JP2000256920A - ポリエステル系熱融着性複合繊維 - Google Patents

ポリエステル系熱融着性複合繊維

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JP2000256920A
JP2000256920A JP6334999A JP6334999A JP2000256920A JP 2000256920 A JP2000256920 A JP 2000256920A JP 6334999 A JP6334999 A JP 6334999A JP 6334999 A JP6334999 A JP 6334999A JP 2000256920 A JP2000256920 A JP 2000256920A
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Hironori Aida
裕憲 合田
Mikio Tashiro
幹雄 田代
Ryoji Tsukamoto
亮二 塚本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟な風合いをもちながら嵩回復性に優れ、
ロール巻にしても嵩へたりが少ない、主として衛材用シ
ートとして有用に用いることのできる、熱融着性繊維を
提供すること。 【解決手段】 繊維形成性成分と熱融着性成分とからな
り、該熱融着性成分が少なくともその繊維表面に露出す
るように配された熱融着性複合繊維であって、繊維形成
性成分を、主たる酸成分をテレフタル酸とし、全グリコ
ール成分を基準として50モル%以上をトリメチレング
リコールとする、融点が160〜226℃であるポリエ
ステルとし、熱融着性成分を、融点が繊維形成性成分よ
り20℃以上低い樹脂とする、ポリエステル系熱融着性
複合繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリエステル系熱融
着性複合繊維に関する。更に詳しくは、主として衛生材
料の表面材に適したポリエステル系熱融着性複合繊維に
関する。
【0002】
【従来の技術】熱融着性繊維は、衛生材料や産業用資材
等に用いられる不織布や、硬綿、ファイバーボール、自
動車内装材等の成形体として広く用いられており、主と
して、熱融着に使用される樹脂成分と、それより融点が
十分高く、不織布や繊維成形体の形態、強度を保持する
ための繊維形成性成分からなる複合繊維が一般的に用い
られている。その代表的な例として、芯部にポリプロピ
レン、鞘部にポリエチレンを配した芯鞘型複合繊維、芯
部にポリエステル、鞘部にポリエチレンを配した芯鞘型
複合繊維、芯部にポリエステル、鞘部に共重合ポリエス
テルを配した芯鞘型複合繊維等を挙げることができる。
【0003】中でも、衛生材料用の不織布としては、有
機溶剤を含む接着剤を使用せず、カードウェブ成形後の
熱風処理で短時間に目的のシートが得られるため、近年
スパンボンド不織布と共に著しく生産量を拡大してきた
分野である。
【0004】その中でも特に好ましく用いられているの
が、繊維形成性成分をポリプロピレンとし熱融着成分を
ポリエチレンとする2成分複合繊維(以降、PP/PE
繊維と称することもある。)、繊維形成性成分をポリエ
チレンテレフタレートとし熱融着成分をポリエチレンと
する2成分複合繊維(以降、PET/PE繊維と称する
こともある。)である。
【0005】ところが、PP/PE繊維は、風合いは柔
かく、衛材の表面シートとしては最適であるが、繊維自
体の曲げ剛性が小さいため、シートを嵩高にしてもへた
り易く、トップシートとして用いた場合に濡れたシート
が肌にまとわりつき不快感を感じ易いほか、ロール巻と
して保管している間に、圧力の高いロール芯近傍のシー
ト嵩は、一旦応力を開放されても嵩が戻らず、一様な製
品とならない面で不都合である。一方、PET/PE繊
維は、その繊維の曲げ剛性がPP/PE繊維に比べ十分
大きいため、嵩高いシートができるが、柔軟な風合いは
PP/PE繊維のシートには劣る。その上、ロール巻の
芯近傍でのシートの解除後の嵩回復性はPP/PE繊維
同様に不十分である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、柔軟
な風合いをもちながら嵩回復性に優れ、ロール巻にして
も嵩へたりが少ない、主として衛材用シートとして有用
に用いることのできる、熱融着性繊維を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究した結果、下記を満たすポリエス
テル系繊維が好適であることを見出し、本発明を完成す
るに至った。すなわち本発明の目的は、繊維形成性成分
と熱融着性成分とからなり、該熱融着性成分が少なくと
もその繊維表面に露出するように配された熱融着性複合
繊維であって、繊維形成性成分を、主たる酸成分をテレ
フタル酸とし、全グリコール成分を基準として50%以
上をトリメチレングリコールとする、融点が160〜2
26℃であるポリエステルとし、熱融着性成分を、融点
が繊維形成性成分より20℃以上低い樹脂とする、ポリ
エステル系熱融着性複合繊維により達成することができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、繊維形成性成分
としては、主たる酸成分をテレフタル酸とし、全グリコ
ール成分を基準として50モル%以上をトリメチレング
リコールとする、融点が160〜226℃であるポリエ
ステルである必要がある。
【0009】該グリコール成分がエチレングリコール
(炭素数2)であるポリエチレンテレフタレート(以
降、PETと称することもある。)に比べて曲げ剛性が
小さくなるため、出来た不織布の風合いが柔軟であり、
かつ弾性回復率が高いために、ポリプロピレン(PP)
のようなポリオレフィンが芯部に配されている複合繊維
と比べてロール巻後の嵩へたりが小さく、PET/PE
繊維とPP/PE繊維の欠点を相補する優れた性質をも
っていることがわかった。
【0010】なお、本発明者らの検討によれば、トリメ
チレングリコールよりアルキレン鎖が長い(炭素数4)
ブチレングリコールを主成分として用いた場合は、弾性
回復率は優れているものの、トリメチレングリコール系
に比べると更に曲げ剛性が低下することによって、熱融
着不織布の嵩高性が不十分で、カード紡出性に難がある
ことがわかっている。
【0011】ポリトリメチレンテレフタレート(以降、
PTrTと称することもある。)をはじめとするトリメ
チレングリコール系ポリエステルについては問題なく、
良好である。トリメチレングリコール系ポリエステル
は、主たる酸成分をテレフタル酸とし、全グリコール成
分を基準として50モル%以上をトリメチレングリコー
ルとすることが肝要であるが、上記の要件を満足する限
り、繊維および繊維製品により要求される物性を達成す
るため、少なくとも1種の第3成分を共重合しても差支
えない。なお、ここで”主たる”とは、該成分が全盛分
を基準として70モル%以上を占めることをいう。
【0012】本発明におけるテレフタル酸含有量の好ま
しい範囲は全酸成分のうち80〜100モル%であり、
更に好ましくは90〜100モル%である。
【0013】トリメチレングリコール含量は全グリコー
ル成分のうち50モル%以上であり、好ましくは70〜
100モル%、更に好ましくは80〜100モル%、特
に好ましくは90〜100モル%である。全グリコール
成分を基準としてトリメチレングリコールが50モル%
未満になると、弾性回復性が不十分となる。
【0014】なお、グリコール成分としてエチレングリ
コールを共重合する場合には、エチレングリコールの比
率が全グリコール成分を基準として30モル%以上とな
ると、得られるポリマーが非晶化するため、カードウェ
ブを熱融着処理をした場合に熱収縮を起こし易くなり、
寸法安定性に欠点を生じる。更に、これを繊維形成性成
分として使用するためには、融点の範囲を160〜22
6℃とする必要がある。
【0015】ポリエステルでは、融点が226℃を大幅
に上回ることはないが、160℃未満にすると、ポリマ
ーが非晶化するため、カードウェブを熱融着処理をした
場合に熱収縮を起こし易くなり、寸法安定性に欠点を生
じる。
【0016】本発明の繊維形成性成分であるポリエステ
ルの共重合成分として添加してもよい第3成分として
は、脂肪族ジカルボン酸(シュウ酸、アジピン酸等)、
脂環族ジカルボン酸(シクロヘキサンジカルボン酸
等)、芳香族ジカルボン酸(イソフタル酸、ソジウムス
ルホイソフタル酸等)、脂肪族グリコール(エチレング
リコール、トリメチレングリコール、テトラメチレング
リコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレン
グリコール等)、脂環族グリコール(シクロヘキサンジ
オール等)、芳香族ジオキシ化合物(ハイドロキノン、
ビスフェノールA等)、芳香族を含む脂肪族グリコール
(1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン
等)、ポリエーテルグリコール(ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール等)、脂肪族オキシカル
ボン酸(ω−オキシカプロン酸等)、芳香族オキシカル
ボン酸(P−オキシ安息香酸等)等が挙げられ、これら
を一種を単独で用いても二種以上を併用してもどちらで
もよい。
【0017】更に、該繊維形成性成分には二酸化チタン
等の艶消し剤、リン酸等の安定剤、ヒドロキシベンゾフ
ェノン誘導体等の紫外線吸収剤、タルク等の結晶核剤、
アエロジル等の易滑剤、ヒンダードフェノール誘導体等
の抗酸化剤、難燃剤、制電剤、顔料、蛍光増白剤、赤外
線吸収剤、消泡剤等が、本発明の目的が達成される限り
含有されていてもよい。
【0018】なお、本発明における熱融着性成分は繊維
形成性成分より低い融点が必要であることは云うまでも
なく、実用的には20℃以上の融点差が必要である。
【0019】中でも、熱融着性成分にポリオレフィンを
使用すると、より風合いが柔かいトリメチレングリコー
ル系ポリエステル熱融着性複合繊維を得ることができ、
PP/PE複合繊維に比べ、嵩高で耐嵩ヘタリ性に優れ
た不織布を得ることができる。
【0020】該ポリオレフィンとしては、例えば、高密
度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチ
レン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブテン−1、ポリペンテン−1およびこれらのランダ
ムまたはブロック共重合体、あるいは、さらにメタクリ
ル酸、アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン
酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸、およびそれら
のエステル、酸無水物などの誘導体から選択される少な
くとも1種以上を共重合したポリオレフィン系重合体を
挙げることができ、さらには上記のポリオレフィン系重
合体に上記不飽和カルボン酸またはその誘導体の少なく
とも1種をグラフトしたグラフト共重合体をあげること
ができるが、中でも高密度ポリエチレンが好ましい。
【0021】また、熱融着性成分が共重合ポリエステル
を含んでいてもよく、その場合には、PP/PE繊維よ
り嵩高であり、かつPET/共重合ポリエステル系繊維
より風合いが柔軟で耐嵩ヘタリ性のよい不織布を得るこ
とができる。該共重合ポリエステルとしては、全酸成分
を基準として、50モル%以上をテレフタル酸、40モ
ル%以下をイソフタル酸とし、全グリコール成分を基準
としてグリコール成分の80モル%をヘキサメチレング
リコール、ペンタメチレングリコール、テトラメチレン
グリコール、トリメチレングリコール、エチレングリコ
ールからなる群から選ばれた少なくとも1種のグリコー
ル成分とする共重合ポリエステルであることが好まし
く、特に、全酸成分を基準として50モル%以上をテレ
フタル酸、40モル%以下をイソフタル酸とし、全グリ
コール成分を基準として80モル%以上をヘキサメチレ
ングリコール及び/又はテトラメチレングリコールとす
る結晶性ポリマーであって、融点110〜150℃のも
のが、熱融着工程での融着処理時間が不織布生産性を阻
害しない程度に十分低く、結晶性故に紡糸中に膠着が起
こらない面で特に好ましい。
【0022】また、該共重合ポリエステルを含む熱融着
性成分としては、熱融着不織布とポリオレフィンフィル
ムや接着剤等、他素材との接着性を高める目的や風合い
柔軟化、破断強度向上等の目的で、前述に挙げたポリオ
レフィン或いは変性ポリオレフィンやアイオノマー等の
他の樹脂が単数又は複数成分含まれていてもよい。
【0023】本発明の複合繊維においては、繊維形成性
成分/熱融着性成分との複合状態は、芯/鞘型の他、偏
芯芯/鞘型、並列(サイドバイサイド)型、島/海型複
合紡糸繊維或いは島/海型混合紡糸繊維、蜜柑の房型配
位(分割)繊維等、公知の複合状態のいずれであっても
よいが、熱融着性成分が少なくともその繊維表面に露出
するように配された複合繊維である必要があり、繊維表
面の30%以上が熱融着性成分で占められていることが
好ましい。最も好ましい複合形態は、芯/鞘型複合状態
であり、芯/鞘の成分比(重量比)は、30/70〜9
0/10である。
【0024】また、本発明の熱融着性繊維の単繊維繊度
は0.1〜20デニールが好ましく、1個以上の中空部
を有しても差し支えない。また、繊維断面の外形や芯の
形状は、真円である必要がなく、多角形やフィン付、団
子型等をとっても構わないが、カード高速紡出性の面か
ら云えば、共に真円が好ましい形態である。
【0025】また、本発明の複合繊維は、湿式不織布、
乾式不織布のいずれにも供することができ、湿式不織布
に用いる場合には、特に下記〜の物性を同時に満足
するものが好ましい。 捲縮数:0〜15個/インチ(特に好ましくは0〜1
0個/インチ)。 繊維長:35mm以下(特に好ましくは2〜20m
m)。
【0026】他方、乾式不織布に用いる複合繊維の場合
には、下記(a)〜(c)の物性を同時に満足するもの
が好ましい。 (a)捲縮数:5〜25個/インチ(特に好ましくは8
〜20個/インチ)。 (b)捲縮弾性率:70%以上(特に好ましくは75%
以上)。 (c)繊維長:35〜200mm。
【0027】
【実施例】以下、本発明の構成及び効果をより具体的に
するため、実施例等を挙げるが、本発明がこれらの実施
例に限定されるものではない。
【0028】(1)固有粘度:35℃のオルトクロロフ
ェノール溶液として、オストワルド粘度計により測定し
た極限粘度(dl/g)で定めた。
【0029】(2)メルトインデックス:ASTM D
1238記載の方法に準拠し、ポリプロピレン(以
降、PPと称することもある。)においては230℃、
ポリエチレン(以降、PEと称することもある。)につ
いては190℃で測定した。
【0030】(3)繊度、繊維長、捲縮数、捲縮率、捲
縮弾性率:JIS−L1015に記載の方法に準拠し測
定した。
【0031】(4)熱融着不織布剛軟性:熱融着性繊維
100%サンプルをカードにかけてウェブを採取し、熱
風循環タイプの熱処理機にて150℃で2分間熱処理
し、目付約30g/m2の熱融着不織布とした。サンプ
ルを、JIS−L1018 6.22.1 A法(カン
チレバー法)に記載の方法で測定した。(数値が小さい
ほど、風合いが柔かいことを示す。)
【0032】(5)嵩高性:熱融着性繊維100%サン
プルをカードにかけてウェブを採取し、熱風循環タイプ
の熱処理機にて150℃で2分間熱処理し、目付約30
g/m2の熱融着不織布とした。サンプルを縦10cm
×横10cmに切り、5枚積層したときの高さを測定
し、その不織布の重量を測定して比容積を算出した。
【0033】(6)熱融着不織布回復嵩:熱融着性繊維
100%サンプルをカードにかけてウェブを採取し、熱
風循環タイプの熱処理機にて150℃で2分間熱処理
し、目付約30g/m2の熱融着不織布とした。該不織
布(厚みL0mm)に100g/cm2の荷重を掛け24
時間保管する。その後荷重を取り除き、24時間後に熱
融着不織布の厚み(L1mm)を測定し、熱融着不織布
の回復率を下式より計算し、回復嵩を評価した。
【0034】
【数1】回復嵩(%)=(L1/L0)×100
【0035】[実施例1]芯成分として用いるためのポ
リトリメチレンテレフタレート(PTrT;固有粘度
0.85、融点225℃)を290℃で溶融し、鞘成分
として用いるための高密度ポリエチレン(HDPE:メ
ルトインデックス20、融点131℃)を250℃で溶
融し、該溶融状態にある各々の成分を孔数750孔を有
する公知の芯鞘型複合紡糸口金を用いて、芯/鞘重量比
50/50で口金温度280℃で吐出し、1000m/
分の巻取速度で未延伸糸を得た。次いで、得られた未延
伸糸を50万デニールのトウにした後、70℃の温水に
て3.0倍に延伸した。この延伸糸を押込み型捲縮機で
捲縮を付与した後、100℃で弛緩熱収縮処理を施して
から50mmの繊維長に切断し、熱融着性繊維を得た。
得られた繊維は、単繊維繊度3デニール、捲縮数15個
/インチ、捲縮率13%、捲縮弾性率84%であった。
【0036】[比較例1]実施例1において、芯成分と
してポリプロピレンを配したこと以外は同様の操作を行
った。(但し、芯部の繊維形成性分の溶融温度は210
℃、鞘部の熱融着性成分の溶融温度は190℃で行っ
た。)
【0037】[比較例2]実施例1において、芯成分と
してポリエチレンテレフタレートを配したこと以外は同
様の操作を行った。
【0038】[比較例3]実施例6において、芯成分と
して、ポリエチレンテレフタレートを配したこと以外は
同様の操作を行った。
【0039】[実施例2、比較例4〜比較例5]実施例
1において、芯成分として、酸成分がテレフタル酸であ
り、グリコール成分がトリメチレングリコールとエチレ
ングリコールをモル比でx:y共重合させた共重合ポリ
エステルを配したこと以外は同様の操作を行った。(P
<Tr/E>T <x/y>と標記。但し、芯部の繊維
形成性成分の溶融温度は、実施例2と比較例4とは23
0℃、比較例5は260℃で行った。)
【0040】[実施例3]実施例1において、芯成分と
して、酸成分がテレフタル酸であり、グリコール成分が
トリメチレングリコールとブチレングリコールをモル比
でx:y共重合させた共重合ポリエステルを配したこと
以外は同様の操作を行った。(P<Tr/B>T <x
/y>と標記。但し、芯部の繊維形成性成分の溶融温度
は230℃で行った。)
【0041】[実施例4、比較例6]実施例1におい
て、芯成分として、グリコール成分がトリメチレングリ
コールであり、酸成分がテレフタル酸とイソフタル酸を
モル比でa:b共重合させた共重合ポリエステルを配し
たこと以外は同様の操作を行った。(PTr[T/I]
[a/b]と標記。但し、芯部の繊維形成性成分の溶融
温度は実施例2と比較例4は230℃、比較例5は26
0℃で行った。)
【0042】[実施例5]実施例1において、鞘成分と
して、エチレンプロピレンランダム共重合体(融点13
5℃、メルトインデックス80)を配したこと以外は同
様の操作を行った。(PO−1と標記。但し、鞘部の熱
融着性成分の溶融温度は230℃で行った。)
【0043】[実施例6]実施例1において、鞘成分と
して、酸成分がテレフタル酸とイソフタル酸がモル比で
90:10、グリコール成分がヘキサメチレングリコー
ルとエチレングリコールがモル比で90:10である共
重合ポリエステル(PES−1と標記。融点115℃)
と、エチレン−無水マレイン酸−アクリル酸エチル共重
合変性ポリエチレン共重合体(MPO−1と標記。融点
95℃、メルトインデックス5)とを、重量比でPES
−1/MPO−1=90/10となるように溶融ブレン
ドした成分を配したこと以外は同様の操作を行った。
(但し、鞘部の熱融着性成分の溶融温度は230℃で行
った。)
【0044】
【表1】
【0045】
【発明の効果】本発明のポリエステル系熱融着性繊維に
よって、柔軟な風合いと高生産性(カード紡出高速化)
の両立が可能で、その上、嵩回復性に優れ、ロール巻に
しても嵩へたりが少ない、衛材用シートに最適な熱融着
性繊維を得る事ができる。
フロントページの続き (72)発明者 塚本 亮二 愛媛県松山市北吉田町77番地 帝人株式会 社松山事業所内 Fターム(参考) 4L041 AA07 AA20 BA02 BA05 BA21 BA49 BA59 BC04 BC17 BD03 BD07 BD11 CA06 CA08 CA10 CA13 CA14 CA37 CA44 DD01 DD05 DD14 DD18 4L047 AA14 AA21 AA27 BA09 BB01 BB09 CB01 CB02 CC03 CC07 CC09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維形成性成分と熱融着性成分とからな
    り、該熱融着性成分が少なくともその繊維表面に露出す
    るように配された熱融着性複合繊維であって、 繊維形成性成分を、主たる酸成分をテレフタル酸とし、
    全グリコール成分を基準として50モル%以上をトリメ
    チレングリコールとする、融点が160〜226℃であ
    るポリエステルとし、熱融着性成分を、融点が繊維形成
    性成分より20℃以上低い樹脂とする、ポリエステル系
    熱融着性複合繊維。
  2. 【請求項2】 熱融着性成分がポリオレフィンである、
    請求項1に記載のポリエステル系熱融着性複合繊維。
  3. 【請求項3】 熱融着性成分が共重合ポリエステルを含
    む請求項1に記載のポリエステル系熱融着性複合繊維。
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