JP2019109437A - カバー開閉支持機構、カバー開閉支持機構を備える画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置本体に確実にカバーを取り付けることができ、且つ、装置本体に対するカバーの取付位置がヒンジ部の軸方向にずれていてもカバーが閉姿勢にされた状態でその位置ずれを矯正することが可能なカバー開閉支持機構、及びカバー開閉支持機構を備える画像処理装置を提供する。【解決手段】カバー開閉支持機構40は、筐体11に形成された開口20を開閉するカバー30を予め定められた回動支点を中心に回動可能に筐体11に連結するヒンジ部41を備える。ヒンジ部41は、筐体11に固定される固定部43と、可動部44と、を備える。可動部44は、カバー30に取り付けられ、カバー30の開閉に応じてカバー30の回動方向と同方向へ伸縮する前記回動支点の軸方向に延びるコイルバネ52を含む。【選択図】図3
Description
本発明は、装置本体の開口を開閉するカバーの開閉支持機構に関する。
電子写真方式に基づいて印刷用紙に画像を形成するコピー機やプリンターなどの画像形成装置(画像処理装置)が知られている。この種の画像形成装置には、内部の構成要素を着脱したり、内部で詰まった印刷用紙を取り除いたりするための開口が設けられている。前記開口は、普段はカバーで閉塞されているが、必要に応じて前記開口を開放させる必要がある。そのため、前記カバーは、前記開口を開閉可能なように、ヒンジ部によって装置本体に回動可能に連結されている(特許文献1参照)。このヒンジ部は、装置本体に固定される固定側ヒンジ板と、カバー側に取り付けられる可動側ヒンジ板とを備えている。
しかしながら、画像形成装置に用いられている従来のヒンジ部は、固定側ヒンジ板を装置本体にネジなどによって固定し、可動側ヒンジ板をカバーにネジなどによって固定するため、例えば、装置本体側あるいはカバー側に形成されたネジ穴の位置が設計位置からずれていた場合、装置本体に対してカバーの取付位置がずれることになる。具体的には、ヒンジ部の回動軸の軸方向にネジ穴がずれていた場合、カバーが同方向へずれることになる。この場合、固定側ヒンジ板あるいは可動側ヒンジ板のいずれかに前記軸方向の長孔を形成することにより、装置本体に対するカバーの位置ずれを調整可能である。しかしながら、ネジの締め付け具合が弱かったり締め付けに不具合があった場合は、カバーが前記軸方向に徐々にずれるおそれがある。また、カバーの開閉時の振動や衝撃などによってネジの締め付けが弱くなると、この場合もカバーが前記軸方向にずれるおそれがある。
本発明の目的は、装置本体に確実にカバーを取り付けることができ、且つ、装置本体に対するカバーの取付位置がヒンジ部の軸方向にずれていてもカバーが閉姿勢にされた状態でその位置ずれを矯正することが可能なカバー開閉支持機構、及びカバー開閉支持機構を備える画像処理装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係るカバー開閉支持機構は、装置本体に形成された開口を開閉するカバーを予め定められた回動支点を中心に回動可能に前記装置本体に連結するヒンジ部を備える。前記ヒンジ部は、前記装置本体に固定される固定部と、可動部と、を備える。前記可動部は、前記カバーに取り付けられ、前記カバーの開閉に応じて前記カバーの回動方向と同方向へ伸縮する前記回動支点の軸方向に延びるコイルバネを含む。
本発明の他の局面に係る画像処理装置は、開口を有する装置本体と、前記開口を開閉するカバーと、前記カバー開閉支持機構と、を備える。
本発明によれば、装置本体に確実にカバーを取り付けることができ、且つ、装置本体に対するカバーの取付位置がヒンジ部の軸方向にずれていてもカバーが閉姿勢にされた状態でその位置ずれを矯正することが可能である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。以下に説明される実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、説明の便宜上、画像形成装置10が使用可能な設置状態(図1に示す状態)において上下方向D1及び前後方向D2を定義する。また、前記設置状態の画像形成装置10の正面を基準にして左右方向D3を定義する。
[画像形成装置10]
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の構成を示す図である。画像形成装置10は、いわゆる複合機であり、プリント機能、コピー機能などの各機能を備える。なお、画像形成装置10は複合機に限られず、プリント機能やコピー機能などのように、画像を処理する画像処理装置であればよく、例えば、スキャナー装置やファクシミリ装置であってもよい。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の構成を示す図である。画像形成装置10は、いわゆる複合機であり、プリント機能、コピー機能などの各機能を備える。なお、画像形成装置10は複合機に限られず、プリント機能やコピー機能などのように、画像を処理する画像処理装置であればよく、例えば、スキャナー装置やファクシミリ装置であってもよい。
図1に示されるように、画像形成装置10は筐体11(装置本体の一例)を備える。筐体11は、全体として略直方体形状である。筐体11の内部には、画像形成装置10を構成する各部が配設されている。
画像形成装置10は、4つの画像形成ユニット、中間転写ユニット、光走査装置、二次転写ローラー、定着装置、排紙トレイ15、給紙カセット16、操作表示部17、ベルトクリーニング装置、及び制御部など備える。画像形成ユニットは、電子写真方式にしたがって画像を形成する処理(画像処理)を行う。前記画像形成ユニットは、現像装置、一次転写ローラー、感光体ドラムを有するドラムユニット、などを備えており、電子写真方式にしたがって画像を形成する。各画像形成ユニットは、筐体11の内部において前後方向D2に沿って並設されており、所謂タンデム方式に基づいてカラー画像を形成する。前記画像形成ユニットは、各色のトナー像を前記感光体ドラムから前記中間転写ユニットの転写ベルトに重ね合わせて転写して、前記転写ベルトにカラーのトナー像を形成する。前記転写ベルト上のトナー像は、前記二次転写ローラーにより、前記給紙カセットから給送される印刷用紙に転写される。その後、前記定着装置によってトナー像が印刷用紙に定着され、排紙トレイ15に排出される。なお、画像形成装置10の構成については、従来周知であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
画像形成装置10は、装置本体としての筐体11を備える。筐体11は、画像形成装置10の外装を構成する外装パネルを含む外装フレーム11Aと、画像形成装置10の各構成要素などを支持するための内部フレーム11B(図3参照)とにより構成されている。前記外装フレーム11Aは、画像形成装置10の全体を覆っている。
本実施形態では、筐体11の右側面12に、右側面12の外装パネルを構成する側面カバー18Aと、後方パネル18Bとが設けられている。側面カバー18Aは、筐体11の右側面12に形成された開口(不図示)を開閉するための扉状のカバー部材であり、後方側で上下方向D1に延びる回転軸(不図示)を中心に、筐体11に対して開閉可能に支持されている。後方パネル18Bは、側面カバー18Aの後方に隣接して設けられており、側面カバー18Aの表面と同一面となるように筐体11に取り付けられている。
後方パネル18Bに矩形状の開口20が形成されている。開口20は、後方パネル18Bに形成された上下方向D1に長い長方形状の切り欠きと、側面カバー18Aの後端部とによって区画されている。また、筐体11の右側面12には、開口20を開閉するためのカバー30が設けられている。通常、カバー30は、開口20を閉塞している。カバー30は、筐体11の内部をメンテナンスする場合や、開口20から内部の構成要素を着脱させたりする場合に、閉位置から開位置まで回動されて、開口20が開放される。
カバー30は、開口20の後方側の後縁部21付近を回動支点として、開口20を閉塞する閉位置(図1に示す位置)と、開口20を開放する開位置(不図示)との間で回動可能に支持されている。本実施形態では、カバー30は、開口20の後縁部21の近傍に設けられたヒンジ部41(41A,41B、図2参照)によって、図1の矢印D10に示す方向へ回動可能に支持されている。
ところで、図9に示す従来のヒンジ部100は、固定側ヒンジ板101を装置本体の内部フレーム110にネジなどによって固定し、可動側ヒンジ板102をカバー111にネジなどによって固定するものである。そのため、例えば、内部フレーム110あるいはカバー111に形成されたネジ穴の位置が設計位置からヒンジ部100の回動軸103の軸方向(図9における上下方向)にずれていた場合、内部フレーム110に対してカバー111の取付位置がずれることになる。具体的には、図9に示すように、カバー111のネジ穴が設計位置よりも下方へずれていた場合、取付後のカバー111が装置本体の開口112において、破線で示す基準位置よりも上方向へずれることになる。この場合、固定側ヒンジ板101あるいは可動側ヒンジ板102のいずれかに前記軸方向の長孔を形成することにより、内部フレーム110に対するカバー111の位置ずれを調整可能である。しかしながら、ネジの締め付け具合が弱かったり締め付けに不具合があった場合は、カバー111が前記軸方向に徐々にずれるおそれがある。また、カバー111の開閉時の振動や衝撃などによってネジの締め付けが弱くなると、この場合もカバー111が前記軸方向にずれるおそれがある。
これに対して、本実施形態の画像形成装置10においては、従来の支持構造とは異なるヒンジ部41(41A,41B)を有するカバー支持機構40(本発明のカバー開閉支持機構の一例)が適用されている。これにより、筐体11に確実にカバー30を取り付けることができ、且つ、内部フレーム11Bに対するカバー30の取付位置がヒンジ部41の軸方向にずれていてもカバー30が閉姿勢にされた状態でその位置ずれを矯正することを可能にしている。
[カバー支持機構40]
以下、図2乃至図4を参照して、ヒンジ部41(41A,41B)を有するカバー支持機構40の構成について説明する。
以下、図2乃至図4を参照して、ヒンジ部41(41A,41B)を有するカバー支持機構40の構成について説明する。
本実施形態のカバー支持機構40は、カバー30を内部フレーム11Bに回動可能に連結する2つのヒンジ部41(41A,41B)を備える。2つのヒンジ部41は、上下方向D1に所定間隔を隔てて配置されている。2つのヒンジ部41は、いずれも同じ構成であるため、以下においては、一方のヒンジ部41の構成について説明する。ここで、図2は、図1における要部IIの拡大図であり、筐体11の右側面12に設けられたカバー30を外側から見た図である。図3は、カバー支持機構40のヒンジ部41を筐体11の内部側から見た拡大図である。図4は、ヒンジ部41単体の構成を示す図である。なお、図2及び図3においては、説明を簡便にするため、カバー30と開口20の周縁部との間の隙間を実際よりも大きく示している。
上述したように、ヒンジ部41は、開口20を開閉するカバー30を筐体11に回動可能に連結するものである。図3及び図4に示すように、ヒンジ部41は、筐体11の内部フレーム11Bに固定される固定部43と、カバー30の裏面に取り付けられる可動部44と、により構成されている。
固定部43は、例えば、チタンやステンレス、アルミニウム、スチール、樹脂などで形成された矩形板状の固定プレート46と、固定プレート46に一体に形成された支軸47とを有する。この支軸47の中心を通る軸心が本発明の回動支点の一例である。固定プレート46は、上下方向D1に長い形状であり、上下方向D1に隔てて一対の取付孔49(図4参照)が形成されている。取付孔49に挿通されたネジなどの締結具50が内部フレーム11Bに形成されたネジ穴(不図示)に螺着されることにより、固定プレート46が内部フレーム11Bに固定される。
支軸47は、固定プレート46の下部から開口20側へ延出する板状の突出部46Aから上方へ延びている。支軸47は、丸棒状に形成されており、概ね、固定プレート46の上端と同じ位置まで達している。この支軸47に、可動部44が回動可能に取り付けられている。
可動部44は、カバー30に固定される固定片53と、コイルバネ52とを有する。コイルバネ52は、金属ワイヤーなどの線材を巻回して構成されたものであり、そのコイル軸(軸心)の軸方向に力が作用することによって伸縮する。また、コイルバネ52は、そのコイル軸の周方向(カバー30の回動方向と同じ方向)に力を受けると、その周方向にも伸縮する。
固定片53は、カバー30の裏面に固定される部分であり、コイルバネ52の上端部から前記コイル軸に対して垂直な方向(垂直方向)へ延出している。固定片53は、コイルバネ52と同じ線材で形成されており、コイルバネ52と一体に形成されている。
図4に示すように、固定片53の延出端には、コイルバネ52の線材を屈曲させることにより形成された取付座55が設けられている。具体的には、固定片53は、コイルバネ52の上端部から前記垂直方向へ延びる直線部53Aと、直線部53Aから下方へ180度屈曲された円弧部53Bと、円弧部53Bからコイルバネ52側へ延びる直線部53Cとを有しており、この直線部53Cに取付座55が連続して設けられている。この取付座55は、直線部53Cから下方へ屈曲されてから上方へ向けて湾曲状に曲げられた概ねU字形状に形成されている。取付座55に挿通されたネジなどの締結具50がカバー30に形成されたネジ穴(不図示)に螺着されることにより、可動部44がカバー30の裏面に固定される。
本実施形態では、図3に示すように、固定部43の固定プレート46が内部フレーム11Bに固定され、可動部44の固定片53がカバー30の裏面に固定された状態で、コイルバネ52が支軸47に挿通されている。これにより、ヒンジ部41によって、カバー30と内部フレーム11Bとが連結され、カバー30が内部フレーム11Bに連結された状態で、カバー30は、支軸47の中心を回動支点として内部フレーム11Bに対して回動可能となる。つまり、カバー30は、開口20を閉塞する閉位置(図2及び3に示す位置)と、開口20を開放する開位置との間で回動可能となる。
このようにヒンジ部41が構成されているため、内部フレーム11Bあるいはカバー30に形成されたネジ穴の位置が設計位置から上下方向D1にずれていた場合でも、ヒンジ部41によってカバー30と内部フレーム11Bとが連結されることにより、そのずれは、コイルバネ52の伸縮によって矯正される。例えば、上側のヒンジ部41Aにおいて、カバー30に対する固定片53の取付位置が図3に示す位置よりも下方にずれていたとしても、コイルバネ52が収縮することによりそのずれが補われて、カバー30が開口20に対して上下方向D1に大きくずれることなく位置決めされる。また、上側のヒンジ部41Aにおいて、カバー30に対する固定片53の取付位置が図3に示す位置よりも上方にずれていたとしても、コイルバネ52が伸長することによりそのずれが補われて、カバー30が開口20に対して上下方向D1に大きくずれることなく位置決めされる。このため、カバー30が前記閉位置まで回動された場合でも、カバー30が開口20の周縁に当たることなく、開口20内に収まることができる。
ところで、上述したカバー支持機構40において、上下に隔てられた2つのヒンジ部41(41A,41B)それぞれの固定片53の取付位置が同じ方向(上方または下方)にずれていた場合は、カバー30もその方向へずれることになる。本実施形態では、このような場合であっても、カバー30が前記閉位置に配置されたときに開口20を適切に閉塞できるように、カバー支持機構40は、4つの当接部61を備えている。4つの当接部61(61A〜61D)は、開口20の周縁に設けられている。これら4つの当接部61は、本発明の第1当接部の一例である。
具体的には、図2に示すように、開口20の上側の縁部20Aに当接部61A,61Bが設けられており、これらの当接部61A,61Bは、前後方向D2へ隔てられて配置されている。当接部61A,61Bは、カバー30の上端部30Aに当接して下方の力を付与するものである。そのため、当接部61A,61Bには、カバー30の上端部30Aに円滑に当接する傾斜面62が形成されている。例えば、カバー30が上方へずれて取り付けられている場合に、カバー30が前記開位置から前記閉位置まで回動される過程で、当接部61A,61Bの傾斜面62は、カバー30の上端部30Aに当接して下方の力をカバー30に付与する。これにより、コイルバネ52を下方へ収縮させるとともにカバー30を下方へ変位させることができる。その結果、カバー30が前記閉位置に到達した状態で、開口20に対するカバー30の位置ずれが矯正されて、開口20がカバー30によって適切に閉塞される。
また、開口20の下側の縁部20Bに当接部61C,61Dが設けられており、これらの当接部61C,61Dは、前後方向D2へ隔てられて配置されている。当接部61C,61Dは、カバー30の下端部30Bに当接して上方の力を付与するものである。そのため、当接部61C,61Dには、カバー30の下端部30Bに円滑に当接する傾斜面63が形成されている。例えば、カバー30が下方へずれて取り付けられている場合に、カバー30が前記開位置から前記閉位置まで回動される過程で、当接部61C,61Dの傾斜面63は、カバー30の下端部30Bに当接して上方の力をカバー30に付与する。これにより、コイルバネ52を上方へ伸長させるとともにカバー30を上方へ変位させることができる。その結果、カバー30が前記閉位置に到達した状態で、開口20に対するカバー30の位置ずれが矯正されて、開口20がカバー30によって適切に閉塞される。
本実施形態では、4つの当接部61が開口20の周縁に設けられた構成を例示したが、例えば、4つの当接部61が開口20の周縁に設けられておらず、カバー30の上端部30A又は下端部30Bに設けられていてもよい。この場合の各当接部61は、本発明の第2当接部の一例である。このような構成であれば、カバー30が前記開位置から前記閉位置まで回動される過程で、各当接部61は開口20の縁部20A,20Bに当接して、縁部20A,20Bから上下方向D1のいずれか一方(上方又は下方)の力を受ける。これにより、コイルバネ52を上下方向D1に伸長又は収縮させるとともに、カバー30を上下方向D1へ変位させることができる。その結果、カバー30が前記閉位置に到達した状態で、開口20に対するカバー30の位置ずれが矯正されて、開口20がカバー30によって適切に閉塞される。
なお、上述の実施形態では、可動部44の固定片53がコイルバネ52の線材で形成された構成を例示したが、本発明はこのような構成に限られない。例えば、図5に示すように、可動部44は、コイルバネ52と、プレート状のカバー側固定プレート65とを有する構成であってもよい。この場合、カバー側固定プレート65がカバー30にネジなどの締結具50で固定され、コイルバネ52の上端部がカバー側固定プレート65に締結具50で固定される。
また、上述の実施形態では、上側のヒンジ部41A及び下側のヒンジ部41Bを共に同じ向きとなるように取り付けた構成を例示したが、本発明はこのような構成に限られない。例えば、図6に示すように、上側のヒンジ部41Aと下側のヒンジ部41Bとを反対向きとなるように取り付けてもよい。つまり、上側のヒンジ部41Aは、支軸47が上方へ向けて延出しており、その上端からコイルバネ52が下方へ挿通される構成である。一方、下側のヒンジ部41Bは、支軸47が下方へ向けて延出しており、その下端からコイルバネ52が上方へ挿通される構成である。
また、上述の実施形態では、上下に隔てられた2つのヒンジ部41を有するカバー支持機構40について例示したが、カバー支持機構40は、1つのヒンジ部41で構成されたものであってもよい。つまり、ヒンジ部41の数は限定されない。
[他の実施形態]
以下、図7及び図8を参照して、本発明の他の実施形態として、画像形成装置10に適用されるカバー支持機構70(本発明のカバー開閉支持機構の一例、図7参照)について説明する。なお、以下の実施形態では、上述の実施形態と共通する構成には、同じ符号を付し示すことにより、当該共通の構成の説明を省略する。
以下、図7及び図8を参照して、本発明の他の実施形態として、画像形成装置10に適用されるカバー支持機構70(本発明のカバー開閉支持機構の一例、図7参照)について説明する。なお、以下の実施形態では、上述の実施形態と共通する構成には、同じ符号を付し示すことにより、当該共通の構成の説明を省略する。
図7に示すように、カバー支持機構70は、カバー30を内部フレーム11Bに回動可能に連結する1つのヒンジ部71と、バネ支持軸85(85A,85B)と、を備える。ヒンジ部71は、開口20を開閉するカバー30を筐体11に回動可能に連結するものである。図7に示すように、ヒンジ部71は、筐体11の内部フレーム11Bに固定される固定部72と、コイルバネ82と、カバー30の裏面に固定される固定部73と、を備える。ここで、固定部72は、本発明の固定部の一例であり、コイルバネ82及び固定部73は、本発明の可動部の一例である。
固定部72,73は、コイルバネ82の線材で形成されており、コイルバネ82と一体に形成されている。固定部73及びコイルバネ82は、上述した固定片53及びコイルバネ52と同じ構成である。一方、固定部72は、コイルバネ82の下端部から前記コイル軸に対して垂直な方向(垂直方向)であって、固定部73の延出方向とは反対の方向へ延出している。固定部72は、コイルバネ82からの延出方向が異なるだけであり、他の部分は固定部73(固定片53)と同じ構成である。
図8に示すように、バネ支持軸85は、内部フレーム11Bから開口20へ向けて突出する鉤状の部材であり、例えば、内部フレーム11Bに一体に形成されている。上側のバネ支持軸85Aと下側のバネ支持軸85Bは、互いに、上下方向D1に隔てられている。上側のバネ支持軸85Aは、開口20側へ延出してから下方へ90度屈曲された形状に形成されている。下側のバネ支持軸85Bは、開口20側へ延出してから上方へ90度屈曲された形状に形成されている。上側のバネ支持軸85Aにコイルバネ82の上端部が挿通され、下側のバネ支持軸85Bにコイルバネ82の下端部が挿通されることにより、コイルバネ82がバネ支持軸85A,85Bによって軸周りに回動可能に支持されている。そして、固定部73がカバー30の裏面にネジなどの締結具50によって固定されており、固定部72が内部フレーム11Bにネジなどの締結具50によって固定されている。
このようなヒンジ部71を備えるカバー支持機構70であっても、画像形成装置10において、筐体11に確実にカバー30を取り付けることができ、且つ、内部フレーム11Bに対するカバー30の取付位置がヒンジ部71の軸方向にずれていてもカバー30が閉姿勢にされた状態でその位置ずれを矯正することが可能である。
10 :画像形成装置
11 :筐体
11A :外装フレーム
11B :内部フレーム
12 :右側面
18A :側面カバー
18B :後方パネル
20 :開口
20A :縁部
20B :縁部
21 :後縁部
30 :カバー
40 :カバー支持機構
41 :ヒンジ部
43 :固定部
44 :可動部
46 :固定プレート
46A :突出部
47 :支軸
52 :コイルバネ
53 :固定片
61 :当接部
65 :カバー側固定プレート
70 :カバー支持機構
71 :ヒンジ部
72 :固定部
73 :固定部
82 :コイルバネ
83 :固定部
85 :バネ支持軸
11 :筐体
11A :外装フレーム
11B :内部フレーム
12 :右側面
18A :側面カバー
18B :後方パネル
20 :開口
20A :縁部
20B :縁部
21 :後縁部
30 :カバー
40 :カバー支持機構
41 :ヒンジ部
43 :固定部
44 :可動部
46 :固定プレート
46A :突出部
47 :支軸
52 :コイルバネ
53 :固定片
61 :当接部
65 :カバー側固定プレート
70 :カバー支持機構
71 :ヒンジ部
72 :固定部
73 :固定部
82 :コイルバネ
83 :固定部
85 :バネ支持軸
Claims (7)
- 装置本体に形成された開口を開閉するカバーを予め定められた回動支点を中心に回動可能に前記装置本体に連結するヒンジ部を備え、
前記ヒンジ部は、
前記装置本体に固定される固定部と、
前記カバーに取り付けられ、前記カバーの開閉に応じて前記カバーの回動方向と同方向へ伸縮する前記回動支点の軸方向に延びるコイルバネを含む可動部と、を備えるカバー開閉支持機構。 - 前記開口における前記軸方向の縁部に設けられ、前記カバーが閉位置へ回動される場合に前記カバーの側端部に当接して前記軸方向の力を付与することにより前記コイルバネを前記軸方向に収縮させるとともに前記カバーを前記軸方向へ変位させる第1当接部を更に備える、請求項1に記載のカバー開閉支持機構。
- 前記カバーにおける前記軸方向の側端部に設けられ、前記カバーが閉位置へ回動される場合に前記開口の縁部に当接して前記縁部から前記軸方向の力を受けることにより前記コイルバネを前記軸方向に収縮させるとともに前記カバーを前記軸方向へ変位させる第2当接部を更に備える、請求項1に記載のカバー開閉支持機構。
- 前記可動部は、前記コイルバネの軸心に垂直な方向へ延出し、前記カバーに固定される固定片を有する、請求項1から3のいずれかに記載のカバー開閉支持機構。
- 前記固定片は、前記コイルバネの線材で形成されており、前記コイルバネと一体に形成されている請求項4に記載のカバー開閉支持機構。
- 前記固定部は、前記装置本体に固定される固定プレートと、前記固定プレートに設けられ前記軸方向に延びる支軸と、を有し、
前記可動部は、前記コイルバネが前記支軸に挿通されることにより前記固定部に回動可能に支持されている、請求項1から5のいずれかに記載のカバー開閉支持機構。 - 開口を有する装置本体と、
前記開口を開閉するカバーと、
請求項1から6のいずれかに記載のカバー開閉支持機構と、を備える画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017244161A JP2019109437A (ja) | 2017-12-20 | 2017-12-20 | カバー開閉支持機構、カバー開閉支持機構を備える画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017244161A JP2019109437A (ja) | 2017-12-20 | 2017-12-20 | カバー開閉支持機構、カバー開閉支持機構を備える画像処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019109437A true JP2019109437A (ja) | 2019-07-04 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2019109437A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020250478A1 (ja) | 2019-06-12 | 2020-12-17 | 日本電気株式会社 | 音波感受用光ファイバケーブル |
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2017
- 2017-12-20 JP JP2017244161A patent/JP2019109437A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020250478A1 (ja) | 2019-06-12 | 2020-12-17 | 日本電気株式会社 | 音波感受用光ファイバケーブル |
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