JP2000243947A - 窒化物系化合物半導体装置 - Google Patents

窒化物系化合物半導体装置

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JP2000243947A
JP2000243947A JP4161599A JP4161599A JP2000243947A JP 2000243947 A JP2000243947 A JP 2000243947A JP 4161599 A JP4161599 A JP 4161599A JP 4161599 A JP4161599 A JP 4161599A JP 2000243947 A JP2000243947 A JP 2000243947A
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nitride
compound semiconductor
type
lanthanoid
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JP4161599A
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English (en)
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Nobuaki Teraguchi
信明 寺口
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Sharp Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/02Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/12Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed
    • H01L29/20Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed including, apart from doping materials or other impurities, only AIIIBV compounds
    • H01L29/2003Nitride compounds

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  • Semiconductor Lasers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学的・電気化学特性に優れた窒化物系化合
物半導体装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 窒化物系化合物半導体装置に含まれる半
導体層の少なくとも1層が、該層を構成する元素として
ランタノイド又はNbを少なくとも1つ含むことを特徴
とする窒化物系化合物半導体装置により上記課題を解決
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窒化物系化合物半
導体装置に関する。更に詳しくは、本発明は、新規窒化
物系化合物半導体材料を用いた装置に関する。
【0002】
【従来の技術】窒化物系化合物半導体材料として、いま
までのところAl、Ga、Inの窒化物を含むIII−
V族化合物半導体材料が主に用いられている。この半導
体材料は、発光ダイオード(LED)、半導体レーザ
(LD)、ヘテロ構造電界効果型トランジスター(HF
ET)等の半導体装置に使用されている。例えば、LE
Dとしては図6に示すような構造と構成材料が用いられ
ている(例えば、S.Nakamura et.al,
Jpn.J.Appl.Phys.Vol.34(19
95)pp.L797−L799参照)。
【0003】図6中、101は(0001)面のサファ
イア基板、102はGaNバッファ層、103はn型G
aN層、104はn型Al0.1Ga0.9N層、105はn
型In0.05Ga0.95N層、106はアンドープIn0.43
Ga0.57N発光層、107はp型Al0.1Ga0.9N層、
108はp型GaN層、109はn型電極、110はp
型電極である。また、LDとしては図7に示すような構
造と構成材料が用いられている(例えば、S.Naka
mura et.al,Jpn.J.Appl.Phy
s.Vol.35(1996)pp.L74−L76参
照)。
【0004】図7中、201は(0001)面のサファ
イア基板、202はGaNバッファ層、203はn型G
aN層、204はn型In0.1Ga0.9N層、205はn
型Al0.15Ga0.85N層、206はn型GaN層、20
7はInGaN多重量子井戸活性層、208はp型Al
0.2Ga0.8N層、209はp型GaN層、210はp型
Al0.15Ga0.85N、211はp型GaN層、212は
p型電極、213はn型電極である。HFETの場合に
は、図8に示すような構造と構成材料が用いられている
(例えば、米国特許5192987号公報参照)。
【0005】図8中、301は絶縁性基板、302はA
lN低温成長バッファ層、303はGaNバッファ層、
304はGaNチャネル層、305はAlGaNドナー
層、306はゲート電極、307はソース/ドレイン電
極である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】いずれの半導体装置に
おいても、GaN、InN及びAlNの3種の半導体材
料が基本的な構成材料となっている。このような従来の
窒化物系III−V族化合物半導体材料(AlGaIn
N)のバンドギャップと格子定数は、図9に示すような
AlN、GaN、InNの3点で囲まれた斜線部分のみ
しか取ることができない。より現実的には、各点を結ぶ
線は、直線ではなく下にわん曲した曲線になるため、G
aNと、GaNに格子整合したAlInNとのバンドギ
ャップ差は、ほとんどゼロになることが知られている
(S.Strite et.al,J.Vac.Sc
i.Technol.B10(1992)p1237参
照)。
【0007】AlN、GaN、InNの半導体材料を基
本構成材料として用いた場合、バンドギャップ差を大き
くするためには格子不整合系を採用する必要があるが、
格子不整合系では結晶性が劣化するという問題が生じ
る。一方、AlN、GaN及びInNの半導体材料を基
本構成材料として用いて格子整合させた半導体装置の場
合、バンドギャップの差を大きく採ることができない。
そのため、キャリアの閉じ込めを大きくしたり、効果的
に2次元電子ガスを形成すること困難となる。以上の問
題点を鑑み、本発明は、バンドギャップ差の大きい窒化
物系化合物半導体材料を見い出し、かつその材料を格子
整合させることにより、光学的・電気的特性に優れた窒
化物系化合物半導体装置を得ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、窒化物系化合物半導体装置に含まれる半導体層の少
なくとも1層が、該層を構成する元素としてランタノイ
ド又はNbを少なくとも1つ含むことを特徴とする窒化
物系化合物半導体装置が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の発明者等は、上記の問題
を解決するために、鋭意研究を重ねた結果、以下に記載
する事項が有効であることを見い出した。窒化物系化合
物半導体装置に含まれる半導体層(以下、窒化物系化合
物半導体層ともいう)を構成する元素としてランタノイ
ド(La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、G
d、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLu)又
はNbを少なくとも1つ含むことによって、半導体層を
構成する元素から規定される格子定数とバンドギャップ
の関係を更に広げることができる。例えば、半導体層が
AlGaInN系の材料からなる場合、ランタノイド又
はNbを含ませることにより、図9の斜線領域を更に広
げることができる。つまり、格子整合系でも大きなバン
ド不連続を有する材料の組み合わせを多数得ることがで
きる。
【0010】図10は窒化物系化合物半導体層を構成す
る金属窒化物のイオン半径とa軸格子定数の関係を示す
図である。ランタノイドの少なくとも1つを添加するこ
とによって、Al−Ga−Inラインの延長から、格子
定数をAlNの3.08Åから3.80Å程度まで変化
させることが可能となる。
【0011】また、六方晶系のNbNは、格子定数が
2.97Åで、バンドギャップが0eVである。以上か
ら、ランタノイド又はNbを添加することで、格子定数
を、2.97Åから3.80Å程度まで変化させること
が可能となる。また、バンドギャップも6.2eVから
0eVまで変化させることが可能となる。
【0012】上記ランタノイドの中でも、安定な3価イ
オンの状態を有するGd、Er、Tb、Dy、Hoが特
に好ましい。これは、3価のイオンが、III族原子
(Al、Ga、In)のサイトを安定して置換するた
め、不純物としてではなく、半導体層を構成する元素と
して取り込まれるためである。ここで、具体的なランタ
ノイド又はNbを含む窒化物系化合物半導体材料として
は、XN、AlXN、GaXN、InXN、AlGaX
N、GaInXN、AlInXN、AlGaInXN
(式中、Xはランタノイド又はNb)が挙げられる。な
お、窒素以外の構成元素の含有割合の合計(すなわち、
III族原子と、ランタノイド又はNbの含有割合の合
計)は1となるように設定されており、それらの具体的
な含有割合は、所望する性質を実現するよう規定され
る。
【0013】本発明の窒化物系化合物半導体装置として
は、特に限定されることはないが、例えば、LED、L
D等の発光型の半導体装置、HBT、HFET、MBT
等のトランジスタが挙げられる。まず、発光型の半導体
装置は、例えば、基板、n型半導体層、発光層、p型半
導体層及び、n型半導体層とp型半導体層のそれぞれに
電圧を印加するための電極とからなる。ここで、n型半
導体層、発光層及びp型半導体層の少なくとも1層が、
ランタノイド又はNbを含む窒化物系化合物半導体層か
らなる。このように窒化物系化合物半導体層を用いれ
ば、大きなバンドギャップ差により、キャリアの閉じ込
め効果が増大し、より効率よく発光させることが可能と
なる。なお、前記構成以外にも、所望に応じて、バッフ
ァ層、バリア層等の一般に発光型の半導体装置に使用さ
れる層を設けてもよい。
【0014】次に、HBTは、例えば、基板、コレクタ
層、ベース層、エミッタ層及び、コレクタ層とベース層
とエミッタ層のそれぞれに電圧を印加するための電極と
からなる。ここで、コレクタ層、ベース層及びエミッタ
層の少なくとも1層が、ランタノイド又はNbを含む窒
化物系化合物半導体層からなる。このように窒化物系化
合物半導体層を用いれば、大きなバンドギャップ差のた
め電流増幅率を著しく大きくすることができる。なお、
前記構成以外にも、所望に応じて、バッファ層、コンタ
クト層等の一般にHBTに使用される層を設けてもよ
い。また、HBTはダブルヘテロ接合構造を有していて
もよい。
【0015】次いで、HFETは、例えば、基板、チャ
ネル層、ゲート電極及びソース/ドレイン電極とからな
る。ここで、チャネル層が、ランタノイド又はNbを含
む窒化物系化合物半導体層からなる。このように窒化物
系化合物半導体層を用いれば、従来のHFETでは得ら
れなかった高い電子移動度が得られるようになる。更に
ランタノイド及びNbは比較的高い融点を有するので、
半導体層の温度に対する特性の変化がより小さくなり、
温度に対してより安定な半導体装置を得ることができ
る。また、チャネル層を、ランタノイド又はNbを含む
窒化物系化合物半導体層と、Al、Ga、Inの少なく
とも1つを含む窒化物層との多層構造とすることによ
り、格子不整合による歪の影響を緩和することが可能と
なり、組成制御に対する許容範囲を広げることができ
る。
【0016】更に、チャネル層を、Al、Ga、Inの
少なくとも1つを含む窒化物層と、金属窒化物層との多
層構造としてもよい。ここで、金属窒化物層は、ランタ
ノイド又はNbを含むことが好ましく、前記窒化物系化
合物半導体材料からなることが好ましい。これは、窒素
と結合する場合、すべてのランタノイド及びアクチノイ
ドが、必ず3価の状態に有るためである。この多層構造
を採用することにより、金属窒化物層を流れる電子は、
ランタノイド又はNbを含む窒化物系化合物半導体層の
単一層を流れる場合よりも合金散乱が減少するので、よ
り大きな移動度を得ることが可能となる。
【0017】MBTは、例えば、基板、コレクタ層、ベ
ース層、エミッタ層及び、コレクタ層とベース層とエミ
ッタ層のそれぞれに電圧を印加するための電極とからな
る。ここで、ベース層にNbを添加した場合、バンドギ
ャップを0eVに設定することが可能となる。そのた
め、従来の半導体材料では実現の困難であったMBTを
得ることができる。なお、上記種々の半導体装置の構成
要素としての基板は、特に限定されず、それぞれの半導
体装置において公知の基板を使用することができる。例
えば、サファイア基板、シリコン基板、SiC基板、G
aAs基板、InP基板、ZnO基板等が挙げられる。
【0018】上記半導体層を形成するための結晶成長方
法としては、有機金属気相成長法(Metal Org
anic Vapor Phase Epitaxy−
MOVPE法)、分子線エピタキシー法(Molecu
lar Beam Epitaxy−MBE法)等が挙
げられる。各種電極の形成方法は、特に限定されること
はなく、例えば、蒸着法、スパッタ法等が挙げられる。
【0019】
【実施例】次に本発明の具体的形態を実施例により説明
するが、これらの実施例により本発明は何ら制限を受け
るものでない。 (実施例1)図1は、実施例1のダブルヘテロ接合バイ
ポーラトランジスタ(DHBT)の概略断面図である。
図1中、11は(0001)面のサファイア基板、12
は低温成長AlNバッファ層(膜厚20nm)、13は
n型GaNコンタクト層(キャリア濃度5×1019cm
-3、膜厚0.5μm)、14はn型GaNコレクタ層
(キャリア濃度5×1018cm-3、膜厚0.2μm)、
15はp型Ga0.8Gd0 .2Nベース層(キャリア濃度5
×1018cm-3、膜厚0.1μm)、16はn型Al
0.2Ga0.8Nエミッタ層(キャリア濃度5×1016cm
-3、膜厚10nm)、17はn型GaNコンタクト層
(キャリア濃度2×1018cm-3、膜厚30nm)、1
8はTi/Alコレクタ電極、19はPdベース電極、
20はTi/Alエミッタ電極である。上記各層の形成
は、MBE法を用いた。得られたDHBTは、電流増幅
率βが200、最大発振周波数が10GHzであった。
【0020】(実施例2)図2は、実施例2の窒化物系
LEDの概略断面図である。図2中、21は(000
1)面のサファイア基板、22はGaNバッファ層、2
3はn型GaN層、24はn型Al0.4Gd0.6N層、2
5はアンドープEr0.05Ga0.95N発光層、26はp型
Al0.4Gd0.6N層、27はp型GaN層、28はn型
電極、29はp型電極である。上記各層の形成は、MB
E法を用いた。従来のAlGaN/InGaN系のLE
Dに比べ、格子整合系でバンドギャップ差を大きくする
ことが可能となり、同一波長(450nm)及び同一駆
動電流(10mA)で、従来のLEDより10倍程度強
い発光強度が得られた。
【0021】(実施例3)図3は、実施例3の窒化物系
LDの概略断面図である。図3中、31は(0001)
面のサファイア基板、32はGaNバッファ層、33は
n型GaN層、34はn型Al0.4Ho0.6N層、35は
アンドープNb0.01Ga0.99N発光層、36はp型Al
0.4Ho0.6N層、37はp型GaN層、38はn型電
極、39はp型電極である。上記各層の形成は、MBE
法を用いた。従来のAlGaN/InGaN系のLDに
比べ、格子整合系でバンドギャップ差を大きくすること
が可能となり、同一発振波長(480nm)における発
振しきい値電流を従来のLDの1/5とすることができ
た。
【0022】(実施例4)図4は、実施例4の窒化物系
金属ベーストランジスタ(MBT)の概略断面図であ
る。図4中、41は(0001)面のサファイア基板、
42は低温成長AlNバッファ層(膜厚20nm)、4
3はn型GaNコンタクト層(キャリア濃度5×1019
cm-3、膜厚0.5μm)、44はn型GaNコレクタ
層(キャリア濃度5×1018cm-3、膜厚0.2μ
m)、45はp型NbNベース層(膜厚0.1μm)、
46はn型GaNエミッタ層(キャリア濃度5×10
1 6cm-3、膜厚10nm)、47はn型GaNコンタ
クト層(キャリア濃度2×1018cm -3、膜厚30n
m)、48はTi/Alコレクタ電極、49はPdベー
ス電極、50はTi/Alエミッタ電極である。上記各
層の形成は、MBE法を用いた。得られたMBTは、電
流増幅率βが70、最大発振周波数が100MHzであ
った。
【0023】(実施例5)図5は、実施例5の窒化物系
ヘテロ構造電界効果型トランジスター(HFET)の概
略断面図である。図5中、51は(0001)面のサフ
ァイア基板、52は低温成長GaNバッファ層(膜厚2
0nm)、53はアンドープGaNバッファ層(キャリ
ア濃度5×1016cm-3、膜厚2μm)、54はTb
0.2Ga0.8Nチャネル層(キャリア濃度4×1017cm
-3、膜厚10nm)、55はアンドープGaNスペーサ
ー層(キャリア濃度5×1016cm-3、膜厚10n
m)、56はn型GaNドナー層(キャリア濃度2×1
18cm-3、膜厚30nm)、57はPt/Auゲート
電極、58はTi/Alソース/ドレイン電極である。
上記各層の形成は、RF−MBE法を用いた。RF−M
BE法は、以下の手順で行った。
【0024】まず始めに、真空中で基板温度800℃に
て基板51のクリーニングを10分間行った。次に、基
板温度を550℃に設定し、基板上に形成される各層の
結晶成長をよくするために、窒素ラジカルを基板51に
照射し表面の窒化を行った。その後、低温成長バッファ
層52を成長させた。次に、窒素ラジカルを照射しなが
ら基板温度を750℃まで上昇させ、バッファ層53、
チャネル層54、スペーサー層55及びドナー層56を
順次成長させた。なお、同一の層構造を用いてホール測
定を行った結果、室温における移動度は880cm2
Vsであり、77Kにおける移動度は1250cm2
Vsであった。
【0025】長さ1μmのゲート電極57、間隔が5μ
mのソース/ドレイン電極58を形成することによりH
FETを完成させた。得られたHFETの特性を評価し
た結果、室温において、最大発振周波数fma x=19G
Hz、トランスコンダクタンスgm=155mS/m
m、温度250℃においてgm=110mS/mmであ
った。一方、同一構造でチャネル層をGaNチャネル層
とした場合には、室温において、最大発振周波数fmax
=15GHz、トランスコンダクタンスgm=120m
S/mm、温度200℃においてgm=80mS/mm
であった。このことから、チャネル層にTbを含有させ
ることによる効果が確認できた。
【0026】(実施例6)TbGaNチャネル層54を
Al0.2Ga0.7In0.1N/Gd0.1Ga0.9Nチャネル
層(膜厚10/10nm、20周期)64にかえること
以外は、実施例5と同様にして、図5と同じ概略断面形
状を有するHFETを形成した。同一の層構造を用いて
ホール測定を行った結果、室温における移動度は880
cm2/Vsであり、77Kにおける移動度は1000
cm2/Vsであった。得られたHFETの特性を評価
した結果、室温において、最大発振周波数fma x=17
GHz、トランスコンダクタンスgm=150mS/m
m、温度250℃においてgm=100mS/mmであ
った。
【0027】(実施例7)サファイア基板51をZnO
基板71に、TbGaNチャネル層54をAl0. 5Ga
0.5N/HoNチャネル層(膜厚10/10nm、20
周期)74にかえること以外は、実施例5と同様にし
て、図5と同じ概略断面形状を有するHFETを形成し
た。同一の層構造を用いてホール測定を行った結果、室
温における移動度は900cm2/Vsであり、77K
における移動度は1300cm2/Vsであった。得ら
れたHFETの特性を評価した結果、室温において、最
大発振周波数fma x=22GHz、トランスコンダクタ
ンスgm=160mS/mm、温度250℃においてgm
=120mS/mmであった。
【0028】(実施例8)TbGaNチャネル層54を
ErNチャネル層(膜厚10nm)84にかえること以
外は、実施例5と同様にして、図5と同じ概略断面形状
を有するHFETを形成した。同一の層構造を用いてホ
ール測定を行った結果、室温における移動度は650c
2/Vsであり、77Kにおける移動度は850cm2
/Vsであった。得られたHFETの特性を評価した結
果、室温において、最大発振周波数fma x=15GH
z、トランスコンダクタンスgm=105mS/mm、
温度250℃においてgm=80mS/mmであった。
【0029】(実施例9)サファイア基板51をSiC
基板91に、TbGaNチャネル層54をNb0. 1Ga
0.9Nチャネル層(膜厚10nm)94にかえること以
外は、実施例5と同様にして、図5と同じ概略断面形状
を有するHFETを形成した。同一の層構造を用いてホ
ール測定を行った結果、室温における移動度は950c
2/Vsであり、77Kにおける移動度は1400c
2/Vsであった。得られたHFETの特性を評価し
た結果、室温において、最大発振周波数fma x=25G
Hz、トランスコンダクタンスgm=170mS/m
m、温度250℃においてgm=130mS/mmであ
った。
【0030】
【発明の効果】本発明において見い出した窒化物系化合
物半導体材料を用いることによって、格子整合系で大き
なバンドギャップを有するヘテロ接合が形成可能とな
り、この材料を半導体装置に使用することによって、光
学的・電気的特性を飛躍的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のDHBTの概略断面図である。
【図2】実施例2のLEDの概略断面図である。
【図3】実施例3のLDの概略断面図である。
【図4】実施例4のHFETの概略断面図である。
【図5】実施例5〜9のHFETの概略断面図である。
【図6】従来のLEDの概略断面図である。
【図7】従来のLDの概略断面図である。
【図8】従来のHFETの概略断面図である。
【図9】AlGaInN系窒化物半導体の格子定数とバ
ンドギャップの関係を示す図である。
【図10】Al、Ga、Inとランタノイドとのイオン
半径と窒化物の格子定数の関係を示す図である。
【符号の説明】
11、21、31、41、51、71、91、101、
201、301 基板 12、22、32、42、52、53、102、20
2、302、303 バッファ層 13、17、43、47、305 コンタクト層 14、44 コレクタ層 15、45 ベース層 16、46 エミッタ層 18、48 コレクタ電極 19、49 ベース電極 20、50 エミッタ電極 23、33、103、203、206 n型GaN層 24 n型Al0.4Gd0.6N層 25、35、106 発光層 26 p型Al0.4Gd0.6N層 27、37、108、209、211 p型GaN層 28、38、109、213 n型電極 29、39、110、212 p型電極 34 n型Al0.4Ho0.6N層 36 p型Al0.4Ho0.6N層 54、64、74、84、94、304 チャネル層 55 スペーサー層 56、305 ドナー層 57、306 ゲート電極 58、307 ソース/ドレイン電極 104 n型Al0.1Ga0.9N層 105 n型In0.05Ga0.95N層 107 p型Al0.1Ga0.9N層 204 n型In0.1Ga0.9N層 205 n型Al0.15Ga0.85N層 207 多重量子井戸活性層 208 p型Al0.2Ga0.8N層 210 p型Al0.15Ga0.85N層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/812 33/00 H01S 5/323 Fターム(参考) 5F003 AZ01 AZ03 BA92 BB03 BF06 BG06 BH08 BJ12 BM00 BM03 BP32 5F041 AA03 CA34 CA40 CA46 CA65 CA66 5F073 CA07 CB05 CB07 DA06 5F102 GJ10 GK08 GL04 GM04 GQ03 GR01 GS01 GT01 HC01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化物系化合物半導体装置に含まれる半
    導体層の少なくとも1層が、該層を構成する元素として
    ランタノイド又はNbを少なくとも1つ含むことを特徴
    とする窒化物系化合物半導体装置。
  2. 【請求項2】 ランタノイド又はNbを少なくとも1つ
    含む層が、Al、Ga、Inの少なくとも1つと、ラン
    タノイド又はNbとの窒化物からなるチャネル層である
    請求項1に記載の窒化物系化合物半導体装置。
  3. 【請求項3】 ランタノイド又はNbを少なくとも1つ
    含む層が、Al、Ga、Inの少なくとも1つと、ラン
    タノイド又はNbとの窒化物からなる層と、AlGaI
    nN層との多層構造からなるチャネル層である請求項1
    に記載の窒化物系化合物半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体層が、Al、Ga、Inの少なく
    とも1つを含む窒化物層と、金属窒化物層との多層構造
    からなるチャネル層を含む請求項1に記載の窒化物系化
    合物半導体装置。
  5. 【請求項5】 半導体層が、金属窒化物からなるチャネ
    ル層を含む請求項1に記載の窒化物系化合物半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 金属窒化物が、ランタノイド又はNbを
    含む請求項4又は5に記載の窒化物系化合物半導体装
    置。
  7. 【請求項7】 ランタノイドが、La、Ce、Pr、N
    d、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、E
    r、Tm、Yb又はLuである請求項1〜6いずれか1
    つに記載の窒化物系化合物半導体装置。
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