JP2000241660A - メカニカルスプライス - Google Patents

メカニカルスプライス

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Publication number
JP2000241660A
JP2000241660A JP11038862A JP3886299A JP2000241660A JP 2000241660 A JP2000241660 A JP 2000241660A JP 11038862 A JP11038862 A JP 11038862A JP 3886299 A JP3886299 A JP 3886299A JP 2000241660 A JP2000241660 A JP 2000241660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
groove
substrate
mechanical splice
slit
Prior art date
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Pending
Application number
JP11038862A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Nakatani
佳広 中谷
Kazuya Murakami
和也 村上
Hidekazu Abe
秀和 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバの接続損失を増加させることな
く、初期接続状態を高い信頼性で維持できるメカニカル
スプライスを提供する。 【解決手段】 対向する光ファイバ2同士を突合わせて
支持し位置決め調心するための溝3を有する基板4と、
上記溝3に挿入した光ファイバ2を押えるための平面5
を有する蓋部材6と、上記基板4と蓋部材6とを挟持し
て光ファイバ2を把持するための光ファイバ把持部材7
とを備え、光ファイバ2の突合わせ位置近傍に屈折率整
合剤を塗布して接合するメカニカルスプライス1におい
て、上記基板4または上記蓋部材6の少なくともどちら
か一方の光ファイバ2の突合わせ位置近傍に、上記屈折
率整合剤内の気泡を逃がすためのスリット9を上記溝3
と交差するように形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対向する光ファイ
バ心線を突合わせ接続するためのメカニカルスプライス
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように、従来のメカニカルス
プライス51は、対向する光ファイバ同士を突合わせて
支持し位置決め調心するための断面略V字状の溝52を
有する棒状の基板53と、この基板53に重ね合わさ
れ、溝52に挿入した光ファイバを押えるための平面を
有する蓋部材54と、基板53と蓋部材54とを挟持し
て光ファイバを把持するための断面コ字状のクランプば
ねから成る光ファイバ把持部材55とを有している。
【0003】基板53と蓋部材54の重合わせ部の、光
ファイバ把持部材55の開放側端部には、くさび挿入溝
56が形成されており、このくさび挿入溝56にくさび
(図示せず)を挿入することによって、光ファイバ把持
部材55に対抗して基板53と蓋部材54を開き、隙間
を形成するようになっている。この隙間に端末処理され
た光ファイバを両端から挿入し、溝52内で突き合わせ
た後、くさびを抜き去り、光ファイバを基板53と蓋部
材54とで把持して固定・接続するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、多心光ファ
イバの突合わせ接続の場合、ファイバカット時の各心線
のカット長のばらつきにより、微小ではあるが突き合っ
ていない心線がある場合がある。そのため、メカニカル
スプライス51内の光ファイバの突合わせ位置近傍に
は、反射低減のためにグリース状の屈折率整合剤が塗布
されている。
【0005】上記メカニカルスプライス51において
は、光ファイバ把持部材55によって挟持された状態の
基板53と蓋部材54との隙間は数十μmと非常に小さ
い。そのため、屈折率整合剤に気泡が混入している場合
には、空間の少ない隙間で、温度サイクルを繰り返し、
屈折率整合剤の膨張収縮が繰り返されるうちに、気泡
が、突き合っていない心線の微小な空間がある端面部に
侵入してしまうことがある。このように、気泡が、突き
合っていない心線の端面部に侵入すると接続損失の増加
を招いてしまうという問題があった。
【0006】そこで、本発明は上記問題を解決するため
に案出されたものであり、その目的は、メカニカルスプ
ライス内の屈折率整合剤中に気泡が混入した場合でも、
その気泡が突き合っていない心線の端面部に侵入しない
ような構造にし、光ファイバの接続損失を増加させるこ
となく、初期接続状態を高い信頼性で維持できるメカニ
カルスプライスを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、対向する光ファイバ同士を突合わせて支持
し位置決め調心するための溝を有する基板と、上記溝に
挿入した光ファイバを押えるための平面を有する蓋部材
と、上記基板と蓋部材とを挟持して光ファイバを把持す
るための光ファイバ把持部材とを備え、光ファイバの突
合わせ位置近傍に屈折率整合剤を塗布して接合するメカ
ニカルスプライスにおいて、上記基板または上記蓋部材
の少なくともどちらか一方の光ファイバの突合わせ位置
近傍に、上記屈折率整合剤内の気泡を逃がすためのスリ
ットを上記溝と交差するように形成したものである。
【0008】上記構成によれば、屈折率整合剤内に気泡
が混入してもスリットを介して逃がすことができるの
で、気泡が、突き合っていない心線の端面部に侵入する
ことがなく、接続損失の増加を防止できる。
【0009】そして、上記スリットが、光ファイバの突
合わせ位置から2mm以内の位置を通過するように形成
されたものが好ましい。
【0010】また、上記スリットの深さ寸法が、光ファ
イバの心線の径よりも大きいものが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明を実施する好適一形態を添
付図面を参照しながら説明する。
【0012】図1は本発明に係るメカニカルスプライス
の実施の形態を示した斜視図、図2は基板を示した斜視
図、図3は蓋部材を示した斜視図、図4は他の実施の形
態の蓋部材を示した斜視図、図5はさらに他の実施の形
態の蓋部材を示した斜視図である。
【0013】まず、上記メカニカルスプライスの構成を
説明する。
【0014】図1に示すように、かかるメカニカルスプ
ライス1は、光ファイバ2を対向させて両側から挿入し
て突合わせ接続するための接続器であって、光ファイバ
2を支持し位置決め調心するための断面略V字状の溝3
を有する棒状の基板4と、この基板4に重ね合わされ、
溝3に挿入した光ファイバ2を押えるための平面5(図
3参照)を有する蓋部材6と、基板4と蓋部材6とを挟
持して光ファイバ2を把持するための断面コ字状のクラ
ンプばねから成る光ファイバ把持部材7とを有してい
る。
【0015】溝3は、突き合わされる光ファイバ2の心
線2aの本数と同数、基板4の長手方向に沿って形成さ
れている。また、溝3の断面形状は、V字状に限られる
ことなく、U字状、C字状、半円や矩形であってもよ
い。
【0016】基板4と蓋部材6の重合わせ部の、光ファ
イバ把持部材7の開放側端部には、くさび挿入溝8が形
成されており、このくさび挿入溝8にくさび(図示せ
ず)を挿入することによって、光ファイバ把持部材7の
ばね力に対抗して基板4と蓋部材6を開き、隙間を形成
するようになっている。この隙間に端末処理された光フ
ァイバ2を両端から挿入し、溝3内で突き合わせた後、
くさびを抜き去り、光ファイバ2を基板4と蓋部材6と
で把持して固定・接続するようになっている。なお、光
ファイバ2は、基板4の略中心部で突き合わされるが、
この突合わせ位置近傍には、予め反射低減のためにグリ
ース状の屈折率整合剤が塗布されている。
【0017】本発明は、基板4または蓋部材6の少なく
ともどちらか一方の光ファイバの突合わせ位置近傍に、
屈折率整合剤内の気泡を逃がすためのスリット9を溝3
と交差するように形成したことを特徴とする。
【0018】本実施の形態においては、図2に示すよう
に、基板4の略中心部の光ファイバ2の突合わせ位置か
ら2mm以内の位置を通過して、溝3と直交するように
二本のスリット9が基板4の両側面まで貫通して形成さ
れている。このスリット9の深さ寸法は、光ファイバ2
の心線2aの径よりも大きくなるように設定されてい
る。
【0019】なお、スリット9は溝3に直交するものに
限られることなく、光ファイバ2の突合わせ位置から2
mm以内の位置で溝3と交差すれば、その交差角度は何
度であってもよい。また、スリット9の本数は二本に限
られるものではない。
【0020】図3に示すように、蓋部材6にも、基板4
のスリット9と相応する位置に、二本のスリット9が形
成されている。これらスリット9は、蓋部材6の両側面
まで貫通して形成されている。
【0021】次に、上記構成によるメカニカルスプライ
ス1の作用を説明する。
【0022】本発明によれば、光ファイバ2の突合わせ
位置近傍に塗布された屈折率整合剤は、溝3内だけでな
く、スリット9内にも充填される。そして、屈折率整合
剤内の気泡は、比較的大きな空間であるスリット9内に
逃げることとなるため、微小な空間である突き合ってい
ない心線2aの端面部に侵入するのを防止することがで
きる。これにより、光ファイバの接続損失を増加させる
ことなく、初期接続状態を高い信頼性で維持できる。
【0023】スリット9に逃げた屈折率整合剤内の気泡
は、徐々に基板4の両側面に流され、外部に排出され
る。
【0024】図4に示すように、蓋部材6のスリット9
は、蓋部材6の両側面まで貫通していないものであって
もよい。
【0025】また、図5に示すように、蓋部材6のスリ
ット9は、基板4の溝3と平行に形成されるものであっ
てもよい。
【0026】さらに、上記実施の形態においては、基板
4及び蓋部材6の両方にスリット9を形成したが、どち
らか一方に形成されていればよい。この場合、スリット
9は、基板4或いは蓋部材6の外側面まで貫通して形成
される方が、気泡を外部に排出できる点で優れている。
【0027】しかし、上記実施の形態のように基板4及
び蓋部材6の両方にスリット9を形成したものの方が、
屈折率整合剤内の気泡の逃げ道を多く確保できる点で優
れている。
【0028】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、屈折率整
合剤内の気泡が、スリット内に逃げて、光ファイバの心
線の端面部に侵入するのを防止することができ、光ファ
イバの接続損失を増加させることなく、初期接続状態を
高い信頼性で維持できるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るメカニカルスプライスの実施の形
態を示した斜視図である。
【図2】基板を示した斜視図である。
【図3】蓋部材を示した斜視図である。
【図4】他の実施の形態の蓋部材を示した斜視図であ
る。
【図5】さらに他の実施の形態の蓋部材を示した斜視図
である。
【図6】従来のメカニカルスプライスを示した斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 メカニカルスプライス 2 光ファイバ 2a 心線 3 溝 4 基板 5 平面 6 蓋部材 7 光ファイバ把持部材 9 スリット
フロントページの続き (72)発明者 阿部 秀和 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社オプトロシステム研究所内 Fターム(参考) 2H036 JA01 LA01 LA08 NA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する光ファイバ同士を突合わせて支
    持し位置決め調心するための溝を有する基板と、上記溝
    に挿入した光ファイバを押えるための平面を有する蓋部
    材と、上記基板と蓋部材とを挟持して光ファイバを把持
    するための光ファイバ把持部材とを備え、光ファイバの
    突合わせ位置近傍に屈折率整合剤を塗布して接合するメ
    カニカルスプライスにおいて、上記基板または上記蓋部
    材の少なくともどちらか一方の光ファイバの突合わせ位
    置近傍に、上記屈折率整合剤内の気泡を逃がすためのス
    リットを上記溝と交差するように形成したことを特徴と
    するメカニカルスプライス。
  2. 【請求項2】 上記スリットが、光ファイバの突合わせ
    位置から2mm以内の位置を通過するように形成された
    請求項1記載のメカニカルスプライス。
  3. 【請求項3】 上記スリットの深さ寸法が、光ファイバ
    の心線の径よりも大きい請求項1または2いずれかに記
    載のメカニカルスプライス。
JP11038862A 1999-02-17 1999-02-17 メカニカルスプライス Pending JP2000241660A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008181026A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバの保護スリーブ
US7857525B2 (en) 2006-12-27 2010-12-28 Hitachi Cable, Ltd. Optical connector

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US7857525B2 (en) 2006-12-27 2010-12-28 Hitachi Cable, Ltd. Optical connector
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