JP2000255736A - 容器搬送装置、容器搬送方法 - Google Patents

容器搬送装置、容器搬送方法

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JP2000255736A
JP2000255736A JP11057719A JP5771999A JP2000255736A JP 2000255736 A JP2000255736 A JP 2000255736A JP 11057719 A JP11057719 A JP 11057719A JP 5771999 A JP5771999 A JP 5771999A JP 2000255736 A JP2000255736 A JP 2000255736A
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container
gripping
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gripper
chain
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宏一 ▲高▼木
Koichi Takagi
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    • B65G17/30Details; Auxiliary devices
    • B65G17/32Individual load-carriers
    • B65G17/323Grippers, e.g. suction or magnetic
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Framework For Endless Conveyors (AREA)
  • Chain Conveyers (AREA)
  • Specific Conveyance Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送時において容器の転倒を好適に防止する
ことができるとともに、万一容器の転倒が生じた場合で
あっても、ラインを停止する必要がなく、さらに、簡略
な構成で、スムーズに直線方向の搬送、搬送方向の変更
並びに容器の上下方向への移動を行うことが可能な容器
搬送装置を提供する。 【解決手段】 連続ループ状に組み合わされるコンベア
チェンB1に一体的に又は固着される把持具E1によっ
て、PETボトルQ1を把持した状態で、上記PETボ
トルQ1の搬送を行う。また、上記コンベアチェンB1
を、上下、左右方向に回動自在に連結して、ガイド部材
C1によって案内して搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器搬送装置に関
するものであり、特に、容器等の製造、充填ラインなど
で用いられる容器搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、容器等の製造、充填ラインなどで
は、コンベアチェンを用いて容器などの搬送が行われて
いる。この場合に、搬送方向が直線状である場合、ゆる
やかに上下に搬送方向が変更される場合、或いは左右方
向に搬送方向が変更される場合など、多様な態様があ
る。この場合に、搬送方向を、直線方向に加えて左右方
向にも変更したい場合には、コンベアチェンを通常回動
自在な上下方向に加えて、左右方向にも回動軸を配設す
るか、或いは左右方向にガタ付きを持たせて連続ループ
状に組み合すことによって、上記コンベアチェンを上
下、及び左右方向に搬送方向を変更可能な構成としてい
る。
【0003】そして、容器等の製造、充填ラインなどに
おいて容器を搬送する場合には、上記コンベアチェンに
容器を載置することによって、上記容器を所定の位置ま
で搬送している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのような、
上記容器搬送装置においては、高速で直進する場合や容
器の進行方向を変化させて上記容器の搬送方向を変更さ
せる場合に、特に、容器が飲料容器などの如く背が高く
て不安定なものである場合や、軽量の空PET容器で
は、該飲料容器が転倒してしまう虞があった。このた
め、転倒した容器に起因し、又はこれを排除するために
ラインを停止しなければならない場合が生じ、ライン稼
働率の低下や人手を要するなどの問題点、或いは安定し
た搬送を図るべく複雑な構造となるなどの問題点を有し
ていた。また、コンベア上に容器を載置する方法では、
大巾な上下方向への移動は容器が転倒するため、困難で
あった。
【0005】そこで、本発明は、搬送時において容器の
転倒を好適に防止することができるとともに、万一容器
の転倒が生じた場合であっても、ラインを停止する必要
がなく、さらに、簡略な構成で、スムーズに直線方向の
搬送、搬送方向の変更並びに容器の上下方向への移動を
行うことが可能な容器搬送装置を提供することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第1には、連続
ループ状に組み合わされるチェン部材と、上記チェン部
材に一体的に又は固着されて、吊り下げ可能な容器を把
持して吊り下げることが可能になされるとともに、上記
容器の把持状態と開放状態の切替えが可能な把持具と、
を有することを特徴とする。
【0007】この第1の構成の容器搬送装置において
は、上記把持具が上記チェン部材に一体的に又は固着さ
れて、容器を把持して吊り下げることが可能になされ、
上記把持具によって吊り下げ可能な容器を吊下げ把持し
た状態で搬送する構成としている。そのため、上記把持
具によって容器が吊下げ把持されて、上記容器の転倒を
好適に防止することができ、搬送ラインの高速運転化が
可能になり、さらに、上下方向への移動が可能になる。
また、上記容器がバラバラの状態で間欠的に供給された
場合でも円滑に対応することが可能である。また、上記
把持具によって容器を吊下げる方式であるため、上流側
で上記容器に転倒が生じた場合でも、転倒した上記容器
は把持されず装置下部に落下するため、搬送中に転倒し
た上記容器が下流の機械の運転を妨げたり、またこれを
回収するためにラインを停止する必要がなく、ライン稼
働率の低下や人手を要するなどの問題が生じない。さら
に、上記容器は、上記チェン部材は単列のみの構成で可
能な為、簡略で安価な構成とすることができ、調整や保
守も容易となる。
【0008】また、第2には、直線走行可能に、上下方
向に回動自在に連結されて、連続ループ状に組み合わさ
れるチェン部材と、上記チェン部材を直線方向、上下方
向に案内するガイド部材と、上記チェン部材に一体的に
又は固着されて、吊り下げ可能な容器を把持して吊り下
げることが可能になされるとともに、上記容器の把持状
態と開放状態の切替えが可能な把持具と、を有すること
を特徴とする。
【0009】この第2の構成の容器搬送装置において
は、上記第1の構成の特徴に加えて、さらに、直線走行
可能に、上下方向に回動自在に連結されて、連続ループ
状に組み合わされるチェン部材と、上記チェン部材を直
線方向、上下方向に案内するガイド部材とを有している
ため、上記チェン部材が上記ガイド部材に案内されて、
直線方向、上下方向にスムーズに、搬送することが可能
になる。
【0010】また、第3には、直線走行可能に、上下、
左右方向に回動自在に連結されて、連続ループ状に組み
合わされるチェン部材と、上記チェン部材を直線方向、
上下、左右方向に案内するガイド部材と、上記チェン部
材に一体的に又は固着されて、吊り下げ可能な容器を把
持して吊り下げることが可能になされるとともに、上記
容器の把持状態と開放状態の切替えが可能な把持具と、
を有することを特徴とする。
【0011】この第3の構成の容器搬送装置において
は、上記第1の構成の特徴に加えて、さらに、直線走行
可能に、上下、左右方向に回動自在に連結されて、連続
ループ状に組み合わされるチェン部材と、上記チェン部
材を直線方向、上下、左右方向に案内するガイド部材と
を有しているため、上記チェン部材が上記ガイド部材に
案内されて、直線方向、上下、左右方向にスムーズに、
且つ自由な方向に搬送方向の変更を行うことが可能とな
る。従って、搬送地点が限定されることなく、レイアウ
トの自由度が格段に向上する。
【0012】また、第4には、上記第1又は2又は3の
構成において、上記把持具が、回動自在に枢支された一
対のレバー部材によって上記容器を把持可能になされ、
上記一対のレバー部材の回動動作によって、上記把持具
の把持状態と開放状態とを切替え可能になされるととも
に、上記把持具の把持状態と開放状態との切替えを行う
切替手段を有することを特徴とする。
【0013】この第4の構成の容器搬送装置において
は、上記一対のレバー部材の回動動作によって、上記把
持具の把持状態と開放状態とを切替え可能になされると
ともに、上記把持具の把持状態と開放状態との切替えを
行う切替手段を有するため、簡略な構成で、上記把持具
の把持状態と開放状態とを切替えることが可能になる。
【0014】また、第5には、上記第1又は2又は3又
は4の構成において、上記レバー部材による上記容器の
把持具合を規制するストッパーを有し、該ストッパーに
よって上記把持具の把持状態を上記容器が狭持されない
把持状態に規制して、上記容器と上記把持具との上記容
器の搬送方向への相対移動を可能になしたことを特徴と
する。
【0015】この第5の構成の容器搬送装置において
は、上記レバー部材による上記容器の把持具合を規制す
るストッパーを有し、該ストッパーによって上記把持具
の把持状態を上記容器が狭持されない把持状態に規制し
て、上記容器と上記把持具との上記容器の搬送方向への
相対移動を可能になしているため、上記容器の搬入速度
或いは上記容器の搬出速度と上記把持具の搬送速度とに
差を設けて、或いは搬送速度に差が発生した場合も上記
容器と上記把持具が相対移動することによって、簡略な
構成で、上記容器を集積又は分散させることが可能にな
る。
【0016】また、第6には、上記第4又は5の構成に
おいて、上記一対のレバー部材を常時把持状態とすべ
く、上記一対のレバー部材を把持側へ付勢する付勢部材
を有することを特徴とする。
【0017】この第6の構成の容器搬送装置において
は、上記一対のレバー部材を把持側へ付勢する付勢部材
を有し、上記一対のレバー部材を常時把持状態としてい
るため、上記把持具を把持状態とするための作動機構が
不要となり、容器を掴む部分と放す部分など設定範囲の
短い開放状態とする部位のみ切替機構を設定すればよい
ため、装置の大部分を占める搬送部位での把持具のガイ
ドなど位置制御が不要となり、簡略で効率的な構成とす
ることができる。
【0018】また、第7には、上記第6の構成におい
て、上記付勢部材が、磁石の反発力、又は吸着力によっ
て付勢力を得るものであることを特徴とする。よって、
簡略で切損等の危惧のない安価な構成によって、上記付
勢部材を設定することができる。
【0019】また、第8には、上記第4又は5又は6又
は7の構成において、上記切替手段が、カム機構、或い
は磁石の反発力又は吸着力によって行うことを特徴とす
る。
【0020】この第8の構成の容器搬送装置において
は、簡略な構成によって、スムーズに上記把持具の把持
状態と開放状態との切替えを行うことが可能になる。特
に、磁石の反発力又は吸着力を利用した切替手段の構成
においては、非接触であるため磨耗粉が発生しないとと
もに、把持具への衝撃も抑制された切替手段とすること
ができる。
【0021】また、第9には、上記第4又は5又は6又
は7又は8の構成において、上記切替手段を複数組配設
し、上記チェン部材の走行ルートにおいて、上記容器の
把持位置又は開放位置を変更可能になしたことを特徴と
する。
【0022】この第9の構成の容器搬送装置において
は、上記切替手段を複数組配設し、上記チェン部材の走
行ルートにおいて、上記容器の把持位置又は開放位置を
変更可能になしているため、走行ルート中の所望の位置
への搬送、複数の位置から選択して搬送、複数の位置へ
の搬送個数の割振りなどが可能になる。
【0023】また、第10には、容器搬送方法であっ
て、連続ループ状に組み合わされるチェン部材に一体的
に又は固着されて、吊り下げ可能な容器を把持して吊り
下げることが可能になされるとともに、上記容器の把持
状態と開放状態の切替えが可能な把持具を用いて、搬送
元位置において、上記把持具を上記開放状態から把持状
態に切替えて上記容器を把持し、その吊り下げられた把
持状態で、上記搬送元位置から任意の搬送先位置まで容
器を搬送し、搬送先位置において、上記把持具を上記把
持状態から上記開放状態に切替えて上記容器を開放し
て、容器を搬送することを特徴とする。
【0024】この第10の構成の容器搬送方法において
は、上記把持具が上記チェン部材に一体的に又は固着さ
れて、容器を把持して吊り下げることが可能になされ、
上記把持具によって吊り下げ可能な容器を吊下げ把持し
た状態で搬送する構成としている。そのため、上記把持
具によって容器が吊下げ把持されて、上記容器の転倒を
好適に防止することができ、搬送ラインの高速運転化が
可能になり、さらに、上下方向への移動が可能になる。
また、上記容器がバラバラの状態で間欠的に供給された
場合でも円滑に対応することが可能である。また、上記
把持具によって容器を吊下げる方式であるため、上流側
で上記容器に転倒が生じた場合でも、転倒した上記容器
は把持されず装置下部に落下するため、搬送中に転倒し
た上記容器を回収するためにラインを停止する必要がな
く、ライン稼働率の低下や人手を要するなどの問題が生
じない。さらに、上記チェン部材は単列のみの構成で可
能となり、簡略で安価な構成とすることができ、調整や
保守も容易となる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての実施
例を図面を利用して説明する。なお、本実施例は単列で
搬送される容器の場合の例を示すものである。また、搬
送する容器としては丸型形状のPETボトルの場合の例
を示すものである。
【0026】本発明に基づく容器搬送装置A1は、図1
に示されるように、コンベアチェンB1、ガイド部材C
1、把持具E1、把持カム(切替手段)G1、解放カム
(切替手段)G2、フレームF1、供給コンベア(搬送
元位置)J1、搬出コンベア(搬送先位置)J2、PE
Tボトル(容器)Q1を有している。
【0027】上記コンベアチェンB1は、複数個のチェ
ンブロック(チェン部材)B10を連続ループ状に連接
して、図1に示すように、駆動輪B1aと従動輪B1b
に巻装されて、上記駆動輪B1aから上記従動輪B1b
に回転力を伝動する。上記駆動輪B1aは、図示略の電
動モータによって駆動され、また、上記従動輪B1bは
回転自在に枢支されて遊動可能に構成されている。そし
て、上記駆動輪B1aと上記従動輪B1bは、それぞ
れ、上記フレームF1によって軸支されている。
【0028】また、上記コンベアチェンB1は、後述す
るように各種のチェンが利用できるが、図2に示すよう
に、各チェンブロックB10をピンB20によって係合
することによって連続ループ状に形成され、上述したよ
うに、上記駆動輪B1a、上記従動輪B1bに巻装され
る。上記チェンブロックB10は、樹脂などによって形
成され、図2に示すように、互いに先端凸部B12と後
端凹部B14が嵌合可能に形成されている。また、上記
先端凸部B12の側壁面には長穴B12aが形成されて
おり、嵌合時において上記長穴B12aと対応する上記
後端凹部B14の、両側の内壁面には挿通孔B14aが
形成されている。
【0029】そのため、上記チェンブロックB10を、
互いに先端凸部B12と後端凹部B14とが嵌合してい
る状態で、上記長穴B12a及び上記挿通孔B14aに
上記ピンB20を挿通することによって、上述したよう
に、各チェンブロックB10を係合することができ、上
記コンベアチェンB1を連続ループ状に形成することが
可能になる。また、この場合に、各上記チェンブロック
B10は、上記ピンB20によって枢支されているた
め、連結された上記チェンブロックB10は、上記ピン
B20を中心として上下方向に所定量回動自在となって
いる。そのため、上記コンベアチェンB1全体として、
上下方向への回動が自在となる。さらに、上記ピンB2
0が挿通されている上記先端凸部B12の長穴B12a
が左右方向への長穴形状に形成されているため、上記ピ
ンB20の左右方向へのガタを有し、連結された上記チ
ェンブロックB10は、左右方向に所定量回動自在とな
っている。そのため、上記コンベアチェンB1全体とし
て、左右方向への回動が自在となる。
【0030】また、図2に示すように、上記チェンブロ
ックB10の上面部には、両辺部に左右へ突設されてい
る鍔部B10dが形成されており、さらに、上記チェン
ブロックB10の下面部には、両辺部に左右へ突設され
ている鍔部B10eが形成されている。そのため、図1
及び図2に示すように、上記鍔部B10dと上記鍔部B
10eの間に、上記ガイド部材C1を連続して配設する
ことによって、上記チェンブロックB10を上下方向に
拘束しつつ、直線方向、又は上下左右に案内することが
可能になる。また、図2に示すように、上記チェンブロ
ックB10の中央部には、上記駆動輪B1a、或いは上
記従動輪B1bの歯と噛合すべく、嵌合穴B10fが形
成されている。なお、上記ガイド部材C1は、図2に示
すように、上記チェンブロックB10の両側に配設さ
れ、図1に示すように、支持部F1aを介して上記フレ
ームF1によって保持される。
【0031】そして、上記供給コンベアJ1から上記搬
出コンベアJ2の間を、図3及び図4に示すように、一
対の上記ガイド部材C1を連続的に配設することによっ
て、上記容器搬送装置A1は、上記供給コンベアJ1か
ら上記搬出コンベアJ2に至る搬送ルートが形成されて
いる。この場合に、図3に示すように、上記供給コンベ
アJ1から上記搬出コンベアJ2の間において、上記搬
送ルートを略水平面上で進行方向を変化させることがで
きる。つまり、進行方向を左右方向に曲折させることが
できる。これは、上述したように、上記コンベアチェン
B1全体として、左右方向への回動が自在であることに
よって可能となるものである。
【0032】また、図4に示すように、上記容器搬送装
置A1は、上記供給コンベアJ1から上記搬出コンベア
J2の間において、進行方向を上下方向に昇降させるこ
とができる。これは、上述したように、上記コンベアチ
ェンB1全体として、上下方向への回動が自在であるこ
とによって可能となるものである。なお、当然ながら、
上述した進行方向を左右方向に曲折させる搬送ルート
と、上述した進行方向を上下方向に昇降させる搬送ルー
トを、一つの搬送ルート中に組み合わせて同時に用いて
容器の進行ルートを上下、左右に変更する構成とするこ
とも可能である。
【0033】そして、そのように形成された上記チェン
ブロックB10の下側平面部に、図5及び図6に示すよ
うに、上記把持具E1が開閉自在に固着される。具体的
には、上記チェンブロックB10の下側に、側面視略逆
T字状を呈したブラケットD14が固着されて形成され
る。上記ブラケットD14には、上記把持具E1を回転
自在に枢支すべく凹部D14aが形成され、更に、その
両側に、該凹部D14aを貫いて連通している挿通孔D
14bが形成されている。
【0034】上記把持具E1は、図5及び図6に示すよ
うに、アーム状を呈したレバー部材E10を、上記ブラ
ケットD14の上記凹部D14a内に、左右一対に対向
して配設して形成される。そして、上記挿通孔D14b
にピンD16がそれぞれ挿通されることによって、上述
したように、上記ブラケットD14に回転自在に枢支さ
れる。また、上記レバー部材E10の下端部には、図5
及び図6に示すように、内側へ略直角に突出する爪部E
1aが形成されている。さらに、上記左右一対に配設さ
れた上記レバー部材E10を上記爪部E1aが、常時互
いに引き合う方向に付勢すべく、上記レバー部材E10
の略中央部には、スプリング(付勢部材)E20が掛け
渡されている。従って、図5及び図6に示すように、上
記PETボトルQ1の首部Q1aの下側に、左右一対の
上記爪部E1aを入り込ませることによって、好適に、
上記PETボトルQ1を把持して吊り下げることが可能
になる。
【0035】なお、一対の上記レバー部材E10を枢支
する上記ピンD16は、上記爪部E1aの略直上に或い
は若干中央側に位置している。そのため、上記PETボ
トルQ1を吊り下げた時に、上記PETボトルQ1の重
さが上記レバー部材E10を押し拡げる方向には作用し
ないため、上記スプリングE20の付勢力は大きな力は
必要でなく微小な力で良い。従って、上記スプリングE
20をより小型化することができるとともに、上記レバ
ー部材E10などにも大きな力が作用しないため高い剛
性は不要となり、より小型化、軽量化を図ることができ
る。また、軽微な付勢力で把持するため、上記PETボ
トルQ1の把持部へのキズ付きも抑えることができる。
【0036】また、図12に示すように、上記レバー部
材E10の上記爪部E1aを、両側側面をテーパ面とす
ることによって、その隣接する上記爪部E1aのテーパ
面どうしを互いに重合させる構成とし、隣接する上記レ
バー部材E10の進行方向への間隔の開き具合を、上記
爪部E1aのテーパ面の重合具合が変化することによっ
て吸収可能な構成とすることも可能である。このように
構成すれば、上記レバー部材E10の進行方向の間隔の
変化が、上記爪部E1aのテーパ面の重合具合が変化す
ることによって吸収されるため、隣接する上記レバー部
材E10間に大きな隙間が開くことがなく、上記レバー
部材E10間の隙間から、上記PETボトルQ1が落下
してしまうのをより有効に防止することが可能になる。
【0037】また、上記レバー部材E10の外側の上端
角部E1bを内側に押さえ込むことによって、図7に示
すように、上記スプリングE20のばね力に抗して上記
レバー部材E10が上記ピンD16を中心にして、それ
ぞれ外側に回動する。従って、上記PETボトルQ1の
把持を解除する開放状態となって、上記PETボトルQ
1の吊り下げを解除する。つまり、上記レバー部材E1
0の外側の上端角部E1bを、開閉作動を行うことによ
って、上記把持具E1による上記PETボトルQ1の把
持状態と開放状態の切替えを行うことが可能になる。
【0038】また、上記スプリングE20によって上記
一対のレバー部材E10を把持側へ付勢して、上記一対
のレバー部材E10を常時把持状態としているため、上
記把持具E1を把持状態とするための作動機構の追加設
置が不要となり、上記PETボトルQ1を掴む部分と放
す部分など設定範囲の短い開放状態とする部位のみカム
などの切替機構を設定すればよいため、装置の大部分を
占める搬送部位での上記把持具E1のガイドなど位置制
御が不要となり、簡略で効率的な構成とすることができ
る。
【0039】さらに、図5に示すように、上記レバー部
材E10の内側の上記スプリングE20下部側に、スト
ッパーE1cが形成される。そして、該ストッパーE1
cの高さを設定することによって、上記PETボトルQ
1の把持具合を設定することが可能になる。例えば、搬
送する上記PETボトルQ1の搬送ピッチを変更する必
要がある場合や、回転させる必要がある場合等には、図
8に示すように、上記ストッパーE1cの高さを高く設
定して、上記スプリングE20の引っ張り力による上記
レバー部材E10の閉方向への回動を制限し、上記レバ
ー部材E10の上記爪部E1aと上記PETボトルQ1
が当接していないクリアランスtを有した状態で保持す
る。従って、上記把持具E1が上記PETボトルQ1を
吊り下げた状態においても、上記把持具E1と上記PE
TボトルQ1との相対移動が可能となるため、搬送する
上記PETボトルQ1の搬送ピッチの変更や、回転させ
ることなどが可能となる。
【0040】具体的には、上記PETボトルQ1と上記
把持具E1との上記PETボトルQ1の搬送方向への相
対移動を可能になすことによって、図1における上記P
ETボトルQ1の上記供給コンベアJ1の搬入速度、或
いは上記PETボトルQ1の上記搬出コンベアJ2の搬
出速度と、上記コンベアチェンB1の搬送速度とに差を
設けて、或いは把持状態で下流に設置された装置の容器
処理能力と本装置の搬送速度に差が発生した場合も、上
記PETボトルQ1と上記把持具E1とが相対移動する
ため、上記PETボトルQ1の搬送ピッチが変化して、
上記PETボトルQ1の間隔を開けたり、縮めたりする
ことができ、簡略な構成で、上記容器を集積又は分散さ
せることが可能になる。例えば、充填装置の前(上流
側)等では、上記コンベアチェンB1の上記PETボト
ルQ1の供給能力が充填装置よりやや大きいため、この
部分では把持搬送しつつ上記コンベアチェンB1が上記
PETボトルQ1に対して少量相対的に前進することに
なり、また上記PETボトルQ1がバラバラで供給され
た場合、この部分で集積することができる。
【0041】なお、上記PETボトルQ1の上下方向へ
の搬送方向を急傾斜で変更を行う場合などには、上記P
ETボトルQ1の滑落を防止するために、上記ストッパ
ーE1cの高さを低く設定して、上記スプリングE20
の引っ張り力による上記レバー部材E10の閉方向への
回動を大きくし、図5に示すように、上記レバー部材E
10の上記爪部E1aと上記PETボトルQ1が、完全
に当接している状態で保持する。従って、上記把持具E
1が、上記PETボトルQ1を強固に把持するため、上
記把持具E1と上記PETボトルQ1との相対移動が困
難となるため、上記PETボトルQ1の上下方向への搬
送方向を急傾斜で変更を行う場合の、上記PETボトル
Q1の滑落を防止することが可能になる。
【0042】また、上記把持具E1は、図9に示すよう
に、上記PETボトルQ1のピッチPqよりも短いピッ
チPeで配設される。そのため、上記PETボトルQ1
よりも多数配設されることになるため、上記把持具E1
がより連続的となって上記PETボトルQ1の転倒や落
下を好適に防止するとともに、中間の上記把持具E1が
上記PETボトルQ1の相対移動を防止し上記PETボ
トルQ1がどのようなピッチであっても上記PETボト
ルQ1の把持が可能となる。なお、好適には、上記把持
具E1のピッチPeは、上記PETボトルQ1の外径に
対して30〜70%程度に設定するのが好ましい。ま
た、さらに、上記各把持具E1間の隙間Leを、上記P
ETボトルQ1の把持部幅Lqの10%以下となるよう
に、上記把持具E1が配設される。従って、上記各把持
具E1間の隙間Leに上記PETボトルQ1が落下して
しまうのを防止することが可能になる。
【0043】上記把持カムG1及び上記解放カムG2
は、図1に示すように、上記駆動輪B1a及び上記従動
輪B1bの外周に沿って、側面視略円弧状に樹脂部材な
どによって成形される。そして、上記把持カムG1は、
上記供給コンベアJ1の直上に、所定の間隔を有して対
向する向きに、左右一対に配設される。また、上記解放
カムG2は、上記搬出コンベアJ2の直上で、所定の間
隔を有して対向する向きに、左右一対に配設される。
【0044】また、上記把持カムG1及び上記解放カム
G2は、図10に示すように、展開形状において進行方
向に向かって厚みが徐々に増していき、頂部に達すると
逆に進行方向に向かって厚みが徐々に減少する。そし
て、その頂部において、左右一対に配設されている上記
把持カムG1及び上記解放カムG2の間隔を、上記レバ
ー部材E10の上記上端角部E1bを押し込んで、所定
の開閉作動が可能となるように設定する。従って、上記
把持カムG1及び上記解放カムG2を、上記把持具E1
が通過することによって、図10に示すように、上記把
持具E1の外側の上端角部E1bが開閉作動されるた
め、上述したように、上記PETボトルQ1の把持状態
と開放状態の切替えが行われることになる。
【0045】次に、本実施例の作動及び効果について説
明する。図1に示すように、上記供給コンベアJ1によ
って上記PETボトルQ1が1列の状態で、上記コンベ
アチェンB1の下側まで搬送される。また、上記コンベ
アチェンB1は、図示略の電動モータによって上記駆動
輪B1aが駆動されることによって、上記ガイド部材C
1に沿ってループ状に回転移動する。つまり、上記コン
ベアチェンB1の進行側(下面側)において該PETボ
トルQ1の搬送方向に、上記コンベアチェンB1が連続
的に移動することになる。
【0046】この時に、上記把持具E1が、上記駆動輪
B1aの外周に沿って上記コンベアチェンB1の上面側
から下面側に下降すると、図10に示すように、上記把
持具E1の外側の上端角部E1bが一対の上記把持カム
G1の間に入り込んでゆくため、該上端角部E1bが内
側に押し込まれる。そして、上記一対の把持カムG1の
頂部まで、上記上端角部E1bが移動すると、上記上端
角部E1bが所定量押し込まれて上記レバー部材E10
が回動し、図7に示すように、上記把持具E1が開放状
態となる。そして、上記把持具E1が、上記従動輪B1
bの最下端部近傍にまで達すると、左右一対の上記レバ
ー部材E10の上記爪部E1aが上記PETボトルQ1
の首部Q1aの下側となるため、この位置で上記把持カ
ムG1が後退した状態となるように設定する。
【0047】従って、上記把持具E1が図5に示す把持
状態となるため、上記PETボトルQ1の首部Q1aの
下側に、左右一対の上記レバー部材E10の上記爪部E
1aを入り込ませることができ、好適に、上記把持具E
1によって、上記PETボトルQ1を把持して吊り下げ
ることが可能になる。また、この場合に、上記把持具E
1は、上述したように、図9に示すように、上記PET
ボトルQ1のピッチPqよりも短いピッチPeで配設さ
れる。そのため、上記把持具E1がより連続的となって
上記PETボトルQ1の転倒や落下を好適に防止するこ
とができる。つまり、上記PETボトルQ1は、一つの
上記把持具E1によって把持されるのみではなく、場合
によっては、複数の上記把持具E1によって把持され
る。
【0048】さらに、上述したように、上記各把持具E
1間の隙間Leを、上記PETボトルQ1の把持部幅L
qの10%以下となるように上記把持具E1が配設され
るため、上記各把持具E1間の隙間Leに上記PETボ
トルQ1が落下することがなく、上記PETボトルQ1
の落下を好適に防止することが可能になる。そして、そ
のように把持具E1に上記PETボトルQ1が把持され
た状態で、上記コンベアチェンB1の回動によって、上
記PETボトルQ1が、図1に示す矢印方向に搬送され
る。
【0049】そして、図3に示すように、上記PETボ
トルQ1が、上記ガイド部材C1によって形成される進
行方向が左右方向に曲折している搬送ラインにあって
は、上記ガイド部材C1に沿って上記チェンブロックB
10が移動するため、上記コンベアチェンB1全体とし
て左右方向に旋回し、上記PETボトルQ1の搬送方向
が左右方向に変更される。この場合に、図11に示すよ
うに、上記PETボトルQ1の進行方向の左右旋回半径
R1があるときに、上記内径側のレバー部材E10と外
径側のレバー部材E10とでは、上記内径側のレバー部
材E10の曲率半径は上記左右旋回半径R1よりも小さ
くなるが、外径側のレバー部材E10の曲率半径は上記
左右旋回半径R1よりも大きくなる。
【0050】そのため、図11に示すように、上記内径
側のレバー部材E10と外径側のレバー部材E10との
ピッチに差が生じて、上記爪部E1aの上記PETボト
ルQ1の首部Q1aの下側への掛かり具合が変動する
が、その変動に上記スプリングE20が伸縮することに
よって、上記爪部E1aが上記PETボトルQ1の首部
Q1aの形状に沿って柔軟に追従することができるた
め、上記PETボトルQ1の把持状態は確実に確保され
る。
【0051】同様に、図4に示すように、上記PETボ
トルQ1が、上記ガイド部材C1によって形成される進
行方向が上下方向に昇降している搬送ラインにあって
は、上記ガイド部材C1に沿って上記チェンブロックB
10が移動するため、上記コンベアチェンB1全体とし
て上下方向に昇降し、上記PETボトルQ1の搬送方向
が上下方向に変更される。この場合に、図12に示すよ
うに、上記レバー部材E10による上記PETボトルQ
1の把持部の上下旋回半径がR2であるときに、上記コ
ンベアチェンB1と上記レバー部材E10による上記P
ETボトルQ1の把持部とでは、上記上下旋回半径R2
は上記コンベアチェンB1の曲率半径よりも大きくな
る。つまり、上記レバー部材E10による上記PETボ
トルQ1の把持部がより開いた状態となる。
【0052】そのため、図12に示すように、上記爪部
E1aの上記PETボトルQ1の首部Q1aへの掛かり
具合が変動するが、その変動に上記スプリングE20が
伸縮することによって、上記爪部E1aが上記PETボ
トルQ1の首部Q1aの形状に沿って柔軟に追従するこ
とができるため、上記PETボトルQ1の把持状態は確
実に確保される。
【0053】そして、図1に示すように、上記搬出コン
ベアJ2の上部まで、上記PETボトルQ1が搬送され
ると、図10に示すように、上記把持具E1が一対の上
記開放カムG2の間に入り込んでゆく。そして、上記一
対の開放カムG2の頂部まで、上記把持具E1が移動す
ると、上記レバー部材E10の外側の上端角部E1bが
開閉作動されるため、図7に示すように、上記把持具E
1が開放状態となる。従って、上記把持具E1による上
記PETボトルQ1の把持状態が解除され、上記PET
ボトルQ1は上記搬出コンベアJ2の表面に、図1に示
すように、微小距離降下して、上記搬出コンベアJ2に
よって搬送される。
【0054】そして、その状態から、上記把持具E1
は、上記チェンブロックB10共々、上記コンベアチェ
ンB1のリターン側(上面側)に上記駆動輪B1aに沿
って引き上げられて、上記コンベアチェンB1のリター
ン側を上記PETボトルQ1の搬送方向とは逆側に引き
戻され、上記供給コンベアJ1上部にて再び上記PET
ボトルQ1の搬送に用いられる。なお、上記供給コンベ
アJ1、上記コンベアチェンB1、及び上記搬出コンベ
アJ2の進行速度は、円滑に転倒などが発生せずに各部
材への移送が行われるように、略同一の進行速度とする
のが好ましい。
【0055】以上述べたように、本実施例による容器搬
送装置A1の構成によれば、上記把持具E1が上記コン
ベアチェンB1に一体的に又は固着されて、上記PET
ボトルQ1を把持して吊り下げることが可能になされ、
上記把持具E1によって吊り下げ可能な上記PETボト
ルQ1を吊下げ把持した状態で搬送する構成としてい
る。そのため、上記把持具E1によって上記PETボト
ルQ1が吊下げ把持されて、上記PETボトルQ1の転
倒を好適に防止することができ、搬送ラインの高速運転
化が可能になる。また、上記PETボトルQ1がバラバ
ラの状態で間欠的に供給された場合でも円滑に対応する
ことが可能である。また、上記把持具E1が上記PET
ボトルQ1を吊下げる方式であるため、上流で転倒が発
生した状態で上記供給コンベアJ1から供給された上記
PETボトルQ1は把持されず落下し、この下部で回収
されるため、上記PETボトルQ1を装置から除去する
必要がなく、下流の機械の運転を妨げたり、上記PET
ボトルQ1を回収するためにラインを停止する必要がな
く、ライン稼働率の低下や人手を要するなどの問題が生
じない。
【0056】また、上記コンベアチェンB1は、上述し
たように、上記把持具E1による吊り下げ方式であると
ともに上記ガイド部材C1によって滑らかに誘導される
ため、上記PETボトルQ1の落下のおそれがなく揺れ
の少ない安定した搬送を図ることができる。そのため、
複数のコンベアチェンを用いる必要がなく、単列のみの
構成としても十分に安定した搬送が可能であり、単列化
による簡略で安価な構成とすることができ、スペース効
率の向上を図ることができ調整や保守も容易となる。
【0057】また、上記コンベアチェンB1が上下、左
右方向に回動自在であるとともに、上記ガイド部材C1
に案内されるため、上下、左右方向にスムーズに、且つ
自由な方向に搬送方向の変更を行うことが可能となる。
従って、搬送地点が限定されることなく、レイアウトの
自由度が格段に向上する。また、当然ながら、上記コン
ベアチェンB1を直線走行型とし直線方向のみに配設し
て、上記PETボトルQ1を直線方向、必要に応じ上下
方向に搬送する構成としても良い。この場合も、各上記
チェンブロックB10が、両側面を上記ガイド部材C1
に案内されるため、直線方向、上下方向にスムーズに、
搬送することが可能になる。
【0058】また、上記把持具E1では、上記一対のレ
バー部材E10の回動動作によって、上記把持具E1の
把持状態と開放状態とを切替え可能になされるため、簡
略な構成で、上記把持具E1の把持状態と開放状態とを
切替えることが可能になる。また、そのときに、上記把
持具E1の把持状態と開放状態との切替えを、上記把持
カムG1、上記解放カムG2からなるカム機構によって
行っている。そのため、簡略な構成によって、スムーズ
に上記把持具E1の把持状態と開放状態との切替えを行
うことが可能になる。なお、各図面中における上面視し
た上記把持カムG1及び上記解放カムG2の状態は、展
開形状を示すものである。
【0059】また、上記把持具E1によって上記PET
ボトルQ1を把持しつつ、搬送及び進行方向の変更が行
われるため、安定性が高く、より高速運転が可能とな
る。また、上記単列のチェンブロックB10の裏面に、
直接上記把持具E1を一体的に又は固着しているため、
複数列のチェンを使用して上記チェンブロックB10の
側面側に上記把持具E1を配設する場合に比べて、特に
幅方向において省スペース化を図ることが可能になる。
【0060】また、異なる種類の上記PETボトルQ1
を搬送する場合においても、上記把持具E1によって上
記PETボトルQ1の首部径の違いを吸収することがで
きるため、同一ラインにおいて、調整や把持具の交換を
することなく異なる種類の上記PETボトルQ1を搬送
することも可能となる。さらに、コンベアや把持具など
の主用な部品のプラスチック化が容易であるため、無潤
滑装置化を図ることができるとともに洗浄が容易になる
ため衛生的な構成とすることができ、衛生的な側面を重
視する飲料充填ラインなどにおいて好適に適用可能な構
成とすることができる。
【0061】なお、本発明は、上記実施例の構成のみに
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で多様な態様が可能である。例えば、上記チェンブロ
ックB10と上記ガイド部材C1の摺動も、本実施例で
は樹脂を用いた構成としているがそれのみに限定される
ものではなく、軸受けを用いたり、ローラによる構成な
ど、上記チェンブロックB10を上記ガイド部材C1に
対して円滑に摺動可能とするものであれば、全て含まれ
る。
【0062】また、本実施例では、上記PETボトルQ
1を搬送する構成としているが、一升瓶、牛乳瓶、或い
は取っ手のついたジョッキ風の容器など、把持具によっ
て吊り下げ可能なものであれば、全て含まれる。なお、
本実施例中、上記PETボトルとは、ポリエチレンテレ
フタレート製のびんを示す意味で用いている。
【0063】また、当然ながら、上記コンベアチェンB
1、ガイド部材C1、把持具E1、上記把持カムG1、
上記解放カムG2などは、搬送する容器の重量や大き
さ、スピードなどに応じて、任意に設定されるものであ
る。例えば、上記容器が比較的軽量なものであれば、上
記各部材を含油樹脂などによって構成し、上記容器が比
較的重量物である場合には、上記各部材をスチールやス
テンレスなどによる構成とする。また、上記コンベアチ
ェンB1を駆動する図示略の電動モータの制御は、ライ
ンの上下流に配設したセンサ類の信号に基づく電気回路
やマイクロコンピュータによる制御など、任意で良い。
【0064】また、図5及び図6に示すように、上記P
ETボトルQ1への飲料水などが充填される前の開口し
た空容器の状態において、上記PETボトルQ1の上部
側に防塵プレートE30を配設して、上記PETボトル
Q1内への塵や埃の侵入を防止する構成とすることも可
能である。さらに、図5の二点鎖線に示すように、一対
の上記ストッパーE1cを互いに噛み合う段差を有した
形状とするとともに、上記PETボトルQ1の上部側
で、上記PETボトルQ1に近接する部位に配設する構
成とすることによって、上記ストッパーE1cによって
上記PETボトルQ1内への塵や埃の侵入を防止する構
成とすることも可能である。
【0065】つまり、上記レバー部材E10が回動して
も、上記ストッパーE1cが段差部分で重合しているた
め、常時、上記PETボトルQ1内への塵や埃の侵入を
防止することができる。また、このように構成すれば、
上記ストッパーE1cと防塵プレートE30を共通化す
ることができ、部品点数の少ない簡略な構成で、上記P
ETボトルQ1内への塵や埃の侵入を防止する構成とす
ることが可能になる。
【0066】また、上記供給コンベアJ1から上記把持
具E1へ、上記PETボトルQ1を移し換える場合、或
いは上記把持具E1から上記搬出コンベアJ2へ、上記
PETボトルQ1を移し換える場合などに、図13に示
すように、徐々に厚さが変化するサポートホークS1
を、上記PETボトルQ1の首部Q1a下側に配設する
ことも可能である。このように構成することによって、
上記動作をよりスムーズ、確実に行うことが可能にな
る。
【0067】また、上記PETボトルQ1の進行方向
が、左右方向に大きく曲折している場合には、上記コン
ベアチェンB1の内径側を案内する上記ガイド部材C1
に換えて、図14に示すように、上記ガイド部材C1と
略同一な厚さに形成されるとともに、上記PETボトル
Q1の進行方向の内径側の曲率半径と略同一な半径に形
成された滑車C10を用いることも可能である。このよ
うに構成すると、上記コンベアチェンB1の内径側の摺
動抵抗が減少するため、円滑に上記コンベアチェンB1
の進行方向を変更することができる。
【0068】また、上記コンベアチェンB1における上
記チェンブロックB10においても、本実施例では、上
下方向の回動を上記ピンB20による軸支持による構成
とし、左右方向への回動は上記ピンB20のガタ付きに
よる1つの軸を用いたものとしているが、その構成のみ
に限定されるものではなく、左右方向の回動も軸支持に
よる構成として、2つの軸を用いた略自在継手状の構成
としても良い。また、本実施例では、上記コンベアチェ
ンB1が、上下、左右いずれにも回動自在な構成として
いるが、当然ながら、直線状のみに搬送される構成、或
いは何れか一方のみに機能を限定して上下のみに回動可
能な構成、或いは左右のみに回動可能な構成としても良
い。なお、本実施例では、図2に示すように、上記チェ
ンブロックB10に鍔部B10dを設けているが、これ
を丸棒等の棒状に形成しても良く、また、上記鍔部B1
0eと上記ブラケットD14の取付部の上下をガイドす
る構成として、上記鍔部B10dをなくすようにするこ
ともできる。
【0069】また、本実施例では、上記コンベアチェン
B1を上記駆動輪B1a及び上記従動輪B1bに巻装し
て、下側で搬送して上側で裏返して巻き戻す立体的な循
環としているが、上記コンベアチェンB1が左右方向に
も回動自在であることから、図15に示すように、各上
記チェンブロックB10が常時表向きである平面的な循
環とすることも可能である。具体的には、上記ガイド部
材C1を、平面的なループ状に内側と外側に一対に形成
し、その間に上記把持具E1が固着された上記コンベア
チェンB1をループ状に配設する。また、上記コンベア
チェンB1を回転駆動すべく、上記駆動輪B1aと任意
数の上記従動輪B1bを平面状に配設する。従って、上
記駆動輪B1a、或いは上記従動輪B1bの歯と噛合す
る図示略の嵌合穴は、上記チェンブロックB10の側面
部に形成されることになる。
【0070】このように構成すると、各上記チェンブロ
ックB10が常時表向きの循環となるため、上記PET
ボトルQ1を把持しつづけることが可能となりエンドレ
スな構成となって、上記コンベアチェンB1の起端部、
終端部で区別することなく、任意の位置での上記PET
ボトルQ1の把持及び開放が可能になる。また、図15
に示すように、上記把持カムG1或いは上記解放カムG
2を上記コンベアチェンB1の走行ルート中に複数組配
設するとともに、上記把持カムG1或いは上記解放カム
G2を図示略のエアシリンダなどで上記把持具E1を押
動可能な位置と不可能な位置とに切替可能になすことに
よって、上記コンベアチェンB1の走行ルート中の所望
の位置を選択して、上記PETボトルQ1を把持、解放
することが可能になる。
【0071】例えば、図15に示すように、上記PET
ボトルQ1の最初のロットQ1yを上記供給コンベアJ
1から上記搬出コンベアJ2aまで搬送し、次のロット
Q1zは上記供給コンベアJ1から上記搬出コンベアJ
2bまで搬送するなどである。また、逆に、複数の上記
供給コンベアJ1から一つの上記搬出コンベアJ2へ、
上記PETボトルQ1を集約して搬送することも可能と
なる。従って、略搬送容器の分岐装置、集約装置、割振
り装置などの機能を備えた容器搬送装置とすることが可
能となる。
【0072】さらに、上記把持具E1の付勢部材及び切
替手段においても、本実施例の構成では、上述したよう
に、引っ張りばね(スプリングE20)とカム(把持カ
ムG1及び解放カムG2)による構成としているが、そ
れのみに限定されるものではなく、多様な態様が可能で
ある。例えば、付勢部材としては、圧縮ばね、板ばね、
或いは磁石の反発力、又は吸着力によって上記把持具E
1を付勢する付勢力を得る構成とすることが可能で、ま
た切替手段としては、磁石の反発力、又は吸着力によっ
て把持状態と開放状態とを切替える構成、ソレノイドに
よって押動部材を上記把持具E1に当接させて開閉させ
る構成など、上記把持具E1をスムーズに開閉すること
が可能であり、また把持状態の保持が可能な機構であれ
ば全て含まれれる。
【0073】例えば、上記付勢部材として圧縮ばねを用
いた例として具体的に説明すると、図16に示すよう
に、左右の上記レバー部材E10の略中央部に嵌合孔E
10aを形成するとともに、上記ブラケットD14の下
端部から内部側に延設するプレートD20を形成し、該
プレートD20の上記嵌合孔E10aと対向する部位
に、ネジ穴D20aを形成する。そして、上記嵌合孔E
10aにスプリングE50を配設し、上記ネジ穴D20
aにボルトE40を締め込むことによって、常時上記レ
バー部材E10が閉方向に付勢される構成とすることが
できる。
【0074】また、上記付勢部材として磁石の反発力を
用いた例を具体的に説明すると、図17に示すように、
左右の上記レバー部材E10の上端部内側となる部位に
磁石M10を配設するとともに、上記ブラケットD14
の凹部D14a内に凸部D30を形成し、該凸部D30
の上記磁石M10と対向する部位に、上記磁石M10の
極性と反発するように磁極の向きを設定した磁石M20
を配設する。そのため、上記磁石M10と上記磁石M2
0の反発力によって、常時上記レバー部材E10が閉方
向に付勢される構成とすることができる。
【0075】また、上記付勢部材として磁石の吸引力を
用いた例を具体的に説明すると、図18に示すように、
左右の上記レバー部材E10の中央部内側となる部位
に、それぞれ対向する向きで、互いに磁極が吸引しあう
ように磁石M30、M40を配設する。そのため、上記
磁石M30と上記磁石M40の吸引力によって、上記レ
バー部材E10が互いに引き合って、常時上記レバー部
材E10が閉方向に付勢される構成とすることができ
る。
【0076】さらに、上記切替手段として磁石の反発力
を用いた例を具体的に説明すると、図18に示すよう
に、左右の上記レバー部材E10の上端角部E1bに、
それぞれ外向きに、磁石M50、M60を配設する。ま
た、上記把持具E1の切替が必要となる上記PETボト
ルQ1の把持位置又は開放位置で、上記磁石M50、M
60と対向する部位に、それぞれ、上記磁石M50、M
60と磁極が反発しあうように磁石M70、M80を配
設する。従って、上記PETボトルQ1の把持位置又は
開放位置で、上記磁石M50、M60と上記磁石M7
0、M80が反発しあうことによって、上記レバー部材
E10を把持側に付勢する付勢部材の付勢力に打ち勝っ
て上記レバー部材E10の上記上端角部E1bを押し込
むため、上記レバー部材E10を開放側に回動させるこ
とができる。
【0077】なお、上記付勢部材が、磁石の反発力、又
は吸着力によって付勢力を得るものである場合には、簡
略で切損等の危惧のない安価な構成とすることができ、
また、上記切替手段が、磁石の反発力又は吸着力を利用
した構成においては、非接触であるため磨耗粉が発生し
ないとともに、把持具への衝撃も抑制された切替手段と
することができる。また、図18においては、左右の上
記レバー部材E10が、ともに一本のピンD16に枢支
された構成としているが、このように上記ピンD16を
共用化することも可能であり、このように構成すれば、
安価で簡略な把持具の構成とすることができる。
【0078】
【発明の効果】本発明に基づく容器搬送装置によれば、
上記把持具が上記チェン部材に一体的に又は固着され
て、容器を把持して吊り下げることが可能になされ、上
記把持具によって吊り下げ可能な容器を吊下げ把持した
状態で搬送する構成としている。そのため、上記把持具
によって容器が吊下げ把持されて、上記容器の転倒を好
適に防止することができ、搬送ラインの高速運転化が可
能になり、さらに、上下方向への移動が可能になる。ま
た、上記容器がバラバラの状態で間欠的に供給された場
合でも円滑に対応することが可能である。また、上記把
持具によって容器を吊下げる方式であるため、上流側で
上記容器に転倒が生じた場合でも、転倒した上記容器は
把持されず装置下部に落下するため、搬送中に転倒した
上記容器が下流の機械の運転を妨げたり、またこれを回
収するためにラインを停止する必要がなく、ライン稼働
率の低下や人手を要するなどの問題が生じない。さら
に、上記容器は、上記チェン部材は単列のみの構成で可
能な為、簡略で安価な構成とすることができ、調整や保
守も容易となる。
【0079】また、特に、請求項2に記載の容器搬送装
置によれば、上記第1の構成の効果に加えて、さらに、
直線走行可能に、上下方向に回動自在に連結されて、連
続ループ状に組み合わされるチェン部材と、上記チェン
部材を直線方向、上下方向に案内するガイド部材とを有
しているため、上記チェン部材が上記ガイド部材に案内
されて、直線方向、上下方向にスムーズに、搬送するこ
とが可能になる。
【0080】また、特に、請求項3に記載の容器搬送装
置によれば、上記第1の構成の特徴に加えて、さらに、
直線走行可能に、上下、左右方向に回動自在に連結され
て、連続ループ状に組み合わされるチェン部材と、上記
チェン部材を直線方向、上下、左右方向に案内するガイ
ド部材とを有しているため、上記チェン部材が上記ガイ
ド部材に案内されて、直線方向、上下、左右方向にスム
ーズに、且つ自由な方向に搬送方向の変更を行うことが
可能となる。従って、搬送地点が限定されることなく、
レイアウトの自由度が格段に向上する。
【0081】また、特に、請求項4に記載の容器搬送装
置によれば、上記一対のレバー部材の回動動作によっ
て、上記把持具の把持状態と開放状態とを切替え可能に
なされるとともに、上記把持具の把持状態と開放状態と
の切替えを行う切替手段を有するため、簡略な構成で、
上記把持具の把持状態と開放状態とを切替えることが可
能になる。
【0082】また、特に、請求項5に記載の容器搬送装
置によれば、上記レバー部材による上記容器の把持具合
を規制するストッパーを有し、該ストッパーによって上
記把持具の把持状態を上記容器が狭持されない把持状態
に規制して、上記容器と上記把持具との上記容器の搬送
方向への相対移動を可能になしているため、上記容器の
搬入速度或いは上記容器の搬出速度と上記把持具の搬送
速度とに差を設けて、或いは搬送速度に差が発生した場
合も上記容器と上記把持具が相対移動することによっ
て、簡略な構成で、上記容器を集積又は分散させること
が可能になる。
【0083】また、特に、請求項6に記載の容器搬送装
置によれば、上記一対のレバー部材を把持側へ付勢する
付勢部材を有し、上記一対のレバー部材を常時把持状態
としているため、上記把持具の把持状態とするための作
動機構が不要となり、容器を掴む部分と放す部分など設
定範囲の短い開放状態とする部位のみ切替機構を設定す
ればよいため、装置の大部分を占める搬送部位での把持
具のガイドなど位置制御が不要となり、簡略で効率的な
構成とすることができる。
【0084】また、特に、請求項7に記載の容器搬送装
置によれば、簡略で切損等の危惧のない安価な構成によ
って、上記付勢部材を設定することができる。
【0085】また、特に、請求項8に記載の容器搬送装
置によれば、簡略な構成によって、スムーズに上記把持
具の把持状態と開放状態との切替えを行うことが可能に
なる。特に、磁石の反発力又は吸着力を利用した切替手
段の構成においては、非接触であるため磨耗粉が発生し
ないとともに、把持具への衝撃も抑制された切替手段と
することができる。
【0086】また、特に、請求項9に記載の容器搬送装
置によれば、上記切替手段を複数組配設し、上記チェン
部材の走行ルートにおいて、上記容器の把持位置又は開
放位置を変更可能になしているため、走行ルート中の所
望の位置への搬送、複数の位置から選択して搬送、複数
の位置への搬送個数の割振りなどが可能になる。
【0087】また、特に、請求項10に記載の容器搬送
装置によれば、上記把持具が上記チェン部材に一体的に
又は固着されて、容器を把持して吊り下げることが可能
になされ、上記把持具によって吊り下げ可能な容器を吊
下げ把持した状態で搬送する構成としている。そのた
め、上記把持具によって容器が吊下げ把持されて、上記
容器の転倒を好適に防止することができ、搬送ラインの
高速運転化が可能になり、さらに、上下方向への移動が
可能になる。また、上記容器がバラバラの状態で間欠的
に供給された場合でも円滑に対応することが可能であ
る。また、上記把持具によって容器を吊下げる方式であ
るため、上流側で上記容器に転倒が生じた場合でも、転
倒した上記容器は把持されず装置下部に落下するため、
搬送中に転倒した上記容器を回収するためにラインを停
止する必要がなく、ライン稼働率の低下や人手を要する
などの問題が生じない。さらに、上記チェン部材は単列
のみの構成で可能となり、簡略で安価な構成とすること
ができ、調整や保守も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に基づく容器搬送装置を示す構
成図である。
【図2】チェンブロックの接続状態を示す説明図であ
る。
【図3】左右方向への進行方向を変更する例を示す概念
図である。
【図4】上下方向への進行方向を変更する例を示す概念
図である。
【図5】把持具による容器の把持状態を示す要部拡大図
である。
【図6】把持具による容器の把持状態を示す要部拡大図
である。
【図7】把持具による容器の開放状態を示す要部拡大図
である。
【図8】把持具によるクリアランスを有して容器を把持
した例を示す要部拡大図である。
【図9】把持具と容器との寸法関係を示す説明図であ
る。
【図10】把持カム、解放カムによる把持具の把持状態
と開放状態との切替え動作を示す説明図である。
【図11】容器の左右旋回時の把持具の作動を示す説明
図である。
【図12】容器の上下昇降時の把持具の作動を示す説明
図である。
【図13】サポートホークを用いる場合の例を示す説明
図である。
【図14】コンベアチェンの曲折部内径側に滑車を用い
る場合の例を示す説明図である。
【図15】コンベアチェンを平面的に循環させた例を示
す構成図である。
【図16】付勢部材の他の態様を示す構成図である。
【図17】付勢部材の他の態様を示す構成図である。
【図18】付勢部材、切替手段、レバー部材の他の態様
を示す構成図である。
【符号の説明】
A1 容器搬送装置 B10 チェン部材 C1 ガイド部材 E1 把持具 E10 レバー部材 E20、E50、M10、M20、M30、M40 付
勢部材 G1、G2、M50、M60、M70、M80 切替手
段 Pe 把持具のピッチ Pq 容器のピッチ Le 各把持具間の隙間 Q1 容器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続ループ状に組み合わされるチェン部
    材と、 上記チェン部材に一体的に又は固着されて、吊り下げ可
    能な容器を把持して吊り下げることが可能になされると
    ともに、上記容器の把持状態と開放状態の切替えが可能
    な把持具と、 を有することを特徴とする容器搬送装置。
  2. 【請求項2】 直線走行可能に、上下方向に回動自在に
    連結されて、連続ループ状に組み合わされるチェン部材
    と、 上記チェン部材を直線方向、上下方向に案内するガイド
    部材と、 上記チェン部材に一体的に又は固着されて、吊り下げ可
    能な容器を把持して吊り下げることが可能になされると
    ともに、上記容器の把持状態と開放状態の切替えが可能
    な把持具と、 を有することを特徴とする容器搬送装置。
  3. 【請求項3】 直線走行可能に、上下、左右方向に回動
    自在に連結されて、 連続ループ状に組み合わされるチェン部材と、 上記チェン部材を直線方向、上下、左右方向に案内する
    ガイド部材と、 上記チェン部材に一体的に又は固着されて、吊り下げ可
    能な容器を把持して吊り下げることが可能になされると
    ともに、上記容器の把持状態と開放状態の切替えが可能
    な把持具と、 を有することを特徴とする容器搬送装置。
  4. 【請求項4】 上記把持具が、回動自在に枢支された一
    対のレバー部材によって上記容器を把持可能になされ、
    上記一対のレバー部材の回動動作によって、上記把持具
    の把持状態と開放状態とを切替え可能になされるととも
    に、 上記把持具の把持状態と開放状態との切替えを行う切替
    手段を有することを特徴とする請求項1又は2又は3に
    記載の容器搬送装置。
  5. 【請求項5】 上記レバー部材による上記容器の把持具
    合を規制するストッパーを有し、該ストッパーによって
    上記把持具の把持状態を上記容器が狭持されない把持状
    態に規制して、上記容器と上記把持具との上記容器の搬
    送方向への相対移動を可能になしたことを特徴とする請
    求項1又は2又は3又は4に記載の容器搬送装置。
  6. 【請求項6】 上記一対のレバー部材を常時把持状態と
    すべく、上記一対のレバー部材を把持側へ付勢する付勢
    部材を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の
    容器搬送装置。
  7. 【請求項7】 上記付勢部材が、磁石の反発力、又は吸
    着力によって付勢力を得るものであることを特徴とする
    請求項6に記載の容器搬送装置。
  8. 【請求項8】 上記切替手段が、カム機構、或いは磁石
    の反発力又は吸着力によって行うことを特徴とする請求
    項4又は5又は6又は7に記載の容器搬送装置。
  9. 【請求項9】 上記切替手段を複数組配設し、上記チェ
    ン部材の走行ルートにおいて、上記容器の把持位置又は
    開放位置を変更可能になしたことを特徴とする請求項4
    又は5又は6又は7又は8に記載の容器搬送装置。
  10. 【請求項10】 連続ループ状に組み合わされるチェン
    部材に一体的に又は固着されて、吊り下げ可能な容器を
    把持して吊り下げることが可能になされるとともに、上
    記容器の把持状態と開放状態の切替えが可能な把持具を
    用いて、 搬送元位置において、上記把持具を上記開放状態から把
    持状態に切替えて上記容器を把持し、 その吊り下げられた把持状態で、上記搬送元位置から任
    意の搬送先位置まで容器を搬送し、 搬送先位置において、上記把持具を上記把持状態から上
    記開放状態に切替えて上記容器を開放して、 容器を搬送することを特徴とする容器搬送方法。
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