JP2006186254A - 基板処理装置で用いられるデータのデータ構造及びデータ処理方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

基板処理装置で用いられるデータのデータ構造及びデータ処理方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 基板処理装置で用いられるプログラムの作成負荷を軽減することができるとともにデータ管理を容易に行うことができるデータのデータ構造等を提供する。
【解決手段】 レチクルを介してウェハのショット領域を露光する露光装置で用いられるデータのデータ構造であって、レチクル及びウェハのデータが格納されるレチクルデータセクションSE1及びウェハ基本データセクションSE2、ショット領域の配置及び内部構成のデータが格納されるウェハマップレイアウトセクションSE3及び露光ショットレイアウトセクションSE4、ウェハのマークに関するデータ及びその計測条件のデータが格納されるアライメントマークパラメータセクションSE5及び計測パラメータセクションSE6、露光時の補正処理のデータ及び露光手順が格納される露光時補正パラメータセクションSE7及びシーケンスパラメータセクションSE8に区分されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、基板を処理する基板処理装置で用いられるデータのデータ構造及びデータ処理方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
半導体素子、液晶表示素子、撮像素子(CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)等)、薄膜磁気ヘッド、その他のデバイスは、基板処理装置を用いて基板に対して各種の処理を施すことにより製造される。基板処理装置が基板に対して施す処理は、例えば薄膜形成処理、フォトリソグラフィ処理、及び不純物の拡散処理等の処理があり、またこれらの処理を経た基板に形成された回路を検査・評価する処理がある。
上記のフォトリソグラフィ処理では、基板処理装置の一種である露光装置を用いて、マスクのパターンを投影光学系を介して感光剤が塗布された基板上のショット領域に投影露光する露光処理が行われる。この露光処理においては、予めオペレータ等が露光処理の処理手順及び露光パラメータを記録した露光レシピファイルを作成しておき、この露光レシピを露光装置に読み込ませて露光レシピに従った露光処理を露光装置に行わせる。また、露光装置が露光レシピに従って行った露光処理の露光結果は露光結果ファイルに記録され、また露光時に露光装置で計測された各種計測結果及び露光処理の評価結果は計測結果ファイル及び評価結果ファイルにそれぞれ記録される。
オペレータによる露光レシピの作成誤りがあると、露光装置においてオペレータの意図通りの露光処理が行われないため不良の発生に直結する。このため、例えば以下の特許文献1には、オペレータによる露光レシピの作成誤りによる不良の発生を防止して作業の効率化を図る手法が開示されている。
特開2003−100586号公報
ところで、従来は上述した露光レシピファイル、露光結果ファイル、計測結果ファイル、及び評価結果ファイル等の各種ファイルは、記録されるデータのデータ定義及びデータ構造に一貫性が無く、ファイル形式について統一したルールが定められていなかった。このため、各ファイルに記録されているデータの構造はファイル毎に固有のものになっており、ファイルの作成処理、ファイルからのデータの読み出し処理、及びファイルへのデータの書き込み処理をファイル毎に適したものとする必要があり、プログラムの作成に要する負荷が増大しているという問題があった。
また、上記の各種ファイルに記録されるデータはファイル毎に独立している訳ではなく、他のファイルの記録を行う際に用いられることがある。例えば、上記の評価結果ファイルに記録される露光処理の評価結果を求めるには、露光レシピファイルの一部のデータ(例えば、基板の大きさ、ショット領域の配列等を示すデータ等)が必要になる。従来はこれらのファイルのデータ構造等に一貫性がなかったため、例えば露光レシピファイルに記録されたデータを評価ファイルのデータ形式に変換するための変換プログラムが別途必要であり、これによってもプログラムの作成に要する負荷が増大するという問題があった。また、ファイルのデータ構造等に一貫性がないために、記録するデータが冗長になってファイルのサイズが増大し、データ管理の負担も増大するという問題もあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、基板処理装置で用いられるプログラムの作成負荷を軽減することができるとともにデータ管理を容易に行うことができ、更には記録すべきデータの量を削減することができるデータのデータ構造及びデータ処理方法、記録媒体、並びにプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、実施の形態に示す各図に対応付けした以下の構成を採用している。但し、各要素に付した括弧付き符号はその要素の例示に過ぎず、各要素を限定するものではない。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によるデータ構造は、マスク(R)及び基板(W)の各々に形成されたマークの計測結果に基づいて前記マスクと前記基板との相対的な位置合わせを行い、前記マスクに露光光(EL)を照射して前記マスクのパターンを投影光学系(PL)を介して前記基板上に設定された複数の区画領域に投影露光する露光装置(11)を備える基板処理装置で用いられるデータのデータ構造であって、前記マスクに関するデータが格納される第1データ領域(SE1)と、前記基板に関するデータが格納される第2データ領域(SE2)と、前記基板上における前記区画領域の配置に関するデータが格納される第3データ領域(SE3)と、前記区画領域の内部構成に関するデータが格納される第4データ領域(SE4)と、前記マークに関するデータが格納される第5データ領域(SE5)と、前記マークの計測条件に関するデータが格納される第6データ領域(SE6)と、前記基板の露光時に前記露光装置で行われる補正処理に関するデータが格納される第7データ領域(SE7)と、前記露光時の露光手順に関するデータが格納される第8データ領域(SE8)との少なくとも1つ又は複数が組み合わされたことを特徴としている。
この発明によると、露光装置を備える基板処理装置で用いられるデータが、第1データ領域〜第8データ領域の区分に従って扱われる。
ここで、本発明の第1の観点によるデータ構造は、前記露光時における露光状態を示すデータが格納される第9データ領域(SE9)と、露光された前記基板に対する各種計測結果を示すデータが格納される第10データ領域(SE10)と、前記露光時の露光状態を評価するための各種パラメータが格納される第11データ領域(SE11)と、前記露光状態の評価結果を示すデータが格納される第12データ領域(SE12)との少なくとも1つ又は複数が更に組み合わされたことを特徴としている。
この発明によると、上記の第1データ領域〜第8データ領域の区分に加え、上記の第9データ領域〜第12データ領域の区分に従って、基板処理装置で用いられるデータが扱われる。
本発明の第2の観点によるデータ構造は、マスク(R)及び基板(W)の各々に形成されたマークの計測結果に基づいて前記マスクと前記基板との相対的な位置合わせを行い、前記マスクに露光光(EL)を照射して前記マスクのパターンを投影光学系(PL)を介して前記基板上に設定された複数の区画領域に投影露光する露光装置(11)を備える基板処理装置で用いられるデータのデータ構造であって、前記露光装置で行われる露光処理の処理パラメータが格納される第1区分領域(SE100)と、前記基板に関するデータ、前記基板上における前記区画領域の配置に関するデータ、及び前記区画領域の内部構成に関するデータが格納される第2区分領域(SE200)と、前記露光処理の手順に関するデータが格納される第3区分領域(SE300)とを有することを特徴としている。
この発明によると、上記の第1区分領域〜第3区分領域の区分に従って、基板処理装置で用いられるデータが扱われる。
本発明の記録媒体は、上記の何れかに記載のデータ構造が記録されたことを特徴としている。
本発明の第1の観点によるプログラムは、上記の何れかに記載のデータ構造をコンピュータ読取り可能な記録媒体に記録する記録処理を有することを特徴としている。
本発明の第2の観点によるプログラムは、上記の何れかに記載のデータ構造が記録された記録媒体から、前記第1データ領域から前記第8データ領域の少なくとも1つのデータ領域に格納されたデータを読み込む読込処理と、前記読込処理によって読み込まれたデータを用いて所定の処理を実行する実行処理とを有することを特徴としている。
ここで、本発明の第2の観点によるプログラムは、前記記録媒体に記録されたデータ構造の前記第9データ領域から前記第12データ領域の少なくとも1つのデータ領域にデータを書き込む書込処理を有することを特徴としている。
本発明の第3の観点によるプログラムは、露光光(EL)をマスク(R)に照射して基板(W)を露光する露光装置(11)で用いられるプログラムであって、上記の何れかに記載のデータ構造が記録された記録媒体から、前記第1データ領域から前記第8データ領域の少なくとも1つのデータ領域に記録されたデータを読み込む読込処理と、前記読込処理によって読み込まれたデータを用いて前記露光装置の各部を制御して前記基板を露光する露光処理とを有することを特徴としている。
ここで、本発明の第3の観点によるプログラムは、前記記録媒体に記録されたデータ構造の前記第9データ領域から前記第12データ領域の少なくとも1つのデータ領域にデータを書き込む書込処理を有することを特徴としている。
本発明の第1の観点によるデータ処理方法は、上記の何れかに記載のデータ構造をコンピュータ読取り可能な記録媒体に記録するステップを有することを特徴としている。
本発明の第2の観点によるデータ処理方法は、上記の何れかに記載のデータ構造が記録された記録媒体から、前記第1データ領域から前記第8データ領域の少なくとも1つのデータ領域に格納されたデータを読み込むステップと、読み込まれた前記データを用いて所定の処理を実行するステップとを有することを特徴としている。
ここで、本発明の第2の観点によるデータ処理方法は、前記記録媒体に記録されたデータ構造の前記第9データ領域から前記第12データ領域の少なくとも1つのデータ領域にデータを書き込むステップを有することを特徴としている。
本発明の第3の観点によるデータ処理方法は、露光光(EL)をマスク(R)に照射して基板(W)を露光する露光装置(11)で用いられるデータ処理方法であって、上記の何れかに記載のデータ構造が記録された記録媒体から、前記第1データ領域から前記第8データ領域の少なくとも1つのデータ領域に記録されたデータを読み込むステップと、読み込まれた前記データを用いて前記露光装置の各部を制御して前記基板を露光するステップとを有することを特徴としている。
ここで、本発明の第3の観点によるデータ処理方法は、前記記録媒体に記録されたデータ構造の前記第9データ領域から前記第12データ領域の少なくとも1つのデータ領域にデータを書き込むステップを有することを特徴としている。
本発明によれば、露光処理で行われる露光処理及びその他の基板処理装置で行われる各種処理において、使用するデータのデータ構造を統一化することができるという効果がある。この結果として、上記の第1データ領域〜第8データ領域単位でのデータの組み合わせが可能になり、更には識別子を用いることで各データ領域内又は各データ領域間で識別子を用いてデータの参照が可能になる。これにより、基板処理装置で用いられるデータを扱うプログラムの作成負担を軽減することができる。また、これらのデータ構造を他の形式のデータに変換するプログラムも共通化することもでき、外部システムとのデータ連携を強化することができる。併せて、プログラムサイズ及びデータ構造を記録するファイルの容量を削減することができるとともに、データ管理の負荷を軽減することができる。この結果として、データ管理を容易に行うことができるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による基板処理装置で用いられるデータのデータ構造及びデータ処理方法、記録媒体、並びにプログラムについて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による基板処理装置を備える基板処理システムの構成を示すブロック図である。図1に示す通り、基板処理システム1は、本発明の一実施形態による基板処理装置としての露光装置11、トラック12、レーザ13、インライン計測器14及びオフライン計測器15、装置支援システム16、並びに通信ネットワーク17を含んで構成される。
装置支援システム16は、サーバ16a、端末装置16b、及びリモート端末装置16cを含んで構成される。また、通信ネットワーク17は、第1のネットワーク17a、第2のネットワーク17b、及びネットワーク17cを含んで構成される。尚、基板処理システム1は、複数の基板処理ラインを備えており、露光装置11、トラック12、レーザ13、及びインライン計測器14は、例えば各ラインに対応して複数設けられている。また、オフライン計測器15は、それらの製造ラインとは別に複数設けられている。
まず、基板処理システム1の各部の構成について順に説明する。露光装置11−i(i=1〜n)(以後、単に露光装置11と表す)は、マスクとしてのレチクル上に形成された所望のパターンの像を感光材料が塗布された基板としてのウェハ上に投影し、ウェハ上にそのパターンを転写する。本実施形態において、露光装置11は画像処理によりウェハの所定の基準となるパターンを検出するオフアクシス方式のアライメント光学系を有する露光装置である。
図2は、露光装置の概略構成を示す図である。図2に示す露光装置11は、半導体素子を製造するための露光装置であり、マスクとしてのレチクルRと基板としてのウェハWとを同期移動させつつ、レチクルRに形成されたパターンを逐次ウェハW上に転写するステップ・アンド・スキャン方式の縮小投影型の露光装置である。尚、以下の説明においては、必要であれば図中にXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。このXYZ直交座標系は、X軸及びZ軸が紙面に対して平行となるよう設定され、Y軸が紙面に対して垂直となる方向に設定されている。図中のXYZ座標系は、実際にはXY平面が水平面に平行な面に設定され、Z軸が鉛直上方向に設定される。また、露光時におけるレチクルR及びウェハWの同期移動方向(走査方向)はY方向に設定されているものとする。
図2に示す露光装置11は、レチクルR上のスリット状(矩形状又は円弧状)の照明領域を均一な照度を有する露光光ELで照明する不図示の照明光学系と、マスクとしてのレチクルRを保持するレチクルステージRSTと、レチクルRのパターンの像をフォトレジストが塗布されたウェハW上に投影する投影光学系PLと、基板としてのウェハWを保持するウェハステージWSTと、これらの制御系とを含んで構成されている。
上記の不図示の照明光学系は、光源ユニット、オプティカル・インテグレータを含む照度均一化光学系、ビームスプリッタ、集光レンズ系、レチクルブラインド、及び結像レンズ系等(何れも不図示)を含んで構成されている。この照明光学系の構成等については、例えば特開平9−320956に開示されている。ここで、上記の光源ユニットとしては、KrFエキシマレーザ(波長248nm)、ArFエキシマレーザ(波長193nm)、若しくはFレーザ光源(波長157nm)、Krレーザ光源(波長146nm)、Arレーザ光源(波長126nm)等の紫外レーザ光源、銅蒸気レーザ光源、YAGレーザの高調波発生光源、固体レーザ(半導体レーザ等)の高調波発生装置、又は水銀ランプ(i線等)等も使用することができる。
レチクルステージRSTは、照明光学系の下方(−Z方向)に水平に配置されたレチクル支持台(定盤)21の上面上を走査方向(Y方向)に所定ストロークで移動可能なレチクル走査ステージ22と、このレチクル走査ステージ22上に載置され、レチクル走査ステージ22に対してX方向、Y方向、及びZ軸回りの回転方向(θZ方向)にそれぞれ微小駆動可能なレチクル微動ステージ23とを備えている。このレチクル微動ステージ23上にレチクルRが真空吸着又は静電吸着等により保持される。尚、図示は省略しているが、複数のレチクルRを収納するレチクルライブラリ、及びレチクルライブラリからレチクルステージRST上に搬送されるレチクルRに埃塵等の異物の付着の有無を検査する異物検査装置も設けられている。
上記レチクル微動ステージ23上の一端には移動鏡24が設けられており、レチクル支持台21上にはレーザ干渉計(以下、レチクル干渉計という)25が配置されている。レチクル干渉計25から射出されたレーザ光は移動鏡24の鏡面に照射され、その反射光と参照光との干渉光をレチクル干渉計25が受光することによって、レチクル微動ステージ23のX方向、Y方向、及びZ軸回りの回転方向(θX,θY,θZ方向)の位置が検出される。実際のレチクル微動ステージ23上には、X軸用の反射鏡、2個のY軸用の反射鏡が固定され、これに対応してレチクル干渉計25も複数設けられているが、図2ではこれらを代表して移動鏡24、レチクル干渉計25として図示している。尚、レチクルステージRSTは、レチクルRを保持するレチクルテーブルの微動機構(ボイスコイルモータ等のアクチュエータ)が組み込まれた可動体を、例えばリニアモータで走査方向(Y方向)に一次元駆動する構成でもよい。また、レチクル微動ステージ23(又はレチクルテーブル)の端面を鏡面加工して上記の移動鏡24の鏡面の代わりに用いても良い。
上述のレチクル干渉計25により検出されたレチクル微動ステージ23の位置情報(又は速度情報)は、装置全体の動作を統轄制御する主制御系40に供給される。主制御系40は、レチクル走査ステージ22駆動用のリニアモータ、レチクル微動ステージ23駆動用のボイスコイルモータ等を含むレチクル駆動装置26を介してレチクル走査ステージ22及びレチクル微動ステージ23の動作を制御する。
上述した投影光学系PLは、複数の屈折光学素子(レンズ素子)を含んで構成され、物体面(レチクルR)側と像面(ウェハW)側の両方がテレセントリックで所定の縮小倍率β(βは例えば1/4,1/5等)を有する屈折光学系が使用されている。この投影光学系PLの光軸AXの方向は、XY平面に直交するZ方向とされている。尚、投影光学系PLが備える複数のレンズ素子の硝材は、露光光ELの波長に応じて、例えば石英又は蛍石が用いられる。また、本実施形態では、レチクルRに形成されたパターンの倒立像をウェハW上に投影する投影光学系PLを例に挙げて説明するが、勿論パターンの正立像を投影するものであっても良い。
ウェハステージWSTは、投影光学系PLの下方(−Z方向)に配置されており、ウェハXY駆動ステージ28、支点29a〜29c、ウェハテーブル30、及びウェハホルダ31を含んで構成されている。ウェハXY駆動ステージ28は、ウェハ支持台(定盤)27の上面(基準平面)上をX方向及びY方向に移動可能に構成されており、このウェハXY駆動ステージ28上にZ方向に伸縮自在な3個の支点29a〜29cが設けられている。これら3つの支点29a〜29cは、例えばウェハウェハテーブル30の中心に関して各々が互いに120°の角度をなすように配置されている。支点29a〜29cは、例えばロータリーモータ及びカムを使用する方式、積層型圧電素子(ピエゾ素子)、又はボイスコイルモータ(ここではボイスコイルモータとする)等を使用して構成される。
ウェハテーブル30は、支点29a〜29c上に載置されており、支点29a〜29cの伸縮量を制御することでZ方向の微動(X軸回りの回転及びY軸回りの回転を含む)が可能である。ウェハテーブル30上に設けられたウェハホルダ31上にウェハWが真空吸着又は静電吸着等により保持される。3個の支点29a〜29cは主制御系40により制御される。支点29a〜29cを均等に伸縮させることにより、ウェハテーブル30のZ方向の位置を調整することができ、3個の支点29a〜29cの伸縮量を個別に調整することにより、ウェハテーブル30のX軸及びY軸の回りの傾斜角を調整することができる。
ウェハテーブル30上の一端には移動鏡32が設けられており、ウェハステージWSTの外部にはレーザ光を移動鏡32の鏡面(反射面)に照射するレーザ干渉計(以下、ウェハ干渉計という)33が設けられている。このウェハ干渉計33は、移動鏡32の鏡面にレーザ光を照射して得られる反射光と参照光との干渉光を受光することによって、ウェハテーブル30のX方向及びY方向の位置、並びに姿勢(X軸,Y軸,Z軸周りの回転θX,θY,θZ)が検出される。実際の移動鏡32はX軸に交差してY方向に沿って延びる鏡面を有するX軸用の移動鏡とY軸に交差してX方向に沿って延びる鏡面を有するY軸用の移動鏡とを含んで構成され、ウェハ干渉計33はX軸用の移動鏡に対してレーザ光を照射するウェハ干渉計と、Y軸用の移動鏡に対してレーザ光を照射するウェハ干渉計とを含んで構成される。ウェハ干渉計33の検出結果は主制御系40に供給される。
主制御系40は、ウェハ干渉計33の検出結果に基づいてウェハ駆動装置34を介してウェハテーブル30の位置及び姿勢を制御するとともに、装置全体の動作を制御する。また、ウェハ干渉計33の検出結果により得られる座標により規定されるウェハ座標系と、レチクルR側のレチクル干渉計25の検出結果により得られる座標により規定されるレチクル座標系との対応をとるために、図2に示す通り、ウェハテーブル30上であってウェハホルダ31の近傍には基準マーク板35が固定されている。この基準マーク板35上には各種基準マークが形成されている。これらの基準マークの中にはウェハテーブル30の内部に導かれた照明光により裏側から照明されている基準マーク、即ち発光性の基準マークも設けられている。
本実施形態の露光装置11は、レチクルRの上方に配置され、基準マーク板35上の基準マークとレチクルRに形成された位置合わせ用マーク(レチクルアライメントマーク)とを同時に観察するためのレチクルアライメントセンサ36a,36bを備えている。これらのレチクルアライメントセンサ36a,36bの観察結果(計測結果)は、主制御系40に供給される。レチクルアライメントセンサ36a,36bには、レチクルRからの検出光を各々に導くための偏向ミラー37a,37bがそれぞれ移動自在に配置されている。これらの偏向ミラー37a,37bは、露光シーケンスが開始されると、主制御系40からの指令のもとで、ミラー駆動装置38a,38bによりそれぞれ待避される。
また、投影光学系PLのY方向の側面部には、ウェハW上に設定された区画領域(以下、ショット領域又はショットという)に付設されたアライメントマーク(ウェハアライメントマーク)を観察するための画像処理方式のオフ・アクシス・アライメントセンサ(以下、ウェハアライメントセンサという)39が配置されている。ウェハアライメントセンサ39の観察結果(計測結果)は、主制御系40に供給される。ウェハアライメントセンサ39の光学系の光軸は、投影光学系PLの光軸AXと平行とされている。かかるウェハアライメントセンサ39の詳細な構成は、例えば特開平9−219354号公報及びこれに対応する米国特許第5,859,707号等に開示されている。
更に、本実施形態の露光装置11は、送光系41a及び受光系41bから構成され、投影光学系PLに関してレチクルR上の照明領域と共役なウェハW上の露光スリット領域の内部及びその近傍に設定された複数の検出点でそれぞれウェハWの表面のZ方向(光軸AX方向)の位置を検出する多点AFセンサ41を投影光学系PLの側方に備える。多点AFセンサ41は、投影光学系PLの光軸AX方向におけるウェハWの表面位置及び姿勢(X軸,Y軸周りの回転θX,θY:レベリング)を検出するものである。
主制御系40は、図1に示した第1のネットワーク17aに接続されており、サーバ16aからネットワーク17aを介して送信される露光レシピに従って露光装置11の各部を制御し、レチクルRに形成されたパターンをウェハWに転写する露光処理を行う。具体的には、レチクルアライメントセンサ36a,36b及びウェハアライメントセンサ39の計測結果に基づいてレチクルRとウェハステージWSTとの相対的な位置合わせを行う制御を行う。
また、主制御系40は、ウェハアライメントセンサ39でウェハW上に形成されたアライメントマークのうちの代表的なアライメントマーク数個(3〜9個程度)を計測した結果結果と予め記録されている各ショット領域の設計値とを用いてEGA(エンハンスト・グローバル・アライメント)演算を行い、ウェハW上の全ショット領域の配列座標を求める。そして、ウェハWを露光する際には、レチクル駆動装置26及びウェハ駆動装置34を介してレチクルステージRSTとウェハステージWSTの同期移動を制御するとともに露光光ELの露光量を制御し、更にはAFセンサ41の検出結果に基づいてウェハWのZ方向における位置及び姿勢を制御する。
更に、主制御系40は、露光時における露光処理結果を示す各種データを記録しておき、このデータをネットワーク17aを介してサーバ16aに送信する。主制御系40が記録するデータとしては、例えば露光中のレチクル干渉計25及びウェハ干渉計33の検出結果、レチクルRに形成されたレチクルアライメントマーク及びウェハWに形成されたウェハアライメントマークの計測結果等がある。尚、このデータの詳細については後述する。
尚、本実施形態では、露光レシピがネットワーク17aを介して露光装置に送信される場合を例に挙げて説明するが、露光レシピファイルを記録媒体に記録しておき、この記録媒体に記録された露光レシピファイルを主制御装置40に読み込ませるようにしても良い。ここで、露光レシピファイルが記録される記録媒体は、例えばフレキシブルディスク等の磁気ディスク、CD−ROM,DVD(登録商標)−ROM等の光ディスク、MO等の光磁気ディスク等が挙げられる。また、上記の露光処理結果を示す各種データは、ハードディスク等に一時的に記録される。
図1に戻り、トラック12は、各ラインにおいてウェハWを順次搬送する搬送系である。このトラック12は、例えば基板処理システム1中の図示しないトラックサーバにより制御される。また、レーザ13は、各ラインの露光装置11に露光光を提供する光源である。インライン計測器14は、露光装置11、トラック12、又はレーザ13等の装置内に組み込まれたセンサであり、例えば装置雰囲気の温度、湿度、気圧等の情報を計測するセンサである。インライン計測器14で計測されたデータは、装置支援システム16のサーバ16aに出力される。オフライン計測器15は、デバイスの製造ラインに直接は組み込まれていない計測ツールであり、例えば重ね合わせ計測装置や、線幅測定装置等である。
装置支援システム16は、露光装置11、トラック12、レーザ13、インライン計測器14、及びオフライン計測器15等の各種装置から通信ネットワーク17を介して種々のデータを収集する。また、収集されたデータに基づいて基板処理システム1の各製造ラインのプロセスを制御することも可能である。そのために装置支援システム16のサーバ16aは、まず、露光装置11、トラック12、レーザ13、インライン計測器14、及びオフライン計測器15等の各装置よりデータを収集し、これをデータベースに保存し管理する。そして、その保存したデータをCRT(Cathode Ray Tube)又は液晶表示装置等の表示装置(図示省略)に表示し、又は保存したデータを用いて統計処理を行って露光装置11又はラインの稼動状態、及び露光装置11の露光状態の評価結果を表示装置に表示する。また、その結果に基づいて、各装置の自動補正制御、レポート作成・通知等の処理を行う。
装置支援システム16の端末装置16bは、例えば工場内においてオペレータがサーバ16aにアクセスするための端末装置である。端末装置16bは、通信ネットワーク17の第1のネットワーク17aに接続されており、第1のネットワーク17aを介してサーバ16aと接続される。尚、本実施形態では説明の簡単のために、端末装置16bを用いてサーバ16aにアクセスする場合の説明を省略し、直接オペレータがサーバ16aを操作する場合を説明する。装置支援システム16のリモート端末装置16cは、例えば工場外のオフィスや、或いは露光装置11のベンダーから、関係者がサーバ16aにアクセスするための端末装置である。リモート端末装置16cは、第2のネットワーク17b、ゲート装置17c及び第1のネットワーク17aを介し、また、サーバ16aのインターフェイスの機能を用いてサーバ16aに接続される。以上が、装置支援システム16の構成である。
通信ネットワーク17は、基板処理システム1の各装置を接続するためのネットワークである。通信ネットワーク17の第1のネットワーク17aは、例えば工場内の通信ネットワークであって、装置支援システム16のサーバ16a及び端末装置16b、露光装置11、トラック12、レーザ13、インライン計測器14及びオフライン計測器15等を接続する。また、通信ネットワーク17の第2のネットワーク17bは、例えば工場外の通信ネットワークや、露光装置11のベンダーが管理するネットワーク等である。図示の如く、第2のネットワーク17bと第1のネットワーク17aとは、例えばファイアーウォール機能を有するゲート装置17cにより接続される。
次に、以上説明した基板処理システム1で用いられるデータのデータ構造について説明する。図3は、露光装置11で用いられる露光レシピの基本的なデータ構造を示す図である。図3に示す通り、露光レシピREは複数のセクションに区分されている。具体的には、レチクルデータセクションSE1、ウェハ基本データセクションSE2、ウェハマップレイアウトセクションSE3、露光ショットレイアウトセクションSE4、アライメントマークパラメータセクションSE5、計測パラメータセクションSE6、露光時補正パラメータセクションSE7、及びシーケンスパラメータセクションSE8に区分されている。
レチクルデータセクションSE1は、露光装置11で用いるレチクルRに関するデータが格納されるセクションであり、具体的にはレチクルRの名称、レチクルRのタイプ(種類)、レチクルRをプリアライメントする際のプリアライメント方法、レチクルRを識別する際の識別検査モード、レチクルRに付着する異物を検査する際の検査条件、及び露光に用いるレチクルの識別子(ID)等を示すデータの1つ又は複数が格納される。
ウェハ基本データセクションSE2は、ウェハWに関するデータが格納されるセクションであり、具体的には露光を制限する露光制限領域、ウェハWの外形的特徴部分であるオリエンテーションフラット(以下、オリフラという)が形成された方向、オリフラの長さ、ウェハWのサイズ(大きさ)、ウェハWのタイプ(種類)、ウェハWの外形形状、及びAFセンサ41の検出結果に基づいてウェハWの表面を投影光学系PLの像面に自動的に合わせ込む制御(オートフォーカス制御)を制限する領域であるフォーカスディスエーブルレンジ等を示すデータの1つ又は複数が格納される。
ウェハマップレイアウトセクションSE3は、ウェハW上に設定されるショット領域の配置に関するデータが格納されるセクションであり、具体的にはショット領域の配列方向であるカラム(列)・ロー(行)座標軸方向、グリッドシフト、グリッドピッチ、中心セルのカラム・ロー番号、セル有効範囲、ショット領域位置シフト、ショット領域のカラム・ロー座標等を示すデータの1つ又は複数が格納される。露光ショットレイアウトセクションSE4は、ショット領域の内部構成に関するデータが格納されるセクションであり、具体的にはショット領域内に配置されるウェハアライメントマークのショット領域内の座標、ショット領域内の露光される領域であるショット露光エリア、及びショット露光エリアシフト等を示すデータの1つ又は複数が格納される。
アライメントマークパラメータセクションSE5は、レチクルアライメントマーク及びウェハアライメントマークに関するデータが格納されるセクションであり、具体的には、アライメントマークの種類、アライメントマークを構成するマーク要素の配列ピッチ、アライメントマークのマーク幅、マーク幅許容値、アライメントマークの中心位置のずれ量であるマークセンターシフト、レチクルアライメントマーク又はウェハアライメントマークをレチクルアライメントセンサ36a,36b又はウェハアライメントセンサ39で計測した時に得られる信号波形、及び中心マーク長等を示すデータの1つ又は複数が格納される。
計測パラメータセクションSE6は、レチクルアライメントセンサ36a,36bでレチクルアライメントマークを計測し、又はウェハアライメントセンサ39でウェハアライメントマークを計測する際の計測条件に関するデータが格納されるセクションである。このセクションには、具体的にはレチクルアライメントマーク又はウェハアライメントマークの計測に用いる信号処理アルゴリズム、信号処理平均化ライン数、処理ゲート幅、スライスレベル、エッジ選択モード、エッジ検出方法、コントラストリミット、マルチマーク両端、結果許容値、画面数、照明波長、及びフォーカスオフセット等を示すデータの1つ又は複数が格納される。
ここで、上記の信号処理平均化ライン数は、レチクルアライメントマーク又はウェハアライメントマークがライン・アンド・スペースパターンであって、これらをCCD等の撮像素子で撮像する場合に、撮像素子の各走査線のうちの何本の走査線を用いて信号を平均化するかを指定するものである。また、上記の処理ゲート幅は、レチクルアライメントセンサ36a,36b又はウェハアライメントセンサ39から出力される信号のどの範囲を位置計測用に用いるかを指定するものである。また、上記のスライスレベルは、アライメントマークを構成するマーク要素の端部(エッジ)位置を検出するために設定される信号レベルである。
また、計測パラメータセクションSE6には、サーチマージン、サーチマーク選択、及びサーチ信号形状等を示すデータの1つ又は複数が格納される。ここで、ウェハWに形成されるウェハアライメントマークには、ウェハWの位置を大まかに計測するために用いるサーチマークとウェハWの位置を高精度に計測するために用いるファインマークとが設けられている。尚、ファインマークうちの特定のマークがサーチマークとして用いられることもある。上記のデータは、サーチマークに関するデータである。更に、計測パラメータセクションSE6には、EGA演算アルゴリズム、EGA演算次数、EGAリジェクトリミット、及びEGA演算必要ショット数を示すデータの1つ又は複数が格納される。これらのデータは、ウェハW上に形成されたウェハアライメントマークのうちの代表的なウェハアライメントマーク数個(3〜9個程度)を計測した結果結果を用いて前述したEGA演算を行う際に用いられるデータである。尚、以下の説明では、EGA演算に用いられるウェハアライメントマークをEGAマークという場合もある。
露光時補正パラメータセクションSE7は、ウェハWの露光時に露光装置11で行われる補正処理に関するデータが格納されるセクションであり、具体的には露光時における露光量ELの補正量補正、投影光学系PLの像面に対するウェハWのZ方向における位置ずれを補正するフォーカスオフセット補正、投影光学系PLの像面に対してウェハWの表面を合わせ込むレべリングオフセット補正、及びレチクルRとウェハWとの相対的な位置誤差を補正するアライメント補正等の補正量を示すデータの1つ又は複数が格納される。
シーケンスパラメータセクションSE8は、ウェハWの露光時の露光手順(露光シーケンス)に関するデータが格納されるセクションであり、上記のレチクルデータセクションSE1〜露光時補正パラメータセクションSE7に格納されるデータを参照するための識別子が格納される。つまり、このシーケンスパラメータセクションSE8では、レチクルデータセクションSE1〜露光時補正パラメータセクションSE7に格納されるデータを参照する識別子の順序をもって露光シーケンスが規定されている。
次に、以上説明したデータ構造を有するデータの作成及び運用方法について説明する。図4は、基板処理システム1で用いられるデータの処理フローを示す図である。尚、ここでは、図4に示す通り、露光レシピが記録された露光レシピファイルF1を端末装置16bによって作成し、露光装置11が露光処理結果を露光結果ファイルF2に記録し、サーバ16aが露光されたウェハWの計測結果を計測結果F3に記録するとともに露光結果を評価するデータを評価結果ファイルF4に記録する場合を例に挙げて説明する。
図4に示す通り、端末装置16bには露光レシピRE(露光レシピファイルF1)を作成するとともに、その内容を編集するレシピファイル作成・編集プログラムP1が実装されており、露光装置11には露光レシピファイルF1の内容に基づいて露光装置11の各部を制御するとともに、露光結果を露光結果ファイルF2に記録する露光処理プログラムP2が実装されている。また、サーバ16aには、オフライン計測器15で計測された計測結果を計測結果ファイルF3に記録するとともに、露光結果ファイルF2及び計測結果ファイルF3に記録されたデータを用いてウェハWの露光状態を評価・分析する評価・分析プログラムP3が実装されている。尚、ここで、オフライン計測器15の計測結果が計測結果ファイルF3に記録される場合を例に挙げて説明するが、インライン計測器14の計測結果も計測結果ファイルF3に記録される。インライン計測器14の計測結果は、露光装置11が収集して計測結果ファイルF3に記録しても良い。
上記構成において、まず、オペレータが端末装置16bを操作してレシピファイル作成・編集プログラムP1を実行させて露光レシピREを作成する。ここで、作成される露光レシピREの基本的なデータ構造は図3に示した通りであるが、オペレータが露光レシピREの内容を容易に把握することができ、且つ取り扱いを容易にするために、実際には更に3つのセクションに大区分された露光レシピREが作成される。
図5は、実際に作成される露光レシピREのデータ構造を示す図である。図5に示す通り、露光レシピREは、処理条件セクションSE100、レイアウトセクションSE200、及びシーケンスセクションSE300に大きく区分されている。処理条件セクションSE100は露光装置11で行われる露光処理の処理パラメータが格納されるセクションであり、レイアウトセクションSE200はウェハWに関するデータ並びにウェハ上のショット領域の配置及び内部構造に関するデータが格納されるセクションであり、シーケンスセクションSE300は露光処理の手順に関するデータの識別子が格納されるセクションである。尚、シーケンスセクションSE300に格納される識別子により、露光処理の手順に関するデータが参照される。
また、シーケンスセクションSE300は、ウェハサーチシーケンスセクションSE310、EGAシーケンスセクションSE320、及びウェハ露光シーケンスセクションSE330に小区分される。ウェハサーチシーケンスセクションSE310は、ウェハWに形成されたサーチマークの計測手順が格納されるセクションであり、EGAシーケンスセクションSE320はファインマークの計測手順が格納されるセクションであり、ウェハ露光シーケンスセクションSE330はウェハWを実際に露光する際の処理手順が格納されるセクションである。これらの処理条件セクションSE100、レイアウトセクションSE200、及びシーケンスセクションSE300(ウェハサーチシーケンスセクションSE310、EGAシーケンスセクションSE320、及びウェハ露光シーケンスセクションSE330)の各々には、図3に示す各セクションを単位として各種データが設定される。
図6は、処理条件セクションSE100に設定されるセクションの一例を示す図である。図6に示す例では、処理条件セクションSE100には、図3に示すレチクルデータセクションSE1、アライメントマークパラメータセクションSE5、計測パラメータセクションSE6、及び露光時補正パラメータセクションSE7が設定されている。アライメントマークパラメータセクションSE5としてはサーチマークのパラメータを格納するセクションとEGAマークのパラメータを格納する2つのセクションが設定されており、計測パラメータセクションSE6としてはサーチマーク計測パラメータを格納するセクション、EGAマーク計測パラメータを格納するセクション、及びEGA演算パラメータを格納するセクションの3つのセクションが設定されている。また、露光時補正パラメータセクションSE7としては、露光量補正パラメータを格納するセクション、フォーカスオフセット補正パラメータを格納するセクション、レベリングオフセット補正パラメータを格納するセクション、及びアライメント補正パラメータを格納するセクションが設定されている。
図7は、レイアウトセクションSE200に設定されるセクションの一例を示す図である。図7に示す例では、ウェハ基本データセクションSE2、ウェハマップレイアウトセクションSE3、及び露光ショットレイアウトセクションSE4が設定されている。露光ショットレイアウトセクションSE4としては、サーチマークのレイアウトを格納するセクション、EGAマークのレイアウトを格納するセクション、及びショット領域のレイアウトを格納するセクションが設定されている。
図8は、シーケンスセクションSE300に設定される識別子の一例を示す図である。尚、図8においては、識別子によって参照されるセクションを図示している。図8に示す例では、シーケンスセクションSE300のウェハサーチシーケンスセクションSE310には、ウェハマップレイアウトセクションSE3、並びにサーチマークのレイアウトを格納する露光ショットレイアウトセクションSE4、サーチマークパラメータを格納するアライメントマークパラメータセクションSE5、及びサーチマーク計測パラメータを格納する計測パラメータセクションSE6を参照するための識別子が設定される。
また、シーケンスセクションSE300のEGAシーケンスセクションSE320には、ウェハマップレイアウトセクションSE3、並びにEGAマークのレイアウトを格納する露光ショットレイアウトセクションSE4、EGAマークパラメータを格納するアライメントマークパラメータセクションSE5、EGA演算パラメータとEGAマーク計測パラメータとをそれぞれ格納する計測パラメータセクションSE6を参照するための識別子が設定される。更に、シーケンスセクションSE300のウェハ露光シーケンスセクションSE330には、ウェハマップレイアウトセクションSE3、並びに露光量補正パラメータ、フォーカスオフセット補正パラメータ、レベリングオフセット補正パラメータ、及びアライメント補正パラメータを格納する露光時補正パラメータセクションSE7を参照するための識別子が設定される。
露光レシピREの作成が完了すると、作成された露光レシピREは例えば端末装置16bに露光レシピファイルF1として記録される。ここで、オペレータが端末装置16bを操作して作成した露光レシピREの送信指示を行うと、露光レシピファイルF1から露光レシピREが読み出され、通信ネットワーク17を介して露光装置11に送信される。露光装置11の主制御系40が露光レシピREを受信した後に、オペレータからの露光処理開始指示があると、主制御系40の露光処理プログラムP2が露光レシピREを読み込み、これによって露光装置11で露光処理が開始される。
露光処理が開始されると、フォトレジストが塗布されたウェハWが不図示のウェハローダにより搬送されてウェハホルダ31上に保持されるとともに、所定のレチクルRが不図示のレチクルローダにより搬送されてレチクルステージRST上に保持される。ここで、ウェハホルダ31上に保持されるウェハWに関するデータは、露光レシピREのレイアウトセクションSE200に設けられたウェハ基板データセクションSE2に格納されている(図7参照)。また、レチクルステージRST上に保持されるレチクルRに関するデータは、露光処理セクションSE100のレチクルデータセクションSE1に格納されている(図6参照)。ここで、レチクルデータセクションSE1にレチクルRに付着する異物を検査する際の検査条件が設定されている場合には、不図示の異物検査装置でレチクルRに対する異物の付着の有無が検査された後で、レチクルステージRST上に保持される。尚、以下に説明する露光処理の順序は、図5及び図8に示すシーケンスセクションSE300の設定により規定されている。
ウェハホルダ31上に保持されたウェハWにパターンが形成されていない場合には、主制御系40はレチクル干渉計25の検出結果をモニタしつつレチクル駆動装置26を駆動してレチクルステージRSTを走査開始位置に移動させる。また、露光レシピREのレイアウトセクションSE200に設けられたウェハマップレイアウトセクションSE3(図7参照)に格納されたデータに基づいてウェハ駆動装置34を介してウェハステージWSTを駆動し、最初に露光すべきショット領域が走査開始位置に配置されるようウェハステージWSTをXY面内で移動させる。
他方、ウェハホルダ31上に保持されたウェハW上に既に他のパターンが形成されている場合には、主制御系40はウェハステージWSTを駆動してウェハWをウェハアライメントセンサ39の下方(−Z方向)に配置し、ウェハアライメントセンサ39を用いて、サーチマークの位置計測を行ってウェハWの大まかな位置情報を得る。次に、ウェハW上の代表的なアライメントマーク(EGAマーク)数個(3〜9個程度)の位置計測を行う。ここで、ウェハW上に形成されているサーチマーク、及びEGA演算に用いるEGAマークの形成位置等のデータは、レイアウトセクションSE200の露光ショットレイアウトセクションSE4(図7参照)又は処理条件セクションSE100のアライメントマークパラメータセクションSE5(図6参照)に格納されたデータで定義されている。マークの計測時において、主制御系40は、処理条件セクションSE100の計測パラメータセクションSE6(図6参照)に格納されたデータに規定される信号処理アルゴリズム等を用いて信号処理を行ってサーチマーク及びEGAマークの位置情報を算出する。
上記の代表的なアライメントマークの計測を終えると、主制御系40は、これらの計測結果と予め記録されている各ショット領域の設計値とを用いてEGA(エンハンスト・グローバル・アライメント)演算を行い、ウェハW上の全ショット領域の配列座標を求める。このとき、主制御系40は、処理条件セクションSE100の計測パラメータセクションSE6(図6参照)に格納されたEGA演算アルゴリズムを用いてEGA演算を行う。
上記のEGA演算によって得られたウェハW上におけるショット領域の座標値をベースライン量(投影光学系PLを介した投影像の投影中心と、ウェハアライメントセンサ39の計測視野中心との距離)で補正した座標値を求め、この補正した座標値を用いてウェハステージWSTを駆動すればウェハW上の各ショット領域を投影光学系PLの露光スリット領域に位置合わせすることができる。このため、主制御系40は、まずEGA演算により得られたショット領域の座標値をベースライン量で補正した座標値を求め、この座標時に基づいてウェハステージWSTを駆動して、最初に露光すべきショット領域を走査開始位置に配置する。また、ウェハステージWSTとともに、レチクルステージRSTも走査開始位置に配置する。
レチクルステージRST及びウェハステージWSTの走査開始位置への移動が完了すると、主制御系40はレチクル駆動装置26及びウェハ駆動装置34を介してこれらのステージを加速させ、各々のステージが所定の速度に達して同期がとれてから、露光光源1から露光光ELを射出させてレチクルRを照明し、レチクルRのパターンの像を投影光学系PLを介してウェハW上に投影する。走査時には、露光スリット領域にレチクルRの一部のパターン像が投影され、投影光学系PLに対して、レチクルRが−Y方向(又は+Y方向)に速度Vで移動するのに同期して、ウェハWが+Y方向(又は−Y方向)に速度β・V(βは投影倍率)で移動させる。
最初に露光すべきショット領域を露光している間、主制御系40は多点AFセンサ41の計測結果に基づいて光軸AX方向におけるウェハWの表面位置制御及びウェハWの姿勢制御を行う。また、露光レシピREの処理条件セクションSE100に設けられた露光時補正パラメータセクションSE7(図6参照)で露光量ELの補正量補正、投影光学系PLの像面に対するウェハWのZ方向における位置ずれを補正するフォーカスオフセット補正、投影光学系PLの像面に対してウェハWの表面を合わせ込むレべリングオフセット補正、及びレチクルRとウェハWとの相対的な位置誤差を補正するアライメント補正等の補正量を示すデータの何れかが設定されている場合には、このデータに従って補正を行いつつ露光処理を行う。以上の制御により、逐次ショット領域にレチクルRのパターンが転写される。
露光中におけるレチクル干渉計25及びウェハ干渉計33の検出結果、多点AFセンサ41の計測結果、露光光ELの露光量制御結果、並びに不図示の照明光学系に設けられるレチクルブラインドの制御結果等の露光時に得られた各種データは、露光処理プログラムP2によって図4に示す露光結果ファイルF2に記録される。このとき、露光結果ファイルF2には、図3に示すデータ構造は崩さずに露光レシピREの全部又は一部が記録されるとともに、露光時に得られた各種データは露光結果セクションSE9に格納される。つまり、本実施形態では、露光レシピファイルF1に記録された露光レシピREのデータ構造の全部又は一部が露光結果ファイルF2に引き継がれることになる。このようにレシピREの内容を引き継ぐのは、露光されたウェハWの計測を行う場合、及びサーバ16aに設けられた評価・分析プログラムP3で露光結果を評価・分析する場合に、露光レシピREのデータが必要になるからである。尚、ここでは、露光レシピREのうちの図5に示すレイアウトセクションSE200に設定される各セクション(ウェハ基本データセクションSE2、ウェハマップレイアウトセクションSE3、及び露光ショットレイアウトセクションSE4)が引き継がれる場合を例に挙げて説明する。
最初に露光すべきショット領域の露光処理が終了すると、主制御系40はウェハステージWSTをステッピング移動させて次のショット領域を走査開始位置に移動させるとともにレチクルステージ31を走査開始位置に移動させた後、これら両ステージの移動を開始させて各々が一定速度に達して同期が取れてからレチクルRに露光光ELを照射して露光を開始する。このときにも、主制御系40は多点AFセンサ41の計測結果に基づいて光軸AX方向におけるウェハWの表面位置制御及びウェハWの姿勢制御を行いつつ露光を行う。また、主制御系40の露光処理プログラムP2は、露光中におけるレチクル干渉計25及びウェハ干渉計33の検出結果並びに多点AFセンサ41の計測結果等を露光結果ファイルF2の露光結果セクションSE9に記録する。以下、同様にしてウェハW上に設定された全てのショット領域に対する露光処理を終えると、ウェハホルダ31上に保持されているウェハWが不図示のウェハローダにより露光装置11外に搬出されるとともに新たなウェハWが搬送されてウェハホルダ31上に保持され、同様の露光処理が繰り返される。
露光装置11で記録された露光結果ファイルF2の内容は、通信ネットワーク17を介してサーバ16aに送信されて不図示の記録装置に記録される。尚、露光装置11が定期的に露光結果ファイルF2の内容をサーバ16aに送信するよう設定してもよく、又はサーバ16aが定期的に露光装置11から露光結果ファイルF2の内容を収集するようにしても良い。オペレータがサーバ16aを操作して評価・分析プログラムP3を実行させると、評価・分析プログラムP3は不図示の記録装置に記録された露光ファイルF2の内容を読み出して所定の演算を行い、露光時の各種制御誤差(ウェハWの露光状態を示す情報)をサーバ16aに設けられた不図示の表示装置に表示し、又はその制御誤差の発生原因を分析する。ここで、表示装置に表示される制御誤差は、各ショット領域の露光時におけるフォーカス制御誤差、レベリング制御誤差、同期精度誤差、露光量制御誤差、及びレチクルブラインドの制御誤差等がある。フォーカス制御誤差は投影光学系PLの像面に対するウェハW表面のZ方向における位置誤差であり、レベリング制御誤差は投影光学系PLの像面に対するウェハW表面の合わせ込み誤差である。また、同期精度誤差は、レチクルRとウェハWとのX方向、Y方向、及びZ軸周りの回転方向における位置誤差である。
ウェハWの露光処理を終えると、例えばオフライン計測器15を用いて露光されたウェハWの各種計測が行われる。この計測においては、まず露光結果ファイルF2に記録されたレイアウトセクションSE200に格納されているデータが読み出されて、計測結果ファイルF3に記録される。このように、各種の計測結果を記録する計測結果ファイルF3にも露光レシピREのデータ一部(レイアウトセクションSE200)が引き継がれる。尚、露光レシピREの全部を引き継ぐようにしても良い。尚、ここではサーバ16aに計測結果ファイルF3が作成されるとする。
次に、計測結果ファイルF3に記録されたレイアウトセクションSE200のデータが通信ネットワーク17を介してオフライン計測器15に送信され、このデータを用いて露光されたウェハWの各種計測が行われる。ここで、例えば計測対象のウェハWの外形の大きさ、及びウェハW上に設定されたショット領域の配列が分からないと所望の計測を行うことができない。このため、露光レシピREのデータ一部(レイアウトセクションSE200)を計測結果ファイルF3に引き継いで各種計測に用いている。オフライン計測器15の計測結果は通信ネットワーク17を介してサーバ16aで収集され、サーバ16aの評価・分析プログラムP3は収集した結果を計測結果ファイルF3に記録する。このとき、測定結果ファイルF3には、計測結果ファイルF3に記録されたレイアウトセクションSE200とは別に設けられる計測結果セクションSE10に収集された計測結果を示すデータが記録される。
ここで、上記のオフライン計測器15では、露光時におけるフォーカス評価計測、ウェハステージWSTのステッピング評価計測、レチクルRのローテーション評価計測、投影光学系PLのディストーション(歪曲収差)評価計測、ウェハW上に露光されるパターンの位置精度を示すレジストレーション評価計測、露光パターン線幅計測等が行われ、その計測結果が計測結果セクションSE10に記録される。また、これらの計測結果とともに、露光されたウェハWの計測条件を示すデータ、露光されたウェハWの露光状態を評価する評価条件を示すデータ、ウェハW上におけるショット領域の配置を示すデータ、及びショット領域内に配置されるウェハアライメントマークの座標を示すデータを記録しても良い。
露光されたウェハWの各種計測を終えてオペレータがサーバ16aを操作して所定の指示を行うと、計測結果ファイルF3に記録されたレイアウトセクションSE200に格納されているデータが読み出されて、評価結果ファイルF4に記録される。このように、評価結果ファイルF4にも露光レシピREのデータ一部(レイアウトセクションSE200)が引き継がれる。尚、露光レシピREの全部を引き継ぐようにしても良い。次に、評価結果ファイルF4に記録されたレイアウトセクションSE200のデータが評価・分析プログラムP3によって読み出され、このデータと計測結果ファイルF3の内容とを用いた各種計算・評価が行われる。
ここで行われる評価は、例えばフォーカス評価、ステッピング評価、レチクルローテーション評価、ディストーション評価、レジストレーション評価、及び露光パターン線幅評価である。上記のフォーカス評価では、露光されたウェハWの計測結果に基づいて、投影光学系PLに対する最良の結像位置(ベスト・フォーカス位置)、投影光学系PLの像面傾斜量、レベリング制御の実施又は不実施時のウェハW表面傾斜量が算出される。また、上記のステッピング評価では、露光されたウェハWの計測結果に基づいて、ウェハステージWSTのステッピングずれの最大値、最小値、平均値、及び最小有意差(3σ値)が算出される。
上記のレチクルローテーション評価では、露光されたウェハWの計測結果に基づいて、ウェハ上に設定された各ショット領域を露光する際のレチクルRの回転量(レチクルローテーション)の最大値、最小値、平均値、及び最小有意差(3σ値)が算出される。また、上記のディストーション評価では、露光されたウェハWの計測結果に基づいて、レチクルローテーション、投影光学系PLの倍率誤差等の歪み成分が算出される。上記のレジストレーション評価では、露光されたウェハWの計測結果に基づいて、重ね合わせずれ成分が算出される。ここで、算出される重ね合わせずれ成分は、ウェハステージWSTの座標系及び各ショット領域に設定される座標系の偏差(オフセット)、線形伸縮(スケーリング)、直交度、回転(ローテーション)がある。また、上記の露光パターン線幅評価では、露光されたウェハWの計測結果に基づいて、計測線幅の最大値、最小値、平均値、及び最小有意差(3σ値)が算出される。
以上の評価を終えると、サーバ16aの評価・分析プログラムP3は、評価時に用いた各種の評価パラメータ及び評価結果を評価結果ファイルF4に記録する。このとき、これらは、評価結果ファイルF4に記録されたレイアウトセクションSE200とは別に設けられるセクションに記録される。つまり、評価時に用いた評価パラメータが評価パラメータセクションSE11に格納され、評価結果が評価結果セクションSE12に格納される。尚、上記の評価パラメータは、予めオペレータによって入力されており、又は評価時にオペレータの操作により入力されるものである。
評価結果ファイルF4の作成が完了すると、オペレータがサーバ16aを操作して評価・分析プログラムP3に対して所定の指示をして算出された評価結果をサーバ16aに設けられた不図示の表示装置に表示させる。オペレータは、表示装置に表示された表示結果を参照し、その評価結果に基づいて端末装置16bを操作して露光レシピRE及びその他の露光処理に関係するパラメータを修正する。尚、修正された露光レシピRE及び各種パラメータは露光レシピファイルF1に記録されて露光レシピファイルF1が更新される。尚、ここでは、サーバ16aに表示結果を表示させる場合を例に挙げて説明するが、オペレータが端末装置16bを操作してサーバ16aの評価結果ファイルF4に記録された評価結果を端末装置16bに表示させるようにしても良い。
露光レシピRE及び各種パラメータの修正が終了し、オペレータが端末装置16bを操作して修正した露光レシピREの送信指示を行うと、修正された露光レシピREが通信ネットワーク17を介して露光装置11に送信される。露光装置11の主制御系40が露光レシピREを受信した後に、オペレータからの露光処理開始指示があると、主制御系40の露光処理プログラムP2が露光レシピREを読み込み、これによって修正された露光レシピREに基づいた露光処理が露光装置11で開始される。露光処理を終えると、この露光レシピREを用いて露光されたウェハWを再度計測するとともに評価を行って評価結果を求める。サーバ16aの評価・分析プログラムP3で求められる評価結果が所定の要求性能を満たすまで、以上の処理を繰り返す。
以上説明した通り、本実施形態のデータ構造においては、露光レシピREを、処理条件セクションSE100、レイアウトセクションSE200、及びシーケンスセクションSE300に大きく区分しているため、オペレータが露光レシピREの内容を容易に把握することができるとともに、露光レシピREの取り扱いが容易になる。
また、本実施形態のデータ構造においては、露光装置11で用いられる露光レシピREをレチクルデータセクションSE1、ウェハ基本データセクションSE2、ウェハマップレイアウトセクションSE3、露光ショットレイアウトセクションSE4、アライメントマークパラメータセクションSE5、計測パラメータセクションSE6、露光時補正パラメータセクションSE7、及びシーケンスパラメータセクションSE8に区分している。また、露光処理で得られる露光結果が格納される露光結果セクションSE9、露光されたウェハWの計測結果が格納される計測結果セクションSE10、露光状態を評価する評価パラメータが格納される評価パラメータセクションSE11、及び露光状態の評価結果が格納される評価結果セクションSE12に区分している。
このため、露光処理、計測処理、及び評価処理からなる一連の処理においてデータ構造を統一化することができる。この結果として、セクション単位でのデータの組み合わせが可能になり、更には上述したシーケンスパラメータセクションSE8のように各セクション内又は各セクション間で識別子を用いてデータの参照が可能になる。これにより、露光レシピファイルF1、露光結果ファイルF2、計測結果ファイルF3、及び評価結果ファイルF4に記録されたデータを読み出し、又はこれらにデータを書き込むプログラムの作成負担を軽減することができる。また、これらに記録されたデータを他の形式のデータに変換するプログラムも共通化することもでき、外部システムとのデータ連携を強化することができる。併せて、プログラムサイズ及び露光レシピファイルF1等のファイルサイズを削減することができるとともに、データ管理の負荷を軽減することができる。この結果として、データ管理を容易に行うことができる。
尚、以上説明した実施形態では、図5〜図8に示す各セクションに区分された露光レシピREが作成される場合を例に挙げて説明したが、大きく区分されたセクション(処理条件セクションSE100、レイアウトセクションSE200、及びシーケンスセクションSE300)内に設けられるセクションが変更され、又はこのセクションのデータが変更されることがある。例えば、図6に示す処理条件セクションSE100に設けられるセクションが変更され、又は処理条件セクションSE100に設けられる各セクションのデータが変更されることがある。
具体的には、ウェハアライメントセンサ39でウェハWに形成されたウェハアライメントマークを計測する場合に、スループット向上の観点から、サーチマークの計測が省略される場合がある。かかる場合には、アライメントマークパラメータセクションSE5の1つとして設けられているサーチマークパラメータ、及び計測パラメータセクションSE6の1つとして設けられているサーチマーク計測パラメータが省略される。また、ウェハW上に設定されるアライメントマークの信号処理アルゴリズムが変更されることもある。この変更に応じて、レシピファイル作成・編集プログラムP1、露光処理プログラムP2、及び評価・分析プログラムP3を変更するのは現実的ではない。このため、各セクション毎のデータ構造と各セクションに格納されるデータの定義とをテンプレートに登録しておき、このテンプレートをプログラムから参照するようにすれば、プログラムを変更することなくテンプレートの変更のみでデータ構造を自由に変更することができる。
尚、以上説明したデータ構造の実装に際しては、XML(Extensible Markup Language:拡張可能なマーク付け言語)を用いることが考えられる。XMLは一般的に普及している記述方法であって、前述のデータ構造を容易に実現できるとともに人間にとっても見易く比較的理解し易い。周知の通り、XMLはインターネットの標準としてW3Cより勧告されたメタ言語であって、開始タグ、終了タグ、空要素タグ等の複数のタグを用いて記述される。ここで、タグとは、要素の位置を明示して属性を収納するために記述される文字列をいう。例えば、要素“ABC”の開始タグは“<ABC>”と記述され、その終了タグは“</ABC>”と記述される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されず、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態においては、露光装置でウェハWを露光するときの処理結果を露光結果ファイルF2に記録するようにしていたが、基板処理装置として露光装置とともに他の装置が設けられる場合には、その装置で行われる処理結果を露光結果とともに露光結果ファイルに記録するようにしても良い。
また、上記実施形態における露光装置11は、国際公開第99/49504号公報に開示されているような液浸法を用いる露光装置であってもよく、液浸法を用いない露光装置であってもよい。液浸法を用いる露光装置は、投影光学系PLとウェハWとの間を局所的に液体で満たす液浸露光装置、特開平6−124873号公報に開示されているような露光対象の基板を保持したステージを液槽の中で移動させる液浸露光装置、特開平10−303114号公報に開示されているようなステージ上に所定深さの液体槽を形成し、その中に基板を保持する液浸露光装置の何れの露光装置であっても良い。
また、上記の露光装置は、半導体素子の製造に用いられてデバイスパターンを半導体ウェハ上へ転写する露光装置、液晶表示素子(LCD)等を含むディスプレイの製造に用いられてデバイスパターンをガラスプレート上へ転写する露光装置、薄膜磁気ヘッドの製造に用いられてデバイスパターンをセラミックウェハ上へ転写する露光装置、及びCCD等の撮像素子の製造に用いられる露光装置等の何れであっても良い。更には、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置等で使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウェハ等に回路パターンを転写する露光装置であっても良い。
次に、マイクロデバイスの製造方法について説明する。図9は、マイクロデバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造工程の一例を示すフローチャートである。図9に示すように、まず、ステップS10(設計ステップ)において、マイクロデバイスの機能・性能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続き、ステップS11(マスク製作ステップ)において、設計した回路パターンを形成したマスク(レチクル)を製作する。一方、ステップS12(ウェハ製造ステップ)において、シリコン等の材料を用いてウェハを製造する。
次に、ステップS13(ウェハ処理ステップ)において、ステップS10〜ステップS12で用意したマスクとウェハを使用して、後述するように、リソグラフィ技術等によってウェハ上に実際の回路等を形成する。次いで、ステップS14(デバイス組立ステップ)において、ステップS13で処理されたウェハを用いてデバイス組立を行う。このステップS14には、ダイシング工程、ボンティング工程、及びパッケージング工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれる。最後に、ステップS15(検査ステップ)において、ステップS14で作製されたマイクロデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経た後にマイクロデバイスが完成し、これが出荷される。
図10は、半導体デバイスの場合における、図9のステップS13の詳細なフローの一例を示す図である。図10において、ステップS21(酸化ステップ)においてはウェハの表面を酸化させる。ステップS22(CVDステップ)においてはウェハ表面に絶縁膜を形成する。ステップS23(電極形成ステップ)においてはウェハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップS24(イオン打込みステップ)においてはウェハにイオンを打ち込む。以上のステップS21〜ステップS24のそれぞれは、ウェハ処理の各段階の前処理工程を構成しており、各段階において必要な処理に応じて選択されて実行される。
ウェハプロセスの各段階において、上述の前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程が実行される。この後処理工程では、まず、ステップS25(レジスト形成ステップ)において、ウェハに感光剤を塗布する。引き続き、ステップS26(露光ステップ)において、上で説明したリソグラフィシステム(露光装置)及び露光方法によってマスクの回路パターンをウェハに転写する。次に、ステップS27(現像ステップ)においては露光されたウェハを現像し、ステップS28(エッチングステップ)において、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステップS29(レジスト除去ステップ)において、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらの前処理工程と後処理工程とを繰り返し行うことによって、ウェハ上に多重に回路パターンが形成される。
本発明の一実施形態による基板処理装置を備える基板処理システムの構成を示すブロック図である。 露光装置の概略構成を示す図である。 露光装置11で用いられる露光レシピの基本的なデータ構造を示す図である。 基板処理システム1で用いられるデータの処理フローを示す図である。 実際に作成される露光レシピREのデータ構造を示す図である。 処理条件セクションSE100に設定されるセクションの一例を示す図である。 レイアウトセクションSE200に設定されるセクションの一例を示す図である。 シーケンスセクションSE300に設定される識別子の一例を示す図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を示すフローチャートである。 半導体デバイスの場合における、図9のステップS13の詳細なフローの一例を示す図である。
符号の説明
11 露光装置
EL 露光光
P1 レシピファイル作成・編集プログラム
P2 露光処理プログラム
P3 評価・分析プログラム
PL 投影光学系
R レチクル(マスク)
SE1 レチクルデータセクション(第1データ領域)
SE2 ウェハ基本データセクション(第2データ領域)
SE3 ウェハマップレイアウトセクション(第3データ領域)
SE4 露光ショットレイアウトセクション(第4データ領域)
SE5 アライメントマークパラメータセクション(第5データ領域)
SE6 計測パラメータセクション(第6データ領域)
SE7 露光時補正パラメータセクション(第7データ領域)
SE8 シーケンスパラメータセクション(第8データ領域)
SE9 露光結果セクション(第9データ領域)
SE10 計測結果セクション(第10データ領域)
SE11 評価パラメータセクション(第11データ領域)
SE12 評価結果セクション(第12データ領域)
SE100 処理条件セクション
SE200 レイアウトセクション
SE300 シーケンスセクション
W ウェハ(基板)

Claims (29)

  1. マスク及び基板の各々に形成されたマークの計測結果に基づいて前記マスクと前記基板との相対的な位置合わせを行い、前記マスクに露光光を照射して前記マスクのパターンを投影光学系を介して前記基板上に設定された複数の区画領域に投影露光する露光装置を備える基板処理装置で用いられるデータのデータ構造であって、
    前記マスクに関するデータが格納される第1データ領域と、
    前記基板に関するデータが格納される第2データ領域と、
    前記基板上における前記区画領域の配置に関するデータが格納される第3データ領域と、
    前記区画領域の内部構成に関するデータが格納される第4データ領域と、
    前記マークに関するデータが格納される第5データ領域と、
    前記マークの計測条件に関するデータが格納される第6データ領域と、
    前記基板の露光時に前記露光装置で行われる補正処理に関するデータが格納される第7データ領域と、
    前記露光時の露光手順に関するデータが格納される第8データ領域と
    の少なくとも1つ又は複数が組み合わされたことを特徴とするデータ構造。
  2. 前記露光時における露光状態を示すデータが格納される第9データ領域と、
    露光された前記基板に対する各種計測結果を示すデータが格納される第10データ領域と、
    前記露光時の露光状態を評価するための各種パラメータが格納される第11データ領域と、
    前記露光状態の評価結果を示すデータが格納される第12データ領域と
    の少なくとも1つ又は複数が更に組み合わされたことを特徴とする請求項1記載のデータ構造。
  3. 前記データ領域には、前記データ領域内のデータ又は前記データ領域間のデータを参照可能とする識別子を示すデータが格納されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のデータ構造。
  4. 前記第1データ領域に格納されるデータは、前記マスクの名称を示すデータ、前記マスクの種類を示すデータ、前記マスクの位置合わせ方法を示すデータ、前記マスクの識別検査モードを示すデータ、前記マスクに付着する異物の検査条件を示すデータ、及び前記露光時に用いるマスクの識別子を示すデータの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のデータ構造。
  5. 前記第2データ領域に格納されるデータは、前記基板の大きさを示すデータ、前記基板の種類を示すデータ、前記基板の外形形状を示すデータ、前記基板の外形的特徴部分を示すデータ、前記基板の露光制限領域を示すデータ、及び前記投影光学系の像面に対する前記基板の合わせ込みを制限する領域を示すデータの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のデータ構造。
  6. 前記第3データ領域に格納されるデータは、前記基板上における前記区画領域の配列方向を示すデータ、前記区画領域の位置偏差を示すデータ、前記区画領域の配列間隔を示すデータ、中心に位置する区画領域の行列番号を示すデータ、及び前記区画領域の行列番号を示すデータの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のデータ構造。
  7. 前記第4データ領域に格納されるデータは、前記区画領域内に配置される前記マークの座標を示すデータ、前記区画領域内における露光対象領域を示すデータ、及び前記区画領域内における前記露光対象領域の位置偏差を示すデータの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のデータ構造。
  8. 前記第5データ領域に格納されるデータは、前記マークの種類を示すデータ、前記マークの構造を示すデータ、前記マークの中心位置の偏差を示すデータ、及び前記マークを計測して得られる信号形状を示すデータの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のデータ構造。
  9. 前記第6データ領域に格納されるデータは、前記マークを計測して得られる計測信号に対する信号処理アルゴリズムを示すデータ、前記マークの位置情報を求める位置情報算出方法を示すデータ、前記基板上における前記区画領域の配列を求めるために用いる前記マークを特定するデータ、及び前記マークの位置情報から前記区画領域の配列を求める演算アルゴリズムを示すデータの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のデータ構造。
  10. 前記第7データ領域に格納されるデータは、前記露光時における前記露光光の露光量補正量を示すデータ、前記投影光学系の像面に対する前記基板の位置ずれ補正量を示すデータ、前記投影光学系の像面に対する前記基板の合わせ込み補正量を示すデータ、及び前記マスクと前記基板との相対的な位置合わせ補正量を示すデータの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のデータ構造。
  11. 前記第8データ領域に格納されるデータは、前記第1データ領域から前記第7データ領域の少なくとも1つのデータ領域に格納されたデータを参照する前記識別子を含むことを特徴とする請求項3記載のデータ構造。
  12. 前記露光装置は、前記マスクと前記基板とを同期移動させつつ前記露光光により前記マスクのパターンを逐次前記基板上に転写するものであり、
    前記第9データ領域に格納されるデータは、前記基板の表面位置及び姿勢の少なくとも一方の制御誤差を示すデータ、前記マスクと前記基板との同期移動誤差を示すデータ、及び前記露光光の露光量制御誤差を示すデータの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2記載のデータ構造。
  13. 前記第10データ領域に格納されるデータは、露光された前記基板の計測条件を示すデータ、露光された前記基板の露光状態を評価する評価条件を示すデータ、前記基板上における前記ショット領域の配置を示すデータ、前記ショット領域内に配置される前記マークの座標を示すデータ、並びに計測データの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2記載のデータ構造。
  14. 前記第11データ領域に格納されるパラメータは、前記投影光学系の像面に対する前記基板の位置関係を評価するパラメータ、前記基板の移動誤差を評価するパラメータ、前記マスクの回転量を評価するパラメータ、前記投影光学系の収差を評価するパラメータ、及び前記基板上に露光される前記パターンの位置精度を評価するパラメータの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2記載のデータ構造。
  15. 前記第12データ領域に格納されるデータは、前記投影光学系の像面に対する前記基板の位置関係の評価結果を示すデータ、前記基板の移動誤差の評価結果を示すデータ、前記マスクの回転量の評価結果を示すデータ、前記投影光学系の収差の評価結果を示すデータ、及び前記基板上に露光される前記パターンの位置精度の評価結果を示すデータの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2記載のデータ構造。
  16. マスク及び基板の各々に形成されたマークの計測結果に基づいて前記マスクと前記基板との相対的な位置合わせを行い、前記マスクに露光光を照射して前記マスクのパターンを投影光学系を介して前記基板上に設定された複数の区画領域に投影露光する露光装置を備える基板処理装置で用いられるデータのデータ構造であって、
    前記露光装置で行われる露光処理の処理パラメータが格納される第1区分領域と、
    前記基板に関するデータ、前記基板上における前記区画領域の配置に関するデータ、及び前記区画領域の内部構成に関するデータが格納される第2区分領域と、
    前記露光処理の手順に関するデータが格納される第3区分領域と
    を有することを特徴とするデータ構造。
  17. 前記第1区分領域には、前記マスクに関するデータ、前記マークに関するデータ、前記マークの計測条件に関するデータ、及び前記基板の露光時に前記露光装置で行われる補正処理に関するデータの少なくとも1つが格納されることを特徴とする請求項16記載のデータ構造。
  18. 前記第3区分領域に格納されるデータは、第1区分領域及び第2区分領域に格納されたデータを参照する識別子を含むことを特徴とする請求項16又は請求項17記載のデータ構造。
  19. 請求項1から請求項18の何れか一項に記載のデータ構造が記録されたことを特徴とするコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  20. 請求項1から請求項18の何れか一項に記載のデータ構造をコンピュータ読取り可能な記録媒体に記録する記録処理を有することを特徴とするプログラム。
  21. 請求項1から請求項15の何れか一項に記載のデータ構造が記録された記録媒体から、前記第1データ領域から前記第8データ領域の少なくとも1つのデータ領域に格納されたデータを読み込む読込処理と、
    前記読込処理によって読み込まれたデータを用いて所定の処理を実行する実行処理と
    を有することを特徴とするプログラム。
  22. 前記記録媒体に記録されたデータ構造の前記第9データ領域から前記第12データ領域の少なくとも1つのデータ領域にデータを書き込む書込処理を有することを特徴とする請求項21記載のプログラム。
  23. 露光光をマスクに照射して基板を露光する露光装置で用いられるプログラムであって、
    請求項1から請求項15の何れか一項に記載のデータ構造が記録された記録媒体から、前記第1データ領域から前記第8データ領域の少なくとも1つのデータ領域に記録されたデータを読み込む読込処理と、
    前記読込処理によって読み込まれたデータを用いて前記露光装置の各部を制御して前記基板を露光する露光処理と
    を有することを特徴とするプログラム。
  24. 前記記録媒体に記録されたデータ構造の前記第9データ領域から前記第12データ領域の少なくとも1つのデータ領域にデータを書き込む書込処理を有することを特徴とする請求項23記載のプログラム。
  25. 請求項1から請求項18の何れか一項に記載のデータ構造をコンピュータ読取り可能な記録媒体に記録するステップを有することを特徴とするデータ処理方法。
  26. 請求項1から請求項15の何れか一項に記載のデータ構造が記録された記録媒体から、前記第1データ領域から前記第8データ領域の少なくとも1つのデータ領域に格納されたデータを読み込むステップと、
    読み込まれた前記データを用いて所定の処理を実行するステップと
    を有することを特徴とするデータ処理方法。
  27. 前記記録媒体に記録されたデータ構造の前記第9データ領域から前記第12データ領域の少なくとも1つのデータ領域にデータを書き込むステップを有することを特徴とする請求項26記載のデータ処理方法。
  28. 露光光をマスクに照射して基板を露光する露光装置で用いられるデータ処理方法であって、
    請求項1から請求項15の何れか一項に記載のデータ構造が記録された記録媒体から、前記第1データ領域から前記第8データ領域の少なくとも1つのデータ領域に記録されたデータを読み込むステップと、
    読み込まれた前記データを用いて前記露光装置の各部を制御して前記基板を露光するステップと
    を有することを特徴とするデータ処理方法。
  29. 前記記録媒体に記録されたデータ構造の前記第9データ領域から前記第12データ領域の少なくとも1つのデータ領域にデータを書き込むステップを有することを特徴とする請求項28記載のデータ処理方法。
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JP2015069986A (ja) * 2013-09-26 2015-04-13 株式会社日立国際電気 基板処理装置
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