JP2000240788A - 車両における変速機の操作装置 - Google Patents
車両における変速機の操作装置Info
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Abstract
善、ミスシフト防止を図った車両における変速機の操作
装置を提供すること。 【解決手段】 変速操作におけるシフト入り時のみ、シ
フトノブ1に一定の荷重を印加すると、その後はシフト
ノブ1を自動的にシフトストロークエンドまで移動させ
る自動シフト機構と、自動シフト後に車両に搭載したエ
ンジンが所定の運転状態となったときには、該自動シフ
トを解除する自動シフト解除機構と、を備え、自動シフ
ト機構として、エアバルブB〜Gを設け、エアバルブB
〜Gによって、シフト入り方向のみ自動シフトとし、シ
フト抜き方向は、シフト力のアシストがなされるように
構成し、自動シフト解除機構として、エアバルブL1及
びL2を設け、エアバルブL1及びL2によって、自動
シフト後にエンジンが所定の運転状態となったときに
は、該自動シフトを解除する。
Description
機の操作装置に関し、特に、シフト操作性の向上を図る
技術に関する。
操作装置においては、シフト操作力を低減するために、
圧縮空気を利用した変速機倍力装置が取り付けられ、シ
フト操作力の低減、特に、大きな操作力を必要とする同
期時(シンクロ時)におけるシフト操作力の低減を図っ
ている(実開平6−16730号公報、実開平9−49
568号公報及び実開平6−87773号公報参照)。
基づいて簡単に説明すると、出力軸100の略中央内部
にはバルブ室101が設けられ、ここへ高圧空気(圧縮
空気)が供給される。そして、図16に示すシフトノブ
1と連係する入力軸102に連結された操作ロッド10
3の動きに伴ってリフタ104a、104bが移動し、
バルブ室101の左右のバルブ105a、105bの開
閉を行う。また、バルブ室101の左右には、シフト操
作に操作感を付与する反力室106a、106bが設け
られている。
される場合を考えると、入力軸102の左方向への移動
に伴いバルブ室101の右側のバルブ105bが開弁
し、ピストン107の右側に位置する倍力シリンダ室1
08bに高圧空気が供給され倍力が行われる。
うな従来の変速機の操作装置にあっては、シフト力のア
シスト機能のみしか付加されておらず、運転者はシフト
ストローク全域にわたりシフトノブを押し続けておく必
要がある。
ず、シフトストローク途中でのゴツゴツ感等もシフトノ
ブを押し続けている間の長きにわたり感じられるため、
シフトフィーリングも悪いという問題がある。
点に鑑み、シフト力のアシスト機能に運転者がシフトス
トローク全域にわたりシフトノブを押し続ける必要性を
なくした自動シフト機能の付加によって、運転者の労力
軽減が十分に図れ、しかも、シフトフィーリングが良好
であると共に、ミスシフトの対策をも施した車両におけ
る変速機の操作装置を提供することを目的とする。
る発明は、シフトノブからの変速操作力が伝達される操
作ロッドと、この操作ロッドの動作に応じて作動流体の
供給及び排出を行う供給・排出用弁装置と、この供給・
排出用弁装置から供給される作動流体を作用させて変速
操作力を倍力するピストンと、このピストンの両側に隔
てられた一対のシリンダ室と、を含んで構成される変速
機倍力装置を備えた車両における変速機の操作装置にお
いて、変速操作におけるシフト入り時のみ、シフトノブ
に一定の荷重を印加すると、その後はシフトノブを自動
的にシフトストロークエンドまで移動させる自動シフト
機構と、自動シフト後に車両に搭載したエンジンが所定
の運転状態となったときには、該自動シフトを解除する
自動シフト解除機構と、を備えたことを特徴とする。
構は、変速操作における少なくともシフト入り操作とシ
フト抜き操作とを検出するシフト操作検出手段と、該シ
フト操作検出手段からの検出信号に基づいて、シフト入
り操作では、作動流体供給源からシリンダ室に作用させ
る作動流体圧を、シフトノブに一定の荷重を印加した後
にシフトノブを自動的にシフトストロークエンドまで移
動させるための自動シフト用流体圧に切り換え、シフト
抜き操作では、作動流体供給源からシリンダ室に作用さ
せる作動流体圧を、シフトノブ操作中に変速操作力を倍
力するための変速操作力倍力用流体圧に切り換える切換
機構と、を含んで構成されたことを特徴とする。
前記供給・排出用弁装置と、この供給・排出用弁装置か
ら供給される作動流体圧を保持する作動流体圧保持用弁
装置と、この作動流体圧保持用弁装置から供給される作
動流体圧が作用する切換用弁装置と、を含んで構成さ
れ、前記切換用弁装置は、少なくとも4つのポートを有
し、作動流体供給源から供給・排出用弁装置と流体圧保
持用弁装置とを順に介する第1の流体経路に連通する第
1のポートと、前記第1の流体経路の供給・排出用弁装
置と流体圧保持用弁装置との間から分岐した第2の流体
経路に連通する第2のポートと、前記シリンダ室と第3
の流体経路を介して連通する第3のポートと、作動流体
供給源と第4の流体経路を介して連通する第4のポート
と、第2のポートと第3のポートとを連通する第1の連
通路と、第3のポートと第4のポートとを連通する第2
の連通路と、前記シフト操作検出手段からの検出信号に
基づいて、シフト入り操作では、作動流体供給源から第
1の流体経路及び第1のポートを介して供給される流体
圧を印加することによって前記第1の連通路を閉じて、
第2の連通路を開き、シフト抜き操作では、前記流体圧
の印加を解除することによって前記第1の連通路を開い
て、第2の連通路を閉じる弁機構と、を含んで構成さ
れ、前記流体圧保持用弁装置は、作動流体供給源から第
1の流体経路及び第1のポートを介しての前記切換用弁
装置の弁機構への流体供給停止後にも、該弁機構に所定
時間流体圧を印加させるべく流体圧を保持する構成とし
たことを特徴とする。
除機構は、流体圧保持用弁装置と切換用弁装置の第1の
ポートとの間の第1の流体経路若しくは第3の流体経路
に介装されて、エンジンが所定運転状態となったとき
に、前記介装経路を大気に開放する大気開放弁装置を含
んで構成されたことを特徴とする。
前記供給・排出用弁装置と、この供給・排出用弁装置か
ら供給される作動流体圧が作用する切換用弁装置と、を
含んで構成され、前記切換用弁装置は、少なくとも3つ
のポートを有し、作動流体供給源から供給・排出用弁装
置を経由する第1の流体経路に連通する第1のポート
と、前記シリンダ室と第2の流体経路を介して連通する
第2のポートと、作動流体供給源と第3の流体経路を介
して連通する第3のポートと、第1のポートと第2のポ
ートとを連通する第1の連通路と、第2のポートと第3
のポートとを連通する第2の連通路と、前記シフト操作
検出手段からの検出信号に基づいて、シフト入り操作で
は、電気的アクチュエータの一方向の作動にて前記第1
の連通路を閉じて、第2の連通路を開き、シフト抜き操
作では、電気的アクチュエータの他方向の作動にて前記
第1の連通路を開いて、第2の連通路を閉じる弁機構
と、を含んで構成としたことを特徴とする。
除機構は、第2の流体経路に介装されて、エンジンが所
定運転状態となったときに、前記第2の流体経路を大気
に開放する大気開放弁装置を含んで構成されたことを特
徴とする。
定運転状態は、変速機のシフト段がクラッチの接続後に
エンジンが過回転となる状態であることを特徴とする。
ト段がクラッチの接続後にエンジンの過回転となる条件
を検出する手段を含んで構成され、該手段として、変速
機の回転数を検出する回転数検出手段を設けたことを特
徴とする。
変速操作力が伝達される操作ロッドと、この操作ロッド
の動作に応じて作動流体の供給及び排出を行う供給・排
出用弁装置と、この供給・排出用弁装置から供給される
作動流体を作用させて変速操作力を倍力するピストン
と、このピストンの両側に隔てられた一対のシリンダ室
と、を含んで構成される変速機倍力装置を備えた車両に
おける変速機の操作装置において、運転者の所定の操作
の後、変速操作におけるシフト入り時のみ、シフトノブ
に一定の荷重を印加すると、その後はシフトノブを自動
的にシフトストロークエンドまで移動させる自動シフト
機構を備えたことを特徴とする。
機構は、運転者の操作を検出する運転操作検出手段と、
変速操作における少なくともシフト入り操作とシフト抜
き操作とを検出するシフト操作検出手段と、該運転操作
検出手段及びシフト操作検出手段からの検出信号に基づ
いて、シフト入り操作で、かつ運転者の所定の操作のと
きにのみ、作動流体供給源からシリンダ室に作用させる
作動流体圧を、シフトノブに一定の荷重を印加した後に
シフトノブを自動的にシフトストロークエンドまで移動
させるための自動シフト用流体圧に切り換え、シフト抜
き操作では、作動流体供給源からシリンダ室に作用させ
る作動流体圧を、シフトノブ操作中に変速操作力を倍力
するための変速操作力倍力用流体圧に切り換える切換機
構と、を含んで構成されたことを特徴とする。
は、前記供給・排出用弁装置と、前記供給・排出用弁装
置と、この供給・排出用弁装置から供給される作動流体
圧を保持する作動流体圧保持用弁装置と、この作動流体
圧保持用弁装置から供給される作動流体圧が作用する切
換用弁装置と、前記供給・排出用弁装置と流体圧保持用
弁装置との間の流体経路に介装されて該流体経路を開閉
する自動シフトロック用開閉弁装置と、を含んで構成さ
れ、前記切換用弁装置は、少なくとも4つのポートを有
し、作動流体供給源から供給・排出用弁装置と流体圧保
持用弁装置とを順に介する第1の流体経路に連通する第
1のポートと、前記第1の流体経路の供給・排出用弁装
置と自動シフトロック用弁装置との間から分岐した第2
の流体経路に連通する第2のポートと、前記シリンダ室
と第3の流体経路を介して連通する第3のポートと、作
動流体供給源と第4の流体経路を介して連通する第4の
ポートと、第2のポートと第3のポートとを連通する第
1の連通路と、第3のポートと第4のポートとを連通す
る第2の連通路と、運転操作検出手段及びシフト操作検
出手段からの検出信号に基づいて、運転者の所定の操作
で自動シフトロック用開閉弁装置が開状態、かつ、シフ
ト入り操作では、作動流体供給源から第1の流体経路及
び第1のポートを介して供給される流体圧を印加するこ
とによって前記第1の連通路を閉じて、第2の連通路を
開き、シフト抜き操作では、前記流体圧の印加を解除す
ることによって前記第1の連通路を開いて、第2の連通
路を閉じる弁機構と、を含んで構成され、前記流体圧保
持用弁装置は、作動流体供給源から第1の流体経路及び
第1のポートを介しての前記切換用弁装置の弁機構への
流体供給停止後にも、該弁機構に所定時間流体圧を印加
させるべく流体圧を保持する構成としたことを特徴とす
る。
は、前記供給・排出用弁装置と、この供給・排出用弁装
置から供給される作動流体圧が作用する切換用弁装置
と、を含んで構成され、前記切換用弁装置は、少なくと
も3つのポートを有し、作動流体供給源から供給・排出
用弁装置を経由する第1の流体経路に連通する第1のポ
ートと、前記シリンダ室と第2の流体経路を介して連通
する第2のポートと、作動流体供給源と第3の流体経路
を介して連通する第3のポートと、第1のポートと第2
のポートとを連通する第1の連通路と、第2のポートと
第3のポートとを連通する第2の連通路と、操作検出手
段及びシフト操作検出手段からの検出信号に基づいて、
運転者の所定の操作の後シフト入り操作では、電気的ア
クチュエータの一方向の作動にて前記第1の連通路を閉
じて、第2の連通路を開き、シフト抜き操作では、電気
的アクチュエータの他方向の作動にて前記第1の連通路
を開いて、第2の連通路を閉じる弁機構と、を含んで構
成としたことを特徴とする。
所定の操作は、クラッチを断とする操作であることを特
徴とする。
求項1に係る発明において、シフト入り時には、ある一
定の荷重をシフトノブに加えることによって自動的にシ
フト動作が行われるため、即ち、運転者のシフトノブへ
の所定の入力をトリガにして、その後は、シフトノブへ
の入力を解除しても自動的にシフト動作が行われ、この
シフト動作によりエンジンが所定の運転状態となったと
きには、この自動シフトが解除される。
時のみ自動シフト機能が奏され、シフト抜き時には、自
動シフト機能を解除して、通常のパワーアシスト機能の
みが奏される。
機倍力装置に複数の弁装置を付加することにより構成で
きるため、構造が簡単で、製作コストを安価に抑えるこ
とができる上、シフト機構そのものの信頼性、耐久性も
従来と同様に維持することができ、特に、弁機構におけ
る流体圧切換制御により、自動シフト機能と通常のパワ
ーアシスト機能との切換が簡単に行われる。
所定の運転状態となったときに、第1の流体経路若しく
は第3の流体経路が大気に開放され、自動シフトが解除
される。
機倍力装置に複数の弁装置を付加することにより構成で
きるため、構造が簡単で、製作コストを安価に抑えるこ
とができる上、シフト機構そのものの信頼性、耐久性も
従来と同様に維持することができ、特に、弁機構におけ
る電気的アクチュエータ制御により、自動シフト機能と
通常のパワーアシスト機能との切換が簡単に行われる。
所定の運転状態となったときに、第2の流体経路が大気
に開放され、自動シフトが解除される。請求項7に係る
発明において、変速機のシフト段がクラッチの接続後に
エンジンが過回転となるエンジン運転状態で、自動シフ
トが解除され、エンジンが保護される。
転数を検出することにより、変速機のシフト段がクラッ
チの接続後にエンジンの過回転となる条件が検出され
る。請求項9に係る発明において、運転者の所定の操作
の後シフト入り時には、ある一定の荷重をシフトノブに
加えることによって自動的にシフト動作が行われるた
め、即ち、運転者のシフトノブへの所定の入力をトリガ
にして、その後は、シフトノブへの入力を解除しても自
動的にシフト動作が行われる。
り動作が行われても自動シフト動作は行われない。請求
項10に係る発明において、運転者の所定の操作の後シ
フト入り時のみ自動シフト機能が奏され、シフト抜き時
には、自動シフト機能を解除して、通常のパワーアシス
ト機能のみが奏される。
速機倍力装置に複数の弁装置を付加することにより構成
できるため、構造が簡単で、製作コストを安価に抑える
ことができる上、シフト機構そのものの信頼性、耐久性
も従来と同様に維持することができ、特に、弁機構にお
ける流体圧切換制御により、自動シフト機能と通常のパ
ワーアシスト機能との切換が簡単に行われる。
速機倍力装置に複数の弁装置を付加することにより構成
できるため、構造が簡単で、製作コストを安価に抑える
ことができる上、シフト機構そのものの信頼性、耐久性
も従来と同様に維持することができ、特に、弁機構にお
ける電気的アクチュエータ制御により、自動シフト機能
と通常のパワーアシスト機能との切換が簡単に行われ
る。
を断とする運転者の操作後シフト入り時には、ある一定
の荷重をシフトノブに加えることによって自動的にシフ
ト動作が行われる。
本発明を詳述する。図16は、車両搭載状態における変
速機の操作力伝達系の構成を示している。
途中にゴムダンパ2が介装されたリンクロッド3(3a
〜3c)からなるリンク機構によって、変速機倍力装置
4の入力軸5に伝達される。そして、変速機倍力装置4
は、入力軸A1に入力されたシフトノブ1からの入力操
作力を、高圧のエア(圧縮エア)の作用によって入力操
作力に略比例した出力操作力に倍力し、この出力操作力
を図示しない出力軸を介して出力レバーA5に出力す
る。この出力レバーA5に出力された出力操作力は、シ
フトシャフト7及びセレクト&シフトレバー8を介して
図示しないトランスミッションに伝達され、変速動作が
行われる。
いて適用される本発明の変速機の操作装置の概要につい
て説明する。図1において、本発明の変速機の操作装置
は、シフトノブ1からの変速操作力が伝達される操作ロ
ッド16と、作動流体としてのエアを作用させて変速操
作力を倍力するピストン13及び該ピストン13の両側
に隔てられた一対のシリンダ室A2,A’2、操作ロッ
ド16の動作に応じて前記エアの供給及び排出を行う供
給・排出用弁装置(以下、供給・排出用エアバルブA
3,A4)と、を含んで構成される前述の変速機倍力装
置を備える一方、変速操作におけるシフト入り時のみ、
シフトノブ1に一定の荷重を印加すると、その後はシフ
トノブ1を自動的にシフトストロークエンドまで移動さ
せる自動シフト機構と、自動シフト後に車両に搭載した
エンジンが所定の運転状態となったときには、該自動シ
フトを解除する自動シフト解除機構と、を備えている。
よって、従来と同様のシフト力のアシスト機能を備えて
おり、シフト抜き時のシフト力がアシストされるように
なっている。
本体Aを備えており、この変速機倍力装置本体Aには、
従来と同様のシフト力のアシスト機構(エアバルブA
3,A4等)が装備されている。
ルブB〜Gが設けられており、これらのエアバルブB〜
Gによって、シフト入り方向のみ自動シフトとし、シフ
ト抜き方向は、前記と同様のシフト力のアシストがなさ
れるように構成されている。
ルブL1及びL2が設けられており、これらのエアバル
ブL1及びL2によって、自動シフト後に車両に搭載し
たエンジンが所定の運転状態となったときには、該自動
シフトを解除するように構成されている。
と、シフト時の作動音を低減するためのダンパ装置H,
Iが設けられている。そして、入力軸A1が、図のシフ
トノブ1の動きによって移動させると、エアバルブA3
又はA4が開弁し、エア圧保持用弁装置(以下、エア圧
保持用エアバルブ)C又はEを経由して、切換用弁装置
(以下、切換用エアバルブ)B又はDにエア圧が作用す
る。
ア圧がある一定の値を越えると、かかるエアバルブB又
はDの下部の弁体が開き、エア供給源99からのエアが
シリンダ室A2又はA’2に導かれ、これにより、出力
レバーA5が移動させる。
り操作とシフト抜き操作とを検出するシフト操作検出手
段を構成するシフト操作検出用エアバルブF、Gが設け
られている。
速機のシフト段がクラッチの接続後にエンジンの過回転
となる条件を検出する手段としての変速機の回転数を検
出する回転数検出手段(回転センサ)Xと、該回転セン
サXからの検出信号に基づいて、前記エアバルブL1及
びL2を制御するコントローラYと、が設けられてい
る。
細構造について説明する。図1において、変速機倍力装
置本体Aのハウジング10に形成された円筒状のシリン
ダ11と同心円上に、摺動可能に軸支された中空円筒状
の出力軸12が配設されている。
のエアを作用させて変速操作力を倍力するピストン13
及びシリンダ室A2,A’2が設けられている。即ち、
出力軸12の外周部には、シリンダ11に内接するピス
トン13が固定され、ピストン13の両側部には、該ピ
ストン13によって隔てられた2つのシリンダ室A2,
A’2が形成されている。
室A2,A’2にそれぞれ連通するポート14,15が
開設されている。前記出力軸12内には、その中心軸を
通る操作ロッド16が設けられており、該操作ロッド1
6は前記出力軸12に連係される。
と反対側の端部には、作動レバー17の一端部が回動自
由に連結される。そして、操作ロッド16の動作に応じ
て前記エアの供給及び排出を行う供給・排出用エアバル
ブA3,A4が設けられており、前記作動レバー17の
他端部は、ハウジング10の周壁に軸方向に延びて形成
された長穴18を貫通して外部に至り、2つのバルブA
3とA4の共通の軸状弁体55に連係される。
部は、ハウジング10に回動自由に支承されており、こ
の支承部を中心として揺動可能となっている。自動シフ
ト機構は、変速操作における少なくともシフト入り操作
とシフト抜き操作とを検出するシフト操作検出用エアバ
ルブF,Gと、該エアバルブF,Gからの検出信号(エ
ア圧信号)に基づいて、シフト入り操作では、エア供給
源からシリンダ室A2,A’2に作用させるエア圧を、
シフトノブ1に一定の荷重を印加した後にシフトノブ1
を自動的にシフトストロークエンドまで移動させるため
の自動シフト用エア圧に切り換え、シフト抜き操作で
は、エア供給源からシリンダ室A2,A’2に作用させ
るエア圧を、シフトノブ1の操作中に変速操作力を倍力
するための変速操作力倍力用エア圧に切り換える切換機
構と、を含んで構成される。
記の供給・排出用エアバルブA3,A4、エア圧保持用
エアバルブC,Eと、切換用エアバルブB,Dと、を含
んで構成される。
1に示すように、それぞれ本体52と、該本体52内に
貫通形成されたシリンダ53に両端部がスプリング54
に支持されて介装された共通の軸状弁体55と、から構
成されており、供給・排出用エアバルブA4側の本体5
2にはエアの供給口56が、供給・排出用エアバルブA
3側の本体52には排出口57が、それぞれ形成される
と共に、供給・排出用エアバルブA4側の本体52に
は、第1のエア経路19を介してエア圧保持用エアバル
ブEの後述するポートhと連通する吐出ポートnが、供
給・排出用エアバルブA3側の本体52には、第1のエ
ア経路19を介してエア圧保持用エアバルブCの後述す
るポートhと連通する吐出ポートmが、それぞれ形成さ
れる。
と図2に基づいて説明すると、切換用エアバルブB,D
は、少なくとも4つのポートを有し、供給・排出用エア
バルブA3,A4とエア圧保持用エアバルブC,Eを順
に介装した、エア供給源99からの第1のエア経路19
に連通する第1のポートaと、前記第1のエア経路19
の供給・排出用エアバルブA3,A4とエア圧保持用エ
アバルブC,Dとの間から分岐した第2のエア経路20
に連通する第2のポートbと、シリンダ室A2,A’2
と第3のエア経路21を介して連通する第3のポートc
と、エア供給源99と第4のエア経路22を介して連通
する第4のポートdと、第2のポートbと第3のポート
cとを連通する第1の連通路eと、第3のポートcと第
4のポートdとを連通する第2の連通路fと、前記シフ
ト操作検出用エアバルブF,Gからの検出信号圧が供給
される第5のポート(信号圧ポート)gと、該検出信号
圧に基づいて、シフト入り操作では、前記エア圧保持用
エアバルブC,Eを経由したエア圧にて前記第1の連通
路eを閉じて、第2の連通路fを開き、シフト抜き操作
では、弾性部材としてのスプリング23の弾性付勢力に
て前記第1の連通路eを開いて、第2の連通路fを閉じ
る弁機構24と、を含んで構成される。
Dは、図2に示すように、それぞれ本体25と、該本体
25内に貫通形成されたシリンダ26にスライド可能に
支持されたピストン27と、該ピストン27を常時図2
の上方に付勢するスプリング23と、通路部26の両端
部に嵌合固定された、ポートa,dを有する上下一対の
キャップ28,29と、下部のキャップ29にスプリン
グ30により支持されて、通路部26の下部のキャップ
29のポートdとの連通部を開閉する弁体31と、から
構成される。
をなす前記第1の連通路eが形成される。又、本体に
は、前記3つのポートb、c及びgが形成されている。
ピストン27下端部の小径部27Aの外周面とシリンダ
小径部26Aとの間に形成された隙間27aを介して第
2の連通路fと連通するように構成されている。
エア経路19の供給・排出用エアバルブA3,A4下流
に介装され、エア供給源99から供給・排出用エアバル
ブA3,A4、第1のエア経路19及び第1のポートa
を介しての前記弁機構24へのエア供給停止後に、該弁
機構24に所定時間エア圧を印加させるべくエア圧を保
持するものである。
具体的には、図3に示すように、それぞれ本体32と、
該本体32内に貫通形成されたボリューム室33にスプ
リングに34よって支持された弁体35と、から構成さ
れ、本体32には、供給・排出用エアバルブA3,A4
と連通する入口ポートhと、前記切換用エアバルブB,
Dの第1のポートaと連通する出口ポートiと、が形成
されている。
口ポートhとを連通する孔であって、ボリューム室33
内のエア圧低下速度を遅くするための排気絞り孔36が
形成されている。
4〜図5に示すように、それぞれ変速機倍力装置本体A
のハウジング10と一体成形された本体37と、該本体
37内に貫通形成されたシリンダ38にスプリング39
に支持されて介装された弁体40と、本体37内に固定
された弁体シート41と、シリンダ38の一方の端部に
嵌合固定された、入口ポートjを有するキャップ42
と、シリンダ38の途中及び他方の端部に嵌合固定され
た、スライド孔43a、44aを有する2つのガイド4
3、44と、弁体40と連動可能で、ガイド43,44
によりスライド自由に支持されたスプール45と、該ス
プール45を図の下方に弾性付勢するスプリング46
と、から構成されている。
開口し、かつ略中間部の外周面の相対向する2カ所に開
口する略逆T字形状の連通孔47が形成される。又、本
体37から突出するスプール45の先端面は、出力軸1
2外周面に固定取付された所定形状のカム48の外面に
当接される。
体シート41とガイド43との間と連通する信号圧供給
ポートkと、シリンダ38の下部と連通する排気ポート
lと、から構成されている。
ア経路22から分岐した第5のエア経路49と、該第4
のエア経路22を介して、エア供給源99と連通する。
又、シフト操作検出用エアバルブFの信号圧供給ポート
kは、第6のエア経路50を介して、切換用エアバルブ
Bの第5のポート(信号圧ポート)gに連通し、シフト
操作検出用エアバルブGの信号圧供給ポートkは、第7
のエア経路51を介して、切換用エアバルブDの第5の
ポート(信号圧ポート)gに連通する。
インについて説明する。は、エアバルブCのポートh
とエアバルブBのポートbとエアバルブA3のポートm
とを連通するエアライン。
力装置本体Aのシリンダ室A2とを連通するエアライ
ン。は、エアバルブCのポートiとエアバルブBのポ
ートaとを連通するエアライン。
のポートdとエアバルブF,Gのポートjとを連通する
エアライン。は、エアバルブBのポートgとエアバル
ブFのポートkとを連通するエアライン。
ブA4のポートnとを連通するエアライン。は、エア
バルブDのポートcと変速機倍力装置本体Aのシリンダ
室A’2とを連通するエアライン。
ブDのポートaとを連通するエアライン。は、エアバ
ルブDのポートgとエアバルブGのポートkとを連通す
るエアライン。
圧保持用エアバルブC,Eと切換用エアバルブB,Dの
第1のポートaとの間の第1のエア経路19に介装され
て、エンジンが所定の運転状態となったときに、前記第
1のエア経路19を大気に開放する大気開放弁装置とし
ての大気開放エアバルブL1及びL2が設けられてい
る。
からなり、3つのポートl1〜l3を夫々有すると共
に、ポートl1とl2とを連通し、かつ、l3を閉じる
状態と、ポートl1とl2とを連通し、かつ、ポートl
3を開いて、ポートl1とl2とをポートl3を対して
大気に開放する状態と、に選択的に切り換える弁体と、
を含んで構成される。
した回転センサXからの検出信号が入力されるコントロ
ーラYからの制御信号が入力される。かかる構成におい
て、入力軸A1が、シフトノブ1の動きによって図1の
左側に移動させると、操作ロッド16が同図の左側にス
ライドし、これによって作動レバー17がその上部側が
同図の右側に移動させるように揺動する。
によって、エアバルブA3及びA4共通の弁体55が図
の右側にスライドしてエアバルブA4が開弁し、エア供
給源99から第1のエア経路19を介してエアバルブA
4に送られたエアがポートnからエアバルブEのポート
hに導かれ、弁体35が開弁されて、エアはポートiを
経て、エアバルブDのポートaに導かれる。
ポートgに信号圧が供給されていない状態においては、
エア圧がある一定の値を越えると、図2(C)に示すよ
うに、ピストン27が下がり、これにより弁体31が押
し下げられて開弁する。
弁時には、ピストン27下端部の小径部27Aの外周面
とシリンダ26の小径部26Aとの間に形成された隙間
27aを介して第2の連通路fと連通し、これにより、
エア供給源99からのエアがポートdを介してポートc
に至り、このポートcから変速機倍力装置本体Aのポー
ト15にエアが至り、シリンダ室A’2にエアが導かれ
てピストン13を押し、これにより、出力レバーA5が
移動し、自動シフト機能を奏する。
によって図1の右側に移動させると、操作ロッド16が
同図の右側にスライドし、これによって作動レバー17
がその上部側が同図の左側に移動させるように揺動す
る。
によって、エアバルブA3及びA4共通の弁体55が図
の左側にスライドして、エアバルブA3が開弁し、エア
供給源99から第1のエア経路19を介してエアバルブ
A3に送られたエアがポートmからエアバルブCのポー
トhに導かれ、弁体35が開弁されて、エアはポートi
を経て、エアバルブBのポートaに導かれる。
ポートgに信号圧が供給されていない状態においては、
エア圧がある一定の値を越えると、上記と同様にして、
ピストン27が下がり、これにより弁体31が押し下げ
られて開弁する。
弁時には、ピストン27下端部の小径部27A外周面に
形成された溝27aを介して第2の連通路fと連通し、
これにより、エア供給源99からのエアがポートdを介
してポートcに至り、このポートcから変速機倍力装置
本体Aのポート14にエアが至り、シリンダ室A2にエ
アが導かれてピストン13を押し、これにより、出力レ
バーA5が移動し、自動シフト機能を奏する。
A3又はA4から、エアバルブB又はDのポートbにも
導かれるが、このバルブB又はDのポートbに導かれる
エア圧は、通常のパワーシフト作動信号圧となるもの
で、所定の条件のときに(ポートgに信号圧が供給され
た状態のとき:図2(A)参照)、ピストン27の第1
の連通路eを通ってポートcに至り、このポートcから
変速機倍力装置本体Aのシリンダ室A2又はA’2に導
かれてピストン13を押し、パワーシフト機能を奏す
る。
ム室33内のエア圧低下速度を遅くするための排気絞り
孔36が形成されているため、閉弁後にボリューム室3
3内エア圧低下速度が遅くなり、エアバルブB,Dが閉
弁するのに所要時間がかかる。
スタイムがある。このことは、自動シフト機能がシフト
入力停止までは確実に作用することを意味している。
は、シフト入力荷重、シフトスピード等においてさまざ
まな特質があるが、上記のように、自動シフト機能がシ
フト入力停止までは確実に作用することにより、上記の
ような特質に限らず、自動シフト機構の作動状態をシフ
ト完了まで確実に保持でき、ミスシフトを防止すること
ができる。
を付加すれば良い。又、この実施形態においては、エア
圧保持用エアバルブとして、エアダンパ方式の簡単なバ
ルブを用いたから、安価に抑えることができるが、エア
圧保持用エアバルブとして、電気式タイマを装備した電
磁弁を用いるようにしても良い。
4からエア圧力信号を供給して、該電磁弁を作動する構
成とし、設定エア圧以上のエア圧信号が入力される毎
に、閉弁し、その後一定タイマ時間後に開弁するように
構成する。
おいて、エアバルブF及びGとこの動作と関連して動作
するエアバルブB及びDの作動状況を図4〜図6及び図
2を参照して説明する。
エアバルブF及びエアバルブGのスプール45先端面
は、出力軸12のカム48の凸側48Aに接しており、
スプール45が押し上げられ、弁体40がリフトされて
いるため、エアバルブFにおいては、のエアライン
に、エア供給源99からのエアがエアラインを通じて
供給され、エアバルブGにおいては、のエアライン
に、エア供給源99からのエアがエアラインを通じて
供給される。このエア圧はのエアラインのエア圧と同
圧である。
トローク時(途中)には、エアバルブFのスプール45
先端面は、出力軸12のカム48の凹側48Bに接して
おり、スプール45がスプリング46によって押し下げ
られ、弁体40が弁体シート41に接して閉状態とな
り、スプール45と弁体40とが離れるため、のライ
ンのエアは、ポートkを介して排気ポートlに至り排気
される。
中立状態と同じとなる。又、エアバルブGのスプール4
5先端面は、出力軸12のカム48の凸側48Aに接し
ており、図4の中立状態と同じとなる。
トローク時(途中)には、エアバルブFのスプール45
先端面は、出力軸12のカム48の凸側48Aに接して
おり、図4の中立状態と同じとなる。
は、出力軸12のカム48の凹側48Bに接しており、
図5の右へのストローク時におけるエアバルブFと同じ
状態となる。
ルブF及びエアバルブGの作用に伴って、エアバルブB
及びエアバルブDのポートgに、のラインの信号圧が
加わっている場合、ピストン27は移動せず、常にの
ラインの圧力(ポートに作用する圧力)とのラインの
圧力(ポートに作用する圧力)とが等しい状態になる。
7が受ける力をF1,スプリング23のスプリング力を
f1としたとき、F1<f1の場合、ととのエア
ラインの圧力は、==となる。
号圧がポートgに加わっていない場合で、スプリング2
3のストローク分の荷重変動をΔf1、バルブ開弁力を
f2としたとき、f1+Δf1≦F1<f1+Δf1+
f2の場合、ととのエアラインの圧力は、=
、=一定(閉じたときの圧力を保持)となる。
号圧がポートgに加わっていない場合で、f1+Δf1
+f2≦F1の場合、とのエアラインの圧力は、
=となる。
けるシフトストローク状態と、各エアライン〜のエ
ア圧との関係を図7及び図8に示す。これらの図7及び
図8によって、上記の自動シフト機能とパワーシフト機
能との切換動作に伴う各エアライン〜のエア圧が判
る。
て説明する。上記のように、自動シフトの作動後に回転
センサXによって検出された変速機の回転数が設定値を
越えると、コントローラYからの制御信号がエアバルブ
L1或いはL2に送られ、これにより、エアバルブL1
或いはL2は、そのポートl1とl2とが連通し、か
つ、ポートl3を開いて、ポートl1とl2とをポート
l3を対して大気に開放する状態に切り換えられる。
され、これにより、エアバルブB或いはDのポートaに
印加されるエア圧が低下し、ピストン27が上がり、こ
れにより弁体31が押し上げられて閉弁状態となり、自
動シフトが解除される。
ジンが過回転となる虞が生じた場合に、自動シフトが強
制的に解除されることによって、エンジンを保護するこ
とができる。
線で示すように、第3のエア経路21に介装しても良
く、この場合、第3のエア経路21が大気に開放され、
これにより、シリンダ室A2又はA’2へ印加されるエ
ア圧が低下し、同様に自動シフトが解除される。
第3のエア経路21に介装した場合には、シリンダ室A
2又はA’2へ印加されるエア圧が直接的に低下するか
ら、エアバルブL1及びL2を、第1のエア経路19に
介装した場合のように残圧がシリンダ室A2又はA’2
へ印加されることがなく、確実に自動シフトを解除する
ことができる利点がある。
ば、シフト入り時には、ある一定の荷重をシフトノブ1
に加えることによって自動的にシフト動作が行われるた
め、即ち、運転者のシフトノブ1への所定の入力をトリ
ガにして、その後は、シフトノブ1への入力を解除して
も自動的にシフト動作が行われるため、従来のように運
転者がシフトノブ1をストローク全域にわたって押し続
ける必要がなくなり、シフト入り時の労力を軽減するこ
とができると共に、シフトノブ1を押し続ける必要がな
いため、ストローク途中でのゴツゴツ感等を運転者が感
じずにすみ、シフトフィーリングが向上する。
Gの組み合わせによって、シフト入り時のみ自動シフト
機能が奏され、シフト抜き時には、自動シフト機能を解
除して、通常のパワーアシスト機能のみが奏されるよう
にしたから、シフト抜き時の労力の軽減を図ることがで
きる。
アバルブB〜Gを付加することにより、構成できるた
め、構造が簡単で、製作コストを安価に抑えることがで
きる上、シフト機構そのものの信頼性、耐久性も従来と
同様に維持することができる。
自動シフトが行われた場合には、この自動シフトを強制
的に解除する機構を付加したから、運転者のミスシフト
によるエンジンの過回転を未然に防止でき、エンジンを
保護することができる。
明する。図9〜図11の実施形態は、変速機倍力装置本
体Aの2つのシリンダ室A2,A’2に対応して2つ設
けられたエアバルブF,Gを単一のエアバルブ58から
構成したものである。
装置本体Aのハウジング10と一体成形された本体59
と、該本体59内に貫通形成されたシリンダ60にスプ
リング61に支持されて介装された作動ロッド62と、
スプリング63に支持されて介装されたスプール64
と、スプリング65に支持されて介装された第1の弁体
66と、前記スプール64に一体成形された第2の弁体
67と、スプール64にスライド自由に支持され、か
つ、スプリング68に支持されて介装された第3の弁体
69と、該第3の弁体69に設けられて、前記第2の弁
体67に対する第1の弁体シート70と、本体59内壁
に設けられて、前記第3の弁体69に対する第2の弁体
シート71と、から構成されている。
通可能な6つのポートo〜tが形成される。又、本体5
9から突出するスプール64の先端面は、出力軸12外
周面に固定取付された所定形状のカム72外面に当接さ
れる。
た連通穴73と、該連通穴73と連通して、作動ロッド
62外面に開口する連通孔74とが形成されている。ス
プール64には両端が閉塞された連通穴75と、該連通
穴75と連通して、スプール64外面に開口する連通孔
76とが形成されている。
述する。シフトの中立時には、図9に示すように、スプ
ール64先端面は、出力軸12のカム72の凸側72A
と凹側72Bの略中間部に接しており、スプール64が
若干押し上げられているため、のエアラインとのエ
アラインに、エア供給源99からポートo,sを介して
供給されたエアが供給される。
には、図10に示すように、スプール64先端面は、出
力軸12のカム72の凸側72Aに接しており、スプー
ル64が完全に押し上げられた状態となり、のエアラ
インのエアは、スプール64の連通穴75を介して排気
ポートtに至り排気される。
らポートoを介して供給されたエアが供給される。更
に、左へのシフトストローク時(途中)には、図11に
示すように、スプール64先端面は、出力軸12のカム
72の凹側72Bに接しており、スプール64が押し下
げられた状態となる。
ロッド62の連通穴73を介して排気ポートqに至り排
気される。又、のエアラインに、エア供給源99から
ポートsを介して供給されたエアが供給される。
において、2つ設けたエアバルブF,Gを単一のエアバ
ルブ58から構成でき、バルブ自体の構成の簡略化、エ
アラインの簡略化、カム数の低減を図れる。
フト操作検出手段を電気的スイッチとしてのストローク
スイッチO,Pにより構成すると共に、エアバルブ
B’,D’をこのストロークスイッチO,Pからのオン
・オフ信号に基づいて電気的アクチュエータとしてのソ
レノイドJ,Kによって作動するようにしたものであ
る。
ブA3,A4と、切換用エアバルブB’,D’と、を含
んで構成される。前記切換用エアバルブB’,D’は、
少なくとも3つのポートを有し、供給・排出用エアバル
ブA3,A4を介装したエア供給源99からの第1のエ
ア経路77に連通する第1のポートuと、シリンダ室A
2,A’2と第2のエア経路78を介して連通する第2
のポートxと、エア供給源99と第3のエア経路79を
介して連通する第3のポートyと、第1のポートuと第
2のポートxとを連通する第1の連通路80と、第2の
ポートxと第3のポートyとを連通する第2の連通路8
1と、ストロークスイッチO,Pからの検出信号に基づ
いて、シフト入り操作では、ソレノイドJ,Kの一方向
の作動にて前記第1の連通路80を閉じて、第2の連通
路81を開き、シフト抜き操作では、ソレノイドJ,K
の他方向の作動にて前記第1の連通路80を開いて、第
2の連通路81を閉じる弁機構82と、から構成され
る。
ブD’の具体的な構造は、図1等に示したエアバルブB
及びエアバルブDの構造に対して、ポートaとポートg
が設けられていない以外は同様であるから、説明を省略
する。
ルブD’には、排気ポートzが形成されている。前記ス
トロークスイッチO,Pは、2つ設けられ、一方のスト
ロークスイッチHは、出力軸12外周面の2つのカム8
3及び84のうち一方のカム83によってオン・オフさ
れ、他方のストロークスイッチIは、他方のカム84に
よってオン・オフされる。
その接触片がカム83,84の凹側83A,84Aに位
置したときにオン、凸側83B,84Bに位置したとき
にオフとなる。
構造を工夫することによって、単一のカムと単一のスト
ロークスイッチを設けるだけにしても良い。例えば、図
13に示すように、カム86に凹部86Aと2段階の凸
部(第1の凸部86B及び第2の凸部86C)を設け
る。
に示すように、その接触片がカム86の第1の凸部86
Bに位置したときに、両ソレノイドJ,Kにそれぞれオ
フ信号を発し、図13(C)に示すように、第2の凸部
86Cに位置したときに、ソレノイドJにオン信号を、
ソレノイドKにオフ信号を発し、図13(B)に示すよ
うに、凹部86Aに位置したときに、ソレノイドJにオ
フ信号を、ソレノイドKにオン信号を発するように構成
する。
機構として、第2のエア経路78に介装されて、先の実
施形態のエアバルブL1,L2と同様の構成であって、
前記第2のエア経路78を大気に開放する大気開放弁装
置としての大気開放エアバルブL3, L4が設けられて
おり、自動シフト入れの作動中に図1の実施形態で示し
た回転センサXによって検出された変速機の回転数が設
定値を越えて、クラッチ接続後にエンジン回転数が所定
値以上になると予測されるとき、コントローラYからの
制御信号がエアバルブL3, L4に送られ、これによ
り、エアバルブL3, L4は、第2のエア経路78を大
気に開放する状態に切り換えられて、これにより、シリ
ンダ室A2又はA’2へ印加されるエア圧が低下し、自
動シフトが解除される。
アバルブをハウジングに設ける必要がく、エアバルブ数
を低減でき、エアバルブ自体の構造の簡略化を図ること
ができる。
明する。この実施形態は、運転者の所定の操作で、か
つ、変速操作におけるシフト入り時のみ、シフトノブ1
に一定の荷重を印加すると、その後はシフトノブ1を自
動的にシフトストロークエンドまで移動させる自動シフ
ト機構を備えたものである。
を検出する運転操作検出手段と、自動シフトロック用開
閉弁装置としてのエアバルブM1,M2、を備えて構成
される。
者がクラッチを断とする操作であり、運転操作検出手段
として、クラッチ断操作によりクラッチブースタにエア
を供給するエアラインから分岐したエアライン87から
のエア圧を前記自動シフトロック用エアバルブM1,M
2に供給する機構を設ける。
1,M2は、供給・排出用エアバルブA3,A4と流体
圧保持用エアバルブC,Eとの間のエア経路に介装され
て、該エア経路を開閉する構成とされる。
示すように、4つのポート88a〜88dを有し、クラ
ッチブースタにエアを供給するエアラインから分岐した
エアライン87からのエア圧信号が入力される信号圧ポ
ート88aと、排気ポート88bと、供給・排出用エア
バルブA3,A4のポートm,nと連通する入口ポート
88cと、エアバルブC,Eのポートhと連通される出
口ポート88dと、入口ポート88cと出口ポート88
d間の通路の開閉を行う弁機構と、から構成される。
れぞれ本体89と、該本体89内に貫通形成されたシリ
ンダ90にスライド可能に支持されたピストン91と、
該ピストン91を常時図の右方に付勢するスプリング9
2と、シリンダ90の両端部に嵌合固定された、ポート
88a,88cを有する一対のキャップ93,94と、
キャップ94にスプリング95により支持されて、シリ
ンダ90のキャップ94のポート88cとの連通部を開
閉する弁体96と、から構成される。
をなす連通路88eとスプリング95の配設空間と連通
路88eとを連通する連通路88fが形成される。又、
本体89には、前記2つのポート88b及び88dが形
成されている。
は、ピストン91端部の小径部91Aの外周面とシリン
ダ90の小径部90Aとの間に形成された隙間91aを
介して連通路88cと連通するように構成されている。
機のシフト操作の準備動作としてクラッチペダルを踏み
込むと、クラッチブースタにエアが供給れると同時にエ
アライン87からエアバルブM1或いはM2の信号圧ポ
ートaにエア圧が導かれ、エア圧がある一定の値を越え
ると、ピストン91が図15の左方にスライドし、これ
により弁体96がスライドされて開弁する。
トhにエアバルブA3或いはA4からのエアが供給さ
れ、先の実施形態の作用と同様に、自動シフト動作が奏
される。
ト動作がなされた場合には、エアバルブM1或いはM2
は閉弁状態のままであり、パワーアシスト機能は奏され
るが、自動シフト機能はロックされた状態となる。
のシフト操作の準備動作を行わないと、自動シフト機構
は働かず、運転者がクラッチを断とする変速機のシフト
操作の準備動作を行った上で、変速操作におけるシフト
入り時のみ、シフトノブ1に一定の荷重を印加すると、
その後はシフトノブ1を自動的にシフトストロークエン
ドまで移動させる自動シフト機構が働く。
理由によりシフト動作がなされても、自動シフトが働か
ず、ミスシフトの虞が回避される。尚、かかる実施形態
においては、エアバルブM1,M2を用いて、これをク
ラッチブースタにエアを供給するエアラインから分岐し
たエラライン87からのエア圧信号を入力させて作動す
る構成としたが、エアバルブM1,M2に代えて電磁弁
を設け、この電磁弁を、クラッチを断とする操作を検出
する手段としてのクラッチペダルの操作でオン・オフさ
れるスイッチからの信号によって作動する構成としても
良い。
作検出手段を電気的スイッチとしてのストロークスイッ
チO,Pにより構成すると共に、エアバルブB’,D’
をこのストロークスイッチO,Pからのオン・オフ信号
に基づいて電気的アクチュエータとしてのソレノイド
J,Kによって作動するようにした実施形態に、かかる
自動シフトロック機構を設ける場合は、エアバルブ
B’,D’をストロークスイッチO,Pからのオン・オ
フ信号とクラッチペダルの操作でオン・オフされるスイ
ッチからのオン・オフ信号の両方に基づいてソレノイド
J,Kによって作動する構成とすれば良い。
明によれば、従来のように運転者がシフトノブをストロ
ーク全域にわたって押し続ける必要がなくなり、シフト
入り時の労力を軽減することができると共に、シフトノ
ブを押し続ける必要がないため、ストローク途中でのゴ
ツゴツ感等を運転者が感じずにすみ、シフトフィーリン
グが向上し、自動シフト後に車両に搭載したエンジンが
所定の運転状態となったときには、該自動シフトを解除
する機構を設けたから、例えば、エンジンが過回転する
ようなミスシフトがなされるのが防止できる。
時のみ自動シフト機能が奏することができ、シフト抜き
時には、自動シフト機能を解除して、通常のパワーアシ
スト機能のみを奏することができる。
機倍力装置に複数の弁装置を付加することにより構成で
きるため、構造が簡単で、製作コストを安価に抑えるこ
とができる上、シフト機構そのものの信頼性、耐久性も
従来と同様に維持することができ、特に、弁機構におけ
る流体圧切換制御により、自動シフト機能と通常のパワ
ーアシスト機能との切換を簡単に行うことができる。
解除機構を、大気開放弁装置により簡単に構成すること
ができる。請求項5に係る発明によれば、通常の変速機
倍力装置に複数の弁装置を付加することにより構成でき
るため、構造が簡単で、製作コストを安価に抑えること
ができる上、シフト機構そのものの信頼性、耐久性も従
来と同様に維持することができ、特に、弁機構における
電気的アクチュエータ制御により、自動シフト機能と通
常のパワーアシスト機能との切換を簡単に行うことがで
きる。
解除機構を、大気開放弁装置により簡単に構成すること
ができる。請求項7に係る発明によれば、変速機のシフ
ト段がクラッチの接続後にエンジンが過回転となるエン
ジン運転状態で、自動シフトが解除されるように構成し
たから、ミスシフト時のエンジン保護を行うことができ
る。
転数を検出することにより、変速機のシフト段がクラッ
チの接続後にエンジンの過回転となる条件を検出するこ
とができる。
に運転者がシフトノブをストローク全域にわたって押し
続ける必要がなくなり、シフト入り時の労力を軽減する
ことができると共に、シフトノブを押し続ける必要がな
いため、ストローク途中でのゴツゴツ感等を運転者が感
じずにすみ、シフトフィーリングが向上し、しかも、運
転者の所定の操作がない状態でシフト入り動作が行われ
ても自動シフト動作は行われない構成としたから、運転
者の意思に反して、何らかの理由によりシフト動作がな
されても、自動シフトが働かず、ミスシフトの虞を回避
することができる。
所定の操作で、かつ、シフト入り時のみ自動シフト機能
を奏することができ、シフト抜き時には、自動シフト機
能を解除して、通常のパワーアシスト機能のみが奏する
ことができる。
速機倍力装置に複数の弁装置を付加することにより構成
できるため、構造が簡単で、製作コストを安価に抑える
ことができる上、シフト機構そのものの信頼性、耐久性
も従来と同様に維持することができ、特に、弁機構にお
ける流体圧切換制御により、自動シフト機能と通常のパ
ワーアシスト機能との切換が簡単に行うことができる。
速機倍力装置に複数の弁装置を付加することにより構成
できるため、構造が簡単で、製作コストを安価に抑える
ことができる上、シフト機構そのものの信頼性、耐久性
も従来と同様に維持することができ、特に、弁機構にお
ける電気的アクチュエータ制御により、自動シフト機能
と通常のパワーアシスト機能との切換が簡単に行うこと
ができる。
を断とする運転者の操作がない状態でシフト入り動作が
行われても自動シフト動作は行われない構成としたか
ら、運転者のシフトしようとする意思に反して、何らか
の理由によりシフト動作がなされても、自動シフトが働
かず、ミスシフトの虞を回避することができる。
形態を示すシステム図
切換用エアバルブの構成と動作を示す断面図
ルブの構成を示す断面図
アバルブの構成と動作を示す断面図
アバルブの構成と動作を示す断面図
アバルブの構成と動作を示す断面図
けるシフトストローク状態と、各エアラインのエア圧と
の関係を示すタイムチャート
けるシフトストローク状態と、各エアラインのエア圧と
の関係を示すタイムチャート
断面図
断面図
面図
トロークスイッチとカムとの関係を示す図
エアバルブの断面図
の構成を示す概略図
Claims (13)
- 【請求項1】シフトノブからの変速操作力が伝達される
操作ロッドと、この操作ロッドの動作に応じて作動流体
の供給及び排出を行う供給・排出用弁装置と、この供給
・排出用弁装置から供給される作動流体を作用させて変
速操作力を倍力するピストンと、このピストンの両側に
隔てられた一対のシリンダ室と、を含んで構成される変
速機倍力装置を備えた車両における変速機の操作装置に
おいて、 変速操作におけるシフト入り時のみ、シフトノブに一定
の荷重を印加すると、その後はシフトノブを自動的にシ
フトストロークエンドまで移動させる自動シフト機構
と、自動シフト後に車両に搭載したエンジンが所定の運
転状態となったときには、該自動シフトを解除する自動
シフト解除機構と、を備えたことを特徴とする車両にお
ける変速機の操作装置。 - 【請求項2】前記自動シフト機構は、変速操作における
少なくともシフト入り操作とシフト抜き操作とを検出す
るシフト操作検出手段と、該シフト操作検出手段からの
検出信号に基づいて、シフト入り操作では、作動流体供
給源からシリンダ室に作用させる作動流体圧を、シフト
ノブに一定の荷重を印加した後にシフトノブを自動的に
シフトストロークエンドまで移動させるための自動シフ
ト用流体圧に切り換え、シフト抜き操作では、作動流体
供給源からシリンダ室に作用させる作動流体圧を、シフ
トノブ操作中に変速操作力を倍力するための変速操作力
倍力用流体圧に切り換える切換機構と、を含んで構成さ
れたことを特徴とする請求項1記載の車両における変速
機の操作装置。 - 【請求項3】前記切換機構は、前記供給・排出用弁装置
と、この供給・排出用弁装置から供給される作動流体圧
を保持する作動流体圧保持用弁装置と、この作動流体圧
保持用弁装置から供給される作動流体圧が作用する切換
用弁装置と、を含んで構成され、 前記切換用弁装置は、少なくとも4つのポートを有し、
作動流体供給源から供給・排出用弁装置と流体圧保持用
弁装置とを順に介する第1の流体経路に連通する第1の
ポートと、前記第1の流体経路の供給・排出用弁装置と
流体圧保持用弁装置との間から分岐した第2の流体経路
に連通する第2のポートと、前記シリンダ室と第3の流
体経路を介して連通する第3のポートと、作動流体供給
源と第4の流体経路を介して連通する第4のポートと、
第2のポートと第3のポートとを連通する第1の連通路
と、第3のポートと第4のポートとを連通する第2の連
通路と、前記シフト操作検出手段からの検出信号に基づ
いて、シフト入り操作では、作動流体供給源から第1の
流体経路及び第1のポートを介して供給される流体圧を
印加することによって前記第1の連通路を閉じて、第2
の連通路を開き、シフト抜き操作では、前記流体圧の印
加を解除することによって前記第1の連通路を開いて、
第2の連通路を閉じる弁機構と、を含んで構成され、 前記流体圧保持用弁装置は、作動流体供給源から第1の
流体経路及び第1のポートを介しての前記切換用弁装置
の弁機構への流体供給停止後にも、該弁機構に所定時間
流体圧を印加させるべく流体圧を保持する構成としたこ
とを特徴とする請求項2記載の車両における変速機の操
作装置。 - 【請求項4】前記自動シフト解除機構は、流体圧保持用
弁装置と切換用弁装置の第1のポートとの間の第1の流
体経路若しくは第3の流体経路に介装されて、エンジン
が所定運転状態となったときに、前記介装経路を大気に
開放する大気開放弁装置を含んで構成されたことを特徴
とする請求項1記載の車両における変速機の操作装置。 - 【請求項5】前記切換機構は、前記供給・排出用弁装置
と、この供給・排出用弁装置から供給される作動流体圧
が作用する切換用弁装置と、を含んで構成され、 前記切換用弁装置は、少なくとも3つのポートを有し、
作動流体供給源から供給・排出用弁装置を経由する第1
の流体経路に連通する第1のポートと、前記シリンダ室
と第2の流体経路を介して連通する第2のポートと、作
動流体供給源と第3の流体経路を介して連通する第3の
ポートと、第1のポートと第2のポートとを連通する第
1の連通路と、第2のポートと第3のポートとを連通す
る第2の連通路と、前記シフト操作検出手段からの検出
信号に基づいて、シフト入り操作では、電気的アクチュ
エータの一方向の作動にて前記第1の連通路を閉じて、
第2の連通路を開き、シフト抜き操作では、電気的アク
チュエータの他方向の作動にて前記第1の連通路を開い
て、第2の連通路を閉じる弁機構と、を含んで構成とし
たことを特徴とする請求項2記載の車両における変速機
の操作装置。 - 【請求項6】前記自動シフト解除機構は、第2の流体経
路に介装されて、エンジンが所定運転状態となったとき
に、前記第2の流体経路を大気に開放する大気開放弁装
置を含んで構成されたことを特徴とする請求項5記載の
車両における変速機の操作装置。 - 【請求項7】前記エンジンの所定運転状態は、変速機の
シフト段がクラッチの接続後にエンジンが過回転となる
状態であることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれ
か1つに記載の車両における変速機の操作装置。 - 【請求項8】前記変速機のシフト段がクラッチの接続後
にエンジンの過回転となる条件を検出する手段を含んで
構成され、該手段として、変速機の回転数を検出する回
転数検出手段を設けたことを特徴とする請求項7記載の
車両における変速機の操作装置。 - 【請求項9】シフトノブからの変速操作力が伝達される
操作ロッドと、この操作ロッドの動作に応じて作動流体
の供給及び排出を行う供給・排出用弁装置と、この供給
・排出用弁装置から供給される作動流体を作用させて変
速操作力を倍力するピストンと、このピストンの両側に
隔てられた一対のシリンダ室と、を含んで構成される変
速機倍力装置を備えた車両における変速機の操作装置に
おいて、 運転者の所定の操作の後、変速操作におけるシフト入り
時のみ、シフトノブに一定の荷重を印加すると、その後
はシフトノブを自動的にシフトストロークエンドまで移
動させる自動シフト機構を備えたことを特徴とする車両
における変速機の操作装置。 - 【請求項10】前記自動シフト機構は、運転者の操作を検
出する運転操作検出手段と、変速操作における少なくと
もシフト入り操作とシフト抜き操作とを検出するシフト
操作検出手段と、該運転操作検出手段及びシフト操作検
出手段からの検出信号に基づいて、シフト入り操作で、
かつ運転者の所定の操作のときにのみ、作動流体供給源
からシリンダ室に作用させる作動流体圧を、シフトノブ
に一定の荷重を印加した後にシフトノブを自動的にシフ
トストロークエンドまで移動させるための自動シフト用
流体圧に切り換え、シフト抜き操作では、作動流体供給
源からシリンダ室に作用させる作動流体圧を、シフトノ
ブ操作中に変速操作力を倍力するための変速操作力倍力
用流体圧に切り換える切換機構と、を含んで構成された
ことを特徴とする請求項9記載の車両における変速機の
操作装置。 - 【請求項11】前記切換機構は、前記供給・排出用弁装置
と、前記供給・排出用弁装置と、この供給・排出用弁装
置から供給される作動流体圧を保持する作動流体圧保持
用弁装置と、この作動流体圧保持用弁装置から供給され
る作動流体圧が作用する切換用弁装置と、前記供給・排
出用弁装置と流体圧保持用弁装置との間の流体経路に介
装されて該流体経路を開閉する自動シフトロック用開閉
弁装置と、を含んで構成され、 前記切換用弁装置は、少なくとも4つのポートを有し、
作動流体供給源から供給・排出用弁装置と流体圧保持用
弁装置とを順に介する第1の流体経路に連通する第1の
ポートと、前記第1の流体経路の供給・排出用弁装置と
自動シフトロック用弁装置との間から分岐した第2の流
体経路に連通する第2のポートと、前記シリンダ室と第
3の流体経路を介して連通する第3のポートと、作動流
体供給源と第4の流体経路を介して連通する第4のポー
トと、第2のポートと第3のポートとを連通する第1の
連通路と、第3のポートと第4のポートとを連通する第
2の連通路と、運転操作検出手段及びシフト操作検出手
段からの検出信号に基づいて、運転者の所定の操作で自
動シフトロック用開閉弁装置が開状態、かつ、シフト入
り操作では、作動流体供給源から第1の流体経路及び第
1のポートを介して供給される流体圧を印加することに
よって前記第1の連通路を閉じて、第2の連通路を開
き、シフト抜き操作では、前記流体圧の印加を解除する
ことによって前記第1の連通路を開いて、第2の連通路
を閉じる弁機構と、を含んで構成され、前記流体圧保持
用弁装置は、作動流体供給源から第1の流体経路及び第
1のポートを介しての前記切換用弁装置の弁機構への流
体供給停止後にも、該弁機構に所定時間流体圧を印加さ
せるべく流体圧を保持する構成としたことを特徴とする
請求項10記載の車両における変速機の操作装置。 - 【請求項12】前記切換機構は、前記供給・排出用弁装置
と、この供給・排出用弁装置から供給される作動流体圧
が作用する切換用弁装置と、を含んで構成され、 前記切換用弁装置は、少なくとも3つのポートを有し、
作動流体供給源から供給・排出用弁装置を経由する第1
の流体経路に連通する第1のポートと、前記シリンダ室
と第2の流体経路を介して連通する第2のポートと、作
動流体供給源と第3の流体経路を介して連通する第3の
ポートと、第1のポートと第2のポートとを連通する第
1の連通路と、第2のポートと第3のポートとを連通す
る第2の連通路と、操作検出手段及びシフト操作検出手
段からの検出信号に基づいて、運転者の所定の操作の後
シフト入り操作では、電気的アクチュエータの一方向の
作動にて前記第1の連通路を閉じて、第2の連通路を開
き、シフト抜き操作では、電気的アクチュエータの他方
向の作動にて前記第1の連通路を開いて、第2の連通路
を閉じる弁機構と、を含んで構成としたことを特徴とす
る請求項10記載の車両における変速機の操作装置。 - 【請求項13】前記の運転者の所定の操作は、クラッチを
断とする操作であることを特徴とする請求項9〜12の
うちいずれか1つに記載の車両における変速機の操作装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04663499A JP4094157B2 (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | 車両における変速機の操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04663499A JP4094157B2 (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | 車両における変速機の操作装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000240788A true JP2000240788A (ja) | 2000-09-05 |
JP4094157B2 JP4094157B2 (ja) | 2008-06-04 |
Family
ID=12752739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04663499A Expired - Fee Related JP4094157B2 (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | 車両における変速機の操作装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4094157B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109372980A (zh) * | 2018-12-04 | 2019-02-22 | 西安法士特汽车传动有限公司 | 一种集成式手动变速器操纵总成 |
-
1999
- 1999-02-24 JP JP04663499A patent/JP4094157B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN109372980A (zh) * | 2018-12-04 | 2019-02-22 | 西安法士特汽车传动有限公司 | 一种集成式手动变速器操纵总成 |
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