JP2000247811A - 衣料害虫防除剤 - Google Patents

衣料害虫防除剤

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JP2000247811A
JP2000247811A JP11044826A JP4482699A JP2000247811A JP 2000247811 A JP2000247811 A JP 2000247811A JP 11044826 A JP11044826 A JP 11044826A JP 4482699 A JP4482699 A JP 4482699A JP 2000247811 A JP2000247811 A JP 2000247811A
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JP
Japan
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active ingredient
clothes
pest
compound
insecticide
Prior art date
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JP11044826A
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English (en)
Inventor
Masayo Sugano
雅代 菅野
Kazuya Ujihara
一哉 氏原
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた衣料害虫防除剤を提供すること。 【解決手段】一般式 化1 【化1】 [式中、RはC1〜C3アルキル基を表す。]で示され
るエステル化合物を有効成分として含有する衣料害虫防
除剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は衣料害虫防除剤に関
する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】衣料
害虫の防除に際しては、従来より考えられてきた要素で
ある衣料を加害する害虫(即ち、イガ、コイガ等の幼虫
など)に対する殺虫効力、忌避効力のみならず、食害防
止効力も重要である。即ち、衣料害虫防除剤は害虫が食
害を及ぼしたあとにその殺虫効果が現れてもあまり有効
であるとは言えず、害虫が食害する前に防除効果を発現
し衣料を食害から防除すること重要である。衣料害虫に
よる被害は外部から衣料の保管場所に侵入した成虫が産
卵し、該卵から孵化した幼虫の食害によって発生する場
合がほとんどである。本発明は、孵化阻害効力をも含む
衣料害虫防除効力を有する特に優れた衣料害虫防除剤を
提供することを目的になされたものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の望
ましい性質を備えた衣料害虫防除剤を見出すべく検討を
重ねた結果、下記一般式 化2で示されるエステル化合
物が衣料害虫に対する殺虫効力、忌避効力は言うに及ば
ず、衣料害虫の卵に対する孵化阻害効力、食害防止効力
においても優れた効力を有することを見出し本発明に至
った。即ち、本発明は、一般式 化2 式 化2
【化2】 [式中、RはC1〜C3アルキル基を表す。]で示され
るエステル化合物(以下、本有効成分と記す。)を有効
成分として含有する衣料害虫防除剤(以下、本発明防除
剤と記す。)を提供する。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明において、C1〜C3アル
キル基としてはメチル基、エチル基、イソプロピル基等
があげられる。本有効成分には、不斉炭素に基づく光学
異性体や二重結合に基づく幾何異性体が存在するが、本
有効成分には衣料害虫防除効力を有する全ての光学異性
体、幾何異性体およびそれらの混合物が含まれる。本有
効成分としては、例えば以下の化合物があげられる。 本有効成分1:(2E,4E)−3,7,11−トリメ
チルドデカ−2,4−ジエン酸メチル 本有効成分2:(2E,4E)−3,7,11−トリメ
チルドデカ−2,4−ジエン酸エチル
【0005】本発明防除剤の防除対象となる害虫として
は、例えば、 Tinea属 Tinea translucens (イガ)等 Tineola属 Tineola bisselliella (コイガ、common clothes moth)等 Hofmannophila属 Hofmannophila pseudospretella (brown house moth)等 Endrosis属 Endrosis sarcitrella (white-shouldered house moth)等 等を挙げることができる。
【0006】本発明防除剤は、例えば、本有効成分を通
常、アセトン等のケトン、メタノール、エタノール等の
アルコール、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素、
テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル、酢酸エ
チル等のエステル、ヘキサン、ケロシン、石油ベンジン
等の炭化水素などの溶媒に溶解し、固体担体に、塗布、
含浸等により保持させて製造することができる。かかる
固体担体としては、例えば、厚紙、濾紙、コットンリン
ター等のセルロース材質等があげられる。固体担体への
本有効成分の保持量は、通常、1〜100mg/cm3
程度であるが、担持させる材質の種類、施用場所、施用
方法、施用時期等の状況により増減させることもでき
る。本有効成分を固体担体に保持させるとき、溶媒に溶
解させる際に乳化剤、分散剤、展着剤、安定剤等を添加
してもよい。また、他の防虫剤、共力剤、防黴剤等を添
加してもよい。本発明防除剤は、これを和ダンスの抽斗
内に入れたり、洋ダンス内に適当な容器に入れて吊り下
げる等の方法により用いられる。本発明防除剤の使用量
は、通常、本有効成分量で10mg〜100g/m2
度である。
【0007】
【実施例】以下、製剤例、試験例をあげて、本発明をさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれらの例のみに限定
されるものではない。まず、製剤例を示す。尚、部は重
量部を表す。
【0008】製剤例1 乳剤 本有効成分20部をキシレン65部に溶解し、乳化剤ソ
ルポ−ル3005X(東邦化学登録商標名)15部を加
え、よく攪拌混合して20%乳剤を得る。 製剤例2 片面ポリエチレンラミネート不織布(P.E.80μ
厚)の不織布部に、本有効成分:ブチルヒドロキシアニ
ソール=5:1重量部混合物を、本有効成分の量が5g
/m2となるよう塗布し、更にポリエチレン(80μ
厚)の不織布上をヒートシールし、三層状防虫シートを
得る。 製剤例3 本有効成分をアセトンに溶解したものを、0.9m2
トー紙に、本有効成分の量が2g/m2となるよう塗
布、乾燥し、和ダンス盆部用防虫シートを得る。
【0009】製剤例4 本有効成分をアセトンに溶解したものを、100mmφ
×3mmパルプ製厚紙に、本有効成分の量が3mg/c
2となるよう塗布、乾燥し、マット状防虫シートを得
る。 製剤例5 本有効成分:ケイ酸:シクロドデカン=1:1:98重
量部を十分擂潰混合後、300kg/cm2圧力下10
g/錠に打錠して錠剤を得る(該錠剤はこれを不織布で
包装して用いるのに適する。)。 製剤例6 片面に塩化ビニリデンコートナイロン/ポリエチレンを
20μ厚にラミネートしたダンボールの他面より本有効
成分を10%含有したジクロルメタン溶液を110ml
/m2処理し、溶剤留去後、本有効成分処理面を内側に
して箱を組み立て500×800×200mmの蓋付防
虫衣裳箱を得る。
【0010】試験例1 製剤例1に準じて得られた本有効成分1あるいは2の乳
剤の水による所定濃度希釈液にコイガ卵10〜15頭を
入れた袋を1分間浸漬した。風乾後、その袋を開封し
て、その中のコイガ卵を取り出し、ポリエチレンカップ
(直径7cm、高さ3.5cm)内に入れて温度25℃
で保存した。7日後に実体顕微鏡下にて生存孵化幼虫
数、苦死孵化幼虫数、死卵数を調査し、下記の数1によ
り、卵の補正孵化阻害率を算出した。また、本有効成分
1あるいは2に代えて比較対照化合物として、公知の衣
料害虫防除剤であるナフタレン、樟脳、p−ジクロロベ
ンゼンおよびメトプレン[(2E,4E)−11−メト
キシ−3,7,11−トリメチル−2,4−ドデカン酸
イソプロピル:米国特許明細書3904662号に記載
の化合物]を用いる以外は全く同様にして試験を行っ
た。尚、無処理区として、本有効成分を含有しない乳剤
を用いる以外は全く同様にして試験を行なった(各々2
反復)。結果を表1に示す。
【数1】補正孵化阻害率=(無処理区の孵化率−処理区
の孵化率)÷(無処理区の孵化率) 数1中、孵化率は、
【数2】(生存孵化幼虫数+苦死孵化幼虫数)÷(生存
孵化幼虫数+苦死孵化幼虫数+死卵数) により算出した値である。
【0011】
【表1】
【0012】試験例2 所定量の本有効成分1あるいは2のアセトン溶液を処理
した2cm×2cmのウールモスリン布を風乾した後、
小型ペトリシャーレ(直径3.5cm、高さ1.2c
m)内に入れ、その布上にコイガ卵8〜10頭放飼し
た。温度25℃で7日間放置後、実体顕微鏡下にて生存
孵化幼虫数、苦死孵化幼虫数、死卵数を調査し、前記の
数1により、卵の補正孵化阻害率を算出した。また、本
有効成分1あるいは2に代えて比較対照化合物としてナ
フタレン、樟脳、p−ジクロロベンゼンおよびメトプレ
ンを用いる以外は全く同様にして試験を行った。尚、無
処理区として、本有効成分を含有しない乳剤を用いる以
外は全く同様にして試験を行なった(各々2反復)。結
果を表2に示す。
【0013】
【表2】
【0014】試験例3 蓋付きポリエチレンカップ(底部の直径10cm、開口
部の直径12.5cm、高さ9.5cm、体積950cm
3)の底部にコイガ卵8〜12頭を入れ、所定量の本有
効成分1あるいは2のアセトン溶液を処理した角濾紙
(2cm×2cm)を風乾した後、その蓋部から吊るし
て密封した。温度25℃で7日間放置後、開封し、実体
顕微鏡下にて生存孵化幼虫数、苦死孵化幼虫数、死卵数
を調査し、前記の数1により、卵の補正孵化阻害率を算
出した。また、本有効成分1あるいは2に代えて比較対
照化合物としてナフタレン、樟脳、p−ジクロロベンゼ
ンおよびメトプレンを用いる以外は全く同様にして試験
を行った。尚、無処理区として、本有効成分を含有しな
い乳剤を用いる以外は全く同様にして試験を行なった
(各々2反復)。結果を表3に示す。
【0015】
【表3】
【0016】
【発明の効果】本発明防除剤を用いることにより、優れ
た衣料害虫防除効果が得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 化1 【化1】 [式中、RはC1〜C3アルキル基を表す。]で示され
    るエステル化合物を有効成分として含有することを特徴
    とする衣料害虫防除剤。
  2. 【請求項2】エステル化合物が、前記一般式 化1にお
    いてRがエチル基である化合物である請求項1に記載の
    衣料害虫防除剤。
JP11044826A 1999-02-23 1999-02-23 衣料害虫防除剤 Pending JP2000247811A (ja)

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