JP2000252441A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
拡散層と接続する、単結晶SrRuO3 /単結晶(Ba,Sr)TiO
3 /単結晶SrRuO3 構造のキャパシタを容易に製造でき
る製造方法を実現すること。 【解決手段】このような構造のキャパシタを容易に製造
するためには、下部キャパシタ電極である単結晶SrRuO3
膜を容易に形成できれば良い。そのためには、表面に
窪みを有するRu膜からなるプラグ電極10を形成し、次
に窪みの内部を単結晶のSrRuO3 膜11で埋め込み、次にS
rRuO3 膜11上に下部キャパシタ電極となるアモルファス
のSrRuO3 膜14を全面に堆積し、次に単結晶のSrRuO3 膜
11を結晶核に用い、熱処理によってアモルファスのSrRu
O3 膜14を結晶化させれば良い。
Description
その製造方法に係わり、特に下部キャパシタ電極および
キャパシタ絶縁膜がペロブスカイト構造を有し、下部キ
ャパシタ電極がプラグ電極を介して半導体基板と接続し
たキャパシタを備えた半導体装置およびその製造方法に
関する。
い、素子の微細化は進む一方であり、例えばキャパシタ
のセル面積は非常に小さくなっている。セル面積が小さ
くなるとキャパシタ容量も小さくなってしまうが、キャ
パシタの容量は感度やソフトエラー等の点からそれほど
小さくできないという要請がある。
を3次元的に形成してセル面積をできるだけ大きくする
方法と、キャパシタ絶縁膜に誘電率の高い絶縁膜を用い
る方法が検討されている。
に、(Ba,Sr)TiO3 膜等の酸化物誘電体膜が知
られている。この種の酸化物誘電体膜をキャパシタ絶縁
膜として用いる場合は、キャパシタ電極とキャパシタ絶
縁膜との界面に低誘電率層が形成されるのを防止するた
めに、酸化されないかまたは酸化されても金属導電性を
示す材料でキャパシタ電極を形成する必要がある。
a,Sr)TiO3 と同じ結晶構造(ペロブスカイト構
造)を有するSrRuO3 を用いることが検討されてい
る。図10に、キャパシタの電極材料としてSrRuO
3 を用いたDRAMメモリセルの工程断面図を示す。
すように、pタイプSi基板71の表面にSTI(Shal
low Trench Isolation)による素子分離領域72を形成
する。
膜73、ゲート電極(ワード線)74、n+ 型ドレイン
拡散層75、n+ 型ソース拡散層76を形成し、続いて
第1層間絶縁膜77を堆積して表面を平坦化した後、第
1層間絶縁膜(SiO2 膜)77にコンタクトホールを
開孔してビット線78を形成する。
縁膜(SiO2 膜)79を堆積して表面を平坦化した
後、第1および第2層間絶縁膜77,79にコンタクト
ホールを開孔して、その内部をTi膜80およびTiN
膜81を介してプラグ電極82で埋め込む。
3、第3層間絶縁膜(SiO2 膜)84を堆積して表面
を平坦化した後、これらの絶縁膜83,84にプラグ電
極82に対してのヴィアホールを開孔する。
ルの内部を充填するように下部キャパシタ電極85とな
るSrRuO3 膜をスパッタ法またはCVD法で全面に
堆積した後、ヴィアホール外部の余剰なSrRuO3 膜
をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法で除去
して、下部キャパシタ電極85を形成する。この後、第
3層間絶縁膜84を選択的にエッチング除去する。
a,Sr)TiO3 からなるキャパシタ絶縁膜86をC
VD法で全面に堆積し、続いて上部キャパシタ電極87
となるSrRuO3 膜をCVD法で全面に堆積した後、
このSrRuO3 膜を加工して上部キャパシタ電極87
を形成して、DRAMメモリセルが完成する。
流を抑制するためには、下部キャパシタ電極85、キャ
パシタ絶縁膜86および上部キャパシタ電極87がエピ
タキシャル成長していることが望ましい。
あるSrRuO3 膜を単結晶化する必要がある。報告さ
れているSrRuO3 膜を単結晶化する方法について説
明すると以下のようになる。
i基板91上にAlTiN膜92をスパッタ法で堆積す
る。ここで、AlTiN膜92は単結晶Si基板91上
にエピタキシャル成長し、全面に渡って単結晶となる。
膜92上にPt膜93をスパッタ法で堆積する。このP
t膜93も同様に全面に渡って単結晶となる。
93上にSrRuO3 膜94をスパッタ法で堆積させ
る。このSrRuO3 膜94も同様に全面に渡って単結
晶となる。
である単結晶のSrRuO3 膜を形成すれば、キャパシ
タ絶縁膜86である(Ba,Sr)TiO3 膜もキャパ
シタ部で単結晶化することができ、さらに上部キャパシ
タ電極87であるSrRuO 3 膜も同じペロブスカイト
構造であるため、キャパシタ部で単結晶化することがで
き、良好な特性を有するキャパシタを実現することがで
きる。
基板71と下部キャパシタ電極85との間にはトランジ
スタを動作させるためのゲート電極(ワード線)74や
ビット線78が配線されており、下部キャパシタ電極8
5はn+ 型ソース拡散層76とサブミクロンサイズのプ
ラグ電極82を介して接続しなければならず、しかもL
SIの世代が進むにつれて、プラグ電極82を埋め込む
ためのコンタクトホールのアスペクト比は大きくなる。
くなり、アスペクト比が大きくなると、従来プラグ電極
材として用いられたSi系の材料では抵抗が高くなるた
めに用いることができず、その代わりにRuやW等の低
抵抗の金属を用いる必要があるが、この種の金属の単結
晶化は非常に困難である。
クトホールの開孔面よりも低いプラグ電極82を形成
し、プラグ電極82の表面だけに単結晶のSrRuO3
/Pt積層膜88を形成すれば、その上に形成する上部
キャパシタ電極87としてのSrRuO3 膜を単結晶化
することは可能である。
形成工程は、プラグ電極82上のコンタクトホールの未
重点部分にアモルファスのSrRuO3 /Pt積層膜を
埋め込み形成する工程と、これをレーザーアニール等を
用いて単結晶化する工程とからなる。
サブミクロン程度の場合、レーザーアニール等を用いて
もプラグ電極82上のアモルファスのSrRuO3 /P
t積層膜を単結晶化することは難しく、双晶や多結晶が
形成されてしまい、その結果として下部キャパシタ電極
85であるSrRuO3 膜も双晶や多結晶になってしま
う問題がある。なお、図中、89は粒界を示している。
進んだDRAMセルにおいて、必要な容量を確保するた
めに、キャパシタ絶縁膜として誘電率の高い単結晶(B
a,Sr)TiO3 膜、下部および上部キャパシタ電極
として単結晶SrRuO3 膜を使用することが提案され
ていた。
部および上部キャパシタ電極を形成するためには、下部
キャパシタ電極とSi基板とを接続するプラグ電極は単
結晶である必要があった。
ルにおいては、プラグ電極の材料として抵抗は低いが結
晶化が困難であるRu等の金属を使用する必要があった
ので、プラグ電極の単結晶化は困難であるという問題が
あった。
まで埋め込まれたコンタクトホールの未充填部分にアモ
ルファスのSrRuO3 膜を埋め込み形成し、それをレ
ーザアニールにより単結晶化したものを結晶核に使用す
る方法も提案されていた。
においては、コンタクトホールも微細化し、このような
微細なコンタクトホールの上部に埋め込まれたアモルフ
ァスのSrRuO3 膜をレーザアニールで単結晶化する
ことは困難であるという問題があった。
ので、その目的とするところは、プラグ電極を介して半
導体基板に接続し、かつペロブスカイト構造を有する導
電膜からなる下部キャパシタ電極上に、ペロブスカイト
構造を有する金属酸化物誘電体膜からなるキャパシタ絶
縁膜が形成されてなるキャパシタを容易に実現できる構
造を有する半導体装置およびその製造方法を提供するこ
とにある。
するために、本発明に係る半導体装置は、半導体基板上
に形成され、ペロブスカイト構造を有する導電膜からな
る下部キャパシタ電極と、この下部キャパシタ電極上に
形成され、ペロブスカイト構造を有する金属酸化物誘電
体膜からなるキャパシタ絶縁膜と、このキャパシタ絶縁
膜上に形成された上部キャパシタ電極と、前記下部キャ
パシタ電極と前記半導体基板とを接続し、前記下部キャ
パシタ電極と接触する部分に窪みを有し、この窪みの内
部が結晶性物質で埋め込まれたプラグ電極とを備えたこ
とを特徴とする。
導体基板上に形成され、ペロブスカイト構造を有する導
電膜からなる下部キャパシタ電極と、この下部キャパシ
タ電極上に形成され、ペロブスカイト構造を有する金属
酸化物誘電体膜からなるキャパシタ絶縁膜と、このキャ
パシタ絶縁膜上に形成された上部キャパシタ電極と、前
記下部キャパシタ電極と前記半導体基板とを接続し、ル
テニウムからなるプラグ電極とを備えていることを特徴
とする。
は、半導体基板上に、該半導体基板と後工程で形成する
下部キャパシタ電極とを接続する、表面に窪みを有する
プラグ電極を形成する工程と、前記窪みの内部を結晶性
物質で埋め込む工程と、結晶化時にペロブスカイト構造
を取るアモルファス導電膜を前記結晶性物質と接触する
ように形成する工程と、前記結晶性物質を結晶核に用
い、前記アモルファス導電膜を熱処理により結晶化する
ことによって、下部キャパシタ電極としてのペロブスカ
イト構造を有する導電膜を形成する工程と、この導電膜
上にペロブスカイト構造を有する金属酸化物誘電体膜か
らなるキャパシタ絶縁膜を形成する工程と、このキャパ
シタ絶縁膜上に上部キャパシタ電極を形成する工程とを
有することを特徴とする。
ある。
を有する導電物である。
イト構造を有する導電膜で構成されている。
る。
を有する絶縁物(より具体的には金属酸化物誘電体膜ま
たは該金属酸化物誘電体膜と格子定数の近い結晶性を有
する金属酸化物誘電体膜)である。
(AはSr,Ba,Ca,LaおよびNdから選ばれる
少なくとも1種の元素を示す)、ならびに(Sr,R
E)CoO3 (REはLa,Pr,SmおよびNdから
選ばれる少なくとも1種の元素を示す)から選ばれる1
種からなる材料で構成されている。
r)TiO3 、SrTiO3 、BaTiO3 、PbTi
O3 、Bi4 Ti3 O12、SrBi2 Ta2 O9 、Pb
(Zr,Ti)O3 、または(Pb,La)(Zr,T
i)O3 で構成されている。
工程は、窪みの内部を充填するように該窪みの開孔径の
2分の1よりも厚いアモルファス膜を全面に堆積する工
程と、窪みの外部のアモルファス膜を除去する工程と、
窪みの内部に残ったアモルファス膜を結晶化する工程と
を有する。
たはABO3 (A、Bは金属元素)膜を形成し、その成
膜方法としてスパッタ法またはCVD法を用いる。
によれば、プラグ電極の表面の窪みの内部に結晶性物質
が埋め込まれているので、プラグ電極がRu膜等の単結
晶化が困難な金属膜であっても、上記結晶性物質を結晶
核に用いることによって、ペロブスカイト構造を有する
導電膜(下部キャパシタ電極)を容易に形成することが
できる。
トホールの開孔径が小さくても、本発明(請求項7)の
方法により上記結晶性物質を容易に形成することができ
る。その理由は、プラグ電極の表面の窪みの大きさが開
孔径50nm以下であれば、その内部に埋め込まれたア
モルファス導電膜は熱処理によって確実に単結晶になる
からである。
の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。
の実施形態に係るDRAMセルを示す断面図である。
り、このpタイプSi基板1の表面にはSTI構造の素
子分離領域2が形成されている。
スタ領域内には、ゲート絶縁膜3、ゲート電極(ワード
線)4、n+ 型ドレイン拡散層5およびn+ 型ソース拡
散層6からなるMOSトランジスタが形成されている。
第1層間絶縁膜(SiO2 膜)7が形成され、この第1
層間絶縁膜7に開孔されたコンタクトホールを介してビ
ット線8がn+ 型ドレイン拡散層5に接続している。
2層間絶縁膜(SiO2 膜)9が形成され、第1および
第2層間絶縁膜7,9に開口されたコンタクトホールを
介して、単結晶のRuからなるプラグ電極10がn+ 型
ソース拡散層6に接続している。
みが形成され、この窪みの内部は単結晶のSrRuO3
膜11で埋め込まれている。SrRuO3 膜11の代わ
りにそれに近い格子定数を有する結晶性の物質でも良
い。
成されている。このSiN膜12はプラグ電極10を含
む領域に開口部を有し、この開口部を介してプラグ電極
10とコンタクトする、単結晶のSrRuO3 からなる
下部キャパシタ電極14が形成されている。下部キャパ
シタ電極14はSiN膜12よりも厚い。
(Ba,Sr)TiO3 からなるキャパシタ絶縁膜15
が形成されている。そして、下部キャパシタ電極14上
にはキャパシタ絶縁膜15を介して単結晶のSrRuO
3 からなる上部キャパシタ電極16が形成されている。
のSiN膜12上のキャパシタ絶縁膜15は単結晶には
ならず、アモルファスまたは多結晶になる。キャパシタ
絶縁膜15の形成時の温度(単結晶化温度)が低い場合
にはアモルファス、単結晶化温度が低くい場合でも、後
工程(例えば上部キャパシタ電極16の形成時)や結晶
性向上のために単結晶化温度よりも高い温度にさらされ
た場合には多結晶となる。上記アモルファスまたは多結
晶の部分はキャパシタ絶縁膜としての役割は無いので問
題はない。
膜15として誘電率の高い(Ba,Sr)TiO3 膜が
用いられ、かつキャパシタを構成する部分の各膜の全て
が単結晶膜(ペロブスカイト構造)であるので、必要な
キャパシタ容量を容易に確保できるとともに、リーク電
流の増加を効果的に抑制できるようになる。
セルの製造方法を示す工程断面図である。
Si基板1の表面にSTIによる素子分離領域2を形成
し、続いてゲート絶縁膜3、ゲート電極(ワード線)
4、n + 型ドレイン拡散層5、n+ 型ソース拡散層6を
形成する。
縁膜7を堆積して表面を平坦化した後、第1層間絶縁膜
7にコンタクトホールを開孔してビット線8を形成し、
続いて第2層間絶縁膜9を堆積して表面を平坦化した
後、第1および第2層間絶縁膜7,9にコンタクトホー
ルを開孔する。
00〜450℃、成膜圧力1〜100Pa、Ru(C
p)2 (Arキャリア)とO2 (雰囲気中O2 濃度40
%以下)を用いたCVD法で、プラグ電極10となるR
u膜を全面に堆積した後、コンタクトホール外部の余剰
なRu膜をCMP法または反応性イオンエッチングを用
いたエッチバック法により除去することによって、コン
タクトホールの内部にプラグ電極10を埋込み形成す
る。
する場合には、全面に堆積するRu膜の膜厚をコンタク
トホールの開孔径の半分程度にすることによって、プラ
グ電極10の中央部に窪みを形成する。また、反応性イ
オンエッチングの場合にはRu膜(プラグ電極10)の
膜厚に特に制限はなく、厚すぎなければ(開孔径程度ま
で)良い。図11に、余剰なRu膜をCMP法または反
応性イオンエッチング(RIE)法により除去する工程
の断面図を示す。
00〜400℃、成膜圧力1〜1000Pa、Ru(T
HD)3 とSr(THD)2 とO2 の混合ガスを用いた
CVD法で、単結晶のSrRuO3 膜11となるアモル
ファスのSrRuO3 膜を全面に堆積し、続いてCMP
法で窪み外部の余剰なSrRuO3 膜を除去した後、6
00℃以上の熱処理を行うことにより、プラグ電極10
の中央部の窪みを単結晶のSrRuO3 膜11で埋め込
む。
2、第3層間絶縁膜(SiO2 膜)13を順次堆積し、
続いてこれらの絶縁膜12,13にプラグ電極10に繋
がるコンタクトホールを開孔した後、このコンタクトホ
ールを充填するように下部キャパシタ電極となるアモル
ファスのSrRuO3 膜14をCVD法で全面に堆積す
る。第3層間絶縁膜13上におけるSrRuO3 膜14
の膜厚は、SiN膜12よりも厚くある必要はない。
位置がずれても、キャパシタ絶縁膜15がプラグ電極1
0に直接接しないようにするためのものである。これに
より位置ずれによるリーク電流の増加を防止できる。
ホール外部の余剰なSrRuO3 膜14をCMP法によ
り除去し、コンタクトホール内部のみにSrRuO3 膜
14を選択的に残置させる。
の熱処理によって、コンタクトホール内部のSrRuO
3 膜14を結晶化することによって、単結晶のSrRu
O3からなる下部キャパシタ電極14が完成する。
縁膜13をエッチング除去し、続いて単結晶のキャパシ
タ絶縁膜15となるアモルファスの(Ba,Sr)Ti
O3膜をCVD法で全面に堆積した後、これを熱処理し
て結晶化することによって、下部キャパシタ電極14と
接する部分に単結晶の(Ba,Sr)TiO3 からなる
キャパシタ絶縁膜15を形成する。
シタ電極となるアモルファスのSrRuO3 膜16をC
VD法で全面に堆積した後、これを熱処理して結晶化す
ることによって、単結晶のSrRuO3 膜16を形成す
る。
極状にパターニングして、図1に示したDRAMメモリ
セルが完成する。
極14を形成する際に、余剰なアモルファスのSrRu
O3 膜をCMP法で除去した後に、熱処理によってアモ
ルファスのSrRuO3 膜を結晶化したが、その逆に熱
処理によってアモルファスのSrRuO3 膜を結晶化し
た後に、余剰な単結晶のSrRuO3 膜をCMP法で除
去しても良い。
たことの利点について説明する。
成するには、まず、Ru(C6 H5)2 、Ru(CH3
C5 H4 )2 、またはRu(C2 H5 C5 H4 )2 とO
2 との混合ガスを用いて、300℃以下の成膜温度でC
VD法により全面に堆積した後、コンタクトホール外部
のRu膜をCMP法で除去する。なお、O2 の代わり
に、O3 、Oラジカル、N2 O等の酸化性雰囲気となる
物質を用いても良い。
カバレッジでRu膜を成膜することができ、またRu膜
の表面モフォロジーも良好となる。したがって、上記R
u膜の埋め込み方法を用いることによって、開孔径の小
さいコンタクトホール内に巣(ボイド)を生じることな
く、Ruからなるプラグ電極10を容易に実現できるよ
うになる。
金属導電性を示すため、下部キャパシタ電極14の材料
にSrRuO3 等の金属酸化物を用いても、プラグ電極
10と下部キャパシタ電極14との間のコンタクト抵抗
が増大するという問題は生じない。
は、成膜雰囲気中にO2 を用いているために、Ru、S
i、Oを含む非常に薄い層が形成される。この層は、R
uのSi基板1中への拡散を防止するとともに、Si基
板1とプラグ電極10との間のコンタクト抵抗を下げる
という利点を持っている。また、Si基板1とプラグ電
極10との接触面にTiN膜等のバリアメタル膜を形成
しても何ら問題はない。
タ電極14の材料にSrRuO3 を用いる場合は、Ru
元素はプラグ電極10および下部キャパシタ電極14の
両方に含まれるので、プラグ電極10と下部キャパシタ
電極14との電気的接合性は非常に良くなる。
表面の窪みを単結晶のSrRuO3膜14で埋め込んだ
が、図4に示すように、最表面のSrRuO3 膜11が
単結晶であれば、窪みの中に複数個の結晶粒があっても
差し支えない。図には、結晶粒が2個のSrRuO3 膜
11が示されている。
径が大きい方が、窪み中の結晶核となるSrRuO3 膜
11の結晶の情報を、下部キャパシタ電極14に伝達し
やすいが、あまり大きいと窪み中の最表面のSrRuO
3 膜11が多結晶または双晶となってしまうため、確実
に単結晶のSrRuO3 膜11を得るためには、プラグ
電極10の表面の窪みの開孔径を50nm以下にする必
要がある。
して表面に窪みを有するRu膜を使用したが、上述した
Ru膜の利点は表面に窪みが無くても得られるので、表
面に窪みのないRu膜をプラグ電極に用いても従来より
も優れたDRAMセルを実現することができる(他の実
施形態についても同様)。
の実施形態に係るDRAMメモリセルの製造方法を示す
工程断面図である。なお、図1〜図3と対応する部分に
は図1〜図3と同一符号を付してあり、詳細な説明は省
略する(他の実施形態についても同様)。
それと異なるのは、図2(c)の工程よりも後の工程で
ある。
5(a)に示すように、下部キャパシタ電極となるアモ
ルファスのSrRuO3 膜14をスパッタ法で全面に堆
積する。その後、400〜500℃、2〜10時間の熱
処理によって、SrRuO3膜14を結晶化する。
rRuO3 膜14をパターニングして、下部キャパシタ
電極14を形成する。なお、パターニングの後に結晶化
を行っても良い。
絶縁膜15となるアモルファスの(Ba,Sr)TiO
3 膜をCVD法で全面に堆積した後、これを熱処理する
ことによって単結晶の(Ba,Sr)TiO3 からなる
キャパシタ絶縁膜15を形成する。
ャパシタ電極16となるアモルファスのSrRuO3 膜
をCVD法で全面に堆積し、続いてこのアモルファスの
SrRuO3 膜を熱処理して結晶化した後、これをパタ
ーニングすることによって単結晶のSrRuO3 からな
る上部キャパシタ電極16を形成して、DRAMメモリ
が完成する。
果が得られ、さらに本実施形態によれば、SiN膜1
2、第3層間絶縁膜13を形成しないので、第1の実施
形態に比べて、プロセスの簡略化を図れるようになる。
の実施形態に係るDRAMメモリセルの製造方法を示す
工程断面図である。
それと異なるのは、図2(c)の工程よりも後工程であ
る。本実施形態でも、SiN膜12、第3層間絶縁膜1
3は形成しないすなわち、図2(c)の工程に続いて、
図6(a)に示すように、下部キャパシタ電極となるア
モルファスのSrRuO3 膜14を、基板温度400〜
500℃、成膜圧力1Pa以下、Ru(THD)3 とS
r(THD)2 とO2 を用いたCVD法により形成す
る。
分に低い圧力であることから、SrRuO3 膜14はS
rRuO3 膜11から成長するので、同図(a)に示す
ように、SrRuO3 膜14はプラグ電極10およびそ
の周囲上のみに選択的に形成される。この後、400〜
500℃、2〜10時間の熱処理によって、アモルファ
スのSrRuO3 14を結晶化する。
絶縁膜15となるアモルファスの(Ba,Sr)TiO
3 膜をCVD法で全面に堆積した後、これを熱処理する
ことによって単結晶の(Ba,Sr)TiO3 からなる
キャパシタ絶縁膜15を形成する。
ャパシタ電極16となるアモルファスのSrRuO3 膜
をCVD法で全面に堆積し、続いてアモルファスのSr
RuO3 膜を熱処理して結晶化した後、これをパターニ
ングすることによって単結晶のSrRuO3 からなる上
部キャパシタ電極16を形成して、DRAMメモリが完
成する。
果が得られ、さらに本実施形態によれば、SiN膜1
2、第3層間絶縁膜13を形成しないので、第1の実施
形態に比べて、プロセスの簡略化を図れるようになる。
膜を選択的に成長させることによって下部キャパシタ電
極14を形成する場合には、キャパシタの配置を図7に
示すような1/4ピッチにすることで、キャパシタの配
列を細密にすることができるようになる。
セルが第1の実施形態のそれと構造上異なる点は、プラ
グ電極10の表面中央部の窪み内部をSrRuO3 膜1
1で埋め込む代わりに、SrRuO3 と格子定数の近い
単結晶のPt膜で埋め込んだことにある。
(c)の工程で窪み内部に単結晶のSrRuO3 膜11
を形成する代わりに、スパッタ法またはCVD法でアモ
ルファスPt膜を全面に堆積し、続いて窪み外部の余剰
なアモルファスPt膜をCMP法で除去した後、700
℃以上の熱処理によって窪み内部のPt膜のPt粒成長
を促進させ、単結晶Pt膜を形成することである。
果が得られ、またCMP工程と熱処理工程の順序や、窪
み中の結晶粒の数、その他の種々の変形が第1の実施形
態と同様に可能である。
Mセルにおいて、SrRuO3 膜11を単結晶Pt膜に
置き換えても同様な効果が得られる。
セルが第1の実施形態のそれと構造上異なる点は、プラ
グ電極10の表面中央部の窪み内部をSrRuO3 膜1
1で埋め込む代わりに、SrRuO3 と同じペロブスカ
イト構造を有する単結晶SrTiO3 膜で埋め込んだこ
とにある。
(c)の工程で窪み内部に単結晶のSrRuO3 膜11
を形成する代わりに、基板温度300〜400℃、Ti
(t−OBu)2 (THD)2 とSr(THD)2 とO
2 との混合ガスを用いたCVD法でアモルファスSrT
iO3 膜を全面に堆積し、続いて窪み外部の余剰なアモ
ルファスSrTiO3 膜をCMP法で除去した後、60
0℃以上の熱処理によって窪み内部のアモルファスSr
TiO3 膜を結晶化することである。
膜である単結晶SrTiO3 膜を用いているが、単結晶
SrTiO3 膜はプラグ電極10の中央部にのみしか存
在しないので、下部キャパシタ電極14とプラグ電極1
0とを電気的に接続することができる。
定されず、BaTiO3 膜や(Ba,Sr)TiO3 膜
等の他のペロブスカイト構造を有する絶縁膜も結晶化の
核として用いることができる。
表面はエネルギー的に最も安定な表面であることから、
その上の単結晶SrRuO3 からなる下部キャパシタ電
極14の基板方位に対する配向性が揃い、その結果とし
てキャパシタ特性のセル依存性をなくすことができる。
果が得られ、またCMP工程と熱処理工程の順序や、窪
み中の結晶粒の数、その他の種々の変形が第1の実施形
態と同様に可能である。
Mセルにおいて、SrRuO3 膜11を単結晶SrTi
O3 膜等のペロブスカイト構造を有する絶縁膜に置き換
えても同様な効果が得られる。
るものではない。例えば、上記実施形態では、キャパシ
タ絶縁膜の材料として(Ba,Sr)TiO3 を用いた
場合について説明したが、SrTiO3 、BaTiO
3 、PbTiO3 、Bi4 Ti 3 O12、SrBi2 Ta
2 O9 、Pb(Zr,Ti)O3 、(Pb,La)(Z
r,Ti)O3 等の他の絶縁材料を用いても同様な効果
が得られる。
セルのキャパシタの場合について説明したが、本発明は
FRAMメモリセルのキャパシタ等の他のキャパシタに
も適用できる。
で、種々変形して実施できる。
面に窪みを有し、この窪みの内部が結晶性物質で埋め込
まれたプラグ電極を用いることにより、ペロブスカイト
構造を有する導電膜からなる下部キャパシタ電極上に、
ペロブスカイト構造を有する金属酸化物誘電体膜からな
るキャパシタ絶縁膜が形成されてなるキャパシタを有す
る半導体装置およびその製造方法を容易に実現できるよ
うになる。
示す断面図
程断面図
示す工程断面図
図
セルの製造方法を示す工程断面図
セルの製造方法を示す工程断面図
す平面図
3 を用いたDRAMメモリセルの製造方法を示す工程断
面図
工程断面図
O3 膜の単結晶化の方法の問題点を説明するための断面
図
り除去する工程を示す断面図
縁膜) 16,87…SrRuO3 膜(上部キャパシタ電極) 80…Ti膜 81…TiN膜 84…第3層間絶縁膜
Claims (8)
- 【請求項1】半導体基板上に形成され、ペロブスカイト
構造を有する導電膜からなる下部キャパシタ電極と、 この下部キャパシタ電極上に形成され、ペロブスカイト
構造を有する金属酸化物誘電体膜からなるキャパシタ絶
縁膜と、 このキャパシタ絶縁膜上に形成された上部キャパシタ電
極と、 前記下部キャパシタ電極と前記半導体基板とを接続し、
前記下部キャパシタ電極と接触する部分に窪みを有し、
この窪みの内部が結晶性物質で埋め込まれたプラグ電極
とを具備してなることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】前記結晶性物質は、ペロブスカイト構造を
有する導電物であることを特徴とする請求項1に記載の
半導体装置。 - 【請求項3】前記上部キャパシタ電極は、ペロブスカイ
ト構造を有する導電膜からなることを特徴とする請求項
1に記載の半導体装置。 - 【請求項4】前記窪みの開孔径は、50nm以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項5】半導体基板上に形成され、ペロブスカイト
構造を有する導電膜からなる下部キャパシタ電極と、 この下部キャパシタ電極上に形成され、ペロブスカイト
構造を有する金属酸化物誘電体膜からなるキャパシタ絶
縁膜と、 このキャパシタ絶縁膜上に形成された上部キャパシタ電
極と、 前記下部キャパシタ電極と前記半導体基板とを接続し、
ルテニウムからなるプラグ電極とを具備してなることを
特徴とする半導体装置。 - 【請求項6】前記結晶性物質はペロブスカイト構造を有
する金属酸化物誘電体膜または該金属酸化物誘電体膜と
格子定数の近い結晶性を有する金属酸化物誘電体膜、前
記上部キャパシタ電極はペロブスカイト構造を有する導
電膜、前記窪みの開孔径は50nm以下であることを特
徴とする請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項7】半導体基板上に、該半導体基板と後工程で
形成する下部キャパシタ電極とを接続する、表面に窪み
を有するプラグ電極を形成する工程と、 前記窪みの内部を結晶性物質で埋め込む工程と、 結晶化時にペロブスカイト構造を取るアモルファス導電
膜を前記結晶性物質と接触するように形成する工程と、 前記結晶性物質を結晶核に用い、前記アモルファス導電
膜を熱処理により結晶化することによって、下部キャパ
シタ電極としてのペロブスカイト構造を有する導電膜を
形成する工程と、 この導電膜上にペロブスカイト構造を有する金属酸化物
誘電体膜からなるキャパシタ絶縁膜を形成する工程と、 このキャパシタ絶縁膜上に上部キャパシタ電極を形成す
る工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
法。 - 【請求項8】前記窪みの内部を結晶性物質で埋め込む工
程は、前記窪みの内部を充填するように該窪みの開孔径
の2分の1よりも厚いアモルファス膜を全面に堆積する
工程と、前記窪みの外部の前記アモルファス膜を除去す
る工程と、前記窪みの内部に残った前記アモルファス膜
を結晶化する工程とを有することを特徴とする請求項7
に記載の半導体装置の製造方法。
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JP04798199A JP4080624B2 (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | 半導体装置およびその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2000252441A true JP2000252441A (ja) | 2000-09-14 |
JP4080624B2 JP4080624B2 (ja) | 2008-04-23 |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6555864B1 (en) | 1999-03-04 | 2003-04-29 | Fujitsu Limited | Ferroelectric capacitor having a PZT layer with an excess of Pb |
US6670232B2 (en) | 2002-01-22 | 2003-12-30 | Renesas Technology Corp. | Providing a conductive material in an opening |
US6746876B2 (en) | 2002-06-05 | 2004-06-08 | Renesas Technology Corp. | Capacitor manufacturing method having dielectric formed before electrode |
-
1999
- 1999-02-25 JP JP04798199A patent/JP4080624B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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