JP2000242051A - カバー開閉機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】外観デザイン上の見栄えがよく、開閉カバーの
１８０度開閉が可能で、且つ１８０度以前の任意の角度
での仮固定をも可能にした新規なカバー開閉機構を提供
する。 【解決手段】外装カバー(1)および開閉カバー(2)間に連
結部材(3)を設け、開閉カバーを連結部材に設けた第１
ヒンジ部(3a)に接続し、外装カバーを連結部材に設けた
第２ヒンジ部(3b)に接続してなるカバー開閉機構。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、カバー開閉機構に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】本発明は特に適用対象となる装置を限定
するものではないが、以下の説明においては複写機やプ
リンタ等に代表される画像形成装置の外装カバーに適用
した場合を例示し説明する。

【０００３】周知の電子写真プロセスを用いて用紙上に
トナー像を形成する画像形成装置においては、トナー量
が少なくなった場合にトナー補給が行われるのだが、ト
ナー補給作業の度に印写動作を停止させていたのでは印
写作業効率の低下を招いてしまうので、この様な不具合
を解消するため、画像形成装置の外装カバー全体を開け
るのではなく、例えば図５や図６に示すように外装カバ
ー１の一部に開閉可能なカバー２を設け、そこからトナ
ー補給を行えるようにしたものが一般に知られている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、図５のように
ヒンジ部４を外装カバー１の内側に配置した場合は、開
閉カバー２の開閉角度が制約されてしまい、充分な開閉
角度を確保することができない。このためトナー補給作
業時には開閉カバー２が邪魔になり、操作性の悪化を招
いたりしていた。

【０００５】図６の構成にすれば、上記の問題は解消で
きるが、ヒンジ部４が外に露出するため外観デザイン上
の見栄えが悪くなるという欠点が生じる。

【０００６】その他、リンク機構を用いて開閉カバー２
の開閉を行う構成も考えられるが、コストアップや、実
装スペースの増大を招いてしまい好ましい構成とは言え
ない。

【０００７】本発明の目的は、外観デザイン上の見栄え
がよく、開閉カバーの１８０度開閉が可能で、且つ１８
０度以前の任意の角度での仮固定をも可能にした新規な
カバー開閉機構を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の目的は、外装カバ
ーと、該外装カバーに対し開閉可能に設けられた開閉カ
バーとを備えたカバー開閉機構において、前記外装カバ
ーおよび開閉カバー間に連結部材を設け、前記開閉カバ
ーを前記連結部材に設けた第１ヒンジ部に接続し、前記
外装カバーを前記連結部材に設けた第２ヒンジ部に接続
することにより達成される。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しながら説明する。図１は本発明の第１実施例による
カバー開閉機構を示す斜視図、図２はその側面断面図で
あり、(Ａ),(Ｂ),(Ｃ)は開閉カバーが閉じた状態から１
８０度開いた状態を示す側面断面図である。図におい
て、１は筐体を覆う外装カバー、２は操作、保守、消耗
品の交換等の理由により外装カバー１の一部に設けられ
た開閉カバーである。

【００１０】開閉カバー２を矢印Ａ方向へ回転すると、
外観では目視できない内側位置に配置してある開閉カバ
ー２と連結部材３に設けられている第１ヒンジ部３ａが
回転し、第１ヒンジ部３ａにおいて可能な回転角度まで
回転後、外装カバー１と連結部材３に設けられている第
２ヒンジ部３ｂが回転し、開閉カバー２の１８０度回転
が可能となり、開閉カバー２の開閉角不足による操作性
の悪化、カバーの破損という問題を解消される。また、
上記の様に構成することにより外観上見栄えが悪くなる
という問題も解決できる。

【００１１】次に本発明の第２実施例を図３を参照しな
がら説明する。図において開閉カバー２が１８０度開閉
可能なことは第１実施例の場合と同じであるが、異なる
点としては第２ヒンジ部３ｂの形状を第１ヒンジ部３ａ
と異なる形状とし、第２ヒンジ部３ｂの回転負荷を第１
ヒンジ部３ａの回転負荷よりも大となるように設定した
点である。このようにして用いる場合、操作、保守、消
耗品の交換等の理由で開閉カバー２を開閉する場合は１
８０度開閉させ、簡単な操作、装置内トナー量の確認
等、開閉カバー２を全開する必要のない場合は図３に示
すように第１ヒンジ部３ａの回転角である１８０度以前
の角度（例えば９０度や１２０度といった任意の角度）
で仮固定することも可能である。

【００１２】図４は本発明によるカバー開閉機構の第３
実施例を示したもので、第２ヒンジ部３ｂの回転動作に
よるカバーの開閉をスライド動作による開閉としたもの
である。なお、以上の説明では動作説明上、第１ヒンジ
部３ａの動作、第２ヒンジ部３ｂの動作の順に説明した
が、回転動作、ヒンジの形状等逆の場合でも同様であ
る。

【００１３】

【発明の効果】本発明によれば、外観デザイン上の見栄
えがよく、開閉カバーの１８０度開閉が可能で、且つ１
８０度以前の任意の角度での仮固定をも可能にした新規
なカバー開閉機構を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のカバー開閉機構の第１実施例を示す斜
視図。

【図２】本発明のカバー開閉機構の要部側面断面図。

【図３】本発明のカバー開閉機構の第２実施例を示す側
面断面図。

【図４】本発明のカバー開閉機構の第３実施例を示す側
面断面図。

【図５】従来例を示す側面断面図。

【図６】従来例を示す側面断面図。

【符号の説明】

１…外装カバー、２…開閉カバー、３…連結部材、３ａ
…第１ヒンジ部、３ｂ…第２ヒンジ部。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】外装カバーと、該外装カバーに対し開閉可
   能に設けられた開閉カバーとを備えたカバー開閉機構に
   おいて、前記外装カバーおよび開閉カバー間に連結部材
   を設け、前記開閉カバーを前記連結部材に設けた第１ヒ
   ンジ部に接続し、前記外装カバーを前記連結部材に設け
   た第２ヒンジ部に接続したことを特徴とするカバー開閉
   機構。
2. 【請求項２】前記第１ヒンジ部および第２ヒンジ部にお
   ける回転負荷を異ならせたことを特徴とする請求項１記
   載のカバー開閉機構。