JP2000254143A - 内視鏡用止血クリップ装置 - Google Patents

内視鏡用止血クリップ装置

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JP2000254143A
JP2000254143A JP11059529A JP5952999A JP2000254143A JP 2000254143 A JP2000254143 A JP 2000254143A JP 11059529 A JP11059529 A JP 11059529A JP 5952999 A JP5952999 A JP 5952999A JP 2000254143 A JP2000254143 A JP 2000254143A
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endoscope
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Teruo Ouchi
輝雄 大内
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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    • A61B2018/1253—Generators therefor characterised by the output polarity monopolar

Abstract

(57)【要約】 【課題】高い止血効果を得ることができて、例えクリッ
プが脱落しても大きな再出血が発生し難い内視鏡用止血
クリップ装置を提供すること。 【解決手段】クリップ５に高周波電流を通電できるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、内視鏡の処置具
挿通チャンネルに挿脱されて体腔内の止血等を行うため
に用いられる内視鏡用止血クリップ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】内視鏡用止血クリップ装置は一般に、先
側に開張習性が付与されたクリップが内視鏡の処置具挿
通チャンネルに挿脱自在なシースの先端内に出入り自在
に配置されて、シース内に軸線方向に進退自在に挿通配
置された操作ワイヤの先端に係脱自在に連結されてい
る。
【０００３】そして、クリップを後方から閉鎖させるた
めのクリップ閉鎖部材がシースの先端内に出入り自在に
配置されて、シース内に軸線方向に進退自在に挿通配置
された操作部材の先端に係脱自在に連結されている。
【０００４】そのような構成により、クリップがシース
の先端から押し出されて開張した状態でクリップ閉鎖部
材を先側に押し出すことによりクリップが閉鎖され、操
作ワイヤとクリップとの係合及び操作部材とクリップ閉
鎖部材との係合を各々解くことにより、クリップがクリ
ップ閉鎖部材と共に他の部材から離脱されるようになっ
ている。
【０００５】図１２は、そのような処置によってクリッ
プ閉鎖部材９１により閉鎖された状態のクリップ９２が
生体組織１００を挟み付けた状態で留置された状態を示
している。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】内視鏡用止血クリップ
装置を用いて生体組織１００の止血を行う場合には、閉
鎖したクリップ９２の先端が出血源である血管１０１を
正確に挟み付ける状態に留置する必要がある。
【０００７】しかし、実際にはクリップ９２の先端が血
管１０１から僅かに外れた位置にクリッピングされるケ
ースが少なくない。そして、そのような場合には、一見
止血されたかのように見えるので処置を終了したとこ
ろ、数時間後に再出血してしまうことが珍しくない。
【０００８】また、出血が潰瘍の辺縁等で起きている場
合には組織がくずれ易いので、クリッピングが正しく行
われていても短時間の後にクリップが脱落して再出血す
る場合がある。
【０００９】そこで本発明は、高い止血効果を得ること
ができて、例えクリップが脱落しても大きな再出血が発
生し難い内視鏡用止血クリップ装置を提供することを目
的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡用止血クリップ装置は、先側に開張
習性が付与されてシースの先端内に出入り自在に配置さ
れたクリップが、上記シース内に軸線方向に進退自在に
挿通配置された操作ワイヤの先端に係脱自在に連結され
ると共に、上記シースの先端内に出入り自在に配置され
て上記クリップを後方から閉鎖させるためのクリップ閉
鎖部材が、上記シース内に軸線方向に進退自在に挿通配
置された操作部材の先端に係脱自在に連結され、上記ク
リップが上記シースの先端から押し出されて開張した状
態で上記クリップ閉鎖部材を先側に押し出すことにより
上記クリップが閉鎖され、上記操作ワイヤと上記クリッ
プとの係合及び上記操作部材と上記クリップ閉鎖部材と
の係合を各々解くことにより、上記クリップが上記クリ
ップ閉鎖部材と共に他の部材から離脱されるようにした
内視鏡用止血クリップ装置において、上記クリップに高
周波電流を通電できるようにしたことを特徴とする。
【００１１】なお、上記クリップに上記操作ワイヤを介
して高周波電流が通電されるようにしてもよく、上記操
作ワイヤと上記操作部材とを進退操作するための操作部
が上記シースの基端に連結されていて、上記操作ワイヤ
に電気的に接続されて上記操作部に配置された接続端子
に高周波電源コードが接続されるようにしてもよい。
【００１２】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図１は、内視鏡用止血クリップ装置の全
体構成を示しており、図示されていない内視鏡の処置具
挿通チャンネルに挿脱される可撓性のシース１は例えば
四フッ化エチレン樹脂チューブによって形成されてい
る。
【００１３】シース１の先端部分には、先側に開張習性
が付与されたクリップ５がシース１の先端内に出入り自
在に配置され、クリップ５を後方から閉鎖させるための
クリップ閉鎖筒１３がやはりシース１の先端内に出入り
自在に配置されている。
【００１４】図３はクリップ５を単体で示しており、導
電性のあるバネ用ステンレス鋼製の薄い帯板材を折り曲
げて、その折り曲げ部分が後端部１２になっており、そ
れに連続して環状部１４が形成されている。
【００１５】環状部１４の前端側では帯板材がＸ字状に
交差して斜め前方に広がる方向に延出し、その先に両方
の腕状部１５が形成されている。各腕状部１５の先端部
分は向かい合うように内方に折り曲げられて、挟持部１
６になっている。
【００１６】また後端部１２には、導電性のあるステン
レス鋼製の薄板材をＪ字状に曲げて形成された駒１７
が、その長い方の一端を銀ロー付け等によって固着され
て後方に向かって突出した状態に取り付けられている。
【００１７】図２は、シース１の先端部分を拡大して示
している。ただし、図１と異なり、クリップ５がシース
１内に引き込まれて窄んだ状態を示している。シース１
の軸線位置には、導電性金属材からなるクリップ操作ワ
イヤ４が軸線方向に進退自在に挿通配置されている。
【００１８】クリップ操作ワイヤ４の先端に取り付けら
れたフック６には、クリップ５との間に介在する連結板
９を連結するためのピン７が突設されており、図４に拡
大図示されるように、ピン７の頭部８はフック６の長手
方向と直交する方向に細長く形成されている。
【００１９】図２に戻って、連結板９は、導電性のある
ステンレス鋼薄板製であり、先端部分にはクリップ５の
駒１７と係合する突起部１８が折り曲げ形成され、後端
部分にはフック６のピン７と係合する係合長孔１９が穿
設されている。
【００２０】この連結板９を囲む位置には、短筒状のク
リップ閉鎖筒１３がシース１の先端部分内に軸線方向に
進退自在に配置されている。そして、シース１内に進退
自在に全長にわたって配置された閉鎖筒操作部材３の先
端に固着された押し出しリング２が、クリップ閉鎖筒１
３の後半部分に後方から着脱自在に嵌着されている。な
お、閉鎖筒操作部材３は例えばステンレス鋼線製の密着
巻きコイルパイプによって形成されている。
【００２１】図５及び図６は、クリップ５とクリップ操
作ワイヤ４との連結手順を示しており、まず、連結板９
にクリップ閉鎖筒１３が被嵌された状態にして、連結板
９の先端の突起部１８にクリップ５の駒１７を引っ掛け
る。
【００２２】そして、図５に示されるように、フック６
のピン７の頭部８と連結板９の係合長孔１９の向きを合
わせて、連結板９をピン７に係合させ、図６に示される
ように係合部分を中心にして相対的に９０°回転させれ
ば、クリップ５がフック６の先端に連結された状態にな
る。
【００２３】なお、駒１７を囲まない位置にクリップ閉
鎖筒１３をずらしてフック６を振り動かせば、突起部１
８が駒１７から外れて、クリップ５とフック６との連結
状態を解除することができる。
【００２４】図１に戻って、シース１の基端には、クリ
ップ操作ワイヤ４と閉鎖筒操作部材３とを各々独立して
進退操作することができる操作部３０が連結されてい
る。シース１は、電気絶縁材によって形成された操作部
本体３１の先端部分に連結されていて、固定ナット３２
を緩めれば分離することもできる。
【００２５】細長い棒状に形成された操作部本体３１の
手元側端部には、操作者の親指を掛けるための第１の指
掛け３３が形成されており、操作者の人指し指と中指を
掛けるための第２の指掛け３４は、電気絶縁材によって
形成され、操作部本体３１に沿って進退自在に配置され
ている。
【００２６】操作部本体３１の長手方向に形成されたス
リット３５内には、クリップ操作ワイヤ４の基端が連結
固定された導電性の操作ワイヤ固定部材３６が進退自在
に配置されていて、接続端子３７に設けられたネジによ
り第２の指掛け３４に対して一体的に連結されている。
【００２７】したがって、第２の指掛け３４を操作部本
体３１に沿ってＡ方向に進退操作することにより、クリ
ップ操作ワイヤ４が軸線方向に進退して、クリップ５を
シース１の先端から突没させることができる。また、接
続端子３７に高周波電源コード５０を接続することによ
り、クリップ操作ワイヤ４等を介してクリップ５に高周
波電流を通電することができる。
【００２８】第２の指掛け３４より先寄りの位置には、
閉鎖筒操作部材３の基端が連結固定された操作片３８が
操作部本体３１に沿って進退自在に配置されており、操
作片３８を操作部本体３１に沿ってＢ方向に進退操作す
ることにより、クリップ操作ワイヤ４とは独立して閉鎖
筒操作部材３が軸線方向に進退し、シース１の先端にお
いてクリップ閉鎖筒１３を進退させることができる。
【００２９】なお、クリップ操作ワイヤ４は閉鎖筒操作
部材３内において進退し、閉鎖筒操作部材３はシース１
内において進退するので、閉鎖筒操作部材３はシース１
より細いが、図示の都合上、図１には閉鎖筒操作部材３
がシース１より太く示されている。
【００３０】このように構成された内視鏡用止血クリッ
プ装置は、内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿通した
後、図７に示されるように、クリップ操作ワイヤ４と閉
鎖筒操作部材３を先側へ押して、クリップ５をシース１
の先側に押し出し、自己の開張習性により開いた状態の
クリップ５を、クリッピングの対象となる生体組織１０
０に押し付ける。
【００３１】そして、さらに閉鎖筒操作部材３だけを先
側に押し出してクリップ閉鎖筒１３をクリップ５の後半
部分に被嵌すると、クリップ５が閉じ、生体組織１００
がクリップ５によって挟み付けられた状態になる。この
とき、駒１７はクリップ閉鎖筒１３の後端より後方に突
出する。
【００３２】それから、クリップ操作ワイヤ４を押し込
んでフック６を振り動かすことにより、連結板９の突起
部１８がクリップ５の駒１７から外れる。そこで、シー
ス１全体を手元側へ引くことにより、押し出しリング２
もクリップ閉鎖筒１３から抜け、図８に示されるよう
に、クリップ閉鎖筒１３によって閉じられた状態のクリ
ップ５が体内に留置される。
【００３３】図９ないし図１１は、このような内視鏡用
止血クリップ装置によって体腔内の止血を行う際の手順
を示しており、まず図９に示されるように、開いた状態
のクリップ５を出血源である血管１０１の部分に誘導す
る。
【００３４】そして、図１０に示されるように血管１０
１付近をクリップ５で締め付けたら、そのままの状態で
クリップ５に高周波電流を通電する。電流としてはいわ
ゆる凝固用の電流を用いる。その結果、血管１０１及び
その周辺の組織が凝固され、それによって出血が相当に
止められる。
【００３５】そこで、図１１に示されるように、クリッ
プ５にクリップ閉鎖筒１３を被嵌してクリッピングを行
う。これによって血管１０１が機械的に両側から挟み付
けられ、止血が行われる。
【００３６】このような止血処置において、クリップ５
によるクリッピングの位置が血管１０１からずれていた
り、後でクリップ５が生体組織１００から脱落するよう
なことがあっても、クリッピング時に血管１０１及びそ
の周辺の組織が凝固されて出血が相当に止められている
ので、処置をやり直さなければならないような大きな再
出血とはならない。
【００３７】
【発明の効果】本発明によれば、クリップに高周波電流
を通電できるようにしたことにより、クリッピング時に
出血源である血管及びその周辺の組織を凝固して高い止
血効果を得ることができ、例え後でクリップが脱落して
も大きな再出血が発生し難い等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態の内視鏡用止血クリップ装
置の全体構成図である。
【図２】本発明の実施の形態のクリップが引っ込んだ状
態の内視鏡用止血クリップ装置の先端部分の側面断面図
である。
【図３】本発明の実施の形態のクリップの斜視図であ
る。
【図４】本発明の実施の形態のフックの部分斜視図であ
る。
【図５】本発明の実施の形態のクリップの連結手順を示
す側面図である。
【図６】本発明の実施の形態のクリップの連結手順を示
す側面図である。
【図７】本発明の実施の形態のクリップが開いた状態の
内視鏡用止血クリップ装置の先端部分の側面断面図であ
る。
【図８】本発明の実施の形態のクリップが留置された状
態の側面断面図である。
【図９】本発明の実施の形態の内視鏡用止血クリップ装
置による止血処置の手順を示す略示図である。
【図１０】本発明の実施の形態の内視鏡用止血クリップ
装置による止血処置の手順を示す略示図である。
【図１１】本発明の実施の形態の内視鏡用止血クリップ
装置による止血処置の手順を示す略示図である。
【図１２】従来の内視鏡用止血クリップ装置によるクリ
ッピングの状態を示す略示図である。
【符号の説明】
１ シース ３ 閉鎖筒操作部材 ４ クリップ操作ワイヤ ５ クリップ ９ 連結板 １３ クリップ閉鎖筒 ３０ 操作部 ３７ 接続端子 ５０ 高周波電源コード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】先側に開張習性が付与されてシースの先端
    内に出入り自在に配置されたクリップが、上記シース内
    に軸線方向に進退自在に挿通配置された操作ワイヤの先
    端に係脱自在に連結されると共に、上記シースの先端内
    に出入り自在に配置されて上記クリップを後方から閉鎖
    させるためのクリップ閉鎖部材が、上記シース内に軸線
    方向に進退自在に挿通配置された操作部材の先端に係脱
    自在に連結され、上記クリップが上記シースの先端から
    押し出されて開張した状態で上記クリップ閉鎖部材を先
    側に押し出すことにより上記クリップが閉鎖され、上記
    操作ワイヤと上記クリップとの係合及び上記操作部材と
    上記クリップ閉鎖部材との係合を各々解くことにより、
    上記クリップが上記クリップ閉鎖部材と共に他の部材か
    ら離脱されるようにした内視鏡用止血クリップ装置にお
    いて、 上記クリップに高周波電流を通電できるようにしたこと
    を特徴とする内視鏡用止血クリップ装置。
  2. 【請求項２】上記クリップに上記操作ワイヤを介して高
    周波電流が通電される請求項１記載の内視鏡用止血クリ
    ップ装置。
  3. 【請求項３】上記操作ワイヤと上記操作部材とを進退操
    作するための操作部が上記シースの基端に連結されてい
    て、上記操作ワイヤに電気的に接続されて上記操作部に
    配置された接続端子に高周波電源コードが接続される請
    求項２記載の内視鏡用止血クリップ装置。
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