JP2000243585A - 放電灯点灯装置 - Google Patents
放電灯点灯装置Info
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- JP2000243585A JP2000243585A JP4556599A JP4556599A JP2000243585A JP 2000243585 A JP2000243585 A JP 2000243585A JP 4556599 A JP4556599 A JP 4556599A JP 4556599 A JP4556599 A JP 4556599A JP 2000243585 A JP2000243585 A JP 2000243585A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】一時的な電圧低下が起こり得る直流電源により
放電灯を点灯させる装置において、低電圧での点灯維持
性能を高めると共に、装置の小型化、低コスト化を実現
する。 【解決手段】直流電源Eを昇圧する直流昇圧部1と、直
流電圧を交流電圧に変換するインバータ部2と、放電灯
4の起動回路部3とで構成される点灯装置において、電
源電圧VINが所定値以下に低下したことを検出する低電
圧検出部5と、低電圧検出信号をインバータ部2の出力
電圧の反転するタイミングで記憶するラッチ回路部FF
と、放電灯4の点灯状態を判別する点灯判別部7と、点
灯判別部7の出力により放電灯4が点灯状態から消灯状
態へ移行したことを示す消灯検出信号を出力する消灯検
出部8とを備え、ラッチ回路部FFの出力と消灯検出部
8の消灯検出信号が同時に検出されたときに、放電灯4
を再起動させるように制御する。
放電灯を点灯させる装置において、低電圧での点灯維持
性能を高めると共に、装置の小型化、低コスト化を実現
する。 【解決手段】直流電源Eを昇圧する直流昇圧部1と、直
流電圧を交流電圧に変換するインバータ部2と、放電灯
4の起動回路部3とで構成される点灯装置において、電
源電圧VINが所定値以下に低下したことを検出する低電
圧検出部5と、低電圧検出信号をインバータ部2の出力
電圧の反転するタイミングで記憶するラッチ回路部FF
と、放電灯4の点灯状態を判別する点灯判別部7と、点
灯判別部7の出力により放電灯4が点灯状態から消灯状
態へ移行したことを示す消灯検出信号を出力する消灯検
出部8とを備え、ラッチ回路部FFの出力と消灯検出部
8の消灯検出信号が同時に検出されたときに、放電灯4
を再起動させるように制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放電灯点灯装置に関
するものであり、特に、車の前照灯をバッテリーにより
点灯させる装置に関するものである。
するものであり、特に、車の前照灯をバッテリーにより
点灯させる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の車載用放電灯点灯装置の
回路図である。以下、その回路構成について説明する。
車載用のバッテリー等よりなる直流電源Eには、コンデ
ンサC0が並列に接続されると共に、スイッチング素子
Q0を介してトランスT0の1次巻線が接続されてい
る。トランスT0の2次巻線には、ダイオードD1を介
してコンデンサC1が接続されている。以上の回路によ
り、直流電源Eの電圧を昇圧するDC/DCコンバータ
1が構成されている。コンデンサC1には、直流電圧を
交流電圧へ変換するインバータ部2が接続されている。
インバータ部2の出力側には、イグナイタ部3を介して
負荷としての放電灯4が接続されている。イグナイタ部
3は、負荷である放電灯4の起動時に高圧パルスを印加
する起動回路である。
回路図である。以下、その回路構成について説明する。
車載用のバッテリー等よりなる直流電源Eには、コンデ
ンサC0が並列に接続されると共に、スイッチング素子
Q0を介してトランスT0の1次巻線が接続されてい
る。トランスT0の2次巻線には、ダイオードD1を介
してコンデンサC1が接続されている。以上の回路によ
り、直流電源Eの電圧を昇圧するDC/DCコンバータ
1が構成されている。コンデンサC1には、直流電圧を
交流電圧へ変換するインバータ部2が接続されている。
インバータ部2の出力側には、イグナイタ部3を介して
負荷としての放電灯4が接続されている。イグナイタ部
3は、負荷である放電灯4の起動時に高圧パルスを印加
する起動回路である。
【0003】従来の車載用放電灯点灯装置の動作につい
て説明する。負荷である放電灯4の起動時に、DC/D
Cコンバータ1の出力電圧は300V〜400V程度の
無負荷2次電圧まで昇圧され、その無負荷2次電圧を負
荷へ印加する。そのとき、イグナイタ部3は、20kV
程度の高圧パルスを印加することにより、放電灯4の電
極間で放電を開始させ、始動させる。
て説明する。負荷である放電灯4の起動時に、DC/D
Cコンバータ1の出力電圧は300V〜400V程度の
無負荷2次電圧まで昇圧され、その無負荷2次電圧を負
荷へ印加する。そのとき、イグナイタ部3は、20kV
程度の高圧パルスを印加することにより、放電灯4の電
極間で放電を開始させ、始動させる。
【0004】放電灯の寿命末期のような異常時には、図
12に示すように、直流電源Eの電圧VINが一定でも、
ランプ電圧が上昇して立ち消えしやすくなる。この場合
は、放電灯異常による立ち消えとして、従来は再起動を
かけず、電源リセットをかけるまで、点灯装置の動作を
停止させていた。
12に示すように、直流電源Eの電圧VINが一定でも、
ランプ電圧が上昇して立ち消えしやすくなる。この場合
は、放電灯異常による立ち消えとして、従来は再起動を
かけず、電源リセットをかけるまで、点灯装置の動作を
停止させていた。
【0005】直流電源Eをオフして電源電圧VINが低下
した場合は、図13に示すように、電源電圧VINの低下
に伴い、供給電力が低下し、ランプ電流ILAも低下し、
やがて立ち消えする。そして、このとき、電源電圧VIN
は0V程度まで低下するため、電源電圧の監視回路部が
ヒステリシス特性を持つ場合でも確実に電源リセットが
かかる。そのため、電源電圧がふたたび点灯開始電圧以
上に上昇すると、再起動動作へ移行する。
した場合は、図13に示すように、電源電圧VINの低下
に伴い、供給電力が低下し、ランプ電流ILAも低下し、
やがて立ち消えする。そして、このとき、電源電圧VIN
は0V程度まで低下するため、電源電圧の監視回路部が
ヒステリシス特性を持つ場合でも確実に電源リセットが
かかる。そのため、電源電圧がふたたび点灯開始電圧以
上に上昇すると、再起動動作へ移行する。
【0006】図15は電源電圧の監視回路部のヒステリ
シス特性を示す。電源がオンされた場合に、V2〜V3
の範囲の点灯開始電圧で動作を開始する。そして、放電
灯が点灯すると、点灯維持電圧範囲はV1〜V4へ拡大
し、点灯動作のチャタリング等を防止していた。
シス特性を示す。電源がオンされた場合に、V2〜V3
の範囲の点灯開始電圧で動作を開始する。そして、放電
灯が点灯すると、点灯維持電圧範囲はV1〜V4へ拡大
し、点灯動作のチャタリング等を防止していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来例では、車載用の
バッテリー等で構成される直流電源Eの電圧が、エンジ
ン起動時などに一時的に通常の電圧から急激に電圧降下
した場合、図14に示すように、電源電圧VINが低下
し、出力電力が低下する。この電源電圧VINの低下して
いる時間がある程度長いと、放電灯の状態によっては立
ち消えする場合がある。また、この電源電圧VINの低下
により、図15に示した点灯維持電圧下限V1以上で放
電灯の立ち消えが発生した場合は、電源電圧VINがふた
たび点灯開始電圧V2以上に上昇しても、再起動動作へ
移行しない不具合が発生する。そのため、低電圧での点
灯維持性能を十分に確保するためには、直流電源Eと並
列のコンデンサC0の容量を大きくする必要があり、車
載用放電灯点灯装置の形状が大きく、コストが高くなる
という欠点があった。
バッテリー等で構成される直流電源Eの電圧が、エンジ
ン起動時などに一時的に通常の電圧から急激に電圧降下
した場合、図14に示すように、電源電圧VINが低下
し、出力電力が低下する。この電源電圧VINの低下して
いる時間がある程度長いと、放電灯の状態によっては立
ち消えする場合がある。また、この電源電圧VINの低下
により、図15に示した点灯維持電圧下限V1以上で放
電灯の立ち消えが発生した場合は、電源電圧VINがふた
たび点灯開始電圧V2以上に上昇しても、再起動動作へ
移行しない不具合が発生する。そのため、低電圧での点
灯維持性能を十分に確保するためには、直流電源Eと並
列のコンデンサC0の容量を大きくする必要があり、車
載用放電灯点灯装置の形状が大きく、コストが高くなる
という欠点があった。
【0008】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、一時的な電圧低下
が起こり得る直流電源により放電灯を点灯させる装置に
おいて、低電圧での点灯維持性能を高めると共に、装置
の小型化、低コスト化を実現することにある。
のであり、その目的とするところは、一時的な電圧低下
が起こり得る直流電源により放電灯を点灯させる装置に
おいて、低電圧での点灯維持性能を高めると共に、装置
の小型化、低コスト化を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題を解決するために、図1に示すように、直流電源E
と、直流電源Eを昇圧して負荷である放電灯4への供給
電力を制御する直流昇圧部(DC/DCコンバータ)1
と、直流昇圧部1から出力される直流電圧を交流電圧に
変換するインバータ部2と、負荷である放電灯4の起動
時に放電灯4に高圧パルスを印加する起動回路部(イグ
ナイタ部)3とで構成される放電灯点灯装置において、
電源電圧VINが所定値以下に低下したことを検出して低
電圧検出信号を出力する低電圧検出部5と、低電圧検出
信号をインバータ部2から出力される低周波の矩形波電
圧の反転するタイミングで記憶するラッチ回路部FF
と、放電灯4の点灯状態を判別する点灯判別部7と、点
灯判別部7の出力により放電灯4が点灯状態から消灯状
態へ移行したことを示す消灯検出信号を出力する消灯検
出部8と、ラッチ回路部FFの出力と消灯検出部8の消
灯検出信号が同時に検出されたときに、放電灯4を再起
動させるように制御する手段とを有することを特徴とす
るものである。
課題を解決するために、図1に示すように、直流電源E
と、直流電源Eを昇圧して負荷である放電灯4への供給
電力を制御する直流昇圧部(DC/DCコンバータ)1
と、直流昇圧部1から出力される直流電圧を交流電圧に
変換するインバータ部2と、負荷である放電灯4の起動
時に放電灯4に高圧パルスを印加する起動回路部(イグ
ナイタ部)3とで構成される放電灯点灯装置において、
電源電圧VINが所定値以下に低下したことを検出して低
電圧検出信号を出力する低電圧検出部5と、低電圧検出
信号をインバータ部2から出力される低周波の矩形波電
圧の反転するタイミングで記憶するラッチ回路部FF
と、放電灯4の点灯状態を判別する点灯判別部7と、点
灯判別部7の出力により放電灯4が点灯状態から消灯状
態へ移行したことを示す消灯検出信号を出力する消灯検
出部8と、ラッチ回路部FFの出力と消灯検出部8の消
灯検出信号が同時に検出されたときに、放電灯4を再起
動させるように制御する手段とを有することを特徴とす
るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1は本発明の実施
例1の回路図である。以下、その回路構成について説明
する。車載用のバッテリー等よりなる直流電源Eには、
スイッチング素子Q0を介してトランスT0の1次巻線
が接続されている。トランスT0の2次巻線には、ダイ
オードD1を介してコンデンサC1が接続されている。
以上の回路により、直流電源Eの電圧を昇圧するDC/
DCコンバータ1が構成されている。コンデンサC1に
はインバータ部2が接続されている。インバータ部2
は、スイッチング素子Q1〜Q4のフルブリッジ回路よ
りなり、直流電圧を交流電圧に変換して出力するもので
ある。インバータ部2の出力側には、イグナイタ部3を
介して負荷としての放電灯4が接続されている。イグナ
イタ部3は、負荷である放電灯4の起動時に高圧パルス
を印加する起動回路である。
例1の回路図である。以下、その回路構成について説明
する。車載用のバッテリー等よりなる直流電源Eには、
スイッチング素子Q0を介してトランスT0の1次巻線
が接続されている。トランスT0の2次巻線には、ダイ
オードD1を介してコンデンサC1が接続されている。
以上の回路により、直流電源Eの電圧を昇圧するDC/
DCコンバータ1が構成されている。コンデンサC1に
はインバータ部2が接続されている。インバータ部2
は、スイッチング素子Q1〜Q4のフルブリッジ回路よ
りなり、直流電圧を交流電圧に変換して出力するもので
ある。インバータ部2の出力側には、イグナイタ部3を
介して負荷としての放電灯4が接続されている。イグナ
イタ部3は、負荷である放電灯4の起動時に高圧パルス
を印加する起動回路である。
【0011】次に、制御回路の構成について説明する。
制御回路は、DC/DCコンバータ1の入力電圧VINと
出力電圧Voを監視しており、制御部10の制御下に
て、高周波ドライブ回路11によりDC/DCコンバー
タ1のスイッチング素子Q0を駆動すると共に、低周波
ドライブ回路12によりインバータ部2のスイッチング
素子Q1〜Q4を駆動するものである。入力電圧V
INは、低電圧検出部5により検出されると共に、電圧分
圧部9に入力されている。低電圧検出部5は、入力電圧
VINを抵抗R1,R2により分圧し、抵抗R2の両端に
ノイズ除去用のコンデンサC2を並列接続し、分圧され
た電圧をコンパレータCP1の負入力端子に印加してい
る。コンパレータCP1の出力端子は、抵抗R3により
制御電源電圧Vccにプルアップされると共に、抵抗R
4を介してコンパレータCP1の正入力端子に接続され
ている。コンパレータCP1の正入力端子は、抵抗R5
を介して基準電圧Vk1に接続されている。コンパレー
タCP1はヒステリシスを有する電圧監視部として機能
し、その出力はDフリップフロップFFのデータ入力D
に印加されている。DフリップフロップFFのQ出力
は、アンド回路13の一方の入力となっている。また、
DフリップフロップFFのクロック入力CKには、低周
波発振部6の出力信号が入力されている。
制御回路は、DC/DCコンバータ1の入力電圧VINと
出力電圧Voを監視しており、制御部10の制御下に
て、高周波ドライブ回路11によりDC/DCコンバー
タ1のスイッチング素子Q0を駆動すると共に、低周波
ドライブ回路12によりインバータ部2のスイッチング
素子Q1〜Q4を駆動するものである。入力電圧V
INは、低電圧検出部5により検出されると共に、電圧分
圧部9に入力されている。低電圧検出部5は、入力電圧
VINを抵抗R1,R2により分圧し、抵抗R2の両端に
ノイズ除去用のコンデンサC2を並列接続し、分圧され
た電圧をコンパレータCP1の負入力端子に印加してい
る。コンパレータCP1の出力端子は、抵抗R3により
制御電源電圧Vccにプルアップされると共に、抵抗R
4を介してコンパレータCP1の正入力端子に接続され
ている。コンパレータCP1の正入力端子は、抵抗R5
を介して基準電圧Vk1に接続されている。コンパレー
タCP1はヒステリシスを有する電圧監視部として機能
し、その出力はDフリップフロップFFのデータ入力D
に印加されている。DフリップフロップFFのQ出力
は、アンド回路13の一方の入力となっている。また、
DフリップフロップFFのクロック入力CKには、低周
波発振部6の出力信号が入力されている。
【0012】この低周波発振部6の出力は、インバータ
部2の出力極性反転にも利用されている。すなわち、イ
ンバータ部2のスイッチング素子Q1〜Q4は、低周波
発振部6の発振周期fLFに同期して、スイッチング素子
Q1,Q4がオン、スイッチング素子Q2,Q3がオフ
の状態と、スイッチング素子Q1,Q4がオフ、スイッ
チング素子Q2,Q3がオンの状態とが交互に切り替わ
るように動作する。
部2の出力極性反転にも利用されている。すなわち、イ
ンバータ部2のスイッチング素子Q1〜Q4は、低周波
発振部6の発振周期fLFに同期して、スイッチング素子
Q1,Q4がオン、スイッチング素子Q2,Q3がオフ
の状態と、スイッチング素子Q1,Q4がオフ、スイッ
チング素子Q2,Q3がオンの状態とが交互に切り替わ
るように動作する。
【0013】次に、DC/DCコンバータ1の出力電圧
Voは、点灯判別部7に入力されて、放電灯4が点灯状
態であるか消灯状態であるか判別される。点灯判別部7
により放電灯4が点灯状態から消灯状態に変化したとき
には、消灯検出部8によりワンショットの消灯検出信号
が発生し、これがアンド回路13の他方の入力となって
いる。アンド回路13の出力はリセット信号として、電
圧分圧部9に供給される。電圧分圧部9の出力は、コン
パレータCP2により基準電圧Vref1と比較され
て、コンパレータCP2の出力は制御部10に入力され
ている。
Voは、点灯判別部7に入力されて、放電灯4が点灯状
態であるか消灯状態であるか判別される。点灯判別部7
により放電灯4が点灯状態から消灯状態に変化したとき
には、消灯検出部8によりワンショットの消灯検出信号
が発生し、これがアンド回路13の他方の入力となって
いる。アンド回路13の出力はリセット信号として、電
圧分圧部9に供給される。電圧分圧部9の出力は、コン
パレータCP2により基準電圧Vref1と比較され
て、コンパレータCP2の出力は制御部10に入力され
ている。
【0014】ここで、電圧分圧部9は入力電圧VINを所
定の比率で分圧し、その分圧された電圧が基準電圧Vr
ef1を越えると、コンパレータCP2の出力がLow
レベルからHighレベルに反転することにより、制御
部10の動作を開始させ、また、基準電圧Vref1を
下回ると、制御部10の動作を停止させる。また、電圧
分圧部9の分圧比は制御部10が動作を開始すると、入
力電圧VINが少し低下しても動作を維持するようなヒス
テリシス特性を持たせている。これにより、入力電圧V
INがV2(動作開始電圧)を越えると、制御部10が動
作を開始し、その後、入力電圧VINがV1(動作維持電
圧)を下回るまで、動作を維持する。制御部10の動作
中は、DC/DCコンバータ1のスイッチング素子Q0
を高周波でスイッチングするHFドライブ回路11と、
インバータ部2のスイッチング素子Q1〜Q4を低周波
でスイッチングするLFドライブ回路12に制御信号が
供給される。
定の比率で分圧し、その分圧された電圧が基準電圧Vr
ef1を越えると、コンパレータCP2の出力がLow
レベルからHighレベルに反転することにより、制御
部10の動作を開始させ、また、基準電圧Vref1を
下回ると、制御部10の動作を停止させる。また、電圧
分圧部9の分圧比は制御部10が動作を開始すると、入
力電圧VINが少し低下しても動作を維持するようなヒス
テリシス特性を持たせている。これにより、入力電圧V
INがV2(動作開始電圧)を越えると、制御部10が動
作を開始し、その後、入力電圧VINがV1(動作維持電
圧)を下回るまで、動作を維持する。制御部10の動作
中は、DC/DCコンバータ1のスイッチング素子Q0
を高周波でスイッチングするHFドライブ回路11と、
インバータ部2のスイッチング素子Q1〜Q4を低周波
でスイッチングするLFドライブ回路12に制御信号が
供給される。
【0015】図2は本実施例の動作説明のための波形図
である。図2において、(a)はDC/DCコンバータ
1の入力電圧VIN、(b)は放電灯4のランプ電流
ILA、(c)はDC/DCコンバータ1の出力電圧V
o、(d)は点灯判別部7の判別出力、(e)は消灯検
出部8から出力される消灯検出信号、(f)は低電圧検
出部5の検出出力、(g)は低周波発振部6の発振出
力、(h)はDフリップフロップFFのQ出力、(i)
は電圧分圧部9のリセット信号である。
である。図2において、(a)はDC/DCコンバータ
1の入力電圧VIN、(b)は放電灯4のランプ電流
ILA、(c)はDC/DCコンバータ1の出力電圧V
o、(d)は点灯判別部7の判別出力、(e)は消灯検
出部8から出力される消灯検出信号、(f)は低電圧検
出部5の検出出力、(g)は低周波発振部6の発振出
力、(h)はDフリップフロップFFのQ出力、(i)
は電圧分圧部9のリセット信号である。
【0016】以下、本実施例の動作を説明する。車載用
の放電灯点灯装置において、低周波の矩形波で交番され
るランプ電圧の極性反転部の近傍で放電灯へのランプ電
流のゼロクロスポイントがあるため、その部分での電源
電圧低下の影響が最も放電灯への電力供給に影響を与
え、この部分で電圧が低下した場合は放電灯が立ち消え
しやすいことに着目し、低電圧検出部5により電源電圧
VINが所定電圧VA よりも低下したことを検出し、低電
圧検出信号(図2(f))をインバータ部2の低周波の
矩形波電圧の反転するタイミングでDフリップフロップ
FFによりラッチする。
の放電灯点灯装置において、低周波の矩形波で交番され
るランプ電圧の極性反転部の近傍で放電灯へのランプ電
流のゼロクロスポイントがあるため、その部分での電源
電圧低下の影響が最も放電灯への電力供給に影響を与
え、この部分で電圧が低下した場合は放電灯が立ち消え
しやすいことに着目し、低電圧検出部5により電源電圧
VINが所定電圧VA よりも低下したことを検出し、低電
圧検出信号(図2(f))をインバータ部2の低周波の
矩形波電圧の反転するタイミングでDフリップフロップ
FFによりラッチする。
【0017】点灯判別部7は、DC/DCコンバータ1
の出力電圧Vo(インバータ部2の出力電圧でもよい)
などで放電灯4の点灯状態を判別し、この点灯判別部7
により、放電灯4が点灯状態から消灯状態へ移行したこ
とが判別されたときに、消灯検出部8は消灯検出信号を
発生する。この消灯検出信号と極性反転時の電源電圧の
低下を示すDフリップフロップFFの出力信号が同時に
検出されると、アンド回路13により異常検出信号が発
生され、電源電圧監視用の電圧分圧部9へリセット信号
が出力され、点灯維持電圧が図15に示すV1からV2
へ強制的に変更される。このため、点灯装置の動作は一
度停止し、その後、電源電圧がV2以上に再度上昇して
くると、確実に再起動動作をする。これにより、低電圧
時に立ち消えしても確実な再起動動作ができ、従来のよ
うに、低電圧での点灯維持性能を十分に確保するため
に、車載用放電灯点灯装置の形状を大きくする必要がな
く、小型で低コストの車載用放電灯点灯装置を提供でき
る。
の出力電圧Vo(インバータ部2の出力電圧でもよい)
などで放電灯4の点灯状態を判別し、この点灯判別部7
により、放電灯4が点灯状態から消灯状態へ移行したこ
とが判別されたときに、消灯検出部8は消灯検出信号を
発生する。この消灯検出信号と極性反転時の電源電圧の
低下を示すDフリップフロップFFの出力信号が同時に
検出されると、アンド回路13により異常検出信号が発
生され、電源電圧監視用の電圧分圧部9へリセット信号
が出力され、点灯維持電圧が図15に示すV1からV2
へ強制的に変更される。このため、点灯装置の動作は一
度停止し、その後、電源電圧がV2以上に再度上昇して
くると、確実に再起動動作をする。これにより、低電圧
時に立ち消えしても確実な再起動動作ができ、従来のよ
うに、低電圧での点灯維持性能を十分に確保するため
に、車載用放電灯点灯装置の形状を大きくする必要がな
く、小型で低コストの車載用放電灯点灯装置を提供でき
る。
【0018】(実施例2)図3は本発明の実施例2の制
御回路の回路図である。主回路の構成については、図1
と同様である。図1の実施例1では、入力電圧VINが急
激に低下したときには、制御部10の追従が間に合わ
ず、点灯維持することが難しいため、本実施例では、微
分回路14を設けて入力電圧VINの変化率dV/dtも
測定し、入力電圧VINの変化率dv/dtが基準以上の
場合、又は入力電圧VINが基準電圧V A よりも低下した
ことを検出した場合に、オア回路15によりリセット信
号を出力する。また、図1の実施例1では、電源電圧監
視用の電圧分圧部9の分圧比をリセット信号により切り
替えていたが、本実施例では、電圧分圧部9の分圧比に
ついては一定とし、可変電圧源16によりコンパレータ
CP2の基準電圧Vref1をリセット信号により切り
替えることにより、点灯維持電圧を図15に示すV1か
らV2へ強制的に変更している。
御回路の回路図である。主回路の構成については、図1
と同様である。図1の実施例1では、入力電圧VINが急
激に低下したときには、制御部10の追従が間に合わ
ず、点灯維持することが難しいため、本実施例では、微
分回路14を設けて入力電圧VINの変化率dV/dtも
測定し、入力電圧VINの変化率dv/dtが基準以上の
場合、又は入力電圧VINが基準電圧V A よりも低下した
ことを検出した場合に、オア回路15によりリセット信
号を出力する。また、図1の実施例1では、電源電圧監
視用の電圧分圧部9の分圧比をリセット信号により切り
替えていたが、本実施例では、電圧分圧部9の分圧比に
ついては一定とし、可変電圧源16によりコンパレータ
CP2の基準電圧Vref1をリセット信号により切り
替えることにより、点灯維持電圧を図15に示すV1か
らV2へ強制的に変更している。
【0019】このため、電源電圧がV2以上に再度上昇
してくると、確実に再起動動作をする。このことによ
り、低電圧時に立ち消えしても確実な再起動動作がで
き、従来のように、低電圧での点灯維持性能を十分に確
保するために、車載用放電灯点灯装置の形状を大きくす
る必要がなく、小型で低コストの車載用放電灯点灯装置
を提供できる。
してくると、確実に再起動動作をする。このことによ
り、低電圧時に立ち消えしても確実な再起動動作がで
き、従来のように、低電圧での点灯維持性能を十分に確
保するために、車載用放電灯点灯装置の形状を大きくす
る必要がなく、小型で低コストの車載用放電灯点灯装置
を提供できる。
【0020】(実施例3)図4は本発明の実施例3の回
路図である。本実施例では、図1又は図3の実施例にお
いて、DフリップフロップFFの部分を図4に示すよう
に変更したものである。本実施例では、低電圧検出部5
の出力に、複数段のDフリップフロップFF1,FF
2,FF3を縦続接続し、その出力をオア回路17によ
り論理加算してアンド回路13の一方の入力としたの
で、入力電圧VINが低下したときは、低周波発振部6の
数周期分は低電圧検出信号が保持されるものである。
路図である。本実施例では、図1又は図3の実施例にお
いて、DフリップフロップFFの部分を図4に示すよう
に変更したものである。本実施例では、低電圧検出部5
の出力に、複数段のDフリップフロップFF1,FF
2,FF3を縦続接続し、その出力をオア回路17によ
り論理加算してアンド回路13の一方の入力としたの
で、入力電圧VINが低下したときは、低周波発振部6の
数周期分は低電圧検出信号が保持されるものである。
【0021】図5は本実施例の各部の動作波形であり、
(a)はDC/DCコンバータ1の入力電圧VIN、
(b)は放電灯4のランプ電流ILA、(c)はDC/D
Cコンバータ1の出力電圧Vo、(d)は消灯検出部8
から出力される消灯検出信号、(e)は図4のA点の低
電圧検出信号、(f)は図4のB点の低電圧検出信号、
(g)はリセット信号である。
(a)はDC/DCコンバータ1の入力電圧VIN、
(b)は放電灯4のランプ電流ILA、(c)はDC/D
Cコンバータ1の出力電圧Vo、(d)は消灯検出部8
から出力される消灯検出信号、(e)は図4のA点の低
電圧検出信号、(f)は図4のB点の低電圧検出信号、
(g)はリセット信号である。
【0022】図1の実施例1では、入力電圧VINが低下
した後、しばらくして放電灯4が立ち消えしたときは、
入力電圧VINは回復しているため、消灯検出信号(図5
(d))と低電圧検出信号(図5(e))のアンド出力
が発生しないが、本実施例では、ある程度の時間(低周
波の数周期分)は低電圧検出信号を保持しているので、
オア回路17の出力(図5(f))と消灯検出信号(図
5(d))のアンド出力が発生し、リセット信号(図5
(g))を発生させることができる。これにより、本実
施例では、一時的な電源電圧の低下より遅れて放電灯の
立ち消え現象が発生した場合にも検出可能となる。
した後、しばらくして放電灯4が立ち消えしたときは、
入力電圧VINは回復しているため、消灯検出信号(図5
(d))と低電圧検出信号(図5(e))のアンド出力
が発生しないが、本実施例では、ある程度の時間(低周
波の数周期分)は低電圧検出信号を保持しているので、
オア回路17の出力(図5(f))と消灯検出信号(図
5(d))のアンド出力が発生し、リセット信号(図5
(g))を発生させることができる。これにより、本実
施例では、一時的な電源電圧の低下より遅れて放電灯の
立ち消え現象が発生した場合にも検出可能となる。
【0023】(実施例4)図6に示すように、直流電源
EとDC/DCコンバータ1の間に、入力リレースイッ
チSWが存在する場合、車載用放電灯点灯装置では振動
等により一時的に入力リレースイッチSWがオフする
等、何らかの理由で電源電圧VINが瞬断した場合、図7
に示すように、DC/DCコンバータ1の入力電圧VC0
は低下して行く。瞬断の時間が長いと、それに伴い、出
力電流ILAも減少し、放電灯4は立ち消えする。その
後、回路動作を停止させるため、DC/DCコンバータ
1、インバータ部2の出力電圧が低下する。電源電圧の
瞬断が終わり、DC/DCコンバータ1の入力電圧VC0
が直流電源Eの直流電圧に復帰すると、再起動動作を行
い、イグナイタ部3が高圧パルスを発生させる。このと
きに要する時間は、遅延時間T1と無負荷2次電圧の立
ち上がり時間T2の和が殆どを占める。
EとDC/DCコンバータ1の間に、入力リレースイッ
チSWが存在する場合、車載用放電灯点灯装置では振動
等により一時的に入力リレースイッチSWがオフする
等、何らかの理由で電源電圧VINが瞬断した場合、図7
に示すように、DC/DCコンバータ1の入力電圧VC0
は低下して行く。瞬断の時間が長いと、それに伴い、出
力電流ILAも減少し、放電灯4は立ち消えする。その
後、回路動作を停止させるため、DC/DCコンバータ
1、インバータ部2の出力電圧が低下する。電源電圧の
瞬断が終わり、DC/DCコンバータ1の入力電圧VC0
が直流電源Eの直流電圧に復帰すると、再起動動作を行
い、イグナイタ部3が高圧パルスを発生させる。このと
きに要する時間は、遅延時間T1と無負荷2次電圧の立
ち上がり時間T2の和が殆どを占める。
【0024】ここで、車載用の放電灯点灯装置の場合
は、走行中の危険防止のため、立ち消えを極小化する必
要があるが、上述のようなT1+T2の時間が必要なた
め、長めの瞬断時間に対しても立ち消えしないように、
入力部のコンデンサC0の容量を大きく確保していた。
そのため、車載用放電灯点灯装置の形状が大きく、コス
トが高くなっていた。
は、走行中の危険防止のため、立ち消えを極小化する必
要があるが、上述のようなT1+T2の時間が必要なた
め、長めの瞬断時間に対しても立ち消えしないように、
入力部のコンデンサC0の容量を大きく確保していた。
そのため、車載用放電灯点灯装置の形状が大きく、コス
トが高くなっていた。
【0025】そこで、DC/DCコンバータ1の入力電
圧の瞬断により、放電灯4が立ち消えした場合でも、電
源電圧が復帰すると直ちにパルス電圧を発生できる無負
荷2次電圧まで充電できるように、立ち消え検出時に
も、回路動作をすべて停止するのではなく、パルス発生
のみを停止し、少なくともDC/DCコンバータ1の出
力電圧VC1を無負荷2次電圧まで充電する動作を行うこ
とにより、比較的短い瞬断時の放電灯立ち消えに対して
は、電源復帰時のパルス発生までの時間が短縮できるよ
うにする。これにより、小型で低コストの車載用放電灯
点灯装置を提供できる。
圧の瞬断により、放電灯4が立ち消えした場合でも、電
源電圧が復帰すると直ちにパルス電圧を発生できる無負
荷2次電圧まで充電できるように、立ち消え検出時に
も、回路動作をすべて停止するのではなく、パルス発生
のみを停止し、少なくともDC/DCコンバータ1の出
力電圧VC1を無負荷2次電圧まで充電する動作を行うこ
とにより、比較的短い瞬断時の放電灯立ち消えに対して
は、電源復帰時のパルス発生までの時間が短縮できるよ
うにする。これにより、小型で低コストの車載用放電灯
点灯装置を提供できる。
【0026】図8は本発明の実施例4の動作説明のため
の波形図である。図8において、(a)はDC/DCコ
ンバータ1の出力電圧VC1、(b)はランプ電圧VLA、
(c)はDC/DCコンバータ1のスイッチング素子Q
0の動作、(d)はインバータ部2のスイッチング素子
Q1〜Q4の動作を示している。本実施例では、DC/
DCコンバータ1の入力電圧VINの瞬断により、放電灯
4が立ち消えした場合でも、入力電圧VINが復帰すると
直ちに、パルス電圧を発生できる無負荷2次電圧まで充
電できるように、立ち消え検出時にも、回路動作をすべ
て停止するのではなく、パルス発生動作のみを停止させ
る。すなわち、立ち消え検出時には、DC/DCコンバ
ータ1のスイッチング素子Q0は動作を続け、その出力
電圧VC1を無負荷2次電圧に保つように間欠発振動作を
行う。また、インバータ部2のスイッチング素子Q1〜
Q4は、すべてオフする。これにより、比較的短い瞬断
時の放電灯立ち消えに対しては、電源復帰時のパルス発
生までの時間を短縮できる。
の波形図である。図8において、(a)はDC/DCコ
ンバータ1の出力電圧VC1、(b)はランプ電圧VLA、
(c)はDC/DCコンバータ1のスイッチング素子Q
0の動作、(d)はインバータ部2のスイッチング素子
Q1〜Q4の動作を示している。本実施例では、DC/
DCコンバータ1の入力電圧VINの瞬断により、放電灯
4が立ち消えした場合でも、入力電圧VINが復帰すると
直ちに、パルス電圧を発生できる無負荷2次電圧まで充
電できるように、立ち消え検出時にも、回路動作をすべ
て停止するのではなく、パルス発生動作のみを停止させ
る。すなわち、立ち消え検出時には、DC/DCコンバ
ータ1のスイッチング素子Q0は動作を続け、その出力
電圧VC1を無負荷2次電圧に保つように間欠発振動作を
行う。また、インバータ部2のスイッチング素子Q1〜
Q4は、すべてオフする。これにより、比較的短い瞬断
時の放電灯立ち消えに対しては、電源復帰時のパルス発
生までの時間を短縮できる。
【0027】(実施例5)図9は本発明の実施例6の要
部回路図である。本実施例は、無負荷2次電圧がイグナ
イタ部3に与えられた場合に、起動時にのみパルス電圧
が発生するように、イグナイタ部3のトリガ回路18の
出力側に制御スイッチQ6を設けたものである。イグナ
イタ部3は、インバータ部2の出力端子間に接続される
コンデンサC3と、パルストランスPTの2次巻線と、
放電灯4の閉回路を備え、コンデンサC3の電圧によ
り、ダイオードD2と抵抗R6を介してコンデンサC4
を充電し、トリガ回路18の出力によりサイリスタS1
がオンすると、コンデンサC4の電荷がパルストランス
PTの1次巻線を介して放電し、パルス電圧を発生す
る。トリガ回路18の出力とサイリスタS1のゲートの
間には、制御スイッチQ6が挿入されており、パルス発
生を停止させる期間では、制御スイッチQ6をオフさせ
るものである。
部回路図である。本実施例は、無負荷2次電圧がイグナ
イタ部3に与えられた場合に、起動時にのみパルス電圧
が発生するように、イグナイタ部3のトリガ回路18の
出力側に制御スイッチQ6を設けたものである。イグナ
イタ部3は、インバータ部2の出力端子間に接続される
コンデンサC3と、パルストランスPTの2次巻線と、
放電灯4の閉回路を備え、コンデンサC3の電圧によ
り、ダイオードD2と抵抗R6を介してコンデンサC4
を充電し、トリガ回路18の出力によりサイリスタS1
がオンすると、コンデンサC4の電荷がパルストランス
PTの1次巻線を介して放電し、パルス電圧を発生す
る。トリガ回路18の出力とサイリスタS1のゲートの
間には、制御スイッチQ6が挿入されており、パルス発
生を停止させる期間では、制御スイッチQ6をオフさせ
るものである。
【0028】図10は本発明の実施例6の動作説明図で
ある。図10において、(a)は入力リレースイッチS
Wのオン・オフ、(b)はDC/DCコンバータ1の入
力電圧VC0、(c)はランプ電流ILA、(d)はDC/
DCコンバータ1の出力電圧VC1、(e)はランプ電圧
VLA、(f)はイグナイタ部3の制御スイッチQ6の制
御信号を示している。
ある。図10において、(a)は入力リレースイッチS
Wのオン・オフ、(b)はDC/DCコンバータ1の入
力電圧VC0、(c)はランプ電流ILA、(d)はDC/
DCコンバータ1の出力電圧VC1、(e)はランプ電圧
VLA、(f)はイグナイタ部3の制御スイッチQ6の制
御信号を示している。
【0029】本実施例では、DC/DCコンバータ1の
スイッチング素子Q0の動作は実施例4と同じであり、
DC/DCコンバータ1の電源電圧の瞬断により、放電
灯4が立ち消えした場合でも、電源電圧が復帰すると直
ちにパルス電圧が出せる無負荷2次電圧まで充電できる
ように、立ち消え検出後も動作を続け、DC/DCコン
バータ1の出力電圧VC1を無負荷2次電圧に保つような
間欠発振動作を行う。一方、インバータ部2のスイッチ
ング素子Q1〜Q4の動作は実施例4と異なり、インバ
ータ部2を直流的に動作させ続けることにより、再起動
動作を早くする。すなわち、インバータ部2のスイッチ
ング素子Q1〜Q4は、通常は低周波の交流電圧を出力
するように交番動作するが、立ち消え判別後は、直流電
圧を出力する動作を維持する。これにより、イグナイタ
部3のコンデンサC3,C4の充電に要する時間を短縮
できる。
スイッチング素子Q0の動作は実施例4と同じであり、
DC/DCコンバータ1の電源電圧の瞬断により、放電
灯4が立ち消えした場合でも、電源電圧が復帰すると直
ちにパルス電圧が出せる無負荷2次電圧まで充電できる
ように、立ち消え検出後も動作を続け、DC/DCコン
バータ1の出力電圧VC1を無負荷2次電圧に保つような
間欠発振動作を行う。一方、インバータ部2のスイッチ
ング素子Q1〜Q4の動作は実施例4と異なり、インバ
ータ部2を直流的に動作させ続けることにより、再起動
動作を早くする。すなわち、インバータ部2のスイッチ
ング素子Q1〜Q4は、通常は低周波の交流電圧を出力
するように交番動作するが、立ち消え判別後は、直流電
圧を出力する動作を維持する。これにより、イグナイタ
部3のコンデンサC3,C4の充電に要する時間を短縮
できる。
【0030】このように、本実施例では、放電灯の立ち
消え検出時にも、回路動作をすべて停止するのではな
く、パルス発生動作のみを停止させ、少なくともDC/
DCコンバータの出力電圧を無負荷2次電圧まで充電す
る動作を行うことにより、比較的短い電源瞬断時の放電
灯立ち消えに対しては、電源復帰時のパルス発生までの
時間を短縮できる。
消え検出時にも、回路動作をすべて停止するのではな
く、パルス発生動作のみを停止させ、少なくともDC/
DCコンバータの出力電圧を無負荷2次電圧まで充電す
る動作を行うことにより、比較的短い電源瞬断時の放電
灯立ち消えに対しては、電源復帰時のパルス発生までの
時間を短縮できる。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、低周波の矩形
波で交番される極性反転部の近傍で電源電圧が低下した
場合に放電灯が立ち消えしやすいことに着目し、電源電
圧が低下したことを検出する低電圧検出部の検出出力
を、インバータ部の低周波矩形波の反転するタイミング
でラッチし、消灯検出信号との論理積として異常検出信
号を発生し、点灯維持電圧を高くするようにしたので、
電源電圧が再度上昇してくると、確実に再起動動作を行
うことができる。これにより、低電圧時に立ち消えして
も確実な再起動動作ができ、従来のように、低電圧での
点灯維持性能を十分に確保するために、放電灯点灯装置
の形状を大きくする必要がなく、小型で低コストの車載
用に適した放電灯点灯装置を提供できる。
波で交番される極性反転部の近傍で電源電圧が低下した
場合に放電灯が立ち消えしやすいことに着目し、電源電
圧が低下したことを検出する低電圧検出部の検出出力
を、インバータ部の低周波矩形波の反転するタイミング
でラッチし、消灯検出信号との論理積として異常検出信
号を発生し、点灯維持電圧を高くするようにしたので、
電源電圧が再度上昇してくると、確実に再起動動作を行
うことができる。これにより、低電圧時に立ち消えして
も確実な再起動動作ができ、従来のように、低電圧での
点灯維持性能を十分に確保するために、放電灯点灯装置
の形状を大きくする必要がなく、小型で低コストの車載
用に適した放電灯点灯装置を提供できる。
【0032】請求項2の発明によれば、電源電圧の急激
な低下により放電灯が立ち消えするような場合に、電源
電圧が所定値まで低下しなくても、再起動のための制御
を行うことができる。また、請求項3の発明によれば、
電圧低下の検出信号をインバータ部の数周期分は保持す
るようにしたので、一時的な電源電圧の低下より遅れて
放電灯の立ち消え現象が発生した場合にも検出可能とな
る。
な低下により放電灯が立ち消えするような場合に、電源
電圧が所定値まで低下しなくても、再起動のための制御
を行うことができる。また、請求項3の発明によれば、
電圧低下の検出信号をインバータ部の数周期分は保持す
るようにしたので、一時的な電源電圧の低下より遅れて
放電灯の立ち消え現象が発生した場合にも検出可能とな
る。
【0033】請求項4の発明では、入力電圧の瞬断によ
り放電灯が立ち消えした場合でも、電源電圧が復帰する
と直ちにパルス電圧を発生できる無負荷2次電圧まで充
電できるように、放電灯の立ち消え検出時にも回路動作
をすべて停止するのではなく、パルス発生動作のみを停
止し、少なくとも直流昇圧部の出力電圧を無負荷2次電
圧まで充電する動作を行うことにより、比較的短い瞬断
時の放電灯立ち消えに対しては、電源復帰時のパルス発
生までの時間を短縮できる。これにより、直流昇圧部の
入力電圧を維持するためのコンデンサの容量を小さくす
ることができ、小型で低コストの放電灯点灯装置を提供
できる。
り放電灯が立ち消えした場合でも、電源電圧が復帰する
と直ちにパルス電圧を発生できる無負荷2次電圧まで充
電できるように、放電灯の立ち消え検出時にも回路動作
をすべて停止するのではなく、パルス発生動作のみを停
止し、少なくとも直流昇圧部の出力電圧を無負荷2次電
圧まで充電する動作を行うことにより、比較的短い瞬断
時の放電灯立ち消えに対しては、電源復帰時のパルス発
生までの時間を短縮できる。これにより、直流昇圧部の
入力電圧を維持するためのコンデンサの容量を小さくす
ることができ、小型で低コストの放電灯点灯装置を提供
できる。
【0034】請求項5の発明では、インバータ回路を直
流出力動作させるようにしたので、例えばイグナイタ回
路のトリガ信号入力経路に設けた制御スイッチをオフし
てパルス発生動作を停止させれば、立ち消え検出後、再
起動動作を開始するまでの間、イグナイタ回路のパルス
発生動作を確実に停止させることができると共に、制御
スイッチをオンにすると、直ちにパルス電圧を発生させ
ることができるので、再起動までの時間を短縮できると
いう効果がある。
流出力動作させるようにしたので、例えばイグナイタ回
路のトリガ信号入力経路に設けた制御スイッチをオフし
てパルス発生動作を停止させれば、立ち消え検出後、再
起動動作を開始するまでの間、イグナイタ回路のパルス
発生動作を確実に停止させることができると共に、制御
スイッチをオンにすると、直ちにパルス電圧を発生させ
ることができるので、再起動までの時間を短縮できると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の回路図である。
【図2】本発明の実施例1の動作説明図である。
【図3】本発明の実施例2の制御回路部の回路図であ
る。
る。
【図4】本発明の実施例3の要部回路図である。
【図5】本発明の実施例3の動作説明図である。
【図6】本発明の実施例4の回路図である。
【図7】図6の回路において電源電圧が一時的に低下し
たときの動作説明図である。
たときの動作説明図である。
【図8】本発明の実施例4の動作説明図である。
【図9】本発明の実施例5の要部回路図である。
【図10】本発明の実施例5の動作説明図である。
【図11】従来例の回路図である。
【図12】従来例のランプ異常時の動作説明図である。
【図13】従来例の電源断時の動作説明図である。
【図14】従来例の一時的な電源電圧低下時の動作説明
図である。
図である。
【図15】従来例の電源電圧と点灯・消灯の関係を示す
説明図である。
説明図である。
E 直流電源(バッテリー) 1 DC/DCコンバータ(直流昇圧部) 2 インバータ部 3 イグナイタ部(起動回路部) 4 放電灯 5 低電圧検出部 6 低周波発振部 7 点灯判別部 8 消灯検出部 9 電圧分圧部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 規幸 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA11 AC01 BA03 BA05 BB10 DD08 EB05 GA02 GB18 GC04 HB03
Claims (5)
- 【請求項1】 直流電源と、 直流電源を昇圧して負荷である放電灯への供給電力を制
御する直流昇圧部と、 直流昇圧部から出力される直流電圧を交流電圧に変換す
るインバータ部と、 負荷である放電灯の起動時に放電灯に高圧パルスを印加
する起動回路部とで構成される放電灯点灯装置におい
て、 電源電圧が所定値以下に低下したことを検出して低電圧
検出信号を出力する低電圧検出部と、 低電圧検出信号をインバータ部から出力される低周波の
矩形波電圧の反転するタイミングで記憶するラッチ回路
部と、 放電灯の点灯状態を判別する点灯判別部と、 点灯判別部の出力により放電灯が点灯状態から消灯状態
へ移行したことを示す消灯検出信号を出力する消灯検出
部と、 ラッチ回路部の出力と消灯検出部の消灯検出信号が同時
に検出されたときに、放電灯を再起動させるように制御
する手段とを有することを特徴とする放電灯点灯装置。 - 【請求項2】 電源電圧の低下速度が基準値以上であ
ることを検出する微分回路を備え、前記ラッチ回路部は
前記微分回路の出力と前記低電圧検出信号の論理和の信
号をラッチする回路であることを特徴とする請求項1記
載の放電灯点灯装置。 - 【請求項3】 前記ラッチ回路部は、インバータ部の
少なくとも2周期以上の期間は低電圧検出部の出力を保
持するように構成されていることを特徴とする請求項1
記載の放電灯点灯装置。 - 【請求項4】 直流電源と直流昇圧部の入力端の間に
入力リレースイッチを備え、立ち消え検出時には、イグ
ナイタ部のパルス発生動作のみを停止し、少なくとも直
流昇圧部の出力電圧を無負荷2次電圧に維持する動作を
行うことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。 - 【請求項5】 前記イグナイタ部のパルス発生動作を
停止させる期間では、イグナイタ部の入力電圧が直流電
圧となるようにインバータ部のスイッチング素子を制御
する手段を備えることを特徴とする請求項4記載の放電
灯点灯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4556599A JP2000243585A (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | 放電灯点灯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4556599A JP2000243585A (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | 放電灯点灯装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000243585A true JP2000243585A (ja) | 2000-09-08 |
Family
ID=12722885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4556599A Pending JP2000243585A (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | 放電灯点灯装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000243585A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006252445A (ja) * | 2005-03-14 | 2006-09-21 | Fujitsu Ltd | データ記憶装置及びデータ記憶装置のライト処理方法。 |
KR100698130B1 (ko) * | 2005-09-07 | 2007-03-26 | 엘지전자 주식회사 | 일정한 킥-오프 타임을 유지하는 액정 텔레비젼 및 그제어방법 |
JP2011009086A (ja) * | 2009-06-25 | 2011-01-13 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 放電灯点灯装置 |
JP2015056317A (ja) * | 2013-09-12 | 2015-03-23 | パナソニック株式会社 | 点灯装置 |
-
1999
- 1999-02-23 JP JP4556599A patent/JP2000243585A/ja active Pending
Cited By (4)
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