JP2000257620A - ロックナット構造 - Google Patents

ロックナット構造

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JP2000257620A
JP2000257620A JP11058159A JP5815999A JP2000257620A JP 2000257620 A JP2000257620 A JP 2000257620A JP 11058159 A JP11058159 A JP 11058159A JP 5815999 A JP5815999 A JP 5815999A JP 2000257620 A JP2000257620 A JP 2000257620A
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Japan
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nut
lock nut
screw portion
screwed
thread part
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JP11058159A
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English (en)
Inventor
Hiroki Nonaka
博樹 野中
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B39/00Locking of screws, bolts or nuts
    • F16B39/02Locking of screws, bolts or nuts in which the locking takes place after screwing down
    • F16B39/12Locking of screws, bolts or nuts in which the locking takes place after screwing down by means of locknuts
    • F16B39/16Locking of screws, bolts or nuts in which the locking takes place after screwing down by means of locknuts in which the screw-thread of the locknut differs from that of the nut
    • F16B39/18Locking of screws, bolts or nuts in which the locking takes place after screwing down by means of locknuts in which the screw-thread of the locknut differs from that of the nut in which the locknut grips with screw-thread in the nuts as well as on the bolt

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸にたわみを生じさせずに緩み止め機能
を生じさせることのできるロックナット構造を提供す
る。 【解決手段】 回転軸1の雄ねじ部2に螺合してベアリ
ング3を軸線方向に押圧し、かつ緩み止めをおこなうロ
ックナット構造において、前記雄ねじ部2に螺合する雌
ねじ部6とその雌ねじ部6の中心軸線に沿う方向に形成
されかつ前記雌ねじ部6とは異なるリード角の他の雌ね
じ部9とを有し、前記雌ねじ部6によって前記雌ねじ部
9に螺合することによりベアリング3を押圧する締結用
ナット5と、前記雌ねじ部9に締結用ナット5を挟んで
ベアリング3とは反対側に螺合する雌ねじ部21と締結
用ナット5における雌ねじ部9に螺合する雄ねじ部22
を有するロックナット20とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転軸に螺合さ
せたベアリングなどの被固定部材を軸線方向に押圧して
固定するとともに緩み止めの可能なロックナット構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にナットにおいては振動や衝撃が加
わると、瞬間的にナットと締め付け面との間に隙間がで
きて、ナットに荷重が働かなくなって摩擦力がなくな
り、それに伴ってナットに回転が生じて緩みが発生する
ことが知られている。このようなナットの緩みを防止す
るために、締結用ナットとは別にロックナットを使用
し、締結用ナットとロックナットとを相互に押圧する方
向にねじ込んでそれぞれの螺合面に大きな摩擦力を生じ
させるダブルロックナット構造が従来から知られてい
る。
【0003】例えば、従来のロックナット構造は図7に
示すようにボルト100に締結用ナット101をワッシ
ャ102に当たるまで締め込んだのち、ロックナット1
03を締結用ナット101に接触するまで締め付け、次
に締結用ナット101を若干戻すか、または締結用ナッ
ト101をレンチなどで固定している状態でロックナッ
ト103をさらにレンチなどで締め込んで、締結用ナッ
ト101とロックナット103とに図7の上方向(X方
向)および下方向(Y方向)にボルト100からの反力
を与えて圧接させる。その結果、上側のロックナット1
03のねじ面104がボルト100のねじ面105によ
って図7の上方向(X方向)に向けて強く押され、また
締結用ナット101のねじ面106がボルト100のね
じ面105によって図7の下方向(Y方向)に向けて強
く押される。このようにしてねじ面での面圧および摩擦
力が大きくなることにより、締結用ナット101および
ロックナット103の回転すなわち緩みが防止される。
【0004】また、実開平6−18719号公報には、
ナットの緩みを防止する構造として、締結用ナットとの
接触面の端面がロックナットの軸心に対して斜めに交わ
る傾斜面とされた構造が記載されている。
【0005】この実開平6−18719号公報の構成で
は、締結用ナットをボルトに締め込み、次にロックナッ
トを締め込むと、ロックナットが締結用ナットに当たっ
た時点からロックナットとボルトとの噛み合い部のクリ
アランス分、ロックナットの傾斜面が締結用ナットの端
面に面接触する方向に傾きながら回転され、その結果、
ボルトに曲げモーメントが働き、かつボルトに曲げモー
メントに対する反力が生じロックナットおよび締結用ナ
ットが固定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のダブル
ロックナット構造は、締結用ナット101の緩み止め機
能が主であり、ロックナット103で締結用ナット10
1を図7中の下方向(Y方向)に押す。しかし締結用ナ
ット101は、被固定部材などを図7の下方向(Y方
向)に押し、その反力を上方向(X方向)に受けてい
る。そのため、ロックナット103で締結用ナット10
1を下方向(Y方向)に押せば、被固定部材からの反力
をロックナット103で受けることになり、その結果、
締結用ナット101は単にロックナット103と被固定
部材との間に介在しているだけで締め付けの用をなさ
ず、しかも締結用ナット101とロックナット103と
の間で緩み止めのためのロック機能が働かないことにな
り、振動などが加わったときには簡単に締結用ナット1
01またはロックナット103が緩むことになる。
【0007】また、図7に示すように締結用ナット10
1を締め付けた後、ロックナット103でロックする場
合、締結用ナット101で密着させていたねじ面106
をロックナット103で引き離すことになりダブルナッ
ト構造の効果が低下し、さらには締結用ナット101の
端面は不安定で傾いた状態で締め付けられた状態とな
る。
【0008】また、実開平6−18719号公報の構造
では、2つのナットの当接面が半径方向に対して傾斜し
ているので、ロックナットを締め込むのに従って、これ
らのナットが螺合している軸に対する曲げ荷重が増大す
る。そのため、軸のたわみが大きくなってしまう不都合
がある。
【0009】さらに従来、図8に示すように精密ロック
ナット110のセットシュー111を精密ロックナット
110の半径方向に挿入してねじ軸112を押圧する構
造が知られている。しかしながら、この種の構成では、
セットシュー111を締め付けると、セットシュー11
1によって押圧されるねじ面の傾きが、セットシュー1
11ごとに異なっているので、各セットシュー111で
生じる軸線方向力と半径方向力とが図8に矢印で示すよ
うに異なったものとなり、ねじ軸112のたわみが生じ
る。すなわち図8に示すセットシュー111を締め込ん
だ場合、ねじ面に沿う荷重の向き、大きさが各セットシ
ュー111ごとに相違し、これが曲げ荷重としてねじ軸
112に作用するのでねじ軸112がたわんでしまう。
したがって、ねじ軸112のたわみが大きくなり、高速
回転する回転軸などには使用できない。
【0010】このように従来の精密ロックナット110
では、ねじ軸112のたわみ補正を重視してセットシュ
ー111を調整すると、緩み止めの十分な締め付けがで
きずに、ナットが緩んでしまうなど、セットシュー11
1による締め付けを、ナットのロックと軸のたわみの補
正とを協調しておこなわなければならないので、困難で
かつ長時間を要する作業を余儀なくされる問題があっ
た。
【0011】この発明は、上記の事情を背景にしてなさ
れたものであって、ねじ軸などの軸のたわみの補正と、
被固定部材およびその締め付けとを容易かつ確実におこ
なうことのできるロックナット構造を提供することを目
的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、この発明は、回転軸の雄ねじ部に
螺合して被固定部材を軸線方向に押圧し、かつ緩み止め
をおこなうロックナット構造において、前記雄ねじ部に
螺合する雌ねじ部とその雌ねじ部の中心軸線に沿う方向
に形成されかつ前記雌ねじ部とは異なるリード角の他の
ねじ部とを有し、前記雌ねじ部によって前記雄ねじ部に
螺合することにより前記被固定部材を押圧する第1ナッ
ト部材と、前記雄ねじ部に前記第1ナット部材を挟んで
前記被固定部材とは反対側に螺合する雌ねじ部と前記第
1ナット部材における前記他のねじ部に螺合する更に他
のねじ部とを有する第2ナット部材とを備えていること
を特徴とするものである。
【0013】したがってこの発明のロックナット構造で
は、各ナット部材を回転軸の雄ねじ部に螺合させた状態
で、第2ナット部材を第1ナット部材に対して相対的に
回転させると、回転軸の雄ねじ部に螺合している部分と
第1ナット部材に螺合している部分とのリード角が相違
していることにより差動ねじの作用が生じ、その結果、
両者のナット部材の間に軸線方向力が生じる。そのた
め、この軸線方向力によって回転軸の雄ねじ部に対する
面圧が高くなり、その結果、ナット部材の緩み止め力が
増大し、いわゆるロックを確実におこなうことができ
る。その場合、荷重は、軸線方向に作用するので、回転
軸のたわみ量に特には影響が生じず、したがってナット
のロックと回転軸のたわみ矯正とを互いに独立した機能
とすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明のロックナット構
造を図を参照して具体的に説明する。図1は、回転軸1
の雄ねじ部2に螺合して被固定部材であるベアリング3
を軸線方向に押圧し、かつ緩み止めをおこなうロックナ
ット構造の一例を示している。先ず、その構成について
説明する。
【0015】回転軸1の軸端側に雄ねじ部2が形成され
ており、その回転軸1の雄ねじ部2を越えた中間部には
ベアリング3がはめ込まれている。そのベアリング3に
対して前記雄ねじ部2側には円筒状のカラー4がはめ込
まれ、このカラー4の端部は雄ねじ部2にまで延びてい
る。このカラー4に当接するように第1ナット部材5
(以下、締結用ナット5と記す)が、前記雄ねじ部2に
ねじ込まれており、この締結用ナット5によってベアリ
ング3およびカラー4が、軸線方向に押圧されている。
【0016】また、締結用ナット5の内周面に、前記雄
ねじ部2に螺合する雌ねじ部6が形成されており、その
外周の3箇所には、外周面から雌ねじ部6に貫通したセ
ットシュー7用のセットねじ部7aが円周方向に等間隔
に形成されている。このセットシュー7のセットねじ部
7aをそれぞれ締め付けて、回転軸1のたわみを修正す
るように構成されている。
【0017】また、締結用ナット5の前記カラー4側と
は反対側の端面の外周部には、軸線方向に突出した円筒
部8が形成され、その円筒部8の内周面に雌ねじ部9が
形成されている。この雌ねじ部9のリード角は、雄ねじ
部2に螺合している雌ねじ部6のリード角よりわずかに
大きく設定されている。
【0018】この締結用ナット5を挟んで前記ベアリン
グ3あるいはカラー4とは反対側に、第2ナット部材2
0(以下、ロックナット20と記す)が雄ねじ部2にね
じ込まれている。このロックナット20には、雄ねじ部
2に螺合している雌ねじ部21と、この雌ねじ部21と
は軸線方向と反対側に形成された締結用ナット5の雌ね
じ部9に螺合する雄ねじ部22とが形成されている。
【0019】次に、上述したロックナット構造の作用に
ついて説明する。先ず、ベアリング3およびカラー4を
順に回転軸1の外周側に送り込み、ベアリング3を図示
しない所定の当接部分に押し付ける。また、締結用ナッ
ト5における雌ねじ部9に、ロックナット20の雄ねじ
部22を所定長さまでねじ込み、これらのナット5,2
0を連結しておき、このように一体化したナット5,2
0を回転軸1の雄ねじ部2にねじ込む。その場合、これ
らのナット5,20を連結しているネジ部9,20のリ
ード角と、回転軸1における雄ねじ部2のリード角とが
相違しているので、各ナット5,20を一体に回転させ
て軸線方向に送る。こうして各ナット5,20をカラー
4の端部に当接させ、その状態で各ナット5,20をさ
らに締め込んで、カラー4およびベアリング3に軸線方
向の荷重を掛けて固定する。
【0020】つぎに、締結用ナット5をロックナット2
0によって回り止めするために、ロックナット20を単
独で回転させる。図2はその状態を示しており、ロック
ナット20の雌ねじ部21のリード角が、締結用ナット
5に螺合している雄ねじ部22のリード角よりわずか小
さいので、ロックナット20を単独で回転させると、回
転軸1の雄ねじ部2に対する軸線方向への進み量より
も、締結用ナット5の雌ねじ部9に対する進み量が大き
くなる。すなわち差動ネジの作用が生じ、締結用ナット
5とロックナット20との間には、両者を接近させる方
向の荷重が生じる。
【0021】すなわちロックナット20には図2に示す
矢印Y方向に荷重がかかり、これに伴い締結用ナット5
には矢印X方向に荷重がかかる。したがって、このロッ
クナット20をさらに締め付けることにより、締結用ナ
ット5を、図2中の矢印X方向に引き込むので、締結用
ナット5の雌ねじ部6と回転軸1の雄ねじ部2との螺合
面30を引き離すことなく、ロックナット20の雌ねじ
部21と回転軸1の雄ねじ部2との螺合面31が密着す
る。つまり、締結用ナット5が螺合面30、ロックナッ
ト20が螺合面31を共に回転軸1の雄ねじ部2に密着
させることになり、両者の間に高い面圧を発生させ、強
力な緩み止め作用が生じる。なお、図1を参照して説明
したように、ベアリング3はカラー4を介してこのロッ
クナット構造により回転軸の軸線方向に締め付けられて
押圧されているために緩みが発生することはない。
【0022】一方、上記の締め付け操作の終了後であっ
てもセットシュー7による締め込み力を調整することで
回転軸1のたわみを補正することができる。以下、その
作用を説明する。
【0023】前述したように、締結用ナット5には、雌
ねじ部6に貫通したセットシュー7用のセットねじ部7
aが等間隔で3箇所に設けられている。また、このセッ
トシュー7によって押圧される回転軸1のねじ面の傾き
は、セットシュー7の位置ごとに異なっている。つま
り、回転軸1のねじ面に沿う荷重との向き、大きさがセ
ットシュー7の位置ごとに相違しているために、曲げ荷
重となり回転軸1に作用するのでねじ軸にたわみを生じ
させるように荷重が掛かる。したがって、3箇所に設け
られたセットねじ部7aに螺合させたセットシュー7を
それぞれ個別に締め付ければ、各セットシュー7ごとに
回転軸1に対して異なる曲げ荷重を生じさせることにな
り、その結果、いずれかのセットシュー7を締め付ける
ことによって生じた回転軸1のたわみを、他のセットシ
ュー7を締め込むことにより、修正することができる。
【0024】したがって上記のロックナット構造では、
ロックナット20を単独で締め込むことにより締結用ナ
ット5に軸線方向の荷重を掛けてその緩み止めをおこな
うことができ、またこれとは別にセットシュー7を個別
に締め込むことにより、回転軸1のたわみを修正するこ
とができる。そのため、締結用ナット5のロックと、回
転軸1のたわみ修正とが、それぞれ別個独立の操作とな
るので、すなわち一方の操作が他方の操作に影響を与え
ることがないので、これらの操作を容易かつ短時間にお
こなうことができる。なお、上記の例では、セットねじ
部7aおよびセットシュー7を3箇所に設けたが、これ
らは3箇所に限るものではなく、必要数設ければよい。
【0025】次に、この発明の他の例を説明する。な
お、上述した具体例と実質的に同一の部分には、図に同
一の符号を付してその説明を省略する。図3に示す例
は、締結用ナット5とロックナット20とを連結するね
じ構造を、上述した例とは反対にしたものである。すな
わち、締結用ナット5のカラー4とは反対側の部分に、
外周面に雄ねじ部9aが形成された円筒軸部8aが一体
に形成されている。これに対してロックナット20には
締結ナット5側に突出した円筒部20aが形成されてお
り、その円筒部20aの内周面に、締結用ナット5にお
ける雄ねじ部9aに螺合する雌ねじ部22aが形成され
ている。そしてこれら雄ねじ部9aおよび雌ねじ部22
aのリード角が、回転軸1の雄ねじ部2におけるリード
角よりわずか大きく設定されている。
【0026】したがって図3に示す構成であっても、締
結用ナット5によってカラー4およびベアリング3を軸
線方向に押圧する程度に各ナット5,20をねじ込んだ
後に、ロックナット20を更に締め込めば、上述したリ
ード角の相違による差動ネジ作用によって、各ナット
5,20の間に両者を接近させる方向の軸方向力が生
じ、締結用ナット5がいわゆるロックされる。その場合
であっても、事後的にあるいは事前にセットシュー7に
よる回転軸1のたわみの矯正を単独でおこなうことがで
きる。
【0027】さらに図4に示す例は、図1および図2に
示すロックナット20の形状を変更した例である。すな
わち図4に示すように、ロックナット20は、フランジ
部に相当する部分のないリング状に形成されており、そ
の内外周の全面にネジ部21,22が形成されている。
それに伴いロックナット20の端面には、これを回転さ
せるための工具(図示せず)を引っかけるための工具孔
20bが形成されている。他の構成は、図1および図2
に示す構成と同様である。したがって図4に示す構成で
あっても、上述した各例と同様に、締結用ナット5のロ
ックと回転軸1のたわみの矯正とを、互いに独立した操
作として容易かつ短時間におこなうことができる。
【0028】次に、前述したロックナット構造の緩み止
め効果をさらに高めるための座金を用いた例について説
明する。図5は、その座金をロックナット構造に適用し
た場合の断面図である。なお、上述した各具体例と同一
の部材もしくは部分には、図5に同一符号を付してその
説明を省略する。
【0029】この具体例における座金50を図6に示し
ており、これは、締結用ナット5とロックナット20と
の間に配置されて、両者のナット5,20を回転方向で
一体化させるように構成されている。具体的には、座金
50は、全体としてリング状に形成されており、その外
周の6箇所には、軸線方向に折り曲げることの可能な爪
部51が形成されており、また、内周側の一部には、軸
線方向に突出した爪部52が形成されている。
【0030】これに対して、締結用ナット5における円
筒部8の外周の一部には、前記座金50における外周側
の爪部51をはめ込むことのできる切欠き部5bが形成
されている。また、ロックナット20における雄ねじ部
22の基端部の一部には、前記座金50の内周側の爪部
52をはめ込むことのできる切欠き部20cが形成され
ている。
【0031】したがって座金50を締結用ナット5とロ
ックナット20との間に挟み込み、その際に内周側の爪
部52をロックナット20の切欠き部20cに係合させ
る。そして締結用ナット5のロックをおこなうために、
ロックナット20を締結用ナットに対して回転させ、そ
の後、座金50の外周側の爪部51のいずれか一つを折
り曲げて、締結用ナット5における切欠き部5bに係合
させる。その結果、座金50がその内周側の爪部52に
よってロックナット20と回転方向で一体化し、かつ外
周側の爪部51によって締結用ナット5と回転方向で一
体化するので、結局、各ナット5,20が座金50を介
して回転方向で一体化される。すなわちこれらのナット
5,20の回り止めが図られる。
【0032】なお、上記の具体例では、締結用ナットと
ロックナットとを連結するねじ部のリード角を、回転軸
のねじ部におけるリード角より大きく設定した例を示し
たが、この発明では、要は、これらのねじ部のリード角
が異なっていればよいのであって、上記の各具体例に限
定されない。さらに、この発明における被固定部材は、
上記の具体例で示したベアリングに限定されない。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
各ナット部材を回転軸の雄ねじ部に螺合させた状態で、
第2ナット部材を第1ナット部材に対して相対的に回転
させると、回転軸の雄ねじ部に螺合している部分と第1
ナット部材に螺合している部分とのリード角が相違して
いることにより差動ねじの作用が生じ、その結果、両者
のナット部材の間に軸線方向力が生じ、そのため、この
軸線方向力によって回転軸の雄ねじ部に対する面圧が高
くなり、その結果、ナット部材の緩み止め力が増大し、
いわゆるロックを確実におこなうことができる。その場
合、荷重は、軸線方向に作用するので、回転軸のたわみ
量に特には影響が生じず、したがってナットのロックと
回転軸のたわみ矯正とを互いに独立した機能とすること
ができるので、回転軸に対する被固定部材およびこれを
固定するためのナット部材のロックの作業と回転軸のた
わみの矯正作業との作業性が向上し、これらの作業を容
易かつ短時間におこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一例を示す断面図であって、締結
用ナットを締め込んだ状態を示す断面図である。
【図2】 図1の状態からロックナットを更に締め込ん
だ状態を示断面図である。
【図3】 この発明の他の具体例を示す断面図である。
【図4】 この発明の更に他の具体例を示す断面図であ
る。
【図5】 座金を使用した例を示す断面図である。
【図6】 その座金の形状を示す正面および側面の各図
である。
【図7】 従来のロックナットの締め付け状態を示す図
である。
【図8】 精密ロックナットの断面図である。
【符号の説明】
1…回転軸、 2…雄ねじ部、 3…被固定部材(ベア
リング)、 4…カラー、 5…第1ナット部材(締結
用ナット)、 6…雌ねじ部、 7…セットシュー、
7a…セットねじ部、 9…雌ねじ部、 9a…雄ねじ
部、 20…第2ナット部材(ロックナット), 21
…雌ねじ部, 22…雄ねじ部、 22a…雌ねじ部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の雄ねじ部に螺合して被固定部材
    を軸線方向に押圧し、かつ緩み止めをおこなうロックナ
    ット構造において、 前記雄ねじ部に螺合する雌ねじ部とその雌ねじ部の中心
    軸線に沿う方向に形成されかつ前記雌ねじ部とは異なる
    リード角の他のねじ部とを有し、前記雌ねじ部によって
    前記雄ねじ部に螺合することにより前記被固定部材を押
    圧する第1ナット部材と、 前記雄ねじ部に前記第1ナット部材を挟んで前記被固定
    部材とは反対側に螺合する雌ねじ部と前記第1ナット部
    材における前記他のねじ部に螺合する更に他のねじ部と
    を有する第2ナット部材と、を備えていることを特徴と
    するロックナット構造。
JP11058159A 1999-03-05 1999-03-05 ロックナット構造 Pending JP2000257620A (ja)

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JP11058159A JP2000257620A (ja) 1999-03-05 1999-03-05 ロックナット構造
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DE10008597A DE10008597A1 (de) 1999-03-05 2000-02-24 Sicherungsaufbau für eine Mutter

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