JP2000244777A - 波形等化装置 - Google Patents

波形等化装置

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JP2000244777A
JP2000244777A JP11045095A JP4509599A JP2000244777A JP 2000244777 A JP2000244777 A JP 2000244777A JP 11045095 A JP11045095 A JP 11045095A JP 4509599 A JP4509599 A JP 4509599A JP 2000244777 A JP2000244777 A JP 2000244777A
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Japan
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signal
distortion
input signal
filter
digital
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JP11045095A
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English (en)
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Naoya Tokunaga
尚哉 徳永
Kazuya Ueda
和也 上田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
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  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 波形等化に要する時間を短縮し、ディジタル
放送専用であった波形等化装置を現行アナログ放送受信
時にも有効活用し、かつ、FIRフィルタとIIRフィ
ルタのハードウェア規模を削減し、高性能かつ低コスト
な波形等化装置を提供する。 【解決手段】 入力端子3301と、64タップのFI
Rフィルタ3302と、192タップのIIRフィルタ
3303と、FIRフィルタ3302とIIRフィルタ
3303の出力を加算して出力信号を生成する加算器3
304と、相互相関演算器101と、参照信号発生器1
02と、係数更新器3306と、出力端子3307と、
を備えた波形等化装置A1とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ディジタ
ル放送に用いられるディジタル信号の伝送路歪みを低減
する波形等化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタル放送は、当初衛星を主体に行
われてきたが、近年では地上波放送もディジタル化の流
れが押し寄せている。そして地上波ディジタル放送にお
いて伝送路歪を低減する波形等化技術は必須なものであ
り、様々な技術が提供されている。そこで、以下、地上
波ディジタル放送における従来の波形等化装置に用いら
れる方式について、米国で採用されている8値VSB
(Vestigial Side Band:残留側波
帯)変調方式を用いたDTV(Digital Tel
evision)方式を例に説明する。
【0003】図16はこのDTV方式に用いられる復調
回路Xのブロック図である。この復調回路Xは、図16
に示すように、入力端子3001と、アナログ/デジタ
ルコンバータ3002と、同期検出部3003と、波形
等化部3004と、誤り訂正部3005と、出力端子3
006と、を備えている。
【0004】また、DTV方式の信号フォーマットY
は、図17の構成図に示すように、映像や音声などのデ
ータ信号3101を含む領域と、フィールド同期信号3
102を含む領域と、セグメント同期信号3103を含
む領域からなる。そして、この信号フォーマットYに含
まれるフィールド同期信号3102は、図18の構成図
に示すように、PN511信号3201と、3つのPN
63信号3202と、コントロール信号3203とを含
む。なお、フィールド同期信号#2はフィールド同期信
号#1に対してPN63信号3202の2番目の値が逆
になっているだけの違いである。また、図18に示すフ
ィールド同期信号3102の構成図において、左端に記
入している数値(+7、+5、+3、+1、−1、−
3、−5,−7)は、8値VSB変調方式の取る8通り
の数値を示したものである。
【0005】DTV方式に用いられるDTV信号は、1
フレームあたり832シンボル、313セグメントであ
るが、PN511信号3201は、PN511=X9
7+X6 +X4 +X3 +X+1で、Pre−load
010000000で表される。同じく、PN63信
号3202は、PN63=X6 +X+1で、Pre−l
oad 100111で表される。そして、PN511
信号3201は511シンボル、PN63信号3202
はそれぞれ63シンボル、コントロール信号3203は
128シンボルなので、図18に示すフィールド同期信
号3102は全体で828シンボルとなる。
【0006】このように構成されるDTV方式の復調回
路Xを流れるDTV信号の流れは図16に示す通りであ
る。即ち、8値VSB変調されたDTV信号が入力端子
3001から入力され、アナログ/デジタルコンバータ
3002でディジタルデータに変換された後、同期検出
部3003および波形等化部3004にそれぞれ入力さ
れる。
【0007】ここで、復調回路Xを構成する各部材の動
作について説明すると、同期検出部3003では、入力
されたDTV信号からセグメント同期信号3103、及
びフィールド同期信号3102を検出し、また、波形等
化部3004へタイミング信号を供給する。
【0008】波形等化部3004では、同期検出部30
03から入力されるタイミング信号をもとに、アナログ
/デジタルコンバータ3002から入力されたDTV信
号に対して波形等化処理を施し、これを誤り訂正部30
05に出力する。誤り訂正部3005では、波形等化部
3004によって歪みを低減されたDTV信号に対して
誤り訂正処理を行い、これを出力端子3006へ出力す
る。
【0009】そして、アナログ/デジタルコンバータ3
002によってディジタル信号に変換されたDTV信号
は伝送路の影響をうけて歪み成分を含んでいるので、こ
の歪みを波形等化部3004によって低減する。
【0010】そこで、次に波形等化部3004について
説明する。波形等化部3004は、例えば図19に示す
通りの構成をとる。即ち、この波形等化部3004は、
入力端子3301と、64タップのFIR(Finit
eImpulse Response)フィルタ330
2と、192タップのIIR(Infinite Im
pulse Response)フィルタ3303と、
FIRフィルタ3302とIIRフィルタ3303の出
力を加算して波形等化部の出力信号を生成する加算器3
304と、誤差検出器3305と、係数更新器3306
と、出力端子3307と、を備えている。
【0011】このように構成される波形等化部3004
におけるDTV信号の流れ、及び各構成部材の動作につ
いて説明する。まず、入力端子3301に入力されたD
TV信号は、FIRフィルタ3302に入力される。F
IRフィルタ3302では、波形等化処理開始時におい
ては、入力された信号がそのまま出力されるような係数
が設定されている。またFIRフィルタ3302の出力
は、加算器3304の第1の入力端子に入力される。こ
の加算器3304の出力信号は、出力端子3307、I
IRフィルタ3303、及び誤差検出器3305へ、そ
れぞれ入力される。IIRフィルタ3303では、波形
等化処理開始時においては、入力された信号が全く出力
されないような係数が設定されている。またIIRフィ
ルタ3303の出力は、加算器3304の第2の入力端
子に入力される。
【0012】誤差検出器3305では、加算器3304
から出力される信号を受信し、これから伝送路の歪みを
検出するのであるが、この歪みの検出方法は2通りあ
る。第1の検出方法は、DTV信号におけるフィールド
同期信号3102に含まれているPN511信号320
1とPN63信号3202を取り込み、PN511信号
3201とPN63信号3202の理想値と比較し、そ
の誤差を歪みとする方法である。またもう一つの検出方
法は、DTV信号のデータ期間に挿入されているデータ
信号3101と、最も値の近い8値VSB変調の固定値
とを比較し、その誤差を歪みとする方法である。
【0013】ここで、DTV信号は、先述した通り8値
VSB変調方式を用いているので、図18に示すように
8通りの値(+7,+5,+3,+1,−1,−3,−
5,−7)を持つ。そして、一般的に8値VSB変調さ
れたDTV信号を受信する場合、図16に示されるアナ
ログ/デジタルコンバータ3002は10ビット程度の
量子化を行う。例えば10ビットに量子化されたDTV
信号は、歪みが全くない場合において、10ビットで表
現できる値「0」から「1023」に対して8通りの固
定値しか取りえない。つまり、誤差検出器3305は、
入力されたDTV信号に対して、フィールド同期310
2からは、PN511信号3201とPN63信号32
02の理想値から、また、データ信号3101からは前
記8通りの固定値からもっとも近い値との誤差を算出
し、この誤差を歪み量と判断することになる。
【0014】このようにして誤差を算出し、歪み量を判
断した誤差検出器3305の出力は、係数更新器330
6に入力される。係数更新器3306は、誤差検出器3
305から入力された歪み量をもとに、FIRフィルタ
3302、及びIIRフィルタ3303の係数算出と更
新を行う。なお、FIRフィルタ3302、及びIIR
フィルタ3303の係数を算出する手法としては、例え
ば式(1)に示すような、ZF(Zero Forci
ng)法、等がある。 Ci(n+1)=Ci(n)+α・ei …(1) (Ci(n)はトランスバーサルフィルタのi番目のタ
ップにおけるn回目の係数、eiは誤差、αは係数更新
の修正量を示す固定値である。)以上の動作を繰り返す
ことにより、FIRフィルタ3302、及びIIRフィ
ルタ3303の係数を更新し続ける事によって、波形等
化部3004は入力されたDTV信号の波形等化を行
い、−5.6us〜18.0usの期間の伝送路歪みを
低減する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の波形等化装置Z
は、上述した復調回路Xを用いたDTV方式を用いたも
のである。この波形等化装置Zを用いれば歪みを低減し
たDTV信号を得ることができるが、その反面、以下に
示す問題点が存在していた。即ち、まず、復調回路Xで
は、ZF法に代表されるような逐次修正法を用いている
ので、波形等化部の出力信号に含まれる歪みを低減する
のにある程度の時間を要する点が問題であった。
【0016】次に、この波形等化装置Zに用いる復調回
路Xはディジタル放送専用の回路である点も問題であっ
た。つまり、米国地上波放送は2005年までは現行ア
ナログ放送とディジタル放送が並行放送されるため、受
信機にはその双方を受信する能力が求められるのである
が、現行アナログ放送受信時にはディジタル放送専用の
波形等化装置は動作しておらず、波形等化装置が有効利
用されておらず、問題となっているのである。
【0017】また、波形等化装置Zが、波形等化処理開
始時においては入力された信号がそのまま出力されるよ
うな係数が設定されている点も問題であった。即ち、波
形等化装置Zは伝送路における歪みを除去するが、この
伝送路歪みには受信機のアナログ回路において発生する
常に一定の歪みも含まれるにも関わらず、受信機のアナ
ログ回路において発生する常に一定の歪みを除去するた
めの係数更新も毎回波形等化処理を実行する度になされ
ており、波形等化処理時間が無意味に増大しており、問
題となっているのである。
【0018】そして、実動作では、タップ係数を設定す
るのは一部のタップのみであり、大多数のタップは使用
されないにも関わらず、広範囲の遅延時間の伝送路歪み
を除去するためには、波形等化装置のFIRフィルタ、
および、IIRフィルタは多数のタップを持たなければ
ならないためコスト増加を招く点も問題であった。
【0019】そこで本発明はこのような状況に鑑みてな
されたものであり、その目的は、波形等化に要する時間
を短縮し、ディジタル放送専用であった波形等化装置を
現行アナログ放送受信時にも有効活用し、かつ、FIR
フィルタとIIRフィルタのハードウェア規模を削減
し、高性能かつ低コストな波形等化装置を提供すること
にある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の波形等化装置では、ディジタル放送に用いられるディ
ジタルの入力信号の伝送路歪みを低減する波形等化装置
であって、前記入力信号を入力し歪みを低減した信号を
出力するためのトランスバーサルフィルタと、歪みのな
いトレーニング信号である参照信号を発生する参照信号
発生手段と、前記入力信号に含まれるトレーニング信号
と前記参照信号との相互相関演算を行なう相互相関演算
手段と、前記相互相関演算手段の演算結果を用いて前記
トランスバーサルフィルタのタップ係数を決定するタッ
プ係数決定手段と、を備えることを特徴とする。
【0021】また、本発明の請求項2に記載の波形等化
装置では、ディジタル放送に用いられるディジタルの入
力信号の伝送路歪みを低減する波形等化装置であって、
前記入力信号を入力し歪みを低減した信号を出力するた
めのトランスバーサルフィルタと、歪みのないトレーニ
ング信号である参照信号を発生する参照信号発生手段
と、前記トランスバーサルフィルタの出力信号に含まれ
るトレーニング信号と前記参照信号との相互相関演算を
行なう相互相関演算手段と、前記相互相関演算手段の演
算結果を用いて前記トランスバーサルフィルタのタップ
係数を決定するタップ係数決定手段と、を備えることを
特徴とする。
【0022】ここで、請求項3に記載のように、請求項
1または請求項2に記載の波形等化装置であって、前記
入力信号は多値VSB(Vestigial Side
Band)変調信号とすることは好ましい実施の形態
である。
【0023】本発明の請求項4に記載の波形等化装置で
は、放送に用いられる入力信号の伝送路歪みを低減する
波形等化装置であって、ディジタル放送入力信号とアナ
ログ放送信号との一方を選択して出力する選択手段と、
前記選択手段の出力信号をディジタル信号に変換するた
めの共用のアナログ/デジタルコンバータと、前記入力
信号がディジタル放送入力信号の場合に前記アナログ/
デジタルコンバータの出力信号の歪みを低減するための
ディジタル放送波形等化処理手段と、前記入力信号がア
ナログ放送入力信号の場合に前記アナログ/デジタルコ
ンバータの出力信号の歪みを低減するためのアナログ放
送波形等化処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0024】また、本発明の請求項5に記載の波形等化
装置では、放送に用いられる入力信号の伝送路歪みを低
減する波形等化装置であって、ディジタル放送入力信号
をディジタル信号に変換するための第1のアナログ/デ
ジタルコンバータと、アナログ放送入力信号をディジタ
ル信号に変換するための第2のアナログ/デジタルコン
バータと、前記第1のアナログ/デジタルコンバータの
出力と前記第2のアナログ/デジタルコンバータの出力
との一方を選択して出力する選択手段と、前記選択手段
の出力信号の歪みを低減する共用の波形等化手段と、を
備えることを特徴とする。
【0025】さらに、本発明の請求項6に記載の波形等
化装置では、放送に用いられる入力信号の伝送路歪みを
低減する波形等化装置であって、ディジタル放送入力信
号とアナログ放送信号との一方を選択して出力する選択
手段と、前記選択手段の出力信号をディジタル信号に変
換するための共用のアナログ/デジタルコンバータと、
前記アナログ/デジタルコンバータの出力信号の歪みを
低減する共用の波形等化手段と、を備えることを特徴と
する。
【0026】ここで、請求項7に記載のように、請求項
4ないし請求項6のいずれか1項に記載の波形等化装置
であって、前記ディジタル放送入力信号は多値VSB
(Vestigial Side Band)変調信号
とし、前記アナログ放送入力信号はNTSC(Nati
onal Television System Co
mmittee)信号とすることは好ましい実施の形態
である。
【0027】本発明の請求項8に記載の波形等化装置で
は、放送に用いられる入力信号の伝送路歪みを低減する
波形等化装置であって、前記入力信号を入力し歪みを低
減した信号を出力するためのトランスバーサルフィルタ
と、前記入力信号中のトレーニング信号を抜き取り記憶
する記憶手段と、前記記憶手段に記憶したトレーニング
信号より前記入力信号の歪みを検出し前記トランスバー
サルフィルタのタップ係数を生成し更新するためのタッ
プ係数生成更新手段と、を備え、前記入力信号がディジ
タル放送信号である場合には波形等化処理を実施し、前
記入力信号がアナログ放送信号である場合には波形等化
処理を中止して前記記憶手段に垂直ブランキング期間に
重畳されているデータを取り込むこと、を特徴とする。
【0028】また、本発明の請求項9に記載の波形等化
装置では、放送に用いられる入力信号の伝送路歪みを低
減する波形等化装置であって、前記入力信号を入力し歪
みを低減した信号を出力するためのトランスバーサルフ
ィルタと、前記トランスバーサルフィルタの出力信号中
のトレーニング信号を抜き取り記憶する記憶手段と、前
記記憶手段に記憶したトレーニング信号より前記入力信
号の歪みを検出し前記トランスバーサルフィルタのタッ
プ係数を生成し更新するためのタップ係数生成更新手段
と、を備え、前記入力信号がディジタル放送信号である
場合には波形等化処理を実施し、前記入力信号がアナロ
グ放送信号である場合には波形等化処理を中止して前記
記憶手段に垂直ブランキング期間に重畳されているデー
タを取り込むこと、を特徴とする。
【0029】ここで、請求項10に記載のように、請求
項8または請求項9に記載の波形等化装置であって、前
記ディジタル放送入力信号は多値VSB(Vestig
ial Side Band)変調信号とし、前記アナ
ログ放送入力信号はNTSC(National Te
levision System Committe
e)信号とすることは、好ましい実施の形態である。
【0030】本発明の請求項11に記載の波形等化装置
では、放送に用いられる入力信号の伝送路歪みを低減す
る波形等化装置であって、前記入力信号を入力し歪みを
低減した信号を出力するためのトランスバーサルフィル
タと、前記入力信号中の歪みを検出し前記トランスバー
サルフィルタのタップ係数を生成し更新するためのタッ
プ係数生成更新手段と、タップ係数の一部または全てを
保持するためのタップ係数記憶手段と、を備え、前記タ
ップ係数記憶手段に入力されるモードが調整モードの場
合は前記タップ係数記憶手段に前記トランスバーサルフ
ィルタのタップ係数を記憶し、前記タップ係数記憶手段
に入力されるモードが調整モード以外となった場合でも
前記タップ係数記憶手段は記憶した前記タップ係数を保
持し続け、前記タップ係数記憶手段に記憶した前記タッ
プ係数を、以降、タップ係数の初期値として使用するこ
と、を特徴とする。
【0031】また、本発明の請求項12に記載の波形等
化装置では、放送に用いられる入力信号の伝送路歪みを
低減する波形等化装置であって、前記入力信号を入力し
歪みを低減した信号を出力するためのトランスバーサル
フィルタと、前記トランスバーサルフィルタの出力信号
中の歪みを検出し前記トランスバーサルフィルタのタッ
プ係数を生成し更新するためのタップ係数生成更新手段
と、タップ係数の一部または全てを保持するためのタッ
プ係数記憶手段と、を備え、前記タップ係数記憶手段に
入力されるモードが調整モードの場合、前記タップ係数
記憶手段に前記トランスバーサルフィルタのタップ係数
を記憶し、前記タップ係数記憶手段に入力されるモード
が調整モード以外となった場合でも前記タップ係数記憶
手段は記憶した前記タップ係数を保持し続け、前記タッ
プ係数記憶手段に記憶した前記タップ係数を、以降、タ
ップ係数の初期値として使用すること、を特徴とする。
【0032】ここで請求項13に記載のように、請求項
11または請求項12に記載の波形等化装置であって、
前記タップ係数記憶手段に入力されるモードが調整モー
ドの場合は前記タップ係数の更新ステップを小さくする
こと、は好ましい実施の形態である。
【0033】さらに請求項14に記載のように、請求項
11ないし請求項13のいずれか1項に記載の波形等化
装置であって、前記入力信号は多値VSB(Vesti
gial Side Band)変調信号、あるいはN
TSC(NationalTelevision Sy
stem Committee)信号とすること、も好
ましい実施の形態である。
【0034】本発明の請求項15に記載の波形等化装置
では、ディジタル放送に用いられるディジタルの入力信
号の伝送路歪みを低減する波形等化装置であって、前記
入力信号の歪みを低減するためのディジタルフィルタ
と、前記入力信号中の歪みを検出し前記ディジタルフィ
ルタのタップ係数を生成し更新するためのタップ係数生
成更新手段と、を備え、前記ディジタルフィルタは入力
信号を入力するFIR(Finite Impulse
Response)フィルタと、前記FIRフィルタ
の出力を入力する2個以上のIIR(Infinite
ImpulseResponse)フィルタから構成
され前記FIRフィルタと前記IIRフィルタの出力の
加算結果を出力信号とすること、を特徴とする。
【0035】ここで請求項16に記載のように、請求項
15に記載の波形等化装置であって、前記IIR(In
finite Impulse Response)フ
ィルタは各々出力信号の遅延を調整可能な遅延素子を備
えること、は好ましい実施の形態である。
【0036】本発明の請求項17に記載の波形等化装置
では、ディジタル放送に用いられるディジタルの入力信
号の伝送路歪みを低減する波形等化装置であって、前記
入力信号の歪みを低減するためのディジタルフィルタ
と、前記ディジタルフィルタの出力信号中の歪みを検出
し前記ディジタルフィルタのタップ係数を生成し更新す
るためのタップ係数生成更新手段と、を備え、前記ディ
ジタルフィルタは、入力信号を入力するFIR(Fin
ite Impulse Response)フィルタ
と、前記FIRフィルタの出力を入力する2個以上のI
IR(Infinite Impulse Respo
nse)フィルタと、から構成され、前記FIRフィル
タと前記IIRフィルタの出力の加算結果を出力信号と
すること、を特徴とする。
【0037】ここで請求項18に記載のように、請求項
17に記載の波形等化装置であって、前記IIR(In
finite Impulse Response)フ
ィルタは各々出力信号の遅延を調整可能な遅延素子を備
えること、は好ましい実施の形態である。
【0038】また請求項19に記載のように、請求項1
5ないし請求項18のいずれか1項に記載の波形等化装
置であって、前記IIR(Infinite Impu
lse Response)フィルタの遅延の小さいタ
ップと遅延の大きいタップが遅延の中間付近のタップよ
りもビット幅が小さいこと、も好ましい実施の形態であ
る。
【0039】さらに請求項20に記載のように、請求項
15ないし請求項19のいずれか1項に記載の波形等化
装置であって、前記入力信号は多値VSB(Vesti
gial Side Band)変調信号とすること、
も好ましい実施の形態である。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。尚、ここで示す実施の
形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施の形
態に限定されるものではない。 (実施の形態1)まず、第1の実施の形態として、本発
明に係る波形等化装置A1について、図面を参照しつつ
説明する。図1は、本発明に係る波形等化装置A1のブ
ロック図である。図1に示すように、この波形等化装置
A1は、入力端子3301と、64タップのFIRフィ
ルタ3302と、192タップのIIRフィルタ330
3と、FIRフィルタ3302とIIRフィルタ330
3の出力を加算して出力信号を生成する加算器3304
と、相互相関演算器101と、参照信号発生器102
と、係数更新器3306と、出力端子3307と、を備
えている。尚、相互相関演算器101は、ここでは2つ
の入力端子を有しているものとする。また、S101は
加算器3304から出力される出力信号、S102は参
照信号発生器から発生する参照信号である。
【0041】図2及び図3に、この波形等化装置A1に
おけるFIRフィルタ3302、およびIIRフィルタ
3303のタップ係数を決定する処理の一例を、入力端
子から入力される入力信号をDTV信号とした場合につ
いて示す。尚、DTV信号中には図17の3102で示
されるフィールド同期信号が含まれる。
【0042】まず、出力信号S101中のフィールド同
期信号に含まれるPN511信号、およびPN63信号
を相互相関演算器101の一方の入力端子に入力する。
一方、参照信号発生手段102からは、歪みの全く重畳
されていないPN511信号、およびPN63信号を発
生し、これを相互相関演算器101の他方の入力端子に
入力する。
【0043】ここで、出力信号S101に全く伝送路歪
みが含まれない場合は、図2に示すように、相互相関演
算器102の演算結果はほぼピークのみとなる。これに
対して、出力信号S101に伝送路歪みが含まれる場
合、図3に示すように、相互相関演算器102の演算結
果にピーク以外の成分が現れる。よって、この場合は、
相互相関演算器101の演算結果を元にして、伝送路歪
みを打ち消すようなタップ係数をタップ係数発生器33
06で発生すれば良い。
【0044】尚、図2及び図3において、縦軸は信号の
振幅を表し、横軸は信号の遅延時間を表す。以上のよう
に、出力信号S101に伝送路歪みが含まれる場合、相
互相関演算器101の出力結果を用いてタップ係数の制
御を行なうように、相互相関演算器101と参照信号発
生器102が動作するので、従来の逐次修正法を用いた
波形等化装置に比べ、タップ係数を1回で大幅に修正す
ることが可能となり、処理時間の短縮が可能となる。
【0045】なお、この第1の実施の形態で説明に用い
たDTV信号、および波形等化のために用いたフィール
ド同期信号は入出力信号の一例として示したものであ
り、必ずしもこれに限定されるものではない。また、F
IRフィルタ3302のタップ数64タップ、IIRフ
ィルタ3303のタップ数192タップもあくまでも一
例であって、これらの値に限定されるものではない。
【0046】(実施の形態2)次に、先述の波形等化装
置A1と異なる構造を有する波形等化装置A2を、第2
の実施の形態として、図面を参照しつつ説明する。図4
は波形等化装置A2のブロック図である。この波形等化
装置A2は図4に示すように、第1の入力端子301
と、第2の入力端子302と、選択信号S301に従っ
て第1の入力端子301から入力される信号と第2の入
力端子302から入力される信号の一方を選択し出力す
る第1の選択手段303と、入力されるアナログ信号を
ディジタル信号に変換するアナログ/デジタルコンバー
タ304と、入力された信号に波形等化処理を施し歪み
を低減して出力する波形等化部305と、DTV信号か
らセグメント同期信号とフィールド同期信号を検出し波
形等化部305へタイミング信号を供給するDTV用同
期検出部306と、NTSC(National Te
levision System Committe
e)信号から水平同期信号と垂直同期信号を検出し波形
等化部305へタイミング信号を供給するNTSC用同
期検出部307と、DTV用同期検出部306から出力
されたタイミング信号とNTSC用同期検出部307か
ら出力されたタイミング信号の一方を選択信号S301
に従って選択し出力する第2の選択手段308と、波形
等化部305によって歪みを低減されたDTV信号に対
して誤り訂正処理を行い出力する誤り訂正部3005
と、誤り訂正部の出力信号を出力する第1の出力端子3
09と、波形等化部305の出力信号を出力する第2の
出力端子310と、を備えている。尚、S301は、第
1の入力端子301から入力される信号と、第2の入力
端子302から入力される信号と、のどちらに波形等化
処理を施すかを選択するための選択信号である。
【0047】次に、この波形等化装置A2の動作の一例
について、図5及び図6を参照しつつ説明する。尚、こ
の図5及び図6では、第1の入力端子301から入力さ
れる信号がDTV信号であり、第2の入力端子302か
ら入力される信号がNTSC信号であるものとする。
【0048】選択信号S301により、DTV信号が選
択されている場合の動作を図5に示す。図5において、
第1の選択手段303は第1の入力端子から入力された
DTV信号をアナログ/デジタルコンバータ304に出
力する。アナログ/デジタルコンバータ304はアナロ
グ信号であるDTV信号をディジタル信号に変換し、D
TV用同期検出部306、および、波形等化部305に
出力する。この際、アナログ/デジタルコンバータ30
4の出力はNTSC用同期検出部307にも供給される
が、NTSC用同期検出部307はDTV信号の同期を
検出できないため正常動作せず、その出力は保証されな
い。一方、DTV用同期検出部306はDTV信号の同
期を検出可能であるので、その検出結果を元に波形等化
部305を制御するためのタイミング信号を出力する。
【0049】第2の選択手段308は選択信号S301
により、DTV用同期検出部306の出力を選択して、
波形等化部305に出力する。波形等化部305におい
ては、第2の選択手段308から供給されるタイミング
信号に基づいて、アナログ/デジタルコンバータ304
から供給されるDTV信号の波形等化処理を行ない伝送
路歪みを低減する。さらに、波形等化部で伝送路歪みを
低減したDTV信号を誤り訂正部3005に入力し、D
TV規格に基づく誤り訂正処理を施す。誤り訂正部30
05において誤り訂正された信号を第1の出力端子30
9より出力する。以上のような信号処理を行なうことに
より、DTV信号の波形等化処理を行なうことができ
る。
【0050】次に、選択信号S301により、NTSC
信号が選択されている場合の動作を図6に示す。図6に
おいて、第1の選択手段303は第2の入力端子から入
力されたNTSC信号をアナログ/デジタルコンバータ
304に出力する。アナログ/デジタルコンバータ30
4はアナログ信号であるNTSC信号をディジタル信号
に変換し、NTSC用同期検出部307、および、波形
等化部305に出力する。この際、アナログ/デジタル
コンバータ304の出力はDTV用同期検出部306に
も供給されるが、DTV用同期検出部306はNTSC
信号の同期を検出できないため正常動作せず、その出力
は保証されない。
【0051】一方、NTSC用同期検出部307はNT
SC信号の同期を検出可能であるので、その検出結果を
元に波形等化部305を制御するためのタイミング信号
を出力する。
【0052】第2の選択手段308は選択信号S301
により、NTSC用同期検出部307の出力を選択し
て、波形等化部305に出力する。波形等化部305に
おいては、第2の選択手段308から供給されるタイミ
ング信号に基づいて、アナログ/デジタルコンバータ3
04から供給されるNTSC信号の波形等化処理を行な
い伝送路歪みを低減する。波形等化部で伝送路歪みを低
減したNTSC信号を第2の出力端子310より出力す
る。以上のような信号処理を行なうことにより、NTS
C信号の波形等化処理を行なうことができる。
【0053】以上のように第1の選択手段303と第2
の選択手段308を備え、DTV信号を処理する際とN
TSC信号を処理する際にアナログ/デジタルコンバー
タ304、および、波形等化部305を共用化する。こ
れにより、DTV信号処理用に備えたアナログ/デジタ
ルコンバータ、および、波形等化部をNTSC信号処理
時にも使用することが可能となる。なお、本実施の形態
2における説明に用いたDTV信号、NTSC信号は入
出力信号の一例である。また、必ずしもアナログ/デジ
タルコンバータと波形等化部の双方を共用化する必要は
なく、いずれか一方のみの共用化を行なってもよい。
【0054】(実施の形態3)次に、波形等化装置A
1、A2と異なる構造を有する、本発明に係る波形等化
装置A3を第3の実施の形態として、図面を参照しつつ
説明する。図7は波形等化装置A3のブロック図であ
る。この波形等化装置A3は図7に示すように、入力端
子3301と、64タップのFIRフィルタ3302
と、192タップのIIRフィルタ3303と、FIR
フィルタ3302とIIRフィルタ3303の出力を加
算して出力信号を生成する加算器3304と、誤差検出
器3305と、係数更新器3306と、出力端子330
7と、加算器3304の出力から波形等化のためのトレ
ーニング信号を抜き取り格納するトレーニング信号格納
メモリ501と、トレーニング信号格納メモリに記憶し
た信号を読み込み処理することが可能なマイコン502
と、を備えている。
【0055】次に、この波形等化装置A3の動作の一例
を、図8及び図9を参照しつつ説明する。尚、この図8
及び図9において、入力端子から入力される信号はDT
V信号、或いはNTSC信号のいずれかであるものとす
る。まず入力端子3301より、DTV信号が入力され
ている場合の動作を図8に示す。図8においては、トレ
ーニング信号格納メモリ501に加算器3304の出力
からフィールド同期信号を抜き取って記憶し、このフィ
ールド同期信号をもとに誤差検出を行なう。尚、この図
8に示す動作は、従来の波形等化器の動作と全く同じで
ある。
【0056】次に、入力端子3301より、NTSC信
号が入力されている場合の動作を図9に示す。図9にお
いては、まず、入力端子3301に入力されたNTSC
信号は、FIRフィルタ3302に入力される。FIR
フィルタ3302は、入力された信号がそのまま出力さ
れるような係数を設定する。そしてFIRフィルタ33
02の出力は加算器3304の第1の入力端子に入力さ
れる。加算器3304の出力信号は、誤差検出器330
5へ入力される。IIRフィルタ3303は、入力され
た信号が全く出力されないような係数を設定する。よっ
て、入力端子3301に入力された信号が、そのまま誤
差検出器へと入力される。
【0057】誤差検出器3305は、入力された加算器
3304の出力信号からトレーニング信号格納メモリ5
01に文字多重放送データを抜き取って記憶する。この
際、波形等化処理は行なわないため、トレーニング信号
格納メモリ501へのトレーニング信号の抜き取りは行
なわない。マイコン502はトレーニング信号格納メモ
リより、この文字多重放送データを読出して所定の処理
を行なう。
【0058】以上のように、入力端子3301よりDT
V信号が入力されている場合は、従来と同様に波形等化
処理を行なう。この際、トレーニング信号格納メモリ5
01は波形等化用のトレーニング信号であるフィールド
同期信号の格納に用いる。
【0059】一方、入力端子3301よりNTSC信号
が入力されている場合は、波形等化処理は行なわない。
この際は、トレーニング信号格納メモリ501は波形等
化用のトレーニング信号ではなく、文字多重放送データ
の格納に用いる。これにより、新たに、メモリを設ける
ことなく文字多重放送データの受信が可能となる。
【0060】なお、本実施の形態3における説明に用い
たDTV信号、NTSC信号は入出力信号の一例であ
る。また、FIRフィルタ3302のタップ数64タッ
プ、IIRフィルタ3303のタップ数192タップは
これらの値に限定されるものではない。また、トレーニ
ング信号格納メモリ501に抜き取るデータは文字多重
放送データに限られるものではなく、垂直ブランキング
期間に重畳されている他のデータでも良い。
【0061】(実施の形態4)更に上述のものとは別な
構成を有する本発明に係る波形等化装置A4を第4の実
施の形態として、図10を参照しつつ説明する。図10
は波形等化装置A4のブロック図である。この波形等化
装置A4は、図10に示すように、701は入力端子7
01と、702は周波数変換と帯域制限や検波などのア
ナログ信号処理を行なうアナログ回路702と、300
2はアナログ回路702の出力であるアナログ信号をデ
ィジタル信号に変換するアナログ/デジタルコンバータ
3002と、3003はDTV信号からセグメント同期
信号やフィールド同期信号を検出し波形等化部703へ
のタイミング信号を供給する同期検出部3003と、7
03は入力された信号に波形等化処理を施し歪みを低減
して出力する波形等化部703と、3005は波形等化
部703によって歪みを低減されたDTV信号に対して
誤り訂正処理を行い出力する誤り訂正部3005と、3
006は誤り訂正部の出力信号を出力する出力端子30
06と、を備えている。
【0062】さらに、波形等化部703は、64タップ
のFIRフィルタ3302と、192タップのIIRフ
ィルタ3303と、FIRフィルタ3302とIIRフ
ィルタ3303の出力を加算して出力する加算器330
4と、誤差検出器3305と、係数更新器3306と、
FIRフィルタ3302とIIRフィルタ3303のタ
ップ係数を記憶する不揮発性の係数メモリ704と、か
ら構成される。尚、S701は波形等化装置が調整モー
ドであるか、通常モードであるかを示すためのモード信
号である。
【0063】このように構成される波形等化装置A4の
動作の一例を、図11、図12及び図13を参照しつつ
説明する。尚、ここでは、入力端子から入力される信号
はDTV信号であるものとする。まず、モード信号を調
整モードとする。モード信号が調整モードの場合の動作
を図11に示す。図11において、入力端子701には
伝送路歪みが全く重畳されていないか、或いは殆ど重畳
されていないDTV信号を入力する。このDTV信号に
アナログ回路702でアナログ信号処理を施すが、この
際アナログ回路702内部における反射などにより入力
DTV信号に歪みが重畳されて出力される。
【0064】この信号に対して、従来の波形等化装置と
同様に波形等化処理を行なう。そして、FIRフィルタ
3302およびIIRフィルタ3303のタップ係数が
十分収束した時点、すなわち、加算器3304の出力信
号に歪みがほぼなくなった時点で、モード信号を通常モ
ードに変更する。
【0065】モード信号を調整モードから通常モードに
変更する際の動作を図12に示す。このモード信号変更
の際に、係数メモリ704にFIRフィルタ3302、
および、IIRフィルタ3303のタップ係数を記憶す
る。
【0066】さらに、モード信号が通常モードの際の動
作を図13に示す。図13において、入力端子701に
はDTV信号を入力する。通常モードにおいては、波形
等化装置を初期化する度に係数メモリ704からFIR
フィルタ3302、および、IIRフィルタ3303の
タップ係数を読出し、FIRフィルタ3302、およ
び、IIRフィルタ3303に設定する。係数メモリ7
04から読出したタップ係数を設定後、加算器3304
の出力を用いて従来と同様に波形等化処理を行なう。
【0067】以上のようにモード信号を調整モードにす
ることにより、アナログ回路702により常に発生する
歪みをあらかじめ波形等化処理する。その後、モード信
号を通常モードに変更することにより、アナログ回路7
02により常に発生する歪みの波形等化が完了した状態
のFIRフィルタ3302、及びIIRフィルタ330
3のタップ係数を係数メモリ704に記憶する。そし
て、以降の使用時は、モード信号を常に通常モードとす
る。これにより、波形等化装置の初期化後にアナログ回
路702により常に発生する歪みを波形等化処理する必
要がなくなり、波形等化処理の高速化が可能となる。
【0068】なお、本実施の形態4における説明に用い
たDTV信号は入出力信号の一例である。FIRフィル
タ3302のタップ数64タップ、IIRフィルタ33
03のタップ数192タップはこれらの値に限定される
ものではない。係数メモリ702に記憶するタップ係数
は、FIRフィルタ3302のタップ係数だけでも良
い。これは、アナログ回路702により重畳される歪み
の遅延時間が比較的小さいためである。係数メモリ70
2の容量削減のため、FIRフィルタ3302、およ
び、IIRフィルタ3303のタップ係数のビット精度
を落して係数メモリに記憶しても良い。調整モードの場
合は、係数更新の修正量αを通常モードより小さい値に
変更してもよい。
【0069】(実施の形態5)更に、上述した4つの波
形等化装置とは別の構成を有する波形等化装置A5を、
第5の実施の形態として、図面を参照しつつ説明する。
図14は波形等化装置A5のブロック図である。この波
形等化装置A5は、図14に示すように、入力端子33
01と、64タップのFIRフィルタ3302と、12
タップの第1IIRフィルタ903、第2IIRフィル
タ904、第3IIRフィルタ905と、遅延時間を0
〜20usの間でプログラム可能な遅延素子906、9
07、908と、FIRフィルタ3302とIIRフィ
ルタ903〜905の出力を加算して出力信号を生成す
る加算器902と、誤差検出器3305と、係数更新器
901と、出力端子3307と、を備えている。
【0070】このように構成される波形等化装置A5の
動作の一例について、図15を参照しつつ説明する。
尚、図15において、縦軸は信号の振幅を表し、横軸は
信号の遅延時間を表す。
【0071】まず、図15(a)に示す伝送歪みの重畳
されていないDTV信号が伝送時にゴーストなどの波形
歪みを重畳され図15(b)に示すDTV信号となった
場合の動作例を示す。図15(b)において、歪み1〜
4は伝送路で付加されたゴーストなどの波形歪みであ
る。歪み1〜4は各々、振幅−20dB、−20dB、
−15dBと−25dBであり、遅延時間はそれぞれ
0.5us、3us、8usと18usである。図15
(c)に示す通り、歪み1はFIRフィルタ3302の
カバー範囲にある。このため、図15(b)に示す入力
信号に重畳されている歪み1を誤差検出器3305で検
出し、これを低減するためのタップ係数を係数更新器9
01で生成し、FIRフィルタ3302に設定する。図
15(b)に示す歪み2〜歪み4は図15(c)に示す
FIRフィルタ3302のカバー範囲にないため、II
Rフィルタ903〜905でその低減を行なう。
【0072】歪み2を誤差検出器3305で検出し、こ
れを低減するためのタップ係数と歪み2の遅延時間を係
数更新器901で生成し、タップ係数はIIRフィルタ
903に、遅延時間は遅延素子906に設定する(図1
5(d))。歪み3を誤差検出器3305で検出し、こ
れを低減するためのタップ係数と歪み3の遅延時間を係
数更新器901で生成し、タップ係数はIIRフィルタ
904に、遅延時間は遅延素子907に設定する(図1
5(e))。歪み4を誤差検出器3305で検出し、こ
れを低減するためのタップ係数と歪み4の遅延時間を係
数更新器901で生成し、タップ係数はIIRフィルタ
905に、遅延時間は遅延素子908に設定する(図1
5(f))。これにより、図15(b)に示すDTV信
号の歪み1〜4を低減する。よって、図15(g)の歪
みの低減されたDTV信号を出力する。
【0073】以上のような処理を行なうことにより、遅
延素子と比較的小規模のIIRフィルタを組み合わせる
ことにより、効率的に伝送路歪みを低減できる。遅延素
子を付加することにより、IIRフィルタのタップ数を
大幅に削減することができ、ハードウェア規模の削減が
可能となる。
【0074】なお、本実施の形態5における説明に用い
たDTV信号は入出力信号の一例である。FIRフィル
タ3302のタップ数64タップ、IIRフィルタ90
3〜905のタップ数12タップはこれらの値に限定さ
れるものではない。遅延素子の遅延時間0〜20usは
この値に限定されるものではない。説明に用いた図10
(b)は伝送歪みの一例であり、伝送歪みが異なる場合
はFIRフィルタ3302、IIRフィルタ903〜9
05のタップ係数の設定、および、遅延素子906〜9
08の遅延時間の設定は異なる。本実施の形態5の構成
では、IIRフィルタ数、および、遅延素子数を3とし
たが、IIRフィルタ数、および、遅延素子数を増加さ
せるほど波形等化性能は向上する。よって、用途や目的
に合わせてIIRフィルタ数、および、遅延素子数は変
化させるべきである。よって、本実施の形態5における
IIRフィルタ数、および、遅延素子数はこれらの値に
限定されるものではない。
【0075】
【発明の効果】以上のように本願の請求項1および請求
項2に記載の発明によれば、相互相関演算器を用いてタ
ップ係数の計算を行なうことにより、1回のタップ係数
の修正量を増加させることができる。その結果、波形等
化処理の大部分を占めるタップ係数の収束時間を短縮で
き、波形等化に要する時間を短縮できるという効果があ
る。
【0076】また、本願の請求項4に記載の発明によれ
ば、DTV信号処理回路に備えたアナログ/デジタルコ
ンバータを、現行アナログ放送受信時にも使用すること
により、NTSC信号処理回路に同様の回路を付加しな
くてもアナログ信号からディジタル信号への変換が可能
となる。その結果、現行アナログ放送受信時にもDTV
信号処理回路のアナログ/デジタルコンバータが有効利
用され、NTSC信号処理回路のコストアップなしに高
性能化が達成できるという効果がある。
【0077】また、本願の請求項5に記載の発明によれ
ば、DTV信号処理回路に備えた波形等化部を、現行ア
ナログ放送受信時にも使用することにより、NTSC信
号処理回路に同様の回路を付加しなくても波形等化処理
が可能となる。その結果、現行アナログ放送受信時にも
DTV信号処理回路の波形等化部が有効利用され、NT
SC信号処理回路のコストアップなしに高性能化が達成
できるという効果がある。
【0078】また、本願の請求項6に記載の発明によれ
ば、DTV信号処理回路に備えたアナログ/デジタルコ
ンバータを、現行アナログ放送受信時にも使用すること
により、NTSC信号処理回路に同様の回路を付加しな
くてもアナログ信号からディジタル信号への変換が可能
となる。また、DTV信号処理回路に備えた波形等化部
を、現行アナログ放送受信時にも使用することにより、
NTSC信号処理回路に同様の回路を付加しなくても波
形等化処理が可能となる。その結果、現行アナログ放送
受信時にもDTV信号処理回路のアナログ/デジタルコ
ンバータと波形等化部が有効利用され、NTSC信号処
理回路のコストアップなしに高性能化が達成できるとい
う効果がある。
【0079】また、本願の請求項8および請求項9に記
載の発明によれば、DTV信号処理回路のトレーニング
信号格納メモリを、現行アナログ放送受信時には例えば
文字多重放送データの抜き取り、および、格納用に使用
することにより、NTSC信号処理回路に同様の回路を
付加しなくても文字多重放送データ等の受信が可能とな
る。その結果、現行アナログ放送受信時にもDTV信号
処理回路のトレーニング信号格納メモリが有効利用さ
れ、NTSC信号処理回路のコストアップなしに高性能
化が達成できるという効果がある。
【0080】また、本願の請求項11および請求項12
に記載の発明によれば、波形等化装置に調整モードを設
け、調整モード時にアナログ回路により発生する歪みの
みを波形等化可能なタップ係数を求めて係数メモリに記
憶しておく。通常モード時には初期化時に係数メモリよ
りタップ係数を読み出すことにより、アナログ回路によ
る歪みの波形等化が終了した状態から波形等化処理が開
始可能となる。その結果、アナログ回路による歪みを波
形等化する時間が短縮され、波形等化処理時間の短縮が
達成できるという効果がある。
【0081】また、本願の請求項13に記載の発明によ
れば、本願の請求項11に記載の発明に比べて調整モー
ド時にタップ係数の更新ステップを通常より小さくする
ことにより、アナログ回路により発生する歪みの波形等
化をさらに正確に実施することが可能となる。その結
果、係数メモリに蓄える初期のタップ係数の精度が向上
し、アナログ回路による歪みを波形等化する時間がより
短縮され、波形等化処理時間のさらなる短縮が達成でき
るという効果がある。
【0082】また、本願の請求項15および請求項17
に記載の発明によれば、タップ数の多い大規模なIIR
フィルタを備える代わりに、タップ数の少ない小規模の
IIRフィルタと遅延素子の組を複数備えることによ
り、波形等化処理を行なう。その結果、IIRフィルタ
のタップ数が削減され、波形等化装置全体のコストの削
減が達成できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る波形等化装置
のブロック図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態において出力信号
に伝送路歪みが含まれない場合の相互相関演算器の演算
結果を示す図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態において出力信号
に伝送路歪みが含まれる場合の相互相関演算器の演算結
果を示す図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態に係る波形等化装
置のブロック図である。
【図5】 本発明の第2の実施の形態に係る波形等化装
置においてDTV信号を処理する時の動作を示したブロ
ック図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態に係る波形等化装
置においてNTSC信号を処理する時の動作を示したブ
ロック図である。
【図7】 本発明の第3の実施の形態に係る波形等化装
置のブロック図である。
【図8】 本発明の第3の実施の形態に係る波形等化装
置においてDTV信号を処理する時の動作を示したブロ
ック図である。
【図9】 本発明の第3の実施の形態に係る波形等化装
置においてNTSC信号を処理する時の動作を示したブ
ロック図である。
【図10】 本発明の第4の実施の形態に係る波形等化
装置のブロック図である。
【図11】 本発明の第4の実施の形態に係る波形等化
装置においてモード信号が調整モードの場合の動作を示
すブロック図。
【図12】 本発明の第4の実施の形態に係る波形等化
装置においてモード信号が調整モードから通常モードに
変更される場合の動作を示すブロック図。
【図13】 本発明の第4の実施の形態に係る波形等化
装置においてモード信号が通常モードの場合の動作を示
すブロック図。
【図14】 本発明の第5の実施の形態に係る波形等化
装置のブロック図である。
【図15】 本発明の第5の実施の形態に係る波形等化
装置により処理される信号の状態であって、 (a) 伝送歪みの重畳されていないDTV信号のグラ
フ (b) 伝送歪みの重畳されたDTV信号のグラフ (c) FIRフィルタのカバー範囲と(b)に示した
信号との関係 (d) 第1IIRフィルタのカバー範囲と(b)に示
した信号との関係 (e) 第2IIRフィルタのカバー範囲と(b)に示
した信号との関係 (f) 第3IIRフィルタのカバー範囲と(b)に示
した信号との関係 (g) 伝送歪みの低減されたDTV信号のグラフ を示した図である。
【図16】 従来の波形等化装置に用いられる復調回路
のブロック図である。
【図17】 DTV方式の信号フォーマットを示す構成
図である。
【図18】 DTV方式の信号フォーマットに含まれる
フィールド同期信号を示す構成図である。
【図19】 従来の波形等化装置に用いられる波形等化
部を示すブロック図である。
【符号の説明】
A1 波形等化装置 101 相互相関演算器 102 参照信号発生器 S101 出力信号 S102 参照信号 A2 波形等化装置 301 第1の入力端子 302 第2の入力端子 303 第1の選択手段 304 アナログ/デジタルコンバータ 305 波形等化部 306 DTV用同期検出部 307 NTSC用同期検出部 308 第2の選択手段 309 第1の出力端子 310 第2の出力端子 S301 選択信号 A3 波形等化装置 501 トレーニング信号格納メモリ 502 マイコン A4 波形等化装置 701 入力端子 702 アナログ回路 703 波形等化部 704 係数メモリ S701 モード信号 A5 波形等化装置 901 係数更新器 902 加算器 903 第1IIRフィルタ 904 第2IIRフィルタ 905 第3IIRフィルタ 906 遅延素子 907 遅延素子 908 遅延素子 Z 波形等化装置 X 復調回路 3001 入力端子 3002 アナログ/デジタルコンバータ 3003 同期検出部 3004 波形等化部 3005 誤り訂正部 Y 信号フォーマット 3101 データ信号 3102 フィールド同期信号 3103 セグメント同期信号 3201 PN511信号 3202 PN63信号 3203 コントロール信号 3301 入力端子 3302 FIRフィルタ 3303 IIRフィルタ 3304 加算器 3305 誤差検出器 3306 係数更新器 3307 出力端子 3006 出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C021 PA31 PA36 PA42 PA66 PA72 PA85 SA00 SA12 YA40 YB04 5J023 AA08 AB08 AC09 AC11 AC12 AD05 AD15 5K046 AA05 BA01 BB03 EE06 EE14 EE34 EE51 EF02 EF23

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル放送に用いられるディジタル
    の入力信号の伝送路歪みを低減する波形等化装置であっ
    て、 前記入力信号を入力し歪みを低減した信号を出力するた
    めのトランスバーサルフィルタと、 歪みのないトレーニング信号である参照信号を発生する
    参照信号発生手段と、 前記入力信号に含まれるトレーニング信号と前記参照信
    号との相互相関演算を行う相互相関演算手段と、 前記相互相関演算手段の演算結果を用いて前記トランス
    バーサルフィルタのタップ係数を決定するタップ係数決
    定手段と、 を備えることを特徴とした波形等化装置。
  2. 【請求項2】 ディジタル放送に用いられるディジタル
    の入力信号の伝送路歪みを低減する波形等化装置であっ
    て、 前記入力信号を入力し歪みを低減した信号を出力するた
    めのトランスバーサルフィルタと、 歪みのないトレーニング信号である参照信号を発生する
    参照信号発生手段と、 前記トランスバーサルフィルタの出力信号に含まれるト
    レーニング信号と前記参照信号との相互相関演算を行な
    う相互相関演算手段と、 前記相互相関演算手段の演算結果を用いて前記トランス
    バーサルフィルタのタップ係数を決定するタップ係数決
    定手段と、 を備えることを特徴とした波形等化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の波形等
    化装置であって、 前記入力信号は多値VSB(Vestigial Si
    de Band)変調信号であること、 を特徴とした波形等化装置。
  4. 【請求項4】 放送に用いられる入力信号の伝送路歪み
    を低減する波形等化装置であって、 ディジタル放送入力信号とアナログ放送信号との一方を
    選択して出力する選択手段と、 前記選択手段の出力信号をディジタル信号に変換するた
    めの共用のアナログ/デジタルコンバータと、 前記入力信号がディジタル放送入力信号の場合に前記ア
    ナログ/デジタルコンバータの出力信号の歪みを低減す
    るためのディジタル放送波形等化処理手段と、 前記入力信号がアナログ放送入力信号の場合に前記アナ
    ログ/デジタルコンバータの出力信号の歪みを低減する
    ためのアナログ放送波形等化処理手段と、 を備えることを特徴とする波形等化装置。
  5. 【請求項5】 放送に用いられる入力信号の伝送路歪み
    を低減する波形等化装置であって、 ディジタル放送入力信号をディジタル信号に変換するた
    めの第1のアナログ/デジタルコンバータと、 アナログ放送入力信号をディジタル信号に変換するため
    の第2のアナログ/デジタルコンバータと、 前記第1のアナログ/デジタルコンバータの出力と前記
    第2のアナログ/デジタルコンバータの出力との一方を
    選択して出力する選択手段と、 前記選択手段の出力信号の歪みを低減する共用の波形等
    化手段と、 を備えることを特徴とする波形等化装置。
  6. 【請求項6】 放送に用いられる入力信号の伝送路歪み
    を低減する波形等化装置であって、 ディジタル放送入力信号とアナログ放送信号との一方を
    選択して出力する選択手段と、 前記選択手段の出力信号をディジタル信号に変換するた
    めの共用のアナログ/デジタルコンバータと、 前記アナログ/デジタルコンバータの出力信号の歪みを
    低減する共用の波形等化手段と、 を備えることを特徴とする波形等化装置。
  7. 【請求項7】 請求項4、請求項5又は請求項6のいず
    れか1項に記載の波形等化装置であって、 前記ディジタル放送入力信号は多値VSB(Vesti
    gial SideBand)変調信号であり、 前記アナログ放送入力信号はNTSC(Nationa
    l Television System Commi
    ttee)信号であること、 を特徴とした波形等化装置。
  8. 【請求項8】 放送に用いられる入力信号の伝送路歪み
    を低減する波形等化装置であって、 前記入力信号を入力し歪みを低減した信号を出力するた
    めのトランスバーサルフィルタと、 前記入力信号中のトレーニング信号を抜き取り記憶する
    記憶手段と、 前記記憶手段に記憶したトレーニング信号より前記入力
    信号の歪みを検出し前記トランスバーサルフィルタのタ
    ップ係数を生成し更新するためのタップ係数生成更新手
    段と、 を備え、 前記入力信号がディジタル放送信号である場合には波形
    等化処理を実施し、 前記入力信号がアナログ放送信号である場合には波形等
    化処理を中止して前記記憶手段に垂直ブランキング期間
    に重畳されているデータを取り込むこと、 を特徴とした波形等化装置。
  9. 【請求項9】 放送に用いられる入力信号の伝送路歪み
    を低減する波形等化装置であって、 前記入力信号を入力し歪みを低減した信号を出力するた
    めのトランスバーサルフィルタと、 前記トランスバーサルフィルタの出力信号中のトレーニ
    ング信号を抜き取り記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶したトレーニング信号より前記入力
    信号の歪みを検出し前記トランスバーサルフィルタのタ
    ップ係数を生成し更新するためのタップ係数生成更新手
    段と、 を備え、 前記入力信号がディジタル放送信号である場合には波形
    等化処理を実施し、 前記入力信号がアナログ放送信号である場合には波形等
    化処理を中止して前記記憶手段に垂直ブランキング期間
    に重畳されているデータを取り込むこと、 を特徴とした波形等化装置。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9に記載の波形
    等化装置であって、 前記ディジタル放送入力信号は多値VSB(Vesti
    gial SideBand)変調信号であり、 前記アナログ放送入力信号はNTSC(Nationa
    l Television System Commi
    ttee)信号であること、 を特徴とした波形等化装置。
  11. 【請求項11】 放送に用いられる入力信号の伝送路歪
    みを低減する波形等化装置であって、 前記入力信号を入力し歪みを低減した信号を出力するた
    めのトランスバーサルフィルタと、 前記入力信号中の歪みを検出し前記トランスバーサルフ
    ィルタのタップ係数を生成し更新するためのタップ係数
    生成更新手段と、 タップ係数の一部または全てを保持するためのタップ係
    数記憶手段と、 を備え、 前記タップ係数記憶手段に入力されるモードが調整モー
    ドの場合は前記タップ係数記憶手段に前記トランスバー
    サルフィルタのタップ係数を記憶し、 前記タップ係数記憶手段に入力されるモードが調整モー
    ド以外となった場合でも前記タップ係数記憶手段は記憶
    した前記タップ係数を保持し続け、前記タップ係数記憶
    手段に記憶した前記タップ係数を、以降、タップ係数の
    初期値として使用すること、 を特徴とした波形等化装置。
  12. 【請求項12】 放送に用いられる入力信号の伝送路歪
    みを低減する波形等化装置であって、 前記入力信号を入力し歪みを低減した信号を出力するた
    めのトランスバーサルフィルタと、 前記トランスバーサルフィルタの出力信号中の歪みを検
    出し前記トランスバーサルフィルタのタップ係数を生成
    し更新するためのタップ係数生成更新手段と、 タップ係数の一部または全てを保持するためのタップ係
    数記憶手段と、 を備え、 前記タップ係数記憶手段に入力されるモードが調整モー
    ドの場合、前記タップ係数記憶手段に前記トランスバー
    サルフィルタのタップ係数を記憶し、 前記タップ係数記憶手段に入力されるモードが調整モー
    ド以外となった場合でも前記タップ係数記憶手段は記憶
    した前記タップ係数を保持し続け、前記タップ係数記憶
    手段に記憶した前記タップ係数を、以降、タップ係数の
    初期値として使用すること、 を特徴とした波形等化装置。
  13. 【請求項13】 請求項11または請求項12に記載の
    波形等化装置であって、 前記タップ係数記憶手段に入力されるモードが調整モー
    ドの場合は前記タップ係数の更新ステップを小さくする
    こと、 を特徴とした波形等化装置。
  14. 【請求項14】 請求項11、請求項12又は請求項1
    3のいずれか1項に記載の波形等化装置であって、 前記入力信号は多値VSB(Vestigial Si
    de Band)変調信号、あるいはNTSC(Nat
    ional Television System C
    ommittee)信号であること、 を特徴とした波形等化装置。
  15. 【請求項15】 ディジタル放送に用いられるディジタ
    ルの入力信号の伝送路歪みを低減する波形等化装置であ
    って、 前記入力信号の歪みを低減するためのディジタルフィル
    タと、 前記入力信号中の歪みを検出し前記ディジタルフィルタ
    のタップ係数を生成し更新するためのタップ係数生成更
    新手段と、 を備え、 前記ディジタルフィルタは入力信号を入力するFIR
    (Finite Impulse Response)
    フィルタと、 前記FIRフィルタの出力を入力する2個以上のIIR
    (InfiniteImpulse Respons
    e)フィルタから構成され前記FIRフィルタと前記I
    IRフィルタの出力の加算結果を出力信号とすること、 を特徴とした波形等化装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の波形等化装置であ
    って、 前記IIR(Infinite Impulse Re
    sponse)フィルタは各々出力信号の遅延を調整可
    能な遅延素子を備えること、 を特徴とした波形等化装置。
  17. 【請求項17】 ディジタル放送に用いられるディジタ
    ルの入力信号の伝送路歪みを低減する波形等化装置であ
    って、 前記入力信号の歪みを低減するためのディジタルフィル
    タと、 前記ディジタルフィルタの出力信号中の歪みを検出し前
    記ディジタルフィルタのタップ係数を生成し更新するた
    めのタップ係数生成更新手段と、 を備え、 前記ディジタルフィルタは、入力信号を入力するFIR
    (Finite Impulse Response)
    フィルタと、前記FIRフィルタの出力を入力する2個
    以上のIIR(Infinite Impulse R
    esponse)フィルタと、から構成され、 前記FIRフィルタと前記IIRフィルタの出力の加算
    結果を出力信号とすること、 を特徴とした波形等化装置。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の波形等化装置であ
    って、 前記IIR(Infinite Impulse Re
    sponse)フィルタは各々出力信号の遅延を調整可
    能な遅延素子を備えること、 を特徴とした波形等化装置。
  19. 【請求項19】 請求項15から請求項18のいずれか
    1項に記載の波形等化装置であって、 前記IIR(Infinite Impulse Re
    sponse)フィルタの遅延の小さいタップと遅延の
    大きいタップが遅延の中間付近のタップよりもビット幅
    が小さいこと、 を特徴とした波形等化装置。
  20. 【請求項20】 請求項15から請求項19のいずれか
    1項に記載の波形等化装置であって、 前記入力信号は多値VSB(Vestigial Si
    de Band)変調信号であること、 を特徴とした波形等化装置。
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