JP3004986B1 - 高炉出銑口閉塞用炭素系充填材 - Google Patents

高炉出銑口閉塞用炭素系充填材

Info

Publication number
JP3004986B1
JP3004986B1 JP11045108A JP4510899A JP3004986B1 JP 3004986 B1 JP3004986 B1 JP 3004986B1 JP 11045108 A JP11045108 A JP 11045108A JP 4510899 A JP4510899 A JP 4510899A JP 3004986 B1 JP3004986 B1 JP 3004986B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
amount
carbon
blast furnace
alumina
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11045108A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000247755A (ja
Inventor
隆志 松永
克俊 八村
馨 嶋尾
淳二 山田
幸弘 中村
浩志 今川
正則 小林
昭 小島
浩光 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP11045108A priority Critical patent/JP3004986B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3004986B1 publication Critical patent/JP3004986B1/ja
Publication of JP2000247755A publication Critical patent/JP2000247755A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ceramic Products (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 高炉出銑口閉塞用不定形耐火物の、耐スラ
グ性に優れ、かつ、高熱間強度を有して長時間出銑が可
能にすると共に、充填時の作業性、出銑時の開孔性を改
善する。 【解決手段】炭素材料を45〜80重量%、アルミナ超
微粉を10〜22重量%、金属粉としてアルミニウムと
フェロシリコン、または、アルミニウムとシリコンを組
み合わせて10〜30重量%含有する骨材に、或いは、
前記骨材でアルミナ超微粉を5〜22重量%とし、アル
ミナ質原料を5〜20重量%と置き換え加えた骨材に、
有機結合剤を10〜20外掛け添加、さらに、窒化珪素
鉄を5〜25重量%外掛け添加することで、耐スラグ
性、熱間強度、作業性の向上がはかれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銑鉄あるいはスラ
グを排出した後の高炉出銑口を閉塞する炭素系充填材に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、高炉出銑口閉塞用充填材は通
常マッド材と呼ばれ、骨材となる耐火性粉末と結合材を
混練したものである。例えば、特開平9−157047
号公報、特開平7−82046号公報等にはロー石、珪
石、カイアナイト、アルミナ、シャモット、粘土等の無
機酸化物と、炭化珪素、窒化珪素鉄等の粉末と、コーク
ス、黒鉛等の炭素質材料と、結合材とからなる高炉出銑
口閉塞用充填材が開示されている。
【0003】ところが、無機酸化物、とくにSiO2
が多量に使用されると、スラグに対する耐食性が十分で
なくなる。これによって、出銑口から排出される溶銑温
度の1500℃付近ではSiO2を含む液相が生じて熱
間強度が低下し、溶銑とスラグの流れで摩耗損耗して出
銑口の口径拡大が早く、長時間出銑することが困難とな
る問題が生じる。
【0004】この熱間強度の低下を抑制するために、A
l、Siあるいは、Al−Si系合金粉末のような金属
粉末を閉塞用充填材に添加することが、特開平6−29
8572号公報に開示されているが、開孔性の問題から
1〜12重量%の使用量が限度であり、十分に熱間強度
の低下を抑制するまでには至っていない。
【0005】また、耐スラグ性と高熱間強度を改善する
ものとして、特公平7−110793号公報には、炭素
材料、炭化珪素、カーボンブラック、金属珪素及びAl
23−SiO2系骨材と、液状有機粘結剤を使用したも
の示されている。しかし、Al23−SiO2系骨材を
使用した場合には、耐スラグ性や熱間強度の向上は少な
く、炭化珪素が分解して生じるSiO2が、マッド材の
耐スラグ性、熱間強度を低下させる原因となっていた。
【0006】何れにしろ、従来の高炉出銑口の閉塞用充
填材は耐スラグ性と熱間強度に問題があり、加えて、充
填時の作業性、出銑時の開孔性については未だ十分とは
言えない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、耐スラグ性に優れ、かつ、高熱間強度を有
し、長時間の出銑を可能にすると共に、充填時の作業
性、出銑時の開孔性に優れた高炉出銑口閉塞用充填材を
得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、炭素材料を4
5〜80重量%、アルミナ超微粉を10〜22重量%、
金属粉としてアルミニウムと、フェロシリコンまたはシ
リコンを組み合わせて10〜30重量%含有する骨材
に、あるいは、骨材中のアルミナ超微粉を5〜22重量
%とし、アルミナ質原料を5〜20重量%加えた骨材
に、有機結合剤を10〜20重量%外掛け添加し、さら
には、この骨材に、窒化珪素鉄を5〜25重量%外掛け
添加した高炉出銑口閉塞用炭素系充填材である。
【0009】本発明の高炉出銑口閉塞用炭素系充填材
は、従来、使用されていた珪石、石英、珪砂、溶融石
英、珪藻土、無定形シリカ超微粉等のSiO2系、ロー
石、粘土、シャモット、セリサイト、マスコバイト等の
SiO2−Al23系、ボウキサイト、バンド頁岩、ム
ライト、シリマナイト、カイヤナイト、アンダリュサイ
ト等のSiO2含有量が多いAl23−SiO2系耐火原
料を使用しない。これらの耐火原料に対して、炭素材料
は、耐スラグ性に優れ、高温で液相を生じて高熱間強度
を劣化することがない。
【0010】また、本発明の高炉出銑口閉塞用炭素系充
填材は、炭化珪素も使用しない。それは炭化珪素が高炉
内のCOガスとSiC+2CO→SiO2+2Cの反応
によりSiO2を生成し、前述したように、充填材の耐
スラグ性と熱間強度を劣化させるためである。
【0011】本発明の高炉出銑口閉塞用充填材は、炭素
材料を全体で45〜80重量%使用する。その使用量が
45重量%より少ないと耐スラグ性が不十分であり、8
0重量%を越えると有機結合剤の大幅な増加が必要とな
り、強度が低下して耐スラグ性が劣ることになる。
【0012】炭素材料としては、石炭コークス、ピッチ
コークス、電極粉、石油コークス、無煙炭、天然黒鉛、
鱗状黒鉛、土壌黒鉛、カーボンブラック等があり、望ま
しくは、固定炭素量90〜99.9重量%で灰分が10
〜0.1重量%の無煙炭が好ましく、固定炭素量が90
重量%未満では耐スラグ性が低下すると共に強度も低下
する。
【0013】また、前記炭素材料中には骨材に一般的な
カーボンブラックではなくヨウ素吸着量が少ない特定の
カーボンブラック(以下特定カーボンブラックと言う)
を5〜20重量%含ませると良い。この特定カーボンブ
ラックは、組織の強度向上に貢献すると共に、金属粉と
反応し針状結晶を生成し易いことが望まれるために微粒
熱分解されたカーボンで、ヨウ素吸着量が100mg/
g以下のものが良く、これを越えると添加する有機結合
剤が増加し、有機結合剤が含む揮発分により組織が劣化
し強度が低下する。使用量が5重量%より少ないと有機
結合剤の低減量が少なく、20重量%を越えると有機結
合剤の低減効果がなくなり、強度低下につながる。
【0014】アルミナ超微粉は、耐食性の面からAl2
3含有量が90重量%を越えるものあるいは98重量
%以上が好ましい。90重量%未満であると、SiO2
量の増加により耐溶銑、耐スラグ性、耐熱性が低下す
る。また、粒度については他の粉末原料粒子間を埋める
ため10μm以下が好ましく、10μmを越えると粒子
間に埋まらずに、比表面積のみ増大し有機結合剤の添加
量を増加させることになる。その使用量は5〜22重量
%、アルミナ質原料を使用しない場合は10〜22重量
%が好ましく、5重量%より少ないと有機結合剤を減ら
すことが難しく強度向上に寄与しない。22重量%を越
えると有機結合剤添加の増加を伴い組織劣化による強度
劣化となり、耐スラグ性も悪くなる。
【0015】本発明は金属粉として、アルミニウムとフ
ェロシリコン、またはアルミニウムとシリコンを1:1
〜1:3の範囲で組み合わせ、その合計量が、10〜3
0重量%、より好ましくは15〜30重量%と多量に使
用することで強度発現効果を有効に発揮できる。フェロ
シリコン、シリコンのどちらか1種の使用では1200
℃を越える温度域でしか強度発現性に効果がないが、ア
ルミニウムと併用することで600℃の温度域から強度
発現が可能となる。
【0016】アルミニウムは有機結合剤の炭化物及び特
定カーボンブラックと反応してAl43の針状結晶を生
成する。この生成した針状結晶が組織を補強し、強度を
向上させる。さらに、使用温度が1200℃を越えると
シリコンと有機結合剤の炭化物及び特定カーボンブラッ
クとが反応してSiCの針状結晶を生成する。この針状
結晶が600〜1200℃を越える温度域で強度を向上
させる。
【0017】これらの金属粉の使用量が10重量%未満
では針状結晶生成量が少なく強度発現し難い。30重量
%を越えるとそれ以上に針状結晶の増加がなく、より良
い強度発現向上に寄与しない。
【0018】これら金属粉の多量使用は、従来、開孔性
を悪くするものとされた。しかし、本発明においては、
炭素材料を45〜80重量%の規定量の範囲内で組み合
わせることで、金属とアルミナと有機結合剤と炭素とで
構成されたマトリックス部全体は針状結晶によって強固
になるものの、炭素材料そのものは焼結せずにマトリッ
クス部に比べると脆弱部として存在する。このため現状
の開孔機の能力によっても十分に開孔できるようになっ
た。
【0019】また、本発明におけるアルミナ質原料とし
ては、耐溶銑性を向上させるために、電融アルミナ、焼
結アルミナ等のAl23含有量が90重量%以上、より
好ましくは、95重量%以上のものを5〜20重量%の
範囲内で、アルミナ超微粉及び金属粉の量と組み合わせ
て使用する。Al23含有量が90重量%未満ではSi
2の量が増加し低融点化合物を形成し易くなり、強度
低下、耐食性低下の原因となる。使用量が5重量%未満
では耐溶銑性に十分な効果が発揮できず、また、20重
量%を越えると耐スラグ性が低下する。
【0020】有機結合剤としては、コールタール、無水
タール、ノボラック型フェノール樹脂、レゾール型フェ
ノール樹脂等の液状のものが良い。添加量は、骨材に対
し外掛けで10〜20重量%であり、10重量%未満で
は十分な軟度が確保できずマッド材としての機能が発揮
できない。また、20重量%を越えると軟度は確保でき
るが、有機結合剤の揮発分による組織中の気孔が増加
し、強度低下及び耐スラグ性の低下につながる。
【0021】本発明の高炉出銑口の閉塞用炭素系充填材
は、さらに耐スラグ性の向上を図るため、骨材に対し窒
化珪素鉄を5〜25重量%外掛け添加すると良い。5重
量%未満では耐スラグ性に十分が効果がなく、25重量
%を越えて添加しても耐スラグ性についての特異な効果
は得られない。使用する窒化珪素鉄は、とくに、限定さ
れないが、通常、Si34が75〜90重量%、鉄分と
して金属Fe及びFeSiが10〜25重量%で構成さ
れる。Si34が75重量%未満であると耐スラグ性が
低下し、90重量%を越えると鉄分量が減少するため強
度が低下する。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の高炉出銑口閉塞用炭素系
充填材における骨材成分と添加材の使用量の変化による
特性と、その限界値を以下の図によって説明する。な
お、これらの図の特性は特定的なものでなく、各成分の
特定量の範囲内においての組み合わせであっても同様な
形態を示すことは言うまでもない。
【0023】図1は、特定カーボンブラックを含まない
炭素材料を62重量%を含む混練材において、マーシャ
ル試験機による作業性値が同一になるようにするために
必要な有機結合剤とアルミナ超微粉の使用量の関係を示
す。この図から、有機結合剤の使用量を減少させるため
には、アルミナ超微粉の添加量は5〜22重量%が好ま
しいことが解る。
【0024】図2は、炭素材料62重量%、アルミナ超
微粉を10重量%とした場合において、炭素材料の一部
を特定カーボンブラックに置換した時の特定カーボンブ
ラックと有機結合剤の添加量の関係を示す。なお、カー
ボンブラックとしてはヨウ素吸着量21mg/gのもの
を使用した。この図から、有機結合剤の使用量を減少さ
せるためには、5〜20重量%の範囲で、炭素材料の一
部を特定カーボンブラックと置き換えることができるこ
とが解る。
【0025】図3は、特定カーボンブラックを10重量
%含む炭素材料62重量%と、アルミナ超微粉を13重
量%と、金属粉として、アルミニウム、シリコン、フェ
ロシリコンをそれぞれ単独使用した場合と、アルミニウ
ムとシリコン、及びアルミニウムとフェロシリコンとの
組み合わせで使用した場合の、それぞれの使用量が、
(イ)600℃における熱間強度に及ぼす影響、及び、
(ロ)1450℃における熱間強度に及ぼす影響を、そ
れぞれの使用量が0%の場合の600℃の強度を100
とした時の指数で表示したものである。これらの図か
ら、600℃と1450℃で最も強度発現が高いもの
は、アルミニウムとシリコン、及び、アルミニウムとフ
ェロシリコンを組み合わせた場合であり、その使用量
は、何れの場合も、10〜30重量%の範囲が好ましい
ことを示している。
【0026】図4は、特定カーボンブラックを10重量
%含む炭素材料62重量%と、アルミナ超微粉を13重
量%、金属粉としてアルミニウムとフェロシリコンとの
組み合わせで25重量%を含有し、さらに、窒化珪素鉄
を外掛けで添加した時の添加量と、耐食性との関係を示
す。なお、耐食性は、窒化珪素鉄の添加量を0重量%の
場合を100とした時の溶損指数で表示している。この
図から、その添加量は5〜25重量%の範囲は好ましい
ことが解る。
【0027】図5は、炭素材料の含有量と耐食性の関係
を示す。この図から、炭素材料が耐食性向上に十分な効
果を与える範囲は45〜80重量%であることが解る。
【0028】図6は、炭素材料の含有量が65重量%の
時のアルミナ質原料の使用量と、溶銑及びスラグによる
溶損との関係を示すもので、アルミナ質原料の使用量が
0重量%の溶損量を100とした時の指数として示して
いる。図中○−○の線はアルミナ質原料と溶銑溶損指数
を、また●−●の線はアルミナ質原料とスラグ溶損指数
を示す。この図に示すように、アルミナ質原料の使用量
が耐溶銑性についての向上が確認できるのは5重量%以
上の場合であり、耐スラグ性の面からは20重量%以下
が良い状態であることが解る。
【0029】
【実施例】表1は、本発明の実施例における特性値を比
較例との対比によって示す。
【0030】各例の試料の作製及び特性値の測定は下記
の方法により行った。
【0031】各試料は、マーシャル試験機による作業性
値(軟度)が同一になるように有機結合剤を添加し、上
回りミキサーを用いて30分間混練後、25×25×1
50mmの形状にアムスラーによって70Kgf/cm
2で成形したものを使用した。
【0032】スラグ溶損指数は、溶銑とCaO/SiO
2比が1.2の高炉スラグを溶解した1550℃の高周
波炉中に試料を2時間浸漬して、スラグ/メタル界面の
溶損量を測定した。表1には、その溶損量を、比較例1
を100とした指数によって示している。
【0033】熱間曲げ強さは、600℃で3時間焼成後
の試料を、1200℃及び1450℃の窒素雰囲気下で
1時間保持した状態の強度を測定した。
【0034】出銑時間は4100m3容積の高炉での出
銑開始から閉塞までの時間(分)を示す。
【0035】生かさ比重は、混練物を50℃で1000
ml容器にスタンプ成形した時の重量と容積により算出
した。
【0036】出銃時間及び開孔時間は、通常使用されて
いる材質の比較例1を基準として善し悪しを評価した。
【0037】表1に示す実施例1は、窒化珪素鉄を添加
せず、アルミナ超微粉を13重量%、金属粉末としてア
ルミニウムとフェロシリコンとを合量で25重量%使用
した例を示す。これによると、開孔時間において、実施
例1の場合は、比較例1と同等であったが、出銑時間は
比較例1が160分に対して、実施例1の場合は194
分と20%向上していることが解る。
【0038】実施例2は、実施例1に窒化珪素鉄を外掛
けで16重量%添加した例である。開孔時間はやや遅く
はなったが支障ない程度であり、比較例1と対比して、
出銑時間は211分と30%も向上した。
【0039】実施例3は、実施例1の金属粉末をアルミ
ニウムとシリコンに代えて、窒化珪素鉄を9重量%外掛
け添加したもので、開孔時間は比較例1と同じであった
が、出銑時間は209分であった。
【0040】実施例4は、実施例1のアルミナ超微粉を
15重量%と増やし、カーボンブラックを13重量%、
金属粉末はアルミニウムとフェロシリコンを20重量%
としたもので、開孔時間は最も短く優れた結果を示し、
出銑時間は188分であった。 実施例5は、アルミナ
質原料を20重量%、アルミナ超微粉、金属粉の使用量
を最低限にした場合である。急激な強度低下もなく出銑
時間は190分であった。 比較例1は、通常使用され
ているアルミナ−シリカ−炭化珪素−炭素系の一般的材
質であるが、炭化珪素、SiO2系原料を使用している
ため高温で液層を生じ、熱間強度が急落している。
【0041】比較例2は、炭素材料に無煙炭を45重量
%使用し、アルミナ超微粉を除き金属粉末はフェロシリ
コンのみ使用した例であるが、SiO2系原料、炭化珪
素を含有し、有機結合剤の添加量が多く必要であり、6
00℃での強度が発現せず出銑時間も短い結果を示し
た。
【0042】比較例3は、炭素材料が本発明に規制を越
えた81重量%とし、SiO2系原料、炭化珪素を含有
しない例であるが、有機結合剤の添加を多く必要とし、
600℃での強度が低く、比較例1より出銑時間も短く
なった比較例4は、SiO2系原料、炭化珪素を含有し
ないが、炭素材料が本発明の規制範囲より少ない例であ
り、有機結合剤の添加量は減少し、600℃での強度や
高温強度はやや改善されるが、耐食性が十分に発揮でき
なかった。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】本発明は、耐スラグ性に優れ、かつ、高
熱間強度を有して長時間出銑が可能になると共に、生か
さ比重が軽いため使用量が減少し、閉塞時マッド材使用
量/出銑量(原単位)の大幅な低減が図れ、マッド材充
填時の取り扱いが容易で、かつ、出銑時の開孔性も良く
なり、作業能率が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】アルミナ超微粉の使用量に伴う有機結合剤の添
加量の変化を示す。
【図2】カーボンブラックの使用量に伴う有機結合剤に
添加量の変化を示す。
【図3】金属粉使用量と強度指数の変化を表し、(イ)
は600℃における状態、(ロ)は1450℃における
状態を示す。
【図4】窒化珪素鉄の使用量に伴うスラグ溶損指数の変
化を示す。
【図5】炭素材料の使用量に伴うスラグ溶損指数の変化
を示す。
【図6】アルミナ質原料の使用量に伴う溶銑及びスラグ
溶損指数の変化を示す。
フロントページの続き (72)発明者 八村 克俊 福岡県北九州市八幡西区東浜町1番1号 黒崎窯業株式会社 不定形事業部 八 幡不定形工場内 (72)発明者 嶋尾 馨 千葉県木更津市築地7番地の1 黒崎窯 業株式会社 不定形事業部 木更津不定 形工場内 (72)発明者 山田 淳二 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株 式会社 技術開発本部内 (72)発明者 中村 幸弘 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株 式会社 技術開発本部内 (72)発明者 今川 浩志 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1−1 新 日本製鐵株式会社 八幡製鐵所内 (72)発明者 小林 正則 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式会社 君津製鐵所内 (72)発明者 小島 昭 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式会社 君津製鐵所内 (72)発明者 上野 浩光 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式会社 君津製鐵所内 (56)参考文献 特開 昭63−151690(JP,A) 特開 昭51−148714(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 35/66

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素材料を45〜80重量%と、 アルミナ超微粉を10〜22重量%と、 金属粉としてアルミニウムと、フェロシリコンまたはシ
    リコンを組み合せて10〜30重量%を含有する骨材
    に、 有機結合剤を10〜20重量%外掛け添加した高炉出銑
    口閉塞用炭素系充填材。
  2. 【請求項2】 炭素材料を45〜80重量%と、 アルミナ超微粉を5〜22重量%と、 金属粉としてアルミニウムと、フェロシリコンまたはシ
    リコンを組み合せて10〜30重量%と、 アルミナ質原料を5〜20重量%を含有する骨材に、 有機結合剤を10〜20重量%外掛け添加した高炉出銑
    口閉塞用炭素系充填材。
  3. 【請求項3】 骨材に対し、有機結合剤を10〜20重
    量%とともに窒化珪素鉄を5〜25重量%外掛け添加し
    た請求項1または請求項2に記載の高炉出銑口閉塞用炭
    素系充填材。
  4. 【請求項4】 炭素材料中にヨウ素吸着量の少ないカー
    ボンブラックを骨材に対して5〜20重量%含有した請
    求項1から3の何れかに記載の高炉出銑口閉塞用炭素系
    充填材。
JP11045108A 1999-02-23 1999-02-23 高炉出銑口閉塞用炭素系充填材 Expired - Fee Related JP3004986B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11045108A JP3004986B1 (ja) 1999-02-23 1999-02-23 高炉出銑口閉塞用炭素系充填材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11045108A JP3004986B1 (ja) 1999-02-23 1999-02-23 高炉出銑口閉塞用炭素系充填材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3004986B1 true JP3004986B1 (ja) 2000-01-31
JP2000247755A JP2000247755A (ja) 2000-09-12

Family

ID=12710088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11045108A Expired - Fee Related JP3004986B1 (ja) 1999-02-23 1999-02-23 高炉出銑口閉塞用炭素系充填材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3004986B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117585991A (zh) * 2023-12-06 2024-02-23 湖南齐丰新材料有限公司 一种矿热炉用镁质环保炮泥及其制备方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100891861B1 (ko) * 2002-09-03 2009-04-08 주식회사 포스코 세라믹 화이바함유 고로 출선구 폐쇄용 내화물
KR100770172B1 (ko) 2006-07-07 2007-10-25 재단법인 포항산업과학연구원 Finex 용융로의 출선구용 내화 조성물
BRPI1008931B1 (pt) 2009-02-17 2020-04-14 Nippon Electrode Co Ltd método de produção de refratário carbonáceo

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117585991A (zh) * 2023-12-06 2024-02-23 湖南齐丰新材料有限公司 一种矿热炉用镁质环保炮泥及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000247755A (ja) 2000-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5215861B2 (ja) マッド材
JP5249948B2 (ja) 高炉炉床
JP3004986B1 (ja) 高炉出銑口閉塞用炭素系充填材
JPH0196070A (ja) 溶融金属樋用流し込み施工耐火物
JP2002020177A (ja) 高炭化珪素含有不定形耐火物
JP2617086B2 (ja) 炭化珪素質流し込み材
JPH08259340A (ja) マグネシア−カーボン質キャスタブル耐火物
JP2831311B2 (ja) 高炉出銑口閉塞材
JP4160796B2 (ja) 高耐熱衝撃性スライディングノズルプレートれんが
JPH09278540A (ja) 耐食性、耐酸化性不定形耐火物
JP2556416B2 (ja) 高炉樋用流し込み材
JPH0737343B2 (ja) 溶銑予備処理容器用不定形耐火物
JP3853151B2 (ja) 高炉出銑口用閉塞材
JP5822081B2 (ja) 高炉出銑孔閉塞用マッド材
JPH08259339A (ja) 混銑車内張り不定形耐火物
JP2633018B2 (ja) 炭素含有耐火物
JP3002045B2 (ja) ZrB2−C系高炉出銑口充填材
JPH068223B2 (ja) 高炉出銑樋用流し込み耐火材
JP3927433B2 (ja) 高炉出銑孔充填用マッド材
JPH0692272B2 (ja) カーボン含有取鍋内張り不定形耐火物
JPH09157043A (ja) 高炉樋流し込み施工用耐火物
JP2000351674A (ja) 高炉樋用不定形耐火物
JPH08259312A (ja) 転炉出鋼口スリ−ブ用低カ−ボン質MgO−C耐火物
JP2023102168A (ja) 溶銑容器用不焼成れんがの製造方法
JPH1059779A (ja) 黒鉛含有不定形耐火物

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19991015

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees