JP2000244088A - プリント配線基板実装体 - Google Patents

プリント配線基板実装体

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JP2000244088A
JP2000244088A JP11038303A JP3830399A JP2000244088A JP 2000244088 A JP2000244088 A JP 2000244088A JP 11038303 A JP11038303 A JP 11038303A JP 3830399 A JP3830399 A JP 3830399A JP 2000244088 A JP2000244088 A JP 2000244088A
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wiring board
board
printed
boards
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JP11038303A
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Akifumi Kimura
聡文 木村
Takahiko Shimizu
崇彦 清水
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仕様の高い基板を多用することなく、安価で
小型化の可能なプリント配線基板ユニットを提供する。 【解決手段】 複数枚のプリント配線基板を階層的に積
み上げて構成されるプリント配線基板ユニットであっ
て、第1の仕様を満足するマザー基板100と、前記マ
ザー基板100とは、断面構造、配線ルール、材質およ
び製造プロセスの少なくとも一つが相違し、前記第1の
仕様と異なる第2の仕様を満足するインターポーザ基板
200と、前記マザー基板100およびインターポーザ
基板200を相互に電気的に接続する接続手段300と
を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚のプリント
配線基板を階層的に積み重ねて構成されるプリント配線
基板実装体に係り、特に、第1の仕様を満足する第1プ
リント配線基板と、前記第1の仕様と異なる第2の仕様
を満足する第2プリント配線基板とを含むプリント配線
基板実装体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の回路ブロックには、高速動作
の要求される部分と要求されない部分、熱に対して強い
部分と弱い部分、高密度での実装を要求される部分と要
求されない部分等があり、それぞれプリント基板に要求
される仕様が異なる。
【0003】例えば、配線の容量性負荷は高速動作の妨
げとなるため、高速動作の要求される部分では、誘電率
の低い基材を用いたプリント基板や、積層基板であれば
各層の厚みが薄いプリント基板を用いることが望まし
い。また、高速動作する部分は一般的に発熱量も大きい
ため、熱伝導性の高い基材やガラス転移点の高い基材に
より構成されたプリント基板を用いることが望ましい。
さらに、多数の部品が高密度で実装される部分には、層
数の多い基板、配線間隔の狭い基板あるいはビア径やビ
ア間隔の狭い基板を用いることが望ましい。このため、
近年における電子機器のダウンサイジングや高速化に伴
って、仕様の高い基板が多く用いられるようになりつつ
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、誘電率の低
い基材、各層の厚みが薄い積層基板、熱伝導性の高い基
板、ガラス転移点の高い基板、層数の多い基板、配線間
隔の狭い基板あるいはビア径やビア間隔の狭い基板等
は、それ以外の基板に比べて高価であるため、その使用
は必要最小限に抑えることが望ましい。しかしながら、
プリント基板の仕様を部分的に異ならせることはできな
いので、仕様の高い部分が一部でもあれば、基板全体を
その仕様に合わせなければらないという問題点があっ
た。
【0005】さらに、多品種かつ商品サイクルの短い電
子機器では、各品種ごと、あるいは商品サイクルごとに
専用LSIや専用ASICを開発することが難しい。そ
のため、従来では品種に応じてオプション基板を追加し
たり、商品サイクルごとに新しいオプション基板を追加
することで対応していた。しかしながら、オプション基
板を追加するためには、当該オプション基板を収納する
ための空間を新たに確保しなければならず、また既存の
基板と接続するためのコネクタを追加しなければならな
いので、ダウンサイジングの要求に応えることができな
いという問題があった。
【0006】本発明の目的は、上記した従来技術の課題
を解決し、仕様の高い基板を多用することなく、安価で
小型化の可能なプリント配線基板実装体を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、複数枚のプリント配線基板を階層的
に積み重ねて構成されるプリント配線基板実装体におい
て、第1の仕様を満足する第1プリント配線基板と、前
記第1の仕様と異なる第2の仕様を満足する第2プリン
ト配線基板と、前記第1および第2プリント配線基板を
相互に電気的に接続する接続手段とを設けた。
【0008】上記した構成によれば、第1の仕様を有す
る第1プリント配線基板上への搭載に適した素子は第1
プリント配線基板上へ搭載し、第2の仕様を有する第2
プリント配線基板上への搭載に適した素子は第2プリン
ト配線基板上へ搭載することができる。したがって、例
えば第2の仕様が第1の仕様に比べて高い場合、基板に
対する要求仕様の高い回路素子のみを第2プリント配線
基板上へ選択的に搭載することができるので、仕様の高
い基板の面積を小さく抑えることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。図1は、本発明を適用したプリント配線
基板実装体の基本構造を示した断面図であり、第1の仕
様を満足する第1プリント配線基板としてのマザー基板
100上には、当該マザー基板100とは断面構造、配
線ルール、材質および製造プロセス等の少なくとも一つ
が相違し、前記第1の仕様と異なる第2の仕様を満足す
る第2プリント配線基板としてのインターポーザ基板2
00が搭載され、各プリント配線基板100、200同
士は、接続部材としての熱溶融バンプ300を介して電
気的および機械的に接続されている。
【0010】図2は、前記マザー基板100およびイン
ターポーザ基板200の仕様の違いの一例を一覧表示し
た図であり、各基板100、200は層数、配線ピッ
チ、ビア径、ビア間隔、熱伝導度、ガラス転移点、誘電
率、熱膨張率および1層あたりの厚みが相違し、インタ
ーポーザ基板200の仕様がマザー基板100の仕様よ
りも高くなっている。換言すれば、インターポーザ基板
200へは、マザー基板100よりも高周波の信号を扱
う高速素子、発熱量の大きな素子、放射ノイズの大きな
素子を載置することが可能であり、単位面積あたりの価
格も、インターポーザ基板200はマザー基板100を
大きく上回る。
【0011】このように、本実施形態では、仕様の低い
プリント配線基板と高いプリント配線基板とを階層的に
積み重ねてプリント配線基板実装体を構成したので、基
板に対する要求仕様が低い回路ブロックや回路素子は低
仕様のマザー基板100上に配置し、要求仕様の高い回
路ブロックや回路素子のみを高仕様のインターポーザ基
板200上に配置すれば、高仕様のインターポーザ基板
200の面積を最小限に抑えることができ、全体として
の低コスト化が可能になる。
【0012】図3は、本発明の第2実施形態の断面図で
あり、前記と同一の符号は同一または同等部分を表して
いる。本実施形態は、前記インターポーザ基板200を
厚み方向へ複数枚積み重ねている。
【0013】このように、プリント配線基板を階層的に
積み重ねる場合、基板間に跨がる配線数が増えると、製
造工程が繁雑化するのみならず、十分な低コスト化が期
待できなくなる。したがって、マザー基板100上に複
数枚のインターポーザ基板200を積み重ねる場合、基
板間に跨がる配線数は少ないほど好ましい。そこで、本
実施形態では基板間に跨がる配線数が少なくなるよう
に、各インターポーザ基板200上へ配置する各回路素
子の振り分けを工夫している。
【0014】ここでは、図4に示した回路のうち、破線
で囲ったバスブリッジ20、画像処理LSI21、22
および複数のメモリ素子23を複数枚(本実施形態で
は、3枚)のインターポーザ基板200上に振り分けて
搭載し、残りのCPU11およびI/Oインターフェー
ス12をマザー基板上100上に搭載する場合を例にし
て説明する。
【0015】なお、説明を判りやすくするために、本実
施形態ではバスブリッジ20とメモリ素子23との配線
数を“4”、バスブリッジ20と各画像処理LSI2
1、22との配線数を共に“1”、マザー基板100と
各画像処理LSI21、22との配線数をそれぞれ
“1”、“2”とし、スペース上の制約から、バスブリ
ッジ20、画像処理LSI21、22および複数のメモ
リ素子23のうち、同一のインターポーザ基板上には2
種類の素子しか搭載できず、かつ画像処理LSI21、
22同士も同一のインターポーザ基板上へ載置できない
もとする。
【0016】図4において、メモリ素子23の入出力ラ
インは全てバスブリッジ20と接続され、他の回路素子
とは接続されていない。一方、各画像処理LSI21、
22の入出力ラインは、バスブリッジ20と接続される
と共にマザー基板100とも接続される。したがって、
いずれかの画像処理LSI21、22とバスブリッジ2
0とを同一インターポーザ基板上に載置すると、バスブ
リッジ20とメモリ素子23との配線は基板間に跨がる
ことになってしまう。
【0017】これに対して、図5に示したように、バス
ブリッジ20およびメモリ素子23を第3インターポー
ザ基板上に載置し、画像処理LSI21、22をそれぞ
れ第2インターポーザ基板および第1インターポーザ基
板に載置すれば、メモリ素子23とバスブリッジ20と
の配線が基板間を跨がることはない。
【0018】このとき、各画像処理LSI21、22と
バスブリッジ20とはプリント配線基板間に跨がって配
線されることになるが、各画像処理LSI21、22と
バスブリッジ20との配線数はバスブリッジ20とメモ
リ素子23との配線数よりも少ないので、本実施形態の
ように、バスブリッジ20とメモリ23とを同一インタ
ーポーザ基板上に載置することにより、基板間に跨がる
配線数を削減することができる。
【0019】換言すれば、本実施形態によれば、インタ
ーポーザ基板上に搭載された回路素子のうち、入出力ラ
イン数が最大である素子の入出力ライン数をPmax 、当
該インターポーザ基板の入出力ライン数をQmax とした
とき、Pmax >Qmax とすることができる。
【0020】さらに、上記した各インターポ−ザ基板を
階層的に積み重ねる場合、図3に示したように、前記第
3インターポーザ基板を最上段に積み重ね、その下に第
1および第2インターポーザ基板を配置する。このよう
な配置により、各画像処理LSI21、22とマザー基
板100とを接続する配線は、第3インターポーザ基板
を跨がずに済む。
【0021】さらに、第1および第2インターポーザ基
板も、図3に示したように、マザー基板100上に第1
インターポーザ基板を搭載し、その上に第2インターポ
ーザ基板を搭載すれば、インターポーザ基板を介して接
続される配線数が、画像処理LSI21とマザー基板1
00とを接続する配線1本となる。
【0022】なお、第1および第2インターポーザ基板
を入れ替えると、画像処理LSI22とマザー基板10
0とを接続する配線2本が第2インターポーザ基板を介
することになってしまう。
【0023】このように、本実施形態では、相互接続さ
れる配線数が多い回路素子同士は同一のインターポーザ
基板上に搭載すると共に、マザー基板100と接続され
る入出力ライン数の多い第2プリント配線基板ほど、マ
ザー基板100に近接配置することにより、基板間に跨
がる配線数や基板を貫通する配線数を減じることができ
る。
【0024】さらに、本実施形態によれば、図6に示し
たように、圧縮伸長LSI25を含む圧縮伸張用のイン
ターポーザ基板を追加したい場合も、図7に示したよう
に、前記第3インターポーザ基板上にオプション基板と
して第4インターポーザ基板を載置すれば良い。
【0025】なお、上記したようにオプション基板を順
次積層するだけで機能を簡単に追加できるようにするた
めには、図8に断面図として示したように、各インター
ポーザ基板200の対応位置、すなわち同一投影位置
に、電源ラインやグランドラインとは別にビア41およ
びランド42を形成し、これらを前記接続用バンプ30
0で直列的に接続することで前記バス24に相当する通
電ラインを形成しておくことが望ましい。
【0026】このようにすれば、各インターポーザ基板
上でも回路素子とランド42とをプリント配線で接続し
ておけば、インターポーザ基板を新たに最上段へ積み重
ねてバンプ接続するだけで、前記回路素子25をバス2
4へ接続させることができ、そのオプション機能を発揮
させることができる。
【0027】図9は、本発明の第3実施形態の断面図で
あり、前記と同一の符号は同一または同等部分を表して
いる。
【0028】図9(a) に示したように、前記画像処理L
SI21が搭載されていた第2インターポーザ基板の代
わりに、同図(b) に示したように、他のLSI26を搭
載した第5インターポーザ基板を組み込んで仕様の異な
るシステムを構築する場合、それぞれのインターポーザ
基板は電気的仕様が異なることから、他のインターポー
ザ基板やマザー基板100との接続関係も異なる。
【0029】そこで、本実施形態では、置換用あるいは
増設用のインターポーザ基板ごとに、その電気的仕様に
応じて他の基板と接続可能な複数のラインを、前記と同
様にビア41およびランド42として潜在的に予め形成
しておき、必要なラインのみをバンプ300により確保
するようにしている。
【0030】例えば、図9に示したように、第2インタ
ーポーザ基板を第5インターポーザ基板に差し替える場
合、第2インターポーザ基板では必要であった配線ライ
ンL1が不要となる代わりに、第5インターポーザ基板
では、新たに配線ラインL2が必要になる。このような
場合に、本実施形態では、配線ラインL1を構成するバ
ンプ300a、300bを省略する代わりに、配線ライ
ンL2を構成するバンプ300c、300dを新たに追
加することで、配線ラインL2を簡単に形成できるよう
にしている。
【0031】このように、本実施形態では、隣接するプ
リント配線基板同士が、両者の関係に固有の位置に形成
される配線ラインにより選択的に接続される。したがっ
て、複数種類のインターポーザ基板の中から所望のもの
だけを取り出して積み重ねる際、接続用バンプ300の
位置を変えるだけで、各インターポーザ基板同士を電気
的に正しく接続することができる。
【0032】なお、本発明においてインターポーザ基板
を積み重ねるだけで電気的に正しく接続されるようにす
るためには、基板の向きを予め定められた正規の向きに
揃え、かつ正確に位置決めして積み重ねる必要がある。
そこで、本実施形態では、図10に示したように、信号
ラインパッドの1番ピン81aを指し示すように、基板
の表面および裏面のいずれにもマーカ61を設けてい
る。
【0033】さらに、基板同士の回転方向に関する相対
的な位置決めが正確かつ簡単に行えるように、インター
ポーザ基板の2か所には、位置決め用のマーカ62a、
62bが設けられている。作業者は、マザー基板100
上あるいは他のインターポーザ基板上に新たなインター
ポーザ基板を積み重ねる際、信号ラインパッドの1番ピ
ン81aが他の基板の1番ピン81aと対向し、自身の
マーカ62a、62bが他の基板の各マーカと対向する
ように積み重ねれば、各基板は正確に接続されることに
なる。
【0034】なお、前記各マーカ61、62a、62b
は、配線パターンやレジストパターンの形成技術を利用
し、配線パターン片あるいはレジストパターン片として
形成することができるので、配線パターンやレジストパ
ターンと同時に形成することが望ましい。
【0035】次いで、本発明の第4実施形態について説
明する。本実施形態では、前記積み重ね可能なインター
ポーザ基板200の信号パッド、電源/グランドパッ
ド、および回路素子の相対的な配置関係を規制して配線
の負担を軽減している。
【0036】従来技術のように、インターポーザ基板を
積み重ねることなく単一で使用する場合には、信号パッ
ドや電源/グランドパッドを両面に露出させる必要がな
かったので、信号パッド、電源/グランドパッドおよび
回路素子を、投影的に図11のように配置しても、たと
えば信号ライン81は表面のみ、電源/グランドパッド
83は裏面のみに露出させれば、各回路素子80と各信
号パッドとの接続は容易であった。
【0037】しかしながら、本発明のように、インター
ポーザ基板を積み重ねる構成では、上下に隣接するイン
ターポーザ基板同士で信号パッド81および電源/グラ
ンドパッド83を接続用バンプにより接続しなければな
らないので、図12に示したように、信号パッド81お
よび電源/グランドパッド83はいずれも基板表面に露
出させなければならない。したがって、グランドパッド
83同士の間隙に各回路素子80と各信号パッドとを接
続するプリント配線を通さなければならず、配線負担が
増してしまう。
【0038】そこで、本実施形態では、信号パッド8
1、電源/グランドパッド83および回路素子80を、
図13のように配置し、信号パッド81および電源/グ
ランドパッド83が、各回路素子80を結ぶ輪郭線90
の内外に分離配置されるようにしている。このような構
成によれば、回路素子80と信号パッド81とを接続す
るプリント配線を電源/グランドパッド83同士の間隙
に通す必要がなくなるので、配線負担が軽減される。
【0039】このとき、各回路素子80のボンディング
パッドが、例えば特開平10−261663号公報に開
示されているように、任意に再配置可能な構成であるな
らば、図23に示したように、各回路素子80の電源/
グランドパッド801を4隅のいずれかに集中配置し、
この集中配置された隅が、図13においてインターポー
ザ基板の中心側を向くように配置すれば、配線負担がさ
らに軽減される。
【0040】図14は、本発明の第5実施形態の一例で
あるインターポーザ基板の平面図であり、前記と同一の
符号は同一または同等部分を表している。
【0041】上記したように、本発明ではインターポー
ザ基板の追加、差替により機能変更や機能追加を可能に
しているが、この追加、差替用の各インターポーザ基板
の配線パターンを共通化できれば、量産効果によるイン
ターポーザ基板のコストダウンが期待できる。そこで、
本実施形態では、搭載する回路素子を差し替えると共
に、ボンディングプロセスに若干の変更を加えるだけ
で、共通のインターポーザ基板を用いて各種のオプショ
ン基板を構成できるようにしている。
【0042】本実施形態を適用したインターポーザ基板
200の表面には、図14に示したように、信号用バッ
ド81、バス用パッド82、電源/グランドパッド8
3、破線で囲った素子載置領域に載置される回路素子用
のボンディングパッド84、および各ボンディングパッ
ド84と前記各パッド81、82、83とを接続するプ
リント配線85が形成されている。
【0043】このような構成のインターポーザ基板を用
いて複数種類のオプション基板を構成する場合、機能1
のオプション基板を構成する際は、図15に示したよう
に、回路素子80a〜80dを素子載置領に固定し、各
回路素子80のボンディングパッドと基板上の各ボンデ
ィングパッド84とを周知のワイヤボンディング技術に
よりボンディングする。このとき、ボンディングパッド
84aと84b、84cと84dとは搭載素子に応じて
選択的に使用され、回路素子80aを搭載して機能1を
実現する場合は、ボンディングパッド84a、84cが
それぞれ選択される。
【0044】これに対して、図14の汎用インターポー
ザ基板を用いて機能2のオプション基板を構成する場合
は、図16に示したように、前記回路素子80aの代わ
りに回路素子80eを載置し、ボンディングパッド84
b、84dをそれぞれ選択する。
【0045】なお、前記回路素子80aが、その動作モ
ードに応じて自身のボンディングパッドを選択させる構
造であれば、搭載する回路素子を差し替えることなく、
回路素子80aを搭載したまま、動作モード1で機能さ
せる場合には、これに対応した素子上のバッドとボンデ
ィングパッド84a、84cとを接続し、動作モード2
で機能させる場合には、これに対応した素子上のバッド
とボンディングパッド84b、84dとを接続するよう
にしても良い。
【0046】上記したように、本実施形態によれば、一
つの汎用インターポーザ基板で複数種類のオプション基
板を構成することができるので、量産効果によるインタ
ーポーザ基板のコストダウンが可能になる。
【0047】図17は、本発明の第6実施形態の一例で
あるインターポーザ基板(ダミー基板)の平面図であ
り、図18は、このダミー基板の使用方法を説明するた
めの断面図である。
【0048】インターポーザ基板を幾重にも積み重ねた
場合、いずれかの基板上に載置された回路素子に不具合
が生じると、インターポーザ基板を取り出してから回路
素子を交換する必要がある。しかしながら、各インター
ポーザ基板同士は接続用バンプにより溶融固定されてい
るため、これらを取り外すためには接続用バンプを融断
しなければならない。しかしながら、この融断作業中の
熱により、特に下段に配置されたインターポーザ基板に
も熱が加わり、当該基板上に搭載されている回路素子に
悪影響を及ぼす。このため、実質的には修理が不可能と
なり、全てのインターポーザ基板を廃棄しなければなら
ない。
【0049】そこで、本実施形態では、図18に示した
ように、インターポーザ基板200間に断熱/放熱板と
してのダミー基板400を挿入し、接続用バンプを融断
する際の隣接基板への熱的影響を緩和している。
【0050】ダミー基板400は、図17に示したよう
に、その表面に放熱効率を高めるための銅箔等の金属薄
膜400bを被着して構成される。さらに、基板間にこ
もった熱を効率良く放出できるように、ダミー基板40
0には複数の通気口400aが開設されている。
【0051】本実施形態によれば、接続用バンプを融断
する際の隣接基板への熱的影響を緩和することができる
ので、インターポーザ基板を取り外して搭載素子を修理
することが可能になる。
【0052】次いで、図19、20の断面図を参照して
本発明の第7実施形態について説明する。
【0053】図19に示したように、第1インターポー
ザ基板の一方の端部(図中右端)に載置された回路素子
Aと、第2インターポーザ基板の他方の端部(図中左
端)に載置された回路素子Bとを接続する場合、第1イ
ンターポーザ基板上で回路素子Aから左端までプリント
配線を引き回し、接続用バンプ300aを介して第2イ
ンターポーザ基板上の回路素子Bと接続することにな
る。
【0054】ここで、回路素子A、Bを結ぶ第1インタ
ーポーザ基板上のプリント配線の特性インピーダンスを
低く抑えたい場合、一般的には第1インターポーザ基板
上の裏面に銅箔等の金属薄膜を一様に被着(いわゆる、
銅ベタ面)すれば良いが、第1インターポーザ基板には
他の回路素子も搭載されており、これらを接続するプリ
ント配線が裏面にも形成されていることから、裏面を銅
ベタ面とすることができない。
【0055】そこで、本実施形態では、図20に示した
ように、第1インターポーザ基板と第2インターポーザ
基板との間に、裏面に銅ベタ面500aを有する配線専
用のインターポーザ基板500を挿入し、回路素子A、
Bがインターポーザ基板500上のプリント配線500
bを経由して接続されるようにした。
【0056】なお、プリント配線500bの特性インピ
ーダンスはインターポーザ基板500の厚みに依存する
ので、インターポーザ基板500の厚みを適宜に選択す
れば、プリント配線500bの特性インピーダンスを任
意に制御することができる。
【0057】本実施形態によれば、異なるインターポー
ザ基板上に搭載された回路素子を結ぶプリント配線の特
性インピーダンスを低く抑えることができるので、信号
波形の劣化を防止でき、高周波の信号でも正確に伝送す
ることができる。
【0058】次いで、図21、22の断面図を参照して
本発明の第8実施形態について説明する。本実施形態で
は、図21に示したように、マザー基板100から供給
されたデータが、回路素子1、2、3…によりパイプラ
イン方式で順次処理され、最終的にマザー基板100へ
戻される。各回路素子1、2、3は、各インターポーザ
基板200上に振り分けて搭載される。
【0059】図22に示したように、第1インターポー
ザ基板上の回路素子1から出力されたデータは、前記図
8に関して説明したように、ビア41、ランド42およ
び接続用バンプ300で構成される接続ライン62を介
して第2インターポーザ基板へ伝送され、さらにプリン
ト配線63を経由して回路素子2へ供給される。同様
に、第2インターポーザ基板上の回路素子2から出力さ
れたデータも、前記と同様の接続ライン64を介して第
3インターポーザ基板へ伝送され、さらにプリント配線
65を経由して最終段の回路素子3へ供給される。
【0060】回路素子3から出力されたデータは、全て
の基板を貫通するように最短距離で形成された直線接続
ライン66を経由してマザー基板100へ戻される。前
記直線接続ライン66は、前記図8に関して説明した接
続ライン62と同様に、各インターポーザ基板の同一投
影位置に形成されて直線状に並んだそれぞれのビア41
およびランド42を、接続用バンプ300で溶融接続す
ることにより形成される。
【0061】なお、前記直線接続ライン66は、インタ
ーポーザ基板の一端のみならず他端にも形成し、図22
に示したように、積層するインターポーザ基板の偶奇に
応じて使い分けるようにすれば、最終断の回路素子Xと
直線接続ライン66とを結ぶライン長も短くすることが
できる。
【0062】本実施形態によれば、各インターポーザ基
板200とマザー基板100とを直線的に結ぶ直線接続
ライン66を設けたので、各インターポーザ基板とマザ
ー基板とを最短距離で結ぶことができる。したがって、
インターポーザ基板200を多数段に積み重ねた場合で
も、最上段のインターポーザ基板とマザー基板とを結ぶ
配線長を短く抑えることができる。
【0063】ところで、本実施形態では多数枚のインタ
ーポーザ基板200をマザー基板100上へ積み上げる
必要があるため、多数のインターポーザ基板200の全
てに、熱溶融バンプ300としての接合材料を予め塗布
しなければならない。そこで本発明では、図24に示し
たように、インターポーザ基板200を収容する凹部7
01がマトリックス状に形成されたトレイ700を用意
し、このトレイ700の前記凹部701に、インターポ
ーザ基板200を積み上げ順序にしたがって予め搭載す
る。
【0064】各凹部701の底面には開口703が開設
され、インターポーザ基板200は当該開口703から
吸引されて各凹部701の底面に吸着固定される。この
状態で、マスクを利用した適宜のスクリーン印刷技術、
あるいはディスペンサを利用して、各インターポーザ基
板200の所定位置に接合材料を塗布すれば、その効率
が飛躍的に向上する。
【0065】このとき、トレイ700に位置決め用マー
カ704を設け、これを前記スクリーン印刷あるいはデ
ィスペンサを使用する際の基準点とすれば、接合材料の
塗布精度が向上する。
【0066】
【発明の効果】上記したように、本発明によれば、仕様
の低いプリント配線基板と高いプリント配線基板とを階
層的に積み上げてプリント配線基板ユニットを構成した
ので、基板に対する要求仕様の低い回路ブロックや回路
素子は低仕様の基板上に配置し、要求仕様の高い回路ブ
ロックや回路素子は高仕様の基板に配置すれば、高仕様
基板の面積を最小限に抑えることができ、低コスト化が
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したプリント配線基板ユニットの
基本構造の断面図である。
【図2】マザー基板とインターポーザ基板の仕様の違い
を示した図である。
【図3】本発明の第2実施形態の断面図である。
【図4】マザー基板およびインターポーザ基板に分散載
置されるシステムのブロック図である。
【図5】各インターポーザ基板への回路装置の分散例を
示したブロック図である。
【図6】各インターポーザ基板への回路装置の分散例を
示したブロック図である。
【図7】本発明の第2実施形態の変形例の断面図であ
る。
【図8】各インターポーザ基板の接続構造を示した拡大
断面図である。
【図9】本発明の第3実施形態を説明するための断面図
である。
【図10】位置決め用マーカが形成されたインターポー
ザ基板の平面図である。
【図11】本発明の第4実施形態を説明するための平面
図である。
【図12】本発明の第4実施形態を説明するための平面
図である。
【図13】本発明の第4実施形態を説明するための平面
図である。
【図14】本発明の第5実施形態を説明するための平面
図である。
【図15】本発明の第5実施形態を説明するための平面
図である。
【図16】本発明の第5実施形態を説明するための平面
図である。
【図17】本発明の第6実施形態である断熱/放熱用ダ
ミー基板の平面図である。
【図18】断熱/放熱用ダミー基板の使用方法を示した
断面図である。
【図19】本発明の第7実施形態を説明するための断面
図である。
【図20】本発明の第7実施形態を説明するための断面
図である。
【図21】本発明の第8実施形態を説明するためのブロ
ック図である。
【図22】本発明の第8実施形態を説明するための断面
図である。
【図23】第4実施形態の変形例を説明するための平面
図である。
【図24】インターポーザ基板を収容するトレイの平面
図である。
【符号の説明】
41…ビア、42…ランド、61、62a、62b…マ
ーカ、80…回路素子、81…信号ライン、82…バス
用パッド、83…電源/グランドパッド、84…ボンデ
ィンブパッド、100…マザー基板、200…インター
ポーザ基板、300…接続用バンプ、400…断熱/放
熱用ダミー基板、500…配線ライン用インターポーザ
基板

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のプリント配線基板を階層的に積
    み重ねて構成されるプリント配線基板実装体であって、 第1の仕様を満足する第1プリント配線基板と、 前記第1プリント配線基板とは、断面構造、配線ルー
    ル、材質および製造プロセスの少なくとも一つが相違
    し、前記第1の仕様と異なる第2の仕様を満足する第2
    プリント配線基板と、 前記第1および第2プリント配線基板を相互に電気的に
    接続する接続手段とを含むことを特徴とするプリント配
    線基板実装体。
  2. 【請求項2】 前記第1プリント配線基板は、積層数が
    n1層であり、 前記第2プリント配線基板は、積層数が前記n1層より
    多いm1層であることを特徴とする請求項1に記載のプ
    リント配線基板実装体。
  3. 【請求項3】 前記第1プリント配線基板は、配線ピッ
    チがn2であり、 前記第2プリント配線基板は、配線ピッチが前記n2よ
    り狭いm2であることを特徴とする請求項1に記載のプ
    リント配線基板実装体。
  4. 【請求項4】 前記第1プリント配線基板は、ビア径が
    n3であり、 前記第2プリント配線基板は、ビア径が前記n3より狭
    いm3であることを特徴とする請求項1に記載のプリン
    ト配線基板実装体。
  5. 【請求項5】 前記第1プリント配線基板は、ビア間隔
    がn4であり、 前記第2プリント配線基板は、ビア間隔が前記n4より
    狭いm4であることを特徴とする請求項1に記載のプリ
    ント配線基板実装体。
  6. 【請求項6】 前記第1プリント配線基板は、熱伝導度
    がn5であり、 前記第2プリント配線基板は、熱伝導度が前記n5より
    高いm5であることを特徴とする請求項1に記載のプリ
    ント配線基板実装体。
  7. 【請求項7】 前記第1プリント配線基板は、ガラス転
    移点がn6であり、 前記第2プリント配線基板は、ガラス転移点が前記n6
    より高いm6であることを特徴とする請求項1に記載の
    プリント配線基板実装体。
  8. 【請求項8】 前記第1プリント配線基板は、基材の誘
    電率がn7であり、 前記第2プリント配線基板は、基材の誘電率が前記n7
    より低いm7であることを特徴とする請求項1に記載の
    プリント配線基板実装体。
  9. 【請求項9】 前記第1プリント配線基板は、1層当た
    りの厚みがn8の積層基板であり、 前記第2プリント配線基板は、1層当たりの厚みが前記
    n8より薄いm8の積層基板であることを特徴とする請
    求項1に記載のプリント配線基板実装体。
  10. 【請求項10】 前記第2プリント配線基板の面積が前
    記第1プリント配線基板の面積より小さいことを特徴と
    する請求項1ないし9のいずれかに記載のプリント配線
    基板実装体。
  11. 【請求項11】 前記接続手段は、各プリント配線基板
    を着脱自在に接続することを特徴とする請求項1ないし
    10のいずれかに記載のプリント配線基板実装体。
  12. 【請求項12】 前記各プリント配線基板は、一方の主
    面から他方の主面へ貫通するビア、および前記各主面に
    露出して前記ビアと接続されたランドとを具備し、前記
    接続手段は、隣接する各プリント配線基板の表面に露出
    して対向するランド同士を接続する熱溶融性バンプであ
    ることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記
    載のプリント配線基板実装体。
  13. 【請求項13】 前記プリント配線基板実装体は、第1
    プリント配線基板上に複数枚の第2プリント配線基板を
    積み重ねて構成されたことを特徴とする請求項1ないし
    12のいずれかに記載のプリント配線基板実装体。
  14. 【請求項14】 前記第2プリント配線基板上に搭載さ
    れた回路装置のうち、入出力ライン数が最大である装置
    の入出力ライン数をPmax 、当該第2プリント配線基板
    の入出力ライン数をQmax としたとき、Pmax >Qmax
    であることを特徴とする請求項13に記載のプリント配
    線基板実装体。
  15. 【請求項15】 第1プリント配線基板と接続される入
    出力ライン数の多い第2プリント配線基板ほど、前記第
    1プリント配線基板に近接して積み重ねられることを特
    徴とする請求項13または14に記載のプリント配線基
    板実装体。
  16. 【請求項16】 前記各プリント配線基板には、電源お
    よびアースの外部接続パッドが、同一投影位置に形成さ
    れたことを特徴とする請求項1ないし15のいずれかに
    記載のプリント配線基板実装体。
  17. 【請求項17】 前記各プリント配線基板上にはバスラ
    インが形成され、当該各バスラインの外部接続パッド
    が、同一投影位置に形成されたことを特徴とする請求項
    1ないし16のいずれかに記載のプリント配線基板実装
    体。
  18. 【請求項18】 前記各プリント配線基板上の同一投影
    位置に位置決め用のマーカが形成されたことを特徴とす
    る請求項1ないし17のいずれかに記載のプリント配線
    基板実装体。
  19. 【請求項19】 隣接するプリント配線基板同士が、両
    者の関係に固有の外部接続パッド同士で選択的に接続さ
    れたことを特徴とする請求項1ないし18のいずれかに
    記載のプリント配線基板実装体。
  20. 【請求項20】 前記第2プリント配線基板には複数の
    回路装置が搭載され、各回路装置の電源およびアース用
    の外部接続パッドが、前記各回路装置の外縁を結んで形
    成される仮想境界線の内側に配置されたことを特徴とす
    る請求項1ないし19のいずれかに記載のプリント配線
    基板実装体。
  21. 【請求項21】 前記第2プリント配線基板は、これに
    搭載される回路装置に応じて選択的に使用されるボンデ
    ィングパッドを有することを特徴とする請求項1ないし
    20のいずれかに記載のプリント配線基板実装体。
  22. 【請求項22】 前記複数の第2プリント配線基板の少
    なくとも一枚は、断熱板および放熱板として機能するダ
    ミー基板であることを特徴とする請求項1ないし21の
    いずれかに記載のプリント配線基板実装体。
  23. 【請求項23】 前記複数の第2プリント配線基板の少
    なくとも一枚は、一方の主面にプリント配線が形成さ
    れ、他方の主面に金属薄膜が形成された配線用基板であ
    り、前記プリント配線の一端は上段に位置する他のプリ
    ント配線基板と接続され、他端は下段に位置する他のプ
    リント配線基板と接続されることを特徴とする請求項1
    ないし22のいずれかに記載のプリント配線基板実装
    体。
  24. 【請求項24】 前記第1プリント配線基板と各第2プ
    リント配線基板とを最短距離で直線的に接続する直線接
    続ラインを具備したことを特徴とする請求項1ないし2
    3のいずれかに記載のプリント配線基板実装体。
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