JP2000244094A - バイアホールの形成方法 - Google Patents

バイアホールの形成方法

Info

Publication number
JP2000244094A
JP2000244094A JP11040253A JP4025399A JP2000244094A JP 2000244094 A JP2000244094 A JP 2000244094A JP 11040253 A JP11040253 A JP 11040253A JP 4025399 A JP4025399 A JP 4025399A JP 2000244094 A JP2000244094 A JP 2000244094A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
via hole
laser light
forming
resin
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11040253A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Okunishi
達也 奥西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
Priority to JP11040253A priority Critical patent/JP2000244094A/ja
Publication of JP2000244094A publication Critical patent/JP2000244094A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lasers (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ光を使用しつつ,かつ,下層の絶縁物
への熱ダメージを軽減したバイアホールの形成方法を提
供すること。 【解決手段】 めっき層を樹脂と上層絶縁層とで挟んだ
構造の基板に対し,上方からパルス状のレーザ光を照射
する。レーザ光がオンである期間Aには,上層絶縁層の
うち照射を受けた箇所が激しく加熱され,飛散して穴を
なす。その熱はその周囲にも伝導する。しかしパルスと
パルスとの間の期間Bには,加熱されることがなく熱が
逃げ去る一方なので,照射箇所の周囲が過度に高温にな
ることがない。これにより,めっき層の直下の樹脂が溶
融したり気化したりすることが防止される。このため,
めっき層とその直下の樹脂とが剥離することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,積層基板における
バイアホールの形成に関する。さらに詳細には,上層の
絶縁物にレーザ光を照射して穴開けするときにおける,
下層の絶縁物への熱によるダメージを軽減したバイアホ
ールの形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から,印刷回路基板として使用する
積層基板では,導体層を他の導体層と導通させるための
バイアホールを設けている。バイアホールを形成するた
めには,導体層の上に形成した絶縁物に穴をあける必要
がある。このためには,フォトエッチングを利用する方
法もあるが,レーザ光を絶縁物に照射してその箇所に穴
をあける方法もある。後者の方法によればフォトリソグ
ラフィをしなくてもよい利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,バイア
ホールを形成する箇所にレーザ光を照射すると,導体層
の下層の絶縁物に熱によるダメージが加わってしまう。
このため,下層の絶縁物が樹脂材料である場合には,一
旦溶融したりさらには気化することがある。これによ
り,平坦性が低下したり,冷却後にも気泡が残ってしま
う場合がある。特に,小径のバイアホールを形成するた
めにレーザ光のビーム形を絞っている場合に著しい。こ
のように,レーザ光によるバイアホール形成は,他の弊
害を伴いがちであるため,現実にはあまり簡単なことで
ない。
【0004】本発明は,前記した従来の技術が有する問
題点の解決を目的としてなされたものである。すなわち
その課題とするところは,レーザ光を使用しつつ,か
つ,下層の絶縁物への熱ダメージを軽減したバイアホー
ルの形成方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題の解決のために
なされた本発明に係るバイアホールの形成方法は,導体
層を上層および下層の絶縁物で挟んだ積層基板に対し,
導体層を外部に導通させるためのバイアホールを上層の
絶縁物に形成する方法であって,上層の絶縁物にパルス
状のレーザ光を照射してこれを部分的に除去し,導体層
を露出させることによりバイアホールを形成する方法で
ある。
【0006】この方法では,導体層の上層の絶縁物に対
しレーザ光がパルス状に照射される。すると,絶縁物の
うちレーザ光の照射を受けた箇所が局所的に加熱され,
飛散して穴をなす。しかし,照射がパルス状であるため
に,パルスとパルスとの間に放熱期間がある。このた
め,熱の影響が導体層の下層へ及ぶことがほとんどな
い。よって,下層の絶縁物が一時的に溶融して導体層に
湾曲を生じたり,さらには下層の絶縁物が局所的に気化
して気泡が生じたりすることがない。したがってこの方
法によれば,下層の絶縁物への熱の影響がほとんどない
状態で,フォトリソグラフィを使わずにバイアホールを
形成することができる。また,レーザ光のビーム径を調
整することにより,所望の径のバイアホールを得ること
ができる。
【0007】このバイアホールの形成方法においては,
パルス状のレーザ光におけるパルス幅のパルス周期に対
する比を,1/20以下,さらに好ましくは1/100
以下とすることが望ましい。この比が大きすぎると,放
熱が不十分なために下層の絶縁物への熱ダメージが生じ
るおそれがあるからである。
【0008】このバイアホールの形成方法においてはま
た,パルス状のレーザ光のパルス幅を,100μ(10
-6)秒以下,さらに好ましくは20μ秒以下とすること
を特徴とすることが望ましい。パルス幅があまりに長い
と,連続照射の場合とあまり変わらず,下層の絶縁物へ
の熱ダメージが生じてしまうからである。
【0009】あるいはこのバイアホールの形成方法にお
いては,パルス状のレーザ光のパルス間隔を,1980
μ秒以上とすることが望ましい。パルス間隔が短すぎる
と,十分放熱しないうちに次のレーザ照射がなされてし
まうため,下層の絶縁物への熱ダメージが生じるおそれ
があるからである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下,本発明を具体化した実施の
形態について,図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0011】まず,本実施の形態でバイアホールを形成
する基板について簡単に説明する。当該基板は,図1に
示すように,スルーホール11を形成したコア基板12
に,上層絶縁層13を被覆したものである。スルーホー
ル11は,コア基板12に貫通孔を穿けてその壁面に導
体層14を形成したものであり,その内部は樹脂15で
充填されている。そして,その上方の口にはふためっき
16が形成されている。上層絶縁層13は,ふためっき
16を覆っている。
【0012】コア基板11は,エポキシプリプレグ等の
絶縁樹脂系素材により形成された基板である。その貫通
孔の壁面の導体層14は,無電解めっきにより形成され
た銅の層である。樹脂15は,エポキシ樹脂にシリカ粉
末のフィラーを配合したものであり,パターン印刷によ
り貫通孔の内部に充填されたものである。ふためっき1
6は,無電解めっきおよび電気めっきにより部分的に形
成された銅の層である。上層絶縁層13は,ふためっき
16を形成した後でその上にラミネートしたエポキシ樹
脂の層(厚さ50μm)である。
【0013】上記の構造の基板に対して,レーザ光Lが
照射される。照射される箇所は,スルーホール11のあ
る箇所である。照射されるレーザ光Lは,図2に示すよ
うに,オンオフを反復するパルス状のものである。図2
において,パルス幅Aは20μ秒である。そしてパルス
周期Bは,2000μ秒である。したがってパルス間隔
Cは,1980μ秒である。レーザ光Lの種類として
は,公知のCO2 レーザやYAGレーザ,あるいはエキ
シマレーザなどが使用できる。
【0014】このようなパルス状のレーザ光が照射され
ることにより,上層絶縁層13のうちの当該箇所が局所
的に激しく加熱される。このためその箇所のエポキシ樹
脂が溶融しさらには気化し,飛散して穴をなす。これに
より,図3に示すようにバイアホール17が形成され
る。図3におけるバイアホール17の箇所では,上層絶
縁層13のエポキシ樹脂が除去されており,ふためっき
16が露出している。この状態に対しめっきを施すと,
図4に示すように,ふためっき16と上層めっき層18
とがバイアホール17のところで導通した状態が得られ
る。
【0015】なお,上層絶縁層13がエポキシ樹脂の単
体である場合には,1箇所に対し概ね2パルスのレーザ
光を照射すれば,バイアホール17の形成には十分であ
る。ただし,上層絶縁層13のエポキシ樹脂にシリカ粉
末のフィラーが配合されている場合には,3パルスの照
射が必要である。また,上層絶縁層13のエポキシ樹脂
がガラスクロス入りのものである場合には,4〜5パル
スの照射が必要である。
【0016】ここにおいて,レーザ光Lが照射されてい
るとき,照射箇所から熱伝導によりその周囲へと熱が伝
達される。このため,樹脂15のうち,ふためっき16
を挟んで照射箇所の直下の部位も温度がある程度上昇す
る。しかしレーザ光Lの照射が図2に示すようなパルス
状であるため,パルス間隔Cの期間においてはレーザ光
Lが照射されない。このためこの期間は,加熱されるこ
とがなく当該箇所から熱が逃げ去る一方の放熱期間であ
る。したがってこの期間に当該箇所の温度が下がるの
で,樹脂15の温度が過度に上昇して溶融したりさらに
は気化したりすることがない。
【0017】もし,レーザ光Lを連続的に照射すると,
照射箇所のみならずその周囲もかなり高温になる。この
ため,特に樹脂15のうちふためっき16の直下の部分
が溶融しさらには気化するおそれがある。これにより,
バイアホールの箇所でふためっき16に凹凸が生じた
り,さらには図5に示すように樹脂15とふためっき1
6との間に気泡ができて剥離したりすることもある。レ
ーザ光Lの照射をパルス状とすることにより,このよう
な事態が防止される。
【0018】ただし,図2のパルス幅Aが長すぎたり,
パルス間隔Cが短すぎたりして,デューティ比が大きす
ぎると,放熱時間が不足する。これでは,連続照射の場
合とあまり変わらなくなってしまう。本実施の形態では
前述のように,パルス幅Aを20μ秒とし,パルス間隔
Cを1980μ秒としている。よって,パルス幅Aのパ
ルス周期B(=A+C)に対する比(以下,「デューテ
ィ比」という)は1/100である。したがって放熱時
間が十分あり,図5のような事態が確実に防止される。
【0019】なお,実際の基板では,図6に×印で示す
ように,多数の箇所にバイアホールを形成することがあ
る。このような場合には,図6に矢印で示すように,1
パルスごとにレーザ光の照射箇所を順次移動させてい
き,全箇所への1パルス目のレーザ光の照射が終了して
から2パルス目のレーザ光を同様に各箇所に順次照射す
るようにしてもよい。このようにすると,レーザ光源自
体のデューティ比よりも各箇所におけるデューティ比が
かなり低い。このためレーザ光源自体のデューティ比を
さほど低くしなくても,各箇所におけるパルス間隔がか
なり長く取られ,適切なバイアホール形成がなされる。
これにより,効率よく多数のバイアホールを形成するこ
とができる。
【0020】以上詳細に説明したように本実施の形態に
よれば,上層絶縁層13へのレーザ光Lの照射をパルス
状として,放熱期間を確保しつつバイアホール17を形
成するようにしている。したがって,バイアホールを形
成する箇所の周囲が過度に高温となることが防止されて
いる。かくして,当該箇所の直下の位置での樹脂15へ
の熱の影響が緩和されている。これにより,ふためっき
16の平坦性が悪くなったり,さらにはその直下の樹脂
15との間に気泡が残って剥離したりすることなく,バ
イアホールを形成する方法が実現されている。
【0021】なお,本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本
発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良,変形が可能である。例えば本実施の形態では,スル
ーホールの直上位置にバイアホールを形成したが,これ
に限らず他の位置に形成してもよい。また,ふためっき
(導体層)の直下の絶縁物は,熱可塑性の材質であれば
他のものであっても同様に本発明による効果が得られ
る。また,上層絶縁層についても同様に,他の材質であ
ってもよい。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば,レーザ光を使用しつつ,かつ,下層の絶縁物へ
の熱ダメージを軽減したバイアホールの形成方法が提供
されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】バイアホールを形成する前の状態の基板を示す
断面図である。
【図2】レーザ光がパルス上であることを示す説明図で
ある。
【図3】バイアホールを形成した状態を示す断面図であ
る。
【図4】上層めっきを形成した状態を示す断面図であ
る。
【図5】導体層とその下の樹脂とが剥離している状態を
示す断面図である。
【図6】多数の箇所にバイアホールを形成する様子の説
明図である。
【符号の説明】
13 上層絶縁層 15 樹脂 16 ふためっき 17 バイアホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/46 H05K 3/46 N

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体層を上層および下層の絶縁物で挟ん
    だ積層基板に対し,前記導体層を外部に導通させるため
    のバイアホールを上層の絶縁物に形成する方法におい
    て,前記上層の絶縁物にパルス状のレーザ光を照射して
    これを部分的に除去し,前記導体層を露出させることを
    特徴とするバイアホールの形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するバイアホールの形成
    方法において,前記パルス状のレーザ光におけるパルス
    幅のパルス周期に対する比が,1/20以下であること
    を特徴とするバイアホールの形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載するバイアホールの形成
    方法において,前記パルス状のレーザ光のパルス幅が,
    100μ秒以下であることを特徴とするバイアホールの
    形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載するバイアホールの形成
    方法において,前記パルス状のレーザ光のパルス間隔
    が,1980μ秒以上であることを特徴とするバイアホ
    ールの形成方法。
JP11040253A 1999-02-18 1999-02-18 バイアホールの形成方法 Pending JP2000244094A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11040253A JP2000244094A (ja) 1999-02-18 1999-02-18 バイアホールの形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11040253A JP2000244094A (ja) 1999-02-18 1999-02-18 バイアホールの形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000244094A true JP2000244094A (ja) 2000-09-08

Family

ID=12575533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11040253A Pending JP2000244094A (ja) 1999-02-18 1999-02-18 バイアホールの形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000244094A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008526276A (ja) * 2004-12-30 2008-07-24 ミラー,アール.ジェイ.ドウェイン 直接駆動アブレーションのためのir波長範囲でのインパルス熱蓄積によるレーザ選択的切断

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008526276A (ja) * 2004-12-30 2008-07-24 ミラー,アール.ジェイ.ドウェイン 直接駆動アブレーションのためのir波長範囲でのインパルス熱蓄積によるレーザ選択的切断
JP2014061391A (ja) * 2004-12-30 2014-04-10 Attodyne Inc 直接駆動アブレーションのためのir波長範囲でのインパルス熱蓄積によるレーザ選択的切断

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10308576A (ja) プリント配線板及びその製造方法
JP2008078271A (ja) 放熱構造を備えたプリント基板の製造方法および放熱構造を備えたプリント基板
JPH09237956A (ja) プリント基板の配線パターン改造方法、プリント基板の配線パターンの切断方法及び配線パターンの改造されたプリント基板
JP3855768B2 (ja) プリント配線板及びその製造方法
JPH0575253A (ja) レーザ光による回路パターンの形成方法及びスルーホール内の導体形成方法
JP2000244094A (ja) バイアホールの形成方法
JPH10341069A (ja) ビアホール形成方法
KR100691297B1 (ko) 프린트배선판및 그 제조방법
JP2004031710A (ja) 配線基板の製造方法
JPH10200236A (ja) 配線基板の製造方法
JP3370393B2 (ja) プリント回路基板
JPH04199782A (ja) フレキシブル基板のスルーホール作成方法
JP2571677B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3925192B2 (ja) プリント配線板及びその製造方法
JPH05267853A (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JPH04279097A (ja) プリント配線板の放熱構造
JP3956408B2 (ja) 多層配線板の製造方法
JP2007208298A (ja) プリント配線板
JP2000197987A (ja) バイアホ―ルクリ―ニング方法
JPH11274698A (ja) プリント配線板の製造方法
JP3823654B2 (ja) 半導体装置の実装方法
JP2005057298A (ja) プリント配線板及びその製造方法
JPH11129087A (ja) フィルムのレーザ加工装置
JP2737331B2 (ja) プリント配線板の製造方法
JPS62263685A (ja) プリント配線基板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080819

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090331

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090728