JP2000242108A - 加熱ベルト及びこれを用いた画像記録装置 - Google Patents

加熱ベルト及びこれを用いた画像記録装置

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JP2000242108A JP11042331A JP4233199A JP2000242108A JP 2000242108 A JP2000242108 A JP 2000242108A JP 11042331 A JP11042331 A JP 11042331A JP 4233199 A JP4233199 A JP 4233199A JP 2000242108 A JP2000242108 A JP 2000242108A
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belt
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁誘導加熱方式による高速加熱性を良好に
保ち、かつ、耐久性に優れた加熱ベルト及びこれを用い
た画像記録装置を提供する。 【解決手段】 電磁誘導加熱装置1に対向配置されて加
熱せしめられる加熱ベルト2であって、耐熱性樹脂又は
ゴム製のベルト基体3表面に、渦電流損失により発熱す
る電磁誘導発熱性有機導電層4を形成する。また、電磁
誘導加熱装置1に対向配置されて加熱せしめられる加熱
ベルト2であって、ベルト基体6が導電性繊維による不
織布からなり、渦電流損失により発熱する電磁誘導発熱
性導電層7とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁誘導加熱装置
にて加熱される加熱ベルト及びこれを用いた画像記録装
置の改良に関する。ここでいう画像記録装置は、例えば
像担持搬送体上に担持された未定着像を用紙などの記録
材に転写、定着する態様であり、具体的には電子写真記
録装置、静電記録装置、イオノグラフィー、磁気潜像を
利用して像形成を行う装置等を広く含むものである。
【0002】
【従来の技術】従来における画像記録装置の中には、例
えば電磁誘導加熱方式を利用した定着装置を用いた態様
が既に知られている。この電磁誘導加熱方式を利用した
定着装置としては、ベルト基体として耐熱性樹脂製のチ
ューブ状基体を用い、このチューブ状基体の表面に渦電
流損失により発熱する電磁誘導発熱性金属層を形成して
なる定着用ベルトを具備させ、この定着用ベルトの内側
に電磁誘導発熱用コイルを配置するようにしたものが既
に知られている(例えば特開平10−254263号公
報参照)。
【0003】この種の定着装置によれば、前記電磁誘導
発熱用コイルに交流を流すか、あるいは、直流電力の場
合にはインバータ回路中でスイッチのオンオフを繰り返
し、交流電力に変換して電流を断続的に流すと、磁力線
の変化に起因して電磁誘導発熱性金属層に渦電流が発生
する。すると、電磁誘導発熱性金属層は、抵抗値が大き
いことから、実際には渦電流はスムーズに流れずに、電
磁誘導発熱用コイルから与えられた電気エネルギの大半
は熱に変換される。すなわち、定着用ベルトの電磁誘導
発熱性金属層は渦電流損失により発熱し、トナー像など
を用紙などの記録材に定着するのである。
【0004】ここで、画像記録速度の高速化を実現する
ために、従前のヒータ方式を用いると、ヒータ温度を定
着温度よりもかなり高い温度まで昇温しなければならな
いのに対し、上述したような定着用ベルトを用いた電磁
誘導加熱方式を採用すると、発熱体(電磁誘導発熱性金
属層)が定着部に近接しているため、発熱体温度を定着
温度と略同じにすることができ、しかも、電磁誘導によ
る発熱のため、昇温までの時間を従前のヒータ方式に比
べて短縮化することができる。このため、電磁誘導加熱
方式を採用すれば、通紙速度を上げて、画像記録速度の
高速化を実現することが可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た定着用ベルトを用いた電磁誘導加熱方式によれば、定
着用ベルトとして、耐熱性樹脂製のチューブ状ベルト基
体の表面に、渦電流損失により発熱する電磁誘導発熱性
金属層を形成してなるものが採用されていたため、以下
のような技術的課題が見出された。すなわち、上述した
定着用ベルトにあっては、耐熱性樹脂製のベルト基体と
電磁誘導発熱性金属層との熱膨張率が異なり、しかも、
耐熱性樹脂製のベルト基体自身が発熱しないため、定着
用ベルトによる発熱動作時には、耐熱性樹脂製のベルト
基体と電磁誘導発熱性金属層との間の温度差が大きくな
り易い。このとき、前記ベルト基体と前記金属層との膨
張量が大きく異なるため、両者の界面に大きな剪断応力
が発生し、前記金属層に割れや破断が起こり、定着用ベ
ルトの耐久性が損なわれるという懸念がある。尚、この
ような技術的課題は、定着用ベルトに限られるものでは
なく、電磁誘導加熱装置により加熱される加熱ベルト全
般について同様に起こり得るものである。
【0006】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、電磁誘導加熱方式による高
速加熱性を良好に保ち、かつ、耐久性に優れた加熱ベル
ト及びこれを用いた画像記録装置を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の代表
的な態様は、図1(a)に示すように、電磁誘導加熱装
置1に対向配置されて加熱せしめられる加熱ベルト2で
あって、耐熱性樹脂又はゴム製のベルト基体3表面に、
渦電流損失により発熱する電磁誘導発熱性有機導電層4
を形成してなるものである。
【0008】このような技術的手段において、電磁誘導
加熱装置1としては、電磁誘導により加熱ベルト2を加
熱するものであれば適宜選定して差し支えなく、通常、
変動磁界Hを生成し、この変動磁界Hに基づいて電磁誘
導発熱性有機導電層4に渦電流Bを生成する方式が採ら
れる。例えば加熱ベルト2の電磁誘導発熱性有機導電層
4に向かって対向配置される磁性材料からなる磁性コア
と、この磁性コアに巻回され且つ電磁誘導発熱性有機導
電層4を貫く変動磁界を生成する励磁コイルとを備えた
ものが挙げられる。また、本願の加熱ベルト2は、電磁
誘導加熱装置1に対向配置されて加熱せしめられるもの
全てを包含するものであり、例えば画像記録装置を例に
挙げれば、定着用ベルト、トナーなどの熱溶融性色材か
らなる可視像が担持される像担持ベルトなどを含む。
【0009】更に、ベルト基体3としては、必要とされ
る加熱温度に耐えられる耐熱性樹脂又はゴムを使用すれ
ばよく、また、ベルト基体3の厚みについても、剛性及
び弾力性などを考慮して適宜選定して差し支えないが、
高速加熱性をより良好に保つという観点からすれば、可
能な限り薄いものを使用することが好ましい。
【0010】更にまた、電磁誘導発熱性有機導電層4と
しては、導電性ポリマーにて形成したり、導電性有機繊
維にて形成するなど適宜選定して差し支えない。ここ
で、導電性ポリマーとしては、ピロール及びその誘導体
のモノマーを重合して得られたものや、チオフェン及び
その誘導体のモノマーを重合して得られたものや、ダイ
レクトプレーティングシステムにて重合されたものなど
適宜選定して差し支えない。また、導電性有機繊維とし
ては、導電性有機ポリマーが繊維に被覆、浸透又は付着
されて一体化したものなど適宜選定して差し支えない。
【0011】そしてまた、ベルト基体3表面に電磁誘導
発熱性有機導電層4を形成した態様にあっては、前記有
機導電層4の上に無機導電層5(図1(a)中二点鎖線
で示す)を設けるようにしてもよい。
【0012】また、本発明の他の態様は、図1(b)に
示すように、電磁誘導加熱装置1に対向配置されて加熱
せしめられる加熱ベルト2であって、ベルト基体6が導
電性繊維による不織布からなり、渦電流損失により発熱
する電磁誘導発熱性導電層7であることを特徴とするも
のである。この態様において、導電性繊維とは、導電性
有機繊維に限られるものではなく、導電性無機繊維をも
含むものであり、導電性繊維による不織布の製法につい
ては公知の各種方法を採用して差し支えない。
【0013】更に、図1(a)(b)の態様において
は、電磁誘導発熱性導電層4,5あるいは7上に、フッ
素樹脂又はRTV型若しくはLTV型のシリコーンゴム
からなる離型層を具備させるようにしてもよいし、ま
た、電磁誘導発熱性導電層4,5あるいは7上に、耐熱
性エラストマー層を具備させるようにしてもよいし、ま
た、電磁誘導発熱性導電層4,5あるいは7上に、耐熱
性エラストマー層を介して離型層を具備させるようにし
てもよい。
【0014】また、本発明は、図1(a)(b)に示す
ように、上述した加熱ベルト2と、加熱ベルト2に対向
配置されて加熱ベルト2の電磁誘導発熱性導電層4,7
を加熱せしめる電磁誘導加熱装置1とを備えた画像記録
装置をも対象とする。尚、本発明に係る加熱ベルト2
は、電磁誘導加熱装置1にて加熱せしめられるものであ
るが、電磁誘導加熱装置1にて加熱されない態様の画像
記録装置において例えば中間転写ベルトとして使用する
ことができることは勿論である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図2は本発明に係る加熱ベルトを中間転写ベルトとして
使用した画像記録装置に関する実施の形態1を示す。同
図において、この画像記録装置は、表面に静電電位の差
による潜像が形成される感光ドラム11を備えており、
この感光ドラム11の周囲に、感光ドラム11表面を略
一様に帯電する帯電装置12と、感光ドラム11に各色
信号に応じたレーザー光を照射して潜像を形成するレー
ザースキャナ13及びミラー23等からなる露光部と、
シアン、マゼンタ、イエロ、ブラックの4色のトナーを
それぞれ収容し、感光ドラム11上の潜像を各色トナー
により可視化する回転式の現像装置14と、一定方向に
循環移動が可能に支持された無端状の中間転写ベルト1
5と、中間転写ベルト15を挟んで感光ドラム11と対
向するように配置され、トナー像を中間転写ベルト15
に転写する一次転写ロール16と、転写後の感光ドラム
11表面を清掃するクリーニング装置17と、感光ドラ
ム11の表面を除電する除電ランプ18とを有してい
る。
【0016】また、装置内には、一次転写ロール16と
共に中間転写ベルト15を張架するように配置されたテ
ンションロール19、駆動ロール20と、中間転写ベル
ト15を挟むようにテンションロール19と対応して配
置された加圧ロール21と、給紙ユニット25内に収容
される記録材を1枚ずつ搬送する給紙ロール26及びレ
ジストロール27と、テンションロール19に巻き回さ
れた中間転写ベルト15と加圧ロール21との間に記録
材を供給するための記録材ガイド28とを有している。
更に、中間転写ベルト15の周回方向における加圧ロー
ル21との対向位置の上流側には、中間転写ベルト15
の背面側からトナー像を加熱する電磁誘導加熱装置22
を有している。
【0017】上記感光ドラム11は、円筒状の導電性基
材の表面にOPC又はa−Si等からなる感光体層を備
えるものであり、導電性基材は電気的に接地されてい
る。上記現像装置14は、シアン、マゼンタ、イエロ、
ブラックのトナーをそれぞれ収容する4台の現像器14
C、14M、14Y、14Kを備えており、各現像器1
4C〜14Kが感光ドラム11と対向するように回転可
能に支持されている。各現像器14C〜14K内には、
表面にトナー層を形成して感光ドラム11との対向位置
に搬送する現像ロールが設けられている。この現像ロー
ルには、所定の交流に所定の直流を重畳した電圧が印加
され、電界の作用によりトナーが感光ドラム11上の潜
像に転移されるようになっている。また、各現像器14
C、14M、14Y、14K内には、トナーホッパ24
からそれぞれトナーが補給される。
【0018】図3(a)は上記中間転写ベルト15を示
す概略断面図である。この中間転写ベルト15は、耐熱
性の高い樹脂又はゴム製の基層(ベルト基体)15a
と、その上に積層された有機導電層(電磁誘導発熱層)
15bと、最も上層となる表面離型層15cとの3層で
構成されている。
【0019】基層15aは、厚さ10μm〜100μm
の半導電性の部材であることが好ましく、例えばポリエ
ステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサ
ルフォン、ポリエーテルケトン、ポリサルファン、ポリ
イミド、ポリイミドアミド、ポリアミド等に代表される
耐熱性の高い樹脂に、カーボンブラックなどの導電材を
分散したものが好適に用いられる。基層15aに導電材
を分散するのは、一次転写時に電界をかけてトナー像を
転写する静電転写性を考慮したものであるが、基層15
aの構成はこれに限ったものではない。
【0020】有機導電層15bを形成する方法として
は、例えば導電性有機繊維を作成する場合を例にとって
説明する。有機導電性繊維は、導電性有機ポリマーが繊
維に被覆、浸透又は付着されて一体となったものであ
る。本実施の形態で使用する導電性有機繊維は、合成繊
維、半合成繊維及び天然繊維のいずれをも基材とするこ
とができるが、繊維径、繊維長、均一性、及び清浄性
(夾雑物の多少)の点から、合成繊維を基材とするのが
より好ましい。但し、合成繊維においても、わずかに繊
維が脱落する場合があるので、バーナー等で表面を焼い
ておくこともある。ここで、好都合な繊維としては、ア
クリル繊維、ポリアミド繊維(6−ナイロン、6,6−
ナイロン等)、ポリエステル繊維、塩基性染料可染型ポ
リエステル繊維、並びにナイロン/ポリエステル芯鞘構
造の複合繊維及びその他の複合繊維が挙げられる。尚、
基材の繊維としては、例えばデニール数;約1〜65
d、繊維長;0.3〜6.0mm、そしてアスペクト
比;1:30〜1:100の特性を有するところの繊維
が好ましい。導電性有機繊維は、予め長繊維を導電化処
理した後、これを所定の繊維長に切断することにより、
又は、繊維を所定の繊維長に切断して短繊維とした後、
これを導電化処理することにより、製造される。導電化
処理の方法としては、気相法及び湿式法などが利用され
得るが、そのうち、湿式法に従って導電性繊維に仕上げ
るのがより好ましい。更に、湿式法の中では、化学酸化
重合法が最も好ましいが、化学酸化剤の使用と紫外線の
照射との組み合わせにより、導電化処理を行なってもよ
い。
【0021】また、導電性有機ポリマーとしては、例え
ばピロール、N−メチルピロール、アニリン、チオフェ
ン、チオフェン−3−スルホン酸又はこれらの誘導体を
モノマーとして重合して作られたポリマー又はコポリマ
ーが挙げられる。かかるモノマーを更に例示すると、以
下の通りである。アニリン、及びo−クロルアニリン、
m−クロルアニリン、p−クロルアニリン、o−メトキ
シアニリン、m−メトキシアニリン、p−メトキシアニ
リン、o−エトキシアニリン、m−エトキシアニリン、
p−エトキシアニリン、o−メチルアニリン、m−メチ
ルアニリン、p−メチルアニリン等のアニリン誘導体;
チオフェン、及び3−メチルチオフェン、3−メトキシ
チオフェン等のチオフェン誘導体;ピロール、及び3,
5−ジメチルピロール等の3,5−置換ピロール、4−
メチルピロール−3−カルボン酸メチル等の3,4−置
換ピロール、N−メチルピロール等のN−置換ピロー
ル、3−メチルピロール、3−オクチルピロール等の3
−置換ピロールなどの各種の置換ピロール。好ましい導
電性有機ポリマーは、ピロール、N−メチルピロール、
アニリン、チオフェン、チオフェン−3−スルホン酸を
モノマーとして重合して作られたポリマー又はコポリマ
ーである。
【0022】しかしながら、繊維との接着強度、導電性
の程度、加工性の良否等の点から、特に好ましい導電性
有機ポリマーは、ピロールあるいはチオフェンをモノマ
ーとして重合して得られるポリマーである。導電性有機
ポリマーを繊維の表面に被覆(同時に浸透する場合をも
含む。)する場合において、耐熱性を考慮してポリエス
テル繊維、アラミド繊維、アクリル繊維等の繊維の場合
は一般に0.02乃至0.05μm程度である。もっと
も、導電性有機ポリマー層の厚さは、下記の処理液中の
繊維の分散条件等によっても変動する。また、導電性有
機繊維は、一般に、基材の繊維を含む処理液中におい
て、酸化重合剤を触媒としてモノマーの重合反応を行な
うと、生成した導電性有機ポリマーが、処理液中の繊維
と結合し、その表面に付着し又はその表面を被覆し、あ
るいは、繊維内部へと浸透することにより、導電性有機
ポリマーと基材繊維が一体となり、作ることができる。
処理液、即ち重合系の溶媒としては、水または、水と有
機溶媒との混合液のいずれでもよく、繊維の表面状態及
び分散状態などから、適宜好適なものが選択される。モ
ノマーの配合量は、基材繊維の繊維径、繊維長、組成、
前処理条件などにより異なるが、一般に、基材繊維の重
量に対して1〜5重量%の量である。もっとも、等量の
モノマーを使用しても、繊維表面に形成される導電性有
機ポリマー層の厚さは、繊維の表面形状(粗さ)、多孔
性、繊維組成等によって異なる。例えば、ポリエステル
繊維、アラミド繊維などの場合には、添加モノマー量か
ら算出した平均厚さにほぼ等しい平均厚さの導電性有機
ポリマー層が形成される処理液へのモノマー及び化学酸
化重合剤の添加は、両者を一緒に添加するという手順
で、あるいは、先にモノマーを添加しその後化学酸化重
合剤を添加するという手順で行なってもよい。本実施の
形態では、例えば日立化成テクニカルレポートNo.30(1
998)記載のダイレクトプレーティングシステム(DMS-E
法)などが用いられる。
【0023】また、有機導電層15bは、基層15aの
いずれの面に設けても差し支えないが、当該有機導電層
15bは発熱体となるため、定着面に近い表面側に配置
することが好ましい。また、当該有機導電層15bは、
チューブ状の基層(ベルト基体)15aの全面に形成し
てもよいが、用紙などの記録材の大きさに適合する幅が
あれば、必ずしもチューブ状の基層(ベルト基体)15
aの全面に形成されていなくてもよい。更に、有機導電
層15bの厚みの上限値は、特に限定されないが、コス
トと熱伝導性の観点から、通常1000μm以下、好ま
しくは500μm以下とすることが望ましい。
【0024】また、有機導電層15bは、単層であって
もよいが、2層以上の複層としてもよく、金属層と組み
合わせて積層してもよい。ここで、有機導電層15bの
上に金属層を積層する場合には、例えば金属などの導電
性繊維を不織布として成型し、例えば0.1mm程度に
加工した後、有機導電層15bの上に接着剤を介して積
層する手法が挙げられる。このとき、導電性繊維には、
炭素繊維、金属繊維、金属メッキ繊維、硫化銅メッキ繊
維等がある。金属メッキ繊維は、例えば無電解金属メッ
キ法に従いニッケル、アルミニウムなどの金属をガラス
繊維等に被覆することにより作られ、また、硫化銅メッ
キ繊維は、硫化銅メッキ法に従い、硫化銅を繊維表面に
被覆することにより作られる。尚、かかる導電性繊維を
開示する刊行物としては、例えば、特開昭59−265
97号公報、特公平1−46640号公報、特公平1−
46639号公報、特公平3−45159号公報等が挙
げられる。また、他の手法としては、金属箔や薄いシー
ト状物からなる金属薄層を有機導電層15bの上に接着
剤を介して貼り合わせる手法も挙げられる。
【0025】更に、有機導電層15bの表面に均一な厚
み(例えば1〜50μmの層厚)の金属層を容易に形成
するという観点からすれば、電気メッキや化学メッキが
好ましい。例えば浴中に燐酸化合物を添加することによ
り、燐共析メッキ、例えば、Ni−P、Fe−Pメッキ
が得られる。また、カルボン酸系化合物を添加すること
により、炭素共析メッキ、例えば、Ni−C、Fe−C
メッキが得られる。更に、アミノボランなどのホウ素化
合物を添加することにより、ホウ素共析メッキ、例え
ば、Ni−B、Fe−Bメッキが得られる。特に、有機
導電層15b上の金属層をメッキ法により形成する場
合、(1)表面を化学エッチングなどにより表面処理し
た後、(2)燐共析メッキ、炭素共析メッキ、ホウ素共
析メッキなどにより薄い合金メッキ層を形成し、(3)
更にその上に、電気メッキ又は化学メッキにより、所望
の厚みの金属層を形成することが好ましい。この方法に
よれば、表面にメッキ層を強固に付着させることができ
る。尚、メッキ処理に代えて、真空蒸着、スパッタリン
グ等で形成してもよい。これにより、メッキ処理できな
いアルミニウムや金属酸化物合金を導電層に用いること
ができる。
【0026】また、本実施の形態では、有機導電層15
bの上に、トナーに対する離型性を高めるために表面離
型層15cが設けられている。この表面離型層15c
は、厚さ0.1μm〜30μmの離型性の高いコート層
であることが好ましく、例えばテトラフルオロエチレン
−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリ
テトラフルオロエチレン−シリコーン共重合体などが用
いられる。この表面離型層15cにはトナーが当接され
るため、その材料は画質に大きな影響を与える。表面離
型層15cの材料が弾性部材の場合は、トナーを包み込
むような状態で密着するため、画像の劣化が少なく画像
光沢も均一である。しかし、離型材料が樹脂などのよう
に弾性がない部材である場合には、中間転写ベルト15
との圧接部でトナーが記録材に完全には密着しにくいた
め、転写定着不良や画像光沢むらが生じやすい。特に、
表面粗さの大きい記録材の場合は顕著である。従って、
表面離型層15cの材料は弾性体であることが望まし
く、フッ素樹脂又はRTV型若しくはLTV型のシリコ
ーンゴムからなる離型層が好ましい。尚、表面離型層1
5cの材料に樹脂を用いる場合には、表面離型層15c
と有機導電層15bとの間に弾性層を有していることが
望ましい。そして、トナーを包み込む効果を発揮するに
は、いずれの場合も弾性体の厚さを10μm、望ましく
は20μm以上とするのが好適である。ここで、フッ素
樹脂としては、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、四
フッ化エチレン−パ−フルオロアルコキシエチレン共重
合体(PFA)、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレ
ン共重合体(FEP)等が挙げられる。また、表面離型
層15cの厚みは、通常、10〜50μm程度である。
【0027】更にまた、有機導電層15bの上に、耐熱
性エラストマー層を形成することが好ましい。エラスト
マー層があると、用紙などの記録材上の凹凸差による定
着不足が生じることがなくなる。耐熱性エラストマー層
としては、耐熱性に優れるフッ素ゴム又はシリコーンゴ
ムが好ましい。耐熱エラストマー層の厚みは、通常50
0μm未満で、好ましくは20〜50μm程度である。
耐熱エラストマー層の離型性が不足する場合には、前記
と同様の離型層を更にその上に形成することが好まし
い。
【0028】また、本実施の形態では、上記中間転写ベ
ルト15は、駆動ロール20により駆動されて周回移動
するので、中間転写ベルト15における加圧ロール21
との圧接部分は駆動ロール20の回転に伴い記録材と同
じ速度で移動する。このとき、記録材が加圧ロール21
と中間転写ベルト15とのニップ中に存在している時間
が10ms〜50msとなるように、ニップ幅及び記録
材の移動速度が設定されている。このニップ中に存在し
ている時間、つまり溶融したトナーが記録材に押し付け
られた時から、記録材が中間転写ベルト15から剥離さ
れるまでの時間が、上記のように50ms以上となって
いることによって、トナーが記録材に付着するのに充分
な温度まで加熱されていても、ニップの出口では、オフ
セットが生じない程度までトナーの温度が低下されるも
のである。
【0029】図4は、電磁誘導加熱装置22による中間
転写ベルト15の加熱原理を示す説明図である。上記電
磁誘導加熱装置22は、図4及び図5に示すように、断
面が下向きの(中間転写ベルト15側に向かって開口す
る)E型形状を有する鉄芯(磁性コアに相当)221
と、この鉄芯221の中央コア部221bに巻き回され
た励磁コイル222と、この励磁コイル222に交流電
流を印加する励磁回路223とで主要部が構成されてい
る。尚、鉄芯221の周辺コア部221aは発生する磁
束(変動磁界)を開口部以外の箇所に放出するのを阻止
するシールド壁になっている。特に本実施の形態では、
電磁誘導加熱装置22は、図5に示すように、磁場発生
手段である鉄芯221(磁性コア)を、長手方向即ち中
間転写ベルト15の移動方向と交差する方向の所定寸法
m(中間転写ベルト15の幅寸法に略対応:本例では3
20mm)において、複数(本例では4つ)のブロック
221(1)〜221(4)に分割して構成したものである。
【0030】このとき、励磁コイル222に交流電流が
印加されると、励磁コイル222の周囲に矢印Hで示さ
れる磁束が生成消滅を繰り返す。この磁束Hが中間転写
ベルト15の有機導電層15bを横切るように電磁誘導
加熱装置22が配置されている。そして、変動する磁界
が有機導電層15b中を横切るとき、その磁界の変化を
妨げる磁界を生じるように、有機導電層15b中には矢
印Bで示される過電流が発生する。この過電流Bは表皮
効果のためにほとんど有機導電層15bの励磁コイル2
22側の面に集中して流れ、有機導電層15bの表皮抵
抗Rsに比例した電力で発熱を生じる。
【0031】ここで、角周波数をω、透磁率をμ、固定
抵抗をρとすると、表皮深さδは次式(1)で示され
る。 δ=√(2ρ/ωμ) ……(1) 更に、表皮抵抗Rsは次式(2)で示される。 Rs=ρ/δ=√(ωμρ/2) ……(2) 更にまた、中間転写ベルト15の有機導電層15bに発
生する電力Pは、中間転写ベルト15中を流れる電流を
Ifとすると次式(3)で表せる。 P=Rs∫|If|2dS ……(3)
【0032】従って、表皮抵抗Rsを大きくするか、あ
るいは、中間転写ベルト15中を流れる電流Ifを大き
くすれば、電力Pを増すことができ、発熱量を増やすこ
とが可能となる。表皮抵抗Rsを大きくするには、周波
数ωを高くするか、透磁率μの高い材料又は固定抵抗ρ
の高いものを用いればよい。上記のような加熱原理から
すると、有機導電層15bの厚さtが表皮深さδより薄
い場合には、次式(4)のようになるので、加熱が可能
となる。 Rs≒p/t ……(4)
【0033】また、励磁コイル222に印加する交流電
流の周波数は10〜500kHzが好ましい。10kH
z以上となると、有機導電層15bへの吸収効率がよく
なり、500kHzまでは安価な素子を用いて励磁回路
223を組むことができる。更に、20kHz以上であ
れば可聴域をこえるため、通電時に音がすることなく、
また200kHz以下では、励磁回路223で生じるロ
スも少なく、周辺への放射ノイズも小さい。また、10
〜500kHzの交流電流を有機導電層15bに印加し
た場合には、表皮深さは数μm〜数百μm程度である。
実際に有機導電層15bの厚さを1μmより小さくする
と、ほとんどの電磁エネルギーが有機導電層15bで吸
収しきれないため、エネルギー効率が悪くなる。また、
漏れた磁界が他の金属部を加熱するという問題も生じ
る。
【0034】一方、有機導電層15bの厚さが50μm
を超えると、中間転写ベルト15の熱容量が大きくなり
すぎると共に、有機導電層15b中の熱伝導によって熱
が伝わり、表面離型層15cが暖まりにくくなるという
問題が生じる。従って、有機導電層15bの厚さは1μ
m〜50μmが好ましい。また、有機導電層15bの発
熱を増すためには、中間転写ベルト15中を流れる電流
Ifを大きくすればよく、そのためには励磁コイル22
2によって生成される磁束を強くするか、あるいは、磁
束の変化を大きくすればよい。この方法としては、励磁
コイル222の巻き線数を増やすか、或いはコイル22
2の鉄芯221をフェライト、パーマロイといった高透
磁率で残留磁束密度の低いもので構成するとよい。
【0035】また、有機導電層15bの抵抗値が小さす
ぎると、過電流が発生したときの発熱効率が悪化するた
め、有機導電層15bの固定体積抵抗率は20℃の環境
で1.5×10-8Ωcm以上が好ましい。
【0036】また、有機導電層15bの上に金属層を形
成する態様において、例えば金属層の材料として高透磁
率の鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性体を用いると、
励磁コイル222によって生成される電磁エネルギを吸
収し易くなり、効率よく加熱することができる。更に、
機外へ漏れる磁気も少なくなり、周辺装置への影響も低
減できるため、これらのもので高抵抗率のものを選ぶの
が最もよい。尚、有機導電層15bの上に金属層を形成
しなくても、例えば有機導電層15bと表面離型層15
cとを接着するための接着剤中に、導電性で高透磁率の
粒子、ウィスカーを分散させて無機導電層としてもよ
い。例えば、マンガン、チタン、クロム、鉄、銅、コバ
ルト、ニッケル等の粒子や、これらの合金であるフェラ
イトや酸化物の粒子やウィスカーといったもの、或いは
カーボンブラック等の導電性粒子を接着剤中に混合し、
分散させて無機導電層とすることもできる。
【0037】次に、上記のような構成の画像記録装置の
動作について説明する。感光ドラム11は、図2中に示
す矢印の向きに回転し、帯電装置12によって略一様に
帯電された後、レーザースキャナ13から原稿のイエロ
画像信号に従ってパルス幅変調されたレーザ光が照射さ
れ、感光ドラム11上にイエロ画像に相当する静電潜像
が形成される。このイエロ画像用の静電潜像は、回転式
現像装置14により予め現像位置に定置されたイエロ用
現像器14Yによって現像され、感光ドラム11上にイ
エロトナー像が形成される。このイエロトナー像は、感
光ドラム11と中間転写ベルト15との当接部である一
次転写部Xにおいて、一次転写ロール16の作用により
中間転写ベルト15上に静電的に転写される。この中間
転写ベルト15は、感光ドラム11と同期して周回移動
しており、表面にイエロトナー像を保持したまま周回移
動を継続し、次の色のマゼンタ像の転写に備える。
【0038】一方、感光ドラム11は、クリーニング装
置17によって表面を清掃された後、再び帯電装置12
により略一様に帯電され、次のマゼンタの画像信号に従
ってレーザースキャナ13からレーザ光が照射される。
回転式現像装置14は、感光ドラム11上にマゼンタ用
の静電潜像が形成される間に回転し、マゼンタ用現像器
14Mを現像位置に定置してマゼンタトナーによる現像
を行う。このようにして形成されたマゼンタトナー像は
一次転写部Xで中間転写ベルト15上に静電的に転写さ
れる。引き続いて、上述のプロセスがそれぞれシアン及
びブラックに対して行われ、中間転写ベルト15上へ4
色分の転写が終了したとき、若しくは、最終色のブラッ
クの転写途中において、給紙ユニット25内に収容され
る記録材(用紙)が給紙ロール26により給紙され、レ
ジストロール27及び記録材ガイド28を経由して中間
転写ベルト15の二次転写部Yに搬送される。
【0039】一方、中間転写ベルト15上に転写された
4色分のトナー像は、二次転写部Yの上流側で、電磁誘
導加熱装置22と対向する加熱領域Aを通過する。加熱
領域Aでは、励磁回路223から励磁コイル222に交
流電流が印加されており、中間転写ベルト15の有機導
電層15bが電磁誘導加熱により発熱する。これにより
有機導電層15bは急激に加熱され、この熱は時間経過
と共に表層に伝達され、二次転写部Yに到達するときに
は中間転写ベルト15上のトナーが溶融した状態とな
る。このとき、中間転写ベルト15の有機導電層15b
が発熱し、基層(ベルト基体)15aは発熱しないた
め、両者に温度差が生ずるが、有機導電層15bは有機
導電層であるため、耐熱性樹脂又はゴム製の基層15a
との間の温度差は比較的小さく、両者間の熱膨張差が極
端に大きくなることはない。よって、中間転写ベルト1
5の発熱時に、基層15aと有機導電層15bとの間の
界面に極端に大きな剪断応力が作用することはなく、有
機導電層15bが割れたり、破断するという事態は起こ
らない。また、本実施の形態において、有機導電層15
bの上に金属層を形成する態様にあっては、有機導電層
15bと共に金属層も発熱するため、基層15aに比べ
て金属層の熱膨張量が大きくなるが、基層15aと金属
層との間に有機導電層15bが介在しているため、基層
15aと金属層との間の熱膨張差が有機導電層15bに
て吸収されることになり、その分、金属層と有機導電層
15bとの界面に極端に大きな剪断応力が作用すること
はなく、有機導電層15bが割れたり、破断するという
事態は起こらない。
【0040】中間転写ベルト15上で溶融したトナー像
は、二次転写部Yで記録材の搬送に合わせて圧接される
加圧ロール21の圧力により、記録材と密着される。加
熱領域Aでは中間転写ベルト15は局所的に表面近傍だ
けが加熱されており、溶融したトナーは室温の記録材と
接触して急激に冷却される。つまり、溶融したトナーは
二次転写部Yのニップを通過するときに、トナーが持っ
ている熱エネルギーと圧接力とで瞬時に記録材に浸透し
て転写定着され、記録材はトナー及び表面近傍だけ加熱
された中間転写ベルト15の熱を奪いながらニップ出口
に向かって搬送される。このとき、ニップ幅及び記録材
の移動速度が適切に設定されていることにより、ニップ
出口でのトナーの温度は軟化点温度よりも低くなる。こ
のため、トナーの凝集力が大きくなり、トナー像はオフ
セットを生じることなく、そのまま略完全に記録材上に
転写定着される。その後、トナー像が転写定着された記
録材は、排出ロール29を通って排出用トレイ30上に
排紙され、フルカラーの画像形成が終了する。
【0041】また、本実施の形態においては、中間転写
ベルト15は、図3(a)に示すように、耐熱性樹脂又
はゴム製の基層(ベルト基体)15a表面に有機導電層
15bを形成したものであるが、これに限られるもので
はなく、例えば図3(b)に示すように、ベルト基体1
5fとして、導電性繊維(有機繊維又は無機繊維)によ
る不織布を成型し、この不織布自体を電磁誘導発熱性導
電層15gとして機能させるようにしてもよい。この変
形形態において、導電性繊維による不織布の製造方法と
しては、公知の各種方法、例えばスパンボンド法、トウ
開繊法、バーストファイバー法、フラッシュ紡糸法、メ
ルトブローン法、短繊維乾式法、短繊維湿式法などが挙
げられる。そして、ベルト基体15fの表面には、トナ
ー離型性を高めるための表面離型層15hが設けられて
いる。尚、図3(a)の変形形態においても、ベルト基
体15fの表面に更に導電層(金属層、有機導電層)を
形成するようにしてもよいし、あるいは、耐熱性エラス
トマー層を形成するようにする等適宜設計変更して差し
支えない。
【0042】従って、本変形形態によれば、電磁誘導加
熱装置22に対向する中間転写ベルト15の加熱領域A
では、励磁回路223から励磁コイル222に交流電流
が印加されており、中間転写ベルト15のベルト基体1
5fである導電層15gが電磁誘導加熱により発熱す
る。これにより有機導電層15gは急激に加熱され、こ
の熱は時間経過と共に表層に伝達され、二次転写部Yに
到達するときには中間転写ベルト15上のトナーが溶融
した状態となる。このとき、ベルト基体15fである導
電層15gが発熱して熱膨張するが、これに接する層、
例えば表面離型層15hも同様に熱膨張するため、ベル
ト基体15fと表面離型層15hとの間の熱膨張差が極
端に大きくなることはなく、両者の界面に熱膨張差に起
因する大きな剪断応力が局部的に作用することはない。
このため、ベルト基体15fと表面離型層15hとの間
で割れや破断が起こることはない。
【0043】◎実施の形態2 図6は本発明に係る加熱ベルトを定着用ベルトとして使
用した画像記録装置に関する実施の形態2を示す。同図
において、画像記録装置は、図示外の作像ユニットにて
形成されたトナー像を用紙などの記録材60に転写し、
記録材60上の転写トナー像Tを定着装置50にて定着
するものである。本実施の形態において、定着装置50
は、例えば電磁誘導加熱装置22が内部に組み込まれる
定着用ベルト51と、これに圧接配置される加圧ロール
52とを備えている。更に、定着用ベルト51は、耐熱
性樹脂又はゴム製のチューブ状ベルト基体(基層)51
aと、このベルト基体51aの表面に形成される有機導
電層51bと、この有機導電層51bの表面に形成され
る表面離型層51cとを備えている。
【0044】ここで、チューブ状ベルト基体51aを構
成する耐熱性樹脂又はゴムとしては、融点又は分解温度
が定着温度以上のものを使用することができる。具体例
としては、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテ
ルスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテル
エーテルケトン、ポリベンズイミダゾール等のいわゆる
スーパーエンジニアリングプラスチックを挙げることが
できる。また、チューブ状ベルト基体51aの厚みは、
特に限定されないが、剛性及び弾力性を考慮して、通常
10〜1000μm、好ましくは20〜500μm、よ
り好ましくは30〜100μm程度とすることが望まし
い。更に、チューブ状ベルト基体51aの外径は、定着
装置50の大きさによって適宜定めることができるが、
通常15〜150mm、好ましくは20〜100mm程
度である。更にまた、チューブ状ベルト基体51aの長
さは、記録材60の大きさに応じて適宜定めることがで
きる。
【0045】また、本実施の形態において、チューブ状
ベルト基体51a表面に形成される有機導電層51b及
び表面離型層51cは実施の形態1と略同様に構成され
る。ここで、有機導電層51bが発熱体となるため、定
着面に近い外側面に配置することが好ましい。また、有
機導電層51bは、チューブ状ベルト基体51aの全面
に形成してもよいが、記録材の大きさに適合する幅があ
れば、必ずしもチューブ状ベルト基体51aの全面に形
成されていなくてもよい。更に、有機導電層51bの厚
みの上限値は、特に限定されないが、コストと熱伝導性
の観点から、通常1000μm以下、好ましくは500
μm以下とすることが望ましい。尚、本実施の形態にお
いて、有機導電層51bは単層であってもよいが、2層
以上の複層であってもよく、金属層と組み合わせて積層
してもよい。また、有機導電層51bの上に耐熱性エラ
ストマー層を形成するようにしてもよい。
【0046】更に、本実施の形態では、電磁誘導加熱装
置22は定着用ベルト51内に固定的に組み込まれてお
り、その基本構成は、実施の形態1と略同様に、断面が
下向きの(中間転写ベルト15側に向かって開口する)
E型形状を有する鉄芯(磁性コアに相当)221と、こ
の鉄芯221の中央コア部221bに巻き回された励磁
コイル222と、この励磁コイル222に交流電流を印
加する励磁回路(図示せず)とを備えている。尚、電磁
誘導加熱装置22のレイアウトについては、必ずしも定
着用ベルト51内である必要はなく、定着用ベルト51
の外側に配設するようにしても差し支えない。
【0047】従って、本実施の形態によれば、ヒータ方
式に比べて定着処理が高速であるほか、後述する実施例
及び比較例に示されるように、定着装置50、特に定着
用ベルト51の耐久性が著しく向上することが確認され
た。尚、本実施の形態においては、ベルト基体51aの
表面に有機導電層51bを形成するものを用いたが、例
えば実施の形態1の変形形態(図3(b)参照)で示す
ように、ベルト基体自体を導電性繊維による不織布構造
とし、渦電流損失により発熱する電磁誘導発熱性導電層
として構成するようにしてもよい。
【0048】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて、実施の形
態2の性能について、より具体的に説明する。 ◎実施例1 ポリイミドワニス(IST社製Pyre MLワニス)
を用い、常法により、厚み50μm、外径27.6mm
のポリイミドチューブを作成した。次いで、このポリイ
ミドチューブの外側に、以下の工程で、電磁誘導発熱性
有機導電層並びに金属層を形成した。 (1)ポリイミドチューブを20g/リットルの水酸化
ナトリウム溶液に90℃で5分間浸漬して化学エッチン
グを行った。 (2)ポリイミドチューブを水洗後、大気中で160℃
の温度で乾燥した。 (3)導電層は、チオフェンを原料として、DMS-E法に
よって0.1μmの有機導電層を形成した。 (4)以下の方法により、無電解ニッケルメッキを行っ
た。 酸性パラジウム水溶液中にチューブを浸漬し、触媒核で
あるパラジウムを吸着させた。次いで、無電解ニッケル
メッキ液中に浸漬し、チューブ表面上に約1μm程度の
厚みのニッケル−P(10%)合金メッキ層を形成し
た。 (5)以下の方法により、電気ニッケルメッキを行っ
た。電気ニッケルメッキ浴としてスルファミン酸ニッケ
ル液を使用した。ニッケル−P合金メッキ層を形成した
ポリイミドチューブをスルファミン酸ニッケル液に浸漬
し、45℃、陰極電流密度5A/dm2にて、5分間渦
電解処理を行った。これにより、5μm程度の厚みのニ
ッケル皮膜が形成された。次に、ポリイミドチューブの
ニッケル皮膜上に、ゴム用プライマー(東レダウコーニ
ング社製、DY39012)を塗布し、乾燥した後、LT
Vシリコーンゴムを20μmブレードコートした。焼成
後、その上に、フッ素樹脂塗料(ダイキン製、品番EK
−4300)をスプレー塗装し、次いで、乾燥、焼成し
て、厚み20μmのフッ素樹脂皮膜を形成した。このよ
うにして、ポリイミドチューブ表面に、電磁誘導発熱
層、耐熱性エラストマー層、及びフッ素樹脂層が形成さ
れた定着用ベルトを得た。
【0049】◎比較例1 ポリイミドチューブ表面に、電磁誘導発熱性金属層(メ
ッキ層)、耐熱性エラストマー層、及びフッ素樹脂層が
形成された定着用ベルトを作成した。
【0050】〈耐久評価〉キャノン社製NP160の定
着ユニットを取り出し、その定着用ベルトを実施例1で
得た定着用ベルトに代え、かつ、ヒーターの代わりに、
電磁誘導発熱用コイル(電磁誘導加熱装置)を定着用ベ
ルト内に配置した。そして、電磁誘導発熱用コイルに交
流を流し、静止時に定着用ベルトの表面温度が190℃
になるように調整した。耐久評価時に電力を1.35秒
投入し、0.2秒休止を繰り返した。このとき、定着用
ベルトの回転数は、220mm/secで回転させた。
結果、比較例1が24時間で、電磁誘導発熱性金属層に
亀裂を生じたのに対して、実施例1では、210時間回
転させても定着用ベルトの有機導電層に亀裂等の欠陥を
生じることはなかった。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電磁誘導加熱方式に供される加熱ベルトの電磁誘導発熱
性導電層の構造を工夫することで、加熱ベルト発熱時
に、加熱ベルト内部に局部的な熱膨張差を起こさないよ
うにしたので、加熱ベルト内部にて局部的な熱膨張差に
起因する応力集中がなくなり、電磁誘導加熱方式の利点
である高速加熱性を良好に保ちながら、加熱ベルトの割
れや破断を有効に防止でき、耐久性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)(b)は本発明に係る加熱ベルト及び
これを用いた画像記録装置り概要を示す説明図である。
【図2】 実施の形態1に係る画像記録装置の概略構成
を示す説明図である。
【図3】 (a)は実施の形態1で用いられる中間転写
ベルトの構造を示す概略断面図、(b)は実施の形態1
で用いられる中間転写ベルトの変形形態を示す説明図で
ある。
【図4】 電磁誘導加熱装置による中間転写ベルトの加
熱原理を示す説明図である。
【図5】 実施の形態1で用いられる電磁誘導加熱装置
の詳細を示す説明図である。
【図6】 実施の形態2に係る画像記録装置の概略構成
を示す説明図である。
【符号の説明】 1…電磁誘導加熱装置,2…加熱ベルト,3…ベルト基
体,4…電磁誘導発熱性有機導電層,5…無機導電層,
6…ベルト基体,7…電磁誘導発熱性導電層

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁誘導加熱装置に対向配置されて加熱
    せしめられる加熱ベルトであって、 耐熱性樹脂又はゴム製のベルト基体表面に、渦電流損失
    により発熱する電磁誘導発熱性有機導電層を形成してな
    る加熱ベルト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の加熱ベルトにおいて、 電磁誘導発熱性有機導電層上に無機導電層を積層したこ
    とを特徴とする加熱ベルト。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の加熱ベルトにおいて、 電磁誘導発熱性有機導電層は導電性ポリマーにて形成さ
    れることを特徴とする加熱ベルト。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の加熱ベルトにおいて、 電磁誘導発熱性有機導電層は導電性有機繊維にて形成さ
    れることを特徴とする加熱ベルト。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の加熱ベルトにおいて、 導電性有機繊維は導電性有機ポリマーが繊維に被覆、浸
    透又は付着されて一体化したものであることを特徴とす
    る加熱ベルト。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の加熱ベルトにおいて、 導電性ポリマーがピロール及びその誘導体のモノマーを
    重合して得られたものであることを特徴とする加熱ベル
    ト。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の加熱ベルトにおいて、 導電性ポリマーがチオフェン及びその誘導体のモノマー
    を重合して得られたものであることを特徴とする加熱ベ
    ルト。
  8. 【請求項8】 請求項3記載の加熱ベルトにおいて、 導電性ポリマーがダイレクトプレーティングシステムに
    て重合されたものであることを特徴とする加熱ベルト。
  9. 【請求項9】 電磁誘導加熱装置に対向配置されて加熱
    せしめられる加熱ベルトであって、 ベルト基体が導電性繊維による不織布からなり、渦電流
    損失により発熱する電磁誘導発熱性導電層であることを
    特徴とする加熱ベルト。
  10. 【請求項10】 請求項1、2又は9いずれかに記載の
    加熱ベルトにおいて、 電磁誘導発熱性導電層上に、フッ素樹脂又はRTV型若
    しくはLTV型のシリコーンゴムからなる離型層を具備
    させたことを特徴とする加熱ベルト。
  11. 【請求項11】 請求項1、2又は9いずれかに記載の
    記載の加熱ベルトにおいて、 電磁誘導発熱性導電層の上に、耐熱性エラストマー層を
    具備させたことを特徴とする加熱ベルト。
  12. 【請求項12】 請求項1又は9記載の加熱ベルトと、 加熱ベルトに対向配置されて加熱ベルトの電磁誘導発熱
    性導電層を加熱せしめる電磁誘導加熱装置とを備えたこ
    とを特徴とする画像記録装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の画像記録装置におい
    て、 加熱ベルトは熱溶融性色材からなる可視像を担持する像
    担持ベルトであることを特徴とする画像記録装置。
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