JP2000259465A - データ更新装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】関連するデータを含む複数のデータテーブルの
更新を容易に行う。 【解決手段】表計算ソフトを利用し、データベース１の
各データテーブルＴ１〜Ｔ３をシートＳ１〜Ｓ３にそれ
ぞれリンクすると共に、入力用シートＳＩに、データテ
ーブルＴ１〜Ｔ３のうちの関連性のあるデータを表示す
るためのセルを設ける。そして、シートＳ１〜Ｓ３の、
データテーブルＴ１〜Ｔ３の関連性のあるデータに対応
するセルと、入力用シートＳＩの該当するセルとをリン
クさせる。入力用シートＳＩの各セルは、データテーブ
ルＴ１〜Ｔ３とリンクされているシートＳ１〜Ｓ３とリ
ンクされているから、入力用シートＳＩには、データテ
ーブルＴ１〜Ｔ３のうちの関連性のあるデータが表示さ
れることになり、入力用シートＳＩにおいて、これらデ
ータを更新することにより、データベース１のデータテ
ーブルＴ１〜Ｔ３が更新されることになる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、データベースに
格納されたデータテーブル等のデータを更新するデータ
更新装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、データベースに個別に格納された
データテーブルを更新する場合には、データテーブル毎
にこれを読み出して画面表示し、データテーブル内のデ
ータの変更、或いはデータの追加／削除等を行うように
なっている。そして、例えば、互いに関連するデータテ
ーブルを更新する場合等には、一方のデータテーブルを
更新中に、必要に応じてこれと関連のある他方のデータ
テーブルを読み出しこれを参照して、更新作業を行うよ
うにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに、データテーブル毎に更新を行う場合、例えば、同
一のデータ等といった関連のあるデータが異なるデータ
テーブルに格納されている場合、一方のデータテーブル
の該当データを更新した場合には、他方のデータテーブ
ルについても該当するデータを更新する必要がある。そ
のため、複数のデータテーブルにわたって関連するデー
タがある場合には、これら複数のデータテーブルを順次
読み出して同様の更新を行う必要がある。

【０００４】多数のデータテーブルに関連するデータが
含まれる場合には、関連する全てのデータテーブルにつ
いて更新を行う必要があり、場合によっては、更新もれ
等が生じる恐れがある。また、関連するものについて洩
れなく更新が行われたとしても、場合によっては、入力
ミスが生じる可能性があるという問題がある。また、デ
ータテーブルを更新中に、このデータテーブルのデータ
と関連する、他のデータテーブルのデータを参照する場
合等には、この関連するデータが含まれるデータテーブ
ルを読み出して参照する必要があり、手間がかかるとい
う問題がある。

【０００５】そこで、この発明は、上記従来の問題に着
目してなされたものであり、複数のデータテーブル等の
データを容易に更新することの可能なデータ更新装置を
提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るデータ更新装置は、データベースに格
納されている所定データに対応する表示用データを表示
する表示手段と、当該表示手段で表示される表示用デー
タを更新する更新手段と、前記所定データに対応するデ
ータを格納可能なデータ格納手段と、前記表示手段の表
示用データとこれに対応する前記データ格納手段の格納
データとをリンクする第１のリンク手段と、前記データ
格納手段の格納データとこれに対応する前記データベー
スに格納されている所定データとをリンクする第２のリ
ンク手段と、を備えることを特徴としている。

【０００７】この発明では、データベースに格納されて
いる所定データに対応する表示用データが表示手段によ
り表示され、この表示された表示用データは更新手段に
より更新される。そして、表示手段の表示用データとこ
れに対応するデータ格納手段の格納データとが第１のリ
ンク手段によってリンクされ、さらに、データ格納手段
の格納データとこれに対応するデータベースに格納され
ている所定データとが第２のリンク手段によってリンク
される。

【０００８】よって、更新手段により表示手段の表示用
データを更新することにより、これとリンクされたデー
タ格納手段の格納データが更新され、この格納データと
リンクされたデータベースの所定データが更新されるか
ら、例えば、データベースの異なるデータテーブルに格
納されたデータ等を表示用データとして設定すれば、こ
れらを表示手段で同時に参照することができると共に、
これらを参照しながら更新することが可能となる。ま
た、更新手段により表示手段の表示用データが更新され
たときには、データ格納手段の対応する格納データが更
新された後、データベースの所定データが更新されるこ
とになるから、例えば、入力用データとして誤ったデー
タが入力された場合でも、例えばデータベースの所定デ
ータを更新する前の時点で、データ格納手段に格納され
ている更新された格納データのデータチェック等を行う
ことにより、データベースのデータが誤ったデータに更
新されることを回避することが可能となる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。図１は、本発明によるデータ更新装置の一例を
示す概略構成図であって、１はデータテーブルＴ１〜Ｔ
３が複数格納されたデータベース、２は、データベース
１をアクセス可能な計算機である。この計算機２は、図
示しない、キーボード等の入力装置、ＣＲＴディスプレ
イ等の表示装置等を備えると共に、後述の表計算ソフト
を利用して生成されたスプレッドシートファイル３を格
納するための記憶装置等を備えている。

【００１０】また、計算機２は、ＯＤＢＣを利用してデ
ータベース１にアクセスするためのＯＤＢＣドライバ
と、前記表計算ソフトとを備えていて、この表計算ソフ
トは、前記ＯＤＢＣドライバを利用してデータベース１
のデータテーブルＴ１〜Ｔ３とアクセスするリンク機能
（第２のリンク手段）と、表計算ソフトを利用して生成
したシートをシート間で参照するリンク機能（第１のリ
ンク手段）と、図或いは説明文等をシートに挿入する機
能と、を備えている。

【００１１】そして、計算機２では、表計算ソフトを利
用して、シートＳ１〜Ｓ３（データ格納手段）及び入力
用シートＳＩ（表示手段）を生成するようになってい
る。前記シートＳ１のセルＡ₁₂及びＡ₁₃はデータテーブ
ルＴ１の項目ａ₁₂及びａ₁₃に対応し、シートＳ２の各セ
ルＢ₁₁〜Ｂ₃₃はデータテーブルＴ２の各項目ｂ₁₁〜ｂ₃₃
のそれぞれに対応し、シートＳ３のセルＣ₃₁及びＣ₃₂は
データテーブルＴ３の項目ｃ₃₁及びｃ₃₂に対応し、それ
ぞれリンクされている。

【００１２】前記入力用シートＳＩには、データテーブ
ルＴ１の項目ａ₁₂及びａ₁₃に対応するセルＤ₁₁及び
Ｄ₁₂、データテーブルＴ３の項目ｃ₃₁及びｃ₃₂と対応す
るセルＤ ₂₁及びＤ₂₂、データテーブルＴ２の項目ｂ₁₁〜
ｂ₃₃と対応するセル領域Ｅとが形成されている。そし
て、セルＤ₁₁及びＤ₁₂とシートＳ１のセルＡ₁₂及びＡ₁₃
とがリンクされ、セルＤ₂₁及びＤ₂₂とシートＳ３のセル
Ｃ₃₁及びＣ₃₂とがリンクされ、セル領域ＥのセルＥ₁₁〜
Ｅ₃₃とシートＳ２のセルＢ₁₁〜Ｂ₃₃とがリンクされてい
る。

【００１３】また、入力用シートＳＩにおける、オペレ
ータのデータ入力の補助とするための説明文、或いは他
のアプリケーションで作成した図等が、表計算ソフトの
文字及び図等の挿入機能を利用して、入力用シートに表
示されている。そして、計算機２の表計算ソフトでは、
入力用シートＳＩにおいて、各セルＤ ₁₁，Ｄ₁₂，Ｄ₂₁，
Ｄ₂₂及びセル領域Ｅにデータ入力を行うことにより、こ
れらとリンクされている各シートＳ１〜Ｓ３の対応する
セルの更新を行い、更新された各シートＳ１〜Ｓ３のデ
ータチェック等を行って、更新したセルのデータに異常
がないことを確認した後、各シートＳ１〜Ｓ３とリンク
されているデータベース１のデータテーブルＴ１〜Ｔ３
の更新を行うようになっている。

【００１４】次に、上記実施の形態の動作を説明する。
今、データベース１にデータテーブルＴ１，Ｔ２，Ｔ３
が格納されており、これらデータテーブルＴ１〜Ｔ３の
うち、データテーブルＴ２と、データテーブルＴ１のデ
ータａ₁₂及びａ₁₃と、データテーブルＴ３のデータｃ₃₁
及びｃ₃₂と、は互いに関連している、つまり、データテ
ーブルＴ２を更新したら、データテーブルＴ１のデータ
ａ₁₂、ａ₁₃及びデータテーブルＴ３のデータｃ₃₁及びｃ
₃₂も更新すべき関係にあるものとする。

【００１５】まず、上記のようにして、表計算ソフトを
利用して、シートＳ１〜Ｓ３及び入力用シートＳＩを生
成し、入力用シートＳＩと各シートＳ１〜Ｓ３、各シー
トＳ１〜Ｓ３とデータベース１のデータテーブルＴ１〜
Ｔ３とをそれぞれリンクさせる。また、必要に応じて、
入力データの説明等の説明文或いは図等を表示してお
く。

【００１６】この状態から、データベース１のデータテ
ーブルＴ２の更新を行う場合には、入力用シートＳＩに
おいて操作を行う。この入力用シートＳＩは、シートＳ
１〜Ｓ３とリンクされていて、さらに、シートＳ１〜Ｓ
３は、データベース１の各データテーブルＴ１〜Ｔ３と
リンクされているから、入力用シートＳＩのセル領域Ｅ
には、更新対象のデータベース１に格納されているデー
タテーブルＴ２のデータｂ₁₁〜ｂ₃₃が、セル領域Ｅに表
示されると共に、入力用シートＳＩのセルＤ₁₁及びＤ₁₂
には、データテーブルＴ１のデータａ₁₂及びａ₁₃が表示
され、セルＤ₂₁及びＤ₂₂には、データテーブルＴ３のデ
ータｃ₃₁及びｃ₃₂が表示されている。

【００１７】すなわち、入力用シートＳＩには、関連し
ているデータつまり、データテーブルＴ２のデータと、
データテーブルＴ１のデータａ₁₂及びａ₁₃と、データテ
ーブルＴ３のデータｃ₃₁及びｃ₃₂とが表示されているこ
とになる。そして、この入力用シートＳＩにおいて、デ
ータテーブルＴ１のデータａ₁₂及びａ₁₃や、データテー
ブルＴ３のデータｃ₃₁及びｃ₃₂を参照しながら、キーボ
ード等の入力装置（更新手段）を操作してデータテーブ
ルＴ２のデータの更新や、必要に応じて、行を増減させ
たりして更新を行う。

【００１８】このとき、入力用シートＳＩの各セル及び
セル領域は、シートＳ１〜Ｓ３とリンクされているか
ら、入力用シートＳＩでの各セルの更新に伴って、シー
トＳ１〜Ｓ３の対応するセルが更新される。そして、シ
ートＳ１〜Ｓ３の更新が終了した後、各シートＳ１〜Ｓ
３の各セルのデータチェックが行われ、異常がなけれ
ば、シートＳ１〜Ｓ３とリンクされているデータベース
１のデータテーブルＴ１〜Ｔ３の更新が行われる。

【００１９】したがって、データテーブルＴ１のデータ
ａ₁₂及びａ₁₃や、データテーブルＴ３のデータｃ₃₁及び
ｃ₃₂を参照しながら、データテーブルＴ２を更新するこ
とができ、また、データテーブルＴ２だけでなく、デー
タテーブルＴ１のデータａ₁₂及びａ₁₃や、データテーブ
ルＴ３のデータｃ₃₁及びｃ₃₂の更新をも行うことができ
る。よって、作業効率を向上させることができる。

【００２０】また、入力用シートＳＩには、互いに関連
するデータテーブルやデータを表示するようにしたか
ら、つまり関連するデータ等を一度に更新することがで
きることになり、関連するデータテーブルに対する更新
洩れや、更新ミス等の発生を防止することができる。ま
た、入力用シートＳＩを、シートＳ１〜Ｓ３を介してデ
ータテーブルＴ１〜Ｔ３にリンクするようにしているか
ら、シートＳ１〜Ｓ３がバッファ的な役目をはたすこと
になり、入力用シートＳＩに異常なデータが入力された
場合でも、データベース１のデータがすぐに更新される
ことはなく、シートＳ１〜Ｓ３を更新した時点で、シー
トＳ１〜Ｓ３のデータチェックを行うから、この時点で
データの異常を検出することによって、データベース１
のデータが異常なデータに更新されることを防止するこ
とができる。また、シートＳ１〜Ｓ３に介して入力用シ
ートＳＩをデータテーブルＴ１〜Ｔ３にリンクするよう
にしているから、シートＳ１〜Ｓ３を更新した後の時点
だけでなく、シートＳ１〜Ｓ３を更新する前の時点でも
データチェックを行うことができ、データチェックを行
う機会をより設けることができるから、より確実に異常
検出を行うことができる。

【００２１】また、ＯＤＢＣドライバを利用したリンク
機能と、シート間でシートを参照するリンク機能とを備
えたソフトとして、表計算ソフトを利用しているが、こ
のような機能を備えたソフトであれば表計算ソフトでな
くても適用することが可能である。しかしながら、市販
の表計算ソフトを流用することによって、入力用シート
ＳＩの表示画面を容易に作成することができ、これに伴
うコスト或いは作業時間を省くことができる。

【００２２】また、表計算ソフトに含まれる説明文或い
は図の挿入機能を用いることができるから、説明文、
図、表等が混在した入力用シートＳＩを表示することが
でき、印字される書類と同一形式の入力画面を生成する
ことができる。なお、上記実施の形態においては、デー
タテーブルＴ２の更新にあたり、データテーブルＴ１及
びＴ３のデータを参照するようにした場合について説明
したが、これに限るものではなく、例えばデータテーブ
ルＴ２が複数の画面にわたって表示されるような長いデ
ータである場合には、データテーブルＴ２から関連する
データを抽出してこれをシートＳ２の各セルと対応さ
せ、さらに、シートＳ２と入力用シートＳＩとを対応さ
せるようにすれば、データテーブルＴ２にちらばって格
納されているデータであっても、同一画面において参照
しながら更新することができる。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るデー
タ更新装置は、データベースの所定データに対応する表
示用データを表示手段で表示すると共に、この表示手段
の表示用データとデータ格納手段の格納データとをリン
クし、さらに、データ格納手段の格納データとデータベ
ースのデータとをリンクするようにしたから、例えば、
異なるデータテーブルに含まれるデータ等でも同時に参
照しながら同時に更新することができる。また、表示手
段の表示用データとデータベースのデータとをデータ格
納手段を介してリンクするようにしたから、表示手段の
表示用データの更新時に、データベースのデータが誤っ
たデータに更新されることを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用したデータ更新装置の一例を示す
概略構成図である。

【符号の説明】

１ データベース ２ 計算機

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 データベースに格納されている所定デー
   タに対応する表示用データを表示する表示手段と、 当該表示手段で表示される表示用データを更新する更新
   手段と、 前記所定データに対応するデータを格納可能なデータ格
   納手段と、 前記表示手段の表示用データとこれに対応する前記デー
   タ格納手段の格納データとをリンクする第１のリンク手
   段と、 前記データ格納手段の格納データとこれに対応する前記
   データベースに格納されている所定データとをリンクす
   る第２のリンク手段と、を備えることを特徴とするデー
   タ更新装置。