JP2000247755A - 高炉出銑口閉塞用炭素系充填材 - Google Patents

高炉出銑口閉塞用炭素系充填材

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高炉出銑口閉塞用不定形耐火物の、耐スラ
グ性に優れ、かつ、高熱間強度を有して長時間出銑が可
能にすると共に、充填時の作業性、出銑時の開孔性を改
善する。 【解決手段】炭素材料を45〜80重量%、アルミナ超
微粉を10〜22重量%、金属粉としてアルミニウムと
フェロシリコン、または、アルミニウムとシリコンを組
み合わせて10〜30重量%含有する骨材に、或いは、
前記骨材でアルミナ超微粉を5〜22重量%とし、アル
ミナ質原料を5〜20重量%と置き換え加えた骨材に、
有機結合剤を10〜20外掛け添加、さらに、窒化珪素
鉄を5〜25重量%外掛け添加することで、耐スラグ
性、熱間強度、作業性の向上がはかれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銑鉄あるいはスラ
グを排出した後の高炉出銑口を閉塞する炭素系充填材に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、高炉出銑口閉塞用充填材は通
常マッド材と呼ばれ、骨材となる耐火性粉末と結合材を
混練したものである。例えば、特開平9−157047
号公報、特開平7−82046号公報等にはロー石、珪
石、カイアナイト、アルミナ、シャモット、粘土等の無
機酸化物と、炭化珪素、窒化珪素鉄等の粉末と、コーク
ス、黒鉛等の炭素質材料と、結合材とからなる高炉出銑
口閉塞用充填材が開示されている。
【0003】ところが、無機酸化物、とくにSiO2
が多量に使用されると、スラグに対する耐食性が十分で
なくなる。これによって、出銑口から排出される溶銑温
度の1500℃付近ではSiO2を含む液相が生じて熱
間強度が低下し、溶銑とスラグの流れで摩耗損耗して出
銑口の口径拡大が早く、長時間出銑することが困難とな
る問題が生じる。
【0004】この熱間強度の低下を抑制するために、A
l、Siあるいは、Al−Si系合金粉末のような金属
粉末を閉塞用充填材に添加することが、特開平6−29
8572号公報に開示されているが、開孔性の問題から
1〜12重量%の使用量が限度であり、十分に熱間強度
の低下を抑制するまでには至っていない。
【0005】また、耐スラグ性と高熱間強度を改善する
ものとして、特公平7−110793号公報には、炭素
材料、炭化珪素、カーボンブラック、金属珪素及びAl
23−SiO2系骨材と、液状有機粘結剤を使用したも
の示されている。しかし、Al23−SiO2系骨材を
使用した場合には、耐スラグ性や熱間強度の向上は少な
く、炭化珪素が分解して生じるSiO2が、マッド材の
耐スラグ性、熱間強度を低下させる原因となっていた。
【0006】何れにしろ、従来の高炉出銑口の閉塞用充
填材は耐スラグ性と熱間強度に問題があり、加えて、充
填時の作業性、出銑時の開孔性については未だ十分とは
言えない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、耐スラグ性に優れ、かつ、高熱間強度を有
し、長時間の出銑を可能にすると共に、充填時の作業
性、出銑時の開孔性に優れた高炉出銑口閉塞用充填材を
得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、炭素材料を4
5〜80重量%、アルミナ超微粉を10〜22重量%、
金属粉としてアルミニウムと、フェロシリコンまたはシ
リコンを組み合わせて10〜30重量%含有する骨材
に、あるいは、骨材中のアルミナ超微粉を5〜22重量
%とし、アルミナ質原料を5〜20重量%加えた骨材
に、有機結合剤を10〜20重量%外掛け添加し、さら
には、この骨材に、窒化珪素鉄を5〜25重量%外掛け
添加した高炉出銑口閉塞用炭素系充填材である。
【0009】本発明の高炉出銑口閉塞用炭素系充填材
は、従来、使用されていた珪石、石英、珪砂、溶融石
英、珪藻土、無定形シリカ超微粉等のSiO2系、ロー
石、粘土、シャモット、セリサイト、マスコバイト等の
SiO2−Al23系、ボウキサイト、バンド頁岩、ム
ライト、シリマナイト、カイヤナイト、アンダリュサイ
ト等のSiO2含有量が多いAl23−SiO2系耐火原
料を使用しない。これらの耐火原料に対して、炭素材料
は、耐スラグ性に優れ、高温で液相を生じて高熱間強度
を劣化することがない。
【0010】また、本発明の高炉出銑口閉塞用炭素系充
填材は、炭化珪素も使用しない。それは炭化珪素が高炉
内のCOガスとSiC+2CO→SiO2+2Cの反応
によりSiO2を生成し、前述したように、充填材の耐
スラグ性と熱間強度を劣化させるためである。
【0011】本発明の高炉出銑口閉塞用充填材は、炭素
材料を全体で45〜80重量%使用する。その使用量が
45重量%より少ないと耐スラグ性が不十分であり、8
0重量%を越えると有機結合剤の大幅な増加が必要とな
り、強度が低下して耐スラグ性が劣ることになる。
【0012】炭素材料としては、石炭コークス、ピッチ
コークス、電極粉、石油コークス、無煙炭、天然黒鉛、
鱗状黒鉛、土壌黒鉛、カーボンブラック等があり、望ま
しくは、固定炭素量90〜99.9重量%で灰分が10
〜0.1重量%の無煙炭が好ましく、固定炭素量が90
重量%未満では耐スラグ性が低下すると共に強度も低下
する。
【0013】また、前記炭素材料中には骨材に一般的な
カーボンブラックではなくヨウ素吸着量が少ない特定の
カーボンブラック(以下特定カーボンブラックと言う)
を5〜20重量%含ませると良い。この特定カーボンブ
ラックは、組織の強度向上に貢献すると共に、金属粉と
反応し針状結晶を生成し易いことが望まれるために微粒
熱分解されたカーボンで、ヨウ素吸着量が100mg/
g以下のものが良く、これを越えると添加する有機結合
剤が増加し、有機結合剤が含む揮発分により組織が劣化
し強度が低下する。使用量が5重量%より少ないと有機
結合剤の低減量が少なく、20重量%を越えると有機結
合剤の低減効果がなくなり、強度低下につながる。
【0014】アルミナ超微粉は、耐食性の面からAl2
3含有量が90重量%を越えるものあるいは98重量
%以上が好ましい。90重量%未満であると、SiO2
量の増加により耐溶銑、耐スラグ性、耐熱性が低下す
る。また、粒度については他の粉末原料粒子間を埋める
ため10μm以下が好ましく、10μmを越えると粒子
間に埋まらずに、比表面積のみ増大し有機結合剤の添加
量を増加させることになる。その使用量は5〜22重量
%、アルミナ質原料を使用しない場合は10〜22重量
%が好ましく、5重量%より少ないと有機結合剤を減ら
すことが難しく強度向上に寄与しない。22重量%を越
えると有機結合剤添加の増加を伴い組織劣化による強度
劣化となり、耐スラグ性も悪くなる。
【0015】本発明は金属粉として、アルミニウムとフ
ェロシリコン、またはアルミニウムとシリコンを1:1
〜1:3の範囲で組み合わせ、その合計量が、10〜3
0重量%、より好ましくは15〜30重量%と多量に使
用することで強度発現効果を有効に発揮できる。フェロ
シリコン、シリコンのどちらか1種の使用では1200
℃を越える温度域でしか強度発現性に効果がないが、ア
ルミニウムと併用することで600℃の温度域から強度
発現が可能となる。
【0016】アルミニウムは有機結合剤の炭化物及び特
定カーボンブラックと反応してAl43の針状結晶を生
成する。この生成した針状結晶が組織を補強し、強度を
向上させる。さらに、使用温度が1200℃を越えると
シリコンと有機結合剤の炭化物及び特定カーボンブラッ
クとが反応してSiCの針状結晶を生成する。この針状
結晶が600〜1200℃を越える温度域で強度を向上
させる。
【0017】これらの金属粉の使用量が10重量%未満
では針状結晶生成量が少なく強度発現し難い。30重量
%を越えるとそれ以上に針状結晶の増加がなく、より良
い強度発現向上に寄与しない。
【0018】これら金属粉の多量使用は、従来、開孔性
を悪くするものとされた。しかし、本発明においては、
炭素材料を45〜80重量%の規定量の範囲内で組み合
わせることで、金属とアルミナと有機結合剤と炭素とで
構成されたマトリックス部全体は針状結晶によって強固
になるものの、炭素材料そのものは焼結せずにマトリッ
クス部に比べると脆弱部として存在する。このため現状
の開孔機の能力によっても十分に開孔できるようになっ
た。
【0019】また、本発明におけるアルミナ質原料とし
ては、耐溶銑性を向上させるために、電融アルミナ、焼
結アルミナ等のAl23含有量が90重量%以上、より
好ましくは、95重量%以上のものを5〜20重量%の
範囲内で、アルミナ超微粉及び金属粉の量と組み合わせ
て使用する。Al23含有量が90重量%未満ではSi
2の量が増加し低融点化合物を形成し易くなり、強度
低下、耐食性低下の原因となる。使用量が5重量%未満
では耐溶銑性に十分な効果が発揮できず、また、20重
量%を越えると耐スラグ性が低下する。
【0020】有機結合剤としては、コールタール、無水
タール、ノボラック型フェノール樹脂、レゾール型フェ
ノール樹脂等の液状のものが良い。添加量は、骨材に対
し外掛けで10〜20重量%であり、10重量%未満で
は十分な軟度が確保できずマッド材としての機能が発揮
できない。また、20重量%を越えると軟度は確保でき
るが、有機結合剤の揮発分による組織中の気孔が増加
し、強度低下及び耐スラグ性の低下につながる。
【0021】本発明の高炉出銑口の閉塞用炭素系充填材
は、さらに耐スラグ性の向上を図るため、骨材に対し窒
化珪素鉄を5〜25重量%外掛け添加すると良い。5重
量%未満では耐スラグ性に十分が効果がなく、25重量
%を越えて添加しても耐スラグ性についての特異な効果
は得られない。使用する窒化珪素鉄は、とくに、限定さ
れないが、通常、Si34が75〜90重量%、鉄分と
して金属Fe及びFeSiが10〜25重量%で構成さ
れる。Si34が75重量%未満であると耐スラグ性が
低下し、90重量%を越えると鉄分量が減少するため強
度が低下する。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の高炉出銑口閉塞用炭素系
充填材における骨材成分と添加材の使用量の変化による
特性と、その限界値を以下の図によって説明する。な
お、これらの図の特性は特定的なものでなく、各成分の
特定量の範囲内においての組み合わせであっても同様な
形態を示すことは言うまでもない。
【0023】図1は、特定カーボンブラックを含まない
炭素材料を62重量%を含む混練材において、マーシャ
ル試験機による作業性値が同一になるようにするために
必要な有機結合剤とアルミナ超微粉の使用量の関係を示
す。この図から、有機結合剤の使用量を減少させるため
には、アルミナ超微粉の添加量は5〜22重量%が好ま
しいことが解る。
【0024】図2は、炭素材料62重量%、アルミナ超
微粉を10重量%とした場合において、炭素材料の一部
を特定カーボンブラックに置換した時の特定カーボンブ
ラックと有機結合剤の添加量の関係を示す。なお、カー
ボンブラックとしてはヨウ素吸着量21mg/gのもの
を使用した。この図から、有機結合剤の使用量を減少さ
せるためには、5〜20重量%の範囲で、炭素材料の一
部を特定カーボンブラックと置き換えることができるこ
とが解る。
【0025】図3は、特定カーボンブラックを10重量
%含む炭素材料62重量%と、アルミナ超微粉を13重
量%と、金属粉として、アルミニウム、シリコン、フェ
ロシリコンをそれぞれ単独使用した場合と、アルミニウ
ムとシリコン、及びアルミニウムとフェロシリコンとの
組み合わせで使用した場合の、それぞれの使用量が、
(イ)600℃における熱間強度に及ぼす影響、及び、
(ロ)1450℃における熱間強度に及ぼす影響を、そ
れぞれの使用量が0%の場合の600℃の強度を100
とした時の指数で表示したものである。これらの図か
ら、600℃と1450℃で最も強度発現が高いもの
は、アルミニウムとシリコン、及び、アルミニウムとフ
ェロシリコンを組み合わせた場合であり、その使用量
は、何れの場合も、10〜30重量%の範囲が好ましい
ことを示している。
【0026】図4は、特定カーボンブラックを10重量
%含む炭素材料62重量%と、アルミナ超微粉を13重
量%、金属粉としてアルミニウムとフェロシリコンとの
組み合わせで25重量%を含有し、さらに、窒化珪素鉄
を外掛けで添加した時の添加量と、耐食性との関係を示
す。なお、耐食性は、窒化珪素鉄の添加量を0重量%の
場合を100とした時の溶損指数で表示している。この
図から、その添加量は5〜25重量%の範囲は好ましい
ことが解る。
【0027】図5は、炭素材料の含有量と耐食性の関係
を示す。この図から、炭素材料が耐食性向上に十分な効
果を与える範囲は45〜80重量%であることが解る。
【0028】図6は、炭素材料の含有量が65重量%の
時のアルミナ質原料の使用量と、溶銑及びスラグによる
溶損との関係を示すもので、アルミナ質原料の使用量が
0重量%の溶損量を100とした時の指数として示して
いる。図中○−○の線はアルミナ質原料と溶銑溶損指数
を、また●−●の線はアルミナ質原料とスラグ溶損指数
を示す。この図に示すように、アルミナ質原料の使用量
が耐溶銑性についての向上が確認できるのは5重量%以
上の場合であり、耐スラグ性の面からは20重量%以下
が良い状態であることが解る。
【0029】
【実施例】表1は、本発明の実施例における特性値を比
較例との対比によって示す。
【0030】各例の試料の作製及び特性値の測定は下記
の方法により行った。
【0031】各試料は、マーシャル試験機による作業性
値(軟度)が同一になるように有機結合剤を添加し、上
回りミキサーを用いて30分間混練後、25×25×1
50mmの形状にアムスラーによって70Kgf/cm
2で成形したものを使用した。
【0032】スラグ溶損指数は、溶銑とCaO/SiO
2比が1.2の高炉スラグを溶解した1550℃の高周
波炉中に試料を2時間浸漬して、スラグ/メタル界面の
溶損量を測定した。表1には、その溶損量を、比較例1
を100とした指数によって示している。
【0033】熱間曲げ強さは、600℃で3時間焼成後
の試料を、1200℃及び1450℃の窒素雰囲気下で
1時間保持した状態の強度を測定した。
【0034】出銑時間は4100m3容積の高炉での出
銑開始から閉塞までの時間(分)を示す。
【0035】生かさ比重は、混練物を50℃で1000
ml容器にスタンプ成形した時の重量と容積により算出
した。
【0036】出銃時間及び開孔時間は、通常使用されて
いる材質の比較例1を基準として善し悪しを評価した。
【0037】表1に示す実施例1は、窒化珪素鉄を添加
せず、アルミナ超微粉を13重量%、金属粉末としてア
ルミニウムとフェロシリコンとを合量で25重量%使用
した例を示す。これによると、開孔時間において、実施
例1の場合は、比較例1と同等であったが、出銑時間は
比較例1が160分に対して、実施例1の場合は194
分と20%向上していることが解る。
【0038】実施例2は、実施例1に窒化珪素鉄を外掛
けで16重量%添加した例である。開孔時間はやや遅く
はなったが支障ない程度であり、比較例1と対比して、
出銑時間は211分と30%も向上した。
【0039】実施例3は、実施例1の金属粉末をアルミ
ニウムとシリコンに代えて、窒化珪素鉄を9重量%外掛
け添加したもので、開孔時間は比較例1と同じであった
が、出銑時間は209分であった。
【0040】実施例4は、実施例1のアルミナ超微粉を
15重量%と増やし、カーボンブラックを13重量%、
金属粉末はアルミニウムとフェロシリコンを20重量%
としたもので、開孔時間は最も短く優れた結果を示し、
出銑時間は188分であった。 実施例5は、アルミナ
質原料を20重量%、アルミナ超微粉、金属粉の使用量
を最低限にした場合である。急激な強度低下もなく出銑
時間は190分であった。 比較例1は、通常使用され
ているアルミナ−シリカ−炭化珪素−炭素系の一般的材
質であるが、炭化珪素、SiO2系原料を使用している
ため高温で液層を生じ、熱間強度が急落している。
【0041】比較例2は、炭素材料に無煙炭を45重量
%使用し、アルミナ超微粉を除き金属粉末はフェロシリ
コンのみ使用した例であるが、SiO2系原料、炭化珪
素を含有し、有機結合剤の添加量が多く必要であり、6
00℃での強度が発現せず出銑時間も短い結果を示し
た。
【0042】比較例3は、炭素材料が本発明に規制を越
えた81重量%とし、SiO2系原料、炭化珪素を含有
しない例であるが、有機結合剤の添加を多く必要とし、
600℃での強度が低く、比較例1より出銑時間も短く
なった 比較例4は、SiO2系原料、炭化珪素を含有しない
が、炭素材料が本発明の規制範囲より少ない例であり、
有機結合剤の添加量は減少し、600℃での強度や高温
強度はやや改善されるが、耐食性が十分に発揮できなか
った。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】本発明は、耐スラグ性に優れ、かつ、高
熱間強度を有して長時間出銑が可能になると共に、生か
さ比重が軽いため使用量が減少し、閉塞時マッド材使用
量/出銑量(原単位)の大幅な低減が図れ、マッド材充
填時の取り扱いが容易で、かつ、出銑時の開孔性も良く
なり、作業能率が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】アルミナ超微粉の使用量に伴う有機結合剤の添
加量の変化を示す。
【図2】カーボンブラックの使用量に伴う有機結合剤に
添加量の変化を示す。
【図3】金属粉使用量と強度指数の変化を表し、(イ)
は600℃における状態、(ロ)は1450℃における
状態を示す。
【図4】窒化珪素鉄の使用量に伴うスラグ溶損指数の変
化を示す。
【図5】炭素材料の使用量に伴うスラグ溶損指数の変化
を示す。
【図6】アルミナ質原料の使用量に伴う溶銑及びスラグ
溶損指数の変化を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八村 克俊 福岡県北九州市八幡西区東浜町1番1号 黒崎窯業株式会社不定形事業部八幡不定形 工場内 (72)発明者 嶋尾 馨 千葉県木更津市築地7番地の1 黒崎窯業 株式会社不定形事業部木更津不定形工場内 (72)発明者 山田 淳二 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 中村 幸弘 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 今川 浩志 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1−1 新日 本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 小林 正則 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内 (72)発明者 小島 昭 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内 (72)発明者 上野 浩光 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内 Fターム(参考) 4G033 AA02 AA14 AA18 AA24 AB01 AB10 AB21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素材料を45〜80重量%と、 アルミナ超微粉を10〜22重量%と、 金属粉としてアルミニウムと、フェロシリコンまたはシ
    リコンを組み合せて10〜30重量%を含有する骨材
    に、 有機結合剤を10〜20重量%外掛け添加した高炉出銑
    口閉塞用炭素系充填材。
  2. 【請求項2】 炭素材料を45〜80重量%と、 アルミナ超微粉を5〜22重量%と、 金属粉としてアルミニウムと、フェロシリコンまたはシ
    リコンを組み合せて10〜30重量%と、 アルミナ質原料を5〜20重量%を含有する骨材に、 有機結合剤を10〜20重量%外掛け添加した高炉出銑
    口閉塞用炭素系充填材。
  3. 【請求項3】 骨材に対し、有機結合剤を10〜20重
    量%とともに窒化珪素鉄を5〜25重量%外掛け添加し
    た請求項1または請求項2に記載の高炉出銑口閉塞用炭
    素系充填材。
  4. 【請求項4】 炭素材料中にヨウ素吸着量の少ないカー
    ボンブラックを骨材に対して5〜20重量%含有した請
    求項1から3の何れかに記載の高炉出銑口閉塞用炭素系
    充填材。
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