JP2000258882A - ブレード及び感光材料処理装置 - Google Patents

ブレード及び感光材料処理装置

Info

Publication number
JP2000258882A
JP2000258882A JP11061721A JP6172199A JP2000258882A JP 2000258882 A JP2000258882 A JP 2000258882A JP 11061721 A JP11061721 A JP 11061721A JP 6172199 A JP6172199 A JP 6172199A JP 2000258882 A JP2000258882 A JP 2000258882A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photosensitive material
paper
tank
processing
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11061721A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Kurokawa
俊夫 黒川
Hideo Iwasaki
秀雄 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP11061721A priority Critical patent/JP2000258882A/ja
Publication of JP2000258882A publication Critical patent/JP2000258882A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール性を保ちつつ、複数の感光材料を同時
に通過させることができる感光材料処理装置用のブレー
ドを提供すること。 【解決手段】 上リップ部分164A及び下リップ部分
164Bの各々に、複数の補強リブ170、172を間
隔をあけて設け、剛性が大の部分と剛性が小の部分とが
ペーパーPの搬送方向と交差する方向に交互に設けられ
ると、剛性が大の部分で押し広げられた間隙は剛性の小
の部分で変位する影響が不連続となり、ペーパーPがな
いところでもペーパーPが有るところの影響により間隙
が生ずるということはない。したがって、複数のペーパ
ーPを同時に通過させた際のペーパーP間の隙間の発生
を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理液を貯留した
複数の処理槽に感光材料を順に通過させて感光材料処理
装置の処理を行う感光材料処理装置の処理槽と処理槽と
の間の隔壁に形成された感光材料通過用の通過口に用い
られるブレード及び、そのブレードを用いた感光材料処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真フィルム等の感光材料は、一般的に
発色現像液、漂白定着液等の処理液の貯留された複数の
処理槽を順に搬送されることによって発色現像処理され
る。
【0003】従来、タンク部(処理槽)と、感光材料を
搬送するための感光材料搬送部(搬送ローラ、ガイド等
が設けられており、ラックと呼ばれる)は別々の構造と
なっており、タンク部は合成樹脂や金属等で形成されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ラック
部で、処理液や水洗水を感光材料から拭う部分(スクイ
ズ部)は、ローラやシート部材を組み合わせて使用して
いたため、感光材料を搬送するとき、次工程の処理液や
水洗水部に移動するとき、次工程の処理槽との間の隔壁
を乗り越えて、一度処理液や水洗水の外に感光材料を出
してスクイズローラ等でスクイズを行う必要があり、迅
速処理を行うときの問題となっていた。
【0005】上記欠点を解消するために、処理槽と処理
槽との間の隔壁にスリットを設け、このスリットを通過
させることによって搬送距離を短縮した感光材料処理装
置が考えられている。
【0006】この感光材料処理装置では、隔壁に矩形の
感光材料が通過できる程度のスリットが形成されてお
り、一方の処理槽の処理液と他方の処理槽の処理液とが
混じらないように、スリットに弾性体のブレードが設け
られている。
【0007】ブレードは、上側のリップ部分の先端と、
下側のリップ部分の先端とが互いにブレード自身の弾性
によって密着しており、感光材料が通過する際には、感
光材料は裏表面が両ブレードの先端部分に摺動しながら
次工程の処理槽へ搬送されるようになっている。
【0008】一方、近年では、感光材料の迅速かつ大量
処理が望まれており、このため、感光材料を単列で順次
搬送処理するのではなく、2列以上の複数列で搬送処理
する装置が提案されている。
【0009】ところで、このような従来のブレードにお
いて、一つのブレードに対して感光材料を順次単列で通
過させる場合においては問題はなかったが、例えば、図
11に示すように、ブレード200の上側のリップ部分
202と下側のリップ部分202との間に複数(図11
では2枚)の感光材料Pを並列に通過させようとする
と、上側のリップ部分202と下側のリップ部分202
との間に、一方の感光材料Pから他方の感光材料Pに渡
って、リップ部分202の弾性では閉じきれない間隙2
04が生じてしまう問題、即ち、シール性が低下する問
題が発生した。
【0010】上記間隙204を発生しないようにするた
めに、リップ部分202の弾性力(剛性)を全体的に高
めることが考えられるが、感光材料Pがリップ部分20
2とリップ部分202との間を通過する際に抵抗が大き
すぎて、感光材料Pが座屈等して搬送不良を生じる問題
が新たに生じてしまう。
【0011】本発明は上記事実を考慮し、シール性を保
ちつつ、複数の感光材料を同時に通過させることができ
るブレード及び、そのブレードを用いたい感光材料処理
装置を提供することが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、処理液を貯留した処理槽と処理槽との間の隔壁に形
成された感光材料通過用の通過口に用いられる弾性変形
可能な材料で形成されたブレードであって、前記隔壁に
取り付けられ、前記感光材料の搬送方向下流側に延びる
と共に、前記感光材料の搬送経路を挟んで両側に設けら
れる一対のリップ部分を備え、前記リップ部は、剛性が
大の部分と剛性が小の部分とが前記感光材料の搬送方向
と交差する方向に交互に設けられていることを特徴とし
ている。
【0013】次に、請求項1に記載のブレードの作用を
説明する。
【0014】本発明のブレードは、処理液を貯留した処
理槽と処理槽との間の隔壁に形成された感光材料通過用
の通過口に取り付けられて使用される。なお、ブレード
は、リップ部分が感光材料の搬送方向下流側に延びる向
きに取り付けられる。
【0015】感光材料処理装置では、搬送ローラ等によ
って感光材料が処理液中で搬送され、搬送されながら処
理液にて処理される。感光材料は、搬送方向前縁部が、
リップ部分に当接してリップ部分を弾性変形させ、リッ
プ部分の間を通過して隣接する下流側の処理槽へ搬送さ
れる。
【0016】ここで、感光材料は、隣接する処理槽へ移
る際、各処理槽間の隔壁に設けられたブレードのリップ
部分でしごかれながら(摺動しながら)搬送されるの
で、感光材料に付着した下流側の処理液が、上流側の処
理槽へ持ち込まれることが防止される。
【0017】本発明のブレードは、少なくともリップ部
に、剛性が大の部分と剛性が小の部分とが幅方向(感光
材料の搬送方向と交差する方向)に交互に存在すること
で、剛性が大の部分で押し広げられた間隙は剛性の小の
部分で変位する影響が不連続となり、感光材料がないと
ころでも感光材料が有るところの影響により間隙が生ず
るということはない。したがって、複数の感光材料を同
時に通過させた際の感光材料間の隙間の発生を防止する
ことができる。
【0018】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のブレードにおいて、前記リップ部分には、補強部が前
記感光材料の搬送方向と交差する方向に間隔をおいて設
けられていることを特徴としている。
【0019】次に、請求項2に記載のブレードの作用を
説明する。
【0020】請求項2に記載のブレードでは、リップ部
分に感光材料の搬送方向と交差する方向に間隔をおいて
補強部を設けたので、補強部を設けた部分の剛性が大と
なり、補強部と補強部との間の部分の剛性が小となり、
これによりリップ部分には剛性が大の部分と剛性が小の
部分とが感光材料の搬送方向と交差する方向に交互に設
けられることになる。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のブレードにおいて、前記リップ部分は、高硬度の弾性
体と低硬度の弾性体とが前記感光材料の搬送方向と交差
する方向に交互に設けられて形成されていることを特徴
としている。
【0022】次に、請求項3に記載のブレードの作用を
説明する。
【0023】請求項3に記載のブレードでは、リップ部
分に感光材料の搬送方向と交差する方向に高硬度の弾性
体と低硬度の弾性体とが交互に設けられているので、高
硬度の弾性体が設けられている部分の剛性が大、低硬度
の弾性体が設けられている部分の剛性が小となる。
【0024】請求項4に記載の発明は、感光材料の処理
を行う処理液を貯留した複数の処理槽を備え、前記感光
材料を搬送手段により前記複数の処理槽を順に介して処
理を行う感光材料処理装置であって、前記処理槽と処理
槽との間の隔壁に請求項1乃至請求項3の何れか1に記
載のブレードを取り付けたことを特徴としている。
【0025】次に、請求項4に記載の感光材料処理装置
の作用を説明する。
【0026】請求項4に記載の感光材料処理装置では、
処理槽と処理槽との間の隔壁にブレードが取り付けられ
ている。なお、ブレードは、リップ部分が感光材料の搬
送方向下流側に延びる向きに取り付けられる。
【0027】感光材料処理装置では、搬送ローラ等の搬
送手段によって感光材料が処理液中で搬送され、搬送さ
れながら処理液にて処理される。感光材料は、搬送方向
前縁部が、リップ部分に当接してリップ部分を弾性変形
させ、リップ部分の間を通過して隣接する下流側の処理
槽へ搬送される。
【0028】ここで、感光材料は、隣接する処理槽へ移
る際、各処理槽間の隔壁に設けられたブレードのリップ
部分でしごかれながら(摺動しながら)搬送されるの
で、感光材料に付着した下流側の処理液が、上流側の処
理槽へ持ち込まれることが防止される。
【0029】本発明の感光材料処理装置では、ブレード
は、少なくともリップ部に、剛性が大の部分と剛性が小
の部分とが幅方向(感光材料の搬送方向と交差する方
向)に交互に存在することで、剛性が大の部分で押し広
げられた間隙は剛性の小の部分で変位する影響が不連続
となり、感光材料がないところでも感光材料が有るとこ
ろの影響により間隙が生ずるということはない。したが
って、複数の感光材料を同時に通過させた際の感光材料
間の隙間の発生を防止することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の感光材料処理装置の一実
施形態を図1乃至図9にしたがって説明する。
【0031】図2には、本実施形態に係る感光材料処理
装置10の概略構成が示されている。
【0032】感光材料処理装置10には、矢印L方向側
の側面に感光材料としてのペーパーPを内蔵したペーパ
ーマガジン12を装填する装填部14が設けられてい
る。
【0033】感光材料処理装置10の内部には、装填部
14の近傍に露光部16が設けられている。露光部16
は、例えば、レーザービームを照射することによってペ
ーパーPに潜像を形成するようになっている。
【0034】図3に示すように、露光部16は、制御装
置17によって制御される。露光部16には、ペーパー
Pを検出するセンサ16Aが設けられており、制御装置
17は、ペーパーPの先端及び後端をセンサ16Aで検
出した時間、ペーパーPの搬送速度、予め分かっている
ペーパーPの幅に基づいて処理面積を計算することがで
きるようになっている。
【0035】なお、露光部は、ネガフィルムの画像を焼
き付ける周知の露光装置であっても良い。
【0036】露光部16の矢印R方向側には、発色現像
液の貯留される発色現像槽18、漂白定着液の貯留され
る漂白定着槽20、各々水洗水の貯留される第1水洗槽
22、第2水洗槽24、第3水洗槽26及び第4水洗槽
28、さらにペーパーPを温風乾燥する乾燥装置30が
順に設けられている。
【0037】なお、感光材料処理装置10の矢印R方向
側の側壁には、乾燥の終了したペーパーPを排出する排
出口31と、排出されたペーパーPを受け取る製品スト
ック部33が設けられている。 (発色現像槽)図3に示すように、発色現像槽18に
は、露光部16側の壁面32にペーパーPが挿入される
スリット34が設けられている。
【0038】図4に示すように、発色現像槽18の底部
には液を噴出するノズル36が配置されており、ノズル
36のペーパー搬送方向上流側及び下流側には、ペーパ
ーPを挟持して搬送する搬送ローラ38が設けられてい
る。
【0039】搬送ローラ38の下方には、搬送ローラ3
8の近傍に攪拌ローラ75が平行に設けられている。攪
拌ローラ75は、搬送ローラ38とほぼ同じ長さであ
り、螺旋状(例えば、いわゆる螺子形状、外周面に螺旋
溝を形成した円柱、長尺状の板材を捩じったもの等)に
形成されており、搬送ローラ38と共に回転して処理液
の攪拌を行う。
【0040】図5に示すように、発色現像槽18の矢印
F方向側には、補助槽40が設けられている。
【0041】発色現像槽18と補助槽40との間の隔壁
42には、開口44が形成されており、発色現像液が発
色現像槽18と補助槽40との間を行き来できるように
なっている。
【0042】補助槽40の底部には配管46の一端が連
結されており、配管46の他端はポンプ48の吸入側に
連結されている。
【0043】ポンプ48の吐出側には配管52の一端が
連結されている。この配管52の他端は発色現像槽18
の底部に設けられたノズル36(図5では図示せず)に
接続されている。
【0044】したがって、発色現像液は、ポンプ48の
作動により、補助槽40より吸引され、配管46、ポン
プ48、配管52を介してノズル36から噴出される。
【0045】発色現像用の補充剤としては、例えば、4
−アミノ−3−メチル−N−エチル−〔β−(メタンス
ルホンアミド)エチル〕アニリン硫酸塩、ポリエチレン
グリコール、N−ラウロイルアラニンナトリウム、ジス
ルホエチルヒドロキシルアミン2ナトリウム塩、チノパ
ールSFP(チバガイギー社製)、亜硫酸ナトリウム、
臭化カリウム、ジエチレントリアミン5酢酸、p−トル
エンスルホン酸ナトリウム、水酸化カリウム、マンニト
ール、炭酸カリウム等が含まれるが、これら以外の成分
であっても良い。
【0046】図4に示すように、発色現像槽18と漂白
定着槽20との間の隔壁104には、ペーパーPの通過
を可能とするスリット106が設けられている。
【0047】隔壁104には、ゴム等の弾性体(例え
ば、シリコンゴム、フッ素ゴム、ポリウレタンゴム、エ
チレンプロピレンゴム等のゴム材の他、エラストマーや
軟質樹脂で耐久性と耐薬品性に優れた材料であれば良
い。)からなる薄肉のブレード108の下端部分が第1
のガイド部材150と共にスリット106の下側に取り
付けられている。
【0048】本実施形態のブレード108の形状は、一
定厚さで薄肉の細長い長尺形状である。
【0049】第1のガイド部材150には、ローラ38
Aとローラ38Bとのニップ部の正面(図では、真横)
に傾斜面150Aが設けれている。
【0050】傾斜面150Aは、上端側が下流側へ位置
するように傾斜しており、ペーパーPを斜め上方へガイ
ドする役目をする。なお、傾斜面150Aの水平方向に
対する傾斜角度は、10°〜60°の範囲内が好まし
い。
【0051】なお、第1のガイド部材150は、ペーパ
ーPが滑りやすいように、テフロン樹脂等の摩擦係数の
小さな合成樹脂で形成することが好ましいが、ペーパー
Pの接触する部分のみをテフロン樹脂等で形成したり、
テフロン樹脂等をコーティングしても良い。
【0052】また、ブレード108も上端側が下流側へ
位置するように傾斜している。なお、ブレード108の
水平方向に対する傾斜角度は、10°〜60°の範囲内
が好ましい。
【0053】なお、スリット106の下流側の上角部分
には面取り部分が設けられており、この面取り部分にブ
レード108の上端付近が弾性的に押圧されて密着して
いる。
【0054】また、発色現像槽18に貯留されている発
色現像の液面WLと、漂白定着槽20に貯留されている
漂白定着液の液面WLは、何れもブレード108の上端
位置よりも下方に位置している。
【0055】さらに、本実施形態では、発色現像槽18
に貯留されている発色現像の液面WLよりも、漂白定着
槽20に貯留されている漂白定着液の液面WLは下方に
位置している。 (漂白定着槽)なお、漂白定着槽20が発色現像槽18
と異なる点は、ペーパーPの入口の構成が異なる点と、
処理液の種類が異なる点のみであり、構成の異なる点を
以下に説明し、その他の発色現像槽18と同一構成に関
しては説明を省略する。
【0056】この漂白定着槽20には、上流側にガイド
曲面152Aが設けられている。ガイド曲面152A
は、スリット106より斜め上方に進入してきたペーパ
ーPの搬送方向を斜め下方の搬送ローラ38へ向けて滑
らかに変更する。
【0057】漂白定着用の補充剤としては、例えば、ジ
エチレントリアミン5酢酸第2鉄アンモニウム1水塩、
エチレンジアミン4酢酸、マレイン酸、パインフロー
(松谷化学)、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、
チオ硫酸アンモニウム、亜硫酸ナトリウム、臭化カリウ
ム、p−トルエンスルフィン酸、N−ラウロイルサルコ
シンナトリウム等が含まれるが、これら以外の成分であ
っても良い。
【0058】なお、漂白定着槽20と第1水洗槽22と
の間の隔壁148には、発色現像槽18と漂白定着槽2
0との間の隔壁104と同様に、スリット106、第1
のガイド部材150及びブレード108が設けられてい
る。
【0059】また、漂白定着槽20に貯留されている漂
白定着液の液面WLと、後述する第1水洗槽22に貯留
されている水洗液の液面WLとは、何れもブレード10
8の上端位置よりも下方に位置している。さらに、本実
施形態では、漂白定着槽20に貯留されている漂白定着
液の液面WLよりも、後述する第1水洗槽22に貯留さ
れている水洗液の液面WLは下方に位置している。 (水洗槽)図6に示すように、第1水洗槽22、第2水
洗槽24、第3水洗槽26及び第4水洗槽28には、発
色現像槽18及び漂白定着槽20と同様に、ペーパーP
を挟持して水平に搬送する搬送ローラ38と、攪拌ロー
ラ75とが設けられている。
【0060】また、第1の水洗槽22には、漂白定着槽
20と同様に、上流側に第2のガイド部材152が設け
られている。
【0061】第1水洗槽22と第2水洗槽24との間の
隔壁110、第2水洗槽24と第3水洗槽26との間の
隔壁112、第3水洗槽26と第4水洗槽28との間の
隔壁114には、各々ペーパーPの通過を可能とするス
リット116が設けられている。
【0062】隔壁110、112、114の各スリット
116には、ゴム等の弾性体(例えば、シリコンゴム、
フッ素ゴム等。耐薬品性に優れていれば、他のゴム、合
成樹脂等であっても良い。)から形成されるブレード1
60が設けられている。
【0063】図1、6に示すように、ブレード160
は、隔壁110、112、114に取り付ける長尺矩形
状のフランジ部162を備えており、このフランジ部1
62には取付孔163が多数形成されている。
【0064】フランジ部162の中央部分からは、ブレ
ード本体部164がペーパー搬送方向下流側へ一体的に
突出して設けられている。
【0065】図7に示すように、ブレード本体部164
は、縦幅W1の開口部分165の上端部及び下端部から
各々下流側へ向かうに従って接近するように設けられた
上リップ部分164A及び下リップ部分164Bを備え
ている。
【0066】上リップ部分164Aの先端付近と下リッ
プ部分164Bの先端付近とは、互いに密着しており
(密着している部分の幅はW2。なお、この密着してい
る部分は、図1においては、符号166で示す線の部分
である。)上リップ部分164A及び下リップ部分16
4Bを弾性変形させることによって上リップ部分164
Aの先端付近と下リップ部分164Bの先端付近とを離
間させることができる。なお、上リップ部分164Aの
長手方向両端部と下リップ部分164Bの長手方向両端
部とは、互いに一体化している。
【0067】図1、9に示すように、図示されない上リ
ップ部分164A及び下リップ部分164Bは、細長い
略三角形状に形成されており、上リップ部分164Aの
先端付近と下リップ部分164Bの先端付近とが密着し
ている部分166の上流側端縁(搬送されてくるペーパ
ーPが最初に接触する部分)は、ペーパーPの搬送方向
前縁部分PA(搬送方向に対して直交している。)に対
して角度θ1で傾斜している。
【0068】この角度θ1は、1°〜45°が好まし
く、2°〜30°が更に好ましく、3°〜15°が一層
好ましい。ちなみに、本実施形態では、角度θ1が10
°である。
【0069】また、図7に示すように、上リップ部分1
64A及び下リップ部分164Bは、ペーパーPの搬送
経路(水平線)に対して角度θ2で傾斜している。
【0070】この角度θ2は、5°〜60°が好まし
く、10°〜45°が更に好ましく、15°〜30°が
一層好ましい。ちなみに、本実施形態では、角度θ2が
20°である。
【0071】なお、上リップ部分164A及び下リップ
部分164Bの各下流側の端縁部分には、補強用のリブ
168が設けられている。
【0072】図1、7、8に示すように、上リップ部分
164A及び下リップ部分164Bには、ペーパーPの
搬送方向とは直交する方向に、複数の補強リブ170、
172が間隔をあけて設けられている。
【0073】補強リブ170、172は、共にペーパー
Pの搬送方向に沿って延びており、補強リブ170は比
較的薄く、補強リブ172は比較的厚く形成されてい
る。
【0074】本実施形態の感光材料処理装置10では、
ブレード160の両端側に各々2本ずつ、中央側には4
本の補強リブ170が設けられ、両端側の補強リブ17
0と中央側の補強リブ170との間の領域には各々4本
の補強リブ172が設けられている。
【0075】このブレード160は、フランジ部162
が、隔壁110、112、114に密着するように押え
板及びネジ(図示せず)にて取付けられる。
【0076】また、図1、9に示すように、本実施形態
の感光材料処理装置10ではペーパーPの2列並列搬送
が可能であり、ペーパーマガジン12の交換によって図
9に示すように幅広のペーパーPの搬送も可能である。
なお、ペーパーPを3列以上で搬送しても良い。
【0077】図6に示すように、第4水洗槽28の底部
には、水タンクの水をポンプ(共に図示せず。)によっ
て供給されるように配管122が接続されている。ま
た、第4水洗槽28の側壁にはオーバーフロー配管12
4の一端が接続される排出口126が開口しており、こ
のオバーフロー配管124の他端は第3水洗槽26の底
部に開口している。
【0078】第3水洗槽26の側壁にはオーバーフロー
配管128の一端が接続される排出口130が開口して
おり、このオバーフロー配管128の他端は第2水洗槽
24の底部に開口している。
【0079】第2水洗槽24の側壁にはオーバーフロー
配管132の一端が接続される排出口134が開口して
おり、このオバーフロー配管132の他端は第1水洗槽
22の底部に開口している。
【0080】第1水洗槽22の側壁にはオバーフロー配
管136の一端が接続される排出口138が開口してお
り、このオバーフロー配管136の他端は図示しない排
液タンクに挿入されている。
【0081】ここで、排出口126、排出口130、排
出口134、排出口138の順に設けられている位置が
低くなっており、第4水洗槽28に水洗水が供給され、
水位が排出口126の下端よりも上昇すると、オバーフ
ローした水洗水がペーパー搬送方向上流側の第3水洗槽
26の流れ込む。
【0082】同様にして、第3水洗槽26をオバーフロ
ーした水洗水は排出口130を介して第2水洗槽24へ
流れ込み、第2水洗槽24をオバーフローした水洗水は
排出口134を介して第1水洗槽22へ流れ込み、第1
水洗槽22をオバーフローした水洗水は排出口138を
介して排液タンクに排出される。
【0083】水洗用の補充剤(安定剤)としては、例え
ば、炭酸ナトリウム・1水塩、1−ヒドロキシエタン−
1,1−ジホスホン酸ジナトリウム、チノパールSF
P、亜硫酸ナトリウム、硫酸亜鉛7水塩、エチレンジア
ミン4酢酸2ナトリウム、硫酸アンモニウム、o−フェ
ニルフェノール、パインフロー、N−ラウロイルサルコ
シンナトリウム等が含まれるが、これら以外の成分であ
っても良い。
【0084】発色現像槽18、漂白定着槽20、第1水
洗槽22、第2水洗槽24、第3水洗槽26及び第4水
洗槽28は、耐薬品性、耐熱性優れた合成樹脂で形成さ
れている。
【0085】図4,6に示すように、これら発色現像槽
18、漂白定着槽20、第1水洗槽22、第2水洗槽2
4、第3水洗槽26及び第4水洗槽28の底部には、各
々開口90が形成されており、これらの開口90の全て
を塞ぐように底部の下面には一枚の熱伝導板92が貼り
付けられている。
【0086】この熱伝導板92は、上記各槽を形成する
合成樹脂よりも熱伝導性が良く、耐薬品性に優れた材質
で形成されている。本実施形態の熱伝導板92はステン
レススチール板であるが、発色現像液、漂白定着液等の
薬品により腐蝕せず、発色現像、漂白定着に影響を与え
ない材質であれば、他の材質であっても良い。
【0087】この熱伝導板92の下面には、電流を流す
ことによって発熱するシート状ヒータ94が密着して貼
り付けられている。
【0088】また、各槽内または処理液の循環経路途中
には、処理液の温度を測定する温度センサー(図示せ
ず)が設けられている。
【0089】制御装置17は、処理液の温度をこの温度
センサーによって計測し、処理液の温度が所定の温度
(本実施形態では40〜45°Cであるが、本発明はこ
れに限らず、処理液に応じて適宜変更される。)となる
ようにシート状ヒータ94に流す電流を制御する。
【0090】露光部16、搬送ローラ38を駆動するモ
ータ等の駆動部分は全て制御装置17によって制御され
ている。
【0091】なお、第4水洗槽28の矢印R方向側に
は、ぺーパーPを斜め上方へガイドする湾曲ガイド13
9が形成されている。 (乾燥装置)乾燥装置30には、図3及び図6に示すよ
うに、ゴム等の弾性体からなる薄肉のブレード140が
一対設けられており、水洗されたペーパーPはこのブレ
ード140によりスクイズされ、ガイド142を介して
搬送ローラ144で水平搬送され、水平搬送中に、図示
しないドライヤーからの温風が吹き付けられて乾燥され
る。なお、乾燥されたペーパーPは、排出口31を介し
て装置外へ排出される。 (作用)次に、本実施形態の作用を説明する。
【0092】ペーパーマガジン12から供給され、露光
部によって潜像が形成されたペーパーPは、スリット3
4を介して発色現像槽18に進入する。
【0093】発色現像槽18に進入したペーパーPは、
2つの搬送ローラ38によって漂白定着槽20側へ水平
に搬送され、発色現像液によって発色現像される。
【0094】その後、発色現像処理されたペーパーP
は、先端が、隔壁104の第1のガイド部材150に設
けられた傾斜面150Aにガイドされて斜め上方に進行
方向を変え、ブレード108を弾性変形させてブレード
108の上端とスリット106の面取り部分との間を介
して漂白定着槽20に進入する。
【0095】このとき、ペーパーPは、ブレード108
の弾性力によって面取り部分側へ付勢され、これによっ
てペーパーPは、ブレード108とスリット106の面
取り部分とによって両面がしごかれながら(摺動しなが
ら)搬送されるので、ペーパーPに付着した発色現像液
が漂白定着槽20へ持ち込まれることは殆どない。
【0096】また、ペーパーPが通過すると、ブレード
108の上端がスリット106の面取り部分に弾性的に
押圧され、発色現像槽18と漂白定着槽20とを隔離す
る。
【0097】ペーパーPの先端が漂白定着槽20に進入
すると、ペーパーPは、先端が第2のガイド部材152
のガイド曲面152Aによって、上流側の搬送ローラ3
8へとガイドされる。
【0098】漂白定着槽20に進入したペーパーPは、
2つの搬送ローラ38によって漂白定着液中を水平に搬
送され、漂白定着液によって漂白定着される。
【0099】また、ペーパーPが通過すると、ブレード
108の上端がスリット106の面取り部分に弾性的に
押圧され、漂白定着槽20と第1水洗槽22とを隔離す
る。
【0100】ペーパーPの先端が第1水洗槽22に進入
すると、ペーパーPは、先端が第2のガイド部材152
のガイド曲面152Aによって、搬送ローラ38へとガ
イドされる。
【0101】ペーパーPは、第1水洗槽22、第2水洗
槽24、第3水洗槽26、第4水洗槽28の各々の水洗
水によって水洗が行われる。
【0102】ここで、ペーパーPは、隣接する水洗槽へ
移る際、各水洗槽間の隔壁に設けられたブレード160
の上リップ部分164Aの先端付近と下リップ部分16
4Bの先端付近とに両面がしごかれながら(摺動しなが
ら)搬送されるので、ペーパーPに付着した下流側の処
理液が、上流側の水洗槽へ持ち込まれることは殆どな
い。
【0103】また、ブレード160は、上リップ部分1
64A及び下リップ部分164Bに補強リブ170,1
72を間隔を開けて設け、剛性が大の部分(補強リブ部
分)と剛性が小の部分(補強リブの間)とがペーパーP
の搬送方向と交差する方向に交互に存在することで、剛
性が大の部分で押し広げられた間隙は剛性の小の部分で
変位する影響が不連続となり、ぺーパーPがないところ
でもぺーパーPが有るところの影響により間隙が生ずる
ということはない。
【0104】したがって、図8に示すように、複数のペ
ーパーPを同時に通過させた場合であってもペーパーP
間の隙間の発生を最小限に抑えることができる。
【0105】なお、複数のペーパーPを同時に通過させ
る場合、ペーパーP間に少なくとも補強リブ170及び
補強リブ172の少なくとも1個が対応するように、ペ
ーパーP間の距離を確保することが好ましい。
【0106】また、ペーパーPは、図9に示すように、
ペーパーPの搬送方向前縁部分PAが斜め(角度θ1)
に接触してから除々にその接触面積を増しながらブレー
ド160を通過するので、ペーパーPがブレード160
に当接するときのショックも少なく、またスムーズにブ
レード160を通過することができる。
【0107】なお、ペーパーPが通過すると、上リップ
部分164Aの先端付近と下リップ部分164Bの先端
付近とが密着して隣接する処理液同士が混じり合うこと
を防止する。
【0108】水洗の終了したペーパーPは、乾燥装置3
0のブレード140で水洗水がスクイズされ、温風乾燥
された後、製品ストック部33に排出される。
【0109】また、本実施形態のブレード160では、
上リップ部分164A及び下リップ部分164Bに剛性
が大の部分と剛性が小の部分とをペーパーPの搬送方向
と交差する方向に交互に設けるために補強リブ170,
172を用いたが、本発明はこれに限らず、図10に示
すように、上リップ部分164A及び下リップ部分16
4Bは、硬度の高いゴム167と硬度の低いゴム169
とをペーパーPの搬送方向と交差する方向に交互に配列
した構造としても良い。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のブレード
は上記の構成としたので、シール性を保ちつつ、複数の
感光材料を同時に通過させることができる、という優れ
た効果を有する。
【0111】また、本発明の感光材料処理装置は上記の
構成としたので、シール性を保ちつつ、複数の感光材料
を同時に通過させることができる、という優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るブレードの斜視図で
ある。
【図2】本発明の一実施形態に係る感光材料処理装置の
斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る感光材料処理装置の
ペーパーの搬送方向に沿った断面図である。
【図4】発色現像槽及び漂白定着槽の拡大断面図であ
る。
【図5】補充槽付近の斜視図である。
【図6】水洗槽の拡大断面図である。
【図7】図1に示す取付前のブレードの7−7線断面図
である。
【図8】ブレードの正面図である。
【図9】図1に示すブレードの9−9線断面図である。
【図10】他の実施形態に係るブレードの斜視図であ
る。
【図11】2枚の感光材料を通過させた従来のブレード
の正面図である。
【符号の説明】
10 感光材料処理装置 18 発色現像槽(処理槽) 20 漂白定着槽(処理槽) 22 第1水洗槽(処理槽) P ペーパー(感光材料) 110 隔壁 112 隔壁 114 隔壁 116 スリット(通過口) 160 ブレード 164A 上リップ部分(リップ部分) 164B 下リップ部分(リップ部分) 170 補強リブ(補強部) 172 補強リブ(補強部)
フロントページの続き Fターム(参考) 2H098 AA02 AA07 BA10 BA15 BA18 BA22 BA28 BA35 BA37 CA02 DA02 DA15 DA28 EA02 FA04 GA01 GA09 JA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液を貯留した処理槽と処理槽との間
    の隔壁に形成された感光材料通過用の通過口に用いられ
    る弾性変形可能な材料で形成されたブレードであって、 前記隔壁に取り付けられ、前記感光材料の搬送方向下流
    側に延びると共に、前記感光材料の搬送経路を挟んで両
    側に設けられる一対のリップ部分を備え、 前記リップ部は、剛性が大の部分と剛性が小の部分とが
    前記感光材料の搬送方向と交差する方向に交互に設けら
    れていることを特徴とするブレード。
  2. 【請求項2】 前記リップ部分には、補強部が前記感光
    材料の搬送方向と交差する方向に間隔をおいて設けられ
    ていることを特徴とする請求項1に記載のブレード。
  3. 【請求項3】 前記リップ部分は、高硬度の弾性体と低
    硬度の弾性体とが前記感光材料の搬送方向と交差する方
    向に交互に設けられて形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載のブレード。
  4. 【請求項4】 感光材料の処理を行う処理液を貯留した
    複数の処理槽を備え、前記感光材料を搬送手段により前
    記複数の処理槽を順に介して処理を行う感光材料処理装
    置であって、 前記処理槽と処理槽との間の隔壁に請求項1乃至請求項
    3の何れか1に記載のブレードを取り付けたことを特徴
    とする感光材料処理装置。
JP11061721A 1999-03-09 1999-03-09 ブレード及び感光材料処理装置 Pending JP2000258882A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11061721A JP2000258882A (ja) 1999-03-09 1999-03-09 ブレード及び感光材料処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11061721A JP2000258882A (ja) 1999-03-09 1999-03-09 ブレード及び感光材料処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000258882A true JP2000258882A (ja) 2000-09-22

Family

ID=13179381

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11061721A Pending JP2000258882A (ja) 1999-03-09 1999-03-09 ブレード及び感光材料処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000258882A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000258882A (ja) ブレード及び感光材料処理装置
JP2000258881A (ja) ブレード及び感光材料処理装置
JP2000194105A (ja) 感光材料処理装置及びブレ―ド
JP2000194104A (ja) 感光材料処理装置
JP2000258883A (ja) ブレード及び感光材料処理装置
JP4359410B2 (ja) 感光材料処理装置
US4933699A (en) Rack for processing photosensitive material
JP2722427B2 (ja) ブレード組立体および感光材料処理装置
JP3519183B2 (ja) 感光材料処理装置
JP2000194110A (ja) 感光材料処理装置
JP2696762B2 (ja) 感光材料処理装置
JP3768562B2 (ja) 感光材料処理装置
JP3606996B2 (ja) 自動現像装置
JP3050709B2 (ja) 感光材料処理装置の集積用トレイ
JP2798320B2 (ja) 感光性平版印刷版の自動現像機
JP3903113B2 (ja) 感光材料現像処理装置
JP3672287B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機
JP3903107B2 (ja) 感光材料現像処理装置
JP2652736B2 (ja) ブレード組立体および感光材料処理装置
JP2731975B2 (ja) 撮影用感光材料の処理方法
JPH0588330A (ja) ブレード組立体および感光材料処理装置
JP2003241353A (ja) 感光材料現像処理装置
JP2000284452A (ja) 感光材料処理装置
JP2005031199A (ja) 感光材料現像処理装置
JPH04204651A (ja) 感光材料処理装置