JP2000249223A - 自動変速機のレンジ切り替え装置 - Google Patents

自動変速機のレンジ切り替え装置

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JP2000249223A
JP2000249223A JP11210486A JP21048699A JP2000249223A JP 2000249223 A JP2000249223 A JP 2000249223A JP 11210486 A JP11210486 A JP 11210486A JP 21048699 A JP21048699 A JP 21048699A JP 2000249223 A JP2000249223 A JP 2000249223A
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JP
Japan
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shift
range
gear
drive motor
switching valve
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JP11210486A
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English (en)
Inventor
Kazuo Takemoto
和雄 竹本
Naoki Ogoshi
直樹 大越
Kazumasa Tsukamoto
一雅 塚本
Shigeo Tsuzuki
繁男 都築
Muneo Kusafuka
宗夫 草深
Yoshitaka Murase
好隆 村瀬
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モータにより、簡単な制御ルーチンで切り替え
バルブを切り替えることが出来る、自動変速機のレンジ
切り替え装置を提供する。 【解決手段】切り替えバルブ2を各シフトポジション間
で切り替え操作し得るレンジ切り替え弁操作手段5、7
と、該操作手段を各シフトポジションに保持させるディ
テント機構5d、5e、5f、5g、5h、9と、駆動
モータ12と、欠歯ギヤ15を有する動力伝達手段10
を備え、シフト位置に変動が有ったものと判定される
と、選択されたシフトポジションへ向けて、駆動モータ
を駆動して欠歯ギヤを回転駆動する。欠歯ギヤは、レン
ジ切り替え時のみ、レンジ切り替え弁操作手段を駆動
し、切り替えバルブを切り替え操作するが、該操作が終
了すると、駆動モータと該操作手段間の連結を解除す
る。これにより、該操作手段は各シフトポジションにデ
ィテント機構の作用だけで位置決め保持されることとな
り、駆動モータとの連結は絶たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機の走行
レンジを切り替えるために使用される、自動変速機のレ
ンジ切り替え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機の走行レンジを切り替
えるレンジ切り替え装置は、変速機内の走行レンジを切
り替えるバルブであるマニュアルバルブと、該バルブと
シフトケーブルで連結された、車室内に設けられたシフ
トレバーからなるものが知られており、この装置は、シ
フトレバーをドライバーが操作することにより、シフト
ケーブルを介してマニュアルバルブを切り替えるもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最近の自動車
における車室内のデザインの自由度の拡大の要請、同一
プラットフォームからの派生車種の拡大要請などから、
シフトレバー設置場所の自由度拡大が求められるように
なる傾向がある。しかし、シフトレバーとマニュアルバ
ルブを結ぶシフトケーブルは、そのレイアウトに制約が
多く、シフトケーブルを使用しないレンジ切り替え装置
の開発が望まれている。
【0004】そこで、特開平5−118436号公報な
どにおいて、モータを用いてレンジ切り替えを行なわん
とする提案がなされているが、レンジ切り替え動作の正
確さや、故障時の対応などにおいて多くの問題を抱えて
いる。
【0005】即ち、レンジ切り替え動作は、マニュアル
バルブの正確な各レンジ位置に100−250msec
の短時間で停止させる性能が求められるが、モータの制
御のみでマニュアルバルブを駆動制御する従来の構造だ
と、位置決め目標位置付近で、モータが正逆回転をしな
がら、位置決め位置を収束させるフィードバック制御が
行われることから、上記した極めて短かい時間で各レン
ジ位置に正確にマニュアルバルブの位置を収束位置決め
することは、モータ制御上極めて困難であるばかりか、
複雑な制御ルーチンを必要とし、コスト的にも問題が多
い。
【0006】また、モータを起動する際の、通電開始か
ら動作開始までの立上り時間が、100−250mse
cという短時間のレンジ切り替え動作においては、応答
速度を遅らせる要因となり、大きな問題となる。
【0007】更に、モータが故障して回転が出来なくな
った場合などにおいては、モータを切り離して、小さな
操作力で簡単にマニュアルバルブを操作できることが望
ましい。
【0008】本発明は、上記事情に鑑み、モータを使用
するにもかかわらず、短時間で正確なレンジ位置にマニ
ュアルバルブなどの切り替えバルブを切り替えることが
出来、制御ルーチンも簡単なもので済み、しかも、応答
速度が早く、モータの故障時には、小さな操作力で簡単
に切り替えバルブを操作できる、自動変速機のレンジ切
り替え装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
シフトレンジを切り替える切り替えバルブ(2)を各シ
フトポジション(P、R、N、D、Ds)間で切り替え
操作し得るレンジ切り替え弁操作手段(5、7)と、前
記切り替え弁操作手段を前記各シフトポジションに保持
させるディテント機構(5d、5e、5f、5g、5
h、9)と、前記切り替え弁操作手段を駆動する駆動モ
ータ(12)と、前記駆動モータ(12)と前記切り替
え弁操作手段との間に介在し、欠歯ギヤ(15)を有す
る動力伝達手段(10)と、シフトレンジ操作手段(2
5)と、前記シフトレンジ操作手段(25)からの信号
に基づき、前記駆動モータを制御するモータ制御手段
(19、20、23)と、を備えて構成される。
【0010】請求項2に係る発明は、前記動力伝達手段
が、前記欠歯ギヤ(15)と前記切り替え弁操作手段
(5、7)との間に介在する減速ギヤ機構(16、1
7)を有するように構成される。
【0011】請求項3に係る発明は、前記モータ制御手
段(19、20、23)は、前記レンジ切り替え弁操作
手段(5、7)を操作する際に、前記ディテント機構
(5d、5e、5f、5g、5h、9)から生じるシフ
トトルク(図7参照)が正の状態の時に、前記欠歯ギヤ
(15)から前記切り替え弁操作手段(5、7)側に動
力を伝達するように前記駆動モータ(12)を制御する
ことを特徴とする。
【0012】請求項4に係る発明は、前記シフトレンジ
操作手段(25)により現在選択されているシフトポジ
ションに対して次に選択される可能性の高いシフトポジ
ションを示したシフト切り替え予想テーブル(TB2)
を格納したメモリ(29)を設け、前記モータ制御手段
(19、20、23)は、前記シフト切り替え予想テー
ブル(TB2)から、前記シフトレンジ操作手段(2
5)により現在選択されているシフトポジションに対し
て次に選択される可能性の高いシフトポジションを判定
し、該判定結果に基づいて、前記欠歯ギヤ(15)を、
該判定された次に選択される可能性の高いシフトポジシ
ョン側に予め移動駆動させておくように前記駆動モータ
(12)を制御することを特徴とする。
【0013】請求項5に係る発明は、前記モータ制御手
段(19、20、23)は、前記欠歯ギヤ(15)が前
記切り替え弁操作手段(5、7)を駆動させない範囲内
で、前駆駆動モータ(12)に常時電流を通電させるよ
うに制御することを特徴とする。
【0014】請求項6に係わる発明は、請求項2の発明
において、前記減速ギヤ機構(16、17)には、該ギ
ヤ機構を構成するギヤの位置を前記欠歯ギヤ(15)に
対して、ギヤロックを生じさせない所定の位置に位置決
め保持する位置決め手段(31)が設けられて構成され
る。
【0015】請求項7に係わる発明は、請求項6の発明
において、前記位置決め手段(31)は、前記減速ギヤ
機構(16、17)の、前記欠歯ギヤ(15)と直接噛
合するギヤ(16a)に設けられて構成される。
【0016】請求項8に係わる発明は、請求項6の発明
において、前記減速ギヤ機構(16、17)には、前記
位置決め手段による位置決め動作が、前記ディテント機
構(5d、5e、5f、5g、5h、9)による、前記
切り替え弁操作手段(5、7)を前記各シフトポジショ
ンに保持させるシフトポジション保持動作を阻害しない
ように、バックラッシュが設けられて構成される。
【0017】[作用]上記した構成により、シフトレン
ジ操作手段(25)からの信号に基づき、シフト位置に
変動が有ったものとモータ制御手段(19、20、2
3)により判定されると、シフトレンジ操作手段(2
5)により選択されたシフトポジションへ向けて、駆動
モータ(12)を駆動して、欠歯ギヤ(15)を回転駆
動する。欠歯ギヤ(15)は、前記動力伝達手段(1
0)を介して、レンジ切り替え時のみ、レンジ切り替え
弁操作手段(5、7)を駆動し、切り替えバルブ(2)
を各シフトポジション(P、R、N、D、Ds)間で切
り替え操作するが、当該切り替え操作が終了すると、駆
動モータ(12)とレンジ切り替え弁操作手段(5、
7)間の連結を解除する。これにより、切り替え弁操作
手段(5、7)は各シフトポジションにディテント機構
(5d、5e、5f、5g、5h、9)の作用だけで位
置決め保持されることとなり、駆動モータ(12)との
連結は絶たれた状態となるように作用する。
【0018】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0019】
【発明の効果】請求項1に係る発明によると、欠歯ギヤ
により、駆動モータによるレンジ切り替え弁操作手段の
駆動は、専らレンジ切り替えのために行われ、切り替え
弁操作手段の各シフトポジションへの位置決め保持は、
専らディテント機構の作用にて行なうので、駆動モータ
による、レンジ切り替え弁操作手段の各シフトポジショ
ンへの位置決め保持に伴う精密な制御が不要となり、簡
単な構成で、正確な切り替えバルブの操作が可能とな
り、また複雑な駆動モータの制御ルーチンが不要となる
ので、コスト的にも有利である。
【0020】更に、切り替え弁操作手段が各シフトポジ
ションで位置決め保持されている状態では、駆動モータ
と切り替え弁操作手段の間の連結を解除することが出来
るので、万一、駆動モータが故障して回転不能になった
としても、切り替え弁操作手段側で、駆動モータと無関
係にマニュアルバルブなどの切り替えバルブを操作する
ことができ、信頼性が高い。
【0021】また、欠歯ギヤの歯数を調整することによ
り、シフトポジションの増減にも容易に対応することが
出来、また、部分的なシフトポジションに関するレンジ
切り替えにも応用することが出来、極めて汎用性に富
む。
【0022】請求項2に係る発明によると、減速ギヤ機
構により、通常極めて狭い角度範囲となる切り替え弁操
作手段の作動範囲を、角度的に拡大した形で駆動モータ
側で制御することが可能となり、正確な回転制御が可能
となるばかりか、欠歯ギヤに作用する切り替え弁操作手
段の駆動トルクを減少させ、欠歯ギヤの長寿命化に寄与
することが出来る。
【0023】請求項3に係る発明によると、駆動モータ
は、ディテント機構から生じるシフトトルク(図7参
照)が正の状態の時に、前記欠歯ギヤから切り替え弁操
作手段側に動力を伝達するように制御されるので、切り
替え弁操作手段のレンジ切り替え操作に無駄な動力を用
いることのない経済的な制御が可能となる。
【0024】請求項4の発明によると、シフト切り替え
予想テーブルにより、欠歯ギヤを、次に選択される可能
性の高いシフトポジション側に予め移動駆動させておく
ことが出来、シフトレンジ操作手段により当該可能性の
高いシフトポジションが選択された場合には、レンジ切
り替え動作を迅速に行なうことが出来る。
【0025】請求項5の発明によると、駆動モータは、
常時駆動状態に保持されるので、次のレンジ切り替え動
作に際して、駆動モータの立上り時間を大幅に短縮する
ことが出来、応答時間の短縮化に寄与することが出来
る。
【0026】請求項6の発明によると、位置決め手段に
より、減速ギヤ機構(16、17)は、欠歯ギヤ(1
5)に対して、ギヤロックが生じない位置に位置決め保
持されるので、欠歯ギヤ(15)との係合が解除された
状態で、減速ギヤ機構がディテント機構(5d、5e、
5f、5g、5h、9)の動作により、回転させられた
としても、次のシフト動作に際した欠歯ギヤ(15)に
よるシフト動作を円滑に行うことが出来る。
【0027】請求項7の発明によると、位置決め手段
(31)を、欠歯ギヤ(15)と直接噛合するギヤ(1
6a)に設けることにより、位置決め手段(31)は、
ディテント機構(5d、5e、5f、5g、5h、9)
に対して最も上流側に位置することとなり、位置決め手
段(31)による減速ギヤ機構(16、17)に対する
位置決め動作が、ディテント機構(5d、5e、5f、
5g、5h、9)のシフトポジション保持動作に与える
悪影響を極力排除することが出来る。
【0028】請求項8の発明によると、バックラッシュ
により、前記位置決め手段による位置決め動作に起因す
るギヤの回転を吸収し、当該回転がディテント機構側に
伝達されて、ディテント機構(5d、5e、5f、5
g、5h、9)によるシフトポジション保持動作が阻害
される事態を、未然に防止することが出来る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明に係
る実施の形態について説明する。図4は、自動変速機の
レンジ切り替え装置1の一例を示すものであり、レンジ
切り替え装置1は、図示しない多段式自動変速機及び無
段変速機(CVT)などの自動変速機の一部を構成する
切り替えバルブとしてのマニュアルバルブ2を有してお
り、マニュアルバルブ2は、自動変速機の外観の一部を
構成するバルブボディ3に収納されている。マニュアル
バルブ2はバルブボディ3内をバルブのスプール2aの
軸心方向である矢印A、B方向に移動自在に設けられて
おり、マニュアルバルブ2を矢印A、B方向に移動させ
て、所定位置に位置決めすることにより、自動変速機は
図中矢印B側から矢印A側に向けて、順次P、R、N、
D、Dsレンジに切り替えられる。
【0030】マニュアルバルブ2の矢印A側先端には、
2枚の円板2b、2bからなる係合溝2cが形成されて
おり、係合溝2cにはディテントレバー5が、該ディテ
ントレバー5のアーム部5bに植設されたピン5aを介
して係合している。ディテントレバー5は、図5に示す
ように、板状の本体5cを有しており、本体5cの図中
上部には、5個のレンジ係合溝5d、5e、5f、5
g、5hが所定の間隔で形成されている。各レンジ係合
溝5d、5e、5f、5g、5hは、自動変速機のレン
ジ「P」、「R」、「N」、「D」、「Ds」に対応す
る形で、図中右方から順に配列されており、また、本体
5cの図中右方には、前述のピン5aが植設されたアー
ム部5bが突出形成されている。本体5cの図中左方に
は、図示しないPレンジにおけるパーキング機構駆動用
のパーキングロッド係合穴5iが貫通穿設されており、
また、本体5cの略中央部には、後述するレンジ制御軸
7が挿着される長方形状の係合穴5jが貫通形成されて
いる。
【0031】本体5cの5個のレンジ係合溝5d、5
e、5f、5g、5hの上部には、図4に示すように、
バルブボディ3又は自動変速機のケース等に一端を固着
された板ばねからなるディテントスプリング9が、先端
に回転自在に支持されたローラ9aを、5個のレンジ係
合溝5d、5e、5f、5g、5hのうちのいずれかの
溝に嵌入係合させた形で、自らの弾性により図中下方に
付勢された形で設けられており、更に、本体5cの係合
穴5jには、棒状に形成されたレンジ制御軸7が、ディ
テントレバー5と一体的に係合している。
【0032】レンジ制御軸7の、図4左方の先端部に
は、断面が長方形の係合部7aが形成されており、係合
部7aには、バルブ駆動装置10が接続している。バル
ブ駆動装置10は、自動変速機のカバー上などに装着さ
れており、バルブ駆動装置10は、図1及び図2に示す
ように、箱状に形成されたケーシング11を有してい
る。ケーシング11には、駆動モータ12が装着されて
おり、駆動モータ12の出力軸12aには、ウォーム1
2bが装着されている。ウォーム12bには、ケーシン
グ11に回転自在に支持されたウォームホイール13が
噛合しており、ウォームホイール13には、欠歯ギヤ1
5が、ウォームホイール13と一体的に回転し得る形で
同心で設けられている。
【0033】欠歯ギヤ15は、図3(a)に示すよう
に、その外周部の一部にのみ歯形が形成されたギヤであ
り、その歯は、図中上端部から時計回りに、5個の歯1
5kから構成される第1歯群15a、3個の歯15kか
ら構成される第2歯群15b、3個の歯15kから構成
される第3歯群15c、3個の歯15kら構成される第
4歯群15dから構成されている。第1歯群15aと第
2歯群15bの間には、第1欠歯領域15eが形成され
ており、第2歯群15bと第3歯群15cの間には、第
2欠歯領域15fが形成されている。また、第3歯群1
5cと第4歯群15dの間には、第3欠歯領域15gが
形成されており、第4歯群15dと第1歯群15aの間
には、第4欠歯領域15hが形成されている。
【0034】欠歯ギヤ15には、図1に示すように、ケ
ーシング11に回転自在に支持された2段ギヤ16の大
ギヤ16aが噛合可能に設けられており、2段ギヤ16
には大ギヤ16のピッチ円半径の1/2のピッチ円半径
を有する小ギヤ16bが、大ギヤ16aと同心に一体的
に回転自在に設けられている。
【0035】小ギヤ16bは、小ギヤ16bのピッチ円
半径の4倍のピッチ円半径を有する出力ギヤ17が噛合
している。出力ギヤ17はケーシング11に回転自在に
支持されており、更に出力ギヤ17の中心部には、長方
形の係合穴17aが穿設され(図4参照)、該係合穴1
7aには、前述のレンジ制御軸7の係合部7aが嵌入係
合している。
【0036】駆動モータ12には、図4に示すように、
モータ駆動制御部19が接続しており、モータ駆動制御
部19には、シフト動作制御部20が接続している。シ
フト動作制御部20には、ケーシング11に設けられ、
出力ギヤ17の回転角度を検知する回転角度センサ2
1、シフトポジション変換値メモリ27、システムプロ
グラムメモリ22、シフト切り替え予想テーブルメモリ
29及びシフトレバー位置検出部23が接続している。
シフトレバー位置検出部23には、シフト指示手段とし
てのシフトレバー25(又は、シフトスイッチなど)が
接続している。なお、上記回転角度センサ21は、動力
伝達装置10のどこに設けてもよい。
【0037】一方、駆動モータ12は、図6に示すよう
に、モータ本体12cを有しており、モータ本体12c
には、A、B、C、Dチャンネルの4つのチャンネルが
開閉自在に設けられており、駆動モータ12の出力軸1
2aを正転させる場合には、AとDチャンネルをH(O
N)状態にし、逆転させる場合には、BとCチャンネル
をH(ON)状態にして、イグニッションIGより電源
を供給する。また、全チャンネルがL(OFF)の場合
には、モータは駆動制御されていない状態である。
【0038】レンジ切り替え装置1は、以上のような構
成を有するので、車両の運転中におおいて、レンジ切り
替え装置1により自動変速機のレンジ切り替えを行なう
場合には、駆動モータ12を正逆方向に適宜回転駆動さ
せ、ウォーム12b、ウォームホイール13、欠歯ギヤ
15、2段ギヤ16、出力ギヤ17を介してレンジ制御
軸7を所定回転角度にわたり、図4矢印C、D方向に回
転駆動させる。すると、ディテントレバー5もアーム部
5bと共に、矢印C、D方向に所定角度回転し、ピン5
aはアーム部5bと共に矢印C、D方向に所定角度回転
するが、ピン5aが矢印C、D方向に所定角度回転する
と、ピン5aの図5矢印A、B方向における位置が矢印
C、D方向の回転各度量に応じて変動し、それにより、
ピン5aと係合溝2cを介して係合しているマニュアル
バルブ2のスプールも、ピン5aの矢印A、B方向にお
ける移動量と同じ量だけ、矢印A、B方向に移動駆動さ
れ、マニュアルバルブ2のレンジが、図4矢印B側から
順次P−R−N−D−Dsレンジへと切り替えられる。
【0039】なお、上述した、レンジ切り替え動作は、
図8に示す基本動作プログラムPRO1に従って行われ
る。即ち、シフト動作制御部20は、システムプログラ
ムメモリ22から基本動作プログラムPRO1を読み出
し、ステップS1で、シフトレバー位置検出部23を介
してシフトレバー25の位置に変動が有ったか否かを判
定し、シフトレバー25の位置に変動が有った場合に
は、ステップS2に入り、システムプログラムメモリ2
2から図9に示すモータ駆動プログラムPRO2を読み
出して実行する。シフトレバー25からは、シフト位置
に応じてシフト信号S1が電気信号としてシフトレバー
位置検出部23に出力され、シフトレバー位置検出部2
3は当該信号S1より、現在シフトレバー25で選択さ
れているシフト位置を演算し、シフト動作制御部20に
シフト位置信号S2として出力している。従って、シフ
ト動作制御部20は、当該シフト位置信号S2を監視す
ることにより、シフトレバー位置に変動が有ったか否か
は、容易に判定することが出来る。
【0040】一方、モータ駆動プログラムPRO2は、
図9に示すように、ステップS10で、それまでシフト
レバー25により選択されていたシフトポジション
(「現在のシフトポジション」と称する)に対して、ス
テップS1で、シフトレバーの位置変動の結果、選択さ
れたシフトポジション(「目標のシフトポジション」と
称する)を比較し、現在のシフトポジションから目標の
シフトポジションへシフトポジションを移動させるに
は、駆動モータを正回転させるべきか否かを判定する。
即ち、マニュアルバルブ2のレンジ位置は、図4に示
すように、矢印A、B方向に亙って直線的に設定されて
いるので、現在のシフトポジションと目標のシフトポジ
ションとのレンジ位置関係により、駆動モータ12を正
転させるか、逆転させるか判定させる必要がある。ここ
では、レンジをP→R→N→D方向に切り替える場合、
例えばRからNレンジを経由してDレンジに切り替える
場合などは、駆動モータ12を正転させるものと判定
し、逆にレンジをD→N→R→P方向に切り替える場
合、例えばDからN、Rレンジを経由してPレンジに切
り替える場合などは、駆動モータ12を逆転させるもの
と判定する。
【0041】駆動モータ12を正転させる場合には、ス
テップS11、12に入り、駆動モータ12のチャンネ
ルDとAをH(ON)状態にして、出力軸12aを正転
させる。すると、ウォーム12b、ウォームホイール1
3を介して欠歯ギヤ15が回転を開始する。この際、例
えばそれまでPレンジが選択されていたとした場合、欠
歯ギヤ15と2段ギヤ16との噛合部26には、欠歯ギ
ヤ15の第4欠歯領域15hが位置決めされており、欠
歯ギヤ15は図3矢印E方向に回転を開始し、噛合部2
6に欠歯ギヤ15の第1歯群15aが進入することによ
り、第1歯群15aと2段ギヤ16の大ギヤ16aが噛
合を開始して、大ギヤ16aが回転駆動される。大ギヤ
16aが回転すると、すでに述べたように、出力ギヤ1
7は図1矢印C方向に回転し、レンジ制御軸7もディテ
ントレバー5と共に矢印C方向に回転する。すると、そ
れまで、ディテントレバー5のレンジ係合溝5dに嵌入
係合していたディテントスプリング9のローラ9aは、
図5に示すように、レンジ係合溝5dからレンジ係合溝
5e方向に向けて突起5k上を、ディテントスプリング
9の弾性に抗する形で図中上方に移動を開始する。
【0042】欠歯ギヤ15が矢印E方向回転し続け、第
1歯群15aと2段ギヤ16aの噛合が終了する角度位
置にまで欠歯ギヤ15が回転されると、ディテントスプ
リング9のローラ9aは、突起5kの頂部5lよりもや
やレンジ係合溝5e側に移動を完了した状態となる。こ
うして、第1歯群15aと2段ギヤ16aの噛合が終了
して噛合部26に第1欠歯領域15eが進入すれると、
欠歯ギヤ15側から2段ギヤ16側へ駆動モータ12の
回転力が伝達されることがなくなり、2段ギヤ16以降
の駆動系は自由回転状態となる。
【0043】すると、自らの弾性に抗する形で図5上方
に移動していたディテントスプリング9のローラ9aか
ら、ディテントレバー5に対してディテントレバー5を
矢印C方向に回転させようとする回転モーメントが作用
し、ディテントレバー5は、ディテントスプリング9の
ローラ9aを係合溝5e中に嵌入させる形で所定角度矢
印C方向に回転する。ローラ9aが係合溝5e中に嵌入
すると、ディテントレバー5は、ディテントスプリング
9により、当該所定位置、即ち、Rレンジ位置に位置決
め保持されることとなる。
【0044】目標のシフトポジションがRレンジではな
く、更に次のN、Dレンジなどであった場合には、駆動
モータ12は引き続き回転駆動され、欠歯ギヤ15は、
噛合部26に第1欠歯領域15eを通過させた後、今度
は第2歯群15bを進入させ、前述の場合と同様に、第
2歯群15bと2段ギヤ16を噛合開始さる。すると、
出力ギヤ17は図1矢印C方向に更に回転し、レンジ制
御軸7もディテントレバー5と共に矢印C方向回転す
る。すると、それまで、ディテンドレバー5のレンジ係
合溝5eに嵌入係合していたディテントスプリング9の
ローラ9aは、図5に示すように、レンジ係合溝5eか
らレンジ係合溝5f方向に向けて突起5k上を、ディテ
ントスプリング9の弾性に抗する形で図中上方に移動を
開始する。欠歯ギヤ15が矢印E方向回転し続け、第2
歯群15bと2段ギヤ16の噛合が終了する角度位置に
まで欠歯ギヤ15が回転されると、ディテントスプリン
グ9のローラ9aは、突起5kの頂部5lよりもややレ
ンジ係合溝5f側に移動を完了した状態となる。こうし
て、第2歯群15bと2段ギヤ16の噛合が終了して噛
合部26に第2欠歯領域15fが進入すれると、欠歯ギ
ヤ15側から2段ギヤ16側へ駆動モータ12の回転力
が伝達されることがなくなり、2段ギヤ16以降の駆動
系は自由回転状態となる。
【0045】すると、自らの弾性に抗する形で図5上方
に移動していたディテントスプリング9のローラ9aか
ら、ディテントレバー5に対してディテントレバー5を
矢印C方向に回転させようとする回転モーメントが作用
し、ディテントレバー5は、ディテントスプリング9の
ローラ9aを係合溝5f中に嵌入させる形で所定角度矢
印C方向に回転する。ローラ9aが係合溝5f中に嵌入
すると、ローラ9aは当該係合溝5f内で安定的に保持
され、ディテントレバー5、従って、マニュアルバルブ
2は、ディテントスプリング9により、当該所定位置、
即ち、Nレンジ位置に正確に位置決め保持されることと
なる。
【0046】以後、NレンジからDレンジ、Dレンジか
らDsレンジへの移動も、第3歯群15c、第3欠歯領
域15g、第4歯群15d、第4欠歯領域15hを介し
て同様に行われる。
【0047】また、駆動モータ12を逆回転させて、レ
ンジをD→N→R→P方向に切り替える場合も、まった
く同様である。
【0048】この際、ディテントレバー5を矢印C、D
方向に回転させるのに必要な回転トルクをシフトトルク
として、レンジP、R、N、D、Ds間で表示すると、
図7に示すようになる(横軸はディテントレバー5の回
転角度)。図中シフトトルクが0.00より上方の領域
は、シフト動作をレンジP→R→N→D→Ds方向に行
なった場合にトルクが正となる領域、即ち、ディテント
スプリング9のローラ9aが突起5k上をディテントス
プリング9の弾性に抗して図5上方に移動させつつある
状態で、ディテントレバー5を矢印C方向に強制的に回
転させなければならない領域であり、シフトトルクが
0.00より下方の領域は、シフト動作をレンジP→R
→N→D→Ds方向に行なった場合にトルクが負となる
領域、即ち、ディテントスプリング9のローラ9aが突
起5kの頂部5lを越えてしまい、ディテントレバー5
に何ら回転力を与えなくとも、ディテントスプリング9
の弾性によりディテントレバー5が矢印C方向に回転し
てしまう領域である。
【0049】また、シフト動作をレンジDs→D→N→
R→P方向に行なった場合には、上述の場合とは逆とな
り、シフトトルクが0.00より下方の領域がシフトト
ルクが正となる領域、即ち、ディテントスプリング9の
ローラ9aが突起5k上をディテントスプリング9の弾
性に抗して図5上方に移動しつつある状態で、ディテン
トレバー5を矢印D方向に強制的に回転させなければな
らない領域であり、シフトトルクが0.00より上方の
領域はシフトトルクが負となる領域、即ち、ディテント
スプリング9のローラ9aが突起5kの頂部5lを越え
てしまい、ディテントレバー5に何ら回転力を与えなく
とも、ディテントスプリング9の弾性によりディテント
レバー5が矢印D方向に回転してしまう領域である。
【0050】従って、2段ギヤ16と噛合してディテン
トレバー5を矢印C、D方向に回転駆動する、欠歯ギヤ
15は、上述したシフトトルクが正となる領域のみで2
段ギヤ16と噛合してその回転力をディテントレバー5
側に伝達するように構成されている。例えば、レンジR
とNとの間でレンジをRからNに切り替える場合には、
図7に示すように、ポイントAとBの間の角度L1で、
ディテントレバー5を駆動モータ12で駆動し、逆にレ
ンジをNからRに切り替える場合には、ポイントCとB
の間の角度L2で、ディテントレバー5を駆動モータ1
2で駆動する必要がある。従って、レンジR−N切り替
え用の第2歯群15bは角度L1、L2のうち大きな角
度L2だけディテントレバー5を回転駆動し得るように
第2歯群15bを構成する歯数が設定されている。この
点は、第1、3、4歯群15a、15c、15dにおい
ても同様である。
【0051】こうして、図9のモータ駆動プログラムP
RO2のステップS11、12で、駆動モータ12を回
転駆動させて、ディテントレバー5を矢印C方向に回転
させたところで、ステップS13に入り、現在、目標の
シフトポジションに到達しているか否かを判定する。こ
れには、シフト動作制御部20が、図10に示すシフト
ポジション判定プログラムPRO3をシステムプログラ
ムメモリ22から読み出し、該読み出されたシフトポジ
ション判定プログラムPRO3に従って、目標のシフト
ポジションの判定を行なう。
【0052】即ち、シフトポジション判定プログラムP
RO3のステップS30では、目標のシフトポジション
のA/D変換値BESTGEARを図示しないRAM
(「ランダムアクセスメモリ」の意、以下単にRAMと
称する)中に格納する。シフト動作制御部20は、シフ
トポジション変換値メモリ27中に格納された、図13
に示すシフトポジション変換値テーブルTB1を読み出
して、目標のシフトポジションに対応するA/D変換値
BESTGEARを選択する。シフトポジション変換値
テーブルTB1には、各目標のシフトポジションに対応
しA/D変換値がが格納されているので、目標のシフト
ポジションに対応したA/D変換値BESTGEARは
直ちに求めることが出来る。
【0053】シフト動作制御部20は、シフトポジショ
ン判定プログラムPRO3のステップS31に入り、出
力ギヤ17の回転角度センサ21から、入力される信号
S3をA/D変換して現在の出力ギヤ17の回転角度位
置を、現在位置変換値NOWGEARとして図示しない
RAM中に格納する。回転角度センサ21で検出される
出力ギヤ17の回転角度位置は、各シフトポジションと
対応することから、その信号S3から、現在のシフトポ
ジション位置は容易に演算することが出来る。
【0050】次に、ステップS32に入り、シフト動作
制御部20は、出力ギヤ17の位置、従って、現在のシ
フトポジションが目標のシフトポジションになったかど
うかを、目標のシフトポジションに対応したA/D変換
値BESTGEARと現在の出力ギヤ17の回転角度位
置の現在位置変換値NOWGEARを比較することによ
り判定する。なお、図中αは所定のオフセット量であ
る。ステップS33で、現在のシフトポジションが目標
のシフトポジションになったものと判定された場合に
は、ステップS33に入り図9のモーター駆動プログラ
ムPRO2のステップS14に進み、なっていないもの
のと判定された場合には、ステップS34に入って、図
9のモーター駆動プログラムPRO2のステップS13
に戻り、再度、シフトポジション判定プログラムPRO
3を実行する。
【0054】現在のシフトポジションが目標のシフトポ
ジションになったものと判定された場合には、図9のモ
ーター駆動プログラムPRO2のステップS14、15
で、モータ駆動制御部19を介して駆動モータ12のチ
ャンネルAをL(OFF)とし、駆動モータ12を停止
させると共に、CチャンネルをH(ON)にしてモータ
に残留している電流を解放する、駆動モータ12の停止
処理を行なう。
【0055】一方、ステップS10で、現在のシフトポ
ジションから目標のシフトポジションへシフトポジショ
ンを移動させるには、駆動モータを逆回転させるべきで
あると判定された場合には、ステップS19、20でモ
ータ駆動制御部19を介して駆動モータ12のチャンネ
ルB、CをH(ON)として、駆動モータ12を逆転さ
せ、以後同様に、ステップS21で、シフトポジション
判定プログラムPRO3で、目標のシフトポジションに
到達しているか否かを判定し、到達した場合には、ステ
ップS22、23でステップS14、15と同様の駆動
モータ12の停止処理を行なう。
【0056】この時点で、ディテントスプリング9は、
目標のシフトポジションに対応したディテントレバー5
のレンジ係合溝5d〜5hの直前の突起5kの頂部5l
を乗り越えて、駆動モータ12による駆動を離れて、デ
ィテントスプリング9の弾性により、目標のシフトポジ
ションに対応するレンジ係合溝5d〜5h内に嵌入係合
し、マニュアルバルブ2は目標のシフトポジションに対
応したレンジ位置が選択されることとなる。
【0057】次に、モーター駆動プログラムPRO2
は、ステップS16に入り、図11に示す、モータ停止
判定プログラムPRO4に基づいて、駆動モータ16が
完全に停止したか否かを判定する。モータ停止判定プロ
グラムPRO4では、ステップS40で、モータ駆動制
御部19を介して制御1サイクル前の駆動モータ12の
出力軸12aの位置を、駆動モータ12aに設けられた
位置センサ12dからの信号S4から演算し、前モータ
位置LASTMOTORSTOPとして、適宜な図示し
ないRAMに格納する。ついで、ステップS41で位置
センサ12dからの信号S4を再度入力して、現時点の
駆動モータ12の出力軸12aの位置を検出して、A/
D変換して現モータ位置MOTORSTOPとして、適
宜な図示しないRAMに格納する。次に、ステップS4
2で、制御1サイクル前のモータ位置LASTMOTO
RSTOPと今回検出したモータ位置MOTORSTO
Pを比較して、それらの差が所定のオフセット量β以下
であるか否かを判定し、それらの差が所定のオフセット
量β以下の場合には、モータ位置が変化していないの
で、モータが停止したものと判定し、ステップS43に
入り、図9のモータ駆動プログラムPRO2のステップ
S17に入り、差が所定のオフセット量β以上の場合に
は、モータ位置が変化しているので、モータがまだ停止
していなものと判定し、ステップS44に入り、図9の
モータ駆動プログラムPRO2のステップS16に入
り、モータ停止判定プログラムPRO4を再度繰り返
す。
【0058】図9のモータ駆動プログラムPRO2のス
テップS17では、次のシフトレバー操作に備え、欠歯
ギヤ15の各欠歯領域15e〜15h部分を駆動モータ
12により空転させるだけのタイムラグを無くすため、
駆動モータ12に常に微小電流を通電しておき、次のレ
ンジ切り替え動作の立上りを素早く行なえるようにす
る。
【0059】即ち、ステップS17では、図12に示
す、動作速度向上制御プログラムPRO5を実行し、そ
のステップS50で、次にシフトされる可能性の高いレ
ンジは、駆動モータ12の正転方向であるか否かを判定
する。即ち、シフト動作制御部20は、シフト切り替え
予想テーブルメモリ29から、図14に示すシフト切り
替え予想テーブルTB2を読み出して、該シフト切り替
え予想テーブルTB2から、次にシフトされる可能性の
高いレンジを判定し、その際の駆動モータ12の回転方
向を判定する。シフト切り替え予想テーブルTB2に
は、図14に示すように、現在選択されているシフトポ
ジションに対して、次にシフトされる可能性の高いシフ
トポジションが格納され、その際の駆動モータ12の回
転方向が格納されているので、シフト制御部20は、容
易にその判定を行なうことが出来る。
【0057】具体的には、欠歯ギヤ15は、現在のシフ
トポジションがPレンジにある場合、第4欠歯領域15
hにおける第1歯群15aの側に回転付勢され、Rレン
ジにある場合、第1欠歯領域15eにおける第2歯群1
5b側に回転付勢され、Nレンジにある場合、第2欠歯
領域15fにおける第3歯群15c側に回転付勢され、
Dレンジにある場合、第3欠歯領域15gにおける第3
歯群15c側に回転付勢され、そしてDsレンジにある
場合、第4欠歯領域15hにおける第4歯群15d側に
回転付勢されている。
【0060】ステップS50で、次にシフトされる可能
性の高いレンジは、駆動モータ12の正転方向であると
判定された場合には、ステップS51に入り、駆動モー
タ12のチャンネルDをH(ON)にして、ステップS
52で所定のモータ動作時間DECTIMERを、RA
Mにセットする。次に、ステップS53で、駆動モータ
12を穏やかに駆動させるために、駆動モータ12のA
チャンネルにDUTY率が10パーセントとなるよう
に、図示しないPWMタイマ(ON−OFF切り替え時
間)をセットする。すると、駆動モータ12は緩やかに
正方向に回転駆動され、現在選択されているレンジに対
応した欠歯領域(15e〜15fのうち、ひとつ)内を
正方向に回転し、欠歯ギヤ15も、図3矢印E方向に回
転する。
【0061】欠歯ギヤ15が、図3矢印E方向に回転す
ると、欠歯ギヤ15と2段ギヤ16の大ギヤ16aとの
噛合部26には、それまで選択されていたレンジ対応す
る欠歯領域(15e〜15fのうち、ひとつ)が対向し
た状態から、次に選択されると予想されるレンジに対応
した該欠歯領域の矢印E方向に隣接した歯群(15a〜
dのうち、ひとつ)が図中下方から接近し、該歯群と大
ギヤ16aが噛合を開始する。一方、シフト動作制御部
20はステップS54、55でモータの動作時間DEC
TIMERを監視し、モータの動作時間DECTIME
Rが満了し、歯群と大ギヤ16aが噛合を開始したとこ
ろで、ステップS65、57で駆動モータ12のチャン
ネルAをL(OFF)として駆動モータ12を停止させ
ると共に、チャンネルCを、H(ON)としてモータ電
流を開放する停止処理を行なう。歯群と大ギヤ16aが
噛合を開始ししても、駆動モータ12のDUTY率は1
0パーセントに制限されているので、駆動モータ12の
駆動力はディテントレバー5をディテントスプリング9
の弾性に抗して回転させるだけの力は無く、不用意にレ
ンジが切り替えられるようなことない。
【0062】一方、運転者による次のシフト動作が、シ
フト切り替え予想テーブルTB2示された通り行われた
場合には、すでに欠歯ギヤ15は、シフト切り替え予想
テーブルTB2で予想されたシフトポジションに切り替
えるための歯群と係合を開始した状態で保持されている
ので、直ちにレンジ切り替え動作に入ることが出来、欠
歯ギヤ15の欠歯領域を空転させるタイムロスの発生を
防止することが出来る。
【0063】なお、ステップS50で、次にシフトされ
る可能性の高いレンジは、駆動モータ12の逆転方向で
あると判定された場合には、ステップS58に入り、駆
動モータ12のチャンネルCをH(ON)にして、前述
と同様に、ステップS59から64で駆動モータを次に
選択が予想されたシフトポジションに切り替えるための
歯群と係合を開始させた状態で保持し、次にシフトポジ
ションへの移動を迅速に行なえるようにする。
【0064】こうして、シフト動作制御部20は、図9
のステップS17で、次のシフト動作に備えたところ
で、ステップS18に入り駆動モータ12の全てのチャ
ンネルA〜DをL(OFF)として、モータ駆動プログ
ラムPRO2の実行を完了し、図8の基本動作プログラ
ムPRO1に戻り、ステップS1で、シフトレバー位置
変動が有ったかどうかを判定する動作に戻る。なお、こ
の際、駆動モータ12の全てのチャンネルA〜DをL
(OFF)とせず、常に微小電流を駆動モータ12に通
電しておき、次のシフト動作に伴う駆動モータ12の立
上り時間を最小限にすることも可能である。
【0065】なお、上述の実施例は、ディテントレバー
5の現在位置を検知するレバー位置検知手段として出力
ギヤ17の回転角度を検知する回転角度センサ21を設
けた場合について述べたが、レバー位置検知手段は、出
力ギヤ17に限らず、ディテントレバー5の現在位置を
検知することが出来ればどのような位置でもよく、例え
ば図15に示すように、欠歯ギヤ15の軸に回転角度セ
ンサを設けて、同様の方法で検出することが可能であ
る。更に、回転角度センサの代わりに欠歯ギヤ15の歯
数を検出して、構成することも可能である。
【0066】また、駆動モータ12が何らかの理由で故
障し、回転駆動が不能となった場合でも、シフトポジシ
ョンが選択されている状態では、欠歯ギヤ15と2段ギ
ヤ16との噛合状態は解除されているので、マニュアル
バルブ2は、レンジ制御軸7やディテントレバー5を介
して、駆動モータ12を切り離した形で、手動操作など
の適宜な手段で操作することが出来る。
【0067】なお、シフトレンジ操作手段としては、運
転者のレンジ切り替えの意志を電気信号として出力する
ことが出来る限り、図4に示すシフトレバー25のほか
に、シフトボタン、シフトスイッチ、シフトレバー、音
声入力装置など各種の態様を採用することが出来る。
【0068】また、2段ギヤ16と欠歯ギヤ15の歯群
15a、15b、15c、15d,15eとの噛合状態
が解除され、ディテントスプリング9のローラ9aがデ
ィテントレバー5の頂部5lを越えて、自らの弾性でレ
ンジ係合溝5d、5e、5f、5g、5hに嵌入係合す
ると、ディテントレバー5の図5矢印C、D方向の回転
により、出力ギヤ17、2段ギヤ16も所定角度回転し
てしまい、欠歯ギヤ15に対する大ギヤ16aの位置
が、欠歯ギヤ15との最終の噛合状態から変化してしま
う。すると、大ギヤ16aの歯先の位置によっては、次
のレンジ切り替えに際して、欠歯ギヤ15の歯が大ギヤ
16aの歯と干渉してしまい、大ギヤ16aと欠歯ギヤ
15との間でギヤロックを生じ、円滑なシフト動作が行
えなくなる場合が生じる可能性がある。そこで、図16
に示すように、大ギヤ16aに、当該ギヤの位置を欠歯
ギヤ15とのギヤロックが生じない位置に位置決めする
ことのできるディテント機構31を、ギヤ位置決め手段
として設けても良い。
【0069】図16では、既に説明した部分と同一の部
分は同一の符号を付してその部分の説明を省略する。大
ギヤ16aには、ディテント機構31が設けられてお
り、ディテント機構31は、大ギヤ16aの歯底部分と
係合自在に設けられたボール状のストッパー31aと該
ストッパー31aを大ギヤ16aの歯底方向に付勢する
スプリング31bを有している。ディテント機構31
は、大ギヤ16aの歯底と係合して、大ギヤ16aが自
由に回転してしまうことを防止し、大ギヤ16aを欠歯
ギヤ15との再度の噛合に際して、ギヤロックが生じな
い適正な位置に位置決めすることが出来る。
【0070】従って、ディテント機構31により、大ギ
ヤ16aは、大ギヤ16aと欠歯ギヤ15との噛合が解
除され、ディテントスプリング9の弾性により、出力ギ
ヤ17を介して大ギヤ16aが回転されたとしても、そ
の歯先は欠歯ギヤ15とのギヤロックが生じない適正な
位置に位置決め保持され、次のシフト動作を、ギヤロッ
クを生じさせることなく円滑に行うことが出来る。
【0071】より詳細に説明すると、いま、仮に、大ギ
ヤ16aの歯数をZとすると、図18に示すように、大
ギヤ16aの歯底の角度間隔は、360゜/Zとなる。
この角度の1/2をωとすると、図16に示すように、
ディテント機構31のストッパー31aが嵌入する部位
は大ギヤ16aの歯底であることから、ストッパー31
aが嵌入係合する歯底32aに対する大ギヤ16aの他
の歯先及び歯底の位置は、大ギヤ16aの時計回り方向
を正として、nω(n:自然数)で表現することが出来
る。この際、nが偶数の場合には、当該位置は歯底を表
し、nが奇数の場合には、当該位置は歯先を表す。
【0072】大ギヤ16aと欠歯ギヤ15との噛合状態
を、拡大して示すと、図17のようになり、欠歯ギヤ1
5と大ギヤ16aの歯先円が交差する2点X、Yが、両
ギヤが噛合を開始する地点である。そこで、点X及びY
で大ギヤ16aの歯先が、正確に言うと、歯32の歯先
及び、歯面の図18で示すピッチ円の外側の、歯末の面
32cが点X及びYに位置しないように、大ギヤ16a
をディテント機構31により位置決めする事により、点
X、Yでは、必ず、大ギヤ16aの歯底が、正確に言う
と、歯32の歯底及び、歯面の図18で示すピッチ円の
内側の、歯元の面32dが位置決めされる。すると、欠
歯ギヤ15の歯先は、必ず、大ギヤ16aの歯底32a
および当該歯底に隣接する歯元の面32d部分に嵌入す
ることにより大ギヤ16aと噛合を開始することとな
り、ギヤロックが生じることはない。
【0073】いま、仮に、図18に示すように、歯底3
2aの中心から図中両側の歯面の、歯元の面32c、3
2c先端までの角度をπm/4とし、同様に、歯先32
bの中心から図中両側の歯面の、歯末の面32c、32
c基端までの角度をπm/4とする。そして、ディテン
ト機構31のストッパー31aが係合する歯底32aと
点Yまでの角度をαとし点Xまでの角度をθとすると、 α=k1ω+C1 0≦C1≦ω θ=k2ω+C2 0≦C2≦ω で表すことが出来る。
【0074】そこで、各点X、Yにおける大ギヤ16a
の位置決めパターンを図17に示すと、(a)は点Xで
歯底(歯元の面を含む、以下同様)が、点Yで歯底が位
置決めされるパターンであり、(b)は、点Xで歯先
(歯末の面を含む、以下同様)が、点Yで歯底が位置決
めされるパターン、(c)は点Xで歯底が、点Yで歯先
が位置決めされるパターン、(d)は、点Xで歯先が、
点Yで歯先が位置決めされるパターンとなる。
【0075】各パターンについて各点X、Yにおけるギ
ヤロックの有無を判定すると、図19に示すようにな
り、1)が、図17の(d)に対応し、2)が図17の
(a)に対応し、3)が、図17の(c)に対応し、
4)が図17の(b)に対応する。従って、図19中、
1)−、2)−、3)−、4)−のいずれかの
条件を満足するように歯数Zを設定することにより、欠
歯ギヤ15と大ギヤ16aの間では、ギヤロックは発生
しない。
【0076】こうして歯数Zが設定された大ギヤ16a
を使用し、ディテント機構31を利用してギヤロックを
生じさせることなく適正にシフト動作を行うことが出来
る。なお、出力ギヤ17と小ギヤ16bとの間には適宜
なバックラッシュ(例えば、前述のω程度)が設定され
ているので、ディテントスプリング9がディテントレバ
ー5の各レンジ係合溝5d、5e、5f、5g、5hに
嵌入係合する際の係合動作が、ディテント機構31によ
り阻害され、ディテントスプリング9のローラ9aがレ
ンジ係合溝5d、5e、5f、5g、5hに十分係合す
ることが出来ず、シフト動作が行えなくなるような事態
の発生は未然に防止される。
【0077】なお、ディテント機構31は、大ギヤ16
aに限らず、小ギヤ16b、出力ギヤ17に設けること
もできるが、ディテントスプリング9によるディテント
レバー5の位置決めに前述の相互干渉による悪影響を及
ぼさないためにも、出力ギヤ17に対して増速となる大
ギヤ16a側に設置し、ディテント機構31がディテン
トスプリング9によるディテントレバー5に対する位置
決め動作に悪影響を与えなうようにすることが望まし
い。
【0078】なお、大ギヤ16aを欠歯ギヤ15に対し
て位置決め保持する位置決め保持手段としては、大ギヤ
16aを欠歯ギヤ15に対して所定の位置に保持するこ
とが出来る限り、ディテント機構31に限らず、各種の
位置決め保持機構を採用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンジ切り替え装置の駆動部分の一例を示す正
面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】欠歯ギヤの噛合状態を示す図。
【図4】レンジ切り替え装置の一例を示す図。
【図5】ディテントレバーの一例を示す図。
【図6】駆動モータの回路図。
【図7】シフトトルクと各シフトポジション間の関係を
示す図。
【図8】基本動作プログラムの一例を示すフローチャー
ト。
【図9】モーター駆動プログラムの一例を示すフローチ
ャート。
【図10】シフトポジション判定プログラムの一例を示
すフローチャート。
【図11】モータ停止判定プログラムの一例を示すフロ
ーチャート。
【図12】動作速度向上制御プログラムの一例を示すフ
ローチャート。
【図13】シフトポジション変換値テーブルを示す図。
【図14】シフト切り替え予想テーブルを示す図。
【図15】レンジ切り替え装置の駆動部分の、別の例を
示す正面図。
【図16】レンジ切り替え装置の駆動部分の、別の例を
示す正面図。
【図17】大ギヤと欠歯ギヤとの噛合パターンの一例を
示す図。
【図18】大ギヤの歯先の詳細を示す図。
【図19】大ギヤのギヤロックの有無を判定するための
図表。
【符号の説明】
2 切り替えバルブ(マニュアルバルブ) 5 レンジ切り替え弁操作手段(ディテントレバ
ー) 5d、5e、5f、5g、5h ディテント機構
(レンジ係合溝) 7 レンジ切り替え弁操作手段(レンジ制御軸) 9 ディテント機構(ディテントスプリング) 10 動力伝達手段(バルブ駆動装置) 12 駆動モータ 15 欠歯ギヤ 16 減速ギヤ機構(2段ギヤ) 17 減速ギヤ機構(出力ギヤ) 19 モータ制御手段(モータ駆動制御部) 20 モータ制御手段(シフト動作制御部) 21 位置センサ(回転角度センサ) 23 モータ制御手段(シフトレバー位置検出部) 25 シフトレンジ操作手段(シフトレバー) 30 位置センサ(センサ) 31 位置決め手段(ディテント機構) TB2 シフト切り替え予想テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚本 一雅 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 都築 繁男 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 草深 宗夫 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 村瀬 好隆 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 3D040 AA00 AA33 AB01 AC57 AF24 AF26 3J067 AA01 AA24 AB11 AB23 CA01 DA43 DB13 DB31 DB32 FA24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シフトレンジを切り替える切り替えバル
    ブを各シフトポジション間で切り替え操作し得るレンジ
    切り替え弁操作手段と、 前記切り替え弁操作手段を前記各シフトポジションに保
    持させるディテント機構と、 前記切り替え弁操作手段を駆動する駆動モータと、 前記駆動モータと前記切り替え弁操作手段との間に介在
    し、欠歯ギヤを有する動力伝達手段と、 シフトレンジ操作手段と、 前記シフトレンジ操作手段からの信号に基づき、前記駆
    動モータを制御するモータ制御手段と、 を備えてなる自動変速機のレンジ切り替え装置。
  2. 【請求項2】 前記動力伝達手段が、前記欠歯ギヤと前
    記切り替え弁操作手段との間に介在する減速ギヤ機構を
    有する、請求項1記載の自動変速機のレンジ切り替え装
    置。
  3. 【請求項3】 前記モータ制御手段は、前記レンジ切り
    替え弁操作手段を操作する際に、前記ディテント機構か
    ら生じるシフトトルクが正の状態の時に、前記欠歯ギヤ
    から前記切り替え弁操作手段側に動力を伝達するように
    前記駆動モータを制御することを特徴とする、請求項1
    記載の自動変速機のレンジ切り替え装置。
  4. 【請求項4】 前記シフトレンジ操作手段により現在選
    択されているシフトポジションに対して次に選択される
    可能性の高いシフトポジションを示したシフト切り替え
    予想テーブルを格納したメモリを設け、 前記モータ制御手段は、前記シフト切り替え予想テーブ
    ルから、前記シフトレンジ操作手段により現在選択され
    ているシフトポジションに対して次に選択される可能性
    の高いシフトポジションを判定し、該判定結果に基づい
    て、前記欠歯ギヤを、該判定された次に選択される可能
    性の高いシフトポジション側に予め移動駆動させておく
    ように前記駆動モータを制御することを特徴とする、請
    求項1記載の自動変速機のレンジ切り替え装置。
  5. 【請求項5】 前記モータ制御手段は、前記欠歯ギヤが
    前記切り替え弁操作手段を駆動させない範囲内で、前記
    駆動モータに常時電流を通電させるように制御すること
    を特徴とする、請求項1記載の自動変速機のレンジ切り
    替え装置。
  6. 【請求項6】 前記減速ギヤ機構には、該ギヤ機構を構
    成するギヤの位置を前記欠歯ギヤに対して、ギヤロック
    を生じさせない所定の位置に位置決め保持する位置決め
    手段が設けられている、請求項2記載の自動変速機のレ
    ンジ切り替え装置。
  7. 【請求項7】 前記位置決め手段は、前記減速ギヤ機構
    の、前記欠歯ギヤと直接噛合するギヤに設けられてい
    る、請求項6記載の自動変速機のレンジ切り替え装置。
  8. 【請求項8】 前記減速ギヤ機構には、前記位置決め手
    段による位置決め動作が、前記ディテント機構による、
    前記切り替え弁操作手段を前記各シフトポジションに保
    持させるシフトポジション保持動作を阻害しないよう
    に、バックラッシュが設けられている、請求項6記載の
    自動変速機のレンジ切り替え装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114810848A (zh) * 2021-01-18 2022-07-29 杜泽儒 齿轮双向离合机构

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