JP2000240280A - 一体式ベタ基礎型枠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベタ基礎を二面の立上り（１）、底板（２）
と控え（３）により構成され、素材として古紙・ダンボ
ールを使用し、紙の再利用効果とベース部（５）及び布
部（６）のコンクリートの同時打込みの特徴を持った一
体式ベタ基礎型枠を提供する。 【解決手段】 立上り（１）に底板（２）と控え（３）
を設け、立上り（１）の中間部に布厚保持材（７）を装
着し、そのトップ部に巾止めプレート（８）を設ける。
材質を古紙・ダンボールにし、適所にミシン目などの折
り目（４）を施した請求項１記載の一体式ベタ基礎型
枠。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ベタ基礎を二面の
立上り（１）、底板（２）と控え（３）により構成さ
れ、素材として古紙・ダンボールを使用し、紙の再利用
効果とベース部（５）及び布部（６）のコンクリートの
同時打込みの特徴を持った一体式ベタ基礎型枠に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】従来は、木製、鋼製などの型枠を用い、
その型枠はベース部（５）と布部（６）に分けられ、コ
ンクリートの打込みは、２度打ちとなっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】コンクリートの２度の
打込みは、まずベース部の型枠を設け、コンクリートを
打設する。養生した後、その上部に布部の型枠を設置
し、２度目のコンクリートを打設する。その後、型枠を
はずし使用するために、時間と労力がかさみ天候に左右
されるなどして、結果的にコストは高くなる。またベー
ス部と布部との接地面は、コンクリートの打継ぎができ
るために、構造的に不安定になりやすい。さらに、鋼製
型枠は重く、施工性は悪い。熟練工を要す。

【０００４】

【課題を解決するための手段】立上り（１）に底板
（２）と控え（３）を設け、立上り（１）の中間部に布
厚保持材（７）を装着し、そのトップ部に巾止めプレー
ト（８）を設ける。材質を古紙・ダンボールにし、適所
にミシン目などの折り目（４）を施した請求項１記載の
一体式ベタ基礎型枠を設ける。本発明は、以上の構成か
らなる一体式ベタ基礎型枠である。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明を使用するときは、捨てコ
ンクリート（９）上に墨出しを行ない、底板（２）を据
え、控え（３）と立上り（１）をおこし、中間部に布厚
保持材（７）を装着し、そのトップ部に巾止めプレート
（８）を設ける。その型枠内にコンクリート（１０）を
打設し、終了する。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。立
上り（１）に底板（２）と控え（３）を設け、立上り
（１）の中間部に布厚保持材（７）を装着し、そのトッ
プ部に巾止めプレート（８）を設ける。本発明は、以上
の構成よりなっている。これを使用するときは、 （イ） 捨てコンクリート（９）上に基礎の墨を出し、
底板（２）を設置し、控え（３）と立上り（１）の一部
をおこし、その控え（３）の空洞（１１）を経由して、
基礎の鉄筋（１２）を配筋する。 （ロ） 立上り（１）をおこし、中間部に布厚保持材
（７）を装着し、そのトップ部に巾止めプレート（８）
を設け、型枠を一体化させ、コンクリート（１０）を打
設する。 （ハ） 硬化した後、布厚保持材（７）、巾止めプレー
ト（８）を取りはずし、立上り（１）の型枠を撤去し、
基礎工事は終了する。 なお、折り目（４）部分は、丁番の機能となっているの
で、その部分に丁番を用い、底板（２）、控え（３）部
分をスチール、ラス、プラスチック、無石綿スレートな
どの他材との組合せでも、一体式ベタ基礎型枠は可能で
す。また、応用例として、一体式外回りベタ基礎型枠の
二つの底板（２）を水平とし、一つの底板（２）とす
る。折り目（４）の数を４箇所より３箇所に減らした立
上り（１）に、底板（２）と控え（３）からなる一体式
外回りベタ基礎型枠もできます。

【０００７】

【発明の効果】本発明の一体式ベタ基礎型枠は、コンク
リートの１回の打込みにより、ベース部（５）と布部
（６）間のコンクリート（１０）の打ち継ぎがないの
で、構造的に安定する。また、本型枠は折り目（４）付
きであり、コンパクトにまとまる折りたたみ式なので、
かさばらず、移動・運搬などは容易である。しかも組立
ては簡単であり、工程数が少ない。さらに、熟練工は要
せず、工程の単純化、施工の省略が計られ、結果的には
コストは下がる。材質に紙を使用すると、低コスト化、
古紙再利用のリサイクル効果、無公害などの成果が得ら
れ、また非常に軽いので施工性は高い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一体式外回りベタ基礎型枠の一使用例
を示す斜視図である。

【図２】本発明の一体式間仕切ベタ基礎型枠の一使用例
を示す斜視図である。

【図３】本発明の一体式外回りベタ基礎型枠の展開図で
ある。

【図４】本発明の一体式間仕切ベタ基礎型枠の展開図で
ある。

【図５】本発明の一体式ベタ基礎型枠の巾止めプレート
の断面図である。

【図６】本発明の一体式ベタ基礎型枠の布厚保持材の断
面図である。

【図７】本発明の一体式ベタ基礎型枠の施工例である。

【図８】本発明の一体式外回りベタ基礎型枠の応用例で
ある。

【符号の説明】 １ 立上り ２ 底板 ３ 控え ４ 折り目 ５ ベース部 ６ 布部 ７ 布厚保持材 ８ 巾止めプレート ９ 捨てコンクリート １０ コンクリート １１ 空洞 １２ 鉄筋 １３ 地盤 １４ 平板 １５ 内爪 １６ 外爪 １７ 凹部 １８ トッププレート １９ 差し込み穴 ２０ 丸セパレーター ２１ 丸管 ２２ 中間ピース ２３ 横バタ ２４ 大型の座を有するナット ２５ くぼみ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 立上り（１）に、底板（２）と控え
   （３）を設けた一体式ベタ基礎型枠。
2. 【請求項２】 材質を古紙・ダンボールにし、適所にミ
   シン目などの折り目（４）を施した請求項１記載の一体
   式ベタ基礎型枠。
3. 【請求項３】 底板（２）と控え（３）に空洞（１１）
   を設けた請求項１記載の一体式ベタ基礎型枠。