JP2000242273A - 鍵盤楽器 - Google Patents

鍵盤楽器

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JP2000242273A
JP2000242273A JP11045022A JP4502299A JP2000242273A JP 2000242273 A JP2000242273 A JP 2000242273A JP 11045022 A JP11045022 A JP 11045022A JP 4502299 A JP4502299 A JP 4502299A JP 2000242273 A JP2000242273 A JP 2000242273A
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JP
Japan
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keyboard
cover
keyboard cover
guide
guide rail
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Application number
JP11045022A
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English (en)
Inventor
Tadafumi Minowa
匡文 箕輪
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鍵盤蓋の開閉を円滑にするとともに、構造の
簡素化を図ること。 【解決手段】 腕木3には案内板18と案内レール19
が設けられている。鍵盤蓋14の前縁には樹脂カバー1
6が設けられ、鍵盤蓋14の下面には摺動ブロック17
が設けられている。鍵盤蓋14の開閉にあたって、鍵盤
蓋14の前縁は案内板18上を摺動する一方、摺動ブロ
ック17は案内レール19の傾斜面と確実に係合してい
るため鍵盤蓋14の斜行が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鍵盤楽器に関し、
特に、円滑に開閉することができる鍵盤蓋を有する鍵盤
楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ピアノや電子オルガン等のような鍵
盤楽器の鍵盤蓋は次のような開閉形式を採用している。
図5は、従来の鍵盤蓋の構造の一例を示す電子楽器の断
面図,図6は要部断面図である。両図において、電子楽
器の腕木100には、鍵盤蓋101の前端部つまり演奏
者に近い側の端部を案内する案内レール102と、鍵盤
蓋101の後端部つまり演奏者から遠い側を案内するラ
ック103が固定されている。なお、ラック103から
腕木100寄りに偏倚した位置にはラック103と協働
して鍵盤蓋101を案内する案内レール104が併設さ
れている。
【0003】鍵盤蓋101の前端部にはアルミニウム等
の金属材料で形成された取手105が設けられ、この取
手105の垂直部下端近傍には腕木100方向に向かっ
て水平に張出したピン106が設けられている。このピ
ン106は前記案内レール102に係合して鍵盤蓋10
1の前端部を案内する。
【0004】鍵盤蓋101の後端部には補助金具107
が設けられ、この補助金具107には、腕木100方向
に向かって水平に張出したシャフト108が回転自在に
設けられ、このシャフト108にピニオン109および
コロ110(図6)が設けられている。ピニオン109
は前記ラック103と噛合い、コロ110は前記案内レ
ール104に係合して、それぞれ鍵盤蓋101の後端部
を案内する。
【0005】この構成によれば、鍵盤蓋101の斜行は
ピニオン109とラック103との噛合わせによって規
制されるので、鍵盤蓋101の取手105をもって鍵盤
楽器の前後方向に力を加えれば、鍵盤蓋101は円滑に
開閉される。
【0006】図7は、従来の鍵盤蓋の構造のもう一つの
例を示す電子楽器の断面図である。同図において、電子
楽器の腕木100には、鍵盤蓋101の前端部を案内す
る前端案内板111、および鍵盤蓋101の後端部を案
内する後端案内板112が固定されている。
【0007】鍵盤蓋101の前端部に設けられた取手1
05の両端には樹脂カバー113が被せられ、鍵盤蓋1
01の開閉時にはこの樹脂カバー113が前記前端案内
板111上端面を滑る。鍵盤蓋101の後端部は、後端
案内板112上の端面を滑る。鍵盤蓋101の後端に
は、鍵盤楽器の前方に、鍵盤蓋101が所定量以上はみ
出さないよう、ストッパ115が設けられていて、この
ストッパ115は腕木100から水平に張出したストッ
パピン114に当たってストローク前端が規制される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図5,図6に示した鍵
盤蓋はラックとピニオンとの噛合いによって斜行が防止
されるので、取手のどの部分に力を加えても円滑に開閉
できる。ところで、ラック103および案内レール10
4を別個に製作すると部品数が多くなるため、これらを
一体で成型するのが望ましい。しかし、ラック103と
案内レール104を一体成型すると、サイズ(長さ)が
固定されるので特定機種の専用部品となり、他に流用す
ることができない。このため、高級機種にしか採用でき
ないという問題点があった。
【0009】一方、図7に示した鍵盤蓋は、部品数も少
なく、構造が簡単であるという利点があるが、例えば、
鍵盤蓋の左右端の一方のみをもって開閉しようとする
と、鍵盤蓋が斜行することがある。そうすると、鍵盤蓋
の角が腕木に引っ掛かり、円滑な動きができない。
【0010】本発明は、上記問題点を解消し、鍵盤蓋の
構造の簡素化と開閉動作の円滑性の両方を満足すること
ができる鍵盤楽器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、目
的を達成するための本発明は、楽器本体の前後方向に移
動して開閉される鍵盤蓋を有する鍵盤楽器において、前
記鍵盤蓋前部を案内する左右一対の案内板と、前記鍵盤
蓋後部を案内する左右一対の案内レールと、前記鍵盤蓋
の下面後部に設けられ、前記案内レール上を摺動するよ
うに設定された左右一対の摺動部材とを具備し、前記案
内レールはその左右の組合わせによってV字溝を形成す
る傾斜面を有していて、前記摺動部材は前記傾斜面に当
接する部分を有している点に特徴がある。また、本発明
は、前記摺動部材を、案内部材の傾斜面に沿った転動面
を有するロールで構成することができる。
【0012】上記特徴によれば、鍵盤蓋の開閉時に鍵盤
蓋の前部は案内板に沿って案内される。このとき、鍵盤
蓋の下面に設けられた摺動部材は一対の案内レールに設
けられた傾斜面が作るV字溝に嵌まって案内されるの
で、鍵盤蓋の斜行は防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態
に係る電子ピアノの断面図、図2は、図1におけるA−
A矢視図である。これらの図において、電子ピアノ本体
1は底板2と、底板2に垂直に組付けられた腕木3、背
面板4、および口棒5と、腕木3および背面板4の上に
載置された上面板6とからなる箱体である。また、本体
1を支えるための側板7が底板2に固定されている。側
板7と腕木3は左右一対設けられる。
【0014】本体1の内部には鍵盤8および鍵盤8を揺
動自在に支持する支点9が設けられ、かつ、支点9を支
持する鍵盤シャーシ10が設けられている。鍵盤シャー
シ10には、支点9のほか、鍵盤8を上方に付勢するば
ね、および鍵盤8の操作を検出するスイッチ等(いずれ
も図示しない)が取付けられる。鍵盤シャーシ10は底
板2に固定されている。さらに、底板2には下向きにス
ピーカ11が取付けられている。本体1の上部つまり上
面板6の上には譜面台12が設けられている。譜面台1
2は背面に折畳み式のスタンド13を有している。な
お、本体1内には、鍵盤8の操作に応答してスピーカ1
1で発音させるためのコンピュータや電気回路が設けら
れるが本発明の要部ではないので図示は省略している。
【0015】鍵盤8の上方には鍵盤蓋14が設けられ
る。鍵盤蓋14は演奏時に本体1の奥に退避させること
ができるよう、腕木3に対して次のように係合してい
る。まず、鍵盤蓋14の構成を説明する。鍵盤蓋14の
前端部つまり口棒5に近い側の端部には取手15が設け
られている。取手15はアルミニウム等の金属材料で形
成されるのが望ましい。この取手15の垂下部の左右両
縁には樹脂カバー16が設けられている。さらに、鍵盤
蓋14の後方つまり前記背面板4寄りの下面左右には、
一対の摺動ブロック17が設けられている。
【0016】続いて、前記樹脂カバー16や摺動ブロッ
ク17を案内するため腕木3に設けられる部材を説明す
る。腕木3には鍵盤蓋14の前端部つまり前記樹脂カバ
ー16を案内する案内板18、および鍵盤蓋14の後端
部つまり前記摺動ブロック17を案内する案内手段とし
ての案内レール19が固定されている。
【0017】摺動ブロック17および案内レール19は
図2の断面図に見られるように、鉛直線に対して角度を
もった傾斜面つまり案内面17aおよび19aを有して
いて、これらの案内面同士が当接することで鍵盤蓋14
の後端部を案内可能にしている。すなわち、案内レール
19は左右一対でその傾斜面がV字状の溝を構成してお
り、摺動ブロック17はこのV字溝に嵌まった状態を維
持して摺動する。
【0018】上記構成において、鍵盤蓋14の開閉動作
を説明する。まず、鍵盤蓋14を開く場合、取手15に
手を掛けて上方に力を作用させる。この操作によって、
樹脂カバー16は案内板18に沿って上方向に案内され
る。樹脂カバー16が案内板18の上面に至ったとき
に、摺動ブロック17の案内面17aは案内レール19
の案内面19aにほぼ全体が接触するようになる。続い
て、取手15を略水平に押すと、樹脂カバー16は案内
板18の上面に沿って本体1の奥へ案内される。これに
伴って鍵盤蓋14の下面に設けられた摺動ブロック17
も案内レール19上を摺動して本体1の奥へ移動する。
案内板18および案内レール19のそれぞれ後端寄りに
下り傾斜した面が形成されているので、その傾斜によっ
て鍵盤蓋14は安定した開放位置にとどまることができ
る。
【0019】鍵盤蓋14を閉じる場合は、取手15に手
を掛けて引っ張ると、樹脂カバー16および摺動ブロッ
ク17は、それぞれ案内板18および案内レール19の
上面に沿って開放時とは逆方向に案内され、鍵盤蓋14
は鍵盤8を覆う位置まで移動する。最後に鍵盤蓋14の
前端を案内板18の前端部に沿って落とし込むと、鍵盤
8は鍵盤蓋14によって完全に覆われる。
【0020】以上の開閉動作中、一対の摺動ブロック1
7の案内面17aと案内レール19の案内面19aとが
摺動して、鍵盤蓋14の長手方向つまり左右方向でのず
れが防止されるので斜行が防止され円滑に開閉を行うこ
とができる。すなわち、本体1の幅方向中心から偏倚し
た位置で取手15を持って開閉操作を行っても鍵盤蓋1
4は円滑に移動する。
【0021】次に、本実施形態の変形例を説明する。図
3は第1変形例を示す断面図である。同図において、鍵
盤蓋14の下面には、案内レール19の傾斜面つまり案
内面19a上を転動する一対のロール20が設けられて
いる。つまりこのロール20は案内面19aの傾斜方向
に沿った軸21によって回転自在に鍵盤蓋14に軸支さ
れている。鍵盤蓋14の開閉時、鍵盤蓋14の前端部は
図2の実施形態と同様、案内板18によって案内され、
鍵盤蓋14の後端はこのロール20が案内レール19上
を転動して案内される。ロール20の軸21は案内面1
9aの傾斜の方向に沿っているので、図2の実施形態と
同様、鍵盤蓋14の左右方向のずれは防止され、円滑な
開閉動作が可能である。
【0022】続いて、本実施形態の第2変形例を説明す
る。図4は第2変形例を示す断面図である。同図におい
て、鍵盤蓋14の下面には、案内レール19の傾斜面つ
まり案内面19a上を転動する一対の円錐ロール22が
設けられている。この円錐ロール22は鍵盤蓋14の下
面に垂直な軸23によって軸支されている。鍵盤蓋14
の開閉時、鍵盤蓋14の前端部は図2の実施形態と同
様、案内板18によって案内され、鍵盤蓋14の後端は
この円錐ロール22が案内レール19上を転動して案内
される。円錐ロール22は案内面19aの傾斜に沿って
いるので、図2の実施形態と同様、鍵盤蓋14の左右方
向のずれは防止され、円滑な開閉動作が可能である。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1,2の発明によれば、摺動部材と案内レールとの組合
わせにより鍵盤蓋の斜行が防止され、円滑な動作が確保
される。また、摺動部材と案内レールの組合わせという
簡単な構造により、円滑な動作を確保できるという利点
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る電子ピアノの要部
断面図てある。
【図2】 図1のA−A矢視図である。
【図3】 第1変形例に係る電子ピアノの要部断面図で
ある。
【図4】 第2変形例に係る電子ピアノの要部断面図で
ある。
【図5】 従来の鍵盤楽器の一例を示す要部断面図であ
る。
【図6】 従来の鍵盤楽器に用いられているラック・ピ
ニオン機構を示す拡大断面図である。
【図7】 従来の鍵盤楽器の他の例を示す要部断面図で
ある。
【符号の説明】
1…電子ピアノ本体、 2…底板、 3…腕木、 8…
鍵盤、 14…鍵盤蓋、 15…取手、 16…樹脂カ
バー、 17…摺動ブロック、 18…案内板、 19
…案内レール、 20…ロール、 22…円錐ロール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽器本体の前後方向に移動して開閉され
    る鍵盤蓋を有する鍵盤楽器において、 前記鍵盤蓋前部を案内する左右一対の案内板と、 前記鍵盤蓋後部を案内する左右一対の案内レールと、 前記鍵盤蓋の下面後部に設けられ、前記案内レール上を
    摺動するように設定された左右一対の摺動部材とを具備
    し、 前記案内レールはその左右の組合わせによってV字溝を
    形成する傾斜面を有していて、前記摺動部材は前記傾斜
    面に当接する部分を有していることを特徴とする鍵盤楽
    器。
  2. 【請求項2】 前記摺動部材が、前記案内レール上を転
    動するロールによって構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の鍵盤楽器。
JP11045022A 1999-02-23 1999-02-23 鍵盤楽器 Pending JP2000242273A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150068382A1 (en) * 2013-09-10 2015-03-12 Yamaha Corporation Keyboard musical instrument
JP2016166922A (ja) * 2015-03-09 2016-09-15 カシオ計算機株式会社 鍵盤蓋および鍵盤楽器

Cited By (3)

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