JP2000245147A - 車載用電源装置及び車載装置 - Google Patents

車載用電源装置及び車載装置

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JP2000245147A
JP2000245147A JP11039230A JP3923099A JP2000245147A JP 2000245147 A JP2000245147 A JP 2000245147A JP 11039230 A JP11039230 A JP 11039230A JP 3923099 A JP3923099 A JP 3923099A JP 2000245147 A JP2000245147 A JP 2000245147A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補機用バッテリに対する給電用ケーブルの電
圧降下の影響を受けることなしに、かつ、補機用バッテ
リの端子電圧を直接に検出することなしに、高精度の過
電圧保護動作を行い得る車載用電源装置を提供する。 【解決手段】 DCーDCコンバータ10は、入力端
6、7に供給される直流入力電圧Vinを、異なる電圧
値を持つ直流電圧V0に変換して出力端子8、9に供給
する。制御回路11はDCーDCコンバータ10を制御
する。過電圧保護回路12は電圧検出信号V1及び基準
電圧信号Vr1を比較して、過電圧を検出する。電流検
出回路28は、出力端8、9に流れる電流I2を検出
し、電流検出信号Vdを出力する。基準電圧設定回路2
7は、電流検出信号Vdにより、基準電圧Vrの値を変
え、得られた基準電圧信号Vr1を、比較器121の入
力端(−)に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載用電源装置お
よびこの車載用電源装置を含む車載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車、および、ハイブリッド車に
おいては、車輪を動かすモータおよびモータドライブ回
路の他に、車載機器(以下補機と称する)を駆動するた
めの車載用電源装置を備える。補機には、各種灯器、冷
暖房装置、ラジオ等の各種の機器が含まれている。これ
らの補機は、充電可能な補機用直流電源から電力供給を
受けて動作する。車載用電源装置は、主に、上述した補
機用直流電源を充電すると共に、補機用直流電源と一緒
になって、補機に電力を供給するために用いられる。車
載用電源装置は、DCーDCコンバータを含み、車輪駆
動モータのための主電源(メインバッテリ)から、主電
源投入スイッチを経て供給される直流電力をスイッチン
グし、かつ、電圧値の異なる直流電圧に変換して、補機
および補機用直流電源に供給する。
【0003】補機用直流電源の端子電圧および車載用電
源装置の直流出力電圧は、通常は、補機に見合った電圧
値に保たれている。ところが、DCーDCコンバータの
故障等で直流出力電圧が過電圧状態になることがある。
過電圧状態になると、補機用直流電源および補機にダメ
ージを与えることになるので、通常は、車載用電源装置
に過電圧保護回路を備える。過電圧保護回路は、電圧検
出信号が基準電圧信号よりも高くなった時に、過電圧検
出信号を出力する。そして、この過電圧検出信号を、制
御回路に供給し、制御回路によって、DCーDCコンバ
ータの動作を停止させる。
【0004】車載用電源装置を装置を構成するDCーD
Cコンバータの出力端と補機用直流電源との間は、数十
cm〜数mの距離を隔てているのが普通であり、この間
を給電用ケーブルを用いて接続する。このため、、DC
ーDCコンバータの出力端で見た端子電圧と、補機用直
流電源の端子で見た端子電圧との間には、給電用ケーブ
ルによる電圧降下分の電位差が生じる。給電用ケーブル
による電圧降下は、給電用ケーブルの抵抗、接続部分の
接触抵抗等によって変化する他、補機で消費される電力
(電流)によっても変化する。一般的に言って、給電用
ケーブルによる電圧降下は0〜1V程度の範囲にある。
この給電用ケーブルによる電圧降下のために、過電圧保
護回路による保護動作に誤差を生じてしまう。
【0005】例えば、DCーDCコンバータの出力端か
ら補機用直流電源までの距離が長く、DCーDCコンバ
ータの出力電流最大時の給電用ケーブルによる電圧降下
が1Vであったとする。もし、過電圧保護回路におい
て、DCーDCコンバータの出力端の電圧を検出し、こ
の端子電圧が基準値よりも高くなった時に、過電圧であ
ると判定する回路構成をとったとすると、DCーDCコ
ンバータの出力端の電圧よりも約1V低い補機用直流電
源では、過電圧ではないことになる。即ち、過電圧出な
いのに過電圧であると誤判定し、DCーDCコンバータ
を停止させるような動作をしてしまう。
【0006】上述した問題を解決するために考えられる
手段は、補機用直流電源の端子電圧を直接に検出するこ
とである。しかしこの場合には、給電用ケーブルの他
に、これと同程度の長さを有する検出用ケーブルが必要
になり、実装密度の高い車載装置における検出用ケーブ
ル引き回しの困難性、及び、コストアップを招いてしま
う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、補機
用直流電源および補機等を、過電圧から保護する過電圧
保護機能を有する車載用電源装置を提供することであ
る。
【0008】本発明のもう一つの課題は、補機用直流電
源に対する給電用ケーブルの電圧降下の影響を受けるこ
となしに、高精度の過電圧保護動作を行い得る車載用電
源装置を提供することである。
【0009】本発明のもう一つの課題は、補機用直流電
源の端子電圧を直接に検出することなしに、高精度の過
電圧保護動作を行い得る車載用電源装置を提供すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る車載用電源装置は、少なくとも一対
の入力端と、少なくとも一対の出力端子と、DCーDC
コンバータと、制御回路と、過電圧保護回路とを含む。
【0011】前記DCーDCコンバータは、前記一対の
入力端に供給される直流入力電圧を、異なる直流電圧に
変換して前記一対の出力端子に供給する。前記制御回路
は、前記DCーDCコンバータを制御する。
【0012】前記過電圧保護回路は、前記一対の出力端
子に現れる直流出力電圧を検出して電圧検出信号を生成
するとともに、前記電圧検出信号を前記基準電圧信号と
比較して過電圧検出信号を生成し、前記過電圧検出信号
を前記制御回路に供給する。
【0013】本発明において、前記過電圧保護回路は、
電流検出回路と、基準電圧設定回路とを含む。前記電流
検出回路は、前記入力端もしくは出力端に流れる電流ま
たはこれに対応する電流を検出する。前記基準電圧設定
回路は、前記電流検出回路によって得られた電流検出信
号により、前記基準電圧信号の値を変える。
【0014】上述した第1の態様に係る車載用電源装置
において、一対の入力端に供給される直流入力電圧は、
DCーDCコンバータにより、異なる電圧値を持つ直流
電圧に変換され、一対の出力端子に供給される。一対の
入力端に供給される直流入力電圧は、従来と同様に、車
輪駆動用モータ、および、その駆動回路のために備えら
れた主電源から供給される。一対の出力端子には、通常
の構成に従って、補機用直流電源および補機が接続され
ている。DCーDCコンバータは補機用直流電源および
補機に適した電圧値を持つ直流電圧を出力する。補機用
直流電源はDCーDCコンバータから供給される直流出
力電圧によって充電される。補機は、主に、補機用直流
電源を電源として動作する。
【0015】過電圧保護回路は、一対の出力端子に現れ
る直流出力電圧を検出して電圧検出信号を生成する。従
って、補機用直流電源の端子電圧を直接に検出する場合
と異なって、検出用ケーブルが不要であり、実装密度の
高い車載装置における検出用ケーブル引き回しの困難
性、及び、コストアップを招くことがない。
【0016】過電圧保護回路は、一対の出力端子に現れ
る直流出力電圧を検出して電圧検出信号を生成するとと
もに、電圧検出信号を基準電圧信号と比較する。DCー
DCコンバータの故障等で、一対の出力端子間に現れる
直流出力電圧が過電圧になると、電圧検出信号を基準電
圧信号との比較の結果として、過電圧検出信号を生成。
この過電圧検出信号を、制御回路に供給し、制御回路に
よって、DCーDCコンバータの動作を停止させる。
【0017】一対の出力端子と補機用直流電源との間に
は、従来と同様に、給電用ケーブルが接続される。給電
用ケーブルの電圧降下に起因する過電圧保護動作の誤差
を回避する手段として、本発明に係る過電圧保護回路
は、電流検出回路と、基準電圧設定回路とを含む。電流
検出回路は、入力端もしくは出力端に流れる電流または
これに対応する電流を検出する。基準電圧設定回路は、
電流検出回路によって得られた電流検出信号により、前
記基準電圧信号の値を変える。
【0018】電流検出信号には、給電用ケーブルの抵
抗、接続部分の接触抵抗、及び、給電用ケーブルを流れ
る電流値の情報が含まれている。従って、電流検出信号
によって、基準電圧信号の値を変えることにより、給電
用ケーブルの電圧降下の影響を受けることなしに、高精
度の過電圧保護動作を行うことができる。
【0019】本発明に係る車載装置は、主電源と、主電
源投入スイッチと、モータドライブ回路と、モータと、
電源装置とを含む。前記主電源は、バッテリを含む。前
記モータドライブ回路は、前記主電源から、前記主電源
投入スイッチを介して供給される直流電力を前記モータ
に供給する。前記モータは、車輪駆動源として用いられ
る。
【0020】前記電源装置は、上述した本発明に係る車
載用電源装置が用いられる。よって、車載用電源装置に
おいて述べた作用効果を奏する車載装置が得られる。
【0021】本発明の他の目的、構成及び利点について
は、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付図面
は、単に、例示に過ぎない。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る車載用電源装
置の電気回路図である。図1において、点線包枠に付さ
れた参照符号5が、本発明に係る車載用電源装置を示
す。車載用電源装置5は、少なくとも一対の入力端6、
7と、少なくとも一対の出力端子8、9と、DCーDC
コンバータ10と、制御回路11と、過電圧保護回路1
2とを含む。
【0023】入力端6、7に供給される直流入力電圧V
inは、従来と同様に、車輪駆動用モータ、および、そ
の駆動回路のために備えられた主電源(主電源)1から
供給される。出力端子8、9には、通常の構成に従っ
て、補機用直流電源13および補機14が接続されてい
る。出力端子8には高電位側出力ライン71が接続さ
れ、出力端子9には低電位側出力ライン72が接続され
ている。補機用直流電源13は、充電可能な二次電池に
よって構成する。補機用直流電源13はDCーDCコン
バータ10から供給される直流出力電圧V0によって充
電される。補機14は、主に、補機用直流電源13を電
源として動作する。補機14には、各種灯器、冷暖房装
置、ラジオ等の各種の機器が含まれる。更に、出力端子
8、9と補機用直流電源13との間には、従来と同様
に、給電用ケーブル73、74が接続されている。
【0024】過電圧保護回路12は、出力端子8、9に
現れる直流出力電圧V0を検出して電圧検出信号V1を
生成するとともに、電圧検出信号V1を基準電圧信号V
r1と比較して過電圧検出信号V2を生成し、過電圧検
出信号V2を制御回路11に供給する。実施例におい
て、出力端子8ー9の間に接続された抵抗122、12
3の直列回路によって、直流出力電圧V0を分圧し、そ
の分圧電圧を、電圧検出信号V1として取り出す。
【0025】実施例に示された過電圧保護回路12は、
比較器121を含む。電圧検出信号V1は、比較器12
1の入力端(+)に供給され、基準電圧信号Vr1は入
力端(−)に供給される。比較器121は、電圧検出信
号V1が基準電圧信号Vr1よりも低いとき、即ち、V
r1>V1のとき、低レベル(論理値0とする)の信号
V2を出力する。比較器121は、Vr1<V1となっ
たとき、反転動作をし、高レベル(論理値1とする)の
過電圧検出信号V2を出力する。比較器121の出力端
と、入力端(+)との間にはダイオード124が接続さ
れている。このダイオード124は比較器121の自己
保持動作のために付加されたものである。
【0026】過電圧保護回路12は、更に、電流検出回
路28と、基準電圧設定回路27とを含む。図示実施例
において、電流検出回路28は、出力端8、9に流れる
電流I2またはこれに対応する電流を検出し、電流検出
信号Vdを出力する。電流検出信号Vdは、電流I2を
電圧に変換して得られた電圧信号である。電流検出回路
28としては、各種の電流検出手段を用いることができ
る。例えば、抵抗を用いた電流検出手段、電流I2によ
って生じる磁界に応答する電流検出手段等を用いること
ができる。また、電流検出回路28を、パルス電流、ま
たは、交流電流の流れる回路ループ内に挿入した場合
は、カレントトランス等を用いることもできる。
【0027】基準電圧設定回路27は、電流検出回路2
8によって得られた電流検出信号Vdにより、基準電圧
Vrの値を変え、電圧検出信号V1と比較される基準電
圧信号Vr1を、比較器121の入力端(−)に供給す
る。
【0028】次に、動作を説明する。入力端6、7に供
給された直流入力電圧Vinは、DCーDCコンバータ
10により、異なる電圧値を持つ直流電圧に変換され、
出力端子8、9に供給される。そして、出力端子8、9
に現れた直流出力電圧V0が、給電用ケーブル73、7
4を通して、補機用直流電源13及び補機14に供給さ
れる。
【0029】過電圧保護回路12は、出力端子8、9に
現れる直流出力電圧V0を検出して電圧検出信号V1を
生成する。従って、補機用直流電源13の端子電圧を直
接に検出する場合と異なって、検出用ケーブルが不要で
あり、実装密度の高い車載装置における検出用ケーブル
引き回しの困難性、及び、コストアップを回避すること
ができる。
【0030】過電圧保護回路12は、出力端子8、9に
現れる直流出力電圧V0を検出して電圧検出信号V1を
生成するとともに、電圧検出信号V1を基準電圧信号V
r1と比較する。直流出力電圧V0が正常値を示す場
合、比較器121の入力端(+)、(−)で見た電圧検
出信号V1及び基準電圧信号Vr1の関係がVr1>V
1を満たしている。従って、比較器121から出力され
る信号V2は論理値0である。
【0031】DCーDCコンバータ10の故障等で、出
力端子8ー9間に現れる直流出力電圧V0が過電圧にな
ると、比較器121の入力端(+)、(−)で見た電圧
検出信号V1及び基準電圧信号Vr1の関係が逆転し、
V1>Vr1となる。これにより、比較器121の出力
側に論理値1の過電圧検出信号V2が生じる。この過電
圧検出信号V2を、制御回路11に供給し、制御回路1
1によって、DCーDCコンバータ10の動作を停止さ
せる。
【0032】比較器121の出力端と、入力端(+)と
の間にはダイオード124が接続されているので、比較
器121の出力側に現れる信号V2が論理値1になった
後は、比較器121はこの論理値1の状態を保持する。
比較器121の出力端と入力端(+)との間には、ダイ
オード124が接続されているので、出力端に論理値1
の過電圧検出信号V2を生じた場合、この論理値1の過
電圧検出信号V2は、ダイオード124を通して、入力
端(+)に供給される。従って、過電圧検出信号V2が
一旦出力された後、電圧検出信号V1が論理値0に縮退
したとしても、比較器121の出力である過電圧検出信
号V2は、論理値1を維持する(図9(b)参照)。こ
の動作状態を解除するには、主電源1の供給を停止する
必要がある。
【0033】本発明に係る車載用電源装置において、過
電圧保護回路12は、電流検出回路28と、基準電圧設
定回路27とを含む。電流検出回路28は、出力端8、
9に流れる電流I2またはこれに対応する電流を検出す
る。基準電圧設定回路27は、電流検出回路28によっ
て得られた電流検出信号Vdにより、基準電圧Vrの値
を変え、電圧検出信号V1と比較される基準電圧信号V
r1を、比較器121の入力端(−)に供給する。ここ
で、電流検出信号Vdには、給電用ケーブル73、74
の抵抗、接続部分の接触抵抗、及び、給電用ケーブル7
3、74を流れる電流値の情報が含まれている。従っ
て、電流検出信号Vdによって、比較器121の入力端
(−)に供給される基準電圧信号Vr1の値を変えるこ
とにより、給電用ケーブル73、74の電圧降下の影響
を受けることなしに、高精度の過電圧保護動作を行うこ
とができる。
【0034】更に具体的に述べると、補機用直流電源1
3の端子で見た端子電圧は、DCーDCコンバータ10
の出力端子8、9で見た端子電圧V0よりも、給電用ケ
ーブル73、74による電圧降下分△V0だけ低くなっ
ている。このことは、出力端子8ー9間で見た端子電圧
V0が過電圧に相当する場合でも、補機用直流電源13
の端子電圧は、過電圧に至るまで、なお、給電用ケーブ
ル73、74による電圧降下分△V0だけ余裕があるこ
とを意味する。
【0035】電圧降下分△V0は、給電用ケーブル7
3、74の抵抗と、給電用ケーブル73、74を流れる
電流I2とによって定まるから、給電用ケーブル73、
74の抵抗値は、その長さ及び種類等によって定まる定
数と見ることができる。給電用ケーブル73、74を流
れる電流I2は、補機用直流電源13の充電状態、及
び、補機14の稼働状態によって変化する。
【0036】そこで、本発明においては、電流I2を検
出して得られた電流検出信号Vdにより、給電用ケーブ
ル73、74における電圧降下分△V0を推定し、基準
電圧Vrを、推定された電圧降下分△V0に対応する△
Vrだけ上昇させた基準電圧信号Vr1に変える。これ
により、V1>Vr1となる電圧検出信号V1の値が、
給電用ケーブル73、74による電圧降下分△V0に対
応する基準電圧信号の変化分△Vrだけ高くなる。この
ような回路作用により、補機用直流電源13の端子電圧
を検出したのと同様の過電圧保護作用が得られる。
【0037】図2は本発明に係る車載用電源装置の別の
実施例を示す電気回路図である。図1に現れた構成部分
と同一の構成部分については、同一の参照符号を付して
ある。この実施例の特徴は、電流検出回路28が、入力
端子6、7に流れる電流I1またはそれに対応する電流
を検出するようになっていることである。DCーDCコ
ンバータ10の入力側に流れる電流I1は、出力側に流
れる電流I2と対応関係にあるから、DCーDCコンバ
ータ10の入力側に流れる電流I1を検出することによ
っても、図1に示す回路と同様の作用効果を得ることが
できる。
【0038】図3は本発明に係る車載用電源装置の別の
実施例を示す電気回路図である。図1に現れた構成部分
と同一の構成部分については、同一の参照符号を付して
ある。この実施例の特徴は、基準電圧設定回路27が、
加算回路によって構成されていることである。即ち、基
準電圧Vrに対して、電流検出信号Vdを加算すること
により、電圧検出信号V1及び基準電圧信号Vr1につ
いて、V1>Vr1となる電圧検出信号V1の値が、電
流検出信号Vdだけ高くなるように設定される。電流検
出信号Vdは給電用ケーブル73、74による電圧降下
分△V0に対応する。従って、補機用直流電源13の端
子電圧を検出したのと同様の過電圧保護作用が得られ
る。電流検出回路28は、出力端子8、9を流れる電流
I2またはそれに対応する電流を検出するように、DC
ーDCコンバータの出力側に挿入されている。
【0039】図4は本発明に係る車載用電源装置の別の
実施例を示す電気回路図である。図2に現れた構成部分
と同一の構成部分については、同一の参照符号を付して
ある。この実施例の特徴は、電流検出回路28を、入力
端子6、7に流れる電流I1またはそれに対応する電流
を検出するように、DCーDCコンバータの入力側に挿
入した回路構成において、基準電圧設定回路27を、加
算回路によって構成したことである。
【0040】図5は本発明に係る車載用電源装置の具体
的な回路構成を示す電気回路図である。図5に示された
実施例は、図3に図示された車載用電源装置の具体例に
対応する。図3に現れた構成部分と同一の構成部分につ
いては、同一の参照符号を付してある。
【0041】DCーDCコンバータ10は、スイッチン
グ回路101と、トランス102と、整流用ダイオード
103、104と、チョークコイル105と、出力平滑
用のコンデンサ106とを含んでいる。スイッチング回
路101としては、種々の回路構成を採用することがで
きる。例えば、1つのスイッチング素子をトランス10
2の一次巻線N1に直列に接続し、一次巻線N1を通し
て供給される直流入力電圧Vinをスイッチング素子で
スイッチングする回路構成、または、4つのスイッチン
グ素子をブリッジ接続し、2つのスイッチング素子を対
として交互にスイッチングさせ、トランス102の一次
巻線N1に、交互に、逆方向の電流を供給して励磁する
回路構成を採用することができる。実施例は、スイッチ
ング回路101が後者の回路構成になる例を示してい
る。トランス102の二次巻線N2の中点を、電流検出
回路28を介して、低電位側出力ライン72に結び、二
次巻線N2の両端に整流用ダイオード103、104を
接続し、ダイオード103、104のカソードを、チョ
ークコイル105の一端に共通に接続してある。チョー
クコイル105の他端は、高電位側の出力ライン71に
接続されている。
【0042】電流検出回路28は、例えば、ホール素子
等でなる電流検出素子281、信号処理回路280、バ
ッファ回路285及び抵抗286等を含んでいる。電流
検出素子281によって得られた電流検出信号は、信号
処理回路280、バッファ回路285を介して、基準電
圧設定回路27に供給される。
【0043】基準電圧設定回路27は、基準電圧Vr
を、抵抗271及び抵抗272の直列回路によって分圧
する。電流検出回路28から出力される電流検出信号V
dは、抵抗286を介して、抵抗271及び抵抗272
の接続点に供給される。従って、抵抗271及び抵抗2
72の接続点では、基準電圧Vrを、抵抗271及び抵
抗272によって分圧し、抵抗272の端子電圧として
取り出される電圧と、電流検出回路28から供給された
電流検出信号Vdを、抵抗286及び抵抗272によっ
て分圧し、抵抗272の端子電圧として取り出される電
圧とを合成した基準電圧信号Vr1が得られることにな
る。
【0044】基準電圧信号Vr1は、既に説明したよう
に、比較器121の入力端(−)に供給され、入力端
(+)に供給された電圧検出信号V1と比較される。こ
こで、基準電圧信号Vr1は、基準電圧Vrを分圧して
得られた電圧と、電流検出信号Vdを分圧して得られた
電圧とを合成した信号であるから、V1>Vr1となる
電圧検出信号V1の値が、電圧降下分△V0に対応する
分だけ高くなるように設定される。電流検出信号Vdは
給電用ケーブル73、74による電圧降下分△V0に対
応する。従って、補機用直流電源13の端子電圧を検出
したのと同様の過電圧保護作用が得られる。
【0045】図6は本発明に係る車載用電源装置の具体
的な回路構成を示す電気回路図である。図6に示された
実施例は、図4に図示された車載用電源装置の具体例に
対応する。図4、5に現れた構成部分と同一の構成部分
については、同一の参照符号を付してある。図6の実施
例では、電流検出素子281を構成するカレントトラン
スを、トランス102の一次巻線N1側であって、スイ
ッチング電流の流れる回路ループに挿入した点である。
【0046】更に詳しく述べると、電流検出回路28
は、電流検出素子281、ダイオードブリッジによる整
流回路282、抵抗283、コンデンサ284、バッフ
ァ回路285及び抵抗286等を含んでいる。電流検出
素子281は、カレントトランスでなり、その検出巻線
の両端を、トランス102の中点と、平滑コンデンサ1
06の接続された低電位側出力ライン72との間に接続
する。電流検出素子281の検出巻線の挿入されている
回路ループには、給電用ケーブル73、74に流れる出
力電流に対応するパルス電流が流れる。
【0047】電流検出素子281を構成するカレントト
ランスの出力巻線に生じる電圧は、整流回路282、抵
抗283及びコンデンサ284によって整流平滑化され
る。そして、バッファ回路285を介して、基準電圧設
定回路27に、電圧信号である電流検出信号Vdを供給
する。
【0048】それ以外の点は、図5に示した回路構成と
実質的に同じであるので、説明は省略する。
【0049】図7は本発明に係る車載用電源装置を用い
た車載装置の電気回路図である。図示された車載装置
は、主電源1と、主電源投入スイッチ2と、モータドラ
イブ回路3と、モータ4と、電源装置5とを含む。主電
源1は、バッテリを含む。主電源投入スイッチ2は、通
常、イグニッションスイッチと称されるものである。モ
ータドライブ回路3は、主電源1から、主電源投入スイ
ッチ2を介して供給される直流電力をモータ4に供給す
る。モータ4は、車輪駆動源として用いられる。
【0050】図7に示した車載装置では、図1に示した
車載用電源装置5が用いられている。従って、図1を参
照して説明したように、補機用直流電源13に対する給
電用ケーブル73、74の電圧降下の影響を受けること
なしに、高精度の過電圧保護動作を行うことができる。
また、補機用直流電源13の端子電圧を直接に検出する
ことなしに、高精度の過電圧保護動作を行うことができ
る。図示は省略するが、図2〜図6に示した車載用電源
装置を用いてもよい。
【0051】図8は本発明に係る車載用電源装置を用い
た車載装置の別の実施例を示す電気回路図である。図8
において、図7に現れた構成部分と同一の構成部分につ
いては、同一の参照符号を付してある。この実施例の特
徴は、基準電圧Vrの生成にある。過電圧保護回路12
は、基準電圧生成回路125を有する。この基準電圧生
成回路125は、直流出力電圧V0から基準電圧Vrを
生成する。基準電圧生成回路125は、直流出力電圧V
0を分圧する抵抗分圧回路によって構成することができ
る。
【0052】基準電圧設定回路27は、基準電圧Vr
を、抵抗271及び抵抗272の直列回路によって分圧
する。電流検出回路28から出力される電流検出信号V
dは、抵抗286を介して、抵抗271及び抵抗272
の接続点に供給される。従って、抵抗271及び抵抗2
72の接続点では、基準電圧Vrを、抵抗271及び抵
抗272によって分圧し、抵抗272の端子電圧として
取り出される電圧と、電流検出回路28から供給された
電流検出信号Vdを、抵抗286及び抵抗272によっ
て分圧し、抵抗272の端子電圧として取り出される電
圧とを合成した基準電圧信号Vr1が得られることにな
る。
【0053】この点については、既に述べた通りであ
り、補機用直流電源13に対する給電用ケーブル73、
74の電圧降下の影響を受けることなしに、また、補機
用直流電源13の端子電圧を直接に検出することなし
に、高精度の過電圧保護動作を行い得る。
【0054】図8の実施例によれば、更に、車の主電源
投入スイッチ2が引き抜かれ、車載用電源装置5に対す
る直流入力電圧Vinの供給が停止された後、主電源投
入スイッチ2が再投入され場合に、車載用電源装置5の
ラッチアップを回避し得る。
【0055】この点について、図9、10に図示された
タイムチャートを参照して、説明する。図9は車の主電
源投入スイッチ2が閉じている場合のタイムチャートで
ある。過電圧保護回路12は、DCーDCコンバータ1
0から出力端子8、9に供給される直流出力電圧V0を
検出して電圧検出信号V1を生成する。直流出力電圧V
0が正常値にある場合は、電圧検出信号V1は、基準電
圧設定回路27によって設定された基準電圧信号Vr1
よりも低くなっており、比較器121の出力は低レベル
(論理値0とする)にある。この状態は、過電圧が生じ
ていないことに対応する。
【0056】DCーDCコンバータの故障等で、直流出
力電圧V0が、例えば、t1時(図9(a)参照)に過
電圧状態になると、電圧検出信号V1が上昇する。そし
て、電圧検出信号V1が基準電圧信号Vr1よりも高く
なった時に、比較器121が反転動作をし、論理値1の
過電圧検出信号V2を出力する。この過電圧検出信号V
2を、制御回路11に供給し、制御回路11によって、
DCーDCコンバータ10の動作を停止させる。過電圧
検出信号V2が一旦出力された後は、ダイオード124
による自己保持作用により、電圧検出信号V1が論理値
0に縮退したとしても、比較器121の出力である過電
圧検出信号V2は、論理値1を維持する(図9(b)参
照)。
【0057】次に、車の主電源投入スイッチ2が引き抜
かれ、車載用電源装置5に対する直流入力電圧Vinの
供給が停止された場合について、図10を参照して説明
する。車の主電源投入スイッチ2がt2時に引き抜かれ
た場合、車載用電源装置5に対する直流入力電圧Vin
が、ある時定数をもって低下して行く((図10(a)
参照)。ここで、基準電圧生成回路125において、基
準電圧信号Vrは、直流出力電圧V0から生成する。即
ち、基準電圧設定回路27に入力されている基準電圧V
r、および、電圧検出信号V1は、出力端子8、9に現
れる直流出力電圧V0から得ている。従って、車の主電
源投入スイッチ2がt2時(図10(a)参照)に引き
抜かれ、車載用電源装置5に対する直流入力電圧Vin
の供給が停止された場合、基準電圧設定回路27から出
力される基準電圧信号Vr1、および、電圧検出信号V
1は、同じように低下して行く(図10(b)参照)。
このため、比較器121の2つの入力端(+)および
(−)で見た基準電圧信号Vr1および電圧検出信号V
1の関係が、車載用電源装置5に対する直流入力電圧V
inの供給停止による影響を受けることがなく、Vr1
>V1の関係を維持することになるので、比較器121
は、反転動作をすることなく、論理値0の信号を出力し
続けることになる。
【0058】従って、例えば、t3時に主電源投入スイ
ッチ2が再投入(図10(b)参照)され、主電源1か
ら車載用電源装置5に直流電圧が供給された場合、車載
用電源装置5は、Vr1>V1の状態から動作を開始す
ることになるから、ラッチアップを生じることがない。
【0059】図11は本発明に係る車載用電源装置5を
用いた車載装置の更に別の例を示す電気回路図である。
図において、図8に現れた構成部分と同一の構成部分に
ついては、同一の参照符号を付してある。車載用電源装
置5は、入力端6、7と、出力端子8、9と、DCーD
Cコンバータ10と、制御回路11と、過電圧保護回路
12とを含む点で、図8に図示された車載用電源装置5
と異なるところはない。図8に図示された車載用電源装
置5と異なる点は、比較器19の基準電圧を補助電源回
路15から供給していること、および、過電圧保護回路
12の構成が異なることである。以下に説明する。
【0060】まず、補助電源回路15は、直流入力電圧
Vinから、基準電圧Vr、及び、直流電圧Vc1を生
成する。補助電源回路15で生成された基準電圧Vrは
基準電圧設定回路27に供給される。直流電圧Vc1は
制御回路11にも供給される。
【0061】過電圧保護回路12は、第1の比較器12
1と、第2の比較器19とを含む。第1の比較器121
は、入力端(+)に電圧検出信号V1が供給され、入力
端(−)に、基準電圧設定回路27から第1の基準電圧
信号Vr1が供給される。過電圧状態にない正常時は、
Vr1>V1の関係にあり、このとき、第1の比較器1
21の出力は低レベル(論理値0とする)にある。過電
圧が生じた場合、電圧検出信号V1の電圧値が第1の基
準電圧信号Vr1の電圧値よりも高くなる。即ち、V1
>Vr1となる。このとき、第1の比較器121は、反
転動作をして、高レベル(論理値1とする)の信号を出
力する。
【0062】第2の比較器19は、入力端(+)に、時
定数充放電回路が接続されていて、時定数充放電回路を
通して、第1の比較器121の出力信号V2、および、
補助電源回路15で生成された直流電圧Vc1が供給さ
れる。時定数充放電回路は、直流電圧Vc1によって、
抵抗20、21を通して、コンデンサ23を充電する回
路と、コンデンサ23に蓄積された電荷を、抵抗22を
通して放電する放電回路とを含んでいる。
【0063】第2の比較器19の入力側には、補助電源
回路15で生成された直流電圧Vc1が供給される。第
2の比較器19の入力端(−)にはツェナーダイオード
25が接続されている。ツェナーダイオード25は、抵
抗24を通して供給される直流電圧Vc1より、第2の
基準電圧信号Vr2を生成し、この第2の基準電圧信号
Vr2を、第2の比較器19の入力端(−)に供給す
る。第2の比較器19の入力端(+)には、補助電源回
路15から出力された直流電圧Vc1を、抵抗20〜2
2の直列回路によって分圧した電圧信号V3が供給され
る。電圧信号V3は抵抗20及び抵抗21の直列回路
と、抵抗22との接続点に現れる電圧である。抵抗20
と抵抗21との接続点には、第1の比較器121の出力
端が接続されている。
【0064】第2の比較器19において、補助電源回路
15から供給される直流電圧Vc1が正常レベルである
ときは、第1の比較器121から論理値1の信号V2が
供給され、入力端(−)に供給される第2の基準電圧信
号Vr2より、入力端(+)に供給される電圧信号V3
が高くなったとき、即ち、V3>Vr2のとき、反転動
作をして過電圧検出信号V4を生成し、過電圧検出信号
V4を制御回路11に供給する。第2の比較器19は、
補助電源回路15から供給される直流電圧Vc1が低レ
ベルに降下したときは、第2の基準電圧信号Vr2及び
電圧信号V3が共に低下し、第1の比較器121から信
号が供給されても反転動作を生じない。
【0065】次に、図12〜14のタイムチャートを参
照して、図11に示した車載装置、特に、車載用電源装
置5の動作を説明する。図12は補助電源回路15から
供給される直流電圧Vc1が正常レベルであるときの動
作を示すタイムチャートである。
【0066】まず、第1の比較器121は、入力端
(+)に供給された電圧検出信号V1と、基準電圧設定
回路27から入力端(−)に供給された第1の基準電圧
信号Vr1とを比較する。電圧検出信号V1の電圧値が
第1の基準電圧信号Vr1の電圧値よりも低いとき、即
ち、Vr1>V1のとき、第1の比較器121は低レベ
ル(論理値0)の信号V2を出力する。図12のタイム
チャートでは、t1時より前が、この状態に対応してい
る。このとき、第2の比較器19の入力端(+)の電圧
V3は、信号V2が0Vであるので、0Vである。ま
た、第2の比較器19の入力端(−)には、ツェナーダ
イオード25による第2の基準電圧信号Vr2(>V
3)が供給されている。
【0067】次に、図12(a)に示すように、t1時
に過電圧が生じた場合、電圧検出信号V1の電圧値が第
1の基準電圧信号Vr1の電圧値よりも高くなる。即
ち、V1>Vr1となる。このとき、第1の比較器12
1は、反転動作をして、高レベル(論理値1とする)の
信号V2を出力する(図12(b)参照)。
【0068】第1の比較器121に生じた論理値1の信
号V2は、第2の比較器19の入力端(+)に供給され
る電圧信号V3を、第2の比較器19の入力端(−)に
供給されている第2の基準電圧信号Vr2よりも高い電
圧値まで上昇させる。第2の比較器19の入力端(−)
に供給されている第2の基準電圧信号Vr2よりも高い
信号V3が、入力端(+)に供給されると、第2の比較
器19は、反転動作をして、図12(c)に示すよう
に、高レベル(論理値1とする)の過電圧検出信号V4
を生成する。
【0069】論理値1の過電圧検出信号V4は制御回路
11に供給される。制御回路11は、論理値1の過電圧
検出信号V4の供給を受けたとき、DCーDCコンバー
タ10の動作を停止させる。
【0070】直流出力電圧V0が正常電圧範囲にあると
きは、第1の比較器121において、電圧検出信号V1
の電圧値が第1の基準電圧信号Vr1の電圧値よりも低
くなる。従って、第1の比較器121が反転動作をする
ことはない。
【0071】次に、図13を参照して、補助電源回路1
5から供給される直流電圧Vr1が低レベルに降下した
ときについて説明する。このような状態は、車の主電源
投入スイッチ2が引き抜かれ、車載用電源装置5に対す
る直流入力電圧Vinの供給が、例えばt2時に停止さ
れた場合(図13(a)参照)に発生する。
【0072】まず、補助電源回路15から、基準電圧設
定回路27に供給される基準電圧Vrが急激に低下する
ので、基準電圧設定回路27から出力される基準電圧信
号Vr1が急激に低下する。第1の比較器121におい
て、基準電圧設定回路27から供給される基準電圧信号
Vr1が急激に低下するのに対し、分圧抵抗122、1
23によって分圧された電圧検出信号V1は、補機用直
流電源13の端子電圧信号でもあるので、ほとんど低下
しない。このため、第1の比較器121の2つの入力端
(+)、(−)で見た入力信号V1、Vr1の関係が、
V1>Vr1となる(図13(b)参照)。第1の比較
器121がt3時に反転動作をし、論理値1の信号V2
が出力される(図13(c)参照)。このタイミングで
は、補助電源回路15から出力される直流電圧Vc1も
低下している最中であるので、信号V2のレベルも低下
して行く(図13(c)参照)。
【0073】第2の比較器19の入力端(+)に印加さ
れる電圧信号V3は、信号V2が論理値1に対応するレ
ベルになったt3時に、レベルが高くなる(図13
(d)参照)が、補助電源回路15で生成された直流電
圧Vc1のレベルが急激に低下するので、それにつれ
て、電圧信号V3も低下する。入力端(+)には、時定
数充放電回路が接続されているので、電圧信号V3は、
時定数充放電回路による放電作用により、時間とともに
減衰する(図13(d)参照)。
【0074】一方、補助電源回路15から出力される直
流電圧Vc1が急激に低下するので、第2の比較器19
の入力端(−)に供給される第2の基準電圧信号Vr2
も、急激にレベルが低下する。ところが、第2の比較器
19において、第2の基準電圧信号Vr2と比較される
電圧信号V3も、直流電圧Vc1の急激な低下により、
時間とともに減衰する。従って、2の比較器19におい
て、入力端(+)に供給される電圧信号V3と、入力端
(−)に供給される第2の基準電圧信号Vr2とは、V
r2>V3の関係を保ち続け、この関係が逆転すること
はない(図13(d)参照)。
【0075】このため、第2の比較器19は、補助電源
回路15から供給される直流電圧Vc1のレベルが低下
した場合において、第1の比較器121から信号が供給
されても、反転動作を生じない(図13(e)参照)。
【0076】次に、主電源投入スイッチ2が再投入され
た場合について、図14を参照して説明する。主電源投
入スイッチ2がt0時に再投入されると、直流入力電圧
Vinが上昇する(図14(a)参照)ので、補助電源
回路15から出力される直流電圧Vc1及び基準電圧V
rが、to時よりも少し遅れたt01時から上昇を開始
する。このため、基準電圧設定回路27から出力される
基準電圧信号Vr1及び第2の比較器19の入力端
(+)に供給される電圧V3も上昇する(図14
(b)、(c)、(e)参照)。
【0077】第1の比較器121において、主電源投入
スイッチ2の再投入直後は、入力端(+)に供給されて
いる電圧検出信号V1が、補機用直流電源13の端子電
圧(一定)であるのに対し、入力端(−)に供給される
基準電圧信号Vr1は上昇過程にあるので、第1の比較
器121の2つの入力端(+)、(−)で見た入力信号
V1、Vr1の関係が、V1>Vr1となる(図14
(c)参照)。このため、主電源投入スイッチ2の再投
入された後、第1の比較器121がt01時に反転動作
をし、論理値1の信号V2が出力される(図14(d)
参照)。論理値1の信号V2は、V1<Vr1となるt
02時まで継続する。
【0078】次に、第2の比較器19において、2つの
入力端(+)、(−)で見た入力信号V3、Vr2のう
ち、入力信号V3は、入力端(+)に接続された時定数
充放電回路の充電時定数に従って、緩やかに上昇する。
入力信号V3の上昇カーブは、入力端(−)に供給され
る第2の基準電圧信号Vr2の立ち上がり特性よりも緩
やかである(図14(e)参照)。従って、第1の比較
器121がt01時に反転動作をして論理値1の信号V
2が出力されても、第2の比較器19の2つの入力端
(+)、(−)で見た入力信号V3、Vr2に関して
は、Vr2>V3の関係が維持される(図14(e)参
照)。このため、主電源投入スイッチ2が再投入された
場合も、第2の比較器19は反転動作をすることがない
(図14(f)参照)。よって、車載用電源装置5は、
ラッチアップを生じることなく、正常に動作を開始する
ことになる。
【0079】図11に示した車載用電源装置5のもう1
つの利点は、主電源投入スイッチ2がオフになった場
合、即ち、車を停車させてある場合等に、補機用直流電
源13に対する電力消費が、分圧抵抗122、123の
直列回路による消費分だけに低減されることである。従
来、停車時に補機用直流電源13から流出する電流は、
1.5mA程度に低減させることが限界であったが、図
11に示した車載用電源装置によれば、流出電流を0.
5mA程度、またはそれ以下に低減させることが可能で
ある。
【0080】図11に示す実施例においても、基準電圧
設定回路27は、電流検出回路28によって得られた電
流検出信号Vdにより、基準電圧Vrの値を変え、電圧
検出信号V1と比較される基準電圧信号Vr1を、比較
器121の入力端(−)に供給する。従って、補機用直
流電源13に対する給電用ケーブル73、74の電圧降
下の影響を受けることなしに、また、補機用直流電源1
3の端子電圧を直接に検出することなしに、高精度の過
電圧保護動作を行い得る。
【0081】図示は省略するが、図8、11において、
図1〜図6に示した過電圧保護回路を採用できる。
【0082】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。 (a)補機用直流電源および補機等を、過電圧から保護
する過電圧保護機能を有する車載用電源装置を提供する
ことができる。 (b)補機用直流電源に対する給電用ケーブルの電圧降
下の影響を受けることなしに、高精度の過電圧保護動作
を行い得る車載用電源装置を提供することができる。 (c)補機用直流電源の端子電圧を直接に検出すること
なしに、高精度の過電圧保護動作を行い得る車載用電源
装置を提供することができる。することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車載用電源装置の電気回路図であ
る。
【図2】本発明に係る車載用電源装置の別の実施例を示
す電気回路図である。
【図3】本発明に係る車載用電源装置の別の実施例を示
す電気回路図である。
【図4】本発明に係る車載用電源装置の別の実施例を示
す電気回路図である。
【図5】本発明に係る車載用電源装置の具体的な回路構
成を示す電気回路図である。
【図6】本発明に係る車載用電源装置の具体的な回路構
成を示す電気回路図である。
【図7】本発明に係る車載用電源装置を用いた車載装置
の電気回路図である。
【図8】本発明に係る車載用電源装置を用いた車載装置
の電気回路図である。
【図9】図8に図示された車載装置において、車の主電
源投入スイッチが閉じている場合の動作を説明するタイ
ムチャートである。
【図10】図8に図示された車載装置において、車の主
電源投入スイッチをオフにした場合の動作を説明するタ
イムチャートである。
【図11】本発明に係る車載用電源装置を用いた車載装
置の別の実施例を示す電気回路図である。
【図12】図11に図示された車載装置において、車の
主電源投入スイッチが閉じている場合の動作を説明する
タイムチャートである。
【図13】図11に図示された車載装置において、車の
主電源投入スイッチをオフにした場合の動作を説明する
タイムチャートである。
【図14】図11に図示された車載装置において、車の
主電源投入スイッチを再投入にした場合の動作を説明す
るタイムチャートである。
【符号の説明】
1 主電源(メインバッテリ) 2 主電源投入スイッチ 3 モータドライブ回路 4 モータ 5 車載用電源装置 6、7 入力端子 8、9 出力端子 10 DCーDCコンバータ 11 制御回路 12 過電圧保護回路 13 補機用直流電源 14 補機 15 補助電源回路 18 第1の比較器 19 第2の比較器 27 基準電圧設定回路 28 電流検出回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一対の入力端と、少なくとも
    一対の出力端子と、DCーDCコンバータと、制御回路
    と、過電圧保護回路とを含む車載用電源装置であって、 前記DCーDCコンバータは、前記一対の入力端に供給
    される直流入力電圧を、異なる直流電圧に変換して前記
    一対の出力端子に供給し、 前記制御回路は、前記DCーDCコンバータを制御し、 前記過電圧保護回路は、前記一対の出力端子に現れる直
    流出力電圧を検出して電圧検出信号を生成するととも
    に、前記電圧検出信号を前記基準電圧信号と比較して過
    電圧検出信号を生成し、前記過電圧検出信号を前記制御
    回路に供給する回路であって、電流検出回路と、基準電
    圧設定回路とを含み、 前記電流検出回路は、前記入力端もしくは出力端に流れ
    る電流またはこれに対応する電流を検出し、 前記基準電圧設定回路は、前記電流検出回路によって得
    られた電流検出信号により、前記基準電圧信号の値を変
    える車載用電源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された車載用電源装置で
    あって、 前記電流検出回路は、前記電流を電圧信号として検出
    し、 前記基準電圧設定回路は、電圧信号である電流検出信号
    を、基準電圧に加算して、加算された基準電圧信号を得
    る車載用電源装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の何れかに記載された
    車載用電源装置であって、車載用電源装置であって、 前記過電圧保護回路は、前記直流出力電圧から基準電圧
    を生成する車載用電源装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかに記載された車
    載用電源装置であって、 前記過電圧保護回路は、比較器を含み、 前記比較器は、入力端の一方に、前記電圧検出信号が供
    給され、入力端の他方に、前記基準電圧設定回路から前
    記基準電圧信号が供給され、前記電圧検出信号の電圧値
    が前記基準電圧信号の電圧値よりも高いとき、前記過電
    圧検出信号を生成する車載用電源装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または2の何れかに記載された
    車載用電源装置であって、 補助電源回路を含み、前記補助電源回路は、前記直流入
    力電圧から直流電圧を生成し、 前記過電圧保護回路は、出力電圧検出回路と、第1の比
    較器と、第2の比較器とを含み、 前記出力電圧検出回路は、前記DCーDCコンバータか
    ら前記一対の出力端子に供給される直流出力電圧を検出
    して電圧検出信号を生成し、 前記第1の比較器は、入力端の一方に前記電圧検出信号
    が供給され、入力端の他方に、前記基準電圧設定回路か
    ら前記基準電圧信号が供給され、前記電圧検出信号の電
    圧値が前記基準電圧信号の電圧値よりも高いとき、反転
    動作をして信号を出力し、 前記第2の比較器は、 入力端の一方に、時定数充放電回路が接続されていて、
    前記時定数充放電回路を通して、前記第1の比較器の出
    力信号、および、前記補助電源回路で生成された直流電
    圧が供給され、入力端の他方に前記補助電源回路で生成
    された前記直流電圧が供給され、前記入力端の一方で見
    た電圧値が、前記入力端の他方で見た電圧値よりも高い
    ことを条件にして反転動作を行う車載用電源装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れかに記載された車
    載用電源装置であって、 前記一対の出力端子は、車載負荷を接続するために備え
    られ、 前記車載負荷は、充電可能な補機用直流電源と、補機と
    を含む車載用電源装置。
  7. 【請求項7】 主電源と、主電源投入スイッチと、モー
    タドライブ回路と、モータと、電源装置とを含む車載装
    置であって、 前記主電源は、メインバッテリを含み、 前記モータドライブ回路は、前記主電源から、前記主電
    源投入スイッチを介して供給される直流電力を前記モー
    タに供給し、 前記モータは、車輪駆動源として用いられ、 前記電源装置は、請求項1乃至6の何れかに記載された
    車載用電源装置でなり、前記主電源投入スイッチを介し
    て、前記主電源から前記直流入力電圧が供給される車載
    装置。
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