JP2000252877A - 拡散符号識別装置 - Google Patents

拡散符号識別装置

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JP2000252877A
JP2000252877A JP5592899A JP5592899A JP2000252877A JP 2000252877 A JP2000252877 A JP 2000252877A JP 5592899 A JP5592899 A JP 5592899A JP 5592899 A JP5592899 A JP 5592899A JP 2000252877 A JP2000252877 A JP 2000252877A
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JP5592899A
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Hiroyuki Kato
浩之 加藤
Yasuto Sugano
康人 菅野
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力の低減化および回路規模の小型化を
図るのに好適な拡散符号識別装置を提供する。 【解決手段】 相互に直交する逆拡散符号1〜8のうち
逆拡散符号を4つ選択し、選択した逆拡散符号からなる
多重化符号列をSAWコンボルバ3入力し、相関ピーク
検出時は選択した逆拡散符号から、相関ピーク非検出時
は選択した逆拡散符号以外のもののから逆拡散符号を2
つ選択し、選択した逆拡散符号からなる多重化符号列を
入力し、相関ピーク検出時は選択した逆拡散符号から、
相関ピーク非検出時は選択した逆拡散符号以外のものか
ら逆拡散符号を一つ選択し、選択した逆拡散符号からな
る逆拡散符号列を入力し、相関ピーク検出時は逆拡散符
号列の符号を選択した逆拡散符号であると特定し、相関
ピーク非検出時は、拡散符号列の拡散符号を選択した逆
拡散符号以外のものであると特定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトラム拡散
通信において拡散信号に含まれる拡散符号列の拡散符号
を識別する装置に係り、特に、拡散符号列として比較的
長い符号長のものを用いるスペクトラム拡散通信に好適
に適用可能であって、しかも消費電力の低減化および回
路規模の小型化を図るのに好適な拡散符号識別装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、秘話性の高い通信方式としてスペ
クトラム拡散通信方式が知られている。スペクトラム拡
散通信用の送信機では、例えば、送信すべきディジタル
データを所定の拡散符号列を用いて広い周波数帯域に拡
散して送信する。スペクトラム拡散通信用の受信機で
は、送信機の拡散符号列を逆拡散するための逆拡散符号
列を用いて、この逆拡散符号列と受信した拡散信号の拡
散符号列との相関をとり、相関ピーク列を得る。相関を
とり相関ピーク列を得ることを通常、逆拡散復調と呼
ぶ。
【0003】逆拡散復調には、2つの方式があって、相
関信号のピーク列を得て送信機と受信機内の信号発信器
との同期を検出して同期捕捉を行ったのち逆拡散復調を
行う一連の処理をディジタル処理により行う方式と、こ
れら一連の処理をアナログ信号処理により行う方式とが
ある。ディジタル信号処理により行う方式には、例え
ば、スライディング相関器やマッチドフィルタが採用さ
れ、これに対して、アナログ信号処理により行う方式に
は、例えば、表面弾性波コンボルバや表面弾性波マッチ
ドフィルタ等の表面弾性波デバイスが採用されている。
【0004】従来では、拡散符号列として例えば11ビ
ット(IEEE802.11高速無線LAN規格)等の比較的短い
符号長のものを用いる場合が多く、回路規模が小さくて
すむため、ディジタル部のコントロール回路に内蔵でき
るスライディング相関方式やマッチドフィルタ方式を用
いたデジタル信号処理によるものが主流であった。ま
た、IMT−2000等の次世代移動体通信方式では、
符号を多重化してスペクトラム拡散通信を行っている。
例えば、基地局と携帯電話等の移動端末との間で通信さ
れる拡散信号には、同期捕捉を行うための同期捕捉用の
拡散符号と、基地局を特定するための基地局特定用の拡
散符号とからなる多重化符号列が付加されている。受信
機である移動端末側では、同期捕捉用の拡散符号列との
同期捕捉を行ったのち、同符号列に多重化されている基
地局特定用の拡散符号を識別することにより、どの基地
局から送信された拡散信号であるかを判定し、その識別
の結果、当端末が属する基地局からの拡散信号であると
きは、拡散信号に含まれるフレームをその基地局特定用
の拡散符号列で逆拡散を行って必要なデータを受信する
ようにしている。
【0005】基地局特定用の拡散符号と同期捕捉用の拡
散符号には、直交関係がある。スペクトラム拡散通信で
は、スペクトラム拡散に用いるある符号に対して直交関
係を有する直交符号がいくつか存在することが知られて
おり、そうした符号を利用して、同期捕捉用の拡散符号
に対して直交関係を有するいくつかの直交符号を、基地
局特定用の拡散符号として用いている。直交符号の特性
としては、例えば、同期捕捉用の拡散符号と基地局特定
用の拡散符号とからなる多重化符号列が相関器に入力さ
れた場合に、同期捕捉用の拡散符号列を逆拡散するため
の逆拡散符号列を参照符号列として相関器に入力する
と、同期捕捉用の拡散符号列との関係ではハイレベルの
ピークとして現れるが、基地局特定用の拡散符号列との
関係ではノイズとして現れる。逆に、基地局特定用の拡
散符号列を逆拡散するための逆拡散符号列を参照符号列
として相関器に入力すると、基地局特定用の拡散符号列
との関係ではハイレベルのピークとして現れるが、同期
捕捉用の拡散符号列との関係ではノイズとして現れる。
【0006】こうした符号多重を行うスペクトラム拡散
通信において、従来、多重化された符号のうち基地局特
定用の拡散符号を識別する装置としては、例えば、次の
ようなものがあった。基地局特定用の拡散符号がn種類
ある場合、拡散符号識別装置は、図4に示すように構成
される。図4において、拡散符号識別装置は、基地局特
定用の拡散符号列A’1〜A’nを逆拡散するための逆拡
散符号列A1〜Anをそれぞれ参照符号列として発生させ
るn個の参照符号発生部100a1〜100anと、拡散
信号および参照符号列を入力してそれらの相関をとる各
参照符号発生部100a1〜100anに対応したn個の
相関器3a1〜3anと、相関器からの相関信号に含まれ
るピークを検出する各相関器3a1〜3anに対応したn
個のピーク検出回路7a1〜7anと、各ピーク検出回路
7a1〜7anの検出結果に基づいて基地局特定用の拡散
符号を識別してその識別コード信号を出力する識別回路
18と、で構成されている。
【0007】なお、直交符号としては、一般に直交Gold
符号やWalsh符号などが広く知られており、これら直交
符号については、例えば、「スペクトラム拡散通信シス
テム、横山光雄著、科学技術出版社、1988」におい
て論じられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スペクトラム拡散通信にあっては、拡散符号列として比
較的短い符号長のものを用いていたことから、スライデ
ィング相関方式やマッチドフィルタ方式を用いたデジタ
ル信号処理によるものを採用することができたが、IM
T−2000等の次世代移動体通信方式のように、拡散
符号列として例えば256ビット等の比較的長い符号長
のものを用いる場合においては次のような問題があっ
た。
【0009】すなわち、同期検出を従来のスライディン
グ相関方式により行うと、最大で拡散符号列の長さの回
数だけ位相をスライドさせた上で同期判定を行う必要が
あり、同期捕捉までに非常に時間がかかる。また、マッ
チドフィルタ方式では、拡散符号列の長さが長くなる
と、これに伴ってディジタルフィルタのサイズが大きく
なるばかりでなく、消費電力も著しく増大する。したが
って、いずれの方式も、拡散符号列として比較的長い符
号長のものを用いたスペクトラム拡散通信には適用が困
難である。
【0010】また、従来の拡散符号列識別装置にあって
は、参照符号列発生部、相関器およびピーク検出回路
を、識別すべき基地局特定用の拡散符号の種類だけ備え
る必要があり、その種類が多くなると、回路規模が大き
くなるばかりでなく、消費電力も著しく増大する。そこ
で、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の
課題に着目してなされたものであって、拡散符号列とし
て比較的長い符号長のものを用いるスペクトラム拡散通
信に好適に適用可能であって、しかも消費電力の低減化
および回路規模の小型化を図るのに好適な拡散符号識別
装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】IMT−2000等の次
世代移動体通信方式では、同期捕捉用の拡散符号に対し
て直交関係を有するいくつかの直交符号を、基地局特定
用の拡散符号として用いているが、これら基地局特定用
の拡散符号は、同期捕捉用の拡散符号に対して直交関係
を有しているだけではなく、それぞれに対しても相互に
直交関係を有している。本発明者等は、こうした直交符
号に特有の性質に着目して、基地局特定用の拡散符号列
を逆拡散するための複数の逆拡散符号からなる多重化符
号列を、参照符号列として相関器に入力すれば、拡散信
号に含まれる拡散符号列と複数の逆拡散符号列との相関
を一つの相関器でしかも同時にとることができるという
ことを見いだし、そして本発明を完成するに至ったので
ある。
【0012】かかる結論から、上記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1記載の拡散符号識別装置は、
スペクトラム拡散された拡散信号に含まれる拡散符号列
と、逆拡散を行うための逆拡散符号からなる参照符号列
とを入力してこれらの相関をとる表面弾性波コンボルバ
を備え、前記表面弾性波コンボルバからの相関信号に基
づいて前記拡散符号列の拡散符号を識別する拡散符号識
別装置であって、相互に直交する少なくとも2つの逆拡
散符号からなる多重化符号列を、前記参照符号列として
前記表面弾性波コンボルバに入力し、これに応じて出力
される相関信号に基づいて前記拡散符号を識別するよう
になっている。
【0013】このような構成であれば、拡散信号に含ま
れる拡散符号列が表面弾性波コンボルバに入力されると
ともに、相互に直交する少なくとも2つの逆拡散符号か
らなる多重化符号列が参照符号列として表面弾性波コン
ボルバに入力されると、表面弾性波コンボルバにより、
拡散符号列と参照符号列との相関がとられ、その結果が
相関信号として出力される。そして、こうして出力され
た相関信号に基づいて拡散符号列の拡散符号が識別され
る。
【0014】拡散符号列を逆拡散するための逆拡散符号
列が参照符号列として多重化されているときは、拡散符
号列と参照符号列とが同じタイミングで入力されると、
ハイレベルのピークを含む相関信号が出力される。これ
に対して、拡散符号列を逆拡散するための逆拡散符号列
が参照符号列として多重化されていないときは、拡散符
号列と参照符号列とが同じタイミングで入力されても、
ハイレベルのピークを含む相関信号が出力されることは
ない。すなわち、相関信号に含まれるハイレベルのピー
クの有無に基づいて拡散符号が識別されるのである。
【0015】ここで、表面弾性波コンボルバとしては、
拡散符号列の長さに応じた相互作用長のものを用いるの
が好ましく、例えば、圧電型、半導体/圧電型、圧電体
/半導体型等の構成のものを用いることができる。ま
た、「少なくとも2つの逆拡散符号からなる多重化符号
列」とは、各逆拡散符号に基づいて逆拡散符号列をそれ
ぞれ生成し、生成した逆拡散符号列を多重化した符号列
をいい、この多重化符号列は、それら逆拡散符号列のみ
から構成されていてもよいが、少なくともそれぞれを含
んで構成されていればよい。
【0016】また、拡散符号の識別は、相関信号に基づ
いていればどのような手段で行ってもよく、例えば、識
別すべき拡散符号がA’,B’,C’と3種類ある場
合、拡散符号列を表面弾性波コンボルバに入力するとと
もに、拡散符号A’,B’を逆拡散するための逆拡散符
号A,Bからなる多重化符号列を、参照符号列として表
面弾性波コンボルバに入力し、これに応じてハイレベル
のピークを含む相関信号が出力されなかったときは、入
力された拡散符号列の拡散符号を拡散符号Cであると特
定することにより、拡散符号を識別するようにしてもよ
い。
【0017】さらに、本発明に係る請求項2記載の拡散
符号識別装置は、スペクトラム拡散された拡散信号に含
まれる拡散符号列と、逆拡散を行うための逆拡散符号か
らなる参照符号列とを入力してこれらの相関をとる表面
弾性波コンボルバを備え、前記表面弾性波コンボルバか
らの相関信号に基づいて前記拡散符号列の拡散符号を識
別する拡散符号識別装置であって、相互に直交する少な
くとも3つの逆拡散符号を含む逆拡散符号群のなかから
少なくとも2つの逆拡散符号を選択し、選択した逆拡散
符号からなる多重化符号列を、前記参照符号列として前
記表面弾性波コンボルバに入力し、これに応じて出力さ
れる相関信号に基づいて前記拡散符号を識別するように
なっている。
【0018】このような構成であれば、相互に直交する
少なくとも3つの逆拡散符号を含む逆拡散符号群のなか
から少なくとも2つの逆拡散符号が選択され、これら逆
拡散符号からなる多重化符号列が参照符号列として表面
弾性波コンボルバに入力される。一方、これと同じタイ
ミングで、拡散信号に含まれる拡散符号列が表面弾性波
コンボルバに入力されると、表面弾性波コンボルバによ
り、拡散符号列と参照符号列との相関がとられ、その結
果が相関信号として出力される。そして、こうして出力
された相関信号に基づいて拡散符号が識別される。
【0019】拡散符号列を逆拡散するための逆拡散符号
列が参照符号列として多重化されているときは、拡散符
号列と参照符号列とが同じタイミングで入力されると、
ハイレベルのピークを含む相関信号が出力される。これ
に対して、拡散符号列を逆拡散するための逆拡散符号列
が参照符号列として多重化されていないときは、拡散符
号列と参照符号列とが同じタイミングで入力されても、
ハイレベルのピークを含む相関信号が出力されることは
ない。すなわち、相関信号に含まれるハイレベルのピー
クの有無に基づいて拡散符号が識別されるのである。
【0020】ここで、表面弾性波コンボルバとしては、
拡散符号列の長さに応じた相互作用長のものを用いるの
が好ましく、例えば、圧電型、半導体/圧電型、圧電体
/半導体型等の構成のものを用いることができる。ま
た、「選択した逆拡散符号からなる多重化符号列」と
は、選択した各逆拡散符号に基づいて逆拡散符号列をそ
れぞれ生成し、生成した逆拡散符号列を多重化した符号
列をいい、この多重化符号列は、それら逆拡散符号列の
みから構成されていてもよいが、少なくともそれぞれを
含んで構成されていればよい。
【0021】また、拡散符号の識別は、相関信号に基づ
いていればどのような手段で行ってもよく、例えば、識
別すべき拡散符号がA’,B’,C’と3種類ある場
合、拡散符号列を表面弾性波コンボルバに入力するとと
もに、拡散符号A’,B’を逆拡散するための逆拡散符
号A,Bからなる多重化符号列を、参照符号列として表
面弾性波コンボルバに入力し、これに応じてハイレベル
のピークを含む相関信号が出力されなかったときは、入
力された拡散符号列の拡散符号を拡散符号Cであると特
定することにより、拡散符号を識別するようにしてもよ
い。
【0022】さらに、本発明に係る請求項3記載の拡散
符号識別装置は、請求項2記載の拡散符号識別装置にお
いて、前記相関信号にピークが含まれているときは、前
記選択した逆拡散符号のなかから前記拡散符号を特定
し、前記相関信号にピークが含まれていないときは、前
記逆拡散符号群のうち前記選択した逆拡散符号以外のも
ののなかから前記拡散符号を特定するようになってい
る。
【0023】このような構成であれば、相関信号にピー
クが含まれているときは、選択した逆拡散符号のなかか
ら拡散符号が特定される。これに対して、相関信号にピ
ークが含まれていないときは、逆拡散符号群のうち選択
した逆拡散符号以外のもののなかから拡散符号が特定さ
れる。さらに、本発明に係る請求項4記載の拡散符号識
別装置は、請求項2および3のいずれかに記載の拡散符
号識別装置において、前記相関信号に基づいて前記拡散
符号を識別できないときは、さらに、当該相関信号に基
づいて、前記選択した逆拡散符号の組み合わせとは異な
る組み合わせで前記逆拡散符号群のなかから少なくとも
2つの逆拡散符号を選択し、選択した逆拡散符号からな
る多重化符号列を、前記参照符号列として前記表面弾性
波コンボルバに入力し、これに応じて出力される相関信
号に基づいて前記拡散符号を識別するようになってい
る。
【0024】このような構成であれば、相関信号に基づ
いて拡散符号を識別できないときは、さらに、その相関
信号に基づいて、選択した逆拡散符号の組み合わせとは
異なる組み合わせで逆拡散符号群のなかから少なくとも
2つの逆拡散符号が選択され、これら逆拡散符号からな
る多重化符号列が参照符号列として表面弾性波コンボル
バに入力される。一方、これと同じタイミングで、拡散
信号に含まれる拡散符号列が表面弾性波コンボルバに入
力されると、表面弾性波コンボルバにより、拡散符号列
と参照符号列との相関がとられ、その結果が相関信号と
して出力される。そして、こうして出力された相関信号
に基づいて拡散符号が識別される。
【0025】さらに、本発明に係る請求項5記載の拡散
符号識別装置は、請求項2ないし4のいずれかに記載の
拡散符号識別装置において、前記相関信号に基づいて前
記拡散符号を識別できないときは、さらに、当該相関信
号に基づいて前記逆拡散符号群のなかから逆拡散符号を
一つ選択し、選択した逆拡散符号からなる逆拡散符号列
を、前記参照符号列として前記表面弾性波コンボルバに
入力し、これに応じて出力される相関信号に基づいて前
記拡散符号を識別するようになっている。
【0026】このような構成であれば、相関信号に基づ
いて拡散符号を識別できないときは、さらに、その相関
信号に基づいて逆拡散符号群のなかから逆拡散符号が一
つ選択され、この逆拡散符号からなる逆拡散符号列が参
照符号列として表面弾性波コンボルバに入力される。一
方、これと同じタイミングで、拡散信号に含まれる拡散
符号列が表面弾性波コンボルバに入力されると、表面弾
性波コンボルバにより、拡散符号列と参照符号列との相
関がとられ、その結果が相関信号として出力される。そ
して、こうして出力された相関信号に基づいて拡散符号
が識別される。
【0027】さらに、本発明に係る請求項6記載の拡散
符号識別装置は、請求項4および5のいずれかに記載の
拡散符号識別装置において、前記相関信号に基づいて前
記拡散符号を識別できない場合、当該相関信号にピーク
が含まれているときは、前記選択した逆拡散符号のなか
から逆拡散符号を選択し、当該相関信号にピークが含ま
れていないときは、前記逆拡散符号群のうち前記選択し
た逆拡散符号以外のもののなかから逆拡散符号を選択す
るようになっている。
【0028】このような構成であれば、相関信号に基づ
いて拡散符号を識別できない場合、その相関信号にピー
クが含まれているときは、選択した逆拡散符号のなかか
ら逆拡散符号が選択される。これに対して、その相関信
号にピークが含まれていないときは、逆拡散符号群のう
ち選択した逆拡散符号以外のもののなかから逆拡散符号
が選択される。
【0029】さらに、本発明に係る請求項7記載の拡散
符号識別装置は、スペクトラム拡散された拡散信号に含
まれる拡散符号列と、逆拡散を行うための逆拡散符号か
らなる参照符号列とを入力してこれらの相関をとる表面
弾性波コンボルバを備え、前記表面弾性波コンボルバか
らの相関信号に基づいて前記拡散符号列の拡散符号を識
別する拡散符号識別装置であって、前記参照符号列を連
続して発生させる参照符号列発生手段と、前記表面弾性
波コンボルバから相関信号を検波して前記相関信号にお
けるピークを検出するピーク検出手段と、前記ピーク検
出手段の検出結果に基づいて前記参照符号列の発生制御
を行う制御手段と、を備え、前記制御手段は、相互に直
交する少なくとも3つの逆拡散符号を含む逆拡散符号群
のなかから少なくとも2つの逆拡散符号を選択し、選択
した逆拡散符号からなる多重化符号列を、前記参照符号
列として前記参照符号列発生手段により発生させ、これ
に応じて、前記ピーク検出手段がピークを検出したとき
は、前記選択した逆拡散符号のなかから前記拡散符号を
特定し、前記ピーク検出手段がピークを検出しないとき
は、前記逆拡散符号群のうち前記選択した逆拡散符号以
外のもののなかから前記拡散符号を特定するようになっ
ている。
【0030】このような構成であれば、制御手段によ
り、相互に直交する少なくとも3つの逆拡散符号を含む
逆拡散符号群のなかから少なくとも2つの逆拡散符号が
選択され、これら逆拡散符号からなる多重化符号列が参
照符号列として参照符号列発生手段に与えられる。参照
符号列発生手段では、与えられた参照符号列が連続して
発生させられ、これが表面弾性波コンボルバに入力され
る。一方、これと同じタイミングで、拡散信号に含まれ
る拡散符号列が表面弾性波コンボルバに入力されると、
表面弾性波コンボルバにより、拡散符号列と参照符号列
との相関がとられ、その結果が相関信号として出力さ
れ、ピーク検出手段により、表面弾性波コンボルバから
相関信号が検波され、検波された相関信号におけるピー
クが検出される。
【0031】そして、ピーク検出手段によりピークが検
出されたときは、制御手段により、選択した逆拡散符号
のなかから拡散符号が特定される。これに対して、ピー
ク検出手段によりピークが検出されないときは、制御手
段により、逆拡散符号群のうち選択した逆拡散符号以外
のもののなかから拡散符号が特定される。ここで、表面
弾性波コンボルバとしては、拡散符号列の長さに応じた
相互作用長のものを用いるのが好ましく、例えば、圧電
型、半導体/圧電型、圧電体/半導体型等の構成のもの
を用いることができる。
【0032】また、「選択した逆拡散符号からなる多重
化符号列」とは、選択した各逆拡散符号に基づいて逆拡
散符号列をそれぞれ生成し、生成した逆拡散符号列を多
重化した符号列をいい、この多重化符号列は、それら逆
拡散符号列のみから構成されていてもよいが、少なくと
もそれぞれを含んで構成されていればよい。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1ないし図7は、本発明に
係る拡散符号識別装置の実施の形態を示す図である。こ
の実施の形態は、本発明に係る拡散符号識別装置を、I
MT−2000等の次世代移動体通信方式のように、2
56ビットの拡散符号列を用いかつ符号多重を行うスペ
クトラム拡散通信においてその受信機に適用したもので
あって、より具体的には、スペクトラム拡散された拡散
信号に含まれる拡散符号列の拡散符号を、表面弾性波
(SAW:Surface Acoustic Wave)コンボルバを用い
て識別する場合について適用したものである。
【0034】まず、本実施の形態において処理対象とな
る拡散信号の構成を図1を参照しながら説明する。図1
は、拡散信号の構成を示す図である。拡散信号は、図1
に示すように、複数個のスーパーフレームで構成されて
おり、各スーパーフレームは、720[ms]のフレー
ム周期を有し、さらに72個のラジオフレームで構成さ
れている。各ラジオフレームは、10[ms]のフレー
ム周期を有し、さらに16個のタイムスロットで構成さ
れている。各タイムスロットは、0.625[ms]の
スロット周期を有し、さらに、パイロットシンボルと、
ロジカルチャンネルと、サーチコードと、で構成されて
いる。パイロットシンボル、ロジカルチャンネルおよび
サーチコードは、256ビットを1シンボルとして、そ
れぞれ4シンボル、5シンボル、1シンボルからなって
いる。
【0035】サーチコードは、同期捕捉を行うための同
期捕捉用の拡散符号と、基地局を特定するための基地局
特定用の拡散符号とからなる多重化符号列で構成されて
いる。基地局特定用の拡散符号には、あらかじめ規格に
より定められている例えば8種類のものがあって、これ
ら拡散符号は、同期捕捉用の拡散符号に対して直交関係
を有しているだけでなく、それぞれに対しても相互に直
交関係を有している。以下、これら基地局特定用の拡散
符号を、それぞれ拡散符号1〜8と表記し、拡散符号1
〜8を逆拡散するための逆拡散符号を、それぞれ逆拡散
符号1〜8と表記する。また、説明の簡略化を図るた
め、拡散符号1〜8からなる拡散符号列を、それぞれ拡
散符号列1〜8と表記し、逆拡散符号1〜8からなる逆
拡散符号列を、それぞれ逆拡散符号列1〜8と表記す
る。
【0036】本発明に係る拡散符号識別装置は、逆拡散
符号列1〜8を用いて、拡散信号に含まれる基地局特定
用の拡散符号(以下、単に拡散符号という。)を識別す
るようにしたものである。なお、以下の説明中、TPN
[s]は拡散符号列の周期、TC[s]は拡散符号列の
1ビット当たりの周期を示し、ここに、拡散符号列長×
TC=TPNの関係がある。
【0037】次に、本発明に係る拡散符号識別装置の構
成を図2を参照しながら説明する。図2は、本発明に係
る拡散符号識別装置の一実施例の回路構成を示すブロッ
ク図である。本発明に係る拡散符号識別装置は、図2に
示すように、拡散符号列と参照符号列との相関をとるS
AWコンボルバ3と、参照符号列を発生させてSAWコ
ンボルバ3に出力する参照符号列発生部100と、SA
Wコンボルバ3からの相関信号を検波してディジタル変
換する変換部120と、変換部120からのディジタル
信号をディジタルデータとして記憶するメモリ9と、メ
モリ9のディジタルデータを参照して参照符号列発生部
100により発生させる参照符号列を決定するとともに
拡散信号に含まれる拡散符号列の拡散符号を識別する信
号処理部130と、増幅器1a,1bと、バンドパスフ
ィルタ2a,2bと、で構成されている。
【0038】SAWコンボルバ3は、動作周波数f0
設計されたSAWコンボルバであり、拡散符号列の長さ
に応じた相互作用長を有している。一方の入力には、増
幅器1a、バンドパスフィルタ2aを介して拡散信号を
入力し、他方の入力には、増幅器1b、バンドパスフィ
ルタ2bを介して参照符号列発生部100からの参照符
号列を入力し、両入力符号列のコンボリューション信号
(以下、相関信号という。)を出力するようになってい
る。なお、ここでの相互作用長Lは、チップレートが
4.096[Mcps]、拡散符号列の長さが256ビット
であることから、下式(1)により256[mm]とな
る。なお、代表的な弾性表面波基板である128度回転
Yカット−X方向伝搬LiNbO3の弾性表面波速度
は、4000[m/s]である。
【0039】 L = N・V/RC (1) ここで、Nは拡散符号列の長さ[ビット]、Vは表面弾
性波速度[m/s]、RCはチップレート[cps]で
ある。増幅器1a,1bは、SAWコンボルバ3の入力
信号を、SAWコンボルバ3が動作するのに充分な信号
強度まで増幅するための高周波増幅器である。少なくと
も周波数範囲f0±(1/TC)内の信号を一様に増幅す
る機能を持つ。また、バンドパスフィルタ2a,2b
は、周波数範囲f0±(1/TC)以外のスプリアス等の
不要信号を減衰させるためのフィルタである。
【0040】参照符号列発生部100は、SAWコンボ
ルバ3のチップレートの4倍以上に相当する周波数のク
ロックパルスを連続して発生させるシステムクロック発
生回路13と、システムクロック発生回路13からのク
ロックパルスにより動作して参照符号列を発生させる参
照符号列発生回路12と、帯域圧縮を行うためのルート
ナイキストフィルタであるR/Cフィルタ14と、直交
変調器15と、で構成されている。
【0041】参照符号列発生回路12は、後述する識別
回路18から複数の逆拡散符号を入力したときは、入力
した逆拡散符号に基づいて逆拡散符号列をそれぞれ生成
し、それら逆拡散符号列を多重化したものを参照符号列
として連続して発生させ、この参照符号列を、R/Cフ
ィルタ14、直交変調器15を介して増幅器1bに出力
するとともに、参照符号列の先頭ビットを発生させたタ
イミングで先頭ビットパルスを発生させるようになって
いる。なお、後述する識別回路18から一の逆拡散符号
を入力したときは、その逆拡散符号に基づいて逆拡散符
号列を生成し、その逆拡散符号列を参照符号列として発
生させるようになっている。
【0042】変換部120は、ローノイズ増幅器1c
と、周波数範囲2f0±(1/TC)以外のスプリアス等
の不要信号を減衰させるバンドパスフィルタ2cと、ロ
ーノイズ増幅器1c、バンドパスフィルタ2cを介して
SAWコンボルバ3から出力された相関信号を検波する
検波回路6と、検波回路6が検波した相関信号をディジ
タル変換するADC7cと、で構成されている。
【0043】検波回路6は、SAWコンボルバ3からの
相関信号がADC7cでディジタル変換可能となるよう
に、SAWコンボルバ3からの相関信号を全波整流する
とともにより低い周波数帯域に変換するようになってい
る。メモリ9は、書込および読込が異なるクロックで動
作可能な2つのバンクA,Bを有し、先頭ビットパルス
に応じてこれらバンクA,Bが切換可能に構成されてい
る。これらバンクA,Bのうち一方のバンクは、ADC
7cからのディジタル信号をディジタルデータとして記
憶するための記憶用バンクとなり、他方のバンクは、記
憶しているディジタルデータを信号処理部130が読み
出すための読出用バンクとなる。これらバンクA,B
は、参照符号列発生回路12からの先頭ビットパルスを
入力するごとに、記憶用バンクと読出用バンクとに交互
に切り換わるようになっている。
【0044】例えば、いま、バンクAが記憶用バンクと
なり、バンクBが読出用バンクとなっているとすると、
バンクAは、ADC7cからのディジタル信号を先頭ア
ドレスから順にディジタルデータとして記憶する。次
に、先頭ビットパルスを入力すると、バンクAが読出用
バンクとなり、バンクBが記憶用バンクとなる。こうし
てバンクが切り換わると、記憶開始アドレスおよび読出
開始アドレスがいずれも先頭アドレスとされ、バンクB
は、ADC7cからのディジタル信号を先頭アドレスか
ら順にディジタルデータとして記憶し、バンクAは、切
換前に記憶したディジタルデータが先頭アドレスから順
に読み出し可能な状態となる。
【0045】信号処理部130は、メモリ9のディジタ
ルデータから最大ピークレベルLPKを検出するピークレ
ベル検出回路10と、ピークレベル検出回路10が検出
した最大ピークレベルLPKがあらかじめ設定された基準
値を超えたか否かを判定する相互相関判定回路11と、
相互相関判定回路11からの相関ピーク検出信号に基づ
いて拡散信号に含まれる拡散符号列の拡散符号を識別す
る識別回路18と、で構成されている。
【0046】ピークレベル検出回路10は、先頭ビット
パルスの入力タイミングで、メモリ9の読出用バンクか
らディジタルデータを読み出し、読み出したディジタル
データから最大ピークレベルLPKを検出するようになっ
ている。相互相関判定回路11は、ピークレベル検出回
路10が検出した最大ピークレベルLPKが実際に相関ピ
ークとして検出されたものであるか、それとも単にノイ
ズとして検出されたものであるかを判定するための回路
であって、最大ピークレベルLPKが基準値を超えたとき
は、最大ピークレベルLPKが相関ピークとして検出され
たものであると判定し、ハイレベルのパルス信号である
相関ピーク検出信号を識別回路18に出力するようにな
っている。
【0047】識別回路18は、相互相関判定回路11か
らの相関ピーク検出信号に基づいて、参照符号列発生回
路12により発生させる参照符号列を決定するとともに
拡散信号に含まれる拡散符号列の拡散符号を識別するよ
うになっており、具体的には、図3のフローチャートに
示す拡散符号識別処理を実行するようになっている。図
3は、識別回路18で実行される拡散符号識別処理を示
すフローチャートである。
【0048】識別回路18において拡散符号識別処理が
実行されると、図3に示すように、ステップS100に
移行して、逆拡散符号列1〜4からなる多重化符号列を
参照符号としてSAWコンボルバ3に入力するため、先
頭ビットパルスの入力タイミングで、逆拡散符号1〜4
を参照符号列発生回路12に出力し、ステップS102
に移行して、次の先頭ビットパルスの入力タイミング
で、相互相関判定回路11から相関ピーク検出信号を入
力したか否かを判定し、相関ピーク検出信号を入力した
と判定されたとき(Yes)は、ステップS104に移行す
る。
【0049】ステップS104では、逆拡散符号列1,
2からなる多重化符号列を参照符号としてSAWコンボ
ルバ3に入力するため、先頭ビットパルスの入力タイミ
ングで、逆拡散符号1,2を参照符号列発生回路12に
出力し、ステップS106に移行して、次の先頭ビット
パルスの入力タイミングで、相互相関判定回路11から
相関ピーク検出信号を入力したか否かを判定し、相関ピ
ーク検出信号を入力したと判定されたとき(Yes)は、ス
テップS108に移行する。
【0050】ステップS108では、逆拡散符号列1を
参照符号としてSAWコンボルバ3に入力するため、先
頭ビットパルスの入力タイミングで、逆拡散符号1を参
照符号列発生回路12に出力し、ステップS110に移
行して、次の先頭ビットパルスの入力タイミングで、相
互相関判定回路11から相関ピーク検出信号を入力した
か否かを判定し、相関ピーク検出信号を入力したと判定
されたとき(Yes)は、ステップS112に移行して、拡
散信号に含まれる拡散符号列の拡散符号が拡散符号1で
あることを示す識別コード1の識別コード信号を出力
し、一連の処理を終了する。
【0051】一方、ステップS110で、相互相関判定
回路11から相関ピーク検出信号を入力していないと判
定されたとき(No)は、ステップS114に移行して、拡
散信号に含まれる拡散符号列の拡散符号が拡散符号2で
あることを示す識別コード2の識別コード信号を出力
し、一連の処理を終了する。一方、ステップS106
で、相互相関判定回路11から相関ピーク検出信号を入
力していないと判定されたとき(No)は、ステップS11
6に移行して、逆拡散符号列3を参照符号としてSAW
コンボルバ3に入力するため、先頭ビットパルスの入力
タイミングで、逆拡散符号3を参照符号列発生回路12
に出力し、ステップS118に移行して、次の先頭ビッ
トパルスの入力タイミングで、相互相関判定回路11か
ら相関ピーク検出信号を入力したか否かを判定し、相関
ピーク検出信号を入力したと判定されたとき(Yes)は、
ステップS120に移行して、拡散信号に含まれる拡散
符号列の拡散符号が拡散符号3であることを示す識別コ
ード3の識別コード信号を出力し、一連の処理を終了す
る。
【0052】一方、ステップS118で、相互相関判定
回路11から相関ピーク検出信号を入力していないと判
定されたとき(No)は、ステップS122に移行して、拡
散信号に含まれる拡散符号列の拡散符号が拡散符号4で
あることを示す識別コード4の識別コード信号を出力
し、一連の処理を終了する。一方、ステップS102
で、相互相関判定回路11から相関ピーク検出信号を入
力していないと判定されたとき(No)は、ステップS12
4に移行して、逆拡散符号列5,6からなる多重化符号
列を参照符号としてSAWコンボルバ3に入力するた
め、先頭ビットパルスの入力タイミングで、逆拡散符号
5,6を参照符号列発生回路12に出力し、ステップS
126に移行して、次の先頭ビットパルスの入力タイミ
ングで、相互相関判定回路11から相関ピーク検出信号
を入力したか否かを判定し、相関ピーク検出信号を入力
したと判定されたとき(Yes)は、ステップS128に移
行する。
【0053】ステップS128では、逆拡散符号列5を
参照符号としてSAWコンボルバ3に入力するため、先
頭ビットパルスの入力タイミングで、逆拡散符号5を参
照符号列発生回路12に出力し、ステップS130に移
行して、次の先頭ビットパルスの入力タイミングで、相
互相関判定回路11から相関ピーク検出信号を入力した
か否かを判定し、相関ピーク検出信号を入力したと判定
されたとき(Yes)は、ステップS132に移行して、拡
散信号に含まれる拡散符号列の拡散符号が拡散符号5で
あることを示す識別コード5の識別コード信号を出力
し、一連の処理を終了する。
【0054】一方、ステップS130で、相互相関判定
回路11から相関ピーク検出信号を入力していないと判
定されたとき(No)は、ステップS134に移行して、拡
散信号に含まれる拡散符号列の拡散符号が拡散符号6で
あることを示す識別コード6の識別コード信号を出力
し、一連の処理を終了する。一方、ステップS126
で、相互相関判定回路11から相関ピーク検出信号を入
力していないと判定されたとき(No)は、ステップS13
6に移行して、逆拡散符号列7を参照符号としてSAW
コンボルバ3に入力するため、先頭ビットパルスの入力
タイミングで、逆拡散符号7を参照符号列発生回路12
に出力し、ステップS138に移行して、次の先頭ビッ
トパルスの入力タイミングで、相互相関判定回路11か
ら相関ピーク検出信号を入力したか否かを判定し、相関
ピーク検出信号を入力したと判定されたとき(Yes)は、
ステップS140に移行して、拡散信号に含まれる拡散
符号列の拡散符号が拡散符号7であることを示す識別コ
ード7の識別コード信号を出力し、一連の処理を終了す
る。
【0055】一方、ステップS138で、相互相関判定
回路11から相関ピーク検出信号を入力していないと判
定されたとき(No)は、ステップS142に移行して、拡
散信号に含まれる拡散符号列の拡散符号が拡散符号8で
あることを示す識別コード8の識別コード信号を出力
し、一連の処理を終了する。次に、上記実施の形態の動
作を説明する。
【0056】まず、拡散符号列1を含む拡散信号が受信
された場合を説明する。識別回路18では、図示しない
同期検出回路から拡散符号列との同期捕捉が行われたこ
とを示す同期検出パルスが入力されると、ステップS1
00において逆拡散符号列1〜4が参照符号列発生回路
12に出力される。参照符号列発生回路12では、シス
テムクロック発生回路13からのクロックパルスが入力
されると、これに同期して、識別回路18からの逆拡散
符号列1〜4に基づいて逆拡散符号列1〜4がそれぞれ
生成され、それら逆拡散符号列1〜4を多重化したもの
が参照符号列として連続して発生させられ、発生した参
照符号列が、R/Cフィルタ14、直交変調器15、増
幅器1b、バンドパスフィルタ2bを介してSAWコン
ボルバ3に出力される。
【0057】一方、図示しない同期検出回路から同期検
出パルスが入力されたことから、参照符号列が入力され
るのと同じタイミングで、受信された拡散符号列1を含
む拡散信号が、ミキサ等の周波数変換器によりSAWコ
ンボルバ3の動作周波数f0に変換されたのち、増幅器
1a、バンドパスフィルタ2aを介してSAWコンボル
バ3に出力される。
【0058】このように参照符号列と拡散符号列とが同
じタイミングで入力されると、SAWコンボルバ3で
は、参照符号列と拡散符号列との相関がとられ、その結
果、参照符号列に多重化されている逆拡散符号列1と拡
散符号列1とが一致しているので、拡散符号列1の最終
ビットが入力し終えた時点において、ハイレベルのピー
クを含む相関信号が出力される。相関信号が検波回路6
によりSAWコンボルバ3から検波されると、ADC7
cにより、検波された相関信号がディジタル変換されて
メモリ9に出力される。
【0059】メモリ9では、参照符号列の先頭ビットが
SAWコンボルバ3に入力されたのと同じタイミングで
先頭ビットパルスが入力されるので、例えば、バンクA
が記憶用バンクとなるとともにバンクBが読出用バンク
となって、ADC7cからのディジタル信号が、ディジ
タルデータとしてバンクAの先頭アドレスから順に記憶
されていく。そして、次の先頭ビットパルスが入力され
ると、バンクAが読出用バンクとなるとともにバンクB
が記憶用バンクとなって、ピークレベル検出回路10に
より、メモリ9のバンクAに記憶されたディジタルデー
タが先頭アドレスから順に読み出される。
【0060】ピークレベル検出回路10では、参照符号
列の一符号周期分に相当する相関信号のディジタルデー
タから、拡散符号列1の最終ビットが入力し終えた時点
で出力されたピークが最大ピークレベルLPKとして検出
され、相互相関判定回路11により、検出された最大ピ
ークレベルLPKが相関ピークであることから基準値を超
えることとなるので、相関ピーク検出信号が識別回路1
8に出力される。
【0061】識別回路18では、相関ピーク検出信号が
入力されると、拡散信号に含まれる拡散符号列の拡散符
号が拡散符号1〜4のいずれかであると判定されるの
で、次いで、さらなる絞り込みを行うため、同期検出パ
ルスの入力タイミングで、ステップS104において逆
拡散符号列1,2が参照符号列発生回路12に出力され
る。
【0062】参照符号列発生回路12では、識別回路1
8からの逆拡散符号列1,2に基づいて逆拡散符号列
1,2がそれぞれ生成され、それら逆拡散符号列1,2
を多重化したものが参照符号列として連続して発生させ
られ、発生した参照符号列がSAWコンボルバ3に出力
される。一方、同期検出パルスが入力されたことから、
参照符号列が入力されるのと同じタイミングで、次に受
信された拡散信号が、SAWコンボルバ3に出力され
る。
【0063】参照符号列と拡散符号列とが同じタイミン
グで入力されると、SAWコンボルバ3では、参照符号
列と拡散符号列との相関がとられ、その結果、参照符号
列に多重化されている逆拡散符号列1と拡散符号列1と
が一致しているので、ハイレベルのピークを含む相関信
号が出力される。相関信号が検波回路6によりSAWコ
ンボルバ3から検波されると、ADC7cにより、検波
された相関信号がディジタル変換されてメモリ9に出力
される。
【0064】ピークレベル検出回路10では、参照符号
列の一符号周期分に相当する相関信号のディジタルデー
タがメモリ9から読み出され、このディジタルデータか
ら最大ピークレベルLPKとして検出され、相互相関判定
回路11により、検出された最大ピークレベルLPKが相
関ピークであることから基準値を超えることとなるの
で、相関ピーク検出信号が識別回路18に出力される。
【0065】識別回路18では、相関ピーク検出信号が
入力されると、拡散信号に含まれる拡散符号列の拡散符
号が拡散符号1,2のいずれかであると判定されるの
で、次いで、さらなる絞り込みを行うため、同期検出パ
ルスの入力タイミングで、ステップS108において逆
拡散符号列1が参照符号列発生回路12に出力される。
参照符号列発生回路12では、識別回路18からの逆拡
散符号列1に基づいて逆拡散符号列1がそれぞれ生成さ
れ、それら逆拡散符号列1が参照符号列として連続して
発生させられ、発生した参照符号列がSAWコンボルバ
3に出力される。一方、同期検出パルスが入力されたこ
とから、参照符号列が入力されるのと同じタイミング
で、次に受信された拡散信号が、SAWコンボルバ3に
出力される。
【0066】参照符号列と拡散符号列とが同じタイミン
グで入力されると、SAWコンボルバ3では、参照符号
列と拡散符号列との相関がとられ、その結果、参照符号
列に多重化されている逆拡散符号列1と拡散符号列1と
が一致しているので、ハイレベルのピークを含む相関信
号が出力される。相関信号が検波回路6によりSAWコ
ンボルバ3から検波されると、ADC7cにより、検波
された相関信号がディジタル変換されてメモリ9に出力
される。
【0067】ピークレベル検出回路10では、参照符号
列の一符号周期分に相当する相関信号のディジタルデー
タがメモリ9から読み出され、このディジタルデータか
ら最大ピークレベルLPKとして検出され、相互相関判定
回路11により、検出された最大ピークレベルLPKが相
関ピークであることから基準値を超えることとなるの
で、相関ピーク検出信号が識別回路18に出力される。
【0068】識別回路18では、相関ピーク検出信号が
入力されると、拡散信号に含まれる拡散符号列の拡散符
号が拡散符号1であると判定されるので、ステップS1
12において識別コード1の識別コード信号が出力され
る。このように、8種類の拡散符号列1〜8のうち拡散
符号列1を含む拡散信号が受信された場合は、SAWコ
ンボルバ3を用いた3回の相関処理を行うことによって
拡散符号が識別される。
【0069】次に、拡散符号列8を含む拡散信号が受信
された場合を説明する。識別回路18では、同期検出パ
ルスが入力されると、逆拡散符号列1〜4が参照符号列
発生回路12に出力される。参照符号列発生回路12で
は、逆拡散符号列1〜4からなる多重化符号列が参照符
号列として連続してSAWコンボルバ3に出力される一
方、同期検出パルスが入力されたことから、参照符号列
が入力されるのと同じタイミングで、受信された拡散符
号列8を含む拡散信号がSAWコンボルバ3に出力され
る。
【0070】参照符号列と拡散符号列とが入力される
と、SAWコンボルバ3では、参照符号列と拡散符号列
との相関がとられ、その結果、参照符号列に多重化され
ている逆拡散符号列1〜4のいずれかと拡散符号列8と
が一致していないので、ハイレベルのピークを含む相関
信号が出力されることはない。これにより、識別回路1
8では、次の先頭ビットパルスが入力された時点で相関
ピーク検出信号が入力されず、拡散信号に含まれる拡散
符号列の拡散符号が拡散符号1〜4のいずれでもないと
判定されるので、次いで、さらなる絞り込みを行うた
め、同期検出パルスの入力タイミングで、ステップS1
24において逆拡散符号列5,6が参照符号列発生回路
12に出力される。
【0071】参照符号列発生回路12では、逆拡散符号
列5,6からなる多重化符号列が参照符号列として連続
してSAWコンボルバ3に出力される一方、同期検出パ
ルスが入力されたことから、参照符号列が入力されるの
と同じタイミングで、次に受信された拡散信号がSAW
コンボルバ3に出力される。参照符号列と拡散符号列と
が入力されると、SAWコンボルバ3では、参照符号列
と拡散符号列との相関がとられ、その結果、参照符号列
に多重化されている逆拡散符号列5,6のいずれかと拡
散符号列8とが一致していないので、ハイレベルのピー
クを含む相関信号が出力されることはない。
【0072】これにより、識別回路18では、次の先頭
ビットパルスが入力された時点で相関ピーク検出信号が
入力されず、拡散信号に含まれる拡散符号列の拡散符号
が拡散符号5,6のいずれでもないと判定されるので、
次いで、さらなる絞り込みを行うため、同期検出パルス
の入力タイミングで、ステップS136において逆拡散
符号列7が参照符号列発生回路12に出力される。
【0073】参照符号列発生回路12では、逆拡散符号
列7が参照符号列として連続してSAWコンボルバ3に
出力される一方、同期検出パルスが入力されたことか
ら、参照符号列が入力されるのと同じタイミングで、次
に受信された拡散信号がSAWコンボルバ3に出力され
る。参照符号列と拡散符号列とが入力されると、SAW
コンボルバ3では、参照符号列と拡散符号列との相関が
とられ、その結果、参照符号列に多重化されている逆拡
散符号列7と拡散符号列8とが一致していないので、ハ
イレベルのピークを含む相関信号が出力されることはな
い。
【0074】これにより、識別回路18では、次の先頭
ビットパルスが入力された時点で相関ピーク検出信号が
入力されず、拡散信号に含まれる拡散符号列の拡散符号
が拡散符号8であると判定されるので、ステップS14
2において識別コード8の識別コード信号が出力され
る。このように、8種類の拡散符号列1〜8のうち拡散
符号列8を含む拡散信号が受信された場合は、SAWコ
ンボルバ3を用いた3回の相関処理を行うことによって
拡散符号が識別される。
【0075】なお、以上では拡散符号列1,8をそれぞ
れ含む拡散信号が受信された場合について説明したが、
拡散符号列2〜7をそれぞれ含む拡散信号が受信された
場合であっても、上記同様の要領で、SAWコンボルバ
3を用いた3回の相関処理を行うことによって拡散符号
が識別される。このようにして、本実施の形態では、S
AWコンボルバ3と、参照符号列発生部100と、変換
部120と、メモリ9と、ピークレベル検出回路10
と、相互相関判定回路11と、識別回路18と、を備
え、識別回路18は、相互に直交する逆拡散符号1〜8
を含む逆拡散符号群のなかから4つの逆拡散符号を選択
し、選択した逆拡散符号からなる多重化符号列を参照符
号列発生回路12により発生させ、これに応じて、相関
ピーク検出信号を入力したときは、選択した逆拡散符号
のなかから2つの逆拡散符号を選択し、相関ピーク検出
信号を入力しないときは、逆拡散符号群のうち選択した
逆拡散符号以外のもののなかから2つの逆拡散符号を選
択し、選択した逆拡散符号からなる多重化符号列を参照
符号列発生回路12により発生させ、これに応じて、相
関ピーク検出信号を入力したときは、選択した逆拡散符
号のなかから逆拡散符号を一つ選択し、相関ピーク検出
信号を入力しないときは、逆拡散符号群のうちこれまで
選択した逆拡散符号以外のもののなかから逆拡散符号を
一つ選択し、選択した逆拡散符号からなる逆拡散符号列
を参照符号列発生回路12により発生させ、これに応じ
て、相関ピーク検出信号を入力したときは、拡散符号列
の拡散符号を、選択した逆拡散符号であると特定し、相
関ピーク検出信号を入力しないときは、拡散符号列の拡
散符号を、逆拡散符号群のうちこれまで選択した逆拡散
符号以外のものであると特定するようにした。
【0076】このため、8種類の拡散符号列1〜8のう
ちいずれかの拡散符号列を含む拡散信号が受信された場
合は、SAWコンボルバ3を用いた3回の相関処理を行
うことによって拡散符号が識別されるので、拡散符号を
識別するのにSAWコンボルバ3を複数備える必要がな
く、しかも2を底とする拡散符号の種類の対数に相当す
る回数の相関処理で識別を行うことができる。すなわ
ち、n種類の拡散符号が存在する場合は、単一のSAW
コンボルバ3を用いれば、2を底とするnの対数に相当
する回数の相関処理で拡散符号を識別することができ
る。
【0077】したがって、拡散符号列として比較的長い
符号長のものを用いるスペクトラム拡散通信において、
比較的高速に拡散符号を識別することができるととも
に、従来に比して、消費電力を低減することができ、し
かも回路規模の小型化を図ることもできる。なお、上記
実施の形態においては、本発明に係る拡散符号識別装置
を、拡散信号に含まれる拡散符号列の拡散符号をディジ
タル処理によって識別する場合について適用したが、こ
れに限らず、拡散信号に含まれる拡散符号列の拡散符号
をアナログ処理によって識別する場合について適用する
こともできる。
【0078】また、上記実施の形態においては、拡散符
号を2分探索法で識別することにより、n種類の拡散符
号が存在する場合は、単一のSAWコンボルバ3を用い
れば、2を底とするnの対数に相当する回数の相関処理
で拡散符号を識別することができることを説明したが、
これに限らず、多用する符号の組み合わせや、ソートア
ルゴリズムの改良によっては、より少ない回数の相関処
理でも、実用上問題のないレベルで拡散符号を識別する
こともできる。もちろん、n種類の拡散符号をs分探索
法で識別する場合は、sを底とするnの対数に相当する
回数の相関処理で拡散符号を識別することができること
は言うまでもない。
【0079】また、上記実施の形態においては、バンク
方式のメモリ9を用いて構成したが、これに限らず、参
照符号列の1符号列周期分のディジタルデータを保持す
るシフトレジスタを備え、先頭ビットパルスの入力タイ
ミングで、シフトレジスタの先頭から順にディジタルデ
ータを記憶していくリング方式のバッファを用いて構成
してもよい。
【0080】また、上記実施の形態においては、ADC
7cのサンプリングレートについて特に説明しなかった
が、ADC7cのサンプリングレートは、SAWコンボ
ルバ3のチップレートよりも高いことが必要であり、特
にピーク検出回路10の出力信号に十分なS/N比を確
保するには、SAWコンボルバ3のチップレートの4倍
以上であることが好ましい。
【0081】また、上記実施の形態において、図3のフ
ローチャートに示す拡散符号識別処理を実行するにあた
っては、識別回路18が直接実行する場合について説明
したが、これに限らず、CPU、RAMおよびROMを
バス接続して識別回路18を構成し、これらの手順を示
したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログ
ラムをRAMに読み込んで実行するようにしてもよい。
【0082】ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等
の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒
体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記
憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体
であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法の
いかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記
憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
【0083】上記実施の形態において、参照符号列発生
回路12は、請求項7記載の参照符号列発生手段に対応
し、ピークレベル検出回路10および相互相関判定回路
11は、請求項7記載のピーク検出手段に対応し、識別
回路18は、請求項7記載の制御手段に対応している。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1ないし7記載の拡散符号識別装置によれば、拡散符
号列として比較的長い符号長のものを用いるスペクトラ
ム拡散通信において、比較的高速に拡散符号を識別する
ことができるとともに、従来に比して、消費電力を低減
することができ、しかも回路規模の小型化を図ることも
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】拡散信号の構成を示す図である。
【図2】本発明に係る拡散符号識別装置の一実施例の回
路構成を示すブロック図である。
【図3】識別回路18で実行される拡散符号識別処理を
示すフローチャートである。
【図4】従来の拡散符号識別装置の回路構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1a〜1c 増幅器 2a〜2c バンドパスフィルタ 3 SAWコンボルバ 6 検波回路 7a〜7c ADC 9 メモリ 10 ピークレベル検出回路 11 相互相関判定回路 12 参照符号列発生回路 18 識別回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペクトラム拡散された拡散信号に含ま
    れる拡散符号列と、逆拡散を行うための逆拡散符号から
    なる参照符号列とを入力してこれらの相関をとる表面弾
    性波コンボルバを備え、前記表面弾性波コンボルバから
    の相関信号に基づいて前記拡散符号列の拡散符号を識別
    する拡散符号識別装置であって、 相互に直交する少なくとも2つの逆拡散符号からなる多
    重化符号列を、前記参照符号列として前記表面弾性波コ
    ンボルバに入力し、これに応じて出力される相関信号に
    基づいて前記拡散符号を識別するようになっていること
    を特徴とする拡散符号識別装置。
  2. 【請求項2】 スペクトラム拡散された拡散信号に含ま
    れる拡散符号列と、逆拡散を行うための逆拡散符号から
    なる参照符号列とを入力してこれらの相関をとる表面弾
    性波コンボルバを備え、前記表面弾性波コンボルバから
    の相関信号に基づいて前記拡散符号列の拡散符号を識別
    する拡散符号識別装置であって、 相互に直交する少なくとも3つの逆拡散符号を含む逆拡
    散符号群のなかから少なくとも2つの逆拡散符号を選択
    し、選択した逆拡散符号からなる多重化符号列を、前記
    参照符号列として前記表面弾性波コンボルバに入力し、
    これに応じて出力される相関信号に基づいて前記拡散符
    号を識別するようになっていることを特徴とする拡散符
    号識別装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記相関信号にピークが含まれているときは、前記選択
    した逆拡散符号のなかから前記拡散符号を特定し、前記
    相関信号にピークが含まれていないときは、前記逆拡散
    符号群のうち前記選択した逆拡散符号以外のもののなか
    から前記拡散符号を特定するようになっていることを特
    徴とする拡散符号識別装置。
  4. 【請求項4】 請求項2及び3のいずれかにおいて、 前記相関信号に基づいて前記拡散符号を識別できないと
    きは、さらに、当該相関信号に基づいて、前記選択した
    逆拡散符号の組み合わせとは異なる組み合わせで前記逆
    拡散符号群のなかから少なくとも2つの逆拡散符号を選
    択し、選択した逆拡散符号からなる多重化符号列を、前
    記参照符号列として前記表面弾性波コンボルバに入力
    し、これに応じて出力される相関信号に基づいて前記拡
    散符号を識別するようになっていることを特徴とする拡
    散符号識別装置。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれかにおいて、 前記相関信号に基づいて前記拡散符号を識別できないと
    きは、さらに、当該相関信号に基づいて前記逆拡散符号
    群のなかから逆拡散符号を一つ選択し、選択した逆拡散
    符号からなる逆拡散符号列を、前記参照符号列として前
    記表面弾性波コンボルバに入力し、これに応じて出力さ
    れる相関信号に基づいて前記拡散符号を識別するように
    なっていることを特徴とする拡散符号識別装置。
  6. 【請求項6】 請求項4及び5のいずれかにおいて、 前記相関信号に基づいて前記拡散符号を識別できない場
    合、当該相関信号にピークが含まれているときは、前記
    選択した逆拡散符号のなかから逆拡散符号を選択し、当
    該相関信号にピークが含まれていないときは、前記逆拡
    散符号群のうち前記選択した逆拡散符号以外のもののな
    かから逆拡散符号を選択するようになっていることを特
    徴とする拡散符号識別装置。
  7. 【請求項7】 スペクトラム拡散された拡散信号に含ま
    れる拡散符号列と、逆拡散を行うための逆拡散符号から
    なる参照符号列とを入力してこれらの相関をとる表面弾
    性波コンボルバを備え、前記表面弾性波コンボルバから
    の相関信号に基づいて前記拡散符号列の拡散符号を識別
    する拡散符号識別装置であって、 前記参照符号列を連続して発生させる参照符号列発生手
    段と、前記表面弾性波コンボルバから相関信号を検波し
    て前記相関信号におけるピークを検出するピーク検出手
    段と、前記ピーク検出手段の検出結果に基づいて前記参
    照符号列の発生制御を行う制御手段と、を備え、 前記制御手段は、相互に直交する少なくとも3つの逆拡
    散符号を含む逆拡散符号群のなかから少なくとも2つの
    逆拡散符号を選択し、選択した逆拡散符号からなる多重
    化符号列を、前記参照符号列として前記参照符号列発生
    手段により発生させ、これに応じて、前記ピーク検出手
    段がピークを検出したときは、前記選択した逆拡散符号
    のなかから前記拡散符号を特定し、前記ピーク検出手段
    がピークを検出しないときは、前記逆拡散符号群のうち
    前記選択した逆拡散符号以外のもののなかから前記拡散
    符号を特定するようになっていることを特徴とする拡散
    符号識別装置。
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