JP2000260700A - 露光方法及びそれを用いた露光装置 - Google Patents

露光方法及びそれを用いた露光装置

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JP2000260700A
JP2000260700A JP11062006A JP6200699A JP2000260700A JP 2000260700 A JP2000260700 A JP 2000260700A JP 11062006 A JP11062006 A JP 11062006A JP 6200699 A JP6200699 A JP 6200699A JP 2000260700 A JP2000260700 A JP 2000260700A
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pattern
wafer
exposure
exposed
alignment mark
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Koichi Chitoku
孝一 千徳
Takahiro Matsumoto
隆宏 松本
Hideki Ine
秀樹 稲
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Canon Inc
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】レチクルとウエハとの相対的な位置合わせを高
精度に行い、高解像度のパターンが得られる露光方法及
びそれを用いたデバイスの製造装置を得ること。 【解決手段】露光転写すべきパターンを有する第1物体
と、該第1物体上のパターンを露光転写する第2物体と
を対向配置し、第1物体上のパターンを第2物体に順次
露光する露光方法において、第1物体上に設けた該第2
物体との位置合わせ用の位置合わせマークを第2物体上
の所定の位置に露光転写する第1の工程と、第1物体上
のパターンを第2物体上に露光転写する第2の工程の2
つの独立した工程を有していること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光方法及びそれ
を用いた露光装置に関し、特に半導体IC,LSI,C
CD,液晶パネル,磁気ヘッド等の各種のデバイスを製
造するプロキシミティ方式、又はステップアンドリピー
ト方式又はステップアンドスキャン方式を用いた露光装
置(投影露光装置)等に於いて、第1物体としてのレチ
クル面上に形成された微細な電子回路パターンを第2物
体としてのウエハに、双方の間隔及び双方の相対的な位
置合わせを行って露光転写し、デバイスを製造する装置
に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子製造用の露光装置において、
レチクルとウエハの相対位置合わせの高精度化は半導体
素子の高集積化を図る為の重要な一要素となっており、
最近では半導体素子の微細化に伴いサブミクロン以下の
位置合わせ精度が要求されている。
【0003】従来の半導体素子製造用の露光装置では、
第1物体としてのレチクルの回路パターンを第2物体と
してのウエハ上に露光する。このとき露光に先立って観
察装置(検出手段)を用いてレチクル面やウエハ面を観
察することによりレチクル上とウエハ上のアライメント
マークを検出し、この検出結果に基づいてレチクルとウ
エハとの位置整合、所謂アライメントを行っている。
【0004】図10は従来の縮小投影型の半導体素子製
造用の露光装置の一例の概略図である。同図において、
不図示の露光照明系から照射された露光光束は、レチク
ルR上に形成された電子回路パターンを、投影光学系1
51を介して2次元に移動可能なステージ161上に載
置されたウエハWに投影、露光している。
【0005】同図のSは位置あわせ用光学系であり、同
図においてはX方向の位置検出をするものを示してい
る。
【0006】また、これと同様な不図示の位置あわせ用
光学系が搭載されており、これによりy方向の位置を検
出するようになっている。露光に先立ち、レチクルRと
ウエハWの相対的位置合わせは次のような手順により行
っている。
【0007】不図示のウエハ搬送装置により、ウエハW
がXYステージ161に載置されると、CPU159は
1番目の計測ショットに形成されているx方向の位置合
わせ用マークが、位置合わせ光学系Sの視野範囲内に位
置するよう、ステージ駆動装置160に対してコマンド
を送り、XYステージ161を駆動する。
【0008】ここで、非露光光を照射する位置合わせ用
の照明装置152より照射された光束は、ビームスブリ
ッタ153、レチクルRおよび投影光学系151を介し
て、位置合わせ用マーク(以下、ウエハマークと称す
る)WMを照明している。
【0009】図10(B)はウエハマークWMを示した
ものであり、同一形状の矩形パターンを一定ピッチλp
で複数配置したものである。ウエハマークWMから反射
した光束は、再度、投影光学系151、レチクルRを介
してビームスプリッタ153に到達し、ここで反射して
結像光学系154を介して撮像装置155の撮像面上に
ウエハマークWMの像WMaを形成する。
【0010】撮像装置155においてウエハマークの像
WMaは光電変換され、A/D変換装置156において
2次元のデジタル信号列に変換される。図10(A)の
157は積算装置であり、図10(B)に示すように、
A/D変換装置156によりデジタル信号化されたウエ
ハマーク像WMaに対して処理ウィンドウWpを設定
し、該ウィンドウ内においてy方向に移動平均処理を行
い、2次元画像信号を1次元のデジタル信号列S(x)
に変換している。
【0011】158は位置検出装置で、積算装置157
から出力された1次元のデジタル信号列S(x)に対
し、予め記憶しておいたテンプレートパターンを用いて
パターンマッチを行い、最もテンプレートパターンとの
マッチ度が高いデジタル信号S(x)のアドレス位置を
CPU159に対して出力する。
【0012】この出力信号は、撮像装置155の掃像面
を基準としたマーク位置であるため、CPU159は、
予め不図示の方法により求められている撮像装置155
とレチクルRとの相対的な位置から、ウエハマークのレ
チクルRに対する位置を計算により求めている。
【0013】以上で1番目の計測ショットのx方向の位
置ずれ量が計測されたことになる。次にCPU159
は、1番目の計測ショットのy方向計測マークがy方向
用位置合わせ光学系の視野範囲に入るように、XYステ
ージ161を駆動する。ここでx方向計測と同様な手順
でy方向の位置ずれ量を計測する。
【0014】以上で、1番目の計測ショットでの計測が
終了したことになる。
【0015】次に、CPU159は、2番目の計測ショ
ットに移動し、1番目と同様な手順で、x,y方向の位
置ずれ量を計測する。
【0016】以下同様に、予め定められた計測ショット
数nの計測を行い、各々の計測ショットでの位置ずれ計
測値を記憶する。CPU159は、このようにして得ら
れた各計測ショットでの位置ずれ量から、ウエハWのレ
チクルRに対する相対的な位置合わせを行っている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】一般に、マスクとウエ
ハの双方のアライメントを行う為のアライメントマーク
の線幅と、ICパターンの線幅は異なっている。また、
ウエハ上へのアライメントマークの露光とICパターン
の露光は一括して行われている。
【0018】露光時のマスクとウエハの間隔(以下、ギ
ャップと称する)は、ICパターンがウエハ上に最もコ
ントラストがよく形成されるように設定されているた
め、アライメントマークにとっては最適な露光ギャップ
で露光されていないことになる。
【0019】この為、アライメントマークがウエハに高
い解像度で露光されない場合が生じ、アライメントを高
精度に行うことができないという問題点があった。
【0020】本発明はアライメントマークとICパター
ンの双方をウエハ面上に高い解像度で露光転写すること
ができ、高集積度の半導体デバイスが容易に製造するこ
とができる露光方法及びそれを用いた露光装置の提供を
目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の露光方
法は、露光転写すべきパターンを有する第1物体と、該
第1物体上のパターンを露光転写する第2物体とを対向
配置し、第1物体上のパターンを第2物体に順次露光す
る露光方法において、第1物体上に設けた該第2物体と
の位置合わせ用の位置合わせマークを第2物体上の所定
の位置に露光転写する第1の工程と、第1物体上のパタ
ーンを第2物体上に露光転写する第2の工程の2つの独
立した工程を有していることを特徴としている。
【0022】請求項2の発明は請求項1の発明におい
て、前記第1工程と第2工程における前記第1物体と第
2物体との相対間隔が互いに異なっていることを特徴と
している。
【0023】請求項3の発明は請求項1又は2の発明に
おいて、前記第1工程では、前記第1物体上のICパタ
ーンをブレードによりマスキングし、前記位置合わせマ
ークのみを第2物体上に露光転写しており、前記第2工
程では、該第1物体上の位置合わせマークをブレードに
よりマスキングし、ICパターンのみを第2物体上に露
光転写していることを特徴としている。
【0024】請求項4の発明は請求項1,2又は3の発
明において、前記位置合わせマークはセグメント化され
て構成されていることを特徴としている。
【0025】請求項5の発明は請求項4の発明におい
て、前記位置合わせマークのセグメント化された線幅
は、前記第2工程で露光転写されるICパターンの最小
線幅の2倍以下であることを特徴としている。
【0026】請求項6の発明は請求項4の発明におい
て、前記位置合わせマークのセグメント化された線幅
は、前記第2工程で露光転写されるICパターンの最小
線幅の3倍以下であることを特徴としている。
【0027】請求項7の発明は請求項4の発明におい
て、前記位置合わせマークは、前記第2物体の中心に向
かって放射状にセグメント化して形成されていることを
特徴としている。
【0028】請求項8の発明の露光方法は、露光転写す
べきパターンを有する第1物体と、該第1物体上のパタ
ーンを露光転写する第2物体とを対向配置し、第1物体
上のパターンを第2物体に順次露光する露光方法におい
て、第1物体上に設けた該第2物体との位置合わせ用の
位置合わせマークと該パターンを第2物体上に同時又は
別々に露光転写する工程を有し、該位置合わせマークは
セグメント化されており、該セグメント化された線幅
は、露光転写されるパターンの最小線幅の2倍以下であ
ることを特徴としている。
【0029】請求項9の発明の露光方法は、露光転写す
べきパターンを有する第1物体と、該第1物体上のパタ
ーンを露光転写する第2物体とを対向配置し、第1物体
上のパターンを第2物体に順次露光する露光方法におい
て、第1物体上に設けた該第2物体との位置合わせ用の
位置合わせマークと該パターンを第2物体上に同時又は
別々に露光転写する工程を有し、該位置合わせマークは
セグメント化されており、該セグメント化された線幅
は、露光転写されるパターンの最小線幅の3倍以下であ
ることを特徴としている。
【0030】請求項10の発明の露光方法は、請求項1
から9のいずれか1つの発明において、前記第1物体と
第2物体は投影光学系を介して対向配置されており、該
第1物体上のパターンと位置合わせマークは該投影光学
系を用いて第2物体上に投影露光されていることを特徴
としている。
【0031】請求項11の発明の露光装置は、請求項1
から10のいずれか1項の露光方法を用いていることを
特徴としている。
【0032】請求項12の発明のデバイスの製造方法
は、請求項1から10のいずれか1項の露光方法を用い
てレチクルとウエハとの相対的な位置合わせを行なう工
程と、該レチクル面上のパターンをウエハ面上に露光し
た後に該ウエハを現像処理する工程を用いてデバイスを
製造していることを特徴としている。
【0033】請求項13の発明の露光装置は、請求項1
1の露光装置を用いてレチクルとウエハとの相対的な位
置合わせを行う工程と、該レチクル面上のパターンをウ
エハ面上に露光した後に該ウエハを現像処理する工程を
用いてデバイスを製造していることを特徴としている。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は本発明の露光方法をX線を
利用した半導体素子製造用のプロキシミティ方式の露光
装置に通用した時の要部概略図である。図1において、
139はX線露光光で、マスク134面上を照射してい
る。135はウエハで、例えばX線用のレジストが表面
に塗布されている。
【0035】133はマスクフレーム、134はマスク
メンブレン(マスク)で、この面上にX線の吸収体によ
りICパターンがパターニングされている。232はマ
スク支持体、136はウエハチャック等のウエハ固定部
材、137はz軸ステージ、実際にはティルトが可能な
構成になっている。
【0036】138はx軸ステージ、144はy軸ステ
ージである。マスク134とウエハ135の位置ずれ検
出機能部分(位置ずれ検出装置)は筐体130a、13
0bに収まっており、ここからマスク134とウエハ1
35のギャップとx,y面内方向の位置ずれ情報を得て
いる。
【0037】図1には、2つの位置ずれ検出機能部分1
30a,130bを図示しているが、マスク134上の
四隅のICパターンエリアの各辺に対応して更に2個所
の位置ずれ検出機能部分が設けられている。
【0038】筐体130a,130bの中には光学系、
検出系が収まっている。146a,146bは各位置ず
れ検出光である。
【0039】これらの位置ずれ検出機能部分により得ら
れた信号を処理手段140で処理して、xy面内のずれ
とギャップ値を求めている。そしてこの結果を判断した
後、所定の値以内に収まっていないと、各軸ステージの
駆動系141,142,143を動かして所定のマスク
/ウエハずれ以内になるように追い込み、そして露光歪
みの影響による位置合わせ誤差を補正する量だけマスク
支持体の駆動系147を介してマスク134を動かす
か、あるいはウエハ135を動かし、しかる後にX線ビ
ーム139をマスク134に照射している。
【0040】この時、アライメントマークを露光する持
と、ICパターンを露光する時ではz軸ステージ137
を駆動し、マスク134とウエハ135のギャップ(間
隔)をそれぞれの露光するパターンがウエハ135上に
最良のコントラストで像が形成されるように調整され
る。
【0041】位置合わせが完了するまでは、X線遮蔽部
材(不図示)でレチクル面上のパターンをシャットアウ
トしておく。尚、図1では、X線源、X線照明系等は省
略してある。
【0042】以上のように本実施形態では露光転写すべ
きパターンを有するマスク(レチクル)(第1物体)
と、該第1物体上のパターンを露光転写するウエハ(第
2物体)とを対向配置し、マスク上のパターンをウエハ
に順次露光するとき、マスク上の位置合わせマークをウ
エハ上の所定の位置に露光転写する第1の工程と、マス
ク上のICパターンをウエハ上に露光転写する第2の工
程とを有し、第1工程における位置合わせマークの露光
転写と、第2工程におけるICパターンの露光転写を分
けて行っている。
【0043】次に本実施形態の詳細について説明する。
【0044】図2(A)〜(C)は本実施形態における
レチクル上のパターン配置とブレードとの関係を示した
説明図である。レチクルRは、図2(A)に示すよう
に、x方向、y方向のアライメントに用いるアライメン
トマーク1、2とICパターンが形成されている描画エ
リア3が配置されている。
【0045】このレチクルRにおいて、アライメントマ
ーク1,2のみをウエハW上に露光するときには、ブレ
ード4は図2(B)に示すようにICパターンの描画エ
リア3をマスキングする。
【0046】次に、図2(C)に示すようにブレード5
を用いて、アライメントマーク1、2をマスキングし、
描画エリア3内のICパターンのみをウエハWに露光す
る。この時、ウエハ上に露光するアライメントマーク
2、3の線幅は約1μm〜数10μm、これに対しIC
パターンは1μm以下である。よってアライメントマー
クとICパターンの最適露光ギャップは異なる。
【0047】本実施形態ではアライメントマークを露光
する時の最適ギャップとICパターンを露光する時の露
光ギャップを予め求めておき、各露光シーケンス毎に露
光ギャップを変更する。
【0048】図3に前記説明した露光シーケンスの流れ
図を示す。図3は、アライメントマークの更新を行わな
い露光シーケンスを示した。これに対し、アライメント
マークの更新が必要なレイヤの時は、マスクとウエハの
アライメントが終了した時点で、アライメントマーク露
光用のギャップに移動させて、次のレイヤーのアライメ
ントに用いるアライメントマークを露光すれば良い。
【0049】次に、本発明の実施形態2を説明する。図
4は本実施形態において、露光処理が行われているウエ
ハWの断面図を示したものである。
【0050】図中の6、7、8は1Cパターン描画エリ
アの断面、9、10はスクライブライン、11は基板3
1上に塗布されたレジスト層である。露光により形成さ
れた実素子の断面は複数層からなり、図4に示すよう
に、スクライブライン9、10とICパターン描画エリ
ア6、7、8に段差が生じてくる。
【0051】このような断面を持つウエハWに対して、
次レイヤの露光のためのレジストを塗布すると一般的に
レジストの断面は図4に示すようになり、レジスト表面
は平らにならず、ICパターン描画エリアとスクライブ
ライン位置のレジスト表面に段羞dが生じる。
【0052】この時、スクライブライン9,10上にア
ライメントマーク、ICパターンをICパターン描画領
域6,7,8にそれぞれ露光する時、露光ギャップをそ
れぞれの露光時に、露光するパターンの線幅により最適
なギャップに設定し露光を行っており、これによって各
露光時での最良コントラストの像をウエハ上に形成する
ことができるようにしている。
【0053】次に、本発明の実施形態3を図5を用いて
説明する。図5(A)は位置合わせマーク(アライメン
トマーク)AAを示しており、図5(B)は図5(A)
の位置合わせマークの一部を拡大して示した説明図であ
る。
【0054】近年、半導体の集積度が上がり、ICパタ
ーンの描画領域に描画されるパターン幅も微細化されて
きている。DRAMのパターン綜幅を例に取ると、1G
bitまたは4Gbit世代になるとその最小線幅は、
0.1μm前後になるとされている。
【0055】この時、位置合わせマークの線幅もICパ
ターンのエッチングレート等から考慮して最適化する必
要がある。
【0056】一般的に同一ウエハ上に露光される線幅の
バリエーションは、最小線幅の2倍以下、または3倍以
下の線幅を持つパターン迄なら、エッチング、及びCM
P(化学的機械的研磨)プロセスに対するパターンの均
一性が保たれるとされている。
【0057】図5(B)は、位置合わせマークをx方向
のみセグメント化した例であり、ICパターンの最小線
幅0.1μmを想定し、その時に用いる位置合わせマー
クのx方向を0.25μmでセグメント化したものであ
る。このセグメント化された位置合わせマークと、IC
パターンを露光する際に、それぞれの露光位置でのレジ
ストの表面の段差と、露光するパターンの線幅を考慮し
て、各露光工程でのマスクとウエハとの露光ギャップを
変えて露光すれば、ウエハ上には最適な各パターンを形
成することができる。
【0058】尚、本実施形態では、セグメント化された
位置合わせマークと、ICパターンを異なるギャップで
露光転写しているが、露光ギャップを変えずに、位置合
わせマークとICパターンを同時にウエハ上に露光転写
してもよい。
【0059】次に、本発明の実施形態4を図6を用いて
説明する。図6は、ウエハ12上に露光された位置合わ
せマーク13〜20と露光ショットの関係を示した図で
ある。
【0060】本実施形態においても、位置合わせマーク
13〜20とICパターンはそれぞれ異なる露光ギャッ
プで露光されている。
【0061】図6において、位置合わせマーク13〜1
6はウエハ12の中心12aから同一距離Llの位置に
露光されており、また、位置合わせマーク17〜20は
中心から同一距離L2の位置に露光されており、各位置
合わせマークは放射状に配置されている。
【0062】この時、位置合わせマーク13〜20はウ
エハ12の中心12aに向かって放射状にのセグメント
化されている。これによりウエハの塗布ムラの影響の少
ない位置合わせ計測が可能としている。
【0063】本実施形態においても、露光ギャップを変
えずに、位置合わせマークとICパターンを同時にウエ
ハ上に露光転写してもよい。
【0064】本発明はプロキシミティ方式の露光装置に
限らず、レチクル(第1物体)面上のパターンをウエハ
(第2物体)面上に投影光学系を用いて投影露光するス
テップアンドリピート方式の投影露光装置やステップア
ンドスキャン方式の走査型の投影露光装置においても、
同様に適用することができる。
【0065】即ち第1物体上の位置合わせマークを投影
光学系によって第2物体に投影露光する第1工程と、第
1物体上のICパターンを投影光学系によって第2物体
に投影露光するときの第2工程において投影光学系を介
した第1物体(レチクル)と第2物体(ウエハ)の双方
の相対的な間隔を変えて行うようにすれば良い。
【0066】図7は本発明をステップアンドリピート方
式又はステップアンドスキャン方式の投影露光装置に適
用したときの実施形態5の要部概略図である。
【0067】本実施形態ではレチクル201上のアライ
メントマークをウエハに投影露光するときのレチクルと
ウエハの投影光学系202を介した露光ギャップとレチ
クル201上のICパターンをウエハ203に投影する
ときのレチクルとウエハの投影レンズ202を介した露
光ギャップを変えてブレードを利用してそれぞれ個別に
露光し、それぞれの露光すべきパターンがウエハ上に最
適なコントラストで形成されるように各露光時のギャッ
プを設定している。
【0068】次に図7においてウエハ203上にアライ
メントマークを形成したとして、各要素について説明す
る。
【0069】図7において、高圧水銀灯、エキシマレー
ザ等の光源を有する照明系205から出射した露光光に
よってレチクル201面上の電子回路パターンを照射す
る。レチクル201に描画された電子回路パターンは投
影レンズ(投影光学系)202を介し、ウエハ203上
に転写、露光される。ウエハ203はチャック(不図
示)上に載置されている。
【0070】チャックは投影レンズ202の光軸方向及
び光軸を回転軸とする方向に駆動可能なθ−Zステージ
206に載置されており、ウエハ203をフォーカス方
向(光軸方向)に上下動させている。
【0071】θ−Zステージ206はチルトステージ2
07上に載置されている。チルトステージ207上には
フィデューシャルマーク221が設けられており、その
パターン面はウエハ203の表面と同一平面となるよう
に設定している。チルトステージ207はXYステージ
208上に載置されている。XYステージ208上には
バーミラー209が載置されており、XYステージ20
8の位置をレーザ干渉計210でモニターし、その位置
計測値は回線220を通じ、コンピュータ(制御手段)
218に送信されている。
【0072】ASは検出手段としての位置合わせ顕微鏡
(顕微鏡)であり、ウエハ203面上のアライメントマ
ーク204の投影レンズ202の光軸と垂直面内(XY
面内)での位置情報を検出している。
【0073】本実施形態に係る位置合わせ顕微鏡AS
は、以下のような各要素より構成されている。
【0074】光源、例えばHe−Neレーザ216から
出射した光束は顕微鏡照明系217を通り、その一部が
ビームスプリッター213で対物レンズ212側に反射
される。その後、光束は対物レンズ212を通過し、ミ
ラー211で反射され、投影レンズ202に入射する。
投影レンズ202を出射した光束はウエハ203上にあ
るアライメントマーク204を照明する。
【0075】ウエハ203上のアライメントマーク20
4で反射した光(信号光)は元の光路を戻り、再び投影
レンズ202に入射する。そして投影レンズ202を出
射した信号光はミラー211により対物レンズ213側
に反射される。対物レンズ212を通過後、ビームスプ
リッター213を透過し、空間フィルター222に至
る。空間フィルター222は対物レンズ212及び後述
するリレーレンズ214の瞳面、或はその近傍に配置さ
れている。
【0076】空間フィルター222面上に、信号光はウ
エハ203上のアライメントマーク204からの回折パ
ターンを結像する。空間フィルター222は回折光の0
次光のみをカットするようにフィルタリングを行ってい
る。空間フィルター222でカットされなかった1次以
上の回折光は、リレーレンズ214により光センサー2
15の光電変換面上に集光される。光センサー215で
検出された信号は回線219を通りコンピュータ218
に送信される。
【0077】本実施形態のコンピュータ218は光セン
サー215からの位置情報をデジタル処理したり、サン
プリングレートを変化させること等、サンプリングのタ
イミングを司る機能も備えており、干渉計210の計測
値及び光センサー215の信号を同時に計測できるよう
にコントロールしている。
【0078】本実施形態では、この方法によるアライメ
ントマークの検出をX方向及びY方向で計測し、アライ
メントに必要な又は予め設定されたポイントの数だけ行
っている。
【0079】次に上記説明した露光装置を利用した半導
体デバイスの製造方法の実施例を説明する。
【0080】図8は半導体デバイス(ICやLSI等の
半導体チップ、あるいは液晶パネルやCCD等)の製造
フローを示す。ステップ1(回路設計)では半導体デバ
イスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では
設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。
【0081】一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリ
コン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4
(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマ
スクとウエハを用いて、リソグラフィ技術によってウエ
ハ上に実際の回路を形成する。
【0082】次のステップ5(組み立て)は後工程と呼
ばれ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半
導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイ
シング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ
封入)等の工程を含む。
【0083】ステップ6(検査)ではステップ5で作製
された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト
等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが
完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0084】図9は上記ウエハプロセスの詳細なフロー
を示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化
させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁
膜を形成する。
【0085】ステップ13(電極形成)ではウエハ上に
電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打
込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では上記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。
【0086】ステップ17(現像)では露光したウエハ
を現像する。ステップ18(エッチング)では現像した
レジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジ
スト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジス
トを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことに
よって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
【0087】本実施例の製造方法を用いれば、従来は製
造が難しかった高集積度の半導体デバイスを容易に製造
することができる。
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、アライメントマークと
ICパターンの双方をウエハ面上に高い解像度で露光転
写することができ、高集積度の半導体デバイスが容易に
製造することができる露光方法及びそれを用いた露光装
置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光装置の実施形態1の要部概略図
【図2】図1の一部分の説明図
【図3】本発明の実施形態1のフローチャート
【図4】本発明の実施形態2の一部分の説明図
【図5】本発明の実施形態3の一部分の説明図
【図6】本発明の実施形態4の一部分の説明図
【図7】本発明の実施形態5の要部概略図
【図8】本発明の半導体デバイスの製造方法のフローチ
ャート
【図9】本発明の半導体デバイスの製造方法のフローチ
ャート
【図10】従来の露光装置の要部概略図
【符号の説明】
1、2、9、10 アライメントマーク 3 ICパターン描画エリア 4、5 ブレード 6、7、8 ICパターン描画エリア断面 11、12 スクライブライン 130a、130b 位置ずれ検出装置 133 マスクフレーム 134 マスク 135 ウエハ 136 ウエハ固定部材 137 z軸ステージ 138 x軸ステージ 139 x線露光光 140 処理手段 141、142、143 ステージ駆動系 144 y軸ステージ 146a、146b 位置ずれ検出光 147 マスク支持体の駆動系 151 投影光学系 152 位置合わせ用照明装置 153 ビームスプリッタ 154 結像光学系 155 撮像装置 156 A/D変換装置 157 積算装置 158 位置検出装置 159 CPU 160 ステージ駆動装置 161 XYステージ 201 レチクル 202 投影光学系 203 ウエハ 204 アライメントマーク 205 照明系 206 θ−Zステージ 207 チルトステージ 208 XYステージ 209 バーミラー 210 レーザ干渉計 211 ミラー 212 対物レンズ 213 ビームスプリッター 214 リレーレンズ 215 光電センサー 216 He−Neレーザ 217 顕微鏡照明光学系 218 コンピュータ 219、220 通信回線 221 フィデューシャルマーク 222 空間フィルター 232 マスク支持体 AS 位置合わせ顕微鏡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲 秀樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5F046 AA11 BA02 BA03 CA02 CA04 CB05 CB23 CC01 CC03 CC05 CC06 DA11 DA17 EA07 EA22 EB01 EB02 EB07 FA03 FA10 FA16 FA17 FB14 FC05 FC10 GA02 GA18

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光転写すべきパターンを有する第1物
    体と、該第1物体上のパターンを露光転写する第2物体
    とを対向配置し、第1物体上のパターンを第2物体に順
    次露光する露光方法において、 第1物体上に設けた該第2物体との位置合わせ用の位置
    合わせマークを第2物体上の所定の位置に露光転写する
    第1の工程と、第1物体上のパターンを第2物体上に露
    光転写する第2の工程の2つの独立した工程を有してい
    ることを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】 前記第1工程と第2工程における前記第
    1物体と第2物体との相対間隔が互いに異なっているこ
    とを特徴とする請求項1の露光方法。
  3. 【請求項3】 前記第1工程では、前記第1物体上のI
    Cパターンをブレードによりマスキングし、前記位置合
    わせマークのみを第2物体上に露光転写しており、前記
    第2工程では、該第1物体上の位置合わせマークをブレ
    ードによりマスキングし、ICパターンのみを第2物体
    上に露光転写していることを特徴とする請求項1又は2
    の露光方法。
  4. 【請求項4】 前記位置合わせマークはセグメント化さ
    れて構成されていることを特徴とする請求項1,2又は
    3記載の露光方法。
  5. 【請求項5】 前記位置合わせマークのセグメント化さ
    れた線幅は、前記第2工程で露光転写されるICパター
    ンの最小線幅の2倍以下であることを特徴とする請求項
    4の露光方法。
  6. 【請求項6】 前記位置合わせマークのセグメント化さ
    れた線幅は、前記第2工程で露光転写されるICパター
    ンの最小線幅の3倍以下であることを特徴とする請求項
    4の露光方法。
  7. 【請求項7】 前記位置合わせマークは、前記第2物体
    の中心に向かって放射状にセグメント化して形成されて
    いることを特徴とする請求項4の露光方法。
  8. 【請求項8】 露光転写すべきパターンを有する第1物
    体と、該第1物体上のパターンを露光転写する第2物体
    とを対向配置し、第1物体上のパターンを第2物体に順
    次露光する露光方法において、 第1物体上に設けた該第2物体との位置合わせ用の位置
    合わせマークと該パターンを第2物体上に同時又は別々
    に露光転写する工程を有し、 該位置合わせマークはセグメント化されており、該セグ
    メント化された線幅は、露光転写されるパターンの最小
    線幅の2倍以下であることを特徴とする露光方法。
  9. 【請求項9】 露光転写すべきパターンを有する第1物
    体と、該第1物体上のパターンを露光転写する第2物体
    とを対向配置し、第1物体上のパターンを第2物体に順
    次露光する露光方法において、 第1物体上に設けた該第2物体との位置合わせ用の位置
    合わせマークと該パターンを第2物体上に同時又は別々
    に露光転写する工程を有し、 該位置合わせマークはセグメント化されており、該セグ
    メント化された線幅は、露光転写されるパターンの最小
    線幅の3倍以下であることを特徴とする露光方法。
  10. 【請求項10】 前記第1物体と第2物体は投影光学系
    を介して対向配置されており、該第1物体上のパターン
    と位置合わせマークは該投影光学系を用いて第2物体上
    に投影露光されていることを特徴とする請求項1から9
    のいずれか1光の露光方法。
  11. 【請求項11】 請求項1から10のいずれか1項の露
    光方法を用いていることを特徴とする露光装置。
  12. 【請求項12】 請求項1から10のいずれか1項の露
    光方法を用いてレチクルとウエハとの相対的な位置合わ
    せを行なう工程と、該レチクル面上のパターンをウエハ
    面上に露光した後に該ウエハを現像処理する工程を用い
    てデバイスを製造していることを特徴とするデバイスの
    製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項11の露光装置を用いてレチク
    ルとウエハとの相対的な位置合わせを行う工程と、該レ
    チクル面上のパターンをウエハ面上に露光した後に該ウ
    エハを現像処理する工程を用いてデバイスを製造してい
    ることを特徴とするデバイスの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010085793A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Canon Inc 露光装置およびデバイス製造方法

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JP2010085793A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Canon Inc 露光装置およびデバイス製造方法

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