JP2000257337A - 住宅の化粧材及び内装構造 - Google Patents

住宅の化粧材及び内装構造

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JP2000257337A
JP2000257337A JP11060644A JP6064499A JP2000257337A JP 2000257337 A JP2000257337 A JP 2000257337A JP 11060644 A JP11060644 A JP 11060644A JP 6064499 A JP6064499 A JP 6064499A JP 2000257337 A JP2000257337 A JP 2000257337A
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decorative surface
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Aiko Watanabe
愛子 渡辺
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 住宅の内装用の化粧材を取り付ける際の作業
性を向上する。 【解決手段】 内装用の化粧材2のうちの、例えば、窓
枠13は、先に壁1に取り付けられる受材17と、この
受材17に接合される化粧面部材21とを備えている。
受材17は、壁1の開口部の内側面に取り付けられるよ
うになっている。そして、受材17に化粧面部材21を
取り付ける場合には、受材17の当接片17e、17
f、17gに沿って化粧面部材21を移動させる。すな
わち、開口部の外側から開口部内に向かうとともに、開
口部の内側面に平行で、かつ、化粧面部材の長さ方向に
直交する方向に化粧面部材21を移動する。これによ
り、化粧面部材21の嵌合凸部22a、22bの溝22
cに、当接片17e、17gの先端部が挿入されること
になる。これにより作業性を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅の壁の縁部や
壁の開口部の周囲の縁部等の内壁面に取り付けられる住
宅の化粧材およびそれを用いた内装構造に関する。
【0002】
【背景の技術】一般に、住宅の内装においては、例え
ば、壁の内壁面の天井との境界部分(内壁面の上側の縁
部)に設けられる廻り縁や、壁の内壁面の床との境界部
分(内壁面の下側の縁部)に設けられる巾木や、内壁面
の開口部の縁部などに設けられる化粧枠などの化粧材が
取り付けられている。
【0003】上記化粧材は、一般的には、木材が用いら
れるが、樹脂が用いられる場合もある。また、木材に代
えて、PCT JP94/00351(国際公開番号;
WO94/20280号)に記載された「セルロース系
微粉粒、木質様成形品および木質様製品」における木質
様成形品を化粧材として用いることも一部行なわれてい
る。ここで、上記木質様成形品について簡単に説明す
る。原料としてのセルロース材(基本的には木材)を粉
砕して得た粉砕粉を磨砕処理して嵩比重を高めた粉粒と
し、この粉粒の外周面に、該粉粒より小径でかつ硬い表
面粒(基本的には酸化チタンの粒)を固定させて固定粒
とし、この固定粒に樹脂及び顔料を混合し、かつ溶融さ
せ、その後または溶融と同時に押出成形または射出成形
により所望形状に成形されたものである。
【0004】そして、木質様成形品は、天然の木の木目
に極めて近い模様を有し、しかも手触り感等の風合いも
天然の木に近いものとなる。また、この木質様成形品
は、木材の端材や廃材を再生して用いることができ、端
材や廃材の有効利用を図ることができるとともに、木材
に比較して成形性が優れているとともに均質な材質を有
するものとなっている。従って、化粧材に木質様成形品
を用いることにより、木材と同様の質感を得られるとと
もに環境に配慮しながら品質の向上と品質の安定化を図
ることができる。
【0005】上述のような木質様成形品もしくは他の樹
脂からなる化粧材を、例えば、芯材の角部で隣接して取
り付ける場合に角部に几帳面状の形状を構成する方法と
して、特開平10−331387号公報に記載の化粧枠
が提案されている。上記公報においては、例えば、芯材
の角部を挟む面にそれぞれ化粧枠下地材(受材)を取り
付けるとともに、該受材に化粧面部材を取り付けること
で、芯材の角部を挟む面にそれぞれ化粧面を形成する。
また、角部を挟んで配置された化粧面部材同士の間に角
が露出するように化粧枠角部材を配置することで、それ
ぞれ化粧面部材の端部と該端部同士の間から露出する化
粧枠角部材の角部から几帳面状(角部に複数の段差や突
条等を有した状態)の形状を芯材の角部に形成するよう
になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
化粧材においては、芯材に取り付けられた受材に対して
化粧面部材を取り付ける際に、受材が取り付けられた芯
材の面に対して化粧面部材を直交する方向に移動させて
取り付けるようになっていた。すなわち、受材が取り付
けられた芯材の面と化粧面部材とがほぼ重なるように配
置した状態で、芯材の上記面に取り付けられた受材に向
かって化粧面部材を押し付けることにより、受材に化粧
面部材の裏面に設けられた部材が嵌合するとともに、受
材と化粧面部材とが接着剤により接着されるようになっ
ていた。
【0007】このような構造となっている場合には、基
本的に長尺な部材である化粧面部材を受材が取り付けら
れた芯材の面にほぼ重ね合わせた状態で近接させてから
化粧面部材を受材に押し付ける必要があり、作業性があ
まりよくなかった。特に、窓や、ドア等の壁の開口部の
内側面に、化粧材を取り付ける場合には、受材に化粧面
部材を近づける際に、化粧材の両端部がドアの開口の左
右の内側面もしくは上下の内側面に接触しやす状態とな
り、作業性が悪くなる。さらに、既に、壁の開口部の左
右もしくは上下の内側面に化粧材が取り付けられた状態
で、上下もしくは左右の内側面に化粧材を取り付ける際
には、取り付けられる化粧材の両端部と、既に取り付け
られた上下の化粧材もしくは左右の化粧材との間にほと
んど隙間がない状態となり、作業が困難なものとなる可
能性があった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、化粧材の取り付け作業の作業性を向上できる化粧
材及び内装構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
住宅の化粧材は、例えば、図3等に示すように、住宅の
壁1の縁部や壁1の開口部の周囲の縁部等の内壁面に取
り付けられる住宅の化粧材2であって、内壁面に設けら
れた受材17と、該受材17に取り付けられ、かつ、表
側が化粧面として露出するほぼ帯状の化粧面部材21と
を備え、該化粧面部材21と、上記受材17とには、そ
れぞれ互いに係合する係合部(当接片17e、17gと
嵌合凸部22a、22b)が設けられ、上記受材17と
上記化粧面部材21とを近接させた状態で、上記受材1
7に対して上記化粧面部材21を、上記受材17が取り
付けられた内壁面に沿うとともに上記化粧面部材21の
長さ方向にほぼ直交する方向に沿って移動することで、
上記係合部同士が係合するようになっていることを特徴
とする。
【0010】上記構成によれば、化粧材2の取り付けに
おいて、内壁面に取り付けられた受材17に化粧面部材
21を取り付ける際に、受材17と化粧面部材21とを
近接させた状態で、化粧面部材21を化粧材2が取り付
けられる内壁面に沿うとともに化粧面部材21の長さ方
向にほぼ直交する方向に沿って移動することで、化粧面
部材21が取り付けられることになり、一旦、受材17
と化粧面部材21とが重なるように配置してから受材1
7に化粧面部材21を押し付けるように移動した場合に
比較して、受材17の横から受材17に向かって化粧面
部材21をスライド移動するように化粧面部材21を取
り付けられるので、化粧面部材21の取り付け作業の作
業性を向上することができる。
【0011】特に、壁1の開口部の内側面に化粧面部材
21を取り付ける際に、例えば、壁1の開口部の外側に
おいて、化粧面部材21の左右両端部を壁1の開口部の
左右内側面に合わせるか、もしくは、化粧面部材21の
上下両端部を壁1の開口部の上下内側面に合わせた状態
で、化粧材2が取り付けられる内側面に沿って、化粧面
部材21を開口部内に移動させていくことで、容易に受
材17に化粧面部材21を取り付けることができる。す
なわち、壁1の開口部内で、化粧面部材21を化粧材2
が取り付けられる内側面に向かって移動させるのではな
く、壁1の開口部の外側から化粧面部材21を開口部内
に入れる段階で、化粧面部材21が受材17に取り付け
られることになり、開口部内で長い化粧面部材21を取
り扱うような状態がほとんど発生せず、作業性を向上す
ることができる。
【0012】本発明の請求項2記載の住宅の化粧材2
は、請求項1記載の化粧材2において、上記化粧面部材
21には、該化粧面部材21の少なくとも一方の側縁部
に沿って延在する分割部31が取り付け可能となってい
ることを特徴とする。
【0013】上記構成によれば、化粧面部材21の側縁
部に沿って延在する分割部31が設けられているので、
上記分割部31が化粧材2の側縁部に相当するものとな
り、化粧面部材21に分割部31を取り付けた場合と、
化粧面部材21に分割部31を取り付けなかった場合と
で、化粧材2の形状を変えることができる。そして、上
記化粧材2を単独で配置された開口部用の化粧材2とし
て用いることができるとともに、互いに直角に隣接して
配置された開口部のうちの互いに近接した内側面に取り
付けられる化粧材2としても用いることができる。すな
わち、化粧材同士が互いに直角に隣接して配置され、か
つ、二つの化粧材2の直角に接合する部分において、化
粧材2の側縁部同士が重複してしまうような配置の場合
に、一方の化粧材2において化粧面部材21に分割部3
1を取り付けないものとし、他方の化粧材2において化
粧面部材21に分割部31を取り付けるものとすれば、
二つの化粧材2の側縁部同士がぶつかることがなく、二
つの化粧材2が互いに直角に収まることになる。
【0014】一方、上述のように化粧材2同士が互いに
直角に隣接しない開口部の内側面に用いられる場合、す
なわち、化粧材2が単独で存在する場合においては、例
えば、壁1の開口部の内側面に化粧材2を取り付ける際
に、化粧面部材21に分割部31を取り付けておくこと
により、分割部31が開口部の内側面から壁1の側面の
部屋側に突出して、壁面の表層に取り付けられる表層部
材(石膏ボード6等の耐火ボードや、壁紙等の内装材)
に当接もしくは重なることにより、上記分割部31が化
粧材2と表層部材との見切り材として機能することにな
る。従って、化粧面部材21に分割部31を取り付ける
か否かにより状況が異なる場所に同じ規格の化粧材2を
取り付けることができ、化粧材2の部品点数を減らし
て、省力化及びコストダウンを図ることができる。
【0015】本発明の請求項3記載の住宅の化粧材2
は、請求項1または2記載の化粧材2において、上記受
材17には、該受材17に上記化粧面部材21を取り付
ける際に、該化粧面部材21の裏面側に当接して、上記
受材17に対して上記化粧面部材21を、上記受材17
が取り付けられた内壁面に沿って移動するように案内す
る当接部(当接片17e、17f、17g)が設けられ
ていることを特徴とする。
【0016】上記構成によれば、化粧面部材21を受材
17に取り付ける際に、化粧面部材21の裏面を受材1
7の当接部に当接させることで、化粧面部材21を受材
17が取り付けられる内壁面に沿って移動させる際に、
化粧面部材21が当接部によって案内されるので、作業
性を向上することができる。
【0017】本発明の請求項4記載の住宅の化粧材2
は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の化粧材2にお
いて、上記受材17と化粧材2との係合部のうちの一方
の係合部が係合片(当接片17e、17f、17g)を
備え、他方の係合部が上記係合片が挿入された状態で該
係合片を挟持可能な凹部(溝22c)を備え、上記一方
の係合部の係合片と、上記他方の係合部の凹部とが、該
凹部に上記係合片を挿入した状態で接着されるととも
に、上記凹部の奥側には、上記凹部に上記係合片を挿入
させて係合させた状態で余分な接着剤を収容する空間が
設けられていることを特徴とする。
【0018】上記構成によれば、例えば、凹部内に接着
剤を塗布した状態で、凹部に係合片を挿入することで、
受材17と化粧材2とを係合するとともに接着した場合
に、凹部内に塗布された接着剤のうちの余分な接着剤が
係合片により凹部の奥側に押しやられることになるが、
この際に、凹部の奥側には、凹部に係合片を挿入させて
係合させた状態で余分な接着剤を収容する空間が設けら
れているので、奥側に押しやられた接着剤が凹部から漏
出することなく、上記空間に収容されることになる。従
って、余分な接着剤が漏出することにより、作業が妨げ
られるの防止して、作業性を向上することができる。
【0019】本発明の請求項5記載の内装構造は、請求
項1から4のいずれか一つに記載の化粧材2を用いた内
装構造であって、上記受材17が内壁面に取り付けら
れ、上記化粧面部材21が、上記受材17に近接された
状態で、上記受材17が取り付けられた内壁面に沿うと
ともに化粧面部材21の長さ方向にほぼ直交する方向に
移動させることにより、上記受材17と上記化粧面部材
21とのそれぞれの係合部同士が係合して、上記受材1
7に上記化粧面部材21が取り付けられていることを特
徴とする。
【0020】上記構成によれば、受材17が取り付けら
れた内壁面に沿って化粧面部材21を移動させることに
より、受材17に化粧面部材21を取り付けることがで
きるので、上記請求項1記載の構成と同様の作用効果を
得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の第
一例の化粧材及び内装構造を図面を参照して説明する。
ここで、この実施例における化粧材の種類について説明
する。図1及び図2は、住宅の室内において壁1の内壁
面(壁の開口部の内側面、天井の段差の垂直面、床の段
差の垂直面を含む)に取り付けられた各種化粧材2を示
すものである。化粧材2としては、壁1の内壁面の天井
との境界部分に設けられる廻り縁11、壁1の内壁面の
床との境界部分に設けられる巾木12や、壁1に形成さ
れた窓となる開口部のサッシ枠より屋内側に設けられた
窓枠13や、壁1の開口部に設けられた見切り枠14
や、壁の内部ドアとなる開口部に設けられたドア枠15
などがある。また、窓枠13、ドア枠15等において
は、さらに化粧材2として、窓枠13やドア枠15の外
側に、窓枠13やドア枠15につながった状態でケーシ
ング16が設けられる場合もある。
【0022】次に、化粧材2の一つとしての窓枠13を
説明する。図3は、窓枠13と、該窓枠13を備えた内
装構造を示すためのものであり、壁1の窓となる開口部
の左側の水平断面図である。なお、壁1は、壁パネル3
からなるものであり、壁パネル3は、框材3aを矩形枠
状に組むとともに枠内部に縦横に補強棧材(図示略)を
配置した枠組3bと、該枠組3bの左右両面に貼設され
た面材3c、3cとからなるものである。また、壁パネ
ル3の内側の側面には、壁の内面側に取り付けられる表
層部材として石膏ボード6が取り付けられ、石膏ボード
6の表面には、図示しないクロス(内装材としての壁
紙)が貼られている。また、壁1の下側には、巾木12
が取り付けられている。
【0023】なお、図3においては、壁パネル3の外面
側に貼設される外装材を省略して図示している。また、
図3に示される窓の開口部においては、窓がほぼ床面ま
で開口し、後述するように壁の下側縁部に配置される巾
木12と窓枠13とが当接するようになっている。ま
た、壁1の開口部との境となる部分には方立て4が配置
されている。図3において、方立て4より上側が窓とな
る開口部である。そして、図3に示されるように、壁1
の開口部の内側面の外よりの部分には、サッシ枠5が取
り付けられ、内よりの部分には窓枠13が取り付けられ
ている。なお、図3においては、壁1の内面側の窓に隣
接する部分にケーシング16が取り付けられない構造と
なっている。
【0024】そして、窓枠13は、壁の開口部の内側面
(内壁面に含まれるものとする)に取り付けられる受材
17と、該受材17に取り付けられるとともに、表面が
化粧材として機能する化粧面とされた化粧面部材21
と、該化粧面部材21に接合される分割部31とを備え
ているものである。なお、化粧面部材21は、化粧材2
(窓枠13)の本体部となるものであり、分割部31
は、化粧材2の左右の側縁部のうちの屋内側の側縁部と
なるものである。
【0025】上記受材17は、例えば、樹脂からなると
ともに開口部のほぼ垂直な内側面に沿って上下に延在す
るものであり、受材17が取り付けられる内壁面(ここ
では開口部の内側面)に当接して接合される接合板部1
7aと、該接合板部17aから受材17に取り付けられ
る化粧面部材21の裏面に延出する複数の延出片17
b、17cと、一つの延出片17bから枝分かれして化
粧面部材21の裏面に当接する枝延出片17dと、これ
ら延出片17b、17c及び枝延出片17dの先端部に
おいて、化粧面部材21の裏面に沿って配置され、該裏
面に当接する当接片17e、17f、17gとを備えた
ものである。
【0026】上記接合板部17aは、例えば、ビスや釘
等の接合部材により内側面(ここでは方立て4の側面)
に接合されるようになっている。上記延出片17b、1
7c及び枝延出片17dは、接合板部17aから受材1
7に取り付けられる化粧面部材21の裏面まで延出する
ことで、内壁面と化粧面部材21との距離を決めるもの
である。また、延出片17b、17c及び枝延出片17
dには、その先端部に上記当接片17e、17f、17
gが設けられており、受材17に取り付けられる化粧面
部材21を安定した状態に保持するようになっている。
【0027】また、これらの分岐した断面形状により各
分岐部分が補強リブとして機能し、受材の強度を高める
ようになっている。また、上記当接片17e、17f、
17gのうちの少なくとも一部の当接片17e、17g
は、その一側縁側が係合部(係合片)として化粧面部材
21の後述する嵌合凸部22a、22bに嵌合(係合)
するようになっており、これにより受材17に化粧面部
材21が取り付けられるようになっている。また、当接
片17e、17f、17gは、受材の当接片17e、1
7gを化粧面部材21の嵌合凸部22a、22bに嵌合
させる際に、受材17に対して化粧面部材21を移動す
る際に、化粧面部材21を受材17が取り付けられた内
壁面に沿った方向に、案内するようになっている。すな
わち、受材17の当接片17e、17f、17gに化粧
面部材21の裏面を当接させた状態で、当接片17e、
17f、17gに沿って化粧面部材21を(該化粧面部
材の長さ方向にほぼ直交する方向に)摺動させることに
より、当接片17e、17f、17gの一方の側縁部を
化粧面部材の嵌合凸部22a、22bに嵌合できるよう
になっている。なお、受材17への化粧面部材21の取
り付けにおいては、接着剤が併用されることが好まし
い。
【0028】上記化粧面部材21は、開口部のほぼ垂直
な内側面に沿って上下に延在するものであり、その表面
側がほぼ平面状の化粧面(ほぼ受材17が取り付けられ
る内側面と平行となる)とされている。また、化粧面部
材21の裏面側には、サッシ枠5に近接する側(開口部
の内側面に取り付けられた窓枠13の屋外に近い側)か
ら補強リブ21a、嵌合凸部22a、22b、嵌合溝2
3が設けられている。そして、上記補強リブ21aは、
化粧面部材21の長さ方向に延在して化粧面部材21の
形状を維持するように補強するものである。上記嵌合凸
部22a、22bは、受材17に設けられた当接片17
e、17gの一方の側縁部に嵌合するものであり、化粧
面部材21の裏面から突出するように設けられるととも
に、左右側部のうちの一方の側部に受材17の当接片1
7e、17gを嵌合する溝22cが形成された状態とな
っている。
【0029】また、溝22cが形成される側部が全ての
嵌合凸部22a、22bにおいて同じ側となっている。
なお、嵌合凸部22a、22bは、化粧面部材21の裏
面からほぼ直角に突出する突出部と、該突出部から化粧
面部材21の裏面に沿って延出する延出部とからなる断
面ほぼL字状の部材と見なすことができ、上記延出片と
化粧面部材21の裏面との間に受材の当接片17e、1
7gを挟持するものということができる。また、溝22
cに当接片17e、17gが挿入された状態ででは、当
接片17e、17gの先端部の厚さより溝22cの奥の
幅が広くされており、溝22cに当接片17e、17g
を嵌合させた状態で溝22cの奥に空間が残るようにな
っている。これにより、溝22cの内面に接着剤を塗布
した状態で当接片17e、17gを溝22cに挿入した
場合に、溝22cの奥に余分な接着剤を収容する空間が
あることになり、余分な接着剤が溝22cから漏出する
のを防止できるようになっている。
【0030】上述のような構成において、受材17に化
粧面部材21を嵌合させる方法は、各当接片17e、1
7gのそれぞれの手前に、各嵌合凸部22a、22bが
それぞれ配置されるように、化粧面部材21の裏面を受
材17の当接片17e、17f、17gに当接させる。
そして、嵌合凸部22a、22bを当接片17e、17
gに近づけるように、受材17に対して化粧面部材21
を当接片17e、17f、17gの前面に沿わせた状態
で移動させることで、嵌合凸部22a、22bの溝22
cに当接片17e、17gの一方の側縁部を挿入するこ
とができる。これにより、嵌合凸部22a、22bの溝
22cに受材17の当接片17e、17gを嵌合するこ
とができる。なお、この際には、化粧面部材21は、受
材17に対して、該受材17が取り付けられた内壁面と
ほぼ平行で、かつ、化粧面部材21の長さ方向(受材1
7の長さ方向)にほぼ直交する方向に化粧面部材21を
移動することになる。
【0031】化粧面部材21の嵌合溝23は、断面ほぼ
円状(円の一部が切れて嵌合溝23の開口となってい
る)で、開口部側が溝の内部より狭くなった形状を有す
るものである。そして、嵌合溝23は、少なくとも化粧
面部材21の上下両端面のうちの少なくとも一方に開口
するものであり、この化粧面部材21の端面の開口から
分割部31の突条32を嵌合できるようになっている。
すなわち、蟻継状に嵌合できるようになっている。
【0032】また、分割部31の突条32は、嵌合溝2
3と同様に断面がほぼ円状となっており、その先端側が
先に行くほど細くなるようになっているので、(上述の
ような蟻継状の嵌合ではなく、)嵌合溝23の化粧面部
材21の裏面側の開口側から分割部31の突条32を押
し付けることにより、化粧面部材21の嵌合溝23の周
囲の部分が弾性変形して、嵌合溝23に分割部31の突
条32を押込んで嵌合できるようになっている。また、
この際に、化粧面部材21の嵌合溝23の部分の弾性力
により分割部31の突条32を弾性力により挟持するよ
うになっている。
【0033】従って、化粧面部材21の嵌合溝23に嵌
合した分割部31の突条32は、蟻継状に嵌合している
ことから、嵌合溝23及び突条32の長さ方向に沿った
方向以外の方向に極めて抜けずらい状態となっていると
ともに、弾性力により嵌合溝23に突条32が押えられ
た状態となり、接着剤等を用いなくとも強固に嵌合した
状態となるようになっている。なお、化粧面部材21の
嵌合溝23が形成される側縁部は、化粧面部材21が厚
く形成され化粧面部材21の裏面側に突出した状態とな
っている。そして、この化粧面部材21の嵌合溝23が
形成される突出部は、上記嵌合凸部22bと一体に形成
された状態となっている。
【0034】上記分割部31は、上記化粧面部材21の
屋内側に向かう側縁部に接合されて、受材17により窓
となる開口部の内側面から離された状態の化粧面部材2
1の側縁部から開口部の内側面の壁パネル3の屋内側に
設けられた表層部材としての石膏ボード6の開口部側の
端面に当接するようになっている。そして、石膏ボード
6の開口部側の端面を隠すことにより、窓枠13と表層
部材との見切り材として機能するようになっている。ま
た、窓枠13が取り付けられる窓は、ほぼ床面にまで至
るものであり、分割部31は、その下端部において、巾
木12の窓側の端部に当接して巾木12の端面を隠し、
窓枠13と巾木12との見切り材として機能するもので
ある。
【0035】そして、分割部31は、上記化粧面部材2
1の嵌合溝23に嵌合する突条32と、該突条32を化
粧面部材21の嵌合溝23に嵌合させた状態で化粧面部
材21の裏面側に延出する本体部33と、該本体部33
の突条32の反対側に形成され、石膏ボード6及び巾木
12に当接する当接面34とを有するものである。上記
突条32は、断面ほぼ円状の形状を有するものであり、
化粧面部材21の蟻溝状の嵌合溝23と蟻継が可能な形
状となっている。なお、突条32の形状は、嵌合溝23
に嵌合した状態で嵌合溝23の開口の位置に対応する基
部より、先端部の方が幅が広くなった形状を有し、嵌合
溝23の開口から突条32の先端部が抜けない形状とな
っていれば良い。また、さらに好ましくは、突条32の
基部より幅が広くなった部分より先側が先に向かうにつ
れて細くなるようになっていることが好ましい。また、
分割部31の本体部33の屋内側に臨む面は、屋内側に
突出した状態となって意匠性を高めるようになってい
る。
【0036】また、分割部31が、化粧面部材21に対
して分割可能となっているのは、後述するように角部で
窓枠13、見切り枠14、ドア枠15等の化粧材2(化
粧枠)が互いに隣接する場合に、これらの分割部31と
なる部分同士が互いにぶつかってしまい分割部31の部
分が邪魔になって化粧材2が取り付けられない状態とな
るの防止するために、隣接する化粧材2のうちの一方の
化粧材2の分割部31を外した状態として、これら化粧
材2を隣接して配置できるようにしたものである。な
お、分割部31は、表層部材の窓側の端面に当接して端
面を隠すことにより見切り材として機能していたが、表
層部材の端部の外側に分割部31の一部が重なるように
して、表層部材の端部を隠すことにより見切り材として
機能するようにしても良い。
【0037】そして、以上のような窓枠13を用いた内
装構造においては、壁1の窓となる開口部の内側面のサ
ッシ枠5より屋内側を窓枠13の化粧面部材21が覆っ
て意匠性を高めるようになっているとともに、窓枠13
の分割部31が窓枠13と壁1の屋内側の側面に貼設さ
れた表層部材(石膏ボード6及び壁紙等の内装材)との
見切り材として機能するようになっている。なお、窓枠
13において受材17を除く化粧面部材21及び分割部
31は、上述の木質様成形品からなるものである。ま
た、受材17は、外部に露出しないので、木質様成形品
を用いる必要はないが、木質様成形品としても良い。
【0038】次に、上記窓枠13を窓となる壁1の開口
部の内側面に取り付ける施工方法を説明する。まず、窓
枠13を取り付ける場合に、壁1の開口部の内側面に受
材17を取り付ける。この際には、受材17を釘やビス
等で壁1に取り付ける。そして、受材17に化粧面部材
21を取り付けることになるが、化粧面部材21を受材
17を介して壁1に取り付ける前に、化粧面部材21に
分割部31を取り付ける。
【0039】次に、化粧面部材21を上述のように受材
17に嵌合する。この際には、化粧面部材21を壁1の
開口部の外側から開口部の受材17が取り付けられた内
側面に沿って開口部内に入れるように移動することにな
る。また、化粧面部材21は、開口部の内側面の長さ方
向と化粧面部材21の長さ方向がほぼ平行となるように
して、化粧面部材21をその長さ方向にほぼ直交する方
向に移動して開口部内に入れるようにする。そして、化
粧面部材21は、基本的にその裏面を受材17の当接片
17e、17f、17gの前面に当接させた状態で移動
させることになるが、最初から化粧面部材21の裏面を
当接片17e、17f、17g(最初は、当接片17e
だけ)させた状態とすると、化粧面部材21の裏面の嵌
合凸部22が当接片17e及び17fに引っかかり、誤
った位置に嵌合してしまう恐れがあるので、化粧面部材
21を受材17の当接片17e、17f、17gに対し
て少し浮かせた状態とし、嵌合凸部22bが当接片17
fを越えた時点で、化粧面部材21の裏面を受材17の
当接片17e、17f、17gに当接させることで、そ
れ以後は、当接片17e、17f、17gに案内された
状態で、当接片17e、17gの一方の側縁部に化粧面
部材21の嵌合凸部22a、22bの溝22c、22c
を嵌合させることができる。
【0040】なお、化粧面部材21を嵌合させる際の基
本的な移動は、壁1の開口部の外側から開口部内に向か
い、かつ、化粧面部材21を開口部の内側面に沿って移
動させるものであり、化粧面部材21を一旦開口部内に
入れてから化粧面部材21を開口部の内側面に向かって
移動させた場合に比較して、化粧面部材21を容易に受
材17に取り付けることができる。また、化粧面部材2
1と受材17とを嵌合させるための係合部が、化粧面部
材21の移動方向に沿って二つ以上配置されない構成と
すれば、最初から化粧面部材21の裏面を受材17の当
接部に当接させた状態で化粧面部材21を移動させるこ
とができる。また、受材17の真ん中の当接片17fを
設けないものとしたり、該当接片17fと屋内側の当接
片17eを一体に連続したものとし、化粧面部材21の
サッシ枠5側の嵌合凸部22bを化粧面部材21のサッ
シ枠5側の側縁部に配置するものとすれば、最初、化粧
面部材21の嵌合凸部22bを当接片17eに当接させ
て案内させた状態とさせ、嵌合凸部22bが当接片17
e(もしくは当接片17eと一体の当接片17f)を越
えたところで、化粧面部材21の裏面を当接片17e等
に案内させるようにすれば、より容易に化粧面部材21
を案内させることができる。
【0041】次に、上記窓枠13とほぼ同様の窓枠13
aとドア枠15とを用いた内装構造について説明する。
図4に示される内装構造は、図5及び図6に示すよう
に、第一の壁1aに第二の壁1bが直角に接合され、第
一の壁1aの第二の壁1bが接合される部分に隣接して
窓となる開口部1cが設けられ、第二の壁1bの第一の
壁1aと接合する部分にドア(図示略)がはめ込まれる
開口部1dが設けられた場合のように、壁1同士が直角
に接合された部分の入隅の角部で該角部を挟んで窓枠1
3aとドア枠15とが隣接して配置された場合のもので
ある。そして、図4は、第一の壁1aの第二の壁1bと
接合される部分の水平断面図である。なお、第一の壁1
aも図3で示した壁1と同様の壁パネル3からなり開口
部側の端部に方立て4が接合されている。
【0042】上記窓枠13aは、上記窓枠13と同様
に、受材17と、化粧面部材21と、分割部31(図4
において、取外された状態)とを備えてなるものであ
る。そして、化粧面部材21には、窓枠13の場合と同
様に、サッシ枠5に近接する側から補強リブ21a、嵌
合凸部22a、22b、嵌合溝23が設けられている。
なお、窓枠13aにおいては、窓枠13と異なり化粧面
部材21が補強リブ21aの位置までとなっている。こ
れは、サッシ枠5の形状の違いに対応したものであり、
それ以外の部分については、窓枠13aと窓枠13とは
同様の構成となっており、使用方法、作用効果等も同様
のものとなっている。
【0043】そして、窓枠13aにおいては、上述のよ
うに角部でドア枠15と隣接する場合に、予め分割部3
1が取外された形状となっている。このようにすること
で、ドア枠15の分割部31と窓枠13aの分割部31
がほぼ同じ位置に配置されることにより、ドア枠15も
しくは窓枠13aが配置できなくなるのを防止すること
ができる。言い換えれば、ドア枠15及び窓枠13aに
おいて、特に角部専用のドア枠15や窓枠13aを予め
用意しなくとも、単独で用いられるドア枠15もしくは
窓枠13aに分割部31を取り付けない状態(外した状
態)とすれば、ドアや窓の開口部が角部で互いに隣接し
ている場合にも用いることができる。
【0044】従って、設置する部分の状況に対応してド
ア枠15や窓枠13aに、形状の異なる規格のものを製
造したり、その場で形状を変えるように加工したりする
必要がなく、部品種類の低減、施工の省力化等を図り、
最終的にコストダウンを図ることができる。また、角部
において窓枠13,13aやドア枠15に分割部31が
用いられない場合には、化粧面部材21に分割部31を
取り付けずにそのまま用いることができ、かつ、単独で
窓枠13,13aやドア枠15を用いる場合等おいて
は、上述のように化粧面部材21に分割部31を取り付
けることになるが、この場合には、容易に化粧面部材2
1に分割部31を取り付けることができ、かつ、接着剤
やその他の接合部材を用いなくとも化粧面部材21に分
割部31を取り外せないように強固に接合することがで
きる。
【0045】また、ドア枠15及び窓枠13aが角部で
隣接した場合に、それぞれの化粧面部材21、41の角
部の頂点側の端部が当接せずに互いに間隔をあけた状態
となるようになっている。そして、この間隔の部分に
は、ドア枠15もしくは窓枠13aの一方に取り付けら
れた分割部31が配置されて、上記間隔が分割部31に
より閉塞された状態とされる。また、この際に、分割部
31の角部が上記間隔から外部に露出した状態となり、
分割部31の露出部分と二つの化粧面部材21、41の
端部から几帳面状の形状が形成され、意匠性を高めるよ
うになっている。なお、図4等においては、分割部31
の角部が化粧面部材21,21の間から僅かに露出する
だけで、化粧面部材21,21の端部同士の間に溝がで
きた形状となっており、分割部31の露出部分は溝の底
部を構成するだけであるが、例えば、二つの化粧面部材
21、41の端部から分割部31の角部を大きく露出す
るようにすれば、各化粧面部材21、41の端部の角部
分と分割部31の露出する角部分からさらに複雑な几帳
面状の形状を形成することができる。
【0046】上記ドア枠15は、基本的に窓枠13と同
様の構成を有するものであり、受材40と、化粧面部材
41と、該化粧面部材41に接合される分割部31とを
備えるものである。そして、受材40は、ほぼ断面長方
形状の木材(厚みの調整等のために合板等が接合されて
いる場合がある)からなるものであり、その中央部に長
さ方向に沿って戸当たり29を嵌合する溝40aが形成
されている。そして、受材40は、受材17と同様にビ
スや釘等により壁1に取り付けられるようになってい
る。
【0047】上記化粧面部材41は、壁1のドアとなる
開口部の内側面の全幅に渡って配置されるため、基本的
に左右対称の形状とされ、化粧面部材41の左右端部に
それぞれ嵌合溝23、23が設けられ、該嵌合溝23に
それぞれ分割部31が嵌合するようになっている。ま
た、化粧面部材41の中央部に戸当たり29が取り付け
られるスリット42が設けられている。また、化粧面部
材41の裏面には、左右から受材40を挟持する挟持部
43、43が設けられ、該挟持部43,43の間に受材
40を挟み込むようにして、受材40に化粧面部材41
が取り付けられるようになっている。そして、ドア枠1
5において、化粧面部材41の嵌合溝23、23は、上
述の窓枠13における嵌合溝23と同じ形状を有するも
のであり、分割部31も窓枠13の分割部31と同じ形
状を有するものである。
【0048】また、上記窓枠13aにおいても、窓枠1
3と同様に施工することができる。なお、ドア枠15
は、受材40が取り付けられた内壁面に化粧面部材41
を押し付けるようにして化粧面部材41が取り付けられ
るようになっており、窓枠13と同様に施工することが
できないが、ドア枠15の化粧面部材41の裏面に窓枠
13と同様の嵌合凸部等の係合部を設け、受材40に窓
枠13の受材17のように当接片等の当接部及び係合部
を設けるものとして、ドア枠15においても窓枠13と
同様に施工できるようにしても良い。また、この場合
に、ドア枠15の化粧面部材41の両側縁部に取り付け
られる分割部31の少なくとも一方を取外した状態で、
化粧面部材41を受材に取り付けるものとしても良い。
【0049】また、ドア枠15においては、図4に示す
ように、壁1を構成する壁パネル3の開口部側の端面で
はなく、壁パネル3の側面に取り付けられる場合もあ
り、この場合には、上述の分割部31の当接面34では
なく、上述の本体部33の屋内側に臨む面が石膏ボード
6等に当接することになる。また、ドア枠15及び窓枠
13aにおいては、窓枠13と同じ形状(規格)の分割
部31が用いられており、異なる化粧材2に同じ分割部
31を用いることで、部品の共通化を図り、コストを減
少することができる。
【0050】図7は、上述のような角部に窓枠13a、
13a同士が互いに隣接して配置された場合を示すもの
であり、上述の角部にドア枠15と窓枠13aとを隣接
して配置した場合と異なるバリエーションを示すもので
ある。この場合も互いに隣接する窓枠13a、13a同
士において、一方の窓枠13aに分割部31が取り付け
られ、他方の窓枠13aに分割部31が取り付けられて
いない状態となっている。これにより、窓枠13a同士
が角部で隣接する場合でも、単独で用いられる窓枠13
aを分割部31を取り付けない状態とするだけで使用で
きる。また、分割部31により、上述の場合と同様に窓
枠13a同士で形成される角部を几帳面状の形状とする
ことができる。また、図7に示される内装構造におい
て、図4の場合と同様の形状を有する窓枠13aが用い
られており、図4の場合の窓枠13aと同様の作用効果
を奏することができる。なお、図7においては、受材1
7が壁パネル3ではなく、柱状の木材60に取り付けら
れる。なお、木材60は、壁1の角部の二つの窓に挟ま
れた部分を構成するものである。
【0051】なお、上記例では、開口部の内側面に取り
付けられる化粧材2として窓枠13,13aを説明した
が、その他の化粧材においても、本発明を適用すること
ができる。例えば、廻り縁11や巾木12においても、
窓枠とほぼ同様の構成で形成することにより、開口部の
内側面に化粧材を取り付ける場合ほどではないが、作業
性の向上を図ることができる。
【0052】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の住宅の化粧材に
よれば、化粧面部材を化粧材が取り付けられる内壁面に
沿って移動することで、化粧面部材が取り付けられるこ
とになり、化粧面部材の取り付け作業の作業性を向上す
ることができる。特に、壁の開口部の内側面に化粧面部
材を取り付ける際に、例えば、壁の開口部の外側におい
て、化粧面部材の左右両端部を壁の開口部の左右内側面
に合わせるか、もしくは、化粧面部材の上下両端部を壁
の開口部の上下内側面に合わせた状態で、化粧材が取り
付けられる内側面に沿って、化粧面部材を開口部内に移
動させていくことで、容易に受材に化粧面部材を取り付
けることができる。
【0053】本発明の請求項2記載の住宅の化粧材によ
れば、化粧面部材の側縁部に沿って延在する分割部が設
けられているので、上記分割部が化粧材の側縁部に相当
するものとなり、化粧面部材に分割部を取り付けた場合
と、化粧面部材に分割部を取り付けなかった場合で、化
粧材の形状を変えて異なる状況に対応することができ
る。
【0054】本発明の請求項3記載の住宅の化粧材によ
れば、化粧面部材を受材に取り付ける際に、化粧面部材
の裏面を受材の当接部に当接させることで、化粧面部材
を受材が取り付けられた内側面に沿って移動させる際
に、化粧面部材が当接部によって案内されるので、作業
性を向上することができる。
【0055】本発明の請求項4記載の住宅の化粧材によ
れば、余分な接着剤が漏出することにより、作業が妨げ
られるの防止して、作業性を向上することができる。
【0056】本発明の請求項5記載の内装構造によれ
ば、請求項1記載の構成と同様の効果を奏することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の住宅の化粧材が用
いられる部分を示す住宅内部の要部斜視図である。
【図2】上記例の化粧材が用いられる部分を示す住宅内
部の要部斜視図である。
【図3】上記例の化粧材のうちの壁に取り付けられた窓
枠を示す断面図である。
【図4】上記例の化粧材のうちの窓枠とドア枠が壁同士
が直角に接合された角部において隣接して配置された状
態を示す断面図である。
【図5】上記例の窓枠とドア枠が隣接して配置される部
分を説明するための図面である。
【図6】上記例の窓枠とドア枠が隣接して配置される部
分を説明するための住宅内部の要部斜視図である。
【図7】上記例の化粧材のうちの窓枠同士が角部におい
て隣接して配置された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 壁 2 化粧材 11 廻り縁(化粧材) 12 巾木(化粧材) 13 窓枠(化粧材) 14 見切り材(化粧材) 15 ドア枠(化粧材) 16 ケーシング(化粧材) 17 受材 17e 当接片(当接部 係合部、係合片) 17g 当接片(当接部 係合部、係合片) 21 化粧面部材(本体部) 22a 嵌合凸部(係合部) 22b 嵌合凸部(係合部) 22c 溝(凹部) 31 分割部(側縁部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅の壁の縁部や壁の開口部の周囲の縁
    部等の内壁面に取り付けられる住宅の化粧材であって、 内壁面に設けられた受材と、 該受材に取り付けられ、かつ、表側が化粧面として露出
    するほぼ帯状の化粧面部材とを備え、 該化粧面部材と、上記受材とには、それぞれ互いに係合
    する係合部が設けられ、上記受材と上記化粧面部材とを
    近接させた状態で、上記受材に対して上記化粧面部材
    を、上記受材が取り付けられた内壁面に沿うとともに上
    記化粧面部材の長さ方向にほぼ直交する方向に沿って移
    動することで、上記係合部同士が係合するようになって
    いることを特徴とする住宅の化粧材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の住宅の化粧材において、 上記化粧面部材には、該化粧面部材の少なくとも一方の
    側縁部に沿って延在する分割部が取り付け可能となって
    いることを特徴とする住宅の化粧材。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の住宅の化粧材に
    おいて、 上記受材には、該受材に上記化粧面部材を取り付ける際
    に、該化粧面部材の裏面側に当接して、上記受材に対し
    て上記化粧面部材を、上記受材が取り付けられた内壁面
    に沿って移動するように案内する当接部が設けられてい
    ることを特徴とする住宅の化粧材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一つに記載の住
    宅の化粧材において、 上記受材と化粧材との係合部のうちの一方の係合部が係
    合片を備え、他方の係合部が上記係合片が挿入された状
    態で該係合片を挟持可能な凹部を備え、上記一方の係合
    部の係合片と、上記他方の係合部の凹部とが、該凹部に
    上記係合片を挿入した状態で接着されるとともに、上記
    凹部の奥側には、上記凹部に上記係合片を挿入させて係
    合させた状態で余分な接着剤を収容する空間が設けられ
    ていることを特徴とする住宅の化粧材。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか一つに記載の
    住宅の化粧材を用いた内装構造であって、上記受材が内
    壁面に取り付けられ、上記化粧面部材が、上記受材に近
    接された状態で、上記受材が取り付けられた内壁面に沿
    うとともに化粧面部材の長さ方向にほぼ直交する方向に
    移動させることにより、上記受材と上記化粧面部材との
    それぞれの係合部同士が係合して、上記受材に上記化粧
    面部材が取り付けられていることを特徴とする内装構
    造。
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