JPH07330526A - 衣料用防虫剤 - Google Patents

衣料用防虫剤

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JPH07330526A
JPH07330526A JP6125017A JP12501794A JPH07330526A JP H07330526 A JPH07330526 A JP H07330526A JP 6125017 A JP6125017 A JP 6125017A JP 12501794 A JP12501794 A JP 12501794A JP H07330526 A JPH07330526 A JP H07330526A
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JP
Japan
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clothing
insecticide
methyl
active ingredient
carboxylic acid
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JP6125017A
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English (en)
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Takao Ishiwatari
多賀男 石渡
Takashi Furukawa
隆 古川
Kazuhiro Tsushima
和礼 対馬
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】一般式 化1 【化1】 〔式中、Rはアリル基またはプロパルギル基を表わし、
Yは水素原子またはメチル基を表わし、Xは、Yが水素
原子のときはメチル基またはイソブテニル基を表わし、
Yがメチル基のときはメチル基を表わす。〕で示される
カルボン酸エステルを有効成分として含有することを特
徴とする衣料用防虫剤。 【効果】 衣料害虫に対し優れた防除効果を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は衣料用防虫剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハエ、カ等の衛生害虫に対し有効
な家庭用殺虫剤として、ピレスロイド系化合物が広く使
われており、その中でも、アルコール側にシクロペンテ
ノロン環を有するd−アレスリン、プラレスリン等は、
蚊取線香、マット等の有効成分として使用されている。
しかしながら、これらの化合物は衣料用防虫剤としては
効力等の点で必ずしも充分とは言えない。また、衣料用
防虫剤としては、パラジクロロベンゼン、ナフタレン、
ショウノウ等を有効成分とするものが知られているが、
衣類に異臭が移ることや防虫効力が必ずしも充分でない
ことが問題とされている。一方、近年衣料用防虫剤とし
て使用できるピレスロイド系化合物としてエムペンスリ
ンが開発され、衣類に異臭が移らない等の利点が評価さ
れているが、該化合物も苛酷な条件の下では、衣料品の
銅、銅合金あるいは含銅染料による染色部等において時
として変色がみられることもあり、該化合物も衣料用防
虫剤として必ずしも未だ万全とは言えない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、衣料用防虫剤
としては、以下に示すような様々な特性を有しているこ
とが望ましいと言うことができる。すなわち、衣料用防
虫剤の具備すべき性質として、例えば、 1.衣料害虫に卓効を示すこと。 2.速効性があること。(食害防止のため) 3.長期間効力が持続すること、即ち残効性があるこ
と。 4.長期保存、あるいは苛酷条件下でも異臭の発生がな
いこと。 5.長期保存、あるいは苛酷条件下でも変色がみられな
いこと。 6.衣料品に対する悪影響、例えば、銅、銅合金あるい
は含銅染料による染色部等において変色がみられないこ
と。 があげられるが、本願発明はこれらの性質を満たすよう
な衣料用防虫剤を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこうした状
況の中で衣料用防虫剤として優れた化合物を見出すべく
鋭意検討を重ねた結果、一般式 化2
【化2】 〔式中、Rはアリル基またはプロパルギル基を表わし、
Yは水素原子またはメチル基を表わし、Xは、Yが水素
原子のときはメチル基またはイソブテニル基を表わし、
Yがメチル基のときはメチル基を表わす。〕で示される
カルボン酸エステルを有効成分として含有する防虫剤が
衣料用防虫剤として特異的に優れた性能を有すること、
即ち、上記1〜6の性質を具備することを見出し、本発
明を完成した。
【0005】本発明の衣料用防虫剤で防除できる衣料害
虫としては、例えばTinea Tinea translucens (イガ) 等Tineola Tineola bisselliella (コイガ、common clothes moth)等Attagenus Attagenus unicolor(ヒメカツオブシムシ)等 Attagenus piceus(black carpet beetle)等Anthrenus Anthrenus verbasci(ヒメマルカツオブシムシ、varied carpet beetle) 等Hofmannophila Hofmannophila pseudospretella (brown house moth)等EndrosisEndrosis sarcitrella (white-shouldered house moth)等Dermestes 属 (hide beetles) D.maculatus (hide beetles) D.lardarius (larder beetle) D.haemorrhoidalis D.peruvianus 等 があげられる。
【0006】本発明において、有効成分として用いられ
る一般式 化2で示されるカルボン酸エステルは、例え
ば特開昭 50-154420号公報に示された方法によって製造
することができる。これらのカルボン酸エステルには、
幾何及び/または光学異性体が存在するが、これらの異
性体およびその混合物も本発明に含まれる。本発明にお
いて、有効成分として用いる一般式 化2で示されるカ
ルボン酸エステルとしては、例えば次の化合物があげら
れる。 (S)−3−(2−プロペニル)−2−メチルシクロペ
ント−2−エニル 2,2−ジメチル−3−イソブテニ
ル−(1R)−トランス−シクロプロパンカルボキシレ
ート (RS)−3−(2−プロペニル)−2−メチルシクロ
ペント−2−エニル 2,2−ジメチル−3−イソブテ
ニル−(1R)−トランス−シクロプロパンカルボキシ
レート (RS)−3−(2−プロピニル)−2−メチルシクロ
ペント−2−エニル 2,2−ジメチル−3−イソブテ
ニル−(1R)−シス,トランス−シクロプロパンカル
ボキシレート (S)−3−(2−プロピニル)−2−メチルシクロペ
ント−2−エニル 2,2−ジメチル−3−イソブテニ
ル−(1R)−トランス−シクロプロパンカルボキシレ
ート (RS)−3−(2−プロペニル)−2−メチルシクロ
ペント−2−エニル 2,2−ジメチル−3−イソブテ
ニル−(1RS)−シス,トランス−シクロプロパンカ
ルボキシレート (RS)−3−(2−プロピニル)−2−メチルシクロ
ペント−2−エニル 2,2−ジメチル−3−イソブテ
ニル−(1RS)−シス,トランス−シクロプロパンカ
ルボキシレート (S)−3−(2−プロペニル)−2−メチルシクロペ
ント−2−エニル 2,2,3−トリメチル−(1R)
−シス,トランス−シクロプロパンカルボキシレート (RS)−3−(2−プロペニル)−2−メチルシクロ
ペント−2−エニル 2,2,3−トリメチル−(1R
S)−シス,トランス−シクロプロパンカルボキシレー
ト (S)−3−(2−プロピニル)−2−メチルシクロペ
ント−2−エニル 2,2,3−トリメチル−(1R)
−シス,トランス−シクロプロパンカルボキシレート (RS)−3−(2−プロペニル)−2−メチルシクロ
ペント−2−エニル 2,2,3−トリメチル−(1R
S)−シス,トランス−シクロプロパンカルボキシレー
ト (RS)−3−(2−プロピニル)−2−メチルシクロ
ペント−2−エニル 2,2,3−トリメチル−(1R
S)−シス,トランス−シクロプロパンカルボキシレー
ト (RS)−3−(2−プロペニル)−2−メチルシクロ
ペント−2−エニル 2,2,3,3−テトラメチル−
1−シクロプロパンカルボキシレート (RS)−3−(2−プロピニル)−2−メチルシクロ
ペント−2−エニル 2,2,3,3−テトラメチル−
1−シクロプロパンカルボキシレート (S)−3−(2−プロぺニル)−2−メチルシクロペ
ント−2−エニル 2,2,3,3−テトラメチル−1
−シクロプロパンカルボキシレート (S)−3−(2−プロピニル)−2−メチルシクロペ
ント−2−エニル 2,2,3,3−テトラメチル−1
−シクロプロパンカルボキシレート
【0007】本発明の衣料用防虫剤の使用に際しては、
上記有効成分化合物をそのまま防虫効果が要求される場
所(例えば、和タンス、洋服タンス、整理タンス、衣装
箱等の衣料品や衣類を収納する目的に用いられる各種の
収納家具内)に適用することもできるが、通常は、適当
な担体その他の製剤用補助剤を用いて、例えば粉末、顆
粒、錠剤、棒状、板状等の固剤形態又は乳剤、分散剤、
懸濁剤、噴霧剤、エアゾール剤、油剤等の液剤形態に調
製し、これら各形態に応じた方法により上記場所に適用
される。上記液剤形態に調製するに当り用い得る担体
(希釈剤)としては、例えば、水、メチルアルコール、
エチルアルコール等のアルコール類、酢酸エチル等のエ
ステル類、ジクロロエタン等のハロゲン炭化水素類、ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン類、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ヘキサン、ケロ
シン、パラフィン、石油ベンジン等の脂肪族炭化水素
類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類等が挙げ
られる。また、該液剤には、通常の界面活性剤(乳化剤
乃至分散剤)、展着剤、湿潤剤、安定剤、噴射剤、塗膜
形成剤(塗料や接着剤等の形態とする)等の製剤用補助
剤を配合することができる。用いられる製剤用補助剤と
しては、石けん類、ポリオキシエチレンオレイルエーテ
ル等のポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキ
シエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチ
レン脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリド、ソルビタン脂
肪酸エステル、高級アルコールの硫酸エステル、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ソーダ等のアルキルアリールスル
ホン酸塩等の界面活性剤;液化石油ガス(LPG)、ジ
メチルエーテル、フルオロカーボン等の噴射剤;例えば
ニトロセルロース、アセチルセルロース、メチルセルロ
ース、アセチルブチルセルロース等のセルロース誘導
体、酢酸ビニル樹脂等のビニル系樹脂、アルキッド系樹
脂、ユリア系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ウレタン系樹脂、シリコン系樹脂、アクリル系樹
脂、塩化ゴム等のゴム、ポリビニルアルコール等の各種
の塗膜形成剤;カゼイン、ゼラチン、アルギン酸、カル
ボキシメチルセルロース(CMC)等を例示できる。ま
た、上記固剤形態に調製するに当り用いられる担体とし
ては、例えば、ケイ酸、カオリン、活性炭、ベントナイ
ト、珪藻土、タルク、クレー、炭酸カルシウム、陶磁器
粉等の各種鉱物物質粉末や、シクロデキストリン等の包
接化合物を例示できる。また上記固剤には、有効成分化
合物をプラスチックに練り込んだ樹脂成型物の形態も包
含される。このようにして調製される各種形態を有する
本発明の衣料用防虫剤は、通常有効成分化合物を0.01〜
80%(重量%、以下同じ)の範囲、より好ましくは
0.1〜65%の範囲で含有する。また本発明の衣料用防
虫剤には、必要に応じて公知のピレスロイド系殺虫剤に
配合されるピペロニルブトキサイド、MGK−264
(N−(2−エチルヘキシル)ビシクロ〔2.2.1〕
ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド)、S
−421(ビス−(2,3,3,3−テトラクロロプロ
ピル)エーテル)等の共力剤や有機酸、フェノール系抗
酸化剤等の安定化剤を添加することができる。これらの
添加量は重量比で通常有効成分化合物の1/100〜1
0倍量とする。また、その他の添加剤として、例えば揮
散性防菌・防黴剤や着色・着香料等を用いることができ
る。更に本発明の衣料用殺虫剤は、公知の衣料防虫剤と
混合して用いることもできる。本発明の衣料用防虫剤
は、その使用に当っては、防虫効果を要求される場所、
例えば衣料や衣類の収納家具内に、適当な包装材、例え
ば公知の各種の起毛状、クレープ状、網状、層状の紙、
不織布、布等で包装するか又は包装することなく、投入
したり、撒布、噴霧、塗布、貼り付け等により適用する
ことができる。殊に本発明の有効成分化合物は実質的に
無臭であるため、これが直接衣料や衣類に接触される如
く適用することも可能である。また本発明の衣料用防虫
剤は、例えばこれを予め適当なシート状基材に塗布、含
浸、噴霧、滴下、混練等により保持させて、該基材に保
持された形態で、目的とする場所に適用することもでき
る。この際用いられるシート状基材としては、例えばポ
リエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル等の合成樹脂シ
ート、動植物質又は無機質繊維体シート(紙、布、不織
布、皮革等)、これら合成樹脂と無機質繊維または粉体
との混合シートまたは混紡布、上記合成樹脂と動植物樹
脂との混紡布または不織布及び上記各種シートの積層シ
ートを例示できる。更に本発明の衣料用防虫剤は、収納
家具部材である木材例えばキリ、ペンシルシダ、クス、
イチイ、モミ、トドマツ、ツガ、ジョンコン、ジエルト
ン、アガチス、スギ、オニグルミ、ブナ、ミズナラ、ケ
ヤキ、ハルゴレ、ミズナ等、やプラスチックス例えば塩
化ビニル樹脂、塩素化ポリエチレン、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、及び
段ボール等に予め塗布、含浸、噴霧、滴下、混練等によ
り保持させて利用することができる。上記において好適
な保持手段としては、例えば家具部材に、有効成分化合
物及び常温でゲル化又は結晶化乃至固化する液体を別々
に又は予め混合後、常圧下、減圧下又は加圧下に含浸さ
せる方法を例示できる。用いられる常温でゲル化する液
体としては通常のゲル化剤例えばジベンジリデン−D−
ソルビトールを、また常温で結晶化乃至固化する液体と
しては、例えばアセトアニリド、イソフタル酸ジメチ
ル、酢酸マグネシウム、テレフタル酸ジメチル、無水マ
レイン酸、ラウリン酸、ステアリルアルコール、石油系
固形パラフィン、動植物系固体ロウ、四ホウ酸ナトリウ
ム(10水塩)、硫酸アルミニウムナトリウム、硫酸マ
グネシウム(6水塩)、2,4,6−トリイソプロピル
−1,3,5−トリオキサン、トリシクロデカン、シク
ロデカン、トリメチレンノルボルネン、リン酸水素二ナ
トリウム(5水塩)等の夫々例示できる。本発明の衣料
用防虫剤は、有効成分化合物が通常10mg〜100g/
2 となるように適用する。このようにして適用される
本発明の衣料用防虫剤は、衣料害虫に対する強力な防虫
効力、適度な揮散性を有し、速効性および残効性を併せ
持ち、また粉、粒体、昇華製剤の剤型とする時には短期
用として少量有効に揮散させ得る。更に臭いもほとんど
感じられず、無臭または好みの付香も出来、且つ長い間
タンス内に入れていた洋服もタンスから出して直ちに着
用出来る等、数々の利点を有している。尚、本願に係わ
る一般式 化2で示される化合物は、一般に温血動物に
対しては比較的低毒性であり、中でも低毒性であるもの
の1つとして化合物番号(4)の化合物が挙げられる。
【0008】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに具体的に説
明する。尚、化合物は以下の化合物番号で示す。
【表1】 試験例で比較に用いた化合物を表2の化合物記号で示
す。
【表2】 尚、化合物(A)〜(D)は特開昭 50-154420号公報に
記載の化合物である。
【0009】まず、製剤例を示す。 製剤例1 片面ポリエチレンラミネート不織布(P.E.80μ
厚)の不織布部に化合物(1)〜(4)の各々:ブチル
ヒドロキシアニソール=5:1重量部混合剤を(1)〜
(4)の各々の化合物が5g/m2 となるよう塗布し、
更にポリエチレン(80μ厚)の不織布側にヒートシー
ルし、各々の三層状防虫シートを得る。 製剤例2 化合物(1)〜(4)の各々をアセトンに溶解したもの
を、 0.9m2 タトー紙に2g/m2 となるよう塗布、乾
燥し、各々の和ダンス盆部用防虫シートを得る。 製剤例3 化合物(1)〜(4)の各々をアセトンに溶解したもの
を、100mmφ×3mmパルプ製厚紙に3mg/cm2 となる
よう塗布、乾燥し、各々のマット状防虫シートを得る。 製剤例4 化合物(1)〜(4)の各々:ケイ酸:シクロドデカン
=1:1:98重量部を十分擂潰混合後、300kg/cm
2 圧力下10g/錠に打錠して各々の錠剤を得る。(こ
れは不織布で包装して用いるのに適する。) 製剤例5 片面に塩化ビニリデンコートナイロン/ポリエチレンを
20μ厚にラミネートとしたダンボールの他面より化合
物(1)〜(4)の各々の10%含有ジクロルメタン溶
液を110ml/m2 処理し、溶剤留去後、500×80
0×200mmの各々の蓋付防虫衣裳箱を得る。
【0010】試験例1 所定量の有効成分化合物を処理した濾紙(2cm×2cm)
を、ポリカップ(:底部の直径10cm、開口部の直径
12.5cm、高さ 9.5mm、体積950cm3 )の底部を上にし
て該底部から約2cmの所に吊り下げた。一方、別の同型
ポリカップ()底部に2cm×2cmのウールモスリン布
(約100mg)と、コイガ21〜28日令幼虫10頭を
入れ、とをそのおのおのの開口部で合わせ密封し
た。これを25℃で1週間放置した後、開封し、生・死
虫数と、ウールモスリン布の食害率(重量減少率)を調
べ、死虫率と、食害抑制率(下式による)を求めた。
(各2反復)
【数1】 得られた結果を表3に示す。
【表3】
【0011】試験例2 所定量の有効成分化合物を2cm×2cmのウールモスリン
布(約100mg)に処理し、ポリカップ(底部の直径
8.2cm、開口部の直径 9.5cm、高さ 4.0cm、体積250c
m3 )内に設置した。ここにコイガ21〜28日令幼虫
10頭を入れ、25℃で1週間放置後、生・死虫数と、
ウールモスリン布の食害率を調べ、死虫率と食害抑制率
(前記 式数1による)を求めた。(各2反復) 得られた結果を表4に示す。
【表4】 なお、試験例1および2において、有効成分化合物
(1)〜(4)処理直後および処理1週間後の観察時
に、薬剤処理濾紙の変色および異臭はいずれの化合物で
も認められなかった。
【0012】次に、更に苛酷な条件における有効成分化
合物の変色、臭気について検討した。 試験例3 化合物(1)〜(4)の各々 3.3mgをアセトンに溶解
し、該アセトン溶液を2cm× 1.5cmの濾紙に塗布し、風
乾した。真鍮粉処理濾紙〔真鍮粉(Cu/Zn=76〜
78/22〜24)を直径 5.5mmの濾紙の片面に約0.03
mg/cm2 すり込んだもの〕を真鍮粉処理面を内側にして
2つ折にしたものの中に、この濾紙をクリップで挟み、
アルミラミネート袋にヒートミールして密封し、60℃
の恒温槽に48時間保持した後、開封し、真鍮粉処理濾
紙、薬剤処理濾紙の変色および臭気を観測した。その結
果、化合物(1)〜(4)のいずれの化合物においても
明らかな臭気、変色は認められなかった。
【0013】試験例4 所定量の有効成分化合物を処理した角濾紙(3.2cm× 3.2
cm)をダンボール箱(29cm×29cm×29cm)の上部
中央に吊るした。この箱を25℃、湿度60%条件下に
保存し、処理15日後にコイガ28〜35日令幼虫10
頭と2cm×2cmのウールモスリン布1枚を入れた茶こし
ボール3個をダンボール箱の上部四隅中の三隅に吊る
し、フタを閉めて密閉した。1週間後に箱を開け、生・
死虫数とウールモスリン布の食害率(重量減少率)を調
べ、死虫率と食害抑制率(前記 数1)による)を求め
た。箱はそのまま保存し、さらに処理後29、42、7
1および98日後に同様の試験を繰り返し行ない、化合
物の残効性を調べた。その結果を表5に示す。
【表5】
【0014】
【発明の効果】本発明の衣料防虫剤は優れた衣料害虫防
除効果を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 化1 【化1】 〔式中、Rはアリル基またはプロパルギル基を表わし、
    Yは水素原子またはメチル基を表わし、Xは、Yが水素
    原子のときはメチル基またはイソブテニル基を表わし、
    Yがメチル基のときはメチル基を表わす。〕で示される
    カルボン酸エステルを有効成分として含有することを特
    徴とする衣料用防虫剤。
JP6125017A 1994-06-07 1994-06-07 衣料用防虫剤 Pending JPH07330526A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5925676A (en) * 1996-09-13 1999-07-20 Sumitomo Chemical Company, Limited Ester compounds pesticidal compositions containing the same and itermediates for synthesis thereof

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5925676A (en) * 1996-09-13 1999-07-20 Sumitomo Chemical Company, Limited Ester compounds pesticidal compositions containing the same and itermediates for synthesis thereof

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