JP2000242860A - 金銭処理装置 - Google Patents

金銭処理装置

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JP2000242860A
JP2000242860A JP4577799A JP4577799A JP2000242860A JP 2000242860 A JP2000242860 A JP 2000242860A JP 4577799 A JP4577799 A JP 4577799A JP 4577799 A JP4577799 A JP 4577799A JP 2000242860 A JP2000242860 A JP 2000242860A
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Shigemitsu Miyashita
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金銭処理装置を遠隔地から一元的に管理する
ことを可能とする。 【解決手段】 金銭詰まり検出部1iによって、金銭入
出管理部1hの機械的動作部に金銭が詰まったことが検
出された場合や、開閉検出部1jによって金銭格納部が
無断で開閉されたことが検出された場合には、CPU1
aはその旨を示す電子メールを作成し、所定の端末装置
に対して送信する。また、CPU1aは、タイマ1dか
らの情報を参照して、所定の時刻になったことが検出さ
れた場合には、金銭入出管理部1hから入力され、RA
M1cに格納されている収支情報を取得して収支を報告
するための電子メールを作成し、所定の端末装置に対し
て送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金銭処理装置に関
し、特に、スーパーマーケットやコンビニエンスストア
等の流通店舗の会計場にてPOS(Point of Sales)端
末等と接続して使用され、硬貨および紙幣を入出金処理
する金銭処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スーパーマーケットやコンビニエ
ンスストア等の流通業界では、店舗レジ等で客との現金
受け渡し業務にPOS端末と接続された金銭処理装置が
使用されている。ここで、金銭処理装置の概略を述べる
と、投入された紙幣や硬貨を機械的に取り込んで収納
し、その入金情報を外部のPOS端末に送信する機能
と、外部のPOS端末からの払い出し要求に応じて、収
納されている紙幣や硬貨を払い出す機能とを有してい
る。
【0003】このような金銭処理装置の導入目的は、金
銭の払い出しと収納作業とを自動化し、レジを担当する
キャッシャの現金取り扱いの負荷を軽減しつつ、精算業
務の効率を上げること、および、違算の撲滅である。
【0004】更に、受け取った金銭は装置内に収めら
れ、釣り銭として必要な金銭のみ払い出されることによ
り、セキュリティの面からも有利になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来におい
ては、POS端末が金銭の取引情報を管理するようにな
っていたため、POS端末の取引情報(例えば、一日の
売り上げ金額)と、金銭処理装置の内部に収納されてい
る金銭の残高とが一致しない場合には、どのような原因
によってそのような事態が発生したかを判断する手だて
を有しないという問題点があった。
【0006】また、金銭処理装置に不具合が発生した場
合、その原因が特定できずに復旧に手間取って業務の遅
滞を招いたり、または、不具合の発見が遅れて業務に差
し支える場合があるという問題点があった。
【0007】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、更に厳重な金銭管理を可能にするととも
に、不具合に対する迅速な対応を行うことを可能とする
金銭処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、金銭の入出を管理する金銭処理装置にお
いて、外部の通信ネットワークと接続し、前記通信ネッ
トワーク上に接続された端末装置との間で通信を行う通
信手段と、前記通信手段が前記端末装置との間で通信を
行う際に必要な情報を設定する設定手段と、前記端末装
置に対して送信すべき所定の情報を収集する情報収集手
段と、前記情報収集手段によって収集された情報を、前
記通信手段を介して前記端末装置に送信する送信手段
と、を有することを特徴とする金銭処理装置が提供され
る。
【0009】ここで、通信手段は、外部の通信ネットワ
ークと接続し、通信ネットワーク上に接続された端末装
置との間で通信を行う。設定手段は、通信手段が端末装
置との間で通信を行う際に必要な情報を設定する。情報
収集手段は、端末装置に対して送信すべき所定の情報を
収集する。送信手段は、情報収集手段によって収集され
た情報を、通信手段を介して端末装置に送信する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態の構
成例を示すブロック図である。
【0011】この図において、本発明に係る金銭処理装
置1は、客からの支払い金を内部に取り込んでその金額
を算出してPOS端末2に通知するとともに、POS端
末2において算出された釣り銭額を入力して対応する金
銭をその内部から出金する。また、webサーバとして
機能することにより、種々の情報をネットワーク4を介
して端末装置5,6にホームページ感覚で送受信でき、
メール発信機能により、その内容を端末装置5,6およ
びページャー7に対して送信する。
【0012】POS端末2は、商品に貼付されているバ
ーコードに記録された金額情報等を光学的に読み込んで
買い上げ合計金額を算出するとともに、金銭処理装置1
によって算出された客からの支払い金額との差額を計算
し、釣り銭額を金銭処理装置1に通知する。
【0013】警報装置3は、金銭処理装置1の金銭を格
納する金銭格納部が無断で開閉された場合には警報を発
する。ネットワーク4は、例えば、インターネットやイ
ーサネット等であり、金銭処理装置1と端末装置5,6
およびページャー7とを接続し、これらの間で情報の授
受を可能とする。
【0014】端末装置5,6は、パーソナルコンピュー
タであり、アプリケーションプログラムであるwebブ
ラウザを起動することにより、金銭処理装置1との間で
種々の情報をやり取りすることが可能となる。なお、端
末装置5は、イーサネット等の局所的なネットワークに
よって金銭処理装置1と接続されており、同一店舗内に
設置されている。また、端末装置6は、インターネット
等のグローバルネットワークによって接続されており、
例えば、店舗から離れた場所にある本社ビル内に設置さ
れている。
【0015】ページャー7は、携帯型の端末装置であ
り、無線によって授受された文字情報をLCD(Liquid
Crystal Display)等に表示させる。次に、本発明に係
る金銭処理装置1の構成について説明する。
【0016】金銭処理装置1は、CPU1a(Central
Processing Unit:設定手段、情報収集手段、送信手
段)、ROM(Read Only Memory)1b、RAM(Rand
om Access Memory)1c、タイマ1d、I/F(Interf
ace)1e、通信部1f(通信手段、送信手段)、バス
1g、金銭入出管理部1h(情報収集手段)、金銭詰ま
り検出部1i(情報収集手段)、および、開閉検出部1
j(情報収集手段)によって構成されている。
【0017】CPU1aは、装置の各部を制御するとと
もに、ROM1bに格納されているプログラムに応じて
所定の処理を実行する。ROM1bは、例えば、フラッ
シュメモリ等によって構成されており、CPU1aが実
行する各種プログラムやデータ等を格納しているととも
に、端末装置5,6およびページャー7から送信された
各種設定データを格納する。
【0018】RAM1cは、CPU1aが各種処理を実
行する場合に、実行途中のプログラムや演算途中のデー
タ等を一時的に格納する。なお、半導体メモリの他に、
HDD(Hard Disk Drive)等を具備して、各種データ
やアプリケーションプログラム等を記録するようにして
もよい。
【0019】タイマ1dは、日時情報を発生してCPU
1aに供給する。I/F1eは、POS端末2、警報装
置3、金銭入出管理部1h、金銭詰まり検出部1i、お
よび、開閉検出部1jと、CPU1aとの間で情報の授
受を行う際に、データの形式を適宜変換する。
【0020】通信部1fは、ネットワーク4を介して端
末装置5,6およびページャー7との間で通信を行う際
に、所定のプロトコルに基づいてデータの送受信処理を
実行する。
【0021】バス1gは、CPU1a、ROM1b、R
AM1c、タイマ1d、I/F1e、および、通信部1
fを相互に接続し、これらの間でデータの授受を可能と
する。
【0022】金銭入出管理部1hは、機械的動作部と、
機械的動作部を管理する管理部とから構成され、機械的
動作部は、装置に対して入金された金銭をその金種に応
じて仕分けを行って所定の部位に格納するとともに、釣
り銭の出金が指示された場合にはその額に対応する金銭
を繰り出して出力する。管理部は、機械的動作部が確実
に動作するように管理するとともに、入出金が行われた
場合にはその金額をカウントして出力する。
【0023】金銭詰まり検出部1iは、金銭入出管理部
1hの機械的動作部において金銭詰まりが発生した場合
には、これを検知して所定の信号を出力する。開閉検出
部1jは、金銭が格納されている金銭格納部が開閉され
た場合には、これを検出して所定の信号を出力する。
【0024】次に、以上の実施の形態の動作について説
明する。先ず、金銭処理装置1をネットワーク4に対し
て新たに接続する場合の処理について説明する。
【0025】金銭処理装置1がネットワーク4に対して
新たに接続された場合には、設定処理を行う必要があ
る。その場合には、例えば、同一店舗内にある端末装置
5の所定のアプリケーションプログラムを起動して店舗
内のローカルネットワークにログオンし、金銭処理装置
1のIP(Internet Protocol)アドレスを指定するこ
とにより、各種情報を設定することができる。
【0026】図2は、金銭処理装置1の設置状況等に関
する設定を行うための設定画面の一例を示す図である。
この図では、「機器情報設定」と題されたウィンドウ1
0が表示されている。ウィンドウ10の右上に表示され
ている3つのボタン11〜13は、それぞれ、ウィンド
ウ10を縮小、拡大、または、終了する場合に操作され
る。
【0027】テキストボックス14には、金銭処理装置
1の機器の名称が入力される。この例では、機器の名称
として「EOS−1205」が入力されている。なお、
ボタン14aを操作することにより、予め入力されてい
るリストの中から所定の機器名を選択することもでき
る。
【0028】テキストボックス15には、金銭処理装置
1の機番(例えば、シリアル番号)が入力される。この
例では、機番として「TD82569」が入力されてい
る。テキストボックス16には、店舗名称が入力されて
おり、金銭処理装置1が設置されている店舗の名称が入
力される。この例では、店舗名称として「○×商事八王
子支店」が入力されている。
【0029】テキストボックス17には、金銭処理装置
1が設置されているレジNo.が入力される。この例で
は、レジNo.として「11」が入力されている。最下
部に表示されている設定ボタン18は、入力された内容
で設定を行う場合に操作され、一方、クリアボタン19
は、入力内容をクリアして再度入力を行う場合に操作さ
れる。
【0030】このような画面において、必要な情報が入
力されて設定ボタン18が操作されると、入力された情
報は、ネットワーク4を介して金銭処理装置1に通知さ
れる。
【0031】金銭処理装置1は、通知された情報を通信
部1fを介して取得し、ROM1bの所定の領域に格納
する。その結果、金銭処理装置1は、端末装置5,6お
よびページャー7との間で情報を授受する際には、この
情報を参照することにより、自己の設置状況等を認知す
ることができる。
【0032】図3は、金銭処理装置1が端末装置5,6
およびページャー7と通信を行う場合に必要な情報を設
定する設定画面の一例である。この例では、「管理者情
報設定」と題されたウィンドウ20が表示されている。
ウィンドウ20の右上に表示されている3つのボタン2
1〜23は、それぞれ、ウィンドウ20を縮小、拡大、
または、終了する場合に操作される。
【0033】テキストボックス24には、金銭処理装置
1のIPアドレスが入力される。この例では、「12
0.010.121.000」が入力されている。テキ
ストボックス25には、金銭処理装置1のサブネットマ
スクが入力される。ここで、サブネットマスクとは、I
Pアドレスのうち、ネットワークに接続された端末に割
り当てられるべきアドレス部分をネットワークに割り当
てて管理することがあるが、その際、特定のネットワー
クのアドレスを導き出す時に用いる数字列(マスク値と
いう)をいう。この例では、「125.011.14
1.121」が入力されている。
【0034】テキストボックス26には、金銭処理装置
1が外部にアクセスする場合のデフォルトゲートウェイ
のIPアドレスが入力される。この例では、「250.
121.141.151」が入力されている。
【0035】テキストボックス27には、金銭処理装置
1のドメイン名が入力される。この例では、「abc.
ne.jp」が入力されている。テキストボックス28
には、金銭処理装置1が端末装置5,6およびページャ
ー7に対して電子メールを送信する場合のSMTP(Si
mple Mail Transfer Protocol)サーバのアドレスが入
力される。この例では、「mail.aa2.abc.
ne.jp」が入力されている。
【0036】テキストボックス29には、金銭処理装置
1の管理者の氏名が入力される。なお、管理者とは、金
銭処理装置1を管理する権限を有している者をいい、本
人だけが知っているパスワードを入力することにより、
各種情報を参照したり、設定を変更することが可能であ
る。なお、この例では、管理者の氏名としては、「倉田
隆史」が入力されている。
【0037】テキストボックス30には、管理者の所属
部署が入力される。この例では、管理者の所属部署とし
ては、「○×商事システム管理部」が入力されている。
テキストボックス31には、管理者のメールアドレスが
入力される。この例では、管理者のメールアドレスとし
て「kurata@aa2.abc.ne.jp」が入
力されている。
【0038】テキストボックス32には、管理者のユー
ザ名が入力される。この例では、管理者のユーザ名とし
て「takashi kurata」が入力されてい
る。テキストボックス33には、管理者用のパスワード
が入力される。このパスワードにより、金銭処理装置1
はアクセスしてきたユーザが管理者であるか否かの認証
を行う。この例では、管理者用パスワードとして「14
14hxab」が入力されている。
【0039】テキストボックス34には、通知者の氏名
が入力される。ここで、通知者とは、金銭処理装置1に
おいて不具合が発生した場合等に、その旨を通知する対
象者を示す。この例では、通知者の氏名として「武田
孝夫」が入力されている。
【0040】テキストボックス35には、通知者の電子
メールアドレスが入力される。この例では、通知者の電
子メールアドレスとして「takeda@aa2.ab
c.ne.jp」が入力されている。
【0041】テキストボックス36には、金銭処理装置
1の金銭を格納している金銭格納部が無断で開閉された
場合に警報装置3を作動させるか否かを示す情報が入力
される。この例では、警報装置3を「作動」させること
が選択されている。
【0042】ウィンドウ20の最下部に表示されている
設定ボタン37は、入力された内容で設定を行う場合に
操作され、一方、クリアボタン38は、入力内容をクリ
アして再度入力を行う場合に操作される。
【0043】このような画面において、必要な情報が入
力されて設定ボタン37が操作されると、入力された情
報は、ネットワーク4を介して金銭処理装置1に通知さ
れる。
【0044】金銭処理装置1は、通知された情報を通信
部1fを介して取得し、ROM1bの所定の領域に格納
する。その結果、金銭処理装置1は、端末装置5,6お
よびページャー7との間で情報を授受しようとする場合
には、この情報を参照することにより、適正に情報を授
受することが可能となる。
【0045】次に、図4〜6を参照して、図1に示す実
施の形態において実行される処理の一例について説明す
る。このフローチャートは、例えば、金銭処理装置1の
電源が投入された場合に実行される。このフローチャー
トが開始されると、以下の処理が実行されることにな
る。 [S1]CPU1aは、金銭入出管理部1hに対して釣
り銭が入金されたか否かを判定し、釣り銭が入金された
場合にはステップS2に進み、それ以外の場合にはステ
ップS4に進む。
【0046】なお、釣り銭とは、金銭処理装置1に対し
て釣り銭を補充する目的で入金される金銭をいい、これ
は売り上げとは直接関係ないので別途記録される。 [S2]金銭入出管理部1hは、入金された釣り銭の金
額を算出する。 [S3]CPU1aは、I/F1eを介して釣り銭の入
金額を金銭入出管理部1hから取得し、RAM1cの所
定の領域に格納する。 [S4]CPU1aは、POS端末2から、売り上げ金
に関する処理を実行する旨の指令があった場合にはステ
ップS5に進み、それ以外の場合にはステップS6に進
む。 [S5]CPU1aは、支払い金を入金して釣り銭を出
金する「入出金処理」を実行する。なお、この処理の詳
細は、図5を参照して後述する。 [S6]CPU1aは、金銭詰まり検出部1iからの情
報を参照して、金銭詰まりが発生したか否かを判定し、
金銭詰まりが発生した場合にはステップS7に進み、そ
れ以外の場合にはステップS8に進む。 [S7]CPU1aは、通知者に対して、金銭詰まりが
発生した旨を電子メールによって通知する。
【0047】図7は、このときに送信される電子メール
を端末装置5,6およびページャー7において受信して
表示した場合の表示例である。この例では、メール表示
用のウィンドウ40が表示され、その上部には、このウ
ィンドウ40を縮小、拡大、終了する場合に操作される
ボタン41〜43が表示されている。また、領域44に
は、差出人、日時、宛先、件名等の情報が表示されてい
る。この例では、差出人としては、金銭処理装置1の機
番である「TD82569」が、日時としてはこの電子
メールが送信された日時である「1999年2月18日
12時25分」が、宛先としては通知者のメールアドレ
スである「takeda@aa2.abc.ne.j
p」が、件名としては不具合が発生したことを示す「不
具合発生」が表示されている。
【0048】また、領域45には、不具合の内容を示す
メッセージが表示されており、この例では、「○×商事
八王子支店に設置されている、レジNo.11の金銭処
理装置において、紙幣がつまるという不具合が発生しま
した。」というメッセージが表示されている。
【0049】なお、このような電子メールを送信する方
法としては、金銭処理装置1のRAM1c等にテンプレ
ートとなる文書を準備しておき、このテンプレートの所
定の部分に必要な情報を埋め込み、図3に示す通知者の
メールアドレスに宛てて送信することにより可能とな
る。 [S8]CPU1aは、開閉検出部1jからの情報を参
照して、金銭格納部が開閉されたか否かを判定し、開閉
された場合にはステップS9に進み、それ以外の場合に
はステップS10に進む。 [S9]CPU1aは、金銭格納部が開閉された場合の
処理である「開閉時処理」を実行する。なお、この処理
の詳細は、図6を参照して後述する。 [S10]CPU1aは、タイマ1dによって発生され
る日時情報から現在の時刻を抽出し、所定の時刻(例え
ば、閉店時刻である19時00分)になった場合にはス
テップS11に進み、それ以外の場合にはステップS1
3に進む。 [S11]CPU1aは、RAM1cに格納されている
情報を参照して、その日の収支額(金銭の積算入出額)
を算出する。 [S12]CPU1aは、ステップS11において算出
された収支額を、通信部1fを介して端末装置5,6お
よびページャー7に対して通知する。
【0050】図8は、このときに送信される電子メール
を端末装置5,6およびページャー7において受信して
表示した場合の表示例である。この例では、メール表示
用のウィンドウ50が表示され、その上部には、このウ
ィンドウ50を縮小、拡大、終了する場合に操作される
ボタン51〜53が表示されている。また、領域54に
は、差出人、日時、宛先、件名等の情報が表示されてい
る。この例では、差出人としては、金銭処理装置1の機
番である「TD82569」が、日時としてはこの電子
メールが送信された日時である「1999年2月18日
19時00分」が、宛先としては通知者のメールアドレ
スである「takeda@aa2.abc.ne.j
p」が、件名としては「収支報告」が表示されている。
【0051】また、領域55には、このメッセージが収
支報告であることを示す旨が表示されており、この例で
は、「○×商事八王子支店に設置されているレジNo.
11の金銭処理装置の本日の収支は、以下の通りで
す。」というメッセージに続いて、その日の入金合計額
である「¥198,500」が表示されている。なお、
その右隣り表示されている(釣り銭:¥30,000)
は、釣り銭として入金された金銭の合計を示している。
その次には、その日の出金合計額である「¥58,50
0」が表示されている。更に、その次には、その日の残
金(金銭処理装置1の金銭格納部に格納されている金銭
の額)が表示されている。なお、その右隣りに表示され
ている「(異常なし)」は、金銭格納部が無断で開閉さ
れたり、金銭詰まりが発生しなかったことを示してい
る。
【0052】なお、このような電子メールを送信する方
法としては、前述の図7の場合と同様の処理によって実
現することができる。 [S13]CPU1aは、電源が遮断される等により、
処理を終了するか否かを判定し、処理を終了しない場合
にはステップS1に戻って同様の処理を繰り返し、それ
外の場合には処理を終了する(エンド)。
【0053】なお、図1の実施の形態においては、ネッ
トワーク4に1台の金銭処理装置1が接続されている例
を示したが、例えば、複数の店舗のそれぞれに複数の金
銭処理装置が配置されており、これら全てがネットワー
ク4に接続されている場合には、端末装置5,6および
ページャー7には、複数の金銭処理装置からの情報が通
知されることになる。
【0054】その場合、例えば、図9に示すように、各
金銭処理装置からの情報を一覧表示するようにしてもよ
い。この図の例では、「収支表」と題されたウィンドウ
60が表示されており、その上部には、このウィンドウ
60を縮小、拡大、終了する場合にそれぞれ操作される
ボタン61〜63が表示されている。
【0055】領域64の上部には、「対象:○×商事八
王子支店」という表示がなされており、この収支表が○
×商事八王子支店に関するものであることが示されてい
る。また、領域64には、○×商事八王子支店の各レジ
毎の収支が表示されており、この例では、レジNo.1
〜レジNo.3に対応する金銭処理装置の収支が表示さ
れている。なお、領域64の右側に表示されているスラ
イダ65またはボタン66,67を適宜操作することに
より、表示内容を上下にスクロールさせ、所望の部位の
情報を参照することが可能となる。
【0056】なお、このような表示を行うためには、各
金銭処理装置から送信されてきた電子メール等から必要
な情報を端末装置5,6およびページャー7が抽出し、
レジNo.が昇順になるように情報をソートして表示す
ることにより可能となる。
【0057】次に、図5を参照して図4に示す「入出金
処理」の詳細について説明する。このフローチャートが
開始されると、以下の処理が実行される。 [S20]CPU1aは、金銭入出管理部1hの管理部
に制御信号を送ることにより、機械的動作部から支払い
金を入金させる。
【0058】その結果、客から渡された支払い金は、金
銭入出管理部1hの機械的動作部によって装置の内部に
取り込まれる。 [S21]金銭入出管理部1hは、入金された金銭の合
計金額(以下、入金額)を算出する。 [S22]金銭入出管理部1hは、入金額を、CPU1
aに通知する。CPU1aは、I/F1eを介して入金
額をPOS端末2に通知する。
【0059】その結果、POS端末2は、入金額と買い
上げ合計金額の差分を計算することにより、釣り銭の金
額(以下、釣り銭額)を算出する。 [S23]CPU1aは、I/F1eを介してPOS2
から釣り銭額を入力する。 [S24]CPU1aは、金銭入出管理部1hに対して
所定の制御信号を送り、機械的動作部を駆動させて釣り
銭額に対応する金銭を出金させる。そしてもとの処理に
復帰する(リターン)。
【0060】以上の処理により、POS端末2から指令
が発せられた場合には、客から渡された金銭を入金して
その金額を算出してPOS端末2に通知するとともに、
その結果POS端末2から通知される釣り銭額に対応す
る金銭を金銭格納部から繰り出して出金することが可能
となる。
【0061】次に、図6を参照して、図4に示す「開閉
時処理」の詳細について説明する。このフローチャート
が開始されると、以下の処理が実行される。 [S30]CPU1aは、警戒状態が解除されたている
か否かを判定し、警戒状態が解除されている場合にはも
との処理に復帰し(リターン)、警戒状態が解除されて
いない場合にはステップS31に進む。なお、警戒状態
とは、金銭格納部の開閉を警戒している状態であり、こ
の状態(警戒状態)において、金銭格納部が開閉された
場合には無断の開閉であると判断され、ステップS31
に進むことになる。
【0062】警戒状態の解除は、管理者が店舗内に配置
されている端末装置5から、金銭処理装置1のIPアド
レスに対してアクセスし、図10に示す表示画面におい
て、パスワードを入力することにより解除することがで
きる。
【0063】この例では、「警戒解除」と題されたウィ
ンドウ70が表示されており、その上部には、このウィ
ンドウ70を縮小、拡大、終了する場合にそれぞれ操作
されるボタン71〜73が表示されている。
【0064】領域74の上部には、警戒を解除する対象
となる金銭処理装置を示す「対象レジNo.11」が表
示されており、その下には、警戒状態を解除するために
パスワードの入力が必要であることを示すメッセージ
「パスワードを入力して下さい。」が表示されている。
【0065】その下のテキストボックスには、警戒状態
を解除するために必要な、管理者のみが知っているパス
ワードが入力される。この例では、パスワードとして
「TK112002」が入力されている。なお、このパ
スワードは、図3に示す管理者用パスワードと同一でも
よい。
【0066】パスワードが入力されると、認証処理が金
銭処理装置1において実行され、その結果、正規の管理
者であることが判明した場合にはその下に示すメッセー
ジ「パスワードが認証されました。レジNo.11の金
銭処理装置の警戒状態を解除します。」が表示されると
ともに、金銭処理装置1の警戒状態が解除されることに
なる。 [S31]CPU1aは、図3に示す設定画面において
設定された通知者に対して、金銭格納部が無断で開閉さ
れたことを電子メールにより通知する。
【0067】図11は、このとき送信される電子メール
の表示例である。この例では、メール表示用のウィンド
ウ80が表示され、その上部には、このウィンドウ80
を縮小、拡大、終了する場合に操作されるボタン81〜
83が表示されている。また、領域84には、差出人、
日時、宛先、件名等の情報が表示されている。この例で
は、差出人としては、金銭処理装置1の機番である「T
D82569」が、日時としてはこの電子メールが送信
された日時である「1999年2月18日10時50
分」が、宛先としては通知者のメールアドレスである
「takeda@aa2.abc.ne.jp」が、件
名としては「不具合発生」が表示されている。
【0068】また、領域85には、不具合の内容を示す
メッセージが表示されている。この例では、「○×商事
八王子支店に設置されているレジNo.11の金銭処理
装置が無断で開閉されました。」が表示されている。
【0069】なお、このような電子メールを送信する方
法としては、前述の図7の場合と同様の処理によって実
現することができる。 [S32]CPU1aは、警報装置を動作させるように
設定されているか否かを判定する。即ち、図3に示す設
定画面において、金銭格納部が開閉された場合に警報装
置を作動させるか否かを指定するテキストボックス36
において「作動」が入力されたか否かを判定し、「作
動」が入力された場合にはステップS33に進み、それ
以外の場合にはもとの処理に復帰する(リターン)。 [S33]CPU1aは、警報装置3に対して所定の制
御信号を送り、警報装置3を動作させる。
【0070】以上の処理によれば、警戒状態が管理者に
よって解除されない状態で金銭格納部が開閉された場合
には、通知者に対してその旨が通知されるとともに、警
報装置3を動作させるように設定されている場合には警
報装置が作動することになる。その結果、金銭処理装置
のセキュリティを向上させることが可能となる。
【0071】以上に説明したように、本発明の実施の形
態によれば、金銭処理装置1において金銭詰まり等の不
具合が発生した場合には、通報者に対して即座に通知す
ることが可能となるので、例えば、通知者として金銭処
理装置1のメンテナンス担当者を指定しておけば迅速な
対処が可能となり、その結果、業務の遅延を防止するこ
とが可能となる。
【0072】また、ページャー7を通知先として選択す
ることにより、例えば、通知者が遠隔地に居る場合にお
いても、不具合や収支報告を受けることが可能となる。
更に、装置が無断で開閉された場合には、その旨が通知
者に対して通知されることになり、また、その記録もロ
グとして保存されることから、盗難の発生を未然に防止
することが可能となる。
【0073】更にまた、複数の金銭処理装置が存在する
場合には、これらの稼動状況等を一元的に管理すること
が可能となるので、システムの管理効率を向上させるこ
とが可能となる。
【0074】また、釣り銭の入金額を別途記録するよう
にしたので、例えば、キャッシャが釣り銭を入金する場
合に誤って予定の金額よりも少なく入力した場合におい
ても、記録情報を参照することによりそれをつきとめる
ことができる。その結果、釣り銭の入金不足によって収
支が合わなくなることを防止することが可能となる。
【0075】なお、以上の実施の形態では、1人の通知
者を設定するようにしたが、複数の通知者を選択可能と
してもよい。また、通知内容に応じて通知者を選択する
ようにしてもよい。そのような構成によれば、例えば、
不具合が発生した場合にはメンテナンス担当者に通知
し、また、収支報告の場合には会社のオーナー等に通知
するといったことも可能となる。
【0076】また、以上の実施の形態においては、端末
装置およびページャーに通知する内容としては、金銭詰
まり、装置の無断開閉、および、収支を例に挙げて説明
を行ったが、本発明はこれらのみに限定されるものでは
ないことはいうまでもない。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、金銭の
入出を管理する金銭処理装置において、外部の通信ネッ
トワークと接続し、通信ネットワーク上に接続された端
末装置との間で通信を行う通信手段と、通信手段が端末
装置との間で通信を行う際に必要な情報を設定する設定
手段と、端末装置に対して送信すべき所定の情報を収集
する情報収集手段と、情報収集手段によって収集された
情報を、通信手段を介して端末装置に送信する送信手段
とを有するようにしたので、金銭処理装置のセキュリテ
ィを向上させるとともに、金銭処理装置を遠隔地から一
元的に管理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成例を示すブロック図
である。
【図2】図1に示す金銭処理装置の機器情報を端末装置
から設定する場合の設定画面の表示例である。
【図3】図1に示す金銭処理装置の管理者情報を端末装
置から設定する場合の設定画面の表示例である。
【図4】図1に示す金銭処理装置において実行される処
理の一例を説明するフローチャートである。
【図5】図4に示す「入出金処理」の詳細を説明するフ
ローチャートである。
【図6】図4に示す「開閉時処理」の詳細を説明するフ
ローチャートである。
【図7】金銭処理装置から端末装置に対して送信され、
不具合が発生したことを示す電子メールの一例である。
【図8】金銭処理装置から端末装置に対して送信され、
収支を報告する電子メールの一例である。
【図9】図8の変形表示例である。
【図10】金銭処理装置の警戒状態を解除する場合に端
末装置に表示される画面の表示例である。
【図11】金銭処理装置から端末装置に対して送信さ
れ、不具合が発生したことを示す電子メールの一例であ
る。
【符号の説明】
1 金銭処理装置 1a CPU 1b ROM 1c RAM 1d タイマ 1e I/F 1f 通信部 1g バス 1h 金銭入出管理部 1i 金銭詰まり検出部 1j 開閉検出部 2 POS端末 3 警報装置 4 ネットワーク 5,6 端末装置 7 ページャー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E042 BA09 BA10 BA15 CA02 CA08 CB05 CB07 CE06 DA06 EA06 5B049 AA02 AA05 BB11 EE56 GG01 GG04 GG05 GG09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金銭の入出を管理する金銭処理装置にお
    いて、 外部の通信ネットワークと接続し、前記通信ネットワー
    ク上に接続された端末装置との間で通信を行う通信手段
    と、 前記通信手段が前記端末装置との間で通信を行う際に必
    要な情報を設定する設定手段と、 前記端末装置に対して送信すべき所定の情報を収集する
    情報収集手段と、 前記情報収集手段によって収集された情報を、前記通信
    手段を介して前記端末装置に送信する送信手段と、 を有することを特徴とする金銭処理装置。
  2. 【請求項2】 前記情報収集手段は、前記金銭の入出に
    関する情報を収集することを特徴とする請求項1記載の
    金銭処理装置。
  3. 【請求項3】 前記情報収集手段は、装置の不具合に関
    する情報を収集することを特徴とする請求項1記載の金
    銭処理装置。
  4. 【請求項4】 前記設定手段は、前記端末装置から送信
    されてきた情報により、前記通信手段を設定することを
    特徴とする請求項1記載の金銭処理装置。
  5. 【請求項5】 前記送信手段は、前記情報収集手段によ
    って収集された情報を電子メールとして前記端末装置に
    送信することを特徴とする請求項1記載の金銭処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記送信手段は、前記設定情報に応じて
    情報の送信先である端末装置を変更可能であることを特
    徴とする請求項1記載の金銭処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002082394A1 (fr) * 2001-04-05 2002-10-17 Ishida Co., Ltd. Systeme et procede d'envoi et de reception de donnees, dispositif de traitement d'informations portant sur des produits
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