JP2000253014A - データ受信装置、これに用いられるソースクロック再生方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

データ受信装置、これに用いられるソースクロック再生方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2000253014A
JP2000253014A JP5325699A JP5325699A JP2000253014A JP 2000253014 A JP2000253014 A JP 2000253014A JP 5325699 A JP5325699 A JP 5325699A JP 5325699 A JP5325699 A JP 5325699A JP 2000253014 A JP2000253014 A JP 2000253014A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 演算回路規模あるいは演算回路の動作速度の
制限下で、再生ソースクロックの収束時間を短縮でき、
かつ収束後の周波数安定度を高めることができ、ソース
クロック周波数がゆらぎ耐性に与える影響を最小限に抑
えること。 【解決手段】 ソースクロック再生部10は、順次検出
された1以上のバッファ残量Hの重み付き平均値をと
り、この重み付き平均値に所定の感度Aを乗算し、さら
に所定のオフセット値を加算して得られるソースクロッ
ク再生用の制御値Uを演算する演算部2と、ソースクロ
ック再生動作開始後から再生ソースクロックであるロー
カルクロック14がソースクロックの周波数に近づく所
定条件を満足するまでの間はソースクロックに高速に収
束できる、制御値の演算に用いられる操作量に設定し、
この所定条件の満足後の間はソースクロックを安定に再
生できる前記操作量に設定する演算制御部5を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ATM(Asynch
ronous Transfer Mode:非同期転送モード)網を介して
通信を行い、特に送信側に供給されるネットワーククロ
ックとソースクロックが互いに非同期である場合、ある
いは送信側と受信側に供給されるネットワーククロック
が互いに非同期である場合に、送信側のソースクロック
周波数を受信側において再生するデータ受信装置、これ
に用いられるソースクロック再生方法およびその方法を
コンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチメディア時代の通信方式と
してATM方式があり、このATM方式は、STM(Sy
nchronous Transfer Mode :同期転送モード)方式が端
末間において各メディア毎にSTM網の物理回線を占有
するのに対して、各メディアに関係なく端末間の回線を
論理的な仮想回線として設定することに特徴があり、効
率的なマルチメディア通信方式を実現することができ
る。
【0003】まず、STM方式を採用した通信システム
について説明する。図15は、STM網における電話サ
ービスを実現する通信システム構成図であり、図15に
おいて、送信側装置群45は、音声データ(データ列)
をSTM網47に一定速度で送信する。受信側装置群4
6は、STM網47から一定速度で送られてくる音声デ
ータを受信する。STM網47は、同期転送モードで通
信を行い、ネットワーククロック42を出力する。
【0004】電話機40a,40bは、ISDN(Inte
grated Services Digital Network:統合サービスデジ
タル網)に対応した電話機であり、この電話機40a,
40bは、それぞれPBX(Private Branch Exchange
:構内電話交換機)41a,41bに接続される。P
BX41aは、ソースクロック43を有し、PBX41
bは、ローカルクロック44を有する。送信側装置群4
5の電話機40aに入力された音声情報は、音声データ
としてPBX41aを介してSTM網47に一定速度で
送信され、さらに受信側装置群46内のPBX41bを
介して電話機10bで受信される。
【0005】図15に示すSTM方式の通信システムで
は、基本的に、STM網47に接続されている全ての装
置が唯一のクロック周波数に同期して動作するようにな
っており、図15においては、STM網47内のネット
ワーククロック42がマスタクロックとなって、PBX
11a内のソースクロック43やPBX11b内のロー
カルクロック44が、このマスタークロックに従属同期
している。
【0006】また、PBX41aから出力される音声デ
ータ(データ列)は、PBX41a内のソースクロック
43を基準とした一定速度、たとえば1.544Mb/
sでSTM網47に送信される。ここで、この一定速度
での送られるデータ種別をCBR(Constant Bit Rate
)データといい、音声データ等がこのCBRデータに
対応し、リアルタイム性が要求されるデータである。
【0007】受信側装置群46内のPBX41bは、S
TM網47から一定速度で送られてくる音声データを、
ローカルクロック44を基準として受信する。なお、上
述したように、ソースクロック43およびローカルクロ
ック44は、共にネットワーククロック42に従属同期
しているため、この結果として、ソースクロック43と
ローカルクロック44とのクロック周波数は同一となっ
ている。従って、PBX41bは、図示しない内部の受
信バッファをオーバーフローあるいはアンダーフローさ
せることなく、送信側装置群45内のPBX41aから
送信されるCBRデータを正常に受信することができ
る。
【0008】つぎに、ATM方式を採用した通信システ
ムについて説明する。図16は、図15に対応させ、A
TM網における電話サービスを実現する通信システム構
成図である。まず、上述したSTM網47、すなわち回
線交換網や専用線で実現される電話等のサービスをAT
M方式で実現するためには、送受信装置(端末)に対し
てATM網があたかもSTM網であるかのように見せか
けるサービス、いわゆる回線エミュレーションサービス
が必要となる。
【0009】図16において、このATM通信システム
では、STM網47に代わってATM網50がネットワ
ークとして介在し、このATM網50と送信側装置群4
5内のPBX41aとの間に送信CLAD(Cell Assem
bly and Disassembly :セル組立/分解)51が設けら
れ、ATM50と受信側装置群46内のPBX41bと
の間に受信CLAD52が設けられ、その他の構成は、
図15と同一であり、各部に相当する構成部分には同一
符号を付している。この送信CLAD51,受信CLA
D52を用いることにより、上述した回線エミュレーシ
ョンサービスが行われる。
【0010】図16において、ATM網50は、非同期
転送モードで通信を行い、53バイトの固定長パケット
に分割されているATMセル単位で伝送する。送信側装
置群45は、音声データをセル形式(ATMセル)で、
ATM網50に一定速度で送信する。受信側装置群46
は、ATM網50から一定速度で送られてくるATMセ
ルを受信する。ATM網50は、ネットワーククロック
42a,42bを有する。電話機40a,40bは、I
SDN電話機である。PBX41a、41bは、それぞ
れソースクロック43、ローカルクロック44を有す
る。送信CLAD51は、一連のデータ列をATMセル
に変換し、受信CLAD52は、受信したATMセルを
一連のデータ列に変換する。
【0011】送信側装置群45内の電話機40aに入力
された音声情報は、音声データ(データ列)としてPB
X41aを介して送信CLAD51に入力され、この送
信CLAD51においてATMセル化された後、ATM
網50に一定速度で送信される。その後、受信側装置群
46内の受信CLAD52でATMセルが受信され、こ
の受信CLAD52においてATMセルから元のデータ
列に戻された後、PBX41bを介して電話機40bで
受信される。
【0012】このATM通信システムでは、STM通信
システムと異なり、ATM網50内の装置、たとえばA
TM交換機を含む全ての装置群が唯一のクロック周波数
に同期して動作しているとは限らない。すなわち、AT
M網50に接続されている全ての装置群に対し、共通的
に使用可能な唯一の周波数のクロックが必ずしも供給さ
れる訳ではない。この意味で、図16に示すATM網5
0内には、2つのネットワーククロック42a,42b
が存在し、この2つのネットワーククロック42a,4
2bは互いに周波数同期していない。
【0013】一方、2つのPBX41a,41b間で正
常に通信を行うためには、同一周波数のクロックを基準
とした一定速度でデータを送受信する必要がある。この
ため、何らかの手段により、PBX41a内のソースク
ロック43の周波数をPBX41bに通知し、PBX4
1b内のローカルクロック44の周波数をソースクロッ
ク43と一致させる必要がある。
【0014】ITU−T(Telecommunication Standard
ization Sector of InternationalTelecommunication U
nion )では、ITU−T勧告I.363.1 B-ISDN ATM Adap
tation Layer specification: Type 1 AAL において、
ローカルクロックの周波数をソースクロックと一致させ
る機能、すなわちATM網を介して接続される送信ユー
ザと受信ユーザとの間において、送信ユーザ側のソース
クロック周波数を受信ユーザ側で再生する機能を、ソー
スクロック周波数再生機能と定義している。
【0015】また、前記ソースクロック周波数再生法の
一つとして、適応クロック法(Adaptive Clock Method
)を規定している。この適応クロック法は、データ転
送速度が一定(CBR)であることと、その転送速度の
範囲が送受信側で既知であることを前提条件として用い
られ、適応クロック法実現のためのメカニズムは、受信
側にのみ実装される。つまり、送信側には何も実装する
必要がなく、送受信間でやり取りされる特別な制御情報
は全く存在しない。
【0016】ここで、データ転送速度の範囲が送受信側
で既知であるというのは、たとえば、データ転送速度が
1.544Mb/s±100ppmであることを、送受
信側共に知っているということを意味している。そし
て、受信側では、送信側のデータ転送速度、すなわちソ
ースクロック周波数が1.544Mb/s±100pp
mの範囲内のどの値であるかを、適応クロック法を用い
て算出する。
【0017】この適応クロック法の動作概念について、
図17を参照して説明する。図17において、ソースク
ロック再生バッファ23は、ATMレイヤ構造における
AAL(ATM Adaptation Layer:ATMアダプテーショ
ンレイヤ)処理を行う後述するAAL処理部20内に設
けられる。
【0018】受信側では、まず受信セル60a〜60c
をソースクロック再生バッファ23に順次書き込み、ソ
ースクロック再生バッファ23の全容量の中心値(1/
2)である読出開始閾値THまでバッファリングした
後、ローカルクロック44を用いて、ソースクロック再
生バッファ23から受信セル60a〜60cを順次読み
出す。適応クロック法では、ローカルクロック44の周
波数を制御するための制御情報を、ソースクロック再生
バッファ23内のバッファ残量から算出する。
【0019】たとえば、バッファ残量が増加傾向にある
場合には、ソースクロック43に比べてローカルクロッ
ク44の方の周波数が低いと想定されるため、ローカル
クロック44の周波数を上げるように制御し、逆にバッ
ファ残量が減少傾向にある場合には、ローカルクロック
44の周波数を下げるように制御する。なお、ITU−
T勧告には、適応クロック法について上述した動作概念
だけが示されており、その実現方式の詳細仕様や制御情
報の算出方法等については、ほとんど記述されていな
い。
【0020】つぎに、ソースクロック周波数再生機能を
有する従来のデータ受信装置および適応クロック法に関
して詳細に説明する。図18は、ソースクロック周波数
再生機能を有する受信CLAD52の詳細構成を示すブ
ロック図である。図18において、物理レイヤ処理部1
8は、ATMレイヤ構造における物理レイヤの処理を行
う。ATMレイヤ処理部19は、ATMレイヤ構造にお
けるATMレイヤ処理を行う。AAL処理部20は、A
TMレイヤ構造におけるAAL処理を行う。STM処理
部21は、STMにおけるSTMインタフェース終端処
理を行う。装置管理部22は、受信CLAD52全体の
装置管理を行う。
【0021】図19は、AAL処理部20の詳細構成を
示すブロック図である。図19において、ソースクロッ
ク再生バッファ23は、受信セルを一旦保持する。ソー
スクロック再生部10は、ソースクロックの再生を行
う。バッファ制御部11は、ソースクロック再生バッフ
ァ23からの読出制御を行う。バッファ残量監視部12
は、ソースクロック再生バッファ23への書込信号と読
出信号とからバッファ残量Hを求め、このバッファ残量
Hを監視する。制御電圧算出部1は、バッファ残量監視
部12から出力されるバッファ残量Hをもとに後述する
電圧制御水晶発信器13に対する制御電圧Vを算出す
る。電圧制御水晶発信器(VCXO)13は、制御電圧
算出部1からの制御電圧Vに従って発振周波数(ローカ
ルクロック44)を変更する。
【0022】図20は、制御電圧算出部1の詳細構成を
示すブロック図である。図20において、演算部2は、
バッファ残量監視部12より出力されるバッファ残量H
から制御値Uを算出する。D/Aコンバータ3は、演算
部2より出力されるデジタル値である制御値Uをアナロ
グ値の制御値に変換する。タイマ4は、演算部2に対し
て一定周期毎に演算の実行を指示する。
【0023】なお、図18に示す装置管理部22は、受
信CLAD52全体の装置管理を行っており、物理レイ
ヤ処理部18、ATMレイヤ処理部19、AAL処理部
20、およびSTM処理部21の各部18〜21に対し
て各種パラメータの設定やステータスの収集を行う。こ
の機能を実現するために、装置管理部22と各部18〜
21は、制御バスで接続されている。
【0024】また、この制御バスは、上述した各種パラ
メータ設定及びステータス収集のため、各部18〜21
内の図示しないサブブロック、たとえばAAL処理部2
0内の各サブブロックにも制御バスが接続されている。
さらに、ATMインタフェースとSTMインタフェース
におけるデータバス幅は、シリアル(1ビット)である
が、各部18〜21内においては一般的に8ビット幅で
データの送受信が行われる。
【0025】たとえば、ATMインタフェース速度が1
55.52MHzでり、STMインタフェース速度、す
なわちソースクロック周波数が1.544MHzであ
り、かつその変動幅が±100ppmであるとすると、
受信CLAD52の内部では、上述したように8ビット
幅でインタフェースされ、かつそのほとんどがATMイ
ンタフェース系のクロックで動作するため、内部の基本
クロックは、19.44MHz(=155.52MHz
/8ビット)になっている。
【0026】図16において、送信側装置群45内の電
話機40aから出力された音声データは、PBX41a
を介して送信CLAD51に入力され、ここでATMセ
ル化された後、ATM網50に一定速度で送信される。
その後、さらにATM網50から受信側装置群46に一
定速度で送信される。
【0027】ATM網50から受信側装置群46に送信
されたATMセルは、受信CLAD52で受信される。
すなわち、図18に示すように、ATMインタフェース
を介して物理レイヤ処理部18に入力される。この物理
レイヤ処理部18では、SDH(Synchronous Digital
Hierarchy :同期デジタルハイアラーキ)/SONET
(Synchronous Optical Network :同期光ネットワー
ク)、セル同期等の物理レイヤ処理やシリアル/パラレ
ル(8ビット)変換等が行われる。
【0028】物理レイヤ処理部18によって処理された
データは、ATMレイヤ処理部19に送られ、ATMレ
イヤ処理部19では、VPI(Virtual Path Identifie
r :仮想パス識別子)/VCI(Virtual Channel Iden
tif ier :仮想チャンネル識別子)によるフィルタリン
グ等のATMレイヤ処理が行われ、AAL処理部20に
渡される。
【0029】一般に、音声データ等のCBRデータは、
AALタイプ1を利用して伝送されるため、AAL処理
部20ではAALタイプ1ヘッダ内のシーケンス番号に
よるセル廃棄/誤挿入のチェック処理、ゆらぎ吸収処
理、ATMセルからデータ列への変換、およびソースク
ロック周波数再生処理等のAALタイプ1処理が行われ
る。このAAL処理において、STMインタフェースク
ロックであるソースクロック43の周波数が再生され
る。
【0030】AAL処理部20によってデータ列に変換
された音声データは、さらにSTM処理部21に送ら
れ、このSTM処理部21においてSTMフレーム生成
等のSTMインタフェース終端処理やパラレル(8ビッ
ト)/シリアル変換が行われ、その後STMインタフェ
ースを介してPBX41bに送信される。つぎに、AA
L処理部20におけるソースクロック周波数再生動作の
詳細を説明する。
【0031】まず、AAL処理部20内において、AT
Mレイヤ処理部19から入力された受信セル60a〜6
0cは、書込信号によってソースクロック再生バッファ
23に書き込まれる。ここでは、実効速度1.544M
b/sの音声データが、155.52Mb/sのデータ
転送速度でブロック間転送されてくるため、この時の受
信セル60a〜60cの転送状態は、図3(a)に示す
ように、セル単位のバースト状になる。バッファ残量監
視部12は、ATMレイヤ処理部19からの書込信号を
監視し、ソースクロック再生バッファ23の全容量の中
心値(1/2)に設定された読出開始閾値THまで音声
データがバッファリングされることを監視する。
【0032】バッファ残量監視部12は、読出開始閾値
THまで音声データがバッファリングされたことを検出
すると、バッファ制御部11に対してソースクロック再
生バッファ23からの読出開始の起動指示Sを行うと同
時に、制御電圧算出部1に対しても演算開始を起動指示
を行う。その後、制御電圧算出部1内の演算部2は、タ
イマ4から一定周期で送られてくる演算実行指示に従っ
て、バッファ残量監視部12から送られてくるバッファ
残量Hをもとに制御値Uの演算を行う。バッファ残量監
視部12は、その後も引き続き書込信号と読出信号の動
作からバッファ残量Hを求め、このバッファ残量Hを制
御電圧算出部1に通知する。
【0033】ソースクロック再生バッファ23からの読
み出しは、音声データの実効速度である1.544Mb
/sで行われるため、受信セル60a〜60cの転送状
態は、図3(b)に示すように、連続したデータ列とな
る。図3(a)と図3(b)とに示す受信セル60a〜
60cの長さが異なっているのは、それぞれのデータ転
送速度が異なっているためであり、これらのデータサイ
ズは全て同一である。
【0034】制御電圧算出部1は、バッファ残量Hが増
加傾向にある場合には、ソースクロック43よりローカ
ルクロック44の方が周波数が低いとみなし、ローカル
クロック44の周波数を上げるように電圧制御水晶発信
器13を制御し、逆にバッファ残量Hが減少傾向にある
場合には、ローカルクロック44の周波数を下げるよう
に制御する。電圧制御水晶発信器13は、制御電圧算出
部1からの制御電圧Vに従ってローカルクロック44の
発振周波数を変動させる。バッファ制御部11は、電圧
制御水晶発信器13から出力されるローカルクロック4
4を基準として、ソースクロック再生バッファ23に対
する読出信号を出力する。
【0035】図20において、制御電圧算出部1内で
は、タイマ4からの演算実行指示に従って、演算部2が
バッファ残量Hから制御値Uを算出し、この制御値Uを
D/Aコンバータ3に通知する。演算部2において制御
値Uを求めるために使用される演算式は、たとえば、つ
ぎの式(1)である。すなわち、 制御値U=感度A×((バッファ残量H−中心値C)の重み付き平均値M) +オフセット値B ・・・(1) である。
【0036】ここで感度Aとは、重み付き平均値Mを制
御値Uに変換するための係数で、この値が大きいほどロ
ーカルクロック44の発振周波数は、重み付き平均値M
の変化に対して敏感に反応するようになり、収束時間も
短くなる。また、オフセット値Bとは、電圧制御水晶発
信器13に基準周波数を出力させる値であり、たとえ
ば、周波数可変範囲が1.544MHz±100ppm
の場合には、その中心周波数である1.544MHz±
0ppmを出力させる値を指す。さらに中心値Cとは、
ソースクロック再生バッファ23の全容量の中心値(1
/2)のことであり、これは読出開始閾値THと同一の
値である。
【0037】バッファ残量Hは、具体的なバイト数ある
いはビット数で表示されたバッファ残量の場合だけでな
く、48バイト、64バイト等の任意の単位で表示され
た値であってもよい。たとえば、64バイトを最小単位
としてもよい。
【0038】式(1)に示す演算式で算出されたデジタ
ル値である制御値Uは、D/Aコンバータ3によりアナ
ログ値である制御電圧Vに変換され、電圧制御水晶発信
器13の出力であるローカルクロック44の周波数を上
下させるのに使用される。
【0039】上述したソースクロック周波数再生動作の
概要を簡単に分かり易くまとめると、つぎのようにな
る。 (1)重み付き平均値Mが0の場合には、基準周波数
(±0ppm)を出力する。 (2)重み付き平均値Mが0より大きい(プラス)場合
には、基準周波数に対して高い周波数を出力する。 (3)重み付き平均値Mが0より大きければ大きいほ
ど、高い周波数を出力する。 (4)重み付き平均値Mが0より小さい(マイナス)場
合には、基準周波数に対して低い周波数を出力する。 (5)重み付き平均値Mが0より小さければ小さいほ
ど、低い周波数を出力する。
【0040】このソースクロック周波数再生動作によっ
て、ソースクロック43に周波数同期したローカルクロ
ック44が、電圧制御水晶発信器13から出力される。
このローカルクロック44を基準として、バッファ制御
部11がソースクロック再生バッファ23に対して読出
信号を出力し、この読出信号によってソースクロック再
生バッファ23からATMセルが読み出される。
【0041】なお、特開平10−271115号公報に
は、適応クロック法の具体的実現に関し、ソースクロッ
ク再生バッファの前段に平滑化バッファを設けて、ソー
スクロック再生バッファのバッファ残量の急激な変動を
抑え、再生クロック周波数の安定化を図るものが記載さ
れている。
【0042】また、特開平9−247156号公報に
は、適応クロック法の具体的実現に関し、ソースクロッ
ク再生バッファのバッファ残量から再生クロック周波数
を算出するものが記載されている。
【0043】また、特開平7−46257号公報には、
適応クロック法の具体的実現に関し、バッファ残量の偏
差の変化量を監視し、この監視結果をもとにマイクロプ
ロセッサのプログラムを用いて再生クロック周波数を算
出し、再生クロック周波数を開ループ制御するものが記
載されている。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のATM通信システムにおける受信側のローカルクロ
ック44、すなわち再生クロックの収束時間と収束後の
周波数安定度は反比例(トレードオフ)の関係にある。
つまり、演算式(1)における感度Aを大きくすればす
るほど、再生クロックの発振周波数は、重み付き平均値
Mの変化に対して敏感に反応し、結果として収束時間が
短くなるが、受信セルの到着ゆらぎや、ソースクロック
再生バッファ23への受信セルのバースト書き込みによ
るバッファ残量Hの変動というノイズ成分にも敏感に反
応するようになるため、収束後の周波数安定度が悪化す
る。逆に、演算式(1)における感度Aを小さくすれば
するほど、ノイズ成分に鈍感となり、収束後の周波数安
定度が改善されるが、収束時間が長くなってしまう。
【0045】従って、従来のソースクロック再生方法で
は、収束時間の短縮か、あるいは収束後の周波数安定度
のどちらか一方を犠牲にせざるを得ないという問題点が
あった。
【0046】具体的に、図21は、ソースクロック周波
数が1.544MHz+50ppmで、再生クロック周
波数の初期値が1.544MHz±0ppmとした場合
における、クロック再生動作開始後の経過時間に対する
再生クロック周波数の変化の様子をグラフ化したもので
ある。図21において、収束曲線70a〜70cは、演
算式(1)における感度Aを同一かつ一定とし、重み付
き平均値Mの算出に使用されたバッファ残量Hの総数を
示す平均母数N、およびバッファ残量Hの検出間隔Tの
値をそれぞれ変化させた場合の代表的な収束曲線を示し
ている。この収束曲線70a〜70cの中で、収束曲線
70bが最も理想的な収束曲線であり、収束時間も最短
となっている。収束曲線70aは、平均母数Nまたは検
出間隔Tが収束曲線70bに対して大きな値である場合
を示し、ソースクロック周波数に一致するまでの時間は
短いが、その後の周波数変動が大きい。また、収束曲線
70cは、平均母数Nまたは検出間隔Tが収束曲線70
bに対して小さな値である場合を示し、収束時間が遅
い。
【0047】収束曲線70bに示す理想的な収束曲線を
得ることができる感度A、平均母数N、検出間隔Tの値
の組み合わせ、すなわち最適解は、一つのシステムにお
いて複数組存在する。但し、このように複数組存在する
最適解の中では、感度A、平均母数N、検出間隔Tはそ
れぞれ反比例の関係にあり、これら3つのうち2つの値
を決めると、残りの1つの値も一意に決定される。この
ことを式で表すと以下の式(2)のようになる。すなわ
ち、 感度A×平均母数N×検出間隔T=一定 ・・・(2) である。なお、最適解の収束時間は基本的に感度Aの値
にのみ依存する。
【0048】また、重み付き平均演算にはローパスフィ
ルタとしての働きがあり、高調波成分であるノイズ成分
を除去し、再生クロック周波数のむやみな変動を抑える
効果がある。さらに、平均母数Nを大きくするほど、換
言すれば、最新のバッファ残量Hの重みを小さくするほ
ど、ローパスフィルタのカットオフ周波数が小さくな
り、収束後の周波数安定度が改善される。
【0049】この結果、再生クロック周波数の収束時間
を短くし、さらに収束後の周波数安定度を改善するため
には、感度Aと平均母数Nを共にできるだけ大きな値と
すればよいことが分かる。
【0050】しかし、平均母数Nを大きくすると、制御
値Uの演算回路の規模(ソフトウェアで演算する場合に
は演算量)も大きくなってしまう。さらに、式(2)の
制約(最適解となるための制約)が存在する以上、感度
Aと平均母数Nとを大きくすると検出間隔Tを小さくす
る必要があり、演算回路の動作速度(ソフトウェアで演
算する場合には演算を行う頻度)も高くなってしまう。
通常、実際に実現できる演算回路の規模や動作速度には
上限があるため、その制限によって所望の収束時間や周
波数安定度を共に満足する回路が得られない場合があ
る。
【0051】従って、この演算回路規模や演算回路の動
作速度を加味すると、上述した従来のソースクロック再
生法では、収束時間、収束後の周波数安定度、演算回路
規模、あるいは演算回路の動作速度のいずれかを犠牲に
せざるを得ないという問題点があった。
【0052】また、送信CLAD51からATM網50
に送信される送信セルの送信間隔は一定であるが、AT
M網50内における転送遅延の変動によって、受信CL
AD52、ひいてはソースクロック再生バッファ23で
受信される受信セルの受信間隔は一定ではなく、揺らい
でいる可能性が高い。受信CLAD52において、AT
Mセルをデータ列に正常に変換するためには、この受信
セルの遅延ゆらぎを何らかの手段で吸収する必要があ
る。その一つの実現方法として、ソースクロック再生バ
ッファ23にゆらぎ吸収バッファとしての機能も担わせ
る方法が考えられる。この場合、データ受信装置のゆら
ぎ耐性は、基本的にソースクロック再生バッファ23の
容量に依存する。
【0053】但し、ゆらぎ耐性は、厳密には「バッファ
残量」と「ソースクロック再生バッファ23の全容量−
バッファ残量」とのうちの小さい方の値となる。つま
り、バッファ残量がソースクロック再生バッファ23の
全容量の中心値(1/2)に等しい時にゆらぎ耐性が最
高となり、中心値からずれるほど、ゆらぎ耐性が低く、
言い替えればオーバーフローあるいはアンダーフローが
発生し易くなる。しかし、演算式(1)で示すように、
従来のソースクロック再生方法は、「バッファ残量の中
心値からのずれ」の重み付き平均値Mを用いて再生クロ
ックの発振周波数を制御しているため、ソースクロック
周波数が基準周波数から離れているほど重み付き平均値
Mが0から遠ざかり、言い替えればバッファ残量の変動
の中心が中心値から遠ざかり、ゆらぎ耐性が低下すると
いう問題点があった。
【0054】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
演算回路規模あるいは演算回路の動作速度の制限下で、
再生クロックの収束時間を短縮でき、かつ収束後の周波
数安定度を高めることができ、さらには、ソースクロッ
ク周波数がゆらぎ耐性に与える影響を最小限に抑えるこ
とができるデータ受信装置、これに用いられるソースク
ロック再生方法、およびその方法をコンピュータに実行
させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体を得ることを目的とする。
【0055】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかるデータ受信装置は、データ送信装
置がソースクロックを基準として伝送網に一定速度で送
出したデータであって、前記伝送網から一定速度で受信
されるデータを保持するバッファ手段と、このバッファ
手段に保持されたデータ量であるバッファ残量を所定間
隔で検出し、このバッファ残量に応じて前記ソースクロ
ックを再生するソースクロック再生手段とを有するデー
タ受信装置において、前記ソースクロック再生手段は、
順次検出された1以上のバッファ残量の重み付き平均値
をとり、この重み付き平均値に所定の感度係数を乗算
し、さらに所定のオフセット値を加算して得られる前記
ソースクロック再生用の制御値を演算する演算手段と、
ソースクロック再生動作開始後から再生クロックが前記
ソースクロックの周波数に近づく所定条件を満足するま
での間はソースクロックに高速に収束できる前記制御値
の演算に用いられる操作量に設定し、この所定条件の満
足後はソースクロックを安定に再生できる前記操作量に
設定する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0056】この発明によれば、演算手段が、順次検出
された1以上のバッファ残量の重み付き平均値をとり、
この重み付き平均値に所定の感度係数を乗算し、さらに
所定のオフセット値を加算して得られる前記ソースクロ
ック再生用の制御値を演算する際、制御手段が、ソース
クロック再生動作開始後から再生クロックが前記ソース
クロックの周波数に近づく所定条件を満足するまでの間
はソースクロックに高速に収束できる前記制御値の演算
に用いられる操作量に設定し、この所定条件の満足後は
ソースクロックを安定に再生できる前記操作量に設定す
るようにしてソースクロックの再生が行われる。
【0057】つぎの発明にかかるデータ受信装置は、上
記の発明において、前記制御手段は、一定時間を計時す
るタイマを有し、前記所定条件は、前記タイマによって
計時された一定時間の経過であることを特徴とする。こ
の発明によれば、タイマによって計時された一定時間が
経過するまで、ソースクロック周波数に高速に収束さ
せ、一定時間の経過によって周波数安定度の高いクロッ
ク再生制御を行う。
【0058】つぎの発明にかかるデータ受信装置は、上
記の発明において、前記制御手段は、前記再生クロック
の周波数変動幅を計測する計測手段を有し、前記所定条
件は、前記再生クロックの周波数変動幅が所定値以下に
なることであることを特徴とする。この発明によれば、
再生クロックの周波数変動幅が所定値以下になるまで、
ソースクロック周波数に高速に収束させ、再生クロック
の周波数変動幅が所定値以下になると、周波数安定度の
高いクロック再生制御を行う。
【0059】つぎの発明にかかるデータ受信装置は、上
記の発明において、前記制御手段は、一定時間を計時す
るタイマと、前記再生クロックの周波数変動幅を計測す
る計測手段とを有し、前記所定条件は、前記タイマによ
って計時された一定時間の経過したこと、または前記再
生クロックの周波数変動幅が所定値以下になることのい
ずれか一方を満足することであることを特徴とする。こ
の発明によれば、一定時間が経過するか、あるいは再生
クロックの周波数変動幅が所定値以下になるかのいずれ
か一方の条件を満足するまで、ソースクロック周波数に
高速に収束させ、この一方の条件の満足後、周波数安定
度の高いクロック再生制御を行う。
【0060】つぎの発明にかかるデータ受信装置は、上
記の発明において、前記制御手段は、前記所定条件を満
足した後、前記感度係数を小さく設定するとともに前記
オフセット値に対してさらに所定の補正値を加算するこ
とを特徴とする。この発明によれば、所定条件を満足す
る前は、収束時間が短くなるように感度係数が大きく設
定され、所定条件を満足した後は、感度係数を小さく設
定するとともに、オフセット値に対してさらに所定の補
正値を加算して、周波数安定度を高めたソースクロック
の再生制御を行う。
【0061】つぎの発明にかかるデータ受信装置は、上
記の発明において、前記制御手段は、前記所定条件を満
足した後、前記重み付き平均値の演算に用いられる前記
1以上のバッファ残量のうちの最新側のバッファ残量の
重みを小さく設定することを特徴とする。この発明によ
れば、所定条件を満足した後、重み付き平均値の演算に
用いられる1以上のバッファ残量のうちの最新側のバッ
ファ残量の重みを小さく設定する。
【0062】つぎの発明にかかるデータ受信装置は、上
記の発明において、前記制御手段は、前記所定条件を満
足した後、前記バッファ残量を検出する所定間隔を変更
することを特徴とする。この発明によれば、所定条件を
満足した後、バッファ残量を検出する所定間隔を変更す
る。
【0063】つぎの発明にかかるデータ受信装置は、上
記の発明において、前記制御手段は、前記所定条件を満
足した後、前記重み付き平均値の演算に用いられる前記
1以上のバッファ残量のうちの最新側のバッファ残量に
さらに所定の補正値を加算することを特徴とする。この
発明によれば、所定条件を満足した後、重み付け平均値
の演算に用いられる1以上のバッファ残量のうちの最新
側のバッファ残量にさらに所定の補正値を加算するよう
にしている。
【0064】つぎの発明にかかるデータ受信装置は、上
記の発明において、前記補正値は、最終値が決定され、
最終値に向けて時間の経過とともに変化する時間関数値
であることを特徴とする。この発明によれば、補正値
は、最終値が決定され、最終値に向けて時間の経過とと
もに変化する時間関数値としている。
【0065】つぎの発明にかかるデータ受信装置は、上
記の発明において、前記制御手段は、前記感度係数と前
記1以上のバッファ残量の重み付き平均演算を規定する
平均母数と前記所定間隔との乗算値が最適値に対応した
一定値となるように設定することを特徴とする。この発
明によれば、感度係数と平均母数と所定間隔との乗算値
が最適値に対応した一定値になるように設定される。
【0066】つぎの発明にかかるデータ受信装置は、上
記の発明において、前記制御手段は、前記所定条件を満
足した後、前記感度係数を小さく設定するとともに前記
オフセット値に対してさらに所定の補正値を加算する処
理、前記重み付き平均値の演算に用いられる前記1以上
のバッファ残量のうちの最新側のバッファ残量の重みを
小さく設定する処理、前記バッファ残量を検出する所定
間隔を変更する処理、および前記重み付き平均値の演算
に用いられる前記1以上のバッファ残量のうちの最新側
のバッファ残量にさらに所定の補正値を加算する処理の
うちの複数の処理を組み合わせて行うことを特徴とす
る。
【0067】この発明によれば、制御手段は、前記所定
条件を満足した後、前記感度係数を小さく設定するとと
もに前記オフセット値に対してさらに所定の補正値を加
算する処理、前記重み付き平均値の演算に用いられる前
記1以上のバッファ残量のうちの最新側のバッファ残量
の重みを小さく設定する処理、前記バッファ残量を検出
する所定間隔を変更する処理、および前記重み付き平均
値の演算に用いられる前記1以上のバッファ残量のうち
の最新側のバッファ残量にさらに所定の補正値を加算す
る処理のうちの複数の処理を組み合わせて行うようにし
ている。
【0068】つぎの発明にかかるデータ受信装置は、上
記の発明において、前記制御手段は、前記所定条件を満
足した後、前記重み付き平均値の演算に用いられる前記
1以上のバッファ残量のうちの最新側のバッファ残量に
さらに所定の補正値を加算し、さらに前記所定条件を満
足した後、前記感度係数を小さく設定するとともに前記
オフセット値に対してさらに所定の補正値を加算する処
理、前記重み付き平均値の演算に用いられる前記1以上
のバッファ残量のうちの最新側のバッファ残量の重みを
小さく設定する処理、および前記バッファ残量を検出す
る所定間隔を変更する処理のうちの1以上の処理を組み
合わせて行うことを特徴とする。
【0069】この発明によれば、制御手段は、前記所定
条件を満足した後、前記重み付き平均値の演算に用いら
れる前記1以上のバッファ残量のうちの最新側のバッフ
ァ残量にさらに所定の補正値を加算し、さらに前記所定
条件を満足した後、前記感度係数を小さく設定するとと
もに前記オフセット値に対してさらに所定の補正値を加
算する処理、前記重み付き平均値の演算に用いられる前
記1以上のバッファ残量のうちの最新側のバッファ残量
の重みを小さく設定する処理、および前記バッファ残量
を検出する所定間隔を変更する処理のうちの1以上の処
理を組み合わせて行うようにしている。
【0070】つぎの発明にかかるデータ受信装置は、上
記の発明において、前記制御手段は、前記再生クロック
の周波数変動幅が所定値を超えた場合、ソースクロック
再生動作開始前の初期設定状態に復し、この初期設定状
態から再生クロックが前記ソースクロックの周波数に近
づく所定条件を満足するまでの間はソースクロックを高
速に収束できる前記制御値の演算に用いられる操作量に
設定し、この所定条件の満足後はソースクロックを安定
に再生できる前記操作量に設定することを特徴とする。
【0071】この発明によれば、制御手段は、前記再生
クロックの周波数変動幅が所定値を超えた場合、ソース
クロック再生動作開始前の初期設定状態に復し、この初
期設定状態から再生クロックが前記ソースクロックの周
波数に近づく所定条件を満足するまでの間はソースクロ
ックを高速に収束できる前記制御値の演算に用いられる
操作量に設定し、この所定条件の満足後はソースクロッ
クを安定に再生できる前記操作量に設定するようにして
いる。
【0072】つぎの発明にかかるデータ受信装置は、上
記の発明において、前記制御手段が行う設定制御内容を
設定する設定手段をさらに備えたことを特徴とする。こ
の発明によれば、設定手段を用いて、制御手段が行う設
定制御内容を設定することができる。
【0073】つぎの発明にかかるソースクロック再生法
法は、データ送信装置がソースクロックを基準として伝
送網に一定速度で送出したデータであって、前記伝送網
から一定速度で受信されるデータを保持し、この保持さ
れたデータ量であるバッファ残量を所定間隔で検出し、
このバッファ残量に応じて前記ソースクロックを再生す
るソースクロック再生方法において、ソースクロック再
生動作開始後、再生クロックが前記ソースクロックの周
波数に近づく所定条件を満足するまでの間、順次検出さ
れた1以上のバッファ残量の重み付き平均をとり、この
重み付き平均値に所定の感度係数を乗算し、さらに所定
のオフセット値を加算して得られるソースクロック再生
用の制御値を演算出力して前記再生クロックの周波数を
ソースクロックに高速に収束させる制御を行う第1工程
と、前記所定条件の満足後、前記制御値の演算に用いら
れる操作量を変更設定し、前記再生クロックの周波数を
安定に再生制御する第2工程とを含むことを特徴とす
る。
【0074】この発明によれば、まず、ソースクロック
再生動作開始後、再生クロックが前記ソースクロックの
周波数に近づく所定条件を満足するまでの間、順次検出
された1以上のバッファ残量の重み付き平均をとり、こ
の重み付き平均値に所定の感度係数を乗算し、さらに所
定のオフセット値を加算して得られるソースクロック再
生用の制御値を演算出力して前記再生クロックの周波数
をソースクロックに高速に収束させる制御を行い、つぎ
に、前記所定条件の満足後、前記制御値の演算に用いら
れる操作量を変更設定し、前記再生クロックの周波数を
安定に再生制御するようにしている。
【0075】つぎの発明にかかるソースクロック再生方
法は、上記の発明において、前記所定条件は、ソースク
ロック再生動作開始後の一定時間の経過であることを特
徴とする。この発明によれば、タイマによって計時され
た一定時間が経過するまで、ソースクロック周波数に高
速に収束させ、一定時間の経過によって周波数安定度の
高いクロック再生制御を行う。
【0076】つぎの発明にかかるソースクロック再生方
法は、上記の発明において、前記所定条件は、前記再生
クロックの周波数変動幅が所定値以下になることである
ことを特徴とする。この発明によれば、再生クロックの
周波数変動幅が所定値以下になるまで、ソースクロック
周波数に高速に収束させ、再生クロックの周波数変動幅
が所定値以下になると、周波数安定度の高いクロック再
生制御を行う。
【0077】つぎの発明にかかるソースクロック再生方
法は、上記の発明において、前記所定条件は、ソースク
ロック再生動作開始後、一定時間が経過したこと、また
は前記再生クロックの周波数変動幅が所定値以下になる
ことのいずれか一方を満足することであることを特徴と
する。この発明によれば、一定時間が経過するか、ある
いは再生クロックの周波数変動幅が所定値以下になるか
のいずれか一方の条件を満足するまで、ソースクロック
周波数に高速に収束させ、この一方の条件の満足後、周
波数安定度の高いクロック再生制御を行う。
【0078】つぎの発明にかかるソースクロック再生方
法は、上記の発明において、前記第2工程における操作
量の変更設定は、前記感度係数を小さく設定するととも
に前記オフセット値に対してさらに所定の補正値を加算
することを特徴とする。この発明によれば、第2工程に
おける操作量の変更設定は、前記感度係数を小さく設定
するとともに前記オフセット値に対してさらに所定の補
正値を加算するようにしている。
【0079】つぎの発明にかかるソースクロック再生方
法は、上記の発明において、第2工程における操作量の
変更設定は、前記重み付き平均値の演算に用いられる前
記1以上のバッファ残量のうちの最新側のバッファ残量
の重みを小さく設定することを特徴とする。この発明に
よれば、第2工程における操作量の変更設定は、前記重
み付き平均値の演算に用いられる前記1以上のバッファ
残量のうちの最新側のバッファ残量の重みを小さく設定
するようにしている。
【0080】つぎの発明にかかるソースクロック再生方
法は、上記の発明において、前記第2工程における操作
量の変更設定は、前記バッファ残量を検出する所定間隔
を変更することを特徴とする。この発明によれば、第2
工程における操作量の変更設定は、前記バッファ残量を
検出する所定間隔を変更するようにしている。
【0081】つぎの発明にかかるソースクロック再生方
法は、上記の発明において、第2工程における操作量の
変更設定は、前記重み付き平均値の演算に用いられる前
記1以上のバッファ残量のうちの最新側のバッファ残量
にさらに所定の補正値を加算することを特徴とする。こ
の発明によれば、第2工程における操作量の変更設定
は、前記重み付き平均値の演算に用いられる前記1以上
のバッファ残量のうちの最新側のバッファ残量にさらに
所定の補正値を加算するようにしている。
【0082】つぎの発明にかかるソースクロック再生方
法は、上記の発明において、前記補正値は、最終値が決
定され、最終値に向けて時間の経過とともに変化する時
間関数値であることを特徴とする。この発明によれば、
前記補正値は、最終値が決定され、最終値に向けて時間
の経過とともに変化する時間関数値であるようにしてい
る。
【0083】つぎの発明にかかるソースクロック再生方
法は、上記の発明において、前記操作量は、前記感度係
数と前記1以上のバッファ残量の重み付き平均演算を規
定する平均母数と前記所定間隔との乗算値が最適値に対
応した一定値となるように設定することを特徴とする。
この発明によれば、前記操作量は、前記感度係数と前記
1以上のバッファ残量の重み付き平均演算を規定する平
均母数と前記所定間隔との乗算値が最適値に対応した一
定値となるように設定するようにしている。
【0084】つぎの発明にかかるソースクロック再生方
法は、上記の発明において、前記第2工程は、前記感度
係数を小さく設定するとともに前記オフセット値に対し
てさらに所定の補正値を加算する処理と、前記重み付き
平均値の演算に用いられる前記1以上のバッファ残量の
うちの最新側のバッファ残量の重みを小さくする処理
と、前記バッファ残量を検出する所定間隔を変更する処
理と、前記重み付き平均値の演算に用いられる前記1以
上のバッファ残量のうちの最新側のバッファ残量にさら
に所定の補正値を加算する処理との中から2以上の組み
合わせた処理を同時に行うことを特徴とする。
【0085】この発明によれば、前記第2工程は、前記
感度係数を小さく設定するとともに前記オフセット値に
対してさらに所定の補正値を加算する処理と、前記重み
付き平均値の演算に用いられる前記1以上のバッファ残
量のうちの最新側のバッファ残量の重みを小さくする処
理と、前記バッファ残量を検出する所定間隔を変更する
処理と、前記重み付き平均値の演算に用いられる前記1
以上のバッファ残量のうちの最新側のバッファ残量にさ
らに所定の補正値を加算する処理との中から2以上の組
み合わせた処理を同時に行うようにしている。
【0086】つぎの発明にかかるソースクロック再生方
法は、上記の発明において、前記第2工程は、前記重み
付き平均値の演算に用いられる前記1以上のバッファ残
量のうちの最新側のバッファ残量にさらに所定の補正値
を加算し、再度前記所定条件を満足した後、前記感度係
数を小さく設定するとともに前記オフセット値に対して
さらに所定の補正値を加算する処理と、前記重み付き平
均値の演算に用いられる前記1以上のバッファ残量のう
ちの最新側のバッファ残量の重みを小さくする処理と、
前記バッファ残量を検出する所定間隔を変更する処理と
の中から1以上の組み合わせた処理を同時に行う第3工
程をさらに含むことを特徴とする。
【0087】この発明によれば、前記第2工程は、前記
重み付き平均値の演算に用いられる前記1以上のバッフ
ァ残量のうちの最新側のバッファ残量にさらに所定の補
正値を加算し、再度前記所定条件を満足した後、前記感
度係数を小さく設定するとともに前記オフセット値に対
してさらに所定の補正値を加算する処理と、前記重み付
き平均値の演算に用いられる前記1以上のバッファ残量
のうちの最新側のバッファ残量の重みを小さくする処理
と、前記バッファ残量を検出する所定間隔を変更する処
理との中から1以上の組み合わせた処理を同時に行うよ
うにしている。
【0088】つぎの発明にかかるソースクロック再生方
法は、上記の発明において、前記所定条件を満足した
後、前記再生クロックの周波数変動幅が所定値を超えた
場合、ソースクロック再生動作開始前の初期設定状態に
復する第4工程をさらに含み、その後、さらに前記第1
工程、前記第2工程、または前記第3工程を順次行うこ
とを特徴とする。この発明によれば、前記所定条件を満
足した後、前記再生クロックの周波数変動幅が所定値を
超えた場合、ソースクロック再生動作開始前の初期設定
状態に復し、その後、さらに前記第1工程、前記第2工
程、または前記第3工程を順次行うようにしている。
【0089】つぎの発明にかかる記録媒体は、上記の発
明のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実
行させるプログラムを記録したことで、そのプログラム
を機械読み取り可能となり、これによって、上記発明の
動作をコンピュータによって実現することができる。
【0090】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかるデータ受信装置、これに用いられるソース
クロック再生方法およびその方法をコンピュータに実行
させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0091】実施の形態1.まず、この発明の実施の形
態1について説明する。図1は、この発明の実施の形態
1であるデータ受信装置を含むATM通信システムの機
能構成ブロック図である。ここで、データ受信装置は、
受信CLAD52に相当し、図1に示すATM通信シス
テムでは、図16〜図19に示した従来のATM通信シ
ステムと同様な構成であるが、制御電圧算出部1の内部
構成が従来のATM通信システムとは異なる。なお、従
来のATM通信システムと同一の構成部分には同一符号
を付している。
【0092】図1において、制御電圧算出部1の演算部
2は、バッファ残量監視部12から出力されるバッファ
残量Hをもとに制御値Uを算出する。D/Aコンバータ
3は、演算部2から出力されるデジタル値である制御値
Uをアナログ値に変換する。タイマ4は、演算部2に対
して一定周期毎に演算の実行を指示する。演算制御部5
は、演算部2に対して平均母数Nを通知すると共に、感
度Aを含む演算式の変更を指示し、さらにタイマ4に対
してバッファ残量Hの検出間隔Tを通知する。
【0093】送信側装置群45内の送信CLAD51か
ら一定速度で送信された音声データ、すなわちATMセ
ルは、ATM網50を介して受信側装置群46内の受信
CLAD52で受信される。その後、受信CLAD52
内の受信されたATMセルは、物理レイヤ処理部18、
ATMレイヤ処理部19を介してAAL処理部20に入
力され、AALタイプ1ヘッダ内のシーケンス番号によ
るセル廃棄/誤挿入のチェック処理、ゆらぎ吸収処理、
ATMセルからデータ列への変換、およびソースクロッ
ク周波数再生処理等のAALタイプ1処理が行われる。
AAL処理部20でデータ列に変換された音声データ
は、続いてSTM処理部21へ送られる。
【0094】つぎに、ソースクロック周波数再生動作の
詳細を説明する。まず、AAL処理部20内において、
ATMレイヤ処理部19から入力された受信セル60a
〜60cは、書込信号によってソースクロック再生バッ
ファ23に書き込まれる。ここでは、実効速度1.54
4Mb/sの音声データが、155.52Mb/sのデ
ータ転送速度でブロック間転送されてくるため、この時
の受信セル60a〜60cのデータ転送状態は、図3
(a)に示すようなセル単位のバースト状となる。
【0095】バッファ残量監視部12は、ATMレイヤ
処理部19からの書込信号を監視し、ソースクロック再
生バッファ23の全容量の中心値(1/2)に設定され
た読出開始閾値THまで音声データがバッファリングさ
れることを監視する。バッファ残量監視部12は、読出
開始閾値THまで音声データがバッファリングされたこ
とを検出すると、バッファ制御部11に対してソースク
ロック再生バッファ23からの読出開始の起動指示を行
うと同時に、制御電圧算出部1に対しても演算開始を起
動指示を行う。その後、制御電圧算出部1内の演算部2
は、タイマ4から一定周期で送られてくる演算実行指示
に従って、バッファ残量監視部12から送られてくるバ
ッファ残量Hをもとに制御値Uの演算を行う。バッファ
残量監視部12は、その後も引き続き書込信号と読出信
号の動作からバッファ残量Hを求め、このバッファ残量
Hを制御電圧算出部1に通知する。
【0096】ソースクロック再生バッファ23からの受
信セルの読出は、音声データの実効速度である1.54
4Mb/sで行われるため、受信セル60a〜60cの
データ転送状態は、図3(b)に示すように連続したデ
ータ列となる。図3(a)と図3(b)に示す受信セル
60〜60cの長さが異なっているのは、それぞれのデ
ータ転送速度が異なっているためであり、これらのデー
タサイズは全て同一である。
【0097】制御電圧算出部1は、バッファ残量Hが増
加傾向にある場合には、ソースクロック43に比べてロ
ーカルクロック44の方が周波数が低いとみなし、ロー
カルクロック44の周波数を上げるように電圧制御水晶
発信器13を制御し、逆にバッファ残量Hが減少傾向に
ある場合には、ローカルクロック44の周波数を下げる
ように制御する。電圧制御水晶発信器13は、制御電圧
算出部1からの制御電圧Vに従って、ローカルクロック
44の発振周波数を変動させる。バッファ制御部11
は、電圧制御水晶発信器13からのローカルクロック4
4を基準として、ソースクロック再生バッファ23に対
する読出信号を出力する。
【0098】図1に示すように、制御電圧算出部1内で
は、タイマ4からの演算実行指示に従って、演算部2が
バッファ残量Hから制御値Uを算出し、この制御値Uを
D/Aコンバータ3に通知する。演算部2において制御
値Uを求めるために使用される演算式は、 制御値U=感度A×((バッファ残量H−中心値C)の重み付き平均値M) +オフセット値B ・・・(1) である。
【0099】ここで、感度Aとは、重み付き平均値Mを
制御値Uに変換するための係数で、これが大きいほどロ
ーカルクロック44の発振周波数が重み付き平均値Mの
変化に対して敏感に反応するようになり、収束時間も短
くなる。また、オフセット値Bとは、電圧制御水晶発信
器13に基準周波数を出力させる値であり、たとえば、
周波数可変範囲が1.544MHz±100ppmの場
合には、その中心周波数である1.544MHz±0p
pmを出力させる値を指す。さらに中心値Cとは、ソー
スクロック再生バッファ23の全容量の中心値(1/
2)のことであり、これは読出開始閾値THと同一であ
る。
【0100】バッファ残量Hは、具体的なバイト数ある
いはビット数で表示されたバッファ残量の場合だけでな
く、48バイト、64バイト等の任意の単位で表示され
た値であってもよい。たとえば、64バイトを最小単位
としてもよい。
【0101】制御値Uの演算式として式(1)を採用す
るシステムでは、基本的に音声データの転送速度が遅い
ほどローカルクロック44の収束時間が長くなる傾向が
ある。しかし、収束時間を短くするため、単に感度Aを
大きくすると、収束後の周波数安定度が悪化してしま
う。そこで、感度Aの初期値、すなわちクロック再生動
作開始直後の感度Aを大きな値としておき、一定時間P
が経過したら小さい値に変更するようにする。つまり、
感度Aを大きな値から小さい値に変化させることによっ
て、収束時間の短縮と収束後の周波数安定度の改善を図
る。なお、ここで言う一定時間Pとは、感度Aの初期値
(大きな値)において、ローカルクロック44が十分収
束する時間を意味する。
【0102】ところが、式(1)において感度Aを突然
小さい値に変更すると、その瞬間に制御値Uも小さい値
となってしまう。その結果として、ローカルクロック4
4の周波数も急激に小さくなってしまい、それまでの動
作で折角ソースクロック43の周波数に近づいたのにも
かかわらず、再びソースクロック43の周波数から離れ
てしまう。
【0103】このため、実施の形態1では、感度Aを小
さい値に変更すると同時に、制御値Uの演算式をつぎの
式(3)に変更する。すなわち、感度Aを小さい値に変
更することによって失われた値を、オフセット値Bに対
して補正値Dを加算することで補てんする。
【0104】 制御値U=感度A×((バッファ残量H−中心値C)の重み付き平均値M) +オフセット値B+補正値D ・・・(3)
【0105】ここで、感度Aの初期値(大きな値)をA
0、変更後の小さな値をA1、感度A変更時の重み付き
平均値MをM0とすると、たとえば、補正値Dは以下に
示す式(3)で求められる。すなわち、 補正値D=(A0−A1)×M0 ・・・(4) である。
【0106】また、ローカルクロック44の収束曲線が
収束曲線70bに示すような理想形となる感度A、平均
母数N、バッファ残量Hの検出間隔Tの間には、上述し
た式(2)の関係が存在する。従って、感度Aの変更後
も収束曲線が理想形、すなわち最適解を維持するために
は、平均母数Nあるいは検出間隔Tのどちから一方、あ
るいは両方を、感度Aの変更と同時に変更させて式
(2)を満足させる必要がある。たとえば、感度Aを初
期値の1/4倍に変更する場合、この変更と同時に、平
均母数Nを4倍とする、あるいは検出間隔Tを4倍とす
るようにする、あるいは平均母数Nと検出間隔Tとを共
に2倍にする、さらには平均母数Nを8倍かつ検出間隔
Tを1/2倍とする等、種々の変更組合せが可能であ
る。
【0107】なお、この平均母数Nと検出間隔Tの変更
後の値については、適用システムにおける演算回路の規
模や動作速度の制限を勘案して、そのシステムに最適な
値を選択する。
【0108】なお、一定時間P経過後において収束曲線
の理想形を維持する必要がないとシステム設計者が判断
した場合には、平均母数Nと検出間隔Tを最適解となら
ない値に変更してもよいし、全く変更しなくてもよいの
は言うまでもない。
【0109】演算制御部5は、感度Aを含む演算式変更
指示Fと平均母数Nとバッファ残量Hの検出間隔Tとの
変更制御を同時に行う。これらの初期値と変更後の値は
演算制御部5内に保持され、必要なタイミングで演算制
御部5から演算部2及びタイマ4に通知される。なお、
演算制御部5は、感度Aを演算式変更指示Fと独立して
変更指示するようにしてもよい。演算制御部5は、クロ
ック再生動作の開始タイミングと、一定時間Pが経過し
たことの検出も行う。演算制御部5は、バッファ残量監
視部12からの起動指示Sとタイマ4からの演算実行指
示を監視することによって、これらのタイミングを検出
するとともに、タイマ6によって起動後後の一定時間P
を計測する。なお、一定時間Pの長さは演算制御部5内
のタイマ6によって計測されるが、その時間長さは内部
に保持される。
【0110】演算制御部5からの演算式変更指示Fを受
信した演算部2は、その時点の重み付き平均値MをM0
としてラッチし、補正値Dを算出すると共に、制御値U
の演算式を式(1)から式(3)に変更する。
【0111】ここで、図2のフローチャートを参照し
て、制御電圧算出部1の一連の制御処理手順について説
明する。まず、演算制御部5はバッファ残量監視部12
からの起動指示Sを受けたか否かを判断し(ステップS
11)、起動指示Sを受けた場合(ステップS11,Y
ES)には、タイマ6をリセットし(ステップS1
2)、一定時間Pの計測を開始する。その後、演算制御
部5は、初期設定されている検出間隔Tをタイマ4に指
示するとともに、平均母数N、および感度Aを含む演算
式(1)を演算部2に指示する(ステップS13)。そ
の後、演算部2は、タイマ4から入力される検出間隔T
毎の演算実行指示時に、指示されている値をもとに演算
式(1)を演算し、制御量UをD/Aコンバータ3に出
力する(ステップS14)。
【0112】その後、演算制御部5は、タイマ6が計時
している時間が一定時間Pを経過したか否かを判断し
(ステップS15)、一定時間Pを経過した場合(ステ
ップS15,YES)には、周波数安定度を得るべく、
感度Aを含む演算式変更指示F、すなわち感度Aを小さ
くする指示と演算式を式(1)から式(3)に変更する
指示とを演算部2に送出するとともに、検出間隔Tおよ
び平均母数Nの変更指示をそれぞれタイマ4および演算
部2に対して行い(ステップS16)、一定時間Pを経
過していない場合(ステップS15,NO)には、ステ
ップS14に移行して制御量Uの出力を継続する。その
後、演算部2は、変更指示された値をもとに演算式
(3)を演算し、演算結果である制御量UをD/Aコン
バータ3に出力し(ステップS17)、この処理を繰り
返す。
【0113】このようにして求められたデジタル値であ
る制御値Uは、D/Aコンバータ3によって、アナログ
値である制御電圧Vに変換され、電圧制御水晶発信器1
3の出力であるローカルクロック44の周波数を上下さ
せるのに用いられる。上述したソースクロック再生部1
0によるソースクロック周波数再生動作によって、ソー
スクロック43に周波数同期したローカルクロック44
が、電圧制御水晶発信器13から出力される。このロー
カルクロック44を基準として、バッファ制御部11が
ソースクロック再生バッファ23に対して読出信号を出
力し、これにより、ソースクロック再生バッファ23か
らATMセルが読み出される。
【0114】上述したこの発明の実施の形態1によれ
ば、クロック再生動作開始直後は収束時間が短くなるよ
うに感度Aを設定し、その後一定時間Pが経過したら周
波数安定度が改善されるように感度A、平均母数N、バ
ッファ残量の検出間隔Tを変更すると共に、オフセット
値Bに対して補正値Dを加算するようにしたため、ロー
カルクロック44の収束時間と収束後の周波数安定度と
をシステム設計者がある程度自由に選択できることにな
り、適用されるATM通信システムに最適な値とするこ
とができるという効果が得られる。
【0115】実施の形態2.つぎに、この発明の実施の
形態2について説明する。図4は、この発明の実施の形
態2であるデータ受信装置を含むATM通信システムの
機能構成ブロック図である。ここで、このデータ受信装
置は、受信CLAD52に相当し、図4に示すATM通
信システムでは、図16〜図19に示した従来のATM
通信システムと同様な構成であるが、制御電圧算出部1
の内部構成が従来のATM通信システムとは異なる。な
お、従来のATM通信システムと同一の構成部分には同
一符号を付している。
【0116】実施の形態1では、演算制御部5内にタイ
マ6を有し、一定時間P経過した後に、感度Aを含む演
算式、平均母数N、バッファ残量Hの検出間隔Tを変更
するようにしていたが、この実施の形態2では、演算制
御部5内に周波数変動検出部7を設け、この周波数変動
検出部7がローカルクロック44の周波数変動幅を検出
し、所定の閾値G以下になった場合に、感度Aを含む演
算式、平均母数N、バッファ残量Hの検出間隔Tを変更
するようにしている。すなわち、実施の形態1では、収
束時間を重視していたが、実施の形態2では、周波数安
定度を重視するようにしている。
【0117】図4に示すように、実施の形態2の構成
は、図1に示す実施の形態1の構成における演算制御部
5の構成が異なるのみで、その他の構成および動作は、
実施の形態1と同じである。
【0118】演算制御部5は、演算部2から出力される
制御値Uを常に監視するとともに、周波数変動検出部7
によってローカルクロック44の周波数変動幅を検出す
る。この周波数変動幅は、たとえばタイマ4からの演算
実行指示の発生間隔等、ある一定間隔で繰り返される観
測時間内のローカルクロック44の周波数の最大値と最
小値の差と定義してもよく、単に観測時間の開始時点の
周波数と終了時点あるいはつぎの開始時点の周波数との
差と定義してもよい。この周波数変動幅の定義は、シス
テム設計者が適用システムに合わせて適宜決定する。な
お、ソースクロック14の周波数変動幅の閾値Gは、演
算制御部5が保持している。
【0119】ここで、図5のフローチャートを参照し
て、制御電圧算出部1の一連の制御処理手順について説
明する。まず、演算制御部5はバッファ残量監視部12
からの起動指示Sを受けたか否かを判断し(ステップS
21)、起動指示Sを受けた場合(ステップS21,Y
ES)には、初期設定されている検出間隔Tをタイマ4
に指示するとともに、平均母数N、および感度Aを含む
演算式(1)を演算部2に指示する(ステップS2
2)。その後、演算部2は、タイマ4から入力される検
出間隔T毎の演算実行指示時に、指示されている値をも
とに演算式(1)を演算し、制御量UをD/Aコンバー
タ3に出力する(ステップS23)。
【0120】その後、演算制御部5は、周波数変動検出
部7が検出する周波数変動幅が所定の閾値G以下である
か否かを判断し(ステップS24)、所定の閾値G以下
でない場合(ステップS24,NO)には、ステップS
23に移行して制御量Uの出力処理を繰り返す。一方、
周波数変動幅が所定の閾値G以下である場合(ステップ
S24,YES)には、周波数安定度を得るべく、感度
Aを含む演算式変更指示F、すなわち感度Aを小さくす
る指示と演算式を式(1)から式(3)に変更する指示
とを演算部2に送出するとともに、検出間隔Tおよび平
均母数Nの変更指示をそれぞれタイマ4および演算部2
に対して行う(ステップS25)。その後、演算部2
は、変更指示された値をもとに演算式(3)を演算し、
演算結果である制御量UをD/Aコンバータ3に出力し
(ステップS17)、この処理を繰り返す。
【0121】このようにして求められたデジタル値であ
る制御値Uは、D/Aコンバータ3によって、アナログ
値である制御電圧Vに変換され、電圧制御水晶発信器1
3の出力であるローカルクロック44の周波数を上下さ
せるのに用いられる。
【0122】上述したソースクロック再生部10による
ソースクロック周波数再生動作によって、ソースクロッ
ク43に周波数同期したローカルクロック44が、電圧
制御水晶発信器13から出力される。このローカルクロ
ック44を基準として、バッファ制御部11がソースク
ロック再生バッファ23に対して読出信号を出力し、こ
れにより、ソースクロック再生バッファ23からATM
セルが読み出される。
【0123】上述した実施の形態2によれば、クロック
再生動作開始直後は収束時間が短くなるように感度Aを
設定し、その後ローカルクロック44の周波数変動幅が
閾値F以下となったら周波数安定度が改善されるように
感度A、平均母数N、バッファ残量の検出間隔Tを変更
すると共に、オフセット値Bに対して補正値Dを加算す
るようにしたため、ローカルクロック44の収束時間と
収束後の周波数安定度をシステム設計者がある程度自由
に選択できるようになり、適用されるATM通信システ
ムに最適な値とすることができるという効果が得られ
る。
【0124】実施の形態3.つぎに、この発明の実施の
形態3について説明する。図6は、この発明の実施の形
態3であるデータ受信装置を含むATM通信システムの
機能構成ブロック図である。ここで、このデータ受信装
置は、受信CLAD52に相当し、図6に示すATM通
信システムでは、図16〜図19に示した従来のATM
通信システムと同様な構成であるが、制御電圧算出部1
の内部構成が従来のATM通信システムとは異なる。な
お、従来のATM通信システムと同一の構成部分には同
一符号を付している。
【0125】実施の形態1では、演算制御部5内にタイ
マ6を有し、一定時間P経過した後に、感度Aを含む演
算式、平均母数N、バッファ残量Hの検出間隔Tを変更
するようにし、また、実施の形態2では、演算制御部5
内に周波数変動検出部7を設け、この周波数変動検出部
7がローカルクロック44の周波数変動幅を検出し、所
定の閾値G以下になった場合に、感度Aを含む演算式、
平均母数N、バッファ残量Hの検出間隔Tを変更するよ
うにしていたが、この実施の形態3では、演算制御部5
内にタイマ6、周波数変動検出部7、および判断部8を
設け、判断部8が、タイマ6によって計測される一定時
間Pを経過し、あるいは周波数変動検出7が検出した周
波数変動幅が所定の閾値G以下である、いずれかの条件
を満足する場合に、感度Aを含む演算式、平均母数N、
バッファ残量Hの検出間隔Tを変更するようにしてい
る。
【0126】図6に示すように、実施の形態3の構成
は、図1に示す実施の形態1の構成または図4に示す実
施の形態2の構成における演算制御部5の構成が異なる
のみで、その他の構成および動作は、実施の形態1また
は実施の形態2と同じである。
【0127】演算制御部5は、判断部8が、タイマ6に
よって計測される一定時間Pが経過した場合、あるいは
周波数変動検出部5によって検出されるローカルクロッ
ク44の周波数変動幅が所定の閾値G以下になった場合
のいずれか一方を満足する場合に、感度Aを含む演算式
を式(1)から式(3)に変更指示するとともに、平均
母数N、検出間隔Tの変更指示を行う。この周波数変動
幅は、実施の形態2と同様に、たとえばタイマ4からの
演算実行指示の発生間隔等、ある一定間隔で繰り返され
る観測時間内のローカルクロック44の周波数の最大値
と最小値の差と定義してもよく、単に観測時間の開始時
点の周波数と終了時点あるいはつぎの開始時点の周波数
との差と定義してもよい。この周波数変動幅の定義は、
システム設計者が適用システムに合わせて適宜決定す
る。なお、ソースクロック14の周波数変動幅の閾値G
および一定時間Pは、演算制御部5が保持している。
【0128】ここで、図7のフローチャートを参照し
て、制御電圧算出部1の一連の制御処理手順について説
明する。まず、演算制御部5はバッファ残量監視部12
からの起動指示Sを受けたか否かを判断し(ステップS
31)、起動指示Sを受けた場合(ステップS31,Y
ES)には、タイマ6をリセットし(ステップS3
2)、一定時間Pの計測を開始する。その後、演算制御
部5は、初期設定されている検出間隔Tをタイマ4に指
示するとともに、平均母数N、および感度Aを含む演算
式(1)を演算部2に指示する(ステップS33)。
【0129】その後、演算部2は、タイマ4から入力さ
れる検出間隔T毎の演算実行指示時に、指示されている
値をもとに演算式(1)を演算し、制御量UをD/Aコ
ンバータ3に出力する(ステップS34)。その後、演
算制御部5の判断部8は、タイマ6によって計測された
時間が一定時間Pを経過したか否かを判断し(ステップ
S35)、一定時間Pを経過している場合(ステップS
35,YES)には、ステップS37に移行する。
【0130】一定時間Pを経過していない場合(ステッ
プS35,NO)には、さらに周波数変動検出部7が検
出する周波数変動幅が所定の閾値G以下であるか否かを
判断し(ステップS36)、所定の閾値G以下でない場
合(ステップS36,NO)には、ステップS34に移
行して制御量Uの出力処理を繰り返す。一方、周波数変
動幅が所定の閾値G以下である場合(ステップS36,
YES)には、ステップS37に移行し、周波数安定度
を得るべく、感度Aを含む演算式変更指示F、すなわち
感度Aを小さくする指示と演算式を式(1)から式
(3)に変更する指示とを演算部2に送出するととも
に、検出間隔Tおよび平均母数Nの変更指示をそれぞれ
タイマ4および演算部2に対して行う(ステップS3
7)。その後、演算部2は、変更指示された値をもとに
演算式(3)を演算し、演算結果である制御量UをD/
Aコンバータ3に出力し(ステップS17)、この処理
を繰り返す。
【0131】このようにして求められたデジタル値であ
る制御値Uは、D/Aコンバータ3によって、アナログ
値である制御電圧Vに変換され、電圧制御水晶発信器1
3の出力であるローカルクロック44の周波数を上下さ
せるのに用いられる。
【0132】上述したソースクロック再生部10による
ソースクロック周波数再生動作によって、ソースクロッ
ク43に周波数同期したローカルクロック44が、電圧
制御水晶発信器13から出力される。このローカルクロ
ック44を基準として、バッファ制御部11がソースク
ロック再生バッファ23に対して読出信号を出力し、こ
れにより、ソースクロック再生バッファ23からATM
セルが読み出される。
【0133】上述した実施の形態3によれば、クロック
再生動作開始直後は収束時間が短くなるように感度Aを
設定し、その後ローカルクロック44の周波数変動幅が
閾値F以下となるか、あるいは一定時間Pが経過したら
周波数安定度が改善されるように感度A、平均母数N、
バッファ残量の検出間隔Tを変更すると共に、オフセッ
ト値Bに対して補正値Dを加算するようにしたため、ロ
ーカルクロック44の収束時間と収束後の周波数安定度
をシステム設計者がある程度自由に選択できるようにな
り、適用されるATM通信システムに最適な値とするこ
とができるという効果が得られる。
【0134】実施の形態4.つぎに、この発明の実施の
形態4について説明する。この実施の形態4は、実施の
形態1から実施の形態3における構成と同様であり、第
2および実施の形態3と同様に演算制御部5の構成およ
び動作が第1から実施の形態3と異なる。
【0135】第1から実施の形態3では、いずれも所定
条件、すなわち一定時間Pが経過すること、周波数変動
幅が所定の閾値G以下であること、一定時間Pが経過す
るか、または周波数変動幅が所定の閾値G以下になるか
のいずれか一方を満足することを条件として、感度Aを
含む演算式、平均母数N、バッファ残量Hの検出間隔T
を変更するようにしていたが、実施の形態4では、この
所定条件前は、第1から実施の形態3と同様の処理を行
い、所定条件を満足した後、感度Aを含む演算式、平均
母数N、バッファ残量Hの検出間隔Tを変更せずに、式
(1)からつぎに示す式(5)に変更するのみである。
すなわち、 制御値U=感度A×((バッファ残量H−中心値C+補正値E) の重み付き平均値M)+オフセット値B ・・・(5) である。この演算式(5)は、所定条件を満足した後、
バッファ残量Hに補正値Eを加算する点で、演算式
(1)と異なる。
【0136】この補正値Eは、周波数収束後のバッファ
残量Hを可能な限り中心値Cに近づける役割を果たすパ
ラメータで、たとえばクロック再生動作開始後一定時間
Pが経過した時点など、収束後のある時点の重み付き平
均値Mを補正値Eとして採用すること等が考えられる。
式(5)に示すように、この補正値Eを加算することに
よって、ソースクロック43の周波数にかかわらず、バ
ッファ残量Hは周波数収束後も中心値Cをほぼ中心とし
て前後にゆらぐようになる。
【0137】演算制御部5は、タイマ6によって計測さ
れる一定時間Pが経過した場合、周波数変動検出部5に
よって検出されるローカルクロック44の周波数変動幅
が所定の閾値G以下になった場合、一定時間Pが経過し
た場合あるいは周波数変動幅が所定の閾値G以下になっ
た場合のいずれか一方を満足する場合に、演算式を式
(1)から式(5)に変更指示し、平均母数N、検出間
隔Tの変更指示は行わない。この周波数変動幅は、第2
および実施の形態3と同様に、たとえばタイマ4からの
演算実行指示の発生間隔等、ある一定間隔で繰り返され
る観測時間内のローカルクロック44の周波数の最大値
と最小値の差と定義してもよく、単に観測時間の開始時
点の周波数と終了時点あるいはつぎの開始時点の周波数
との差と定義してもよい。この周波数変動幅の定義は、
システム設計者が適用システムに合わせて適宜決定す
る。なお、ソースクロック14の周波数変動幅の閾値G
および一定時間Pは、演算制御部5が保持している。
【0138】演算制御部5からの演算式変更指示を受信
した演算部2は、たとえばその時点の重み付き平均値M
を補正値Eとしてラッチすると共に、制御値Uの演算式
を式(1)から式(5)に変更する。
【0139】ここで、図8のフローチャートを参照し
て、制御電圧算出部1の一連の制御処理手順について説
明する。なお、ここでは、実施の形態1で示した一定時
間Pが経過することを所定条件として処理しており、そ
の他第2から実施の形態3で示した所定条件を採用する
ようにしてもよい。
【0140】まず、演算制御部5はバッファ残量監視部
12からの起動指示Sを受けたか否かを判断し(ステッ
プS41)、起動指示Sを受けた場合(ステップS4
1,YES)には、タイマ6をリセットし(ステップS
42)、一定時間Pの計測を開始する。その後、演算制
御部5は、初期設定されている検出間隔Tをタイマ4に
指示するとともに、平均母数N、および感度Aを含む演
算式(1)を演算部2に指示する(ステップS43)。
【0141】その後、演算部2は、タイマ4から入力さ
れる検出間隔T毎の演算実行指示時に、指示されている
値をもとに演算式(1)を演算し、制御量UをD/Aコ
ンバータ3に出力する(ステップS44)。その後、演
算制御部5は、タイマ6によって計測された時間が一定
時間Pを経過したか否かを判断し(ステップS45)、
一定時間Pを経過していない場合(ステップS45,N
O)には、ステップS44に移行して制御量Uの出力処
理を繰り返す。
【0142】一方、一定時間Pを経過した場合(ステッ
プS45,YES)には、式(1)から、バッファ残量
Hに補正値Eを加算する式(5)の演算式に変更する指
示を演算部2に送出し、検出間隔Tおよび平均母数Nの
変更指示は行わない(ステップS46)。その後、演算
部2は、変更指示された値をもとに演算式(5)を演算
し、演算結果である制御量UをD/Aコンバータ3に出
力し(ステップS47)、この処理を繰り返す。
【0143】このようにして求められたデジタル値であ
る制御値Uは、D/Aコンバータ3によって、アナログ
値である制御電圧Vに変換され、電圧制御水晶発信器1
3の出力であるローカルクロック44の周波数を上下さ
せるのに用いられる。
【0144】上述したソースクロック再生部10による
ソースクロック周波数再生動作によって、ソースクロッ
ク43に周波数同期したローカルクロック44が、電圧
制御水晶発信器13から出力される。このローカルクロ
ック44を基準として、バッファ制御部11がソースク
ロック再生バッファ23に対して読出信号を出力し、こ
れにより、ソースクロック再生バッファ23からATM
セルが読み出される。
【0145】図9は、具体的に、ソースクロック周波数
が1.544MHz+50ppm、再生クロック周波数
の初期値が1.544MHz±0ppmとした場合にお
いて実施の形態4を適用した場合での、クロック再生動
作開始後の経過時間と再生クロック周波数の変化との関
係を示す。図9に示すように、収束曲線71は、演算式
(1)から演算式(5)に変更した直後において、補正
値Eを加算した影響で再生クロック周波数が一旦急激に
上昇するが、最終的には再びソースクロック43の周波
数と同じ値に戻ってくる。
【0146】なお、上述した補正値Eは、定数として説
明したが、時間経過と共に段階的に増加し、ある時点で
一定(最終値)になるような時間関数とする補正値であ
ってもよい。
【0147】たとえば、図10は、補正値Eを時間関数
とした場合の一例を示す。時間関数72は、上に凸の形
状をなす時間関数であり、時間関数73は、時間の経過
とともに直線的に増加する時間関数である。また、時間
関数75は、下に凸の形状をなる時間関数である。実際
には、検出間隔Tに対応して演算を行うことになるの
で、時間関数74のような段階的な形状をなす。いずれ
の時間関数72〜75も、時間t0の時点で一定の最終
値E0に達する。これにより、補正値Eの加算の影響に
よる再生クロック周波数の急激な上昇を和らげることが
できる。
【0148】上述した実施の形態4によれば、収束後は
バッファ残量Hに補正値Eを加算するようにしたため、
最終的にバッファ残量Hが中心値Cをほぼ中心として前
後にゆらぐようになり、ソースクロック再生バッファ2
3のオーバフロー及びアンダーフロー発生確率の悪化、
すなわち受信セルの遅延ゆらぎに対するゆらぎ耐性の低
下を最小限に抑えることができるという効果が得られ
る。
【0149】実施の形態5.つぎに、この発明の実施の
形態5について説明する。この実施の形態5は、実施の
形態1から実施の形態4における構成と同様であり、第
2から実施の形態4と同様に演算制御部5の構成および
動作が第1から実施の形態4と異なる。
【0150】実施の形態5では、実施の形態4の処理を
実施した後、すなわち制御値Uの演算式を所定条件を満
足した後に式(1)から式(5)に変更し、この後、さ
らに所定条件を満足した場合に、さらに第1から実施の
形態3における所定条件満足後の処理、すなわち周波数
安定度重視の観点から、感度Aを含む演算式の変更、平
均母数N、バッファ残量Hの検出間隔Tの変更を実施す
るようにしている。
【0151】たとえば、式(5)の演算式によって制御
値Uを演算出力した状態で所定条件を満足した場合に、
式(3)に対応して式(5)に補正値Dを加算する式
(6)の演算式に変更する。すなわち、 制御値U=感度A×((バッファ残量H−中心値C+補正値E) の重み付き平均値M)+オフセット値B+補正値D ・・・(6) である。
【0152】ここで、式(6)の補正値Dは、式(3)
における補正値Dと全く同じものであり、式(4)で求
められる。この式(5)から式(6)に変更する際の処
理は、式(1)から式(3)に変更する際の処理と同じ
である。
【0153】演算制御部5は、タイマ6によって計測さ
れる一定時間Pが経過した場合、周波数変動検出部5に
よって検出されるローカルクロック44の周波数変動幅
が所定の閾値G以下になった場合、一定時間Pが経過し
た場合あるいは周波数変動幅が所定の閾値G以下になっ
た場合のいずれか一方を満足する場合(第1回目の変更
指示)に、演算式を式(1)から式(5)に変更指示
し、平均母数N、検出間隔Tの変更指示は行わない。そ
の後、演算制御部5は、再びタイマ6によって計測され
る一定時間Pが経過した場合、周波数変動検出部5によ
って検出されるローカルクロック44の周波数変動幅が
所定の閾値G以下になった場合、一定時間Pが経過した
場合あるいは周波数変動幅が所定の閾値G以下になった
場合のいずれか一方を満足する場合(第2回目の変更指
示)に、演算式を式(5)から式(6)に変更指示し、
併せて平均母数N、検出間隔Tの変更指示を行う。
【0154】この周波数変動幅は、第2および実施の形
態3と同様に、たとえばタイマ4からの演算実行指示の
発生間隔等、ある一定間隔で繰り返される観測時間内の
ローカルクロック44の周波数の最大値と最小値の差と
定義してもよく、単に観測時間の開始時点の周波数と終
了時点あるいはつぎの開始時点の周波数との差と定義し
てもよい。この周波数変動幅の定義は、システム設計者
が適用システムに合わせて適宜決定する。なお、ソース
クロック14の周波数変動幅の閾値Gおよび一定時間P
は、演算制御部5が保持している。
【0155】演算制御部5からの1回目の変更指示を受
信した演算部2は、たとえばその時点の重み付き平均値
Mを補正値Eとしてラッチすると共に、制御値Uの演算
式を式(1)から式(5)に変更する。さらに、2回目
の変更指示を受信した演算部2は、たとえばその時点の
重み付き平均値Mを式(4)におけるM0としてラッチ
すると共に、制御値Uの演算式を式(5)から式(6)
に変更する。但し、2回目の変更指示受信時にラッチし
た値ではなく、1回目の受信時にラッチした重み付き平
均値M、すなわち補正値EをM0として使用してもよ
い。
【0156】ここで、図11のフローチャートを参照し
て、制御電圧算出部1の一連の制御処理手順について説
明する。なお、ここでは、実施の形態1で示した一定時
間Pが経過することを所定条件として処理しており、そ
の他第2から実施の形態4で示した所定条件を採用する
ようにしてもよい。
【0157】まず、演算制御部5はバッファ残量監視部
12からの起動指示Sを受けたか否かを判断し(ステッ
プS51)、起動指示Sを受けた場合(ステップS5
1,YES)には、タイマ6をリセットし(ステップS
52)、一定時間Pの計測を開始する。その後、演算制
御部5は、初期設定されている検出間隔Tをタイマ4に
指示するとともに、平均母数N、および感度Aを含む演
算式(1)を演算部2に指示する(ステップS53)。
【0158】その後、演算部2は、タイマ4から入力さ
れる検出間隔T毎の演算実行指示時に、指示されている
値をもとに演算式(1)を演算し、制御量UをD/Aコ
ンバータ3に出力する(ステップS54)。その後、演
算制御部5は、タイマ6によって計測された時間が一定
時間Pを経過したか否かを判断し(ステップS55)、
一定時間Pを経過していない場合(ステップS55,N
O)には、ステップS54に移行して制御量Uの出力処
理を繰り返す。
【0159】一方、一定時間Pを経過した場合(ステッ
プS55,YES)には、タイマ4をリセットした(ス
テップ46)後、式(1)から、バッファ残量Hに補正
値Eを加算する式(5)の演算式に変更する指示を演算
部2に送出し、検出間隔Tおよび平均母数Nの変更指示
は行わない(ステップS57)。その後、演算部2は、
変更指示された値をもとに演算式(5)を演算し、演算
結果である制御量UをD/Aコンバータ3に出力する
(ステップS58)。その後、さらに、演算制御部5
は、タイマ6によって計測された時間が一定時間Pを経
過したか否かを判断し(ステップS59)、一定時間P
を経過していない場合(ステップS59,NO)には、
ステップS58に移行して制御量Uの出力処理を繰り返
す。
【0160】一方、一定時間Pを経過した場合(ステッ
プS59,YES)には、式(5)から、補正値Dを加
算する式(6)の演算式に変更する指示を演算部2に送
出するとともに、検出間隔Tおよび平均母数Nの変更指
示を行う(ステップS60)。その後、演算部2は、変
更指示された値をもとに演算式(6)を演算し、演算結
果である制御量UをD/Aコンバータ3に出力し(ステ
ップS61)、この処理を繰り返す。
【0161】このようにして求められたデジタル値であ
る制御値Uは、D/Aコンバータ3によって、アナログ
値である制御電圧Vに変換され、電圧制御水晶発信器1
3の出力であるローカルクロック44の周波数を上下さ
せるのに用いられる。
【0162】上述したソースクロック再生部10による
ソースクロック周波数再生動作によって、ソースクロッ
ク43に周波数同期したローカルクロック44が、電圧
制御水晶発信器13から出力される。このローカルクロ
ック44を基準として、バッファ制御部11がソースク
ロック再生バッファ23に対して読出信号を出力し、こ
れにより、ソースクロック再生バッファ23からATM
セルが読み出される。
【0163】この実施の形態5における経過時間に対す
る再生クロック周波数の変化は、図9に示す実施の形態
4と同様である。なお、実施の形態4と同様に、補正値
Eを定数に限らず、時間経過と共に段階的に増加し、あ
る時点で一定(最終値)になるような時間関数でもよ
い。
【0164】上述した実施の形態5によれば、実施の形
態44の処理を実施した後に、続けて第1から実施の形
態3のいずれかの処理を実施するようにしたため、最終
的にバッファ残量Hが中心値Cをほぼ中心として前後に
ゆらぐようになり、ソースクロック再生バッファ23の
オーバフロー及びアンダーフロー発生確率の悪化、すな
わち受信セルの遅延ゆらぎに対するゆらぎ耐性の低下を
最小限に抑えることができる上、ローカルクロック44
の収束時間と収束後の周波数安定度をシステム設計者が
ある程度自由に選択できるようになり、適用されるAT
Mシステムに最適な値とすることができるという効果が
得られる。
【0165】実施の形態6.つぎに、この発明の実施の
形態6について説明する。この実施の形態6は、第1か
ら実施の形態5のいずれかの処理を実施した後(収束し
た後)、ローカルクロック14の周波数変動幅が閾値G
2を超えたことを検出したら、制御値Uの演算式や使用
する各種パラメータ値をクロック再生動作開始直後の初
期状態に戻し、再び第1から実施の形態5のいずれかの
処理を実施するという動作を繰り返すことを特徴とす
る。
【0166】図12は、この発明の実施の形態6である
データ受信装置を含むATM通信システムの機能構成ブ
ロック図である。ここで、このデータ受信装置は、受信
CLAD52に相当し、図12に示すATM通信システ
ムでは、図16〜図19に示した従来のATM通信シス
テムと同様な構成であるが、制御電圧算出部1の内部構
成が従来のATM通信システムとは異なる。なお、従来
のATM通信システムと同一の構成部分には同一符号を
付している。
【0167】演算制御部5は、クロック再生動作開始
後、上述した所定条件を満足することによってローカル
クロック14が収束したと判断した時点で感度Aを含む
演算式の変更(補正値D、補正値Eの変更も含む)、平
均母数N、検出間隔Tを変更する点は第1から実施の形
態5と同じである。演算制御部5は、再設定部9を有
し、再設定部9は、さらにその後、ソースクロック14
の周波数変動幅が閾値G2以上となったことを検出した
場合には、感度Aを含む演算式、平均母数N、検出間隔
Tを再びクロック再生動作開始直後の初期値に戻し、補
正値D、補正値Eの加算も削除する。すなわち、制御値
Uの演算式を最初の式(1)に戻す。そして再び、第1
から実施の形態5のいずれかの処理を実行する動作を繰
り返す。
【0168】この周波数変動幅は、実施の形態2と同様
に、たとえばタイマ4からの演算実行指示の発生間隔
等、ある一定間隔で繰り返される観測時間内のローカル
クロック44の周波数の最大値と最小値の差と定義して
もよく、単に観測時間の開始時点の周波数と終了時点あ
るいはつぎの開始時点の周波数との差と定義してもよ
い。この周波数変動幅の定義は、システム設計者が適用
システムに合わせて適宜決定する。なお、ソースクロッ
ク14の周波数変動幅の閾値G、閾値G2および一定時
間Pは、演算制御部5が保持している。
【0169】なお、第1から実施の形態5で用いるロー
カルクロック44の周波数変動幅が閾値Gと実施の形態
6で用いる閾値G2は、同じ値であっても、異なる値で
あってもよい。
【0170】ここで、図13のフローチャートを参照し
て、制御電圧算出部1の一連の制御処理手順について説
明する。まず、演算制御部5はバッファ残量監視部12
からの起動指示Sを受けたか否かを判断し(ステップS
71)、起動指示Sを受けた場合(ステップS71,Y
ES)には、タイマ6をリセットし(ステップS7
2)、一定時間Pの計測を開始する。その後、演算制御
部5は、初期設定されている検出間隔Tをタイマ4に指
示するとともに、平均母数N、および感度Aを含む演算
式(1)を演算部2に指示する(ステップS73)。
【0171】その後、演算部2は、タイマ4から入力さ
れる検出間隔T毎の演算実行指示時に、指示されている
値をもとに演算式(1)を演算し、制御量UをD/Aコ
ンバータ3に出力する(ステップS74)。その後、演
算制御部5は、タイマ6が計時している時間が一定時間
Pを経過したか否かを判断し(ステップS75)、一定
時間Pを経過した場合(ステップS75,YES)に
は、周波数安定度を得るべく、感度Aを含む演算式変更
指示F、すなわち感度Aを小さくする指示と演算式を式
(1)から式(3)に変更する指示とを演算部2に送出
するとともに、検出間隔Tおよび平均母数Nの変更指示
をそれぞれタイマ4および演算部2に対して行い(ステ
ップS76)、一定時間Pを経過していない場合(ステ
ップS75,NO)には、ステップS74に移行して制
御量Uの出力を継続する。
【0172】その後、演算部2は、変更指示された値を
もとに演算式(3)を演算し、演算結果である制御量U
をD/Aコンバータ3に出力する(ステップS77)。
その後、再設定部9は、周波数変動幅が所定の閾値G2
を超えたか否かを判断し(ステップS78)、所定の閾
値G2を超えていない場合(ステップS78のNO)に
は、ステップS77に移行してステップ77の処理を繰
り返し、所定の閾値G2を超えている場合には、ステッ
プS71に移行して、クロック再生開始初期状態に復す
る。
【0173】このようにして求められたデジタル値であ
る制御値Uは、D/Aコンバータ3によって、アナログ
値である制御電圧Vに変換され、電圧制御水晶発信器1
3の出力であるローカルクロック44の周波数を上下さ
せるのに用いられる。
【0174】上述したソースクロック再生部10による
ソースクロック周波数再生動作によって、ソースクロッ
ク43に周波数同期したローカルクロック44が、電圧
制御水晶発信器13から出力される。このローカルクロ
ック44を基準として、バッファ制御部11がソースク
ロック再生バッファ23に対して読出信号を出力し、こ
れにより、ソースクロック再生バッファ23からATM
セルが読み出される。
【0175】上述した実施の形態6によれば、収束後、
ローカルクロック44の周波数変動幅が閾値G2を超え
た場合に感度Aを含む演算式、平均母数N、バッファ残
量の検出間隔Tを初期値に戻し、再び第1から実施の形
態5のいずれかの処理を実施するようにしたため、第1
から実施の形態5と同様の効果が得られる上、ソースク
ロック43の周波数が大きく変動した場合でも、ローカ
ルクロック44の周波数が速やかに追従できるという効
果が得られる。
【0176】また、ローカルクロック44の周波数変動
幅が閾値G2を超えた場合、補正値Eの加算を取り止め
るようにしたため、再収束後の新補正値Eを簡単に正確
に求められるという効果も得られる。
【0177】実施の形態7.つぎに、この発明の実施の
形態7について説明する。第1から実施の形態6では、
感度Aを含む演算式、平均母数N、バッファ残量Hの検
出間隔T、一定時間P、周波数変動幅の閾値Gおよび閾
値G2は、演算制御部5内に保持されているが、実施の
形態7では、設定部15を設け、この設定部15によっ
て柔軟に設定できるようにしている。
【0178】設定部15は、これらの設定値をディップ
スイッチ設定としてもよいし、装置管理部22内から図
示しない制御バスを経由させて設定するようにしてもよ
いし、さらには、独自の設定パネルを設けるようにして
もよい。また、この設定部15によって上述した第1か
ら実施の形態6の選択設定が可能であるとともに、第1
から実施の形態6の組合せ設定も可能となる。
【0179】この実施の形態7によれば、ローカルクロ
ック44の再生に関して所望の設定を柔軟に行うことが
できる効果が得られる。なお、上述した第1から実施の
形態7では、各機能ブロック間のデータインタフェース
幅を8ビットとし、バイト単位にデータ転送したが、異
なるデータインタフェース幅や転送単位でも同様の効果
が得られる。
【0180】また、上述した第1から実施の形態7で
は、STMインタフェース速度、すなわちソースクロッ
ク43の周波数を1.544MHz±100ppm、A
TMインタフェース速度、すなわちATM網50のネッ
トワーククロック42a,42bの周波数を155.5
2MHzとしたが、異なる周波数あるいは異なる変動幅
としてもよい。さらに、上述した第1から実施の形態7
では、ATMセルを音声データの基本的な転送単位とし
たが、基本的にはバッファ残量Hをもとにクロック再生
を行うので、ATMセル以外の異なる種類・長さのパケ
ットを転送単位としても同様の効果が得られる。
【0181】また、上述した第1から実施の形態7で
は、具体例としてATM網50を介して電話40a,4
0b及びPBX41a,41bを接続するATM通信シ
ステムを前提としたが、適応クロック法によりソースク
ロック周波数を再生する必要のあるシステムであれば、
その他の構成のシステムでも同様の効果が得られる。さ
らに、上述した第1から実施の形態6では、取り扱うデ
ータの種類を音声データとしたが、音声データに限定さ
れず、異なる種類のデータを取り扱ってもよい。また、
上述した第1から実施の形態7において、重み付き平均
値Mの計算は、算術平均に限定されず、幾何平均、調和
平均、指数平均、メディアン、モード、ミッドレンジ等
としてもよい。
【0182】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、演算手段が、順次検出された1以上のバッファ残量
の重み付き平均値をとり、この重み付き平均値に所定の
感度係数を乗算し、さらに所定のオフセット値を加算し
て得られる前記ソースクロック再生用の制御値を演算す
る際、制御手段が、ソースクロック再生動作開始後から
再生クロックが前記ソースクロックの周波数に近づく所
定条件を満足するまでの間はソースクロックに高速に収
束できる前記制御値の演算に用いられる操作量に設定
し、この所定条件の満足後はソースクロックを安定に再
生できる前記操作量に設定するようにしてソースクロッ
クの再生を行っているので、所望の収束時間と周波数安
定度とを共に満足させることができるとともに、平均母
数や検出間隔を大きくする必要がないので、演算回路規
模、演算回路の動作速度を極端に大きくしなくてもよい
という効果を有する。
【0183】つぎの発明によれば、タイマによって計時
された一定時間が経過するまで、ソースクロック周波数
に高速に収束させ、一定時間の経過によって周波数安定
度の高いクロック再生制御を行うようにしているので、
これにより、所望の収束時間と周波数安定度とを共に満
足させることができるとともに、平均母数や検出間隔を
大きくする必要がないので、演算回路規模、演算回路の
動作速度を極端に大きくしなくてもよいという効果を有
する。
【0184】つぎの発明によれば、再生クロックの周波
数変動幅が所定値以下になるまで、ソースクロック周波
数に高速に収束させ、再生クロックの周波数変動幅が所
定値以下になると、周波数安定度の高いクロック再生制
御を行うようにしているので、所望の収束時間と周波数
安定度とを共に満足させることができるとともに、平均
母数や検出間隔を大きくする必要がないので、演算回路
規模、演算回路の動作速度を極端に大きくしなくてもよ
いという効果を有する。
【0185】つぎの発明によれば、一定時間が経過する
か、あるいは再生クロックの周波数変動幅が所定値以下
になるかのいずれか一方の条件を満足するまで、ソース
クロック周波数に高速に収束させ、この一方の条件の満
足後、周波数安定度の高いクロック再生制御を行うよう
にしているので、所望の収束時間と周波数安定度とを共
に満足させることができるとともに、平均母数や検出間
隔を大きくする必要がないので、演算回路規模、演算回
路の動作速度を極端に大きくしなくてもよいという効果
を有する。
【0186】つぎの発明によれば、所定条件を満足する
前は、収束時間が短くなるように感度係数が大きく設定
され、所定条件を満足した後は、感度係数を小さく設定
するとともに、オフセット値に対してさらに所定の補正
値を加算して、周波数安定度を高めたソースクロックの
再生制御を行うようにしているので、所望の収束時間と
周波数安定度とを共に満足させることができるととも
に、平均母数や検出間隔を大きくする必要がないので、
演算回路規模、演算回路の動作速度を極端に大きくしな
くてもよく、しかも所定の補正値を加算するようにした
ため、ローカルクロックの収束時間と収束後の周波数安
定度とをシステム設計者がある程度自由に選択できるこ
とになり、適用される通信システムに最適な値とするこ
とができるという効果が得られる。
【0187】つぎの発明によれば、所定条件を満足した
後、重み付き平均値の演算に用いられる1以上のバッフ
ァ残量のうちの最新側のバッファ残量の重みを小さく設
定するようにしているので、これにより、所望の収束時
間と周波数安定度とを共に満足させることができるとと
もに、平均母数や検出間隔を大きくする必要がないの
で、演算回路規模、演算回路の動作速度を極端に大きく
しなくてもよく、しかもバッファ残量の重みを小さく設
定できるようにしたため、ローカルクロックの収束時間
と収束後の周波数安定度とをシステム設計者がある程度
自由に選択できることになり、適用される通信システム
に最適な値とすることができるという効果が得られる。
【0188】つぎの発明によれば、所定条件を満足した
後、バッファ残量を検出する所定間隔を変更するように
しているので、これにより、所望の収束時間と周波数安
定度とを共に満足させることができるとともに、平均母
数や検出間隔を大きくする必要がないので、演算回路規
模、演算回路の動作速度を極端に大きくしなくてもよい
という効果を有する。
【0189】つぎの発明によれば、所定条件を満足した
後、重み付け平均値の演算に用いられる1以上のバッフ
ァ残量のうちの最新側のバッファ残量にさらに所定の補
正値を加算するようにしているので、これにより、ソー
スクロック周波数がゆらぎ耐性に与える影響を最小限に
抑えることができるという効果を有する。
【0190】つぎの発明によれば、補正値は、最終値が
決定され、最終値に向けて時間の経過とともに変化する
時間関数値としているので、これにより、ゆらぎ耐性に
与える影響を最小限に抑える際に、急激な周波数の上昇
を和らげることができるという効果を有する。
【0191】つぎの発明によれば、感度係数と平均母数
と所定間隔との乗算値が最適値に対応した一定値になる
ように設定されるので、これにより、所望の収束時間と
周波数安定度とを共に満足させることができるという効
果を有する。
【0192】つぎの発明によれば、制御手段は、前記所
定条件を満足した後、前記感度係数を小さく設定すると
ともに前記オフセット値に対してさらに所定の補正値を
加算する処理、前記重み付き平均値の演算に用いられる
前記1以上のバッファ残量のうちの最新側のバッファ残
量の重みを小さく設定する処理、前記バッファ残量を検
出する所定間隔を変更する処理、および前記重み付き平
均値の演算に用いられる前記1以上のバッファ残量のう
ちの最新側のバッファ残量にさらに所定の補正値を加算
する処理のうちの複数の処理を組み合わせて行うように
しているので、これにより、所望の収束時間と周波数安
定度とを共に満足させることができるとともに、平均母
数や検出間隔を大きくする必要がないので、演算回路規
模、演算回路の動作速度を極端に大きくしなくてもよ
く、しかも所定の補正値を加算するようにしたため、ロ
ーカルクロックの収束時間と収束後の周波数安定度とを
システム設計者がある程度自由に選択できることにな
り、適用される通信システムに最適な値とすることがで
きるという効果が得られるとともに、ソースクロック周
波数がゆらぎ耐性に与える影響を最小限に抑えることが
できるという効果を有する。
【0193】つぎの発明によれば、制御手段は、前記所
定条件を満足した後、前記重み付き平均値の演算に用い
られる前記1以上のバッファ残量のうちの最新側のバッ
ファ残量にさらに所定の補正値を加算し、さらに前記所
定条件を満足した後、前記感度係数を小さく設定すると
ともに前記オフセット値に対してさらに所定の補正値を
加算する処理、前記重み付き平均値の演算に用いられる
前記1以上のバッファ残量のうちの最新側のバッファ残
量の重みを小さく設定する処理、および前記バッファ残
量を検出する所定間隔を変更する処理のうちの1以上の
処理を組み合わせて行うようにしているので、これによ
り、所望の収束時間と周波数安定度とを共に満足させる
ことができるとともに、平均母数や検出間隔を大きくす
る必要がないので、演算回路規模、演算回路の動作速度
を極端に大きくしなくてもよく、しかも所定の補正値を
加算するようにしたため、ローカルクロックの収束時間
と収束後の周波数安定度とをシステム設計者がある程度
自由に選択できることになり、適用される通信システム
に最適な値とすることができるという効果が得られ、さ
らに、ソースクロック周波数がゆらぎ耐性に与える影響
を最小限に抑えることができるという効果を有する。
【0194】つぎの発明によれば、制御手段は、前記再
生クロックの周波数変動幅が所定値を超えた場合、ソー
スクロック再生動作開始前の初期設定状態に復し、この
初期設定状態から再生クロックが前記ソースクロックの
周波数に近づく所定条件を満足するまでの間はソースク
ロックを高速に収束できる前記制御値の演算に用いられ
る操作量に設定し、この所定条件の満足後はソースクロ
ックを安定に再生できる前記操作量に設定するようにし
ているので、これにより、所望の収束時間と周波数安定
度とを共に満足させることができるとともに、平均母数
や検出間隔を大きくする必要がないので、演算回路規
模、演算回路の動作速度を極端に大きくしなくてもよい
とともに、所定の補正値を加算するようにしたため、ロ
ーカルクロックの収束時間と収束後の周波数安定度とを
システム設計者がある程度自由に選択できることにな
り、適用される通信システムに最適な値とすることがで
きるとともに、特に、ソースクロックが大きく変動した
場合でも、ローカルクロックの周波数を速やかに追従さ
せることができるという効果を有する。
【0195】つぎの発明によれば、設定手段を用いて、
制御手段が行う設定制御内容を設定するようにしている
ので、これにより、ローカルクロックの収束時間と収束
後の周波数安定度とをシステム設計者がある程度自由に
選択できることになり、適用される通信システムに最適
な値とすることができるという効果が得られる。
【0196】つぎの発明によれば、まず、ソースクロッ
ク再生動作開始後、再生クロックが前記ソースクロック
の周波数に近づく所定条件を満足するまでの間、順次検
出された1以上のバッファ残量の重み付き平均をとり、
この重み付き平均値に所定の感度係数を乗算し、さらに
所定のオフセット値を加算して得られるソースクロック
再生用の制御値を演算出力して前記再生クロックの周波
数をソースクロックに高速に収束させる制御を行い、つ
ぎに、前記所定条件の満足後、前記制御値の演算に用い
られる操作量を変更設定し、前記再生クロックの周波数
を安定に再生制御するようにしているので、所望の収束
時間と周波数安定度とを共に満足させることができると
ともに、平均母数や検出間隔を大きくする必要がないの
で、演算回路規模、演算回路の動作速度を極端に大きく
しなくてもよいという効果を有する。
【0197】つぎの発明によれば、タイマによって計時
された一定時間が経過するまで、ソースクロック周波数
に高速に収束させ、一定時間の経過によって周波数安定
度の高いクロック再生制御を行うようにしているので、
これにより、所望の収束時間と周波数安定度とを共に満
足させることができるとともに、平均母数や検出間隔を
大きくする必要がないので、演算回路規模、演算回路の
動作速度を極端に大きくしなくてもよいという効果を有
する。
【0198】つぎの発明によれば、再生クロックの周波
数変動幅が所定値以下になるまで、ソースクロック周波
数に高速に収束させ、再生クロックの周波数変動幅が所
定値以下になると、周波数安定度の高いクロック再生制
御を行うようにしているので、これにより、所望の収束
時間と周波数安定度とを共に満足させることができると
ともに、平均母数や検出間隔を大きくする必要がないの
で、演算回路規模、演算回路の動作速度を極端に大きく
しなくてもよいという効果を有する。
【0199】つぎの発明によれば、一定時間が経過する
か、あるいは再生クロックの周波数変動幅が所定値以下
になるかのいずれか一方の条件を満足するまで、ソース
クロック周波数に高速に収束させ、この一方の条件の満
足後、周波数安定度の高いクロック再生制御を行うよう
にしているので、これにより、所望の収束時間と周波数
安定度とを共に満足させることができるとともに、平均
母数や検出間隔を大きくする必要がないので、演算回路
規模、演算回路の動作速度を極端に大きくしなくてもよ
いという効果を有する。
【0200】つぎの発明によれば、第2工程における操
作量の変更設定は、前記感度係数を小さく設定するとと
もに前記オフセット値に対してさらに所定の補正値を加
算するようにしているので、これにより、所望の収束時
間と周波数安定度とを共に満足させることができるとと
もに、平均母数や検出間隔を大きくする必要がないの
で、演算回路規模、演算回路の動作速度を極端に大きく
しなくてもよく、しかも所定の補正値を加算するように
したため、ローカルクロックの収束時間と収束後の周波
数安定度とをシステム設計者がある程度自由に選択でき
ることになり、適用される通信システムに最適な値とす
ることができるという効果が得られる。
【0201】つぎの発明によれば、第2工程における操
作量の変更設定は、前記重み付き平均値の演算に用いら
れる前記1以上のバッファ残量のうちの最新側のバッフ
ァ残量の重みを小さく設定するようにしているので、こ
れにより、所望の収束時間と周波数安定度とを共に満足
させることができるとともに、平均母数や検出間隔を大
きくする必要がないので、演算回路規模、演算回路の動
作速度を極端に大きくしなくてもよいとともに、バッフ
ァ残量の重みを小さく設定できるようにしたため、ロー
カルクロックの収束時間と収束後の周波数安定度とをシ
ステム設計者がある程度自由に選択できることになり、
適用される通信システムに最適な値とすることができる
という効果が得られる。
【0202】つぎの発明によれば、第2工程における操
作量の変更設定は、前記バッファ残量を検出する所定間
隔を変更するようにしているので、これにより、所望の
収束時間と周波数安定度とを共に満足させることができ
るとともに、平均母数や検出間隔を大きくする必要がな
いので、演算回路規模、演算回路の動作速度を極端に大
きくしなくてもよいという効果を有する。
【0203】つぎの発明によれば、第2工程における操
作量の変更設定は、前記重み付き平均値の演算に用いら
れる前記1以上のバッファ残量のうちの最新側のバッフ
ァ残量にさらに所定の補正値を加算するようにしている
ので、これにより、ソースクロック周波数がゆらぎ耐性
に与える影響を最小限に抑えることができるという効果
を有する。
【0204】つぎの発明によれば、前記補正値は、最終
値が決定され、最終値に向けて時間の経過とともに変化
する時間関数値であるようにしているので、これによ
り、ゆらぎ耐性に与える影響を最小限に抑える際に、急
激な周波数の上昇を和らげることができるという効果を
有する。
【0205】つぎの発明によれば、前記操作量は、前記
感度係数と前記1以上のバッファ残量の重み付き平均演
算を規定する平均母数と前記所定間隔との乗算値が最適
値に対応した一定値となるように設定するようにしてい
るので、これにより、所望の収束時間と周波数安定度と
を共に満足させることができるという効果を有する。
【0206】つぎの発明によれば、前記第2工程は、前
記感度係数を小さく設定するとともに前記オフセット値
に対してさらに所定の補正値を加算する処理と、前記重
み付き平均値の演算に用いられる前記1以上のバッファ
残量のうちの最新側のバッファ残量の重みを小さくする
処理と、前記バッファ残量を検出する所定間隔を変更す
る処理と、前記重み付き平均値の演算に用いられる前記
1以上のバッファ残量のうちの最新側のバッファ残量に
さらに所定の補正値を加算する処理との中から2以上の
組み合わせた処理を同時に行うようにしているので、こ
れにより、所望の収束時間と周波数安定度とを共に満足
させることができるとともに、平均母数や検出間隔を大
きくする必要がないので、演算回路規模、演算回路の動
作速度を極端に大きくしなくてもよく、しかも所定の補
正値を加算するようにしたため、ローカルクロックの収
束時間と収束後の周波数安定度とをシステム設計者があ
る程度自由に選択できることになり、適用される通信シ
ステムに最適な値とすることができるという効果が得ら
れ、さらに、ソースクロック周波数がゆらぎ耐性に与え
る影響を最小限に抑えることができるという効果を有す
る。
【0207】つぎの発明によれば、前記第2工程は、前
記重み付き平均値の演算に用いられる前記1以上のバッ
ファ残量のうちの最新側のバッファ残量にさらに所定の
補正値を加算し、再度前記所定条件を満足した後、前記
感度係数を小さく設定するとともに前記オフセット値に
対してさらに所定の補正値を加算する処理と、前記重み
付き平均値の演算に用いられる前記1以上のバッファ残
量のうちの最新側のバッファ残量の重みを小さくする処
理と、前記バッファ残量を検出する所定間隔を変更する
処理との中から1以上の組み合わせた処理を同時に行う
ようにしているので、これにより、所望の収束時間と周
波数安定度とを共に満足させることができるとともに、
平均母数や検出間隔を大きくする必要がないので、演算
回路規模、演算回路の動作速度を極端に大きくしなくて
もよく、しかも所定の補正値を加算するようにしたた
め、ローカルクロックの収束時間と収束後の周波数安定
度とをシステム設計者がある程度自由に選択できること
になり、適用される通信システムに最適な値とすること
ができるという効果が得られ、さらに、ソースクロック
周波数がゆらぎ耐性に与える影響を最小限に抑えること
ができるという効果を有する。
【0208】つぎの発明によれば、前記所定条件を満足
した後、前記再生クロックの周波数変動幅が所定値を超
えた場合、ソースクロック再生動作開始前の初期設定状
態に復し、その後、さらに前記第1工程、前記第2工
程、または前記第3工程を順次行うようにしているの
で、これにより、所望の収束時間と周波数安定度とを共
に満足させることができるとともに、平均母数や検出間
隔を大きくする必要がないので、演算回路規模、演算回
路の動作速度を極端に大きくしなくてもよく、しかも所
定の補正値を加算するようにしたため、ローカルクロッ
クの収束時間と収束後の周波数安定度とをシステム設計
者がある程度自由に選択できることになり、適用される
通信システムに最適な値とすることができるとともに、
特に、ソースクロックが大きく変動した場合でも、ロー
カルクロックの周波数を速やかに追従させることができ
るという効果を有する。
【0209】つぎの発明にかかる記録媒体は、上記の発
明のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実
行させるプログラムを記録したことで、そのプログラム
を機械読み取り可能となり、これによって、上記発明の
動作をコンピュータによって実現することができるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1であるデータ受信装
置を含むATM通信システムの機能構成ブロック図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態1における制御電圧算
出部の一連の制御処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図3】 AAL処理部に入力される受信セルの転送状
態とAAL処理部から出力される受信セルの転送状態と
を示す説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態2であるデータ受信装
置を含むATM通信システムの機能構成ブロック図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態2における制御電圧算
出部の一連の制御処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図6】 この発明の実施の形態3であるデータ受信装
置を含むATM通信システムの機能構成ブロック図であ
る。
【図7】 この発明の実施の形態3における制御電圧算
出部の一連の制御処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図8】 この発明の実施の形態4における制御電圧算
出部の一連の制御処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図9】 この発明の実施の形態4を適用した場合にお
ける再生クロック周波数の波形図である。
【図10】 この発明の実施の形態4における補正値E
を時間関数とした場合の具体例を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態5における制御電圧
算出部の一連の制御処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図12】 この発明の実施の形態6であるデータ受信
装置を含むATM通信システムの機能構成ブロック図で
ある。
【図13】 この発明の実施の形態6における制御電圧
算出部の一連の制御処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図14】 この発明の実施の形態7であるデータ受信
装置を含むATM通信システムの機能構成ブロック図で
ある。
【図15】 STM網において電話サービスを実現する
通信システム構成図である。
【図16】 ATM網において電話サービスを実現する
通信システム構成図である。
【図17】 適応クロック法の動作概念を説明する説明
図である。
【図18】 ソースクロック周波数再生機能を有する受
信CLADの詳細構成を示すブロック図である。
【図19】 AAL処理部の詳細構成を示すブロック図
である。
【図20】 制御電圧算出部の詳細構成を示すブロック
図である。
【図21】 設定値を変化させた場合における経過時間
に対する再生クロック周波数の波形図である。
【符号の説明】
1 制御電圧算出部、2 演算部、3 D/Aコンバー
タ、4,6 タイマ、5 演算制御部、7 周波数変動
検出部、8 判断部、9 再設定部、10 ソースクロ
ック再生部、11 バッファ制御部、12 バッファ残
量監視部、13電圧制御水晶発信器、18 物理レイヤ
処理部、19 ATMレイヤ処理部、20 AAL処理
部、21 STM処理部、22 装置管理部、23 ソ
ースクロック再生バッファ、40a,40b 電話機、
41a,41b PBX、42a,42b ネットワー
ククロック、43 ソースクロック、44 ローカルク
ロック、45 送信側装置群、46 受信側装置群、5
0 ATM網、51 送信CLAD、52 受信CLA
D、60a〜60c 受信セル、A 感度、Bオフセッ
ト値、C 中心値、D,E 補正値、F 演算式変更指
示、G,G2閾値、H バッファ残量、M 重み付き平
均値、N 平均母数、S 起動指示、T 検出間隔、U
制御値、V 制御電圧。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月6日(1999.4.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】図20は、制御電圧算出部1の詳細構成を
示すブロック図である。図20において、演算部2は、
バッファ残量監視部12より出力されるバッファ残量H
から制御値Uを算出する。D/Aコンバータ3は、演算
部2より出力されるデジタル値である制御値Uをアナロ
グ値である制御電圧Vに変換する。タイマ4は、演算部
2に対して一定周期毎に演算の実行を指示する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】また、この制御バスは、上述した各種パラ
メータ設定及びステータス収集のため、各部18〜21
内の図示しないサブブロック、たとえばAAL処理部2
0内の各サブブロックにも接続されている。さらに、A
TMインタフェースとSTMインタフェースにおけるデ
ータバス幅は、シリアル(1ビット)であるが、各部1
8〜21内においては一般的に8ビット幅でデータの送
受信が行われる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】たとえば、ATMインタフェース速度が1
55.52MHzであり、STMインタフェース速度、
すなわちソースクロック周波数が1.544MHzであ
り、かつその変動幅が±100ppmであるとすると、
受信CLAD52の内部では、上述したように8ビット
幅でインタフェースされ、かつそのほとんどがATMイ
ンタフェース系のクロックで動作するため、内部の基本
クロックは、19.44MHz(=155.52MHz
/8ビット)になっている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】具体的に、図21は、ソースクロック周波
数が1.544MHz+50ppmで、再生クロック周
波数の初期値が1.544MHz±0ppmとした場合
における、クロック再生動作開始後の経過時間に対する
再生クロック周波数の変化の様子をグラフ化したもので
ある。図21において、収束曲線70a〜70cは、演
算式(1)における感度Aを同一かつ一定とし、重み付
き平均値Mの算出に使用されたバッファ残量Hの総数を
示す平均母数N、およびバッファ残量Hの検出間隔Tの
値をそれぞれ変化させた場合の代表的な収束曲線を示し
ている。この収束曲線70a〜70cの中で、収束曲線
70bが最も理想的な収束曲線であり、収束時間も最短
となっている。収束曲線70aは、平均母数Nまたは検
出間隔Tが収束曲線70bに対して大きな値である場合
を示し、一方、収束曲線70cは、平均母数Nまたは検
出間隔Tが収束曲線70bに対して小さな値である場合
を示し、共に収束時間が遅い。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0105
【補正方法】変更
【補正内容】
【0105】ここで、感度Aの初期値(大きな値)をA
0、変更後の小さな値をA1、感度A変更時の重み付き
平均値MをM0とすると、たとえば、補正値Dは以下に
示す式()で求められる。すなわち、 補正値D=(A0−A1)×M0 ・・・(4) である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0120
【補正方法】変更
【補正内容】
【0120】その後、演算制御部5は、周波数変動検出
部7が検出する周波数変動幅が所定の閾値G以下である
か否かを判断し(ステップS24)、所定の閾値G以下
でない場合(ステップS24,NO)には、ステップS
23に移行して制御量Uの出力処理を繰り返す。一方、
周波数変動幅が所定の閾値G以下である場合(ステップ
S24,YES)には、周波数安定度を得るべく、感度
Aを含む演算式変更指示F、すなわち感度Aを小さくす
る指示と演算式を式(1)から式(3)に変更する指示
とを演算部2に送出するとともに、検出間隔Tおよび平
均母数Nの変更指示をそれぞれタイマ4および演算部2
に対して行う(ステップS25)。その後、演算部2
は、変更指示された値をもとに演算式(3)を演算し、
演算結果である制御量UをD/Aコンバータ3に出力し
(ステップS26)、この処理を繰り返す。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0123
【補正方法】変更
【補正内容】
【0123】上述した実施の形態2によれば、クロック
再生動作開始直後は収束時間が短くなるように感度Aを
設定し、その後ローカルクロック44の周波数変動幅が
閾値以下となったら周波数安定度が改善されるように
感度A、平均母数N、バッファ残量の検出間隔Tを変更
すると共に、オフセット値Bに対して補正値Dを加算す
るようにしたため、ローカルクロック44の収束時間と
収束後の周波数安定度をシステム設計者がある程度自由
に選択できるようになり、適用されるATM通信システ
ムに最適な値とすることができるという効果が得られ
る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0125
【補正方法】変更
【補正内容】
【0125】実施の形態1では、演算制御部5内にタイ
マ6を有し、一定時間P経過した後に、感度Aを含む演
算式、平均母数N、バッファ残量Hの検出間隔Tを変更
するようにし、また、実施の形態2では、演算制御部5
内に周波数変動検出部7を設け、この周波数変動検出部
7がローカルクロック44の周波数変動幅を検出し、所
定の閾値G以下になった場合に、感度Aを含む演算式、
平均母数N、バッファ残量Hの検出間隔Tを変更するよ
うにしていたが、この実施の形態3では、演算制御部5
内にタイマ6、周波数変動検出部7、および判断部8を
設け、判断部8が、タイマ6によって計測される一定時
間P経過し、あるいは周波数変動検出7が検出した周
波数変動幅が所定の閾値G以下である、いずれかの条件
を満足する場合に、感度Aを含む演算式、平均母数N、
バッファ残量Hの検出間隔Tを変更するようにしてい
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0130
【補正方法】変更
【補正内容】
【0130】一定時間Pを経過していない場合(ステッ
プS35,NO)には、さらに周波数変動検出部7が検
出する周波数変動幅が所定の閾値G以下であるか否かを
判断し(ステップS36)、所定の閾値G以下でない場
合(ステップS36,NO)には、ステップS34に移
行して制御量Uの出力処理を繰り返す。一方、周波数変
動幅が所定の閾値G以下である場合(ステップS36,
YES)には、ステップS37に移行し、周波数安定度
を得るべく、感度Aを含む演算式変更指示F、すなわち
感度Aを小さくする指示と演算式を式(1)から式
(3)に変更する指示とを演算部2に送出するととも
に、検出間隔Tおよび平均母数Nの変更指示をそれぞれ
タイマ4および演算部2に対して行う(ステップS3
7)。その後、演算部2は、変更指示された値をもとに
演算式(3)を演算し、演算結果である制御量UをD/
Aコンバータ3に出力し(ステップS38)、この処理
を繰り返す。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0169
【補正方法】変更
【補正内容】
【0169】なお、第1から実施の形態5で用いるロー
カルクロック44の周波数変動幅閾値Gと実施の形態
6で用いる閾値G2は、同じ値であっても、異なる値で
あってもよい。
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 健太郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5K028 NN31 NN58 SS24 5K030 KA03 KA21 LA15 MB15 5K047 AA02 AA03 GG08 GG56 MM24 MM56 9A001 CC02 CC09 CZ03 CZ04

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ送信装置がソースクロックを基準
    として伝送網に一定速度で送出したデータであって、前
    記伝送網から一定速度で受信されるデータを保持するバ
    ッファ手段と、 このバッファ手段に保持されたデータ量であるバッファ
    残量を所定間隔で検出し、このバッファ残量に応じて前
    記ソースクロックを再生するソースクロック再生手段
    と、 を有するデータ受信装置において、 前記ソースクロック再生手段は、 順次検出された1以上のバッファ残量の重み付き平均値
    をとり、この重み付き平均値に所定の感度係数を乗算
    し、さらに所定のオフセット値を加算して得られる前記
    ソースクロック再生用の制御値を演算する演算手段と、 ソースクロック再生動作開始後から再生クロックが前記
    ソースクロックの周波数に近づく所定条件を満足するま
    での間はソースクロックに高速に収束できる前記制御値
    の演算に用いられる操作量に設定し、この所定条件の満
    足後はソースクロックを安定に再生できる前記操作量に
    設定する制御手段と、 を備えたことを特徴とするデータ受信装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、一定時間を計時するタ
    イマを有し、前記所定条件は、前記タイマによって計時
    された一定時間の経過であることを特徴とする請求項1
    に記載のデータ受信装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記再生クロックの周
    波数変動幅を計測する計測手段を有し、前記所定条件
    は、前記再生クロックの周波数変動幅が所定値以下にな
    ることであることを特徴とする請求項1に記載のデータ
    受信装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、一定時間を計時するタ
    イマと、前記再生クロックの周波数変動幅を計測する計
    測手段と、を有し、前記所定条件は、前記タイマによっ
    て計時された一定時間の経過したこと、または前記再生
    クロックの周波数変動幅が所定値以下になることのいず
    れか一方を満足することであることを特徴とする請求項
    1に記載のデータ受信装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記所定条件を満足し
    た後、前記感度係数を小さく設定するとともに前記オフ
    セット値に対してさらに所定の補正値を加算することを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のデータ
    受信装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記所定条件を満足し
    た後、前記重み付き平均値の演算に用いられる前記1以
    上のバッファ残量のうちの最新側のバッファ残量の重み
    を小さく設定することを特徴とする請求項1〜5のいず
    れか一つに記載のデータ受信装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記所定条件を満足し
    た後、前記バッファ残量を検出する所定間隔を変更する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の
    データ受信装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記所定条件を満足し
    た後、前記重み付き平均値の演算に用いられる前記1以
    上のバッファ残量のうちの最新側のバッファ残量にさら
    に所定の補正値を加算することを特徴とする請求項1〜
    7のいずれか一つに記載のデータ受信装置。
  9. 【請求項9】 前記補正値は、最終値が決定され、最終
    値に向けて時間の経過とともに変化する時間関数値であ
    ることを特徴とする請求項8に記載のデータ受信装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記感度係数と前記
    1以上のバッファ残量の重み付き平均演算を規定する平
    均母数と前記所定間隔との乗算値が最適値に対応した一
    定値となるように設定することを特徴とする請求項1〜
    9のいずれか一つに記載のデータ受信装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記所定条件を満足
    した後、前記感度係数を小さく設定するとともに前記オ
    フセット値に対してさらに所定の補正値を加算する処
    理、前記重み付き平均値の演算に用いられる前記1以上
    のバッファ残量のうちの最新側のバッファ残量の重みを
    小さく設定する処理、前記バッファ残量を検出する所定
    間隔を変更する処理、および前記重み付き平均値の演算
    に用いられる前記1以上のバッファ残量のうちの最新側
    のバッファ残量にさらに所定の補正値を加算する処理の
    うちの複数の処理を組み合わせて行うことを特徴とする
    請求項8または9に記載のデータ受信装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、前記所定条件を満足
    した後、前記重み付き平均値の演算に用いられる前記1
    以上のバッファ残量のうちの最新側のバッファ残量にさ
    らに所定の補正値を加算し、さらに前記所定条件を満足
    した後、前記感度係数を小さく設定するとともに前記オ
    フセット値に対してさらに所定の補正値を加算する処
    理、前記重み付き平均値の演算に用いられる前記1以上
    のバッファ残量のうちの最新側のバッファ残量の重みを
    小さく設定する処理、および前記バッファ残量を検出す
    る所定間隔を変更する処理のうちの1以上の処理を組み
    合わせて行うことを特徴とする請求項11に記載のデー
    タ受信装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、前記再生クロックの
    周波数変動幅が所定値を超えた場合、ソースクロック再
    生動作開始前の初期設定状態に復し、この初期設定状態
    から再生クロックが前記ソースクロックの周波数に近づ
    く所定条件を満足するまでの間はソースクロックを高速
    に収束できる前記制御値の演算に用いられる操作量に設
    定し、この所定条件の満足後はソースクロックを安定に
    再生できる前記操作量に設定することを特徴とする請求
    項1〜12のいずれか一つに記載のデータ受信装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段が行う設定制御内容を設
    定する設定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項
    1〜13のいずれか1項に記載のデータ受信装置。
  15. 【請求項15】 データ送信装置がソースクロックを基
    準として伝送網に一定速度で送出したデータであって、
    前記伝送網から一定速度で受信されるデータを保持し、
    この保持されたデータ量であるバッファ残量を所定間隔
    で検出し、このバッファ残量に応じて前記ソースクロッ
    クを再生するソースクロック再生方法において、 ソースクロック再生動作開始後、再生クロックが前記ソ
    ースクロックの周波数に近づく所定条件を満足するまで
    の間、順次検出された1以上のバッファ残量の重み付き
    平均をとり、この重み付き平均値に所定の感度係数を乗
    算し、さらに所定のオフセット値を加算して得られるソ
    ースクロック再生用の制御値を演算出力して前記再生ク
    ロックの周波数をソースクロックに高速に収束させる制
    御を行う第1工程と、 前記所定条件の満足後、前記制御値の演算に用いられる
    操作量を変更設定し、前記再生クロックの周波数を安定
    に再生制御する第2工程と、 を含むことを特徴とするソースクロック再生方法。
  16. 【請求項16】 前記所定条件は、ソースクロック再生
    動作開始後の一定時間の経過であることを特徴とする請
    求項15に記載のソースクロック再生方法。
  17. 【請求項17】 前記所定条件は、前記再生クロックの
    周波数変動幅が所定値以下になることであることを特徴
    とする請求項15に記載のソースクロック再生方法。
  18. 【請求項18】 前記所定条件は、ソースクロック再生
    動作開始後、一定時間が経過したこと、または前記再生
    クロックの周波数変動幅が所定値以下になることのいず
    れか一方を満足することであることを特徴とする請求項
    15に記載のソースクロック再生方法。
  19. 【請求項19】 前記第2工程における操作量の変更設
    定は、前記感度係数を小さく設定するとともに前記オフ
    セット値に対してさらに所定の補正値を加算することを
    特徴とする請求項15〜18のいずれか一つに記載のソ
    ースクロック再生方法。
  20. 【請求項20】 前記第2工程における操作量の変更設
    定は、前記重み付き平均値の演算に用いられる前記1以
    上のバッファ残量のうちの最新側のバッファ残量の重み
    を小さく設定することを特徴とする請求項15〜19の
    いずれか一つに記載のソースクロック再生方法。
  21. 【請求項21】 前記第2工程における操作量の変更設
    定は、前記バッファ残量を検出する所定間隔を変更する
    ことを特徴とする請求項15〜20のいずれか一つに記
    載のソースクロック再生方法。
  22. 【請求項22】 前記第2工程における操作量の変更設
    定は、前記重み付き平均値の演算に用いられる前記1以
    上のバッファ残量のうちの最新側のバッファ残量にさら
    に所定の補正値を加算することを特徴とする請求項15
    〜21のいずれか一つに記載のソースクロック再生方
    法。
  23. 【請求項23】 前記補正値は、最終値が決定され、最
    終値に向けて時間の経過とともに変化する時間関数値で
    あることを特徴とする請求項22に記載のソースクロッ
    ク再生方法。
  24. 【請求項24】 前記操作量は、前記感度係数と前記1
    以上のバッファ残量の重み付き平均演算を規定する平均
    母数と前記所定間隔との乗算値が最適値に対応した一定
    値となるように設定することを特徴とする請求項15〜
    23のうちのいずれか一つに記載のソースクロック再生
    方法。
  25. 【請求項25】 前記第2工程は、前記感度係数を小さ
    く設定するとともに前記オフセット値に対してさらに所
    定の補正値を加算する処理と、前記重み付き平均値の演
    算に用いられる前記1以上のバッファ残量のうちの最新
    側のバッファ残量の重みを小さくする処理と、前記バッ
    ファ残量を検出する所定間隔を変更する処理と、前記重
    み付き平均値の演算に用いられる前記1以上のバッファ
    残量のうちの最新側のバッファ残量にさらに所定の補正
    値を加算する処理との中から2以上の組み合わせた処理
    を同時に行うことを特徴とする請求項22または23に
    記載のソースクロック再生方法。
  26. 【請求項26】 前記第2工程は、前記重み付き平均値
    の演算に用いられる前記1以上のバッファ残量のうちの
    最新側のバッファ残量にさらに所定の補正値を加算し、 再度前記所定条件を満足した後、前記感度係数を小さく
    設定するとともに前記オフセット値に対してさらに所定
    の補正値を加算する処理と、前記重み付き平均値の演算
    に用いられる前記1以上のバッファ残量のうちの最新側
    のバッファ残量の重みを小さくする処理と、前記バッフ
    ァ残量を検出する所定間隔を変更する処理との中から1
    以上の組み合わせた処理を同時に行う第3工程を、さら
    に含むことを特徴とする請求項25に記載のソースクロ
    ック再生方法。
  27. 【請求項27】 前記所定条件を満足した後、前記再生
    クロックの周波数変動幅が所定値を超えた場合、ソース
    クロック再生動作開始前の初期設定状態に復する第4工
    程をさらに含み、その後、さらに前記第1工程、前記第
    2工程、または前記第3工程を順次行うことを特徴とす
    る請求項15〜26のいずれか一つに記載のソースクロ
    ック再生方法。
  28. 【請求項28】 前記請求項15〜27のいずれか一つ
    に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラ
    ムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
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