JP2000240060A - 法面、壁面、岸面等の保護緑化構造 - Google Patents

法面、壁面、岸面等の保護緑化構造

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JP2000240060A
JP2000240060A JP11096456A JP9645699A JP2000240060A JP 2000240060 A JP2000240060 A JP 2000240060A JP 11096456 A JP11096456 A JP 11096456A JP 9645699 A JP9645699 A JP 9645699A JP 2000240060 A JP2000240060 A JP 2000240060A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強化シートと充填材との一体性を高めて、充
填材を動かないように安定化させ、斜面の歪みを防止す
ることができるようにする。 【解決手段】 本発明の法面、壁面、岸面等の保護緑化
構造は、岩盤法面1の前方に設置された格子枠柵5と、
岩盤法面1の前方に敷設された強化シート3と、格子枠
柵5と岩盤法面1との間の強化シート3上に盛られた充
填材9とにより一段が構成され、該段が下から上へと積
まれることにより多段に構築された法面、壁面、岸面等
の保護緑化構造において、強化シート3に岩盤法面1の
幅方向に延びる長手剛体12を係着したことを特徴とし
ている。この長手剛体12は、強化シート3の前後両側
に係着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、法面、壁面、岸面
等の緑化構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】岩盤法
面、コンクリート・モルタル吹付法面、擁壁やダム等の
コンクリート構造物の壁面等は、景観保全上の問題が多
いため、植生による保護・緑化の導入が考えられてい
る。特開平4−213625号公報には、鉄筋格子製の
傾斜した前壁部と水平な底壁部とからなる格子枠柵を法
面の前方に設置するとともに、格子枠柵の底壁部の下か
ら法面の近くにまで略平らに強化シートを敷き、格子枠
柵の前壁部の後面と底壁部の上面とに緑化用シートを敷
き、格子枠柵と法面との間に充填材としての盛土材を充
填し、これらの工程を下から上へ繰り返して多段に構築
した法面の保護構造が開示されている。この保護構造
は、急勾配でも施工でき、施工効率が良い等の優れた点
を持っている。特に強化シートは、底壁部を越えて盛土
材中に広がり、格子枠柵を盛土材に係留するとともに、
盛土材を安定化させる作用を奏する。このため、底壁部
を短くすることができ、格子枠柵の運搬が容易となる。
【0003】しかし、前記の通り、強化シートは底壁部
の下から法面の近くにまで略平らに敷かれ、盛土材は該
強化シートの上に載っていただけなので、強化シートと
盛土材との一体性が必ずしも完全ではなかった。このた
め、施工後に土圧を受け続けると、強化シートが動かな
い場合でも、盛土材の一部は正面側にずれて動く可能性
があり、この盛土材の動きにより多数の格子枠柵のうち
の一部が正面側に押し出され、斜面の一部がいびつにな
ることがあった。
【0004】また、特開平6−294132号公報に
は、盛土材の正面に形成された法面に、両端の開口した
筒体に多数の透孔を形成してなる植生部材を装着した法
面の保護緑化構造が開示されている。この植生部材の内
部の土には、緑化用植物の種、苗又は挿し木が植え付け
られ又は植栽されている。
【0005】しかし、この植生部材を装着するには、そ
のための穴を盛土材の正面に形成された法面に予め設け
ておく必要があり、保護緑化構造の構築作業に手間が掛
かるという問題がある。
【0006】そこで、本発明の第一の目的は、強化シー
トと充填材との一体性を高めて、充填材を動かないよう
に安定化させ、斜面の歪みを防止することができる法
面、壁面、岸面等の保護緑化構造を提供することにあ
る。
【0007】また、本発明の第二の目的は、保護緑化構
造の構築作業の手間を省くことができる法面、壁面、岸
面等の保護緑化構造又は植生部材を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の法面、壁面、岸面等の保護緑化構造は、法
面、壁面、岸面等の保護緑化対象面の前方に敷設された
強化シートと、該強化シート上に盛られた充填材とによ
り一段が構成され、該段が下から上へと積まれることに
より多段に構築された法面、壁面、岸面等の保護緑化構
造において、前記強化シートに保護緑化対象面の幅方向
に延びる掛止体を係着したことを特徴としている。
【0009】前記段は、鉄筋格子製の傾斜した前壁部と
水平な底壁部とからなる格子枠柵を備え、該格子枠柵は
法面、壁面、岸面等の保護緑化対象面の前方に設置さ
れ、前記充填材は該格子枠柵と保護緑化対象面との間に
充填された態様を例示できる。
【0010】ここで、保護緑化対象面は、特に限定され
ず、次のものを例示できる。 (A1) 法面;岩盤法面、コンクリート・モルタル吹付法
面、切土法面、盛土法面等を例示できる。 (A2) 壁面;擁壁やダム等のコンクリート構造物の壁面
を例示できる。 (A3) 岸面;河川、人工運河等の水路、池、湖等の岸面
を例示でき、岸面の状態は、現地の地山でも、既に構築
されたコンクリート護岸でもよい。 これらの保護緑化対象面の水平に対する傾斜角は、特に
限定されず、例えば10度位の緩斜面から80度位の急
斜面まで対応できる。特に岸面の場合は、15〜60度
位が好ましい。
【0011】強化シートは、充填材及び格子枠柵の安定
化機能を果たすものであり、特に限定されないが、次の
ものを例示できる。 (B1) 繊維材料よりなるジオテキスタイル;編物、織
布、不織布、これらの組合せ等を例示でき、好ましく
は、厚手で高強度の不織布である。 (B2) 非繊維材料よりなるジオテキスタイル関連製品;
押出された樹脂ストランドを網目状に融着させてなるジ
オネット、孔あき樹脂シートを延伸成形してなるジオグ
リッド等を例示でき、好ましくは、延伸成形により強度
が増すジオグリッドである。ジオグリッドには一軸延伸
と二軸延伸とがある。 これらの強化シートは、各段に配設してもよいが、間引
いて(例えば一段おきに)配設してもよい。
【0012】充填材としては、特に限定されないが、次
のものを例示できる。 (C1) 栗石; 栗石の寸法は、特に限定されず、大型の
破砕岩石から2〜75mm程度の礫まで含む。 (C2) 盛土材; 盛土材は土のみでもよいが、岩石が混
合された土や、さらにクリンカアッシュ、フライアッシ
ュ、アスファルト廃材等が混合されたものでもよい。盛
土材は、施工現場の土が好ましいが、他所から運んだ土
でもよい。 (C3) 格子枠柵寄りに充填された栗石と、保護緑化対象
面寄りに充填された盛土材とからなる充填材。
【0013】上記(C1)又は(C3)の栗石に、植生土が混合
されることが好ましい。栗石・植生土混合層を植生基盤
として働かせるためである。栗石・植生土混合層を作る
方法としては、スラリー状にした植生土を栗石に流し込
む方法や、水きめ法等を例示できる。植生土の土は、特
に限定されない。
【0014】掛止体は、前記強化シートの前端側、後端
側又は前後両側に係着されることが好ましい。また、掛
止体を強化シートに係着する態様としては、特に限定さ
れないが、次のものを例示できる。 (D1) 強化シートの前端部又は後端部が折り返され掛止
体に被せられた態様。 (D2) 前記(D1)の強化シートが掛止体ごとさらに折り返
された態様。 (D3) 前記(D1)又は(D2)において、強化シートの折り返
されて多重になった部分に掛止体に寄せて別の掛止体を
設けた態様。 (D4) 強化シートが該掛止体に巻き付けられた態様。 (D5) 強化シートに両端の閉じた複数本の切り込みが並
列形成され、掛止体が複数本の切り込みに挿通された態
様。強化シートの強度が不足する場合には、強化シート
を折り返して二重部を形成し、該二重部に切り込みを形
成することができる。 (D6) 前記(D5)の強化シートが掛止体ごと折り返された
態様。 (D7) 保護緑化対象面の高さ方向に延びる係止部材によ
り係着された態様。
【0015】強化シートは、保護緑化対象面の高さ方向
に延びる係止部材により充填材に係止されることが好ま
しい。また、強化シートは、保護緑化対象面の高さ方向
に延びる係止部材により格子枠柵に係止されることが好
ましい。
【0016】係止部材としては、特に限定されないが、
係止対象物同士(強化シートと、充填材、掛止体又は格
子枠柵との任意の組み合わせ)の両方に係合する杭や、
係止対象物同士を接合するステープルや、係止対象物同
士をくくり付けるワイヤ等を例示できる。さらに、強化
シートの端部を保護緑化対象面に固定することもでき、
この場合の強化シートは次のアンカーと同様の作用を奏
する。その固定手段は、特に限定されないが、保護緑化
対象面に取り付けたアンカー等を例示できる。アンカー
の形状や長さは、保護緑化対象面に応じて適宜決定でき
る。
【0017】掛止体としては、特に限定されないが、長
手剛体であることが好ましい。長手剛体の形態として
は、特に限定されず、中実棒や中空パイプを例示でき
る。中空パイプの中には、土石や水等を入れてもよく、
また、その内壁面と外壁面とを連通する連通穴を備えた
排水性パイプとすることもできる。長手剛体の断面形状
としては、特に限定されず、円形、三角形や矩形等の多
角形、星形、H字形、T字形、コ字形等を例示できる。
また、長手剛体の材質としては、特に限定されず、木、
樹脂、コンクリート、金属等を例示できる。材質を木に
するときは、施工現場の付近で伐採された間伐材を使用
することが資源の有効利用という観点から好ましいが、
他所から運んできた間伐材でもよい。
【0018】掛止体は、保護緑化対象面の幅方向に延び
る2本の横辺部と、該横辺部間を連結する連結部とを備
えた枠状体であってもよい。枠状体の形態としては、特
に限定されず、複数の四角枠を並列配置して枠状体とし
たものや、梯子状のものを例示できる。
【0019】掛止体は、各強化シートの略幅全体に渡る
長さを備えているものが好ましいが、そうでない場合は
複数個の掛止体を強化シートの幅方向(保護緑化対象面
の幅方向)に一列に並べて設けることが好ましい。この
とき、掛止体同士を連ねて設けることが好ましいが、適
宜間隔を置いて設けるようにしてもよい。
【0020】格子枠柵の前壁部の前側、後側又は前後両
側に植生土嚢を添設することもできる。また、植生土嚢
と充填材との間であって前壁部の後側に、水の流通を止
める止水部材が介在されることが好ましい。止水部材と
しては、特に限定されないが、次のものを例示できる。 (E1) 袋に土が入れられてなる止水土嚢。 (E2) シートに土がくるまれてなるもの。この土に栗石
を加えてもよい。 これらの止水部材に使用する土は、特に限定されない。
【0021】植生土嚢は、前壁部の前側、後側又は前後
両側のいずれに添設されてもよいが、保護緑化対象面が
河川等の流水に晒される岸面である場合には、前壁部の
前側のみに添設されることが好ましい。岸面における植
生土嚢は、流水侵食による流亡のおそれがあるため、植
生が定着するまでの一時的なものとして捉える必要があ
る。いずれ流亡するものとするならば、前壁部の前側の
みにあった方が、前壁部の後側の構造が壊れない点で好
ましいといえる。
【0022】植生土嚢の袋は、特に限定されず、天然繊
維製又は合成繊維製の編物、織布、不織布等よりなる袋
や、合成樹脂シートよりなる袋や、生分解性材料よりな
る袋を例示できる。植生土嚢は、前壁部(特にその前
側)に添設しやすくするために、偏平な袋を使用して偏
平に形成することが好ましい。偏平な植生土嚢は、一重
に添設することも二重に添設することもできる。また、
偏平な袋の内部で土が自重により下方に偏らないように
するため、偏平な袋の前面と後面とを要所でキルティン
グ状に縫い付けることが好ましい。
【0023】植生土嚢に使用する土は、特に限定されな
いが、肥えた土が好ましく、さらに肥料、土壌改良剤、
保水剤、人工土壌又はこれらの組合わせが添加されるこ
とが好ましい。
【0024】植生土嚢を前壁部(特にその前側)に添設
する手段としては、特に限定されないが、次の態様を例
示できる。 (F1) 植生土嚢の袋に設けた取付孔を、前壁部の鉄筋格
子に対し直接引掛けて取り付ける態様。 (F2) 植生土嚢の袋に設けた取付孔を、前壁部の鉄筋格
子に対し取付具を介して取り付ける態様。(F1)(F2)の取
付孔はハトメ金具等で強化することが好ましい。 (F3) 植生土嚢を、前壁部に設けたフックに引っ掛けた
り突き刺したりして取り付ける態様。 (F4) 植生土嚢を、前壁部に対しワイヤ等で結び付けて
取り付ける態様。 (F5) 植生土嚢を、前壁部の後側の止水部材、充填材、
川底等に対し杭を打ち込むことによって固定する態様。
【0025】植生土嚢に、緑化用植物の種子、苗又は挿
し木が植え付けられることが好ましい。水辺に適した緑
化用植物としては、アサザ、アヤメ、イグサ、オモダ
カ、カキツバタ、ガマ、ギボウシ、コウホネ、コガマ、
カンスゲ、サギソウ、サワギキョウ、シベラス、シマカ
ンスゲ、シマフトイ、ショウブ、スイレン、セキショ
ウ、セリ、ハス、ハナショウブ、ヒツジグサ、フトイ、
ミズバショウ、ミソハギ、トクサ、ニッコウキスゲ、ユ
キノシタ、ホテイアオイ、キショウブ、ウォーターポピ
ー、ウメバチソウ、オオバナエンレイソウ、クリンソ
ウ、コウヤボウキ、ジュズダマ、ショウジョバカマ、チ
ョウジソウ、ドクダミ、ヌマトラノオ、ネコヤナギ、ノ
ジギク、ベニチガヤ、ヨシ、オランダガラシ、カンガレ
イ、サンカクイ、ヘラオモダカ、ミズカンナ、クワイ、
ザゼンソウ、マコモ、ミズトラノオ、ミツガシワ、ミク
リ、ジュンサイ、ヒシ、トチカガミ、ヒルムシロ、エビ
モ、クロモ、セキショウモ等を例示できる。
【0026】緑化用植物は、根が長く(例えば30cm
以上に)成長するものであることが好ましい。緑化用植
物を植生土嚢から充填材にまで侵入させて、恒久的な植
生を定着させるためである。
【0027】また、特に岸面に関しては、格子枠柵の前
壁部の前側、後側又は前後両側に添設されて充填材及び
岸面の流水による洗掘を防ぐ洗掘防止部材を備えるよう
にすることが好ましい。
【0028】洗掘防止部材は、特に限定されないが、次
のものを例示できる。 (G1) 上記植生土嚢 (G2) 上記止水部材 (G3) 上記緑化用シート (G4) 金網製かごに岩石を詰めてなる蛇かご
【0029】また、本発明の法面、壁面、岸面等の保護
緑化構造は、筒壁、半割筒壁又はチャンネル壁を有し、
その一端側が略尖形に形成された植生部材を、法面の充
填材に装着し又は法面の強化シートの上若しくは下に設
置し又は法面の強化シートを貫通させて設置し、前記植
生部材の内部又は近傍に緑化用植物の種、苗又は挿し木
を植え付け又は植栽してなる構成とした。ここで、前記
一端側は、緑化用植物の主根の成長を妨げないようにす
るために、その先端を開口させることもできる。
【0030】また、本発明の植生部材は、法面に配設さ
れる植生部材において、筒壁、半割筒壁又はチャンネル
壁を有し、その一端側が略尖形に形成されたことを特徴
としている。
【0031】以上において、植生部材の法面に対する装
着角度又は強化シートへの設置角度は、水平乃至鉛直の
範囲で決定するのが一般的であるが、水平より手前が下
がる角度にしたり、鉛直より法面に平行に近づく角度に
したりすることも可能である。
【0032】また、植生部材の長さは、伸長方向をどの
程度コントロールするかにより異なり、特に限定されな
いが、100〜1000mmが一般的である。植生部材
の内径は、植え付ける緑化用植物の種類により異なり、
特に限定されないが、20〜150mmが一般的であ
る。
【0033】前記筒壁、半割筒壁又はチャンネル壁に複
数の透孔が形成されていることが好ましい。ここで、透
孔は、植生部材の壁の略全長・全周に対し均一又は不均
一に分散するように形成するのが一般的であるが、壁の
一部に偏在するように形成することもできる。
【0034】前記筒壁、半割筒壁又はチャンネル壁が土
中で次第に崩壊する材料により形成されていることが好
ましい。ここで、「土中で次第に崩壊する材料」として
は、紙(数ヵ月〜2年位で腐るものがよい)や、結合剤
で固めた土又は砂(数ヵ月〜1年位で分解するものがよ
い)や、腐蝕しやすい金属又は合金(植物の成長に悪影
響を与えないものがよい)や、デンプン系化合物(数ヵ
月で腐るものがよい)や、蛋白質系化合物(数ヵ月で腐
るものがよい)や、生分解性合成樹脂(数ヵ月で分解す
るものがよい)等を例示することができる。もっとも、
根系があまり太く成長しない緑化用植物を植え付ける場
合等には、筒壁等を塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、その他の崩壊しない材料で形
成することもできる。
【0035】
【発明の実施の形態】《第一実施形態》図1〜図9は本
発明の第一実施形態に係る岩盤法面の保護緑化構造を示
し、同保護緑化構造は以下の工程で構築されている。な
お、岩盤法面1は例えば約60度の急斜面である。
【0036】[格子枠柵の設置工程] 岩盤法面1の下
端前方の用地2に必要数の格子枠柵5を横に並べて設置
する。図1及び図2に示すように、格子枠柵5は傾斜し
た前壁部6と水平な底壁部7とを備え、製造方法の一例
としては、鉄筋を縦横格子状に溶接(具体的にはアーク
溶接による溶着)してなる鉄筋格子をその中央部で折曲
して形成される。前壁部6の上端と底壁部7の後端との
間をフック付き連結棒等で連結してもよい。格子枠柵5
の前壁部6と岩盤法面1との間隔は、特に限定されず、
本実施形態では例えば約2000〜5000mmであ
る。
【0037】本実施形態において使用した格子枠柵5の
寸法等は次の通りであるが、例示にすぎず、この寸法等
は施工現場に応じて適宜変更されるものである。 前壁部6が底壁部7となす傾斜角: 約60度 前壁部6の傾斜長: 約600mm 底壁部7の奥行: 約600mm 前壁部6及び底壁部7の左右長: 約2600mm 鉄筋の直径: 約10mm 鉄筋格子の格子ピッチ: 100〜300mm
【0038】[強化シート敷設工程] 図1及び図2に
示すように、岩盤法面1の下端前方の用地2から前壁部
6の直ぐ後ろにかけて強化シート3を敷く。このとき、
強化シート3の前端側(前壁部6側)及び後端側(岩盤
法面1側)を少し余らせておく。次いで、前壁部6の後
方と、岩盤法面1の前方との強化シート3上にそれぞれ
岩盤法面1の幅方向に向けた必要数の掛止体としての長
手剛体12を横一列に載置する。次いで、余らせておい
た強化シート3の前端側及び後端側をそれぞれ折り返し
て長手剛体12に被せることにより長手剛体12を強化
シート3に係着する。この強化シート3の折り返し部分
の長さを長くするほど強化シート3の引き抜きに対する
抵抗力を増大させることができる。さらに、強化シート
3の前端側及び後端側の折り返して2重になった部分に
岩盤法面1の高さ方向に延びる係止部材としての杭15
を打ち込むことにより、強化シート3から長手剛体12
が外れないようにするとともに、強化シート3を盛土材
9に係止している。強化シート3の前端側の杭15は、
格子枠柵5の底壁部7にも係合するように打ち込まれて
おり、これにより強化シート3を格子枠柵5に係止して
いる。
【0039】ここで、強化シート3に長手剛体12を係
着する態様は、例示であって特に限定されず、例えば、
以下のように適宜変更することができる。なお、以下の
態様において、岩盤法面1の高さ方向に延びる係止部材
(以下、単に係止部材という。)は適宜変更したり省い
たりすることができる。 (1)図3に示すように、強化シート3を長手剛体12
に巻き付けること。さらに、同図に示すように係止部材
としての逆L字状の杭20を使用し、その胴部で長手剛
体12の側方への移動を規制するとともに、その頭部で
強化シート3が巻き付けられた長手剛体12を押えつ
け、強化シート3から長手剛体が外れないようにするこ
とを例示できる。
【0040】(2)図4に示すように、図2の態様から
強化シート3をさらに長手剛体12ごと折り返すこと。
さらに、図4に示すようにドリル等の穿孔手段で強化シ
ート3の上から長手剛体12に上下方向の貫通穴19を
設け、該貫通穴19に係止部材としての棒状の杭15を
打ち込むことを例示できる。
【0041】(3)図5に示すように、図2の態様にお
いて、第一長手剛体12aに寄せて第二長手剛体12b
を載置すること。こうすると、盛土材9の土圧により両
長手剛体12a,12bが互いに押しつけられ、両者の
間を通る強化シート3を挟持するため、強化シート3か
ら第一長手剛体12aがより外れ難くなる。さらに、図
5に示すように係止部材としての逆L字状の杭20を使
用し、その胴部で第二長手剛体12bの前方への移動を
規制するとともに、その頭部で第二長手剛体12bを押
えつけることにより、第二長手剛体12bが強化シート
3から外れないようにすることを例示できる。これに加
え、同図に示すように図2における係止部材として杭1
5に代え逆U字状の杭21を使用することを例示でき
る。
【0042】(4)図6に示すように、図5の態様から
強化シート3をさらに長手剛体12a、12bごと折り
返すこと。さらに、図4と同様に各長手剛体12に貫通
穴19を設け、該貫通穴19に係止部材としての棒状の
杭15と逆U字状の杭21とを打ち込むことを例示でき
る。
【0043】(5)図7に示すように、図6の態様から
強化シート3をさらに長手剛体12a、12bごと折り
返すこと。これを繰り返すことにより適宜多重に巻き付
けることができる。さらに、図7に示すように係止部材
としての三又の杭22の各股部で各長手剛体12を位置
決めすることを例示できる。
【0044】(6)図8に示すように、強化シート3の
上に長手剛体12を載置し、図4と同様に各長手剛体1
2に貫通穴19を設け、該貫通穴19に係止部材として
の棒状の杭15を打ち込むこと。
【0045】長手剛体12は、特定の形態・断面形状・
材質等に限定されないが、図9に示すものを例示でき
る。図9(a)は、施工現場の付近で伐採された間伐材
を示している。図9(b)は、中空パイプを示してい
る。図9(c)は、内壁面と外壁面とを連通する連通穴
13を備えた排水性パイプを示しており、このパイプに
よれば、強化シート3の排水機能をより向上させること
ができる。図9(d)は、四角柱を示している。図9
(e)は、底壁と一対の側壁とよりなるチャネル壁を備
えた態様を示している。
【0046】強化シート3は、特定の素材に限定され
ず、厚手の不織布、織布、ネット等を例示できる。
【0047】[緑化用シート敷設工程] 図1及び図2
に二点鎖線で示すように、格子枠柵5の前壁部6の後面
と強化シート3の前端側の上面とに、目のやや粗い緑化
用シート8を敷く。緑化用シート8の上端を少し余らせ
て、前壁部6の前面に一時的に垂らしておくとよい(図
示略)。なお、同図に実線で示すように、緑化用シート
8は格子枠柵5の底壁部7の上面に敷くこともできる。
この場合には、強化シート敷設工程の前に緑化用シート
敷設工程を行うことになる。緑化用シート8は、特定の
素材に限定されず、織布、不織布等を例示できる。
【0048】[盛土材充填工程] 格子枠柵5の前壁部
6の後面と岩盤法面1との間に、充填材としての施工現
場の土による盛土材9を、前壁部6の上端高さの4分の
1から2分の1の高さ位置まで充填する。この盛土材9
を衝撃ローラー等で転圧して締め固める。この作業を二
〜四段繰り返して、前壁部6の上端高さ位置まで盛土材
9を充填する。余らせておいた前記緑化用シート8の上
端を盛土材9の上面に被せる。最上部の鉄筋の端部を後
方に折り曲げ、この緑化用シート8の上端を押さえ付け
てもよい。これで一段目が形成される。
【0049】[多段繰り返し工程] 盛土材9の上面に
対し、上記の格子枠柵の設置工程、強化シート敷設工
程、緑化用シート敷設工程及び盛土材充填工程を行なっ
て、二段目を形成する。必要に応じた数だけこの作業を
下から上へ繰り返せば、所望の複数段に構築することが
できる。最上段の格子枠柵5では、前壁部6の縦鉄筋の
上端を後側下方へ折り曲げて仕上げる(図示略)。
【0050】[吹付層形成工程等] 前壁部6及び前壁
部6を通して現れる緑化用シート8の前面に、人工土壌
及び種子を含む吹付層16を吹付形成する。本実施形態
では、厚さ約60mmの吹付層16を形成した。
【0051】[植生部材装着工程] 吹付層16及び盛
土材9に多数の植生部材25を所要の角度で打込んだり
差込んだりして装着する。吹付層16(又は盛土材9)
の正面に形成された法面に植生部材25をどのように配
設するかは特に限定されないが、景観を良くするために
は規則的に配設することが好ましく、例えば、交互に斜
めに交差させた線の各交点の位置に規則的に配設するこ
とを例示できる。
【0052】植生部材25は土中で次第に崩壊する材料
としての生分解性材料により形成され、一端側が緑化用
植物18の植え付け用に開口し、他端側が吹付層16及
び盛土材9に打込んだり差込んだりして装着し易いよう
に略尖形に形成された筒体である。植生部材25の筒壁
には略全長・全周にわたって分散する多数の透孔27が
形成されている。この透孔27は省略することもでき
る。生分解性材料としては、前に例示したものを使用で
き、ここではデンプンとポリエステル樹脂とのブレンド
が使用されている。図示例の植生部材25は、その略尖
形の端部を除いた筒体の内径が約30mm、その長さが
約200mmである。植生部材25の内径は、植え付け
る緑化用植物18の種類により異なり、特に限定されな
いが、20〜150mmが好ましく、20mm〜50m
mであればさらに好ましい。植生部材25の長さは、伸
長方向をどの程度コントロールするかにより異なり、特
に限定されないが、100〜1000mmが好ましく、
100〜300mmであればさらに好ましい。植生部材
25の装着角度は、水平ないし水平に対して80度の範
囲内で色々に設定できる。なお、植生部材25は、筒壁
を有するものに限定されず、半割筒壁又はチャンネル壁
を有したものでもよい。
【0053】植生部材25の内部の土に、緑化用植物1
8を種、苗又は挿し木の状態で植え付け又は植栽する。
緑化用植物18の種類は、特に限定されず、ムクゲ、サ
ルスベリ、ヤナギ、ドロノキ、ツツジ、ウツゲ、イヌガ
ヤ、タイミンチク、カンノンチク、ネコヤナギ、マツ、
スギ、ヒノキ、ヤシャブシ、ブナ、サルスベリ、ポプラ
等を例示できる。植生部材25の内部の深所に肥料、土
壌改良剤、成形剤等の機能剤を土と混合して装填し、緑
化用植物18の成長の促進を図ることが好ましい。
【0054】以上の工法で構築された岩盤法面1の保護
緑化構造によれば、格子枠柵5を使用したことにより、
急勾配でも施工できる、施工に重機を必要とせず、
人力作業が可能であり、施工が簡単で、多くの人手を
要しない、施工性が良く、工期を短縮できる、カー
ブした岩盤法面1にも容易に対応できる、現場の土を
盛土材9として利用できる等の多くの効果が得られる。
【0055】また、強化シート3の前端側及び後端側に
岩盤法面1の幅方向に延びる掛止体としての長手剛体1
2を係着したので、該長手剛体12が盛土材9に面当た
りして掛止する。このため、強化シート3の盛土材9か
らの引き抜きに対する抵抗力を増大させ、両者の一体性
を向上させる。従って、盛土材9の奥行きを小さくして
も、強化シート3が盛土材9を拘束してその崩れを防止
する。そして、岩盤法面1の下端のすぐ前方に側溝、道
路、所有地境界等があって、用地2の幅が狭い場合で
も、簡単に施工することができる。また、施工後に土圧
を受け続けても、盛土材9の一部が正面側にずれて動
き、多数の格子枠柵5のうちの一部が正面側に押し出さ
れて、斜面の一部がいびつになるという問題が生じ難く
なる。
【0056】また、長手剛体12を係着する杭15,2
0,21又は22は、強化シート3を盛土材9に係止す
る係止部材としても作用するため、強化シート3と盛土
材9との一体性をさらに向上させることができる。
【0057】また、長手剛体12として施工現場の付近
で伐採された間伐材を使用すれば、資源の有効利用を図
ることができる。
【0058】また、種子及び人工土壌を含む吹付層16
を吹付形成したことにより、単に緑化用シートに種子を
内蔵した場合と比べて、種子の発芽性及び成長性が良
く、洋芝等の種子の発芽による1次植生を短期間で達成
することができる。その後は、木本植物が成長する。
【0059】また、植生部材25は、先端側が略尖形に
形成されているので、従来とは異なり、植生部材25を
装着するための穴を吹付層16(又は盛土材9)の正面
に形成された法面に予め設けておかなくても、吹付層1
6及び盛土材9に打込んだり差込んだりして装着するこ
とができる。従って、保護緑化構造の構築作業の手間を
省くことができる。
【0060】そして、植生部材25によれば、緑化用植
物18の根系の周囲をなす土壌のエロージョンを防止し
て、根系の伸長を促すとともに、根系の伸長方向を人為
的に自由にコントロールし、法面中に根を這わせる等し
て、法面の安定や表層土の保全に好ましい根系形態を造
成することができる。
【0061】また、植生部材25は多数の透孔27を備
えているので、水分や空気の流通を良くして根系の伸長
を促すことができ、植生部材25による根系の伸長の妨
げをなくすこともできる。
【0062】さらに、植生部材25は生分解性材料より
なり、構築後数ヶ月〜数年経過すると崩壊するため、主
根が太く成長する緑化用植物18を植え付け又は植栽し
た場合でも、その成長が植生部材25により妨げられる
心配が無い。
【0063】《第二実施形態》次に、図10は、第二実
施形態に係る岩盤法面1の保護緑化構造を示しており、
格子枠柵の設置工程と強化シート敷設工程との順を逆に
するとともに、強化シート3前端側の長手剛体12を省
いた点と、係止部材としての逆L字状の杭20で長手剛
体12を強化シート3及び盛土材9に係止した点とにお
いてのみ第一実施形態と相違している。このように強化
シート敷設工程を先に行っているので、格子枠柵5の底
壁部7の下に強化シート3が敷かれている。
【0064】本実施形態によれば、第一実施形態の効果
に加え、格子枠柵5の底壁部7の下に強化シート3が敷
かれているので格子枠柵5がより安定するという効果を
得ることができる。
【0065】《第三実施形態》次に、図11は、第三実
施形態に係る岩盤法面1の保護緑化構造を示しており、
各段の格子枠柵5を省くとともに、該各段の盛土材9を
包むように断面略ロ字状に強化シート3を配設した点
と、強化シート3と長手剛体12との結合態様を変更し
た点とにおいてのみ第一実施形態と相違している。
【0066】強化シート3は、該各段の段底面の前端部
から敷き始め、保護対象面としての岩盤法面1、段上面
及び段前面を経て段底面の前端部まで断面略ロ字状に配
設されている。段底面の後端部には強化シート3上に、
必要数の長手剛体12が横一列に載置されている。ま
た、強化シート3の端部が重なっている部分の上に必要
数の第一長手剛体12aを横一列に設けるとともに、段
の前面側から強化シート3の段前面を経た端側を第一長
手剛体12aとの間で挟む必要数の第二長手剛体12b
を横一列に設けている。
【0067】なお、強化シート3の段上面の部分には、
前後方向に延びる長孔(図示略)が設けられており、該
長孔から投入されることにより各段に盛土材9が充填さ
れている。
【0068】本実施形態によれば、第一実施形態の効果
に加え、盛土材9が強化シート3で包まれているので、
盛土材9を拘束することができ、保護緑化構造の前面の
歪みを防止することができる。
【0069】強化シート3の端部が重なっている部分の
上に第一長手剛体12aを設けているので、盛土材9の
土圧によって第一長手剛体12aが該重なっている部分
を押圧する。このため、強化シート3の端部同士が結合
され、盛土材9をしっかりと拘束することができる。
【0070】また、段の前面側から強化シート3の段前
面を経た端側を第一長手剛体12aとの間で挟む第二長
手剛体12bを設けているので、強化シート3の段前面
を経た端側及び第一長手剛体12aが段の前面側に外れ
難くなっている。このため、盛土材9をよりしっかりと
拘束することができる。
【0071】《第四実施形態》次に、図12は、第四実
施形態に係る岩盤法面1の保護緑化構造を示しており、
強化シート3の段底面前部における長手剛体12と強化
シート3との結合方法のみが第三実施形態と異なってい
る。
【0072】本実施形態では、強化シート3の段前面を
経た端側は、段の後側に向けて強化シート3の他端側に
重ねられており、該重なっている部分の上に第一長手剛
体12aが設けられている。そして、段の正面側かつ強
化シート3の上から第一長手剛体12aの後側に第二長
手剛体12bが設けられている。本実施形態によっても
第三実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0073】《第五実施形態》次に、図13は、第五実
施形態に係る岩盤法面1の保護緑化構造を示しており、
強化シート3の配設態様を変更した点と、第一実施形態
のように吹付層16及び盛土材9に多数の植生部材25
を装着している点とにおいてのみ第三実施形態と相違し
ている。
【0074】本実施形態では、各段を包む強化シート3
は、その端部同士が段上面の後端部において結合されて
いる。具体的には、まず、強化シート3の岩盤法面1を
経た端側を段上面に被せ、この上から、強化シート3の
段前面を経た端側を被せる。次いで、強化シート3の両
端側が重なっている部分の前側に必要数の第一長手剛体
12aを横一列に設ける。次いで、強化シート3の段前
面を経た端側をめくり上げておき、ここに該端側を第一
長手剛体12aとの間で挟むように必要数の第二長手剛
体12bを横一列に設ける。こうして、強化シート3の
端部同士が結合されている。
【0075】なお、強化シート3の端部同士を結合する
態様は、適宜変更することができ、例えば次の態様を例
示できる。 (1)図14(a)に示す態様にすること。この態様で
は、まず、強化シート3の段前面を経た端側を段上面に
被せ、この上から、強化シート3の岩盤法面1を経た端
側を被せる。次いで、強化シート3の両端側が重なって
いる部分の後側に必要数の第一長手剛体12aを横一列
に設ける。次いで、強化シート3の保護対象面1を経た
端側をめくり上げておき、ここに該端側を第一長手剛体
12aとの間で挟むように必要数の第二長手剛体12b
を横一列に設ける。
【0076】(2)図14(b)に示す態様にするこ
と。この態様では、強化シート3の両端側を重ねるとこ
ろまでは上記(1)と同様である。そして、強化シート
3の両端側が重なっている部分の略中間に必要数の第一
長手剛体12aを横一列に設ける。強化シート3の岩盤
法面1を経た端側を折り返して長手剛体12aに被せる
ことにより長手剛体12aを強化シート3に係着する。
次いで、第一長手剛体12aの後側から第一長手剛体1
2aに寄せて第二長手剛体12bを載置する。
【0077】(3)図14(c)に示す態様にするこ
と。この態様では、強化シート3の両端側を上記(2)
とは逆に重ね合わせている。そして、強化シート3の両
端側が重なっている部分の略中間に必要数の第一長手剛
体12aを横一列に設ける。強化シート3の段前面を経
た端側を折り返して長手剛体12aに被せることにより
長手剛体12aを強化シート3に係着する。次いで、第
一長手剛体12aの前側から第一長手剛体12aに寄せ
て第二長手剛体12bを載置する。
【0078】本実施形態によっても第三実施形態と同様
の効果を得ることができる。
【0079】《第六実施形態》次に、図15は、第六実
施形態に係る岸面の保護緑化構造を示しており、次の点
においてのみ第二実施形態と相違している。
【0080】 前記岩盤法面1に代えて河川40の岸
面41に適用した点。 前記吹付層16を省いた点。
【0081】 格子枠柵5の鉄筋には、防錆用の溶融
亜鉛メッキが施されているとともに、前壁部6の上端と
底壁部7の後端との間をフック付き連結棒5aで連結し
た点。 洗掘防止部材でもある植生土嚢17を格子枠柵5の
前壁部6の前側に添設固定した点。
【0082】 充填材としての盛土材9が、施工現場
の土とクリンカアッシュとを混合したものである点。 前壁部6の後側に止水土嚢10を添設した点。止水
土嚢10は、織布よりなる透水性の袋に盛土材9を入れ
てなるもので、複数個を縦に積む。該複数個を緑化用シ
ート8でくるむと、止水土嚢10全体が一体化して強度
が増加する。このため、止水土嚢10が個々に動いて前
後にずれることがなく、前壁部6を歪ませたり格子枠柵
5を崩落させたりする不具合を防止することができる。 保護対象面としての岸面41に不透水性シート4を
敷設した点。
【0083】なお、42は水面を指しており、下部の数
段の格子枠柵5が水面下に浸るように構築されている。
この岸面41の保護緑化構造は、一段目(又は一段目〜
数段目)が河川の水面42の下に浸った状態となって使
用される。
【0084】本実施形態によれば、第二実施形態の効果
に加え、岸面41の保護(護岸)のみならず、岸面41
の緑化を図ることができる。詳しくは、植生土嚢17が
緑化用植物の初期の成長に役立ち、緑化用植物の根が植
生土嚢17から盛土材9にまで成長すれば恒久的な植生
が定着する。
【0085】また、植生土嚢17は洗掘防止部材でもあ
り、河川の流水による盛土材9及び岸面41の洗掘・流
出を防止する。
【0086】《第七実施形態》次に、図18〜図22
は、第七実施形態に係る岩盤法面1の保護緑化構造を示
しており、強化シート敷設工程の前に緑化用シート敷設
工程を行い、強化シート3の態様を変更するとともに、
強化シート3に長手剛体12を係着する態様を変更した
点においてのみ第一実施形態と相違する。従って、第一
実施形態と共通する部分については図18〜図22に第
一実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
【0087】本実施形態の強化シート3は、図19に示
すように、前端部30と後端部31とに、前後(同図に
おける上下)方向に延びるとともに前後両端の閉じた4
本の切り込み32が並列形成されている。なお、強化シ
ート3は前後対称であって前後を入れ替えて使用するこ
とができる。
【0088】切り込み32の長さは特に限定されず、開
いた時の外周が長手剛体12の外周より大きければよ
い。切り込み32から強化シート3の前後端縁までの距
離は100mm〜1000mmが好ましく、本実施形態
では約300mmとした。切り込み32,32間のピッ
チは500mm〜1000mmが好ましく、本実施形態
では約700mmとした。また、最外側の切り込み32
から強化シート3の左右両側縁までの距離は約300m
mとした。
【0089】強化シート3の強度が不足する場合には、
図19に二点鎖線で示すように、強化シート3の前端部
30及び後端部31を折り返して二重部33を形成し、
該二重部33に両枚とも貫通する切り込み32を形成す
ることができる。
【0090】本実施形態の強化シート敷設工程では、強
化シート3を前端部30及び後端部31が各々前壁部6
側及び岩盤法面1側に位置するように敷設する。ここ
で、隣り合う強化シート3,3(図示略)は、隙間が空
かないよう適度に重ねて敷設することが好ましい。これ
により、切り込み32は岩盤法面1の幅方向に略垂直に
配置される。そして、強化シート3の前後両端部30,
31を切り込み32を境に上下に開きながら、岩盤法面
1の幅方向に向けた長手剛体12を、強化シート3を縫
うように切り込み32に挿通する。これにより、長手剛
体12は、図20に示すように、強化シート3の一方側
縁側から他方側縁側にかけて強化シート3の上側→下側
→上側→下側→上側の順に現れた状態で強化シート3に
係着される。なお、長手剛体12の両端部は最外側の切
り込み32より強化シート3の側縁側に300mm〜5
00mm突出することが好ましい。
【0091】本実施形態の変更例として、図21に示す
ように、強化シート3の途中部に係止部材としての杭1
5を打ち込むことにより、強化シート3を盛土材9に係
止することができる。また、図22に示すように、図1
8の態様から強化シート3を長手剛体12ごと折り返し
てもよい。さらに、図22に示すようにドリル等の穿孔
手段で強化シート3の上から長手剛体12に上下方向の
貫通穴19を設け、該貫通穴19に係止部材としての棒
状の杭15を打ち込んでもよい。
【0092】本実施形態によれば、第一実施形態の効果
に加え、杭15の有無に関係なく強化シート3から長手
剛体12が外れにくくできるという効果がある。
【0093】《第八実施形態》次に、図23〜図25
は、第八実施形態に係る岩盤法面1の保護緑化構造を示
しており、掛止体として複数の四角枠48を並列配置し
てなる枠状体45を使用した点においてのみ第二実施形
態と相違する。従って、第二実施形態と共通する部分に
ついては図23〜図25に第二実施形態と同一符号を付
して説明を省略する。
【0094】四角枠48は、直径6mm〜30mmの鉄
筋49を、各一対の横辺48a,48a及び縦辺48
b,48bを備えるように四角枠状に屈曲・溶接したも
ので、横辺48a,48a間には2本の補強筋48cが
平面略V字状に溶接されている。ここで、横辺48a及
び縦辺48bは特定の長さに限定されず、本実施形態で
は各々約1200mm及び約1000mmとした。
【0095】本実施形態の強化シート敷設工程では、強
化シート3の後端側に、横辺48aを岩盤法面1の幅方
向に向けた必要数の四角枠48を横一列に並列載置す
る。これにより、横一列に並んだ横辺48aにより横辺
部46が構成され、縦辺48bにより連結部47が構成
され、もって、岩盤法面1の幅方向に延びる2本の横辺
部46と、横辺部46,46間を連結する連結部47と
を備えた枠状体45が構成される。
【0096】次いで、余らせておいた強化シート3の後
端側を折り返して枠状体45に被せることにより枠状体
45を強化シート3に係着する。そして、各横辺部46
の前方(強化シート3の前端側)に近接して逆L字状の
杭20を打ち込むことにより、枠状体45を強化シート
3及び盛土材9に係止する。なお、杭20は特定の数に
限定されず、本実施形態では、各四角枠48について3
本を使用した。また、杭20は省略してもよい。
【0097】本実施形態によっても、第二実施形態と同
様の効果を得ることができる。
【0098】なお、本発明は前記実施形態の構成に限定
されず、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しな
い範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)緑化用シート8を省略すること。
【0099】(2)各実施形態では、下段の格子枠柵5
の前壁部6に対して上段の格子枠柵5の前壁部6が後側
に重なるように配置されているが、図16に示すよう
に、下段の格子枠柵5の前壁部6に対して上段の格子枠
柵5の前壁部6が前側に重なるように配置することもで
きる。なお、図16では、便宜上、格子枠柵5以外の各
部の図示を省略している。
【0100】(3)図17に太線で示すように、格子枠
柵5を構成する一部(例えば特に強度が必要な部分)の
鉄筋に、他の鉄筋より太いものを使用すること。これに
より、鉄筋の一部が充填材の圧力によって正面側に湾曲
変形する現象を防止することができる。
【0101】(4)第一、二、六、七又は八実施形態に
おいて、植生土嚢を前壁部6の前側、後側又は前後両側
に添設固定すること。
【0102】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜21の
発明に係る法面、壁面、岸面等の保護緑化構造によれ
ば、強化シートと充填材との一体性を高めて、充填材を
動かないように安定化させ、斜面の歪みを防止すること
ができるという優れた効果を奏する。
【0103】また、請求項22の法面、壁面、岸面等の
保護緑化構造又は請求項23〜25の植生部材によれ
ば、保護緑化構造の構築作業の手間を省くことができる
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る岩盤法面の保護緑
化構造を示す斜視図である。
【図2】同保護緑化構造の断面図である。
【図3】同保護緑化構造の強化シートと長手剛体との結
合方法の第一変更例を示す部分側面図である。
【図4】同結合方法の第二変更例を示す部分側面図であ
る。
【図5】同結合方法の第三変更例を示す部分側面図であ
る。
【図6】同結合方法の第四変更例を示す部分側面図であ
る。
【図7】同結合方法の第五変更例を示す部分側面図であ
る。
【図8】同結合方法の第六変更例を示す部分側面図であ
る。
【図9】同長手剛体の具体例を示す斜視図である。
【図10】本発明の第二実施形態に係る岩盤法面の保護
緑化構造を示す断面図である。
【図11】本発明の第三実施形態に係る岩盤法面の保護
緑化構造を示す断面図である。
【図12】本発明の第四実施形態に係る岩盤法面の保護
緑化構造を示す部分断面図である。
【図13】本発明の第五実施形態に係る岩盤法面の保護
緑化構造を示す断面図である。
【図14】同保護緑化構造の変更例を示す部分断面図で
ある。
【図15】本発明の第六実施形態に係る岸面の保護緑化
構造を示す部分断面図である。
【図16】各実施形態における格子枠柵の配置の変更例
の斜視図である。
【図17】各実施形態における格子枠柵の変更例の斜視
図である。
【図18】本発明の第七実施形態に係る岩盤法面の保護
緑化構造を示す断面図である。
【図19】同実施形態で使用する強化シートを示す平面
図である。
【図20】同実施形態の強化シートと長手剛体との結合
方法を示す平面図である。
【図21】同実施形態の変更例を示す部分側面図であ
る。
【図22】同実施形態の変更例を示す別の部分側面図で
ある。
【図23】本発明の第八実施形態に係る岩盤法面の保護
緑化構造を示す断面図である。
【図24】同実施形態の強化シートと枠状体を示す平面
図である。
【図25】同実施形態の要部拡大側面図である。
【符号の説明】
1 岩盤法面 3 強化シート 5 格子枠柵 6 前壁部 7 底壁部 8 緑化用シート 9 盛土材 10 止水土嚢 12 長手剛体 15 杭 17 植生土嚢 18 緑化用植物 25 植生部材 27 透孔 32 切り込み 41 岸面 45 枠状体 46 横辺部 47 連結部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 義功 岐阜県各務原市蘇原興亜町4丁目1番地 天龍工業株式会社内 Fターム(参考) 2D044 CA05 DA12 DB41

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 法面、壁面、岸面等の保護緑化対象面の
    前方に敷設された強化シートと、該強化シート上に盛ら
    れた充填材とにより一段が構成され、該段が下から上へ
    と積まれることにより多段に構築された法面、壁面、岸
    面等の保護緑化構造において、前記強化シートに保護緑
    化対象面の幅方向に延びる掛止体を係着したことを特徴
    とする法面、壁面、岸面等の保護緑化構造。
  2. 【請求項2】 前記段は、鉄筋格子製の傾斜した前壁部
    と水平な底壁部とからなる格子枠柵を備え、該格子枠柵
    は法面、壁面、岸面等の保護緑化対象面の前方に設置さ
    れ、前記充填材は該格子枠柵と保護緑化対象面との間に
    充填された請求項1記載の法面、壁面、岸面等の保護緑
    化構造。
  3. 【請求項3】 前記掛止体は、前記強化シートの前端
    側、後端側又は前後両側に係着された請求項1又は2記
    載の法面、壁面、岸面等の保護緑化構造。
  4. 【請求項4】 前記掛止体は、前記強化シートの前端部
    又は後端部が折り返され該掛止体に被せられることによ
    り前記強化シートに係着された請求項1〜3のいずれか
    一項に記載の法面、壁面、岸面等の保護緑化構造。
  5. 【請求項5】 前記掛止体は、前記強化シートが該掛止
    体ごとさらに折り返されることにより前記強化シートに
    係着された請求項4記載の法面、壁面、岸面等の保護緑
    化構造。
  6. 【請求項6】 前記強化シートの折り返されて多重にな
    った部分に前記掛止体に寄せて別の掛止体を設けた請求
    項4又は5記載の法面、壁面、岸面等の保護緑化構造。
  7. 【請求項7】 前記掛止体は、前記強化シートが該掛止
    体に巻き付けられることにより前記強化シートに係着さ
    れた請求項1〜3のいずれか一項に記載の法面、壁面、
    岸面等の保護緑化構造。
  8. 【請求項8】 前記強化シートには両端の閉じた複数本
    の切り込みが並列形成され、前記掛止体は、前記複数本
    の切り込みに挿通されることにより前記強化シートに係
    着された請求項1〜3のいずれか一項に記載の法面、壁
    面、岸面等の保護緑化構造。
  9. 【請求項9】 前記掛止体は、前記強化シートが該掛止
    体ごと折り返されることにより前記強化シートに係着さ
    れた請求項8記載の法面、壁面、岸面等の保護緑化構
    造。
  10. 【請求項10】 前記掛止体は、保護緑化対象面の高さ
    方向に延びる係止部材により前記強化シートに係着され
    た請求項1〜9のいずれか一項に記載の法面、壁面、岸
    面等の保護緑化構造。
  11. 【請求項11】 前記強化シートは、保護緑化対象面の
    高さ方向に延びる係止部材により前記充填材に係止され
    た請求項1〜10のいずれか一項に記載の法面、壁面、
    岸面等の保護緑化構造。
  12. 【請求項12】 前記強化シートは、保護緑化対象面の
    高さ方向に延びる係止部材により前記格子枠柵に係止さ
    れた請求項2〜10のいずれか一項に記載の法面、壁
    面、岸面等の保護緑化構造。
  13. 【請求項13】 前記掛止体は、長手剛体である請求項
    1〜12のいずれか一項に記載の法面、壁面、岸面等の
    保護緑化構造。
  14. 【請求項14】 前記長手剛体は中実棒である請求項1
    3記載の法面、壁面、岸面等の保護緑化構造。
  15. 【請求項15】 前記中実棒は間伐材である請求項14
    記載の法面、壁面、岸面等の保護緑化構造。
  16. 【請求項16】 前記長手剛体は中空パイプである請求
    項13記載の法面、壁面、岸面等の保護緑化構造。
  17. 【請求項17】 前記中空パイプはその内壁面と外壁面
    とを連通する連通穴を備えた排水性パイプである請求項
    16記載の法面、壁面、岸面等の保護緑化構造。
  18. 【請求項18】 前記掛止体は、前記保護緑化対象面の
    幅方向に延びる2本の横辺部と、該横辺部間を連結する
    連結部とを備えた枠状体である請求項1〜12のいずれ
    か一項に記載の法面、壁面、岸面等の保護緑化構造。
  19. 【請求項19】 前記格子枠柵の前壁部の前側、後側又
    は前後両側に植生土嚢を添設した請求項2〜18のいず
    れか一項に記載の法面、壁面、岸面等の保護緑化構造。
  20. 【請求項20】 前記植生土嚢と前記充填材との間であ
    って前記前壁部の後側に、水の流通を止める止水部材が
    介在された請求項19記載の岸面の保護緑化構造。
  21. 【請求項21】 前記格子枠柵の前壁部の前側、後側又
    は前後両側に添設されて前記充填材及び岸面の流水によ
    る洗掘を防ぐ洗掘防止部材を備えた請求項2〜20のい
    ずれか一項に記載の岸面の保護緑化構造。
  22. 【請求項22】 筒壁、半割筒壁又はチャンネル壁を有
    し、その一端側が略尖形に形成された植生部材を、法面
    の充填材に装着し又は法面の強化シートの上若しくは下
    に設置し又は法面の強化シートを貫通させて設置し、前
    記植生部材の内部又は近傍に緑化用植物の種、苗又は挿
    し木を植え付け又は植栽してなる法面、壁面、岸面等の
    保護緑化構造。
  23. 【請求項23】 法面に配設される植生部材において、
    筒壁、半割筒壁又はチャンネル壁を有し、その一端側が
    略尖形に形成されたことを特徴とする植生部材。
  24. 【請求項24】 前記筒壁、半割筒壁又はチャンネル壁
    に複数の透孔が形成された請求項23記載の植生部材。
  25. 【請求項25】 前記筒壁、半割筒壁又はチャンネル壁
    が土中で次第に崩壊する材料により形成された請求項2
    3記載の植生部材。
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