JP2005197579A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ペロブスカイト構造の誘電体容量素子を低温で形成し、半導体集積回路の特性変動や特性劣化を抑え、高性能な電体容量素子と高性能なロジック回路との混載を可能にする。
【解決手段】Pb系ペロブスカイト誘電体容量素子において、ペロブスカイト型導電性酸化物LaNiO3と貴金属であるRuを積層にした下部電極を用い、Ru系層とLaNiO3系膜の界面に密着性を向上させるためのRuがLaNiO3系膜中に拡散したミキシング層を有し、かつRuの(002)配向度が90%以上であり、LaNiO3が(100)に優先配向していることを特徴とすることで、PZT膜の配向とグレインサイズを制御し、平坦で配向性に優れたPZT膜を得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、誘電体メモリを有する半導体記憶装置に関し、詳しくは鉛を含有する誘電体膜を備えた容量素子を有する半導体集積回路に関する。
現在、情報記憶用の半導体集積回路として誘電体メモリ(FeRAM)が注目を浴びている。誘電体メモリは、誘電体材料の分極が印加電界に対してヒステリシス(履歴特性)を示すことを利用した記憶装置である。誘電体メモリセルにおいて情報蓄積の役割を果たす強誘電体容量素子は、対向する電極間に強誘電体を挟むことによって構成される。強誘電体容量素子の対向する電極間に正または負の電圧を印加してから電圧を除去すると、その電圧の極性に応じて正また負の残留分極と呼ばれる分極が容量素子内部に蓄積されている。この極性により2値情報を記憶することにより1ビット分のメモリセルとなる。
前記強誘電体容量素子に情報を書き込むためには、対向する電極間に電圧を印加する必要があり、強誘電体メモリセルには、電圧印加あるいは情報読み出し用のスイッチング素子としてMOSトランジスタを構成要素として含んでいる。
1ビット分の情報を記録するには、スイッチングトランジスタ1つと強誘電体容量素子1つから構成される1T/1C構造で対応可能である。しかし、より安定な動作を実現する方法として1T/1C構造を2つ組み合わせて2T/2C構造とする方法が提案されている。すなわち、1ビットを記録するのに、2T/2C構造の2つの強誘電体容量素子に相補的な情報を書き込むのである。このような構造では、原理的に読み出し時のマージンが2倍になるだけでなく、使用環境や使用状況によって特性が変動した場合でも、安定して情報の読み出しを行うことが可能である。事実、現状の強誘電体容量素子はこのような経時変化が大きいことが課題になっている。
強誘電体メモリは、電圧印加を除去しても情報を保持できるいわゆる不揮発性ランダムアクセスメモリである。強誘電体メモリと同様の構成を有するランダムアクセスメモリに、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)があるが、不揮発性を有しておらず、電源を遮断すると情報が揮発してしまう。DRAMは、原則的に強誘電体メモリと同様にスイッチングトランジスタと電荷蓄積容量素子からなる。DRAMの場合には、この容量素子は常誘電体であり、印加電圧を除去すると電荷は“0”となってしまう。情報を保持しているときは、容量素子を電気的に浮遊させるが、漏れ電流等により徐々に電荷を失っていく。このため、一定周期毎に情報を再書き込みするリフレッシュと称する動作を行う必要がある。このリフレッシュ動作を行うためには、回路を駆動させる必要があるので、情報を保持するだけでも電源を遮断することは許されない。しかし、DRAMは長年の研究開発により技術の蓄積が大きく、立体構造の容量素子や複雑な形状を有する容量素子を作製する事により、容量素子の面積を維持しながらもセル面積を縮小してきた。このため高密度・高集積メモリを実現しており、また比較的高速にアクセスすることが可能なので、コンピュータの主記憶装置等の用途で幅広く使われている。
一方、不揮発性を有する半導体記憶装置としては、フラッシュメモリやEEPROMなどがある。これらは、MOSトランジスタのゲート電極に電荷を蓄積し、MOSトランジスタのしきい値の変動により書き込まれた情報を読み出す方式であり、情報の書き込みや消去において12V程度の高い電圧を必要とするだけでなく、ミリ秒オーダーの長い時間を要する。また、書き込みや消去時にゲート絶縁膜を損傷するため、新しい情報を書き込む度に信頼性が低下するという問題点がある。事実、フラッシュメモリやEEPROMの書き換え耐性は104回から106回と言われている。これに対して、強誘電体メモリは書き込みおよび読み出し時に要する電圧は通常のロジック回路の電源電圧程度である2Vから5Vで十分であり、書き換え耐性も1010回以上を保証できる。また、読み書きの速度も速く、ナノ秒オーダーで行うことが可能である。
強誘電体メモリに用いる強誘電体材料としては、5V以下程度の低電圧で分極反転が可能で、高い残留分極を示すものが望ましい。このような観点から、Pb(Zr、Ti)O3(ジルコン酸チタン酸鉛、以下PZT)や、これに添加物を加えた(Pb、La)(Zr、Ti)O3などのPb系ペロブスカイト誘電体、およびSrBi2Ta29や、Bi4Ti312などをはじめとしたBi系層状ペロブスカイト誘電体を中心として開発が進められている。
Pb系ペロブスカイト誘電体は、開発当初、分極反転の繰り返しによる特性劣化である“疲労”と呼ばれる現象が深刻であった。しかし、近年になって、IrO2に代表されるような酸化物系の電極を用いることにより、疲労耐性は飛躍的に向上し、1012回以上の書き換え耐性を実現するに至っている。また、組成や膜厚の最適化により、より低電圧での動作が追求されつつある。Pb系ペロブスカイト誘電体の結晶化温度は一般に600−750℃程度である。
一方のBi系層状ペロブスカイト誘電体は、電極を工夫することなく良好な疲労耐性を示しており、この点に関してはPb系誘電体よりも優れていた。しかし、結晶化温度が一般にPb系よりも高く、800℃前後の熱処理が必要であるとされている。
強誘電体膜の成膜には、強誘電体の構成金属元素を含む溶液を塗布し結晶化させるゾルゲル法やMOD(有機金属分解;Metal Organic Decomposition)法、構成元素を含む単一もしくは複数のターゲット用いるスパッタ法や、構成金属元素を含む有機原料を用いて気相成長させるMOCVD(有機金属化学気相成長;Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法などがある。
例えば、特許文献1には下地層の形成温度を強誘電体薄膜の結晶化温度以上とすることにより、リーク電流の少ない良好な強誘電体薄膜の作製方法が開示されている。特許文献2には、微結晶状態のチタン酸ジルコン酸鉛組成薄膜を形成し、更にこの薄膜を650〜800℃の温度で熱処理して結晶成長を行うことにより、均一性に優れた強誘電体薄膜の製造方法が開示されている。特許文献3には、基板上に(100)配向のバッファー層を形成した後、室温において(001)配向を有する強誘電体薄膜の製造方法が開示されている。また、特許文献4には、第一の電極上と強誘電体薄膜の間に、3層以上の強誘電体の構成元素を有する層を積層させることによって、均一で所望の構造を有する強誘電体キャパシタの製造方法が開示されている。
強誘電体メモリの応用として、高性能な論理LSIと混載する事で、高機能LSIを実現する事が期待されている。半導体集積回路に、強誘電体容量素子を組み込むためには、トランジスタ等からなる集積回路の特性変動を極力抑えるプロセスを採用する必要がある。特に、本来高い機能を有するロジック回路においては、高温プロセス中の特性変動によってその機能を発揮できなくなる。論理回路の特性変動を防ぐためには、具体的には、強誘電体容量素子の形成温度を可能な限り低く抑え、トランジスタ特性や配線の特性変動を抑えなければならない。例えば、タングステンプラグ上に容量素子を形成する際には、タングステンとシリコン基板上に形成された拡散層との反応を防ぎ、かつタングステンと下部電極界面の酸化等の反応を抑えるために、600℃以下での成膜が望まれる。さらに多層配線を形成した後に容量素子を形成する際には、配線材となるアルミ合金が軟化する450℃以下での成膜が要求されることになる。
強誘電体容量素子の形成プロセスを低温化させるためには、強誘電体膜/下部電極界面の制御が極めて重要である。強誘電体膜/下部電極界面制御は、この他にも強誘電体膜の配向性を制御する目的で行われることもある。以下では、強誘電体膜/下部電極界面制御について述べられている従来例を示す。
(第1の従来例)
特許文献5では、気相成長法における、ペロブスカイト型金属酸化物誘電体ABO3の成長温度低減の方法について述べられている。表面反応を活用することで、成長温度を低温化する該発明においては、金属酸化物誘電体の成長ステップを二段階とし、第一の成膜条件にて初期層形成を行い、第二の成長条件にて所望の膜成長を行っている。例えばPZTの場合、Bにあたる元素はZrとTiから構成されるが、第一のステップでは、複数あるB元素の一部を用い、単純な元素構成とすることで初期核生成を制御している。さらに、第二のステップでは、組成の自己整合条件を用いることで、良質な誘電体膜を得ることを特徴としている。
(第2の従来例)
特許文献6では、ABO3で表されるペロブスカイト組成の電気伝導性酸化物を用いる構造が開示されている。ABO3の各構成元素の種類やその組成を選択することにより界面のバリアハイトや格子整合等を最適化することが可能である。本従来例ではPtを下部電極に用いる際には、誘電体膜を成長させる高温プロセスで、電極表面が荒れることが問題とされており、耐熱性電極として導電性酸化物を用いることが効果的であるとしている。本耐熱性電極は、高温が印加された際に、相互拡散を抑制する効果もある。
(第3の従来例)
特許文献7及び8では、下部電極にPt、TiN、あるいは金属間化合物と導電性酸化物の積層構造を用いることが開示されている。Ptや金属間化合物の上に、(001)に配向したペロブスカイト型の導電性酸化物であるLSCOを挿入することで、その上に形成する(Pb、Nb)(Zr,Ti)O3のようなペロブスカイト型の強誘電体膜が良好な配向特性を示す。また、TiN上にはLaNiO3を用いることが可能であることも示されている。
(第4の従来例)
特許文献9では、導電性を有するペロブスカイト型導電性酸化物を下部電極に用い、Pbを含むペロブスカイト型強誘電体膜を有するキャパシタの構造が開示されている。この構造では、下部電極とSi系材料との反応が抑制され、密着性を高めることが可能である。
(第5の従来例)
非特許文献1には、LaNiO3という導電性ペロブスカイト酸化物が、RFスパッタ法にて、350℃で形成できるという報告がある。本報告では、Pt電極上に100nmの(100)に配向したLNO膜を設けることで、ゾルゲル法によるPZT成膜温度を50℃低減し、500℃で良好なペロブスカイト強誘電体膜の成膜に成功している。さらに、グレインサイズもPt電極上よりも小さくなっているという記載もある。
特開平7−3431号公報 特開平7−111107号公報 特開平9−67193号公報 特開平10−173140号公報 特開2000−58525号公報 特開平9−139480号公報 特許第3343356号公報 特表平11−508412号公報 特許第3021165号公報 Japanese Journal of Applied Physics、第34巻、p.4870−4875頁
しかしながら、第1乃至第5の従来例には以下に述べる課題がある。
第1の従来例では、成長温度の低温化を実現できるが、成長温度を低温化することで核生成密度が低下し、個々のグレインサイズが大きくなってしまう場合があった。グレインサイズが大きくなると、膜の凹凸が大きくなり局所的な膜厚の分布が生じる。膜の薄い部分では印加電界が強くなるため、漏れ電流の増大や絶縁耐圧の低下をもたらす。また、膜の厚い部分では逆に、印加電界が弱くなるため十分な分極特性が得られなくなる。したがって、グレインサイズを小さくし、膜の凹凸を小さくする工夫が必要である。
第2の従来例では誘電体プロセスが高温であることが前提とされており、低温成膜時における結晶性、配向性、グレインの制御等については記載されていない。誘電体を低温成膜する際には、導電性ペロブスカイト膜を形成する温度、配向性、グレインサイズの制御がきわめて重要であり、これらの状況で誘電体膜の膜質や凹凸などの形状が決定される。そのためには、導電性ペロブスカイト膜の形成法や膜厚、および下層に存在する膜の制御も重要である。
第3および第4の従来例では、ペロブスカイト型導電性酸化物の性状を決定する手法が示されていない。上述したように、誘電体膜の性状を決定するために重要な導電性酸化膜の性状を制御することはきわめて重要である。また、導電性酸化物は一般に抵抗が高いため、可能な限り薄くすることが望まれる。このような、導電性酸化膜に求められる性状とその制御に関する記載がない。
第5の従来例では、Pt電極上にペロブスカイト型導電性酸化物を設ける例が挙げられている。Pt電極は、よく知られているように、反応性が乏しいため、半導体プロセスとして一般に用いられる反応性イオンエッチングが困難であるという特徴を有する。また、この従来例ではLNO膜の膜厚が100nmと厚いためその抵抗が高くなるだけでなく、キャパシタとした際の全体の高さが高くなるため、その後の製造プロセス(層間絶縁膜の埋設など)において困難をもたらす場合があった。したがって、LNOおよびデバイスに見合った性状を決定しておく必要がある。さらに、導電性酸化物と金属膜とは密着性が悪く、LNO膜とPt膜との界面で剥離を生じやすいという問題もある。
そこで、本発明は低温処理を可能とすることで容量素子を搭載した半導体装置のトランジスタ特性や配線の特性変動を抑えることを目的とする。また、誘電体の配向性及びグレイン構造の制御することで容量素子のリーク電流を低減し、容量素子の電気特性を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有することを特徴とする。すなわち、本発明は、Ru系膜と該Ru系膜上に形成されたペロブスカイト型構造のLaNiO3系膜とで構成される下部電極と、該LaNiO3系膜上に形成されたペロブスカイト型構造の誘電体膜と、該誘電体膜上に形成された上部電極と、を有する容量素子を搭載する半導体装置に関する。
本発明の半導体装置は更に、前記LaNiO3系膜が、厚さ方向において前記Ru系膜側に形成されRu元素を含むミキシング層と、厚さ方向において前記誘電体膜側に形成され実質的にLaNiO3からなる層とを有することが好ましい。
本発明の半導体装置は更に、前記ミキシング層の膜厚が10nm未満であることが好ましい。
本発明の半導体装置は更に、前記LaNiO3系膜の膜厚が20nm未満であることが好ましい。
本発明の半導体装置は更に、前記Ru系膜の(002)配向度が90%以上であることが好ましい。
本発明の半導体装置は更に、前記LaNiO3系膜が(100)優先配向であることが好ましい。
本発明の半導体装置は更に、前記誘電体がPb(Zr,Ti)O3を主成分とする複合金属酸化物であり、かつ該誘電体膜が{100}優先配向であることが好ましい。
本発明の半導体装置は更に、前記複合金属酸化物の結晶グレインサイズが50nm以下であることが好ましい。
本発明によれば、450℃以下の低温で誘電体容量素子の形成が可能となり、集積回路を構成するトランジスタ、金属配線に悪影響を及ぼすことなく、半導体集積回路に誘電体容量素子を付加することが可能となる。また、下部電極積層膜のグレイン構造と配向性を制御することによって、誘電体膜のグレイン構造と配向性を制御するとともに、表面の平坦性を実現できる。この結果、高機能なロジック半導体集積回路と高速かつ不揮発性を有する誘電体メモリを混載することが可能となるだけでなく、半導体装置の構成に自由度が拡がる。
(半導体装置)
本発明の誘電体容量素子の構造によれば、強誘電性を有するペロブスカイト構造のPb系誘電体膜を、450℃以下の低温で得ることができ、かつ誘電体膜のグレインサイズを50nm以下に抑えることで表面平坦性を向上させ、誘電体容量素子の電気特性を向上させることができる。また、Ruは酸素との親和性が高いため、LaNiO3(以下、LNOと記載する。)との界面でRuOxとなり、このRuOxがLNO中にわずかに拡散することでミキシング層を形成し、金属膜とLNO膜の密着性が飛躍的に向上する。
本発明の誘電体容量素子は、対向する二つの電極間に誘電体膜を挟むことにより構成される。ここでは、二つの電極と誘電体膜が基板表面に対して垂直方向に積層されたプレーナ型容量素子を用いる。すなわち、下方から下部電極、誘電体膜、上部電極の順に積層された誘電体容量素子である。本発明の容量素子の一例を図1に示す。図1の容量素子は下部電極、誘電体132、上部電極133から構成されている。下部電極の下部には更に導電性プラグ130が設けられており、配線と接続される。下部電極は更にLaNiO3からなる層131a、ミキシング層131b、Ru系膜131cから構成されている。
本発明のPb系誘電体とは、第2図に示すようなペロブスカイト構造を有し、図2のAサイトの主成分としてPbを含有する複合金属酸化物誘電体を示す。すなわち、AサイトにPbを主成分とし、0〜10%程度のPbをLa、Ca、Nb、Sr等で置換し、BサイトとしてZrおよびTiを含有する酸化物誘電体である。
(下部電極)
下部電極のうち酸化物である誘電体膜と直接接触する部分には、誘電体膜を構成する材料の還元および下部電極材料自体の酸化を抑えるために酸化されにくい材料、酸化物が導電性を呈する材料、既に酸化されている材料を用いる必要がある。また、下部電極は誘電体膜が成長する際の基板表面となるため、誘電体膜の膜質や結晶性等に多大な影響を与える。特に、誘電体膜と同様のペロブスカイト構造を有する導電性酸化物を用いることで、誘電体膜のグレインサイズや配向性を制御しやすくなる。このような観点から、本発明では下部電極Ru系膜と誘電体膜の界面にLNOを挿入している。
また、下部電極下にはLSI配線層を設け、導電性プラグを介して該下部電極と該LSI配線が接続される場合がある。導電性酸化物と導電性プラグが直接、接する構造の容量素子では導電性酸化物と導電性プラグが接する部分で導電性プラグを構成する材料が酸化し、電気的接続が切断される。従って、導電性酸化物と導電性プラグとの間には、酸化バリア層を挿入する必要がある。酸化バリア材料は、自身が耐酸化性を有するか、もしくは酸化物が導電性である必要がある。このような材料として、Pt、Ir、Ruなどの貴金属材料がよく知られている。一般に、これらの貴金属材料は、蒸気圧の高い反応生成物が得られ難いため、LSIプロセスで用いられる反応性イオンエッチングによってパターニングすることが難しいが、Ruのみは例外で、酸素を含むプラズマ中で揮発性の反応物を生成する。以上の様に下部電極の下層としてRuを主成分とする金属層(Ru系膜)を用いる。Ru系膜は反応性イオンエッチングによるパターニングを容易に行うことが可能で、LNO系膜形成時にRu系膜の表面に形成されるRuO2が導電性を有し、下層の導電性プラグ等に対する酸化バリア膜として機能する。なお、Ru系膜中のRu含量は95原子%以上100原子%以下であることが好ましい。Ru系膜の膜厚はSEM又はTEMによって測定可能であり、40nm以上50nm以下であることが好ましい。
上記のように下部電極としては、ペロブスカイト型導電性酸化物(LNO)とRu系膜の積層構造とすることが重要である。一般的に導電性酸化物は電気抵抗が高く、また、ペロブスカイト型の導電性酸化物はその結晶化温度が500℃以上と比較的高い材料が多い。結晶化温度については、従来例で示したようにLaNiO3では低いことが公知である。したがって、所望のペロブスカイト型誘電体膜が得られるよう下部電極構造としてこれらの材料を組み合わせて実現する必要がある。また、電気抵抗に関しては、導電性酸化物の膜厚を薄膜化することで、その影響を小さくすることができる。
(誘電体膜)
ペロブスカイト型誘電体膜に望まれるのは、言うまでも無く、強誘電性と絶縁耐性である。これらの特性は配向性やグレインサイズ等を制御することで制御可能である。この誘電体の配向性やグレインサイズはその下に積層されているLNO/Ruの構造の影響を大きく受ける。そこで、誘電体膜の配向性やグレインサイズの点から最適なLNO/Ruの構造を説明する。
図3に、Ruの配向性とスパッタ温度の関係を示す。ここでは、チャンバ内にArを7.2mTorrで導入し、スパッタパワーを3kWとしてRuを成膜し、X線回折測定を行った結果に基づいて配向度の計算を行っている。配向度は、JCPDSカードに示されている粉末パターンで較正して算出している。図に示すように、Ru膜は300℃以上になると急激に(002)(c面と呼ばれる)の配向度が大きくなることがわかる。
図4に、Ru膜の上にスパッタリング法によって成膜したLNOのX線回折スペクトルを示す。ここで、LNOの成膜に用いた基板の最表面は(002)配向度が93%のRu膜、もしくは(002)配向度が78%のRu膜となっている。LNO膜は、RFスパッタ法により、基板温度350℃、Ar/O2流量比=3/1、3mTorr、RFパワー3kWとして成膜した。図4の結果より低配向((002)配向度78%)のRu膜上にLNO膜を成膜した場合には、LNOは(110)の強いピークと(100)のピークを有し、比較的ランダムな配向となる。これに対して、高配向((002)配向度93%)のRu膜上に成膜したLNOは、(100)優先配向となっており、そのピーク形状もシャープで良好な結晶性を有している。このように、LNOの配向を(100)優先配向とするためには、Ruの(002)配向度を90%以上にしておくことが好ましい。そのためには、Ruを成膜する際には、基板温度を300℃以上にしておくことが好ましいことが図3から読み取ることが出来る。図2に示すような構造のPb含有ペロブスカイト誘電体膜は、(001)方向に分極軸を持つので、(100)優先配向のLNOを用いることで、誘電体膜は(100)及び(001)に配向しやすくなり、分極特性が向上する。
次にLNO膜を導入する効果と最適膜厚について説明する。上述したように、容量素子電極における寄生抵抗低減という観点からは、LNOの膜厚は可能な限り薄くすることが好ましい。図5に、膜厚40nmのRu膜上に膜厚を変化(0〜55nm)させてLNO膜を成膜し、基板温度を430℃として気相成長法でPZTを成膜した際の、PZTのX線回折スペクトルを示す。まず、LNO膜厚0nm、すなわちRu膜上に直接PZTを成膜した場合には、常誘電性の異相であるパイロクロア相(Py)(2θ=29度付近)が見られている。成膜したLNO膜厚が5nm以上の場合には、パイロクロア相は完全に消失しており、LNOがペロブスカイト誘電体の成長核として有効に機能している。また、LNO膜が存在する場合には、LNO膜厚が何れの場合でもPZTの配向は、(100)及び(001)配向度が強く、LNOの結晶配向を引き継いでいる。但し、成膜した膜厚が5nmのLNO膜上にPZTを成膜した場合には、PZTにおけるペロブスカイト相のピーク強度が小さく、PZTのピーク強度は、LNO膜の膜厚が5nmから大きくなるに従って大きくなっている。
図6に、スパッタ成膜するLNO膜の膜厚を5、10、55nmとした際のPZT成膜後の鳥瞰SEM像を示したものである。成膜したLNO膜の膜厚が5nmの場合は、PZT膜のグレインサイズが大きい様子が見られており、表面の凹凸が大きい。ところが、成膜するLNO膜の膜厚が10nm、55nmの場合には、PZTのグレインサイズが40nm程度で表面の平坦性が向上している。この原因を探るために、断面TEMによる観察を行った。
図7にPZT膜/LNO膜界面付近の断面TEM像を示す。この写真はLNO膜を50nm成膜した上にPZTを成膜したサンプルである。写真から明らかなように、LNO膜とRu膜の界面からLNO膜側へ8nm未満の領域ではLNOが微結晶の領域が存在している。この領域では、Ru元素がLNO中へ拡散してきており、LNOとRuの酸化物であるRuOxがミキシングを起こしていることが確認されている。ミキシング層の膜厚は、スパッタ成膜したLNO系膜の膜厚に依存せず、5nm以上10nm未満であることを確認できた。ミキシング層の膜厚は2nm以上10nm未満であることが好ましく、5nm以上10nm未満であることがより好ましい。ミキシング層の厚さがこれらの範囲内にあることによって、連続した安定膜を形成することができる。因みにスパッタしたLNO膜の膜厚が5nmの場合には、膜全体がミキシング層となっており、純粋なLNO膜が観察されなかった。したがって、このミキシング層はスパッタしたLNOにRu元素が拡散して形成されることが確認できる。このミキシング層は、350℃で酸素雰囲気でLNO膜をスパッタする際に、酸素と親和性の高いRuの表面が酸化されると同時にLNOターゲットから飛来するスパッタ粒子が反応して形成される。このようにして形成されたミキシング層は、LNO膜を成膜する350℃よりもさらに高温でPZTを成膜しても、その膜厚が増膜せず安定である。Ru金属と酸化物の界面でこのようなミキシング層が形成されることによって、両者の密着性が飛躍的に向上する。下部電極金属膜としてRuの代わりにPtのような耐酸化性金属を用いると、Ptの反応性が低いために上記のようなミキシング層が形成されず、LNOとPtの界面で剥離が生じる。
LNO中には、Ru上の微結晶ミキシング層を介して柱状のグレイン構造が観測されている。すなわち、350℃という温度エネルギーを与えることによって、LNOの結晶化が促進されている。以上のように、350℃の酸素雰囲気でLNO膜をスパッタ成膜することによって、ミキシング層の形成による密着性の向上と、結晶化の促進を達成することができる。
また、図7からは、柱状のグレイン構造は、LNOからPZTへ引き継がれていることも確認できており、LNOの結晶がPZTの結晶核として機能していることがわかる。
LNOは、導電性酸化物であるがその抵抗率は8Ω・cm程度あり、Ruの12μΩ・cmと比較すると約3桁程度高い。したがって、電極の一部として用いた場合にはその寄生抵抗が問題となる。そこで、LNO膜の膜厚は可能な限り薄くする必要がある。ただし、Ru膜上のLNO膜には5nm以上10nm未満のミキシング層が存在するため、結晶化したLNOからなる層を得るためには、そのマージンを含んで5nmを超え、20nm未満であることが好ましく、10nm以上20nm未満としておくことがより好ましい。LNO膜の膜厚がこれらの範囲内にあることによって、寄生抵抗とミキシング層によるPZT膜の制御の面から最適化を図ることができる。
Ru膜上に430℃の気相成長PbTiO3(PTO)の核形成層、350℃の低温スパッタでRu膜上にスパッタ成長LNO膜を積層させた両試料に、更にPZT膜を積層させた場合のPZT膜の断面SEM像を図8に示す(図8(a)は、LNO膜上にPZT膜を積層させた場合のPZT膜の断面:図8(b)は、PTO膜上にPZT膜を積層させた場合のPZT膜の断面)。PTOを用いた場合(図8(b))でも、ペロブスカイト単相のPZT膜は得られているが、低温で表面反応を活用した気相成長であるため、核密度が上がらずグレインサイズが大きくなり、表面の凹凸が顕著に見られる。これに対して、本願発明において得られる350℃という低温のスパッタ法で結晶化できるLNOは、均一なペロブスカイト核を提供できる。このため、微細な柱状グレイン構造のPZT膜を得ることができ、表面の平坦性を向上させることができる。グレインサイズはTEMによる断面写真上で観察される凸部の底面の幅とし(図16)、10nm以上50nm以下が好ましい。グレインサイズがこれらの範囲内にあることによって、容量素子のリーク電流を低減させて特性の向上を図ることができる。
次にPZTの薄膜化について言及する。容量素子全体としてのアスペクト比を低減させることは、パターニング時のエッチング時間の短縮や、容量素子を覆う層間絶縁膜の埋設性向上のために有効である。容量素子のアスペクト比が大きくなると、メモリセル内における個々の容量素子間を絶縁膜で埋めることが困難になる。図9に、誘電体膜を薄膜化した際に見られる表面の凹凸を、断面TEM観察により見積もった結果を示す。横軸は、PZT膜の平均膜厚である。表面の凹凸は、PZT膜厚の増加に対して単調に増加している。したがって、表面平坦化のためにも薄膜化は望ましい。
図10に、リーク電流のPZT膜厚依存性を示す。横軸には電界をとり、縦軸に電流密度をとってプロットしている。破線は、膜厚100nmのRu膜上に直接、形成した平均膜厚230nmのPZT容量のリーク電流を示しており、他はミキシング層を含んだ膜厚10nmのLNO膜を挟んでPZTを成膜した容量素子のリーク電流である。各実線はPZT膜厚を変化させた場合のリーク電流を表す。各実線に付された数字は、PZTの膜厚を示している。図10を見ても明らかなように、LNOを挿入することで、リーク電流が大幅に低下し、絶縁破壊電界(図10において曲線の傾きが急激に上昇するときの電界強度)が上昇している。PZT膜厚が薄くなると、絶縁破壊電界は単調に増加していることも確認できる。これは、図9に示したような表面の凹凸に起因する現象であると考えられる。すなわち、凹凸が大きくなると、局所的に膜厚が薄くなる部分が生じ、電界強度が局所的に強くなる部分が生じる。このため、表面凹凸が大きいときに、平均的な絶縁破壊電界は小さくなるわけである。以上のように、容量素子のアスペクト比低減および絶縁性の向上の観点から、PZTを薄膜化することが望ましい。
(上部電極)
前記LNO系膜/Ru系膜を積層した下部電極上に、PZT膜を成膜した後に、上部電極を形成する。上部電極に関しては、PZT膜の結晶性等に影響を及ぼすわけではないので、電極膜自身の構造に関する制限は緩和される。ただし、PZT膜との界面制御については極めて重要である。通常良く用いられるのは、下部電極と同様の貴金属材料であり、微量酸素含有Ruであることが好ましく、下部電極中のRu含量は95原子%以上が好ましい。上部電極形成時には少なくともPZTとの界面を形成する部分には酸素を供給しながら成膜する手法が望ましい。例えば、スパッタリング法によって上部電極を形成する際には、Arのみでスパッタリングを行うことで、プラズマの影響でPZT表面に酸素欠損起因の損傷が導入される。スパッタリング雰囲気に酸素を導入することで、この損傷を回避することができる。この際、結果として誘電体と上部電極との間に形成される膜が導電性酸化物であっても、酸素添加の金属相であってもかまわない。好ましくは下部電極としてRu/RuO2膜、微量酸素含有Ir、IrO2、Ir/IrO2膜、Ru/LNO膜、Ir/LNO膜を用いることができる。また、上部電極の膜厚は40nm以上50nm以下が好ましい。
以上のようにして得られた誘電体容量素子の構造を、ロジック混載誘電体メモリに適用することで、高信頼性・高機能LSIを構成することが可能となる。
また、PZT容量は誘電率が高いことを利用して高周波デバイスにおける受動素子としての活用も考えられる。図11に、容量密度のPZT膜厚依存性を示す。誘電率は膜厚の低下にともなって低下する傾向を示すが、薄膜化によって単位面積あたりの容量は単調に増加し、膜厚40nmの場合には80fF/μm2と、極めて大きな容量値を示した。受動素子に関しても、メモリと同様に、低温プロセスを採用することで、高信頼性・高機能LSIを構成することが可能となる。また、当然ながら、誘電体メモリと大容量受動素子の双方を高機能なロジック回路と組み合わせることで、LSIの付加価値がさらに高くなる。
(半導体装置の製造方法)
本発明の半導体装置の製造方法の一例では下部電極(Ru系膜、LNO系膜)、誘電体膜、上部電極の順に成膜する。Ru系膜の成膜にはスパッタリング、CVD法、真空蒸着法などの成膜法を用いる。ここでは、スパッタリングを用いた成膜法について説明する。スパッタリングは高純度のRuターゲットを用い、Arなどの不活性ガスをチャンバに導入して行う。
次に、LNO系膜の成膜にはLa、Ni及び酸素を構成元素とするターゲットを用いてスパッタリングにより行う。チャンバには例えば、高酸素濃度のAr/O2ガスを導入する。ガス中のO2濃度は20体積%以上40体積%以下が好ましく、25体積%以上35体積%以下がより好ましい。また、このときの温度は300℃以上400℃以下が好ましく、340℃以上360℃以下がより好ましい。温度がこれらの範囲内にあることによって、ミキシング層の膜厚を10nm未満とし低抵抗化を図ると共にLNOの結晶性悪化を防止することができる。スパッタパワーは1kW以上5kW以下が好ましく、2kW以上3kW以下がより好ましい。スパッタ時間は20秒以上40秒以下が好ましく、25秒以上35秒以下がより好ましい。スパッタパワー及びスパッタ時間がこれらの範囲内にあることによってLNO系膜の膜厚を20nm未満とすることができる。
更に、LNO系膜上にスパッタリングによってPZT膜を成膜する。ここで、スパッタリングはPb、La、Zr、Ti及び酸素を構成元素とするターゲットを用いて行い、アルゴンなどの不活性ガスをチャンバ内に導入して行う。
PZT膜上には上部電極を成膜する。上部電極は下部電極と同様の条件で成膜することができるが、スパッタ雰囲気中に酸素を含有させることによって、微量酸素添加Ru系膜を成膜することが好ましい。なお、PZT膜と上部電極のPZT膜と接する面側にLNO系膜を成膜しても良い。なお、LNO系膜の成膜条件は、下部電極のLNO系膜の成膜条件と同じ条件に設定することができる。このようにPZT膜を成膜することによって、PZT膜の上層と下層の界面が対称となり、ヒステリシス特性が向上する。
以下に、本発明の誘電体容量素子の形成法を用いた、ロジック回路に誘電体容量素子を混載する工程の実施例を述べる。
(第1の実施例)
まず、図12(a)に示すように、Siウエハ101上に拡散層102、ゲート酸化膜104、ゲート電極105(メモリセル部のゲート105bはワード線となる配線を形成する)、からなるMOSトランジスタを形成する。トランジスタは素子分離103により互いに分離されて配置されている。トランジスタを形成した後に、絶縁膜110を成膜し、拡散層及びゲートの所定の位置に配線によって接続するためのコンタクトホール111を形成する。コンタクトホール形成後、バリアメタルおよび密着層として機能するTiN/Ti積層の薄膜をスパッタ法によって成膜し、コンタクトホールを導電体で完全に埋めるためにCVD法によりタングステンを埋め込む。その後、プラズマエッチングもしくは研磨を行うことにより、コンタクト部以外に成膜された余分なタングステンを除去し、コンタクトプラグ112を形成する。
次に、図12(b)に示すように、誘電体容量素子を形成する。誘電体容量素子は、下部電極131、誘電体膜132、上部電極133の順に成膜する。下部電極材料としては、スパッタ法により成膜した膜厚(ミキシング層を含む)10nmのLNO系膜である131aおよび40nmのRuである131cの積層膜を形成する。この際、LNOを酸化性雰囲気で形成することで、RuとLNOのミキシング層131bを形成し、導電性酸化物と金属電極の間の密着性を向上させることが重要である。
下部電極の下部には、必要に応じてTiNなどのバリア膜やTiなどの密着膜を設ける。TiNは、酸化物であるLNO系膜や誘電体膜を形成する際に、プラグ表面の酸化を抑制するだけでなく、元素の相互拡散も抑制することができる。
下部電極Ru系膜131cは、DCマグネトロンスパッタ法にて形成した。99.9%以上の純度を有するRuターゲットを用い、8mTorrのArをチャンバに導入し、基板温度を300℃とし、DCパワーを2kWとして15秒間のスパッタリングによって得た((002)配向度93%)。また、LNO系膜131aは、RFマグネトロンスパッタ法にて形成され、La、Niおよび酸素を構成元素とするターゲットを用い、酸素体積(もしくはモル)濃度25%で3mTorrのAr/O2を導入し、基板温度を350℃とし、RFパワーを3kWとして、35秒間の成膜によって得た。ここで形成する下層のRuは柱状グレイン構造の(001)優先配向膜であり、LNO−Ruミキシング層131bを含めたLNO系膜の膜厚は10nmであり、LNO系膜の上部は柱状グレイン構造の(100)優先配向となっている((100)配向度85%)。下部電極と誘電体がともに酸化物であるため、その界面特性は良好で極めて安定したものとなるとともに、誘電体膜であるPZTが(100)及び(001)に優先配向する表面が平坦な柱状構造を有するという特徴を有する。
次に、下部電極上にPZT膜をRFマグネトロンスパッタ法にて成膜する。ターゲットにはPb1.02La0.03Zr0.35Ti0.65xを用い、Arのみ、11mTorr、425℃、3kW、135秒間のスパッタを行い、膜厚150nmのPZT膜を得た({100}配向度99%)。以上のようにしてPZT膜を成膜した後には、スパッタ中に形成され得る酸素欠損を補填するために、400℃、酸素雰囲気で10分間の熱処理を行った後に、上部電極を成膜した。上部電極は、膜厚50nmの微量酸素添加Ru系膜を用いた。ここではDCマグネトロンスパッタチャンバに、酸素体積(もしくはモル)濃度22%で13mTorrのAr/O2を導入し、基板温度を300℃とし、DCパワーを2kWとして16秒間の成膜によって得られる膜を用いた。
容量素子を構成する各層を成膜後、下部電極131、誘電体膜132、上部電極膜133を1回のフォトリソグラフィー工程で一括加工する。すなわち、フォトレジストで容量素子のパターニングを行い、ドライエッチングにより上部電極から下部電極まで加工する。なお、上部電極膜を加工し、その後、誘電体膜/下部電極の積層構造膜を加工してもよい。その場合、アライメントマージンを確保するため、上部電極が誘電体/下部電極加工パターンに対して100nm〜500nm程度小さくする必要がある。容量素子の加工後には、400℃の酸素雰囲気で10分間の熱処理を行う。
次に、図12(c)に示すように、容量素子保護層間絶縁膜134としてO3−TEOS熱CVD法によりノンドープシリカ膜(NSG膜)を200〜400nm成膜し、上部電極コンタクト135と同時にトランジスタのコンタクトプラグに接続する第1のスルーホール136を開口する。これらのホール135および136は、前記ノンドープシリカ膜上に、開口したい部分以外にフォトレジストが残るようにパターニングを行い、ドライエッチングによって開口を行うことによって形成する。続いて、第一層目の配線層121となる金属膜をスパッタ法にて成膜し、配線を形成したい部分のみにフォトレジストが残るようにパターニングを行って、ドライエッチングによって不要な配線膜をエッチングし、第一層目の配線パターン121を形成する。ここで、121aはロジックの第一層目の配線を示しており、121bはメモリセル内におけるプレート線となっている。NSG膜上には、最終プロセスであるロジック部の水素アロイによるトランジスタ特性安定化を行うときの水素還元に対する容量素子保護膜として厚さ50nm程度の薄いシリコン酸窒化膜を積層してもかまわない。
続いて、図12(d)に示すように、層間絶縁膜151としてプラズマ酸化膜を2.5μm成膜し、CMPによる平坦化を施したのちに、第2のスルーホール152をフォトリソグラフィー工程とドライエッチングにより同時に形成し、第2の配線層153を形成する。ここで、153aはロジック回路の第2層目の配線層となっており、153bはメモリセル部のビット線となっている。CMPでは、シリカスラリーを用い、研磨圧力0.4kg/cm2、基板回転速度50rpm、研磨パッド回転速度35rpmとした。スルーホールの埋設はCVD法によるタングステンによって行っており、CVDに先立って、バリア膜としてスパッタ法によりTiNを形成しておく。タングステンをCVDにて成膜し、全面エッチバックによってホール以外の部分のタングステンを除去し、第2層配線をスパッタ法により成膜し、ドライエッチングにより、第2層目の配線層を形成する。
層間絶縁膜形成、CMPによる平坦化、スルーホールの形成、配線層の形成を所定の回数繰り返すことにより、多層配線を形成する。
(第2の実施例)
また、本発明における誘電体容量素子の構造は、プロセス温度を450℃以下に低減しても良好な強誘電性を確保することが可能であるので、多層配線形成後に容量素子を形成することが可能である。図13に本実施例を説明する図面を示す。まず、第12図(a)に示すように、図12(a)と同様にしてトランジスタおよびコンタクトプラグを形成した後に第1層目のアルミ系配線層121をスパッタ法とドライエッチングによって形成する。尚、図中における121aはロジックの第1層目の配線層であり、121eは容量素子とトランジスタを接続するためのパッドであり、121fはメモリセルにおけるビット線となっている。
続いて、図13(b)に示すように、第1の層間絶縁膜151、第1のスルーホール152、第2の配線層153を形成する。ここで、第2の配線層153aはロジックの第2層目の配線となっており、153eはメモリセルの容量素子とトランジスタを接続するためのパッドとなっている。スルーホールの埋設は、CVD法によるタングステンで行っており、CVDに先立ってバリア膜としてTiN膜を成膜するのが望ましい。CVD成膜後、CMP法によってスルーホール部以外の部分のタングステンを除去し、スルーホール部分のみにタングステンを残す。続いて、アルミ系の配線層をスパッタ法とドライエッチングによってパターニングする。この後、層間絶縁膜、スルーホール、配線の形成を所定の回数繰り返すことで、所望の層数の多層配線を形成する。
図13(c)は、容量素子下の多層配線の層数が2層の場合の例を示している。第2層目の配線層を形成した後に、第2の層間絶縁膜161を形成し、容量素子の下部電極とトランジスタを接続するためのスルーホール163eを形成し、CVD法によるタングステンの埋設を行い、CMPによりプラグ部以外の余分なタングステンを除去するとともに、表面の平坦化を行う。続いて、容量素子の下部電極の下層部として厚さ40nmのRu系膜131cを、300℃、DCパワーを2kWとし、15秒間のスパッタにより形成する((002)配向度93%)。Ru系膜形成後には、真空中でウエハの搬送を行い、DCスパッタ法によりLNO系膜131aを成膜する。LNOは、350℃、DCパワーを2kW、流量比Ar/O2=3/1、8mTorrで、25秒間のスパッタによって12nmの成膜を行った((100)配向度85%)。このとき、LNO系膜を酸化雰囲気で成膜することでRu系膜表面を酸化し、LNO系膜とRu系膜の界面ミキシング層131bを8nm程度形成することで、密着性の向上を図っている。続いて、基板温度を410℃とし、MOCVD法によって100nmのPZT膜132の成膜を行った({100}配向度99%)。PZT成膜後には、上部電極133としてRu系膜50nmもしくはRu系膜/LNO系膜を40/10nm成膜する。上部電極のPZT膜側にLNO系膜を形成することによって、PZTの下層と上層の界面が対称となり、ヒステリシス特性の対称性が向上する。Ru上部電極上には、コンタクトエッチング時のエッチングストッパとして機能するキャップ膜TiNを成膜すると効果的である。続いて、上部電極から下部電極までドライエッチングによって一括で加工する。この際、パターニングしたフォトレジストをマスクとしてエッチングを行っても良いし、パターニングした酸化膜をハードマスクとして用いてエッチングを行っても良い。容量素子の加工後、層間絶縁膜162を成膜し、第2層目の配線に接続される第2のスルーホール163a、容量素子の上部電極コンタクト163fを同時に開口する。続いて、第2のスルーホール163aと上部電極コンタクト163fに、CVD法によりタングステンの埋設を行う。この際、CVDに先立って、バリア膜としてTiNを成膜しておくことが望ましい。最後に、ロジック回路の最上層配線164aおよびメモリセル内のプレート線164eを同時に形成する。
(第3の実施例)
PZT容量は誘電率が高いため、高周波デバイス用のオンチップキャパシタとしての利用も考えることが出来る。図14では、第3の実施例を説明する、高周波デバイスを目的とした大容量キャパシタの例を示す。まず、図12(a)と同様にしてトランジスタとタングステンによるコンタクトプラグを形成した後、誘電率が2.4〜3.0の低誘電率層間絶縁膜211を成膜する。その後、配線を形成する部分に、タングステンコンタクトの上面位置に相当する深さまでの溝を形成する。続いて、スパッタ法により、バリア膜としてTa/TaNを15/15nm形成し、その上に80nmのCu膜をスパッタ法で形成する。その後、電解メッキ法にてCu膜を析出させ、CMPにより余剰なCu膜およびバリア膜を除去することで、予め形成しておいた溝部分にのみCuを残して、配線パターンを形成する。以上のようにして、図14(a)に示す様に、第1層目の配線を形成した。
次に、図14(b)に示すように、第2層目の配線を形成する。まず、誘電率が2.4〜3.0の低誘電率絶縁膜221を成膜し、第2層目の配線223を形成する溝と、第2層目の配線と第1層目の配線を接続するためのプラグ222を形成するためのビアホールをドライエッチングによって形成する。続いて、第1層目の配線層を形成したときと同様に、Ta/TaNをスパッタ法によって形成し、これと連続してスパッタ法によってCu膜を80nm成膜した。その後、電解メッキ法でCu膜を成膜し、配線溝にのみCuが残るように、余剰なCuおよびバリア膜をCMPによって除去する。以降、所定の回数だけ、上記のプロセスを繰り返し、低誘電率層間絶縁膜とCu配線からなる多層配線を形成した後に、キャパシタを形成するプロセスに入る。
図14(c)からは、2層配線を形成した後にキャパシタを形成するプロセスを説明する。第2層目の配線層の上に低誘電率絶縁膜231を形成し、キャパシタの下部電極と第2層目の配線を接続するためのプラグ232aを形成するためのビアホールをドライエッチングにて開口する。この際、容量素子を形成しない部分で、容量素子の上下の配線層を接続する必要がある部分にもプラグ232bを同時に形成しておく。その後、下層の配線層と同様に、Cu/Ta/TaNをスパッタ法によって形成した後、電解メッキ法でCuを成膜し、CMPによりプラグ部にのみCuを残して余剰なCu膜およびバリア膜を除去する。続いて、PZT容量233を形成する。まず、最下層にはバリア膜としてTiNを50nm成膜し、続いて下部電極となるRu系膜を50nm、LNO系膜を15nm成膜する(Ru系膜の(002)配向度93%、LNO系膜の(100)配向度85%))。次に、MOCVD法によって、基板温度を400℃としてPZT膜を50nm成膜する({100}配向度99%)。PZTを薄膜化することによって、容量値を増大させ、小面積・大容量の容量素子を提供することが可能となる。続いて、上部電極としてRu系膜を50nm成膜し、上部電極Ruからバリア膜TiNまでを一括で加工する。続いて、下層と同様に低誘電率絶縁膜241を成膜し、容量素子の上部電極コンタクトホール242aと、配線接続用ビアホール242bを形成するとともに、配線用溝243を形成し、下層配線と同様にしてバリア膜の形成とCuの埋設を行った後にCMPによって、配線パターンを形成する。
(第4の実施例)
図15に第4の実施例を説明する図を示す。本実施例では、第2層目の配線を形成した後に、容量素子を形成する例を示す。第2層目の配線までは、第3の実施例に従って形成する。その後、図15(a)に示すように、層間絶縁膜137を成膜し、容量素子を形成する部分に溝を形成する。続いて、PZT膜132と下部電極131を形成する(Ru系膜の(002)配向度93%、LNO系膜の(100)配向度85%、PZT膜の{100}配向度99%)。下部電極は、Ta/TaNバリア膜10/10nmをDCスパッタ法によって形成した後に、Ru系膜30nmをDCスパッタ法によって成膜し、最後にLNO系膜10nmをRFスパッタ法によって成膜することで形成した。PZT膜は、MOCVD法により、基板温度を380℃として、30nm成膜した。
引き続いて図15(b)に示すように、CMPによって、溝部分以外のPZT膜および下部電極膜を除去し、絶縁膜241を成膜し、上部電極用のビアホールを形成する。このとき、配線接続用のビアホール242bも同時に形成しておく。さらに、配線243を形成するための溝も同時に形成しておき、Ta/TaNバリア膜をスパッタ法によって形成する。このバリア膜は、容量素子における上部電極としての機能も果たすことになる。続いて、スパッタ法によってCuを成膜した後、電解メッキ法でホールの埋設と配線溝の埋設を行う。最後に、CMPによって、余剰なCuを除去し、配線パターンを形成する。
(第5の実施例)
第4の実施例の変形例を示す。容量素子形成用の溝部分に、PZT/下部電極膜を形成する際、PZT形成後に上部電極膜としてRu系膜を30nm成膜した後に、CMPを行って、容量素子部分を形成してもよい。第4の実施例では、ビアホール用のバリア膜を上部電極で代用したが、上部電極を貴金属とした場合の方が、容量素子の特性は安定する。容量素子にCMPを行った後のプロセスは、第4の実施例と全く同様にして差し支えない。
本願発明による容量素子の積層構造を示す図である。 誘電体を有するペロブスカイト構造を表す結晶格子図である。 本願発明における実施の形態を説明する、スパッタ法によるRu系膜の配向性とスパッタ時の基板温度の関係を示す図である。 本願発明における実施の形態を説明する、配向率を変化させたRu上に形成したLNO膜のX線回折スペクトルを示す図である。 本願発明における実施の形態を説明する、LNO膜厚を変化させて形成したPZT膜のX線回折スペクトルを示す図である。 本願発明における実施の形態を説明する、LNO膜の膜厚を変化させて形成したPZTの表面形状を観察した電子顕微鏡写真である。 本願発明における実施の形態を説明する、PZT/LNO界面を詳細に観察した透過電子顕微鏡写真である。 本願発明における実施の形態を説明する、LNO膜の有無によるPZT膜表面の形状を比較する電子顕微鏡写真である。 本願発明における実施の形態を説明する、PZT表面の凹凸とPZT膜厚の関係を示す図である。 本願発明における実施の形態を説明する、リーク電流特性のPZT膜厚依存性を示す図である。 本願発明における実施の形態を説明する、容量値および誘電率とPZT膜厚の関係を示す図である。 本願発明における第1の実施例を説明する、半導体装置の工程断面図である。 本願発明における第2の実施例を説明する、半導体装置の工程断面図である。 本願発明における第3の実施例を説明する、半導体装置の断面構造図である。 本願発明における第4の実施例を説明する、半導体装置の断面構造図である。 グレインサイズの測定方法を表す模式図である。
符号の説明
101 Siウエハ
102 拡散層
103 素子分離
104 ゲート酸化膜
105a ゲート電極
105b ワード線(ゲート)
110 層間絶縁膜
111 コンタクトホール
112 コンタクトプラグ
121a 第1層配線(ロジック部)
121b 第1層配線(メモリセル部、プレート線)
121e 第1層配線(メモリセル部、接続パッド)
121f 第1層配線(メモリセル部、ビット線)
130 導電性プラグ
131 容量素子の下部電極
131a LaNiO3からなる層
131b ミキシング層
131c Ru系膜
132 誘電体膜
133 容量素子の上部電極
134 容量素子保護層間膜
135 容量素子の上部電極コンタクト
136 第1のスルーホール
137 絶縁膜
151 層間絶縁膜
152 スルーホール
153a 第2層配線(ロジック部)
153b 第2層配線(メモリセル部、ビット線)
153e 第2層配線(メモリセル部、接続パッド)
161 層間絶縁膜
163e スルーホール
162 層間絶縁膜
163a スルーホール
163f 上部電極コンタクト
164a 最上層配線
164e プレート線
211 低誘電率絶縁膜
221 低誘電率絶縁膜
222 ビアプラグ
223 金属配線
231 低誘電率絶縁膜
232a ビアプラグ
232b ビアプラグ
233 PZT容量
241 低誘電率絶縁膜
242a 上部電極コンタクト
242b ビアプラグ
243 金属配線

Claims (8)

  1. Ru系膜と該Ru系膜上に形成されたペロブスカイト型構造のLaNiO3系膜とで構成される下部電極と、該LaNiO3系膜上に形成されたペロブスカイト型構造の誘電体膜と、該誘電体膜上に形成された上部電極と、を有する容量素子を搭載する半導体装置。
  2. 前記LaNiO3系膜が、厚さ方向において前記Ru系膜側に形成されRu元素を含むミキシング層と、厚さ方向において前記誘電体膜側に形成され実質的にLaNiO3からなる層とを有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記ミキシング層の膜厚が10nm未満であることを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記LaNiO3系膜の膜厚が20nm未満であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記Ru系膜の(002)配向度が90%以上であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記LaNiO3系膜が(100)優先配向であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記誘電体がPb(Zr,Ti)O3を主成分とする複合金属酸化物であり、かつ該誘電体が{100}優先配向であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記複合金属酸化物の結晶グレインサイズが50nm以下であることを特徴とする請求項7記載の半導体装置。
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