適応化方法であって、 受信待機時に自己の機器の存在する通信環境下における
    ノイズレベルを検出し、受信側では、そのノイズレベル
    に基づいた前記スペクトラム拡散通信方式における拡散
    率を設定し、その拡散率を送信側に通知し、送信側で
    は、受信側から通知された拡散率によるスペクトラム拡
    散処理を行って送信すべきデータを受信側に送ることを
    特徴とする通信環境適応化方法。
  2. 【請求項2】 無線通信に使用する無線媒体は、電波法
    による免許の不要な微弱電波であることを特徴とする請
    求項1記載の通信環境適応化方法。
  3. 【請求項3】 前記自己の機器が受信側である場合に
    は、自己の機器における信号送受信部の受信系回路に存
    在するフィルタの帯域を、その時点のノイズレベルに基
    づいて決定された拡散率に応じて設定することを特徴と
    する請求項1または2記載の通信環境適応化方法。
  4. 【請求項4】 前記自己の機器が送信側である場合に
    は、前記受信側からの拡散率の通知を受けると、自己の
    機器における信号送受信部の送信系回路に存在するフィ
    ルタの帯域を、前記受信側から通知された拡散率に応じ
    て設定することを特徴とする請求項1から3のいずれか
    1項に記載の通信環境適応化方法。
  5. 【請求項5】 通信環境下のノイズレベルを検出し、検
    出されたノイズレベルに基づいて、当該通信環境に適応
    化した無線通信を可能とするスペクトラム拡散通信方式
    を用いた無線通信装置であって、 アンテナを介して信号の送受信を行うとともに、自己の
    機器の存在する通信環境下における信号強度を出力可能
    な信号送受信部と、 信号の送信時には送信すべき信号をスペクトラム拡散処
    理し、信号の受信時には受信した信号を逆拡散処理する
    スペクトラム拡散処理部と、 前記信号送受信部から得られた信号強度に基づいてその
    環境下のノイズレベルを求め、このノイズレベルに基づ
    き、前記スペクトラム拡散処理部における拡散率を決定
    する処理を行う制御部と、 を有し、受信待機時に自己の機器の存在する通信環境下
    におけるノイズレベルを検出し、受信側では、そのノイ
    ズレベルに基づいた前記スペクトラム拡散通信方式にお
    ける拡散率を設定し、その拡散率を送信側に通知し、送
    信側では、受信側から通知された拡散率によるスペクト
    ラム拡散処理を行って送信すべきデータを受信側に送る
    ことを特徴とする無線通信装置。
  6. 【請求項6】 無線通信に使用する無線媒体は、電波法
    による免許の不要な微弱電波であることを特徴とする請
    求項5記載の無線通信装置。
  7. 【請求項7】 自己の機器が受信側である場合、自己の
    機器における前記制御部は、自己の機器における信号送
    受信部の受信系回路に存在するフィルタの帯域を、その
    時点のノイズレベルに基づいて決定された拡散率に応じ
    て設定することを特徴とする請求項5または6記載の無
    線通信装置。
  8. 【請求項8】 自己の機器が送信側である場合、受信側
    からの拡散率の通知を受けると、自己の機器における前
    記制御部は、自己の機器における信号送受信部の送信系
    回路に存在するフィルタの帯域を、前記受信側から通知
    された拡散率に応じて設定することを特徴とする請求項
    5から7のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  9. 【請求項9】 通信環境下のノイズレベルを検出し、検
    出されたノイズレベルに基づいて、当該通信環境に適応
    化した無線通信を可能とするスペクトラム拡散通信方式
    を用いた通信システムの通信環境適応化処理プログラム
    を記録した記録媒体であって、その処理プログラムは、 受信待機時に自己の機器の存在する通信環境下における
    ノイズレベルを検出する手順と、 自己の機器が受信側である場合には、前記検出されたノ
    イズレベルに基づいたスペクトラム拡散通信方式におけ
    る拡散率を設定する手順と、 その拡散率を送信側に通知する手順と、 自己の機器が送信側である場合には、前記受信側から通
    知された拡散率によるスペクトラム拡散処理を行う手順
    と、 この拡散処理されたデータを前記受信側に送る手順と、
    を含むことを特徴とする通信環境適応化処理プログラム
    を記録した記録媒体。
  10. 【請求項10】 無線通信に使用する無線媒体は、電波
    法による免許の不要な微弱電波であることを特徴とする
    請求項9記載の通信環境適応化処理プログラムを記録し
    た記録媒体。
  11. 【請求項11】 自己の機器が受信側である場合、自己
    の機器における信号送受信部の受信系回路に存在するフ
    ィルタの帯域を、その時点のノイズレベルに基づいて決
    定された拡散率に応じて設定することを特徴とする請求
    項9または10記載の通信環境適応化処理プログラムを
    記録した記録媒体。
  12. 【請求項12】 自己の機器が送信側である場合、受信
    側からの拡散率の通知を受けると、自己の機器における
    信号送受信部の送信系回路に存在するフィルタの帯域
    を、前記受信側から通知された拡散率に応じて設定する
    ことを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記
    載の通信環境適応化処理プログラムを記録した記録媒
    体。
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