JP2020145655A - 通電制御装置 - Google Patents

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竜乃介 力田
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幸幹 松下
沼崎 浩二
Koji Numazaki
浩二 沼崎
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祐介 増元
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淳平 ▲高▼石
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Abstract

【課題】待機モード時に負荷へ暗電流を供給できる通電制御装置を提供すること。【解決手段】通電制御装置20は、電源と負荷との通電経路23に設けられた半導体スイッチ24と、半導体スイッチ24の駆動を制御するコントローラ25を備えている。コントローラ25の制御部33は、通常モードにおいて、半導体スイッチ24を、待機モードより抵抗値が低い状態で電流が流れるオン状態に制御する。制御部33は、待機モードにおいて、半導体スイッチ24を、通常モードより抵抗値が高い状態で電流が流れるオン状態に制御する。【選択図】図2

Description

この明細書における開示は、通電制御装置に関する。
特許文献1には、通電制御装置が開示されている。通電制御装置は、電源と負荷との通電経路に設けられたスイッチと、スイッチの駆動を制御する駆動制御部を備えている。
特開2004−248093号公報
特許文献1に記載の技術によれば、操作者により操作スイッチがオフされて通常モードから待機モードに切り替わると、通電制御装置を構成する回路のうち、操作スイッチからの入力回路以外のすべてが遮断される。これにより、通電制御装置において、入力回路以外に流れる暗電流をすべて遮断することができる。しかしながら、ゲート駆動回路もオフ状態となり、スイッチもオフされる。よって、待機モード時に、負荷に対して暗電流を供給することができない。
開示されるひとつの目的は、待機モード時に負荷へ暗電流を供給できる通電制御装置を提供することにある。
開示される他のひとつの目的は、負荷に対して暗電流を供給しつつ、通電制御装置の消費電流を抑制することにある。
ここに開示された通電制御装置は、
電源(11)と負荷(16)との通電経路(23)に設けられた半導体スイッチ(24)と、
半導体スイッチの駆動を制御する駆動制御部(25)と、
を備えている。
そして、駆動制御部は、
通常モードにおいて、半導体スイッチを、待機モードより抵抗値が低い状態で電流が流れるオン状態に制御し、
待機モードにおいて、半導体スイッチを、通常モードより抵抗値が高い状態で電流が流れるオン状態に制御する。
ここに開示された通電制御装置によると、駆動制御部が、半導体スイッチのオン状態を通常モードと待機モードとで異なる状態に制御する。待機モードにおいて、駆動制御部は、通常モードより抵抗値が高い状態でオンするように半導体スイッチを制御する。待機モードにおいて、半導体スイッチは抵抗値が高い状態でオンするため、通常モード時に流れる電流より小さい暗電流を、負荷に供給することができる。以上により、待機モード時に負荷へ暗電流を供給することができる。
この明細書における開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、及び効果は、後続の詳細な説明、及び添付の図面を参照することによってより明確になる。
第1実施形態に係る通電制御装置を備えた電源システムの概略構成を示す図である。 通電制御装置を示す図である。 制御部が実行する処理を示すフローチャートである。 待機モード処理を示すフローチャートである。 タイミングチャートである。 変形例を示す図である。 変形例を示す図である。 変形例を示す図である。 変形例を示す図である。 変形例を示す図である。 変形例を示す図である。 第2実施形態に係る通電制御装置を示す図である。 駆動部を示す図である。 変形例を示す図である。 変形例を示す図である。 変形例を示す図である。 その他変形例を示す図である。 その他変形例を示す図である。
図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的に及び/又は構造的に対応する部分には同一の参照符号を付与する。
(第1実施形態)
本実施形態の通電制御装置は、電源システムに適用される。以下では、電源システムの一例として、車両に搭載される冗長電源システムを示す。
<電源システム>
図1に基づき、電源システムの概略構成について説明する。図1に示すように、電源システム10は、車載電源である第1電源11及び第2電源12と、バス13a,13bと、通電制御装置20を備えている。以下において、第1電源11及び第2電源12を、車載電源11,12と称することがある。電源システム10は、2つの車載電源11,12を備えた冗長電源システムとされている。
車載電源11,12は、直流電圧源である。車載電源11,12として、たとえば二次電池やキャパシタを採用することができる。第2電源12の電池容量は、第1電源11の電池容量以下とされている。第1電源11はメイン電源と称され、第2電源12はサブ電源と称されることがある。
本実施形態では、第1電源11として鉛蓄電池を採用し、第2電源12としてリチウムイオン電池を採用している。第2電源12の電池容量は、第1電源11の電池容量に対して小さく設定されている。車載電源11,12の定格電圧は、たとえば12Vである。
第1電源11は、バス13aを介して通電制御装置20に接続されている。第2電源12は、バス13bを介して通電制御装置20に接続されている。バス13aは、第1電力系統バスと称され、バス13bは第2電力系統バスと称されることがある。第2電源12とバス13bとの間には、リレー14が設けられている。リレー14は、たとえば機械式接点を有する電磁リレーである。リレー14のオンオフは、後述するコントローラ25や、通電制御装置20とは別の図示しないECU(Electronic Control Unit)により切り替えられる。
リレー14がオンすると、第2電源12は、バス13bに接続される。リレー14がオフすると、第2電源12は、バス13bに対して電気的に切り離される。リレー14は、緊急時用のリレーであり、通常時には常時オンされる。たとえば第2電源12に地絡などの故障が生じたとき、第2電源12が過充電又は過放電となる虞があるときに、リレー14はオフされる。図1では、リレー14を第2電源12の外側に設けているが、リレー14を第2電源12内に設けてもよい。
通電制御装置20は、バス13a,13bの間に設けられている。車両において、バス13a,13bには、各種の負荷が接続されている。各種負荷には、車載電源11,12からバス13a,13bを介して動作のための電力が供給される。バス13a,13bのそれぞれには、少なくともひとつの負荷が接続されている。
後述する半導体スイッチ24がオンされると、バス13aとバス13bとが、電気的に接続される。半導体スイッチ24のオンにより、バス13a,13b間での電力の受け渡しが可能となる。半導体スイッチ24がオフされると、バス13aとバス13bとが、電気的に遮断される。たとえば車載電源11,12の一方が故障したり、バス13a,13bの一方で地絡が生じても、半導体スイッチ24のオフにより、バス13aとバス13bとを遮断することができる。これにより、負荷のすべてが動作不能となるのを回避することができる。
図1に示すように、バス13aには第1負荷15が接続され、バス13bには第2負荷16が接続されている。車両は、図示しないイグニッションスイッチ(以下、IGスイッチと示す)を備えている。第1負荷15は、少なくともIGスイッチがオンされているときに、電力の供給を受けて動作する負荷である。第2負荷16は、IGスイッチがオンされているときだけでなく、オフされているときにも電力の供給を受けて動作する負荷である。第2負荷16は、IGスイッチがオフされているときに、後述する暗電流によって動作する負荷である。
上記したように、本実施形態では、第2電源12の電池容量が、第1電源11の電池容量に対して小さく設定されている。IGスイッチのオフに応じて、リレー14はオフされる。これにより、IGオフ中における第2電源12の過放電が抑制される。IGスイッチがオフされているとき、第1電源11から半導体スイッチ24を介して第2負荷16に電力が供給され、第2負荷16が動作する。リレー14がオフされている状態で、第2負荷16には、第1電源11から電力が供給される。よって、第1電源11が電源に相当する。第2負荷16が、半導体スイッチを介して電源から電力が供給される負荷に相当する。
車載電源11,12は、充放電可能な二次電池である。車両が発電機(オルタネータ)を備える構成の場合、車載電源11,12は、発電機によって充電が可能である。発電機がたとえばバス13aに接続されている場合、第1電源11は、発電機によって充電が可能である。第2電源12は、第1電源11及び発電機の少なくとも一方によって充電が可能である。発電機の生じた電力を、バス13a,13bを介して負荷に供給することも可能である。車両が、走行駆動用のモータと、モータの電源としての高圧電源を備える場合、高圧電源の電圧をDCDCコンバータによって降圧し、第1電源11などを充電可能に構成してもよい。
<通電制御装置>
図1及び図2に基づき、通電制御装置20について説明する。通電制御装置20は、外部接続用の端子21,22と、半導体スイッチ24と、コントローラ25を備えている。
端子21は、第1電源11側のバス13aに接続される。端子22は、第2電源12側のバス13bに接続される。端子21,22間には、バス13a,13b間をつなぐ通電経路23が設けられている。通電経路23は、配線と称されることがある。
半導体スイッチ24は、通電経路23に設けられている。半導体スイッチ24は、通電経路23を導通状態又は遮断状態に切り替える。半導体スイッチ24は、バス13a,13bを導通状態又は遮断状態に切り替える。半導体スイッチ24は、スイッチング素子を備えて構成されている。
本実施形態では、スイッチング素子として、nチャネル型のMOSFETを採用している。MOSFETは、ノーマリオフ型のスイッチング素子である。このMOSFETは、構造上、ドレイン−ソース間に寄生ダイオード(ボディダイオード)を有している。MOSFETをオフしても寄生ダイオードを介して電流が流れるので、ひとつのMOSFETだけでは、双方向の電流を遮断することができない。
冗長電源システムでは、バス13aとバス13bとの間で双方向に電流が流れる可能性がある。そこで、半導体スイッチ24を、寄生ダイオードの順方向となる向きを互いに逆方向とした1対のMOSFETQ1,Q2により構成している。MOSFETQ1,Q2は、ダイオードD1,D2を有している。ダイオードD1,D2は寄生ダイオードである。電源失陥が生じても、MOSFETQ1,Q2をともにオフすることで、電流の流れる方向によらず、電流を完全に遮断することができる。
具体的には、MOSFETQ1が第1電源11(バス13a)側に配置され、MOSFETQ2が第2電源12(バス13b)側に配置されている。ダイオードD1,D2は、アノード同士が接続されている。MOSFETQ1,Q2は、ソース同士が接続されたソースコモン型の接続構造をなしている。MOSFETQ1のドレインが端子21に電気的に接続され、MOSFETQ2のドレインが端子22に電気的に接続されている。
半導体スイッチ24の構成は、上記例に限定されない。たとえばドレイン同士が互いに接続されたドレインコモンの接続構造を採用することもできる。この場合も、寄生ダイオードは互いに逆向きとなる。寄生ダイオードは、カソード同士が接続される。また、寄生ダイオードを有する半導体素子に代えて、寄生ダイオードを有さない半導体素子、たとえばIGBTやノーマリオン型の素子を採用してもよい。この場合、半導体スイッチ24を、ひとつの半導体素子により構成することができる。
図2に示すように、MOSFETQ1,Q2は、キャパシタC1,C2を備えている。キャパシタC1は、MOSFETQ1のゲート−ソース間に形成されている。キャパシタC2は、MOSFETQ2のゲート−ソース間に形成されている。キャパシタC1,C2は、MOSFETQ1,Q2のゲートにオン駆動信号、すなわちHiレベルの信号が入力されると、充電される。本実施形態のキャパシタC1,C2は、寄生キャパシタである。キャパシタC1,C2が、ゲートキャパシタに相当する。
コントローラ25は、半導体スイッチ24の駆動を制御する。コントローラ25は、MOSFETQ1,Q2それぞれの駆動を制御する。コントローラ25は、電子制御装置と称されることがある。コントローラ25は、たとえば第1電源11から電力が供給され、動作する。通電制御装置20は、端子21とは別に電源端子を備えてもよい。端子21を介して電力が供給される構成としてもよい。コントローラ25が、駆動制御部に相当する。
コントローラ25は、少なくともひとつのコンピュータを含む制御システムによって提供される。制御システムは、ハードウェアである少なくともひとつのプロセッサ(ハードウェアプロセッサ)を含む。ハードウェアプロセッサは、下記(i)、(ii)、又は(iii)により提供することができる。
(i)ハードウェアプロセッサは、ハードウェア論理回路である場合がある。この場合、コンピュータは、プログラムされた多数の論理ユニット(ゲート回路)を含むデジタル回路によって提供される。デジタル回路は、プログラム及び/又はデータを格納したメモリを備える場合がある。コンピュータは、アナログ回路によって提供される場合がある。コンピュータは、デジタル回路とアナログ回路との組み合わせによって提供される場合がある。
(ii)ハードウェアプロセッサは、少なくともひとつのメモリに格納されたプログラムを実行する少なくともひとつのプロセッサコアである場合がある。この場合、コンピュータは、少なくともひとつのメモリと、少なくともひとつのプロセッサコアとによって提供される。プロセッサコアは、たとえばCPUと称される。メモリは、記憶媒体とも称される。メモリは、プロセッサによって読み取り可能な「プログラム及び/又はデータ」を非一時的に格納する非遷移的かつ実体的な記憶媒体である。
(iii)ハードウェアプロセッサは、上記(i)と上記(ii)との組み合わせである場合がある。(i)と(ii)とは、異なるチップの上、又は共通のチップの上に配置される。
すなわち、コントローラ25が提供する手段及び/又は機能は、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、又はそれらの組み合わせにより提供することができる。本実施形態では、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)を用いて実現されている。
コントローラ25と、上記した図示しないECUとは、車載ネットワークのバスを介して相互に通信可能となっている。コントローラ25は、上位制御装置であるECUからの指令値、車載電源11,12の蓄電状態などに基づいて、半導体スイッチ24の制御状態を決定し、半導体スイッチ24の駆動信号を生成する。そして、生成した駆動信号をMOSFETQ1,Q2のゲート(制御端子)に対して出力する。なお、バス13a,13bには、車載電源11,12のバッテリ電圧を検出する電圧センサがそれぞれ設けられている。コントローラ25は、たとえば第2電源12のSOCを算出し、SOCが所定の使用範囲内に保持されるよう、第2電源12の充電量及び放電量を制御する。コントローラ25は、過充電や過放電を防ぐように、リレー14のオンオフを切り替える。
図2に示すように、コントローラ25は、駆動部30と、検出部31と、判定部32と、制御部33を有している。制御部33が、間欠制御部に相当する。
駆動部30は、制御部33からの指示信号に従い、MOSFETQ1,Q2のゲートに対して駆動信号を出力する回路である。駆動部30は、駆動信号として、MOSFETQ1,Q2をオンさせるために、オン駆動信号を出力する。駆動部30は、オン駆動信号として、Hiレベルの信号を出力する。駆動部30は、駆動信号として、MOSFETQ1,Q2をオフさせるために、オフ駆動信号を出力する。駆動部30は、オフ駆動信号として、Loレベルの信号を出力する。
駆動部30は、MOSFETQ1に対応する駆動部30aと、MOSFETQ2に対応する駆動部30bを有している。駆動部30a,30bは、昇圧回路300と、ドライバ301をそれぞれ有している。昇圧回路300は、たとえば第1電源11から供給される電圧を昇圧する回路であり、図示しないコンデンサなどを備えて構成されている。昇圧回路300としては、たとえばチャージポンプ回路を採用することができる。ドライバ301は、駆動信号を生成してゲートに出力するドライブ回路である。ドライバ301は、昇圧回路300による昇圧電圧に応じたオン駆動信号を出力する。
検出部31は、ソースを基準とするゲート電圧を検出する回路である。検出部31は、差動増幅器31aを有している。検出部31は、第1電源11側に配置されたMOSFETQ1のゲートの電圧VGとソースの電圧VSとの差に応じた電圧信号VGSを出力する。差動増幅器31aの非反転入力端子には、基準電圧Vref−aが入力されている。差動増幅器31aは、電圧VGが電圧VSよりも高いときには、その差に応じた分だけ、基準電圧Vref−aよりも高い電圧信号VGSを出力する。以下において、電圧信号VGSを、ゲート電圧VGSと称することがある。
判定部32は、電圧信号VGSの電圧レベルを判定する回路である。判定部32は、2つのコンパレータ32a,32bを有している。コンパレータ32aは、電圧信号VGSと閾値電圧Vth1とを比較する。コンパレータ32bは、電圧信号VGSと閾値電圧Vth2とを比較する。閾値電圧Vth1は、閾値電圧Vth2よりも高い電圧である。閾値電圧Vth2としては、電流が流れなくなる限界の値、いわゆるスレッショルド電圧(Vt)を設定してもよいし、マージンを加算してスレッショルド電圧よりも高めた値を設定してもよい。
本実施形態では、閾値電圧Vth2として、電流が流れなくなる限界の値を設定している。また、ゲート電圧が閾値電圧Vth1を超えると、MOSFETがフルオン状態に保持される。つまり、ゲート電圧が閾値電圧Vth2以上、閾値電圧Vth1以下の範囲内で、MOSFETはハーフオン状態に保持される。ハーフオンとは、実質的にオンであり電流が流れるものの、オン抵抗はフルオンに較べて大きい状態である。
コンパレータ32aは、電圧信号VGSが閾値電圧Vth1より大きくなると、電圧信号VGSが大きいことを示すHiレベルの信号を制御部33に出力する。コンパレータ32bは、電圧信号VGSが閾値電圧Vth2より小さくなると、電圧信号VGSが小さいことを示すLoレベルの信号を制御部33に出力する。
制御部33は、駆動部30に対して指示信号を出力する。制御部33には、たとえば上位制御装置であるECUから、IGスイッチのオン、オフに相関する信号(以下、IG信号と示す)が入力される。制御部33には、上記したように、判定部32による判定結果が入力される。
コントローラ25は、図示しない過電流検出部を有している。車載電源失陥、バス地絡、負荷地絡などの異常が生じると、過電流が流れる。過電流検出部は、バス13a,13bや通電経路23の電流及び/又は電圧に基づいて、過電流が流れているか否かを判定する。制御部33には、過電流検出結果も入力される。制御部33は、IG信号、判定部32による判定結果、過電流検出結果などに応じて、制御モードを切り替え可能に構成されている。制御部33は、制御モードに応じた指示信号を、駆動部30に対して出力する。
<制御部が実行する処理>
図2〜図4に基づき、制御部33が実行する処理の一例について説明する。制御部33は、複数の制御モードを設定可能に構成されている。複数の制御モードとして、バス13a,13bを導通状態にする導通モードと、バス13a,13bを遮断状態にする遮断モードがある。また、導通モードとして、通常モードと、待機モードがある。
図3は、制御部33が実行する処理を示している。制御部33には、IGスイッチがオンされている期間だけでなく、オフされている期間にも、たとえば第1電源11から動作のための電力が供給される。電源が投入されている間において、制御部33は、以下に示す処理を所定の周期で繰り返し実行する。
図3に示すように、制御部33は、先ず半導体スイッチ24による遮断が必要か否かを判定する(ステップS10)。制御部33は、過電流検出部の出力に基づいて、遮断の要否を判定する。
ステップS10において遮断が必要であると判定すると、次いで制御部33は、遮断モードを設定する(ステップS11)。遮断モードを設定すると、制御部33は、駆動部30a,30bに対してオフ指示信号を出力し、一連の処理を終了する。オフ指示信号により、駆動部30a,30bにおいて、昇圧回路300での昇圧は行われず、昇圧電圧がドライバ301に供給されない。ドライバ301から、オフ駆動信号が出力される。これにより、MOSFETQ1,Q2がともにオフ状態となり、バス13a,13b間が遮断される。
一方、ステップS10において遮断が必要ではないと判定すると、制御部33は、IG信号に基づいて、IGスイッチがオンされているか否かを判定する(ステップS12)。IGスイッチがオンされている場合、制御部33は、導通モードとして通常モードを設定する(ステップS13)。
通常モードを設定すると、制御部33は、判定部32の判定結果によらず、駆動部30a,30bに対してオン指示信号を出力する。そして、一連の処理を終了する。オン指示信号により、駆動部30a,30bにおいて、昇圧回路300が昇圧動作する。ドライバ301は、オン指示信号に応じて動作し、昇圧電圧に応じたオン駆動信号を出力する。これにより、MOSFETQ1,Q2がともにオン状態となり、バス13a,13bが導通状態となる。通常モードの設定期間において、駆動部30a,30bは、オン駆動信号を継続して出力する。
通常モードにおいて、MOSFETQ1,Q2の電圧信号VGSは、いずれも閾値電圧Vth1よりも高い値に保持される。これにより、MOSFETQ1,Q2は、抵抗値(オン抵抗)が小さいフルオン状態で駆動する。
ステップS12においてIGスイッチがオンされていない、すなわちオフされていると判定すると、制御部33は、導通モードとして待機モードを設定する(ステップS14)。待機モードを設定すると、制御部33は、判定部32の判定結果に応じた指示信号を、駆動部30に対して出力し、一連の処理を終了する。なお、制御部33が実行する処理は、上記した例に限定されない。
<待機モード>
図4は、制御部33が実行する待機モード処理を示している。図4に示すように、先ず制御部33は、MOSFETQ2の駆動部30bに対して、オフ指示信号を出力する(ステップS20)。オフ指示信号により、駆動部30bにおいて、昇圧回路300での昇圧は行われず、ドライバ301からオフ駆動信号(Loレベルの信号)が出力される。これにより、MOSFETQ2はオフ状態となる。ダイオードD2を通じて、バス13aからバス13bに向けた電流が流れる。
次いで、制御部33は、通常モードからの切り替わりか否かを判定する(ステップS21)。通常モードからの切り替わり直後のタイミングの場合、制御部33は、MOSFETQ1の駆動部30aに対する指示信号をオフ指示信号に切り替え(ステップS22)、ステップS23へ移行する。オフ指示信号により、駆動部30aにおいて、昇圧回路300が昇圧動作を実行せず、ドライバ301からMOSFETQ1に対してオフ駆動信号が出力される。切り替わり直後ではない場合、ステップS22の処理を経ずに、ステップS23へ移行する。
次いで、制御部33は、MOSFETQ1の電圧信号VGSが閾値電圧Vth2より小さいか否かを判定する(ステップS23)。制御部33は、コンパレータ32bの出力に基づいて、電圧信号VGSが閾値電圧Vth2より小さいか否かを判定する。
電圧信号VGSが閾値電圧Vth2より小さい場合、制御部33は、駆動部30aに対して出力する指示信号を、オン指示信号に切り替える(ステップS24)。オン指示信号により、駆動部30aにおいて、昇圧回路300が昇圧動作を実行し、ドライバ301からMOSFETQ1に対してオン駆動信号(Hiレベルの信号)が出力される。
ステップS23において、電圧信号VGSが閾値電圧Vth2より小さくない場合、MOSFETQ1の電圧信号VGSが閾値電圧Vth1より大きいか否かを判定する(ステップS25)。制御部33は、コンパレータ32aの出力に基づいて、電圧信号VGSが閾値電圧Vth1より大きいか否かを判定する。電圧信号VGSが閾値電圧Vth1より大きい場合、制御部33は、駆動部30aに対して出力する指示信号を、オフ指示信号に切り替える(ステップS26)。オフ指示信号により、駆動部30aにおいて、昇圧回路300での昇圧は行われず、ドライバ301からオフ駆動信号が出力される。
ステップS25において、電圧信号VGSが閾値電圧Vth1より大きくない場合、すなわちVth2≦VGS≦Vth1の場合、制御部33は、駆動部30aに対して出力している現状の指示信号を保持する(ステップS27)。
図5は、待機モードにおける各種波形を示している。図5に示す指示信号は、制御部33から、MOSFETQ1側の駆動部30aに対して出力される信号である。図5では、MOSFETQ1側の電圧信号VGSをVGS(Q1)と示し、MOSFETQ2側の電圧信号VGSをVGS(Q2)と示している。図5は、待機モードに切り替わった直後ではなく、所定時間経過した状態を示している。
上記したように、MOSFETQ1は、キャパシタC1を備えている。時刻t1で電圧信号VGS(Q1)が閾値電圧Vth2を下回ると、制御部33は、駆動部30aに対してオン指示信号を出力する。これにより、駆動部30aは、MOSFETQ1のゲートに対してオン駆動信号を出力する。オン駆動信号によりキャパシタC1が充電され、電圧信号VGS(Q1)が上昇する。
電圧信号VGS(Q1)が上昇し、時刻t2で閾値電圧Vth1を上回ると、制御部33は、駆動部30aに対してオフ指示信号を出力する。これにより、駆動部30aは、昇圧動作を停止し、MOSFETQ1のゲートに対してオフ駆動信号を出力する。キャパシタC1に蓄積された電荷により、電圧信号VGS(Q1)は、緩やかに下降する。電圧信号VGS(Q1)が時刻t3で閾値電圧Vth2を下回ると、制御部33は、駆動部30aに対して再びオン指示信号を出力する。
このように、制御部33は、待機モードにおいて、オン指示信号の出力とオフ指示信号の出力を、交互に実行する。制御部33は、駆動部30aに対して、オン駆動信号の出力動作を間欠で実行させる。駆動部30aは、時刻t1からt2までの間においてオン駆動信号を出力し、時刻t2からt3までの間においてオフ駆動信号を出力する。キャパシタC1の効果により、動作の一周期において、オフ駆動信号を出力する期間のほうが、オン駆動信号を出力する期間よりも長くなっている。
制御部33は、電圧信号VGS(Q1)が閾値電圧Vth2を下回ると、直ちに、オン指示信号に切り替える。制御部33は、電圧信号VGS(Q1)が閾値電圧Vth1を上回ると、直ちに、オフ指示信号に切り替える。制御部33は、電圧信号VGS(Q1)が閾値電圧Vth2以上、閾値電圧Vth1以下の範囲内となるように制御する。よって、待機モードのほぼ全期間において、MOSFETQ1は、通常モードよりも抵抗値が高い状態で、電流が流れるオン状態に保持される。待機モードにおいて、MOSFETQ1は、ハーフオン状態に保持される。本実施形態では、上記した間欠動作により、電圧信号VGS(Q1)をフルオンに較べて低くすることで、ハーフオン状態としている。
上記したように、制御部33は、待機モード中、駆動部30bに対してオフ指示信号を出力する。よって、電圧信号VGS(Q2)は、図5に示すように、MOSFETQ2がオンしない所定の電圧、たとえば0Vとされる。MOSFETQ2は、オフ状態となる。待機モードでは、MOSFETQ1及びダイオードD2を介して電流が流れる。
<第1実施形態のまとめ>
本実施形態では、制御部33が、半導体スイッチ24のオン状態を、IGスイッチがオンされている通常モードと、IGスイッチがオフされている待機モードとで、異なる状態に制御する。制御部33は、通常モードにおいて、半導体スイッチ24を構成するMOSFETQ1を、抵抗値が低い状態でオン(フルオン)するように制御する。制御部33は、待機モードにおいて、MOSFETQ1を、通常モードよりも抵抗値が高い状態でオン(ハーフオン)するように制御する。待機モードにおいて、半導体スイッチ24は抵抗値が高い状態でオンするため、通常モード時に流れる電流(通常電流)より小さい電流(暗電流)を、半導体スイッチ24を介して第2負荷16に供給することができる。以上により、待機モード時に負荷へ暗電流を供給することができる。待機モードは、暗電流供給モードと称されることがある。
また、待機モードにおいて、通常モードよりもオン駆動信号の電圧(ゲート電圧)を低くすることで、半導体スイッチ24の抵抗値を高くする。待機モードでは、たとえば、上記したように昇圧回路300の動作を停止させることで、オン駆動信号の電圧を低くする。したがって、通電制御装置20の消費電流を低減することができる。
本実施形態では、待機モードにおいて、制御部33が、オン指示信号を一時的に出力する。制御部33は、オン指示信号とオフ指示信号を交互に出力する。これにより、駆動部30aは間欠動作し、オン駆動信号を一時的に出力する。オン駆動信号の出力により、MOSFETQ1のキャパシタC1が充電される。オフ駆動信号に切り替えても、キャパシタC1に蓄積された電荷により、MOSFETQ1はハーフオン状態に保持される。このように、駆動部30aを間欠動作させることで、待機モード時に暗電流を供給しつつ、通電制御装置20の消費電流を低減することができる。
本実施形態では、半導体スイッチ24が2つのMOSFETQ1,Q2を備えて構成されている。MOSFETQ1,Q2は、ソース同士が接続されている。ダイオードD1,D2は、アノード同士が接続されている。そして、制御部33は、駆動部30aを間欠動作させ、駆動部30bに対してオフ指示信号を継続して出力する。したがって、ハーフオン状態のMOSFETQ1及びダイオードD2を通じて、暗電流が流れる。MOSFETQ2をオフ状態にするので、通電制御装置20の消費電流をさらに低減することができる。
本実施形態では、ソース基準のゲート電圧VGSを検出し、ゲート電圧VGSのレベルに応じて駆動部30aを間欠動作させる。ゲート電圧VGSをモニタしているため、MOSFETQ1の動作状態を切り替えやすい。
<第1実施形態の変形例>
電源システム10及び通電制御装置20の構成は、上記した例に限定されない。たとえば図6に示す変形例において、電源システム10は、ひとつの電源11Aのみを備えている。通電制御装置20は、電源11Aと負荷16Aの間に配置されている。通電制御装置20を構成する半導体スイッチ24は、ひとつのMOSFETQ1のみを有している。このような構成において、上記した制御が適用される。コントローラ25の図示しない制御部33は、通常モードと待機モードとで、半導体スイッチ24のオン状態が異なるように制御する。具体的には、MOSFETQ1のオン状態を、通常モードにおいて抵抗値が低い状態でオン(フルオン)し、待機モードにおいて抵抗値が高い状態でオン(ハーフオン)するように制御する。待機モードにおいて、図示しない駆動部30aを間欠動作させることで、MOSFETQ1をハーフオン状態に保持することができる。
第1電源11側のMOSFETQ1の駆動部30aを間欠動作させ、第2負荷16側のMOSFETQ2をオフ状態にする例を示したが、これに限定されない。半導体スイッチ24が直列接続された2つのMOSFETQ1,Q2を備える構成において、MOSFETQ2を、MOSFETQ1同様の状態、すなわちハーフオン状態に制御してもよい。この場合、MOSFETQ1,Q2で駆動部30を共通にすることも可能である。ハーフオン状態のMOSFETQ1,Q2を通じて、第1電源11から第2負荷16へ暗電流を供給することができる。駆動部30の間欠動作により、通電制御装置20の消費電流を低減することができる。なお、上記したように、MOSFETQ2をオフ状態にすると、消費電流をさらに低減することができる。
制御部33が、ゲート電圧VGSに基づいて指示信号を切り替える例を示したが、これに限定されない。ゲート電圧VGSに代えて、図7に示す変形例のように、半導体スイッチ24の両端電圧を検出してもよい。すなわち、両端電圧に基づいて、半導体スイッチ24に流れる電流の状態を検出してもよい。
図7において、検出部31の差動増幅器31aは、半導体スイッチ24の一端側の電圧V1と、他端側の電圧V2との差に応じた電圧信号V12を出力する。以下では、電圧信号V12を、両端電圧V12と称することがある。差動増幅器31aは、電圧V1が電圧V2よりも高いときには、その差に応じた分だけ、基準電圧Vref−bよりも高い電圧信号V12を出力する。判定部32は、上記同様、2つのコンパレータ32a,32bを有している。コンパレータ32aは、電圧信号V12と閾値電圧Vth3とを比較する。コンパレータ32bは、電圧信号V12と閾値電圧Vth4とを比較する。閾値電圧Vth3は、閾値電圧Vth4よりも高い電圧である。閾値電圧Vth3が上限閾値、閾値電圧Vth4が下限閾値である。たとえば駆動部30aのみを間欠動作させる場合、制御部33は、コンパレータ32aからHi信号が出力されると、駆動部30aに出力する指示信号を、オン指示信号に切り替える。コンパレータ32bからLo信号が出力されると、駆動部30aに出力するオフ指示信号に切り替える。
図7では、両端電圧V12として、半導体スイッチ24の両端の電圧の例を示したが、これに限定されない。図8に示す変形例のように、電流検出用のシャント抵抗26を設け、シャント抵抗26の両端の電圧を、両端電圧V12としてもよい。図8では、シャント抵抗26を、通電経路23において、MOSFETQ1,Q2の間に設けている。これに代えて、端子21とMOSFETQ1の間、端子22とMOSFETQ2の間に設けてもよい。図7及び図8に示す例は、駆動部30aのみ間欠動作させる構成、駆動部30a,30bを間欠動作させる構成のいずれにも適用が可能である。
図示を省略するが、ダイオードD2の両端電圧を、両端電圧V12としてもよい。駆動部30aを間欠動作させ、MOSFETQ2をオフ状態にする構成に適用が可能である。待機モードにおいて、第2負荷16側のMOSFETQ2がオフされ、暗電流がダイオードD2を流れる。したがって、ダイオードD2の両端電圧に基づいて、制御部33の指示信号を切り替えることができる。
待機モードにおいて、暗電流を連続的に供給する例を示したが、これに限定されない。第2負荷16の機能に応じて、暗電流を断続的に供給するようにしてもよい。上記した例では、待機モードのほぼ全期間において、MOSFETQ1をハーフオン状態に制御したが、ハーフオン状態とオフ状態とを交互に繰り返すように制御してもよい。オフ状態を設けることで、暗電流が供給されない期間を設けることができる。また、フルオン状態と、ハーフオン状態と、オフ状態の順に繰り返すよう制御してもよい。制御状態として、少なくともハーフオン状態を含めばよい。
制御部33が、ゲート電圧VGSや両端電圧V12に基づいて、指示信号を切り替える例を示したが、これに限定されない。図9に示す変形例のように、コントローラ25が、タイマ部34を備える構成としてもよい。タイマ部34は、タイマカウンタなどを備えた回路である。タイマ部34は、オン、オフを所定周期で繰り返す信号を生成し、制御部33に出力する。タイマ部34は、待機モードにおいて制御部33が指示信号を切り替えるタイミング信号を生成する。待機モードにおいて、制御部33は、時間T1の間、オン指示信号を出力し、次いで時間T2の間、オフ指示信号を出力する。時間T2を時間T1よりも長くすると、消費電流をより低減することができる。
時間T1,T2を適宜設定することで、暗電流を連続的に供給する構成、暗電流を断続的に供給する構成のいずれも可能である。その際、タイマ部34を間欠動作させてもよい。間欠動作によって、通電制御装置20の消費電流を低減することができる。なお、上記した他の構成において、検出部31及び判定部32を間欠動作させてもよい。これにより、通電制御装置20の消費電流を低減することができる。また、間欠動作により、暗電流の断続的な供給も可能となる。
キャパシタC1,C2として、MOSFETQ1,Q2の寄生キャパシタの例を示したが、これに限定されない。キャパシタC1,C2として、図10に示す変形例のように、外付けのキャパシタを採用することもできる。図10に示すキャパシタC1,C2は、ゲート電圧VGSを保持するために、MOSFETQ1,Q2が備えるゲート−ソース間の寄生キャパシタより大きい容量が設定されている。
MOSFETQ1のゲートとソースとの間において、キャパシタC1は、スイッチSW1と直列接続されている。MOSFETQ2のゲートとソースとの間において、キャパシタC2は、スイッチSW2と直列接続されている。スイッチSW1,SW2は、たとえば制御部33により、通常モードにおいてオフされ、待機モードにおいてオンされる。キャパシタC1,C2の容量は寄生キャパシタよりも大きいので、オフ指示信号に切り替えた後、たとえばゲート電圧VGSをより長い時間において閾値電圧Vth2以上に保持することができる。
図示を省略するが、通電制御装置20を構成する半導体スイッチ24及びコントローラ25を別体としてもよい。たとえば半導体スイッチ24を、端子21,22及び通電経路23とともにスイッチモジュールとし、コントローラ25を、スイッチモジュールとは別の電子制御装置としてもよい。
バス13a,13bに接続される負荷は、上記した例に限定されない。バス13aに対して、第1負荷15とともに、その他の負荷が接続されてもよい。バス13bに対して、第2負荷16とともに、その他の負荷が接続されてもよい。
バス13a,13bの間に、ひとつの通電制御装置20が配置される例を示したが、これに限定されない。たとえばバス13a,13b間において、複数の通電制御装置20が互いに並列接続された構成としてもよい。
電源システム10は、第1電力系統に、通電制御装置20を介して、第2電力系統が単純にアドオンされたシステムであった。通電制御装置20の適用は、このようなアドオン型の電源システム10に限定されない。たとえば3つ以上の電力系統が、通電制御装置20を介して直列に連なるバックボーン型のシステムにも適用することができる。
図11に示す変形例は、通電制御装置20として2つの通電制御装置20A,20Bを備えたバックボーン型の電源システム10となっている。図11では、バス13a,13cの間に通電制御装置20Aが配置され、バス13b,13cの間に通電制御装置20Bが配置されている。バス13aには第1電源11が接続され、バス13bには第2電源12が接続されている。バス13cには、負荷16Bが接続されている。IGスイッチがオフされると、たとえば第1電源11から通電制御装置20の半導体スイッチ24を介して、負荷16Bに暗電流が供給される。図11に示す構成では、通電制御装置20Bが上記したリレー14の機能も兼ねる。
また、図示を省略するが、通電制御装置20を、リング型の電源システム10に適用することもできる。リング型の電源システム10は、図11に示したようなバックボーン構造を、環状に繋げた構造をなしている。
半導体スイッチ24を介して、第1電源11から第2負荷16へ暗電流を供給する例を示したが、これに限定されない。たとえば第1電源11をバス13aに対して遮断し、半導体スイッチ24を介して、第2電源12から第1負荷15へ暗電流を供給するように構成してもよい。
(第2実施形態)
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。先行実施形態の記載を援用することができる。先行実施形態では、駆動部30の間欠動作によって、半導体スイッチ24(MOSFETQ1)を、通常モードよりもオン抵抗が高い状態で電流が流れるオン状態にした。これに代えて、待機モードにおいて用いる駆動部30を切り替えることで、半導体スイッチ24を、通常モードよりもオン抵抗が高い状態で電流が流れるオン状態にしてもよい。
電源システム10の構成は、先行実施形態(図1参照)と同じである。本実施形態の通電制御装置20も、外部接続用の端子21,22と、半導体スイッチ24と、コントローラ25を備えている。半導体スイッチ24の構成も、先行実施形態(図1参照)と同じとされている。
図12に示すように、コントローラ25は、駆動部30と、制御部33を備えている。制御部33は、駆動部30に対して指示信号を出力する。制御部33には、IG信号や過電流検出結果が入力される。制御部33は、IG信号、過電流検出結果などに応じて、制御モードを切り替え可能に構成されている。制御部33は、制御モードに応じた指示信号を、駆動部30に対して出力する。
駆動部30は、制御部33からの指示信号に従い、MOSFETQ1,Q2のゲートに対して駆動信号を出力する。駆動部30は、駆動信号として、MOSFETQ1,Q2をオンさせるために、オン駆動信号を出力する。駆動部30は、駆動信号として、MOSFETQ1,Q2をオフさせるために、オフ駆動信号を出力する。
図13は、コントローラ25のうち、駆動部30を示している。図12及び図13に示すように、駆動部30は、昇圧回路300を備えた駆動部30cと、昇圧回路300を備えない駆動部30d,30eを有している。
駆動部30cは、先行実施形態に示した駆動部30a,30b同様、昇圧回路300と、ドライバ301を有している。オン指示信号が入力されると、昇圧回路300は、昇圧動作を実行する。ドライバ301は、オン指示信号に応じて動作し、昇圧回路300による昇圧電圧に応じたオン駆動信号を出力する。本実施形態では、MOSFETQ1,Q2に対して駆動部30cが共通とされている。駆動部30cから出力されたオン駆動信号により、MOSFETQ1,Q2がともにオン状態となる。
駆動部30dは、低圧回路302と、ドライバ301を有している。低圧回路302は、昇圧回路300の昇圧電圧より低い電圧をドライバ301に出力する。ドライバ301は、オン指示信号に応じて動作し、低圧回路302による低電圧に応じたオン駆動信号を出力する。駆動部30dは、MOSFETQ1のゲートに、オン駆動信号を出力する。
図13に示すように、低圧回路302は、差動増幅器302aを有している。低圧回路302は、通電経路23において端子21側の電圧V21と、端子22側の電圧V22との差に応じた電圧信号Vout1を出力する。電圧信号Vout1は、下記式で示される。
(数1)Vout1=(V21−V22)×(R1/R2)+V22
差動増幅器302aの非反転入力端子には、電圧V22も入力される。差動増幅器302aは、電圧V21が電圧V22よりも高いときには、その差に応じた分だけ、電圧V22よりも高い電圧信号Vout1を出力する。ドライバ301は、ソースの電圧VSを基準として、電圧信号Vout1に応じたオン駆動信号を、MOSFETQ1のゲートに出力する。
駆動部30eは、低圧回路303と、ドライバ301を有している。低圧回路303も、昇圧回路300の昇圧電圧より低い電圧をドライバ301に出力する。ドライバ301は、オン指示信号に応じて動作し、低圧回路303による低電圧に応じたオン駆動信号を出力する。駆動部30eは、MOSFETQ2のゲートに、オン駆動信号を出力する。
図13に示すように、低圧回路303は、差動増幅器303aを有している。低圧回路303は、電圧V22と電圧V21との差に応じた電圧信号Vout2を出力する。電圧信号Vout2は、下記式で示される。
(数2)Vout2=(V22−V21)×(R5/R6)+V21
差動増幅器303aの非反転入力端子には、電圧V21も入力される。差動増幅器303aは、電圧V22が電圧V21よりも高いときには、その差に応じた分だけ、電圧V21よりも高い電圧信号Vout2を出力する。ドライバ301は、ソースの電圧VSを基準として、電圧信号Vout2に応じたオン駆動信号を、MOSFETQ2のゲートに出力する。なお、R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8は各抵抗の抵抗値を示している。VSは、MOSFETQ1,Q2のソースの電圧を示している。
電圧信号Vout1,Vout2は、昇圧電圧よりも低い電圧である。このため、駆動部30d,30eから出力されるオン駆動信号は、駆動部30cから出力されるオン駆動信号よりも電圧が低い。
<制御部が実行する処理>
図示を省略するが、制御部33は、先行実施形態(図3参照)同様の処理を実行する。遮断モードを設定すると、制御部33は、駆動部30cに対してオフ指示信号を出力し、一連の処理を終了する。オフ指示信号により、駆動部30cにおいて、昇圧回路300での昇圧は行われず、ドライバ301から、オフ駆動信号が出力される。これにより、MOSFETQ1,Q2がともにオフ状態となり、バス13a,13b間が遮断される。
通常モードを設定すると、制御部33は、駆動部30cに対してオン指示信号を出力し、一連の処理を終了する。オン指示信号により、駆動部30cにおいて、昇圧回路300が昇圧動作する。ドライバ301は、オン指示信号に応じて動作し、昇圧電圧に応じたオン駆動信号を出力する。これにより、MOSFETQ1,Q2がともにオン状態となり、バス13a,13bが導通状態となる。
通常モードにおいて、MOSFETQ1,Q2のゲートには、オン駆動信号として昇圧電圧に応じた信号が入力される。このオン駆動信号は、MOSFETQ1,Q2のスレッショルド電圧(Vt)よりも十分に高い。このため、MOSFETQ1,Q2は、抵抗値(オン抵抗)が小さいフルオン状態で駆動する。
待機モードを設定すると、制御部33は、駆動部30d,30eに対してオン指示信号を出力する。制御部33は、通常モードから待機モードへの切り替えにともなって、オン指示信号の出力先を、駆動部30cから駆動部30d,30eに切り替える。待機モードにおいて、MOSFETQ1,Q2のゲートには、オン駆動信号として対応する電圧信号Vout1,Vout2に応じた信号が入力される。
電圧V21>電圧V22の場合、電圧信号Vout1に応じたオン駆動信号は、スレッショルド電圧(Vt)よりも高いものの、昇圧電圧に応じたオン駆動信号よりも低い。したがって、MOSFETQ1は、通常モード時よりも抵抗値(オン抵抗)が大きいハーフオン状態で駆動する。これにより、待機モード時において、通常モード時に流れる電流よりも小さい暗電流が流れる。電圧V21>電圧V22により、駆動部30eのドライバ301からオフ駆動信号が出力される。このため、MOSFETQ2はオフ状態となる。第1電源11から、MOSFETQ1及びダイオードD2を通じて、第2負荷16に暗電流が流れる。
電圧V22>電圧V21の場合、電圧信号Vout2に応じたオン駆動信号は、スレッショルド電圧(Vt)よりも高いものの、昇圧電圧に応じたオン駆動信号よりも低い。したがって、MOSFETQ2は、通常モード時よりも抵抗値(オン抵抗)が大きいハーフオン状態で駆動する。これにより、待機モード時において、通常モード時に流れる電流よりも小さい暗電流が流れる。電圧V22>電圧V21により、駆動部30dのドライバ301からオフ駆動信号が出力される。このため、MOSFETQ1はオフ状態となる。第2電源12から、MOSFETQ2及びダイオードD1を通じて、第1負荷15に暗電流が流れる。
なお、駆動部30cが、第1駆動部に相当する。駆動部30cが出力するオン駆動信号が、第1オン駆動信号に相当する。駆動部30d,30eが、第2駆動部に相当する。駆動部30d,30eが出力するオン駆動信号が、第2オン駆動信号に相当する。制御部33が、切替部に相当する。
<第2実施形態のまとめ>
本実施形態では、制御部33が、半導体スイッチ24のオン状態を、IGスイッチがオンされている通常モードと、IGスイッチがオフされている待機モードとで、異なる状態に制御する。制御部33は、通常モードにおいて、半導体スイッチ24を構成するMOSFETQ1,Q2を、抵抗値が低い状態でオン(フルオン)するように制御する。たとえば電圧V21>電圧V22の場合、制御部33は、待機モードにおいて、MOSFETQ1を、通常モードよりも抵抗値が高い状態でオン(ハーフオン)するように制御する。よって、通常モード時に流れる電流(通常電流)より小さい電流(暗電流)を、半導体スイッチ24を介して第2負荷16に供給することができる。以上により、待機モード時に負荷へ暗電流を供給することができる。
また、待機モードにおいて、通常モードよりもオン駆動信号の電圧を低くすることで、半導体スイッチ24の抵抗値を高くする。待機モードでは、オン駆動信号の生成に、昇圧が不要である。したがって、通電制御装置20の消費電流を低減することができる。
本実施形態では、通常モードにおいて、制御部33が、昇圧回路300を備えた駆動部30cを駆動させる。これにより、通常モードでは、昇圧電圧に応じたオン駆動信号が出力され、MOSFETQ1,Q2がフルオン状態となる。一方、待機モードにおいて、制御部33が、たとえば昇圧回路300を備えない駆動部30dを駆動させる。これにより、待機モードでは、通常モードよりも電圧の低いオン駆動信号が出力され、MOSFETQ1はハーフオン状態に保持される。したがって、待機モード時に暗電流を供給しつつ、通電制御装置20の消費電流を低減することができる。
本実施形態でも、半導体スイッチ24が2つのMOSFETQ1,Q2を備えて構成されている。MOSFETQ1,Q2は、ソース同士が接続されている。ダイオードD1,D2は、アノード同士が接続されている。待機モードにおいて、制御部33は、オン指示信号を駆動部30d,30eに出力する。駆動部30d,30eのひとつはオン駆動信号を出力し、他のひとつはオフ駆動信号を出力する。したがって、駆動部30d,30eの両方からオン駆動信号を出力する構成に較べて、通電制御装置20の消費電流をさらに低減することができる。
<第2実施形態の変形例>
電源システム10及び通電制御装置20の構成は、上記した例に限定されない。たとえば先行実施形態の変形例(図6参照)に示した構成との組み合わせが可能である。通電制御装置20は、電源11Aと負荷16Aの間に配置されている。通電制御装置20を構成する半導体スイッチ24は、ひとつのMOSFETQ1のみを有している。このような構成において、上記した制御が適用される。制御部33は、通常モードと待機モードとで、MOSFETQ1のオン状態が異なるように制御する。具体的には、MOSFETQ1のオン状態を、通常モードにおいて抵抗値が低い状態でオン(フルオン)し、待機モードにおいて抵抗値が高い状態でオン(ハーフオン)するように制御する。制御部33は、通常モードにおいて上記した駆動部30cにオン指示信号を出力し、待機モードにおいて駆動部30dにオン指示信号を出力する。これにより、待機モードにおいてMOSFETQ1をハーフオン状態に保持することができる。
待機モードにおいて、MOSFETQ1,Q2のひとつをハーフオン状態にし、他のひとつをオフ状態にする例を示したが、これに限定されない。MOSFETQ1,Q2をともにハーフオン状態にしてもよい。この場合、待機モード用の駆動部30d,30eをひとつにまとめる(共通化する)ことが可能である。たとえば第1電源11から第2負荷16に対して暗電流を供給する構成のみを考慮すればよい場合、待機モード用に駆動部30dのみを備えればよい。駆動部30dからMOSFETQ1,Q2に対してオン駆動信号を出力することで、MOSFETQ1,Q2をともにハーフオン状態とされる。
待機モードにおいて、駆動部30d,30eが、Vout1,Vout2に応じたオン駆動信号を出力し、MOSFETQ1,Q2がハーフオン状態とされる例を示したが、これに限定されない。たとえば図14の変形例に示す構成を採用してもよい。
待機モードにおいて、駆動部30dは、電圧VSを基準として、電圧V21に応じたオン駆動信号を出力する。駆動部30eは、電圧VSを基準として、電圧V22に応じたオン駆動信号を出力する。よって、電圧V21>電圧V22の場合、駆動部30dからオン駆動信号が出力され、MOSFETQ1はハーフオン状態に制御される。MOSFETQ2は、オフ状態に制御される。一方、電圧V22>電圧V21の場合、駆動部30eからオン駆動信号が出力され、MOSFETQ2はハーフオン状態に制御される。MOSFETQ1はオフ状態に制御される。よって、待機モードにおいて、双方向への暗電流供給が可能である。なお、暗電流の供給方向が一方向に決まっている場合には、図14において、駆動部30d,30eをひとつの駆動部にまとめることができる。
暗電流が供給される負荷の機能に応じて、暗電流を断続的に供給するようにしてもよい。図15に示す変形例では、通電制御装置20のコントローラ25が、タイマ部35を有している。タイマ部35は、たとえばタイマカウンタを有している。タイマ部35は、制御部33から駆動部30d,30eへオン指示信号が出力されるとカウントを開始し、所定時間が経過すると、駆動部30d,30eに許可信号を出力する。駆動部30d,30eは、許可信号が出力されてから所定時間、駆動する。タイマ部35は、許可信号を出力するとカウント値をクリアし、再度カウントを開始する。駆動部30d,30eへのオン指示信号が停止されると、タイマ部35はカウントを停止して、カウント値をクリアする。
電圧V21>電圧V22の場合、タイマ部35からの許可信号に基づいて、駆動部30dは間欠動作する。これにより、MOSFETQ1に対して、電圧信号Vout1に応じたオン駆動信号が断続的に出力される。したがって、通電制御装置20の消費電流を低減することができる。タイマ部35は、駆動部30d,30eの間欠動作を制御するため、間欠制御部と称されることがある。なお、タイマ部35が、許可信号に代えて、待機信号を出力するようにしてもよい。カウントを開始して所定時間が経過すると、タイマ部35は、駆動部30d,30eに待機信号を出力する。駆動部30d,30eは、待機信号が出力されてから所定時間、駆動を停止する。タイマ部35は、待機信号を出力するとカウント値をクリアし、再度カウントを開始する。待機モードにおいて、駆動部30d,30eは、待機信号に基づく駆動停止期間で駆動を停止し、駆動停止を除く期間で駆動する。
通常モード及び遮断モード時に動作する駆動部30cを、2つのMOSFETQ1,Q2で共通とする例を示したが、個別に設けてもよい。
ドライバ301を、各駆動部30c,30d,30eで個別に設ける例を示したが、これに限定されない。駆動部30において、ドライバ301を共通化してもよい。図16に示す変形例では、コントローラ25が、駆動部30c,30dを有している。駆動部30c,30dにおいて、ドライバ301は共通化(兼用)されている。昇圧回路300とドライバ301を備えて駆動部30cが構成されている。低圧回路302とドライバ301を備えて駆動部30dが構成されている。
通常モードにおいて、制御部33は、駆動部30cに対してオン指示信号が出力する。これにより、昇圧回路300が昇圧動作を実行し、昇圧電圧がドライバ301に供給される。そして、ドライバ301から、昇圧電圧に応じたオン駆動信号が出力される。待機モードにおいて、制御部33は、駆動部30dに対してオン指示信号を出力する。これにより、低圧回路302が動作し、低電圧がドライバ301に供給される。そして、ドライバ301から、低電圧に応じたオン駆動信号が出力される。
図示を省略するが、通電制御装置20を構成する半導体スイッチ24及びコントローラ25を別体としてもよい。たとえば半導体スイッチ24を、端子21,22及び通電経路23とともにスイッチモジュールとし、コントローラ25を、スイッチモジュールとは別の電子制御装置としてもよい。
バス13a,13bに接続される負荷は、上記した例に限定されない。バス13aに対して、第1負荷15とともに、その他の負荷が接続されてもよい。バス13bに対して、第2負荷16とともに、その他の負荷が接続されてもよい。
バス13a,13bの間に、ひとつの通電制御装置20が配置される例を示したが、これに限定されない。たとえばバス13a,13b間において、複数の通電制御装置20が互いに並列接続された構成としてもよい。
電源システム10は、第1電力系統に、通電制御装置20を介して、第2電力系統が単純にアドオンされたシステムであった。通電制御装置20の適用は、このようなアドオン型の電源システム10に限定されない。バックボーン型のシステムにも適用することができる。また、リング型の電源システム10に適用することもできる。
(他の実施形態)
この明細書及び図面等における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品及び/又は要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品及び/又は要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品及び/又は要素の置き換え、又は組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、さらに請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
明細書及び図面等における開示は、請求の範囲の記載によって限定されない。明細書及び図面等における開示は、請求の範囲に記載された技術的思想を包含し、さらに請求の範囲に記載された技術的思想より多様で広範な技術的思想に及んでいる。よって、請求の範囲の記載に拘束されることなく、明細書及び図面等の開示から、多様な技術的思想を抽出することができる。
図17に示すように、pチャネル型のMOSFETQ1,Q2により構成された半導体スイッチ24を用いてもよい。図17では、MOSFETQ1,Q2のドレインが互いに接続されている。また、ダイオードD1,D2のアノードが互いに接続されている。コントローラ25から出力されるLoレベルの信号により、バス13a,13bが導通状態となる。よって、昇圧回路300を動作させることなく、暗電流を負荷へ供給することができる。
ノーマリオフ型のスイッチング素子と、ノーマリオン型のスイッチング素子とを組み合わせて半導体スイッチ24を構成してもよい。図18に示す例では、MOSFETQ1がノーマリオン型とされ、MOSFETQ2がノーマリオフ型とされている。コントローラ25から出力されるLoレベルの信号により、MOSFETQ1はオン状態となり、MOSFETQ2はオフ状態となる。よって、MOSFETQ1及びダイオードD2を通じて、第1電源11から第2負荷16へ暗電流を供給することができる。昇圧回路300を動作させることなく、暗電流を供給することができる。
10…電源システム、11…第1電源、11A…電源、12…第2電源、13a,13b,13c…バス、14…リレー、15…第1負荷、16…第2負荷、16A,16B…負荷、20,20A,20B…通電制御装置、21,22…端子、23…通電経路、24…半導体スイッチ、25…コントローラ、26…シャント抵抗、30,30a,30b,30c,30d,30e…駆動部、300…昇圧回路、301…ドライバ、302,303…低圧回路、302a,303a…差動増幅器、31…検出部、31a…差動増幅器、32…判定部、32a,32b…コンパレータ、33…制御部、34,35…タイマ部、C1,C2…キャパシタ、D1,D2…ダイオード、Q1,Q2…MOSFET、SW1,SW2…スイッチ

Claims (10)

  1. 電源(11)と負荷(16)との通電経路(23)に設けられた半導体スイッチ(24)と、
    前記半導体スイッチの駆動を制御する駆動制御部(25)と、
    を備え、
    前記駆動制御部は、
    通常モードにおいて、前記半導体スイッチを、待機モードより抵抗値が低い状態で電流が流れるオン状態に制御し、
    前記待機モードにおいて、前記半導体スイッチを、前記通常モードより抵抗値が高い状態で電流が流れるオン状態に制御する通電制御装置。
  2. 車両に搭載される請求項1に記載の通電制御装置において、
    前記駆動制御部は、前記車両のイグニッションスイッチがオンされている期間において、前記通常モードの制御を実行し、前記イグニッションスイッチがオフされている期間において、前記待機モードの制御を実行する通電制御装置。
  3. 前記半導体スイッチは、ゲートキャパシタ(C1,C2)を有し、
    前記駆動制御部は、
    前記半導体スイッチのゲートに駆動信号を出力する駆動部(30)と、
    前記待機モードにおいて、前記駆動信号として、前記半導体スイッチをオンさせるためのオン駆動信号を一時的に出力し、前記半導体スイッチをオフさせるためのオフ駆動信号を、前記オン駆動信号とは異なるタイミングで出力するよう、前記駆動部を間欠動作させる間欠制御部(33)と、を有し、
    前記待機モードにおいて、一時的な前記オン駆動信号の出力により前記ゲートキャパシタを充電し、前記オフ駆動信号の出力時に、前記ゲートキャパシタに蓄積された電荷により前記半導体スイッチを前記抵抗値の高い状態に保持する請求項1又は請求項2に記載の通電制御装置。
  4. 前記半導体スイッチは、前記通電経路において並んで配置された2つのスイッチング素子(Q1,Q2)と、前記2つのスイッチング素子にそれぞれ並列接続され、互いに逆向きとなるように配置されたダイオード(D1,D2)と、を有する請求項3に記載の通電制御装置。
  5. 前記半導体スイッチにおいて、前記ダイオードのアノード同士が接続されており、
    前記待機モードにおいて、前記駆動制御部は、前記電源側の前記スイッチング素子にのみ前記オン駆動信号を断続的に出力し、前記負荷側の前記スイッチング素子に並列接続された前記ダイオードを通じて、前記負荷へ電流を供給する請求項4に記載の通電制御装置。
  6. 前記駆動制御部は、
    前記半導体スイッチのゲート電圧を検出する検出部(31)と、
    検出された前記ゲート電圧と所定の上限閾値及び下限閾値とを比較し、比較結果を前記間欠制御部に出力する判定部(32)と、をさらに有し、
    前記間欠制御部は、前記比較結果に基づいて、前記駆動部を間欠動作させる請求項3〜5いずれか1項に記載の通電制御装置。
  7. 前記駆動制御部は、
    前記通電経路における電圧または電流を検出する検出部(31)と、
    前記検出部により検出された値と所定の上限閾値及び下限閾値とを比較し、比較結果を前記間欠制御部に出力する判定部(32)と、をさらに有し、
    前記間欠制御部は、前記比較結果に基づいて、前記駆動部を間欠動作させる請求項3〜5いずれか1項に記載の通電制御装置。
  8. 前記駆動制御部は、
    前記半導体スイッチのゲートに駆動信号を出力する駆動部(30)であって、前記半導体スイッチをオンさせるためのオン駆動信号として、昇圧電圧に応じた第1オン駆動信号を出力する第1駆動部(30c)、及び、前記第1オン駆動信号よりも電圧の低い第2オン駆動信号を出力する第2駆動部(30d,30e)と、
    前記通常モードにおいて前記第1オン駆動信号を出力し、前記待機モードにおいて前記第2オン駆動信号を出力するように、前記駆動部を切り替える切替部(33)と、
    を有する請求項1又は請求項2に記載の通電制御装置。
  9. 前記半導体スイッチは、前記通電経路において並んで配置された2つのスイッチング素子(Q1,Q2)と、前記2つのスイッチング素子にそれぞれ並列接続され、互いに逆向きとなるように配置されたダイオード(D1,D2)と、を有する請求項8に記載の通電制御装置。
  10. 前記半導体スイッチにおいて、前記ダイオードのアノード同士が接続されており、
    前記待機モードにおいて、前記電源側の前記スイッチング素子をオンさせ、前記負荷側の前記スイッチング素子をオフさせて、前記負荷側の前記スイッチング素子に並列接続された前記ダイオードを通じて、前記負荷へ電流を供給する請求項9に記載の通電制御装置。
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