JP2000258227A - 鏡面、非鏡面物における表面の変位測定装置 - Google Patents

鏡面、非鏡面物における表面の変位測定装置

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JP2000258227A
JP2000258227A JP6677699A JP6677699A JP2000258227A JP 2000258227 A JP2000258227 A JP 2000258227A JP 6677699 A JP6677699 A JP 6677699A JP 6677699 A JP6677699 A JP 6677699A JP 2000258227 A JP2000258227 A JP 2000258227A
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laser
path length
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JP6677699A
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Naritaka Mori
成登 森
Toshiyuki Imazu
俊之 今津
Itsuo Ikuno
逸夫 生野
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Shinkawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光路長を測定可能なレーザ距離計を使用す
ることにより、被測定物の測定表面が鏡面から拡散反射
面に変化しても、レーザ距離計と被測定物の測定表面の
位置を非接触状態にて合理的に測定することにある。 【解決手段】 レーザ距離計1のレーザ光を被測定物
3の測定表面に対して傾斜させた状態とし、反射板2は
平らな拡散反射面とし、被測定物3の表面が鏡面である
時に、レーザ距離計1からのレーザ光を受光できる位置
に設置し、レーザ距離計1には測定した光路長の値を被
測定物3の表面との距離に演算して変換する演算装置4
を連絡する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属等の液面
のように、測定する対象表面の反射率が大きく変化する
鏡面、非鏡面物における表面の変位を測定する装置に関
し、さらに詳しくは、例えば溶融金属の液面等のよう
に、その表面に形成される酸化層が厚いときは、反射率
が低く、反対に、上記酸化層が全くなくなれば、正反射
面になってしまうような、表面の反射率が大きく異なる
場合において、レーザ光を光源として、光学的に安定し
て当該表面の変位を測定するための溶融金属等の表面レ
ベル測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば溶融金属等の液面のレベル
変位を測定する手段としては、レーザスポットを測定表
面に照射し、その光学像を別のCCDカメラなどで撮影
することにより、上下方向の変位量を測定し、その光学
的な位置関係から実際の測定表面変位を求める三角測量
法が一般的に行なわれている。
【0003】しかし、上記した如き測定法においては、
測定すべき表面が鏡面のときレーザ光が正反射し、測定
する対象物の表面のゆらぎ、傾きにより、受光位置が変
化するため誤測定となる。したがって、反射率の大きい
材料や、或いは、人手により行なう酸化層の処理操作な
どによって、測定表面の反射率が大きく変化し得る溶融
金属等の表面の変位測定には三角測量法の適用が困難で
あった。
【0004】したがって、例えば亜鉛めっき浴でのレベ
ル測定等では、所謂セラミックフロートを浮かべて、そ
の変位をポテンショメータなどにより測定する接液型の
変位計に依存せざるを得なかった。しかし、溶融金属の
変位測定を用いた接液型の測定は、地金が接液部に付着
する事により、誤差が生じること、及び接液部の材料が
溶融金属内へ溶出、または剥離浮遊する事で、誤差の発
生と不純物の混入を生じるという問題点を抱えていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、光路
長を測定可能なレーザ距離計を使用することにより、被
測定物の測定表面が鏡面から拡散反射面に変化しても、
被測定物の測定表面の位置変位を非接触状態にて合理的
に測定することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、光路
長を測定し得るレーザ距離計を、被測定物の測定表面か
ら所定の距離を置いて設けると共に、該レーザ距離計か
ら照射されるレーザ光が、上記被測定物の測定表面と直
交する法線に対して所定の傾斜角度を介して被測定物の
測定表面に照射されるように設置し、且つ、上記被測定
物の測定表面から上記レーザ光の正反射方向へ向けて所
定の距離を置いた位置に、反射面が拡散反射面である反
射板を所定の角度にて設置し、上記測定表面の距離変位
を測定する際において、上記被測定物の測定表面が拡散
反射面である場合、上記レーザ距離計から照射したレー
ザ光が被測定物の測定表面で拡散反射することに基づい
て、同レーザ距離計から被測定物の反射位置までの光路
長を求め、且つ、上記被測定物の測定表面が鏡面である
場合、上記レーザ距離計から照射したレーザ光が被測定
物の測定表面で正反射して反射板の反射面に向かい、そ
の反射面にて拡散反射することに基づいて、レーザ距離
計から被測定物の反射位置までの光路長と、被測定物の
反射位置から反射板の反射位置までの光路長とを加算し
た全光路長を求め、上記した光路長若しくは全光路長に
基づいて演算装置により演算処理することにより、被測
定物の測定表面の距離変位を連続的に測定するように構
成したものである。
【0007】上記した手段によれば、光路長を測定可能
なレーザ距離計は、例えば溶融金属等の液面等、被測定
物の測定面に向けてレーザ光を照射する。また、上記レ
ーザ光は、上記被測定物の測定表面と直交する法線に対
して所定の傾斜角度を介した状態にて同被測定物の測定
表面に向けてレーザ光を照射する。上記したレーザ距離
計から照射されたレーザ光は、被測定物の表面において
拡散反射するか若しくは正反射するかによって光路長が
測定される。例えば、被測定物の表面が拡散反射面であ
る場合、レーザ距離計から所定の傾斜角を介して照射さ
れたレーザ光が上記被測定物の表面で拡散反射され、レ
ーザ距離計から被測定物の反射位置までの光路長が求め
られる。
【0008】一方、被測定物が鏡面の場合には、上記し
た如くレーザ距離計から測定表面に向けて照射されたレ
ーザ光は、被測定物の測定表面にて正反射して反射板に
向かい、拡散反射面である同反射板の反射面にて拡散反
射する。そして、その拡散反射光がもう一度被測定物に
て反射されることで、レーザ距離計から被測定物の測定
表面上における反射位置までの光路長と、反射位置から
反射板の反射位置までの光路長を加算した全光路長が求
められる。
【0009】また、上記した光路長の取り得る範囲が鏡
面と拡散反射面とで異なっているため、上記レーザ光の
全光路長には被測定物の表面が鏡面であるか拡散反射面
であるかを判定する法則性がある。また、上記全光路長
を演算装置により演算処理することで、この全光路長を
被測定物の表面との距離に変換することができる。尚、
上記被測定物の測定表面が鏡面の場合で且つ鏡面が多少
傾いた状態が生じても、反射板の反射面によりレーザ光
を受光することができれば、光路長の変化によるずれの
誤差は若干生じるが、精度上に問題がなければ測定は可
能である。
【0010】請求項2記載の鏡面、非鏡面物における表
面の変位測定装置は、上記反射板として受光位置を検出
可能な反射板を使用し、該反射板の反射面に対する受光
の有無に基づいて、被測定物の測定表面が非鏡面か鏡面
かを判断し、且つ、被測定物の測定表面が鏡面である状
態にて、その受光位置とレーザ距離計との距離を求める
ことで、同鏡面に傾きが生じ、上記反射板に照射された
レーザ光の受光位置にずれを生じ、測定光路長が変化し
た場合でも、この距離の値と、測定した光路長とに基づ
いて測定誤差を演算装置により演算し、正確な変位位置
として補正するように構成したものである。
【0011】この場合、前記した請求項1又は2記載の
鏡面、非鏡面物における表面の変位測定装置において、
受光位置を検出可能な反射板を使用したものであるか
ら、被測定物の測定表面の状態が、鏡面か、若しくは拡
散反射面であるかの判断を、反射板による受光の有無、
または反射板による受光の有無と測定範囲を限定するこ
とで、それぞれレーザ光の光路長に基づく被測定物の変
位の測定を行なうことができる。また、被測定物の測定
表面が鏡面の場合で、且つその測定表面が傾いてしまっ
た場合、光路長の変化による、ずれの誤差が生じるが、
受光位置検出可能な反射板を使用することで、レーザ距
離計と反射板でのレーザ光の受光位置との距離を演算装
置により演算して求め、この値と測定光路長より正確な
変位測定を実現し得る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明を実施した鏡面、非鏡面物にお
ける表面の変位測定装置a1を示している。この装置a
1は、収容槽(図示せず)に収容される亜鉛メッキやア
ルミ等、溶融金属3の測定表面3a(液面)のレベル変
位を連続的に測定するものであり、照射したレーザ光1
aの光路長を測定し得るレーザ距離計1を、被測定物の
測定表面となる溶融金属3の測定表面3aの上方に所定
の距離を置いて設けてある。また、上記レーザ距離計1
は、パソコン等から成る演算装置4に連絡し、上記レー
ザ距離計1にて測定した光路長のデータに基づいて、演
算装置4が測定表面3aの距離変位を演算するように構
成してある。
【0013】上記レーザ距離計1は、溶融金属3の測定
表面3aと直交する(この場合測定表面から垂直に立ち
上がる)法線Lに対して、所定の傾斜角度θを介して設
置し、照射部1bから照射されたレーザ光1aが、水平
な測定表面3aに対して上記傾斜角度θを介して照射さ
れるように構成してある(図1)。また、装置a1は、
溶融金属3の測定表面3aからレーザ光1aの正反射方
向へ向けて所定の距離を置いた位置に、反射面2aを拡
散反射面として構成した反射板2を所定の角度、この場
合水平に設置してある。また、上記反射板2は、レーザ
距離計1と同じ高さで、且つ、測定表面3aにて正反射
するレーザ光1aを上記反射面2aの範囲内にて受光で
きる位置に設置してある。
【0014】尚、測定物となる溶融金属3は、収容槽
(図示せず)内に収容される。そして、上記収容槽内に
収容された溶融金属3は、同溶融金属3の補充と排出を
行なうことにより、その液面となる測定表面3aのレベ
ルが上下に変位する。
【0015】上記したように、図1にて示す鏡面、非鏡
面物における表面の変位測定装置a1は、光路長を測定
可能なレーザ距離計1を、垂直な法線Lに対して傾斜角
θを介して設置すると共に、反射板2を、溶融金属3の
測定表面3aと平行で、且つ、同測定表面3aで正反射
したレーザ光1aを受光し得る位置に設置してある。
【0016】よって、上記した装置aにおいては、被測
定物となる溶融金属3の測定表面3aが、鏡面である
か、若しくは拡散反射面であるの判別のために、拡散反
射面状態における最大測定光路長Lmaxの1/2より
も大きい値をLmin:最小測定光路長とすると、測定光
路長Xは・・・ 拡散反射面のとき Lmax/2 < X ≦ Lma
x 鏡面のとき Lmax < X ≦ 2Lmax ただし X:測定光路長 Lmax:拡散反射面のときの最大測定光路長 であり、Lmaxを基準にしたときの測定光路長Xの値
の大小により測定表面3aとなる溶融金属の液面が鏡面
か、若しくは拡散反射面かを判断する。そして、それぞ
れの場合における測定表面3aとの距離Yは・・・ 拡散反射面のとき Y = Xcosθ 鏡面のとき Y = (Xcosθ)/2 となる。 尚、測定光路長Xより被測定物となる溶融金属3の測定
表面3aとの距離Yを求める演算処理は、パソコン等か
ら成る演算装置4を使用して連続的に行ない、上記距離
Yの変位を常時出力する。これにより、測定表面3の距
離変位を常時把握することができる。
【0017】図2にて示した、鏡面、非鏡面物における
表面の変位測定装置a2は、前記した図1にて示す装置
a1と同様に構成してあるが、反射板2の反射面2a
(拡散反射面)を、溶融金属3の測定表面3aと平行
で、且つレーザ距離計1と比べて2倍より高い位置にて
設置してある。また、上記反射板2aの反射面は、拡散
反射面とし、上記測定表面3aにて正反射したレーザ光
1aを受光できる位置に設置してある。
【0018】よって、上記した如く構成した装置a2に
おいて、測定光路長Xは・・・ 拡散反射面のとき 0 ≦ X ≦ Lmax 鏡面のとき α ≦ X ≦ 2Lmax + α ただし X:測定光路長 Lmax:拡散反射面のときの最大測定光路長 α:鏡面のときの最小測定光路長(α > Lmax) であり、Lmaxを基準にしたときの測定光路長Xの値
の大小により鏡面、拡散反射面を判断する。そして、そ
れぞれの場合の被測定物の表面との距離Yは・・・ 拡散反射面のとき Y = Xcosθ 鏡面のとき Y = ((X − α)cosθ)/2
となる。 尚、測定光路長Xより被測定物となる溶融金属3の測定
表面3aとの距離Yを連続的に求める演算処理は、パソ
コン等から成る演算装置4を使用して連続的に行なう。
【0019】図3にて示した、鏡面、非鏡面物における
表面の変位測定装置a3は、前記した図1にて示す装置
a1と同様に構成してあるが、反射板2を所定の角度に
て傾斜させた状態で設置してある。即ち、図3にて示す
鏡面、非鏡面物における表面の変位測定装置a3は、光
路長が測定可能なレーザ距離計1を、溶融金属3の測定
表面3aに対して、垂直な法線Lを規準として所定の傾
斜角度θだけ傾けて設置してある。一方、反射板2は反
射面2aを乱射面として構成し、該反射面2aが上記レ
ーザ距離計1から測定表面3aに向けて傾斜角度θを介
して照射されるレーザ光1aと平行するように傾斜させ
て設置してある。また、上記反射板2は、測定表面3a
の反射位置と、上記反射板2の反射面2aにおける反射
位置との間の光路長が、レーザ距離計1と測定表面3a
の反射位置との間の光路長より大きくなる位置で、且
つ、正反射するレーザ光1aを受光し得る位置に設置し
てある。
【0020】即ち、上記した配置によれば、被測定物と
なる溶融金属3の測定表面3aの反射位置と、上記反射
板2の反射位置との光路長βが、測定表面3aの距離が
変位しても常に一定となり、且つ、レーザ距離計1と測
定表面3aの反射位置との光路長より大きくなるため、
測定光路長Xは・・・ 拡散反射面のとき 0 ≦ X ≦ Lmax 鏡面のとき β ≦ X ≦ Lmax + β ただし X:測定光路長 Lmax:拡散反射面のときの最大測定光路長 β:鏡面状態の被測定物の反射位置と反射板の反射位置
との光路長(β > Lmax)であり、Lmaxを基
準にしたときの測定光路長Xの値の大小により溶融金属
3表面3aが鏡面であるか、拡散反射面であるかを判断
する。それぞれの場合における溶融金属3の測定表面3
aとの距離Yは 拡散反射面のとき Y = Xcosθ 鏡面のとき Y = (X − β)cosθ となる。 尚、測定光路長Xより被測定物となる溶融金属3の測定
表面3aとの距離Yを連続的に求める演算処理は、パソ
コン等から成る演算装置4を使用して連続的に行なう。
【0021】図4にて示した、鏡面、非鏡面物における
表面の変位測定装置a4は、光路長を測定し得るレーザ
距離計1を被測定物となる溶融金属3の測定表面3aに
対して垂直に設置してある。一方、反射板2は、拡散反
射面として構成した反射面2aを、測定表面3aと平行
となるように設置してある。また、上記反射板2は、上
記レーザ距離計1の照射部1bと同等の高さとし、さら
にその照射部1bの周辺を囲むように設置してある。
【0022】よって、上記した如く構成した装置a4
は、溶融金属3の測定表面3aが、鏡面であっても、若
しくは、拡散反射面であっても、レーザ距離計1を垂直
に設置してあるため、測定表面3aに対して垂直に照射
されるレーザ光1aを捕らえることができ、さらに、そ
の光路長の測定値が、直接、溶融金属3の測定表面3a
との距離となる。また測定表面3aが鏡面であり、さら
に、この反射面が混入物等の影響により多少傾いた場合
でも、レーザ距離計1の照射部1bの周囲に設けた反射
板2がレーザ光1a’を受光できれば、ずれによる誤差
は多少生じるが精度的に問題なければ、図1にて示した
ものと同様の方法で測定可能である。ちなみに、レーザ
光1a’のずれにより生じる誤差の例として、基準距離
が5000mm、ずれが100mmのとき、距離の測定
値は5001.00mmであり、測定面3aまでの距離
の誤差は約1.00mmとなる。
【0023】図5にて示す鏡面、非鏡面物における表面
の変位測定装置a5は、光路長が測定可能なレーザ距離
計1を具備している。上記レーザ距離計1は、照射部1
bから照射するレーザ光1aが、上記溶融金属3の測定
表面3aと直交する法線Lに対して、傾斜角度θを介し
て設置し、上記照射部1bから照射されたレーザ光1a
が、水平な測定表面3aに対して傾斜角度θを介して照
射されるように設置してある。一方、溶融金属3の測定
表面3aから上記レーザ光1aの正反射方向へ向けて所
定の距離を置いた位置には、受光位置を検出することが
できる反射板2’を、上記測定表面と並行するように設
けてある。また、上記反射板2’は、反射面2a’がレ
ーザ距離計1と略同じ高さで、且つ、測定表面3aにて
正反射されたレーザ光1a’を受光できる位置に設置し
てある。尚、上記反射板2’の反射面2a’は拡散反射
面として構成してある。
【0024】また、溶融金属3の測定表面3aが鏡面で
ある場合で、その測定表面3aが混入物等の影響により
傾いてしまった場合、光路長の変化による、測定誤差が
生じる。しかし、上記したように受光位置が検出可能な
反射板2’を利用し、レーザ距離計1と、上記反射板
2’におけるレーザ光1a’の受光位置との距離と測定
光路長より正確な変位測定を実現することができる。
【0025】上記溶融金属3の測定表面3aが鏡面か、
若しくは拡散反射面であるかを判断するには、受光位置
検出可能な反射板2’の受光の有無で行い、それぞれの
場合の被測定物の測定表面との距離Yは・・・ 拡散反射面のとき Y = X1cosθ ただし X:測定光路長 Z:レーザ距離計と反射板でのレーザ光の受光位置との
距離 尚、測定光路長Xと、レーザ距離計と反射板でのレーザ
光の受光位置との距離Zから被測定物となる溶融金属3
の測定表面3aとの距離Yを連続的に求める演算処理
は、パソコン等から成る演算装置4を使用して行なう。
ちなみに、本発明の鏡面、非鏡面物における表面の変位
測定装置は、溶融金属や液体の他に、固体金属板など、
異なる反射率を有する材料が入れ替わる場合の表面変位
についても、同様に適用し得るものである。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、光路長を
測定可能なレーザ距離計から被測定物の測定表面へ向け
て照射されるレーザ光の光路長の値と、既知の反射板の
位置情報からレーザ距離計と被測定物との距離求め、上
記レーザ光の光路長若しくは全光路長に基づいて演算処
理を行なうことにより、被測定物の測定表面が鏡面、拡
散反射面に関わらず、被測定物の測定表面までの距離の
変位を、上記光路長の測定値に基づいて簡単な演算を行
なうことで、安定した光学的変位測定を非接触状態にて
実行することができる。特に、測定距離が1m程度にも
及ぶような長距離変位測定において、被測定物の測定表
面が鏡面である場合には、測定表面の微少な変化で、被
測定物の測定表面からの反射光がずれて誤測定や測定不
能となることが多くなり、安定した測定が難しいが、そ
の反射光を拡散反射面の反射板で受光することで少ない
誤差、もしくは誤差無く安定して連続的に測定し得る。
【0027】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の鏡面、非鏡面物における表面の変位測定装置にお
いて、受光位置を検出し得る反射板を使用したものであ
るから、被測定物の測定表面の状態が、鏡面か、若しく
は拡散反射面であるかの判断を、反射板による受光の有
無、及び反射板による受光の有無と測定範囲を限定する
ことで行ない、それぞれレーザ光の光路長に基づく被測
定物の変位測定を簡単且つ安定して行なうことができ
る。また、例えば溶融金属の液面に混入物が付着した場
合等では、被測定物の測定表面が鏡面で、且つその測定
表面が傾いてしまう場合もある。この場合、光路長の変
化による、測定の誤差が生じるが、受光位置検出可能な
反射板を使用することで、レーザ距離計と反射板におけ
るレーザ光の受光位置との距離を演算して求め、この値
と測定光路長より正確な変位測定を実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施した鏡面、非鏡面物における
表面の変位測定装置であり、同装置の被測定物の測定表
面が鏡面,拡散反射面状態である状態を示す構成図。
【図2】 本発明を実施した装置であって、レーザ距
離計を設置した高さの2倍の高さに反射板を設置した実
施例を示す構成図。
【図3】 本発明を実施した装置であって、レーザ距
離計から測定表面へ向けて照射されるレーザ光の傾斜角
度と並行になるように反射板を傾斜させて設置した実施
例を示す構成図。
【図4】 本発明を実施した装置であって、レーザ距
離計を被測定物の測定表面に対して垂直に設置した実施
例を示す構成図。
【図5】 本発明を実施した装置であって、受光位置
が検出可能な反射板を設置した実施例を示す構成図。
【符号の説明】
a1〜a5・・・鏡面、非鏡面物における表面の変位測
定装置 1・・・レーザ距離計 1a・・・レーザ光 2,2’・・・反射板 2a・・・反射面 3・・・溶融金属(被測定物) 3a・・・測定表面 4・・・演算装置 Lmin・・・最小測定光路長(Lmax/2<Lmin<Lma
x)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生野 逸夫 広島県広島市中区光南3丁目2−24 新川 電機株式会社広島テクニカルセンター Fターム(参考) 2F014 AC06 FA01 2F065 AA09 BB25 BB26 FF11 FF44 GG04 HH04 HH12 JJ02 JJ05 JJ07 JJ14 JJ16 JJ25 KK01 PP22 QQ27 2F112 AA05 CA13 DA25

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光路長を測定し得るレーザ距離計を、
    被測定物の測定表面から所定の距離を置いて設けると共
    に、該レーザ距離計から照射されるレーザ光が、上記被
    測定物の測定表面と直交する法線に対して所定の傾斜角
    度を介して被測定物の測定表面に照射されるように設置
    し、且つ、上記被測定物の測定表面から上記レーザ光の
    正反射方向へ向けて所定の距離を置いた位置に、反射面
    が拡散反射面である反射板を所定の角度にて設置し、上
    記測定表面の距離変位を測定する際において、上記被測
    定物の測定表面が拡散反射面である場合、上記レーザ距
    離計から照射したレーザ光が被測定物の測定表面で拡散
    反射することに基づいて、同レーザ距離計から被測定物
    の反射位置までの光路長を求め、且つ、上記被測定物の
    測定表面が鏡面である場合、上記レーザ距離計から照射
    したレーザ光が被測定物の測定表面で正反射して反射板
    の反射面に向かい、その反射面にて拡散反射することに
    基づいて、レーザ距離計から被測定物の反射位置までの
    光路長と、被測定物の反射位置から反射板の反射位置ま
    での光路長とを加算した全光路長を求め、上記した光路
    長若しくは全光路長に基づいて演算装置により演算処理
    することにより、被測定物の測定表面の距離変位を連続
    的に測定するように構成した鏡面、非鏡面物における表
    面の変位測定装置。
  2. 【請求項2】上記反射板として受光位置を検出可能な反
    射板を使用し、該反射板の反射面に対する受光の有無に
    基づいて、被測定物の測定表面が拡散反射面か鏡面かを
    判断し、且つ、被測定物の測定表面が鏡面である状態に
    て、同鏡面に傾きが生じ、上記反射板に照射されたレー
    ザ光の受光位置にずれを生じた場合でも、その受光位置
    とレーザ距離計との距離を求めることで、この距離の値
    と、測定した光路長とに基づいて測定誤差を演算装置に
    より演算し、正確な変位位置として補正するように構成
    した請求項1記載の鏡面、非鏡面物における表面の変位
    測定装置。
JP6677699A 1999-03-12 1999-03-12 鏡面、非鏡面物における表面の変位測定装置 Pending JP2000258227A (ja)

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