JP2000251779A - 平面型画像表示装置 - Google Patents

平面型画像表示装置

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JP2000251779A
JP2000251779A JP11047172A JP4717299A JP2000251779A JP 2000251779 A JP2000251779 A JP 2000251779A JP 11047172 A JP11047172 A JP 11047172A JP 4717299 A JP4717299 A JP 4717299A JP 2000251779 A JP2000251779 A JP 2000251779A
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JP
Japan
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voltage
electrode
insulator
electron
rear plate
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JP11047172A
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Naohito Nakamura
尚人 中村
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り扱いにおいて不慮の感電等を引き起こす
ことがなく、長期に渡って安全に高電圧を印加でき、輝
度や色度に優れた画像を表示でき、装置の信頼性を向上
させることができる平面型画像表示装置を提供する。 【解決手段】 電圧導入端子10は、電極と電気的に接
続されリアプレート面を通過してリアプレート外面側に
導出される電圧導入電極9と、表面にくぼみ部分が形成
され電圧導入電極9を被覆する絶縁体11とを具備し、
電圧導入電極9は、リアプレート外面側において絶縁体
11の溝部15の内側で且つ絶縁体表面から突出しない
状態で外部に露出する構造を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子線を利用した
平面型画像表示装置に関し、特にその電圧導入端子に特
有の構造を有する平面型画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、動画像等を表示する画像表示装置
としては、色再現性や画像の応答速度、価格等の面で優
れているCRTが、特にカラー画像表示装置として広く
用いられてきた。
【0003】一方、CRTは、表示面積に対し装置の奥
行きが大きいという欠点を有しているため、平面型の画
像表示装置に対する要望も従来からあり、近年になっ
て、液晶を用いた平面型画像表示装置がCRTに替わっ
て普及してきたが、自発光型でないため、バックライト
を持たなければならない点や、視野角依存性がある等の
問題点があり、平面型で且つ自発光型の表示装置の開発
が望まれている。
【0004】こうした自発光の平面型画像表示装置とし
て、最近、カラープラズマディスプレイが商品化され始
めているが、従来のCRTとは発光の原理が異なるた
め、画像のコントラストや、発色の良さなどで、CRT
と比べるとやや劣ると言わざるを得ないのが現状であ
る。
【0005】こうした中、CRTと同様に電子線を用い
た画像表示装置であれば、CRTと同等の画質を得るこ
とが期待できるため、電子線利用の平面型画像表示装置
の研究、開発も多く行われている。
【0006】これら、電子線を用いた平面型画像表示装
置の多くは、電子の発生源(以下、単に電子源と呼ぶ)
として、熱陰極や冷陰極型の電子放出素子を複数配列す
ることで、CRTで必要な電子線の偏向空間を縮小し、
装置の薄型化、平面化を達成しようとするものである。
【0007】画像表示の点では、上記電子源から放出さ
れた電子を、電圧で加速し蛍光体に照射するというCR
Tと同じ原理を用いようとするものであるから、CRT
と同様の画像品位が得られることが期待される。
【0008】従来例1として、例えば特開平4−163
833号公報には、線状熱陰極と、複雑な電極構体を真
空容器に内包した、電子線を用いた平面型画像表示装置
が開示されている。
【0009】これら電子線を用いた平面型画像表示装置
においては、例えば蛍光体に入射した電子線の一部が散
乱され真空容器内壁に衝突し、2次電子を放出させてそ
の部分をチャージアップさせる場合があり、その場合内
部の電位分布が歪み、電子線の軌道が不安定になるばか
りでなく、内部で放電を生じこれにより装置が劣化した
り破壊されるおそれがある。
【0010】このようなチャージアップを防止する方法
としては、真空容器内壁に帯電防止膜を形成する方法が
ある。
【0011】また、従来例2として、上記真空容器内壁
に帯電防止膜を形成する方法としては、例えば、特開平
4−163833号公報において、画像表示装置のガラ
ス容器の内壁側面に、高インピーダンスの導電性材料よ
りなる導電層をもうけた構成が開示されている。
【0012】また、電子線を用いた画像表示装置におい
ては、電子源と蛍光体との間には電子を加速するための
電圧が印加される。
【0013】このため、画像表示装置の真空容器が青板
ガラスなどのNaを含むガラスにより構成されている場
合、上記の電界によりNaイオンが移動し電界電流が生
じる。
【0014】ガラスを用いた真空容器は、複数の部材を
フリットガラスにより接合して形成されるが、上記の電
界電流により、フリットガラス中にNaイオンが流入す
ると、フリットガラスに含まれるPbOが還元されPb
を析出し、フリットガラスにクラックを発生させて、容
器内の真空を保てなくなるおそれがある。
【0015】これに対しては真空容器の外壁の適当な位
置に、電極を設けて電界電流を吸収し、フリットガラス
中を電界電流が流れないようにする方法がある。
【0016】また、従来例3として、例えば、特開平4
−94038号公報では、フェースプレートの周辺部に
低抵抗の導電膜を設けこれをグランド電位に接続して電
界電流がフリットガラスに流れないようにする構成が開
示されている。
【0017】また、従来例4として、真空容器の側壁
に、電流を流して電位の勾配を形成するための帯状電極
を設ける構成が米国特許第5,357,165号公報に
開示されている。
【0018】図14に上記の場合の想定される等価回路
を示す。図14において、71は蛍光体を示し、電圧V
a が印加される。72は真空容器の部材の接合部を示
し、75は蛍光体71と接合部72の間の真空容器内壁
に形成された高インピーダンスの帯電防止膜の有する抵
抗を示す。また、73は接合部を通って真空容器の内か
ら外へ通過する、電子源駆動用配線を示し、76は接合
部72と電子源駆動用配線73の間のフリットガラスの
有する抵抗を示す。
【0019】配線は所定の電位を有する、電子源駆動用
電源の端子79に接続されており、80は配線の抵抗を
示す。77は蛍光体71から接合部72に真空容器を構
成するガラスの内部を流れる電解電流に対する抵抗を示
す。74は、真空容器の外側で、電解電流を捕捉するた
めの電極を示し、78はガラスの内部を流れる電解電流
に対する抵抗を示す。電極74はこれに接続された導線
が有する抵抗を介してグランドに接続される。接合部7
2はさらに帯電防止膜などの抵抗81を介して、特定の
電位を有する部材82へ接続されている。
【0020】尚、図14は上記の従来例の構成を一つの
図に示したもので、上記従来例が図14に示した要素を
完備しているのではない。
【0021】一方、従来例5として、特開平4−163
833号公報に記載の上記の電子線を利用した平面型画
像表示装置が提案されている。
【0022】上記公報記載の平面型画像表示装置におい
ては、線状熱陰極を複数用いることで、従来CRTに必
要だった電子線の偏向空間を大幅に縮小したとはいえ、
複数の画素(蛍光体)に電子線を偏向するための水平偏
向電極、垂直偏向電極等の複雑な電極構体を容器内部に
含む構成のため、装置がある程度の厚さ(数十mm程
度)を有することが避けられないが、近年、携帯用情報
端末機器などとして、電子線利用の平面型画像表示装置
においても、例えば液晶ディスプレイと同程度の、更に
厚さの薄い超薄型の装置の開発が求められている。
【0023】これら、超薄型の電子線を利用した平面型
画像表示装置を達成するものとして、本出願人は、表面
伝導型電子放出素子とそれを用いた平面型画像表示装置
に関して、すでに多くの提案を行っている。
【0024】従来例6として、例えば特開平7−235
255号公報に記載された平面型画像表示装置に関する
提案がある。
【0025】この電子放出素子は構成が単純で、大面積
に多数集積して形成することができるため、1画素(蛍
光体)に対し1つの電子放出素子を形成することも可能
で、上述した従来例5の特開平4−163833号公報
に記載の電子線利用の平面型画像表示装置や、或いは通
常のCRTで必要だった電子線偏向の空間をなくすこと
ができるため、非常に薄い平面型画像表示装置に用いる
ことができる。
【0026】他にも、電子源として、電界放出型電子放
出素子(以下、FE型素子と呼ぶ)を用いた場合も同様
に、超薄型の平面型画像表示装置を構成できるため、種
々の開発が続けられている。
【0027】ところで、電子源と蛍光体の間には、上述
のように電子を加速するための電圧が印加されている
が、好ましい色の発光を得るためには、この電圧はでき
るだけ高くすることが好ましく、少なくとも数kV程度
以上であることが望ましい。
【0028】電子線を利用する画像表示装置は、装置内
部は当然ながら真空となっているため、上記のような高
電圧を、装置外から真空の装置内に導入しなければなら
ないが、上述した従来例5の特開平4−163833号
公報に記載の電子線利用の平面型画像表示装置に対応す
る高圧導入の方法の1例が、特開平3−280336号
公報に示されている。
【0029】従来例7としての上記特開平3−2803
36号公報の場合は、上述したように画像表示装置全体
がある程度の厚さ(数十mm)を有するため、前面ガラ
ス容器の側壁部から、電圧導入端子を引き出すことが可
能である。
【0030】一方、超薄型の平面型画像表示装置では、
通常電子源が形成されるリアプレートと、該リアプレー
トと対向して配置される内面に蛍光体が塗布されたフェ
ースプレートとは、両プレートの側縁部にて挟持され、
真空容器の一部を成す支持枠、或いは両プレート間の所
望の位置に配置されるスペーサ、或いは両プレートを接
着するフリットガラス自体等で、0.1mm〜数mmと
いう、非常に薄い間隔で保持され、装置を構成している
ため、フェースプレートとリアプレートとの側壁部から
電圧導入端子を引き出すこと、即ち、装置側壁部から電
圧を供給することは難しい。
【0031】蛍光体と外部との電気的接続は、蛍光体電
圧が比較的低い場合は、ITO(インジウム、錫の複合
酸化物)、Cr膜等の導電層から成る引き出し配線をフ
ェースプレートに形成し、パネル側縁部のフリットガラ
スで接着される部分を貫通して引き出す方法も行われて
いる。
【0032】しかし、上述のように、数kV以上と高い
電圧を導入したい場合、或いは電流量が多い場合は、こ
のような導電層では、充分な電流容量が取れず、また、
この該導電層やフリットガラス部が経時変化して気密が
損なわれるリーク、いわゆるスローリークが生じるおそ
れがあるため、導電層による引き出しは不適当である。
【0033】従来例8として、このような課題を解決す
る、高電圧導入構造を有する超薄型の平面型画像表示装
置が特開平5−114372号公報に示されている。
【0034】即ち、特開平5−114372号公報に示
された装置においては、FE型素子が多数形成されたリ
アプレートに孔部を有し、この孔部を貫通して内端が蛍
光体への給電導電層に弾性的に接触する電圧導入電極を
通じ、蛍光体に電圧供給する構造が示されている。
【0035】該装置の電圧導入部の主要な部分につき、
拡大断面図を図15に示す。
【0036】図15において、101はリアプレート、
102はフェースプレート、106は蛍光体引き出し電
極、108はフリットガラス、109は電圧導入電極、
112は電子源駆動用配線電極、138は導電性の弾性
部材、139は封止用ガラス材を示す。
【0037】図15の例では、電圧導入電極109は、
リアプレート101にフリットガラス108で固定され
た封止用ガラス材139を介して支持されており、該電
圧導入電極109の一方が露出状態となって高電圧電源
に接続されている。また、ガラス材139は、図示の如
く椀形の形状を有しているため、リアプレート101か
ら電圧導入電極109までの高さが所定寸法(図示例で
は、30mm)以上となるのが避けられない構造となっ
ている。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た各従来例には以下のような問題点があった。
【0039】上述した装置の高電圧の導入構造により、
比較的安定に高電圧が導入できる超薄型の平面型画像表
示装置が示された。しかしながら、上記装置の電圧導入
構造は、高電圧が印加される電圧導入電極が露出してい
るため、装置の作製プロセス等において、感電するおそ
れがあり、安全上好ましくない。
【0040】また、電圧導入構造全体が、リアプレート
の背面側に向って伸びた形状となっているため、装置の
作製プロセスにおいて、或いは装置が完成した後でも、
衝撃等を与えた場合に壊れやすい(折れやすい)という
問題も有する上、装置全体として薄型化を目指す平面型
画像表示装置の電圧導入構造としては、奥行きが必要と
なる点で好ましくない。
【0041】更に、外部電源からの電圧供給のための導
電ケーブルと、装置の電圧導入電極との接続において、
上述のごとく折れやすい電圧導入構造を折れないよう保
護しつつ、感電等を防ぐために接続部を露出させないよ
うにすることが望ましいが、そのような構造が容易には
達成できない。
【0042】このように、電子線利用の平面型画像表示
装置において、十分に明るく発色の良い画像を得るため
には、できるだけ高い電圧を安定に印加する必要があ
る。
【0043】そのためには、高電圧を扱う観点から、感
電を引き起こすおそれのある電圧導入構造は極力避ける
べきであり、その上で、不用意に破損等することが少な
く、また、装置全体の薄型化を損なわない上で、装置の
動作時に放電を引き起こすことがないよう、絶縁耐圧も
高い電圧導入構造、即ち、電圧導入端子が必要となる。
【0044】従来、このような点を満たした平面型画像
表示装置の高電圧導入構造が、十分に達成できていると
は言えなかった。
【0045】従って、本発明の目的は、取り扱いにおい
て不慮の感電等を引き起こすことがなく、長期に渡って
安全に高電圧を印加でき、輝度や色度に優れた画像を表
示でき、装置の信頼性を向上させることができる平面型
画像表示装置を提供するものである。
【0046】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の電子放
出素子が配設されたリアプレートと、該リアプレートに
対向配置され前記電子放出素子からの電子ビーム照射で
発光し画像を表示する蛍光体及び電圧を印加する電極が
内面に配設されたフェースプレートと、前記両プレート
間に挟持され該両プレートと共に真空容器の一部を成す
支持枠と、前記電極に電圧を導入する電圧導入端子とを
備えた平面型画像表示装置において、前記電圧導入端子
は、前記電極と電気的に接続され前記リアプレート面を
通過して該リアプレート外面側に導出される電圧導入電
極と、表面にくぼみ部分が形成され前記電圧導入電極を
被覆する絶縁体とを具備し、前記電圧導入電極は、前記
リアプレート外面側において前記絶縁体のくぼみ部分の
内側で且つ該絶縁体表面から突出しない状態で外部に露
出する構造を有することを特徴とする。
【0047】また、本発明は、複数の電子放出素子が配
設されたリアプレートと、該リアプレートに対向配置さ
れ前記電子放出素子からの電子ビーム照射で発光し画像
を表示する蛍光体及び電圧を印加する電極が内面に配設
されたフェースプレートと、前記両プレート間に挟持さ
れ該両プレートと共に真空容器の一部を成す支持枠と、
前記電極に電圧を導入する電圧導入端子とを備えた平面
型画像表示装置において、前記電圧導入端子は、前記電
極と電気的に接続され前記リアプレート面を通過して該
リアプレート外面側に導出される電圧導入電極と、表面
にくぼみ部分が形成され前記電圧導入電極を被覆する絶
縁体とを具備し、前記電圧導入電極は、前記フェースプ
レート外面側において前記絶縁体のくぼみ部分の内側で
且つ該絶縁体表面から突出しない状態で外部に露出する
構造を有することを特徴とする。
【0048】また、前記絶縁体のくぼみ部分は、該絶縁
体に形成された凹部分であることを特徴とする。
【0049】また、前記絶縁体のくぼみ部分は、該絶縁
体に形成された溝部分であることを特徴とする。
【0050】また、前記絶縁体のくぼみ部分は、該絶縁
体に形成された孔部分であることを特徴とする。
【0051】また、前記絶縁体のくぼみ部分は、前記リ
アプレート面或いは前記フェースプレート面と平行な方
向に開口部を有することを特徴とする。
【0052】また、前記電圧導入端子は、前記電圧導入
電極に外部電源から電圧導入する外部導線或いは該外部
導線と一体に形成されたコネクタを係止する構造を有す
ることを特徴とする。
【0053】また、前記電圧導入端子と前記外部導線と
の電気的接続部は、前記絶縁体及び前記外部導線或いは
前記コネクタを被覆する絶縁部材により外部と遮蔽状態
に被覆される構造を有することを特徴とする。
【0054】また、前記電子放出素子は、熱電子放出素
子、或いは電界放出素子、或いは半導体電子放出素子、
或いはMIM型電子放出素子、或いは表面伝導型電子放
出素子、或いはFE型電子放出素子であることを特徴と
する。
【0055】また、前記電圧導入構造は、前記電子放出
素子が備える素子電極に電圧を供給する端子にも適用す
ることが可能であることを特徴とする。
【0056】また、本発明の平面型画像表示装置は、図
2を参照しつつ説明すれば、複数の電子放出素子が配設
されたリアプレート(図2の1)と、該リアプレートに
対向配置され前記電子放出素子からの電子ビーム照射で
発光し画像を表示する蛍光体(図2の4)及び該蛍光体
に電圧を印加する電極が内面に配設されたフェースプレ
ート(図2の2)と、前記両プレート間に挟持され該両
プレートと共に真空容器の一部を成す支持枠(図2の
7)と、前記電極に電圧を導入する電圧導入端子(図2
の10)とを備えた平面型画像表示装置において、前記
電圧導入端子は、前記電極と電気的に接続され前記リア
プレート面を通過して該リアプレート外面側に導出され
る電圧導入電極(図2の9)と、表面にくぼみ部分が形
成され前記電圧導入電極を被覆する絶縁体(図2の1
1)とを具備し、前記電圧導入電極は、前記リアプレー
ト(図2の1)外面側において前記絶縁体のくぼみ部分
(図2の15)の内側で且つ該絶縁体表面から突出しな
い状態で外部に露出する構造を有する。
【0057】また、本発明の平面型画像表示装置は、図
2を参照しつつ説明すれば、複数の電子放出素子が配設
されたリアプレート(図2の1)と、該リアプレートに
対向配置され前記電子放出素子からの電子ビーム照射で
発光し画像を表示する蛍光体(図2の4)及び該蛍光体
に電圧を印加する電極が内面に配設されたフェースプレ
ート(図2の2)と、前記両プレート間に挟持され該両
プレートと共に真空容器の一部を成す支持枠(図2の
7)と、前記電極に電圧を導入する電圧導入端子(図2
の10)とを備えた平面型画像表示装置において、前記
電圧導入端子は、前記電極と電気的に接続され前記リア
プレート面を通過して該リアプレート外面側に導出され
る電圧導入電極(図2の9)と、表面にくぼみ部分が形
成され前記電圧導入電極を被覆する絶縁体(図2の1
1)とを具備し、前記電圧導入電極は、前記フェースプ
レート(図2の2)外面側において前記絶縁体のくぼみ
部分(図2の15)の内側で且つ該絶縁体表面から突出
しない状態で外部に露出する構造を有する。
【0058】また、前記絶縁体のくぼみ部分は、図2を
参照しつつ説明すれば、該絶縁体に形成された凹部分
(図2の15)である。
【0059】また、前記絶縁体のくぼみ部分は、図4を
参照しつつ説明すれば、該絶縁体に形成された溝部分
(図4の15)である。
【0060】また、前記絶縁体のくぼみ部分は、図11
を参照しつつ説明すれば、該絶縁体に形成された孔部分
(図11の15)である。
【0061】また、前記絶縁体のくぼみ部分は、図2を
参照しつつ説明すれば、前記リアプレート面或いは前記
フェースプレート面と平行な方向に開口部(図2の15
の開口部)を有する。
【0062】また、前記電圧導入端子は、図12を参照
しつつ説明すれば、前記電圧導入電極に外部電源から電
圧導入する外部導線或いは該外部導線と一体に形成され
たコネクタを係止する構造(図12の34)を有する。
【0063】また、前記電圧導入端子と前記外部導線と
の電気的接続部は、図3を参照しつつ説明すれば、前記
絶縁体及び前記外部導線或いは前記コネクタを被覆する
絶縁部材により外部と遮蔽状態に被覆される構造(図3
の20)を有する。
【0064】また、前記電子放出素子は、熱電子放出素
子、或いは電界放出素子、或いは半導体電子放出素子、
或いはMIM型電子放出素子、或いは表面伝導型電子放
出素子、或いはFE型電子放出素子など、各種の電子放
出素子とすることができる。
【0065】[作用]本発明の平面型画像表示装置は、
電圧導入電極を、リアプレート外面側において電圧導入
電極を被覆する絶縁体のくぼみ部分の内側で且つ絶縁体
表面から突出しない状態で外部に露出する構造としてい
る。このため、高電圧が印加される導電体や、金属部分
が露出することがないので、取り扱いにおいて不慮の感
電等を引き起こすことがなく、長期に渡って安全に高電
圧を印加でき、輝度や色度に優れた画像を表示できる。
【0066】また、電圧導入電極を被覆する絶縁体のく
ぼみ部分を、リアプレート面或いはフェースプレート面
と平行な方向に開口部を有する構造としている。このた
め、従来の如く電圧導入電極の先端部がリアプレート面
と直交する方向に所定寸法以上の長さをもって導出され
ている構造と比較し、電圧導入端子部を従来より薄型化
することが可能となり、この結果、装置全体を薄型化で
きると共に、構造が薄いことにより、電圧導入端子部が
破損する危険も減少し、安定して高電圧を印加できる構
造が達成されるため、装置の信頼性を向上させることが
できる。
【0067】
【発明の実施の形態】[実施形態]次に、本発明の実施
形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0068】図1は本発明の実施形態の平面型画像表示
装置の概略全体構成を示す斜視図、図2は本発明の実施
形態の電圧導入端子構造、即ち、図1の矢視A−A′線
に沿った断面の構成を示す部分拡大断面図、図3は本発
明の実施形態の電圧導入端子部と電圧供給ケーブルとの
接続の要部を示す部分拡大断面図である。また、図4は
図2の電圧導入端子部のみの構造を説明するための断面
図である。
【0069】図1乃至図4において、1は電子源を形成
するための基板を兼ねるリアプレート、2は内面に蛍光
体4が形成されたフェースプレートで、それぞれ、青板
ガラス、表面にSiO2 被膜を形成した青板ガラス、N
aの含有量を少なくしたガラス、石英ガラス、或いはセ
ラミックスなど、条件に応じて各種材料を用いる。
【0070】尚、電子源形成用の基板をリアプレートと
別に設け、電子源を形成した後、両者を接合しても良
い。
【0071】また、3−1,3−2,3−3は電子源駆
動用の配線であり、画像表示装置の外部に取り出され、
電子源の駆動回路(不図示)に接続される。
【0072】また、7はリアプレート1とフェースプレ
ート2に挟持される支持枠であり、フリットガラスによ
り、リアプレート1、フェースプレート2に接合され
る。電子源駆動用配線3−1,3−2,3−3は支持枠
とリアプレート1の接合部でフリットガラスに埋設され
て外部に引き出される。
【0073】また、4は蛍光体、10は本発明の特徴部
分である電圧導入端子である。フェースプレート2に高
電圧を供給するための電圧導入端子10の電圧導入電極
は、リアプレート1に設けられた通過孔によりリアプレ
ート1面を通過し、一端が後述するメタルバックと電気
的に接続した蛍光体引き出し電極6に接続されている。
真空容器内には、このほかゲッタなどが必要に応じて配
置される。
【0074】また、図2において、2はフェースプレー
ト、5は蛍光体4に接して形成されるメタルバックと呼
ばれる金属膜(通常Al)からなる電極、7は支持枠、
8はフリットガラス、9は電圧導入電極、12は電子源
駆動用配線電極である。
【0075】図2に示すように、電圧導入端子10の基
本構造は、電圧導入端子の中心近傍に位置するAuを被
覆した直径1mmのFe−Ni合金からなる電圧導入電
極9と、それを被覆するセラミックからなる絶縁体11
とで構成されており、電圧導入電極9は、リアプレート
の通過孔を通過して、リアプレート面と垂直な方向に沿
って挿入され、その真空容器内先端部13は上述のよう
に蛍光体引き出し電極6と電気的に接合されている。な
お、メタルバック5に高電圧を印加する場合には、引き
出し電極6はメタルバックに接続されており、ここでは
電圧を印加する電極としてもよい。
【0076】図4に電圧導入端子10の構造をより詳細
に示すように、電圧導入電極9の他方(真空容器外側)
の端はリング状の形状14をしており、その周縁部が、
絶縁体11に形成された溝部15の内側においてのみ、
真空容器外側に露出し、電圧導入電極のその他の部分
は、全て絶縁体11により被覆されている。
【0077】電圧導入端子10が上記のような構造を持
つことにより、電圧導入電極9は、装置完成後は、先端
の尖った導電体等で触れない限り、電気的に外部と導通
しないため、通常の取り扱いにおいて、一度装置に高い
電圧を印加した後に装置内部の容量成分により装置内に
残留する高電位の電荷等により感電を引き起こすといっ
たおそれがない。
【0078】また、上記構造の電圧導入端子10の絶縁
体11の溝部15は、外部電源から電圧を供給する導線
が、容易には外れないよう係止する構造も兼ねることが
できる。
【0079】図5(A)、図5(B)は、表面伝導型電
子放出素子単体の模式的な構成の一例を示す図であり、
図5(A)は平面図、図5(B)は断面図である。
【0080】図5において、41は電子放出素子を形成
するための基体、42,43は一対の素子電極、44は
上記素子電極に接続された導電性膜でその一部に電子放
出部が形成されている。電子放出部は後述するフォーミ
ング処理により、導電性膜の一部が破壊、変形、変質さ
れて形成された高抵抗の部分で、導電性膜の一部に亀裂
が形成され、その近傍から電子が放出されるものであ
る。
【0081】図5に示す表面伝導型電子放出素子のフォ
ーミング工程については、動作説明の項目で詳述するも
のとする。
【0082】(動作の説明)次に、本発明の実施形態の
動作について、図3を参照して詳細に説明する。
【0083】外部電源から電圧供給を行う場合、外部電
源(不図示)に接続された電圧供給ケーブル21内の導
線18に、電気的に接続された金属バネ部材16の一部
に、上記電圧導入端子10の絶縁体溝部15に嵌合する
よう形状の突起部17を設け、バネ部材を所望の間隔に
保持するためのセラミック等からなる絶縁部材19に取
り付け、更に、これらの複数の部材の全体を絶縁ゴム2
0で覆い、電圧供給コネクタ22を形成する。
【0084】金属バネ部材16の先端は、電圧導入端子
10の絶縁体溝部15が形成された部分の径に対し少し
広げられており、図3矢印の方向に、電圧供給コネクタ
22を挿入すると、金属バネ部材16と絶縁体溝部15
が、バネ力により嵌合し、両者が係止される。
【0085】この場合、バネ部材16の突起部17が、
電圧導入電極9の真空容器外側端14と接触し、電気的
に接合するよう形成されていることは言うまでもない。
【0086】このようにして、外部電源からの電圧供給
ケーブルと、電圧導入端子とを係止する構造が、容易に
得られる。
【0087】電圧導入端子10において、電圧導入電極
9を被覆する絶縁体11の材料としては、基板ガラスと
同様の材料を使用することもできるが、基板ガラスが青
板ガラス等の場合、フォルステライト磁器、ステアタイ
ト磁器を用いることで、基板ガラスとの膨張率が近いこ
とから、フリットガラスでリアプレートに接着すること
が可能となり、且つ、高い絶縁性が得られるため好適で
ある。
【0088】上記構造の電圧導入端子により、上述した
従来の高電圧導入用の構造(図15)に対し、電圧導入
電極が、装置外側において露出していないため、通常の
取り扱いで感電する危険が著しく減少し安全であると共
に、外部電源からの電圧供給用ケーブル等を係止する構
造も、容易に達成でき、電圧供給用ケーブル等が電圧導
入端子から簡単に脱落してしまうことも防ぐことができ
る。
【0089】また、電圧供給用の導線側が、上記の如く
絶縁材(ゴム等)で被覆されていれば、導線を接続する
ことで、電圧供給用導線と電圧導入端子の全体を絶縁部
材で覆う構造が容易に達成される。
【0090】本発明に用いる電子源を構成する電子放出
素子の種類は、電子放出特性や素子のサイズ等の性質が
目的とする画像形成装置に適したものであれば、特に限
定されるものではない。熱電子放出素子、或いは電界放
出素子、或いは半導体電子放出素子、或いはMIM(M
etal−Insulator−Metal:金属−絶
縁体−金属の3層構造)型電子放出素子、或いは表面伝
導型電子放出素子などの冷陰極素子等が使用できる。
【0091】本発明の実施形態を具体的に示した後述す
る実施例において示される表面伝導型電子放出素子は、
本発明に好ましく用いられるものであるが、上述の本出
願人による出願、特開平7−235255号公報に記載
されたものと同様のものであるが、以下に簡単に説明す
る。
【0092】上記構成説明で図5に示した表面伝導型電
子放出素子のフォーミング工程は、図5に示した一対の
素子電極42、43間に電圧を印加することにより行
う。印加する電圧は、パルス電圧が好ましく、図6
(A)に示す如く同じ波高値のパルス電圧を印加する方
法、図6(B)に示す如く波高値を漸増させながら印加
する方法のいずれの方法を用いてもよい。
【0093】フォーミング処理により電子放出部を形成
した後、「活性化」と呼ぶ処理を行う。これは、有機物
質の存在する雰囲気中で、上記素子にパルス電圧を繰り
返し印加することにより、炭素ないし炭素化合物を主成
分とする物質を、上記電子放出部の周辺に堆積させるも
ので、この処理により素子電極間を流れる電流(素子電
流If)、電子放出に伴う電流(放出電流Ie)ともに
増大する。
【0094】このような工程を経て得られた電子放出素
子は、続いて安定化工程を行うことが好ましい。この工
程は、真空容器内の有機物質を排気する工程である。真
空容器を排気する真空排気装置は、装置から発生するオ
イルが素子の特性に影響を与えないように、オイルを使
用しないものを用いるのが好ましい。具体的には、ソー
プションポンプ、イオンポンプ等の真空排気装置を挙げ
ることができる。
【0095】真空容器内の有機物質の分圧は、上記の炭
素及び炭素化合物がほぼ新たに堆積しない分圧で1.3
×10-6Pa以下が好ましく、更には1.3×10-8
a以下が特に好ましい。更に、真空容器内を排気すると
きには、真空容器全体を加熱して、真空容器内壁や、電
子放出素子に吸着した有機物質分子を排気しやすくする
のが好ましい。このときの加熱条件は、80〜250度
C、好ましくは150度C以上で、できるだけ長時間処
理するのが望ましいが、特にこの条件に限るものではな
く、真空容器の大きさや形状、電子放出素子の構成など
の諸条件により適宜選ばれる条件により行う。真空容器
内の圧力は極力低くすることが必要で、1×10-5Pa
以下が好ましく、更に、1.3×10-6Pa以下が特に
好ましい。
【0096】安定化工程を行った後の、駆動時の雰囲気
は、上記安定化処理終了時の雰囲気を維持するのが好ま
しいが、これに限るものではなく、有機物質が十分除去
されていれば、真空度自体は多少低下しても十分安定な
特性を維持することができる。
【0097】このような真空雰囲気を採用することによ
り、新たな炭素或いは炭素化合物の堆積を抑制でき、ま
た真空容器や基板などに吸着したH2O、O2なども除去
でき、結果として素子電流If、放出電流Ieが安定す
る。
【0098】このようにして得られた表面伝導型電子放
出素子の、素子に印加する電圧Vfと素子電流If及び
放出電流Ieの関係は、図7に模式的に示すようなもの
となる。図7においては、放出電流Ieが素子電流If
に比べて著しく小さいので、任意単位で示している。
尚、縦・横軸ともリニアスケールである。
【0099】図7が示すように、本素子はある電圧(し
きい値電圧と呼ぶ、図7中のVth)以上の素子電圧を
印加すると急激に放出電流Ieが増加し、一方、しきい
値電圧Vth以下では放出電流Ieがほとんど検出され
ない。つまり、放出電流Ieに対する明確なしきい値電
圧Vthを持った非線形素子である。これを利用すれ
ば、2次元的に配置した電子放出素子にマトリクス配線
を施し、単純マトリクス駆動により所望の素子から選択
的に電子を放出させ、これを画像形成部材に照射して画
像を形成させることが可能である。
【0100】次に、蛍光体とメタルバックとから成る蛍
光膜を形成する場合の例を説明する。
【0101】図8は蛍光膜を示す模式図である。
【0102】図8において、蛍光膜51は、モノクロー
ムの場合は蛍光体のみから構成することができる。カラ
ーの蛍光膜の場合は、蛍光体の配列によりブラックスト
ライプ或いはブラックマトリクスなどと呼ばれる黒色導
電材52と蛍光体53とから構成することができる。ブ
ラックストライプ、ブラックマトリクスを設ける目的
は、カラー表示の場合、必要となる三原色蛍光体の各蛍
光体53間の塗り分け部を黒くすることで混色等を目立
たなくすることと、蛍光膜51における外光反射による
コントラストの低下を抑制することにある。ブラックス
トライプの材料としては、通常用いられている黒鉛を主
成分とする材料の他、導電性があり、光の透過及び反射
が少ない材料を用いることができる。
【0103】フェースプレート2に蛍光体を塗布する方
法は、モノクローム、カラーによらず、沈澱法、印刷法
等が採用できる。蛍光膜51の内面側には、通常メタル
バック54が設けられる。メタルバックを設ける目的
は、蛍光体の発光のうち内面側への光をフェースプレー
ト2側へ鏡面反射させることにより輝度を向上させるこ
と、電子ビーム加速電圧を印加するための電極として作
用させること、真空容器内で発生した負イオンの衝突に
よるダメージから蛍光体を保護すること等である。メタ
ルバックは、蛍光膜作製後、蛍光膜の内面側表面の平滑
化処理(通常、「フィルミング」と呼ばれる)を行い、
その後、Alを真空蒸着等を用いて堆積させることで作
製できる。
【0104】フェースプレート2には、更に蛍光膜51
の導電性を高めるため、蛍光膜51の外面側に透明電極
を設けてもよい。
【0105】カラーの場合は各色蛍光体と電子放出素子
とを対応させる必要があり、十分な位置合わせが不可欠
となる。
【0106】上述のような構成を有する本発明の実施形
態により、電子線を用いた平面型画像表示装置の電圧導
入構造に関し、高電圧が印加される電極が露出すること
がないため、不慮の感電等を防ぎ、且つ、絶縁耐圧も高
い電圧導入構造、即ち、電圧導入端子が得られ、安全で
信頼性の高い装置を完成することが可能となった。
【0107】次に、上述してきた本発明の実施形態を具
体的に示した以下の実施例1〜実施例3に基づき、本発
明を更に詳細に説明する。
【0108】[実施例1]表面伝導型電子放出素子を、
基板を兼ねるリアプレート上に複数形成し、マトリクス
状に配線して電子源を形成し、これを用いて平面型画像
表示装置を作成した。以下、主に図9(A)〜図9
(E)と図10を参照して、作成手順を説明する。
【0109】(工程−a)フェースプレートの蛍光体引
き出し電極6と対向する位置に、研摩等で直径10mm
の電圧導入端子通過孔23と、同じく直径10mmの排
気用孔24を形成した青板ガラスを十分洗浄した後、表
面に、0.5μmのSiO2 層をスパッタリングにより
形成し、リアプレート1とした。
【0110】該リアプレート上にスパッタ成膜法とフォ
トリソグラフィー法を用いて表面伝導型電子放出素子の
素子電極61と62を形成する。材質は5nmのTi、
100nmのNiを積層したものである。素子電極間隔
は2μmとした(図9(A))。
【0111】(工程−b)続いて、Agペーストを所定
の形状に印刷し、焼成することによりY方向配線63を
形成した。該配線は電子源形成領域の外部まで延長さ
れ、図1における電子源駆動用配線3−2となる。該配
線の幅は100μm、厚さは約10μmである(図9
(B))。
【0112】(工程−c)次に、PbOを主成分とし、
ガラスバインダを混合したペーストを用い、同じく印刷
法により絶縁層64を形成する。これは上記Y方向配線
63と後述のX方向配線を絶縁するもので、厚さ約20
μmとなるように形成した。尚、素子電極62の部分に
は切り欠きを設けて、X方向配線と素子電極の接続をと
るようにしてある(図9(C))。
【0113】(工程−d)続いて、X方向配線65を上
記絶縁層64上に形成する(図9(D))。
【0114】方法はY方向配線の場合と同じで、配線の
幅は300μm、厚さは約10μmである。続いて、P
dO微粒子よりなる導電性膜66を形成する。
【0115】形成方法は、配線を形成した基板上に、ス
パッタリング法によりCr膜を形成し、フォトリソグラ
フィ法により、導電性膜66の形状に対応する開口部を
Cr膜に形成する。
【0116】続いて、有機Pd溶液(ccp−423
0:奥野製薬(株)製)を塗布して、大気中300度
C、12分間の焼成を行って、PdO微粒子膜を形成し
た後、上記Cr膜をウェットエッチングにより除去し
て、リフトオフにより所定の形状の導電性膜66とする
(図9(E))。
【0117】(工程−e)支持枠7と上記リアプレート
をフリットガラスを用いて封着する。
【0118】支持枠7の高さ(厚さ)は3mmであり、
これにより、リアプレートとフェースプレート、即ち電
子源と蛍光体との距離は、本実施例の平面型画像表示装
置において、約3mmに保持される。
【0119】(工程−f)次に、フェースプレートの作
製につき述べる。基板としては、青板ガラスを用いた。
【0120】印刷により蛍光体引き出し電極6をAgに
て、下記メタルバックと導通する(オーバラップする部
分を有す)パターンにて形成、更に蛍光膜のブラックス
トライプ、続いてストライプ状の蛍光体を形成、フィル
ミング処理を行った後、この上に厚さ約0.1μmのA
l膜を真空蒸着法により堆積して、メタルバックとし
た。
【0121】(工程−g)前記リアプレートと接合した
支持枠を上記のフェースプレートとフリットガラスを用
いて接合する。
【0122】また、その際同時に、電圧導入端子10
と、容器内を真空排気するための排気管25を、それぞ
れ対応するリアプレート上の孔23,24と位置合わせ
をし、フリットガラスを用いて接合する。
【0123】ここで、電圧導入端子10の具体的な構造
を上述した図4を用いて説明する。
【0124】電圧導入端子10は、Auを被覆した直径
から1mmのFe−Ni合金からなる電圧導入電極9
と、該電圧導入電極の一方の端に電気的に接続された、
外径6mm内径5mmのリング状電極14が、ステアタ
イト磁器を主成分とするセラミック絶縁体11に貫入さ
れ形成されており、前記リング状電極14の周縁部の
み、セラミック絶縁体11に設けられた深さ2mmの溝
部において露出する構造となっている。
【0125】電圧導入端子10の外形は、直径10mm
の円柱状部の略中央部に、直径30mm、厚さ(高さ)
3mmの円盤状の腕部26が接合された形をしている。
【0126】該腕部26は、リアプレートとフリットガ
ラスにて、接着するための部分である。
【0127】リアプレートの通過孔23に嵌合する部分
は、直径10mm、高さ3mmの円柱状(リアプレート
ガラスは、厚さ3mmの青板ガラスを用いている)であ
り、電圧導入電極9の真空容器側は、そこから更に3m
m突出している。真空容器外側において、上記腕部より
更に外側の部分27の高さは5mm、直径は10mmで
あり、先端から2mmの位置を中心に、深さ2mm、幅
2mmの溝が形成されており、該溝の底部にリング状電
極14の周縁部が位置する。
【0128】尚、本発明の実施例1の電圧導入端子10
は、真空容器を構成する部材として独立しているので、
上記電圧導入端子のリアプレートへの接着は、真空容器
を形成する他の部分(フェースプレート、リアプレー
ト、支持枠)の接着が終了した後のプロセスとして行う
ことも可能であるから、蛍光体引き出し電極6と電圧導
入電極9の電気的接合の手法は、適宜選択できる。
【0129】尚、リアプレートとフェースプレートとの
接合時は、電子源の各電子放出素子と、フェースプレー
トの蛍光体の位置が正確に対応するように、注意深く位
置合わせを行う。
【0130】(工程−h)上記平面型画像表示装置を、
排気管25を介して真空排気装置に接続し、容器内を排
気する。容器内の圧力が10-4Pa以下となったところ
で、フォーミング処理を行う。
【0131】フォーミングは、X方向の各行毎に、X方
向配線に図6(B)に模式的に示すような波高値の漸増
するパルス電圧を印加して行った。パルス間隔T1 は1
0sec.、パルス幅T2 は1msec.とした。尚、
図には示されていないが、フォーミング用のパルスの間
に波高値0.1Vの矩形波パルスを挿入して電流値を測
定して、電子放出素子の抵抗値を同時に測定し、1素子
あたりの抵抗値が1Mオームを越えたところで、その行
のフォーミング処理を終了し、次の行の処理に移る。こ
れを繰り返して、すべての行についてフォーミング処理
を完了する。
【0132】(工程−i)次に、活性化処理を行う。こ
の処理に先立ち、上記画像形成装置を200℃に保持し
ながらイオンポンプにより排気し、圧力を10-5Pa以
下まで下げる。つづいてアセトンを真空容器内に導入す
る。圧力は、1.3×10-2Paとなるよう導入量を調
整した。続いて、X方向配線にパルス電圧を印加する。
パルス波形は、波高値16Vの矩形波パルスとし、パル
ス幅は100μsec.とし1パルス毎に125μse
c.間隔でパルスを加えるX方向配線を隣の行に切り替
え、順次行方向の各配線にパルスを印加することを繰り
返す。この結果、各行には10msec.間隔でパルス
が印加されることになる。この処理の結果、各電子放出
素子の電子放出部近傍に炭素を主成分とする、堆積膜が
形成され、素子電流Ifが大きくなる。
【0133】(工程−j)続いて、真空容器内を再度排
気する。排気は、画像表示装置を200℃に保持しなが
ら、イオンポンプを用いて10時間継続した。この工程
は真空容器内に残留した有機物質分子を除去し、上記炭
素を主成分とする堆積膜のこれ以上の堆積を防いで、電
子放出特性を安定させるためのものである。
【0134】(工程−k)画像表示装置を室温に戻した
後、工程−hで行ったのと同様の方法で、X方向配線に
パルス電圧を印加する。更に、上記の電圧導入端子を通
じて、蛍光体に5kVの電圧を印加すると蛍光体が発光
する。
【0135】目視により、発光しない部分或いは非常に
暗い部分がないことを確認し、X方向配線及び蛍光体へ
の電圧の印加をやめ、排気管25を加熱溶着して封止す
る。
【0136】続いて、高周波加熱によりゲッタ(不図
示)の処理を行い、平面型画像表示装置を完成する。
【0137】以上のようにして作製した平面型画像表示
装置においては、高電圧が印加される導電体や、金属部
分が露出することがないので、取り扱いにおいて、不慮
の感電等を引き起こすことがなく、長期に渡って安全に
高電圧を印加でき、輝度や色度に優れた画像を表示でき
た。
【0138】また、電圧導入端子がリアプレートから突
出する高さが低いため、破損等することが少なく、電圧
供給ケーブルとの接続も、安全、確実に行えることも上
述の通りであった。
【0139】更に、従来の構造の電圧導入構造(図1
5)では、リアプレートからの高さが、ガラス部で15
〜20mm、先端の導入電極部まで含めると、30mm
以上となるのが避けられなかったのに対し、電圧供給用
ケーブルを含め30mm以下とすることが可能となり、
装置全体の薄型化にも効果があった。
【0140】尚、上記実施例1では、電子源を構成する
電子放出素子として、表面伝導型電子放出素子を用いた
場合を示したが、本発明の構成がこれに限られるもので
ないことは当然で、FE型電子放出素子、半導体電子放
出素子その他各種の電子放出素子を用いた電子源を使用
した場合でも同様に適用できる。
【0141】その他、本発明の技術的思想の範囲内で、
実施例で示した各種部材を、適宜変更しても良い。
【0142】[実施例2]本発明の平面型画像表示装置
の電圧導入端子の実施例2を図11、図12を用いて説
明する。
【0143】装置全体の構成は、実施例1と同様なので
省略し、実施例2については、図1の矢視A−A′断面
に対応した部分、即ち、実施例1の図2に相当する図を
図11の断面図にて、電圧供給コネクタとの接続を示す
一例を図12の斜視図にて説明する。
【0144】実施例2の電圧導入端子10を構成する絶
縁体11は、リアプレートに形成された直径10mmの
嵌合孔に嵌合する直径10mm、高さ3mmの円柱状部
分が、半径30mm、高さ10mmの半円形の柱状体の
略中央部に位置して一体に形成された形をしており、該
絶縁体の略中心部分に、Auを被覆した直径1mmのF
e−Ni合金からなる電圧導入電極9が埋設された構造
をしている。
【0145】電圧導入電極9は、真空容器側では、その
先端が、蛍光体引き出し電極6と接続するよう、上記直
径10mm、高さ3mmの円柱状絶縁体からさらに3m
m突出するよう、また、もう一方の端28は、絶縁体1
1が2mm被覆されるよう、絶縁体内に埋設されてい
る。
【0146】実施例2における電圧導入端子10の構造
の特徴は、絶縁体11の真空容器外側部分の高さ10m
mの中心位置に、直径5mmの孔が、電圧導入電極9を
中心として、リアプレート面と平行な方向に向って、形
成されている点である。
【0147】このような構造により、電圧導入電極9
は、上記孔の内部においてのみ、露出する構造となって
いるため、通常の取り扱いで、電圧導入電極9に触れる
可能性は、極めて小さい。
【0148】また、実施例2の電圧導入端子の絶縁体1
1部分には、実施例2に好適の電圧供給コネクタを係止
するのに好適な、コネクタ係止部が設けられている。
【0149】次に、電圧供給コネクタについて図12を
用いて説明する。
【0150】図12には、本実施例の電圧導入端子の構
造に好適な、外部から電圧を供給する電圧供給コネクタ
29を示してある。
【0151】電圧供給コネクタ29は、本体32と、直
径3mmの棒状の挿入電極31と、該挿入電極31を被
覆する、外径4.5mm、内径3.5mmの円筒状の絶
縁体からなる挿入電極カバー30、先端にコネクタ係止
部34が設けられたコネクタ腕33、及び本体32内を
通過して、挿入電極31と電気的に接続された電圧供給
ケーブル21とからなる。
【0152】尚、図12では、説明の都合上、挿入電極
31が、絶縁体からなる挿入電極カバー30から露出し
た構造を示したが、挿入電極カバー30は、図中X方向
に可動(ストローク2mm)な機構を有し、本体32に
は、該挿入電極カバー30を本体から押し出す方向の力
を与えるバネ構造(不図示)が内蔵されており、通常
は、挿入電極31は挿入電極カバー30に完全に被覆さ
れており(挿入電極31に対し挿入電極カバー30は、
通常1mm長い状態)、露出していない。
【0153】挿入電極カバー30及び挿入電極31が、
電圧導入端子10に設けられた孔部15に嵌合されると
共に孔部15内に挿入されて行き、挿入電極カバー30
の先端が、電圧導入端子10の中心近傍に位置する電圧
導入電極の先端部28に達すると、電圧導入電極先端部
28に押し付けられる力により、該挿入電極カバー30
が後退し、挿入電極31が電圧導入電極先端部28と電
気的に接合し、高圧ケーブル21を通じ、画像表示装置
内の蛍光体に、電子ビーム加速用の電圧(Va)を印加
・供給することが可能となる。
【0154】また、上記電圧供給コネクタ29と電圧導
入端子10との電気的接合を行った際、電圧供給コネク
タ腕33が、電圧導入端子10のガイド溝35と嵌合
し、図12中Z方向への動きが固定されるとともに、最
終的にコネクタ腕33先端部のコネクタ係止部34が電
圧導入端子10に設けられたコネクタ係止溝36と嵌合
し、図中X方向への動きも固定される構造となってい
る。
【0155】実施例2の電圧導入端子構造によれば、実
施例1と同様に、高電圧が印加される導電体や、金属部
分が露出することがないので、取り扱いにおいて、不慮
の感電等を引き起こすことがなく、長期に渡って安全に
高電圧を印加でき、輝度や色度に優れた画像を表示でき
た。
【0156】また、電圧導入端子がリアプレートから突
出する高さが低いため、破損等することが少なく、電圧
供給ケーブルとの接続も、安全、確実に行えた。
【0157】更に、電圧供給用ケーブルを含め、電圧導
入部のリアプレートからの高さを10mm以下とするこ
とが可能となり、装置全体の薄型化に大きな効果があっ
た。
【0158】[実施例3]実施例3では、電圧導入端子
をフェースプレート側に設けた嵌合孔に接着し、フェー
スプレート正面側から電圧を供給する構造とした。
【0159】次に、図13を用いて説明する。
【0160】実施例3においては、フェースプレート2
に、電圧導入端子10の嵌合用の孔(直径10mm)を
設けた青板ガラス基板に、実施例1の工程−fと同様の
方法にて、蛍光体、メタルバック等を形成し、フェース
プレート2を完成する。
【0161】但し、上記嵌合孔を形成する位置は、蛍光
体引き出し電極6の端の近傍とする。
【0162】実施例3の電圧導入端子10の構造・大き
さは、ほぼ実施例2の端子と同様で、直径10mm、高
さ3mmの円柱状部が、半径30mm、高さ10mmの
半円形柱状部のほぼ中央部に接合した形の略中心部に、
Auを被覆した直径0.8mmから1mmのFe−Ni
合金からなる電圧導入電極9が埋設された構造をしてい
るが、実施例3においては、フェースプレート内面(即
ち真空側)にて、電圧導入電極9の先端13が、真空容
器側へ突き出た高さがフェースプレート内面とほぼ面一
となるよう挿入されていることが、特徴的である。
【0163】真空容器の外側(実施例3の場合、フェー
スプレートの表面側)の構造は、実施例2と同じで、電
圧導入電極9が、絶縁体11に、フェースプレート面と
平行に形成された孔部15においてのみ、露出する構造
となっている。
【0164】実施例3においては、電圧導入端子10の
略中心にある電圧供給電極9と、蛍光体引き出し電極6
との電気的接合は、蛍光体引き出し電極6と中心電極9
との間を、リード線37を介して、導電性接着剤や、電
気溶接を用いて接合した。
【0165】従って、実施例3においては、嵌合孔を有
して完成したフェースプレート2にまず実施例3の電圧
導入端子10をフリットガラス8にて接着し、中心電極
と蛍光体引き出し電極との電気的接合を行った後、支持
枠7、リアプレート1をフリットガラス8に接着して、
装置の真空容器を完成した。
【0166】実施例3の電圧導入端子を用いた場合、装
置全体の構造の要請から、フェースプレート側から電子
ビーム加速用の高電圧Vaを蛍光体に供給したい場合で
も、上述の実施例と同様に、高電圧が印加される導電体
や、金属部分が露出することがないので、取り扱いにお
いて、不慮の感電等を引き起こすことがなく、長期に渡
って安全に高電圧を印加でき、輝度や色度に優れた画像
を表示できた。
【0167】また、フェースプレート側から電圧を供給
する場合には、フェースプレート表面側への電圧導入部
の突出が少ないことが必要となるが、実施例3によれ
ば、電圧供給用ケーブルを含め、電圧導入部の高さを1
0mm以下とすることが可能であるため、好適であっ
た。
【0168】更に、電圧導入端子がフェースプレートか
ら突出する高さが低いことは、破損等することが少な
く、電圧供給ケーブルとの接続も、安全、確実に行える
点で効果があった。
【0169】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
子源として電子放出素子を用いた薄型の平面型画像表示
装置において、電圧導入電極を、リアプレート外面側に
おいて電圧導入電極を被覆する絶縁体のくぼみ部分の内
側で且つ絶縁体表面から突出しない状態で外部に露出す
る構造としているため、高電圧が印加される導電体や、
金属部分が露出することがないので、取り扱いにおいて
不慮の感電等を引き起こすことがなく、長期に渡って安
全に高電圧を印加でき、輝度や色度に優れた画像を表示
できる効果が得られる。
【0170】また、電圧導入電極を被覆する絶縁体のく
ぼみ部分を、リアプレート面或いはフェースプレート面
と平行な方向に開口部を有する構造としているため、従
来の如く電圧導入電極の先端部がリアプレート面と直交
する方向に所定寸法以上の長さをもって導出されている
構造と比較し、電圧導入端子部を従来より薄型化するこ
とが可能となり、この結果、装置全体を薄型化できると
共に、構造が薄いことにより、電圧導入端子部が破損す
る危険も減少し、安定して高電圧を印加できる構造が達
成されるため、装置の信頼性を向上させることができる
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の平面型画像表示装置の概略
構造を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態の平面型画像表示装置の電圧
導入端子部構造を示す部分拡大断面図である。
【図3】本発明の実施形態の電圧導入端子部と電圧供給
コネクタとの接合の例を説明するための部分拡大断面図
である。
【図4】本発明の実施形態の電圧導入端子構造を説明す
るための拡大断面図である。
【図5】本発明の実施形態の表面伝導型電子放出素子の
構成を説明する断面図である。
【図6】本発明の実施形態の表面伝導型電子放出素子の
フォーミング電圧の例を示す特性図である。
【図7】本発明の実施形態の表面伝導型電子放出素子の
I−V特性を説明する特性図である。
【図8】本発明の実施形態の蛍光体面の構成を示す上面
図である。
【図9】本発明の実施形態を具体的に示した実施例1の
リアプレート(電子源基板)の作製プロセスの説明図で
ある。
【図10】本発明の実施形態を具体的に示した実施例1
の平面型画像表示装置の主要構成を示す斜視図である。
【図11】本発明の実施形態を具体的に示した実施例2
の平面型画像表示装置の電圧導入端子部構造を示す部分
拡大断面図である。
【図12】本発明の実施形態を具体的に示した実施例2
の電圧導入端子部と電圧供給コネクタとの接合の例を説
明するための部分拡大斜視図である。
【図13】本発明の実施形態を具体的に示した実施例3
の平面型画像表示装置の電圧導入端子部構造を示す部分
拡大断面図である。
【図14】従来例の装置の抵抗を示す等価回路図であ
る。
【図15】従来例の装置の電圧導入端子部構造を示す部
分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 リアプレート 2 フェースプレート 3 電子源配線 4 蛍光体 9 電圧導入電極 10 電圧導入端子 11 絶縁体 15 溝部、孔部 19 絶縁部材 20 絶縁ゴム 21 電圧供給ケーブル 32 コネクタ本体 34 コネクタ係止部
フロントページの続き Fターム(参考) 5C032 HH05 HH08 5C036 EE15 EE19 EF01 EF06 EF09 EG01 EG02 EG05 EG34 EG50 EH01 EH06 EH10 5C094 AA15 AA36 AA60 BA32 BA34 CA19 DA07 DB03 EA10 FB12 FB15

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電子放出素子が配設されたリアプ
    レートと、該リアプレートに対向配置され前記電子放出
    素子からの電子ビーム照射で発光し画像を表示する蛍光
    体及び前記電子ビームを吸引する電極が内面に配設され
    たフェースプレートと、前記両プレート間に挟持され該
    両プレートと共に真空容器の一部を成す支持枠と、前記
    電極に電圧を導入する電圧導入端子とを備えた平面型画
    像表示装置において、 前記電圧導入端子は、前記電極と電気的に接続され前記
    リアプレート面を通過して該リアプレート外面側に導出
    される電圧導入電極と、表面にくぼみ部分が形成され前
    記電圧導入電極を被覆する絶縁体とを具備し、 前記電圧導入電極は、前記リアプレート外面側において
    前記絶縁体のくぼみ部分の内側で且つ該絶縁体表面から
    突出しない状態で外部に露出する構造を有することを特
    徴とする平面型画像表示装置。
  2. 【請求項2】 複数の電子放出素子が配設されたリアプ
    レートと、該リアプレートに対向配置され前記電子放出
    素子からの電子ビーム照射で発光し画像を表示する蛍光
    体及び前記電子ビームを吸引する電極が内面に配設され
    たフェースプレートと、前記両プレート間に挟持され該
    両プレートと共に真空容器の一部を成す支持枠と、前記
    電極に電圧を導入する電圧導入端子とを備えた平面型画
    像表示装置において、 前記電圧導入端子は、前記電極と電気的に接続され前記
    リアプレート面を通過して該リアプレート外面側に導出
    される電圧導入電極と、表面にくぼみ部分が形成され前
    記電圧導入電極を被覆する絶縁体とを具備し、 前記電圧導入電極は、前記フェースプレート外面側にお
    いて前記絶縁体のくぼみ部分の内側で且つ該絶縁体表面
    から突出しない状態で外部に露出する構造を有すること
    を特徴とする平面型画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記絶縁体のくぼみ部分は、該絶縁体に
    形成された凹部分であることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の平面型画像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記絶縁体のくぼみ部分は、該絶縁体に
    形成された溝部分であることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の平面型画像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記絶縁体のくぼみ部分は、該絶縁体に
    形成された孔部分であることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の平面型画像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記絶縁体のくぼみ部分は、前記リアプ
    レート面或いは前記フェースプレート面と平行な方向に
    開口部を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れ
    かに記載の平面型画像表示装置。
  7. 【請求項7】 前記電圧導入端子は、前記電圧導入電極
    に外部電源から電圧導入する外部導線或いは該外部導線
    と一体に形成されたコネクタを係止する構造を有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の平面型
    画像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記電圧導入端子と前記外部導線との電
    気的接続部は、前記絶縁体及び前記外部導線或いは前記
    コネクタを被覆する絶縁部材により外部と遮蔽状態に被
    覆される構造を有することを特徴とする請求項1乃至7
    の何れかに記載の平面型画像表示装置。
  9. 【請求項9】 前記電子放出素子は、熱電子放出素子、
    或いは電界放出素子、或いは半導体電子放出素子、或い
    はMIM型電子放出素子、或いは表面伝導型電子放出素
    子、或いはFE型電子放出素子であることを特徴とする
    請求項1乃至8の何れかに記載の平面型画像表示装置。
  10. 【請求項10】 前記電圧導入構造は、前記電子放出素
    子が有する素子電極に電圧を供給する端子にも適用する
    ことが可能であることを特徴とする請求項1乃至9の何
    れかに記載の平面型画像表示装置。
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