JP3910082B2 - 循環型飲食物搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも旋回路を備えた無端状の搬送路上に載置された飲食物搬送体を、搬送路下方に配された磁石の磁力を利用して搬送する循環型飲食物搬送装置関する。
【0002】
【従来の技術】
通称、回転寿司と呼ばれている寿司店で用いられている循環型飲食物搬送装置として、従来、図10ないし図13に示すように、寿司皿を確実に移送させるとともに、搬送路に傷を付けないようにした磁力を利用して搬送する循環型飲食物搬送装置が知られている。図10は従来の磁力を利用した循環型飲食物搬送装置の側面図であり、図11は搬送トレーの平面図であり、図12は旋回路を有する従来の磁力を利用した循環型飲食物搬送装置の平面図であり、図13はバイパス路を有する従来の磁力を利用した循環型飲食物搬送装置の平面図である。
【0003】
上述した従来の循環型飲食物搬送装置は図10に示すように、搬送装置01上に載置されて搬送される合成樹脂又は瀬戸物製の飲食物搬送体としての搬送トレー02上に寿司皿03が載せられる。
【0004】
図10において、案内ダクト06内にはマグネット式の搬送機構07が設けられており、この搬送機構07は、飲食カウンタの内側を循環走行する無端状の駆動チェーン08と、駆動チェーン08の上端部に一定間隔おきに固着されたブラケット09の上部に、上端面が案内ダクト06の裏面に近接するようにして取付けられた循環搬送磁石である永久磁石010とからなっている。
【0005】
図11で明らかなように、この搬送トレー02における底板02aには、搬送トレー02の中心を通る2分割線O−O上の前方の磁石となる永久磁石04と2分割線O−Oに対して左右対称に配置した2つの後方の磁石となる永久磁石05、05が固着されている。この場合、前方磁石04は上方にS極が、下方にN極がくるように埋設され、後方磁石05は上方にN極が、下方にS極がくるように埋設されている。これに対して下方を移動する循環搬送磁石010は上方にS極がくるように配置されている。
【0006】
図11に示された例によれば、循環搬送磁石010にあっては全て上方にS極がくるように配され、搬送トレー02の底面に固定された前方磁石04にあっては全て下方にN極がくるように配置され、かつ後方磁石05は全て下方にS極がくるように配置されているため、列をなす循環搬送磁石010上に搬送トレー02が置かれると、搬送トレー02は実質的に上方向へ磁力による反発力を受けるとともに、循環搬送磁石010と前方磁石04とが引き合うようになっている。
【0007】
ここで循環搬送磁石010を駆動チェーン08で所定方向に循環走行させると、搬送トレー02の後方磁石05は循環搬送磁石010の中間に配置されていて、その循環搬送磁石010と同磁極(S極)のため反発力を受け、常に2つの循環搬送磁石010の間に安定しようとする。したがって、搬送トレー02は循環搬送磁石010の走行速度と同速度で循環走行することとなる。さらに循環搬送磁石010と後方磁石05との間には反発力が存在するため、搬送トレー02の循環搬送時に搬送路に傷が付きにくくなる。
【0008】
また、搬送トレー02の2分割線O−O上に配置された前方磁石04は進行方向の安定化が図られている。すなわち循環搬送磁石010が搬送面である上面板06aのほぼ中央下部を移動するため、前方磁石04がこの循環搬送磁石010の移動に追従し、搬送トレー02が左右に蛇行したり、方向が変化することがなく安定する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の循環型飲食物搬送装置は、搬送トレーが直線路を走行している場合は安定走行が可能であるが、直線路と直線路とを結ぶ旋回路や、搬送路変更のためのバイパス路の如く進路が直線でない場合に、搬送トレー02が不安定な横揺れ現象を起こすことがあった。
【0010】
更に具体的に述べると、図12は上述の循環型飲食物搬送装置に用いられている搬送トレーが旋回路を走行しているときの平面図であり、この図12によれば、搬送トレー02は旋回入り口ポジションP0、旋回第1ポジションP1,旋回第2ポジションP2、旋回第3ポジションP3と旋回していく過程において、前方磁石04は循環搬送磁石010に追従して搬送路(一点鎖線)上を移動するが、後方磁石05は2つの循環搬送磁石010の磁力に支配されるため、循環搬送磁石010が移動する搬送路に対して等距離離れた対称位置にはなく、搬送トレー02の後方部はやや内方側に寄って旋回し、旋回終了時に再び元位置、即ち搬送路に対して等距離離れた対称位置に戻ることになる。
【0011】
図12において更に詳述すると、P2における搬送トレー02の後方磁石05の位置は、循環搬送磁石010aと循環搬送磁石010bを結んだ線分xに対して左右等距離位置となるところにあり、P3における搬送トレー02に示す如く、搬送路が旋回出口に近づくにつれて後方磁石05の位置は搬送路に対して左右均等位置になるように移動してくることになる。このことは、旋回出口近傍で搬送トレー02の後方部が正規の軌道に戻るために尻振り作動をすることになり、搬送トレー02は直線路に戻っても不安定な横揺れ運動をしばらくの間呈することになる。
【0012】
また、図13に示すように、搬送トレー02が右側の直線搬送路013から左側の直線搬送路014にバイパス路012上に設けられている搬送ローラRを介してショートカットして搬送される場合、搬送トレー02が右側のガイド部材015Rに当接すると、今まで前方磁石04を牽引していた搬送磁石010aはそのまま直線搬送路013を進行して行くため、前方の牽引力が失われた搬送トレー02は、その後方磁石05が後方の搬送磁石010bによって反発力を受けるだけとなり、結局、搬送トレー02はガイド部材015に沿って若干回動した状態で横移動してローラRに運ばれることになる。
【0013】
このようにしてローラRに搬入された搬送トレー02は、十分回転せずに左側のガイド部材015Lに沿って、左側の直線搬送路014に投入され、投入後に正規の位置に磁力で戻ろうとするために、左側の直線搬送路014の入り口近傍で搬送トレー02の渋滞が生じる恐れがあった。
【0014】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、旋回路或いはバイパス路においても、飲食物搬送体が乱れのない安定した状態で無端状搬送路上を走行できるようにした循環型飲食物搬送装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の循環型飲食物搬送装置は、2つの直線路間を結ぶ旋回路を備えた無端状の搬送路上に載置された飲食物搬送体を、搬送路下方に配された磁石の磁力を利用して搬送する循環型飲食物搬送装置であって、
前記飲食物搬送体に、該搬送体の中心を通る2分割線上に間隔を置いて前方及び後方磁石を設けると共に、前記前方及び後方磁石の間であって、かつ前記2分割線に対し左右対称位置に少なくとも各1個ずつ中間磁石を設け、前記搬送路下方に配された磁石は前記前方磁石と後方磁石との間隔とほぼ等間隔おきに設置した循環走行可能な搬送磁石として構成し、前記搬送磁石と前記前方及び後方磁石は、磁石の異磁極同士が相対向する向きになるように配置され、前記搬送磁石と中間磁石は、磁石の同磁極同士が相対向する向きになるように配置されていることを特徴としている。
この特徴によると、旋回路上においても、飲食物搬送体の前後が搬送磁石の搬送路と一致して走行しているので、旋回路から直線路に出たときもふらつきのない安定した走行が実現できる。
【0017】
本発明の循環型飲食物搬送装置は、前記中間磁石が前記前方及び後方磁石から等距離に配置されているのが好ましい。
このようにすると、前後方向にバランスのとれた飲食物搬送体の搬送が可能となる。
【0018】
本発明の循環型飲食物搬送装置は、前記搬送磁石の磁力がすべてほぼ同磁力であるのが好ましい。
このようにすると、中間磁石が隣り合う2個の搬送磁石のほぼ中央の搬送路上に定置することになり、飲食物搬送体はこの位置を保持したまま移動するため、等間隔に整然と循環搬送されることになる。
【0019】
本発明の循環型飲食物搬送装置は、前記搬送磁石と前記前方及び後方磁石による前記飲食物搬送体の搬送路に対する吸引力より、前記搬送磁石と中間磁石による前記飲食物搬送体の搬送路に対する反発力の方が大きいのが好ましい。
このようにすると、飲食物搬送体を比較的軽い力で持ち上げることができるとともに、飲食物搬送体の循環搬送時に搬送路に傷が付きにくくなる。
【0020】
本発明の循環型飲食物搬送装置は、前記飲食物搬送体が、底部に前記前方、中間、及び後方磁石を有する飲食物容器であるのが好ましい。
このようにすると、飲食物容器のみを直接搬送させることができ、搬送装置の取り扱いが簡便である。
【0021】
本発明の循環型飲食物搬送装置は、前記飲食物搬送体は上部に飲食物容器が載置され、底部に前記前方、中間、及び後方磁石を有する搬送トレーであるのが好ましい。
このようにすると、飲食物容器に磁石や磁性体を取付ける必要がなく、飲食物容器自体のコストを低減できるばかりか、飲食物容器を持ち上げる際に、磁気の影響がないため、客に違和感を与えることがない。
【0022】
本発明の循環型飲食物搬送装置は、前記無端状の搬送路は搬送路間を接続するバイパス路を有しているのが好ましい。
このようにすると、飲食物搬送体はバイパス路を通過するときも安定した姿勢を保ち次の搬送路にスムーズに乗り移ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の循環型飲食物搬送装置(以下、搬送装置と略称する)を寿司の搬送に適用した外観斜斜図であり、図2は図1のII-II線の要部の拡大縦断正面図であり、図3は図2のIII−III線の縦断側面図であり、図4は飲食物搬送体の底面図であり、図5は本発明の磁石の配置関係を示す概略図である。
【0024】
図1において、飲食カウンタ1の上面上には、これに沿って搬送装置2が無端状に設けられている。3は搬送装置2上に載置されて搬送される合成樹脂又は瀬戸物製の飲食容器、すなわち飲食物搬送体としての寿司皿で、この寿司皿3には飲食物である寿司4等が載せられる。この寿司皿3における糸底部3a(図2)の底板中央には図4で示すように後で詳述する永久磁石が固着されている。
【0025】
搬送装置2は、図2及び図3に示すように構成され、飲食カウンタ1の内端(図2の右端)に隣接して立設された基台5の上面には、搬送装置2の支持ブラケット6が固着されている。支持ブラケット6上には、縦断面形が横長矩形をなす角筒状の樹脂製のダクト7が、飲食カウンタ1に沿って無端状に取付けられている。
【0026】
ダクト7の両側面と上面には、カバーとして機能する案内部材9が固定的に取付けられ、搬送路に沿って両案内部材9から上向ガイド部9a、9aが突設するように形成されている。
【0027】
ダクト7の外側上面である上面板7aの上面には、寿司皿3の底面外周部の環状をなす糸底部3aにおける平坦な底面が摺接するようになっている。この摺接時において、寿司皿3のテーパ状の裏面3bが、案内部材9の上記した上向ガイド部9a、9aの上部内端縁と近接するようになっており、寿司皿3が搬送される際において、大きく左右方向に移動するのが防止されるようになっている。
【0028】
ダクト7内には、マグネット式の搬送機構12が設けられており、この搬送機構12は、案内ダクト7内の上面に固着した支持基板13上にボルト止めされた無端状のチェーンレール14と、このチェーンレール14に案内されて飲食カウンタ1の内側を循環走行する無端状の駆動チェーン15と、駆動チェーン15の上端部に一定間隔おきに固着されたブラケット16の上部に、上端面が案内ダクト7の裏面に近接するようにして取付けられた搬送磁石である永久磁石17とからなっている。
【0029】
これら各搬送磁石17はすべて同一磁力であり、N極もしくはS極が、同一方向(鉛直方向)を向くように統一して配置されている。本実施例にあっては、上方に全ての搬送磁石17のS極が向くように54m/mピッチで配置され、4500ガウス近傍の磁力を有した円柱形状の磁石として構成してある。
【0030】
図2に示されるようにブラケット16に固着された下向きの別のブラケット18の下面には、別の永久磁石19が下向きに取付けられている。この下方の永久磁石19により、湯呑み容器21の底面に固着された金属片(図示略)を吸着することにより、倒立状態で循環搬送される。搬送中の湯呑み容器21は、お客により取外し可能となっており、これを飲食カウンタ1上に取出し、客はこれにお茶を入れて飲むことができるようになっている。22は飲食カウンタ1の上面に立設された給湯器である。
【0031】
さらに、寿司皿3に設けられた永久磁石は、図4に示されているように、前方及び後方磁石24,25が搬送磁石17のS極に対向して下方にN極がくるように配置され、2つの中間磁石26、26は下方にS極がくるように配置されている。
【0032】
前方及び後方磁石24,25は飲食物搬送体である寿司皿3の2分割線O−O上にあり、およそ50m/mの間隔があけられている。2つの中間磁石26、26は前方及び後方磁石24,25のほぼ中間であって、この2分割線O−Oに対し左右対称位置に配置されている。搬送磁石17のピッチは54m/mなので、2つの搬送磁石17を前後方磁石24,25とほぼ一致させることができ、その吸引作用により左右にぶれることが少ない確実な搬送を寿司皿3に与えることができる。
【0033】
中間磁石26,26はチェーン15と共に走行する搬送磁石17の反発力を受け2つの搬送磁石17,17の中央に位置し、この反発力は前後方磁石24,25による吸引力より大きいので、その糸底部3aの底面が上面板7aに摺接した状態で搬送される。この搬送中に、好みの寿司皿3をお客が手で掴んで手元に取出すことができる。
【0034】
上記実施例の搬送機能について詳しく説明すると、搬送磁石17を駆動チェーン15で図5に示す矢印方向に循環走行させると、寿司皿3の中間磁石26,26は安定位置を確保しようとするため、搬送磁石17の走行速度と同速度で循環走行することとなる。さらに搬送磁石17と中間磁石26,26との間には反発力が存在するため、飲食物容器を比較的軽い力で持ち上げることができるとともに、飲食物容器の循環搬送時に搬送路に傷が付きにくくなる。また、前方24,及び後方磁石25には吸引力が作用しているので、寿司皿3は搬送方向に対して左右にぶれることが少ない安定走行が可能となる。
【0035】
また、この実施例によれば全ての搬送磁石17が、ほぼ同磁力を有しているため、隣り合う2個の搬送磁石17のほぼ中央の搬送路上に中間磁石26,26が安定し、寿司皿3がこの位置を保持したまま移動するため、寿司皿3は等間隔に整然と循環搬送されることになる。
【0036】
次に、飲食物搬送体が旋回路を通過するときの挙動を、図6に基づき説明する。図6は旋回路を移動する飲食物搬送体の模式図であり、飲食物搬送体3は旋回入り口ポジションP0、旋回第1ポジションP1,旋回第2ポジションP2、旋回第3ポジションP3と旋回して再び直線路に進行していく。
【0037】
前後の搬送磁石17が前方磁石24と後方磁石25を確実に旋回路の軌道上に載るようにして搬送していくから、飲食物搬送体3の後端部はポジションP1からP3にわたり均等に少しずつ向きを変えることができ、直線路に入っても不安定な横揺れ現象は生じない。
【0038】
さらに、飲食物搬送体3がバイパス路を通過するときの挙動を、図7ないし図9に基づき説明する。図7は先頭の飲食物搬送体がバイパス路にさしかかった状態を示す平面図であり、図8は飲食物搬送体が一方の直線搬送路から離れる直前の状態を示した平面図であり、図9は飲食物搬送体が反対側の直線搬送路に投入される直前の状態を示した平面図である。
【0039】
図7において、先頭の飲食物搬送体3−1がバイパス路30に設けた右側のガイド部材31Rに当接すると、今まで前方磁石24を牽引していた搬送磁石17―1はそのまま右側の直線搬送路32を進行して行くので、前方の牽引力が失われることになる。しかし後方磁石25が隣の搬送磁石17―2に対し吸引力を有しているので、後方磁石25は図8に示すように、搬送磁石17―2と分離するまで右側の直線搬送路32上を前方に進行し、先頭の飲食物搬送体3−1はバイパス路30の駆動ローラR上で右側のガイド部材31Rの角度に応じて大きく向きを変えることができる。
【0040】
搬送磁石17―2が先頭の飲食物搬送体3−1の後方磁石25と分かれ右側の直線搬送路32を進行して行くと、飲食物搬送体3−1は図9に示すように、駆動ローラRにより左方の直線搬送路33側に向かって運ばれる。このとき前方磁石24は進行方向先頭に向いているので、左方のガイド部材31Lに沿いながら搬送磁石17に容易に吸引される。飲食物搬送体3−1に後続する飲食物搬送体3−2も駆動ローラRによる搬送開始状態にある。従って、従来のもののように、バイパス路30で渋滞するようなことはない。
【0041】
また、万一飲食物搬送体3が駆動ローラR上で正規の回転を行えずに、前方磁石24が左方の直線搬送路33側の搬送磁石17と向き合う状態にならないときでも、前方磁石24と180度離れた位置に後方磁石25が存在しているので、どちらか近い方の磁石が搬送磁石17に吸引される。従って、従来のように吸着用の磁石が1つしかないものに比べ、駆動ローラR上で飲食物搬送体3が大きく回動するようなことはない。
【0042】
特に本発明において、飲食物搬送体3に取り付けた磁石が対称形に配置されているので、搬送路に置くときに飲食物搬送体3の前後の向きを考慮しなくてすむ利点もある。
【0043】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、例えば、寿司皿3に直接磁石を取り付けるのでなくて合成樹脂又は瀬戸物製の飲食物搬送体としての搬送トレー上に寿司皿をのせ、この搬送トレーに前方、後方及び中間磁石を設けるようにしてもよい。さらに、中間磁石を分割線を挟んでそれぞれ1個、すなわち計2個配したもので説明したが、分割線を挟んでほぼ線対称であれば、計4個、6個のように偶数個を適宜選択できる。また、上記実施例では複雑な給電装置等を省略して構成を簡素化するために、永久磁石を用いているが、それらを電磁石としてもよいことは勿論である。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0045】
(a)請求項1に記載の発明によれば、旋回路上においても、飲食物搬送体の前後が搬送磁石の搬送路と一致して走行しているので、旋回路から直線路に出たときもふらつきのない安定した走行が実現できる。
【0047】
(b)請求項2に記載の発明によれば、前後方向にバランスのとれた飲食物搬送体の搬送が可能となる。
【0048】
(c)請求項3に記載の発明によれば、中間磁石が隣り合う2個の搬送磁石17のほぼ中央の搬送路上に定置することになり、飲食物搬送体はこの位置を保持したまま移動するため、等間隔に整然と循環搬送されることになる。
【0049】
(d)請求項4に記載の発明によれば、飲食物搬送体を比較的軽い力で持ち上げることができるとともに、飲食物搬送体の循環搬送時に搬送路に傷が付きにくくなる。
【0050】
(e)請求項5に記載の発明によれば、飲食物容器のみを直接搬送させることができ、搬送装置の取り扱いが簡便である。
【0051】
(f)請求項6に記載の発明によれば、飲食物容器に磁石や磁性体を取付ける必要がなく、飲食物容器自体のコストを低減できるばかりか、飲食物容器を持ち上げる際に、磁気の影響がないため、客に違和感を与えることがない。
【0052】
(g)請求項7に記載の発明によれば、飲食物搬送体はバイパス路を通過するときも安定した姿勢を保ち次の搬送路にスムーズに乗り移ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の循環型飲食物搬送装置を寿司の搬送に適用した外観斜斜図である。
【図2】図1のII-II線の要部の拡大縦断正面図である。
【図3】図2のIII−III線の縦断側面図である。
【図4】飲食物搬送体の底面図である。
【図5】本発明の磁石の配置関係を示す概略図である。
【図6】旋回路を移動する本発明の飲食物搬送体の模式図である。
【図7】先頭の飲食物搬送体がバイパス路にさしかかった状態を示す平面図である。
【図8】飲食物搬送体が一方の直線搬送路から離れる直前の状態を示した平面図である。
【図9】飲食物搬送体が反対側の直線搬送路に投入される直前の状態を示した平面図である。
【図10】従来の磁力を利用した循環型飲食物搬送装置の側面図である。
【図11】従来の循環型飲食物搬送装置に用いられている搬送トレーの平面図である。
【図12】旋回路を有する従来の磁力を利用した循環型飲食物搬送装置の平面図である。
【図13】バイパス路を有する従来の磁力を利用した循環型飲食物搬送装置の平面図である。
【符号の説明】
1 飲食カウンタ
2 搬送装置
3 寿司皿(飲食物搬送体)
3a 糸底部
3b テーパ状の裏面
3−1 先頭の飲食物搬送体
3−2 後続の飲食物搬送体
4 寿司
5 基台
6 支持ブラケット
7 ダクト
7a 上面板
9 案内部材
9a 上向ガイド部
12 マグネット式搬送機構
13 支持基板
14 チェーンレール
15 駆動チェーン
16、18 ブラケット
17 搬送磁石
19 永久磁石
21 湯呑み容器
22 給湯器
24 前方磁石
25 後方磁石
26 中間磁石
30 バイパス路
31R 右側ガイド部材
31L 左側ガイド部材
32 右側の直線搬送路
33 左側の直線搬送路
P0〜P3 旋回路上の飲食物搬送体のポジション
R 駆動ローラ
Claims (7)
- 2つの直線路間を結ぶ旋回路を備えた無端状の搬送路上に載置された飲食物搬送体を、搬送路下方に配された磁石の磁力を利用して搬送する循環型飲食物搬送装置であって、
前記飲食物搬送体に、該搬送体の中心を通る2分割線上に間隔を置いて前方及び後方磁石を設けると共に、前記前方及び後方磁石の間であって、かつ前記2分割線に対し左右対称位置に少なくとも各1個ずつ中間磁石を設け、前記搬送路下方に配された磁石は前記前方磁石と後方磁石との間隔とほぼ等間隔おきに設置した循環走行可能な搬送磁石として構成し、前記搬送磁石と前記前方及び後方磁石は、磁石の異磁極同士が相対向する向きになるように配置され、前記搬送磁石と中間磁石は、磁石の同磁極同士が相対向する向きになるように配置されていることを特徴とする循環型飲食物搬送装置。 - 前記中間磁石は前記前方及び後方磁石から等距離に配置されている請求項1に記載の循環型飲食物搬送装置。
- 前記搬送磁石の磁力はすべてほぼ同磁力である請求項1または2に記載の循環型飲食物搬送装置。
- 前記搬送磁石と前記前方及び後方磁石による前記飲食物搬送体の搬送路に対する吸引力より、前記搬送磁石と中間磁石による前記飲食物搬送体の搬送路に対する反発力の方が大きい請求項1ないし3の何れかに記載の循環型飲食物搬送装置。
- 前記飲食物搬送体は、底部に前記前方、中間、及び後方磁石を有する飲食物容器である請求項1ないし4の何れかに記載の循環型飲食物搬送装置。
- 前記飲食物搬送体は上部に飲食物容器が載置され、底部に前記前方、中間、及び後方磁石を有する搬送トレーである請求項1ないし4の何れかに記載の循環型飲食物搬送装置。
- 前記無端状の搬送路は搬送路間を接続するバイパス路を有している請求項1ないし6の何れかに記載の循環型飲食物搬送装置。
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