JP2000248659A - 音響散乱体および音響室 - Google Patents

音響散乱体および音響室

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JP2000248659A JP11054618A JP5461899A JP2000248659A JP 2000248659 A JP2000248659 A JP 2000248659A JP 11054618 A JP11054618 A JP 11054618A JP 5461899 A JP5461899 A JP 5461899A JP 2000248659 A JP2000248659 A JP 2000248659A
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acoustic scatterer
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペース効率を悪化させることなく、より広
い周波数帯域において、より良好な音の散乱特性が得ら
れる音響散乱体を提供する。 【解決手段】 音響散乱体の断面形状は、7つの二等辺
三角形によって構成される基部と、基部の上面に配置さ
れる表面部とから形成されている。基部は、この音響散
乱体20の裏面の長さと同一長の底辺を有する二等辺三
角形30aの斜辺上に、この二等辺三角形30aの斜辺
と同一長の底辺を有する二等辺三角形30bを重ねて配
置し、さらに各二等辺三角形30bの斜辺上に、この斜
辺と同一長の底辺を有する二等辺三角形30cを重ねた
構造、つまり二等辺三角形を3段積層した形状となって
いる。そして、音響散乱体20において音波を散乱させ
る部分である表面部は、上述したように積層された最上
層の二等辺三角形、つまり4つの二等辺三角形30cの
3つの頂点を結ぶ円弧状に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音波を散乱させる
音響散乱体、およびこれを備えた音響室に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ホール等には、音を散乱させて、
フラッタエコーや音の集中などを抑制するとともに、よ
り均一な音響エネルギーの分布を実現させて音場の拡散
性を向上させるために、内壁面や天井面などに音響散乱
体が貼り付けられている。このような音響散乱体として
は、従来、図1に示す断面形状が三角形(山型)、半円
状および円弧状のものなどが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した断
面形状が山型の音響散乱体は、低コストでの製造が可能
であるが、良好な散乱が可能な周波数帯域が狭く、断面
形状が半円状や円弧状のものと比較して全方向的な散乱
効果が少ない。また、断面形状が半円状の音響散乱体
は、奥行きが大きい、つまりこの音響散乱体が取り付け
られた内壁面からの突出部が大きくなり、スペース的な
問題がある。また、断面形状が円弧状の音響散乱体は、
半円状の音響散乱体のようにスペース的な問題はない
が、音の散乱性能の点では半円状の音響散乱体よりも劣
っている。
【0004】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、スペース効率を悪化させることなく、より
広い周波数帯域においてより良好な音の散乱性能を有す
る音響散乱体およびこれを備えた音響室を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る音響散乱体は、音波を散乱させる音響
散乱体であって、二等辺三角形の斜辺上に、当該斜辺と
ほぼ同じ長さの底辺を有する二等辺三角形の当該底辺を
重ねた積層構造を複数段化することにより形成される断
面形状の基部と、前記基部の最も上層に積層された各二
等辺三角形の3つの頂点を結ぶ円弧と、これらの上層の
二等辺三角形の斜辺との間に形成される断面形状であ
り、当該円弧状の表面により音波を反射させて散乱させ
る表面部とを具備することを特徴としている。
【0006】また、請求項2に記載の音響散乱体は、請
求項1に記載の音響散乱体において、積層される前記二
等辺三角形の斜辺と底辺との角度が20〜30゜である
ことを特徴としている。
【0007】また、請求項3に記載の音響散乱体は、請
求項1または2に記載の音響散乱体において、前記二等
辺三角形の複数段の積層構造が少なくとも3段以上であ
ることを特徴としている。
【0008】また、請求項4に記載の音響散乱体は、請
求項1ないし3のいずれかに記載の音響散乱体におい
て、前記表面部側から平面視した場合に、前記表面部お
よび前記基部は円形状になされており、形成された円形
状の直径線に沿った断面形状が、前記表面部と前記基部
とにより構成される形状であることを特徴としている。
【0009】また、請求項5に記載の音響散乱体は、請
求項1ないし4のいずれかに記載の音響散乱体におい
て、前記基部は光を透過する光透過部材から形成され、
かつ照明装置が配置可能な中空部を有しており、前記表
面部は光を透過する光透過部材から形成されていること
を特徴としている。
【0010】また、請求項6に記載の音響室は、請求項
1ないし5のいずれかに記載の音響散乱体と、前記音響
散乱体が取り付けられる内壁面または天井面とを備える
ことを特徴としている。
【0011】また、請求項7に記載の音響室は、請求項
5に記載の音響散乱体と、前記音響散乱体が取り付けら
れる内壁面または天井面と前記内壁面または前記天井面
に取り付けられる照明装置とを備え、前記音響散乱体
は、前記内壁面または前記天井面に着脱自在に、かつ前
記中空部に前記照明装置が配置されるように取り付けら
れていることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 A.第1実施形態 まず、図2は本発明の第1実施形態に係る音響散乱体2
0を示す斜視図であり、図3は図2のIII−III線に沿っ
て視た図である。図2および図3に示すように、この音
響散乱体20の表面(図2の上方)側は、連続して円弧
状の突起部が4つ配置された構成となっている。この音
響散乱体20は、このような突起部などの形状、すなわ
ち図3に示す音響散乱体20の断面形状に特徴を有して
おり、材質などは公知の音響散乱体と同様のものを使用
することができるが、中でもできるだけ剛性の高い難燃
性のものを用いることが好ましい。以下、図4を参照し
て、音響散乱体20の断面形状について説明する。
【0013】図4に示すように、音響散乱体20の断面
形状は、7つの二等辺三角形によって構成される基部
と、基部の上面に配置される表面部とから形成されてい
る。基部は、この音響散乱体20の裏面の長さと同一長
の底辺を有する二等辺三角形30aの斜辺上に、この二
等辺三角形30aの斜辺と同一長の底辺を有する二等辺
三角形30bを重ねて配置し、さらに各二等辺三角形3
0bの斜辺上に、この斜辺と同一長の底辺を有する二等
辺三角形30cを重ねた構造、つまり二等辺三角形を3
段積層した形状となっている。そして、音響散乱体20
における音波を散乱する部分である表面部は、上述した
ように積層された最上層の二等辺三角形、つまり4つの
二等辺三角形30cの3つの頂点を結ぶ円弧状に形成さ
れている。ここで、二等辺三角形30aは、その底辺と
斜辺との間の角度が25゜となる形状であり、二等辺三
角形30b,30cも、二等辺三角形30aと相似の関
係にあるため、同様に底辺と斜辺との間の角度(以下、
斜度とする)が25゜となっている。なお、説明を明確
化するために、基部と表面部とを個別に説明するように
したが、これらは個別に成形されても、一体に成形され
てもどちらでもよいが、通常一体として成形されること
が多い。
【0014】次に、音響散乱体20の断面形状を上述し
たような二等辺三角形の積層構造とした理由について説
明する。まず、ベースとなる二等辺三角形30aは、特
定の周波数帯域に対して良好な散乱特性を得られるよう
に底辺長および斜度を設定している。このように設定し
た二等辺三角形30aに二等辺三角形30bを積層する
ことにより、二等辺三角形30aのみ、つまり従来の山
型の音響散乱体と比較して2倍の周波数帯域で良好な散
乱特性を得られるようになる。さらに、二等辺三角形3
0cを積層することにより、従来の山型の音響散乱体と
比較して3倍の周波数帯域で良好な散乱特性を得ること
ができるようになる。つまり、上述したように二等辺三
角形が積層された断面形状としたのは、良好な散乱特性
が得られる周波数帯域を拡大することができるからであ
る。ここで、実使用を考慮すると、音響散乱体として
は、3オクターブ以上は必要となるので、少なくとも二
等辺三角形を少なくとも3段以上積層することが好まし
い。また、上述したように二等辺三角形を積層した上に
円弧状の表面を形成することにより散乱効果が連続化さ
れ、より良好な散乱特性を得ることができる。また、円
弧状にすることにより音響散乱体20の成形も容易とな
る。
【0015】次に、上述した二等辺三角形30a,30
b,30cの斜度を25゜に設定した理由について説明
する。本出願人は、良好な散乱特性が得られる斜度を決
めるために、以下のような音源、受音点および反射面の
位置関係(図5参照)において、波動音響シュミレーシ
ョンを行い、その結果に基づいて斜度を設定した。音
源、受音点の位置関係は平面波入射となる遠方に配置す
るようにし、入射角は図5に示すように垂直入射とし
た。反射面は正反射となるように二等辺三角形の底辺の
長さ(W=5λ)とした。
【0016】このような条件で、1KHz帯域でのエネ
ルギー分布を斜度θ=0〜40゜を5゜毎に計算し、図
6〜14に示す分布、および図15に示す標準偏差(値
が小さいほど、散乱特性が良好)が得られた。これらの
図から、θ=20゜以上の場合に良好な散乱特性が得ら
れることがことがわかる。また、斜度θを大きくしすぎ
ると、音響散乱体20の厚みが大きくなり従来の半円状
の断面を有する音響散乱体と同様にスペース的な問題が
あるため、θ=20〜30゜の範囲で設定することが好
ましいと考えられ、本実施形態においては上述したよう
にθ=25゜に設定している。
【0017】次に、上述した理由から、その形状が設計
された音響散乱体20の散乱特性を調べるために、本出
願人は、直方体状の閉空間に点音源を設置し、その1つ
の壁面に音響散乱体20を配置して波動音響シュミレー
ション実験を行った。また、従来の音響散乱体と比較す
るために、平板(つまり、壁面のみ)と、断面半円状の
音響散乱体と、断面円弧状の音響散乱体とについても同
様の条件でシュミレーション実験を行った。そして、図
16(a)平板,(b)半円,(c)円弧,(d)連続
円弧(本実施形態に係る音響散乱体)に示すような結果
を得た。同図において、濃淡分布のばらつきが小さい方
が散乱特性が良好であることを示しており、図から
(b)半円、(d)連続円弧、(c)円弧、(d)平板
の順番に良好な散乱特性が得られることがわかる。つま
り、断面形状が半円の場合に最も良好な散乱特性が得ら
れることになるが、上述したようにスペース的な問題が
ある。本実施形態の音響散乱体20は、図から明らかな
ように平板からの突出高さLは断面円弧状の音響散乱体
とほぼ同じであるにも関わらず、断面円弧状の音響散乱
体よりも優れた散乱特性を有している。
【0018】また、図16においては、一時点の音場内
の音響エネルギー分布を示しているが、このエネルギー
分布は時間的にも変化するものである。従って、本出願
人は、平板、断面半円状、断面円弧状、山型および連続
円弧(本実施形態に係る音響散乱体20)について、上
述したエネルギー分布の標準偏差(図16参照)の時間
的な変化を計測し、図17〜21に示す結果を得た。図
17に示す平板の場合、標準偏差の値が時間に関わらず
大きく、また周期的に大きな変動がある。図18に示す
断面半円状の音響散乱体では、標準偏差の値が小さく安
定したものとなっており、良好な散乱特性が得られてい
るものと考えられる。図19に示す断面円弧状の音響散
乱体でも、安定した標準偏差の値が得られているが、
0.07秒付近に大きな変動がある。図20に示す山型
の音響散乱体では、標準偏差の値が時間に関わらず大き
く、また変動も激しく見られる。図21に示す連続円弧
の音響散乱体20の場合には、半円状の音響散乱体と同
様に標準偏差の値が小さく安定したものとなっており、
良好な散乱特性が得られている。
【0019】以上のようなシュミレーション結果から、
本実施形態に係る音響散乱体20は断面円弧状や山型の
音響散乱体と比較して良好な散乱特性を有しているもの
といえる。また、断面半円状の音響散乱体のようにスペ
ース的な問題もない。従って、本実施形態に係る音響散
乱体20では、断面半円状の音響散乱体により近い良好
な散乱特性を維持しつつ、スペース的な問題を解消する
ことができる。
【0020】次に、上述した音響散乱体20を音響室に
取り付ける場合について説明する。ここで、音響散乱体
20は、通常建築用パネルとしてよく用いられる幅90
0mmとしてある。このように幅900mmの音響散乱
体を用いた場合、500Hz程度を中心とする4オクタ
ーブ程度の散乱特性を備えるようになる。音響室に音響
散乱体20を取り付ける場合、図22に示すように、音
響室の内壁面220(天井面でもよい)に音響散乱体2
0の側面の側部平面部を平頭ボルト221で固定する方
法がある。このような取り付け方法で、図23に示すよ
うに、複数の音響散乱体20を順次取り付けることによ
り、内壁面220一面に音響散乱体20が取り付けられ
た音響室が完成する。なお、各音響散乱体20間のクリ
アランスとなる平板部分20aは、隣接する円弧状の表
面部からの散乱を阻害しないという意味で、全体の散乱
特性の向上に寄与する。
【0021】また、図24に示すように、音響散乱体2
0を2つに分割してそれぞれ分割パネル241を形成
し、これらを音響室の寸法に合わせて組み合わせるよう
にしてもよい。この場合、図示のように、分割パネル2
41における他の分割パネル241との接合面にタボ2
40を設け、他の分割パネル241の接合面に凹部を設
けるようにし、これらを嵌め合わせることにより分割パ
ネル241を組み合わせるようにすればよい。
【0022】なお、図23に示したように音響室内に音
響散乱体20を同方向に配列せずに、図25に示すよう
に、隣に配置される音響散乱体20の円弧状突起部の長
手方向が直交するように音響散乱体20を配列するよう
にしてもよい。このように配置すれば、水平方向(図の
XZ面)に良好な散乱特性が得られると共に、垂直方向
(図のZY面)に良好な散乱特性を得ることもできる。
【0023】また、図26に示すように、音響室の内壁
面40に柱として音響散乱体20を取り付けるようにし
てもよい。この場合、垂直方向に長い音響散乱体20を
一体成形してもよいし、上述した音響散乱体20の分割
パネルを複数連結して柱を構成するようにしてもよい。
【0024】また、天井面への音響散乱体の取付例を図
27および図28に示す。図27に示す例では、天井面
41に適当な間隔を隔てて音響散乱体20が取り付けら
れている。これは、10〜20畳程度の広い部屋に配置
する場合に適しており、このように取り付けることによ
り良好な散乱特性が得ることができる。一方、10畳以
下の部屋に取り付ける場合には、図28に示すように、
天井面41の端部に上述した分割パネル241を取り付
けるようにすれば、十分な散乱効果が得られる。
【0025】B.第2実施形態 次に、本発明の第2実施形態に係る音響散乱体について
説明する。図29に示すように、第2実施形態に係る音
響散乱体50は、その表面側から視た場合に、円形状に
形成されている。ここで、図30は、図29のXXX−XXX
線、つまり円形状の音響散乱体50の中心Oを通る線に
沿って視た図である。同図に示すように、音響散乱体5
0は、第1実施形態の音響散乱体20と同様の断面形状
(図3および図4参照)に形成されている。すなわち、
音響散乱体50の中心Oを通る直径線に沿って切断した
断面形状が常に図30に示す形状になるようになってい
る。
【0026】上述した音響散乱体20は、水平方向の散
乱特性を良好にすることができたが、本実施形態に係る
音響散乱体50では、どの方向から視た場合にも、その
断面形状が音響散乱体20と同様の形状となっているた
め、水平方向だけでなく垂直方向の散乱特性を良好にす
ることができる。従って、図31に示すように、音響散
乱体50を音響室内の内壁面55に取り付けた場合、図
におけるZX平面だけでなく、ZY平面方向にも良好な
散乱特性が得られることになる。
【0027】また、上述した円形状の音響散乱体50の
変形例として、図32に示すような音響散乱体60を音
響室の天井面62に取り付けるようにしてもよい。同図
に示すように、音響散乱体60の外観形状は音響散乱体
50と全く同じ形状であるが、その内部に中空部61が
形成されている点が異なっている。また、この音響散乱
体60は、光を透過させる半透明材から構成されてい
る。
【0028】音響散乱体60に形成された中空部61内
には、天井面62に取り付けられた照明装置63が配置
されており、この照明装置63が発光した光が半透明材
からなる音響散乱体60を透過して音響室内を明るく照
らすことができるようになっている。従って、音響散乱
体60は散乱特性に優れた音響散乱体であるとともに、
照明カバーとしての機能を有している。この場合、ネジ
止めや、フックを用いて引っかけるといったように天井
面62に着脱自在に音響散乱体60を取り付けるように
すれば、照明装置63のメンテナンス、交換および清掃
等の作業が容易となる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スペース効率を悪化させることなく、より広い周波数帯
域において、より良好な音の散乱特性を得ることがで
き、音響室に使用した場合には、その音場の拡散性を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の音響散乱体の外観を示す斜視図であ
る。
【図2】 本発明の第1実施形態に係る音響散乱体を示
す斜視図である。
【図3】 図2のIII−III線に沿って視た図である。
【図4】 第1実施形態に係る音響散乱体の断面形状を
説明するための図である。
【図5】 音響散乱体の断面形状を構成する二等辺三角
形の斜度と、その斜度による音の散乱特性を調べるため
の波動音響シュミレーションを説明する図である。
【図6】 音響散乱体の断面形状を構成する前記二等辺
三角形の斜度を0゜に設定した場合の、前記シュミレー
ションによって計算されたエネルギー分布を示す図であ
る。
【図7】 音響散乱体の断面形状を構成する前記二等辺
三角形の斜度を5゜に設定した場合の、前記シュミレー
ションによって計算されたエネルギー分布を示す図であ
る。
【図8】 音響散乱体の断面形状を構成する前記二等辺
三角形の斜度を10゜に設定した場合の、前記シュミレ
ーションによって計算されたエネルギー分布を示す図で
ある。
【図9】 音響散乱体の断面形状を構成する前記二等辺
三角形の斜度を15゜に設定した場合の、前記シュミレ
ーションによって計算されたエネルギー分布を示す図で
ある。
【図10】 音響散乱体の断面形状を構成する前記二等
辺三角形の斜度を20゜に設定した場合の、前記シュミ
レーションによって計算されたエネルギー分布を示す図
である。
【図11】 音響散乱体の断面形状を構成する前記二等
辺三角形の斜度を25゜に設定した場合の、前記シュミ
レーションによって計算されたエネルギー分布を示す図
である。
【図12】 音響散乱体の断面形状を構成する前記二等
辺三角形の斜度を30゜に設定した場合の、前記シュミ
レーションによって計算されたエネルギー分布を示す図
である。
【図13】 音響散乱体の断面形状を構成する前記二等
辺三角形の斜度を35゜に設定した場合の、前記シュミ
レーションによって計算されたエネルギー分布を示す図
である。
【図14】 音響散乱体の断面形状を構成する前記二等
辺三角形の斜度を40゜に設定した場合の、前記シュミ
レーションによって計算されたエネルギー分布を示す図
である。
【図15】 前記シュミレーションによって計測された
音の散乱特性の標準偏差を示す図である。
【図16】 シュミレーションによって計測された従来
の音響散乱体の音の散乱特性と、第1実施形態に係る音
響散乱体の音の散乱特性とを示す図である。
【図17】 従来の平板音響散乱体を配置した直方体内
の音響エネルギー分布の標準偏差と、時間との関係を示
す図である。
【図18】 従来の断面半円状音響散乱体を配置した直
方体内の音響エネルギー分布の標準偏差と、時間との関
係を示す図である。
【図19】 従来の断面円弧状音響散乱体を配置した直
方体内の音響エネルギー分布の標準偏差と、時間との関
係を示す図である。
【図20】 従来の山型音響散乱体を配置した直方体内
の音響エネルギー分布の標準偏差と、時間との関係を示
す図である。
【図21】 第1実施形態に係る音響散乱体を配置した
直方体内の音響エネルギー分布の標準偏差と、時間との
関係を示す図である。
【図22】 第1実施形態に係る音響散乱体の音響室へ
の取り付け方法を説明するための図である。
【図23】 第1実施形態に係る音響散乱体が取り付け
られた音響室を示す斜視図である。
【図24】 第1実施形態に係る音響散乱体の音響室へ
の他の取り付け方法を説明するための図である。
【図25】 第1実施形態に係る音響散乱体の取り付け
られた音響室の他の例を示す斜視図である
【図26】 第1実施形態に係る音響散乱体の取り付け
られた音響室のさらに他の例を示す斜視図である。
【図27】 広い部屋に第1実施形態に係る音響散乱体
の取り付ける場合に適した取り付け例を示す斜視図であ
【図28】 狭い部屋に第1実施形態に係る音響散乱体
の取り付る場合に適した取り付け例を示す斜視図であ
る。
【図29】 本発明の第2実施形態に係る音響散乱体を
示す正面図である。
【図30】 図29のXXX−XXX線に沿って視た図であ
る。
【図31】 第2実施形態に係る音響散乱体が取り付け
られた音響室を示す斜視図である。
【図32】 第2実施形態に係る音響散乱体の変形例を
示す側断面図である。
【符号の説明】
20……音響散乱体、30a,30b,30c……二等
辺三角形、40……内壁面、41……天井面、50……
音響散乱体、55……内壁面、60……音響散乱体、6
1……中空部、62……天井面、63……照明装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音波を散乱させる音響散乱体であって、 二等辺三角形の斜辺上に、当該斜辺とほぼ同じ長さの底
    辺を有する二等辺三角形の当該底辺を重ねた積層構造を
    複数段化することにより形成される断面形状の基部と、 前記基部の最も上層に積層された各二等辺三角形の3つ
    の頂点を結ぶ円弧と、これらの上層の二等辺三角形の斜
    辺との間に形成される断面形状であり、当該円弧状の表
    面により音波を反射させて散乱させる表面部とを具備す
    ることを特徴とする音響散乱体。
  2. 【請求項2】 積層される前記二等辺三角形の斜辺と底
    辺との角度が20〜30゜であることを特徴とする請求
    項1に記載の音響散乱体。
  3. 【請求項3】 前記二等辺三角形の複数段の積層構造が
    少なくとも3段以上であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の音響散乱体。
  4. 【請求項4】 前記表面部側から平面視した場合に、前
    記表面部および前記基部は円形状になされており、 形成された円形状の直径線に沿った断面形状が、前記表
    面部と前記基部とにより構成される形状であることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の音響散乱
    体。
  5. 【請求項5】 前記基部は光を透過する光透過部材から
    形成され、かつ照明装置が配置可能な中空部を有してお
    り、 前記表面部は光を透過する光透過部材から形成されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載
    の音響散乱体。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の音
    響散乱体と、 前記音響散乱体が取り付けられる内壁面または天井面と
    を備えることを特徴とする音響室。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の音響散乱体と、 前記音響散乱体が取り付けられる内壁面または天井面と
    前記内壁面または前記天井面に取り付けられる照明装置
    とを備え、 前記音響散乱体は、前記内壁面または前記天井面に着脱
    自在に、かつ前記中空部に前記照明装置が配置されるよ
    うに取り付けられていることを特徴とする音響室。
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