JP2000239961A - 衣類の折り目加工装置及び折り目加工用糸状樹脂 - Google Patents

衣類の折り目加工装置及び折り目加工用糸状樹脂

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JP2000239961A
JP2000239961A JP11041890A JP4189099A JP2000239961A JP 2000239961 A JP2000239961 A JP 2000239961A JP 11041890 A JP11041890 A JP 11041890A JP 4189099 A JP4189099 A JP 4189099A JP 2000239961 A JP2000239961 A JP 2000239961A
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resin
rolls
vacuum suction
crease
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Shoji Yamamoto
昌二 山本
Koichi Yamamoto
耕市 山本
Akitaka Asano
明孝 麻野
Atsushi Tai
厚志 田井
Takashi Saito
敬 斎藤
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    • A41WEARING APPAREL
    • A41DOUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
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    • A41D1/06Trousers
    • A41D1/10Means for maintaining the crease

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  • Textile Engineering (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ズボン等の折り目に糸状樹脂又は液状樹脂を用
いて簡単容易に一直線且つ一定幅の美麗な仕上がりにし
てシャープな形の折り目加工を施すことが出来る折り目
加工装置提供する。 【解決手段】略々水平且つ平行に近接設置された2本一
組の加工ロール及び該加工ロール間の上部谷部を真空吸
引雰囲気に保持するための真空吸引機構を備え、該真空
吸引機構の作動をして加工ロール間の上部谷部に沿って
衣類の折り目加工部を折り目線が最下端位置に来るよう
に吸着固定し、この吸着固定状態下に於ける加工ロール
の正,逆回転動作により、ロール間での折り目加工部の
圧着固定操作と圧着固定からの解放操作を行うことがで
きる構成になっていることを特徴とする衣類の折り目加
工装置

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズボン等の衣類の
折り目を着衣状態での一般的な運動や雨等の水分吸収に
よっても消えることのないように加工するための折り目
加工装置及び該加工装置に適用して有用な折り目加工用
樹脂材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ズボン等の折り目の加工技術とし
て、例えば加工用樹脂材料として糸状樹脂を用い、該糸
状樹脂をズボンの折り目加工線上に置き、熱をかけて融
着するという提案がなされている。この場合、糸状樹脂
が折り目加工線上から少しでもずれると折り目がきれい
に仕上がらなくなるので、糸状樹脂を折り目加工線上に
しっかりと保持するための手段の適用が必要になる。こ
のような糸状樹脂の保持手段として、例えば実開昭63
−127998号公報等には、糸状樹脂に粘着加工を施
しそのタックにより糸状樹脂を折り目加工線上に仮固定
するという手段が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、タック利用
の仮固定手段では、粘着力には限りがあり粘着後加熱融
着工程までの間に糸状樹脂が折り目線からずれる等、糸
状樹脂の保持安定性に欠けるばかりでなく、糸状樹脂に
粘着加工を施すことは容易でなく、糸状樹脂の加工コス
ト高を招く等の問題点があり、より一層の改善が望まれ
ていた。
【0004】また、加工用樹脂材料として液状樹脂を用
い、該液状樹脂を図10に示すようにV型に開いた加工
部b′の下端折り目線b1′に沿ってディスペンサーを
適用して塗布するという提案もなされているが、樹脂の
塗布部16′がV型に開いた形のまま硬化するためシャ
ープな折り目が得られない。この場合、液状樹脂の塗布
後に人手操作をしてV型部を閉じるようにすれば、ある
程度のシャープさを確保できるが、これでは人手操作の
ために加工コスト高となり、好ましくない。
【0005】本発明の1つの目的は、ズボン等の折り目
に糸状樹脂を用いて簡単容易に一直線且つ一定幅の美麗
な仕上がりの折り目加工を施すことが出来る折り目加工
装置を提供することにある。
【0006】本発明の他の1つの目的は、液状樹脂を用
いてシャープな仕上がりの折り目加工部を人手操作を必
要とすることなしに形成できる折り目加工装置を提供す
るにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、略々水平且つ
平行に近接設置された2本一組の加工ロール及び該加工
ロール間の上部谷部を真空吸引雰囲気に保持するための
真空吸引機構を備え、該真空吸引機構の作動をして加工
ロール間の上部谷部に沿って衣類の折り目加工部を折り
目線が最下端位置に来るように吸着固定し、この吸着固
定状態下に於ける加工ロールの正,逆回転動作により、
ロール間での折り目加工部の圧着固定操作と圧着固定か
らの解放操作を行うことができる構成になっていること
を特徴とする衣類の折り目加工装置に係る。
【0008】さらに本発明は、略々水平且つ平行に近接
設置された2本一組の加工ロール及び該加工ロール間の
上部谷部を真空吸引雰囲気に保持するための真空吸引機
構を備え、該真空吸引機構の作動をして加工ロール間の
上部谷部に沿って衣類の折り目加工部を折り目線が最下
端位置に来るように吸着固定し且つ該折り目線の内側に
沿って糸状樹脂を吸着固定し、この吸着固定状態下に於
ける加工ロールの正回転動作によりロール間で折り目加
工部並びに糸状樹脂を圧着固定し、この圧着固定状態下
に於けるヒータ加熱により糸状樹脂を溶融させ、加熱溶
融後は、加工ロールの逆回転動作により折り目加工部を
圧着固定から解放する構成になっていることを特徴とす
る衣類の折り目加工装置に係る。
【0009】さらに本発明は、略々水平且つ平行に近接
設置された2本一組の加工ロール及び該加工ロール間の
上部谷部を真空吸引雰囲気に保持するための真空吸引機
構を備え、該真空吸引機構の作動をして加工ロール間の
上部谷部に沿って衣類の折り目加工部を折り目線が下端
位置するよう吸着固定し、この吸着固定状態に於いて折
り目線に沿って液状樹脂を供給し、液状樹脂供給後は、
加工ロールの正,逆回転動作により、ロール間での折り
目加工部の圧着固定操作と、圧着固定からの解放操作を
行うことができる構成になっていることを特徴とする衣
類の折り目加工装置に係る。
【0010】本発明に於いて、糸状樹脂としては、ポリ
エチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、エチレン酢ビ共重合体、酢酸ビニル、アクリル、エ
チレンメチルメタクリレート、エチレンエチルアクリレ
ート、ポリアミド、ポリウレタン、アクリロニトリルブ
タジエンスチレン共重合体、ポリカーボネート等の熱可
塑性樹脂の1成分以上を主成分とするものから成形され
たものを用いることができ、シリカ、炭酸カルシウム等
の無機充填材、顔料その他の各種の添加剤を添加でき、
樹脂の融点は50〜150℃程度である。糸の形態及び
断面形状は任意であり、単糸、集合糸、撚り糸、等の任
意の断面形状のものを使用できる。糸状樹脂の重量は1
0〜300mg/m程度である。
【0011】上記樹脂のメルトフローレート(JIS
K7210 190℃ 2.16kg)は、広い範囲から
選択できるが、0.5〜3000程度、特に3〜500
程度が適当であり、3000を超えると折り目の加工部
から表面側へ樹脂が染み出し布地の風合い等を損なう恐
れがあり、一方0.5に達しない場合には、折り目加工
部の布地組織内への染み込みが殆ど期待できなくなり、
いずれも好ましくない。折り目加工部の布地組織の粗密
等に基づき、メルトフローレートを上記数値範囲内から
適宜選択することにより、折り目加工部の表面側の風合
い等を損なうことなしに折り目加工を施すことができ
る。
【0012】また折り目加工に適用される液状樹脂は公
知であり、特に制限はないが、例えば糸状樹脂として例
示した上記熱可塑性樹脂を加熱溶融して用いたり、或い
はこのような樹脂を主成分として含む溶液等の液状物を
用いることができる。
【0013】また糸状樹脂又は液状樹脂として、ドライ
クリーニングに使用される溶剤、例えばパークロロエチ
レンに可溶な樹脂、例えばポリスチレン、エチレン酢ビ
共重合体、エチレンメチルメタクリレート、エチレンエ
チルアクリレート等を使用するときは、折り目加工後
に、仕上がり不具合その他の理由で加工前の状態に戻し
たいときは、ドライクリーニングにより樹脂を除去する
ことができ便利である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を添付
図面に基づき説明する。図1,2は本発明装置の折り目
加工原理を説明するための概略図であり、本発明装置
は、略々水平且つ平行に近接設置された2本一組の加工
ロール1,1と、該加工ロール1、1の上部谷部2を真
空吸引雰囲気に保持するための真空吸引機構3を備えて
いる。
【0015】真空吸引機構3は加工ロール1、1のゲー
ト部4の上側近傍に開口する吸引口3aを備え、該吸引
口3aは加工ロール1の軸線方向に小間隔を存して列を
なすように形成され、加工ロール1内に形成の吸引通路
3bを通じ真空発生装置3c(図5参照)に接続されて
いる。図1では吸引口3aを一方側のロール1に備えた
場合を示したが、残る他方側のロール1にも備えるよう
にしてもよい。
【0016】上部谷部2の下部に位置するように、加工
ロール1,1の外周面にヒータ5,5が備えられ、該ヒ
ータ5はロールの外周面と略々面一の状態でロールの軸
線方向に延出し、例えばロールの略々全長に亘って形成
されている。
【0017】加工ロール1,1に対し相反する方向に同
じ速度で同期的に所定角度、例えば図1に示す状態から
図2に示す位置まで、5〜30°程度の角度幅で正,逆
回転を与えるためのレバー6が備えられている。
【0018】レバー6は先端側が一方の加工ロール1側
に結合され、基端側に備え付けの回転駆動装置7の作動
をしてレバー6を介し一方加工ロール1に揺動回転を与
えることにより、図2に矢符Y1,Y2で示すように、加
工ロール1,1を等速且つ同期的に相反する方向に所定
角度、正,逆回転させることができる構成になってい
る。レバー6の回転操作は、手動で行うようにしてもよ
い。
【0019】図3(イ)〜(ニ)は本発明折り目加工装
置を糸状樹脂を適用しズボンの折り目加工に適用した場
合の一例を示している。図3(イ)は、加工ロール1,
1に対するズボンaの折り目加工部bの固定セット時の
状況を示し、ズボンaは股部に於いて、水平且つ平行の
2本の支持アーム10,10間に挿入支持され、該支持
アーム10から水平に垂れ下がり、垂れ下がり部a1
センターライン上に折り目加工部bの折り目線b1が略
々位置している。 一方加工ロール1,1の上部谷部2
内は真空吸引機構3の作動して既に真空吸引雰囲気に保
持されている。この状態で、加工ロール1,1の上部谷
部2とズボンaの折り目加工部bとの位置合わせを行
い、折り目b1を加工ロール1,1のゲート部4と上下
位置を略々一致させ、この状態で折り目加工部bを上部
谷部2の部分に置くことにより、折り目加工部bを上部
谷部2内に真空吸引機構3による真空吸引作用によりし
っかりと且つ正確確実に吸着固定できる。この吸着固定
状態に於いては、折り目線b1は上部谷部2の下端に位
置し、折り目加工部b並びにそれより上方側はV字状に
開いた状態で、上部谷部2内で加工ロール1,1の外周
面に吸引圧着され、加工ロール1、1と同伴移動できる
態勢をとっている。
【0020】図3(ロ)は糸状樹脂9の固定セット時の
状況を示している。糸状樹脂9は真空吸引装置3作動に
よる真空吸引を継続した状態で、折り目加工部b付近、
例えばそれより上方側に接続するV字状部b2の部分
に、例えば適宜の挿入保持具(図示せず)を適用して見
当合わせで軸線方向且つ直線状に配置され、配置状態が
破線で示されている。配置後、保持具からフリーにする
と、該糸状樹脂9は真空吸引作用を受けてV字状部b2
からその下端方へ吸引移動され、折り目線b1上にしっ
かりと且つ正確確実に吸着固定される。
【0021】図3(ハ)は折り目加工部bの圧着固定時
の状況を示している。圧着固定操作は、真空吸引を継続
した状態で行われ、図3(ロ)に示す状態で、図2に示
すように、回転駆動部7の作動をしてレバー6を介し加
工ロール1,1を、矢符Y1の方向に所定角度、例えば
15°程度、等速且つ同期的に正回転すると、V字状部
2は加工ロール1,1の正回転に同伴してゲート部4
に向けて移動し、この移動により折り目加工部b並びの
糸状樹脂9はゲート部4若しくはその近傍で加工ロール
1,1間で挟持され、圧着固定される。
【0022】圧着固定を終えた後は、真空吸引機構3に
よる真空吸引を停止し、ヒータ5,5の作動をして糸状
樹脂9を加熱溶融させ、折り目加工部bを融着させる。
融着後はヒータ加熱から解放し、再び真空吸引機構3の
作動をしてV字状部b2を加工ロール1,1の外周面に
吸引圧着させた状態で回転駆動部7の作動をして、レバ
ー6を介し加工ロール1,1を逆回転(図2の矢符Y2
参照)させ、図3(イ)に示す位置に戻し、折り目加工
部bを加工ロール1,1の圧着から解放することによ
り、ズボンの折り目加工部bを加工ロール1,1間から
取り外すことができ、ここに折り目加工を終える。
【0023】本発明に於いて、糸状樹脂9は折り目線b
1上に正確確実に吸着固定された状態、すなわち折り目
線上からずれることなしに加熱溶融を受けるので、形成
された折り目加工部bは直線状且つ一定幅の美麗な仕上
がりとなる。
【0024】図4、5にズボン折り目加工用に好適な本
発明装置の一例が示され、軸方向に固定の一方加工ロー
ル1Aと、軸方向にスライド可能な他方加工ロール1B
を備えている。スライド可能の加工ロール1Bはロール
本体1B1が筒状で回転軸1B2上に軸方向にスライド
可能に嵌装され、任意のスライド位置で回転軸1B2
しセットビス(図示せず)を用いて固定できる構成にな
っている。
【0025】ズボンの裾部はシングルタイプとダブルタ
イプがあり、ダブル裾部は折り目加工の対象外となる。
【0026】このような場合には、図4,5に示すよう
に、加工ロール1Bのロール本体1B1を回転軸1B2
でスライド移動し、加工ロール1A,1Bを軸線方向に
少しずらし、オフセット部8を形成ておけば、裾部をオ
フセット部8に位置させた状態でズボンの折り目の加工
を行うことができ、便利である。
【0027】加工ロール1A,1Bのロール径は30〜
100mmφ程度が適当であり、これより小さすぎると材
質によっては強度不足となり、これより大きすぎると上
部谷部2(図1参照)が鋭角になり過ぎ、折り目加工部
b並びに糸状樹脂9のセット時の操作性が低下し、いず
れも好ましくない。またロール長は、通常850〜10
00mm程度、またスライド幅は少なくとも400mm程度
のものである。
【0028】加工ロール1A,1Bをレバー6操作をし
て相反する方向に等速且つ同期的に回転させるために、
上記ロール1A,1Bの回転軸1A2,1B2は歯車伝動
機構11により連結されている。
【0029】ズボンの折り目加工部bの厚みは生地の種
類等によって多少異なるので、種々の厚みの折り目加工
部bに対処するために、加工ロール1A,1Bの少なく
とも一方をゲート部4(図1,2参照)が開閉する方向
にバネ(図示せず)に抗し移動できる構成にしておくこ
とが好ましい。
【0030】ズボンの支持アーム10は、図5に示すよ
うに、加工ロール1A,1Bの架台12上から起立する
支持台13の上端部から水平に張り出され、支持状態に
於けるズボンの横幅を加工ロール1A,1Bの全ロール
幅に近づけるために、図では2本平行して備えた場合が
示されているが、一本物であってもよい。
【0031】支持アーム10はズボンを裏返さずに折り
目加工する場合に必要であり、裏返して加工する場合に
は、図6に概略的に示すように必要としない。
【0032】真空吸引機構3の真空発生装置3cが図5
に示されている。真空発生装置3cは吸引ライン3dを
介し固定側の加工ロール1A内の吸引通路3b(図1,
2参照)に接続され、吸引口3aから外気を吸引するこ
とにより、上部谷部2(図1,2参照)内に真空吸引雰
囲気を形成できる構成になっている。真空発生装置3c
例えばブロアー、真空ポンプ等の吸引能力は、500mm
Aq以上(静圧)、特に1000mmAq以上が適当であ
る。
【0033】吸引口3aは直径が、例えば1〜2mm程度
であり、1cm程度の間隔で軸線方向に並列され、軸線方
向の吸引力を均等にするために、真空発生装置3c側ほ
ど間隔を粗にしたり、開口面積を小さくするなどの均等
化手段をとることができる。真空吸引は、図6に矢符Y
3で示すように、ゲート部4の下方側からゲート部4間
の間隔(図示せず)を通じて行うようにしてもよい。
【0034】ヒータ5は、図1,2に示すように、加工
ロール1,1のそれぞれに備えることが好ましいが、場
合によっては、片側を省略してもよい。ヒータ5が折り
目加工部bの生地に直接接触すると、生地を傷める恐れ
があるので、図7に分解して示すように、耐熱性樹脂、
例えばポリ四フッ化エチレン等の保護シート14,14
間にサンドイッチした状態で加工ロール1上に設置して
おくことが好ましい。また折り目加工部bをクッション
が働いた状態で圧着するために、ヒータ5をシリコンゴ
ム等の耐熱性弾性層15上に設置しておくことができ
る。ヒータ5は糸状樹脂を加熱溶融できるものであれ
ば、特に制限されず、特に面状の電熱ヒータは温度,時
間の制御がし易く、適当である。
【0035】図8は、折り目加工用材料として、液状樹
脂を用いた場合の本発明加工装置の原理説明図であり、
図3の原理説明図とは、折り目加工部を裏返しの状態で
加工している点及び図8(ロ)(ハ)に示すように、液
状樹脂16がディスペンサー17を適用して常法に従い
折り目加工部bの折り目線b1に沿って供給される点、
以外は実質的に異なるところがない。尚、図8(ハ)は
圧着固定前の状態を示している。折り加工部bは図8
(ニ)に示すように、加工ロール1,1間で圧着固定さ
れるので、シャープな仕上がりの折り目加工部を自動機
械的に、従って人手操作の必要性なしに形成できる。
【0036】本実施形態に於いて、加熱操作は特に必要
とせず、図8に示すようにヒータを備える必要はない
が、液状樹脂の種類によっては、図3に示すようにヒー
タ加熱が可能な構成となし、液状樹脂の乾燥、硬化等を
速やかに行うことが出来る構成としてもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、ズボン等の折り目に糸
状樹脂或いは液状樹脂を用いて簡単容易に一直線且つ一
定幅の美麗な仕上がりにしてしかもシャープな形の折り
目加工を施すことができる折り目加工装置を提供でき
る。
【0038】更に本発明においては、糸状樹脂として、
特に、メルトフローレートが0.5〜3000、好まし
くは3〜500の熱可塑性樹脂を用いることにより、折
り目加工部を折り目の内側でうまく融着でき、樹脂が折
り目加工部の表面側に染み出し、外観,風合い等を損な
うことがなくなる。
【0039】更に、本発明に於いては、ドライクリーニ
ングに使用される溶剤、例えばパークロロエチレンに可
溶な樹脂を使用するときは、折り目加工後に、仕上がり
不具合その他の理由で加工前の状態に戻したいときは、
ドライクリーニングにより樹脂を除去することができ便
利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の折り目加工原理を説明するための
概略図であり、加工ロールの回転操作前の状態を示して
いる。
【図2】同、回転操作後の状態を示している。
【図3】同、折り目加工状況を工程順に示す概略説明図
である。
【図4】ズボンの折り目加工に好適な本発明装置の一例
を示す平面図である。
【図5】同、側面図である。
【図6】ズボンを裏返して折り目加工している状況を示
す概略説明図である。
【図7】ヒータ設置部の分解図である。
【図8】折り目加工材料として、液状樹脂を用いる場合
の一例を示す図3に対応する図である。
【図9】同、仕上がり状況を概略的に示す説明図であ
る。
【図10】液状樹脂を使用する従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 加工ロール 2 上部谷部 3 真空吸引機構 4 ゲート部 5 ヒータ 6 レバー 7 回転駆動部 8 オフセット部 9 糸状樹脂 10 支持フレーム 11 歯車伝動機構 12 架台 13 支持台 14 保護シート 15 耐熱性弾性層 16 液状樹脂 17 ディスペンサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 麻野 明孝 滋賀県犬上郡多賀町大字多賀270 ダイニ ック株式会社滋賀工場内 (72)発明者 田井 厚志 滋賀県犬上郡多賀町大字多賀270 ダイニ ック株式会社滋賀工場内 (72)発明者 斎藤 敬 東京都千代田区一ツ橋2−5−5 ダイニ ック株式会社東京本社内 Fターム(参考) 3B154 BA14 BA36 BB02 BB05 BB12 BC23 BD18 BE08 BE09 BF15 DA13 DA18 DA21 4L033 AB04 AC15 CA10 CA69

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略々水平且つ平行に近接設置された2本一
    組の加工ロール及び該加工ロール間の上部谷部を真空吸
    引雰囲気に保持するための真空吸引機構を備え、該真空
    吸引機構の作動をして加工ロール間の上部谷部に沿って
    衣類の折り目加工部を折り目線が最下端位置に来るよう
    に吸着固定し、この吸着固定状態下に於ける加工ロール
    の正,逆回転動作により、ロール間での折り目加工部の
    圧着固定操作と圧着固定からの解放操作を行うことがで
    きる構成になっていることを特徴とする衣類の折り目加
    工装置。
  2. 【請求項2】略々水平且つ平行に近接設置された2本一
    組の加工ロール及び該加工ロール間の上部谷部を真空吸
    引雰囲気に保持するための真空吸引機構を備え、該真空
    吸引機構の作動をして加工ロール間の上部谷部に沿って
    衣類の折り目加工部を折り目線が最下端位置に来るよう
    に吸着固定し且つ該折り目線の内側に沿って糸状樹脂を
    吸着固定し、この吸着固定状態下に於ける加工ロールの
    正回転動作によりロール間で折り目加工部並びに糸状樹
    脂を圧着固定し、この圧着固定状態下に於けるヒータ加
    熱により糸状樹脂を溶融させ、加熱溶融後は、加工ロー
    ルの逆回転動作により折り目加工部を圧着固定から解放
    する構成になっていることを特徴とする衣類の折り目加
    工装置。
  3. 【請求項3】略々水平且つ平行に近接設置された2本一
    組の加工ロール及び該加工ロール間の上部谷部を真空吸
    引雰囲気に保持するための真空吸引機構を備え、該真空
    吸引機構の作動をして加工ロール間の上部谷部に沿って
    衣類の折り目加工部を折り目線が下端位置するよう吸着
    固定し、この吸着固定状態に於いて折り目線に沿って液
    状樹脂を供給し、液状樹脂供給後は、加工ロールの正,
    逆回転動作により、ロール間での折り目加工部の圧着固
    定操作と、圧着固定からの解放操作を行うことができる
    構成になっていることを特徴とする衣類の折り目加工装
    置。
  4. 【請求項4】糸状樹脂が、メルトフローレートが0.5
    〜3000の熱可塑性樹脂から形成されていることを特
    徴とする請求項2記載の折り目加工装置。
  5. 【請求項5】糸状樹脂又は液状樹脂がドライクリーニン
    グに使用される溶剤に可溶な樹脂を主成分としているこ
    とを特徴とする請求項3又は4記載の折り目加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102977405A (zh) * 2011-09-06 2013-03-20 株式会社日立制作所 聚氨酯分解液以及聚氨酯分解液形成方法
CN108914539A (zh) * 2018-09-21 2018-11-30 嘉兴祥瑛机械设备制造有限公司 斜裁布轮压制机

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