JP2002346296A - 衣類仕上げ装置 - Google Patents
衣類仕上げ装置Info
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- JP2002346296A JP2002346296A JP2001156550A JP2001156550A JP2002346296A JP 2002346296 A JP2002346296 A JP 2002346296A JP 2001156550 A JP2001156550 A JP 2001156550A JP 2001156550 A JP2001156550 A JP 2001156550A JP 2002346296 A JP2002346296 A JP 2002346296A
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- finishing
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- moisture
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- Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 衣類をしわなく引っ張り、形を整える機能を
充実させて、アイロン掛けよりも容易で、しわ伸ばしと
乾燥ができる衣類仕上げ装置を提供することである。 【解決手段】 対象衣類を被着する袋5を、対象衣類の
形状に合わせるとともにそれよりも大きい寸法に形成
し、空気を送風して前記袋を膨らませる送風手段6と、
縫い目方向に引張力をかける引張手段7を有すること
で、アイロン掛けよりも容易で、衣類をしわなく引っ張
り、形を整えて、しわ伸ばし機能を向上させた衣類仕上
げ装置とすることができるものである。
充実させて、アイロン掛けよりも容易で、しわ伸ばしと
乾燥ができる衣類仕上げ装置を提供することである。 【解決手段】 対象衣類を被着する袋5を、対象衣類の
形状に合わせるとともにそれよりも大きい寸法に形成
し、空気を送風して前記袋を膨らませる送風手段6と、
縫い目方向に引張力をかける引張手段7を有すること
で、アイロン掛けよりも容易で、衣類をしわなく引っ張
り、形を整えて、しわ伸ばし機能を向上させた衣類仕上
げ装置とすることができるものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭で使用す
る衣類仕上げ装置に関するものである。
る衣類仕上げ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】衣類仕上げ装置の例として、アイロンが
考えられる。綿やウールなどの乾いた衣類の繊維は分子
レベルでは水素結合によって結合して固定されおり、繊
維同士が自由に動かなず、しわも取れにくいが、吸湿す
ることによってこの水素結合が解けて、繊維同士の移動
が自由になり、しわが取れやすくなる。アイロン掛けで
は、ミストやスチームで衣類の繊維に湿気を加える。湿
気を与えてしわが取れやすい状態にして、アイロンで衣
類を引っ張りながら、押さえつけて、繊維のしわを伸ば
し、形を整えるとともに、この整形された状態を保つた
めに、高温で湿気をとばして乾燥させて仕上げる。アイ
ロン掛けは、人が付きっきりで時間と手間がかかり、立
体的な面の仕上げは難しく、一般使用者がアイロン掛け
作業を敬遠する要因となっている。アイロン掛け作業に
代わり、時間と手間と難しさを軽減して、しわを伸ばす
衣類仕上げ装置が望まれている。
考えられる。綿やウールなどの乾いた衣類の繊維は分子
レベルでは水素結合によって結合して固定されおり、繊
維同士が自由に動かなず、しわも取れにくいが、吸湿す
ることによってこの水素結合が解けて、繊維同士の移動
が自由になり、しわが取れやすくなる。アイロン掛けで
は、ミストやスチームで衣類の繊維に湿気を加える。湿
気を与えてしわが取れやすい状態にして、アイロンで衣
類を引っ張りながら、押さえつけて、繊維のしわを伸ば
し、形を整えるとともに、この整形された状態を保つた
めに、高温で湿気をとばして乾燥させて仕上げる。アイ
ロン掛けは、人が付きっきりで時間と手間がかかり、立
体的な面の仕上げは難しく、一般使用者がアイロン掛け
作業を敬遠する要因となっている。アイロン掛け作業に
代わり、時間と手間と難しさを軽減して、しわを伸ばす
衣類仕上げ装置が望まれている。
【0003】これを実現するものとして、衣類仕上げの
一つである乾燥を主に行い、さらに、しわも伸びる衣類
乾燥機について記述する。例えば、特開平10−241
99号公報に記載されるようなものである。図13は前
記公報に記載された衣類乾燥機を示すものである。図に
おいて、熱源(図示せず)と送風手段(図示せず)を有
する人体形態の乾燥機本体1に、適度の通気性を有する
衣類の形状をした衣類乾燥袋2を被着し、対象衣類3を
さらに被着して、本体1の首部から吸気した空気を、熱
源と送風手段によって温風として、下方から吐出し、衣
類乾燥袋2を膨らませて、衣類の内側から外側に温風を
通すことによって、この対象衣類3を乾燥させるととも
に、衣類乾燥袋2の膨らみによって、対象衣類3の形を
整え、そのしわを低減するものである。
一つである乾燥を主に行い、さらに、しわも伸びる衣類
乾燥機について記述する。例えば、特開平10−241
99号公報に記載されるようなものである。図13は前
記公報に記載された衣類乾燥機を示すものである。図に
おいて、熱源(図示せず)と送風手段(図示せず)を有
する人体形態の乾燥機本体1に、適度の通気性を有する
衣類の形状をした衣類乾燥袋2を被着し、対象衣類3を
さらに被着して、本体1の首部から吸気した空気を、熱
源と送風手段によって温風として、下方から吐出し、衣
類乾燥袋2を膨らませて、衣類の内側から外側に温風を
通すことによって、この対象衣類3を乾燥させるととも
に、衣類乾燥袋2の膨らみによって、対象衣類3の形を
整え、そのしわを低減するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の衣類乾燥機では、衣類仕上げの一つである乾燥機能
は十分に実現できるが、衣類のしわ伸ばし機能に対して
は、衣類をしわなく引っ張り、形を整える機能が不十分
であり、十分なしわ伸ばし機能が得られなかった。
来の衣類乾燥機では、衣類仕上げの一つである乾燥機能
は十分に実現できるが、衣類のしわ伸ばし機能に対して
は、衣類をしわなく引っ張り、形を整える機能が不十分
であり、十分なしわ伸ばし機能が得られなかった。
【0005】本発明は、洗濯・脱水後の濡れた衣類ある
いは乾いた衣類を対象にして、衣類をしわなく引っ張
り、形を整える機能を充実させて、アイロン掛けよりも
容易で、上記従来の衣類乾燥機よりもしわ伸ばし機能を
向上させた衣類仕上げ装置の提供を目的とする。
いは乾いた衣類を対象にして、衣類をしわなく引っ張
り、形を整える機能を充実させて、アイロン掛けよりも
容易で、上記従来の衣類乾燥機よりもしわ伸ばし機能を
向上させた衣類仕上げ装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の衣類仕上げ装置は、衣類を被着させ
る人体形状の全体あるいは部分を形どった通気性を有す
る袋と、前記袋に空気を送風する送風手段と、前記送風
手段が送風する空気を加熱するための加熱手段と、前記
被着させた衣類の縫い目の方向に引張力をかける引張手
段を有し、前記袋は、前記送風手段によって膨張させた
ときの袋の外容積が対象衣類の内容積よりも大きくし、
さらに、濡れると発生し易い糸の縫い目部での縫いつれ
や縫いじわ(シームパッカリング)に対して、縫い目方
向に引張力をかける引張手段を有することで、衣類をし
わなく引っ張り、形を整えるとともに、送風手段で衣類
を乾燥させて、しわを伸ばした状態で仕上げることがで
きるものである。
るために、本発明の衣類仕上げ装置は、衣類を被着させ
る人体形状の全体あるいは部分を形どった通気性を有す
る袋と、前記袋に空気を送風する送風手段と、前記送風
手段が送風する空気を加熱するための加熱手段と、前記
被着させた衣類の縫い目の方向に引張力をかける引張手
段を有し、前記袋は、前記送風手段によって膨張させた
ときの袋の外容積が対象衣類の内容積よりも大きくし、
さらに、濡れると発生し易い糸の縫い目部での縫いつれ
や縫いじわ(シームパッカリング)に対して、縫い目方
向に引張力をかける引張手段を有することで、衣類をし
わなく引っ張り、形を整えるとともに、送風手段で衣類
を乾燥させて、しわを伸ばした状態で仕上げることがで
きるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、衣類を
被着させる人体形状の全体あるいは部分を形どった通気
性を有する袋と、前記袋に空気を送風する送風手段と、
前記送風手段が送風する空気を加熱するための加熱手段
と、前記被着させた衣類の縫い目の方向に引張力をかけ
る引張手段を有し、前記袋は、前記送風手段によって膨
張させたときの袋の外容積が対象衣類の内容積よりも大
きい袋を膨らませることによって対象衣類に均等に張力
を加えるとともに、引張手段で衣類の縫い目方向に沿っ
て衣類を伸ばすことによって、衣類をしわなく引っ張
り、形を整えることで、しわ伸ばし機能を向上させてお
り、送風手段と加熱手段による温風によって洗濯・脱水
後の濡れた衣類を乾燥させながら衣類を伸ばして仕上げ
ることができる。
被着させる人体形状の全体あるいは部分を形どった通気
性を有する袋と、前記袋に空気を送風する送風手段と、
前記送風手段が送風する空気を加熱するための加熱手段
と、前記被着させた衣類の縫い目の方向に引張力をかけ
る引張手段を有し、前記袋は、前記送風手段によって膨
張させたときの袋の外容積が対象衣類の内容積よりも大
きい袋を膨らませることによって対象衣類に均等に張力
を加えるとともに、引張手段で衣類の縫い目方向に沿っ
て衣類を伸ばすことによって、衣類をしわなく引っ張
り、形を整えることで、しわ伸ばし機能を向上させてお
り、送風手段と加熱手段による温風によって洗濯・脱水
後の濡れた衣類を乾燥させながら衣類を伸ばして仕上げ
ることができる。
【0008】請求項2に記載の発明は、送風手段が送風
する空気に水分を供給する水分蒸発手段を有して、この
水分蒸発手段は、加熱手段の風下に位置に通気性を有す
る水分を含んだ吸湿剤を有しており、送風空気を吸湿剤
に通して、吸湿剤の湿気を蒸発させることで、より均一
で多湿の空気を得ることができ、衣類に対しても、袋を
通して内側から外に向けて衣類に湿気を当てることによ
って、容易に均一に衣類を湿らせることができ、しわ伸
ばし効果が向上する。
する空気に水分を供給する水分蒸発手段を有して、この
水分蒸発手段は、加熱手段の風下に位置に通気性を有す
る水分を含んだ吸湿剤を有しており、送風空気を吸湿剤
に通して、吸湿剤の湿気を蒸発させることで、より均一
で多湿の空気を得ることができ、衣類に対しても、袋を
通して内側から外に向けて衣類に湿気を当てることによ
って、容易に均一に衣類を湿らせることができ、しわ伸
ばし効果が向上する。
【0009】洗濯・脱水後の濡れた衣類ではなく、乾い
た状態でしわが発生した衣類に対して、しわ伸ばしが容
易になるように衣類に湿気を与える。ウールなどは、ミ
ストをはじき易く、吸湿されにくいため、スチームなど
の水蒸気を通す方が効果的である。一般家庭では、アイ
ロン以外で手軽にスチームを発生させて、衣類に当てる
手段が少ないので、水分蒸発手段が内蔵されていると、
手間がかからず、容易に衣類に湿気を与えることができ
る。
た状態でしわが発生した衣類に対して、しわ伸ばしが容
易になるように衣類に湿気を与える。ウールなどは、ミ
ストをはじき易く、吸湿されにくいため、スチームなど
の水蒸気を通す方が効果的である。一般家庭では、アイ
ロン以外で手軽にスチームを発生させて、衣類に当てる
手段が少ないので、水分蒸発手段が内蔵されていると、
手間がかからず、容易に衣類に湿気を与えることができ
る。
【0010】請求項3に記載の発明は、特に、請求項2
に記載の水分蒸発手段が、空気を吸湿剤に通過させる吸
着風路と、吸着空気量よりも少量の空気を再生空気とし
て加熱して吸湿剤に通過させる再生風路と、吸湿剤に通
過する空気を前記吸着風路と再生風路とで切り換える空
気切換手段を有するもので、周囲の大量の空気から湿気
を奪い、少量の空気に放出して多湿の空気として衣類に
湿気を与えることができるため、別途、水を貯めたり、
給水する手間がなく、無給水で加湿ができ、また、衣類
に湿気を与えた後の周囲に放出される湿気を回収するこ
とができて周囲の湿度上昇を低減する効果がある。
に記載の水分蒸発手段が、空気を吸湿剤に通過させる吸
着風路と、吸着空気量よりも少量の空気を再生空気とし
て加熱して吸湿剤に通過させる再生風路と、吸湿剤に通
過する空気を前記吸着風路と再生風路とで切り換える空
気切換手段を有するもので、周囲の大量の空気から湿気
を奪い、少量の空気に放出して多湿の空気として衣類に
湿気を与えることができるため、別途、水を貯めたり、
給水する手間がなく、無給水で加湿ができ、また、衣類
に湿気を与えた後の周囲に放出される湿気を回収するこ
とができて周囲の湿度上昇を低減する効果がある。
【0011】請求項4に記載の発明は、運転の制御手段
を有し、前記制御手段は通常仕上げモードと省エネ仕上
げモードの運転モードを備え、前記通常仕上げモードは
送風手段と加熱手段を動作し、前記省エネ仕上げモード
では、加熱手段を少なくとも乾燥仕上げの前半あるいは
乾燥仕上げの後半に空気温度に関わりなく停止させるも
ので、仕上げ時間はかかるが、省エネで乾燥としわ伸ば
しができる装置を提供できる。
を有し、前記制御手段は通常仕上げモードと省エネ仕上
げモードの運転モードを備え、前記通常仕上げモードは
送風手段と加熱手段を動作し、前記省エネ仕上げモード
では、加熱手段を少なくとも乾燥仕上げの前半あるいは
乾燥仕上げの後半に空気温度に関わりなく停止させるも
ので、仕上げ時間はかかるが、省エネで乾燥としわ伸ば
しができる装置を提供できる。
【0012】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例に
ついて説明する。図1は本実施例の外部構成を示す外観
図、図2は本実施例の本体の内部構成を示す断面図であ
る。
ついて説明する。図1は本実施例の外部構成を示す外観
図、図2は本実施例の本体の内部構成を示す断面図であ
る。
【0013】図において、4は本体、5は通気性を有し
て対象対象衣類3の形状に合わせるとともにそれよりも
大きい寸法に形成した人体形状の1部を形どった袋、6
は袋5を膨らませるとともに空気を袋5の内部から外部
に向けて送風する送風手段、7は対象衣類3の縫い目方
向に引張力をかける引張手段である。8は送風手段6が
送風する空気を加熱するための加熱手段である。乾燥仕
上げ時には、送風手段6が送風する空気を温風にして袋
5の内側に吹き出す。送風手段6はモータとシロッコフ
ァンからなる。引張手段7は、錘の付いたクリップから
なる。
て対象対象衣類3の形状に合わせるとともにそれよりも
大きい寸法に形成した人体形状の1部を形どった袋、6
は袋5を膨らませるとともに空気を袋5の内部から外部
に向けて送風する送風手段、7は対象衣類3の縫い目方
向に引張力をかける引張手段である。8は送風手段6が
送風する空気を加熱するための加熱手段である。乾燥仕
上げ時には、送風手段6が送風する空気を温風にして袋
5の内側に吹き出す。送風手段6はモータとシロッコフ
ァンからなる。引張手段7は、錘の付いたクリップから
なる。
【0014】洗濯・脱水後の濡れた衣類またはミストや
スチームで吸湿した対象衣類3を袋5に被着して送風手
段6を作動させる。送風手段6からの空気が加熱手段8
で温風となり、袋5を膨らませ、さらに、袋5の内側か
ら外側に抜けて対象衣類3に当たる。袋5とともに膨れ
た対象衣類3の縫い目に沿って、引張手段7をぶら下げ
るとともに、対象衣類3の各部を手で引っ張りながらし
わを伸ばすようにして形を整える。その後は特に手をか
けることなく、温風によって対象衣類3が乾燥すれば、
しわが伸びた状態で仕上がる。
スチームで吸湿した対象衣類3を袋5に被着して送風手
段6を作動させる。送風手段6からの空気が加熱手段8
で温風となり、袋5を膨らませ、さらに、袋5の内側か
ら外側に抜けて対象衣類3に当たる。袋5とともに膨れ
た対象衣類3の縫い目に沿って、引張手段7をぶら下げ
るとともに、対象衣類3の各部を手で引っ張りながらし
わを伸ばすようにして形を整える。その後は特に手をか
けることなく、温風によって対象衣類3が乾燥すれば、
しわが伸びた状態で仕上がる。
【0015】以上のように構成された衣類仕上げ装置に
おいて、対象衣類3よりも大きなサイズの袋5を使用し
ており、送風手段によって膨張するとその外容積が対象
衣類の内容積よりも大きく、膨らませることによる引張
力と、縫い目などしわが発生し易い箇所を引張手段7で
引っ張る引張力によって、しわ伸ばし効果を高めてい
る。また、送風手段6による送風空気が袋5の内側から
外側に抜けて対象衣類3に当たるため、外側からでは当
たりにくく、また、しわが残りやすい脇の下などにも空
気が当たりしわ伸ばしが対象衣類3全体に均一に行われ
る。さらに、送風空気を温風にすることによって、濡れ
た(湿った)衣類の乾燥時間を短くしてより短時間に仕
上げることができるともに、熱による空気の膨張効果を
高めて、より強く袋5を膨らませることができ、熱変形
し易い合成繊維に対してはしわ伸ばし効果をより一層高
めることができるものである。
おいて、対象衣類3よりも大きなサイズの袋5を使用し
ており、送風手段によって膨張するとその外容積が対象
衣類の内容積よりも大きく、膨らませることによる引張
力と、縫い目などしわが発生し易い箇所を引張手段7で
引っ張る引張力によって、しわ伸ばし効果を高めてい
る。また、送風手段6による送風空気が袋5の内側から
外側に抜けて対象衣類3に当たるため、外側からでは当
たりにくく、また、しわが残りやすい脇の下などにも空
気が当たりしわ伸ばしが対象衣類3全体に均一に行われ
る。さらに、送風空気を温風にすることによって、濡れ
た(湿った)衣類の乾燥時間を短くしてより短時間に仕
上げることができるともに、熱による空気の膨張効果を
高めて、より強く袋5を膨らませることができ、熱変形
し易い合成繊維に対してはしわ伸ばし効果をより一層高
めることができるものである。
【0016】なお、本実施例では送風手段6はモータだ
けでなくエンジンでもよく、またシロッコファンだけで
なくターボファン、軸流ファン、クロスフローファンな
どでもよく、原動機やファンの種類を限定するものでは
ない。また、図では対象衣類3を上着とした場合を例示
しているがズボンやスカートでも同様である。また、本
実施例では送風手段6を作動させた後に引張手段7をセ
ットしているが、その順番を限定するものではない。ま
た、加熱手段8は空気を加熱するニクロムヒータやセラ
ミックヒータなどの電気ヒータや、ガスや石油の燃焼を
利用したものや、ヒートポンプ方式で加熱する場合にも
適用されるものであり、加熱手段8を限定するものでは
ない。
けでなくエンジンでもよく、またシロッコファンだけで
なくターボファン、軸流ファン、クロスフローファンな
どでもよく、原動機やファンの種類を限定するものでは
ない。また、図では対象衣類3を上着とした場合を例示
しているがズボンやスカートでも同様である。また、本
実施例では送風手段6を作動させた後に引張手段7をセ
ットしているが、その順番を限定するものではない。ま
た、加熱手段8は空気を加熱するニクロムヒータやセラ
ミックヒータなどの電気ヒータや、ガスや石油の燃焼を
利用したものや、ヒートポンプ方式で加熱する場合にも
適用されるものであり、加熱手段8を限定するものでは
ない。
【0017】また、引張手段7は、錘の付いたクリップ
に限定するものではない。図3では、引張手段7が、袋
5の最端部であって衣類の袖や裾の縫い目の近くに相当
する位置に設けた衣類を挟むための複数のクリップ9か
らなり、対象衣類3の寸法よりも大きい袋5が送風手段
6によって図3の向かって右側の袖部のように、膨らん
で対象衣類3の袖からはみ出して膨らもうとする力を利
用して衣類を引っ張るものである。図3の向かって左側
の袖部のように袋5の袖部を押し込むようにして袋5の
袖部の長さを調整して、対象衣類3の袖の縫い目の端と
もう一方の端をクリップ9で挟んで使用する。図4で
は、対象衣類3がズボンの場合を示しており、袋5がズ
ボンの形状をして、これよりも大きな寸法を有してお
り、袋5の裾の最先端部にクリップ9が設けられてお
り、ズボンの裾をこのクリップ9で挟むことによって、
袋5が膨らんで、裾の伸びる力を利用して、ズボンの裾
を引っ張っている。
に限定するものではない。図3では、引張手段7が、袋
5の最端部であって衣類の袖や裾の縫い目の近くに相当
する位置に設けた衣類を挟むための複数のクリップ9か
らなり、対象衣類3の寸法よりも大きい袋5が送風手段
6によって図3の向かって右側の袖部のように、膨らん
で対象衣類3の袖からはみ出して膨らもうとする力を利
用して衣類を引っ張るものである。図3の向かって左側
の袖部のように袋5の袖部を押し込むようにして袋5の
袖部の長さを調整して、対象衣類3の袖の縫い目の端と
もう一方の端をクリップ9で挟んで使用する。図4で
は、対象衣類3がズボンの場合を示しており、袋5がズ
ボンの形状をして、これよりも大きな寸法を有してお
り、袋5の裾の最先端部にクリップ9が設けられてお
り、ズボンの裾をこのクリップ9で挟むことによって、
袋5が膨らんで、裾の伸びる力を利用して、ズボンの裾
を引っ張っている。
【0018】また、本体4の位置は図1に限定するもの
ではなく、図5は、ハンガー状支持部材10が、直立可
能なスタンド11に取り付けられ、本体4が、袋5の外
部に配設され、送風ダクト12によって袋5と着脱自在
に接続されているているものであり、この構成でも同様
である。
ではなく、図5は、ハンガー状支持部材10が、直立可
能なスタンド11に取り付けられ、本体4が、袋5の外
部に配設され、送風ダクト12によって袋5と着脱自在
に接続されているているものであり、この構成でも同様
である。
【0019】(実施例2)次に本発明の第2の実施例に
ついて説明する。図6は本実施例の本体4の内部構成を
示す断面図である。実施例1と共通の部分は同一の番号
を付して詳しい説明は省略する。
ついて説明する。図6は本実施例の本体4の内部構成を
示す断面図である。実施例1と共通の部分は同一の番号
を付して詳しい説明は省略する。
【0020】図において、本体4が、送風手段6の送風
する空気に水分を供給する水分蒸発手段13を有してお
り、水分蒸発手段13は、加熱手段8の風下に位置し
て、送風手段6からの送風空気が通過する位置に通気性
を有する水分を含んだゼオライトやシリカゲルなどの吸
湿剤14を設けている。吸着剤14は通常は周りの空気
から湿気を吸着して水分を十分に保有しており、加熱手
段8によって再生温度(水分を脱着する温度)以上に加
熱された温風を吸湿剤14に通すと、吸着剤14は水分
を放出する。吸着剤14が保有する水分量が不十分な場
合は、加熱手段8を動作させずに、送風手段6のみを動
作させ、多量の空気を吸着剤14に通すことによって十
分な水分を吸着させることができる。なお、この水分吸
着時の多量の空気とは、送風手段6によって、水分放出
(再生)時よりも長い時間もしくは大風量を流すもので
ある。
する空気に水分を供給する水分蒸発手段13を有してお
り、水分蒸発手段13は、加熱手段8の風下に位置し
て、送風手段6からの送風空気が通過する位置に通気性
を有する水分を含んだゼオライトやシリカゲルなどの吸
湿剤14を設けている。吸着剤14は通常は周りの空気
から湿気を吸着して水分を十分に保有しており、加熱手
段8によって再生温度(水分を脱着する温度)以上に加
熱された温風を吸湿剤14に通すと、吸着剤14は水分
を放出する。吸着剤14が保有する水分量が不十分な場
合は、加熱手段8を動作させずに、送風手段6のみを動
作させ、多量の空気を吸着剤14に通すことによって十
分な水分を吸着させることができる。なお、この水分吸
着時の多量の空気とは、送風手段6によって、水分放出
(再生)時よりも長い時間もしくは大風量を流すもので
ある。
【0021】乾燥した衣類のしわ伸ばしをする場合に、
湿気によってしわが伸びやすくなる綿やウールなどの繊
維に対して、湿気を与える。送風手段6と加熱手段8を
作動すると、温風が吸着剤14を通過して、吸着剤14
を加熱して水分を脱着する。温風は吸着剤14に熱量を
与えて温度が下がり、吸着剤14から放出された水分を
含んで多湿となる。この空気が袋5の内側から外側に送
られて被着された対象衣類3を加湿する。以上の動作
で、対象衣類3に湿気を与えることができる。さらに、
引き続き、送風手段と加熱手段を動作させると、吸着剤
14が保有する水分量が減少して水分放出がなくなり、
乾燥した温風となって、次は、湿った対象衣類3を乾燥
させることになる。繊維は湿ったことによってしわが伸
びやすくなっているため、袋5の膨張によって形を整え
ながら、その引張力と引張手段の引っ張りでしわが伸ば
される。しわが伸びた状態で乾燥されて、仕上げを行う
ことができる。
湿気によってしわが伸びやすくなる綿やウールなどの繊
維に対して、湿気を与える。送風手段6と加熱手段8を
作動すると、温風が吸着剤14を通過して、吸着剤14
を加熱して水分を脱着する。温風は吸着剤14に熱量を
与えて温度が下がり、吸着剤14から放出された水分を
含んで多湿となる。この空気が袋5の内側から外側に送
られて被着された対象衣類3を加湿する。以上の動作
で、対象衣類3に湿気を与えることができる。さらに、
引き続き、送風手段と加熱手段を動作させると、吸着剤
14が保有する水分量が減少して水分放出がなくなり、
乾燥した温風となって、次は、湿った対象衣類3を乾燥
させることになる。繊維は湿ったことによってしわが伸
びやすくなっているため、袋5の膨張によって形を整え
ながら、その引張力と引張手段の引っ張りでしわが伸ば
される。しわが伸びた状態で乾燥されて、仕上げを行う
ことができる。
【0022】以上のように本実施例においては、吸着剤
14を通る温風によって、吸湿剤14の湿気を蒸発(再
生)させるため、より均一な多湿の空気を得ることがで
き、対象衣類3に対しても、袋5を通して内側から外に
向けて衣類に湿気を当てることによって、外側からでは
当たりにくい脇の下などにも容易に均一に空気が衣類に
当たって、均一に衣類を湿らせることができ、しわ伸ば
し効果が向上するものである。
14を通る温風によって、吸湿剤14の湿気を蒸発(再
生)させるため、より均一な多湿の空気を得ることがで
き、対象衣類3に対しても、袋5を通して内側から外に
向けて衣類に湿気を当てることによって、外側からでは
当たりにくい脇の下などにも容易に均一に空気が衣類に
当たって、均一に衣類を湿らせることができ、しわ伸ば
し効果が向上するものである。
【0023】なお、水分蒸発手段13は、吸着剤14に
通す温風を発生する手段として、送風手段および加熱手
段を別途設けることなく、送風手段6と加熱手段8を使
用しているが、別途設けてもよく、これに限定するもの
ではない。
通す温風を発生する手段として、送風手段および加熱手
段を別途設けることなく、送風手段6と加熱手段8を使
用しているが、別途設けてもよく、これに限定するもの
ではない。
【0024】(実施例3)次に本発明の第3の実施例に
ついて説明する。図7は本実施例の本体4の内部構成を
示す断面図である。実施例1、2と共通の部分は同一の
番号を付して詳しい説明は省略する。
ついて説明する。図7は本実施例の本体4の内部構成を
示す断面図である。実施例1、2と共通の部分は同一の
番号を付して詳しい説明は省略する。
【0025】図において、水分蒸発手段13が、袋5外
部や本体4外部の空気aを吸着空気として吸気し、吸湿
剤15に通過させ、再び外部に放出する吸着風路16お
よび送風手段17を有し、吸着空気量よりも少量の空気
を再生空気として、袋5外部や本体4外部から吸気する
送風手段18と、再生空気を加熱する加熱手段8と、再
生空気を上記吸湿剤15に通過させ、袋5内部に送る再
生風路19と、吸湿剤に通過する空気を吸着風路と再生
風路に切り換えるルバー状の空気切換手段20を有する
もので、空気切換手段20の動きに合わせて、吸着風路
16が開の時に送風手段17を動作させて吸着剤15に
湿気を与え、再生風路19が開の時に送風手段18と加
熱手段8を動作させ、加熱された再生空気によって吸着
剤15から水分を脱着させる。通常、吸着と脱着を繰り
返すことによって、吸着剤15で吸・放出される水分の
絶対量は等しくなるが、これを含む吸着空気よりも再生
空気を少なくすることによって再生時の空気をより多湿
にすることができる。吸着空気よりも再生空気を少量に
するため、送風手段17の送風量よりも送風手段18の
送風量を少なくする、もしくは、送風手段17の送風時
間よりも送風手段18の送風時間を短くする。
部や本体4外部の空気aを吸着空気として吸気し、吸湿
剤15に通過させ、再び外部に放出する吸着風路16お
よび送風手段17を有し、吸着空気量よりも少量の空気
を再生空気として、袋5外部や本体4外部から吸気する
送風手段18と、再生空気を加熱する加熱手段8と、再
生空気を上記吸湿剤15に通過させ、袋5内部に送る再
生風路19と、吸湿剤に通過する空気を吸着風路と再生
風路に切り換えるルバー状の空気切換手段20を有する
もので、空気切換手段20の動きに合わせて、吸着風路
16が開の時に送風手段17を動作させて吸着剤15に
湿気を与え、再生風路19が開の時に送風手段18と加
熱手段8を動作させ、加熱された再生空気によって吸着
剤15から水分を脱着させる。通常、吸着と脱着を繰り
返すことによって、吸着剤15で吸・放出される水分の
絶対量は等しくなるが、これを含む吸着空気よりも再生
空気を少なくすることによって再生時の空気をより多湿
にすることができる。吸着空気よりも再生空気を少量に
するため、送風手段17の送風量よりも送風手段18の
送風量を少なくする、もしくは、送風手段17の送風時
間よりも送風手段18の送風時間を短くする。
【0026】空気切換手段などを停止して、吸着剤15
の再生ばかりを続けると、吸着剤15が保有する水分量
が減少して水分放出がなくなり、乾燥した温風となっ
て、次は、湿った対象衣類3を乾燥させることになる。
の再生ばかりを続けると、吸着剤15が保有する水分量
が減少して水分放出がなくなり、乾燥した温風となっ
て、次は、湿った対象衣類3を乾燥させることになる。
【0027】以上の構成のように本実施例においては、
周囲の大量の空気から湿気を奪い、少量の空気に放出し
て多湿の空気として衣類に湿気を与えることができるた
め、別途、水を貯めたり、給水する手間がなく、無給水
で加湿ができ、また、袋および本体外部の空気を吸着空
気として、吸湿剤15に通過させるため、衣類に湿気を
与えた後に余って周囲に放出される湿気を回収すること
ができて周囲の湿度上昇を低減する効果がある。
周囲の大量の空気から湿気を奪い、少量の空気に放出し
て多湿の空気として衣類に湿気を与えることができるた
め、別途、水を貯めたり、給水する手間がなく、無給水
で加湿ができ、また、袋および本体外部の空気を吸着空
気として、吸湿剤15に通過させるため、衣類に湿気を
与えた後に余って周囲に放出される湿気を回収すること
ができて周囲の湿度上昇を低減する効果がある。
【0028】なお、上述では、送風手段を17と18の
2台設けているが、送風手段の数を限定するものではな
く、図8のように1台の送風手段6でもよい。この場合
は、制御手段(図示せず)によって送風用ファンの回転
数を変えたり、送風時間を変えることによって、送風量
を吸着空気と再生空気で切り換えることができ、空気切
換手段20の動作に合わせて、送風手段6および加熱手
段8を動作させることによって、図7の2台の送風手段
17,18と2台の空気切換手段20の場合と同様な効
果が得られる。
2台設けているが、送風手段の数を限定するものではな
く、図8のように1台の送風手段6でもよい。この場合
は、制御手段(図示せず)によって送風用ファンの回転
数を変えたり、送風時間を変えることによって、送風量
を吸着空気と再生空気で切り換えることができ、空気切
換手段20の動作に合わせて、送風手段6および加熱手
段8を動作させることによって、図7の2台の送風手段
17,18と2台の空気切換手段20の場合と同様な効
果が得られる。
【0029】さらに、上述では、空気切換手段20をル
ーバ状としているが、図9に示すように、吸着剤15を
略中心軸に対して回転自在に設けられた円盤状として、
この円盤状吸着剤15を回転駆動させるベルト21と駆
動モータ22からなる回転手段23を空気切換手段とす
ることもできる。円盤状吸着剤15の略半分のゾーンを
吸着空気が通過する吸着ゾーン、残りの略半分のゾーン
を再生空気が通過する再生ゾーンとして、円盤状吸着剤
15を回転手段23で回転させることによって円盤状吸
着剤15を通過する空気が切り換わる。この時、送風手
段17と18の送風量に差をつけることによって、再生
空気の量を吸着空気の量よりも少なくして、再生空気の
湿度を多湿にすることができる。
ーバ状としているが、図9に示すように、吸着剤15を
略中心軸に対して回転自在に設けられた円盤状として、
この円盤状吸着剤15を回転駆動させるベルト21と駆
動モータ22からなる回転手段23を空気切換手段とす
ることもできる。円盤状吸着剤15の略半分のゾーンを
吸着空気が通過する吸着ゾーン、残りの略半分のゾーン
を再生空気が通過する再生ゾーンとして、円盤状吸着剤
15を回転手段23で回転させることによって円盤状吸
着剤15を通過する空気が切り換わる。この時、送風手
段17と18の送風量に差をつけることによって、再生
空気の量を吸着空気の量よりも少なくして、再生空気の
湿度を多湿にすることができる。
【0030】(実施例4)次に本発明の第4の実施例に
ついて説明する。図10、図11、図12は本実施例の
加熱手段の動作を示す工程図である。実施例1、2、3
と共通の部分は同一の番号を付して詳しい説明は省略す
る。
ついて説明する。図10、図11、図12は本実施例の
加熱手段の動作を示す工程図である。実施例1、2、3
と共通の部分は同一の番号を付して詳しい説明は省略す
る。
【0031】本体4は、通常仕上げモードと省エネ仕上
げモードの選択手段24(図示せず)を有して、モード
に応じて各手段の制御を行う制御手段25(図示せず)
を有するもので、通常仕上げモードでは少なくとも送風
手段6と加熱手段8を動作させる。綿やウールなどの吸
水によってしわ伸ばし効果が得られやすい繊維において
は、洗濯・脱水後または、ミストやスチームで濡らした
後、省エネ仕上げモードでは、図10に示すように、加
熱手段8を、空気温度に関わりなく、強制的に停止する
ものである。送風手段6によって送られる空気は常温で
あるが、袋5は膨張し対象衣類3を膨らませてしわを伸
ばすとともに徐々に濡れた衣類を乾燥させることができ
る。図11は、省エネ仕上げモードにおいて、乾燥仕上
げ工程の前半に加熱手段8を停止し、後半は動作させる
ものであり、対象衣類3が十分濡れている時は、加熱し
ない常温の空気でも乾燥は進むが、後半は時間がかかり
すぎるので、加熱手段8で昇温された空気で一気に乾燥
するものである。また、温風によって繊維が膨らみ、ふ
っくらと仕上がる。 図12は、省エネ仕上げモードに
おいて、乾燥仕上げ工程の前半は加熱手段8を動作さ
せ、後半に停止するものであり、使用者が対象衣類3を
濡れた状態で長く放置したくない場合に、乾燥仕上げ工
程前半に加熱した温風で乾燥を促進させ、概略乾燥した
状態で、加熱手段を停止して常温の空気で乾燥を仕上げ
るものであり、後半は時間がかかるが、省エネで仕上げ
ることができる。
げモードの選択手段24(図示せず)を有して、モード
に応じて各手段の制御を行う制御手段25(図示せず)
を有するもので、通常仕上げモードでは少なくとも送風
手段6と加熱手段8を動作させる。綿やウールなどの吸
水によってしわ伸ばし効果が得られやすい繊維において
は、洗濯・脱水後または、ミストやスチームで濡らした
後、省エネ仕上げモードでは、図10に示すように、加
熱手段8を、空気温度に関わりなく、強制的に停止する
ものである。送風手段6によって送られる空気は常温で
あるが、袋5は膨張し対象衣類3を膨らませてしわを伸
ばすとともに徐々に濡れた衣類を乾燥させることができ
る。図11は、省エネ仕上げモードにおいて、乾燥仕上
げ工程の前半に加熱手段8を停止し、後半は動作させる
ものであり、対象衣類3が十分濡れている時は、加熱し
ない常温の空気でも乾燥は進むが、後半は時間がかかり
すぎるので、加熱手段8で昇温された空気で一気に乾燥
するものである。また、温風によって繊維が膨らみ、ふ
っくらと仕上がる。 図12は、省エネ仕上げモードに
おいて、乾燥仕上げ工程の前半は加熱手段8を動作さ
せ、後半に停止するものであり、使用者が対象衣類3を
濡れた状態で長く放置したくない場合に、乾燥仕上げ工
程前半に加熱した温風で乾燥を促進させ、概略乾燥した
状態で、加熱手段を停止して常温の空気で乾燥を仕上げ
るものであり、後半は時間がかかるが、省エネで仕上げ
ることができる。
【0032】以上のように、加熱手段を工程の一部もし
くは全工程において停止させることによって、仕上げ時
間はかかるが、省エネでしわ伸ばしと乾燥ができる装置
を提供できるものである。
くは全工程において停止させることによって、仕上げ時
間はかかるが、省エネでしわ伸ばしと乾燥ができる装置
を提供できるものである。
【0033】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜4に記載の発
明によれば、対象衣類を被着する人体形状の1部を形ど
った袋で、膨張すると袋の外容積が対象衣類の内容積よ
りも大きくなるように袋を大きい寸法に形成し、送風手
段で空気を送風して前記袋を膨らませことと、縫い目方
向に引張力をかける引張手段を有することで、アイロン
掛けよりも容易で、衣類をしわなく引っ張り、形を整え
て、しわ伸ばし機能を向上させた衣類仕上げ装置とする
ことができるものである。
明によれば、対象衣類を被着する人体形状の1部を形ど
った袋で、膨張すると袋の外容積が対象衣類の内容積よ
りも大きくなるように袋を大きい寸法に形成し、送風手
段で空気を送風して前記袋を膨らませことと、縫い目方
向に引張力をかける引張手段を有することで、アイロン
掛けよりも容易で、衣類をしわなく引っ張り、形を整え
て、しわ伸ばし機能を向上させた衣類仕上げ装置とする
ことができるものである。
【図1】本発明の第1の実施例である衣類仕上げ装置の
外部構成を示す外観図
外部構成を示す外観図
【図2】本発明の第1の実施例である衣類仕上げ装置の
本体の内部構成を示す断面図
本体の内部構成を示す断面図
【図3】本発明の第1の実施例である衣類仕上げ装置の
引張手段の他の実施例を示す外観図
引張手段の他の実施例を示す外観図
【図4】本発明の第1の実施例である衣類仕上げ装置の
対象衣類がズボンの場合の外観を示す外観図
対象衣類がズボンの場合の外観を示す外観図
【図5】本発明の第1の実施例である衣類仕上げ装置の
他の実施例の全体構成を示す外観図
他の実施例の全体構成を示す外観図
【図6】本発明の第2の実施例である衣類仕上げ装置の
水分蒸発手段の構成を示す断面図
水分蒸発手段の構成を示す断面図
【図7】本発明の第3の実施例である衣類仕上げ装置の
水分蒸発手段の構成を示す断面図
水分蒸発手段の構成を示す断面図
【図8】本発明の第3の実施例である衣類仕上げ装置の
水分蒸発手段の他の実施例の構成を示す断面図
水分蒸発手段の他の実施例の構成を示す断面図
【図9】本発明の第3の実施例である衣類仕上げ装置の
水分蒸発手段の他の実施例の構成を示す断面図
水分蒸発手段の他の実施例の構成を示す断面図
【図10】本発明の第4の実施例の省エネ仕上げモード
時の各手段の動作を示す工程図
時の各手段の動作を示す工程図
【図11】本発明の第4の実施例の省エネ仕上げモード
時の他の実施例の各手段の動作を示す工程図
時の他の実施例の各手段の動作を示す工程図
【図12】本発明の第4の実施例の省エネ仕上げモード
時の他の実施例の各手段の動作を示す工程図
時の他の実施例の各手段の動作を示す工程図
【図13】従来の衣類乾燥機の全体構成を示す外観図
4 本体 5 袋 6、17、18 送風手段 7 引張手段 8 加熱手段 9 クリップ 10 ハンガー状支持部材 11 スタンド 12 送風ダクト 13 水分蒸発手段 14、15 吸着剤 16 吸着風路 19 再生風路 20 空気切換手段 21 ベルト 22 駆動モータ 23 回転手段
フロントページの続き (72)発明者 中野 まゆみ 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 衣類を被着させる人体形状の全体あるい
は部分を形どった通気性を有する袋と、前記袋に空気を
送風する送風手段と、前記送風手段が送風する空気を加
熱するための加熱手段と、前記被着させた衣類の縫い目
の方向に引張力をかける引張手段を有し、前記袋は、前
記送風手段によって膨張させたときの袋の外容積が対象
衣類の内容積よりも大きい衣類仕上げ装置。 - 【請求項2】 送風手段が送風する空気に水分を供給す
る水分蒸発手段を備え、前記水分蒸発手段は、加熱手段
の風下に位置し、かつ通気性を有する吸湿剤によって構
成する請求項1に記載の衣類仕上げ装置。 - 【請求項3】 水分蒸発手段は、空気を吸湿剤に通過さ
せる吸着風路と、吸着空気量よりも少量の空気を再生空
気として加熱して吸湿剤に通過させる再生風路と、吸湿
剤に通過する空気を前記吸着風路と再生風路とで切り換
える空気切換手段を有する請求項2に記載の衣類仕上げ
装置。 - 【請求項4】 運転の制御手段を有し、前記制御手段は
通常仕上げモードと省エネ仕上げモードの運転モードを
備え、前記通常仕上げモードは送風手段と加熱手段を動
作し、前記省エネ仕上げモードでは、加熱手段を少なく
とも乾燥仕上げの前半あるいは乾燥仕上げの後半に空気
温度に関わりなく停止させる請求項1または2に記載の
衣類仕上げ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001156550A JP2002346296A (ja) | 2001-05-25 | 2001-05-25 | 衣類仕上げ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001156550A JP2002346296A (ja) | 2001-05-25 | 2001-05-25 | 衣類仕上げ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002346296A true JP2002346296A (ja) | 2002-12-03 |
Family
ID=19000545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001156550A Pending JP2002346296A (ja) | 2001-05-25 | 2001-05-25 | 衣類仕上げ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002346296A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004025914A1 (de) * | 2004-05-27 | 2005-12-22 | BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH | Klemmvorrichtung für Saumenden und Vorrichtung zum Trock-nen und/oder Glätten eines Kleidungsstücks |
JP2014079431A (ja) * | 2012-10-17 | 2014-05-08 | Zojirushi Corp | 布団乾燥機およびその制御方法 |
JP2014239740A (ja) * | 2013-06-11 | 2014-12-25 | 三菱電機株式会社 | 衣類ケア装置 |
JP2014239741A (ja) * | 2013-06-11 | 2014-12-25 | 三菱電機株式会社 | 衣類ケア装置 |
WO2018121259A1 (zh) * | 2016-12-30 | 2018-07-05 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 一种快速烘干装置及控制方法 |
WO2024208189A1 (zh) * | 2023-04-04 | 2024-10-10 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 一种衣物处理设备 |
JP7566872B2 (ja) | 2019-07-30 | 2024-10-15 | エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド | 衣類処理装置 |
-
2001
- 2001-05-25 JP JP2001156550A patent/JP2002346296A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004025914A1 (de) * | 2004-05-27 | 2005-12-22 | BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH | Klemmvorrichtung für Saumenden und Vorrichtung zum Trock-nen und/oder Glätten eines Kleidungsstücks |
JP2014079431A (ja) * | 2012-10-17 | 2014-05-08 | Zojirushi Corp | 布団乾燥機およびその制御方法 |
JP2014239740A (ja) * | 2013-06-11 | 2014-12-25 | 三菱電機株式会社 | 衣類ケア装置 |
JP2014239741A (ja) * | 2013-06-11 | 2014-12-25 | 三菱電機株式会社 | 衣類ケア装置 |
WO2018121259A1 (zh) * | 2016-12-30 | 2018-07-05 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 一种快速烘干装置及控制方法 |
JP7566872B2 (ja) | 2019-07-30 | 2024-10-15 | エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド | 衣類処理装置 |
WO2024208189A1 (zh) * | 2023-04-04 | 2024-10-10 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 一种衣物处理设备 |
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