JP4169926B2 - 冊子の背糊付装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホットメルト形接着剤の加熱溶融により発生する臭いの放散を防止する冊子の背糊付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
丁合機などによりページ順に集めて作成した本身(冊子)をクランパに挟持し、糊を付着して回転する糊付けドラム上を通過させ、クランパに挟持している冊子の背面に糊付けドラムに付着している糊を塗布し、冊子の背面部を糊で綴じることが行われている。この場合の糊は、短時間で硬化するホットメルト形の接着剤が使用され、糊付け時この接着剤を糊容器に入れて加熱溶融して貯留している。糊付けドラムはこの糊容器に装着され、下部が溶融した糊に浸され表面に糊を付着して回転する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ホットメルト形の接着剤からなる糊を加熱溶融すると臭いと若干の煙が発生し、作業環境を汚染するという問題がある。この問題を解消するために外気ダクトを設置し糊容器周辺の空気を吸い取り強制的に外部へ排気したり、消臭器を設置しこの消臭器に吸入して臭いと煙を除去することが行われている。しかし、いずれも大掛かりな装置を必要とし、また確実に消臭できる消臭器がなく、効果的に臭いと煙による環境の汚染を防止することができないという問題があった。
【0004】
本発明は、このような問題を解消すべくなされたもので、ホットメルト形の接着剤からなる糊の加熱溶融により発生する臭いと煙を背糊塗布装置内で処理することのできる冊子の背糊塗布装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ホットメルト形接着剤からなる糊を加熱溶融して貯留する糊容器と、前記糊容器内の溶融した糊を付着して回転する糊付けドラムと、冊子を挟持して前記糊付けドラム上を通過するクランパとを備え、前記クランパの前記糊付けドラム上の通過により前記クランパに挟持した冊子の背面に前記ドラムに付着した糊を塗布してなる冊子の背糊付装置において、前記糊付けドラムの上部から上方へ離れ前記糊容器の開口面と対向する上層を横切る空気を吹き出す空気吹出し口と前記吹出し口から吹き出し、前記上層を横切った空気を吸い込む吸込み口を有し、前記吸込み口から吸い込んだ空気を消臭フイルターおよび循環機を介して前記吹出し口へ空気を送る循環ダクトを設けたことを特徴とする。
【0006】
この特徴により、ホットメルト形の接着剤からなる糊の加熱溶融により発生する臭いと煙は、空気吹出し口から吹き出した糊容器の開口面の上層を横切って流れる空気に沿って流れ、吸込み口から吸い込んで循環ダクト内に取り込まれる。循環ダクト内に取り込まれた臭いと煙は消臭フイルターで除去され、除去後の空気は循環機によって空気吹出し口に送られて吹き出す。したがって、ホットメルト形の接着剤からなる糊の加熱溶融により発生した臭いと煙は上層を横切って流れる空気によって遮られ、また消臭フイルターで除去されるので、外部への放散を抑制することができる。さらに、空気の循環により吹き出す空気が糊の熱を受けて加熱され、糊容器の上層部を保温し、その熱を用紙束に与えて糊の浸透性を良くすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態に係る冊子の背糊塗布装置について、図を参照して説明する。図1は実施の形態に係る背糊塗布装置の正面図、図2は同側面図、図3は糊容器の上層部の斜視図である。
【0008】
図において、1は糊容器、2はホットメルト形の接着剤からなる糊、3は糊付けドラム、4はクランパ、5は用紙束(冊子)、6は空気吹出し口、7は吸込み口、8は循環ダクト、9は消臭フイルター、10は循環機(図2参照)である。糊容器1は上面が開口され、底部に図示しないヒーターが設置されており、冊子5の背糊塗布時には内部に挿入した糊2を加熱溶融して貯留する。糊付けドラム3は下部が溶融した糊2に浸され、上部は糊容器1の開口面より突出して糊容器1に回転自在に装着され、図示しない回転駆動機構に連結されていて、冊子5の背糊塗布時にはドラム表面に糊を付着して回転する。
【0009】
クランパ4は図示しない移動機構に連結支持され、冊子5を挟持して糊付けドラム3の上部を通過し、その通過の際に糊付けドラム3の表面に付着した糊2を冊子5の背面に塗布する。これらの冊子5の背面に糊を塗布するための構成自体は周知のものと同様であり、より詳細な説明は省略する。
【0010】
この実施の形態に係る背糊塗布装置は、糊容器1のクランパ4の移動方向と平行する側面の外側上部に、側面に沿って、糊付けドラム3の上部から上方へ離れ糊容器1の開口面と対向する上層を横切る空気(矢示)を吹き出す、幅を狭めた空気吹出し口6が設置され、この側面と対向する反対側の側面の外側上部に、その側面に沿って、上層を横切った空気を吸い込む、幅を広げた吸込み口7が設置されている。
【0011】
空気吹出し口6と吸込み口7は循環ダクト8に接合され、循環ダクト8には吸込み口7側から順次活性炭を混入した不織布からなる消臭フイルター9と送風ファンからなる循環機10が設けられている。なお、循環機10は送風機と圧縮機を組み合わせたものであってもよい。また送風ファンなどを駆動するモータは循環空気が加熱されるのでその影響を低減するため循環ダクト8の外側に配置される。
【0012】
このように構成した冊子の背糊塗布装置では、冊子5の背糊塗布時にホットメルト形の接着剤からなる糊2が加熱溶融され、臭いと若干の煙を発生するが、その臭いと煙は、空気吹出し口6から吹き出した糊容器の開口面の上層を横切って流れる空気に沿って流れ、吸込み口7から吸い込んで循環ダクト8内に取り込まれる。循環ダクト8内に取り込まれた臭いと煙は消臭フイルター9で除去され、除去後の空気は循環機10によって空気吹出し口6に送られて吹き出し、これによってホットメルト形の接着剤からなる糊の加熱溶融により発生した臭いと煙は背糊塗布装置内に閉じ込められる。なお、消臭フイルター9は汚れ程度に応じて交換すればよい。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によればホットメルト形の接着剤からなる糊の加熱溶融により発生した臭いと煙は背糊塗布装置内に閉じ込めるので、環境汚染を防止することができる。また、糊容器の開口面に対向する上層を流れる空気を消臭フイルターを介して循環させるので、背糊塗布装置を簡単かつ小型に構成でき、狭いスペースに設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る背糊塗布装置の正面図である。
【図2】図1に示す背糊塗布装置の側面図である。
【図3】図1に示す背糊塗布装置の糊容器の上層部の斜視図である。
【符号の説明】
1 糊容器
2 ホットメルト形の接着剤からなる糊
3 糊付けドラム
4 クランパ
5 用紙束(冊子)
6 空気吹出し口
7 吸込み口
8 循環ダクト
9 消臭フイルター
10 循環機
Claims (1)
- ホットメルト形接着剤からなる糊を加熱溶融して貯留する糊容器と、前記糊容器内の溶融した糊を付着して回転する糊付けドラムと、冊子を挟持して前記糊付けドラム上を通過するクランパとを備え、前記クランパの前記糊付けドラム上の通過により前記クランパに挟持した冊子の背面に前記ドラムに付着した糊を塗布してなる冊子の背糊付装置において、前記糊付けドラムの上部から上方へ離れ前記糊容器の開口面と対向する上層を横切る空気を吹き出す空気吹出し口と前記吹出し口から吹き出し、前記上層を横切った空気を吸い込む吸込み口を有し、前記吸込み口から吸い込んだ空気を消臭フイルターおよび循環機を介して前記吹出し口へ空気を送る循環ダクトを設けたことを特徴とする冊子の背糊付装置。
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