JP2000194104A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JP2000194104A
JP2000194104A JP10373431A JP37343198A JP2000194104A JP 2000194104 A JP2000194104 A JP 2000194104A JP 10373431 A JP10373431 A JP 10373431A JP 37343198 A JP37343198 A JP 37343198A JP 2000194104 A JP2000194104 A JP 2000194104A
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Japan
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processing
tank
photosensitive material
paper
blade
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Hideo Iwasaki
秀雄 岩崎
Toshio Kurokawa
俊夫 黒川
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光材料の迅速処理を可能とする感光材料処
理装置を提供することが目的である。 【解決手段】 槽内にペーパーPを処理液内で水平に搬
送する搬送ローラ38を設け、槽間の隔壁104にはペ
ーパーPを通過させるスリット106を設ける。スリッ
ト106には、上流側には第1のガイド部材150を設
け、スリット106の下部に取り付けたブレード108
の上端をスリット106の上部の面取り部分106Aに
押圧させておく。処理液中のペーパーPは水平に搬送さ
れ、先端が第1のガイド部材150によってブレード1
08に向けてガイドされ、ブレード108の上端とスリ
ット106との間通過して隣接する下流側の処理槽へ搬
送される。従来のように、ペーパーPが処理槽間の隔壁
を乗り越えて下流側の処理槽へ搬送されないので、搬送
距離が短縮されて迅速処理が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理液を貯留した
複数の処理槽に感光材料を順に通過させて感光材料処理
装置の処理を行う感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真フィルム等の感光材料は、一般的に
現像液、定着液等の処理液の貯留された複数の処理槽を
順に搬送されることによって現像処理される。
【0003】従来、タンク部(処理槽)と、感光材料を
搬送するための感光材料搬送部(搬送ローラ、ガイド等
が設けられており、ラックと呼ばれる)は別々の構造と
なっており、タンク部は合成樹脂や金属等で形成されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ラック
部で、処理液や水洗水を感光材料から拭う部分(スクイ
ズ部)は、ローラやシート部材を組み合わせて使用して
いたため、感光材料を搬送するとき、次工程の処理液や
水洗水部に移動するとき、図8及び図9に示すように、
次工程の処理槽との間の隔壁200又は隔壁202を乗
り越えて、一度処理液や水洗水(液面はWL)の外に感
光材料204を出してスクイズローラ206等でスクイ
ズを行う必要があり、迅速処理を行うときの問題となっ
ていた。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、感光材料の迅
速処理を可能とする感光材料処理装置を提供することが
目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、感光材料の処理を行う処理液を貯留した複数の処理
槽を備え、前記感光材料を前記複数の処理槽を順に介し
て処理を行う感光材料処理装置であって、前記複数の処
理槽の各々に設けられ、前記感光材料を処理液中で実質
的に水平に搬送する搬送ローラと、処理槽と処理槽との
間の隔壁に設けられて前記感光材料を通過する通過口
と、下端部分が前記通過口部の下端付近に取り付けら
れ、上端部分が前記通過口の上端付近に弾性的に押圧さ
れて一方の処理槽の処理液と他方の処理槽の処理液とを
分断する弾性部材からなるブレードと、前記隔壁の感光
材料搬送方向上流側に設けられ、前記ブレードに向けて
前記感光材料をガイドする第1のガイド部材と、前記隔
壁の感光材料搬送方向下流側に設けられ、前記通過口を
通過した前記感光材料を前記搬送ローラに向けてガイド
する第2のガイド部材と、を有することを特徴としてい
る。
【0007】次に、請求項1に記載の感光材料処理装置
の作用を説明する。
【0008】請求項1に記載の感光材料処理装置では、
搬送ローラによって感光材料が処理液中で実質的に水平
に搬送される。
【0009】感光材料は、搬送方向先端が、先ず第1の
ガイド部材によってブレードに向けてガイドされ、ブレ
ードを弾性変形させてブレードの上端と通過口との間を
通過して隣接する下流側の処理槽へ搬送される。
【0010】さらに感光材料は、先端が下流側の処理槽
に設けられた第2のガイド部材によって下流側の処理槽
に設けられた搬送ローラに向けてガイドされ、水平方向
に搬送される。以後同様にして複数の処理槽を通過し、
各処理槽に貯留された処理液によって感光材料は処理さ
れる。
【0011】この感光材料処理装置では、感光材料を複
数の処理槽を実質的に水平方向に搬送されるので、処理
槽間の隔壁を乗り越えて下流側の処理槽へ搬送する従来
の感光材料処理装置よりも搬送距離が短縮されるので、
感光材料を迅速に処理することができる。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の感光材料処理装置において、前記処理槽の処理液の液
面は、少なくとも前記ブレードの上端よりも下方に位置
していることを特徴としている。
【0013】次に、請求項2に記載の感光材料処理装置
の作用を説明する。
【0014】感光材料がブレードの上端と通過口の上端
との間を通過する際に、ブレードの上端と通過口の上端
との間に僅かな隙間が生じるが、処理液の液面が少なく
ともブレードの上端よりも下方に位置しているので、こ
の隙間を介して上流側の処理液が下流側の処理槽へ進入
することを防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の感光材料処理装置の一実
施形態を図1乃至図7にしたがって説明する。
【0016】図2には、本実施形態に係る感光材料処理
装置10の概略構成が示されている。
【0017】感光材料処理装置10には、矢印L方向側
の側面に感光材料としてのペーパーPを内蔵したペーパ
ーマガジン12を装填する装填部14が設けられてい
る。
【0018】感光材料処理装置10の内部には、装填部
14の近傍に露光部16が設けられている。露光部16
は、例えば、レーザービームを照射することによってペ
ーパーPに潜像を形成するようになっている。
【0019】図3に示すように、露光部16は、制御装
置17によって制御される。露光部16には、ペーパー
Pを検出するセンサ16Aが設けられており、制御装置
17は、ペーパーPの先端及び後端をセンサ16Aで検
出した時間、ペーパーPの搬送速度、予め分かっている
ペーパーPの幅に基づいて処理面積を計算することがで
きるようになっている。
【0020】なお、露光部は、ネガフィルムの画像を焼
き付ける周知の露光装置であっても良い。
【0021】露光部16の矢印R方向側には、発色現像
液の貯留される発色現像槽18、定着液の貯留される定
着槽20、各々水洗水の貯留される第1水洗槽22、第
2水洗槽24、第3水洗槽26及び第4水洗槽28、さ
らにペーパーPを温風乾燥する乾燥装置30が順に設け
られている。
【0022】なお、感光材料処理装置10の矢印R方向
側の側壁には、乾燥の終了したペーパーPを排出する排
出口31と、排出されたペーパーPを受け取る製品スト
ック部33が設けられている。(発色現像槽)図3に示
すように、発色現像槽18には、露光部16側の壁面3
2にペーパーPが挿入されるスリット34が設けられて
いる。
【0023】図4に示すように、発色現像槽18の底部
には液を噴出するノズル36が配置されており、ノズル
36のペーパー搬送方向上流側及び下流側には、ペーパ
ーPを挟持して搬送する搬送ローラ38が設けられてい
る。
【0024】図5にも示すように、搬送ローラ38は、
ローラ38A及びローラ38Bから構成されている。
【0025】ローラ38Aの端部にはギア70及びスプ
ロケット72が取り付けられており、ギア70にはロー
ラ38Bの端部に取り付けられたギア74が噛み合って
いる。
【0026】なお、スプロケット72には、図示しない
モータで駆動されるチェーンが噛み合っており、モータ
の回転駆動力が伝達されるようになっている。
【0027】ここで、上流側の搬送ローラ38と下流側
の搬送ローラ38とは互いに水平に配置されており、こ
れにより槽内ではペーパーPが水平に搬送されるように
なっている。
【0028】搬送ローラ38の下方には、搬送ローラ3
8の近傍に攪拌ローラ75が平行に設けられている。
【0029】攪拌ローラ75の端部にはギア76が取り
付けられており、このギア76は槽壁に設けられたギア
78に噛み合っている。またギア78は、ローラ38B
のギア74に噛み合っている。したがって、ローラ38
Bが回転すると、これに伴って攪拌ローラ75が回転さ
れる。
【0030】攪拌ローラ75は、搬送ローラ38とほぼ
同じ長さであり、図5にも示すように螺旋状(例えば、
いわゆる螺子形状、外周面に螺旋溝を形成した円柱、長
尺状の板材を捩じったもの等)に形成されている。
【0031】図6に示すように、発色現像槽18の矢印
F方向側には、補助槽40が設けられている。
【0032】発色現像槽18と補助槽40との間の隔壁
42には、開口44が形成されており、発色現像液が発
色現像槽18と補助槽40との間を行き来できるように
なっている。
【0033】補助槽40の底部には配管46の一端が連
結されており、配管46の他端はポンプ48の吸入側に
連結されている。
【0034】ポンプ48の吐出側には配管52の一端が
連結されている。この配管52の他端は発色現像槽18
の底部に設けられたノズル36(図6では図示せず)に
接続されている。
【0035】したがって、発色現像液は、ポンプ48の
作動により、補助槽40より吸引され、配管46、ポン
プ48、配管52を介してノズル36から噴出される。
【0036】なお、補助槽40の上部は上壁54によっ
て塞がれており、上壁54にはスクリューフィーダー8
8が設けられている。スクリューフィーダー88は、後
述する顆粒状の補充剤を槽内に投入する。
【0037】なお、補助槽40の上壁54には、補充剤
を投入するための開口56が形成されており、また、補
充水を補充するための配管58の一端が連結されてい
る。
【0038】配管58の他端にはポンプ60及び水タン
ク62が接続されており、ポンプ60の作動により水タ
ンク62の水が補助槽40に補充されるようになってい
る。
【0039】発色現像用の補充剤としては、例えば、4
−アミノ−3−メチル−N−エチル−〔β−(メタンス
ルホンアミド)エチル〕アニリン硫酸塩、ポリエチレン
グリコール、N−ラウロイルアラニンナトリウム、ジス
ルホエチルヒドロキシルアミン2ナトリウム塩、チノパ
ールSFP(チバガイギー社製)、亜硫酸ナトリウム、
臭化カリウム、ジエチレントリアミン5酢酸、p−トル
エンスルホン酸ナトリウム、水酸化カリウム、マンニト
ール、炭酸カリウム、ジエチレントリアミン5酢酸第2
鉄アンモニウム1水塩、エチレンジアミン4酢酸、マレ
イン酸、パインフロー(松谷化学)、N−ラウロイルサ
ルコシンナトリウム等が含まれるが、これら以外の成分
であっても良い。
【0040】図4に示すように、発色現像槽18と漂白
定着槽20との間の隔壁104には、ペーパーPの通過
を可能とするスリット106が設けられている。
【0041】隔壁104には、ゴム等の弾性体(例え
ば、シリコンゴム、フッ素ゴム等。耐薬品性に優れてい
れば、他のゴム、合成樹脂等であっても良い。)からな
る薄肉のブレード108の下端部分が第1のガイド部材
150と共にスリット106の下側に取り付けられてい
る。
【0042】本実施形態のブレード108の形状は、一
定厚さで薄肉の細長い長尺形状である。
【0043】第1のガイド部材150には、ローラ38
Aとローラ38Bとのニップ部の正面(図では、真横)
に傾斜面150Aが設けれている。
【0044】傾斜面150Aは、上端側が下流側へ位置
するように傾斜しており、ペーパーPを斜め上方へガイ
ドする役目をする。なお、傾斜面150Aの水平方向に
対する傾斜角度θ1は、10°〜60°の範囲内が好ま
しい。
【0045】なお、第1のガイド部材150は、ペーパ
ーPが滑りやすいように、テフロン樹脂等の摩擦係数の
小さな合成樹脂で形成することが好ましいが、ペーパー
Pの接触する部分のみをテフロン樹脂等で形成したり、
テフロン樹脂等をコーティングしても良い。
【0046】また、ブレード108も上端側が下流側へ
位置するように傾斜している。なお、ブレード108の
水平方向に対する傾斜角度θ2は、10°〜60°の範
囲内が好ましい。
【0047】なお、スリット106の下流側の上角部分
には面取り部分106Aが設けられており、この面取り
部分106Aにブレード108の上端付近が弾性的に押
圧されて密着している。
【0048】また、発色現像槽18に貯留されている発
色現像の液面WLと、漂白定着槽20に貯留されている
漂白定着液の液面WLは、何れもブレード108の上端
位置よりも下方に位置している。
【0049】さらに、本実施形態では、発色現像槽18
に貯留されている発色現像の液面WLよりも、漂白定着
槽20に貯留されている漂白定着液の液面WLは下方に
位置している。 (漂白定着槽)なお、漂白定着槽20が発色現像槽18
と異なる点は、ペーパーPの入口の構成が異なる点と、
処理液の種類が異なる点のみであり、構成の異なる点を
以下に説明し、その他の発色現像槽18と同一構成に関
しては説明を省略する。
【0050】この漂白定着槽20には、上流側に第2の
ガイド部材152が設けられている。
【0051】第2のガイド部材152には、スリット1
06より斜め上方に進入してきたペーパーPの搬送方向
を斜め下方の搬送ローラ38へ向けて滑らかに変更する
ガイド曲面152Aが形成されている。
【0052】なお、第2のガイド部材152は、ペーパ
ーPが滑りやすいように、テフロン樹脂等の摩擦係数の
小さな合成樹脂で形成することが好ましいが、ペーパー
Pの接触する部分のみをテフロン樹脂等で形成したり、
テフロン樹脂等をコーティングしても良い。
【0053】漂白定着用の補充剤としては、例えば、チ
オ硫酸アンモニウム、亜硫酸ナトリウム、臭化カリウ
ム、p−トルエンスルフィン酸、N−ラウロイルサルコ
シンナトリウム等が含まれるが、これら以外の成分であ
っても良い。
【0054】なお、漂白定着槽20と第1水洗槽22と
の間の隔壁148には、発色現像槽18と漂白定着槽2
0との間の隔壁104と同様に、スリット106、第1
のガイド部材150及びブレード108が設けられてい
る。
【0055】また、漂白定着槽20に貯留されている漂
白定着液の液面WLと、後述する第1水洗槽22に貯留
されている水洗液の液面WLとは、何れもブレード10
8の上端位置よりも下方に位置している。さらに、本実
施形態では、漂白定着槽20に貯留されている漂白定着
液の液面WLよりも、後述する第1水洗槽22に貯留さ
れている水洗液の液面WLは下方に位置している。 (水洗槽)図7に示すように、第1水洗槽22、第2水
洗槽24、第3水洗槽26及び第4水洗槽28には、発
色現像槽18及び漂白定着槽20と同様に、ペーパーP
を挟持して水平に搬送する搬送ローラ38と、攪拌ロー
ラ75とが設けられている。
【0056】また、第1の水洗槽22には、漂白定着槽
20と同様に、上流側に第2のガイド部材152が設け
られている。
【0057】第1水洗槽22と第2水洗槽24との間の
隔壁110、第2水洗槽24と第3水洗槽26との間の
隔壁112、第3水洗槽26と第4水洗槽28との間の
隔壁114には、各々ペーパーPの通過を可能とするス
リット116が設けられている。
【0058】隔壁110、112、114には、スリッ
ト116の上側にゴム等の弾性体からなる薄肉の上ブレ
ード118の基部が、下側に同じくゴム等の弾性体から
なる薄肉の下ブレード120の基部が取り付けられてお
り、上ブレード118の先端部分及び下ブレード120
の先端部分とが密着しており、ペーパー搬送方向上流側
の水洗水が隣接する下流側の水洗水に混入しないように
構成されている。
【0059】第4水洗槽28の底部には、水タンクの水
をポンプ(共に図示せず。)によって供給されるように
配管122が接続されている。また、第4水洗槽28の
側壁にはオーバーフロー配管124の一端が接続される
排出口126が開口しており、このオバーフロー配管1
24の他端は第3水洗槽26の底部に開口している。
【0060】第3水洗槽26の側壁にはオーバーフロー
配管128の一端が接続される排出口130が開口して
おり、このオバーフロー配管128の他端は第2水洗槽
24の底部に開口している。
【0061】第2水洗槽24の側壁にはオーバーフロー
配管132の一端が接続される排出口134が開口して
おり、このオバーフロー配管132の他端は第1水洗槽
22の底部に開口している。
【0062】第1水洗槽22の側壁にはオバーフロー配
管136の一端が接続される排出口138が開口してお
り、このオバーフロー配管136の他端は図示しない排
液タンクに挿入されている。
【0063】ここで、排出口126、排出口130、排
出口134、排出口138の順に設けられている位置が
低くなっており、第4水洗槽28に水洗水が供給され、
水位が排出口126の下端よりも上昇すると、オバーフ
ローした水洗水がペーパー搬送方向上流側の第3水洗槽
26の流れ込む。
【0064】同様にして、第3水洗槽26をオバーフロ
ーした水洗水は排出口130を介して第2水洗槽24へ
流れ込み、第2水洗槽24をオバーフローした水洗水は
排出口134を介して第1水洗槽22へ流れ込み、第1
水洗槽22をオバーフローした水洗水は排出口138を
介して排液タンクに排出される。
【0065】ここで、第4水洗槽28には、発色現像槽
18及び漂白定着槽20と同様に補助槽40、スクリュ
ーフィーダー88(図7では共に図示せず。)が連結さ
れている。
【0066】水洗用の補充剤(安定剤)としては、例え
ば、炭酸ナトリウム・1水塩、1−ヒドロキシエタン−
1,1−ジホスホン酸ジナトリウム、チノパールSF
P、亜硫酸ナトリウム、硫酸亜鉛7水塩、エチレンジア
ミン4酢酸2ナトリウム、硫酸アンモニウム、o−フェ
ニルフェノール、パインフロー、N−ラウロイルサルコ
シンナトリウム等が含まれるが、これら以外の成分であ
っても良い。
【0067】発色現像槽18、漂白定着槽20、第1水
洗槽22、第2水洗槽24、第3水洗槽26及び第4水
洗槽28は、耐薬品性、耐熱性優れた合成樹脂で形成さ
れている。
【0068】図4,5,7に示すように、これら発色現
像槽18、漂白定着槽20、第1水洗槽22、第2水洗
槽24、第3水洗槽26及び第4水洗槽28の底部に
は、各々開口90が形成されており、これらの開口90
の全てを塞ぐように底部の下面には一枚の熱伝導板92
が貼り付けられている。
【0069】この熱伝導板92は、上記各槽を形成する
合成樹脂よりも熱伝導性が良く、耐薬品性に優れた材質
で形成されている。本実施形態の熱伝導板92はステン
レススチール板であるが、発色現像液、漂白定着液等の
薬品により腐蝕せず、発色現像、漂白定着に影響を与え
ない材質であれば、他の材質であっても良い。
【0070】この熱伝導板92の下面には、電流を流す
ことによって発熱するシート状ヒータ94が密着して貼
り付けられている。
【0071】また、各槽内または処理液の循環経路途中
には、処理液の温度を測定する温度センサー(図示せ
ず)が設けられている。
【0072】制御装置17は、処理液の温度をこの温度
センサーによって計測し、処理液の温度が所定の温度
(本実施形態では40〜45°Cであるが、本発明はこ
れに限らず、処理液に応じて適宜変更される。)となる
ようにシート状ヒータ94に流す電流を制御する。
【0073】なお、露光部16、搬送ローラ38を駆動
するモータ等の駆動部分は全て制御装置17によって制
御されている。
【0074】また、各槽の処理液量が異なるため、開口
90の面積(熱伝導板92の槽内への露出面積)は、貯
留する処理液量に対応して各槽毎に異なっている。即
ち、処理液量の大きな処理槽(本実施形態では、発色現
像槽18、漂白定着槽20)の開口90の面積は大き
く、処理液量の小さな処理槽(本実施形態では、第1水
洗槽22、第2水洗槽24、第3水洗槽26、第4水洗
槽28)の開口90の面積は小さく設定されており、単
位処理液量当たりに与える熱量を同じにし、処理槽毎に
温度上昇に差が生じないように設計されている。
【0075】なお、処理液毎に、最適な温度が異なる場
合には、それに応じて開口90の面積を変更する。即
ち、温度を高く設定する必要のある処理液の処理槽に対
しては開口90の面積を大とし、温度を低く設定する必
要のある処理液の処理槽に対しては開口90の面積を小
とする。 (乾燥装置)乾燥装置30には、図3及び図7に示すよ
うに、ゴム等の弾性体からなる薄肉のブレード140が
一対設けられており、水洗されたペーパーPはこのブレ
ード140によりスクイズされ、ガイド142を介して
搬送ローラ144で水平搬送され、水平搬送中に、図示
しないドライヤーからの温風が吹き付けられて乾燥され
る。なお、乾燥されたペーパーPは、排出口31を介し
て装置外へ排出される。 (作用)次に、本実施形態の作用を説明する。
【0076】ペーパーマガジン12から供給され、露光
部によって潜像が形成されたペーパーPは、スリット3
4を介して発色現像槽18に進入する。
【0077】発色現像槽18に進入したペーパーPは、
2つの搬送ローラ38によって漂白定着槽20側へ水平
に搬送され、発色現像液によって現像される。
【0078】その後、現像処理されたペーパーPは、先
端が、隔壁104の第1のガイド部材150に設けられ
た傾斜面150Aにガイドされて斜め上方に進行方向を
変え、ブレード108を弾性変形させてブレード108
の上端とスリット106の面取り部分106Aとの間を
介して漂白定着槽20に進入する。
【0079】このとき、ペーパーPは、ブレード108
の弾性力によって面取り部分106A側へ付勢され、こ
れによってペーパーPは、ブレード108とスリット1
06の面取り部分106Aとによって両面がしごかれな
がら(摺動しながら)搬送されるので、ペーパーPに付
着した発色現像液が漂白定着槽20へ持ち込まれること
は殆どない。
【0080】また、ペーパーPが通過すると、ブレード
108の上端がスリット106の面取り部分106Aに
弾性的に押圧され、発色現像槽18と漂白定着槽20と
を隔離する。
【0081】さらに、発色現像槽18に貯留されている
発色現像の液面WLと、漂白定着槽20に貯留されてい
る漂白定着液の液面WLが、何れも隔壁104に設けら
れたブレード108の上端よりも下方に位置しているの
で、ある程度液面WLが波打っても処理液がブレード1
08の上端よりも上になることは無い。
【0082】したがって、ブレード108の上端がスリ
ット106の面取り部分106Aに弾性的に押圧されて
スリット106を閉止していることと相まって、発色現
像液が漂白定着液に混入する(またはその逆)ことを確
実に防止することができる。
【0083】なお、液面WL(特に、発色現像液、漂白
定着液)からブレード108の上端までの高さ方向の距
離は、装置設置環境の振動、ペーパーPの搬送時の液攪
拌等のいずれの場合においても波打った液面WLがブレ
ード108の上端を越えないように余裕をもって設定し
ておくことが好ましい。
【0084】ペーパーPの先端が漂白定着槽20に進入
すると、ペーパーPは、先端が第2のガイド部材152
のガイド曲面152Aによって、上流側の搬送ローラ3
8へとガイドされる。
【0085】漂白定着槽20に進入したペーパーPは、
2つの搬送ローラ38によって漂白定着液中を水平に搬
送され、漂白定着液によって漂白定着される。
【0086】また、ペーパーPが通過すると、ブレード
108の上端がスリット106の面取り部分106Aに
弾性的に押圧され、漂白定着槽20と第1水洗槽22と
を隔離する。
【0087】さらに、漂白定着槽20に貯留されている
漂白定着液の液面WLと、第1水洗槽22に貯留されて
いる水洗水の液面WLが、何れも隔壁148に設けられ
たブレード108の上端よりも下方に位置しているの
で、ある程度液面WLが波打っても処理液がブレード1
08の上端よりも上になることは無い。
【0088】したがって、ここにおいてもブレード10
8の上端がスリット106の面取り部分106Aに弾性
的に押圧されてスリット106を閉止していることと相
まって、漂白定着液が水洗液に混入する(またはその
逆)ことを確実に防止することができる。
【0089】ペーパーPの先端が第1水洗槽22に進入
すると、ペーパーPは、先端が第2のガイド部材152
のガイド曲面152Aによって、搬送ローラ38へとガ
イドされる。
【0090】ペーパーPは、第1水洗槽22、第2水洗
槽24、第3水洗槽26、第4水洗槽28の各々の水洗
水によって水洗が行われる。
【0091】なおペーパーPは、隣接する水洗槽へ移る
際、各水洗槽間の隔壁に設けられた上ブレード118と
下ブレード120との間でスクイズされ、下流側を水洗
水が上流側へ持ち込まれることを防止している。
【0092】水洗の終了したペーパーPは、乾燥装置3
0のブレード140で水洗水がスクイズされ、温風乾燥
された後、製品ストック部33に排出される。
【0093】なお、液面WLからブレード108の上端
までの高さ方向の距離は、2mm以上が好ましく、6mm以
上がさらに好ましい。この距離が1mm未満になると、処
理時や振動時の波打ちによって処理液がブレード108
の上端を越える虞れがある(なお、ブレード108がス
リット106を塞いでいるので実際には問題ない。)ま
た、液面WLからブレード108の上端までの高さ方向
の距離は、10mm以下が好ましい。この距離が大きくな
りすぎると、ペーパーPの搬送距離が増加して処理時間
が増加し、迅速処理のメリットが薄れる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の感光材料
処理装置は上記の構成としたので、処理液を加温するヒ
ータ関係の部品点数を低減し、装置の小型化を図ること
ができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の一実施形態に係る感光材料処理装
置の処理槽の隔壁に設けられたスリット付近のペーパー
搬送方向に沿った拡大断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る感光材料処理装置の
斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る感光材料処理装置の
ペーパーの搬送方向に沿った断面図である。
【図4】発色現像槽及び漂白定着槽の拡大断面図であ
る。
【図5】搬送ローラ及び攪拌ローラの正面図である。
【図6】補充槽付近の斜視図である。
【図7】水洗槽の拡大断面図である。
【図8】従来の処理槽の断面図である。
【図9】更に他の従来の処理槽の断面図である。
【符号の説明】
10 感光材料処理装置 18 発色現像槽(処理槽) 20 漂白定着槽(処理槽) 22 第1水洗槽(処理槽) 38 搬送ローラ P ペーパー(感光材料) 104 隔壁 106 スリット(通過口) 108 ブレード 148 隔壁 150 第1のガイド部材 152 第2のガイド部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料の処理を行う処理液を貯留した
    複数の処理槽を備え、前記感光材料を前記複数の処理槽
    を順に介して処理を行う感光材料処理装置であって、 前記複数の処理槽の各々に設けられ、前記感光材料を処
    理液中で実質的に水平に搬送する搬送ローラと、 処理槽と処理槽との間の隔壁に設けられて前記感光材料
    を通過する通過口と、 下端部分が前記通過口部の下端付近に取り付けられ、上
    端部分が前記通過口の上端付近に弾性的に押圧されて一
    方の処理槽の処理液と他方の処理槽の処理液とを分断す
    る弾性部材からなるブレードと、 前記隔壁の感光材料搬送方向上流側に設けられ、前記ブ
    レードに向けて前記感光材料をガイドする第1のガイド
    部材と、 前記隔壁の感光材料搬送方向下流側に設けられ、前記通
    過口を通過した前記感光材料を前記搬送ローラに向けて
    ガイドする第2のガイド部材と、 を有することを特徴とした感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記処理槽の処理液の液面は、少なくと
    も前記ブレードの上端よりも下方に位置していることを
    特徴とする請求項1に記載の感光材料処理装置。
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