JP2000248942A - 筒内噴射エンジンの燃焼室構造 - Google Patents

筒内噴射エンジンの燃焼室構造

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JP2000248942A
JP2000248942A JP11052200A JP5220099A JP2000248942A JP 2000248942 A JP2000248942 A JP 2000248942A JP 11052200 A JP11052200 A JP 11052200A JP 5220099 A JP5220099 A JP 5220099A JP 2000248942 A JP2000248942 A JP 2000248942A
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cylinder
exhaust
head
cylinder head
combustion chamber
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Hiroaki Inoue
裕章 井上
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/42Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads
    • F02F1/4214Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads specially adapted for four or more valves per cylinder
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/12Other methods of operation
    • F02B2075/125Direct injection in the combustion chamber for spark ignition engines, i.e. not in pre-combustion chamber
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 筒内噴射エンジンにおいて、点火プラグ近傍
には噴霧が微粒化して充分に霧化の進んだ混合気のみを
所要の濃度で収集させて層状化し、シリンダ全体として
は希薄の混合気の濃度とし、燃費の向上を図るととも
に、点火プラグにかぶりやスモークが発生するのを防止
することにある。 【構成】 シリンダ軸線を含んでシリンダヘッドの幅方
向に仮想平面を描出し、ピストンの頂面には吸気口及び
点火プラグと対向する部位を窪ませて窪部を形成すると
ともにこの窪部をシリンダ軸線を挟んで仮想平面と直交
するクランク軸線方向各側及び排気口側から囲むように
隆起させた隆起部を設け、窪部と隆起部によってキャビ
ティを形成し、隆起部をクランク軸線方向各側に位置す
る各側隆起部位と排気口側に位置する排気側隆起部位と
から構成し、この排気側隆起部位と仮想平面との交わる
部位には燃料噴射弁からの初期噴霧を排気口側に流去さ
せる噴霧案内溝を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、筒内噴射エンジ
ンの燃焼室構造に係り、特にシリンダ内に直接燃料を噴
射する筒内噴射エンジンの燃焼室構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のエンジンにおいては、シリンダブ
ロックのシリンダとこのシリンダに摺動可能に保持され
るピストンの頂面とシリンダブロックに載置されるシリ
ンダヘッドのヘッド側窪部との間で燃焼室を形成し、シ
リンダヘッドのシリンダ軸線を挟んでシリンダヘッドの
幅方向一側のヘッド側窪部に吸気口を開口して設け、シ
リンダ軸線を挟んでシリンダヘッドの幅方向他側のヘッ
ド側窪部には排気口を開口して設け、一端側がシリンダ
ヘッドの上面に開口するとともに他端側が吸気口に連通
して燃焼室に縦渦流を生成する吸気ポートを設け、一端
側が排気口に連通するとともに他端側がシリンダヘッド
の幅方向他側の排気側壁部に開口する排気ポートを設
け、シリンダヘッドの幅方向一側の吸気側壁部にはヘッ
ド側窪部に臨ませて燃料噴射弁を設け、シリンダヘッド
の略シリンダ軸線部位にはヘッド側窪部に臨ませて点火
プラグを設け、ピストンの頂面には燃料噴射弁から噴射
される燃料を受けるキャビティを形成した、いわゆる筒
内噴射エンジンがある。この筒内噴射エンジンにあって
は、いわゆるトップエントリーポートである吸気ポート
から導入する新気により燃焼室内に縦渦流(タンブル
流)を生成し、ピストンの頂面に隆起部によって形成し
たキャビティ内で且つ点火プラグ近傍に燃料噴射弁から
燃料を直接噴射して所要の濃度の混合気を層状化するこ
とにより、希薄燃焼を実現し、燃費の改善を行ってい
る。
【0003】このような筒内噴射エンジンンには、ピス
トンの頂面に吸気側に偏心してキャビティを設け、この
キャビティの排気側に圧縮行程で点火プラグに近接する
隆起部を設けているものがある。つまり、エンジン運転
条件が低負荷の場合には、圧縮行程中に燃料噴射弁から
燃料をキャビティの方向に噴射し、この噴射された燃料
がキャビティを伝わって点火プラグに到達するものであ
る。また、この燃料噴射弁に噴霧のスワール成分を持た
させることにより、ディーゼルエンジンの燃料噴射弁と
比較して低圧(5〜10Mpa程度)で燃料を微粒化す
ることができるものである。
【0004】このような筒内噴射エンジンとしては、例
えば、実公平8−5306号公報、特開平5−1013
4号公報に開示されている。実公平8−5306号公報
に記載のものは、ピストンの頂面の軽負荷時に噴射され
た燃料があたる位置に、この燃料の噴射方向に沿って徐
々に深くなって終端近傍でなめらかに湾曲して立ち上が
る溝を形成したものである。特開平5−10134号公
報に記載のものは、点火プラグの下方から燃料噴射弁側
に向けて次第に拡開しつつ延びる一対の側壁面とほぼ平
坦をなす底壁面とにより画定される凹溝を、ピストンの
頂面に形成し、凹溝底壁面上に燃料案内溝を形成し、凹
溝側壁面を凹溝端部から燃料噴射弁側の向けてまっすぐ
延設したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、筒内噴射エ
ンジンンにあっては、通常ガソリンのエンジンに利用さ
れる噴霧にスワール成分を生成させる燃料噴射弁は、噴
霧の中心に粒径の大きな燃料が存在してしまい、このよ
うな粒径の大きな燃料が点火プラグに到達すると、点火
プラグのかぶりやスモークが発生するという不都合があ
った。また、燃料噴射弁の構造上、スワール成分を与え
るスワーラとニードルシートとの間の燃料には旋回成分
が与えられず、燃料噴射弁が、液状の燃料を噴射、いわ
ゆる初期噴霧をしてしまい、この初期噴霧が点火プラグ
に到達すると、点火プラグのかぶりやスモークが発生す
るという不都合があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、エンジンのシリンダブロ
ックのシリンダとこのシリンダに摺動可能に保持される
ピストンの頂面と前記シリンダブロックに載置されるシ
リンダヘッドのヘッド側窪部との間で燃焼室を形成し、
前記シリンダヘッドのシリンダ軸線を挟んで前記シリン
ダヘッドの幅方向一側の前記ヘッド側窪部に吸気口を開
口して設け、前記シリンダ軸線を挟んで前記シリンダヘ
ッドの幅方向他側の前記ヘッド側窪部には排気口を開口
して設け、前記シリンダヘッドの幅方向一側の吸気側壁
部には前記ヘッド側窪部に臨ませて燃料噴射弁を設け、
前記シリンダヘッドの略シリンダ軸線部位には前記ヘッ
ド側窪部に臨ませて点火プラグを設け、前記ピストンの
頂面には前記燃料噴射弁から噴射される燃料を受けるキ
ャビティを形成した筒内噴射エンジンの燃焼室構造にお
いて、前記シリンダ軸線を含んで前記シリンダヘッドの
幅方向に仮想平面を描出し、前記ピストンの頂面には前
記吸気口及び前記点火プラグと対向する部位を窪ませて
窪部を形成するとともにこの窪部を前記シリンダ軸線を
挟んで前記仮想平面と直交するクランク軸線方向各側及
び前記排気口側から囲むように隆起させた隆起部を設
け、前記窪部と前記隆起部によって前記キャビティを形
成し、前記隆起部を前記クランク軸線方向各側に位置す
る各側隆起部位と前記排気口側に位置する排気側隆起部
位とから構成し、この排気側隆起部位と前記仮想平面と
の交わる部位には前記燃料噴射弁からの初期噴霧を前記
排気口側に流去させる噴霧案内溝を設けたことを特徴と
する。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明は、燃料噴射弁による初
期噴霧はキャビティを経て噴霧案内溝から排気口側に抜
けるので、点火プラグ近傍には、初期噴霧が到達せず、
噴霧が微粒化して充分に霧化の進んだ混合気のみが所要
の濃度で収集されて層状化し、シリンダ全体としては希
薄の混合気の濃度とし、燃費の向上を図るとともに、点
火プラグにかぶりやスモークが発生するのを防止するこ
とができる。
【0008】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜11は、この発明の第1
実施例を示すものである。図10、11において、2は
筒内噴射式のエンジン、4はシリンダブロック、6はシ
リンダヘッド、8はシリンダヘッドカバーである。シリ
ンダブロック4の下部位には、クランク軸10が軸支し
て設けられている。また、シリンダブロック4の上部位
には、複数のシリンダ12がクランク軸10のクランク
軸線C方向、つまり、シリンダヘッド6の長手方向Bに
並んで配設されている。クランク軸10には、シリンダ
12に摺動可能に保持したピストン14がピストンピン
軸16及びコンロッド18によって連結して設けられて
いる。
【0009】シリンダヘッド6の下面には、シリンダ1
2に対応してヘッド側窪部20が形成されている。これ
により、シリンダブロック4のシリンダ12とこのシリ
ンダ12に摺動可能に保持されたピストン14の頂面1
4aとシリンダブロック4に載置されるシリンダヘッド
6のヘッド側窪部20との間には、燃焼室22が形成さ
れる。
【0010】図9に示す如く、燃焼室22で、シリンダ
軸線Lを含んでシリンダヘッド6の幅方向Aに仮想平面
Pを描出した場合に、シリンダヘッド6のシリンダ軸線
Lよりも幅方向一側(吸気側)のヘッド側窪部20に
は、仮想平面Pを挟んで例えば2つの吸気口24、24
が燃焼室22に開口して形成される。この吸気口24、
24は、仮想平面Pを挟んで、この仮想平面Pと直交し
てシリンダヘッド6の長手方向Bに指向するクランク軸
線C方向の各側に夫々開口して形成される。
【0011】また、シリンダ軸線Lよりも幅方向他側
(排気側)のヘッド側窪部20には、仮想平面Pを挟ん
で2つの排気口26、26が燃焼室22に開口して形成
されている。この排気口28、26は、仮想平面Pを挟
んでクランク軸線C方向の各側に夫々開口して形成され
ている。
【0012】シリンダヘッド6には、上面の幅方向中央
部位に一端側が開口するとともに、他端側が吸気口24
に連通して、縦渦流(タンブル流)を生成する吸気ポー
ト28が設けられている。この吸気ポート28は、いわ
ゆるトップエントリーポートであり、燃焼室22に縦渦
流を発生させて層状化を狙うものである。また、シリン
ダヘッド6には、一端側が排気口26に連通するととも
に、他端側がシリンダヘッド6の幅方向他側の排気側壁
部30に開口する排気ポート32が設けられている。
【0013】シリンダヘッド6には、吸気口24及び排
気口26を開閉する吸気弁34及び排気弁36が設けら
れている。吸気弁34は、吸気カム軸38によって開閉
作動される。排気弁36は、排気カム軸40によって開
閉作動される。この吸気カム軸38及び排気カム軸40
は、シリンダヘッド6の上面の吸気側及び排気側に吸気
カムキャップ42及び排気カムキャップ44によって軸
支して設けられている。吸気カムキャップ42及び排気
カムキャップ44は、吸気ヘッドカバー8−1及び排気
ヘッドカバー8−2によって夫々覆われている。
【0014】シリンダヘッド6の上面には、吸気ポート
28に連通する吸気通路46を形成する吸気マニホルド
48が取付けられている。この吸気マニホルド48の上
流側には、サージタンク50が設けられている。
【0015】シリンダヘッド6の略シリンダ軸線L部位
には、ヘッド側窪部20に臨ませて点火プラグ52が設
けられている。
【0016】また、シリンダヘッド6の幅方向一側の吸
気側壁54には、ヘッド側窪部20に臨んで、燃焼室2
2に直接的に燃料を噴射する燃料噴射弁56が取付けら
れている。この燃料噴射弁56は、仮想平面P上におい
てシリンダ軸線L方向に指向させて所定の角度で取付け
られ、噴霧にスワール成分を生成する機能を有し、ま
た、図7、8に示す如く、エンジン2の低負荷運転の圧
縮行程時に液状の径D1の初期噴霧F1を噴射するとと
もに、エンジン2の通常の運転時に内径D2で且つ外径
D3の主噴霧F2を噴射するものである。
【0017】更に、ピストン14の頂面14aには、吸
気口24及び点火プラグ52と対向する部位を窪ませて
窪部58を形成するとともに、この窪部58をクランク
軸線C方向の各側及び排気口26から囲むように隆起さ
せて隆起部60を設け、また、これら窪部58と隆起部
60とによってキャビティ62を形成する。
【0018】隆起部60は、クランク軸線C方向の各側
に位置する各側隆起部位60−1と、排気口26側に位
置する排気側隆起部位60−2とから構成される。排気
側隆起部位60−2の上面60−2aは、図5の断面に
おいて、各側隆起部位60−1の上面60−1aよりも
高さhだけ低いレベルに位置している。
【0019】つまり、このキャビティ62は、図4〜6
に示す如く、ピストンピン軸16と平行で且つシリンダ
軸線Lと平行な面で断面にした場合に、球面のような曲
率一定ではなく、底面が球面状で、また、周辺が立ち上
がってU字形状に形成され、また、ピストン14の頂面
14aから突出した隆起部60によって形成されてい
る。また、図4の断面においては、キャビティ60は、
吸気口24及び排気口26が位置する方向で 仮想平面
Pを挟んで対称に幅W1で且つ上面60−1aから深さ
H1に形成され、図5の断面においては、キャビティ6
2は、吸気口24及び排気口26が位置する方向で、仮
想平面Pを挟んで幅W2で且つ上面60−1aから深さ
H2に形成されている。
【0020】キャビティ62の排気側には、図6に示す
如く、隆起部60の排気側隆起部位60−2に溝傾斜面
64によって噴霧案内溝66が形成されている。この噴
霧案内溝66は、排気側隆起部位60−2と仮想平面P
との交わる箇所で、つまり、排気側隆起部位60−2の
中心において、ビーカーの注ぎ口のような形状であり、
排気側に先細りで溝傾斜面64の谷部分が曲面とする球
面で排気側に向かって形成され、これにより、初期噴霧
F1を排気口26側に流去させるものである。つまり、
この噴霧案内溝66は、円筒形状と球面形状とを交じ合
わせたよう形で、滑らかに形成され、図6の断面におい
て溝幅W3で且つ深さH3に形成され、図1に示す如
く、また、溝傾斜面64の端部位64aがクランク軸線
Cから距離N1で且つキャビティ62の内面から距離N
2の箇所に位置している。
【0021】噴霧案内溝66は、溝幅W3が初期噴霧
(図7、8参照)の径D1と略同一に形成されていると
ともに、溝角度θが各側隆起部位60−1の上面60−
1aに対して、0≦θ≦40°に設定されている。
【0022】次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0023】図7、8に示す如く、エンジン2の低負荷
運転の圧縮行程時には、燃料噴射弁56から液流状態の
初期噴霧F1が燃焼室22内に噴射されると、この初期
噴霧F1がキャビティ62の仮想平面Pに沿って噴霧案
内溝66から排気口26側に抜ける。
【0024】これにより、霧化の悪い初期噴霧F1が点
火プラグ52に到達することがなく、よって、点火プラ
グ52近傍には、充分に霧化の進んだ混合気のみを適正
な濃度(理論空燃比近傍)で収集させ、混合気を層状化
し、この結果、燃焼を良好とし、シリンダ12全体とし
ては希薄な混合気の濃度とし、燃費を向上することがで
き、また、点火プラグ52にかぶりやスモークの発生を
防止することができる。
【0025】また、噴霧にスワール成分を生成させる燃
料噴射弁56でキャビティ62に燃料を噴射させるの
で、50〜100Mpa程度で噴霧の微粒化を図り、さ
らに燃焼を促進することができる。
【0026】更に、噴霧案内溝66の溝幅W3が初期噴
霧F1の径D1と略同一に形成されているとともに、溝
角度θが各側隆起部位60−1の上面60−1aに対し
て、0≦θ≦40°に設定されているので、初期噴霧F
1を排気側に良好に抜けさせるとともに、霧化が進んだ
噴霧が排気側に抜けるのを防止し、また、噴霧案内溝6
6にカーボン等の堆積物が堆積するのを回避することが
できる。
【0027】図12は、この発明の特別構成であり、第
2実施例を示すものである。
【0028】以下の実施例においては、上述の第1実施
例と同一機能を果す箇所には同一符号を付して説明す
る。
【0029】この第2実施例の特徴とするとろこは、以
下の点にある。即ち、排気側隆起部位62−2には、分
離部72で2つの排気口26、26側に指向する2つの
一側、他側噴霧案内溝66−1、66−2を設けた。
【0030】この第2実施例の構成によれば、初期噴霧
が分離部72で分かれて一側、他側噴霧案内溝66−
1、66−2から排気口26、26側に直接流去して、
初期噴霧が点火プラグ52側に流れるのを効果的に防止
することができるとともに、初期噴霧を分離部72に衝
接させて微細化させることができる。
【0031】図13は、この発明の特別構成であり、第
3実施例を示すものである。
【0032】この第3実施例の特徴とするとろこは、以
下の点にある。即ち、噴霧案内溝66の上部位には、多
数の細孔74を形成した細孔体76を設けた。
【0033】この第3実施例の構成によれば、細孔体7
6によって初期噴霧が上方の点火プラグ52側に流れる
のを防止するとともに、細孔74によって初期噴霧を微
細化させることができる。図14は、この発明の特別構
成であり、第4実施例を示すものである。
【0034】この第4実施例の特徴とするとろこは、以
下の点にある。即ち、噴霧案内溝66の上部位には、こ
の噴霧案内溝66を覆うように、上排気側隆起部位60
−2の一部をクランク軸方向Cに突出させた被覆部7
8、78を設けた。
【0035】この第4実施例の構成によれば、被覆部7
8、78により、初期噴霧を排気側に良好に流すことが
できるとともに、初期噴霧が点火プラグ52側に流れる
のを防止することができる。
【0036】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、シリンダ軸線を含んでシリンダヘッドの
幅方向に仮想平面を描出し、ピストンの頂面には吸気口
及び点火プラグと対向する部位を窪ませて窪部を形成す
るとともにこの窪部をシリンダ軸線を挟んで仮想平面と
直交するクランク軸線方向各側及び排気口側から囲むよ
うに隆起させた隆起部を設け、窪部と隆起部によってキ
ャビティを形成し、隆起部をクランク軸線方向各側に位
置する各側隆起部位と排気口側に位置する排気側隆起部
位とから構成し、この排気側隆起部位と仮想平面との交
わる部位には燃料噴射弁からの初期噴霧を排気口側に流
去させる噴霧案内溝を設けたことにより、燃料噴射弁に
よる初期噴霧がキャビティを経て噴霧案内溝から排気口
側に抜けさせるので、点火プラグ近傍には、初期噴霧が
到達せず、噴霧が微粒化して充分に霧化の進んだ混合気
のみが所要の濃度で収集されて層状化し、シリンダ全体
としては希薄の混合気の濃度とし、燃費の向上を図ると
ともに、点火プラグにかぶりやスモークが発生するのを
防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ピストンの平面図である。
【図2】ピストンの正面図である。
【図3】ピストンの側面図である。
【図4】図1の4−4線によるピストンの断面図であ
る。
【図5】図1の5−5線によるピストンの断面図であ
る。
【図6】図1の6−6線によるピストンの断面図であ
る。
【図7】燃料噴射弁からの噴霧状態の側面図である。
【図8】図7における燃料噴射弁からの噴霧状態の底面
図である。
【図9】縦渦流を示す燃焼室の斜視図である。
【図10】筒内噴射エンジンの断面図である。
【図11】筒内噴射エンジンの他の断面図である。
【図12】第2実施例におけるピストンの一部平面図で
ある。
【図13】第3実施例におけるピストンの一部平面図で
ある。
【図14】第4実施例におけるピストンの一部平面図で
ある。
【符号の説明】
2 エンジン 4 シリンダブロック 6 シリンダブロック 12 シリンダ 14 ピストン 20 ヘッド側窪部 22 燃焼室 58 窪部 60 隆起部 62 キャビティ 64 溝傾斜面 66 噴霧案内溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのシリンダブロックのシリンダ
    とこのシリンダに摺動可能に保持されるピストンの頂面
    と前記シリンダブロックに載置されるシリンダヘッドの
    ヘッド側窪部との間で燃焼室を形成し、前記シリンダヘ
    ッドのシリンダ軸線を挟んで前記シリンダヘッドの幅方
    向一側の前記ヘッド側窪部に吸気口を開口して設け、前
    記シリンダ軸線を挟んで前記シリンダヘッドの幅方向他
    側の前記ヘッド側窪部には排気口を開口して設け、前記
    シリンダヘッドの幅方向一側の吸気側壁部には前記ヘッ
    ド側窪部に臨ませて燃料噴射弁を設け、前記シリンダヘ
    ッドの略シリンダ軸線部位には前記ヘッド側窪部に臨ま
    せて点火プラグを設け、前記ピストンの頂面には前記燃
    料噴射弁から噴射される燃料を受けるキャビティを形成
    した筒内噴射エンジンの燃焼室構造において、前記シリ
    ンダ軸線を含んで前記シリンダヘッドの幅方向に仮想平
    面を描出し、前記ピストンの頂面には前記吸気口及び前
    記点火プラグと対向する部位を窪ませて窪部を形成する
    とともにこの窪部を前記シリンダ軸線を挟んで前記仮想
    平面と直交するクランク軸線方向各側及び前記排気口側
    から囲むように隆起させた隆起部を設け、前記窪部と前
    記隆起部によって前記キャビティを形成し、前記隆起部
    を前記クランク軸線方向各側に位置する各側隆起部位と
    前記排気口側に位置する排気側隆起部位とから構成し、
    この排気側隆起部位と前記仮想平面との交わる部位には
    前記燃料噴射弁からの初期噴霧を前記排気口側に流去さ
    せる噴霧案内溝を設けたことを特徴とする筒内噴射エン
    ジンの燃焼室構造。
  2. 【請求項2】 前記噴霧案内溝は、溝幅が前記初期噴霧
    の径と略同一に形成されたことを特徴とする請求項1に
    記載の筒内噴射エンジンの燃焼室構造。
  3. 【請求項3】 一端側が前記シリンダヘッドの上面に開
    口するとともに他端側が前記吸気口に連通して前記燃焼
    室に縦渦流を生成する吸気ポートを設け、一端側が前記
    排気口に連通するとともに他端側が前記シリンダヘッド
    の幅方向他側の排気側壁部に開口する排気ポートを設
    け、前記噴霧案内溝は、前記排気側隆起部に対する溝角
    度θが、0≦θ≦40°に設定されたことを特徴とする
    請求項1に記載の筒内噴射エンジンの燃焼室構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101144413B (zh) * 2007-09-28 2010-06-02 清华大学 一种缸内直喷汽油机燃烧室

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