JP2000253879A - L−リジンの製造法 - Google Patents
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Abstract
−リジンの製造法、及びそれに用いるコリネ型細菌を提
供する。 【解決手段】 L−リジン生産能を有するコリネ型細菌
に、グルタミン酸デヒドロゲナーゼをコードする遺伝子
を導入し、細胞内のグルタミン酸デヒドロゲナーゼ活性
を増強することによって、L−リジン生産能を向上させ
る。
Description
リジンの製造法に関する。L−リジンは飼料添加物等と
して広く用いられている。
を有するブレビバクテリウム属やコリネバクテリウム属
に属するコリネ型細菌を用いて発酵法により工業生産さ
れている。これらのコリネ型細菌は、生産性を向上させ
るために、自然界から分離した菌株または該菌株の人工
変異株が用いられている。
の生合成酵素を増強することによって、L−リジンの生
産能を増加させる種々の技術が開示されている。例え
ば、L−リジン生産能を有するコリネ型細菌において、
L−リジン及びL−スレオニンによるフィードバック阻
害が解除されたアスパルトキナーゼをコードする遺伝子
(変異型lysC)、ジヒドロジピコリン酸レダクターゼ遺
伝子(dapB)、ジヒドロジピコリン酸シンターゼ遺伝子
(dapA)、ジアミノピメリン酸デカルボキシラーゼ遺伝
子(lysA)遺伝子、及びジアミノピメリン酸デヒドロゲ
ナーゼ遺伝子(ddh)(WO96/40934)、LysA及びDDH(特
開平9−322774号)、LysC、LysA及びホスホエノールピ
ルビン酸カルボキシラーゼ遺伝子(ppc)(特開平10-16
5180号)、変異型lysC、dapB、dapA、lysA及びアスパラ
ギン酸アミノトランスフェラーゼ利遺伝子(aspC)(特
開平10-215883号)を導入することにより、同細菌のL
−リジン生産能が向上することが知られている。また、
エシェリヒア属細菌においては、dapA、変異型lysC、da
pB、ジアミノピメリン酸デヒドロゲナーゼ遺伝子(dd
h)(又はテトラヒドロジピコリン酸スクシニラーゼ遺
伝子(dapD)及びスクシニルジアミノピメリン酸デアシ
ラーゼ遺伝子(dapE))を順次増強するとL−リジン生
産能が向上することが知られている(WO 95/16042)。
おけるグルタミン酸の生産性の向上を目的とする技術と
して、コリネバクテリウム属細菌由来のグルタミン酸デ
ヒドロゲナーゼ遺伝子を含む組換え体DNAを保有した
細胞が開示されている(特開昭61-268185号公報)。グ
ルタミン酸デヒドロゲナーゼは、トリカルボン酸サイク
ルの中間体であるα−ケトグルタル酸を酸化してL−グ
ルタミン酸を生成する反応を触媒する酵素であり、同酵
素をコードする遺伝子を増幅することによってL−グル
タミン酸の生産能が向上する。また、他のグルタミン酸
生合成酵素遺伝子とともにグルタミン酸デヒドロゲナー
ゼ遺伝子を増強すると、L−グルタミン酸の生産量が向
上することが示されている(特開昭63-214189号)。
性とL−リジンの生産能との関係は、知られていない。
さらに改良された発酵法によるL−リジンの製造法、及
びそれに用いる微生物を提供することを課題とする。
を解決するために鋭意検討を行った。そして、L−リジ
ン生合成経路において、アスパラギン酸アミノトランス
フェラーゼによるオキサロ酢酸からアスパラギン酸を生
成する反応に必要なアミノ基の供給がL−リジン生合成
の律速になっているのではないかと予想した。このアミ
ノ基は、前記反応に伴うL−グルタミン酸からα−ケト
グルタル酸への脱アミノ反応により供給される。また、
ジアミノピメリン酸にアミノ基が転移されてL−リジン
が生成する反応において、副基質としてL−グルタミン
酸が必要になる。この反応はスクシニルジアミノピメリ
ン酸トランスアミナーゼにより触媒されるが、ここで転
移されるアミノ基もL−グルタミン酸からα−ケトグル
タル酸への脱アミノ反応により供給される。そこで、生
成したα−ケトグルタル酸をグルタミン酸に戻すグルタ
ミン酸デヒドロゲナーゼの反応に着目し、グルタミン酸
デヒドロゲナーゼ(以下、「GDH」ともいう。)をコー
ドする遺伝子をL−リジン生産能を有するコリネ型細菌
に導入し、GDH活性を増幅したところ、同細菌のL−リ
ジンの生産能を向上させることができることを見出し、
本発明を完成するに至った。
産能を有するコリネ型細菌。 (2)前記GDH活性の増強が、前記細菌細胞内のGDHをコ
ードする遺伝子のコピー数を高めることによるものであ
る(1)のコリネ型細菌。 (3)前記GDHをコードする遺伝子がコリネ型細菌由来
である(2)のコリネ型細菌。 (4)さらに、アスパルトキナーゼ活性、ジヒドロジピ
コリン酸レダクターゼ活性、ジヒドロジピコリン酸シン
ターゼ活性、及びジアミノピメリン酸デカルボキシラー
ゼ活性の少なくとも一つが増強された(1)のコリネ型
細菌。 (5)前記(1)〜(4)のいずれか一項に記載のコリ
ネ型細菌を培地に培養し、該培養物中にL−リジンを生
成蓄積せしめ、該培養物からL−リジンを採取すること
を特徴とするL−リジンの製造法。
胞中のGDH活性が増強されたコリネ型細菌である。
ジーズ・マニュアル・オブ・デターミネイティブ・バク
テリオロジー(Bergey's Manual of Determinative Bac
teriology)第8版599頁(1974)に定義されている一群
の微生物であり、好気性,グラム陽性,非抗酸性,胞子
形成能を有しない桿菌であり、従来ブレビバクテリウム
属に分類されていたが現在コリネバクテリウム属細菌と
して統合された細菌を含み(Int. J. Syst. Bacterio
l., 41, 255 (1981))、またコリネバクテリウム属と非
常に近縁なブレビバクテリウム属細菌及びミクロバテリ
ウム属細菌を含む。L−リジンの製造に好適に用いられ
るコリネ型細菌の菌株としては、例えば以下に示すもの
が挙げられる。
・タイプ・カルチャー・コレクションより分譲を受ける
ことができる。すなわち、各微生物ごとに対応する登録
番号が付与されており、この登録番号を引用して分譲を
受けることができる。各微生物に対応する登録番号はア
メリカン・タイプ・カルチャー・コレクションのカタロ
グに記載されている。また、AJ12340株は、通商産業省
工業技術院生命工学工業技術研究所にブダペスト条約に
基づいて寄託されている。
ら誘導されたL−リジン生産能を有する変異株等も、本
発明に利用できる。この様な人工変異株としては次の様
なものがある。S−(2−アミノエチル)−システイン
(以下、「AEC」と略記する)耐性変異株(例えば、ブ
レビバクテリウム・ラクトファーメンタムAJ11082(NRR
L B-11470)、特公昭56-1914号、特公昭56-1915号、特
公昭57-14157号、特公昭57-14158号、特公昭57-30474
号、特公昭58-10075号、特公昭59-4993号、特公昭61-35
840号、特公昭62-24074号、特公昭62-36673号、特公平5
-11958号、特公平7-112437号、特公平7-112438号参
照)、その成長にL−ホモセリン等のアミノ酸を必要と
する変異株(特公昭48-28078号、特公昭56-6499号)、A
ECに耐性を示し、更にL−ロイシン、L−ホモセリン、
L−プロリン、L−セリン、L−アルギニン、L−アラ
ニン、L−バリン等のアミノ酸を要求する変異株(米国
特許第3708395号及び第3825472号)、DL−α−アミノ
−ε−カプロラクタム、α−アミノ−ラウリルラクタ
ム、アスパラギン酸−アナログ、スルファ剤、キノイ
ド、N−ラウロイルロイシンに耐性を示すL−リジン生
産変異株、オキザロ酢酸脱炭酸酵素(デカルボキシラー
ゼ)または呼吸系酵素阻害剤の耐性を示すL−リジン生
産変異株(特開昭50-53588号、特開昭50-31093号、特開
昭52-102498号、特開昭53-9394号、特開昭53-86089号、
特開昭55-9783号、特開昭55-9759号、特開昭56-32995
号、特開昭56-39778号、特公昭53-43591号、特公昭53-1
833号)、イノシトールまたは酢酸を要求するL−リジ
ン生産変異株(特開昭55-9784号、特開昭56-8692号)、
フルオロピルビン酸または34℃以上の温度に対して感受
性を示すL−リジン生産変異株(特開昭55-9783号、特
開昭53-86090号)、エチレングリコールに耐性を示し、
L−リジンを生産するブレビバクテリウム属またはコリ
ネバクテリウム属の生産変異株(米国特許第4411997
号)。
ードする遺伝子断片を、該細菌で機能するベクター、好
ましくはマルチコピー型のベクターと連結して組み換え
DNAを作製し、これをL−リジン生産能を有するコリ
ネ型細菌に導入して形質転換すればよい。形質転換株の
細胞内のGDHをコードする遺伝子のコピー数が上昇する
結果、GDH活性が増幅される。
の遺伝子を用いることも、エシェリヒア属細菌等の他の
生物由来の遺伝子のいずれも使用することができる。コ
リネ型細菌のGDHをコードする遺伝子(gdh遺伝子)の塩
基配列は既に明らかにされている(Molecular Microbio
logy (1992) 6 (3), 317-326)ので、その塩基配列に基
づいて作製したプライマー、例えば配列表配列番号1及
び2に示すプライマーを用いて、コリネ型細菌染色体D
NAを鋳型とするPCR法(PCR:polymerase chain
reaction; White,T.J. et al ;Trends Genet. 5,185
(1989)参照)によって、gdh遺伝子を取得することがで
きる。コリネ型細菌等の他の微生物のGDHをコードする
遺伝子も、同様にして取得され得る。
から、例えば、斎藤、三浦の方法(H.Saito and K.Miur
a Biochem.Biophys.Acta, 72,619,(1963)、生物工学実
験書、日本生物工学会編、97〜98頁、培風館、19
92年参照)等により調製することができる。
エシェリヒア・コリ及び/又はコリネ型細菌の細胞内に
おいて自律複製可能なベクターDNAに接続して組換え
DNAを調製し、これをエシェリヒア・コリ細胞に導入
しておくと、後の操作がしやすくなる。エシェリヒア・
コリ細胞内において自律複製可能なベクターとしては、
プラスミドベクターが好ましく、宿主の細胞内で自立複
製可能なものが好ましく、例えば pUC19、pUC18、pBR32
2、pHSG299、pHSG399、pHSG398、RSF1010等が挙げられ
る。
能なベクターとしては、pAM330(特開昭58-67699号公報
参照)、pHM1519(特開昭58-77895号公報参照)等が挙
げられる。また、これらのベクターからコリネ型細菌中
でプラスミドを自律複製可能にする能力を持つDNA断
片を取り出し、前記エシェリヒア・コリ用のベクターに
挿入すると、エシェリヒア・コリ及びコリネ型細菌の両
方で自律複製可能ないわゆるシャトルベクターとして使
用することができる。
下のものが挙げられる。尚、それぞれのベクターを保持
する微生物及び国際寄託機関の受託番号をかっこ内に示
した。
ようにして得られる。対数増殖期に集められた細胞をリ
ゾチーム及びSDSを用いて溶菌し、30000×gで
遠心分離して溶解物から得た上澄液にポリエチレングリ
コールを添加し、セシウムクロライド−エチジウムブロ
マイド平衡密度勾配遠心分離により分別精製する。
DNAを調製するには、GDH遺伝子を含むDNA断片の
末端に合うような制限酵素でベクターを切断する。連結
は、T4DNAリガーゼ等のリガーゼを用いて行うのが
普通である。
ネ型細菌に導入するには、これまでに報告されている形
質転換法に従って行えばよい。例えば、エシェリヒア・
コリK−12について報告されているような、受容菌細
胞を塩化カルシウムで処理してDNAの透過性を増す方
法(Mandel,M.and Higa,A.,J. Mol. Biol., 53, 159 (1
970))があり、バチルス・ズブチリスについて報告され
ているような、増殖段階の細胞からコンピテントセルを
調製してDNAを導入する方法( Duncan,C.H.,Wilson,
G.A.and Young,F.E., Gene, 1, 153 (1977))がある。
あるいは、バチルス・ズブチリス、放線菌類及び酵母に
ついて知られているような、DNA受容菌の細胞を、組
換えDNAを容易に取り込むプロトプラストまたはスフ
ェロプラストの状態にして組換えDNAをDNA受容菌
に導入する方法( Chang,S.andChoen,S.N.,Molec. Gen.
Genet., 168, 111 (1979);Bibb,M.J.,Ward,J.M.and Ho
pwood,O.A.,Nature, 274, 398 (1978);Hinnen,A.,Hick
s,J.B.and Fink,G.R.,Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 75
1929 (1978))も応用できる。また、コリネ型細菌の形
質転換は、電気パルス法(杉本ら、特開平2-207791号公
報)によっても行うことができる。
染色体DNA上に多コピー存在させることによっても達
成できる。コリネ型細菌に属する微生物の染色体DNA
上にgdh遺伝子を多コピーで導入するには、染色体DN
A上に多コピー存在する配列を標的に利用して相同組換
えにより行う。染色体DNA上に多コピー存在する配列
としては、レペッティブDNA、転移因子の端部に存在
するインバーティッド・リピートが利用できる。あるい
は、特開平2-109985号公報に開示されているように、gd
h遺伝子をトランスポゾンに搭載してこれを転移させて
染色体DNA上に多コピー導入することも可能である。
いずれの方法によっても形質転換株内のgdh遺伝子のコ
ピー数が上昇する結果、GDH活性が増幅される。
る以外に、染色体DNA上又はプラスミド上のgdh遺伝
子のプロモーター等の発現調節配列を強力なものに置換
することによっても達成される(特開平1-215280号公報
参照)。たとえば、lacプロモーター、trpプロモ
ーター、trcプロモーター、tacプロモーター、ラ
ムダファージのPRプロモーター、PLプロモーター等が
強力なプロモーターとして知られている。これらのプロ
モーターへの置換により、gdh遺伝子の発現が強化され
ることによってGDH活性が増強される。発現調節配列の
改変は、gdh遺伝子のコピー数を高めることと組み合わ
せてもよい。
に加えて、他のL−リジン生合成経路又は解糖系等の酵
素の活性が増強されてもよい。そのような酵素及び同酵
素をコードする遺伝子の例としては、L−リジン及びL
−スレオニンによる相乗的なフィードバック阻害が解除
されたアスパルトキナーゼαサブユニット蛋白質又はβ
サブユニット蛋白質をコードする遺伝子(WO94/25605国
際公開パンフレット)、コリネ型細菌由来の野生型ホス
ホエノールピルビン酸カルボキシラーゼ遺伝子(特開昭
60-87788号公報)、コリネ型細菌由来の野生型ジヒドロ
ジピコリン酸合成酵素をコードする遺伝子(特公平6-55
149号公報)、ジヒドロジピコリン酸レダクターゼ遺伝
子(特開平7-75578号公報)等が知られている。これら
の酵素活性の増強は、GDH活性の増強と同様にして行う
ことができる。
子が強化されたコリネ型細菌としては、L−リジン及び
L−スレオニンによるフィードバック阻害が解除された
アスパルトキナーゼをコードする遺伝子(変異型lys
C)、ジヒドロジピコリン酸レダクターゼ遺伝子(dap
B)、ジヒドロジピコリン酸シンターゼ遺伝子(dap
A)、ジアミノピメリン酸デカルボキシラーゼ遺伝子(l
ysA)遺伝子、及びジアミノピメリン酸デヒドロゲナー
ゼ遺伝子(ddh)(WO96/40934)、LysA及びDDH(特開平
9−322774号)、LysC、LysA及びホスホエノールピルビ
ン酸カルボキシラーゼ遺伝子(ppc)(特開平10-165180
号)、変異型lysC、dapB、dapA、lysA及びアスパラギン
酸アミノトランスフェラーゼ利遺伝子(aspC)(特開平
10-215883号)を、それぞれ強化したコリネ型細菌が開
示されている。
ム野生型株であるAJ12036株(FERMBP-734)に変異型lys
Cを含むプラスミドp399AK9Bを導入した株AJ12691は、1
992年4月10日に通商産業省工業技術院生命工学工
業技術研究所(郵便番号305日本国茨城県つくば市東
一丁目1番3号)に受託番号FERM P-12918として寄託さ
れ、1995年2月10日にブダペスト条約に基づく国
際寄託に移管され、FERM BP-4999の受託番号で寄託され
ている。
プラスミドpCRDAPBを導入して得られた形質転換株AJ131
07株は、1995年5月26日より通商産業省工業技術
院生命工学工業技術研究所(郵便番号305日本国茨城
県つくば市東一丁目1番3号)に受託番号FERM BP-5114
の受託番号で、ブダペスト条約に基づき国際寄託されて
いる。
プラスミドpCRDAPAを導入して得られた形質転換株AJ131
06株は、1995年5月26日より通商産業省工業技術
院生命工学工業技術研究所(郵便番号305日本国茨城
県つくば市東一丁目1番3号)に受託番号FERM BP-5113
の受託番号で、ブダペスト条約に基づき国際寄託されて
いる。
記寄託菌株から常法によって調製することができる。ま
た、lysAは、コリネ型細菌、例えばブレビバクテリウム
・ラクトファーメンタム野生株ATCC13869株の染色体DNA
から、配列表の配列番号3及び4に記載の塩基配列を有
するオリゴヌクレオチドをプライマーとするPCRによ
り、アルギニル−tRNAシンターゼをコードするargS、ly
sA及びこれらを含むオペロンのプロモーターを含むDN
A断片として、取得することができる。
gdh遺伝子は、同一のベクター上に保持させてもよく、
それぞれ別個に2又はそれ以上のベクターに保持させて
もよい。また、本発明のコリネ型細菌は、L−リジンの
生合成経路から分岐してL−リジン以外の化合物を生成
する反応を触媒する酵素の活性が低下または欠損してい
てもよい。L−グルタミン酸の生合成経路から分岐して
L−グルタミン酸以外の化合物を生成する反応を触媒す
る酵素としては、ホモセリンデヒドロゲナーゼがある
(WO 95/23864参照)。
コリネ型細菌を好適な培地で培養すれば、L−リジンが
培地に蓄積する。
するのに用いる培地は、炭素源、窒素源、無機イオン及
び必要に応じその他の有機微量栄養素を含有する通常の
培地である。炭素源としては、グルコース、ラクトー
ス、ガラクトース、フラクトース、シュクロース、廃糖
蜜、澱粉加水分解物などの炭水化物、エタノールやイノ
シトールなどのアルコール類、酢酸、フマール酸、クエ
ン酸、コハク酸等の有機酸類を用いることができる。
アンモニウム、塩化アンモニウム、リン酸アンモニウ
ム、酢酸アンモニウム等の無機アンモニウム塩、アンモ
ニア、ペプトン、肉エキス、酵母エキス、酵母エキス、
コーン・スティープ・リカー、大豆加水分解物などの有
機窒素、アンモニアガス、アンモニア水等を用いること
ができる。
酸マグネシウム、鉄イオン、マンガンイオン等が少量添
加される。有機微量栄養素としては、ビタミンB1など
の要求物質または酵母エキス等を必要に応じ適量含有さ
せることが望ましい。
る好気的条件下で16〜72時間実施するのがよく、培
養温度は30℃〜45℃に、培養中pHは5〜9に制御
する。尚、pH調整には無機あるいは有機の酸性あるい
はアルカリ性物質、更にアンモニアガス等を使用するこ
とができる。
オン交換樹脂法、沈澱法その他の公知の方法を組み合わ
せることにより実施できる。
説明する。
離とgdh遺伝子導入用プラスミドの作製コリネバクテリ
ウム・グルタミカムの既知のgdh遺伝子配列(Molecular
Microbiology (1992) 6 (3), 317-326)をもとに配列
番号1及び2に示すプライマーを作製し、野生型ブレビ
バクテリウム・ラクトファーメンタムATCC13869の染色
体DNAを鋳型としてPCRを行い、gdh遺伝子断片を得
た。DNAの合成はApplied Biosystems社製DNA合成
機 model 380Bを使用し、ホスホアミダイト法を用いて
(Tetrahedron Letters(1981),22,1859参照)常法に従
って合成した。PCR反応は、宝酒造(株)製DNAサー
マルサイクラー PJ2000型を用い、TaqDNAポリメラーゼ
を用い、供給者により指定された方法に従って行なっ
た。増幅された遺伝子断片は、TAクローニングベクター
pCR2.1(Invitrogen社製)にクローン化した。構築した
プラスミドをpCRGDHと命名した。
細菌に導入するために、同DNA断片をシャトルベク夕
ーpVK7(特開平1O-215883号公報参照)に接続した。pCR
GDHを制限酵素EcoRI(宝酒造(株)製)にて切断して、同
じくEcoRIにて切断したpVK7と接続した。DNAの接続はDN
Aライゲーションキット(宝酒造(株)製)を用いて行っ
た。構築したプラスミドをpGDHmと命名した。pGDHmは、
マーカーとしてカナマイシン耐性遺伝子を保持する。pG
DHmの構築過程を図1に示す。
・コリ用ベクターであるpHSG299(Kmr;Takeshita, S.
et al., Gene, 61, 63-74, (1987)参照)にブレビバク
テリウム・ラクトファーメンタムのクリプティックプラ
スミドであるpAM330を結合することによって構築した。
pAM330は、ブレビバクテリウム・ラクトファーメンタム
ATCC13869株より調製した。pHSG299を一箇所切断酵素で
あるAvaII(宝酒造(株)製)にて切断し、T4DNA
ポリメラーゼにて平滑末端化したのち、HindIII(宝酒
造(株)製)にて切断し、T4DNAポリメラーゼにて
平滑末端化したpAM330と接続した。pHSG299に対するpAM
330の挿入方向により、生成した2種類のプラスミドをp
VK6、pVK7と命名し、pVK7を以下の実験に用いた。pVK7
は、E. coli及びブレビバクテリウム・ラクトファーメ
ンタムの細胞中で自律複製可能であり、かつ、pHSG299
由来のマルチプルクローニングサイトとlacZ’を保持し
ている。
リウム・ラクトファーメンタムL−リジン生産菌への導
入 (1)lysAの取得及びそれを含有するプラスミドの作製 ブレビバクテリウム・ラクトファーメンタム野生株ATCC
13869株より常法に従い、染色体DNAを調製した。染色体
DNAよりPCRにより、argS、lysA及びこれらを含むオペロ
ンのプロモーターを含むDNA断片を増幅した。増幅に
用いたDNAプライマーとしては、コリネバクテリウム・
グルタミカムにおいて既知となっている配列(Molecula
r Microbiology 4(11), 1819-1830 (1990)、Molecular
and General Genetics 212, 112-119 (1988)参照)を基
にしてアルギニル−tRNAシンターゼ及びDDCをコード
する約3.6kbの領域を増幅すべく、配列表の配列番号3
及び4に記載の塩基配列を有する各々23merの合成DN
Aを用いた。DNAの合成はApplied Biosystems社製D
NA合成機 model 380Bを使用し、ホスホアミダイト法
を用いて(Tetrahedron Letters(1981),22,1859参照)
常法に従って合成した。また、PCR反応は、宝酒造
(株)製DNAサーマルサイクラー PJ2000型を用い、T
aqDNAポリメラーゼを用い、供給者により指定された方
法に従って行なった。増幅された3579bpの遺伝子断片の
クローン化用のベクターにはpHSG399を用いた。pHSG399
を制限酵素SmaI(宝酒造(株)製)にて切断し、増幅され
たlysAを含むDNA断片と接続した。この様にして取得
したATCC13869由来のlysAを有するプラスミドをp399LYS
Aと命名した。
BamHI(宝酒造(株)製)で切断することにより、lysAを
含むDNA断片を抽出した。このDNA断片を、pHSG29
9をKpnIとBamHIで切断したものと連結した。得られたプ
ラスミドをp299LYSAと命名した。p299LYSA構築の過程を
図2に示す。
つプラスミドの作製 WO96/40934号国際公開パンフレットに記載のブレビバク
テリウム・ラクトファーメンタム由来のdapAを有するプ
ラスミドpCRDAPAをKpnIおよびEcoRIにて切断し、dapAを
含むDNA断片を抽出し、ベクタープラスミドpHSG399
をKpnIおよびEcoRIにて切断したものと接続した。得ら
れたプラスミドをp399DPSと命名した。p399DPSをEcoR
I、SphIにて分解し、平滑末端化した後、dapAの断片を
抽出した。この断片を、WO96/40934号国際公開パンフレ
ットに記載のブレビバクテリウム・ラクトファーメンタ
ム由来の変異型lysCを含むプラスミドp399AK9をSalIに
て切断し平滑末端化したものとライゲーションし、変異
型lysCとdapAが共存したプラスミドp399CAを構築した。
ヒア・コリAJ13106(FERM BP-5113)から常法によって
調製することができる。また、p399AK9は、p399AK9BをB
amHIで切断し、コリネ型細菌中でプラスミドを自律複製
可能にする能力をもつDNA断片(以下「Brevi.-ori」
と記す)を切り出し、セルフライゲーションすることに
より、得ることができる。また、p399AK9Bは、エシェリ
ヒア・コリAJ12691(FERM BP-4999)から常法によって
調製することができる。
に記載のブレビバクテリウム・ラクトファーメンタム由
来のdapBを有するプラスミドpCRDAPBをEcoRIにて切断、
平滑末端化した後、SacIにて切断し、dapBを含む2.0kb
のDNA断片を抽出した。dapA及び変異型lysCを有する
プラスミドp399CAをSpeIにて切断、平滑末端化した後、
SacIにて切断し、抽出したdapB断片と接続し、変異型ly
sC、dapA及びdapBを含むプラスミドを得た。このプラス
ミドをp399CABと命名した。pCRDAPBは、エシェリヒア・
コリAJ13107(FERM BP-5114)から常法によって調製す
ることができる。
HM1519由来のBrevi.-oriを有するプラスミドpHK4を制限
酵素BamHI(宝酒造(株)製)にて切断し、切断面を平
滑末端化した。平滑末端化はDNA Blunting kit(宝酒造
(株)製)を用い、指定された方法にて行なった。平滑
末端化後、リン酸化済みKpnIリンカー(宝酒造(株)
製)を接続し、pHK4よりBrevi.-ori部分のDNA断片をKpn
Iのみによる切断によって切り出される様改変した。こ
のプラスミドをKpnIにより切断し、生じたBrevi.-ori D
NA断片を同じくKpnIにて切断したp399CABに接続し、コ
リネ型細菌中で自律増殖可能でかつ変異型lysC、dapAお
よびdapBを併せ持つプラスミドを作製し、pCABと命名し
た。pCABの構築の過程を図3に示す。
併せ持つプラスミドの作製lysAを有するプラスミドp299
LYSAをKpnI及びBamHIにて切断し、平滑末端化した後、l
ysAの断片を抽出した。この断片を、pCABをHpaI(宝酒
造(株)製)にて切断し平滑末端化したものとライゲー
ションし、コリネ型細菌中で自律増殖可能でかつ変異型
lysC、dapA、dapB、及びlysAを併せ持つプラスミドを作
製し、pCABLと命名した。pCABLは、マーカーとしてクロ
ラムフェニコール耐性遺伝子を保持する。pCABL構築の
過程を図4に示す。尚、pCABL中で、lysAの断片はdapB
を含むDNA断片内のHpaI部位に挿入されているが、こ
のHpaI部位は、dapBのプロモーターよりも上流に位置し
ており、dapBは分断されていない。
型細菌L−リジン生産菌の作製上記のようにして作製し
たプラスミドpCABLで、ブレビバクテリウム・ラクトフ
ァーメンタムL−リジン生産菌であるAJ11082(NRRL B-
11470)を形質転換し、AJ11802/pCABLを得た。AJ11082
株は、AEC耐性の性質を有する。
GDHmで形質転換した。pCABLがブレビバクテリウム・ラ
クトファーメンタム細胞中での複製起点としてpHM1519
由来のものを利用し、マーカー遺伝子としてクロラムフ
ェニコール耐性遺伝子を使用しているのに対し、pGDHm
はブレビバクテリウム・ラクトファーメンタム細胞中で
の複製起点としてpAM33O由来のものを利用し、マーカー
としてカナマイシン耐性遺伝子を用いているため、両プ
ラスミドがブレビバクテリウム・ラクトファーメンタム
細胞中で安定に保持される。この様にしてL−リジン生
合成系遺伝子を含むプラスミドとgdh遺伝子を含むプラ
スミドが共存した菌株、AJ11082/pCABL/pGDHmを取得し
た。
活性を測定した。GDH活性は、E. R. Bormanらの方法(M
olecular Microbiology (1992) 6 (3), 317-326)に従
って行った。フラスコ培養液約10mlを、1500rpmで20秒
遠心してCaCO3を除いた後、上清を3000rpmで6分遠心し
て集菌した。集めた菌体を、200mM KP Buffer(pH 6.9)
で2回洗浄した後、KP Buffer 300μlに懸濁し、超音波
破砕した。破砕液を3000rpmで10分遠心した後、上清を
粗酵素液として以降の酵素反応実験に使用した。反応液
(100mM Tris-HCl (pH 8.0), 20mM NH4Cl, 10mMα-ケト
グルタル酸, 0.25mM NADPH)に粗酵素液を加え、340nm
での吸光度の変化を測定した。結果を表1に示す。表
中、lysC*は変異型lysC遺伝子を表す。また、GDH活性
は、AJ11082の活性を1としたときの相対値で示した。
その結果、AJ11082/pCABL/pGDHmは、AJ11082/pCABLに比
べ、GDH活性が約7倍上昇していた。
−リジン生産培地にて培養し、そのL−リジン生産能を
評価した。L−リジン生産培地の組成は以下に示す通り
である。
外の下記成分(1L中)を溶解し、KOHでpH8.0
に調製し、115℃で15分殺菌した後、別に乾熱殺菌
した炭酸カルシウムを50g加える。
植菌し、31.5℃にて往復振盪培養を行った。培養40時
間、72時間後のL−リジン生成量、及び72時間後の
生育(OD562)を表2に示す。生育は101倍希釈した
後、562nmにてODを測定することにより定量した。そ
の結果、表2に示す通り、GDH強化株においてはL−リ
ジンの生産能の向上が確認された。
ンの生産能を向上させることができる。
示す図。
程を示す図。
するプラスミドpCABの構築の過程を示す図。
riを有するプラスミドpCABLの構築の過程を示す図。
Claims (5)
- 【請求項1】 細胞中のグルタミン酸デヒドロゲナーゼ
活性が増強され、かつL−リジン生産能を有するコリネ
型細菌。 - 【請求項2】 前記グルタミン酸デヒドロゲナーゼ活性
の増強が、前記細菌細胞内のグルタミン酸デヒドロゲナ
ーゼをコードする遺伝子のコピー数を高めることによる
ものである請求項1記載のコリネ型細菌。 - 【請求項3】 前記グルタミン酸デヒドロゲナーゼをコ
ードする遺伝子がコリネ型細菌由来である請求項2記載
のコリネ型細菌。 - 【請求項4】 さらに、アスパルトキナーゼ活性、ジヒ
ドロジピコリン酸レダクターゼ活性、ジヒドロジピコリ
ン酸シンターゼ活性、及びジアミノピメリン酸デカルボ
キシラーゼ活性の少なくとも一つが増強された請求項1
記載のコリネ型細菌。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載のコ
リネ型細菌を培地に培養し、該培養物中にL−リジンを
生成蓄積せしめ、該培養物からL−リジンを採取するこ
とを特徴とするL−リジンの製造法。
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