JP2000249554A - 振動ジャイロ - Google Patents

振動ジャイロ

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JP2000249554A
JP2000249554A JP11049509A JP4950999A JP2000249554A JP 2000249554 A JP2000249554 A JP 2000249554A JP 11049509 A JP11049509 A JP 11049509A JP 4950999 A JP4950999 A JP 4950999A JP 2000249554 A JP2000249554 A JP 2000249554A
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Katsumi Fujimoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの素子で2つの向きに対する角速度を検
出することができる振動ジャイロを得る。 【解決手段】 振動ジャイロ10は、中央部材12、振
動用アーム14a〜14dおよび重り用アーム16a〜
16dを含む。これらは、互いに逆向きの厚み方向に分
極された圧電体基板18,20を接合することにより形
成される。振動用アーム14a〜14dは、中央部材1
2から外側に向かって放射状に配置され、隣接するもの
が互いに直交するように形成される。振動用アーム14
a〜14dの一方面上には、分割された電極28a,2
8b,30a,30b,32a,32b,34a,34
bが形成され、他方面上には全面電極36が形成され
る。これらの電極と圧電体基板とで、励振検出手段を構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は振動ジャイロに関
し、特にたとえば、カメラの手振れ防止用として角速度
を検出するために用いられる振動ジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来の振動ジャイロの一例を
示す斜視図である。振動ジャイロ1は、たとえば正3角
柱上の振動体2を含む。振動体2の3つの側面には、そ
れぞれ圧電素子3a,3b,3cが形成される。この振
動ジャイロ1を使用するために、たとえば図15に示す
ように、圧電素子3a,3bと圧電素子3cとの間に発
振回路4が接続される。さらに、圧電素子3a,3b
は、検出回路5に接続される。検出回路5は、差動回
路、同期検波回路、平滑回路および直流増幅回路などを
含む。
【0003】この振動ジャイロ1では、圧電素子3cの
出力信号が発振回路4に帰還される。発振回路4におい
ては、帰還された信号が増幅され、さらに位相調整され
て励振信号が形成される。このようにして得られた励振
信号が、圧電素子3a,3bに与えられる。それによっ
て、振動体2は、圧電素子3c形成面に直交する向きに
屈曲振動する。この状態においては、圧電素子3a,3
bの屈曲状態が同じであり、その出力信号も同じであ
る。そのため、検出回路5の差動回路からは信号が出力
されない。振動体2が屈曲振動している状態で、振動体
2の軸を中心として回転すると、コリオリ力によって振
動体2の振動方向が変わる。そのため、圧電素子3a,
3bから出力される信号に差が生じ、差動回路から信号
が出力される。この信号が同期検波回路で検波され、平
滑回路で平滑されて、直流増幅回路で増幅される。した
がって、検出回路5の出力信号を測定することにより、
回転角速度を検出することができる。
【0004】また、振動ジャイロ1としては、図16に
示すように、2つの圧電体基板6a,6bを接合させて
振動体2を作製してもよい。これらの圧電体基板6a,
6bは、図16の矢印に示すように、互いに逆向きに分
極されている。この場合、振動体2の一方面側におい
て、長手方向に延びる2つの電極7a,7bが形成さ
れ、振動体の他方面側の全面に電極8が形成される。こ
のような振動ジャイロ1においても、図15に示す回路
で、角速度を検出することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の振動ジャイロでは、振動体の軸を中心とした角速度が
検出できるのみであり、1つの向きに対する角速度だけ
しか検出することができなかった。そのため、2つの向
きに対する角速度を検出しようとすれば、2つの振動ジ
ャイロを使用する必要があり、これらの振動ジャイロを
励振するために2つの発振回路が必要となる。このよう
な発振回路は高価であり、複数の向きに対する角速度を
検出するためのコストが高くなる。
【0006】それゆえに、この発明の主たる目的は、1
つの素子で2つの向きに対する角速度を検出することが
できる振動ジャイロを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、中央部材
と、同一平面上において隣接するものが互いに直交する
ようにして中央部材から外側に向かって放射状に形成さ
れる4つの振動用アームと、振動用アームの間において
中央部から外側に向かって放射状に形成される4つの重
り用アームと、振動用アームを前記同一平面上で屈曲振
動させるとともに、振動用アームの振動によって生じる
信号を出力させるための励振検出手段とを含む、振動ジ
ャイロである。このような振動ジャイロにおいて、振動
用アームおよび重り用アームを圧電体基板で形成し、振
動用アーム上に電極を形成することにより電極と圧電体
基板とで励振検出手段を形成することができる。また、
中央部材、振動用アームおよび重り用アームを金属板で
一体的に形成し、金属板上に形成された圧電素子によっ
て励振検出手段を形成してもよい。さらに、中央部材は
圧電体で形成され、中央部、振動用アームおよび重り用
アームは一体的に形成されてもよい。また、振動用アー
ムおよび重り用アームを圧電体基板で形成する場合にお
いて、振動用アームおよび重り用アームを中央部材とし
て用いられる基板上に配置することもできる。
【0008】励振検出手段によって4つの振動用アーム
が、中央部材を中心として、それらの配置された平面上
で屈曲振動する。このとき、隣接する振動用アームは互
いに直交するようして放射上に配置されているため、振
動用アームの振動によって全体として回転する向きに力
が働く。しかしながら、振動用アームの間に重り用アー
ムが形成されているため、振動用アームの振動による回
転力が相殺される向きに力が働くように、振動用アーム
の振動方向と逆向きに重り用アームが振動する。振動用
アームの軸を中心として回転すると、コリオリ力によっ
て振動用アームの振動方向が変わり、励振検出手段から
コリオリ力に対応した信号が出力される。ここで、4つ
の振動用アームが直交するように配置されているため、
直交する2つの向きに対する角速度に対応した信号を得
ることができる。この振動ジャイロにおいて、圧電体と
その上に形成される電極とで励振検出手段が形成される
が、振動用アーム自体を圧電体で形成してもよいし、振
動用アームとは別の圧電素子を励振検出手段とすること
もできる。つまり、励振信号によって振動用アームに屈
曲振動を発生させ、かつ振動用アームの変位に対応した
信号を出力することができる構造とすることで、励振検
出手段が形成される。
【0009】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の振動ジャイロ
の一例を示す斜視図である。振動ジャイロ10は、たと
えば正方形の平面形状を有する中央部材12を含む。中
央部材12を含む同一平面上において、中央部材12か
ら外側に向かって放射状に4つの振動用アーム14a,
14b,14c,14dが形成される。振動用アーム1
4a〜14dは、それぞれ直方体状に形成され、隣接す
るものが互いに直交するように配置される。さらに、4
つの振動用アーム14a〜14dの間には、正方形の平
面形状を有する重り用アーム16a,16b,16c,
16dが形成される。重り用アーム16a〜16dも、
中央部材12から外側に向かって放射状に配置される。
これらの中央部材12、振動用アーム14a〜14dお
よび重り用アーム16a〜16dは、一体的に形成され
る。
【0011】中央部材12、振動用アーム14a〜14
dおよび重り用アーム16a〜16dは、たとえば2枚
の圧電体基板18,20を接合することによって形成さ
れる。これらの圧電体基板18,20は、図1の矢印に
示すように、たとえば対向面側から接合面側に向かって
分極される。圧電体基板18上には、たとえば全面に電
極が形成され、溝22,24,26によって電極が分割
される。
【0012】溝22は、振動用アーム14a,14cの
幅方向の中央部において、振動用アーム14aから振動
用アーム14cに向かって延びるように形成される。ま
た、溝24は、振動用アーム14b,14dの幅方向の
中央部において、振動用アーム14bから振動用アーム
14dに向かって延びるように形成される。さらに、溝
26は、中央部材12の内側において、振動用アーム1
4a〜14dを分割するように形成される。そして、こ
れらの溝22,24,26によって区切られた振動用ア
ーム14a上の電極28a,28b、振動用アーム14
b上の電極30a,30b、振動用アーム14c上の電
極32a,32b、振動用アーム14d上の電極34
a,34bが、信号入出力用として用いられる。さら
に、圧電体基板20上の全面には、図2に示すように、
電極36が形成される。このような振動用アーム14a
〜14dを形成する圧電体基板と電極とによって、励振
検出手段が構成される。なお、後述のような製造方法を
採用することにより、重り用アーム16a〜16dを構
成する圧電体基板18上にも電極が形成されているが、
この電極は振動ジャイロ10の動作には関係のないもの
である。
【0013】このような振動ジャイロ10を作製するに
は、たとえば図3に示すように、2枚の圧電体基板1
8,20を接合し、両面に電極を形成した原板38を複
数枚重ね合わせ、ワックスなどで固めたものに、ダイサ
ーなどで切れ込み40が形成される。この切れ込み40
によって、振動用アーム14a〜14dおよび重り用ア
ーム16a〜16dが形成される。そして、切れ込み4
0が形成された個々の原板38の一方面上の電極に溝2
2,24,26を形成することにより、振動ジャイロ1
0が作製される。なお、振動用アーム14a〜14d上
の電極を残して、他の部分の電極をエッチングなどによ
って除去してもよい。このとき、振動用アーム14a〜
14d上の電極が2つに分割されるように、エッチング
が行われる。この場合、溝22,24,26を形成する
必要はない。つまり、振動用アーム14a〜14d上
の、信号入出力用の電極があれば、他の部分の電極は形
成される必要はない。
【0014】この振動ジャイロ10を使用するために、
図4に示すような回路が用いられる。なお、図4におい
ては、接続関係をわかりやすくするために、振動用アー
ム14a〜14dの電極28a,28b,30a,30
b,32a,32b,34a,34bを並べて示してあ
る。圧電体基板20上に形成された全面電極36は、基
準電位に接続される。
【0015】振動用アーム14a〜14dの電極28
b,30b,32b,34bには、それぞれ抵抗42,
44,46,48が接続される。これらの抵抗42,4
4,46,48と電極28a,30a,32a,34a
との間には、発振回路50が接続される。さらに、振動
用アーム14a,14cの電極28b,32bは、差動
回路52に接続され、差動回路52は同期検波回路54
に接続される。さらに、同期検波回路54は平滑回路5
6に接続され、平滑回路56は直流増幅回路58に接続
される。同様に、振動用アーム14b,14dの電極3
0b,34bは、別の差動回路60に接続され、差動回
路60は同期検波回路62に接続される。さらに、同期
検波回路62は平滑回路64に接続され、平滑回路64
は直流増幅回路66に接続される。
【0016】振動用アーム14a〜14dの電極28
a,30a,32a,34aからの出力信号は、発振回
路50に帰還される。帰還された信号は、発振回路50
で増幅され、さらに位相調整されて励振信号が形成され
る。この励振信号が、振動用アーム14a〜14dの電
極28b,30b,32b,34bに与えられる。それ
によって、振動用アーム14a〜14dは、図5の実線
および点線の矢印に示すように、同一平面上において屈
曲振動する。このとき、振動用アーム14a〜14d
は、同じ回転方向となるように振動するため、振動ジャ
イロ10には回転する向きに力が働く。しかしながら、
振動用アーム14a〜14dの振動による回転力を相殺
するような向きに、重り用アーム16a〜16dが振動
し、振動ジャイロ10全体としては、回転力が働かな
い。
【0017】このとき、振動用アーム14a〜14dの
屈曲状態は同じであるため、電極28b,30b,32
b,34bから出力される信号は同じである。そのた
め、差動回路52,60からは、信号が出力されない。
したがって、振動ジャイロ10に角速度が加わっていな
いことがわかる。このような振動状態において、振動用
アーム14aおよび振動用アーム14cを通る軸を中心
として回転すると、図6に示すように、振動用アーム1
4a,14cの振動方向と直交する向きにコリオリ力が
働く。このとき、他の振動用アーム14b,14dには
コリオリ力は働かないため、これらの振動用アーム14
b,14dの振動方向は変化しない。
【0018】振動用アーム14a,14cには、図6の
実線および点線の矢印に示すように、それぞれ逆向きの
コリオリ力が働く。そのため、振動用アーム14a,1
4cは逆向きに変位し、その変位に対応した信号が電極
28b,32bから出力される。したがって、電極28
b,32bから出力される信号には、コリオリ力に対応
した逆極性の信号が含まれる。このような信号が差動回
路52に入力されることにより、差動回路52からは、
コリオリ力に対応した大きい信号が出力される。
【0019】差動回路52の出力信号は、同期検波回路
54において、発振回路50の信号に同期して検波され
る。それにより、差動回路52の出力信号の正部分のみ
または負部分のみ、または正負のいずれかを反転した信
号が検波される。検波された信号は平滑回路56で平滑
され、さらに直流増幅回路58で増幅される。差動回路
52の出力信号はコリオリ力に対応したレベルを有して
いるため、直流増幅回路58の出力信号のレベルもコリ
オリ力に対応しており、直流増幅回路58の出力信号レ
ベルから角速度の大きさを検出することができる。さら
に、角速度センサ10に加わる角速度の方向が逆の場
合、同期検波回路54で検波される信号の極性が逆とな
る。そのため、直流増幅回路58の出力信号の極性も逆
となり、直流増幅回路58の出力信号の極性によって、
角速度の向きを検出することができる。
【0020】また、振動用アーム14bおよび振動用ア
ーム14dを通る軸を中心として回転すると、振動用ア
ーム14a,14cを通る軸を中心として回転したとき
と同様にして、振動用アーム14b,14dにコリオリ
力が働く。このとき、振動用アーム14a,14cには
コリオリ力が働かない。したがって、差動回路60,同
期検波回路62,平滑回路64および直流増幅回路66
によって、振動用アーム14b,14dを通る軸を中心
とした角速度を検出することができる。
【0021】このように、この振動ジャイロ10では、
直交する2つの軸を中心とした角速度を検出することが
できる。しかも、振動用アーム14a〜14dに基本振
動を励振するために、1つの発振回路50を用いるだけ
でよく、発振回路を2つ用いる従来の方法に比べてコス
トダウンを図ることができる。
【0022】なお、図1に示す振動ジャイロ10では、
中央部材12,振動用アーム14a〜14dおよび重り
用アーム16a〜16dを一体的に形成したが、これら
をそれぞれ個別に形成してもよい。この場合、たとえば
図7に示すように、基台70を中央部材として、基台7
0の上に個別に形成された振動用アーム14a〜14d
および重り用アーム16a〜16dが配置される。ここ
で、基台70としては、振動用アームや重り用アームな
どと同じ材質を用いることが好ましい。なお、基台70
に接着された振動用アーム14a〜14dの全面電極3
6を共通電極として使用するためには、たとえば基台7
0の全面または上面に電極を形成し、基台70に形成さ
れた電極を基準電位に接続すればよい。
【0023】このような振動ジャイロ10を作製するた
めには、図8に示すように、圧電体基板18,20を接
合して両面に電極を形成した原板38が、基台70上に
接着される。そして、ダイサーなどによって、振動用ア
ーム14a〜14dおよび重り用アーム16a〜16d
が分離するように、原板38が切断される。さらに、振
動用アーム14a〜14dの上面に形成された電極に溝
を形成することにより、それぞれの振動用アーム14a
〜14dの上に2つの励振検出用の電極が形成される。
なお、図7においては、原板38を切断することによっ
て各部を形成しているため、原板38の中心部38aが
残っているが、この中心部38aがなくても、振動ジャ
イロ10によって角速度を検出することができる。
【0024】また、中央部材12,振動用アーム14a
〜14dおよび重り用アーム16a〜16dを圧電体で
一体的に形成する場合、図9に示すように、全体が円板
状となるようにしてもよい。さらに、図10に示すよう
に、振動用アーム14a〜14dと重り用アーム16a
〜16dが同じ形状となるようにしてもよい。この場
合、振動用アーム14a〜14dと重り用アーム16a
〜16dの隣接するものが、45°の角度をもって配置
される。また、図11に示すように、たとえば円形の基
台70上に、扇形の振動用アーム14a〜14dおよび
重り用アーム16a〜16dを接着してもよい。この場
合も、図10に示す振動ジャイロと同様に、振動用アー
ム14a〜14dと重り用アーム16a〜16dの隣接
するものが、45°の角度をもって配置される。
【0025】さらに、中央部材12,振動用アーム14
a〜14dおよび重り用アーム16a〜16dを金属板
などで一体的に形成することもできる。この場合、図1
2に示すように、振動用アーム14a〜14dの上に、
圧電素子72a,72b,72c,72dが形成され
る。これらの圧電素子72a〜72dは、厚み方向に分
極された1枚の圧電体基板の一方面側に幅方向に2分割
された電極が形成されるとともに、他方面側の全面に電
極が形成されたものである。そして、圧電体基板の他方
面側に形成された全面電極が、振動用アーム14a〜1
4dに接着される。このような振動ジャイロ10におい
ても、圧電素子72a〜72dの全面電極を基準電位に
接続し、分割された電極を励振検出用として用いること
により、振動用アーム14a〜14dに同一面内で屈曲
振動を発生させることができ、図4に示す回路を用い
て、角速度を検出することができる。
【0026】また、中央部材12,振動用アーム14a
〜14dおよび重り用アーム16a〜16dを金属板で
一体的に形成した場合において、図13に示すように、
中央部材12に圧電素子74を接着してもよい。この圧
電素子74は、正方形状の2つの圧電体基板を接合し、
一方面側に8つに分割された電極が形成されるととも
に、他方面側の全面に電極が形成されたものである。8
つに分割された電極のうち、それぞれの振動用アーム1
4a〜14dに対応する部分に形成された電極76a,
76b、電極78a,78b、電極80a,80bおよ
び電極82a,82bが、それぞれの振動用アーム14
a〜14dについての励振検出用として用いられる。こ
のような振動ジャイロ10においても、各振動用アーム
14a〜14dに対応した電極を用いて、図4に示す回
路を用いることにより、振動用アーム14a〜14dを
同一面上において振動させることができ、2つの向きの
軸を中心とした角速度を検出することができる。
【0027】なお、図12や図13に示すような、金属
板などを用いた振動ジャイロ10において、振動用アー
ム14a〜14dおよび重り用アーム16a〜16d
を、図9や図10に示すような円板状に形成してもよ
い。
【0028】
【発明の効果】この発明によれば、1つの振動ジャイロ
で2つの方向の軸を中心とした角速度を検出することが
できる。さらに、1つの発振回路で振動ジャイロを励振
することができ、従来のような2つの振動ジャイロを用
いる方法に比べて、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の振動ジャイロの一例を示す斜視図で
ある。
【図2】図1に示す振動ジャイロの他方面側を示す斜視
図である。
【図3】図1に示す振動ジャイロを製造する方法を示す
図解図である。
【図4】図1に示す振動ジャイロを使用するための回路
を示すブロック図である。
【図5】図1に示す振動ジャイロが基本振動をしている
ときの動きをFEM解析した図解図である。
【図6】図1に示す振動ジャイロに角速度が加わったと
きの動きをFEM解析した図解図である。
【図7】この発明の振動ジャイロの他の例を示す平面図
である。
【図8】図7に示す振動ジャイロを製造する方法を示す
図解図である。
【図9】図1に示す振動ジャイロの変形例を示す斜視図
である。
【図10】図1に示す振動ジャイロの他の変形例を示す
斜視図である。
【図11】図7に示す振動ジャイロの変形例を示す平面
図である。
【図12】この発明の振動ジャイロの別の例を示す斜視
図である。
【図13】図12に示す振動ジャイロの変形例を示す斜
視図である。
【図14】従来の振動ジャイロの一例を示す斜視図であ
る。
【図15】図14に示す従来の振動ジャイロを使用する
ための回路を示すブロック図である。
【図16】従来の振動ジャイロの他の例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 振動ジャイロ 12 中央部材 14a〜14d 振動用アーム 16a〜16d 重り用アーム 18,20 圧電体基板 28a,28b 電極 30a,30b 電極 32a,32b 電極 34a,34b 電極 36 電極 70 基台 72a〜72d 圧電素子 74 圧電素子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部材、 同一平面上において隣接するものが互いに直交するよう
    にして前記中央部材から外側に向かって放射状に形成さ
    れる4つの振動用アーム、 前記振動用アームの間において前記中央部から外側に向
    かって放射状に形成される4つの重り用アーム、および
    前記振動用アームを前記同一平面上で屈曲振動させると
    ともに、前記振動用アームの振動によって生じる信号を
    出力させるための励振検出手段を含む、振動ジャイロ。
  2. 【請求項2】 前記振動用アームおよび前記重り用アー
    ムは圧電体基板で形成され、前記振動用アーム上に電極
    を形成することにより前記電極と前記圧電体基板とで前
    記励振検出手段が形成される、請求項1に記載の振動ジ
    ャイロ。
  3. 【請求項3】 前記中央部材、前記振動用アームおよび
    前記重り用アームは金属板で一体的に形成され、前記金
    属板上に形成された圧電素子によって前記励振検出手段
    が形成される、請求項1に記載の振動ジャイロ。
  4. 【請求項4】 前記中央部材は圧電体基板で形成され、
    前記中央部、前記振動用アームおよび前記重り用アーム
    は一体的に形成される、請求項2に記載の振動ジャイ
    ロ。
  5. 【請求項5】 前記振動用アームおよび前記重り用アー
    ムは前記中央部材として用いられる基板上に配置され
    る、請求項2に記載の振動ジャイロ。
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