JP2000258294A - 光ファイバ心線のスクリーニング方法及びスクリーニング装置 - Google Patents

光ファイバ心線のスクリーニング方法及びスクリーニング装置

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JP2000258294A
JP2000258294A JP5789299A JP5789299A JP2000258294A JP 2000258294 A JP2000258294 A JP 2000258294A JP 5789299 A JP5789299 A JP 5789299A JP 5789299 A JP5789299 A JP 5789299A JP 2000258294 A JP2000258294 A JP 2000258294A
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optical fiber
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Masaru Yui
大 油井
Manabu Shiozaki
学 塩崎
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバ心線の端末において露出したガラ
スファイバに大きな曲げを与えることが出来、かつ曲げ
保証値の定量化も可能にする。 【解決手段】 光ファイバ心線1の端末にて被覆を除去
して露出させたガラスファイバ2の被覆際を第一保持部
材3で保持し、間隔Lをおいてガラスファイバ2の端末
部分を第二保持部材4で保持して、第一保持部材3のガ
ラスファイバ際を原点にしガラスファイバ2を直線にし
た時の端末方向をX軸にした直交座標を想定し、第二保
持部材4の第一保持部材側端を点P(x、y)とした
時、x、y及び、第二保持部材4の回転角θが、下記式
を満足するように第二保持部材4を移動かつ回転させる
ことによって、ガラスファイバ2に長手方向に均一な曲
げを与える。 x=L×sin(θ)÷θ y=L×{1−cos(θ)}÷θ

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスファイバ上
に被覆を施した光ファイバ心線の端末にて被覆を除去し
ガラスファイバを露出させた光ファイバ心線の中で、強
度劣化したガラスファイバを有する光ファイバ心線を検
出し除去する光ファイバ心線のスクリーニング方法及び
スクリーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラスファイバ上に被覆を施した光ファ
イバ心線を接続したり、光ファイバ心線にコネクタを取
付けたりする場合、光ファイバ心線端末において被覆を
除去してガラスファイバを露出させるが、その被覆除去
作業時にガラスファイバに外傷を与えたりしてガラスフ
ァイバの強度劣化が生じることがある。目視では見つか
らない程度のわずかな外傷であっても、そのままで接
続、コネクタ取付け等を行なうと、長期に使用している
間に断線等の事故が発生することがある。
【0003】それゆえ、光ファイバ心線の端末で被覆を
除去してガラスファイバを露出させた時には、そのガラ
スファイバの先端付近を指先等で光ファイバ心線の軸線
と垂直方向に動かしてガラスファイバに適当な曲げを与
えて、その曲げに耐えないガラスファイバを有する光フ
ァイバ心線を除去するという方法で強度劣化したガラス
ファイバを有する光ファイバ心線を排除するスクリーニ
ングを行なっている。しかし、この指先でガラスファイ
バを曲げるスクリーニング方法では、スクリーニング条
件が一定でないといった問題がある。
【0004】そこで、特開平7−49287号公報、特
開平8−101104号公報では、特別なスクリーニン
グ装置を使ったスクリーニング方法が提案されている。
特開平7−49287号公報に記載された方法の概略
は、図5に示す通りである。図5において、11は光フ
ァイバ心線、12はガラスファイバ、13は光ファイバ
心線支持台、14は回転駆動装置、15はレバー、16
はガラスファイバ保持部材である。
【0005】この方法では、まず光ファイバ心線11の
端末において被覆を除去して裸のガラスファイバ12を
露出させたものの被覆端部付近を光ファイバ心線支持台
13上に載置して支持する。また、ガラスファイバ12
はその先端付近をリング状のガラスファイバ保持部材1
6の孔に通して保持する。そして、回転駆動装置14に
よってレバー15を光ファイバ心線11の軸線の回りに
回転させ、レバー15と一緒に回転するガラスファイバ
保持部材16によってガラスファイバ12の先端部分を
光ファイバ心線11の軸線の回りに回転させて、ガラス
ファイバ12に曲げを与える。そして、曲げに耐えられ
ず破断したガラスファイバを有する光ファイバ心線を除
去する。
【0006】また、特開平8−101104号公報に記
載の方法の概略は、図6に示す通りである。図6におい
て、17は光ファイバ心線、18はガラスファイバ、1
9は被覆クランプ手段、20は上げ下げ手段である。こ
の方法では、光ファイバ心線17の被覆端部をクランプ
手段19で押圧固定し、ガラスファイバ18の先端付近
に上げ下げ手段20を押し当てて、光ファイバ心線の軸
線と垂直な方向にガラスファイバの先端部を上げ下げす
ることによって、ガラスファイバに曲げを与える。そし
て、曲げに耐えられず破断したガラスファイバを有する
光ファイバ心線を除去する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にお
いて、ガラスファイバの先端部を指先で掴んで動かすこ
とによって、ガラスファイバに曲げを与えてスクリーニ
ングを行なう方法は、スクリーニングの条件が一定せ
ず、同じ程度の傷であってもスクリーニングで除去出来
る場合と除去出来ない場合がある。
【0008】また、特開平7−49287号公報に記載
された方法は、光ファイバ心線の軸線の回りにガラスフ
ァイバの先端部を回転させることによってスクリーニン
グを行なう方法であるが、この方法ではガラスファイバ
の先端付近は常にガラスファイバの露出際よりも光ファ
イバ心線の端末方向前方にあり、ガラスファイバの露出
際の被覆切断時における外傷を受け易い箇所に対して大
きい曲げを与えることが出来ない。また、光ファイバ心
線が複数本のガラスファイバを有するテープ状の光ファ
イバ心線の場合、複数本のガラスファイバがガラスファ
イバ保持部材のリング内でもつれるので、複数本のガラ
スファイバを有する光ファイバ心線には適用出来ない。
【0009】また、特開平8−101104号公報に記
載の方法においては、ガラスファイバの先端付近を光フ
ァイバの軸線に対して垂直方向に上げ下げするものであ
るが、この場合もガラスファイバの先端を上げ下げする
位置は常にガラスファイバの露出際よりも光ファイバ心
線の端末方向前方にあり、ガラスファイバの露出際の被
覆切断時における外傷を受け易い箇所に対して大きい曲
げを与えることが出来ないという問題がある。
【0010】また、上記2つの公報に記載された方法
は、いずれもガラスファイバに加えられる曲げは露出さ
せたガラスファイバの長手方向に均一でないため、曲げ
を数値化してスクリーニングによる保証規格を設定する
のは困難である。本発明は、以上の従来技術による問題
点を解消し、光ファイバ心線の端末において露出させた
ガラスファイバに大きな曲げを与えることが出来、かつ
曲げによる保証値の定量化も可能な長手方向に均一な曲
げをガラスファイバに与えることが出来るスクリーニン
グ方法及びスクリーニング装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバ心線
のスクリーニング方法は、ガラスファイバ上に被覆を施
した光ファイバ心線の端末にて被覆を除去して露出させ
たガラスファイバに曲げを与えてその曲げに耐えられな
いガラスファイバを有する光ファイバ心線を検出し除去
するスクリーニング方法であって、光ファイバ心線の被
覆の端末部分を直線状に第一保持部材にて保持し、ガラ
スファイバの端末近傍部分を第二保持部材にて直線状に
保持する。なお、第一保持部材と第二保持部材との間の
露出させたガラスファイバの長さは予め定めた長さLに
合わせる。
【0012】そして、前記露出させたガラスファイバの
軸線を通る平面内において、前記第一保持部材のガラス
ファイバ側の端面とガラスファイバの軸線との交点を原
点Oとし、ガラスファイバを直線状にした時のガラスフ
ァイバの端末方向をX軸、それと垂直な方向をY軸とす
る直交座標を設定したとき、前記第二保持部材の第一保
持部材側の端面とガラスファイバの軸線との交点Pの直
交座標P(x、y)が、直交座標P0 (L、0)の初期
位置から下記の式を満足するように第二保持部材を移動
させながら、同時に第二保持部材の軸方向を点Pの周り
に角度θだけ回転させることによって、第一保持部材と
第二保持部材との間のガラスファイバの長手方向に均一
な曲げを与える。 x=L×sin(θ)÷θ y=L×{1−cos(θ)}÷θ
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の光ファイバ心線
のスクリーニング方法にかかる装置の主要部を示す断面
図であって、図1(A)は曲げを与える前の状態を、図
1(B)は所定の曲げを与えた時の状態を示す。図1に
おいて、1は光ファイバ心線、2はガラスファイバ、
2’は軸線、3は第一保持部材、4は第二保持部材であ
る。光ファイバ心線1はガラスファイバ上に紫外線硬化
型樹脂等の被覆を施したものであって、その端末におい
て被覆を除去して、予め定めた長さL以上の長さのガラ
スファイバ2を露出させる。
【0014】そして、図1(A)に示すように、第一保
持部材3にて、光ファイバ心線1の被覆の端末部分を直
線状に保持し、第二保持部材4にて、ガラスファイバ2
の端末近傍部分を直線状に保持する。なお、第一保持部
材3と第二保持部材4との間隔は予め定めた長さLとす
る。
【0015】また、図1(A)に示すように、第一保持
部材3の露出させたガラスファイバ側の端面とガラスフ
ァイバ2の軸線2’との交点を原点Oとし、ガラスファ
イバを直線状にした時のガラスファイバ2の端末方向を
X軸、それと垂直な方向をY軸とする直交座標を設定す
る。そして、第二保持部材4の第一保持部材側の端面と
ガラスファイバの軸線2’との交点をPとし、点Pの位
置を直交座標P(x、y)で表す。ガラスファイバに曲
げを与えない時は、図1(A)に示すように点Pの位置
はP0 (L、0)にある。
【0016】図1(B)はガラスファイバに曲げを与え
た時の状態を示す図である。第一保持部材3と第二保持
部材4との間のガラスファイバ2に長手方向に均一な曲
げを与えるには、ガラスファイバ2の軸線2’が完全な
円弧を形成するように曲げれば良い。図1(B)におい
て、ガラスファイバ2の軸線2’が曲率半径Rの円弧を
描いているとして、点P(x、y)の位置と、第二保持
部材4のX軸に対する傾き角θとの関係を求めると、次
式が得られる。また、L=R×θなので、右辺のように
書き換えられる。 x=R×sin(θ)=L×sin(θ)÷θ y=R×{1−cos(θ)}=L×{1−cos
(θ)}÷θ
【0017】このことから、第二保持部材4の点Pの位
置を上記の式を満足する位置にし、第二保持部材4の軸
方向を角θだけ回転させれば、第一保持部材3と第二保
持部材4との間のガラスファイバ2は、完全な円弧状に
なって、ガラスファイバには長手方向に均一な曲げが与
えられることになる。
【0018】また、光ファイバ心線は複数本のガラスフ
ァイバ2を並列配置して被覆を施したテープ状である場
合も、図2に示すようにガラスファイバ2のそれぞれが
平行な一平面をなすように配列方向に対して垂直な方
向、即ちテープの厚さ方向に曲げれば、全てのガラスフ
ァイバにそれぞれ長手方向に均一な曲げを与えることが
出来る。なお、テープ状の光ファイバ心線の場合も、テ
ープの厚さ方向に曲げると、複数本のガラスファイバの
軸線は互いに平行な一平面をなして曲がるので、それを
ガラスファイバの配列方向に見れば、1本のガラスファ
イバが曲がっているように見え、図1(B)と同じ状態
になる。
【0019】また、特にテープ状の光ファイバ心線の場
合、テープの厚さ方向に刃物で被覆に切り込みを入れて
光ファイバ心線の端末方向に刃物を移動させる方法によ
って被覆除去が行われているので、ガラスファイバに外
傷が生じる場合その外傷は、ガラスファイバの露出際で
発生し易く、かつ複数本のガラスファイバの軸線に対し
てテープの厚さ方向のガラスファイバの表面箇所に発生
することが多い。従って、テープ状の光ファイバ心線に
おいて露出した複数本のガラスファイバの場合、上述し
たように曲げを与えれば、外傷があると思われるガラス
ファイバの表面位置には大きな引張り力が加わって破断
し易いので、ガラスファイバのスクリーニングは十分に
行なうことが出来る。
【0020】図3は、上述した直交座標P(x、y)で
表される点Pの位置を、θを2π/36ずつ変えて表示
した図である。2’はガラスファイバ2の軸線を、5は
点Pの軌跡曲線、P15はθ=15×2π/36の時の点
Pの位置を示す。また、この点Pの軌跡曲線5に沿って
第二保持部材4を矢印方向に移動させ、同時に第二保持
部材4を点Pの周りに角θだけ回転させると、ガラスフ
ァイバの軸線2’の描く円弧の曲率半径は、徐々に小さ
くなる。そして、ガラスファイバに加わる曲げ応力は、
ガラスファイバの長手方向には一定値を保ちながら、そ
の一定値が点Pの矢印方向への移動によって徐々に大き
くなる。
【0021】従って、この点Pの軌跡曲線5に沿って第
二保持部材4を移動させ、同時に点Pの周りに角θだけ
第二保持部材4を回転させれば、ガラスファイバに加わ
る曲げ応力を単調増加させることが出来る。なお、角θ
の最大値を予め定めておけば、その値からガラスファイ
バの加わる最大曲げ応力を求めることが出来る。また図
3は、θが正の場合のみ図示しているが、実際の光ファ
イバ心線のスクリーニングでは、θが負の方向にも同じ
だけ曲げる。
【0022】なお、点Pの移動を軌跡曲線5に沿わせな
いで、例えば点P0 から点P15まで直線に沿って第二保
持部材を移動させると、ガラスファイバの曲げ応力は単
調増加にならず、途中で大きな曲げ応力がガラスファイ
バに加わることがあるので、そのような点Pの軌跡曲線
5に沿わない移動方法は避けることが望ましい。
【0023】また、以上説明した本発明の光ファイバ心
線のスクリーニング方法では、ガラスファイバを保持し
た第二保持部材を定められた点Pの軌跡曲線に沿って移
動させ、同時に第二保持部材を角θだけ回転させる必要
がある。これを達成するスクリーニング装置の例を図4
を使って説明する。図4(A)はスクリーニング装置の
移動、回転方法の説明図、図4(B)は第二保持部材の
移動手段、回転手段の例を示す断面図である。
【0024】図4(A)において、5は点Pの軌跡曲線
であるので、その上の任意の点Pの直交座標P(x、
y)のx、yは先に示したように、 x=L×sin(θ)÷θ y=L×{1−cos(θ)}÷θ で示される。
【0025】また、点Pを基点に角θの方向に長さSだ
け離れた点をP’としその直交座標をP’(x’、
y’)とすると、x’、y’は次のようになる。 x’=x+S×cos(θ)=L×sin(θ)÷θ+
S×cos(θ) y’=y+S×sin(θ)=L×{1−cos
(θ)}÷θ+S×sin(θ) そして、θを変化させた時の、点P’の軌跡曲線は6の
ように描かれる。
【0026】このことから、一平面に点Pの軌跡曲線5
と点P’の軌跡曲線6とを描いておいて、長さSの直線
で2点を連結し、その内の1点は曲線5上を、他の1点
は曲線6上を移動させると、その2点がなす回転角は上
記のθとなる。なお、長さLで連結した直線を移動させ
るに当たっては、2点の進行が逆にならないように、初
期条件として曲線6上の点P’の方を先に移動させるこ
とによって回転角はθになる。言い換えれば、点Pの軌
跡曲線5と、点P’の軌跡曲線6を用意し、それぞれの
上を長さSの直線で連結した点を有する部材を移動させ
ることによって、本発明の光ファイバ心線のスクリーニ
ング方法で実施する第二保持部材の移動と回転に相当す
るものが得られる。以上が、第二保持部材4の移動、回
転方法の一例である。
【0027】図4(B)は、図4(A)で説明した方法
を具現する第二保持部材の移動手段及び回転手段の事例
を示す断面図であって、2はガラスファイバ、4は第二
保持部材、7aは主ガイド溝、7bは補助ガイド溝、8
a、8bは係合ピン、9は基板である。基板9には、前
記図4(A)の点Pの軌跡曲線5に沿って曲線状の主ガ
イド溝7aを設け、更に前記図4(A)の点P’の軌跡
曲線6に沿って曲線状の補助ガイド溝7bを設ける。そ
して、第二保持部材4には、2つの係合ピン受け孔4
a、4bを設ける。なお、係合ピン受け孔4aと係合ピ
ン受け孔4bとの中心間隔は、先に説明した長さSに合
わせる。
【0028】また第二保持部材4には、1本又は複数本
のガラスファイバ2を互いに平行に直線状に保持させ
る。なお、係合ピン受け孔4aの位置は、第二保持部材
4の端面とガラスファイバ2の軸線との交点に合わせ
る。また、2本の円柱形状の係合ピン8a、8bを用意
し、第二保持部材4の係合ピン受け孔4a、4bと、基
板9の主ガイド溝7a及び補助ガイド溝7bのそれぞれ
に係合させる。
【0029】そして、第二保持部材4を移動させると、
係合ピン8aは主ガイド溝7aに沿って移動し、係合ピ
ン8bは補助ガイド溝7bに沿って移動する。その時、
主ガイド溝7aと補助ガイド溝7bとの間隔は図4
(A)の例では上部に行くほど小さくなっているので、
係合ピン8aよりも係合ピン8bの方が早く進み、係合
ピン8aに対して係合ピン8bの位置は回転する。この
時、係合ピン8aの位置と係合ピン8aに対する係合ピ
ン8bの回転角は、上述した式におけるP(x、y)、
θで表されるので、第二保持部材4は定められた所定の
移動及び回転を行なうことになる。
【0030】以上、第二保持部材の移動手段及び回転手
段として、2本のガイド溝に沿って一定間隔の係合ピン
を介して第二保持部材を移動させ、同時に回転させる例
を示したが、2つの歯面の付いたガイドレールと複数の
歯車等とを組み合わせ、ガイドレール歯面の歯のピッチ
を長手方向及び2つのガイドレール間で変えることによ
っても、第二保持部材を指定された曲線に沿って移動さ
せると同時に所定の回転をさせることは可能である。
【0031】また、図1(B)、図3、図4(A)共、
Y軸方向に正の部分のみを図示して説明したが、実際は
X軸に対して対称的にY軸方向に負の部分もある。従っ
て、ガラスファイバに対して上下方向の往復曲げを行な
うことが出来る。また、θの最大値は、スクリーニング
の条件に応じて設定し、ストッパ等の部材を設けてθが
それ以上にならないようにすれば良い。また、θの最大
値の位置、即ち最大曲げの位置での、その曲げ状態の保
持時間は、スクリーニングの条件に応じて決めれば良
い。また、第一保持部材と第二保持部材との間隔Lは、
露出したガラスファイバの必要長に応じて決めれば良
い。なお、第二保持部材で保持された部分のガラスファ
イバは、保持によってガラスファイバの表面に傷が付い
ていることが考えられるので、通常は切断し、コネクタ
取付け等に使用しないことが望ましい。
【0032】
【発明の効果】本発明の光ファイバ心線のスクリーニン
グ方法は、光ファイバ心線の端末にて被覆を除去してガ
ラスファイバを露出させ、被覆の端末部分を第一保持部
材にて保持し、ガラスファイバの長さがLになる位置を
第二保持部材にて保持し、第二保持部材を指定された曲
線に沿って移動させながら、同時に回転させるものであ
るので、第一保持部材と第二保持部材との間のガラスフ
ァイバの長手方向に均一な曲げを与えることが出来る。
また、その時のガラスファイバに加わる曲げ応力はその
時の曲率半径から容易に求めることが出来るので、曲げ
応力の保証値を定量化することが出来る。
【0033】また、テープ状光ファイバ心線の場合は、
ガラスファイバの傷が発生し易い箇所が被覆除去工具と
の関係でガラスファイバの軸線に対してテープの厚さ方
向とほぼ決まっているので、本発明のスクリーニング方
法を適用してテープの厚さ方向にガラスファイバを曲げ
ることにすれば、複数本のガラスファイバに同時にそれ
ぞれ長手方向に均一な曲げを与えることが出来るので、
本発明のスクリーニング装置を効果的に適用することが
出来る。
【0034】また、単心のガラスファイバを有する光フ
ァイバ心線の場合も、被覆除去工具との関係でガラスフ
ァイバが傷付き易い箇所が決まっている時は、その方向
に曲げれば良いし、ガラスファイバが傷つき易い箇所が
決まっていない場合であっても、軸線の周りに曲げ方向
の面を回転させて何回か曲げることによって単心のガラ
スファイバを有する光ファイバ心線にも適用することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ心線のスクリーニング方法
にかかる装置の主要部を示す断面図であって、(A)は
曲げを与える前の状態を、(B)は所定の曲げを与えた
時の状態を示す。
【図2】テープ状の光ファイバ心線を曲げる時の状態を
示す斜視図である。
【図3】直交座標P(x、y)で表される点Pの位置
を、θを2π/36ずつ変えて表示した図である。
【図4】(A)は本発明の光ファイバ心線のスクリーニ
ング装置の移動、回転方法の例を説明する図、(B)は
本発明にかかる装置の第二保持部材の移動手段、回転手
段の例を示す断面図である。
【図5】従来技術によるスクリーニング方法を説明する
斜視図である。
【図6】従来技術によるスクリーニング方法を説明する
正面図である。
【符号の説明】
1:光ファイバ心線 2:ガラスファイバ 2’:ガラスファイバ2の軸線 3:第一保持部材 4:第二保持部材 5:点Pの軌跡曲線 6:点P’の軌跡曲線 7a:主ガイド溝 7b:補助ガイド溝 8a、8b:係合ピン 9:基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスファイバ上に被覆を施した光ファ
    イバ心線の端末にて被覆を除去して露出させたガラスフ
    ァイバに曲げを与えてその曲げに耐えられないガラスフ
    ァイバを有する光ファイバ心線を検出し除去するスクリ
    ーニング方法であって、光ファイバ心線の被覆の端末部
    分を直線状に第一保持部材にて保持し、更に先端に延び
    る露出させたガラスファイバの端末近傍部分を第二保持
    部材にて直線状に保持し、該第二保持部材を下記点P0
    の位置から下記の式を満足するように移動及び回転させ
    ることによって、第一保持部材と第二保持部材との間の
    ガラスファイバに均一な曲げを与えることを特徴とする
    光ファイバ心線のスクリーニング方法。 x=L×sin(θ)÷θ y=L×{1−cos(θ)}÷θ 但し、x、yは、前記露出させたガラスファイバの軸線
    を通る平面内において、前記第一保持部材の露出させた
    ガラスファイバ側の端面とガラスファイバの軸線との交
    点を原点Oとし、ガラスファイバを直線状にした時のガ
    ラスファイバの端末方向をX軸としそれと垂直な方向を
    Y軸とする直交座標を設定したとき、前記第二保持部材
    の第一保持部材側の端面とガラスファイバの軸線との交
    点Pの直交座標P(x、y)のx、yの値である。な
    お、P0 の位置はx=L、y=0の点である。また、L
    は第一保持部材と第二保持部材との間のガラスファイバ
    の長さを、θは第二保持部材の軸のX軸に対する回転角
    を示す。
  2. 【請求項2】 ガラスファイバ上に被覆を施した光ファ
    イバ心線の端末にて被覆を除去して露出させたガラスフ
    ァイバに曲げを与えてその曲げに耐えられないガラスフ
    ァイバを有する光ファイバ心線を検出し除去するスクリ
    ーニング装置であって、光ファイバ心線の被覆の端末部
    分を直線状に保持する第一保持部材と、露出させたガラ
    スファイバの端末近傍部分を直線状に保持する第二保持
    部材を備え、該第二保持部材を点P0 の位置から下記の
    式を満足するように移動及び回転させる移動手段及び回
    転手段を備えていることを特徴とする光ファイバ心線の
    スクリーニング装置。 x=L×sin(θ)÷θ y=L×{1−cos(θ)}÷θ 但し、x、yは、前記露出させたガラスファイバの軸線
    を通る平面内において、前記第一保持部材の露出させた
    ガラスファイバ側の端面とガラスファイバの軸線との交
    点を原点Oとし、ガラスファイバを直線状にした時のガ
    ラスファイバの端末方向をX軸としそれと垂直な方向を
    Y軸とする直交座標を設定したとき、前記第二保持部材
    の第一保持部材側の端面とガラスファイバの軸線との交
    点Pの直交座標P(x、y)のx、yの値である。な
    お、P0 の位置はx=L、y=0の点である。また、L
    は第一保持部材と第二保持部材との間のガラスファイバ
    の長さを、θは第二保持部材の軸のX軸に対する回転角
    を示す。
  3. 【請求項3】 前記第一保持部材はテープ状の光ファイ
    バ心線の被覆の端末部分を固定するものであって、前記
    第二保持部材はテープ状の光ファイバ心線の端末におい
    て被覆を除去して露出させた複数本のガラスファイバの
    端末近傍部分を平行状態を保って固定するものであっ
    て、該第二保持部材は露出させた複数本のガラスファイ
    バのそれぞれの軸線に対して前記式を満足するように移
    動し、かつ回転することを特徴とすることを特徴とする
    請求項2に記載の光ファイバ心線のスクリーニング装
    置。
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